JP2020147308A - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2020147308A
JP2020147308A JP2019044622A JP2019044622A JP2020147308A JP 2020147308 A JP2020147308 A JP 2020147308A JP 2019044622 A JP2019044622 A JP 2019044622A JP 2019044622 A JP2019044622 A JP 2019044622A JP 2020147308 A JP2020147308 A JP 2020147308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
spout
gusset
packaging bag
films
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019044622A
Other languages
English (en)
Inventor
健太郎 村木
Kentaro Muraki
健太郎 村木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2019044622A priority Critical patent/JP2020147308A/ja
Publication of JP2020147308A publication Critical patent/JP2020147308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【課題】左右にガゼットを有し、少ないフィルムで、容量を充分に大きくしても、充分なバリア性を確保できる包装袋を得る。【解決手段】前フィルム(11)と、後フィルム(12)と、前フィルムと後フィルムの左右に折り込まれたガゼットフィルム(141)と、口栓(2)と、から構成される包装袋(1)において、ガゼットフィルムが表裏にシーラント層を有するバリア性フィルムからなり、前フィルムと後フィルムとガゼットフィルムが、口栓と融着して収納部を形成する仕切り融着部(17)と、仕切り融着部を越えて口栓の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部(15)を形成し、被覆閉鎖部における左右両側のガゼット部において、ガゼットフィルムと前フィルムと後フィルムが、一体的に融着するスポット融着部(152)を有し、スポット融着部の左右端部近傍に開封開始点を設けたことを特徴とする包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、一端に口栓を有し、液体を収納するバリア性の高い包装袋に関する。
液体を収納する容器として、フィルムからなる包装袋の一端に口栓を融着し、その口栓によって内容物を注出可能とする包装袋が知られている。
例えば、特許文献1では、
内層がヒートシール性を有する樹脂からなる積層体の前記内層の面を対向させて重ね合わせ、その周縁部をヒートシールしてなる包装袋において、前記包装袋の対向する内層をヒートシールして前記包装袋を2室に区分すると共に前記2室に区分するヒートシール部の内層間に、合成樹脂製の注出口取付部材と前記注出口取付部材の一方の側とその一端が連接する注出口導管部材とからなり、前記注出口導管部材に支持部が形成されている注出具が前記注出口取付部材をヒートシールすることにより固着され、かつ、前記支持部の表出面には注出具や注出具付き包装袋を確実に保持できる面が少なくとも一面設けられると共に、前記注出具の前記注出口導管部材の他端側先端部にヒートシールにより形成された封緘部を有し、前記注出口取付部材と前記支持部を備えた前記注出口導管部材とが一体成形されていることを特徴とする注出具付き包装袋を提案している。
この包装袋では、注出口の先を封緘部によって密閉し、バリア性や衛生性を確保可能とする包装袋としている。この包装袋は注出口近傍では開口幅が狭く、開けづらいと共に、安定して溶着しにくい問題があった。
また、しかしながら、この包装袋を、より容量の大きな包装袋にする為、単に大きさだけではなく、使用するフィルムを有効に使用して容量を大きくするには、周縁にガゼットを組み込んだ形状にする必要がある。
しかしながら、特許文献1の方法の場合、底部をガゼットにしてスタンディングパウチの形状にした場合であっても、口栓を覆っている部分が開きづらく、この為、口栓を正確な位置に融着しにくいといった問題があった。
さらに、特許文献2では、
表裏一対の外装シート及び両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートを有するサイドガセットパウチにスパウトが装着されたスパウト付きサイドガセットパウチ容器に内容物が充填されているスパウト付きサイドガセットパウチ包装体において、
表裏一対の外装シートと、両外装シートの両側部から内側に折り込まれてガセット部を形成する左右一対のガセットシートとを有し、
前記ガセットシートの両側縁部及び下縁部が前記外装シートにヒートシールされると共に前記外装シートの下縁部同士がヒートシールされることで袋状に形成されており、
折り込まれた前記ガセットシートの上端部が対向するいずれか一方の前記外装シートにヒートシールされていることを特徴とするサイドガセットパウチを提案している。
この包装袋では、左右のガゼットによって、容量を大きくすることができるが、スパウトにバリア性を付与できないので、包装袋全体のバリア性は低くなり、内容物の酸化劣化や、内容物の揮発などが生じやすく、長期保存に適さない包装体であった。
特許第3935555号公報 特開2015−174693号公報
左右にガゼットを有し、少ないフィルムで、容量を充分に大きくしても、充分なバリア性を確保できる包装袋を得ることが本発明の課題である。
本発明の包装袋は、
内容物を収納する収納部が形成されるように接合される前フィルムと、後フィルムと、
前記前フィルムと後フィルムの左右に折り込まれたガゼットフィルムと、
左右のガゼットの間で、かつ、前記前フィルムと後フィルムとの間に融着される口栓と、から構成される包装袋において、
ガゼットフィルムが表裏に融着可能なシーラント層を有するバリア性フィルムからなり、前記前フィルムと後フィルムとガゼットフィルムが、口栓と融着して収納部を形成する仕切り融着部と、
前記仕切り融着部を越えて口栓より外側に延伸し、前記口栓の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部を形成し、
前記被覆閉鎖部における左右両側のガゼット部において、
ガゼットの外面同士、ガゼット内面と前フィルム、ガゼット内面と後フィルムが、一体的に融着するスポット融着部を有し、
前記スポット融着部の左右端部近傍に開封開始点を設けたことを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、前フィルムと後フィルムが、口栓融着部を越えて上方に延伸し、口栓全体をバリア性フィルムで覆う為に、確実に高いバリア性を確保でき、長期保存に対応可能な包装袋となっている。
しかも、左右にガゼットを形成し、容量を大きくすると共に、前フィルムと後フィルムとの間を大きく開いて口栓を挿入しやすく、生産性の高い包装袋容器である。
さらに、被覆閉鎖部の左右ガゼット端部にスポット融着部と開封開始点を設けているので、容易に被覆閉鎖部を開封できるので、非常に開封しやすい包装袋になっている。
本発明の包装袋の第一実施形態例を示す図である。 本発明の包装袋を構成する要素を示す図である。 本発明の包装袋に使用する口栓の形状を示す平面図と、一部切り欠き正面図と、底面図である。 本発明の包装袋の被覆閉鎖部を開封した状態を示す斜視図である。 本発明の包装袋における口栓近傍の断面図と、その開封工程を示す図である。 本発明の包装袋に使用するキャップの実施形態例を示す4面図である。 本発明の包装袋の実施例2を示す図である。 本発明の包装袋の実施例3を示す図である。 本発明の包装袋の実施例4を示す図である。 本発明の包装袋の比較例1を示す図である。 本発明の包装袋の比較例2を示す図である。 本発明の包装袋の比較例3を示す図である。
以下、本発明の包装袋の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋の第一実施形態例を示す図である。
本発明の包装袋1は、図1に示すように、前フィルム11と、後フィルム12のシーラント面同士が向かい合い、その左右にガゼット14が形成されている。
包装袋1の前記前フィルム11と後フィルム12とガゼットフィルム141に囲まれ、内容物を収納可能とする収納部13には、上方に口栓2を融着した仕切り融着部17を有している。
仕切り融着部17に融着している口栓2は、断面が左右で薄くなった舟形形状をしている舟形融着部23で融着し、その上方には注出筒22を有し、注出口21が注出筒22と舟形融着部23を貫通して設けられている。
注出筒22の外側に、キャップ3が打栓されているが、注出筒22の外壁に螺合ネジがあれば、螺合キャップであっても良い。
収納部13を形成する前記前フィルム11と後フィルム12とガゼットフィルム141は、前記仕切り融着部17を越えて口栓2より外側に延伸し、前記口栓2の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部15を形成している。
被覆閉鎖部15の左右両側のガゼット14周縁には、ガゼット14の外面同士、ガゼット14内面と前フィルム11、ガゼット14内面と後フィルム12が、一体的に融着するスポット融着部152を有している。
スポット融着部152の左右端部近傍には、切り込み、切り欠きなどからなる開封開始点151を有している。さらに、左右の開封開始点151を繋いで被覆閉鎖部15を横切るように、レザー光を走査したり、ビク刃やロータリー刃などで半抜きのミシン目をつけたりするなどで得られる易破断性の脆弱線153が設けられている。
上記脆弱線153を設けておくと、開封開始点151をきっかけに、前フィルム11と後フィルム12とガゼットフィルム141が同時に破断させることができるので、容易に開封可能である。
図2は、本発明の包装袋1を構成する要素を示す図である。
図2−1に示すように、内側にシーラント層を有する前フィルム11と後フィルム12は、シーラント層同士を向かい合せて配置し、その間の左右に、中央で内側に折り曲げられたガゼットフィルム141が、挿入される。
図2−2に示すガゼットフィルム141は、表裏にシーラント層142を有し、中間にバリア層143を有する構成としている。
この為、ガゼットフィルム141の外面同士、ガゼットフィルム141内面と前フィルム11内面、ガゼットフィルム141内面と後フィルム12内面を、一体的に融着するスポット融着部を形成することができる。
図3は、本発明の包装袋に使用する口栓の一例で、図3−1にその平面図、図3−2に正面図で、一部切り欠き断面図とし、図3−3は底面図である。
口栓2は、中央に内外と連通する注出口21と、その上方外側にキャップを係止可能とする係止部を形成した注出筒22を有し、下方外側には、断面が舟形の舟形融着部23を有している。係止部の代わりに螺合キャップ用の螺合ネジであってもかまわない。
舟形融着部23は、断面の中央が内容物を排出可能とする注出口を有する為、中央の幅が大きく、左右に行くに従って薄肉になり、その先端は極細の断面になった舟形形状をしている。
図3−3の底面図で示すように、前フィルム11と後フィルム12は、口栓2で前後に開かれて、その間に舟形融着部23が融着するようになる。
図4は、本発明の包装袋1の被覆閉鎖部15を開封した状態を示す斜視図である。
被覆閉鎖部15の左右に設けた開封開始点151から切り裂いて、脆弱線153に沿って被覆閉鎖部15を開封し、口栓2上方を露出させた状態で、口栓2の前側に前フィルム11、後側に後フィルム12が、それぞれ、口栓2によって幅の中央で押し広げられている。
この時、開封開始点151周囲は、スポット融着部152となっていて、前フィルム11内面とガゼットフィルム141内面、ガゼットフィルム141外面とガゼットフィルム141外面、後フィルム12内面とガゼットフィルム141内面が、それぞれ融着し、全体が一体的に融着しているので、切り欠きなどの開封開始点151によって、一気に破断し、開封可能となっている。
脆弱線153位置で開封すると、キャップ3と口栓2の注出筒22が出てくるので、キャップ3を開けて、注出口21を開封して、注出可能となる。
図5−1は、口栓の注出口内側端面側から見た縦断面図である。
図5−1に示すように、前フィルム11と後フィルム12は、口栓2によって前後に開かれて、その間に舟形融着部23で融着している。この舟形融着部23の左右では、仕切り融着部になっている。
前フィルム11と後フィルム12は、この仕切り融着部を越えて口栓2より外側に延設し、前記口栓2の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部15を形成している。
この為、未開封状態では、口栓2のガスバリア性が低くても、包装袋1全体のバリア性は確保できている
この被覆閉鎖部15によって、口栓2は上方も二重に覆われて、汚れや、輸送などの衝撃などからも保護される。(側面)
図5−2は、脆弱線によって被覆閉鎖部15の上方が切り離され、開封した状態を示す断面図である。
前フィルム11と後フィルム12とガゼットフィルム141が、被覆閉鎖部15の口栓位置近傍で引き裂かれ、上方が開封される。
開封されると、キャップ3を嵌合した口栓2の上方が現れる。そこで、キャップ3を外すと、注出口21が開いて、注出可能となる。
図6は、キャップ3の4面図である。
このキャップは打栓式キャップであるが、螺合キャップであってもかまわない。
ただ、このキャップのように、打栓式で扁平にすると、閉鎖空間を作りやすい上に、より大きくて、手で開けやすく、かつ、持ちやすい、扱いやすいキャップにすることができる。
できるだけ、舟形融着部断面より小さな断面のキャップであることが望ましい。
本発明の包装袋に使用される前フィルムや後フィルムは、前記基材層(最外層)、バリア層(第一中間層)、低温落下など衝撃を吸収して破袋を防止したり、水分の透過を防いだりする第二中間層、およびシーラント層(最内層)から構成される積層フィルムである。
基材層としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムや2軸延伸ポリアミド樹脂フィルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの2軸延伸フィルムが良い。
基材層として、柔軟性が高い2軸延伸樹脂フィルムを使用することによって、落下などの衝撃に対して、破断しにくく、かつ、キズがつきにくい。
バリア層(第一中間層)としては、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウム、錫、クロム、ニッケルなどの金属蒸着層、あるいは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、酸化ジルコニウムなどの酸化金属蒸着層を使用することができる。蒸着層を用いる場合、その基材には前記基材層をそのまま使用しても良いし、新たに熱固定した耐熱性の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用しても良い。
さらに、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物などのバリア性を有する樹脂フィルムを使用しても良い。
第二中間層としては、低温落下など衝撃を吸収して破袋を防止したりするポリアミド系樹脂が使用できる。
使用されるポリアミド樹脂は、6−ナイロン、6,6−ナイロン、11―ナイロン、12―ナイロンなどや、6−、6,6−共重合ナイロン、6−、10−共重合ナイロン、6−、12−共重合ナイロンなどの共重合ナイロンなどが使用できる。
10μmより薄いと、衝撃で伸びて破断しやすく、25μmより厚いと、柔軟性がなくなるので、厚みは10〜25μmの範囲が好ましい。
最内層には、融着性の優れるシーラント樹脂が使用される。
シーラント樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂なども使用できる。
本発明の包装袋に使用されるガゼットフィルムとしては、表裏にシーラント層を有し、中間にバリア層を有したフィルムである。
保護フィルムにおける外側のシーラント層は、前フィルムや後フィルムの内層に融着すると共に、内側のシーラント層は口栓と融着する。
そこで、前フィルムや後フィルムと同じように、シーラント樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂なども使用できる。
ガゼットフィルムのバリア層としては、容易に破断しやすいバリア層である必要がある。
そこで、突き刺しで容易に破断しやすいアルミニウム箔、錫箔、のような金属箔が好ましい。
もし、バリア層がポリエチレンテレフタレートフィルムなどの2軸延伸された基材フィルムに蒸着した金属蒸着膜であったり、酸化金属蒸着膜であったりするなどの場合には、
基材フィルムの厚みを25μm以下、好ましくは12μm以下とすることが好ましい。
又、上記バリア層とシーラント層の間に、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを積層したフィルムであってもかまわない。
バリア層とシーラント層の間に、2軸延伸フィルムを使用して保護フィルムの強度を上げた場合には、脆弱部の深さをその2軸延伸フィルムまで到達させるか、12μm以下の厚みに留めて破断しやすくすることが好ましい。
本発明の包装袋に使用する前フィルムや後フィルム、ガゼットフィルムは、一般的なドライラミネート機や、エクストルーダーラミネート機などを使用して積層することができる。
また、積層フィルムを融着して包装袋に成形するには、4方シールや、3方シール、あるいは、一部を内側に折り込んでガゼットを形成するなどの形態をとることができると共に、その融着は一般的なヒートシール方式やインパルスシール方式などによって製造できる。
以下に本発明の実施例について説明する。
<実施例1>
前フィルムや後フィルムとして、外側から、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/アルミニウム箔9μm/接着剤/2軸延伸6−ナイロンフィルム15μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム50μmの構成で積層フィルムを使用した。
前フィルムと後フィルムを、幅135mm、縦350mmの大きさに切断し、所定の位置に、炭酸ガスレーザーで脆弱線を加工した。
口栓は、図3に示す形状で、ポリプロピレン樹脂を射出成形により作成した。
キャップは図6の形状で、エチレン・プロピレン共重合体樹脂を射出成形して作成した。ガゼットフィルムは、外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム30μm/接着剤/アルミニウム箔20μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム30μmの構成とし幅42mm、縦350mmの大きさにした。
前フィルムと後フィルムの脆弱線を合わせ、ガゼットフィルムは幅方向の中央で折り曲げ、前フィルムと後フィルムの左右両端に合わせて間に挟み込み、キャップを嵌合した口栓を図1で示す位置に配置し、口栓の舟形融着部の位置に合わせた仕切り融着部と、前フィルムと後フィルムの周縁をシールして一体化した。
脆弱線の左右を高温で融着時間を長くして、ガゼットの外面同士が融着するようにしてスポット融着部を作成し、さらに、スポット融着部端部にプレスで切り込みを加工し、図1の形態の包装袋を得た。
<実施例2>
前フィルムや後フィルムとして、外側から、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/酸化ケイ素蒸着層/接着剤/2軸延伸6−ナイロンフィルム15μm/接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム40μmの構成とした積層フィルムを使用した。ガゼットフィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム30μm/接着剤/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/酸化ケイ素蒸着層/接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム30μmの構成とした積層フィルムを使用した。
積層フィルムの大きさは、実施例1と同じにした。
ただ、前フィルムと後フィルムの脆弱線を、口栓より上方の被覆閉鎖部内と共に、収納部にも設ける事とし、仕切り融着部に平行に、炭酸ガスレーザーで2箇所に脆弱線153を加工した。
また、2箇所の脆弱線共、左右を高温で融着時間を長くして、ガゼットの外面同士が融着するようにしてスポット融着部152を作成し、さらに、スポット融着部端部にプレスで切り込みによる開封開始点151を加工し、図7の形態の包装袋を得た。
<実施例3>
前フィルム11、後フィルム12、ガゼットフィルム141、口栓2、キャップ3は、実施例1と同じ構成で、同じ大きさで用意した。
ただ、前フィルムや後フィルムと、ガゼットフィルムとの底部側の融着について、図8で示すように、傾斜した融着部16を設け、傾斜した融着部16より下方を、底部を形成可能な形状とした図8の形態の包装袋を得た。
<実施例4>
前フィルム、後フィルム、左右のガゼットフィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成で、同じ大きさで用意した。
新たに、底用ガゼットフィルム18を加えた。左右のガゼットフィルムの下方を45度の傾斜で外側に折り込み、折り込んだ部分に底用ガゼットフィルム18を差し込んで融着し、方形の底部を形成した図9の形態の包装袋を得た。
<比較例1>
前フィルムや後フィルム、ガゼットフィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成、材質で作成した。
但し、前フィルムと後フィルムを、幅135mm、縦250mmの大きさに切断した。
形状は図10に示すように、被覆閉鎖部を設けず、前フィルムや後フィルムの上端に口栓を融着し、キャップ3を嵌合しただけで、口栓の舟形融着部より上方を開放した状態の包装袋を得た。
<比較例2>
前フィルムや後フィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成、材質、大きさで作成した。但し、ガゼットフィルムは使用しなかった。
形状は図11に示すように、口栓と合わせた仕切り融着部17を設け、合わせて4方をシールし、さらに仕切り融着部17の上方に前フィルム11や後フィルム12を延設し、被覆閉鎖部15を設けて口栓上方を密閉した状態の包装袋を得た。
<比較例3>
前フィルムや後フィルム、ガゼットフィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成、材質、大きさで作成した。
ガゼットフィルムの組み込みや仕切り融着部17も、実施例1と同様としたが、スポット融着部だけは設けず、図12の形態の包装袋を得た。
<評価方法>
<バリア性>酸素透過度を株式会社日立ハイテクサイエンス社製MOCON・OX−TRAN2/22で、JISK−7126に準拠し測定した。
酸素透過度が10cc/m・24h・atm以下を○とし、それを越えるものを×とした。
<口栓溶着性>
モニター10人が実際に口栓を溶着してみて、ずれたりせずに、正確に、すばやく仕切り融着部で口栓を融着できて、溶着し易いと判断した人の人数で評価した。
<開封性>
モニター10人が、切り欠きから実際に開封してみて、問題なく口栓先端が開放され、開封し易いと判断した人の人数で評価した。
<評価結果>
バリア性は、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、比較例2、比較例3では酸素透過度が10cc/m・24h・atm未満であったが、比較例1は15cc/m・24h・atmとなり、バリア性が低かった。
口栓溶着性は、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、比較例1、比較例3ではモニター10人が口栓を溶着してみて、位置が正確で高速に口栓を融着できて、溶着し易いと判断した。
しかし、比較例2では、ガゼットが無いので、前フィルムと後フィルムとの間が広がらず、口栓のセットに時間が掛かり、溶着しにくいと判断した。
開封性は、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、比較例1、比較例2ではモニター10人が切り欠き部分をつかんで、一気に引き裂くことができ、開封しやすいと判断した。
しかし、比較例3は、前フィルム側と後フィルム側とが別々で、ずれやすいので、きれい
に一直線に前フィルム側と後フィルム側が合わず、前側と後側別々に引き裂く必要が発生し、開封しにくいと判断された。
Figure 2020147308
以上の結果から、前フィルムと後フィルムとの間の左右にガゼットを設け、口栓と融着して収納部を形成する仕切り融着部と、仕切り融着部を越えて口栓より外側に延伸し、前記口栓の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部と、を形成し、被覆閉鎖部の左右両側のガゼット部に、スポット融着部と開封開始点とを設けた包装袋にしたことによって、高いバリア性を得て長期保存に対応可能とし、口栓を挿入しやすくなって生産性は高く、かつ、開封性も良好となるなど、本発明の包装袋のメリットは大きい。
1・・・・・・・・包装袋
11・・・・・・・前フィルム
12・・・・・・・後フィルム
13・・・・・・・収納部
14・・・・・・・ガゼット(側面)
141・・・・・・ガゼットフィルム(側面)
142・・・・・・シーラント層
143・・・・・・バリア層
15・・・・・・・被覆閉鎖部
151・・・・・・開封開始点
152・・・・・・スポット融着部
153・・・・・・脆弱線
16・・・・・・・傾斜した融着部(底部)
17・・・・・・・仕切り融着部
18・・・・・・・底用ガゼットフィルム
2・・・・・・・・口栓
21・・・・・・・注出口
22・・・・・・・注出筒
23・・・・・・・舟形融着部
3・・・・・・・・キャップ

Claims (3)

  1. 内容物を収納する収納部が形成されるように接合される前フィルムと、後フィルムと、前記前フィルムと後フィルムの左右に折り込まれたガゼットフィルムと、
    左右のガゼットの間で、かつ、前記前フィルムと後フィルムとの間に融着される口栓と、から構成される包装袋において、
    ガゼットフィルムが表裏に融着可能なシーラント層を有するバリア性フィルムからなり、前記前フィルムと後フィルムとガゼットフィルムが、口栓と融着して収納部を形成する仕切り融着部と、
    前記仕切り融着部を越えて口栓より外側に延伸し、前記口栓の注出側を覆って密封する被覆閉鎖部を形成し、
    前記被覆閉鎖部における左右両側のガゼット部において、
    ガゼットの外面同士、ガゼット内面と前フィルム、ガゼット内面と後フィルムが、一体的に融着するスポット融着部を有し、
    前記スポット融着部の左右端部近傍に開封開始点を設けたことを特徴とする包装袋。
  2. 前記左右の開封開始点を繋ぐ線状に、前フィルムと後フィルムとが容易に破断して開封可能な易破断性の脆弱線を有していることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. ガゼットフィルムが、表裏のシーラント層と、金属箔と、からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
JP2019044622A 2019-03-12 2019-03-12 包装袋 Pending JP2020147308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044622A JP2020147308A (ja) 2019-03-12 2019-03-12 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044622A JP2020147308A (ja) 2019-03-12 2019-03-12 包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020147308A true JP2020147308A (ja) 2020-09-17

Family

ID=72430155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019044622A Pending JP2020147308A (ja) 2019-03-12 2019-03-12 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020147308A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001074675A1 (fr) Outre d'une caisse-outre
JP5992200B2 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP2012025453A (ja) 包装袋
US11780648B2 (en) Tubular container and method for producing same
JP5520548B2 (ja) スパウト及びスパウト付容器
JP2010023914A (ja) 逆止機能ノズルを備えるフレキシブル包装袋および液状物充填包装構造体
JP6977423B2 (ja) 注ぎ口を有する包装袋
JP6790457B2 (ja) 注出口具付きガゼット袋
JP3622465B2 (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
JP7006148B2 (ja) 注ぎ口を有する包装袋
JP5002908B2 (ja) 包装体
JP4449964B2 (ja) 分岐した小室を設けたスタンディングパウチ
JP2020147308A (ja) 包装袋
JP7425989B2 (ja) 包装袋
JP2011068367A (ja) 多室包装袋、及びその製造方法
JP2020128219A (ja) 包装袋
JP4079123B2 (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
JP4108847B2 (ja) 詰め替え用自立袋
JP2020142811A (ja) 包装袋
JP2009285862A (ja) ガゼット型パウチ容器の製造方法
JP7436843B2 (ja) 包装袋
JP2002002737A (ja) 注出口組合体
JP7383223B2 (ja) 包装袋
JP2020128220A (ja) 包装袋
JP5589561B2 (ja) 方体型包装袋