JP2020163045A - カテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法 - Google Patents

カテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法 Download PDF

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【課題】カテーテルのプライミング処理と親水性コーティング湿潤処理とを少ない手順で行うことができるカテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法を提供する。【解決手段】カテーテルホルダ3は、基端開口を区画する基端30と先端開口を区画する先端31とを備える管状のホルダ本体部32と、前記基端と前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部33とを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、カテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法に関する。
生体の脈管に導入される画像診断用カテーテルが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、画像診断用カテーテルを流通、保管等するために用いられるカテーテルホルダが知られている。カテーテルホルダは、画像診断用カテーテルを収容する管状の収容部を有している。
画像診断用カテーテルを使用する際は、まず、カテーテルホルダとこれに収容された画像診断用カテーテルとで構成される画像診断用カテーテル組立体が、包装用の袋から取り出される。そして、画像診断用カテーテルをプライミングするプライミング処理と、画像診断用カテーテルの外面に設けられた親水性コーティングを湿潤させる親水性コーティング湿潤処理との2つの処理が行われる。これらの処理は、例えば、画像診断用カテーテルをカテーテルホルダに収容した状態で行われる。
特開2012−050706号公報
使用前のプライミングを必要とする、画像診断用カテーテルなどのカテーテルは、その使用のために、上記のようなプライミング処理と親水性コーティング湿潤処理との2つの処理を行う必要がある。しかし、これらの処理は別々に行われるため、多くの手順が必要になる。
本開示は、このような点に鑑み、カテーテルのプライミング処理と親水性コーティング湿潤処理とを少ない手順で行うことができるカテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としてのカテーテルホルダは、
基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
前記基端と前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有する。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記接合部の前記中空部に、液体を保持可能な液保持部が設けられている。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記液保持部が、前記液体を含浸可能な含浸体で構成されている。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記含浸体が、前記液体を含浸することで膨張する膨潤体である。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記含浸体が、前記連通口の側から前記基端開口の側に向けて前記含浸体を貫通するスリット状又は孔状の貫通口を有する。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記連通口から前記外部空間に接するアクセス口まで延在する管状のアクセス部をさらに有する。
本発明の1つの実施形態として、
カテーテルホルダは、前記ホルダ本体部の前記基端、前記ホルダ本体部の前記先端、前記接合部及び前記アクセス部を備える接続部材を有する。
本発明の第2の態様としてのカテーテル組立体は、
カテーテルと、
カテーテルホルダと、を有し、
前記カテーテルが、
プライミング液を導入可能な液導入口を区画する液導入部と、
前記液導入部に接合する基端と、前記プライミング液を排出可能な排出口を区画する先端と、外面に位置する親水性コーティングと、を備える管状のカテーテル本体部と、を有し、
前記カテーテルホルダが、
基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
前記ホルダ本体部の前記基端と前記ホルダ本体部の前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有し、
前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングの全体が前記ホルダ本体部に収容されている。
本発明の第3の態様としてのプライミング方法は、
カテーテルと、
カテーテルホルダと、を有し、
前記カテーテルが、
プライミング液を導入可能な液導入口を区画する液導入部と、
前記液導入部に接合する基端と、前記プライミング液を排出可能な排出口を区画する先端と、外面に位置する親水性コーティングと、を備える管状のカテーテル本体部と、を有し、
前記カテーテルホルダが、
基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
前記ホルダ本体部の前記基端と前記ホルダ本体部の前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有する、
カテーテル組立体を用いるプライミング方法であって、
前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングの全体が前記ホルダ本体部に収容された状態で、前記排出口から前記プライミング液が排出されるまで前記液導入口から前記プライミング液を導入して前記カテーテル本体部をプライミングする、プライミングステップと、
前記排出口から排出された前記プライミング液の少なくとも一部を、前記カテーテルホルダの前記接合部の前記中空部に保持した状態で、前記カテーテル本体部を前記連通口から抜去することにより、前記中空部に保持した前記プライミング液で前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングを湿潤させる、親水性コーティング湿潤ステップと、を有する。
本開示によれば、カテーテルのプライミング処理と親水性コーティング湿潤処理とを少ない手順で行うことができるカテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカテーテル組立体を示す外観図である。 図1に示すカテーテル組立体を構成するカテーテルをカテーテル本体部が最も収縮した状態で示す外観図である。 図1に示すカテーテル組立体を構成するカテーテルをカテーテル本体部が最も伸長した状態で示す外観図である。 図2に示すカテーテルの液導入部の周辺部分を拡大して示す一部断面外観図である。 図2に示すカテーテルの外管の周辺部分を拡大して示す一部断面外観図である。 図2に示すカテーテルの先端の周辺部分を拡大して示す外観図である。 図1に示すカテーテル組立体の接合部の周辺部分を拡大して示す一部断面外観図である。 図7に示すカテーテル組立体の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプライミング方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るカテーテルホルダ、カテーテル組立体及びプライミング方法について詳細に例示説明する。
まず、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態に係るカテーテルホルダ及びカテーテル組立体について詳細に例示説明する。図1に示すように、本実施形態に係るカテーテル組立体1は、人体等の生体における血管等の脈管に導入されるカテーテル2と、カテーテルホルダ3と、を有している。カテーテル2は、脈管内を撮像可能な画像診断用カテーテルとして構成されている。しかし、本実施形態に係るカテーテルホルダ3は、画像診断用カテーテルとして構成されたカテーテル2に限らず、例えば、生体の脈管の内部に造影剤等の流体を導入可能なサポートカテーテルにも適用可能である。
図2に示すように、カテーテル2は、基端ハウジング部4、カテーテル本体部5及びガイド部6を有している。カテーテル本体部5は、開口7aを区画する基端7(図4参照)と、排出口8aを区画する先端8(図6参照)と、を有するとともに、中心軸線X1を中心とする管状をなしている。つまり、カテーテル本体部5は、開口7a及び排出口8aを連通させる内腔9を区画しており、内腔9は、開口7aと排出口8aとの間において中心軸線X1に沿う軸方向に亘ってカテーテル本体部5の外部空間Sから隔離されている。カテーテル本体部5は、図2に示すような、軸方向に最も収縮した収縮状態と、図3に示すような、軸方向に最も伸長した伸長状態と、の間で伸縮可能に構成されている。
図4に示すように、基端ハウジング部4は、液導入部10及びジョイント11を有している。液導入部10は、生理食塩液などのプライミング用の液体(以下、プライミング液ともいう)を導入可能な液導入口10aと、液導入口10a及び開口7aを連通させる内腔10bと、を区画している。
ジョイント11は、図示しない外部駆動装置の駆動部のハウジングに機械的に接続可能に構成されている。ジョイント11は、中心軸線X1を中心とする管状をなしており、その内部にはコネクタ12が配置されている。コネクタ12は、図示しない外部駆動装置の駆動部の回転軸に機械的且つ電気的に接続可能に構成されている。コネクタ12は、その先端に位置するとともに、イメージングコア13の基端に一体に連なる、中心軸線X1を中心とする先端シャフト12aを有している。先端シャフト12aは、液導入部10とジョイント11との間に設けられた枢支部14により、回転可能に支持されている。枢支部14と先端シャフト12aとは、全周に亘って密接している。
液導入部10、枢支部14及びジョイント11を含むハブ15は、液導入部10より先端側に位置するとともに中心軸線X1を中心とする管状の先端管部15aを有している。ハブ15の先端管部15aの内周面には、フレキシブルな内管16の基端が一体に連なっている。図5に示すように、内管16の先端は、フレキシブルな外管17の内部に挿入されている。外管17の基端は、中心軸線X1を中心とする管状のユニットコネクタ18の内周面に一体に連なっている。ユニットコネクタ18は、内管16の外周面に対し、周方向に亘って密接し且つ相対的に軸方向に摺動可能な摺接部18aを有している。内管16の先端には、径方向外側に突出するストッパ16aが設けられている。内管16は、ストッパ16aがユニットコネクタ18の内周面に設けられた段部に当接するまで、外管17の内部から引き出されることができる。内管16が外管17の内部に最も深く挿入された状態が収縮状態であり、内管16が外管17の内部に最も浅く挿入された状態が伸長状態である。ユニットコネクタ18の外周面には、外部駆動装置の支持部と係合可能な縮径部18bが設けられている。
外管17の先端は、中心軸線X1を中心とする管状の中継コネクタ19の内周面における基端に一体に連なっている。中継コネクタ19の内周面には、フレキシブルな保護管20の先端が一体に連なっている。保護管20は、内管16に挿入されている。保護管20の基端は、図4に示すように、収縮状態において、内管16の基端の内部で終端している。中継コネクタ19の内周面には、フレキシブルな管状のシース21の基端が一体に連なっている。
図6に示すように、シース21の先端部は、先端部材22に一体に連なっている。先端部材22は、先端に排出口8aを区画する中心軸線X1を中心とする管状の排出管部22aと、排出管部22aに一体に連なるとともに中心軸線X1と平行な中心軸線X2を有する管状のガイド部6とを有している。シース21の先端部は、排出管部22aの内周面における基端部に一体に連なっている。排出口8aは、プライミング液を排出可能である。ガイド部6は、図示しないガイドワイヤを挿入可能な内腔6aを区画している。ガイド部6は、X線の透過が抑制される先端マーカー部6bを有している。
このように、カテーテル本体部5は、ハブ15の先端管部15a、内管16、ユニットコネクタ18、外管17、保護管20、中継コネクタ19、シース21、及び先端部材22の排出管部22aからなっている(図2〜図6参照)。
図2に示すように、ガイド部6の外面と、カテーテル本体部5の所定位置より先端側の部分の外面との両方には、親水性コーティング23が設けられている。親水性コーティング23は、生理食塩液などの液体によって湿潤させることにより、潤滑性を発現することができる。
図6に示すように、カテーテル本体部5の内腔9には、イメージングコア13が配置されている。イメージングコア13は、振動子ユニット13aと、駆動シャフト13bと、を有している。振動子ユニット13aは、生体に向けて撮像のための超音波及び/又は電磁波を送受信可能に構成されている。振動子ユニット13aは、駆動シャフト13bの先端に一体に連なっている。図4〜図6に示すように、駆動シャフト13bは、シース21、中継コネクタ19、保護管20、内管16、ハブ15の先端管部15aに挿入されている。駆動シャフト13bの基端は、コネクタ12の先端シャフト12aの先端に一体に連なっている。駆動シャフト13bは、中心軸線X1を中心とするコネクタ12の回転を振動子ユニット13aまで伝達することができる。駆動シャフト13bは、カテーテル本体部5が収縮状態(図2参照)から伸長状態(図3参照)に変化する際に、振動子ユニット13aを基端側に後退させることができる。駆動シャフト13bは、カテーテル本体部5が伸長状態から収縮状態に変化する際に、振動子ユニット13aを先端側に前進させることができる。
図1に示すように、カテーテルホルダ3は、基端30と先端31とを備える管状のホルダ本体部32と、ホルダ本体部32の基端30とホルダ本体部32の先端31とを接合する接合部33と、を有している。図7に示すように、ホルダ本体部32の基端30は、基端開口30aを区画している。ホルダ本体部32の先端31は、先端開口31aを区画している。接合部33は、先端開口31a及び基端開口30aを連通させる中空部33aと、中空部33aをカテーテルホルダ3の外部空間Sに連通させる連通口33bと、を区画している。
カテーテルホルダ3は、連通口33bから外部空間Sに接するアクセス口34aまで延在する管状のアクセス部35をさらに有している。アクセス部35は、アクセス口34aを区画する基端34と、連通口33bにおいて接合部33に接合する先端36と、を有している。
カテーテルホルダ3は、ホルダ本体部32の基端30、ホルダ本体部32の先端31、接合部33及びアクセス部35を備える接続部材37を有している。接続部材37は、例えば合成樹脂の射出成形等により一体に成形されている。しかし、接続部材37の材質及び製法は適宜変更が可能である。接続部材37を複数の部材で構成してもよい。
接続部材37は、ホルダ本体部32の基端30を構成するとともに直線状の中心軸線X3を中心とする管状の基端管部37aを備えている。また、接続部材37は、ホルダ本体部32の先端31を構成するとともに直線状の中心軸線X4を中心とする管状の先端管部37bと、を備えている。アクセス部35は、基端管部37aと同心状をなしている。つまり、アクセス部35は、中心軸線X3を中心とする管状をなしている。接続部材37は、中心軸線X3と中心軸線X4とが鋭角に交差するように構成されている。しかし、接続部材37は、中心軸線X3と中心軸線X4とが鈍角又は直角に交差するように構成されてもよい。接続部材37は、中心軸線X3と中心軸線X4とが交差しないように構成されてもよい。接続部材37は、中心軸線X3及び/又は中心軸線X4が曲線状をなすように構成されてもよい。接続部材37は、アクセス部35が中心軸線X3と異なる直線状又は曲線状の中心軸線を有するように構成されてもよい。先端管部37bとアクセス部35との間には、補強リブ38が設けられている。
図1に示すように、カテーテルホルダ3は、接続部材37の基端管部37aの内周面に一体に連なる基端39と、接続部材37の先端管部37bの内周面に一体に連なる先端40と、を有する収容管41を有している。収容管41は、例えば、合成樹脂の押出成形等により一体に成形されている。しかし、収容管41の材質及び製法は適宜変更が可能である。収容管41を複数の部材で構成してもよい。
このように、ホルダ本体部32は、接続部材37の基端管部37a、収容管41、及び接続部材37の先端管部37bからなっている。
カテーテルホルダ3は、第1保持部材42、第2保持部材43及び第3保持部材44を有している。第1保持部材42は、収容管41を2重に巻いた状態に保持するように収容管41とそれぞれ係合する3つのクランプ部45を有している。第2保持部材43及び第3保持部材44は、それぞれ、1つのクランプ部45からなっている。第1保持部材42は、カテーテル2の基端と着脱可能に係合する基端保持部46と、基端保持部46を3つのクランプ部45に接合する中間部47と、をさらに有している。基端保持部46は、カテーテル2のハブ15のジョイント11と着脱可能に係合するジョイント係合部46aと、ユニットコネクタ18の縮径部18bと着脱可能に係合するユニットコネクタ係合部46bと、を有している。
クランプ部45は、収容管41を3重以上に巻いた状態に保持するように収容管41と係合する構成であってもよい。カテーテルホルダ3は、第1保持部材42、第2保持部材43及び第3保持部材44の全部又は一部を有していなくてもよい。
図7に示すように、カテーテルホルダ3の接合部33の中空部33aには、生理食塩液などの液体を保持可能な液保持部48が設けられている。液保持部48は、液体を含浸可能な含浸体49からなっている。含浸体49は、本実施形態では、液体を含浸することで膨張する膨潤体である。このような膨潤体は、例えば、スポンジなどの発泡体又はゲルなどで構成することができる。含浸体49は、液体を含浸しても膨張しない材質のものであってもよい。
含浸体49は、連通口33bの側から基端開口30aの側に向けて含浸体49を貫通する貫通口49aを有している。貫通口49aは、カテーテル2のカテーテル本体部5における親水性コーティング23が設けられた部分が通過可能に構成されている。また、貫通口49aは、含浸体49が液体を含浸したときに、含浸体49が貫通口49aにおいてカテーテル本体部5の親水性コーティング23に全周に亘って接するように構成されている。貫通口49aは、カテーテル本体部5が挿入されていないときに閉じるスリット状であってもよいし、カテーテル本体部5が挿入されていないときに開口する孔状であってもよい。含浸体49は、液体を含浸したときに、含浸体49の膨潤により、カテーテル本体部5の親水性コーティング23に全周に亘って良好に接することができる。
含浸体49は、接続部材37の内面に圧入により固定されている。含浸体49は、液体を含浸したときに、含浸体49の膨潤により、接続部材37の内面に良好に圧接することができる。接続部材37の内面に、含浸体49を保持するように含浸体49と係合する凸部、段部又は粗面部などを設けてもよい。含浸体49は、接続部材37の内面に固着されていてもよい。
カテーテル組立体1において、カテーテル2のカテーテル本体部5における親水性コーティング23の全体は、ホルダ本体部32に収容されている。また、カテーテル本体部5の先端8の排出口8aは、接合部33の中空部33a(含浸体49)に向いている。排出口8aは、ホルダ本体部32の中空部33aの近傍に位置している。
カテーテル組立体1によれば、カテーテル2を使用するためのプライミング処理と親水性コーティング湿潤処理とを次のような手順で行うことができる。まず、使用者は、カテーテル2を第1保持部材42の基端保持部46から取り外し、内管16を外管17から引き出しカテーテル2を伸長状態にする。次いで、使用者は、カテーテル2の液導入口10aからプライミング液を導入してカテーテル本体部5をプライミングする。カテーテル本体部5のプライミングが完了するとき、図7において白抜き矢印で示すように、プライミング液が、カテーテル本体部5の先端8の排出口8aから、接合部33の中空部33aに設けられた含浸体49に向けて排出される。したがって、含浸体49は、排出口8aから排出されたプライミング液を、接合部33の中空部33aにおいて保持することができる。
この状態で、使用者は、カテーテル2におけるカテーテルホルダ3に収容された部分をカテーテルホルダ3から抜去する。このとき、カテーテル本体部5における親水性コーティング23が設けられた部分は、プライミング液を含浸した含浸体49の貫通口49aを通過する。この通過により、含浸体49に含浸されたプライミング液が親水性コーティング23に塗布される。したがって、親水性コーティング23が潤滑性を発現し、カテーテル2が使用可能な状態となる。
このように、本実施形態に係るカテーテル組立体1は、カテーテルホルダ3が接合部33を有しているので、カテーテル本体部5のプライミング処理によってカテーテル本体部5の先端8の排出口8aから排出されるプライミング液を、接合部33の中空部33a周辺に保持することができる。そして、このように接合部33の中空部33a周辺にプライミング液を保持した状態で、カテーテル本体部5における親水性コーティング23が設けられた部分を、接合部33の中空部33aを通してカテーテルホルダ3から抜去することにより、親水性コーティング23を湿潤させることができる。したがって、親水性コーティング23を湿潤させるための特段の手順を追加することなく、プライミング処理とカテーテル2の抜去とを行うだけで、親水性コーティング湿潤処理を済ませることができる。
また、本実施形態に係るカテーテル組立体1は、液保持部48が含浸体49からなっているので、排出口8aからの少量のプライミング液の排出で、効率的に親水性コーティング23を湿潤させることができる。
本実施形態の変形例として、液保持部48は、図8に示すように、2つの含浸体49で構成されてもよい。図8において、図1〜図7に示す部分に対応する部分には、同一の符号を付している。本変形例では、2つの含浸体49と、これらに挟まれた部分と、によって液保持部48が形成されている。一方の含浸体49は、接続部材37の基端管部37aの内面に圧入されている。他方の含浸体49は、接続部材37のアクセス部35の内面に圧入されている。含浸体49に替えて、例えば、カテーテル本体部5が通過可能な貫通口を有する弁体を設けてもよい。この場合も、2つの弁体と、これらに挟まれた部分と、によって液保持部48を形成することができる。
本変形例に係るカテーテル組立体1は、接合部33の中空部33aに液保持部48が設けられているので、排出口8aから排出されるプライミング液を接合部33の中空部33a周辺に容易に保持することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るプライミング方法について詳細に例示説明する。本実施形態に係るプライミング方法は、図1〜図7に示すカテーテル組立体1を用いている。しかし、本実施形態に係るプライミング方法は、図1〜図7に示すカテーテル組立体1以外のカテーテル組立体を用いる場合にも適用可能である。
図9に示すように、本実施形態に係るプライミング方法は、プライミングステップS1及び親水性コーティング湿潤ステップS2を有する。プライミングステップS1は、カテーテル本体部5の親水性コーティング23の全体がホルダ本体部32に収容された状態で、排出口8aからプライミング液が排出されるまで液導入口10aからプライミング液を導入してカテーテル本体部5をプライミングするステップである。
親水性コーティング湿潤ステップS2は、プライミングステップS1によって排出口8aから排出されたプライミング液の少なくとも一部を、カテーテルホルダ3の接合部33の中空部33aに保持した状態で、カテーテル本体部5を連通口33bから抜去することにより、中空部33aに保持したプライミング液でカテーテル本体部5の親水性コーティング23を湿潤させるステップである。
本実施形態に係るプライミング方法によれば、プライミングステップS1によって排出口8aから排出されたプライミング液を接合部33の中空部33aに保持した状態でカテーテル本体部5を連通口33bから抜去するという簡単な手順により、親水性コーティング23を湿潤させることができる。すなわち、本実施形態に係るプライミング方法によれば、親水性コーティング23を湿潤させるための特段の手順を追加することなく、プライミング処理とカテーテル2の抜去とを行うだけで、親水性コーティング湿潤処理を済ませることができる。
本実施形態に係るプライミング方法は、接合部33の中空部33aに液保持部48が設けられたカテーテル組立体1を用いているので、親水性コーティング湿潤ステップS2において、排出口8aから排出されるプライミング液を接合部33の中空部33a周辺に容易に保持することができる。
本実施形態に係るプライミング方法は、液保持部48が含浸体49からなるカテーテル組立体1を用いているので、親水性コーティング湿潤ステップS2において、排出口8aからの少量のプライミング液の排出で、効率的に親水性コーティング23を湿潤させることができる。
前述した実施形態は、本発明の実施形態の一例にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 カテーテル組立体
2 カテーテル
3 カテーテルホルダ
4 基端ハウジング部
5 カテーテル本体部
6 ガイド部
6a 内腔
6b 先端マーカー部
7 基端
7a 開口
8 先端
8a 排出口
9 内腔
10 液導入部
10a 液導入口
10b 内腔
11 ジョイント
12 コネクタ
12a 先端シャフト
13 イメージングコア
13a 振動子ユニット
13b 駆動シャフト
14 枢支部
15 ハブ
15a 先端管部
16 内管
16a ストッパ
17 外管
18 ユニットコネクタ
18a 摺接部
18b 縮径部
19 中継コネクタ
20 保護管
21 シース
22 先端部材
22a 排出管部
23 親水性コーティング
30 基端
30a 基端開口
31 先端
31a 先端開口
32 ホルダ本体部
33 接合部
33a 中空部
33b 連通口
34 基端
34a アクセス口
35 アクセス部
36 先端
37 接続部材
37a 基端管部
37b 先端管部
38 補強リブ
39 基端
40 先端
41 収容管
42 第1保持部材
43 第2保持部材
44 第3保持部材
45 クランプ部
46 基端保持部
46a ジョイント係合部
46b ユニットコネクタ係合部
47 中間部
48 液保持部
49 含浸体
49a 貫通口
X1〜X4 中心軸線
S 外部空間

Claims (9)

  1. 基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
    前記基端と前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有する、
    カテーテルホルダ。
  2. 前記接合部の前記中空部に、液体を保持可能な液保持部が設けられている、請求項1に記載のカテーテルホルダ。
  3. 前記液保持部が、前記液体を含浸可能な含浸体で構成されている、請求項2に記載のカテーテルホルダ。
  4. 前記含浸体が、前記液体を含浸することで膨張する膨潤体である、請求項3に記載のカテーテルホルダ。
  5. 前記含浸体が、前記連通口の側から前記基端開口の側に向けて前記含浸体を貫通するスリット状又は孔状の貫通口を有する、請求項3又は4に記載のカテーテルホルダ。
  6. 前記連通口から前記外部空間に接するアクセス口まで延在する管状のアクセス部をさらに有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカテーテルホルダ。
  7. 前記ホルダ本体部の前記基端、前記ホルダ本体部の前記先端、前記接合部及び前記アクセス部を備える接続部材を有する、請求項6に記載のカテーテルホルダ。
  8. カテーテルと、
    カテーテルホルダと、を有し、
    前記カテーテルが、
    プライミング液を導入可能な液導入口を区画する液導入部と、
    前記液導入部に接合する基端と、前記プライミング液を排出可能な排出口を区画する先端と、外面に位置する親水性コーティングと、を備える管状のカテーテル本体部と、を有し、
    前記カテーテルホルダが、
    基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
    前記ホルダ本体部の前記基端と前記ホルダ本体部の前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有し、
    前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングの全体が前記ホルダ本体部に収容されている、
    カテーテル組立体。
  9. カテーテルと、
    カテーテルホルダと、を有し、
    前記カテーテルが、
    プライミング液を導入可能な液導入口を区画する液導入部と、
    前記液導入部に接合する基端と、前記プライミング液を排出可能な排出口を区画する先端と、外面に位置する親水性コーティングと、を備える管状のカテーテル本体部と、を有し、
    前記カテーテルホルダが、
    基端開口を区画する基端と先端開口を区画する先端とを備える管状のホルダ本体部と、
    前記ホルダ本体部の前記基端と前記ホルダ本体部の前記先端とを接合するとともに、前記先端開口及び前記基端開口を連通させる中空部と前記中空部を外部空間に連通させる連通口とを区画する接合部と、を有する、
    カテーテル組立体を用いるプライミング方法であって、
    前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングの全体が前記ホルダ本体部に収容された状態で、前記排出口から前記プライミング液が排出されるまで前記液導入口から前記プライミング液を導入して前記カテーテル本体部をプライミングする、プライミングステップと、
    前記排出口から排出された前記プライミング液の少なくとも一部を、前記カテーテルホルダの前記接合部の前記中空部に保持した状態で、前記カテーテル本体部を前記連通口から抜去することにより、前記中空部に保持した前記プライミング液で前記カテーテル本体部の前記親水性コーティングを湿潤させる、親水性コーティング湿潤ステップと、を有する、
    プライミング方法。
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