JP2020145531A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、複数のIoTセンサに対するアクセスを効率的に行う。【解決手段】複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する情報処理装置である。【選択図】図5
Description
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来から、テーブルに記述された収集スケジュールに従って、複数の機器から種々の情報を取得するようにした技術が提案されている(例えば、下記特許文献1を参照のこと)。
このような分野では、複数の機器から効率良くデータを取得できるようにすることが望まれる。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、複数の機器から効率良くデータを取得できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
本開示は、例えば、
複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、
IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理装置である。
複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、
IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理装置である。
また、本開示は、例えば、
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理方法である。
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理方法である。
また、本開示は、例えば、
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
設定部は、複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なるスロットに格納する
情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
以下、本開示の実施の形態等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<実施の形態>
<変形例>
以下に説明する実施の形態等は本開示の好適な具体例であり、本開示の内容がこれらの実施の形態等に限定されるものではない。
<実施の形態>
<変形例>
以下に説明する実施の形態等は本開示の好適な具体例であり、本開示の内容がこれらの実施の形態等に限定されるものではない。
<実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図1は、実施の形態にかかる情報処理システム(情報処理システム1)の構成例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、情報処理装置の一例としてのセンサ情報取得装置2と、サーバ装置3と、複数のIoT(Internet of Things)センサ(IoTセンサ41、IoTセンサ42・・・IoTセンサ4n)とを含む構成を有している。なお、以下の説明では、複数のIoTセンサをIoTセンサ4と適宜、総称する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、実施の形態にかかる情報処理システム(情報処理システム1)の構成例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、情報処理装置の一例としてのセンサ情報取得装置2と、サーバ装置3と、複数のIoT(Internet of Things)センサ(IoTセンサ41、IoTセンサ42・・・IoTセンサ4n)とを含む構成を有している。なお、以下の説明では、複数のIoTセンサをIoTセンサ4と適宜、総称する。
センサ情報取得装置2は、IoTセンサ4からセンサ値を取得し、取得したセンサ値をサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、センサ情報取得装置2から送信されたセンサ値に基づいて、アプリケーションに応じた処理、例えば、IoTセンサ4の故障の有無を判定する処理や料金の演算等を行う。IoTセンサ4は、ウエアラブル機器や家電製品等の電子機器や適宜な物体に対して、取り付けられていたり組み込まれているセンサである。IoTセンサ4は、その種類に応じたセンシングデータを取得するセンシング機能と、センサ情報取得装置2と通信を行うための構成を有している。IoTセンサ4の具体例としては、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、湿度センサ等が挙げられる。なお、IoTセンサ4は、生体センサであっても良い。また、上述したアプリケーションに応じた処理(例えば、IoTセンサ4の故障の有無を判定する処理や料金の演算等)が、サーバ装置3ではなくセンサ情報取得装置2で行われるようにしても良い。
センサ情報取得装置2と各IoTセンサ4との間で行われる通信は、有線でも良いし無線であっても良い。一部のIoTセンサ4とセンサ情報取得装置2との間で行われる通信が有線であり、他のIoTセンサ4とセンサ情報取得装置2との間で行われる通信が無線であっても良い。有線による通信の例としては、汎用的なシリアル通信(例えば、I2C、SPI(Serial Peripheral Interface)通信)が挙げられる。無線による通信の例としては、LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)等が挙げられる。また、無線による通信として、近年、IoTセンサに好適な通信規格として提案されているLPWA(Low Power, Wide Area)が適用されても良い。LPWAに基づく通信規格としては、例えば、SIGFOX(サブGHz帯(866MHz帯、915MHz帯・920MHz帯)、最大伝送速度は100bps程度。伝送距離は数十km程度)、LoRa(サブGHz帯、最大伝送速度は250kbps程度。伝送距離は最大10km程度)等が挙げられる。
かかる通信が行われることにより、センサ情報取得装置2からIoTセンサ4に対するアクセスがなされ、センサ情報取得装置2からIoTセンサ4に対してセンシングデータの要求がなされる。センサ情報取得装置2からの要求に応じて、IoTセンサ4は、センシングデータをセンサ情報取得装置2に送信する。
[センサ情報取得装置の構成例]
図2は、実施の形態にかかるセンサ情報取得装置2の構成例を示すブロック図である。センサ情報取得装置2は、例えば、制御部21と、通信部の一例であるアクセス発行部22と、記憶部23と、タイマ部24とを有している。
図2は、実施の形態にかかるセンサ情報取得装置2の構成例を示すブロック図である。センサ情報取得装置2は、例えば、制御部21と、通信部の一例であるアクセス発行部22と、記憶部23と、タイマ部24とを有している。
(制御部)
制御部21は、センサ情報取得装置2の各部を統括的に制御する。制御部21は、機能ブロックとして、例えば、設定部としての管理テーブル設定部21Aと、アクセスタイミング決定部21Bとを有している。
制御部21は、センサ情報取得装置2の各部を統括的に制御する。制御部21は、機能ブロックとして、例えば、設定部としての管理テーブル設定部21Aと、アクセスタイミング決定部21Bとを有している。
管理テーブル設定部21Aは、例えば、複数のIoTセンサ4のそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、1周期内で分割される複数のスロットを有する管理テーブルを設定する。そして、管理テーブル設定部21Aは、各IoTセンサ4に対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを求め、求めた頻度パラメータを異なるスロットに格納する。管理テーブル設定部21Aに記憶された管理テーブルが記憶部23に記憶される。
アクセスタイミング決定部21Bは、管理テーブル設定部21Aにより設定された管理テーブルに基づいて、所定のIoTセンサ4と通信を行うか否かを決定する。アクセスタイミング決定部21Bは、現在のタイミングが所定のIoTセンサ4と通信を行うタイミングであると決定した場合には、IoTセンサ4を特定する情報を含むトリガをアクセス発行部22に供給する。
(アクセス発行部22)
アクセス発行部22は、複数のIoTセンサ4と通信を行う構成であり、通信規格に応じた変復調回路等を有している。アクセス発行部22は、アクセスタイミング決定部21Bか供給されるトリガに基づいて、トリガで特定されるIoTセンサ4と通信を行い、当該IoTセンサ4に対してセンシングデータを要求する。かかる要求に応じて、IoTセンサ4からセンシングデータが送信され、当該センシングデータがアクセス発行部22により受信される。なお、本実施の形態にかかるアクセス発行部22は、同時に2個以上のIoTセンサ4にはアクセスできないものとする。換言すれば、アクセス発行部22は、異なるIoTセンサ4と異なるタイミングで通信を行う。
アクセス発行部22は、複数のIoTセンサ4と通信を行う構成であり、通信規格に応じた変復調回路等を有している。アクセス発行部22は、アクセスタイミング決定部21Bか供給されるトリガに基づいて、トリガで特定されるIoTセンサ4と通信を行い、当該IoTセンサ4に対してセンシングデータを要求する。かかる要求に応じて、IoTセンサ4からセンシングデータが送信され、当該センシングデータがアクセス発行部22により受信される。なお、本実施の形態にかかるアクセス発行部22は、同時に2個以上のIoTセンサ4にはアクセスできないものとする。換言すれば、アクセス発行部22は、異なるIoTセンサ4と異なるタイミングで通信を行う。
なお、アクセス発行部22を、IoTセンサ4から取得したセンシングデータをサーバ装置3に対して送信する送信部としても機能させることができる。
(記憶部)
記憶部23は、種々の情報を記憶するメモリであり、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、光磁気記憶デバイスが挙げられる。記憶部23には、例えば、制御部21が実行するプログラムやIoTセンサ4から取得されたセンシングデータが記憶される。
記憶部23は、種々の情報を記憶するメモリであり、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、光磁気記憶デバイスが挙げられる。記憶部23には、例えば、制御部21が実行するプログラムやIoTセンサ4から取得されたセンシングデータが記憶される。
本実施の形態にかかる記憶部23には、管理テーブル設定部21Aにより設定された管理テーブルが記憶される。また、記憶部23には、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の仕様が記憶される。かかる仕様は、センサ情報取得装置2とIoTセンサ4とが通信を行うことにより取得される。IoTセンサ4の仕様は、当該IoTセンサ4がセンシングデータを取得するサンプリング周期(ms)及びその逆数である物理量(Hz)や、センサ情報取得装置2がIoTセンサ4からセンシングデータを取得するために必要な期間(以下、アクセス期間と適宜、称する)等を含む。
なお、センサ情報取得装置2が新たに通信可能となるIoTセンサ4が追加された場合には、当該追加されたIoTセンサ4の仕様もセンサ情報取得装置2により取得され記憶部23に記憶される。IoTセンサ4の追加は、例えば、IoTセンサ4が接続されるポートの増加が検出されることで判別される。IoTセンサ4の追加が、センサ情報取得装置2に対する設定を変更する入力により行われても良い。
(タイマ部)
タイマ部24は、第1カウンタ24Aと、第2カウンタ24Bとを有している。第1カウンタ24Aによる第1カウント値、及び、第2カウンタ24Bによる第2カウント値が、制御部21に供給される。なお、以下の説明では、第1カウント値をテーブルカウンタ、第2カウント値をテーブル周回カウンタとそれぞれ称する場合がある。
タイマ部24は、第1カウンタ24Aと、第2カウンタ24Bとを有している。第1カウンタ24Aによる第1カウント値、及び、第2カウンタ24Bによる第2カウント値が、制御部21に供給される。なお、以下の説明では、第1カウント値をテーブルカウンタ、第2カウント値をテーブル周回カウンタとそれぞれ称する場合がある。
[管理テーブルについて]
次に、本実施の形態にかかる管理テーブルについて説明する。なお、以下の説明では、センサ情報取得装置2が通信可能な複数のIoTセンサ4として、加速度センサ、ジャイロセンサ及び温度センサを挙げて説明する。図3Aに示すように、加速度センサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(100Hz/10ms)である。ジャイロセンサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(1000Hz/1ms)である。温度センサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(1Hz/1000ms)である。これらの仕様は、既に、センサ情報取得装置2に取得されているものとする。
次に、本実施の形態にかかる管理テーブルについて説明する。なお、以下の説明では、センサ情報取得装置2が通信可能な複数のIoTセンサ4として、加速度センサ、ジャイロセンサ及び温度センサを挙げて説明する。図3Aに示すように、加速度センサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(100Hz/10ms)である。ジャイロセンサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(1000Hz/1ms)である。温度センサの仕様(物理量/サンプリング周期)は、(1Hz/1000ms)である。これらの仕様は、既に、センサ情報取得装置2に取得されているものとする。
IoTセンサ4毎に、当該IoTセンサ4に対するアクセス頻度を示す頻度パラメータが演算される。図3A及び図3Bでは、理解を容易とするために、各IoTセンサ4の頻度パラメータが所定のマークによって模式的に示されている。具体的には、加速度センサの頻度パラメータPAが、丸印により示され、ジャイロセンサの頻度パラメータPBが、十字が中に描かれた丸印により示され、温度センサの頻度パラメータPCが、×が中に描かれた丸印により示されている。
図3Bは、管理テーブル設定部21Aによって設定される管理テーブル(管理テーブルTA)の一例を示す図である。管理テーブル設定部21Aは、例えば、以下のように管理テーブルTAを設定する。管理テーブルTAには、1周期の長さLが規定される。例えば、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の中で、最も小さいサンプリング周期の値が、管理テーブルTAの1周期の長さLとして設定される。図3Bに示すように、具体的には、ジャイロセンサのサンプリング周期である1msが、管理テーブルTAの1周期の長さLとして設定される。
管理テーブルTAの1周期内が任意の数に分割されることにより、スロットが設定される。スロットの数は、1周期の長さLを何分割するか、即ち、時間分解能を示す。スロットとは、IoTセンサ4の頻度パラメータが格納(記述)され得る単位である。図3Bに示す例では、10個のスロットが設定されている。なお、以下の説明では、頻度パラメータが格納されていないスロットを空きスロットと称する場合がある。
管理テーブル設定部21Aは、例えば、(管理テーブルの1周期/各IoTセンサのサンプリング周期)の値を求め、求めた値を頻度パラメータとして設定する。管理テーブルの1周期は、上述した管理テーブルTAの1周期の長さLに対応するものであり、具体的には1msである。上述した式を用いることにより、加速度センサの頻度パラメータPAは1/10となり、ジャイロセンサの頻度パラメータPBは1/1となり、温度センサの頻度パラメータPCは1/1000となる。
管理テーブル設定部21Aは、求めた頻度パラメータを任意の空きスロットに格納する。例えば、図3Bに示すように、管理テーブルTAの左側から1番目(0番地)のスロットに頻度パラメータPBが格納され、管理テーブルTAの左側から3番目(2番地)のスロットに頻度パラメータPAが格納され、管理テーブルTAの左側から7番目(6番地)のスロットに頻度パラメータPCが格納される。
図4は、管理テーブルTAの内容をより具体的に示した図である。スロットの数をCとした場合に、本例におけるスロットの数Cは10(10スロット)である。スロットの数Cの最小数は、例えば、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数とされる。また、各IoTセンサ4からデータを取得するのに要する時間をアクセス期間Tk(k=1,2・・N)とすると、L,C,Tkの関係はTk<L/Cとなる。かかる関係を満たすように、スロットの数C、換言すれば、1スロットの周期(L/C)が適切に設定される。なお、図4では、頻度パラメータがRnで示され、頻度パラメータRnが格納されたスロットの番号がSn(図示の例では、S1=2,S2=0,S3=6)により示されている。
なお、後述するように、1周期の長さLやスロットの数Cは、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数が増減することにより動的に変更され得る。
[センサ情報取得装置の動作例]
次に、図5を参照して、センサ情報取得装置2の動作例について説明する。始めに、主にアクセスタイミング決定部21Bの動作例について説明する。アクセスタイミング決定部21Bは、管理テーブルTAに基づいて、IoTセンサ4と通信を行うか否かを決定する。より具体的には、アクセスタイミング決定部21Bは、第1カウンタ24Aから供給されるテーブルカウンタに基づいて管理テーブルTAの所定のスロットに頻度パラメータが格納されているかを判断し、頻度パラメータが格納されている場合に、頻度パラメータと、第2カウンタ24Bから供給されるテーブル周回カウンタとに基づいて、頻度パラメータに対応するIoTセンサと通信を行うか否かを決定する。
次に、図5を参照して、センサ情報取得装置2の動作例について説明する。始めに、主にアクセスタイミング決定部21Bの動作例について説明する。アクセスタイミング決定部21Bは、管理テーブルTAに基づいて、IoTセンサ4と通信を行うか否かを決定する。より具体的には、アクセスタイミング決定部21Bは、第1カウンタ24Aから供給されるテーブルカウンタに基づいて管理テーブルTAの所定のスロットに頻度パラメータが格納されているかを判断し、頻度パラメータが格納されている場合に、頻度パラメータと、第2カウンタ24Bから供給されるテーブル周回カウンタとに基づいて、頻度パラメータに対応するIoTセンサと通信を行うか否かを決定する。
図5に示す例では、左側から右側に向かって時間が経過する。テーブルカウンタは、スロットの数と対応しており、判断対象のスロットが変化する毎にインクリメント(+1)される。また、テーブル周回カウンタは、管理テーブルTAの1周期を構成する全てのスロットに対する判断が終了した場合に、インクリメントされる。テーブルカウンタ及びテーブル周回カウンタは、適宜なタイミング(例えば、電源投入時やセンサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4の数に増減が生じた場合)にリセットされる。図5では、テーブル周回カウンタのカウント結果の途中経過が示されており、具体例として「999」、「1000」及び「1001」が示されている。
なお、図5では、理解を容易とするために、テーブル周回カウンタに対応する管理テーブルの全てが示されているが、実際に記憶される管理テーブルTAは1周期分だけで良い。
アクセスタイミング決定部21Bは、テーブル周回カウンタが「998」から「999」にインクリメントされると、テーブルカウンタ「0」に対応するスロット、具体的には、管理テーブルTAの0番地のスロットに頻度パラメータが格納されているか否かを判断する。本例では、0番地のスロットにジャイロセンサの頻度パラメータPBが格納されている。頻度パラメータPBの値は1/1である。この値は、センサ情報取得装置2が1周期毎にジャイロセンサにアクセスする必要があることを示している。従って、アクセスタイミング決定部21Bは、ジャイロセンサにアクセスするためのトリガを生成し、当該トリガをアクセス発行部22に供給する。かかるトリガがアクセス発行部22に供給されたことが、図5では上側に向く実線の矢印により模式的に示されている。アクセス発行部22は、供給されたトリガに応じてジャイロセンサと通信を行い、ジャイロセンサにより計測されたセンシングデータを取得する。
そして、テーブルカウンタがインクリメントされると、アクセスタイミング決定部21Bは、次のスロット(1番地のスロット)に頻度パラメータが格納されているかを判断する。1番地のスロットには頻度パラメータが格納されていないので、テーブルカウンタのインクリメントに伴って、判断対象のスロットが次のスロット(2番地のスロット)に遷移する。
2番地のスロットには、加速度センサの頻度パラメータPAが格納されている。頻度パラメータPAの値は1/10である。この値は、センサ情報取得装置2が10周期毎に加速度センサにアクセスする必要があることを示している。10周期であるか否かは、テーブル周回カウンタが10の倍数であるか否かよって判別することができる。本例では、テーブル周回カウンタが「999」であることから、センサ情報取得装置2が加速度センサにアクセスする必要は無いのでアクセスタイミング決定部21Bはトリガを出力しない。アクセスタイミング決定部21Bがトリガを出力しないことが、図5では上側に向く点線の矢印により模式的に示されている。
同様にして処理が繰り返される。判断対象のスロットが6番地のスロットの場合、当該スロットには、温度センサの頻度パラメータPCが格納されている。頻度パラメータPCの値は1/1000である。この値は、センサ情報取得装置2が1000周期毎に加速度センサにアクセスする必要があることを示している。1000周期であるか否かは、テーブル周回カウンタが1000の倍数であるか否かよって判別することができる。本例では、テーブル周回カウンタが「999」であることから、センサ情報取得装置2が温度センサにアクセスする必要は無いのでアクセスタイミング決定部21Bはトリガを出力しない。アクセスタイミング決定部21Bがトリガを出力しないことが、図5では上側に向く点線の矢印により模式的に示されている。
テーブルカウンタが最大値(本例では「9」)までインクリメントされると、テーブルカウンタがリセットされると共に、テーブル周回カウンタがインクリメントされる。テーブル周回カウンタが「1000」の場合は、ジャイロセンサ、加速度センサ及び温度センサに全てに対してセンサ情報取得装置2によるセンシングデータの取得要求がなされる。以降、同様の処理が繰り返される。
[処理の流れ]
(全体の処理の流れ)
図6は、センサ情報取得装置2で行われる処理の流れ(全体の処理の流れ)の一例を示すフローチャートである。ステップS1では、管理テーブル設定処理が行われる。即ち、管理テーブル設定部21Aにより、管理テーブルTAが設定される。そして、処理がステップS2に進む。
(全体の処理の流れ)
図6は、センサ情報取得装置2で行われる処理の流れ(全体の処理の流れ)の一例を示すフローチャートである。ステップS1では、管理テーブル設定処理が行われる。即ち、管理テーブル設定部21Aにより、管理テーブルTAが設定される。そして、処理がステップS2に進む。
ステップS2では、タイマ部24によりカウンタ初期化処理が行われる。具体的には、第1カウンタ24Aによりカウントされるテーブルカウンタがリセットされる。また、第2カウンタ24Bによりカウントされるテーブル周回カウンタがリセットされる。かかる初期化は、例えば、制御部21の制御に応じて行われる。そして、処理がステップS3に進む。
ステップS3では、第1カウンタ24Aによりテーブルカウンタが更新される(インクリメントされる)。なお、初回の場合は、テーブルカウンタ「0」がカウントされる。また、テーブルカウンタが最大値(例えば「9」)の場合は、テーブルカウンタが「0」に更新されると共に、テーブル周回カウンタがインクリメントされる。テーブルカウンタ及びテーブル周回カウンタは、制御部21に供給される。そして、処理がステップS4に進む。
ステップS4では、テーブルカウンタに対応する管理テーブルTAのスロット内に頻度パラメータが有るか否かが、アクセスタイミング決定部21Bにより判断される。頻度パラメータが無い場合は、処理がステップS3に戻る。頻度パラメータが有る場合は、処理がステップS5に進む。
ステップS5では、テーブル周回カウンタが参照され、頻度パラメータとテーブル周回カウンタとに基づいて、IoTセンサ4へのアクセス要否がアクセスタイミング決定部21Bにより判断される。アクセス要否の判断の具体例は、上述した通りである。そして、処理がステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS5の判断処理の結果、IoTセンサ4へのアクセスが必要であるか否かが判断される。IoTセンサ4へのアクセスが不要である場合には、処理がステップS3に戻る。IoTセンサ4へのアクセスが必要である場合には、処理がステップS7に進む。
ステップS7では、IoTセンサ4へのアクセスが必要であることから、アクセスタイミング決定部21Bからアクセス発行部22に対してトリガが出力される。そして、処理がステップS3に戻る。
なお、トリガが供給されたアクセス発行部22は、例えばトリガで指定されるIoTセンサ4と通信を行うことにより、当該IoTセンサ4に対してセンシングデータを要求する。そして、IoTセンサ4から送信されたセンシングデータがアクセス発行部22により受信され、受信されたセンシングデータが記憶部23に記憶されたり、サーバ装置3に対して送信される。
(管理テーブル設定処理の流れ)
図7は、管理テーブル設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。管理テーブル設定処理は、例えば、管理テーブル設定部21Aにより行われる。以下に説明する処理は、例えば、センサ情報取得装置2の初回の利用時における処理や電源投入時のキャリブレーション処理等、初期設定にかかる処理として行われる。
図7は、管理テーブル設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。管理テーブル設定処理は、例えば、管理テーブル設定部21Aにより行われる。以下に説明する処理は、例えば、センサ情報取得装置2の初回の利用時における処理や電源投入時のキャリブレーション処理等、初期設定にかかる処理として行われる。
ステップS11では、記憶部23に記憶されている情報が参照されることにより、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の仕様が確認される。そして、処理がステップS12に進む。
ステップS12では、管理テーブルTAの1周期の長さLが決定される。例えば、複数のIoTセンサ4のサンプリング周期のうち、最小のサンプリング周期が1周期の長さLとして決定される。そして、処理がステップS13に進む。
ステップS13では、管理テーブルTAのスロットの数Cが決定される。スロットの数Cは、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数や、IoTセンサ4に対するアクセス期間等に基づいて適切に設定される。そして、処理がステップS14に進む。
ステップS14では、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4毎の頻度パラメータが求められ、求められた頻度パラメータが適宜な空きスロットに格納される。そして、処理が終了する。
[IoTセンサが追加された場合の処理]
なお、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4は、新たに追加され得る。例えば、図8Aに示すように、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4として、湿度センサ(仕様が10Hz/100msであり、頻度パラメータが1/100であるセンサ)が追加された例を考える。センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数に増減が生じた場合に、管理テーブル設定部21Aにより管理テーブルを再設定するか否かが判断される。なお、本実施の形態における管理テーブルを再設定するとは、少なくとも、新たに追加されたIoTセンサ4の頻度パラメータを管理テーブルに格納することを含む。より具体的には、本実施の形態における管理テーブルを再設定するとは、管理テーブルに格納される頻度パラメータを追加又は削除すること、管理テーブルのスロット数を変更すること、及び、1周期Lやスロットの数Cの再設定及び頻度パラメータ等の再演算等を行うことにより管理テーブルを再作成することを総称したものである。
なお、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4は、新たに追加され得る。例えば、図8Aに示すように、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4として、湿度センサ(仕様が10Hz/100msであり、頻度パラメータが1/100であるセンサ)が追加された例を考える。センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数に増減が生じた場合に、管理テーブル設定部21Aにより管理テーブルを再設定するか否かが判断される。なお、本実施の形態における管理テーブルを再設定するとは、少なくとも、新たに追加されたIoTセンサ4の頻度パラメータを管理テーブルに格納することを含む。より具体的には、本実施の形態における管理テーブルを再設定するとは、管理テーブルに格納される頻度パラメータを追加又は削除すること、管理テーブルのスロット数を変更すること、及び、1周期Lやスロットの数Cの再設定及び頻度パラメータ等の再演算等を行うことにより管理テーブルを再作成することを総称したものである。
上述した例では、4個のIoTセンサ4のうち、最小のサンプリング周期は1msである。従って、管理テーブルTAの1周期の長さLを変更する必要は無い。この場合は、図8Bに模式的に示すように、管理テーブルTAの湿度センサの頻度パラメータPDが管理テーブルTAの適宜な空きスロットに格納されることにより管理テーブルが再設定される。なお、空きスロットがない場合は、スロットの数Cが増加されるように管理テーブルが再設定されても良い。
他の例として、図9Aに示すように、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4として、湿度センサ(仕様が2000Hz/0.5msであるセンサ)が追加された例を考える。4個のIoTセンサ4のうち、最小のサンプリング周期は0.5msである。従って、管理テーブルTAの1周期の長さLを変更する必要がある。具体的には、図9Bに示すように、管理テーブルTAを1周期の長さLが0.5msである管理テーブルTBに再設定する。
1周期の長さLが更新されることに伴い、各IoTセンサ4の頻度パラメータが更新される。具体的には、加速度センサの頻度パラメータPAが1/20(0.5/10)に更新される。また、ジャイロセンサの頻度パラメータPBが1/2(0.5/1)に更新される。また、温度センサの頻度パラメータPCが1/2000(0.5/1000)に更新される。なお、湿度センサの頻度パラメータPEは、1/1(0.5/0.5)である。
そして、求められた各IoTセンサ4の頻度パラメータが、管理テーブルTB内の適宜な空きスロットに格納される。
(IoTセンサが追加された場合に行われる処理の流れ)
図10は、IoTセンサ4が追加された場合に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1〜S7にかかる処理の内容については既に説明しているため重複した説明を省略する。ステップS7にかかる処理に続いて、処理がステップS21に進む。
図10は、IoTセンサ4が追加された場合に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1〜S7にかかる処理の内容については既に説明しているため重複した説明を省略する。ステップS7にかかる処理に続いて、処理がステップS21に進む。
ステップS21では、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数の増加が生じたことに伴う管理テーブルの再設定要求があるか否かが判断される。かかる再設定要求は、例えば、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数が増加したことに伴う割り込み処理として行われる。管理テーブルの再設定要求がない場合には、処理がステップS3に戻る。管理テーブルの再設定要求がある場合には、処理がステップS1に戻る。
図11は、センサ情報取得装置2が通信可能なIoTセンサ4の数が増加し得る点を考慮したテーブル設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS31では、管理テーブルの初期設定であるか否かが管理テーブル設定部21Aにより判断される。判断処理の結果、管理テーブルの初期設定である場合には、処理がステップS11に進む。ステップS11〜S14にかかる処理の内容については既に説明しているため重複した説明を省略する。
ステップS31における判断処理の結果、管理テーブルの初期設定ではない場合には処理がステップS32に進む。管理テーブルの初期設定ではない場合とは、例えば、センサ情報取得装置2が動作中にIoTセンサ4の数の増加した場合である。以降、管理テーブルが再設定される処理が実行される。
ステップS32では、新たに追加されたIoTセンサ4のサンプリング周期が、現在設定されている管理テーブルの1周期、換言すれば、追加されたIoTセンサ4以外のIoTセンサ4のサンプリング周期の中で最も小さいサンプリング周期より小さいか否かが判断される。新たに追加されたIoTセンサ4のサンプリング周期が、現在設定されている管理テーブルの1周期より小さい場合には、処理がステップS12に進む。そして、ステップS12にかかる処理で、新たに追加されたIoTセンサ4のサンプリング周期が1周期の長さLとされた管理テーブルが再設定された後、頻度パラメータが再演算される。そして、上述したステップS12からステップS14までの処理が行われることにより管理テーブルが再設定される。
ステップS32の判断処理において、新たに追加されたIoTセンサ4のサンプリング周期が、現在設定されている管理テーブルの1周期より大きいと判断された場合には、処理がステップS33に進む。ステップS33では、空きスロットがないか否かが判断される。空きスロットがない場合は、処理がステップS13に進む。そして、ステップS13では、例えば、スロットの数Cを増加させる処理が行われることにより管理テーブルが再設定され、空きスロットが生成される。当該空きスロットに、追加されたIoTセンサ4の頻度パラメータが格納される。
ステップS33の判断処理において、空きスロットがある場合には、処理がステップS14に進む。ステップS14では、新たに追加されたIoTセンサ4の頻度パラメータが適宜な空きスロットに格納されることにより、管理テーブルが再設定される。
なお、上述した例では、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4が新たに追加された場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、IoTセンサ4の故障や通信不能等、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4が減少した場合に同様の処理が行われても良い。
[実施の形態により得られる効果]
本実施の形態によれば、例えば、以下の効果が得られる。
例えば、図12Aに示すように、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4の数が3個である場合に、図12Bに示すように、最小値としてIoTセンサ4の数と同数のスロットを有する管理テーブルを用意し、当該スロットに頻度パラメータを格納すれば良い。従って、多数のスロットを有する大規模な管理テーブルを用意することが不要となり、メモリ容量を節約することができる。
また、例えば、図13Aに示す仕様を有する3個のIoTセンサ(IoTセンサA,B,C)を考える。この場合、3個のIoTセンサの取得周期の最小公倍数を用いた管理テーブルを設定することも考えられる。しかしながら、最小公倍数を用いてしまうと図13Bに示すように、例えば30スロットを有する管理テーブルを用意する必要があり、管理テーブルのサイズが大きくなってしまう。同様に、図14に示す3個のIoTセンサの場合は、同図に示すように、最小でも3000個のスロットを有する管理テーブルが必要となり、管理テーブルのサイズが大きくなってしまう。しかしながら、本実施の形態によれば、上述したように管理テーブルのサイズが大きくなってしまうことを抑制でき、メモリ容量を節約することができる。
また、図15に模式的に示すように、実施の形態にかかる管理テーブルによれば、どこが空きスロットであるか否かが明確である。従って、新たにセンサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4が追加された場合でも、当該IoTセンサ4の頻度パラメータが格納される空きスロットを容易に探索することができる。従って、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4を容易に追加することができる。また、上述したように管理テーブルのサイズを小さくすることができ、且つ、スロットの数を小さくできるので、空きスロットを探索するための演算コストを小さくすることができる。
本実施の形態によれば、例えば、以下の効果が得られる。
例えば、図12Aに示すように、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4の数が3個である場合に、図12Bに示すように、最小値としてIoTセンサ4の数と同数のスロットを有する管理テーブルを用意し、当該スロットに頻度パラメータを格納すれば良い。従って、多数のスロットを有する大規模な管理テーブルを用意することが不要となり、メモリ容量を節約することができる。
また、例えば、図13Aに示す仕様を有する3個のIoTセンサ(IoTセンサA,B,C)を考える。この場合、3個のIoTセンサの取得周期の最小公倍数を用いた管理テーブルを設定することも考えられる。しかしながら、最小公倍数を用いてしまうと図13Bに示すように、例えば30スロットを有する管理テーブルを用意する必要があり、管理テーブルのサイズが大きくなってしまう。同様に、図14に示す3個のIoTセンサの場合は、同図に示すように、最小でも3000個のスロットを有する管理テーブルが必要となり、管理テーブルのサイズが大きくなってしまう。しかしながら、本実施の形態によれば、上述したように管理テーブルのサイズが大きくなってしまうことを抑制でき、メモリ容量を節約することができる。
また、図15に模式的に示すように、実施の形態にかかる管理テーブルによれば、どこが空きスロットであるか否かが明確である。従って、新たにセンサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4が追加された場合でも、当該IoTセンサ4の頻度パラメータが格納される空きスロットを容易に探索することができる。従って、センサ情報取得装置2と通信可能なIoTセンサ4を容易に追加することができる。また、上述したように管理テーブルのサイズを小さくすることができ、且つ、スロットの数を小さくできるので、空きスロットを探索するための演算コストを小さくすることができる。
<変形例>
以上、本開示の実施の形態について具体的に説明したが、本開示の内容は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
以上、本開示の実施の形態について具体的に説明したが、本開示の内容は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
実施の形態にかかる情報処理システムの構成は適宜、変更可能である。例えば、センサ情報取得装置とサーバ装置とが共通の装置であっても良い。
実施の形態にかかるセンサ情報取得装置の構成は適宜、変更可能である。例えば、センサ情報取得装置が、複数の管理テーブルを有し、且つ、アクセスタイミング決定部とアクセス発行部とを複数、有していても良い。かかる構成により、センサ情報取得装置が、複数の異なるIoTセンサに同時にアクセスすることが可能となる。例えば、複数のアクセス発行部がそれぞれは独立して、IoTセンサにアクセスすることが可能となる。
また、センサ情報取得装置が、アクセス発行部のみを複数、有していても良い。例えば、アクセス発行部が1個(アクセス発行部AA)であり、Tk<L/Cを満たさない状態で、IoTセンサ4aへのアクセスタイミングとIoTセンサ4bへのアクセスタイミングとが連続したスロットに格納されている例を想定する。この場合には、図16Aに示すように、アクセス発行部AAがIoTセンサ4aに対して、次のスロットを跨いでアクセスすることになってしまい、次のスロットに記述されたIoTセンサ4bへのアクセスを正しく実行することができない。しかしながら、アクセス発行部が2個あることにより、図16Bに示すように、次にスロットのタイミングにおいて、アクセス発行部BBがIoTセンサ4bにアクセスすることができる。
本開示は、装置、方法、プログラム、システム等により実現することもできる。例えば、上述した実施の形態で説明した機能を行うプログラムをダウンロード可能とし、実施の形態で説明した機能を有しない装置が当該プログラムをダウンロードしてインストールすることにより、当該装置において実施の形態で説明した制御を行うことが可能となる。本開示は、このようなプログラムを配布するサーバにより実現することも可能である。また、各実施の形態、変形例で説明した事項は、適宜組み合わせることが可能である。
なお、本開示中に例示された効果により本開示の内容が限定して解釈されるものではない。
本開示は、以下の構成も採ることができる。
(1)
複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、
前記IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理装置。
(2)
前記設定部は、通信可能なIoTセンサの数に増減が生じた場合に、前記管理テーブルを再設定する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、前記管理テーブルの1周期より小さい場合には、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期を前記管理テーブルの1周期に再設定する
(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記設定部は、前記管理テーブルの1周期の再設定に伴い、各IoTセンサの頻度パラメータを更新する
(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、管理テーブルの1周期より大きく、且つ、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータが格納される空きスロットが存在しない場合には、前記管理テーブルのスロット数を増加させる
(2)に記載の情報処理装置。
(6)
前記設定部は、前記空きスロットが存在する場合には、当該空きスロットに、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータを格納する
(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記設定部は、(管理テーブルの1周期/各IoTセンサのサンプリング周期)の値を前記頻度パラメータとして設定する
(1)から(6)までの何れかに記載の情報処理装置。
(8)
前記設定部は、電源投入時に前記管理テーブルを設定する
(1)から(7)までの何れかに記載の情報処理装置。
(9)
前記管理テーブルに基づいて、前記IoTセンサと通信を行うか否かを決定するアクセスタイミング決定部を有する
(1)から(8)までの何れかに記載の情報処理装置。
(10)
前記アクセスタイミング決定部は、第1カウンタから供給される第1カウント値に基づいて前記管理テーブルの所定のスロットに前記頻度パラメータが格納されているかを判断し、頻度パラメータが格納されている場合に、当該頻度パラメータと、第2カウンタから供給される第2カウント値とに基づいて、当該頻度パラメータに対応するIoTセンサと通信を行うか否かを決定する
(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記通信部は、異なるIoTセンサと異なるタイミングで通信を行う
(1)から(10)までの何れかに記載の情報処理装置。
(12)
前記通信部は、前記IoTセンサから取得したセンシングデータを他の装置に送信する
(1)から(11)までの何れかに記載の情報処理装置。
(13)
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法。
(14)
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
(1)
複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、
前記IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理装置。
(2)
前記設定部は、通信可能なIoTセンサの数に増減が生じた場合に、前記管理テーブルを再設定する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、前記管理テーブルの1周期より小さい場合には、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期を前記管理テーブルの1周期に再設定する
(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記設定部は、前記管理テーブルの1周期の再設定に伴い、各IoTセンサの頻度パラメータを更新する
(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、管理テーブルの1周期より大きく、且つ、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータが格納される空きスロットが存在しない場合には、前記管理テーブルのスロット数を増加させる
(2)に記載の情報処理装置。
(6)
前記設定部は、前記空きスロットが存在する場合には、当該空きスロットに、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータを格納する
(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記設定部は、(管理テーブルの1周期/各IoTセンサのサンプリング周期)の値を前記頻度パラメータとして設定する
(1)から(6)までの何れかに記載の情報処理装置。
(8)
前記設定部は、電源投入時に前記管理テーブルを設定する
(1)から(7)までの何れかに記載の情報処理装置。
(9)
前記管理テーブルに基づいて、前記IoTセンサと通信を行うか否かを決定するアクセスタイミング決定部を有する
(1)から(8)までの何れかに記載の情報処理装置。
(10)
前記アクセスタイミング決定部は、第1カウンタから供給される第1カウント値に基づいて前記管理テーブルの所定のスロットに前記頻度パラメータが格納されているかを判断し、頻度パラメータが格納されている場合に、当該頻度パラメータと、第2カウンタから供給される第2カウント値とに基づいて、当該頻度パラメータに対応するIoTセンサと通信を行うか否かを決定する
(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記通信部は、異なるIoTセンサと異なるタイミングで通信を行う
(1)から(10)までの何れかに記載の情報処理装置。
(12)
前記通信部は、前記IoTセンサから取得したセンシングデータを他の装置に送信する
(1)から(11)までの何れかに記載の情報処理装置。
(13)
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法。
(14)
設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
1・・・情報処理システム
2・・・センサ情報取得装置
3・・・サーバ装置
4・・・IoTセンサ
21・・・制御部
21A・・・管理テーブル設定部
21B・・・アクセスタイミング決定部
22・・・アクセス発行部
23・・・記憶部
24・・・タイマ部
24A・・・第1カウンタ
24B・・・第2カウンタ
2・・・センサ情報取得装置
3・・・サーバ装置
4・・・IoTセンサ
21・・・制御部
21A・・・管理テーブル設定部
21B・・・アクセスタイミング決定部
22・・・アクセス発行部
23・・・記憶部
24・・・タイマ部
24A・・・第1カウンタ
24B・・・第2カウンタ
Claims (14)
- 複数のIoT(Internet of Things)センサと通信を行う通信部と、
前記IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定する設定部とを有し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理装置。 - 前記設定部は、通信可能なIoTセンサの数に増減が生じた場合に、前記管理テーブルを再設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、前記管理テーブルの1周期より小さい場合には、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期を前記管理テーブルの1周期に再設定する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、前記管理テーブルの1周期の再設定に伴い、各IoTセンサの頻度パラメータを更新する
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、新たに追加された前記IoTセンサのサンプリング周期が、管理テーブルの1周期より大きく、且つ、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータが格納される空きスロットが存在しない場合には、前記管理テーブルのスロット数を増加させる
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、前記空きスロットが存在する場合には、当該空きスロットに、新たに追加された前記IoTセンサの頻度パラメータを格納する
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、(管理テーブルの1周期/各IoTセンサのサンプリング周期)の値を前記頻度パラメータとして設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定部は、電源投入時に前記管理テーブルを設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記管理テーブルに基づいて、前記IoTセンサと通信を行うか否かを決定するアクセスタイミング決定部を有する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記アクセスタイミング決定部は、第1カウンタから供給される第1カウント値に基づいて前記管理テーブルの所定のスロットに前記頻度パラメータが格納されているかを判断し、頻度パラメータが格納されている場合に、当該頻度パラメータと、第2カウンタから供給される第2カウント値とに基づいて、当該頻度パラメータに対応するIoTセンサと通信を行うか否かを決定する
請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記通信部は、異なるIoTセンサと異なるタイミングで通信を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記通信部は、前記IoTセンサから取得したセンシングデータを他の装置に送信する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法。 - 設定部が、IoTセンサに対するアクセスタイミングを管理する管理テーブルを設定し、
前記設定部は、前記複数のIoTセンサのそれぞれのサンプリング周期のうち最も小さい値を1周期とし、前記1周期内で分割される複数のスロットを有する前記管理テーブルを設定し、各IoTセンサに対するアクセス頻度を示す頻度パラメータを、異なる前記スロットに格納する
情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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