JP2020145774A - 半導体装置およびスナバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の技術では、短絡電流およびサージ電圧のそれぞれによる素子破壊を防止することができない場合がある。【解決手段】半導体モジュールと、半導体モジュールの正側端子および負側端子の間に装着されたスナバ装置と、スナバ装置と正側端子との間の配線長、および、スナバ装置と負側端子との間の配線長よりも長い配線を介して正側端子および負側端子に接続されたコンデンサと、配線に流れる電流を測定する電流センサとを備える半導体装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびスナバ装置に関する。
従来、パワーエレクトロニクスなどの分野においては、サージ電圧による素子破壊を防止する技術や、短絡電流による素子破壊を防止する技術、配線インダクタンスを低減するための技術など、種々の技術が開発されている(例えば特許文献1〜4参照)。
特許文献1 特開2016−144340号公報
特許文献2 特開2008−206348号公報
特許文献3 特開2012−110099号公報
特許文献4 特開2016−66974号公報
しかしながら、従来の技術では、短絡電流およびサージ電圧のそれぞれによる素子破壊を防止することができない場合がある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、半導体装置が提供される。半導体装置は、半導体モジュールを備えてよい。半導体装置は、半導体モジュールの正側端子および負側端子の間に装着されたスナバ装置を備えてよい。半導体装置は、スナバ装置と正側端子との間の配線長、および、スナバ装置と負側端子との間の配線長よりも長い配線を介して正側端子および負側端子に接続されたコンデンサを備えてよい。半導体装置は、配線に流れる電流を測定する電流センサを備えてよい。
スナバ装置は、正側端子および負側端子の間に接続されるコンデンサを有してよい。スナバ装置は、正側端子および負側端子からコンデンサに充電する充電パスを有してよい。スナバ装置は、コンデンサから正側端子および負側端子へと放電する、充電パスとは少なくとも一部が異なる放電パスを有してよい。
スナバ装置は、正側端子および負側端子の間に直列に順に接続される正側コンデンサ、第1ダイオード、および負側コンデンサをそれぞれ有し、正側端子側から負側端子側へと電流を流す並列なn個(但しnは1以上の整数)の充電パスを有してよい。スナバ装置は、負側端子またはn個の充電パスのうち第Nの充電パス(但しNは0≦N≦nの整数)における負側コンデンサと、n個の充電パスのうち第N+1の充電パスにおける正側コンデンサまたは正側端子と、の間に接続される第2ダイオードをそれぞれ有し、負側コンデンサおよび正側コンデンサの少なくとも一方を介して負側端子側から正側端子側へと電流を流す並列なn+1個の放電パスを有してよい。
各充電パスの配線インダクタンスは、各放電パスの配線インダクタンスよりも小さくてよい。各充電パスの配線長は、各放電パスの配線長よりも短くてよい。
半導体装置は、電流センサの検出値に基づいて、半導体モジュールの短絡を検出する短絡検出部を更に備えてよい。配線は、電線であってよい。
半導体装置は、複数の半導体モジュールを備えてよい。半導体装置は、複数の半導体モジュールの正側端子同士、負側端子同士をそれぞれ接続する積層ブスバーを備えてよい。スナバ装置は、積層ブスバーを介して正側端子および負側端子の間に装着されてよい。
本発明の第2の態様においては、半導体モジュールの正側端子および負側端子の間に接続されるスナバ装置が提供される。スナバ装置は、正側端子および負側端子の間に接続されるコンデンサを備えてよい。スナバ装置は、正側端子および負側端子からコンデンサに充電する充電パスを備えてよい。スナバ装置は、コンデンサから正側端子および負側端子へと放電する、充電パスとは少なくとも一部が異なる放電パスを備えてよい。スナバ装置は、放電パスに流れる電流を測定する電流センサを備えてよい。
電流センサは、放電パスのうち充電パスとは異なる箇所に設けられてよい。
スナバ装置は、正側端子および負側端子の間に直列に順に接続される正側コンデンサ、第1ダイオード、および負側コンデンサをそれぞれ有し、正側端子側から負側端子側へと電流を流す並列なn個(但しnは1以上の整数)の充電パスを備えてよい。スナバ装置は、負側端子またはn個の充電パスのうち第Nの充電パス(但しNは0≦N≦nの整数)における負側コンデンサと、n個の充電パスのうち第N+1の充電パスにおける正側コンデンサまたは正側端子と、の間に接続される第2ダイオードをそれぞれ有し、負側コンデンサおよび正側コンデンサの少なくとも一方を介して負側端子側から正側端子側へと電流を流す並列なn+1個の放電パスを備えてよい。
各充電パスの配線インダクタンスが、各放電パスの配線インダクタンスよりも小さくてよい。各充電パスの配線長が、各放電パスの配線長よりも短くてよい。
本発明の第3の態様においては、半導体装置が提供される。半導体装置は、半導体モジュールを備えてよい。半導体装置は、第2の態様のスナバ装置を備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る半導体装置1を示す。 本実施形態に係る半導体装置1の回路図を示す。 スイッチング素子11がターンオフされた場合の電流の流れを示す。 スイッチング素子11がターンオンされた場合の電流の流れを示す。 短絡が生じた場合の電流の流れを示す。 短絡が生じた場合に流れる電流量を示す。 変形例に係る半導体装置1Aを示す。 スナバ装置7Aの外観構成を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[1.半導体装置の外観構成]
図1は、本実施形態に係る半導体装置1を示す。なお、図中の上部分,下部分は半導体装置1を別々の方向から見た外観構成を示す。また、図中の破線枠Bは、破線枠Aで囲まれた半導体装置1の一部を別の方向から見た部分拡大図を示す。半導体装置1は、半導体モジュール5と、ヒートシンク6と、スナバ装置7と、コンデンサ10と、電流センサ9とを備える。
半導体モジュール5は、1または複数の半導体素子を内蔵する。例えば、半導体モジュール5は、1または複数のスイッチング素子を内蔵してスイッチングを行ってよい。半導体モジュール5は、正側端子51、負側端子52および出力端子19を有する。半導体モジュール5は、図示しない1または複数の制御端子をさらに有してよく、当該制御端子を介して半導体モジュール5の制御装置に接続されてよい。
ヒートシンク6は、少なくとも半導体モジュール5で生じる熱を吸収する。ヒートシンク6は、半導体モジュールとは反対側の面に放熱フィン(図示せず)を有してよい。ヒートシンク6は半導体モジュール5に取り付けられて半導体スタック50(複合体とも称する)をなしてよい。なお、ヒートシンク6は半導体装置6に具備されなくてもよい。
スナバ装置7は、半導体モジュール5の正側端子51および負側端子52の間に装着される。スナバ装置7は、半導体モジュール5のスイッチング動作時に生じる瞬時的なサージ電圧を吸収してよい。スナバ装置7は、サージ電圧を吸収するためのコンデンサなどがプリント配線基板70上に設けられることで構成されてよい。
プリント配線基板70は、端子700を介して半導体モジュール5の正側端子51および負側端子52に接続された図示しない面状の正側配線および負側配線を内部に有してよい。これらの正側配線および負側配線は、互いに差動的に作用して磁界を打ち消し合うよう、絶縁層を挟んで積層されてよい。これにより、正側配線および負側配線のインダクタンスが小さくなる。また、並列な複数のコンデンサがスナバ装置7に具備される場合に、各コンデンサに均一に充放電を行わせることができる。
コンデンサ10は、配線100を介して半導体モジュール5の正側端子51および負側端子52に接続される。配線100は、スナバ装置7と正側端子51との間の配線長、および、スナバ装置7と負側端子52との間の配線長よりも長い。
なお、コンデンサ10は、半導体モジュール5に直流電源として機能する直流コンデンサでもよいし、半導体モジュール5の正側端子51および負側端子52の間の電圧を平滑化する平滑コンデンサでもよい。コンデンサ10が平滑コンデンサである場合には、半導体モジュール5の正側端子51および負側端子52には、図示しない電源が接続されてもよい。
電流センサ9は、配線100に流れる電流を測定する。電流センサ9は、半導体モジュール5の短絡、つまり正側端子51および負側端子52の間の短絡を検出するための後述の短絡検出部8(図2参照)や、半導体モジュール5の制御装置に、測定結果を供給してよい。
なお、本実施形態では一例として、図中の破線枠B内に図示されるように、電流センサ9は環状に形成されて配線100を内部に挿通させるが、配線100を挟んでもよい。電流センサ9は、CT方式やホール素子方式、ロゴスキー方式、ゼロフラックス方式などの何れの方式で電流を測定してもよい。
以上の半導体装置1によれば、電流センサ9を用いて電流の変化から短絡を検知することにより、短絡電流による素子破壊を未然に防ぐことができる。また、スナバ装置7と正側端子51との間の配線長、および、スナバ装置7と負側端子52との間の配線長よりも長い配線100によって正側端子51および負側端子52とコンデンサ10とが接続されるので、半導体モジュール5とコンデンサ10との間の配線インダクタンスが大きくなる。従って、半導体モジュール5の破損などに起因して正側端子51および負側端子52の間で短絡が生じる場合に、電流の変化が抑えられて素子破壊までの時間が長くなるため、短絡電流による素子破壊を確実に防ぐことができる。また、半導体モジュール5とコンデンサ10との間の配線100に電流センサ9が設けられるので、半導体モジュール5とスナバ装置7との間の配線に設けられる場合と異なり、半導体モジュール5とスナバ装置7との間の配線を短くすることができる。よって、半導体モジュール5を駆動して電流を遮断するときのサージ電圧を低減してスナバ装置7で確実に吸収し、サージ電圧による素子破壊を防止することができる。
[2.半導体装置1の回路構成]
図2は、本実施形態に係る半導体装置1の回路図である。本図において半導体装置1は直流電力を多相交流電力に変換する半導体装置の1相分である。半導体装置1は、電源コンデンサ10の各電極と電源出力端子19との接続を切り替えることで変換した電圧を電源出力端子19から出力する。なお、出力される交流電流の帰路は他の相の電源出力端子19であってよい。電源出力端子19には誘導負荷(図示せず)が接続されてよい。半導体装置1は、コンデンサ10と、電流センサ9と、短絡検出部8と、半導体モジュール5と、スナバ装置7とを備える。なお、半導体装置1は直流電力を単相交流電力に変換してもよい。この場合に半導体装置1は、直列接続された2つのコンデンサ10を備えてよく、電源出力端子19から出力される交流電流の帰路をコンデンサ10の中点としてよい。
コンデンサ10は、正側配線101を介して正極側が半導体モジュール5の正側端子51に接続され、負側配線102を介して負極側が負側端子52に接続される。
正側配線101および負側配線102は配線100の一例であり、その配線長に応じて配線インダクタンス1011を持ちうる。配線100は、本実施形態では一例として電線であるが、電流センサ9が設けられうるものであれば、電線でなくてもよい。例えば、配線100はバスバーのような配線部材であってもよい。
電流センサ9は、本実施形態では一例として、正側配線101に設けられている。電流センサ9は、測定結果を短絡検出部9に供給する。
短絡検出部8は、電流センサ9の検出値に基づいて、半導体モジュール5の短絡を検出する。短絡検出部8は、測定結果(本実施形態においては一例として正側配線101に流れる電流検出値)が閾値を超えるか否かに基づいて短絡の有無を検出してよい。但し、短絡検出部8は、正側配線101の電流量に基づいて短絡を検出する限りにおいて、他の手法により短絡を検出してもよい。短絡検出部8は、図示しない制御装置に検出結果を供給してよい。
半導体モジュール5は、スイッチング素子11,12と、環流ダイオード13,14とを有する。スイッチング素子11,12は、負側配線102および正側配線101の間に直列に順次接続されている。スイッチング素子11,12は、電力変換装置における上アームおよび下アームを構成してよい。
スイッチング素子11,12は、それぞれ正側端子51の側にドレイン端子が接続され、負側端子52の側にソース端子が接続される。スイッチング素子11,12のゲート端子には、図示しない制御装置が接続され、スイッチング素子11,12のオン/オフを制御する。例えば、スイッチング素子11,12は、両方がオフとなるデッドタイムを挟んで択一的に接続状態となるよう制御されてよい。スイッチング素子11,12はPWM方式で制御されてよい。スイッチング素子11およびスイッチング素子12の中点には電源出力端子19が接続される。
スイッチング素子11,12は、シリコンを基材としたシリコン半導体素子でもよいし、ワイドバンドギャップ半導体素子でもよい。ワイドバンドギャップ半導体素子とは、シリコン半導体素子よりもバンドギャップが大きい半導体素子であり、例えばSiC、GaN、ダイヤモンド、窒化ガリウム系材料、酸化ガリウム系材料、AlN、AlGaN、または、ZnOなどを含む半導体素子である。なお、スイッチング素子11,12はMOSFETでもよいし、IGBTやバイポーラトランジスタなど、他構造の半導体素子でもよい。
環流ダイオード13,14は、正側配線101の側がカソードとなるようスイッチング素子11,12に逆並列に接続される。環流ダイオード13,14は、ショットキーバリアダイオードでもよい。環流ダイオード13,14は、シリコン半導体素子でもよいし、ワイドバンドギャップ半導体素子でもよい。
[2.1.スナバ装置7]
スナバ装置7は、スイッチング素子11,12が電流を遮断した場合に生じるサージ電圧を吸収して半導体装置1の各素子を保護する。スナバ装置7は、スナバ回路2を有する。スナバ回路2は、正側端子51および負側端子52の間に(直接的または間接的に)接続される1または複数のコンデンサ211,213と、正側端子51および負側端子52からコンデンサ10に充電する1または複数の充電パス21と、コンデンサ10から正側端子51および負側端子52へと放電する1または複数の放電パス22とを有してよく、放電パス22は充電パス21とは少なくとも一部が異なってよい。
本実施形態では一例として、スナバ回路2は、並列なn個の充電パス21と、並列なn+1個の放電パス22とを有する。なお、個数nは1以上の整数であり、本実施形態では一例として3である。また、本実施形態では一例として、3つの充電パス21を図の左側から順に第1の充電パス21(1),第2の充電パス21(2),第3の充電パス21(3)として説明する。また、4つの放電パス22を図の左側から順に第1の放電パス22(1),第2の放電パス22(2),第3の放電パス22(3),第4の放電パス22(4)として説明する。
各充電パス21は、正側端子51および負側端子52の間に直列に順に接続される正側コンデンサ211、第1ダイオード212、および負側コンデンサ213を有する。正側コンデンサ211および負側コンデンサ213は、それぞれスナバコンデンサとして機能するものであり、スイッチング素子11,12の駆動時に生じる瞬時的なサージ電圧(一例として10nsより大きく10μs未満の期間で素子に印加されるサージ電圧)を吸収してよい。例えば正側コンデンサ211および負側コンデンサ213は、100kHzより大きく100MHz未満の振動を抑えてよい。正側コンデンサ211および負側コンデンサ213は、一例としてフィルムコンデンサまたは積層セラミックコンデンサであってよい。
第1ダイオード212は、正側端子51の側にアノードを向け、負側端子52の側にカソードを向けて配設される。これにより、各充電パス21は正側端子51側から負側端子52側へと電流を流す。
各放電パス22は、第2ダイオード221を有する。第2ダイオード221は、負側端子52またはn個の充電パス21のうち第Nの充電パス21(但しNは0≦N≦nの整数)における負側コンデンサ213と、n個の充電パス21のうち第N+1の充電パス21における正側コンデンサ211または正側端子51と、の間に接続される。例えば、第1の放電パス22(1)の第2ダイオード221は、負側端子52と、第1の充電パス21(1)の正側コンデンサ211との間に接続される。第2の放電パス22(2)の第2ダイオード221は、第1の充電パス21(1)の負側コンデンサ213と、第2の充電パス21(2)の正側コンデンサ211との間に接続される。第3の放電パス22(3)の第2ダイオード221は、第2の充電パス21(2)の負側コンデンサ213と、第3の充電パス21(3)の正側コンデンサ211との間に接続される。第4の放電パス22(4)の第2ダイオード221は、第3の充電パス21(3)の負側コンデンサ213と、正側端子51との間に接続される。第2ダイオード221は、第Nの充電パス21(N)または負側端子52の側にアソードを向け、第N+1の充電パス21(N+1)または正側端子51の側にカソードを向けて配設される。これにより、各放電パス22は、負側コンデンサ213および正側コンデンサ211の少なくとも一方を介して負側端子52側から正側端子51側へと電流を流す。
ここで、n個(本実施形態では一例として3個)の各充電パス21の配線インダクタンスは、各放電パス22の配線インダクタンスよりも小さくてよい。また、各充電パス21の配線長は、各放電パス22の配線長よりも短くてよい。例えば、正側端子51および負側端子52を結ぶ各充電パス21の配線長は、正側端子51および負側端子52を結ぶ各放電パス22の配線長よりも短くてよい。また、3個の充電パス21における、正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の間の各配線部分の配線長は、放電パス22のそれぞれにおける、負側コンデンサ213と正側コンデンサ211とを結ぶ配線部分の配線長よりも短くてよい。本実施形態では一例として、各充電パス21は、正側端子51および負側端子52の間に物理的に直線状に配設されている。
[2.1.1.スナバ回路2の動作]
まず、スイッチング素子11がオン、スイッチング素子12がオフの状態から、スイッチング素子11がターンオフされる場合の動作について説明する。スイッチング素子11がオン、スイッチング素子12がオフの状態では、出力電流は、コンデンサ10、正側配線101、スイッチング素子11、および、電源出力端子19の経路で流れる。このとき、配線インダクタンス1011には出力電流が流れてエネルギーが蓄積される。
図3は、この状態からスイッチング素子11がターンオフされた場合の電流の流れを示す。なお、図中の破線の矢印は電流の流れを示し、実線の矢印はコンデンサ10、正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の電圧を示す。また、この図3と、後述の図4とでは、電流センサ9の図示を省略している。
スイッチング素子11がターンオフされると、出力電流は転流して、コンデンサ10および正側配線101から各充電パス21の正側コンデンサ211、第1ダイオード212および負側コンデンサ213に流れ、環流ダイオード14を介して電源出力端子19から出力される。これにより、配線インダクタンス1011の電流エネルギーは、充電パス21の正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の充電により吸収される。そして、出力電流は最終的に、コンデンサ10、負側配線102、環流ダイオード14、および、電源出力端子19の経路に全て転流する。これにより、スイッチング素子11のターンオフ動作に伴う転流が完了する。
図4は、スイッチング素子11のターンオフ動作が完了した状態から、あらためてスイッチング素子11がターンオンされた場合の電流の流れを示す。
あらためてスイッチング素子11がターンオンされると、コンデンサ10、負側配線102、環流ダイオード14、および、電源出力端子19の経路に流れていた出力電流は、コンデンサ10、負側配線102、各放電パス22の第2ダイオード221、スイッチング素子11、および、電源出力端子19の経路に転流し、このとき第2ダイオード221のアノード側/カソード側の正側コンデンサ211および/または負側コンデンサ213に蓄えられていたターンオフ動作時のエネルギーが放出される。そして、出力電流は最終的にコンデンサ10、正側配線101、スイッチング素子11、および、電源出力端子19の経路に全て転流する。これにより、スイッチング素子11のターンオン動作に伴う転流が完了する。
ここで、スイッチング素子11のターンオフ及びターンオンの動作時における正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の電圧について説明する。ターンオフ動作時における各充電パス21の正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の電圧の関係は、以下の式(1)で表される。但し、式中、Eはコンデンサ10の電圧、Vdc−offはターンオフ動作時の正側端子51および負側端子52の間の端子間電圧である。また、Vp(1)〜Vp(3)は第1の充電パス21(1)〜第3の充電パス21(3)における正側コンデンサ211の電圧である。また、Vn(1)〜Vn(3)は第1の充電パス21(1)〜第3の充電パス21(3)における負側コンデンサ213の電圧である。
E≦(V(1)+V(1))
=(V(2)+V(2))
=(V(3)+V(3))
=Vdc−off …(1)
また、ターンオン動作時における各放電パス22の正側コンデンサ211および負側コンデンサ213の電圧の関係は、以下の式(2)で表される。但し、式中、Vdc−onはターンオン動作時の正側端子51および負側端子52の間の端子間電圧である。
E≧V(1)
=(V(1)+V(2))
=(V(2)+V(3))
=V(3)
=Vdc−on …(2)
式(1)及び式(2)により、各正側コンデンサ211および各負側コンデンサ213の電圧の関係は以下の式(3)で表される(図3、図4に図示した電圧も参照)。但し、式中、Vdcは定常時の正側端子51および負側端子52の間の端子間電圧である。
E=Vdc≒V(1)
=V(3)
=1.5×V(2)
=1.5×V(2)
=3×V(1)
=3×V(3) …(3)
式(3)より、コンデンサ電流が遮断される場合の各充電パス21における充電電圧(図4では一例として4E/3)は、放電パス22のそれぞれにおける放電電圧(図4では一例としてE)よりも高いことがわかる。なお、出力電流が逆向きの場合でのスイッチング素子12のターンオンおよびターンオフ動作においても、回路の対称性より同様の効果が得られるため、詳細な説明は省略する。
以上の半導体装置1におけるスナバ回路2によれば、半導体モジュール5によって電流が遮断されると、正側端子51および負側端子52から充電パス21を介して正側,負側のコンデンサ211,213に充電が行われるので、半導体モジュール5とコンデンサ211,213との間の配線100の配線インダクタンスに蓄積されたエネルギーは充電パス21を通ってコンデンサ211,213を正側端子51および負側端子52の間の電圧よりも高い電圧に充電する。これにより、サージ電圧による素子破壊が防止される。
また、放電パス22が正側,負側のコンデンサ211または213から正側端子51および負側端子52へと放電を行うので、半導体モジュール5によって電流が流されると、コンデンサ211,213に蓄積されたエネルギーが放電され、各放電パス22の放電電圧は正側端子51および負側端子52の間の電圧まで低下する。

また、放電パス22の少なくとも一部は充電パス21と異なるので、半導体モジュール5により電流が遮断される場合に、充電パス21を介してコンデンサ211,213を充電するエネルギーが放電パス22を介して放電され改めてコンデンサ211,213を充電する、といった共振動作が防止される。また、スナバ回路2には正側コンデンサ211および負側コンデンサ213を有するn個の並列な充電パス21と、負側コンデンサ213および正側コンデンサ211の少なくとも一方を介して負側端子52側から正側端子51側へと電流を流すn+1個の放電パス22とが具備されるため、電流が遮断される場合のn個の充電パス21のそれぞれにおける充電電圧は、放電パス22のそれぞれにおける放電電圧よりも高くなる。従って、電流が遮断されて充電パス21を充電したエネルギーは、放電パス22によって放電されても充電パス21をさらに充電することができない。よって、電流が遮断される場合に正側コンデンサ211および負側コンデンサ213を充電したエネルギーは、配線インダクタンス1011と正側コンデンサ211や負側コンデンサ213との共振動作により充放電されて回路損失として消費されることなく正側コンデンサ211および負側コンデンサ213に蓄えられて回生される。これにより、共振動作による回路損失を確実に低減することができる。
そして、このように電流遮断時のサージ電圧による素子破壊を防止するとともに、回路損失を低減することができるため、正側端子51および負側端子52に接続される配線のインダクタンスの許容量を大きくし、ひいては半導体モジュール5とコンデンサ10との間の配線100の長さの自由度を高めることができる。よって、当該配線100をスナバ装置7と半導体モジュール5との間の配線長よりも長くしても、サージ電圧による素子破壊を防止して回路損失を低減することができる。また、電流センサ9の配置を容易化することができる。
また、各充電パス21の配線長が各放電パス22の配線長よりも短く、充電パス21の配線インダクタンスが放電パス22の配線インダクタンスよりも小さい。従って、半導体モジュール5によって電流が遮断される場合に生じるサージ電圧を低減するとともに、半導体モジュール5によって電流が流される場合に放電電流のピークを抑制することができる。
[3.短絡時の動作]
図5は、短絡が生じた場合の電流の流れを示す。スイッチング素子11,12がそれぞれオン状態となって正側端子51および負側端子52の間で短絡が生じると、図中に破線の矢印で図示したように、コンデンサ10、正側配線101、スイッチング素子11,12、負側配線102、およびコンデンサ10の順に電流が流れる。
ここで、本実施形態に係る半導体装置1では、正側配線101および負側配線102の配線長がスナバ装置7と半導体モジュール5との間の配線長よりも長いので、電流の急激な変化が抑えられる。そのため、電流センサ9によって短絡を検知してスイッチング素子11,12をそれぞれターンオフすることで、素子破壊が未然に防がれる。
図6は、短絡が生じた場合に流れる電流量を示す。図中の縦軸は電流量であり、横軸は時間である。
図中、実線のグラフG1は、本実施形態に係る半導体装置1において短絡が検知された場合にスイッチング素子11,12をターンオフした場合の波形を示す。破線のグラフG2は、本実施形態に係る半導体装置1において短絡が検知された場合にスイッチング素子11,12をターンオフしなかった場合の波形を示す。二点鎖線のグラフG3は、半導体モジュール5とスナバ装置7との間の配線長よりも長くない配線でコンデンサ10と半導体モジュール5とが接続され、かつ電流センサ9が設けられていない従来の半導体装置において短絡が生じた場合の波形を示す。この図に示されるように、本実施形態に係る半導体装置1によれば、短絡が検知された場合にスイッチング素子11,12をターンオフすることで素子破壊を確実に防ぐことができる。
[4.変形例]
図7は、変形例に係る半導体装置1Aを示す。半導体装置1Aは、スナバ装置7に代えてスナバ装置7Aを備える。スナバ装置7Aのスナバ回路2Aは、1または複数の電流センサ9Aを有する点においてスナバ回路2と異なる。
電流センサ9Aは、放電パス22に流れる電流を測定する。電流センサ9Aは、放電パス22のうち充電パス21とは異なる箇所に設けられてよい。電流センサ9Aは、測定結果を半導体モジュール5の制御装置に供給してよい。制御装置は、電流センサ9Aの設けられた放電パス22と、短絡電流の概ね全体が流れる経路(一例としてコンデンサ10、正側配線101、スイッチング素子11,12、負側配線102、およびコンデンサ10の経路。短絡経路とも称する)とのインダクタンス比、あるいは、短絡発生時の両者の電流比を予め記憶してよく、その比の値に基づき短絡経路上での電流量を算出して短絡を検知してよい。
なお、本変形例においては、半導体装置1Aは、コンデンサ10と半導体モジュール5との間の配線100や、配線100に設けられた電流センサ9を備えなくてよい。この場合、コンデンサ10は、半導体モジュール5とスナバ装置7との間の配線長よりも長くない配線で半導体モジュール5と接続されてよい。
以上のスナバ装置7Aによれば、電流センサ9が設けられるので、電流センサ9を用いて電流の変化から短絡を検知することにより、短絡電流による素子破壊を確実に防ぐことができる。また、電流センサ9が放電パス22に設けられるので、充電パス21に設けられる場合と異なり、充電パス21を短くすることができる。よって、半導体モジュールを駆動して電流を遮断するときのサージ電圧を低減して正側,負側のコンデンサ211,213で確実に吸収し、サージ電圧による素子破壊を防止することができる。また、電流センサ9Aが放電パス22に設けられるので、短絡経路に設けられる場合と比較して、電流センサ9Aを低容量のセンサとすることができる。
また、電流センサ9は放電パス22のうち充電パス21とは異なる箇所に設けられるので、充電パス21と共有される箇所(例えば正側コンデンサ211と正側配線101との間や、負側コンデンサ213と負側配線102との間)に設けられる場合と比較して、充電パス21を短くすることができる。従って、充電パス21の配線インダクタンスを放電パス22の配線インダクタンスよりも小さくすることができるため、半導体モジュール5によって電流が遮断される場合に生じるサージ電圧を低減するとともに、半導体モジュール5によって電流が流される場合に放電電流のピークを抑制することができる。
図8は、スナバ装置7Aの外観構成を示す。n+1個の放電パス22のそれぞれにおける、第Nの充電パス21の負側コンデンサ213と第N+1の充電パス21の正側コンデンサ211とを結ぶ配線部分は、プリント配線基板70外に引き出されてもよい。例えば、この配線部分は、プリント配線基板70の2つのランド705と、2つのランド705の間に接続されたループ状の配線701とを有してよい。電流センサ9Aは、当該配線701に設けられてよい。
なお、別々の放電パス22に設けられた配線701同士は、互いに近接して配設されてよい。これにより、一の配線701における近接部分同士や、複数の配線701における近接部分同士がそれぞれ和動的に作用して磁界を強め合ってよく、配線701のインダクタンスは大きくなってよい。この場合には、半導体モジュール5によって電流が流される場合の放電電流のピークをより確実に抑制することができる。
また、配線701は互いに重なる2つの領域を含んでよい。本図では一例として、配線701は図中の上側で左右方向に延在する領域と、下側で左右方向に延在する領域とを有しており、これら2つの領域は互いに重なり合っている。これにより、重なり合う領域同士がそれぞれ和動的に作用して磁界を強め合ってよく、配線701のインダクタンスは大きくなってよい。この場合には、半導体モジュール5によって電流が流される場合の放電電流のピークをより確実に抑制することができる。
なお、図8では図示の簡略化のため、配線701をプリント配線基板70から分離して図示している。また、図8では、2つのランド705および配線701が第2ダイオード221および正側コンデンサ211の間に設けられているが、これに代えて/加えて、第2ダイオード221および負側コンデンサ213の間に設けられてもよい。
[5.その他の変形例]
なお、上記の実施形態および変形例においては、半導体装置1を直流電力から交流電力への電力変換装置として説明したが、交流電力から直流電力への電力変換装置としてもよいし、周波数や位相、電圧、相数などを変換する電力変換装置としてもよい。また、半導体装置1は、半導体モジュール5でスイッチングを行う限りにおいて、電力変換を行わなくてもよい。
また、半導体モジュール5、スナバ装置7、コンデンサ10、および電流センサ9のそれぞれの個数を1として説明したが、それぞれ独立に他の個数としてもよい。半導体装置1,1Aが複数の半導体モジュール5を備える場合には、これらの半導体モジュール5は直列に接続されてもよいし、並列に接続されてもよい。同様に、半導体装置1,1Aが複数のコンデンサ10を備える場合には、これらのコンデンサ10は直列に接続されてもよいし、並列に接続されてもよい。また、スナバ装置7,7Aは半導体モジュール5よりも少なくてもよい。この場合には、1または複数の相の交流電力を生成する複数の半導体モジュール5に対して1つのスナバ装置7が取り付けられてよい。また、スナバ装置7は半導体モジュール5よりも多くてもよい。この場合には、1つの半導体モジュール5に対して複数の半導体モジュール5が取り付けられてよい。
半導体装置1,1Aが複数の半導体モジュール5を備える場合には、複数の半導体モジュール5の正側端子51同士、負側端子52同士がそれぞれ積層ブスバー(図示せず)によって接続されてよい。また、この場合には、スナバ装置7は、積層ブスバーを介して正側端子51および負側端子52の間に装着されてよい。積層ブスバーは絶縁層を挟んで面状の配線層が積層された構造を有しており、これにより配線層同士が差動的に作用して磁界を打ち消し合うため、半導体モジュール5同士の間や、半導体モジュール5とスナバ装置7との間での配線インダクタンスが小さくなる。従って、半導体モジュール5によって電流が遮断される場合に生じるサージ電圧を低減することができる。このように積層ブスバーを用いる場合であっても、配線100,705に電流センサ9,9Aが設けられるので、確実に電流を検出することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 半導体装置、2 スナバ回路、5 半導体モジュール、7 スナバ装置、8 短絡検出部、9 電流センサ、10 コンデンサ、11 スイッチング素子、12 スイッチング素子、13 環流ダイオード、14 環流ダイオード、19 出力端子、21 充電パス、22 放電パス、51 正側端子、52 負側端子、70 プリント配線基板、100 配線、101 正側配線、102 負側配線、211 正側コンデンサ、212 第1ダイオード、213 負側コンデンサ、221 第2ダイオード、700 端子、701 配線、705 ランド、1011 配線インダクタンス

Claims (14)

  1. 半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールの正側端子および負側端子の間に装着されたスナバ装置と、
    前記スナバ装置と前記正側端子との間の配線長、および、前記スナバ装置と前記負側端子との間の配線長よりも長い配線を介して前記正側端子および前記負側端子に接続されたコンデンサと、
    前記配線に流れる電流を測定する電流センサと
    を備える半導体装置。
  2. 前記スナバ装置は、
    前記正側端子および前記負側端子の間に接続されるコンデンサと、
    前記正側端子および前記負側端子から前記コンデンサに充電する充電パスと、
    前記コンデンサから前記正側端子および前記負側端子へと放電する、前記充電パスとは少なくとも一部が異なる放電パスと
    を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記スナバ装置は、
    前記正側端子および前記負側端子の間に直列に順に接続される正側コンデンサ、第1ダイオード、および負側コンデンサをそれぞれ有し、前記正側端子側から前記負側端子側へと電流を流す並列なn個(但しnは1以上の整数)の充電パスと、
    前記負側端子または前記n個の充電パスのうち第Nの充電パス(但しNは0≦N≦nの整数)における前記負側コンデンサと、前記n個の充電パスのうち第N+1の充電パスにおける前記正側コンデンサまたは前記正側端子と、の間に接続される第2ダイオードをそれぞれ有し、前記負側コンデンサおよび前記正側コンデンサの少なくとも一方を介して前記負側端子側から前記正側端子側へと電流を流す並列なn+1個の放電パスと、
    を有する、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 各充電パスの配線インダクタンスが、各放電パスの配線インダクタンスよりも小さい、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 各充電パスの配線長が、各放電パスの配線長よりも短い、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記電流センサの検出値に基づいて、前記半導体モジュールの短絡を検出する短絡検出部を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記配線は、電線である請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 複数の前記半導体モジュールと、
    前記複数の半導体モジュールの正側端子同士、負側端子同士をそれぞれ接続する積層ブスバーと、
    をさらに備え、
    前記スナバ装置は、前記積層ブスバーを介して前記正側端子および前記負側端子の間に装着される、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 半導体モジュールの正側端子および負側端子の間に接続されるスナバ装置であって、
    前記正側端子および前記負側端子の間に接続されるコンデンサと、
    前記正側端子および前記負側端子から前記コンデンサに充電する充電パスと、
    前記コンデンサから前記正側端子および前記負側端子へと放電する、前記充電パスとは少なくとも一部が異なる放電パスと、
    前記放電パスに流れる電流を測定する電流センサと
    を備えるスナバ装置。
  10. 前記電流センサは、前記放電パスのうち前記充電パスとは異なる箇所に設けられる、請求項9に記載のスナバ装置。
  11. 前記スナバ装置は、
    前記正側端子および前記負側端子の間に直列に順に接続される正側コンデンサ、第1ダイオード、および負側コンデンサをそれぞれ有し、前記正側端子側から前記負側端子側へと電流を流す並列なn個(但しnは1以上の整数)の充電パスと、
    前記負側端子または前記n個の充電パスのうち第Nの充電パス(但しNは0≦N≦nの整数)における前記負側コンデンサと、前記n個の充電パスのうち第N+1の充電パスにおける前記正側コンデンサまたは前記正側端子と、の間に接続される第2ダイオードをそれぞれ有し、前記負側コンデンサおよび前記正側コンデンサの少なくとも一方を介して前記負側端子側から前記正側端子側へと電流を流す並列なn+1個の放電パスと、
    を備える、請求項9または10に記載のスナバ装置。
  12. 各充電パスの配線インダクタンスが、各放電パスの配線インダクタンスよりも小さい、請求項9から11のいずれか一項に記載のスナバ装置。
  13. 各充電パスの配線長が、各放電パスの配線長よりも短い、請求項12に記載のスナバ装置。
  14. 半導体モジュールと、
    請求項9から13のいずれか一項に記載のスナバ装置と、
    を備える半導体装置。
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