JP2020143749A - ロックアップダンパ - Google Patents

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啓明 藤田
Hiroaki Fujita
啓明 藤田
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【課題】車両に対する制振低下を抑制するロックアップダンパを提供することを目的とする。【解決手段】ロックアップダンパは、回転軸を中心にドライブプレートとともに回転可能な第1ドリブンプレートと、前記第1ドリブンプレートに対して前記第1ドリブンプレートの内側で相対回転可能に設けられた第2ドリブンプレートと、前記第1ドリブンプレートと前記第2ドリブンプレートの周方向の隙間に設けられたスプリングと、を含み、前記第2ドリブンプレートの外周は、前記隙間に対応する前記第2ドリブンプレートの内周の円弧部分とは逆方向に突き出た逆円弧部分を備え、前記スプリングが湾曲して前記逆円弧部分に接触し、前記スプリングのセット荷重は、前記スプリングが前記逆円弧部分から離れる回転数以上で前記第1ドリブンプレートが回転した場合に、前記スプリングにかかる遠心力より小さなセット荷重である。【選択図】図3

Description

本発明は、ロックアップダンパに関する。
エンジンから出力される回転トルクのトランスミッションへの伝達ロスを抑えるロックアップクラッチを設けたトルクコンバータが知られている。また、回転トルクの変動を吸収し、その変動がトランスミッションに入力されることを低減するダンパ(以下、ロックアップダンパという)を設けたトルクコンバータも知られている。さらに、ロックアップクラッチに対し係合や解放の際にスリップ制御を行って係合ショックを低減することも知られている。
一方で、このスリップ制御時にジャダー振動が発生することが知られている。そこで、ロックアップクラッチ係合中の回転トルクの変動吸収とスリップ制御時のジャダー振動の発生防止の両立を図る技術も知られている。特に、この技術はロックアップクラッチ係合中にロックアップダンパのヒステリシスを小さくし、スリップ制御中にそのヒステリシスを大きくして、回転トルクの変動吸収とジャダー振動の発生防止を両立している(以上、例えば特許文献1参照)。
特開2008−089052号公報
ところで、上述した技術はロックアップクラッチ係合中に油圧を利用してヒステリシスを小さくして回転トルクの変動を吸収する。一方で、上述した技術はスリップ制御中に油圧を利用せずにヒステリシスを大きくしてジャダー振動の発生を防止する。このように、スリップ制御中では油圧を利用しないため、スリップ制御中におけるヒステリシスを切り替えることはできない。
しかしながら、スリップ制御中でヒステリシスを切り替えない場合、例えば以下のような問題が生じる。すなわち、スリップ制御中では大きなヒステリシスが維持されてジャダー振動が抑制されるが、このような状態でロックアップダンパの回転数が高くなると、回転トルクの変動をロックアップダンパが吸収しきれなくなる可能性がある。この結果、回転トルクの変動がトランスミッションに入力されてドライブシャフトなどに伝わり、車両(具体的には車両ボディ)が振動するおそれがある。さらには、例えばインストルメントパネルなどががたつき、不快な音が生じるおそれもある。
そこで、本発明では、車両に対する制振低下を抑制するロックアップダンパを提供することを目的とする。
本発明に係るロックアップダンパは、回転軸を中心にドライブプレートとともに回転可能な第1ドリブンプレートと、前記第1ドリブンプレートに対して前記第1ドリブンプレートの内側で相対回転可能に設けられた第2ドリブンプレートと、前記第1ドリブンプレートと前記第2ドリブンプレートの周方向の隙間に設けられたスプリングと、を含み、前記第2ドリブンプレートの外周は、前記隙間に対応する前記第2ドリブンプレートの内周の円弧部分とは逆方向に突き出た逆円弧部分を備え、前記スプリングが湾曲して前記逆円弧部分に接触し、前記スプリングのセット荷重は、前記スプリングが前記逆円弧部分から離れる回転数以上で前記第1ドリブンプレートが回転した場合に、前記スプリングにかかる遠心力より小さなセット荷重である。
本発明によれば、車両に対する制振低下を抑制することができる。
図1はロックアップダンパを設けたトルクコンバータの部分断面図の一例である。 図2はトランスミッション側から見たロックアップダンパの模式図の一例である。 図3(a)はダンパスプリングの第1の状態を説明するための図である。図3(b)はダンパスプリングの第2の状態を説明するための図である。図3(c)はダンパスプリングの第3の状態を説明するための図である。 図4はロックアップダンパのダンパ特性の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1はロックアップダンパ28を設けたトルクコンバータ10の部分断面図の一例である。図1では主に、トルクコンバータ10の回転軸10aより上側が示されている。トルクコンバータ10はエンジンのクランクシャフト(不図示)からトランスミッションのインプットシャフト10bへ回転トルクを伝達する。インプットシャフト10bをトルクコンバータ10の出力軸と言い換えてもよい。トルクコンバータ10はカバー16を備えている。カバー16はフロントカバー12とインペラシェル14により形成される。
フロントカバー12は回転軸10aから径方向外側に延びる円板形状である。フロントカバー12はエンジン側に設けられる。フロントカバー12はエンジンのクランクシャフトの端部に形成されたドライブプレート(不図示)に嵌合するセンターピース12aに接続されている。エンジンからの回転トルクがフロントカバー12に伝達すると、この回転トルクはフロントカバー12からインペラシェル14へ伝達する。インペラシェル14はインペラハブ30に固定されている。インペラハブ30はオイルポンプのドライブギア32と接続されている。したがって、フロントカバー12からインペラシェル14に伝達された回転トルクは、インペラシェル14からオイルポンプのドライブギア32に伝達される。
カバー16内の空間は密閉された空間であり、この空間内に作動流体が封入される。作動流体としては例えばATF(Automatic Transmission Fluid)などのオイルがある。また、カバー16内の空間には、流体クラッチ24と、ロックアップクラッチ26と、ロックアップダンパ28が収容される。
まず、流体クラッチ24について説明する。流体クラッチ24は3種類の羽根車としてポンプインペラ18、タービンライナ20、及びステータ22を備えている。ポンプインペラ18とタービンライナ20は互いに向かい合うように配置される。一方で、ステータ22はポンプインペラ18とタービンライナ20との間に介在する。
ポンプインペラ18は回転軸10aを中心に回転することができる。ポンプインペラ18はインペラシェル14と一体的に構成される。ポンプインペラ18は作動流体をタービンライナ20へ向かって押し出すような形状の羽根を有する。ポンプインペラ18が回転することにより、ポンプインペラ18近傍の作動流体はタービンライナ20に向かって押し出される。
タービンライナ20は、ポンプインペラ18から送り出された作動流体を受け取ることで、回転トルクが付与され回転する。タービンライナ20へ伝えられた作動流体は、内周側へ移動してステータ22を介して再びポンプインペラ18へ送られる。タービンライナ20は、ポンプインペラ18と別個に独立に回転可能である。具体的には、タービンライナ20はロックアップクラッチ26と一体的に回転するのに対し、ポンプインペラ18はフロントカバー12と一体的に回転する。
タービンライナ20は、作動流体を循環させる空間を構成するタービンシェル38を有する。タービンシェル38はタービンハブ40と接続されて固定されている。タービンハブ40はインプットシャフト10bにスプライン嵌合しており、インプットシャフト10bの外表面に接触している。すなわち、タービンハブ40はインプットシャフト10bとタービンシェル38とを連結する。タービンハブ40はタービンシェル38に入力された回転トルクをインプットシャフト10bに伝達する。
ステータ22はタービンライナ20からポンプインペラ18へ戻る作動流体の流れる方向を制御する。ステータ22は樹脂またはアルミニウム合金などにより構成される。ステータ22は一方向にのみ回転可能なように、ワンウェイクラッチ34を介して固定部36に固定される。ワンウェイクラッチ34は、ローラ、スプラグまたはラチェットを用いる構造を採用することができる。
次に、ロックアップクラッチ26について説明する。ロックアップクラッチ26は径方向外側に向かって延びる円板形状である。ロックアップクラッチ26はロックアップピストンやクラッチピストン、単にピストンなどと呼ばれることもある。ロックアップクラッチ26はフロントカバー12に対向するようにフロントカバー12のトランスミッション側に配置される。ロックアップクラッチ26はその内周側がタービンハブ40に対して摺動自在に嵌合されている。
具体的には、ロックアップクラッチ26とフロントカバー12との間の空間である第1油圧室44aには作動流体が充填される。また、ロックアップクラッチ26とロックアップダンパ28との間の空間である第2油圧室44bにも同様に作動流体が充填される。これらの作動流体の圧力(油圧)を変更することにより、ロックアップクラッチ26を回転軸10aの方向に沿って移動させることができる。すなわち、ロックアップクラッチ26は、回転軸10aの方向において、フロントカバー12に近づく方向と、フロントカバー12から遠ざかる方向との間を変位することができる。
ロックアップクラッチ26は、フロントカバー12側に突出する摩擦部材42を有する。この摩擦部材42がフロントカバー12の内周面に接触することで、フロントカバー12の回転がインプットシャフト10bに伝達される。すなわち、ロックアップクラッチ26は内周側がタービンハブ40に対して嵌合されているため、摩擦部材42がフロントカバー12の内周面に接触すると、フロントカバー12の回転がロックアップクラッチ26及びタービンハブ40を通じてインプットシャフト10bに伝達される。
次に、図1と共に図2も参照して、ロックアップダンパ28について説明する。
図2はトランスミッション側から見たロックアップダンパ28の模式図の一例である。図2では特に、後述するダンパスプリング収容部48の一部を切り欠いて示している。まず、図1に示すように、ロックアップダンパ28は、ロックアップクラッチ26を挟んでフロントカバー12とは反対側に配置される。ロックアップダンパ28は、リベット又はボルトなどの締結ピン28aを介してタービンシェル38と一体化されている。したがって、タービンシェル38が回転すると、ロックアップダンパ28はタービンシェル38とともに回転する。ロックアップダンパ28はタービンハブ40に接続されて固定されている。したがって、ロックアップダンパ28はタービンハブ40とともにインプットシャフト10bを回転軸として回転することができる。
図2に示すように、ロックアップダンパ28はダンパスプリング46とダンパスプリング収容部48とダンパスプリング支持部50とを有する。ダンパスプリング収容部48はダンパスプリング46を収容する。ダンパスプリング収容部48は、図1及び図2に示すように、第1ドライブプレート48aと第2ドライブプレート48bの2枚で構成される。尚、図2では、第2ドライブプレート48bはダンパスプリング支持部50の裏側に配置されるため省略されている。一方、ダンパスプリング支持部50はダンパスプリング46を支持する。ダンパスプリング支持部50は、図1及び図2に示すように、第1ドリブンプレート50aと第2ドリブンプレート50bの2枚で構成される。
第1ドライブプレート48aと第2ドライブプレート48bはいずれも、径方向外側に向かって延びる円板形状であり、図1に示すように、ロックアップクラッチ26とタービンシェル38の間に設けられる。第1ドライブプレート48aと第2ドライブプレート48bは、図1に示すように、第1ドリブンプレート50a及び第2ドリブンプレート50bを挟持し、互いに締結部材(図示せず)を介して締結される。
第1ドライブプレート48aと第2ドライブプレート48bは、プレート間に周方向に沿って長穴形状の空間である隙間52を形成しており、この隙間52にダンパスプリング46が設けられる。尚、第1ドライブプレート48aの内周部はタービンハブ40に締結されている。すなわち、第1ドライブプレート48aは、タービンハブ40を介して、インプットシャフト10bに回転可能に接続されている。
一方、第1ドリブンプレート50aは第1ドライブプレート48aと第2ドライブプレート48bの両方に固定され、第1ドライブプレート48a及び第2ドライブプレート48bとともに回転することができる。第1ドリブンプレート50aの外周端には、図2に示すように、スプライン歯50a1が形成されている。スプライン歯50a1は、図1に示すように、ロックアップクラッチ26の外周部26aに形成された櫛歯又は貫通孔に係合している。したがって、第1ドリブンプレート50aは、回転軸10a方向においては、ロックアップクラッチ26と一体的に移動することができ、周方向においては、ロックアップクラッチ26とともに回転することができる。
第2ドリブンプレート50bは、図2に示すように、第1ドリブンプレート50aの内周側に間隔を空けて設けられる。第2ドリブンプレート50bの外周端には、スプライン歯50b1が形成されている。スプライン歯50b1は、ダンパスプリング46の一方の端部を支持する。そして、ダンパスプリング46の他方の端部を第1ドリブンプレート50aの内周端に形成されたスプライン歯50a2が支持する。すなわち、ダンパスプリング46は第1ドリブンプレート50aと第2ドリブンプレート50bの周方向の隙間52を弾性的に変形させる。このように、第2ドリブンプレート50bは、第1ドライブプレート48a及び第2ドライブプレート48bに、回転方向において摺動可能に支持されている。言い換えれば、第2ドリブンプレート50bは、第1ドライブプレート48a、第2ドライブプレート48b、及び第1ドリブンプレート50aに対して回転軸10a上で相対的に回転することができる。
このような構成により、第1ドライブプレート48a、第2ドライブプレート48b、及び第1ドリブンプレート50aと、第2ドリブンプレート50bとは、ダンパスプリング46によって回転方向に弾性的に連結される。そして、ダンパスプリング46の伸縮によって、第1ドライブプレート48a、第2ドライブプレート48b、及び第1ドリブンプレート50aと、第2ドリブンプレート50bとが一定の範囲で相対的に回転する。
また、第1ドリブンプレート50aの外周部はロックアップクラッチ26にスプライン係合されている。一方、第1ドリブンプレート50aと固定された第1ドライブプレート48aの内周部はタービンハブ40に締結されている。これにより、ロックアップクラッチ26の係合時及びスリップ制御時にエンジンからトルクの変動(具体的には捩り振動)が伝達されても、第1ドリブンプレート50aと第2ドリブンプレート50bの周方向の隙間52に設けられたダンパスプリング46の伸縮によって、その変動を吸収することができる。
ここで、図2に示すように、第2ドリブンプレート50bの外周部には上述した隙間52に対応する第2ドリブンプレート50bの内周部の円弧部分53とは逆方向に突き出た逆円弧部分54が形成されている。そして、ダンパスプリング46は湾曲して逆円弧部分54に接触している。特に、ロックアップダンパ28の静止状態で、直線的なダンパスプリング46をその中心軸からわずかにずらして押圧して湾曲に変形させ、その状態を維持したまま、ダンパスプリング46の一端を第2ドリブンプレート50bのスプライン歯50b1に組み付け、その他端を第1ドリブンプレート50aのスプライン歯50a2に組み付ける。これにより、ダンパスプリング46は逆円弧部分54に接触する。このように組み付けられたダンパスプリング46がロックアップダンパ28の回転による遠心力の影響が小さい状態で伸縮した場合、ダンパスプリング46は逆円弧部分54と接触しているため摩擦が発生する。これにより、ロックアップダンパ28のヒステリシスを大きくすることができる。尚、ダンパスプリング46のセット荷重は、ダンパスプリング46が逆円弧部分54から離れる回転数以上でロックアップダンパ28(具体的には第1ドリブンプレート50a)が回転した場合に、ダンパスプリング46にかかる遠心力より小さなセット荷重である。
次に、図3及び図4を参照して、ロックアップダンパ28の動作と特性について説明する。
図3(a)はダンパスプリング46の第1の状態を説明するための図である。図3(b)はダンパスプリング46の第2の状態を説明するための図である。図3(c)はダンパスプリング46の第3の状態を説明するための図である。図4はロックアップダンパ28のダンパ特性の一例である。尚、図3(a)から(c)では、図2に示すロックアップダンパ28のA−A区間におけるダンパスプリング46の状態を示している。
まず、ロックアップダンパ28が低い回転数で回転している場合、ダンパスプリング46に対するロックアップダンパ28の回転による遠心力の影響が小さいと想定される。このため、図3(a)に示すように、ダンパスプリング46は逆円弧部分54と接触した状態で伸縮し、ダンパスプリング46と逆円弧部分54との間で摩擦が発生する。この結果、ロックアップダンパ28にヒステリシスが発生し、ジャダー振動を抑制することができる。
次に、ロックアップダンパ28が高い回転数で回転している場合には、ダンパスプリング46に対するロックアップダンパ28の回転による遠心力の影響が大きいと想定される。この場合、図3(b)に示すように、ダンパスプリング46は逆円弧部分54から離れた状態で伸縮し、ダンパスプリング46と逆円弧部分54との間で摩擦が発生しない。この結果、ロックアップダンパ28のヒステリシスが小さくなり、ロックアップダンパ28が回転トルクの変動をより良く吸収することができる。したがって、車両ボディの振動を抑えることができる。
一方、ロックアップダンパ28に高い回転トルクが入力された場合、すなわち、回転トルクの変動が大きい場合には、ダンパスプリング46の伸縮が増大する。この結果、図3(c)に示すように、ダンパスプリング46は逆円弧部分54と接触した状態で伸縮し、ダンパスプリング46と逆円弧部分54との間で大きな摩擦が発生する。この結果、ロックアップダンパ28に大きなヒステリシスが発生し、ジャダー振動を抑制することができる。
これにより、図4に示すように、ロックアップダンパ28に関する所望のダンパ特性を得ることができる。すなわち、スリップ制御中にロックアップダンパ28が高い回転数で回転していても、回転トルクの高低に関わらず、ヒステリシスを小さくすることができる。また、ロックアップダンパ28が高い回転数で回転している状態で、高い回転トルクが入力された場合には、低い回転トルクが入力された場合に比べて、ヒステリシスを大きくすることができる。
尚、以上説明した実施形態では、ダンパスプリング46にスプリング荷重をかけて湾曲に変形させたが、スプリング荷重をかけずに予め湾曲しているアークスプリングをダンパスプリング46として採用してもよい。アークスプリングを採用した場合でも、以上説明した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、ダンパスプリング46と逆円弧部分54との間の摩擦に関し、第1の状態、第2の状態、及び第3の状態が得られるように、シミュレーションなどを活用して、接触摩擦の抵抗値を事前に決定すればよい。
以上、本実施形態に係るロックアップダンパ28は、第1ドリブンプレート50aと第2ドリブンプレート50bとダンパスプリング46とを含んでいる。第1ドリブンプレート50aは回転軸10aを中心に第1ドライブプレート48a及び第2ドライブプレート48bとともに回転可能である。第2ドリブンプレート50bは第1ドリブンプレート50aに対して第1ドリブンプレート50aの内側で相対回転可能に設けられている。ダンパスプリング46は第1ドリブンプレート50aと第2ドリブンプレート50bの周方向の隙間52に設けられている。特に、第2ドリブンプレート50bの外周部は、その隙間52に対応する第2ドリブンプレート50bの内周部の円弧部分53とは逆方向に突き出た逆円弧部分54を備え、ダンパスプリング46が湾曲してその逆円弧部分54に接触している。そして、ダンパスプリング46のセット荷重は、ダンパスプリング46が逆円弧部分54から離れる回転数以上で第1ドリブンプレート50aが回転した場合に、ダンパスプリング46にかかる遠心力より小さなセット荷重である。これにより、車両に対する制振低下を抑制することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 トルクコンバータ
10a 回転軸
26 ロックアップクラッチ
28 ロックアップダンパ
46 ダンパスプリング
48 ダンパスプリング収容部
48a 第1ドライブプレート
48b 第2ドライブプレート
50 ダンパスプリング支持部
50a 第1ドリブンプレート
50b 第2ドリブンプレート
52 隙間
53 円弧部分
54 逆円弧部分

Claims (1)

  1. 回転軸を中心にドライブプレートとともに回転可能な第1ドリブンプレートと、
    前記第1ドリブンプレートに対して前記第1ドリブンプレートの内側で相対回転可能に設けられた第2ドリブンプレートと、
    前記第1ドリブンプレートと前記第2ドリブンプレートの周方向の隙間に設けられたスプリングと、を含み、
    前記第2ドリブンプレートの外周は、前記隙間に対応する前記第2ドリブンプレートの内周の円弧部分とは逆方向に突き出た逆円弧部分を備え、前記スプリングが湾曲して前記逆円弧部分に接触し、
    前記スプリングのセット荷重は、前記スプリングが前記逆円弧部分から離れる回転数以上で前記第1ドリブンプレートが回転した場合に、前記スプリングにかかる遠心力より小さなセット荷重である、
    ことを特徴とするロックアップダンパ。
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