JP2020163255A - 噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微粒化した平均粒径の小さい液体を低液圧で噴霧可能な噴霧装置を提供する。【解決手段】 突起部33を液体導入部30の下流側端面30aに少なくとも1箇所設けられている。突起部33は、所定の突出高さ34で下流側端面から突出し、液体流入路32と気体流入路41との間で、液体流入路の近傍側に配置されることで、液体流入路付近のエア圧を低下させ、噴霧に必要な送液圧を低減することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、気体により液体を微粒化する二流体ノズル型式の噴霧装置に関するものである。
液体を微粒化するノズルは、空間又は物質の冷却装置、加湿装置、薬液散布装置、燃焼装置、又は、粉塵対策装置等に広く用いられている。この微粒化ノズルを大別すると、液体を微細な孔より噴出して微粒化する一流体ノズルと、空気、窒素、又は蒸気等の気体を用い、液体を微粒化する二流体ノズルとに分類される。この一流体ノズルと二流体ノズルとでは、一般的に、二流体ノズルの方が、気体の持つエネルギーを用いて液体を微粒化するため、一流体ノズルよりも微粒化性能に優れるという特徴がある。
液体を微粒化する二流体ノズルの例としては、例えば、特許文献1に記載された二流体ノズルがある。
特許文献1に記載された二流体ノズルは、図7に示すように、噴霧装置本体部310aと、液体導入部313と、外蓋部314とを少なくとも備えている。液体導入部313と円環部324と外蓋部314とで気液混合部315を構成している。噴霧装置310は、さらに、噴霧装置蓋固定部317を備えている。
噴霧装置310は、液体導入部313の内側端面313a側の液体流入路312より液体流を気液混合部315に導入し、その液体流に交差するように気体流を気液混合部315に導入及び衝突させ、気液混合流体流が円環部324の内面を周回しつつ、噴出部316へ進むことにより、気液混合部315内で液体の微粒化を促進することができる。このことにより、気化が早くかつ濡れ等を感じない平均粒径の小さな液体を噴霧可能な噴霧装置を提供することができる。
特開2017−170422号公報
しかしながら、特許文献1に記載された前記従来の二流体ノズルの構成では、微粒化された液体を生成するために、液体を高圧で供給する必要があるという問題がある。液体の昇圧には増圧ポンプ及び加圧用タンクを使用する必要があるため、ノズルの利用場所又は用途が限定される。噴霧に必要な送液圧を低下させることができれば、水道直結での噴霧が可能となり、暑熱対策として、より広く利用することができる。
本発明は、前記課題を解決するものであり、微粒化した平均粒径の小さい液体を低液圧で噴霧可能な噴霧装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の1つの態様によれば、
液体流路と気体流路とを有する噴霧装置本体部と、
前記噴霧装置本体部の中心軸上にある円筒部の先端に配置されて、前記液体流路の開口を覆う液体導入部と、
前記噴霧装置本体部の先端に配置され、前記液体導入部を覆うとともに、前記気体流路の開口を覆う気液噴出部と、
前記液体導入部と前記気液噴出部との間に位置し、前記液体導入部と前記気液噴出部とに面接触する円環状の気体導入部と、
前記液体導入部で覆われた前記液体流路の前記開口と、前記液体導入部と前記気体導入部と前記気液噴出部とに囲まれた気液混合部とを連通した液体流入路と、
円環状の前記気体導入部の少なくとも1箇所に前記気体流路と前記気液混合部とを連通して設けられ、前記気体流路を流れる気体流を、前記液体流入路から前記気液混合部に流入する液体流に対し交差する方向に、前記気液混合部に流入させて液体を微粒化させる気体流入路と、
前記気液噴出部に設けられて、前記気液混合部と連通し、前記気液混合部にて前記微粒化された液体を噴出する噴出口と、
前記液体導入部の下流側端面に少なくとも1箇所設けられて、所定の突出高さで前記下流側端面から突出し、前記液体流入路と前記気体流入路との間で、前記液体流入路の近傍側に配置されている突起部とを備える噴霧装置を提供する。
以上のように、本発明の前記態様にかかる噴霧装置によれば、微粒化した平均粒径の小さい液体を、より低液圧で噴霧することができる噴霧装置を提供することができ、より多様な用途に利用することができる。
本発明の実施形態における噴霧装置の断面図 図1に示す噴霧装置内の気液混合部を拡大した2A矢視断面図 図2Aに示す気液混合部の2B矢視断面図 図1に示す噴霧装置内の気液混合部に対応する、従来例の噴霧装置内の気液混合部を拡大した2A矢視断面図 図3Aに示す従来例の噴霧装置における気液混合部の3B矢視断面図 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、突起部の配置位置条件a、b、cにおける図1に示す噴霧装置内の気液混合部を拡大した2A矢視に相当する断面図 突起部の配置位置条件a、b、cと平均粒径及び供給液圧との相関図 高さ比率と平均粒径と供給液圧との相関図 従来例の噴霧装置の概略構成を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態)
本発明の実施形態は、気体を用いて液体を微粒化噴霧する噴霧装置10に関するものであり、前記気体としては、例えば、空気、窒素、酸素、又は、不活性ガス等が挙げられ、使用の目的に応じて適宜選定可能である。また、前記液体としては、例えば、水、オゾン水、殺菌及び除菌機能を有する薬液、塗料、又は、燃料油等が挙げられ、使用の目的に応じて適宜選定可能である。
本発明の実施形態を説明するにあたり、先に噴霧装置10の構成について説明する。図1は本発明の実施形態における噴霧装置10の断面図である。図1内の斜線塗りされた太矢印81は噴霧装置10内の液体の流れの方向を示し、白塗り太矢印82は噴霧装置10内の気体の流れの方向を示している。
噴霧装置10は、噴霧装置本体部20と、液体導入部30と、気体導入部40と、気液噴出部50とを少なくとも備えている。液体導入部30と気体導入部40と気液噴出部50とで、気液混合部60を構成している。噴霧装置10は、さらに、気体流入路41と、液体流入路32と、噴出口52と、突起部33とを備えている。また、噴霧装置10は、さらに、気液噴出部固定部70を備えている。
噴霧装置本体部20は、円柱状部材の中心部に中心軸11方向沿いに配置された液体流路21と、液体流路21の周囲に間隔をおいて中心軸11方向沿いに配置された円筒状の気体流路22とがそれぞれ形成されている。液体流路21と気体流路22とは、噴霧装置本体部20の一部として中央部に位置しかつ噴霧装置本体部20の中心軸11上に位置する円筒部23で区切られている。液体流路21は、先端側のみを図示しており、後端の図示しない液体供給口は、例えば、水供給管を介して、液槽に接続されたポンプなどに接続されているか、又は、水道管に直接接続されている。気体流路22も、先端側のみを図示しており、後端の図示しない気体供給口は、例えば、気体供給管を介して、空気圧縮機からなる空圧源などに接続されている。
円筒部23の先端は、円筒部23以外の噴霧装置本体部20より先端側に少し突出し、その先端に液体導入部30が固定されている。
液体導入部30は、噴霧装置本体部20の先端に配置され、液体流路21の開口を覆いかつ平らな内側端面(すなわち、下流側端面)30aを有する断面略C字形状をなしている。液体導入部30は、円筒部23の端面と、液体導入部30の内側端面30aとは軸方向の反対側の上流側の内面との間には、円板状の外形の第1隙間122が形成されている。
また、液体導入部30の下流側端面すなわち内側端面30aの1か所には、後述する所定の突出高さで下流側に向けて内側端面30aから突出して***した突起部33が形成されている。突起部33は、一例として、外形が湾曲して下流側に向けて先すぼまりとなるような半円球形状の外形となっている。
また、液体導入部30と突起部33とを軸方向に貫通し、液体流路21と気液混合部60とを連通する液体流入路32が形成されている。液体流入路32は、中心軸11から外れた位置、すなわち、液体流路21の軸方向沿いの領域から外側に外れた位置、例えば、第1隙間122の外周側に配置されている。
さらに液体導入部30の下流側端面すなわち内側端面30aには、気液混合部60に突出し、中心軸11と同軸に配置された例えば円柱状の凸部31が設けられている。
気体導入部40は、液体導入部30と気液噴出部50との間に位置し、液体導入部30と気液噴出部50とに面接触する円環状の部材である。気体導入部40は、円環状部材の側部の一部を軸方向と交差する方向(例えば軸直交方向)に切り欠いて、気体流路22と気液混合部60とを連通する、気体流入路41が形成されている。気体流入路41は、円環状の気体導入部40の少なくとも1箇所に、気体流路22と気液混合部60とを連通して設けられている。気体流入路41は、液体流入路32から気液混合部60に流入する液体流の流入方向に対して、気体流路22から気液混合部60に流入する気体流の流入方向が気液混合部60で交差するように配置されている。このように気体と液体とを交差させて気液混合部60に流入させることにより、液体を微粒化させている。気体流入路41は、噴霧装置本体部20の中心(中心軸11)に対して液体流入路32の位置と同じ位相ではないが、液体流入口32の近傍の位置で、かつ、中心軸11と交差する方向(例えば直交する方向)沿いの気体流入路41の中心軸(気体流入路41の軸線上)100が、液体流入路32の中心軸11と平行な中心軸と交差する位置となっている。このため、液体流入路32からの液体流と気体流入路41からの気体とが確実に混合することができる。
気液噴出部50は断面略Ω形状で、噴霧装置本体部20の先端に配置され、液体導入部30と気体導入部40を覆うとともに、気体流路22の開口を覆うことにより、円筒状の外形の第2隙間123を形成している。気液噴出部50は、液体導入部30の内側端面30aに対向する平らな外側端面を持つ外側端部50aと、円筒側面に相当する気液噴出部側面50cとを有する。気液噴出部50は、液体導入部30との間の側部では、所定間隔の円筒状の外形の第2隙間123をあけて覆うとともに、液体導入部30との間の端部では、所定間隔の円板状の外形の空間の気液混合部60を隙間として形成しつつ液体導入部30を覆うように、噴霧装置本体部20の端面と噴霧装置蓋固定部70との間に挟持されて固定されている。なお、噴霧装置蓋固定部70を無くして、気液噴出部50が、直接、噴霧装置本体部20の端面に固定されるようにしてもよい。
さらに、気液噴出部50の先端部51の中央部の突出した噴出筒部50fには、気液混合部60の気液混合流体(すなわち、微粒化された液体)を流出させる管状流路53と、管状流路53と連通して、気液混合流体を噴出させる噴出口52が形成されている。先端部51の内面には、管状流路53と連通した外形が円錐台形状の筒状の整流路54が形成されている。中心軸11上で整流路54は、凸部31に対向している。すなわち、噴出口52と管状流路53とは、いずれも液体流路21と同一中心軸11上に配置されている。これに対して、液体流入路32は、この中心軸11から外れた位置に位置している。
図2Aは、図1に示す噴霧装置10の気液混合部60を拡大した2A矢視断面図、図2Bは、図2Aに示す気液混合部60の2B矢視断面図をそれぞれ示している。
気体流入路41は、円環状の気体導入部40の少なくとも1箇所を溝幅43、溝高さ44の矩形断面形状に切り欠いて形成されており、円環状の気体導入部40の内周の接線方向に沿うように配置されている。
液体流入路32は、円環状の気体導入部40の内周面近傍で、気体流入路41を流れる気体流62に対し、液体流入路32を流れる液体流61が交差するように配置されている。
突起部33は、液体流入路近傍に配置され、液体導入部30の下流側端面30aから所定の突出高さだけ***している。ここで、突起部33の先端と液体導入部30の端面30aとの距離を「突起高さ」34と呼称する。
このような構成において、噴霧装置10に供給された液体は、噴霧装置本体部20に対して、図示しない液体供給口から装置先端側に液体流路21を流れて液体流61となり、その液体流61は、液体導入部30内の液体流入路32を通って、気液混合部60に供給される。また、噴霧装置10に供給された気体は、噴霧装置本体部20に対して、図示しない気体供給口から装置先端側に気体流路22を通って気体流62となり、その気体流62は、気体流入路41を通って、気液混合部60に供給される。
気液混合部60に対して気体流62が供給されると、気液混合部60内に配置された突起部33と気体流62とが衝突し、突起部33の表面を沿うように気体の流れが変化する。突起部33の表面を流れる気体は、突起部33の表面との摩擦により減速し、ある点で速度がゼロとなる。この点を剥離点と呼び、剥離点より下流部には、気流のよどみが生じ、気液混合部60内の剥離点より下流部での空間の圧力が降下する。本実施形態では、突起部33の頂点近傍に剥離点を生じさせ、空間の圧力を降下させることで、突起部33の近傍付近に配置された液体流入路32において、より低い送液圧で液体を供給することができる。さらに、気体流62と液体流61とが気液混合部60内に供給されると、互いに混合され、液体が微粒化される。
これにより、本実施形態にかかる噴霧装置10は、気体により液体を、例えば平均粒径(すなわち、後述するザウター平均粒径)10μm以下程度まで小さく、効率良く微細化し、また液体流入路32近傍の空間の圧力を降下させることで、噴霧時の供給液圧を低減することができる。よって、昇圧のための増圧ポンプ及び加圧用タンクが不要となり、利用場所又は用途が限定されない噴霧装置を提供することができる。
(実施例)
本実施形態の1つの実施例における噴霧装置10は、具体的には、一例として、以下のような構成とすることができるが、これに限定されるものではない。例えば、気液混合部60が内径6.0mm、高さ1.9mmの円筒形状である。噴出部の噴出口52は直径1.0mmであり、管状流路53は直径1.0mm、長さ1.0mmであり、円錐台形状の整流路54は広い方の面が直径3.0mm、狭い方の面が直径1.0mm、長さが2.0mmである。突起部33は半径0.4mmの半円球形状で突起高さ34が0.4mmであり、液体流入路32は直径0.6mmの円形断面形状であり、気体流入路41の軸線上に1箇所形成されている。気体流入路41は溝幅43が1.0mm、溝高さ44が0.5mmの矩形断面形状で気体導入部40の内周の接線方向に沿うように1箇所形成されている。
この噴霧装置10に対し、気体の例として圧縮空気を0.5MPa(ゲージ圧)の圧力で供給し、液体の例として水を50mL/minの流量になるよう供給した。この条件で微粒化した水のザウター平均粒径をレーザー回折法にて、供給液圧を圧力計にて評価を行った。レーザー回折法の測定距離は噴霧装置10の先端から300mmの位置で、供給液圧の測定は噴霧装置10に液体供給される直前の位置で行った。その結果、ザウター平均粒径は5.4μm、供給液圧は0.28MPa(ゲージ圧)であった。
なお、ザウター平均粒径とは、全粒子の全表面積に対する全粒子の全体積と同じ表面積対体積率を有する粒子径を指す。直径dの粒子がn個ある場合、ザウター平均粒径(D32と表記される場合が多い)は、次式で与えられる。
32=Σn /Σn
図3Aは、図7に示す従来例における噴霧装置310の気液混合部315を拡大した断面図、図3Bは、図3Aに示す気液混合部315のB矢視断面図をそれぞれ示している。従来例の噴霧装置310は、本実施形態の構造から、突起部33を取り除いた構成となっている。そのため、気液混合部315内にて液体流入路312周辺の圧力を降下させる機構が備わっておらず、噴霧時の供給液圧は大きくなる。
前記構成の噴霧装置310に対し、前記条件と同様の条件で測定を行ったところ、ザウター平均粒径は5.5μm、供給液圧は0.34MPa(ゲージ圧)となった。すなわち、突起部33を設けない場合の供給液圧は0.34MPa(ゲージ圧)であったのに対して、突起部33を設けた場合の供給液圧は0.28MPa(ゲージ圧)と低くなっていた。
すなわち、突起部33を設けた場合は、突起部33を設けない場合と比較して、噴霧時の供給液圧を低減させる効果がある。
次に、突起部33の設ける位置とザウター平均粒径及び供給液圧との関係を評価した。図4の(a)、(b)、(c)は、それぞれ、突起部33の配置位置条件a、b、cにおける、図1に示す噴霧装置10の気液混合部60を拡大した2A矢視断面図である。本検討では、液体流入路32の中心を基準とし、気体流入路41を通る気体流62の上流側にのみ突起部33aを設けた場合を配置位置条件aとし(図4の(a)参照)、下流側にのみ突起部33cを設けた場合を配置位置条件cとし(図4の(c)参照)、上流、下流両側に突起部33bを設けた場合を配置位置条件b(図4の(b)参照)として、それぞれの噴霧装置10におけるザウター平均粒径と供給液圧とを評価して比較を行った。
具体的には、配置位置条件a、cにおける突起部33は半径0.4mmの1/4球形状であり、突起高さ34はともに0.4mmである。配置位置条件bにおける突起部33は半径0.4mmの半球形状であり、突起高さ34は0.4mmである。気体流入路41は条件によらず、溝幅43が1.0mm、溝高さ44が0.5mmの矩形断面形状である。
図4の(a)、(b)、(c)の前記構成の噴霧装置10に対し、前記実施例の前記条件と同様の条件で測定を行った。突起部33の位置とザウター平均粒径及び供給液圧との関係を図5に示す。配置位置条件a、bは供給液圧が従来例より低下し、一方で、配置位置条件cは供給液圧が従来例に対して変化がなかった。
以上から、突起部33は、液体流入路32に対し、液体流入路32と気体流入路41との間で、液体流入路32の近傍側に、例えば、気体流入路41の上流側に、突起部33を設けることで、供給液圧を低減することでき、液体流入路32の周囲を覆うように突起部33を設けることが好ましい。なお、図1では、液体流入路32の近傍側の一例として、液体流入路32が中央に貫通して配置されている突起部33bが例示されているが、本発明はこれに限られるものではなく、液体流入路32の近傍側の別の例として、気体流入路41の上流側に、湾曲した壁のような突起部33aが例示されている。
次に、図2A、図2Bに示す噴霧装置10の、気体流入路41の溝高さ44に対する突起部33の突起高さ34の比率と、ザウター平均粒径及び供給液圧との相関関係について検討を行った。ここで、気体流入路41の溝高さ44に対する突起部33の突起高さ34の比率を高さ比率と呼称する。本検討では、気体流入路41の溝高さ44と突起部33の突起高さ34とをそれぞれ変化させることにより、高さ比率を変化させた。
具体的には、気体流入路41の溝幅43を1.0mmで固定し、溝高さ44を0.5mm、1.0mmの2つの条件で変化させた。突起部33の突起高さ34は0.1から1.6mmまでの範囲で変化させた。これにより、高さ比率を0.2倍〜1.6倍の範囲で変化させた。
前記高さ比率が変化した構成の噴霧装置10に対し、前記実施例の前記条件と同様の条件で測定を行った。高さ比率とザウター平均粒径と供給液圧との相関関係を図6に示す。溝高さ44が0.5mmの時の相関関係の結果は、高さ比率が0倍すなわち突起部33を取り除いた場合を従来例として比較すると、高さ比率が0.2倍以上のときで供給液圧が従来例より低下し、高さ比率が0.8倍の時に供給液圧が0.28MPa(ゲージ圧)となり最小となった。高さ比率が0.8倍以上になると供給液圧は増加傾向となり、高さ比率が1.4倍以下ならば供給液圧が従来例より低下しているが、高さ比率が1.6倍の時に供給液圧は従来例を上回った。溝高さ44が1.0mmの場合も、高さ比率に対してザウター平均粒径及び供給液圧ともに同様の傾向が見られた。
以上から、突起部33の突起高さ34は、気体流入路41の高さすなわち気体流入路41の溝高さ44に対して、0.2倍以上でかつ1.4倍以下が好ましい。その理由は、高さ比率が0.2倍以上でかつ1.4倍以下ならば供給液圧が従来例より低下するからである。さらに、高さ比率が0.4倍以上でかつ1.0倍以下ならば供給液圧が従来例より確実に低下するので、より好ましく、0.8倍の時、供給液圧が最小となり、最も好ましい。
なお、本実施形態では、突起部33は、噴霧装置本体部20の中心軸11沿いの断面形状が、下流側に向けて、言い換えれば、下流側端面30aから離れるにつれて、先すぼまりな半円球又は1/4球形状であるが、例えば円筒形状又は矩形形状でもよく、半円球又は1/4球形状に限定されるものではない。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる噴霧装置は、微粒化した平均粒径の小さい液体を低液圧で噴霧可能な液体を微細化して噴霧可能な噴霧装置であり、この噴霧装置は、空間又は物質の冷却、加湿、薬液噴霧、燃焼、又は、粉塵対策等に広く用いることができる。
10 噴霧装置
11 中心軸
20 噴霧装置本体部
21 液体流路
22 気体流路
23 円筒部
30 液体導入部
30a 内側端面
31 凸部
32 液体流入路
33、33a、33b、33c 突起部
34 突起高さ
40 気体導入部
41 気体流入路
43 溝幅
44 溝高さ
50 気液噴出部
50a 外側端部
50c 気液噴出部側面
50f 噴出筒部
51 先端部
52 噴出口
53 管状流路
54 整流路
60 気液混合部
61 液体流
62 気体流
70 気液噴出部固定部
81 斜線塗りされた太矢印
82 白塗り太矢印
122 第1隙間
123 第2隙間

Claims (3)

  1. 液体流路と気体流路とを有する噴霧装置本体部と、
    前記噴霧装置本体部の中心軸上にある円筒部の先端に配置されて、前記液体流路の開口を覆う液体導入部と、
    前記噴霧装置本体部の先端に配置され、前記液体導入部を覆うとともに、前記気体流路の開口を覆う気液噴出部と、
    前記液体導入部と前記気液噴出部との間に位置し、前記液体導入部と前記気液噴出部とに面接触する円環状の気体導入部と、
    前記液体導入部で覆われた前記液体流路の前記開口と、前記液体導入部と前記気体導入部と前記気液噴出部とに囲まれた気液混合部とを連通した液体流入路と、
    円環状の前記気体導入部の少なくとも1箇所に前記気体流路と前記気液混合部とを連通して設けられ、前記気体流路を流れる気体流を、前記液体流入路から前記気液混合部に流入する液体流に対し交差する方向に、前記気液混合部に流入させて液体を微粒化させる気体流入路と、
    前記気液噴出部に設けられて、前記気液混合部と連通し、前記気液混合部にて前記微粒化された液体を噴出する噴出口と、
    前記液体導入部の下流側端面に少なくとも1箇所設けられて、所定の突出高さで前記下流側端面から突出し、前記液体流入路と前記気体流入路との間で、前記液体流入路の近傍側に配置されている突起部とを備える噴霧装置。
  2. 前記液体流入路の突起部の前記高さに対する、前記気体流入路の高さの比が、0.2倍以上でかつ1.4倍以下である、請求項1に記載の噴霧装置。
  3. 前記突起部の、前記噴霧装置本体部の前記中心軸沿いの断面形状が、前記下流側端面から離れるにつれて先すぼまりな半円球又は1/4球形状である、請求項1又は2に記載の噴霧装置。
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