JP2020156167A - ケーブル敷設管理システム及びケーブル敷設管理方法 - Google Patents

ケーブル敷設管理システム及びケーブル敷設管理方法 Download PDF

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康史 貝島
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Abstract

【課題】ケーブルの撤去作業時における切断または撤去対象となるケーブルの判別を容易にするためのケーブル敷設管理システム及びケーブル敷設管理方法に関する。【解決手段】機器相互間を接続するケーブルを管理するケーブル敷設管理システムであって、対応する機器に接続する始端から終端に至る前記ケーブル上に、前記ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点として前記ケーブルの前後の連続性を管理する判別用標識を設けたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルの撤去作業時における切断又は撤去対象となるケーブルの判別を容易にするためのケーブル敷設管理システム及びケーブル敷設管理方法に関する。
従来、放送用ケーブルや光ファイバケーブル等のケーブルを、例えば、放送局やデータセンター等の大規模施設に敷設する場合、ケーブル毎の関連情報が、敷設時の工事設計書やケーブル管理システム等に記録される。そして、敷設されたケーブルを撤去する場合、ケーブルの両端にそれぞれ取り付けられた線名札(丸札)に記載された情報からケーブルを判別し、記録されている敷設経路に沿って、当該ケーブルの撤去を作業員が行っている。この撤去対象のケーブルの判別作業においては、線名札(丸札)に記載された情報からケーブルを判別するため、通常、ケーブルの両端から辿る必要がある。ケーブルの長さが長く両端部が離隔し、例えば、防火区画等の壁をまたぐような場合には、2名以上の作業員を、壁を挟んだ位置に配置し、ケーブルの一方の端部側(線名札によって当該ケーブルを判別済の側)の作業員がケーブルを引っ張ることによって、壁を挟んだもう一方の作業員が引っ張られたケーブルを目視し撤去対象のケーブルを判別するといった作業を実施している。ケーブルの間に複数の壁や床が存在する場合には、この作業を繰り返す。
関連する技術として、ケーブルと機器との接続作業のためのケーブル接続管理方法や、接続状態の異常検査・修正方法等が提供されている。特許文献1では、接続作業時間を短縮し、接続ミスを低減することができる配線作業指示方法及び接続状態の検査や接続ミスの修正が容易で、作業時間を短縮することのできる配線作業指示方法が記載されている。特許文献2では、ケーブル敷設状態の記録を自動で作成し、誤敷設を防止するケーブル敷設管理システムが記載されている。特許文献3では、配線工事等の際の該系統の隔離、あるいは系統の接続試験等を行う際のラインの接続状況の管理等を合わせて行う機器接続管理システムが記載されている。
特許第5564444号 特開2019−003300 特開2008−299859
しかしながら、両端が近接するケーブルの撤去は、両端から容易に辿って撤去することが可能であるが、防火区画等の壁や床をまたぐことで複数の部屋や階にまたがって敷設され、両端の離隔するケーブルを撤去する場合、上述のケーブルの端部側の作業員がケーブルを引っ張ることによって、もう一方の作業員が引っ張られたケーブルを目視するといった両端から辿る手法では、防火区画等の壁や床が耐火用のパテ等により防爆されている場合、ケーブルが固定されているため引っ張ることが難しく、壁を挟んだもう一方の作業員からは撤去対象のケーブルの判別ができないといった課題があった。また、引っ張ることが可能である場合でも膨大な数のケーブルが密接して存在し、引っ張られるケーブルに隣接・近接するケーブルも一緒に動いて、撤去対象のケーブルを探し当てるのに時間を要し、さらに複数個所の防火区画等の壁や床が存在する場合には、撤去対象のケーブルを他のケーブルから判別するのに時間を要し、そのケーブルの撤去に膨大な時間を費やしてしまうという課題があった。さらには、隣接・近接するケーブルを撤去対象のケーブルと誤認して切断・撤去するといった人為的なミスが生じる可能性があるといった課題があった。また、ケーブルの両端から辿れない場合、点検口(敷設経路に沿う部屋、開口部、天井裏、床下、壁面等のケーブルの点検が可能な場所)からケーブルを撤去したくても、当該ケーブルがどこからどこまで敷設されているのか、より厳密に言えば、どの機器に、又は機器のどのポートに繋がっているのかわからないため、作業員は撤去対象のケーブルかどうかを敷設されたケーブルの途中で容易に判別できないといった課題があった。そのため、ケーブルを途中で切断することができず、切断できないケーブルは、未使用であるにもかかわらず撤去されることなく放置され続けるという課題があった。また、ケーブルを途中で切断することができなかったため、複数の点検口から同時に撤去作業を行うことができず、撤去作業の効率化を図るのが難しいという課題があった。
上述の特許文献1には、ケーブルと機器との接続作業に係る方法が記載され、機器へ接続するための配線作業指示を行うことが可能であり、上述の特許文献2では、ケーブル敷設状態の記録を自動で作成することや、適切なルートを通過させ、誤敷設を防止することが可能であり、特許文献3では、接続識別コードシールをケーブルに貼り付けることで、解線するケーブルを識別することが可能であるが、いずれも、ケーブルを敷設後、点検口からケーブルを判別する方法について述べられておらず、さらには、防火区画等の壁を挟んだ場合のケーブルの判別方法や撤去方法、また撤去に係る作業時間の短縮方法についても述べられていない。また、ケーブルを途中で切断し、ケーブルを部分的に撤去する方法や、途中で切断されたまま残るケーブルが撤去対象のケーブルであるかを判別する方法についても述べられていない。そして、膨大な数のケーブルの中から撤去対象のケーブルを判別する方法についても述べられていない。
そこで本発明の目的は、対応する機器に接続する始端から終端に至るケーブル上に点検口を起点としてケーブルの前後の連続性を管理する判別用標識を設けることでケーブルを判別し、ケーブルを両端から辿らなくても撤去対象のケーブルであることを間違えず、誤切断することなく、途中で切断して撤去することが可能なケーブル敷設管理システム及びケーブル敷設管理方法を提供することにより、上記課題を解決することを目的とする。
本発明は、機器相互間を接続するケーブルを管理するケーブル敷設管理システムであって、対応する機器に接続する始端から終端に至る前記ケーブル上に、前記ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点として前記ケーブルの前後の連続性を管理する判別用標識を設けたことを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記判別用標識は、不連続な位置の前記点検口に対して、前記ケーブルの前後の連続性を確保するものであることを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記判別用標識は、前記機器相互間を接続する前記ケーブル毎に一意となるケーブル識別番号の情報を含むことを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムは、前記ケーブル識別番号を含む前記ケーブルに係る情報を記録する記録部と、前記記録部から前記ケーブルに係る情報を抽出するケーブル情報抽出部と、前記ケーブル上に設けられている前記判別用標識から前記ケーブル識別番号を読み取る判別用標識読取部と、前記判別用標識読取部で読み取った前記ケーブル識別番号を少なくとも含む前記ケーブルに係る情報を表示する表示部と、を有すること特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムは、さらに、前記判別用標識読取部が前記判別用標識から読み取った前記ケーブル識別番号と前記ケーブル情報抽出部が作業対象の前記ケーブルとして前記記録部から抽出した前記ケーブルに係る情報に含まれる前記ケーブル識別番号とを比較して、前記判別用標識が設けられた前記ケーブルが、前記作業対象の前記ケーブルであるか否か判別する判別用標識判別部を有し、前記表示部は、前記判別用標識判別部が判別した判別結果を表示することを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記判別用標識は、人間が目視して認識可能な情報を含むことを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムは、さらに、前記ケーブルに係る情報を前記記録部へ登録するためのケーブル情報登録部を有すること、を特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記ケーブル情報登録部は、前記ケーブルの作業情報を前記記録部へ登録すること、を特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記判別用標識は、前記対応する機器に接続する前記ケーブルの始端からの長さを表す長さ情報を含むことを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記記録部は、前記ケーブルに係る情報に前記ケーブルを敷設する前記敷設経路を含み、前記敷設経路と前記ケーブルの前記長さ情報とを紐づけて記録することを特徴とする。
本発明に係るケーブル敷設管理システムの前記判別用標識は、前記ケーブル識別番号の情報及び前記長さ情報を含むものであり、前記判別用標識読取部は、前記点検口にて読み取った前記判別用標識に対応する前記ケーブルの前記ケーブル識別番号及び前記長さ情報を読み取り、前記ケーブル情報抽出部は、前記判別用標識読取部で読み取った前記ケーブル識別番号に紐づく前記ケーブルの前記敷設経路に係る情報を抽出し、前記表示部は、前記長さ情報及び前記ケーブルの前記敷設経路に係る情報を表示することを特徴とする。
本発明は、機器相互間を接続するケーブルを管理するケーブル敷設管理方法であって、対応する機器に接続する始端から終端に至る前記ケーブル上に判別用標識を設け、前記判別用標識に基づいて前記ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点として前記ケーブルの前後の連続性を管理することを特徴とする。
本発明によれば、ケーブル上に判別用標識を設けることで、ケーブルの両端が離隔し、線名札(丸札)から防火区画等の壁や床等の障害物によって両端から辿れない(辿りにくい)ケーブルであっても、点検口から容易に作業対象のケーブルを判別することができ、両端から辿らなくても、ケーブルの途中で切断することができる。また、点検口を起点とするケーブルの前後の連続性を管理しているため、ケーブルの途中を部分的に切断して、ケーブルが繋がっていない場合でも、作業対象のケーブルを判別することができる。また、複数人で各点検口から同時に切断することも可能である。すなわち、作業対象のケーブルを容易に判別し、短時間で作業を完了することが可能となるものである。
本発明によれば、判別用標識が不連続な位置の点検口に対してケーブルの前後の連続性を確保するものであるため、点検口が一定間隔に設置されていない場合でも、ケーブルの前後の連続性を失うことなく、点検口から容易に作業対象のケーブルを判別することができる。
本発明によれば、ケーブルに係る情報にケーブル毎に一意となるケーブル識別番号を含むことにより、一意的にケーブルを管理することができる。
本発明によれば、記録部と、ケーブル情報抽出部と、判別用標識読取部と、表示部と、を有することで、敷設されているケーブルの判別用標識を読取り、読み取ったケーブルに係る情報を表示部に表示することが可能となる。
本発明によれば、判別用標識読取部が判別用標識から読み取ったケーブル識別番号とケーブル情報抽出部が記録部より抽出したケーブル識別番号とを比較して、作業対象のケーブルであるか否か判別する判別用標識判別部を有し、表示部に判別用標識判別部が判別した判別結果を表示することで、対象のケーブルであるか否か判別することが可能となる。そのため、点検口を起点として、判別用標識読取部でケーブル上の判別用標識を読み取るだけで作業対象のケーブルか否か判別することができるため、作業に係る時間を短縮することができる。さらに、作業対象のケーブルが多数存在する場合でも、容易に作業対象のケーブルを探しだすことができる。
本発明によれば、人間が目視して認識可能な情報を含むため、ケーブルを両端から辿れなくても、また、膨大な数のケーブルが存在しても、途中で人為的に作業対象のケーブルを識別して判別することが可能となる。
本発明によれば、ケーブルに係る情報を記録部へ登録するためのケーブル情報登録部を有することで、ケーブルに係る情報の登録が可能となる。
本発明によれば、ケーブル情報登録部により、ケーブルの作業情報を記録部へ登録することで、ケーブル毎に作業情報記録して管理することが可能となる。
本発明によれば、判別用標識は、対応する機器に接続するケーブルの始端からの長さを表す長さ情報を含むことで、ケーブル毎に長さを管理することが可能となる。
本発明によれば、記録部は、ケーブルに係る情報にケーブルを敷設する敷設経路を含み、敷設経路とケーブルの長さ情報とを紐づけて記録することで、敷設経路上におけるケーブルの長さを管理することが可能となる。
本発明によれば、判別用標識は、ケーブル識別番号の情報及び長さ情報を含むものであり、判別用標識読取部は、点検口にて読み取った判別用標識に対応するケーブルのケーブル識別番号及び長さ情報を読み取り、ケーブル情報抽出部は、判別用標識読取部で読み取ったケーブル識別番号に紐づくケーブルの敷設経路に係る情報を抽出し、表示部は、長さ情報及びケーブルの敷設経路に係る情報を表示することで、点検口で読み取った判別用標識が、ケーブルの敷設経路において、機器に接続するケーブルの始端からどのくらいの長さの場所であるか、を表示することにより、視覚的に敷設経路及びケーブル情報の表示を行い、敷設経路における作業場所の確認が可能となる。
本発明の基本構成に係るケーブル敷設管理システムのケーブルが床下等に敷設されていることを表す図である。 本発明の基本構成に係るケーブル敷設管理システムの図1に示すケーブルを通す仕切りを拡大した図である。 本発明の基本構成に係るケーブル敷設管理システムの機能ブロック図である。 本発明の実施形態1に係るケーブル敷設管理システムの記録部に保持する情報であり、(a)はケーブル種別を表すケーブル種別テーブル、(b)は用途を表す用途テーブル、(c)は敷設経路を表す敷設経路テーブルを表すデータの構成図である。 本発明の実施形態1に係るケーブル敷設管理システムの敷設経路を平面図で表した敷設経路図である。 本発明の実施形態1に係るケーブル敷設管理システムの処理フロー図である。 本発明の実施形態2に係るケーブル敷設管理システムの処理フロー図である。 本発明の実施形態2の変形例に係るケーブル敷設管理システムの処理フロー図である。 本発明の基本構成及び実施形態に係るケーブル敷設管理システムの判別用標識の変形例を示す図である。 本発明の実施形態3に係るケーブル敷設管理システムの記録部に保持する情報であり、敷設経路を表す敷設経路テーブルを表すデータの構成図である。 本発明の実施形態3に係るケーブル敷設管理システムの敷設経路を平面図で表した敷設経路図である。
はじめに、明細書中における用語について以下に説明する。
明細書中において、ケーブルとは、一般的なケーブルのことであり、例として、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、電力又は制御信号用ケーブル、ネットワークケーブル、放送用ケーブル等が挙げられる。
明細書中において、敷設経路とは、屋内にケーブルを敷設する際の経路である。なお、当該屋内となる施設は限定するものではないが、例として、放送局やデータセンター、社屋等が挙げられる。
明細書中において、点検口とは、敷設経路に沿う部屋、開口部、天井裏、床下、壁面等の水平及び垂直方向問わずケーブルの点検やケーブルを視認してケーブルに係る作業が可能な場所のこととして取り扱う。
明細書中において、判別用標識とは、対応する機器に接続する始端から終端に至るケーブル上(ケーブルの途中を含む)に設けられる、ケーブルを敷設する敷設経路上にある点検口を起点とするケーブルの前後の連続性を管理する標識のことである。言い換えれば、ケーブルを判別するための標識のことであり、数字、文字列、図等の人間が直接的、又は、間接的に目視して認識可能な標識や、一次元コード(バーコード等)、二次元コード(QRコード(登録商標)等)、電子タグ等機械で読取可能な標識を含むものとして取り扱う。また、当該判別用標識はケーブル上に設けられていればよく、ケーブルに直接印字する方法や、シール状のものを貼り付ける方法、タグ状のものを取り付ける方法、ブラックライトに反応する塗料を印字する方法等、いずれの方法で設けてもよいものとする。
明細書中において、仕切りとは、屋内に設けられる防火区画等の壁や床、天井、柱等による区切りであり、敷設経路においてケーブルの両端から辿ることを妨げるもののこととして取り扱う。
明細書中において、連続性とは、仕切りの有無に関わらずケーブルが始端から終端に至るまで連続していること示すものとして取り扱う。
[基本構成]
以下、本発明の基本構成について図1及び図2を参照して説明する。
基本構成では、判別用標識4を有するケーブル2を判別して撤去する場合のケーブル敷設管理システム1の構成を説明する。なお、基本構成の前提として、当該ケーブル2を敷設する際、ケーブルドラムを敷設現場へ持ち込み、ケーブルドラムよりケーブルを引き出して、接続機器5の始端側51から終端側52まで接続するのに十分な長さで裁断し、ケーブル2を形成する。このとき、ケーブルドラムよりケーブルを引き出すのと同時に、ケーブルドラムよりケーブルを引き出す開始から(ケーブル2の始端21から)裁断するまで(ケーブル2の終端22まで)、判別用標識4として、ケーブル2毎に一意となる判別用標識4を、一定間隔でケーブル2上に印字する。当該印字間隔は、点検口31のサイズや敷設経路3のルート等の環境要因等により適宜設定すればよい。例えば、点検口31のサイズが小さい場合には、当該印字間隔を狭くする等調整する。なお、ケーブル2に印字するのみの構成は汎用のものを用いるため、その説明を省略する。
図1は、ケーブル2が床下等に敷設されている図である。図1において、ケーブル敷設管理システム1には、ケーブル2と、ケーブル2上に設けられる判別用標識4と、ケーブル2に対応する接続機器5が存在し、ケーブル2の始端21は接続機器5の始端側51へ接続され、ケーブル2の終端22は接続機器5の終端側52へ接続される。当該判別用標識4は、敷設経路3の点検口31を起点としてケーブル2の前後の連続性を管理するよう構成される。
ケーブル2を敷設する敷設経路3上に沿ってケーブル2を点検するための点検口31が設置される。図1では、敷設経路3が床下等にあるため、床面を開口する開口部を点検口31とする。そして、敷設経路3上に複数の防火区画の壁としての仕切り6が存在し、床上からも床下からも仕切り6を境に双方のケーブル2の状態を互いに確認することはできない。
なお、図1において、複数の点検口31を点検口31a1乃至点検口31d2、複数の判別用標識4を判別用標識4a1乃至判別用標識4d2、複数の仕切り6を仕切り6a乃至仕切り6cとする。
図2は、図1に示すケーブル2を通す仕切り6を拡大した図である。図2において、仕切り6(防火区画の壁)にケーブル2を通し、耐火用パテ61で仕切り6とケーブル2の隙間を埋めて固めている。耐火用パテ61によって、仕切り6とケーブル2の隙間は埋めて固められているため、ケーブル2は引っ張っても容易に動くことはない。
次に、本構成による両端が離隔するケーブル2の撤去を実施するための手順について以下に説明する。なお、ケーブル2の撤去箇所を明確にするため、図1において、ケーブル2の始端21から仕切り6a間、仕切り6aから仕切り6b間、仕切り6bから仕切り6c間、仕切り6cからケーブル2の終端22まで、それぞれケーブル2の敷設経路を4分割し、ケーブル2の始端21からケーブル2の終端22までを20分割にして説明する。分割箇所を分割箇所1乃至分割箇所20として記載する。なお、当該20分割、及び、分割箇所1乃至分割箇所20は、切断箇所や撤去箇所を明確にするための便宜上用いる用語である。
(1)図1に示す、ケーブル2上の判別用標識4a1を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、ケーブル2の始端21を接続機器5の始端側51より取り外す。なお、撤去対象のケーブル2の判別に判別用標識4a1を用いる説明を行ったが、従来通り始端側51に線名札(丸札)が取り付けられている場合には、線名札(丸札)によってケーブル2を判別してもよい。続いて、図1に示す点検口31d2を開口し、ケーブル2上の判別用標識4d2を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、ケーブル2の終端22を接続機器5の終端側52より取り外す。なお、撤去対象のケーブル2の判別に判別用標識4d2を用いる説明を行ったが、従来通り終端側52に線名札(丸札)が取り付けられている場合には、線名札(丸札)によってケーブル2を判別してもよい。次に、図1に示す点検口31a2を開口し、ケーブル2上の判別用標識4a2を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。
(2)図1に示すケーブル2の分割箇所1乃至分割箇所4を、点検口31a1又は点検口31a2より撤去する。
(3)図1に示す点検口31b1を開口し、ケーブル2上の判別用標識4b1を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。次に、図1に示す点検口31b2を開口し、ケーブル2上の判別用標識4b2を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。
(4)図1に示すケーブル2の分割箇所7乃至分割箇所9を、点検口31b1又は点検口31b2より撤去する。
(5)図2に示す仕切り6aとケーブル2の隙間に、点検口31a2及び点検口31b1から、ケーブル2を動かすための潤滑油等を塗布して、図1に示すケーブル2の分割箇所5乃至分割箇所6を、点検口31a2又は点検口31b1より撤去する。
(6)図1に示す点検口31c1を開口し、ケーブル2上の判別用標識4c1を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。次に、図1に示す点検口31c2を開口し、ケーブル2上の判別用標識4c2を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。
(7)図1に示すケーブル2の分割箇所12乃至分割箇所14を、点検口31c1又は点検口31c2より撤去する。
(8)図2に示す仕切り6bとケーブル2の隙間に、点検口31b2及び点検口31c1から、ケーブル2を動かすための潤滑油等を塗布して、図1に示すケーブル2の分割箇所10乃至分割箇所11を、点検口31b2又は点検口31c1より撤去する。
(9)図1に示す点検口31d1を開口し、ケーブル2上の判別用標識4d1を確認して、撤去対象のケーブル2を判別し、当該ケーブル2を切断する。
(10)図1に示すケーブル2の分割箇所17乃至分割箇所20を、点検口31d1又は点検口31d2より撤去する。
(11)図2に示す仕切り6cとケーブル2の隙間に、点検口31c2及び点検口31d1から、ケーブル2を撤去するための潤滑油等を塗布して、図1に示すケーブル2の分割箇所15乃至分割箇所16を、点検口31c2又は点検口31d1より撤去する。
上述の(1)乃至(11)の手順により両端が離隔するケーブル2でも誤らずに撤去することが可能となる。なお、(1)から(11)の手順については(1)から順番に行う必要はなく、いずれの順序で行ってもよい。また、必要に応じて中断してもよい。
本発明によれば、ケーブル上に判別用標識を設けることで、ケーブルの両端が離隔し、線名札(丸札)から防火区画等の壁や床等の障害物によって両端から辿れない(辿りにくい)ケーブルであっても、点検口から容易に撤去対象のケーブルを判別することができ、両端から辿らなくても、ケーブルの途中で切断することができる。また、点検口を起点とするケーブルの前後の連続性を管理しているため、ケーブルの途中を部分的に切断して、ケーブルが繋がっていない場合でも、撤去対象のケーブルを判別することができ、切断箇所を特定して管理することができる。そのため、切断箇所と未切断箇所を特定し、効率的に未切断箇所から作業を再開することが可能となる。また、複数人で各点検口から同時に切断することも可能である。すなわち、撤去対象のケーブルを容易に判別し、短時間で撤去することが可能となるものである。
本発明によれば、ケーブルドラムからケーブルを引き出すのと同時に、ケーブルドラムよりケーブルを引き出す開始から(ケーブルの始端から)裁断するまで(ケーブルの終端まで)、ケーブル毎に一意となる判別用標識を一定間隔でケーブル上に印字しているため、ケーブルの長さに依らず連続性を管理することが可能であり、ケーブルをいずれの長さに設定することも可能である。
本発明によれば、ケーブル上に判別用標識を設けてケーブルの前後の連続性を管理することにより、膨大な数のケーブルのなかから撤去対象のケーブルを判別することで、誤切断を回避して撤去できる。さらに、ケーブルの両端から辿るという従来の作業工程を踏襲してケーブルの撤去作業を行うことも可能であり、追加の作業工程を発生させることなく、作業工程の変更による人為的なミスを排除することができる。
本発明によれば、判別用標識の印字間隔は、環境要因等により適宜設定すればよいものであるため、不連続な位置の点検口に対してケーブルの前後の連続性を確保することが可能であり、点検口が一定間隔に設置されていない場合でも、点検口から容易に撤去対象のケーブルを判別することができる。さらに、点検口があればケーブルを判別し、撤去することができるため、ケーブルを未撤去のまま残すことがなく、未使用のケーブルが施設のスペースを無駄に占有することを排除することができる。
なお、本発明は、判別用標識4によって作業対象のケーブルを判別するための発明であって、基本構成、及び、各実施形態では作業対象のケーブルを判別して撤去するまでの実施の態様を説明上記載しているが、当該作業内容は撤去作業に限定するものではない。交換、点検、その他、ケーブルを判別する必要がある作業に用いればよいものである。一例として、保存対象のケーブルとしてトランクケーブル等の重要なケーブルの判別に用いることも可能である。当該ケーブルを保存対象のケーブルとして判別することで、撤去や切断を防止することが可能となる。
[実施形態1]
実施形態1では、一意的に作業対象のケーブル2を判別するための、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16を有する構成を、以下に、図3乃至図5を参照して説明する。なお、実施形態1では、当該作業を撤去作業とする場合の例を説明する。
なお、実施形態1における用語について、以下に説明する。
明細書中において、ケーブル識別情報とは、記録部に記録しているケーブルを識別するための情報のことを示す。当該ケーブル識別情報には、ケーブルを識別するために用いる情報であれば、実施の態様に応じて適宜設定すればよいものである。実施形態1では、ケーブル識別情報に、ケーブル識別番号及びグルーピングコードを設定するものとして取り扱う。
なお、実施形態1で取り扱うケーブル識別情報を上述の通りケーブル識別番号、グルーピングコードとして区別し、判別用標識を、判別用標識(バーコード標識)、判別用標識(目視標識)として区別して説明する。なお、実施形態1では、機械で読取可能な標識にバーコードを用いる例を説明する。
ケーブル識別番号:ケーブル毎に一意となる数字、文字列等の値を設定する。それらの値は、記録部に記録する値として取り扱う。実施形態1では、数字のみの連番を設定する。
判別用標識(バーコード標識):ケーブル識別番号をバーコードへ変換してケーブル上に設ける標識である。なお、実施形態1では、ケーブル識別番号のみをバーコードへ変換したものを判別用標識(バーコード標識)として取り扱うが、ケーブル識別番号以外の情報を含める例を[判別用標識4の変形例]にて別途記載する。
グルーピングコード:ケーブルを用途や接続先の機器等が同一のグループ毎に一意となる数字や文字列等の値を設定する。当該グループは、膨大な数のケーブルから作業対象のケーブルを判別する前に、あらかじめある程度選別可能にグループ分けを行うものとし、実施の態様に応じて適宜設定するものとする。
判別用標識(目視標識):人間が目視して認識可能な標識であり、実施形態1ではグルーピングコードをケーブル上に設ける。実施形態1において、判別用標識(目視標識)にはグルーピングコードを設定するものとして説明するが、実施の態様に応じて、グルーピングコードに図等の参照先パス等設定し、判別用標識(目視標識)には当該参照先パスを参照して図等をケーブル上に設けるようにしてもよい。実施の態様に応じてグルーピングコードではなく、人間が目視して認識可能な標識であればどのようなものを設定してもよい。実施の態様によっては判別用標識(目視標識)を設けずに、判別用標識(バーコード標識)のみを判別用標識としてもよい。
図3は、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16を有する構成の図である。次に、各部の説明を行う。
図3に示す記録部11は、ケーブル2のケーブル識別情報を記録する機器から構成される。記録が可能な記録媒体であればいずれのものでもよいが、実施形態1ではデータベース上に構成するものとして取り扱う。記録部11には、ケーブル2に係る情報を記録する。ケーブル2に係る情報として、少なくともケーブル2のケーブル識別番号を記録する必要があるが、加えて、グルーピングコード、敷設経路3、接続機器5、接続機器5のポート番号、用途、ケーブル種別、その他ケーブル2に係る情報を記録してもよい。
図3に示すケーブル情報抽出部12は、記録部11からケーブル2のケーブル識別情報を抽出する機能を有する。実施形態1では、記録部11から作業対象のケーブル2のケーブル識別番号に対応するケーブル2に係る情報を抽出するプログラムを用いるものとして取り扱う。
図3に示す判別用標識読取部13は、ケーブル2上に有する判別用標識4(バーコード標識)の読み取りに用いるものであり、判別用標識4(バーコード標識)の読み取り可能な機器から構成される。当該機器は、判別用標識4(バーコード標識)の読み取りに対応するものであればいずれの機器を用いてもよい。例えば、判別用標識4(バーコード標識)にバーコードを用いる場合には、判別用標識読取部13にバーコードリーダを用いることとなるが、バーコードの読み取り機能を備えていればよく、スマートフォン、PC(Personal Computer)、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってもよい。いずれにしても、当該バーコードリーダの形状や種別等限定するものではない。実施形態1では、判別用標識読取部13は判別用標識4(バーコード標識)を読み取り、ケーブル識別番号を出力する。
図3に示す表示部14は、判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号に対応するケーブル2に係る情報の表示に用いるものであり、当該情報の表示可能な機器から構成される。当該機器は、ケーブル2に係る情報の表示に対応するものであればいずれの機器を用いてもよい。例えば、スマートフォン、PC(Personal Computer)、タブレット端末、ウェアラブル端末等の表示機能を用いることになるが、形状や種別等限定するものではない。なお、実施形態1では、さらに、ケーブル2の敷設経路3の表示と、後述する判別用標識判別部15が出力する判別結果の表示に用いる。
図3に示す判別用標識判別部15は、判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル2のケーブル識別番号と、ケーブル情報抽出部12が記録部11より作業対象として抽出したケーブル識別番号が合致するか判別する機能を有する。実施形態1では、予め、ケーブル情報抽出部12が記録部11より作業対象のケーブル2のケーブル識別番号を含むケーブル2に係る情報を抽出し、判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号と、ケーブル情報抽出部12が抽出済のケーブル識別番号とを比較して、合致するか判別して判別結果を出力するプログラムを用いるものとして取り扱う。なお、実施形態1では、判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号との比較に、事前にケーブル情報抽出部12が抽出したケーブル識別番号を用いたが、判別用標識判別部15を実行する際に、判別用標識判別部15がケーブル情報抽出部12を起動して判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号をキーに記録部11からケーブル2に係る情報を抽出し、作業対象のケーブル2であるか否か判別してもよいものとする。
図3に示すケーブル情報登録部16は、作業対象のケーブル2の作業情報を登録する機能を有する。実施形態1では、判別用標識判別部15が作業対象として判別したケーブル2を撤去した際に、撤去情報を登録するプログラムを用いるものとして取り扱う。
なお、記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16は、上述の機能を有し、ケーブル敷設管理システム1を実行できればどのように構成してもよいが、クライアント端末とサーバを設けて本発明を実施する例を以下に説明する。
サーバとクライアント端末間に通信網を有し、通信網とは、公衆交換電話網(PSTN)、携帯電話網、IP電話網、閉域網、無線LAN(WiFi)等であり、ネットワークその他の通信網として機能するものであればよい。
サーバは、記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識判別部15及びケーブル情報登録部16を有し、その他に通信網を介して通信を行う通信部と、各種制御を行う制御部を有する。当該制御部は、記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識判別部15及びケーブル情報登録部16の制御を行うものである。
クライアント端末は、判別用標識読取部13及び表示部14を有し、その他に通信網を介して通信を行う通信部と、各種制御を行う制御部を有する。当該制御部は、判別用標識読取部13及び表示部14の制御を行うものである。さらに、実施の形態に応じて出力部や入力部を有する端末をクライアント端末として使用してもよい。
クライアント端末の出力部は、クライアント端末に係る各種出力を行うものである。一例として、サーバから判別用標識判別部15が出力する判別結果をクライアント端末が受信した場合に、音や光による判別結果の報知を行うようにしてもよい。そして、クライアント端末の入力部は、ケーブル2に係る各種入力を行うものである。一例として、クライアント端末から作業対象のケーブル2の作業に係る情報が入力された場合に、クライアント端末の入力部はサーバのケーブル情報登録部16へ、通信部を介し、入力されたケーブル2の作業に係る情報を送信する。
なお、判別用標識読取部13及び表示部14は、同一のクライアント端末上にあってもよいし、別々の機器として有してもよい。また、同一のクライアント端末上に構成する場合には、判別用標識読取部13をクライアント端末の入力部として構成する、或いはクライアント端末の入力部を判別用標識読取部13として構成してもよいものとする。
各部の構成は上記に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜決定すればよいものである。
実施形態1を実施する上での前提を以下に説明する。ケーブル2上に、判別用標識4(バーコード標識)と判別用標識4(目視標識)を設ける。図4及び図9を参照して実施形態1の判別用標識4の採番の一例を説明する。
図4(a)はケーブル2のケーブル種別を示す表であり、図4(b)はケーブル2の用途を示す表である。図4(a)に示すケーブル2のケーブル種別と、図4(b)に示すケーブル2の用途を組み合わせて1桁目に図4(a)に示すケーブル2のケーブル種別のコードを設定し、2桁目に図4(b)に示すケーブル2の用途のコードを設定したものをグルーピングコードとする。そして、連番等一意に識別可能な値をケーブル識別番号の採番とする。そして、グルーピングコードに対応する判別用標識4(目視標識)と、ケーブル識別番号に対応する判別用標識4(バーコード標識)をケーブル2上に設ける。例えば、判別用標識4(目視標識)「CE」が示すケーブル2は、ケーブル種別「電力又は制御信号用ケーブル」、用途「用途#1」であることが判別できる。図9(a)は、判別用標識4(バーコード標識)と判別用標識4(目視標識)を上下2段に併記して印字する一例である。なお、実施形態1で説明する判別用標識4以外の設定値の例については、[判別用標識4の変形例]にて別途記載する。
記録部11には、ケーブル2の敷設時、又は敷設後に、ケーブル2のケーブル識別情報(ケーブル識別番号及びグルーピングコード)と当該ケーブル2の敷設経路3を登録する。実施形態1では、ケーブル情報登録部16によって予め登録しておくものとして取り扱う。その他、図4(a)及び図4(b)に示すケーブル2のケーブル種別と用途をマスタとして記録部11に登録してもよく、さらに、ケーブル2に係る情報をより詳細に登録してもよい。実施形態1では、図4(a)をケーブル種別テーブル、図4(b)を用途テーブルとして記録部11に登録する。
また、ケーブル2のケーブル識別情報(ケーブル識別番号及びグルーピングコード)とケーブル2の敷設経路3を記録部11へ登録するが、ケーブル2の敷設経路3を記録できれば、いずれの形態で記録してもよい。実施形態1では、敷設経路3を記録する一例として、図4(c)に示すようにケーブル2毎に一意となるケーブル識別番号に紐づく敷設経路3(区画番号)を登録する。当該敷設経路3(区画番号)は、ケーブル2を敷設する屋内を区切って区画に分けて、番号を付したものである。
図4(c)に示すケーブル2のケーブル識別番号に対して、ケーブル2の始端21が存在する順序を「1」とし、対応する敷設経路3(区画番号)を登録する。そして、ケーブル2が次に通る区画を順序「2」として、対応する敷設経路3(区画番号)を登録し、これをケーブル2の終端22が存在する敷設経路3(区画番号)の登録まで行う。敷設経路3の登録は図4(c)に限定されるものではないが、実施形態1では既に記録部11に図4(c)を敷設経路テーブルとして記録しているものとして説明する。
また、図4(c)の敷設経路テーブルと併せて、ケーブル2を敷設する屋内の平面図を予め登録しておくことによって、図5の敷設経路図に示すように、ケーブル2を敷設する屋内の平面図上にケーブル2の敷設経路3を表示することが可能となる。
図5は、ケーブル2を敷設する屋内の平面図上にケーブル2の敷設経路3を示す図であり、屋内には、ケーブル2、点検口31、接続機器5、仕切り6が配置されている。ケーブル2上には判別用標識4(判別用標識4(バーコード標識)及び判別用標識4(目視標識))が一定間隔で複数設けられ、不連続な位置の点検口31に対してケーブル2の前後の連続性を確保するように構成される。実施形態1では、点検口31の幅以下となる一定間隔で判別用標識4を設けている。また、図5ではケーブル2を破線のように表示しているが、色の薄い破線箇所が判別用標識4の設けられている箇所とする。また、当該平面図を48の区画に分けて番号を付与し、敷設経路3の登録に当該区画の番号を使用して登録する。複数の点検口31は、それぞれ枝番を設けて、点検口311乃至点検口318として取り扱う。
ケーブル2の始端21は、接続機器5の始端側51へ接続され、敷設経路3(区画番号)「011、012、023、024、022、020、018、016、014、025、026、037、038」を経由して、ケーブル2の終端22は、接続機器5の終端側52へ接続されている。敷設経路3(区画番号)「012」及び「023」、「020」及び「018」、「014」及び「025」、「026」及び「037」の間には、それぞれ仕切り6が存在する。
実施形態1では、図4(c)の敷設経路テーブルと併せて、ケーブル2を敷設する屋内の平面図を予め登録しておき、図5に示す敷設経路図を表示部14に表示することを前提とするが、登録するのは平面図に限られず、立面図であってもよい。立面図では、屋内の階をまたぐ梯子や壁、柱等に沿って敷設されるケーブル2の敷設経路図が表示部14に表示される。
次に、図6を参照して実施形態1の動作を説明する。図6のステップS1乃至ステップS15は、撤去対象のケーブル2に係る情報を記録部11から抽出し、点検口31から当該撤去対象のケーブル2を判別して撤去し、撤去したことを示す情報を記録部11へ登録し、撤去作業が完了するまでの動作を説明したものである。
まず、ケーブル情報抽出部12は、記録部11から撤去対象のケーブル2に係る情報を抽出する(図6のステップS1)。記録部11の図4(c)の敷設経路テーブルから、ケーブル識別情報(ケーブル識別番号及びグルーピングコード)、順序、及び、敷設経路3を抽出する。撤去対象のケーブル2の抽出条件は、必要に応じて適宜行えばよいが、一例として、図4(b)に示す用途「用途#1」を廃止する場合には、「用途#1」に対応する「E」を2桁目に有するグルーピングコードを、撤去対象のケーブル2として抽出する。この場合、図4(c)の敷設経路テーブルに記録されるケーブル識別番号「001」のグルーピングコード「CE」が該当することとなる。実施形態1では、グルーピングコード「CE」のケーブル識別番号「001」のケーブル2を撤去するものとして説明する。
次に、ケーブル2を接続機器5から抜去する(図6のステップS2)。作業員は、表示部14を携帯して、ケーブル情報抽出部12から抽出した、図5に示す敷設経路図を元に、敷設経路3(区画番号)「011」へ行き、ケーブル2の始端21を接続機器5の始端側51から抜去する。そして、敷設経路3(区画番号)「038」へ行き、ケーブル2の終端22を接続機器5の終端側52から抜去する。この作業は2名以上の作業員によって、同時に行われてもよく、また、ケーブル2の始端21と終端22のいずれを先に抜去してもよい。
そして、点検口31へ移動する(図6のステップS3)。本発明の判別用標識4は、ケーブル2を敷設する敷設経路3の点検口31を起点とするケーブル2の前後の連続性を管理するものであるため、いずれの点検口31からでも撤去対象のケーブルを判別することができ、切断して撤去することが可能であるが、実施形態1では、ケーブルの両端から辿るという従来の作業工程を踏襲して、ケーブル2の始端21に近接する点検口311より、順次撤去していくものとして説明する。従って、図5に示す点検口311へ移動する。
作業員は、点検口311からケーブル2上に設けられている判別用標識4(目視標識)を視認し、撤去対象のケーブル2のグルーピングコードが含まれているか確認する(図6のステップS4)。例えば、実施形態1では、図4(b)に図示する用途「用途#1」を廃止するため、「用途#1」に対応する「E」を2桁目に有する判別用標識4(目視標識)を目視して選別する。例えば、100本単位でハーネス等によりケーブル2が束にまとめられている場合に、当該ハーネスの束に含まれるケーブル2の判別用標識4(目視標識)に含まれる用途等のコードを把握することで、撤去対象のケーブル2が含まれている束であるか否かを選別する。一例として判別用標識4(目視標識)に「CF」が設けられている束を視認した場合には、当該ハーネスは撤去対象のケーブルのグルーピングコード「CE」と同じ、ケーブル種別「電力又は制御信号用ケーブル」をまとめているものではあるものの、用途「用途#2」に使用されるケーブル2であることがわかり、撤去対象のケーブル2が含まれない束として選別する。
ケーブル2上の判別用標識4(目視標識)に、撤去対象のケーブル2のグルーピングコードが含まれていない場合(図6のステップS4 No)、撤去対象のケーブル2のグルーピングコードが含まれているものを選別するまで、図6のステップS4の処理を繰り返す。
なお、ケーブルがハーネス等により束ねられている例を実施形態1では説明するが、実施の態様によっては束ねられていない場合もあり得る。その場合も実施形態1と同様に判別用標識4(目視標識)を視認して選別を行うものとする。なお、当該処理(図6のステップS4)は省略可能であり、好適な作業ステップを実施の態様に応じて、適宜選択すればよいものである。
目視で選別するケーブル2上の判別用標識4(目視標識)に、撤去対象のケーブル2のグルーピングコードが含まれていた場合(図6のステップS4 Yes)、具体的には、確認したケーブル2の束が「CE」でまとめられているものであった場合、判別用標識読取部13で当該ケーブル2の束に含まれるケーブル2の判別用標識4(バーコード標識)を読み取る(図6のステップS5)。
判別用標識判別部15は、判別用標識読取部13で読み取った判別用標識4(バーコード標識)から変換したケーブル識別番号、ケーブル情報抽出部12が抽出したケーブル識別番号を比較して撤去対象のケーブル2であるか判別し、判別結果を出力する(図6のステップS6)。表示部14は、判別用標識判別部15が出力する判別結果を表示する(図6のステップS7)。判別結果の表示方法は、判別結果を通知できればどのように行ってもよく、表示部14に撤去対象のケーブル2である旨の表示や、また出力部を有する表示部14であった場合に、表示部14より音や光による報知を行ってもよい。
表示部14に表示される判別結果が撤去対象のケーブル2でなかった場合(図6のステップS8 No)、図6のステップS5乃至ステップS7の処理を繰り返す。表示部14に表示される判別結果が撤去対象のケーブル2である場合(図6のステップS8 Yes)、ケーブル2を切断する必要があるか確認する(図6のステップS9)。
ケーブル2を切断する必要がない場合(図6のステップS9 No)、例えば、仕切り6がなかったり、ケーブル2の両端が近接していたりして、切断しなくてもケーブル2を撤去することが可能である場合には、ケーブル2を切断することなく、そのままケーブル2を撤去する(図6のステップS12)。ケーブル2を切断する必要がある場合(図6のステップS9 Yes)、点検口311よりケーブル2を切断する(図6のステップS10)。
切断した撤去対象のケーブル2が撤去可能である場合(図6のステップS11 Yes)、ケーブル2を撤去する(図6のステップS12)。例えば、図5の点検口311から図6のステップS10においてケーブル2を切断した場合には、ケーブル2の始端21は接続機器5の始端側51から抜去されているため、撤去可能である。
切断した撤去対象のケーブル2が撤去可能でない場合(図6のステップS11 No)、図6のステップS3乃至ステップS10の処理を繰り返す。例えば、図5の点検口312から図6のステップS10においてケーブル2を切断し、かつ、点検口313からケーブル2をまだ切断していない場合には、撤去可能でないため、点検口313へ移動し、図6のステップS3乃至ステップS10を実行してケーブル2を切断する。
撤去が完了したら、ケーブル情報登録部16が撤去記録を記録部11に登録する(図6のステップS13)。登録方法の一例として、例えば、作業員の携帯する表示部14が入力機能を有する場合、当該入力機能によりケーブル情報登録部16を起動して、撤去中や、撤去完了といった撤去状態を記録部11へ随時登録してもよい。なお、図6のステップS13の撤去記録の登録は、前後してもよく、必ずしも一本一本撤去する毎に登録する必要はない。
未撤去の撤去対象のケーブル2が存在する場合(図6のステップS14 Yes)、図6のステップS3乃至ステップS13の処理を繰り返す。未撤去の撤去対象のケーブル2が存在しない場合(図6のステップS14 No)、撤去作業が完了する(図6のステップS15)。
実施形態1によれば、対応する機器に接続する始端から終端に至るケーブル上に、ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点とするケーブルの前後の連続性を管理する判別用標識(判別用標識(バーコード標識)及び判別用標識(目視標識))を設け、不連続な位置の点検口に対して、ケーブルの前後の連続性を確保するものであるため、いずれの点検口からでも判別用標識によってケーブルを判別することが可能となる。また、什器等の配置の変化によって、点検口の位置が変化した場合でも、別途、追加作業等発生することなく、変更後の点検口から撤去対象のケーブルを判別して、撤去することが可能である。
実施形態1によれば、ケーブル敷設管理システムが記録部を有することで、記録部でケーブルに係る情報、一例として、ケーブルの敷設経路、ケーブルのケーブル種別や用途等を管理することが可能となる。また、屋内の平面図を併せて記録しておくことで、敷設経路を把握することが可能となる。そして、表示部14に撤去対象のケーブルの敷設経路が表示されるため、迅速に点検口へ辿りつくことができる。また、ケーブル情報抽出部と判別用標識読取部と判別用標識判別部を併せて実施することにより、誤判断することなく撤去対象のケーブルを判別することが可能となり、誤切断等の人為的なミスを防止することが可能となる。また、表示部の有する出力部により音による報知を行う場合には、表示部の表示内容を視認する手順も省略できる。
実施形態1によれば、ケーブル敷設管理システムがケーブル情報登録部を有することで、撤去情報を記録部へ登録することが可能となる。また、表示部の入力機能からケーブル情報登録部を起動する場合には、撤去状態を逐次登録し、管理可能なよう構成することができる。
実施形態1によれば、ケーブル上に設けられる判別用標識(バーコード標識)はケーブル毎に一意となる標識であるため、大量のケーブルが存在する場合でも、撤去対象のケーブルを一意に判別することができる。さらに、判別用標識(目視標識)も判別用標識(バーコード標識)と併記して印字することにより、系統だった判別用標識(目視標識)をケーブル2に設けることで、大量のケーブルが存在する場合でも、膨大な数のケーブルの束のなかから現場の作業員が系統ごとにケーブルを選別することができ、不要なケーブルの読み取りを防止し、必要最低限の判別用標識の読み取り回数で撤去対象のケーブルを判別することができる。
[判別用標識4の変形例]
基本構成及び実施形態1では、ケーブル2を一意に判別可能なケーブル識別番号をバーコード標識に変換したものと、ケーブル2のケーブル種別と用途を組み合わせたグルーピングコードを判別用標識4として説明したが、判別用標識4は実施の態様に応じて適宜設定すればよいものである。判別用標識4の変形例を、図9を参照して以下に説明する。
図9(a)に示すのは、実施形態1で説明するケーブル識別番号「001」を変換した判別用標識4(バーコード標識)と、判別用標識4(目視標識)としてケーブル2のケーブル種別と用途でグループ化したグルーピングコード「CE」をケーブル2に印字するパターンである。
図9(b)に示すのは、ケーブル識別番号「001」とグルーピングコード「CE」とを組み合わせた値をバーコードに変換して判別用標識4(バーコード標識)とするとともに、判別用標識4(目視標識)としても「CE001」で印字するパターンである。「CE001」は、実施形態1で説明するグルーピングコードとケーブル識別番号を組み合わせた値である。
図9(c)に示すのは、判別用標識4(バーコード標識)には図9(b)と同様に「CE001」、判別用標識4(目視標識)は視認してすぐにケーブル2の接続先の機器を判別できるように、接続機器5に係る情報を印字するパターンである。接続機器5の設置場所と接続機器5の識別番号(仮に「2」として設定する)を組み合わせた値を設定し、判別用標識4(目視標識)として印字する。接続機器5の始端側51の設置場所として図5に示す敷設経路3(区画番号)「011」と、接続機器5を識別可能な値「2」(図示せず)と、接続機器5の終端側52の設置場所として図5に示す敷設経路3(区画番号)「038」と、接続機器5を識別可能な値「2」(図示せず)とを合わせて、目視可能な文字表記として「011−2−038−2」と印字している。
図9(d)に示すのは、図9(a)と同様に判別用標識(目視標識)はケーブル2のケーブル種別と用途でグループ化したグルーピングコード「CE」を印字し、判別用標識4(バーコード標識)にはケーブル識別番号と長さ情報を組み合わせた値を印字するパターンである。図9(d)ではケーブル識別番号「001」、長さ情報「004」を組み合わせた「001004」をバーコードに変換したものを判別用標識4(バーコード標識)として印字する。長さ情報については、実施形態3に別途説明する。
上述の判別用標識4は一例であって、判別用標識4(バーコード標識)、判別用標識4(目視標識)は、実施の形態に応じて決めればよいものであり、上述の標識に限定されるものではない。また、図9のバーコードはCODE39であるが、その他の形式でもよく、また上述の通り、その他の一次元コード、二次元コード、電子タグ等、ケーブル2を判別可能な判別用標識4となり得るものであれば、いずれのものでもよい。なお、当該判別用標識4には、少なくとも判別用標識4(バーコード標識)を設けるものとする。また、判別用標識4(目視標識)を併せて設けるとより好適である。
[実施形態2]
実施形態1では、一意的に作業対象のケーブル2を判別するため、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16を有する構成としたが、実施形態2では、実施形態1よりも簡略化した、判別用標識判別部15を用いずに作業対象のケーブル2を判別するための構成を、以下に、図7を参照して説明する。
実施形態2では、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、ケーブル情報登録部16を有する構成であり、判別用標識判別部15を有していないこと以外は、図3に示す実施形態1の構成と同様である。
各部の機能で実施形態1と異なる機能を以下に説明する。
実施形態2では、バーコードで印字される判別用標識4(バーコード標識)を判別用標識読取部13が読み取ってケーブル情報抽出部12へ送信し、ケーブル情報抽出部12は当該判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号をキーに、記録部11からケーブル2に係る情報を抽出する。ケーブル2に係る情報は、記録部11に記録されているものであればいずれのものでもよい。一例として、接続機器5、接続機器5のポート番号、用途、ケーブル種別、敷設経路3等の情報が挙げられる。
次に、図7を参照して実施形態2の動作を説明する。図7のステップS21乃至ステップS35の処理は、点検口31から当該撤去対象のケーブル2を判別して撤去し、それを記録部11へ登録し、撤去作業が完了するまでの動作を説明したものである。
まず、作業員は撤去対象のケーブル2の情報を保有する(図7のステップS21)。当該撤去対象のケーブル2の情報は、記録部11や他のシステムから出力する情報、撤去依頼者からの提供情報等が含まれ、少なくともケーブル識別番号が含まれる。その他、実施の形態に応じて、接続機器5、接続機器5のポート番号、その他ケーブル2に係る情報を含めてもよい。当該情報は、紙に出力されたものでもよいし、データとして出力されて作業員の携帯する端末等によって表示可能にしたものでもよい。点検口31へ撤去対象のケーブル2の情報として持ち運ぶことが可能であれば、その出力形態は限定されない。
次に、ケーブル2を抜去する(図7のステップS22)。図7のステップS22乃至ステップS25の処理は、実施形態1で説明する図6のステップS2乃至ステップS5の内容と同じであるため、説明を省略する。
次に、ケーブル情報抽出部12がケーブル識別番号をキーに記録部11よりケーブル2に係る情報を抽出する(図7のステップS26)。抽出する情報は、実施の形態に応じて適宜決定すればよく、実施形態2では、ケーブル識別番号、接続機器5、接続機器5のポート番号、用途、ケーブル種別、敷設経路3をケーブル2に係る情報として抽出する。
抽出したケーブル2に係る情報を表示部14に表示する(図7のステップS27)。表示の形式は各情報を認識可能であればどのように表示させてもよい。一例として、図5に示す敷設経路図に、ケーブル識別番号、接続機器5、接続機器5のポート番号、用途、ケーブル種別、敷設経路3を重畳して表示させてもよい。
表示部14の表示情報と、図7のステップS21で保有する撤去対象のケーブル2の情報を、作業員が比較する(図7のステップS28)。比較には、ケーブル識別番号を用いてもよいし、また、例えば、ケーブル種別等問わず、特定の用途のケーブル2すべてを撤去する場合には、その用途を判別に用いればよい。
表示部14に表示されるケーブル2に係る情報が撤去対象のケーブル2でなかった場合(図7のステップS28 No)、図7のステップS25乃至ステップS27の処理を繰り返す。表示部14に表示されるケーブル2に係る情報が撤去対象のケーブル2である場合(図7のステップS28 Yes)、ケーブル2を切断する必要があるか確認する(図7のステップS29)。
図7のステップS29乃至ステップS35の処理は、実施形態1で説明する図6のステップS9乃至ステップS15の処理の内容と同じであるため、説明を省略する。
実施形態2によれば、判別用標識判別部を省略して、ケーブル敷設管理システムが記録部、ケーブル情報抽出部、判別用標識読取部、表示部からなる構成であっても、作業員が撤去作業開始前に予め保有する撤去対象のケーブルに係る情報と、判別用標識読取部で判別用標識(バーコード標識)を読み取ることで表示部に表示されるケーブルに係る情報とを比較して、撤去対象のケーブルを判別することができ、且つ、回路構成を簡素化することができる。
実施形態2によれば、表示部にケーブルに係る情報として、ケーブル識別番号だけでなく、接続機器、接続機器のポート番号、用途、ケーブル種別、敷設経路を併せて表示することで、表示部の表示内容に基づいて確実に撤去対象のケーブルとして判別することが可能となる。実施形態2では、用途を用いて撤去対象のケーブルとして判別する例を説明しているが、用途とケーブル種別を組み合わせる等してもよく、判別に用いる情報は必要に応じて自由に決定すればよい。
[実施形態2の変形例]
実施形態2では、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、ケーブル情報登録部16を有する構成としたが、実施形態2の変形例として、ケーブル情報抽出部12を用いずに撤去対象のケーブル2を判別するための構成を、以下に、図8を参照して説明する。
実施形態2の変形例では、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、判別用標識読取部13、表示部14、ケーブル情報登録部16を有する構成であり、ケーブル情報抽出部12及び判別用標識判別部15を有していないこと以外は、図3に示す実施形態1の構成と同様である。
次に、図8を参照して実施形態2の変形例の動作を説明する。図8のステップS41乃至ステップS54は、点検口31から当該撤去対象のケーブル2を判別して撤去し、それを記録部11へ登録し、撤去作業が完了するまでの動作を説明したものである。
まず、作業員は撤去対象のケーブル2の情報を保有する(図8のステップS41)。図8のステップS41乃至ステップS45の処理は、実施形態2で説明する図7のステップS21乃至ステップS25の内容と同じであるため、説明を省略する。
判別用標識読取部13が判別用標識4(バーコード標識)から読み取ったケーブル識別番号を表示部14に表示する(図8のステップS46)。
表示部14に表示されるケーブル識別番号と、図8のステップS41で保有する撤去対象のケーブル2のケーブル識別番号を、作業員が比較する(図8のステップS47)。
表示部14に表示されるケーブル識別番号が撤去対象のケーブル2でなかった場合(図8のステップS47 No)、図8のステップS45及び図8のステップS46の処理を繰り返す。表示部14に表示されるケーブル識別番号が撤去対象のケーブル2である場合(図8のステップS47 Yes)、ケーブル2を切断する必要があるか確認する(図8のステップS48)。
図8のステップS48乃至ステップS54の処理は、実施形態2で説明する図7のステップS29乃至ステップS35の内容と同じであるため、説明を省略する。
実施形態2の変形例によれば、ケーブル敷設管理システムが記録部、判別用標識読取部、表示部からなる通信環境を持たない構成であっても、作業員が撤去作業前に予め保有する撤去対象のケーブル識別番号と、判別用標識読取部で判別用標識(バーコード標識)を読み取ることで表示部に表示されるケーブルのケーブル識別番号とを比較して、撤去対象のケーブルを判別することができる。言い換えれば、通信環境がなくてもケーブル敷設管理システムを構築することができる。例えば、ケーブルの敷設箇所が地下等でサーバとの通信が困難な場合、あるいは、クライアントサーバシステムで構築していないために作業員が携帯する端末等が判別用標識読取部と表示部を有する場合、等の様々な環境要因がある場合でも、ケーブル敷設管理システムを構築することが可能となる。
[実施形態3]
実施形態1では、一意的に作業対象のケーブル2を判別するためのケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16を有する構成としたが、実施形態3では、実施形態1で取り扱う判別用標識4にさらに長さ情報を含めて、ケーブルの長さ情報と敷設経路を紐づけて記録する構成を、以下に、図5、図6、図10及び図11を参照して説明する。
実施形態3では、ケーブル敷設管理システム1が記録部11、ケーブル情報抽出部12、判別用標識読取部13、表示部14、判別用標識判別部15、ケーブル情報登録部16を有する構成であり、図3に示す実施形態1の構成と同様である。
なお、実施形態3で取り扱う判別用標識4について以下に説明する。
実施形態1と同様に、判別用標識4(目視標識)にはケーブル識別情報に含まれるグルーピングコードを設定するが、実施形態3は、判別用標識4(バーコード標識)にはケーブル識別情報に含まれるケーブル識別番号と長さ情報を組み合わせた値をバーコードに変換したものを設定する。
明細書中における長さ情報について以下に説明する。長さ情報とは、ケーブル2の始端から終端に至るまでの判別用標識4における始端からの長さを表したものとする。単位や長さの間隔は実施の態様に応じて適宜設定すればよい。実施形態3では、当該長さ情報を図10の敷設経路テーブルに「長さ情報」の項目を設けて記録する。なお、図10の敷設経路テーブルは、図4(c)に示す敷設経路テーブルに「No.」、「長さ情報」及び「作業情報」の項目を追加した構成となる。当該「No.」は図10の敷設経路テーブルにおける自動採番を行った番号とし、当該「作業情報」には、作業に係る情報を記録するために用いるものとする。
図10の敷設経路テーブルには、ケーブル2の始端から長さ情報を連番でカウントし「001」から終端の「034」に至るまでの長さ情報を、ケーブル識別番号に紐づけて記録している。実施形態3では、更に、敷設経路3と当該長さ情報とを紐づけて記録する。
具体的には、図5に示す判別用標識41004は、ケーブル2の始端21からカウントし「004」の長さとなり、敷設経路3(区画番号)「012」と対応するため、図10に示すNo.「4」、ケーブル識別番号「001」、グルーピングコード「CE」、順序「4」、長さ情報「004」、敷設経路「012」、作業情報「(空)」として予め記録する。同様に、図5に示す判別用標識41016は、ケーブル2の始端21からカウントし「016」の長さとなり、敷設経路3(区画番号)「020」と対応するため、図10に示すNo.「16」、ケーブル識別番号「001」、グルーピングコード「CE」、順序「16」、長さ情報「016」、敷設経路「020」、作業情報「(空)」として予め記録する。
敷設経路3と長さ情報の紐づけ方法は、どのように行ってもよいが、一例として、敷設経路3(区画番号)と、当該敷設経路3(区画番号)を通過する際の長さ情報を記録しておき、敷設完了後にまとめてケーブル情報登録部16により記録部11へ登録して記録するようにしてもよい。また、その他の一例として、敷設経路3上にケーブル2を敷設するケーブルラック上に敷設経路3(区画番号)を付するバーコード標識を設けて、当該ケーブルラック上にケーブル2を敷設した際に、ケーブル識別番号と長さ情報を組み合わせた判別用標識4(バーコード標識)と、当該ケーブルラックの敷設経路3(区画番号)を付するバーコード標識を読み取ることによって、これらの情報を紐づけてケーブル情報登録部16により記録部11へ登録して記録するプログラムを用いるようにしてもよい。
上述の図5及び図10に示す長さ情報と敷設経路3の紐づけ方は一例であり、長さ情報と敷設経路3を対応させることができれば、いずれの方法でもよいものとする。
実施形態3では、上述の長さ情報の記録方法を用いるため、判別用標識41004には、判別用標識4(バーコード標識)として「001004」(ケーブル識別番号+長さ情報)をバーコード変換したものを設定し、判別用標識4(目視標識)として「CE」(グルーピングコード)を設定し、判別用標識4を設けることとなる。判別用標識4(バーコード標識)に「001004」、判別用標識4(目視標識)に「CE」を設定した例が図9(d)に示す判別用標識4である。
なお、ケーブル2の始端から終端に至るまでの判別用標識4における始端からの長さを表したものを長さ情報として有し、図10では敷設経路と当該長さ情報とを紐づけた記録を示しているが、別途ケーブル2毎に(ケーブル識別番号毎に)、一本の始端から終端までの全長を記録するようにしてもよい。
次に、各部の機能で実施形態1と異なる機能を以下に説明する。
記録部11には、ケーブル2の敷設に係る情報にケーブル2を敷設する敷設経路3を含み、敷設経路3とケーブル2の長さ情報とを紐づけて記録する。図10に示すようにケーブル識別番号に、グルーピングコード、ケーブル2の長さ情報、長さ情報に対応する敷設経路3(区画番号)、及び、作業情報を登録する。
判別用標識読取部13は、実施形態3で取り扱う判別用標識4(バーコード標識)にはケーブル識別番号、及び、長さ情報が含まれるため、読み取り結果として、ケーブル識別番号+長さ情報を出力する。
ケーブル情報抽出部12は、実施形態1で説明する記録部11からケーブル2に係る情報を抽出する機能に加えて、実施形態3では判別用標識判別部15が作業対象のケーブル2と合致するものとして判別した場合に、判別用標識読取部13で読み取った判別用標識4(バーコード標識)に含まれるケーブル識別番号と長さ情報に基づき、対応する敷設経路3に係る情報として敷設経路3(区画番号)を抽出する。
表示部14は、実施形態1で説明するケーブル2に係る情報の表示や判別結果の表示の機能に加えて、実施形態3では長さ情報と、長さ情報に対応させた敷設経路3と、作業情報を表示する。
次に、図6を参照して実施形態3の動作を説明する。図6のステップS1乃至ステップS15の処理は、撤去対象のケーブル2に係る情報を記録部11から抽出し、点検口31から当該撤去対象のケーブル2を判別して撤去し、撤去したことを示す情報を記録部11へ登録し、撤去作業が完了するまでの動作を説明したものであり、各ステップの動作は基本的に実施形態1と同様であるが、長さ情報を設けることによって異なる箇所を以下に説明する。
図6のステップS2でケーブル2の始端21を接続機器5の始端側51から抜去した際に、ケーブル情報登録部16が当該ケーブル2の抜去情報を記録部11へ登録するようにしてもよい。例えば、図10に示す敷設経路テーブルでは、ケーブル識別番号「001」に紐づけて、長さ情報「001」から開始したデータのみ記録しているが、必要に応じて基準となる長さ情報「000」を設けてケーブル2の始端21として取り扱うものとし、対応する作業情報の項目に「抜去」と登録する。なお、説明上、作業情報に「抜去」と登録する例を挙げたが、実施の態様に応じて、別途作業情報コード等設けて管理してもよい。
また、記録部11の記録に基づいて、表示部14に表示されるケーブル2のケーブル識別情報として、始端21上に「抜去」を表示する。表示の方法は、表示部14に表示される図5に示す敷設経路図上のケーブル2の始端21に、「抜去」の文字を重畳して表示させたり、ケーブル2が「抜去」されている様を図示したり、タッチパネルを有する表示部14の場合には、表示部14をタッチすることで「抜去」を含むケーブル2の始端21に係る情報を表示してもよい。いずれにしても、表示部14によって、ケーブル2の始端21の「抜去」を作業員へ表示されればよいものとする。
図6のステップS7で、表示部14は、判別用標識判別部15が出力する判別結果を表示するが、当該判別結果と併せて、判別結果が作業対象のケーブル2であるものとして判別した場合、ケーブル情報抽出部12から抽出する長さ情報と敷設経路3(区画番号)も含めて表示する。
一例として、図6のステップS5で読み取る判別用標識4(バーコード標識)が図5に示す判別用標識41004である場合に、長さ情報「004」、敷設経路3(区画番号)「012」を含めて表示する。また、図5に示す敷設経路図上で、判別用標識41004を表示している箇所を点滅させる等して、視覚的に読取箇所を表示させるようにしてもよい。
図6のステップS10で、点検口31よりケーブル2を切断するが、この時にケーブル情報登録部16が切断記録を記録部11に登録してもよい。一例として、図10の敷設経路テーブルに示すように、作業情報を記録するための「作業情報」の項目を設けて、切断した場合に、入力機能を有する表示部14から入力された切断情報を、ケーブル情報登録部16によって記録部11へ登録する。
図6のステップS5で読み取る判別用標識4(バーコード標識)が図5に示す点検口311より判別用標識41004を設けるケーブル2を切断した場合に、図10の敷設経路テーブルに示すNo.「4」、ケーブル識別番号「001」、順序「4」、長さ情報「004」、敷設経路「012」の作業情報に「切断」を登録する。
図6のステップS13で、ケーブル情報登録部16が撤去記録を記録部11に登録するが、実施形態3では長さ情報と敷設経路3と対応して登録する。一例として、図6のステップS2でケーブル2の始端21を接続機器5の始端側51から抜去し、図6のステップS10で図5に示す点検口311より判別用標識41004を設けるケーブル2を切断している場合、ケーブル2は図10に示す敷設経路テーブルのケーブル識別番号「001」に紐づく、長さ情報「001」乃至「004」を撤去することになる。従って、ケーブル情報登録部16は、記録部11が有する図10の敷設経路テーブルの、No.「1」乃至「4」までの対応する作業情報に「撤去」と登録することとなる。
表示部14は、記録部11に記録される、図10の敷設経路テーブルに示すNo.「1」乃至「4」の対応する作業情報「撤去」に基づいて、ケーブル識別番号「001」の長さ情報「001」乃至「004」が撤去されていることを表示する。表示の方法は、表示部14に表示される図5に示す敷設経路図上のケーブル2の長さ情報「001」乃至「004」、又は、敷設経路3(区画番号)「011」乃至「012」上に、「撤去」の文字を重畳して表示させたり、ケーブル2が「撤去」されている様を図示したり、タッチパネルを有する表示部14の場合には、表示部14をタッチすることで「撤去」を含むケーブル2に係る作業情報を表示してもよい。いずれにしても、表示部14によって、ケーブル2の長さ情報「001」乃至「004」の「撤去」を作業員へ表示されればよいものとする。
図11は、ケーブル2の撤去情報を敷設経路図に反映して示す一例である。敷設経路3(区画番号)「011」乃至「012」には、図5の敷設経路図で存在するケーブル2がグレーアウトして撤去されていることを表示している。敷設経路3(区画番号)「012」に存在する、仕切り6に面する判別用標識41004から、ケーブル2の終端22までが、まだ撤去されていないことを視覚的に表示する。
また、実施形態では図5及び図11に示す平面図として敷設経路3を表示する説明としたが、水平構造を表示する平面図と垂直構造を表示する立面図を組み合わせて、もしくは、平面図に替えて立面図を用いて敷設経路3を表示してもよい。平面図と立面図を組み合わせることにより総合的(俯瞰的)に敷設経路3を把握することができる。なお、立面図の表示の構成は汎用のものを用いてもよく、説明を省略する。
実施形態3によれば、判別用標識が、対応する機器に接続するケーブルの始端から終端に至るまでの判別用標識4における始端からの長さをカウントした長さ情報を含むことで、ケーブルの全体の長さから撤去したテーブルの長さを把握することが可能となり、撤去作業の人員計画、作業日数の見通しが立てやすくなる。また、ケーブルの始端から、或いはケーブル全体のうち、どのくらいの長さを切断したかがわかる。
実施形態3によれば、記録部にケーブルの敷設に係る情報にケーブルの敷設経路を含み、敷設経路とケーブルの長さ情報とを紐づけて記録することで、屋内施設の設計上の敷設経路の長さと、ケーブルの実際の長さを把握することが可能となる。例えば、屋内施設の設計上の敷設経路の長さが3mの場であるにもかかわらず、実際には5m要する場合は、その情報を記録部で記録することが可能となる。敷設経路とケーブルの長さ情報とを紐づけて記録することで、撤去作業の人員計画・作業日数の見通しや、追加でケーブルを敷設する場合に最適な長さのケーブルを準備することが可能となる等、ケーブル敷設後の保守・運用に活用することが可能となる。
実施形態3によれば、記録部に敷設経路とケーブルの長さ情報に加えて、作業情報を紐づけて記録することで、作業状況を把握することが可能となる。
実施形態3によれば、判別用標識はケーブル識別番号の情報及び長さ情報を含むものであり、判別用標識読取部は、点検口にて読み取った判別用標識に対応するケーブルのケーブル識別番号及び長さ情報を読み取り、ケーブル情報抽出部は、判別用標識読取部で読み取ったケーブル識別番号に紐づくケーブルの敷設経路に係る情報を抽出し、表示部は、長さ情報及びケーブルの敷設経路に係る情報を表示することで、図11に示すような撤去箇所と未撤去箇所を視覚的に表示することが可能となる。従って、作業を中断した場合でも、撤去箇所と未撤去箇所が明確になっているため、作業再開時には表示部に表示する敷設経路図に沿って未撤去箇所へ辿り着き、すぐに作業を開示することが可能となる。
更に、複数の作業員で同時に撤去作業を行う場合に、表示部上で作業状況を確認することができるため、作業箇所が離隔している場合や、什器等によって長さ情報に基づいて双方を確認できない場合でも、同一敷設経路(区画番号)内で作業状況が「切断」となるケーブルを確認した場合に、すぐに撤去作業に取り掛かることが可能となり、作業を円滑に進めることができ、作業時間を短縮することが可能となる。
なお、実施形態3の構成は、判別用標識4の基本的構成として少なくともケーブル識別番号と長さ情報を含み、その他の情報は適宜設定するものとする。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。

Claims (12)

  1. 機器相互間を接続するケーブルを管理するケーブル敷設管理システムであって、
    対応する機器に接続する始端から終端に至る前記ケーブル上に、前記ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点として前記ケーブルの前後の連続性を管理する判別用標識を設けたことを特徴とするケーブル敷設管理システム。
  2. 前記判別用標識は、不連続な位置の前記点検口に対して、前記ケーブルの前後の連続性を確保するものであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル敷設管理システム。
  3. 前記判別用標識は、前記機器相互間を接続する前記ケーブル毎に一意となるケーブル識別番号の情報を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のケーブル敷設管理システム。
  4. 前記ケーブル敷設管理システムは、
    前記ケーブル識別番号を含む前記ケーブルに係る情報を記録する記録部と、
    前記記録部から前記ケーブルに係る情報を抽出するケーブル情報抽出部と、
    前記ケーブル上に設けられている前記判別用標識から前記ケーブル識別番号を読み取る判別用標識読取部と、
    前記判別用標識読取部で読み取った前記ケーブル識別番号を少なくとも含む前記ケーブルに係る情報を表示する表示部と、
    を有すること特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のケーブル敷設管理システム。
  5. 前記ケーブル敷設管理システムは、さらに、前記判別用標識読取部が前記判別用標識から読み取った前記ケーブル識別番号と前記ケーブル情報抽出部が作業対象の前記ケーブルとして前記記録部から抽出した前記ケーブルに係る情報に含まれる前記ケーブル識別番号とを比較して、前記判別用標識が設けられた前記ケーブルが、前記作業対象の前記ケーブルであるか否か判別する判別用標識判別部を有し、前記表示部は、前記判別用標識判別部が判別した判別結果を表示することを特徴とする請求項4に記載のケーブル敷設管理システム。
  6. 前記判別用標識は、人間が目視して認識可能な情報を含むことを特徴とする請求項5に記載のケーブル敷設管理システム。
  7. 前記ケーブル敷設管理システムは、さらに、前記ケーブルに係る情報を前記記録部へ登録するためのケーブル情報登録部を有すること、を特徴とする請求項4又は請求項5に記載のケーブル敷設管理システム。
  8. 前記ケーブル情報登録部は、前記ケーブルの作業情報を前記記録部へ登録すること、を特徴とする請求項7に記載のケーブル敷設管理システム。
  9. 前記判別用標識は、前記対応する機器に接続する前記ケーブルの始端からの長さを表す長さ情報を含むことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載のケーブル敷設管理システム。
  10. 前記記録部は、前記ケーブルに係る情報に前記ケーブルを敷設する前記敷設経路を含み、前記敷設経路と前記ケーブルの前記長さ情報とを紐づけて記録することを特徴とする請求項9に記載のケーブル敷設管理システム。
  11. 前記判別用標識は、前記ケーブル識別番号の情報及び前記長さ情報を含むものであり、
    前記判別用標識読取部は、前記点検口にて読み取った前記判別用標識に対応する前記ケーブルの前記ケーブル識別番号及び前記長さ情報を読み取り、
    前記ケーブル情報抽出部は、前記判別用標識読取部で読み取った前記ケーブル識別番号に紐づく前記ケーブルの前記敷設経路に係る情報を抽出し、
    前記表示部は、前記長さ情報及び前記ケーブルの前記敷設経路に係る情報を表示することを特徴とする請求項10に記載のケーブル敷設管理システム。
  12. 機器相互間を接続するケーブルを管理するケーブル敷設管理方法であって、
    対応する機器に接続する始端から終端に至る前記ケーブル上に判別用標識を設け、前記判別用標識に基づいて前記ケーブルを敷設する敷設経路の点検口を起点として前記ケーブルの前後の連続性を管理することを特徴とするケーブル敷設管理方法。
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