JP2020161360A - コネクタ - Google Patents

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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】取付部材の移動操作が容易であり、ロックの信頼性を高めることができるコネクタを提供する。【解決手段】コネクタは、ハウジングと、ハウジングに移動して装着される取付部材と、を備える。ハウジングは、ロック部を有し、取付部材は、ロックアームを有している。ロックアームは、装着時の移動方向に延びる形状であって、移動方向の一端部に、ロック部にロックされる被ロック部を有し、移動方向の他端部に被押圧部を有し、被ロック部と被押圧部との間に支点部を有している。ロックアームは、被押圧部への押圧により支点部を支点として弾性的に傾き、被ロック部を、ロック部を乗り越え可能な位置まで変位させるように動作する。【選択図】図9

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1に開示されたコネクタは、ハウジングと、ハウジングに装着される取付部材としてのリテーナと、を備えている。ハウジングは、上下面に、仮係止用の第1ロック部を有し、左右面に、本係止用の第2ロック部を有している。リテーナは、上下面に、第1ロック部と対応する第1ロック溝を有し、左右面に、第2ロック部と対応する第2ロック溝を有している。リテーナは、第1ロック部が第1ロック溝に嵌まることで、ハウジングに対し仮係止位置に保持される。リテーナが押し込まれると、リテーナの先端が第2ロック部を乗り越え、第2ロック部が第2ロック溝に嵌まる。これにより、リテーナがハウジングに対し本係止位置に保持される。この種のリテーナを備えたコネクタは、特許文献2にも開示されている。
特開平8−148214号公報 特開2003−7390号公報
上記の場合、リテーナが不用意に本係止位置に移動しないように、リテーナと第2ロック部とのロック強度を十分に確保することが求められる。一方、リテーナと第2ロック部とのロック強度を大きくすると、リテーナを本係止位置に移動させる際、ロック状態を解除するための操作力も大きくなり、作業性が低下する懸念がある。
そこで、取付部材の移動操作が容易であり、しかもロックの信頼性を高めることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに移動して装着される取付部材と、を備え、前記ハウジングは、ロック部を有し、前記取付部材は、ロックアームを有し、前記ロックアームは、前記取付部材の装着時の移動方向に延びる形状であって、前記移動方向の一端部に、前記ロック部にロックされる被ロック部を有し、前記移動方向の他端部に被押圧部を有し、前記被ロック部と前記被押圧部との間に支点部を有しており、前記ロックアームは、前記被押圧部への押圧により前記支点部を支点として弾性的に傾き、前記被ロック部を、前記ロック部を乗り越え可能な位置まで変位させるように動作する。
本開示によれば、取付部材の移動操作が容易であり、ロックの信頼性を高めることができるコネクタを提供することが可能となる。
図1は、実施形態1にかかるコネクタにおいて、両ハウジングが正規に嵌合した状態を示す横断面図である。 図2は、リテーナがハウジングに対し本係止位置に装着された状態を示す側面図である。 図3は、リテーナがハウジングに対し本係止位置に装着された状態を示す側断面図である。 図4は、リテーナがハウジングに対し仮係止位置に装着された状態を示す側面図である。 図5は、ハウジングの斜視図である。 図6は、リテーナの斜視図である。 図7は、リテーナの側断面図である。 図8は、リテーナがハウジングに対し仮係止位置に装着され、被ロック部が仮係止用および本係止用のロック部間に配置された状態を示す拡大平断面図である。 図9は、リテーナが本係止位置へ向かう過程において、被押圧部が押圧され、被ロック部が本係止用のロック部を乗り越え可能な位置まで変位した状態を示す拡大平断面図である。 図10は、リテーナが本係止位置へ向かう過程において、被ロック部が本係止用のロック部の端面に乗り上げられた状態を示す拡大平断面図である。 図11は、リテーナが本係止位置に至り、アーム本体が弾性的に復帰し、被ロック部が本係止用のロック部にロックされた状態を示す拡大平断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)ハウジングと、前記ハウジングに移動して装着される取付部材と、を備え、前記ハウジングは、ロック部を有し、前記取付部材は、ロックアームを有し、前記ロックアームは、前記取付部材の装着時の移動方向に延びる形状であって、前記移動方向の一端部に、前記ロック部にロックされる被ロック部を有し、前記移動方向の他端部に被押圧部を有し、前記被ロック部と前記被押圧部との間に支点部を有しており、前記ロックアームは、前記被押圧部への押圧により前記支点部を支点として弾性的に傾き、前記被ロック部を、前記ロック部を乗り越え可能な位置まで変位させるように動作する。
被押圧部を押圧すると、ロックアームが支点部を支点として弾性的に傾き、被ロック部がロック部を乗り越え可能な位置まで変位する。この状態で取付部材をハウジングに対して移動方向に押し込むと、被ロック部がロック部を乗り越えることができる。取付部材が正規に装着され、被押圧部への押圧が解除されると、ロックアームが弾性復帰し、被ロック部がロック部にロックされる。このため、被ロック部とロック部とのロック強度を大きくすることができ、また、ロック強度を大きくしても、ロックアームの傾き動作によって被ロック部がロック部を乗り越えることができる。その結果、被ロック部がロック部に信頼性良くロックされる状態を容易に実現することができる。
(2)前記被ロック部および前記ロック部の両ロック面のうち、少なくとも一方のロック面は、前記移動方向に対して垂直に配置されているのが好ましい。これによれば、被ロック部とロック部とのロック強度を大きくすることができ、ロックの信頼性を高めることができる。
(3)前記ハウジングは、相手ハウジングに嵌合され、前記ロックアームは、外面に、前記移動方向に延びるリブを有し、前記リブは、前記相手ハウジングに設けれられたリブ受部に嵌合して挿入されると良い。リブがリブ受部に嵌合して挿入されることにより、ロックアームの撓み動作および位置変動が抑えられ、被ロック部がロック部にロックされる状態を安定に維持することができる。また、リブがリブ受部に嵌合して挿入されることにより、両ハウジングの嵌合動作が案内され、かつ両ハウジングの誤嵌合を防止することもできる。
(4)前記取付部材は、前記移動方向と交差する方向に関して前記ロックアームの両側を覆う位置に、保護壁を有していると良い。これによれば、ロックアームが保護壁で保護されて異物と干渉しにくくなり、被ロック部とロック部とのロック状態が不用意に解除されるのを防止することができる。
(5)前記ロックアームは、前記移動方向の一端部の先端側において、前記被ロック部から突出する位置に、前記ハウジングの装着面から距離を置いて配置される突片部を有していると良い。これによれば、ハウジングの装着面と突片部との間に治具を差し入れ、その状態から突片部を治具で押圧することにより、被ロック部とロック部とのロック状態を容易に解除することができる。
(6)前記ロック部は、前記ハウジングの両側面に対をなして設けられ、前記ロックアームは、前記ロック部と対応する位置に、前記取付部材の両側面に対をなして設けられ、前記被押圧部は、前記移動方向の後端部に配置されていると良い。これによれば、被ロック部とロック部とのロック状態をコネクタの両側においてバランス良く実現することができる。しかも、被押圧部がロックアームにおいて移動方向の後端部に配置されているため、作業者が取付部材の両側面を持つことにより、特に意識しなくても自動的にロックアームを傾かせることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態にかかるコネクタは、ハウジング10と、取付部材としてのリテーナ11と、を備えている。ハウジング10は、相手ハウジング60に嵌合される。ハウジング10、リテーナ11および相手ハウジング60は、いずれも合成樹脂製である。なお、以下の説明において、前後方向については、両ハウジング10、60が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とする。上下方向は、図1〜図7の各図の上下方向を基準とする。また、「内側」とはコネクタの左右方向(幅方向)の中央側(中心側)であり、「外側」とは「内側」の反対側であって左右方向の外側である。
<相手ハウジング60>
相手ハウジング60は前方に突出する筒状のフード部61を有している(図1を参照)。フード部61内には、図示しない雄型の端子金具のタブが突出して配置されている。フード部61は、左右の側壁の内面に、複数のリブ受部62を有している。各リブ受部62は、前後方向に延びる断面矩形の溝である。フード部61は、上壁の左右中央部に、上下方向に貫通するハウジングロック孔63を有している。
<ハウジング10>
ハウジング10は、左右方向に長いハウジング本体12を有している(図5を参照)。ハウジング10は、ハウジング本体12の上面の左右中央部から突出する撓み変形可能なハウジングロックアーム13を有している。ハウジングロックアーム13は、相手ハウジング60のハウジングロック孔63に嵌まる突起を有し、相手ハウジング60を弾性的にロックする(図1を参照)。
ハウジング本体12は、内部に、前後方向に延びる複数のキャビティ14を有している。各キャビティ14は、上下2段で、かつ左右方向に多数並んで配置されている。ハウジング本体12は、各キャビティ14の内壁下面に、撓み変形可能なランス15を有している(図3を参照)。各ランス15は、前方へ片持ち状に延びる形態になっている。各キャビティ14には、後方から雌型の端子金具80が挿入される。
端子金具80は、電線90の端部に接続され、キャビティ14に正規挿入された状態で、ランス15により抜け止めされる。
ハウジング本体12は、上段および下段の各キャビティ14間、および下段の各キャビティ14の下方に、左右方向に長い上下の空間部16を有している(図5を参照)。各空間部16は、ハウジング本体12の前面に開口するとともに、ハウジング本体12の左右の側面に開口するスリット状の溝になっている。各ランス15は、各空間部16に向けて撓み変形する。
ハウジング本体12は、左右の側面に、仮係止用および本係止用の各ロック部17、18を有している(図5を参照)。仮係止用および本係止用の各ロック部17、18は、ハウジング本体12の左右の側面にそれぞれ1つずつ設けられている。仮係止用のロック部17は、ハウジング本体12の左右の側面における上下の空間部16間で、かつ前端側に配置されている。仮係止用の各ロック部17は、ハウジング本体12の左右の側面に爪状に突出している。ロック部17の突出方向の端面は、前後方向に沿って平坦に形成されている(図8を参照)。ロック部17の前面は、端面へ向けて後傾している。ロック部17の後面は、左右方向に沿って配置されている。
本係止用のロック部18は、ハウジング本体12の左右の側面における空間部16より後方で、かつ仮係止用のロック部17よりも上方に位置ずれして配置されている(図5を参照)。本係止用のロック部18は、ハウジング本体12の左右の側面に爪状に突出している。ロック部18の突出方向の端面は、前後方向に沿って平坦に形成されている(図8を参照)。ロック部18の前面は、左右方向に沿って配置され、または端面へ向けて少し後傾している。ロック部18の後面は、端面へ向けて前傾している。
ハウジング本体12は、左右の側面における上下端部に、ガイド部19を有している(図1、図2および図5を参照)。ガイド部19は、仮係止用および本係止用のロック部17、18を挟んだ上下両側において、上側の空間部16の上縁および下側の空間部16の下縁に沿って前後方向に延びるリブ状の形態になっている。ガイド部19の前端は、ハウジング本体12の前端に位置している。ガイド部19の後端は、本係止用のロック部18より後方に位置している。
<リテーナ11>
リテーナ11は、ハウジング10に前方から組み付けられる。リテーナ11は、ハウジング10に対し、仮係止位置(図4を参照)に移動規制状態に装着された後、仮係止位置から後方へ移動し、本係止位置(図2を参照)に移動規制状態に装着される。リテーナ11は、上下の進入部21を有している(図6を参照)。各進入部21は、左右方向に延びる横架状をなし、各空間部16に進入して配置される。各進入部21は、左右端部および左右中央部において、上下方向に沿った連結部22、23を介して連結されている。左右中央部の連結部22は、相手ハウジング60の図示しない突出部を受けるため、前後方向に貫通する孔24を有している。リテーナ11は、各ランス15と対応する位置に、各進入部21から後方へ突出する板片状の規制部25を有している。
リテーナ11は、各進入部21の左右端部から後方へ突出する上下の保護壁26を有している。各保護壁26は、全体として前後方向に延び、外側(左側および右側)に張り出すリブ状部分を有している。各保護壁26の基端部(前端部)は、内側の規制部25と一体に連結されている。各保護壁26は、ハウジング本体12の左右の側面において、上側のガイド部19の下縁および下側のガイド部19の上縁に沿って配置される(図2を参照)。
リテーナ11は、各保護壁26間で、かつ左右端部の連結部23より外側に、ロックアーム27を有している(図6を参照)。各ロックアーム27は、前後方向に延びる帯板状のアーム本体28を有している。アーム本体28は、外面に、アーム本体28の全長にわたって延びるリブ29を有している。リブ29は、アーム本体28の上下中央部において、アーム本体28の上下端部より厚肉に形成されている。リブ29の突出方向の端面は、前後方向に沿って平坦に形成されている(図8を参照)。リブ29の前面は、端面へ向けて後傾する部分を有している。リブ29の後面は、端面へ向けて前傾している。アーム本体28のうち、リブ29の前面(傾斜部分)を含む部分は、作業者の指が押し当てられる被押圧部31として構成される。
アーム本体28は、内面における後端寄りの部分に、被ロック部32を有している(図7および図8を参照)。被ロック部32は、アーム本体28の内面に角ブロック状に突出している。被ロック部32は、アーム本体28の上下方向の全幅に形成されている。被ロック部32の突出方向の端面は、前後方向に沿って平坦に形成されている。被ロック部32の前面および後面は、いずれも左右方向に沿って配置されている。被ロックの突出寸法は、仮係止用および本係止用の各ロック部17、18の突出寸法と同一または各ロック部17、18の突出寸法より少し小さくされている。
アーム本体28は、後端部に、被ロック部32より後方に突出する突片部33を有している(図7および図8を参照)。突片部33は、板片状をなし、前後方向に沿って平坦な内面を有している。
アーム本体28は、内面における前端部に、凹部34を有している。凹部34は、浅底の矩形凹所であって、アーム本体28の内面における下端および前端に開口している。
各ロックアーム27は、アーム本体28の上下の端縁から保護壁26にかけて延びる上下の支点部35を有している(図2および図6を参照)。アーム本体28は、各支点部35を介して、上下の保護壁26に連結されている。各支点部35は、アーム本体28の上下の端縁における前後方向の途中部、詳細には前後中央部につながっている。各支点部35は、前後寸法が上下寸法より大きい板片状をなし、弾性的にねじり変形可能とされている。アーム本体28は、各支点部35を支点としてシーソ状に傾動変位可能(弾性変位可能)となる。アーム本体28の前端部が左右端部の連結部23に突き当たることにより、アーム本体28の過剰な傾き動作が規制されるようになっている(図10を参照)。
<リテーナ11の装着および両ハウジング10、60の嵌合>
端子金具80の組み付けに先立ち、リテーナ11がハウジング10に対し仮係止位置に装着される(図4を参照)。リテーナ11が仮係止位置にあるとき、リテーナ11の前面はハウジング本体12の前面より前方に配置される。各規制部25はランス15より前方に配置される。このため、ランス15の撓み動作は許容される。また、リテーナ11が仮係止位置にあるとき、各ロックアーム27および各保護壁26はハウジング本体12の左右の側面に対面して配置される。
リテーナ11が仮係止位置へ向かう際、各ロックアーム27の被押圧部31が作業者の指で内側に押圧され、アーム本体28が各支点部35を支点としてシーソ状に傾く。これにより、各ロックアーム27の被ロック部32が仮係止用の各ロック部17の前面に摺動しながら乗り上げられる。リテーナ11が仮係止位置に至ると、各ロックアーム27の被ロック部32が仮係止用のロック部17を乗り越え、指を離すことにより、アーム本体28が弾性的に復帰する。これにより、各ロックアーム27の被ロック部32は、ロック部17の後面に対面して当たり得る状態になる(図8を参照)。このため、リテーナ11は、ハウジング10に対し仮係止位置から前方へ抜け出るのが規制される。
また、リテーナ11が仮係止位置に至ると、各ロックアーム27の被ロック部32が本係止用のロック部18の前面に対面して当たり得る状態になる。ここで、被ロック部32の後面(ロック面)は左右方向に沿って配置され、本係止用のロック部18の前面(ロック面)も左右方向に沿って配置され、または少し後傾するに過ぎない。このため、被ロック部32とロック部18とは左右方向に沿って強固に当たり得る状態になる。その結果、リテーナ11に対して後方への押し込み力を単に付与するだけでは、リテーナ11は本係止位置へ向けて移動することができない。したがって、リテーナ11は、ハウジング10に対し仮係止位置から本係止位置へと不用意に移動するのが防止される。なお、仮係止用のロック部17は、被ロック部32の前面の下部に当たり得る状態になり、本係止用のロック部18は、被ロック部32の後面の上部に当たり得る状態になる(図4を参照)。
リテーナ11が仮係止位置にあるとき、端子金具80がキャビティ14に後方から挿入される。ランス15は、挿入途中の端子金具80と干渉して撓み変形する。端子金具80が正規に挿入されると、ランス15が弾性的に復帰して端子金具80を抜け止めする。
続いて、リテーナ11が本係止位置に押し込まれる。リテーナ11の移動に際し、各ロックアーム27の被押圧部31が作業者の指(例えば、人差し指と親指)で挟むようにして内側に押圧される。つまり、被押圧部31に、図9の矢印A方向の押圧力が付与される。すると、各ロックアーム27のアーム本体28が各支点部35を支点として傾き、アーム本体28の前端部が内側に変位するとともに、アーム本体28の後端部が外側に変位する(図9を参照)。こうして、各ロックアーム27の被ロック部32が本係止用の各ロック部18の端面と同じ位置または各ロック部18の端面を超える位置まで外側に変位すると、被ロック部32とロック部18とのロック状態が解除される。その状態でリテーナ11が後方へ押し込まれる。この間、各ロックアーム27の被押圧部31には作業者の指で押圧される状態が維持され、アーム本体28も傾いた状態が維持される。リテーナ11が本係止位置へ向かう過程で、被ロック部32が本係止用のロック部18の端面に乗り上げられる(図10を参照)。このとき、アーム本体28の後端部が内側へ大きく変位するものの、凹部34に仮係止用のロック部17が進入することにより、仮係止用のロック部17とアーム本体28との干渉が回避され、アーム本体28の撓み動作が適正になされる。その後、各連結部22、23がハウジング本体12に突き当たり、リテーナ11の後方への移動操作が阻止される。ここで作業者は、各ロックアーム27の被押圧部31に対する押圧を解除する。すると、各ロックアーム27のアーム本体28が前後方向に沿った自然状態に弾性的に復帰する。
各ロックアーム27の被ロック部32は、本係止用のロック部18の端面を乗り越え、アーム本体28の弾性復帰に伴って内側へ変位し、ロック部18の後面に対面して当たり得る状態になる(図11を参照)。こうして各ロックアーム27の被ロック部32が本係止用のロック部18にロックされることにより、リテーナ11が本係止位置に移動規制状態に保持される。
また、リテーナ11が本係止位置に至ると、各規制部25が各空間部16において各ランス15の下方空間に進入する(図3を参照)。これにより、各ランス15の撓み動作が規制され、各端子金具80が各キャビティ14内に確実に抜け止めされた状態になる。
リテーナ11が本係止位置にあるときに、各ロックアーム27の被ロック部32の端面はハウジング本体12の左右の側面(装着面)に対面して当たり得る状態に配置され、突片部33とハウジング本体12の左右の側面との間には所定の隙間が形成される(図11を参照)。本係止位置における被ロック部32とロック部18とのロック状態を解除する際には、図示しないロック解除用の治具がハウジング本体12の左右の側面に沿って後方からスライドさせられ、治具の先端部が前記隙間に進入した状態で突片部33の内面に当てられる。その状態で、突片部33が治具で押圧されて外側に開くように変位させられ、被ロック部32がロック部18から離れてロック部18とのロック状態を解除するようにする。
両ハウジング10、60の嵌合に際し、ハウジング10は相手ハウジング60のフード部61内に挿入される。ハウジングロックアーム13の突起部分がハウジングロック孔63に弾性的に嵌まることにより、両ハウジング10、60が嵌合状態に保持される(図1を参照)。両ハウジング10、60の嵌合過程において、各ロックアーム27のリブ29および各保護壁26のリブ状部分が相手ハウジング60の各リブ受部62に嵌合して挿入される。これにより、両ハウジング10、60の嵌合動作が案内される。また、ハウジング10が相手ハウジング60に対し正規とは逆の姿勢で嵌合されようとすると、各ロックアーム27のリブ29および各保護壁26のリブ状部分がフード部61の開口端と干渉し、両ハウジング10、60の嵌合動作が規制される。これにより、両ハウジング10、60の誤嵌合が防止される。
各ロックアーム27のリブ29が各リブ受部62に嵌合して挿入されることにより(図1を参照)、各ロックアーム27の撓み動作が抑えられるとともに、各ロックアーム27の位置変動も抑えられる。このため、各ロックアーム27の被ロック部32が本係止用の各ロック部18にロックされる状態が安定に維持される。
以上のとおり、本実施形態によれば、リテーナ11を仮係止位置から本係止位置に移動させる際に、被押圧部31を押圧すると、アーム本体28が弾性的に傾き、被ロック部32が本係止用のロック部18を乗り越え可能な位置まで変位する。このため、その状態からリテーナ11を本係止位置に押し込み、被押圧部31への押圧を解除することにより、被ロック部32がロック部18を乗り越えてロック部18にロックされ、リテーナ11が本係止位置に装着される状態を容易に実現することができる。このように、アーム本体28が弾性的に傾くと、被ロック部32がロック部18を乗り越え可能に変位するから、被ロック部32の変位分、被ロック部32とロック部18との掛かり代を増大させることができ、ロック強度を高めることができる。
また、本係止用の各ロック部18がハウジング本体12の左右の側面に対をなして設けられ、各ロックアーム27もリテーナ11の左右の側面に対をなして設けられ、被押圧部31が各ロックアーム27の前端部(本係止位置への移動方向の後端部)に配置されているため、被ロック部32とロック部18とのロック状態をコネクタの左右両側においてバランス良く実現することができる。しかも、リテーナ11を本係止位置に移動させる際、作業者がリテーナ11の左右の側面を挟むように持つことにより、特に意識しなくともアーム本体28を傾かせることができ、被ロック部32がロック部18を乗り越え可能な状態を自然に実現することができる。
また、リテーナ11が各ロックアーム27の上下両側を覆う位置に保護壁26を有しているため、アーム本体28が異物と干渉するのを回避することができる。さらに、リテーナ11が本係止位置にあるときには、ハウジング10の各ガイド部19も各ロックアーム27の上下両側を覆うことになる。したがって、各ロックアーム27の被ロック部32と各ロック部17、18とのロック状態が異物との干渉によって不用意に解除されるのを防止することができる。
[他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
例えば、上記実施形態の場合、リテーナ11がハウジング10に対し前方から装着されるフロントタイプであったが、他の実施形態としては、リテーナがハウジングに対し側方から装着されるサイドタイプであってもよい。
上記実施形態の場合、取付部材が端子金具80を抜け止めする機能を有するリテーナ11であったが、他の実施形態としては、取付部材が端子金具を抜け止めする機能を有さなくてもよく、例えば、フロントマスクであってもよい。
上記実施形態の場合、取付部材がハウジング10に対して仮係止位置と本係止位置とに移動可能に装着されたが、他の実施形態としては、取付部材がハウジングに対し仮係止位置を経ずに移動して本係止状態になる構成であってもよい。 上記実施形態の場合、被押圧部31がアーム本体28の外面におけるリブの傾斜面に設けられていたが、他の実施形態としては、アーム本体の外面に滑り止め用の凹凸構造を設け、その凹凸構造を含む部分を被押圧部としてもよい。
上記実施形態の場合、アーム本体28の内面に仮係止用のロック部17との干渉を回避するための凹部34が設けられていたが、他の実施形態としては、アーム本体の内面に凹部が設けられていなくてもよい。例えば、アーム本体は、傾いた際に仮係止用のロック部と干渉して弾性撓みする構成であってもよい。
上記実施形態の場合、被押圧部31がアーム本体28の前端部(移動方向の後端部)に設けられ、被ロック部32がアーム本体28の後端部(移動方向の前端部)に設けられていたが、他の実施形態としては、被押圧部がアーム本体の後端部(移動方向の前端部)に設けられ、被ロック部がアーム本体の前端部(移動方向の後端部)に設けられていてもよい。
上記実施形態の場合、取付部材の本係止状態を治具で解除していたが、他の実施形態としては、指で被押圧部を押しながら取付部材を後方へ移動させてもよい。
10…ハウジング
11…リテーナ
12…ハウジング本体
13…ハウジングロックアーム
14…キャビティ
15…ランス
16…空間部
17…(仮係止用の)ロック部
18…(本係止用の)ロック部
19…ガイド部
21…進入部
22…(左右中央部の)連結部
23…(左右端部の)連結部
24…孔
25…規制部
26…保護壁
27…ロックアーム
28…アーム本体
29…リブ
31…被押圧部
32…被ロック部
33…突片部
34…凹部
35…支点部
60…相手ハウジング
61…フード部
62…リブ受部
63…ハウジングロック孔
80…端子金具
90…電線

Claims (6)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに移動して装着される取付部材と、を備え、
    前記ハウジングは、ロック部を有し、前記取付部材は、ロックアームを有し、
    前記ロックアームは、前記取付部材の装着時の移動方向に延びる形状であって、前記移動方向の一端部に、前記ロック部にロックされる被ロック部を有し、前記移動方向の他端部に被押圧部を有し、前記被ロック部と前記被押圧部との間に支点部を有しており、
    前記ロックアームは、前記被押圧部への押圧により前記支点部を支点として弾性的に傾き、前記被ロック部を、前記ロック部を乗り越え可能な位置まで変位させるように動作するコネクタ。
  2. 前記被ロック部および前記ロック部の両ロック面のうち、少なくとも一方のロック面は、前記移動方向に対して垂直に配置されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、相手ハウジングに嵌合され、
    前記ロックアームは、外面に、前記移動方向に延びるリブを有し、
    前記リブは、前記相手ハウジングに設けれられたリブ受部に嵌合して挿入される請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記取付部材は、前記移動方向と交差する方向に関して前記ロックアームの両側を覆う位置に、保護壁を有している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記ロックアームは、前記移動方向の一端部の先端側において、前記被ロック部から突出する位置に、前記ハウジングの装着面から距離を置いて配置される突片部を有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記ロック部は、前記ハウジングの両側面に対をなして設けられ、
    前記ロックアームは、前記ロック部と対応する位置に、前記取付部材の両側面に対をなして設けられ、
    前記被押圧部は、前記移動方向の後端部に配置されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
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