JP2020143464A - 吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室の使用開始時における不快感を回避する。【解決手段】吐水装置Aは、浴室B内に設けられた吐水部11〜14と、吐水部11〜14に湯水を供給する給水路36と、給水路36内の水を排出するためのカラン用吐水部14と、浴室Bの外部に配置され、浴室B内を暖房するための指示信号53を出力する指示部51と、指示部51からの指示信号53が入力される受信部52と、受信部52に入力された指示信号53に基づいて、給水路36に湯を供給しながら給水路36内の水をカラン用吐水部14から排出させ、給水路36内の湯温が暖房可能な温度に到達したときにカラン用吐水部14からの排水を停止するとともにミスト用吐水部13からの吐出を開始させる制御部50とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、吐水装置に関する。
特許文献1には、浴室でシャワーを使用する際に、視力の弱い人や洗髪中の人がうっかり冷水を浴びてしまうのを回避する手段として、音声により給湯温度を制御できるようにした吐水装置が開示されている。
特開平3−199783号公報
日中や夜間などの長時間にわたって浴室が使用されていない状態で、シャワーを利用しようとすると、利用開始直後は、給湯器とシャワーヘッドとの間の給水経路に溜まっていた冷水が吐出される。そのため、特許文献1の音声による給湯温度の制御手段を用いても、シャワーの使用を開始した直後に、冷水を浴びてしまうおそれがある。また、冬期であれば、冷水を浴びなくても、シャワーを吐出して暫くの間は浴室内で寒さを感じることになる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、浴室の使用開始時における不快感を回避することを解決すべき課題としている。
本発明の吐水装置は、浴室内に設けられた吐水部と、吐水部に湯水を供給する給水路と、給水路内の水を排出するための排水部と、浴室の外部に配置され、浴室内を暖房するための指示信号を出力する指示部と、指示部からの指示信号が入力される受信部と、制御部とを有する。制御部は、前記受信部に入力された前記指示信号に基づいて、前記給水路に湯を供給しながら前記給水路内の水を前記排水部から排出させ、前記給水路内の湯温が暖房可能な温度に到達したときに前記排水部からの排水を停止するとともに前記吐水部からの吐出を開始させる。
浴室に入室する前に、指示部から指示信号を出力させておくと、制御部の制御により、給水路内の冷水が排水部から排出する。そして、給水路内の湯温が暖房可能な温度に到達すると、排水部からの排水が停止し、吐水部から湯が浴室内に吐出されるので、浴室内が暖められる。したがって、浴室の使用開始時に冷水や冷気に起因する不快感を覚えることがない。
実施例1の吐水装置の斜視図である。 吐水装置の構成をあらわしたブロック図である。 温度設定操作部の表示形態をあらわした正面図である。 制御部による浴室暖房の制御手順をあらわしたフローチャートである。
本発明の吐水装置は、前記制御部は、前記浴室内の暖房完了を報知する報知信号を出力するようになっていてもよい。この構成によれば、浴室の外部で浴室内の暖房完了を知ることができるので、最適なタイミングで浴室の利用を開始することができる。
本発明の吐水装置は、前記吐水部が、ミスト用吐水部と、前記ミスト用吐水部よりも大流量での吐水が可能な大流量吐水部とを有していてもよい。前記大流量吐水部が前記排水部として前記給水路内の水を排出し、前記ミスト用吐水部が湯を吐出するようになっていてもよい。給水路内の水を大流量吐水部から短時間で排出できるので、暖房完了に要する時間を短縮することができる。ミスト用吐水部は湯を霧状に吐出するので、浴室の床だけでなく浴室内の全体を効率的に温めることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1にあらわれる面を前面とする。上下の方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
本実施例1の吐水装置Aは、浴室B(図2を参照)内に設置されるものである。図1に示すように、吐水装置Aは、上下方向に長い方形のハウジング10を有する。ハウジング10は浴室Bの壁面に取り付けられる。吐水装置Aは、ヘッドシャワー用吐水部11(請求項に記載の吐水部)と、ハンドシャワー用吐水部12(請求項に記載の吐水部)と、ミスト用吐水部13と(請求項に記載の吐水部)、カラン用吐水部14(請求項に記載の吐水部、大流量吐水部、排水部)とを有する。
ヘッドシャワー用吐水部11は、ハウジング10の正面上端部に配置されている。ヘッドシャワー用吐水部11は、他の3つの吐水部12〜14よりも大口径であり、三次元方向に向きを変えることができるようになっている。ヘッドシャワー用吐水部11からは、下向きに湯水が吐出されるようになっている。本実施例1では、ヘッドシャワー用吐水部11から湯水を吐出させる使用形態を、ヘッドシャワーモードという。
ハンドシャワー用吐水部12は、ハウジング10の外側面から延びた可撓性を有するシャワーホース15と、シャワーホース15の先端部に取り付けたシャワーヘッド16とを備えている。本実施例1では、ハンドシャワー用吐水部12のシャワーヘッド16から湯水を吐出させる使用形態を、ハンドシャワーモードという。
ミスト用吐水部13は、複数のノズル17を備えて構成されている。複数のノズル17は、ハウジング10の正面における左右両側縁部に沿って上下方向に並ぶように配置されている。各ノズル17からは、ミストが霧状に放出されるようになっている。本実施例1では、ミスト用吐水部13から湯水を吐出させる使用形態を、ミストモードという。
カラン用吐水部14は、ハウジング10の下端面に取り付けられている。カラン用吐水部14は、水平に延びて水平に旋回可能なアーム部18を有し、アーム部18の先端部には、下向きに湯水を層流状に吐出する吐出口19が設けられている。本実施例1では、カラン用吐水部14から湯を吐出させる使用形態を、カランモードという。カラン用吐水部14から吐出可能な最大吐出流量は、4つの吐水部11〜14のうちで最も多く、したがってミスト用吐水部13の最大吐出流量よりも多い。
吐水装置Aは、ヘッドシャワー用ハンドル21と、ハンドシャワー用ハンドル22と、ミスト用ハンドル23と、カラン用ハンドル24とを有する。これら4つのハンドル21〜24は、正面形状が円形の円柱形をなし、ハウジング10の正面における左右方向中央部において上下に並ぶように配置されている。ヘッドシャワー用ハンドル21は一番上に配置され、その下にハンドシャワー用ハンドル22が配置され、その下にミスト用ハンドル23が配置され、一番下にカラン用ハンドル24が配置されている。各ハンドル21〜24は、使用する吐水部11〜14を選択するためのモード選択操作と、対応する吐水部11〜14からの吐出量を変えるための流量変更操作を行うためのものである。
各ハンドル21〜24の正面にはタッチスイッチ25が設けられている。各タッチスイッチ25は、例えばリング状のLEDからなる発光部26を備えている。4つのタッチスイッチ25のうち使用したい吐水部11〜14のタッチスイッチ25に指を触れると、指が触れたタッチスイッチ25がON状態となり、指が触れたタッチスイッチ25の発光部26が点灯する。指が触れたタッチスイッチ25と対応する吐水部11〜14は、使用対象として選択される。ON状態のタッチスイッチ25に指が触れると、指が触れたタッチスイッチ25はON状態からOFF状態に切り替わり、点灯していた発光部26が消灯する。OFF状態となったタッチスイッチ25と対応する吐水部11〜14は、使用対象から外れる。
いずれかのタッチスイッチ25がON状態であるときに、別のタッチスイッチ25に新たに触れると、ON状態であったタッチスイッチ25がOFF状態に切り替わると同時に、新たに触れたタッチスイッチ25がOFF状態からON状態に切り替わる。したがって、4つのタッチスイッチ25のうち吐水可能なON状態になるのは、いずれか1つのタッチスイッチ25だけであり、使用可能な状態になるのは4つの吐水部11〜14のうちいずれか1つの吐水部11〜14だけである。
各ハンドル21〜24は、時計回り方向と反時計回り方向のいずれにも、回転させることができるようになっている。各ハンドル21〜24の回転角度は、角度センサ28(図2参照)により個別に検出されるようになっている。ON状態となっている吐水部11〜14と対応するハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、その吐水部11〜14から吐出される湯の流量(給湯量)がハンドル21〜24の回転角度に比例して増大する。吐水部11〜14から湯が吐出している状態で、ハンドル21〜24を反時計回り方向へ回転させると、その吐水部11〜14から吐出される湯の流量(給湯量)がハンドル21〜24の回転角度に比例して減少するようになっている。ハンドル21〜24が所定角度まで回転されると、吐水部11〜14からの吐水が停止するようになっている。
ハウジング10の正面には、温度設定操作部29が設けられている。温度設定操作部29は、液晶パネル等からなり、ヘッドシャワー用吐水部11よりも下方であり、且つミスト用吐水部13の上端及びヘッドシャワー用ハンドル21よりも上方の位置に配置されている。図3に示すように、温度設定操作部29には、「ヘッドシャワー」、「ハンドシャワー」、「ミスト」、「カラン」の各文字30が上から下へ順に並んで表示される。いずれかの文字30を指で押すと、押された文字30と対応する吐水部11〜14が温度調節の対象として選択される。図2に示すように、吐水部11〜14を選択した旨の情報は、温度設定信号31として出力される。
温度設定操作部29には、各吐水部11〜14の設定温度32が各吐水部11から14の右横に並んで表示されるとともに、「上向き三角形」の図形33と「下向き三角形」の図形34が表示されるようになっている。いずれかの吐水部11〜14を選択した状態において、「上向き三角形」の図形33を指で押すと、選択した吐水部11〜14の設定温度32が上昇する。「下向き三角形」の図形34を指で押すと、選択した吐水部11〜14の設定温度32が下降する。設定した温度の情報(設定温度情報)は、吐水部11〜14の選択情報とともに、温度設定信号31として出力される。
温度設定操作部29には、「終了」の文字35が表示されるようになっている。「終了」の文字35を指で押すと、温度設定の操作が終了した旨の情報が、吐水部11〜14の選択情報及び設定温度情報とともに、温度設定信号31として出力される。「終了」の文字35を指で押した後も、「ヘッドシャワー」、「ハンドシャワー」、「ミスト」、「カラン」のうちいずれかの文字30を指で押せば、温度調節の操作が可能な状態となる。
図2に示すように、吐水装置Aは、4つの吐水部11〜14に湯水を供給するための給水路36を有している。給水路36は、1本(1系統)の共用流路37と、共用流路37の下流端に分岐状(並列状)に接続された4本(4系統)の分岐路41,42,43,44とを有している。ヘッドシャワー用分岐路41の下流端にはヘッドシャワー用吐水部11が接続されている。ハンドシャワー用分岐路42の下流端にはハンドシャワー用吐水部12が接続されている。ミスト用分岐路43の下流端にはミスト用吐水部13が接続されている。カラン用分岐路44の下流端にはカラン用吐水部14が接続されている。4本の分岐路41〜44のうちカラン用分岐路44は、ハウジング10内における最も低い領域に配索され、給水路36内の残留冷水をカラン用吐水部14から排出するための排水路として機能する。
吐水装置Aは混合部38を有する。混合部38は、共用流路37の上流端に設けられている。混合部38には、給水源39の下流端と給湯源40の下流端とが接続されている。混合部38は、共用流路37を開閉するための開閉弁機構(図示省略)と、開弁時における流量を調節する流量調節機構(図示省略)と、供給された水と湯の混合比を調節する温度調節機構(図示省略)とを備えている。
吐水装置Aは給水温度センサ45を有する。給水温度センサ45は、共用流路37の途中(混合部38より下流側であり、且つ4本の分岐路41〜44の上流端よりも上流側の位置)に設けられ、共用流路37を流れる湯水の温度を検出する。吐水装置Aは、4つの電磁開閉弁46を有する。4つの電磁開閉弁46は、4本の分岐路41〜44の途中に個別に設けられている。各電磁開閉弁46は、各分岐路41〜44における湯水の流動を許容する開弁状態(給水可能状態)と、各分岐路41〜44における湯水の流動を停止する閉弁状態(止水状態)との間で切り替わる。
吐水装置Aは、排水温度センサ47を有する。排水温度センサ47は、4本の分岐路41〜44のうち最も低い領域に配管されたカラン用分岐路44(排水路)のみに設けられている。排水温度センサ47は、カラン用吐水部14から排出される湯水の温度を検出し、排水温度検出信号48を出力する。吐水装置Aは、浴室温度センサ49を有する。浴室温度センサ49は、浴室B内に配置されており、浴室B内の雰囲気温度を検出し、検出信号を出力する。
吐水装置Aは、制御部50を有する。制御部50は、浴室B内(例えば、ハウジング10の内部)に配置されている。制御部50は、選択された吐水部11〜14から設定した温度の湯水を設定流量で吐出させる制御機能を有する。この制御を実行するため、図2に示すように、制御部50には、4つのタッチスイッチ25からのON・OFF信号と、4つの角度センサ28からの角度検出信号と、温度設定操作部29からの温度設定信号31と、給水温度センサ45からの給水温度検出信号が入力されるようになっている。これらの信号に基づき、制御部50は、混合部38の開閉弁機構と流量調節機構と温度調節機構を電気的に制御し、4つの電磁開閉弁46の開閉動作を電気的に制御する。
制御部50は、吐水装置Aの使用を開始するのに先立ち、浴室B内の冷気に身体を晒したり、吐水部11〜14から吐出された冷水を浴びたりすることに起因する不快感を回避するための機能も備えている。具体的には、混合部38から湯を給水路36内に供給しながら給水路36内の冷水を排出するとともに、浴室B内に湯を散布することにより、浴室B内を暖房する。暖房の制御を実行するため、制御部50には、排水温度センサ47からの排水温度検出信号48と、指示部51から出力されて受信部52を経由した指示信号53が入力されるようになっている。
指示部51は、浴室Bの外部に設置され、又は浴室Bの外部において移動可能な状態で設けられるものである。指示部51の一例としては、人の音声を検出するマイクと、検出した言葉の意味を認識する言語認識部と、認識した言葉を指示信号53として出力する信号出力部とを有する音声言語認識装置がある。音声以外による指示部51の例としては、液晶画面を有するリモコン装置を操作したり、スマートホンにダウンロードしたアプリを操作したりする方法がある。指示部51からの指示信号53を受ける受信部52は、浴室B内(例えば、ハウジング10の内部)に配置されている。受信部52に入力された指示信号53は、制御部50に入力される。
制御部50は、浴室B内の暖房が完了したときに、暖房が完了したことを報知する機能を備えている。この報知機能を実行するために、制御部50には、報知部54に向けて報知信号55が出力されるようになっている。報知部54の具体例としては、音声言語認識装置やリモコン装置やスマートホンに画面表示させたり、音声言語認識装置やリモコン装置やスマートホンから音声を出力させたり、光を点灯又は点滅させたりする方法などが考えられる。
次に、吐水装置Aの使用形態について説明する。まず、各吐水部11〜14から吐出させる湯水の温度を設定する。設定の際には、温度設定操作部29を操作することにより、使用したい吐水部11〜14を選択し、選択した吐水部11〜14から吐出させたい湯水の温度を設定する。各吐水部11〜14について、順次、温度を設定していく。設定が完了したら、「終了」の文字35を押す。設定した温度の情報は、制御部50の記憶部(図示省略)で記憶される。
浴室B内を使用する前に事前に暖房するための制御について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。指示部51からの指示信号53が制御部50に入力されると(ステップS101)、カラン分岐路44以外の分岐路41〜43の電磁開閉弁46を閉弁状態にしたままで、カラン用分岐路44(排水路)の電磁開閉弁46を開弁し(ステップS102)、混合部38において湯の供給を開始させる(ステップS103)。この制御により、給水路36内に残留している冷水が、給水路36の下流側からカラン用分岐路44を通ってカラン用吐水部14(排水部)から排出されるとともに、給水路36の上流側に湯が充填されていく。
カラン用吐水部14から排出される水の温度は、排水温度センサ47によりに検出される。制御部50は、排水温度センサ47からの排水温度検出信号48に基づき、残留水の排出が完了したか否かを判断する。給水路36内の冷水が全て排出されると、カラン用吐水部14からは湯が排出されるようになる(ステップS104)。カラン用吐水部14から湯が排出される状態になったことは、排水温度センサ47からの排水温度検出信号48によって検知される。
カラン用吐水部14から湯が排出される状態になると、ミスト用分岐路43の電磁開閉弁46が開弁し(ステップS105)、ミスト用吐水部13からミスト状の湯水が吐出される。吐出の初期は、ミスト用分岐路43内に残留している冷水が吐出されるが、ミスト用分岐路43の長さは比較的短いので、残量冷水が吐出される時間は短時間である。残留冷水の吐出が終わると、直ぐに、温度の高いミストがミスト用吐水部13から浴室B内に散布される。
ミスト用分岐路43の電磁開閉弁46が開弁すると、カラン用分岐路44の電磁開閉弁46が開弁状態から閉弁状態に切り替わり(ステップS106)、カラン用吐水部14からの排水が停止する。ミスト用吐水部13からミストが吐出され続けると、浴室B内の雰囲気温度が次第に上昇していく。浴室B内の温度は、浴室温度センサ49により検出される。浴室B内の温度が、利用者に不快感を与えない程度に上昇すると(ステップS107)、制御部50による暖房制御が終了する。
暖房制御が終了すると、制御部50は暖房完了を知らせるための報知信号55を出力する。報知信号55が入力された報知部54は、暖房が完了したことを音声や文字表示や光の点灯等によって使用者に知らせる。浴室Bの外で待機している利用者は、報知部54からの報知情報により暖房完了をリアルタイムに知ることができるので、無駄な待機時間を費やすことなく浴室Bの利用を開始することができる。利用者が浴室Bに入室すると、浴室B内は既に適温に温められているので、利用者は冷気による不快感を覚えることはない。
次に、制御部50による吐水部11〜14からの吐水制御について説明する。使用する吐水部11〜14のタッチスイッチ25が押されると、そのタッチスイッチ25からON・OFF信号が制御部50に入力される。制御部50は、分岐路41〜44に設けられている4つの電磁開閉弁46のうち選択した吐水部11〜14に接続されている電磁開閉弁46のみを開弁し、他の3つの電磁開閉弁46を閉弁状態とする。
この後、選択した吐水部11〜14のハンドル21〜24を回すと、角度センサ28からの角度検出信号が制御部50に入力される。角度検出信号が入力されると、制御部50は、ハンドル21〜24の回転角度に比例する流量を演算して設定するとともに、給水温度センサ45からの検出信号と、選択した吐水部11〜14の設定温度の記憶情報に基づき、混合部38の開閉弁機構と流量調節機構と温度調節機構に制御信号を送る。これにより、共用流路37が開弁し、選択した吐水部11〜14の設定温度と同じ温度の湯が、ハンドル21〜24の回転角度に応じた流量で吐水部11〜14から吐出される。
吐出中にハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、湯の吐出量が増し、ハンドル21〜24を反時計回り方向へ回転させると、湯の吐出量が少なくなる。尚、ハンドル21〜24の回転角度は、タッチスイッチ25をON状態にした時点で、そのときのハンドル21〜24の回転位置が原点(止水位置)として設定される。この原点位置からハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、原点からの回転角度に比例して吐水量が増大する。ハンドル21〜24を原点位置まで戻すと、止水状態となる。
本実施例1の吐水装置Aは、浴室B内に設けられた吐水部11〜14を有する。吐水部11〜14は、ミスト用吐水部13を含む。吐水装置Aは、吐水部11〜14に湯水を供給する給水路36と、給水路36内の水を排出するための排水部(カラン用吐水部14)とを有する。吐水装置Aは、指示部51と、受信部52とを有する。指示部51は、浴室Bの外部に配置され、浴室B内を暖房するための指示信号53を出力する。受信部52には、指示部51からの指示信号53が入力されるようになっている。
吐水装置Aは、制御部50を備えている。制御部50は、受信部52に入力された指示信号53に基づいて、給水路36に湯を供給しながら給水路36内に残留している水をカラン用吐水部14から排出させる。制御部50は、給水路36内の水温が暖房可能な温度に到達したときに、カラン用吐水部14からの排水を停止するとともに、ミスト用吐水部13からの吐出を開始させる。
浴室Bに入室する前に、指示部51から指示信号53を出力させておくと、制御部50の制御により、給水路36内の冷水がカラン用吐水部14から排出する。そして、給水路36内の水温が暖房可能な温度に到達すると、カラン用吐水部14からの排水が停止し、ミスト用吐水部13から湯が浴室B内に吐出されるので、浴室B内が暖められる。したがって、浴室Bの使用開始時に冷水や冷気に起因する不快感を覚えることがない。
制御部50は、浴室B内の暖房完了を報知する報知信号55を出力するようになっているので、浴室Bの外部で待機している利用者は、浴室Bの外部に居る状態のままで浴室B内の暖房が完了したことを知ることができる。したがって、利用者は、暖房が完了したか否かを浴室Bまで確認をしに行く必要がなく、最適なタイミングで浴室Bの利用を開始することができる。
吐水装置Aは、ミスト用吐水部13と、前記ミスト用吐水部13よりも大流量での吐水が可能なカラン用吐水部14とを含む4つの吐水部11〜14を有している。カラン用吐水部14は、排水部としての機能を発揮し、給水路36内の残留水を排出する。ミスト用吐水部13は、暖房用の湯を吐出するようになっている。給水路36内の水をカラン用吐水部14から大流量で短時間で排出できるので、暖房完了に要する時間を短縮することができる。ミスト用吐水部13は湯を霧状に吐出するので、浴室Bの床だけでなく浴室B内の全体を効率的に温めることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、複数の吐水部の一部が排水部としての機能を兼ね備えているが、排水部は、吐水部とは別の専用手段として設けてもよい。
(2)上記実施例では、冷水を排出するための排水部と、暖房用の湯を吐出するための吐水部とを別々に設けたが、1つの共用機能部から、冷水の排出と暖房用の湯の吐出を行うようにしてもよい。
(3)上記実施例では、制御部が浴室内の暖房完了を報知するようになっているが、制御部は、暖房完了を報知する機能を備えていなくてもよい。
(4)上記実施例では、浴室内の暖房完了を浴室温度センサによって検出するようにしたが、浴室内の暖房完了は、吐水部からの湯の吐出時間や吐出部からの総吐出量等に基づいて検出してもよい。
(5)上記実施例では、ミスト用吐水部から暖房用の湯を吐出するようにしたが、暖房用の湯は、ミスト用吐水部以外の吐水部から吐出してもよい。
(6)上記実施例では、給水路内の水をカラン用吐水部から排出するようにしたが、給水路内の水の排出は、カラン用吐水部以外の吐水部(ヘッドシャワー用吐水部又はハンドシャワー用吐水部)から行うようにしてもよい。
(7)上記実施例では、複数の吐水部がミスト用吐水部を含むが、本発明は、ミスト用吐水部を有しない吐水装置にも適用できる。
(8)上記実施例では、4種類の吐水部を有するが、吐水部の種類数は、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
(9)上記実施例では、吐水部から湯が吐出している給湯状態では、複数の吐水部のうちいずれか1つの吐水部だけから湯が吐出されるようにしたが、複数の吐水部から湯が同時に吐出するようにしてもよい。
(10)上記実施例では、混合部が、水と湯の混合比(給湯温度)を調節する機構だけでなく、吐水部への給湯流量を調節する機構も兼ね備えているが、混合部は、吐水部への給湯流量調節機構を有しない形態であってもよい。この場合、共用流路に1つの給湯流量調節機構を設けてもよく、各吐水部用に分かれた複数の分岐流路に、複数の給湯流量調節機構を個別に設けてもよい。
A…吐水装置
B…浴室
11…ヘッドシャワー用吐水部(吐水部)
12…ハンドシャワー用吐水部(吐水部)
13…ミスト用吐水部(吐水部)
14…カラン用吐水部(吐水部、排水部、大流量吐水部)
36…給水路
50…制御部
51…指示部
52…受信部
53…指示信号
55…報知信号

Claims (3)

  1. 浴室内に設けられた吐水部と、
    前記吐水部に湯水を供給する給水路と、
    前記給水路内の水を排出するための排水部と、
    前記浴室の外部に配置され、前記浴室内を暖房するための指示信号を出力する指示部と、
    前記指示部からの指示信号が入力される受信部と、
    前記受信部に入力された前記指示信号に基づいて、前記給水路に湯を供給しながら前記給水路内の水を前記排水部から排出させ、前記給水路内の湯温が暖房可能な温度に到達したときに前記排水部からの排水を停止するとともに前記吐水部からの吐出を開始させる制御部とを備えていることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記制御部は、前記浴室内の暖房完了を報知する報知信号を出力するようになっていることを特徴とする請求項1記載の吐水装置。
  3. 前記吐水部が、ミスト用吐水部と、前記ミスト用吐水部よりも大流量での吐水が可能な大流量吐水部とを有し、
    前記大流量吐水部が前記排水部として前記給水路内の水を排出し、
    前記ミスト用吐水部が湯を吐出するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吐水装置。
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