JP2020141721A - 医用データ収集装置及び医用診断システム - Google Patents

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Junki Hashizume
惇起 橋爪
隆宏 養田
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隆宏 養田
莉紗 大西
Risa Onishi
莉紗 大西
克人 森野
Katsuto Morino
克人 森野
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Abstract

【課題】処理対象となるデータ及び処理の要求を効率的に管理すること。【解決手段】実施形態の医用データ収集装置は、スキャン部と、関連付け部と、通信部とを備える。スキャン部は、被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集する。関連付け部は、種類が異なる複数の画像を再構成するための複数の再構成要求を、前記データ又は前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータに関連付ける。通信部は、前記複数の再構成要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを、ネットワークを介して接続され、前記複数の再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記複数の画像を再構成する再構成部を備えたサーバに送信する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用データ収集装置及び医用診断システムに関する。
画像診断においては、まずは被検体に対するスキャンが実行され、収集されたデータから診断用の画像データが生成される。スキャンを実行することによって被検体からデータを収集する医用データ収集装置の例としては、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、超音波診断装置等が挙げられる。
医用データ収集装置がデータを収集してから画像診断に至るまでには、複数のステップが存在する。例えば、医用データ収集装置が収集したデータに対しては、まず、前処理が施される。次に、前処理後のデータに基づいて、画像データが再構成される。次に、再構成された画像データに対して、後処理が施される。そして、後処理後の画像データを使用して、画像診断が行われる。
前処理や再構成処理、後処理といった各処理は、予め設定され、又はユーザにより設定された要求に従って実行される。例えば、前処理は、前処理の対象となるデータと、前処理の要求とに基づいて実行される。同様に、再構成処理は、再構成処理の対象となるデータと、再構成処理の要求とに基づいて実行される。同様に、後処理は、後処理の対象となるデータと、後処理の要求とに基づいて実行される。
特開2006−110071号公報 特開平10−127622号公報 特開2003−102721号公報 特開2002−157580号公報
本発明が解決しようとする課題は、処理対象となるデータ及び処理の要求を効率的に管理することである。
実施形態の医用データ収集装置は、スキャン部と、関連付け部と、通信部とを備える。スキャン部は、被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集する。関連付け部は、種類が異なる複数の画像を再構成するための複数の再構成要求を、前記データ又は前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータに関連付ける。通信部は、前記複数の再構成要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを、ネットワークを介して接続され、前記複数の再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記複数の画像を再構成する再構成部を備えたサーバに送信する。
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2Bは、第1の実施形態に係るホストコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係るデータ及び管理の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る再構成処理の一例を示す図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図6Bは、第1の実施形態に係る再構成処理の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係るX線CT装置の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。 図8Aは、第2の実施形態に係るホストコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 図8Bは、第2の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図9は、第3の実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図10は、第3の実施形態に係る後処理の一例を示す図である。 図11Aは、第1の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図11Bは、第3の実施形態に係る後処理の一例を示す図である。 図12は、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図13Aは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図13Bは、第3の実施形態に係る再構成処理及び後処理の一例を示す図である。 図14Aは、第3の実施形態に係る再構成処理及び後処理の一例を示す図である。 図14Bは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図14Cは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図15は、第4の実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図16Aは、第1の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。 図16Bは、第4の実施形態に係る前処理、再構成処理及び後処理の一例を示す図である。 図17は、第5の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、医用データ収集装置及び医用診断システムの実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、図1に示す医用診断システム1を例として説明する。医用診断システム1は、医用データ収集装置の一例であるX線CT装置10と、X線CT装置10とネットワークNWを介して接続されたサーバ20とを含む。なお、図1は、第1の実施形態に係る医用診断システム1の構成の一例を示すブロック図である。
X線CT装置10は、被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集する装置である。また、X線CT装置10は、スキャンを実行することにより収集したデータ、又は、スキャンを実行することにより収集したデータに基づくデータを、ネットワークNWを介してサーバ20に送信する。X線CT装置10の構成については後述する。
サーバ20は、医用データ収集装置から送信されたデータを受け付けて、各種の処理を実行する装置である。例えば、サーバ20は、スキャンを実行することにより収集されたデータをX線CT装置10から受け付けて、前処理、再構成処理及び後処理を実行する。また、例えば、サーバ20は、前処理が施された後の前処理済みデータをX線CT装置10から受け付けて、再構成処理及び後処理を実行する。また、例えば、サーバ20は、再構成処理が施された後の画像データをX線CT装置10から受け付けて、後処理を実行する。サーバ20の構成については後述する。
なお、ネットワークNWを介して接続可能であれば、X線CT装置10及びサーバ20が設置される場所は任意である。例えば、サーバ20は、X線CT装置10と異なる病院に設置されてもよい。即ち、ネットワークNWは、院内で閉じたローカルネットワークにより構成されてもよいし、インターネットを介したネットワークでもよい。また、図1においては、X線CT装置10を1つのみ示すが、医用診断システム1は、X線CT装置10を複数備えてもよい。
また、図1においては、医用データ収集装置の例としてX線CT装置10を示すが、実施形態はこれに限定されるものではない。即ち、医用診断システム1は、X線CT装置10に加えて、又はX線CT装置10に代えて、MRI装置、PET装置、SPECT装置、超音波診断装置といった他種の医用データ収集装置を備えてもよい。
次に、図2Aを用いて、X線CT装置10の構成について説明する。図2Aは、第1の実施形態に係るX線CT装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2Aに示すように、X線CT装置10は、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とを有する。
図2Aにおいては、非チルト状態での回転フレーム113の回転軸又は寝台装置130の天板133の長手方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向とする。また、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とする。なお、図2Aは、説明のために架台装置110を複数方向から描画したものであり、X線CT装置10が架台装置110を1つ有する場合を示す。
架台装置110は、X線管111と、X線検出器112と、回転フレーム113と、X線高電圧装置114と、制御装置115と、ウェッジ116と、コリメータ117と、DAS(Data Acquisition System)118とを有する。
X線管111は、熱電子を発生する陰極(フィラメント)と、熱電子の衝突を受けてX線を発生する陽極(ターゲット)とを有する真空管である。X線管111は、X線高電圧装置114からの高電圧の印加により、陰極から陽極に向けて熱電子を照射することで、被検体Pに対して照射するX線を発生する。
X線検出器112は、X線を検出する検出素子を複数有する。X線検出器112における各検出素子は、X線管111から照射されて被検体Pを通過したX線を検出し、検出したX線量に対応した信号をDAS118へと出力する。X線検出器112は、例えば、X線管111の焦点を中心とした1つの円弧に沿ってチャンネル方向(チャネル方向)に複数の検出素子が配列された複数の検出素子列を有する。X線検出器112は、例えば、チャンネル方向に複数の検出素子が配列された検出素子列が列方向(スライス方向、row方向)に複数配列された構造を有する。
例えば、X線検出器112は、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、フォトダイオード等の光センサを有する。なお、X線検出器112は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム113は、X線管111とX線検出器112とを対向支持し、制御装置115によってX線管111とX線検出器112とを回転させる円環状のフレームである。例えば、回転フレーム113は、アルミニウムを材料とした鋳物である。なお、回転フレーム113は、X線管111及びX線検出器112に加えて、X線高電圧装置114やウェッジ116、コリメータ117、DAS118等を更に支持することもできる。更に、回転フレーム113は、図2Aにおいて図示しない種々の構成を更に支持することもできる。以下では、架台装置110において、回転フレーム113、及び、回転フレーム113と共に回転移動する部分を、回転部とも記載する。
X線高電圧装置114は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管111に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置と、X線管111が発生するX線に応じた出力電圧の制御を行なうX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。なお、X線高電圧装置114は、回転フレーム113に設けられてもよいし、図示しない固定フレームに設けられても構わない。
制御装置115は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置115は、後述する入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置110及び寝台装置130の動作制御を行なう。例えば、制御装置115は、回転フレーム113の回転や架台装置110のチルト、寝台装置130及び天板133の動作等について制御を行なう。なお、制御装置115は架台装置110に設けられてもよいし、コンソール装置140に設けられてもよい。
ウェッジ116は、X線管111から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ116は、X線管111から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管111から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ116は、ウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウム等を加工したフィルタである。
コリメータ117は、ウェッジ116を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ117は、X線絞りと呼ばれる場合もある。また、図2Aにおいては、X線管111とコリメータ117との間にウェッジ116が配置される場合を示すが、X線管111とウェッジ116との間にコリメータ117が配置される場合であってもよい。この場合、ウェッジ116は、X線管111から照射され、コリメータ117により照射範囲が制限されたX線を透過して減衰させる。
DAS118は、X線検出器112が有する各検出素子によって検出されるX線の信号を収集する。例えば、DAS118は、各検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行なう増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。なお、DAS118が生成する検出データは、被検体Pに対してスキャンを実行することにより収集されるデータの一例である。DAS118は、例えば、プロセッサにより実現される。
DAS118が生成した検出データは、回転フレーム113に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置110の非回転部分(例えば、固定フレーム等。図2Aでの図示は省略している)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置140へと転送される。ここで、非回転部分とは、例えば、回転フレーム113を回転可能に支持する固定フレーム等である。なお、回転フレーム113から架台装置110の非回転部分への検出データの送信方法は、光通信に限らず、非接触型の如何なるデータ伝送方式を採用してもよいし、接触型のデータ伝送方式を採用しても構わない。
寝台装置130は、スキャン対象である被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台131と、寝台駆動装置132と、天板133と、支持フレーム134とを有する。基台131は、支持フレーム134を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置132は、被検体Pが載置された天板133を、天板133の長軸方向に移動する駆動機構であり、モータ及びアクチュエータ等を含む。支持フレーム134の上面に設けられた天板133は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置132は、天板133に加え、支持フレーム134を天板133の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置140は、ホストコンピュータ141と、前処理回路142と、再構成回路143と、後処理回路144と、第1記憶回路145と、第2記憶回路146とを備える。なお、コンソール装置140は架台装置110とは別体として説明するが、架台装置110にコンソール装置140又はコンソール装置140の各構成要素の一部が含まれてもよい。
ホストコンピュータ141は、ユーザによる入力操作を受け付けて、X線CT装置10の全体の動作を制御する装置である。なお、図2Aにおいては、コンソール装置140がホストコンピュータ141を含むものとして説明するが、ホストコンピュータ141はコンソール装置140とは別体として構成されてもよい。
ここで、図2Bを用いて、ホストコンピュータ141の構成について説明する。図2Bは、第1の実施形態に係るホストコンピュータ141の構成の一例を示すブロック図である。図2Bに示すように、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411、ディスプレイ1412、第3記憶回路1413、及び、処理回路1414を備える。
入力インターフェース1411は、ユーザから各種の入力操作を受け付けて、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路1414に出力する。例えば、入力インターフェース1411は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等により実現される。なお、入力インターフェース1411は、ホストコンピュータ141本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、入力インターフェース1411は、マウスやキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、ホストコンピュータ141とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路1414へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース1411の例に含まれる。
ディスプレイ1412は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ1412は、処理回路1414によって生成され、又はサーバ20から受信した各種の画像を表示したり、ユーザから各種の操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。例えば、ディスプレイ1412は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。ディスプレイ1412は、デスクトップ型でもよいし、ホストコンピュータ141本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
なお、ホストコンピュータ141は、ディスプレイ1412を複数含んでもよい。例えば、ホストコンピュータ141は、ディスプレイ1412として、物理的に分離した2つのディスプレイ(デュアルディスプレイ)を含んでもよい。また、これら複数のディスプレイ1412は相互に関連するように制御されてもよい。例えば、複数のディスプレイ1412は、連続した1つの領域を表示するように制御される。この場合、ディスプレイ1412における表示領域は、ディスプレイ1412の数に応じて拡張される。
第3記憶回路1413は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、第3記憶回路1413は、X線CT装置10に含まれる各回路がその機能を実現するためのプログラムを記憶する。
処理回路1414は、スキャン機能1414a、関連付け機能1414b、通信機能1414c、受付機能1414d、及び、制御機能1414eを実行することで、X線CT装置10全体の動作を制御する。なお、スキャン機能1414aは、スキャン部の一例である。また、関連付け機能1414bは、関連付け部の一例である。また、通信機能1414cは、通信部の一例である。また、受付機能1414dは、受付部の一例である。
例えば、処理回路1414は、スキャン機能1414aに相当するプログラムを第3記憶回路1413から読み出して実行することにより、被検体Pに対してスキャンを実行してデータを収集する。一例を挙げると、スキャン機能1414aは、X線高電圧装置114を制御することにより、X線管111に高電圧を供給する。これにより、X線管111は、被検体Pに対して照射するX線を発生する。また、スキャン機能1414aは、寝台駆動装置132を制御することにより、被検体Pを架台装置110の撮影口内へ移動させる。また、スキャン機能1414aは、ウェッジ116の位置を調整する。また、スキャン機能1414aは、コリメータ117の開口度及び位置を調整する。また、スキャン機能1414aは、制御装置115を制御することにより、回転部を回転させる。そして、スキャン機能1414aは、DAS118を制御してX線検出器112における各検出素子からX線の信号を収集し、検出データを生成する。
また、処理回路1414は、関連付け機能1414bに相当するプログラムを第3記憶回路1413から読み出して実行することにより、処理の要求を、処理対象となるデータに対して関連付ける。また、処理回路1414は、通信機能1414cに相当するプログラムを第3記憶回路1413から読み出して実行することにより、ネットワークNWを介したデータの送受信を制御する。例えば、通信機能1414cは、関連付け機能1414bによって関連付けが行われたデータをサーバ20に送信する。また、処理回路1414は、受付機能1414dに相当するプログラムを第3記憶回路1413から読み出して実行することにより、入力インターフェース1411を介して、ユーザから各種の入力操作を受け付ける。なお、関連付け機能1414bが関連付けを行なう処理の要求及びデータ、通信機能1414cがサーバ20に送信するデータ、及び、受付機能1414dが受け付ける入力操作については、それぞれ後に詳述する。
また、処理回路1414は、制御機能1414eに相当するプログラムを第3記憶回路1413から読み出して実行することにより、ディスプレイ1412における表示の制御を行なう。例えば、制御機能1414eは、ユーザから各種の操作を受け付けるためのGUIをディスプレイ1412に表示させる。また、例えば、制御機能1414eは、後述する第2記憶回路146に記憶された各種の画像データをディスプレイ1412に表示させる。一例を挙げると、制御機能1414eは、前処理済みデータに基づいて再構成された画像データや後処理済み画像データを第2記憶回路146から読み出して、ディスプレイ1412に表示させる。また、制御機能1414eは、処理の要求を作成する。なお、処理の要求については後述する。
図2Aに戻って説明を続ける。前処理回路142は、前処理要求、及び、DAS118から出力されたデータに基づいて前処理を実行し、前処理済みデータを生成する。例えば、前処理回路142は、前処理要求に従って、DAS118から出力されたデータに対して、対数変換処理やオフセット補正処理、チャンネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施す。なお、DAS118から出力され、前処理が施される前のデータについては、純生データとも記載する。また、前処理が施された後の前処理済みデータについては、生データとも記載する。また、前処理が施される前のデータ、及び、前処理が施された後の前処理済みデータを総称して、投影データとも記載する。
なお、前処理要求は、予め設定されるものであってもよいし、ユーザが設定するものであってもよい。例えば、前処理要求は、前処理の種類や条件を設定した前処理パラメータセットを含む。また、例えば、前処理要求は、前処理パラメータセットを特定するための情報を含む。一例を挙げると、ホストコンピュータ141における第3記憶回路1413は、前処理パラメータセットを特定するための情報と、前処理パラメータセットとを対応付けたテーブルを記憶する。この場合、前処理回路142は、前処理パラメータセットを特定するための情報と第3記憶回路1413に記憶されたテーブルとに基づいて前処理パラメータセットを特定し、特定した前処理パラメータセットに従って、DAS118から出力されたデータに対する前処理を実行する。
再構成回路143は、再構成要求及び前処理済みデータに基づいて再構成処理を実行し、画像データを再構成する。例えば、再構成回路143は、再構成要求に従って、前処理済みデータに対してフィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行なうことにより、画像データを生成する。なお、前処理済みデータに基づいて再構成された画像データについては、再構成画像データとも記載する。再構成画像データは、例えば、Z軸方向の各位置について生成された複数の断層画像(スライス)である。
なお、再構成要求は、予め設定されるものであってもよいし、ユーザが設定するものであってもよい。例えば、再構成要求は、再構成処理の種類や条件を設定した再構成パラメータセットを含む。また、例えば、再構成要求は、再構成パラメータセットを特定するための情報を含む。一例を挙げると、ホストコンピュータ141における第3記憶回路1413は、再構成パラメータセットを特定するための情報と、再構成パラメータセットとを対応付けたテーブルを記憶する。この場合、再構成回路143は、再構成パラメータセットを特定するための情報と第3記憶回路1413に記憶されたテーブルとに基づいて再構成パラメータセットを特定し、特定した再構成パラメータセットに従って、前処理済みデータに対する再構成処理を実行する。
後処理回路144は、後処理要求及び再構成画像データに基づいて後処理を実行し、後処理済み画像データを生成する。例えば、後処理回路144は、後処理要求に従って再構成画像データに対して解析処理を実行し、後処理済み画像データとして、解析結果を示す画像データを生成する。また、例えば、後処理回路144は、後処理要求に従い、後処理済み画像データとして、再構成画像データから診断用の2次元画像データを生成する。
なお、後処理要求は、予め設定されるものであってもよいし、ユーザが設定するものであってもよい。例えば、後処理要求は、後処理の種類や条件を設定した後処理パラメータセットを含む。また、例えば、後処理要求は、後処理パラメータセットを特定するための情報を含む。一例を挙げると、ホストコンピュータ141における第3記憶回路1413は、後処理パラメータセットを特定するための情報と、後処理パラメータセットとを対応付けたテーブルを記憶する。この場合、後処理回路144は、後処理パラメータセットを特定するための情報と第3記憶回路1413に記憶されたテーブルとに基づいて後処理パラメータセットを特定し、特定した後処理パラメータセットに従って、再構成画像データに対する後処理を実行する。
第1記憶回路145は、前処理済みデータ(生データ)を記憶する。なお、第1記憶回路145は、前処理が施される前のデータ(純生データ)を更に記憶することとしてもよい。第2記憶回路146は、各種の画像データを記憶する。例えば、第2記憶回路146は、前処理済みデータに基づいて再構成された再構成画像データや、再構成画像データを処理して生成された後処理済み画像データを記憶する。例えば、第1記憶回路145及び第2記憶回路146は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。
図2A及び図2Bに示したX線CT装置10においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第3記憶回路1413へ記憶されている。処理回路1414、前処理回路142、再構成回路143及び後処理回路144は、第3記憶回路1413からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路1414、前処理回路142、再構成回路143及び後処理回路144は、それぞれ、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、図2Bにおいては単一の処理回路1414にて、スキャン機能1414a、関連付け機能1414b、通信機能1414c、受付機能1414d、及び、制御機能1414eが実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路1414を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路1414、前処理回路142、再構成回路143及び後処理回路144が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
次に、図3を用いて、サーバ20について説明する。図3は、第1の実施形態に係るサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ20は、入力インターフェース21、ディスプレイ22、第4記憶回路23、処理回路24、及び、再構成回路25を備える。
入力インターフェース21は、ユーザから各種の入力操作を受け付けて、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路24に出力する。例えば、入力インターフェース21は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等により実現される。なお、入力インターフェース21は、サーバ20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、入力インターフェース21は、マウスやキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、サーバ20とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路24へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース21の例に含まれる。
ディスプレイ22は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ22は、X線CT装置10から送信された画像を表示したり、処理回路24によって生成された画像を表示したり、ユーザから各種の操作を受け付けるためのGUIを表示したりする。例えば、ディスプレイ22は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイである。ディスプレイ22は、デスクトップ型でもよいし、サーバ20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。なお、ホストコンピュータ141におけるディスプレイ1412と同様、サーバ20は、ディスプレイ22を複数含んでもよい。
第4記憶回路23は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、第4記憶回路23は、サーバ20に含まれる各回路がその機能を実現するためのプログラムを記憶する。
処理回路24は、通信機能241、受付機能242、及び、制御機能243を実行することで、サーバ20全体の動作を制御する。例えば、処理回路24は、通信機能241に相当するプログラムを第4記憶回路23から読み出して実行することにより、ネットワークNWを介したデータの送受信を制御する。例えば、通信機能241は、関連付け機能1414bによって関連付けが行われたデータを、X線CT装置10から受信する。また、処理回路24は、受付機能242に相当するプログラムを第4記憶回路23から読み出して実行することにより、入力インターフェース21を介して、ユーザから各種の入力操作を受け付ける。また、処理回路24は、制御機能243に相当するプログラムを第4記憶回路23から読み出して実行することにより、ディスプレイ22における表示の制御を行なう。
再構成回路25は、再構成要求及び前処理済みデータに基づいて再構成処理を実行し、再構成画像データを再構成する。例えば、再構成回路25は、X線CT装置10から送信された前処理済みデータと、前処理済みデータに関連付けられた再構成要求とに基づいて、再構成画像データを再構成する。なお、再構成回路25は、再構成部の一例である。
図3に示すサーバ20においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で第4記憶回路23へ記憶されている。処理回路24及び再構成回路25は、第4記憶回路23からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路24及び再構成回路25は、それぞれ、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、図3においては単一の処理回路24にて、通信機能241、受付機能242及び制御機能243が実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路24を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路24及び再構成回路25が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは第3記憶回路1413又は第4記憶回路23に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
なお、図1及び図2においては、単一の第3記憶回路1413又は第4記憶回路23が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、複数の第3記憶回路1413を分散して配置し、処理回路1414、前処理回路142、再構成回路143及び後処理回路144は、個別の第3記憶回路1413から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。同様に、複数の第4記憶回路23を分散して配置し、処理回路24及び再構成回路25は、個別の第4記憶回路23から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。また、第3記憶回路1413又は第4記憶回路23にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは、回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
上述したように、医用診断システム1は、X線CT装置10に含まれる再構成回路143と、サーバ20に含まれる再構成回路25とを備える。この場合、再構成処理は、再構成回路143により行われてもよいし、再構成回路25により行われてもよい。一例を挙げると、医用診断システム1においては、従来法による再構成処理は再構成回路143により行われ、計算負荷の大きい再構成処理やその他特殊な再構成処理は再構成回路25により行われる。なお、第1の実施形態においては、前処理は前処理回路142が実行するものとして説明する。また、第1の実施形態においては、後処理は後処理回路144が実行し、或いは後処理は実行されないものとして説明する。
ここで、図4を用いて、再構成処理が再構成回路143により行われる場合における、処理対象となるデータ及び処理の要求の管理について説明する。図4は、第1の実施形態に係るデータ及び管理の一例を示す図である。
例えば、まず、ホストコンピュータ141は、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータを収集する。ここで、前処理回路142は、前処理要求に従って、スキャンを実行することによって収集されたデータを処理する。例えば、前処理回路142は、DAS118から出力されたデータを順次処理し、生成した前処理済みデータを第1記憶回路145に記憶させる。なお、前処理要求は、例えば、ホストコンピュータ141においてユーザにより設定され、或いは事前に設定されて、ホストコンピュータ141の第3記憶回路1413に記憶される。即ち、前処理回路142は、ホストコンピュータ141から取得した前処理要求と、DAS118から取得したデータとに基づいて前処理を実行する。或いは、前処理回路142は、被検体Pに対してスキャンを実行することにより収集され、第1記憶回路145に記憶されたデータに対して前処理を実行してもよい。この場合、前処理回路142は、ホストコンピュータ141から取得した前処理要求と、第1記憶回路145から取得したデータとに基づいて前処理を実行することとなる。
次に、再構成回路143は、図4に示すように、第1記憶回路145から前処理済みデータを読み出す。また、再構成回路143は、再構成要求に従って再構成処理を実行して、再構成画像データを生成する。また、再構成回路143は、生成した再構成画像データを第2記憶回路146に記憶させる。なお、再構成要求は、例えば、ホストコンピュータ141においてユーザにより設定され、或いは事前に設定されて、ホストコンピュータ141の第3記憶回路1413に記憶される。即ち、再構成回路143は、ホストコンピュータ141から取得した再構成要求と、第1記憶回路145から取得した前処理済みデータとに基づいて再構成処理を実行する。
次に、後処理回路144は、第2記憶回路146から再構成画像データを読み出し、後処理要求に従って後処理を実行して、後処理済み画像データを生成する。また、後処理回路144は、生成した後処理済み画像データを第2記憶回路146に記憶させる。なお、後処理要求は、例えば、ホストコンピュータ141においてユーザにより設定され、或いは事前に設定されて、ホストコンピュータ141の第3記憶回路1413に記憶される。即ち、後処理回路144は、ホストコンピュータ141から取得した後処理要求と、第2記憶回路146から取得した再構成画像データとに基づいて後処理を実行する。
ここで、図5を用いて、再構成回路143による再構成処理についてより詳細に説明する。図5は、第1の実施形態に係る再構成処理の一例を示す図である。なお、図5においては、再構成処理の対象となる前処理済みデータの一例として、前処理済みデータDb11について説明する。また、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータであって、前処理済みデータDb11の生成に使用されたデータをデータDa11と記載する。また、前処理済みデータDb11に基づいて再構成された再構成画像データを画像データDc11と記載し、画像データDc11を処理して生成された後処理済み画像データを後処理済み画像データDd11と記載する。
図5に示すように、ホストコンピュータ141は、まず、再構成要求に対応する再構成パラメータセットを作成する。なお、再構成パラメータセットの具体例としては、再構成処理の種類や条件が挙げられる。例えば、再構成パラメータセットには、FBP(Filtered Back Projection)法や逐次近似再構成法、逐次近似応用再構成法、DLR(Deep Learning Reconstruction)法といった各種の再構成処理のうち、いずれの種類の再構成を実行するかを示す情報が含まれる。また、例えば、再構成パラメータセットには、処理の繰り返し回数(イタレーション数)、FOV(Field Of View)のサイズ、使用するフィルタの種類やサイズといった各種の再構成条件の設定値が含まれる。例えば、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411を介してユーザからの入力操作を受け付けることにより、再構成パラメータセットを作成する。或いは、ホストコンピュータ141は、スキャン条件や患者情報等に基づいて、再構成パラメータセットを自動で作成してもよい。
次に、ホストコンピュータ141は、前処理済みデータDb11の保存先を取得する。例えば、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411を介してユーザからの入力操作を受け付けることにより、前処理済みデータDb11の保存先を取得する。或いは、ホストコンピュータ141は、空き容量等に基づいて、前処理済みデータDb11の保存先を自動で取得してもよい。なお、以下では、前処理済みデータDb11の保存先として、第1記憶回路145を取得したものとして説明する。
次に、ホストコンピュータ141は、画像データDc11の保存先を取得する。例えば、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411を介してユーザからの入力操作を受け付けることにより、画像データDc11の保存先を取得する。或いは、ホストコンピュータ141は、空き容量等に基づいて、画像データDc11の保存先を自動で取得してもよい。なお、以下では、画像データDc11の保存先として、第2記憶回路146を取得したものとして説明する。
次に、ホストコンピュータ141は、再構成回路143に対して、作成した再構成要求を送信するとともに、前処理済みデータDb11及び画像データDc11の保存先を通知する。次に、再構成回路143は、ホストコンピュータ141からの通知に基づいて、前処理済みデータDb11を第1記憶回路145から読み込む。次に、再構成回路143は、ホストコンピュータ141から送信された再構成要求、及び第1記憶回路145から読み込んだ前処理済みデータDb11に基づいて、画像データDc11を再構成する。そして、再構成回路143は、ホストコンピュータ141からの通知に基づいて、再構成した画像データDc11を第2記憶回路146に保存し、処理を終了する。
上述したように、処理対象となるデータ及び処理の要求は、コンソール装置140内に分散している。例えば、前処理要求や再構成要求、後処理要求といった各要求は、ホストコンピュータ141において管理されている。また、例えば、データDa11や前処理済みデータDb11といった投影データは、第1記憶回路145において管理されている。また、例えば、画像データDc11や後処理済み画像データDd11といった画像データは、第2記憶回路146において管理されている。
従って、処理を実行する上では、処理対象となるデータ及び処理の要求をそれぞれ収集する必要があり、処理フローが複雑なものとなる。特に、再構成処理をサーバ20の再構成回路25が実行する場合等、処理の一部が別装置で実行される場合には、処理フローの複雑化が顕著である。また、同一のデータに対して処理の要求が複数ある場合もある。例えば、同一の前処理済みデータに対して、FBP法による再構成処理と逐次近似再構成法による再構成処理とが要求される場合がある。そして、コンソール装置140内に分散しているデータ及び複数の要求に基づく処理を、コンソール装置140と異なる別装置において実行するとなれば、処理フローは更に複雑化する。
そこで、X線CT装置10は、処理対象となるデータ及び処理の要求を効率的に管理することで、処理の一部が別装置で実行される場合や処理の要求が複数ある場合においても効率的に処理を進めることを可能とする。
以下では、前処理をX線CT装置10における前処理回路142が実行し、再構成処理をサーバ20における再構成回路25が実行する場合について説明する。また、以下では、同一の前処理済みデータに対して、種類が異なる複数の画像データを再構成するための複数の再構成要求がある場合について説明する。この場合、X線CT装置10は、複数の再構成要求を前処理済みデータに関連付け、複数の再構成要求が関連付けられた前処理済みデータを、再構成回路25を備えたサーバ20に送信する。
一例を挙げると、ユーザは、同一の前処理済みデータDb21から、標準偏差(SD:Standard Deviation)や解像度が異なる複数の再構成画像データを取得するため、再構成要求Rr11に対応する再構成パラメータセットPr11と、再構成要求Rr12に対応する再構成パラメータセットPr12とを設定する。この場合、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12を、前処理済みデータDb21に関連付ける。例えば、関連付け機能1414bは、図6Aに示すように、再構成要求Rr11に対応する再構成パラメータセットPr11と、再構成要求Rr12に対応する再構成パラメータセットPr12とを、前処理済みデータDb21に付帯させる。また、通信機能1414cは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12が関連付けられた前処理済みデータDb21を、再構成回路25を備えたサーバ20に送信する。なお、図6Aは、第1の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
ここで、図6Bを用いて、再構成回路25による再構成処理についてより詳細に説明する。図6Bは、第1の実施形態に係る再構成処理の一例を示す図である。なお、図6Bにおいては、再構成処理の対象となる前処理済みデータの一例として、前処理済みデータDb21について説明する。また、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータであって、前処理済みデータDb21の生成に使用されたデータをデータDa21と記載する。また、前処理済みデータDb21に基づいて再構成された再構成画像データを画像データDc21と記載する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータDa21を収集する。また、前処理回路142は、データDa21を処理して前処理済みデータDb21を生成し、第1記憶回路145に保存する。
次に、制御機能1414eは、第1記憶回路145から前処理済みデータDb21を読み込み、各再構成要求に対して再構成パラメータセットを作成する。例えば、制御機能1414eは、まず、第1記憶回路145に保存された複数の前処理済みデータの中から前処理済みデータDb21を選択する操作を、入力インターフェース1411を介して受け付ける。また、制御機能1414eは、選択された前処理済みデータDb21を示す画面をディスプレイ1412に表示させる。次に、制御機能1414eは、再構成パラメータセットPr11の入力操作及び再構成パラメータセットPr12の入力操作を受け付けることで、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12のそれぞれに対して再構成パラメータセットを作成する。
次に、関連付け機能1414bは、処理済みデータDb21に再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12を関連付ける。ここで、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12が関連付けられた前処理済みデータDb21を、第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12に対応する複数の再構成パラメータセットを付帯させた前処理済みデータDb21、又は、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12に対応する複数の再構成パラメータセットを特定するための情報を付帯させた前処理済みデータDb21を、第1記憶回路145に記憶させる。即ち、関連付け機能1414bは、関連付けした状態において、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と、前処理済みデータDb21とを、第1記憶回路145に記憶させる。或いは、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とを異なる記憶回路に記憶させることとしてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、関連付けした状態において、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12を第3記憶回路1413に記憶させ、前処理済みデータDb21を第1記憶回路145に記憶させる。
次に、通信機能1414cは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12が関連付けられた前処理済みデータDb21をサーバ20に送信する。次に、前処理済みデータDb21を受信したサーバ20は、各再構成要求に対する再構成処理を実行する。例えば、サーバ20は、前処理済みデータDb21に関連付けられた複数の再構成要求をキューに積み、順に再構成処理を実行する。
例えば、サーバ20における再構成回路25は、まず、再構成要求Rr11に対する再構成処理を実行して、画像データDc21を再構成する。次に、通信機能241は、再構成された画像データDc21を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc21を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。これにより、制御機能1414eは、画像データDc21に基づく表示を行なうことが可能となる。
次に、サーバ20における再構成回路25は、再構成要求Rr12に対する再構成処理を実行して、画像データDc22を再構成する。次に、通信機能241は、再構成された画像データDc22を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc22を受信して第2記憶回路146に記憶させる。これにより、制御機能1414eは、画像データDc22に基づく表示を行なうことが可能となる。
図6A及び図6Bに示したように、X線CT装置10は、複数の再構成要求を前処理済みデータに関連付け、複数の再構成要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する。これにより、X線CT装置10は、同一の前処理済みデータに対して複数の再構成処理がある場合においても、サーバ20側で前処理済みデータ及び再構成要求をそれぞれ収集することなく、再構成回路25による再構成処理を効率的に実行することを可能とする。即ち、X線CT装置10は、処理対象となる前処理済みデータ、及び、再構成要求を効率的に管理することができる。
なお、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータを送信した後においても、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータを送信した後において、ユーザは、再構成中断要求や、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求といった種々の要求を追加することができる。
例えば、前処理済みデータDb21に関連付けられた再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とに基づいて再構成回路25が画像データDc21及び画像データDc22を再構成している間において、ユーザは、入力インターフェース1411を介して、再構成中断要求を入力する。この場合、受付機能1414dは、入力された再構成中断要求を受け付ける。
なお、受付機能1414dは、再構成回路25が再構成処理を実行している間にのみ再構成中断要求を受け付けることとしてもよい。例えば、受付機能1414dは、サーバ20から、再構成回路25が再構成処理を開始した旨の通知及び再構成回路25が再構成処理を終了した旨の通知を受け付け、再構成回路25が再構成処理を開始してから終了するまでの間にのみ再構成中断要求を受け付ける。
次に、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた再構成中断要求を、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とに関連付けて、サーバ20に送信する。例えば、通信機能1414cは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とを特定する情報を再構成中断要求に付帯させた上で、再構成中断要求をサーバ20に送信する。また、通信機能241は、X線CT装置10から送信された再構成中断要求を受信する。
再構成処理を実行している間に通信機能241が再構成中断要求を受信した場合、再構成回路25は、状態を保存して、再構成処理を中断する。例えば、再構成回路25は、中断した時点での再構成処理の状態を示す情報を、第4記憶回路23に記憶させる。また、例えば、再構成回路25は、中断した時点での再構成処理の状態を示す情報を前処理済みデータDb21に付帯させた上で、前処理済みデータDb21を第4記憶回路23に記憶させる。
再構成処理が中断した場合、受付機能1414dは、更に、入力インターフェース1411を介してユーザから再構成再開要求を受け付ける。受付機能1414dが再構成再開要求を受け付けた場合、通信機能1414cは、再構成再開要求を、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とに関連付けて、サーバ20に送信する。また、通信機能241は、X線CT装置10から送信された再構成再開要求を受信する。そして、通信機能241が再構成再開要求を受信した場合、再構成回路25は、中断していた状態から再構成処理を再開する。
また、例えば、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb21を送信した後において、ユーザは、入力インターフェース1411を介して、再構成要求の削除要求を入力する。ここで、削除要求は、前処理済みデータDb21に関連付けられた再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12のうちの一部のみを削除するものであってもよいし、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12の全部を削除するものであってもよい。また、受付機能1414dは、ユーザから入力された削除要求を受け付ける。以下では一例として、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12のうち、再構成要求Rr11を削除する削除要求を受付機能1414dが受け付けた場合について説明する。
次に、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた削除要求を、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とに関連付けて、サーバ20に送信する。例えば、通信機能1414cは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とを特定する情報を削除要求に付帯させた上で、削除要求をサーバ20に送信する。
次に、通信機能241は、X線CT装置10から送信された、再構成要求Rr11を削除する削除要求を受信する。ここで、再構成要求Rr11に対する再構成処理が開始される前に通信機能241が削除要求を受信した場合、再構成回路25は、キューに積まれた再構成要求Rr11を削除する。また、再構成要求Rr11に対する再構成処理を実行している間に通信機能241が再構成中断要求を受信した場合、再構成回路25は、再構成要求Rr11に対する再構成処理を終了する。ここで、キューに別の再構成要求が積まれている場合、再構成回路25は、次の再構成処理を開始する。例えば、再構成回路25は、削除された再構成要求Rr11に対する再構成処理を終了して、再構成要求Rr12に対する再構成処理を開始する。
また、例えば、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb21を送信した後において、ユーザは、入力インターフェース1411を介して、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と異なる追加の再構成要求を入力する。以下では一例として、ユーザが追加の再構成要求Rr13を入力した場合について説明する。また、受付機能1414dは、ユーザから入力された追加の再構成要求Rr13を受け付ける。
次に、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた追加の再構成要求Rr13を、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とに関連付けて、サーバ20に送信する。例えば、通信機能1414cは、再構成要求Rr11及び再構成要求Rr12と前処理済みデータDb21とを特定する情報を追加の再構成要求Rr13に付帯させた上で、追加の再構成要求Rr13をサーバ20に送信する。
次に、通信機能241は、X線CT装置10から送信された追加の再構成要求Rr13を受信し、追加の再構成要求Rr13をキューに登録する。そして、再構成回路25は、キューに積まれた再構成要求を順次読み出し、再構成要求Rr11に対する再構成処理、再構成要求Rr12に対する再構成処理、及び、追加の再構成要求Rr13に対する再構成処理をそれぞれ実行する。
なお、入力インターフェース1411を介して追加の再構成要求を入力する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。即ち、X線CT装置10において追加の再構成要求を入力する場合に限らず、ユーザは、任意の装置において追加の再構成要求を入力することができる。
例えば、ユーザは、入力インターフェース21を介して追加の再構成要求Rr13を入力する。即ち、ユーザは、サーバ20において追加の再構成要求Rr13を入力する。この場合、受付機能242は、ユーザから入力された追加の再構成要求Rr13を受け付けて、キューに登録する。また、再構成回路25は、キューに積まれた再構成要求を順次読み出し、再構成要求Rr11に対する再構成処理、再構成要求Rr12に対する再構成処理、及び、追加の再構成要求Rr13に対する再構成処理をそれぞれ実行する。再構成中断要求や、再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求についても同様に、サーバ20における受付機能242が受け付けることとしてもよい。
次に、X線CT装置10による処理の手順の一例を、図7を用いて説明する。図7は、第1の実施形態に係るX線CT装置10の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。
ステップS101は、処理回路1414が実行するスキャン機能1414aに対応する。ステップS106は、処理回路1414が実行する関連付け機能1414bに対応する。ステップS107、ステップS109、ステップS111及びステップS115は、処理回路1414が実行する通信機能1414cに対応する。ステップS108、ステップS110、ステップS112、ステップS113及びステップS116は、処理回路1414が実行する受付機能1414dに対応する。ステップS104及びステップS105は、処理回路1414が実行する制御機能1414eに対応する。ステップS102及びステップS103は、前処理回路142に対応する。
まず、処理回路1414は、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータを収集する(ステップS101)。次に、前処理回路142は、ステップS101にて収集されたデータに対する前処理を実行し(ステップS102)、前処理済みデータを第1記憶回路145に保存する(ステップS103)。次に、処理回路1414は、再構成要求の有無を判定し(ステップS104)、再構成要求がない場合には待機状態となる(ステップS104否定)。
一方で、再構成要求があった場合(ステップS104肯定)、処理回路1414は、再構成要求に対応する再構成パラメータセットを作成し(ステップS105)、再構成要求を前処理済みデータに関連付ける(ステップS106)。次に、処理回路1414は、再構成要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する(ステップS107)。
ここで、処理回路1414は、ユーザから再構成中断要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS108)。再構成中断要求を受け付けた場合(ステップS108肯定)、処理回路1414は、受け付けた再構成中断要求をサーバ20に送信する(ステップS109)。次に、処理回路1414は、再構成再開要求を受け付けたか否かを判定し(ステップS110)、再構成再開要求を受け付けない場合には待機状態となる(ステップS110否定)。一方で、再構成再開要求を受け付けた場合には(ステップS110肯定)、受け付けた再構成再開要求をサーバ20に送信し(ステップS111)、再度ステップS108に移行する。
一方で、再構成中断要求を受け付けなかった場合(ステップS108否定)、処理回路1414は、ユーザから、再構成要求の削除要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS112)。再構成要求の削除要求を受け付けた場合、処理回路1414は、後述するステップS116に移行する。一方で、削除要求を受け付けない場合には(ステップS1112否定)、処理回路1414は、ユーザから、追加の再構成要求を受け付けたか否かを判定し(ステップS113)、追加の再構成要求を受け付けた場合には(ステップS113肯定)、再度ステップS105に移行する。
一方で、追加の再構成要求を受け付けない場合(ステップS113否定)、処理回路1414は、サーバ20から、ステップS107にて送信した再構成要求に対する再構成処理により生成された画像データを受け付けたか否かを判定し(ステップS114)、画像データを受け付けない場合には待機状態となる(ステップS114否定)。一方で、サーバ20から画像データを受け付けた場合(ステップS114肯定)、処理回路1414は、受け付けた画像データを第2記憶回路146に保存する(ステップS115)。
ステップS115の後、又は再構成要求の削除要求を受け付けた場合、処理回路1414は、未処理の再構成要求が残っているか否かを判定する(ステップS116)。例えば、処理回路1414は、ネットワークNWを介してサーバ20のキューを参照することで、未処理の再構成要求が残っているか否かを判定する。ここで、未処理の再構成要求が残っている場合(ステップS116肯定)、処理回路1414は、再度ステップS108に移行する。一方で、未処理の再構成要求がない場合(ステップS116否定)、処理回路1414は、処理を終了する。
上述したように、第1の実施形態によれば、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータを収集する。また、関連付け機能1414bは、再構成要求を前処理済みデータに関連付ける。また、通信機能1414cは、再構成要求が関連付けられた前処理済みデータを、ネットワークNWを介して接続され、再構成要求及び前処理済みデータに基づいて画像データを再構成する再構成回路25を備えたサーバ20に送信する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10は、再構成処理をサーバ20の再構成回路25が実行する場合においても、再構成処理の対象となる前処理済みデータ及び再構成要求を効率的に管理することができる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、関連付け機能1414bは、種類が異なる複数の画像データを再構成するための複数の再構成要求を前処理済みデータに関連付ける。また、通信機能1414cは、複数の再構成要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10は、同一の前処理済みデータに対して複数の再構成要求がある場合においても、前処理済みデータ及び再構成要求を効率的に管理することができる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから再構成中断要求を受け付ける。また、再構成回路25が画像データを再構成している間に受付機能1414dが再構成中断要求を受け付けた場合、通信機能1414cは、再構成中断要求をサーバ20に送信する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10によれば、ユーザは、X線CT装置10を操作することにより、サーバ20における再構成処理を中断させることができる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介して、ユーザから、サーバ20に送信された再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求を受け付ける。また、受付機能1414dが削除要求を受け付けた場合、通信機能1414cは、削除要求をサーバ20に送信する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10によれば、ユーザは、X線CT装置10を操作することにより、サーバ20に送信された再構成要求を削除することができる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介して、ユーザから、サーバ20に送信された再構成要求と異なる追加の再構成要求を受け付ける。また、受付機能1414dが追加の再構成要求を受け付けた場合、通信機能1414cは、追加の再構成要求をサーバ20に送信する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10によれば、ユーザは、X線CT装置10を操作することにより、再構成要求を追加することができる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、第1記憶回路145は、複数の再構成要求と、複数の再構成要求が関連付けられた前処理済みデータとを記憶する。或いは、第3記憶回路1413は、複数の再構成要求を記憶し、第1記憶回路145は、複数の再構成要求が関連付けられた前処理済みデータを記憶する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置10によれば、再構成された画像データの他に、再構成処理に使用された前処理済みデータ及び再構成要求を保存しておくことができる。これにより、例えば、再構成された画像データに不具合が生じた場合の原因究明等を目的として、再構成処理を復元することが可能となる。
なお、これまで、前処理済みデータを第1記憶回路145が記憶し、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済みデータに対して再構成要求を関連付けるものとして説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済みデータに対して再構成要求を関連付けることとしてもよい。
例えば、前処理回路142は、スキャン機能1414aによるスキャンによってデータが収集されるごとに、収集されたデータを処理して前処理済みデータを順次生成する。また、関連付け機能1414bは、前処理回路142により前処理済みデータが生成されるごとに再構成要求を前処理済みデータに順次関連付ける。即ち、関連付け機能1414bは、スキャンと連動して、再構成要求を前処理済みデータに関連付ける。そして、通信機能1414cは、関連付け機能1414bによる関連付けが行われるごとに、再構成要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に順次送信する。
また、これまで、前処理済みデータに再構成要求を関連付けるものとして説明したが、関連付け機能1414bは、スキャンを実行することにより収集されたデータに再構成要求を関連付けることとしてもよい。この場合、通信機能1414cは、再構成要求が関連付けられたデータをサーバ20に送信する。また、サーバ20は、受信したデータを処理して前処理済みデータを生成し、受信したデータに関連付けられた再構成要求、及び、生成した前処理済みデータに基づいて、画像データを再構成する。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、複数の再構成要求が関連付けられたデータ又は前処理済みデータをX線CT装置10からサーバ20に送信する場合について説明した。第2の実施形態では、更に、複数の再構成要求のそれぞれに対して設定された優先度を付帯させて、データ又は前処理済みデータをX線CT装置10からサーバ20に送信する場合について説明する。
第2の実施形態に係る医用診断システム1は、図1に示した医用診断システム1と同様の構成を有し、処理回路1414が図8Aに示す設定機能1414fを更に実行する点で相違する。なお、図8Aは、第2の実施形態に係るホストコンピュータ141の構成の一例を示すブロック図である。設定機能1414fは、設定部の一例である。以下、第1の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1、図2A、図2B及び図3と同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施形態では、前処理済みデータDb31に対して、再構成要求Rr14に対応する再構成パラメータセットPr14と、再構成要求Rr15に対応する再構成パラメータセットPr15と、再構成要求Rr16に対応する再構成パラメータセットPr16とが設定された場合を一例として説明する。この場合、設定機能1414fは、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15及び再構成要求Rr16のそれぞれに対して優先度を設定する。例えば、設定機能1414fは、ユーザからの入力操作に基づいて、再構成要求Rr14に対して「優先度2」、再構成要求Rr15に対して「優先度1」、再構成要求Rr16に対して「優先度3」を設定する。
次に、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15及び再構成要求Rr16を、前処理済みデータDb31に関連付ける。例えば、関連付け機能1414bは、図8Bに示すように、再構成要求Rr14に対応する再構成パラメータセットPr14と、再構成要求Rr15に対応する再構成パラメータセットPr15と、再構成要求Rr16に対応する再構成パラメータセットPr16とを、前処理済みデータDb31に付帯させる。更に、関連付け機能1414bは、設定機能1414fにより設定された優先度を、複数の再構成要求のそれぞれに付帯させる。例えば、関連付け機能1414bは、図8Bに示すように、再構成要求Rr14に「優先度2」を付帯させ、再構成要求Rr15に「優先度1」を付帯させ、再構成要求Rr16に「優先度3」を付帯させる。次に、通信機能1414cは、再構成要求及びその優先度を付帯させた前処理済みデータDb31をサーバ20に送信する。なお、図8Bは、第2の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済みデータDb31に対して再構成要求及びその優先度を付帯させてもよいし、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済みデータDb31に対して再構成要求及びその優先度を付帯させてもよい。また、関連付け機能1414bは、再構成要求及びその優先度を付帯させた前処理済みデータDb31を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、前処理済みデータと再構成要求と優先度とをそれぞれ異なる記憶回路に記憶させることとしてもよい。
次に、前処理済みデータDb21を受信したサーバ20は、各再構成要求に対する再構成処理を実行する。例えば、まず、サーバ20における通信機能241は、複数の再構成要求及びその優先度が付帯された前処理済みデータDb31を受信し、複数の再構成要求を優先度に応じた順序でキューに登録する。例えば、通信機能241は、「優先度1」の再構成要求Rr15、「優先度2」の再構成要求Rr14、「優先度3」の再構成要求Rr16の順序で、3つの再構成要求をキューに登録する。
そして、再構成回路25は、キューに積まれた再構成要求のそれぞれに対して、順に再構成処理を実行する。例えば、再構成回路25は、まず、再構成要求Rr15に対する再構成処理を実行して、画像データDc31を再構成する。次に、再構成回路25は、再構成要求Rr14に対する再構成処理を実行して、画像データDc32を再構成する。次に、再構成回路25は、再構成要求Rr16に対する再構成処理を実行して、画像データDc33を再構成する。また、通信機能241は、再構成された画像データを、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に順次送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から受信した画像データを、第2記憶回路146に順次記憶させる。
上述したように、第2の実施形態によれば、ユーザは、複数の再構成要求のそれぞれに対して優先度を設定することができる。これにより、ユーザは、各画像データを所望のタイミングで取得することができる。例えば、急患の診断等において早期に診断用の画像データを取得したい場合、ユーザは、短時間で再構成処理が完了する再構成要求Rr15に対して、「優先度1」を設定する。また、ユーザは、高品質の画像データが得られる一方で再構成処理に時間を要する再構成要求Rr14及び再構成要求Rr16に対して、「優先度2」及び「優先度3」を設定する。この場合、ユーザは、画像データDc31を早期に取得して、画像データDc31に基づく診断を迅速に開始することができる。その後、ユーザは、高品質の画像データDc32及び画像データDc33を取得して、より詳細な診断を実行することができる。
なお、上述した優先度の設定方法はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、ユーザは、後に削除要求する可能性のある再構成要求の優先度が低くなるように、優先度の設定を行なってもよい。また、ユーザからの入力操作に基づいて優先度を設定するのではなく、設定機能1414fが自動で優先度を設定することとしてもよい。
例えば、設定機能1414fは、複数の再構成要求を処理する順序に応じた処理時間に基づいて、優先度を設定してもよい。例えば、複数の再構成要求を処理する順序に応じて、複数の再構成要求の全てを処理するために要する総処理時間が変化し得ることから、設定機能1414fは、総処理時間が最小となるように、複数の再構成要求のそれぞれに対して優先度を設定する。
例えば、再構成要求Rr14に対する再構成処理の処理時間が「10分」であり、再構成要求Rr15に対する再構成処理の処理時間が「20分」であり、再構成要求Rr16に対する再構成処理の処理時間が「30分」であり、再構成回路25が2つの再構成処理を並行して実行可能であるとする。ここで、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15、再構成要求Rr16の順に再構成要求を処理する場合、再構成回路25は、まずは再構成要求Rr14に対する再構成処理と再構成要求Rr15に対する再構成処理とを並行して実行し、再構成要求Rr14に対する再構成処理が終了した後に、再構成要求Rr16に対する再構成処理を実行することとなる。即ち、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15、再構成要求Rr16の順に再構成要求を処理する場合の総処理時間は「40分」となる。
一方で、再構成要求Rr16、再構成要求Rr15、再構成要求Rr14の順に再構成要求を処理する場合、再構成回路25は、まずは再構成要求Rr16に対する再構成処理と再構成要求Rr15に対する再構成処理とを並行して実行し、再構成要求Rr15に対する再構成処理が終了した後に、再構成要求Rr14に対する再構成処理を実行することとなる。即ち、再構成要求Rr16、再構成要求Rr15、再構成要求Rr14の順に再構成要求を処理する場合の総処理時間は「30分」となる。従って、設定機能1414fは、再構成要求Rr14に対して「優先度3」、再構成要求Rr15に対して「優先度2」、再構成要求Rr16に対して「優先度1」を設定することで、総処理時間を最小化することができる。
なお、設定機能1414fは、各再構成要求に対する再構成処理の処理時間を、例えば、再構成パラメータセット及び再構成回路25の処理能力に応じて推定することができる。或いは、設定機能1414fは、過去に実行された再構成処理の処理時間を計測し、計測結果を第3記憶回路1413に記憶させておくこととしてもよい。この場合、設定機能1414fは、各再構成要求に対する再構成処理の処理時間を、過去に実行された類似の再構成処理の処理時間の計測結果に基づいて推定することができる。
また、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータを送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求といった種々の要求を追加することができる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、前処理済みデータに関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
更に、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。例えば、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb31を送信した後において、ユーザは、入力インターフェース1411を介して、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15及び再構成要求Rr16のそれぞれに対して設定された優先度の変更要求を入力する。また、受付機能1414dは、ユーザから入力された変更要求を受け付ける。
次に、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた優先度の変更要求を、再構成要求Rr14、再構成要求Rr15及び再構成要求Rr16と前処理済みデータDb31とに関連付けて、サーバ20に送信する。例えば、通信機能1414cは、変更後の優先度を再構成要求Rr14、再構成要求Rr15及び再構成要求Rr16のそれぞれに付帯させて、サーバ20に送信する。
次に、通信機能241は、X線CT装置10から送信された優先度の変更要求を受信し、変更要求に従って、キューに登録された再構成要求の順序を変更する。そして、再構成回路25は、変更後の順序で、キューに積まれた再構成要求を順次読み出し、再構成要求Rr14に対する再構成処理、再構成要求Rr15に対する再構成処理、及び、再構成要求Rr16に対する再構成処理をそれぞれ実行する。
(第3の実施形態)
上述した第1〜第2の実施形態では、再構成要求をデータ又は前処理済みデータに関連付けてサーバ20に送信する場合について説明した。これに対し、第3の実施形態では、後処理要求をデータ、前処理済みデータ又は画像データに関連付けてサーバ20に送信する場合について説明する。
第3の実施形態に係る医用診断システム1は、図1に示した医用診断システム1と同様の構成を有し、サーバ20が図9に示す後処理回路26を更に実行する点で相違する。なお、図9は、第3の実施形態に係るサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。また、後処理回路26は、後処理部の一例である。以下、第1〜第2の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1、図2A、図2B、図3及び図8Aと同一の符号を付し、説明を省略する。
第3の実施形態に係る医用診断システム1は、X線CT装置10に含まれる再構成回路143及び後処理回路144と、サーバ20に含まれる再構成回路25及び後処理回路26とを備える。この場合、再構成処理は、再構成回路143により行われてもよいし、再構成回路25により行われてもよい。同様に、後処理は、後処理回路144により行われてもよいし、後処理回路26により行われてもよい。なお、第3の実施形態においては、前処理は前処理回路142が実行するものとして説明する。
まず、再構成処理が再構成回路143により行われ、後処理が後処理回路144により行われる場合について説明する。即ち、再構成処理及び後処理の双方がX線CT装置10において行われる場合について説明する。
例えば、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することにより、データDa41を収集する。また、前処理回路142は、ホストコンピュータ141から取得した前処理要求に基づいて、データDa41を処理して前処理済みデータDb41を生成し、第1記憶回路145に保存する。また、再構成回路143は、ホストコンピュータ141から取得した再構成要求に基づいて、第1記憶回路145から読み出した処理済みデータDb41を再構成処理して画像データDc41を生成し、第2記憶回路146に保存する。また、後処理回路144は、ホストコンピュータ141から取得した後処理要求に基づいて、第2記憶回路146から読み出した画像データDc41を処理して後処理済み画像データDd41を生成し、第2記憶回路146に保存する。
ここで、図10を用いて、後処理回路144による後処理についてより詳細に説明する。図10は、第3の実施形態に係る後処理の一例を示す図である。例えば、ホストコンピュータ141は、まず、後処理の対象となる画像データDc41を選択する操作をユーザから受け付けて、画像データDc41の保存先である第2記憶回路146を取得し、画像データDc41を読み込む。
次に、ホストコンピュータ141は、後処理要求に対応する後処理パラメータセットを作成する。例えば、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411を介してユーザからの入力操作を受け付けることにより、後処理パラメータセットを作成する。或いは、ホストコンピュータ141は、スキャン条件や再構成条件、患者情報等に基づいて、後処理パラメータセットを自動で作成してもよい。なお、後処理パラメータセットについては後述する。
次に、ホストコンピュータ141は、後処理済み画像データDd41の保存先を取得する。例えば、ホストコンピュータ141は、入力インターフェース1411を介してユーザからの入力操作を受け付けることにより、後処理済み画像データDd41の保存先を取得する。或いは、ホストコンピュータ141は、空き容量等に基づいて、後処理済み画像データDd41の保存先を自動で取得してもよい。なお、以下では、後処理済み画像データDd41の保存先として、第2記憶回路146を取得したものとして説明する。
次に、ホストコンピュータ141は、後処理回路144に対して、作成した後処理要求を送信するとともに、画像データDc41及び後処理済み画像データDd41の保存先を通知する。次に、後処理回路144は、ホストコンピュータ141からの通知に基づいて、画像データDc41を第2記憶回路146から読み込む。次に、後処理回路144は、ホストコンピュータ141から送信された後処理要求及び第2記憶回路146から読み込んだ画像データDc41に基づいて後処理を実行し、後処理済み画像データDd41を生成する。そして、再構成回路143は、ホストコンピュータ141からの通知に基づいて、生成した後処理済み画像データDd41を第2記憶回路146に保存して、処理を終了する。
なお、後処理の種類の具体例としては、心筋血流予備量比(FFR:Fractional Flow Reserve)解析やコンピュータ支援検出(Computer-Aided Detection:CAD)等の解析処理、再構成画像データから診断用の2次元画像データを生成する診断用画像生成処理等が挙げられる。後処理パラメータセットには、例えば、FFR解析やCAD、診断用画像生成処理といった後処理の種類と、後処理条件とが含まれる。
例えば、後処理としてFFR解析を実行する場合、後処理回路144は、画像データDc41から抽出した血管形状データを用いた流体解析を実行し、血管の芯線に沿った各位置のFFRを算出する。そして、後処理回路144は、後処理済み画像データDd41として、被検体Pの血管におけるFFRの分布を示した画像データを生成する。一例を挙げると、後処理回路144は、画像データDc41に対してカラーテーブルに従ってFFRを反映させることにより、後処理済み画像データDd41として、FFRの分布を示したカラー画像を生成する。この場合、後処理パラメータセットには、後処理の種類「FFR解析」を示す情報と、流体解析に使用される解析条件等の後処理条件が含まれる。
また、例えば、後処理としてCADを実行する場合、後処理回路144は、画像データDc41に対するパターンマッチングを行なうことで病変の位置を検出したり、検出した病変の体積や面積、長さ等を測定したりする。そして、後処理回路144は、後処理済み画像データDd41として、病変の検出結果を示した画像データを生成する。一例を挙げると、後処理回路144は、後処理済み画像データDd41として、検出した病変の位置にマーカを付した画像データを生成する。この場合、後処理パラメータセットには、後処理の種類「CAD」を示す情報と、パターンマッチングに使用したカーネル等の後処理条件が含まれる。
また、例えば、後処理として診断用画像生成処理を実行する場合、後処理回路144は、画像データDc41に対するレンダリング処理を行なって、診断用の2次元画像データを生成する。ここで、レンダリング処理の例としては、断面再構成法(MPR:Multi Planar Reconstruction)により、3次元の画像データDc41から任意断面の2次元画像データを再構成する処理が挙げられる。また、レンダリング処理の他の例としては、ボリュームレンダリング(Volume Rendering)処理や、最大値投影法(MIP:Maximum Intensity Projection)により、3次元の画像データDc41から、3次元の情報を反映した2次元画像データを生成する処理がある。後処理回路144は、これらの診断用画像生成処理により、後処理済み画像データDd41として、診断用の2次元画像データを生成する。この場合、後処理パラメータセットには、後処理の種類「診断用画像生成処理」を示す情報と、レンダリング方法等の後処理条件が含まれる。
再構成処理の場合と同様に、後処理の対象となる画像データDc41及び後処理要求は、コンソール装置140内に分散している。例えば、後処理要求はホストコンピュータ141において管理され、画像データDc11は第2記憶回路146において管理されている。従って、後処理を実行する上では、後処理の対象となる画像データDc41及び後処理要求をそれぞれ収集する必要があり、処理フローが複雑なものとなる。特に、後処理をサーバ20の後処理回路26が実行する場合等、処理の一部が別装置で実行される場合には、処理フローの複雑化が顕著である。また、同一のデータに対して後処理要求が複数ある場合もある。例えば、同一の前処理済みデータに対して、FFR解析と診断用画像生成処理とが要求される場合がある。そして、コンソール装置140内に分散している画像データDc41及び複数の後処理要求に基づく処理を、コンソール装置140と異なる別装置において実行するとなれば、処理フローは更に複雑化する。
そこで、X線CT装置10は、後処理要求を画像データに関連付け、後処理要求が関連付けられた画像データをサーバ20に送信することで、後処理の対象となる画像データ及び後処理要求を効率的に管理し、後処理が別装置で実行される場合や後処理要求が複数ある場合においても効率的に処理を進めることを可能とする。
一例を挙げると、ユーザは、同一の画像データDc41から複数の後処理済み画像データを取得するため、後処理要求Ra11に対応する後処理パラメータセットPa11と、後処理要求Ra12に対応する後処理パラメータセットPa12とを設定する。この場合、関連付け機能1414bは、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12を、画像データDc41に関連付ける。例えば、関連付け機能1414bは、図11Aに示すように、後処理要求Ra11に対応する後処理パラメータセットPa11と、後処理要求Ra12に対応する後処理パラメータセットPa12とを、画像データDc41に付帯させる。また、通信機能1414cは、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12が関連付けられた画像データDc41を、後処理回路26を備えたサーバ20に送信する。なお、図11Aは、第1の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、設定機能1414fは、更に、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12のそれぞれに対して優先度を設定してもよい。例えば、設定機能1414fは、図11Aに示すように、後処理要求Ra11に対して「優先度2」を設定し、後処理要求Ra12に対して「優先度1」を設定する。一例を挙げると、設定機能1414fは、ユーザからの入力操作に基づいて優先度を設定する。別の例を挙げると、設定機能1414fは、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12を処理する順序に応じた処理時間に基づいて優先度を設定する。そして、通信機能1414cは、設定機能1414fにより設定された優先度を後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12のそれぞれに付帯させて、サーバ20に送信する。
ここで、図11Bを用いて、後処理回路26による後処理についてより詳細に説明する。図11Bは、第3の実施形態に係る後処理の一例を示す図である。なお、図11Bにおいては、後処理の対象となる画像データの一例として、画像データDc51について説明する。また、画像データDc51の再構成に使用された前処理済みデータを、前処理済みデータDb51と記載する。また、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータであって、前処理済みデータDb51の生成に使用されたデータをデータDa51と記載する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータDa51を収集する。また、前処理回路142は、データDa51を処理して前処理済みデータDb51を生成し、第1記憶回路145に保存する。次に、再構成回路25は、第1記憶回路145から前処理済みデータDb51を読み込み、再構成処理を実行して画像データDc51を生成し、第2記憶回路146に保存する。
次に、制御機能1414eは、第2記憶回路146から画像データDc51を読み込み、各後処理要求に対して後処理パラメータセットを作成する。例えば、制御機能1414eは、まず、第2記憶回路146に保存された複数の画像データの中から画像データDc51を選択する操作を、入力インターフェース1411を介して受け付ける。また、制御機能1414eは、選択された画像データDc51を示す画面をディスプレイ1412に表示させる。次に、制御機能1414eは、後処理パラメータセットPa11の入力操作及び後処理パラメータセットPa12の入力操作を受け付けることで、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12のそれぞれに対して後処理パラメータセットを作成する。
次に、関連付け機能1414bは、画像データDc51に後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12を関連付ける。次に、通信機能1414cは、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12が関連付けられた画像データDc51をサーバ20に送信する。ここで、後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、通信機能1414cは、優先度を後処理要求Ra11及び後処理要求Ra12のそれぞれに付帯させてサーバ20に送信する。
なお、関連付け機能1414bは、第2記憶回路146から読み出した画像データDc51に対して後処理要求を関連付けてもよいし、第2記憶回路146に記憶される前の画像データDc51に対して後処理要求を関連付けてもよい。また、関連付け機能1414bは、後処理要求と、後処理要求が関連付けられた画像データDc51とを第2記憶回路146に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、後処理要求を第3記憶回路1413に記憶させ、後処理要求が関連付けられた画像データDc51を第2記憶回路146に記憶させることとしてもよい。
次に、画像データDc51を受信したサーバ20は、各後処理要求に対する後処理を実行する。例えば、サーバ20は、画像データDc51に関連付けられた複数の後処理要求をキューに積み、順に後処理を実行する。
例えば、サーバ20における後処理回路26は、まず、「優先度1」が設定されている後処理要求Ra12に対する後処理を実行して、後処理済み画像データDd51を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd51を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd51を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。これにより、制御機能1414eは、後処理済み画像データDd51に基づく表示を行なうことが可能となる。
次に、サーバ20における後処理回路26は、「優先度2」が設定されている後処理要求Ra11に対する後処理を実行して、後処理済み画像データDd52を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd52を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd52を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。これにより、制御機能1414eは、後処理済み画像データDd52に基づく表示を行なうことが可能となる。
なお、通信機能1414cがサーバ20に画像データDc51を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、後処理中断要求や、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、複数の後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、画像データDc51に関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、後処理中断要求や、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
図11A及び図11Bに示したように、X線CT装置10は、複数の後処理要求を画像データに関連付け、複数の後処理要求が関連付けられた画像データをサーバ20に送信する。これにより、X線CT装置10は、同一の画像データに対して複数の後処理処理がある場合においても、サーバ20側で画像データ及び後処理要求をそれぞれ収集することなく、後処理回路26による後処理を効率的に実行することを可能とする。即ち、X線CT装置10は、処理対象となる画像データ、及び、後処理要求を効率的に管理することができる。
なお、画像データに対して後処理要求を関連付ける場合について説明したが、関連付け機能1414bは、前処理済みデータに対して後処理要求を関連付けることとしてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、前処理済みデータに対して再構成要求とともに後処理要求を関連付け、通信機能1414cは、再構成要求及び後処理要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する。この場合、サーバ20における再構成回路25は、前処理済みデータに関連付けられた再構成要求に対する再構成処理を実行して画像データを生成する。また、後処理回路26は、前処理済みデータに関連付けられた後処理要求に対する後処理を、再構成回路25が再構成した画像データに対して実行して、後処理済み画像データを生成する。
一例を挙げると、ユーザは、前処理済みデータDb61を選択して、再構成要求Rr17に対応する再構成パラメータセットPr17と、後処理要求Ra13に対応する後処理パラメータセットPa13と、再構成要求Rr18に対応する再構成パラメータセットPr18とを設定する。なお、後処理要求Ra13は、再構成要求Rr17及び前処理済みデータDb61に基づいて再構成される画像データDc61に対する後処理要求である。この場合、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr17、後処理要求Ra13及び再構成要求Rr18を、前処理済みデータDb61に関連付ける。
例えば、関連付け機能1414bは、図12に示すように、再構成要求Rr17に対応する再構成パラメータセットPr17と、後処理要求Ra13に対応する後処理パラメータセットPa13と、再構成要求Rr18に対応する再構成パラメータセットPr18とを、前処理済みデータDb61に付帯させる。また、通信機能1414cは、再構成要求Rr17、後処理要求Ra13及び再構成要求Rr18が関連付けられた前処理済みデータDb61を、再構成回路25及び後処理回路26を備えたサーバ20に送信する。なお、図12は、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、設定機能1414fは、更に、再構成要求Rr17、後処理要求Ra13及び再構成要求Rr18のそれぞれに対して優先度を設定してもよい。例えば、設定機能1414fは、図12に示すように、再構成要求Rr17に対して「優先度1」を設定し、後処理要求Ra13に対して「優先度2」を設定し、再構成要求Rr18に対して「優先度3」を設定する。一例を挙げると、設定機能1414fは、ユーザからの入力操作に基づいて優先度を設定する。別の例を挙げると、設定機能1414fは、再構成要求Rr17、後処理要求Ra13及び再構成要求Rr18を処理する順序に応じた処理時間に基づいて優先度を設定する。なお、後処理要求Ra13は、再構成要求Rr17及び前処理済みデータDb61に基づいて再構成される画像データDc61に対する後処理要求であるため、再構成要求Rr17よりも低い優先度が設定される。そして、通信機能1414cは、設定機能1414fにより設定された優先度を再構成要求Rr17、後処理要求Ra13及び再構成要求Rr18のそれぞれに付帯させて、サーバ20に送信する。
また、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済みデータDb61に対して再構成要求及び後処理要求を関連付けてもよいし、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済みデータDb61に対して再構成要求及び後処理要求を関連付けてもよい。また、関連付け機能1414bは、再構成要求及び後処理要求と、再構成要求及び後処理要求が関連付けられた前処理済みデータDb61とを第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、再構成要求及び後処理要求を第3記憶回路1413に記憶させ、再構成要求及び後処理要求が関連付けられた前処理済みデータDb61を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。
次に、画像データDc51を受信したサーバ20は、各再構成要求に対する再構成処理、及び、各後処理要求に対する後処理を実行する。例えば、サーバ20は、前処理済みデータDb61に関連付けられた再構成要求及び後処理要求をキューに積み、再構成処理及び後処理を順に実行する。
例えば、サーバ20における再構成回路25は、まず、「優先度1」が設定されている再構成要求Rr17と前処理済みデータDb61とに基づく再構成処理を実行して、画像データDc61を生成する。次に、通信機能241は、生成された画像データDc61を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc61を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。
次に、サーバ20における後処理回路26は、「優先度2」が設定されている後処理要求Ra13と画像データDc61とに基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd61を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd61を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd61を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。
次に、サーバ20における後処理回路26は、「優先度3」が設定されている再構成要求Rr18と前処理済みデータDb61とに基づく再構成処理を実行して、画像データDc62を生成する。次に、通信機能241は、生成された画像データDc62を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc62を受信して、第2記憶回路146に記憶させ、処理を終了する。
なお、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb61を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、再構成要求及び後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、前処理済みデータDb61に関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
別の例を挙げると、関連付け機能1414bは、前処理済みデータに対して後処理要求を関連付け、通信機能1414cは、後処理要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する。この場合、サーバ20における再構成回路25は、前処理済みデータに関連付けられた後処理要求に基づいて再構成要求を推定し、推定した再構成要求に対する再構成処理を実行して画像データを生成する。また、後処理回路26は、前処理済みデータに関連付けられた後処理要求に対する後処理を、再構成回路25が再構成した画像データに対して実行して、後処理済み画像データを生成する。
一例を挙げると、ユーザは、前処理済みデータDb71を選択して、後処理要求Ra14に対応する後処理パラメータセットPa14を設定する。この場合、関連付け機能1414bは、後処理要求Ra14を前処理済みデータDb71に関連付ける。例えば、関連付け機能1414bは、図13Aに示すように、後処理要求Ra14に対応する後処理パラメータセットPa14を前処理済みデータDb71に付帯させる。また、通信機能1414cは、後処理要求Ra14が関連付けられた前処理済みデータDb71を、再構成回路25及び後処理回路26を備えたサーバ20に送信する。なお、図13Aは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
ここで、図13Bを用いて、再構成回路25による再構成処理及び後処理回路26による後処理についてより詳細に説明する。図13Bは、第3の実施形態に係る再構成処理及び後処理の一例を示す図である。なお、図13Bにおいては、再構成処理の対象となる前処理済みデータの一例として、前処理済みデータDb71について説明する。また、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータであって、前処理済みデータDb71の生成に使用されたデータをデータDa71と記載する。また、前処理済みデータDb71に基づいて再構成される画像データを画像データDc71と記載し、画像データDc71を処理して生成される後処理済み画像データを後処理済み画像データDd71と記載する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータDa71を収集する。また、前処理回路142は、データDa71を処理して前処理済みデータDb71を生成し、第1記憶回路145に保存する。次に、制御機能1414eは、第1記憶回路145から前処理済みデータDb71を読み込み、後処理要求に対する後処理パラメータセットを作成する。例えば、制御機能1414eは、まず、第1記憶回路147に保存された複数の前処理済みデータの中から前処理済みデータDb71を選択する操作を、入力インターフェース1411を介して受け付ける。また、制御機能1414eは、選択された前処理済みデータDb71を示す画面をディスプレイ1412に表示させる。次に、制御機能1414eは、後処理パラメータセットPa14の入力操作を受け付けることで、後処理要求Ra14に対する後処理パラメータセットPa14を作成する。次に、関連付け機能1414bは、前処理済みデータDb71に後処理要求Ra14を関連付ける。次に、通信機能1414cは、後処理要求Ra14が関連付けられた前処理済みデータDb71をサーバ20に送信する。
なお、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済みデータDb71に対して後処理要求Ra14を関連付けてもよいし、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済みデータDb71対して後処理要求Ra14を関連付けてもよい。また、関連付け機能1414bは後処理要求Ra14と、後処理要求Ra14が関連付けられた前処理済みデータDb71とを第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、後処理要求Ra14を第3記憶回路1413に記憶させ、後処理要求Ra14が関連付けられた前処理済みデータDb71を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。
次に、サーバ20における再構成回路25は、前処理済みデータDb71に関連付けられた後処理要求Ra14に基づいて、再構成要求を推定する。具体的には、再構成回路25は、後処理要求Ra14に対する後処理を実行するために適した画像データが再構成されるように、再構成要求を推定する。
例えば、後処理としてFFR解析を実行する場合、FFR解析の対象となる画像データはノイズが少ないことが好ましく、一方で、高い解像度は要求されない。従って、後処理要求Ra14に対する後処理がFFR解析である場合、再構成回路25は、低解像度且つ低ノイズの画像データが再構成されるように再構成要求を推定する。以下では、後処理要求Ra14に基づいて再構成回路25が推定した再構成要求を、再構成要求Rr19と記載する。
そして、サーバ20は、再構成回路25が推定した再構成要求Rr19、及び、前処理済みデータDb71に関連付けられた後処理要求Ra14をキューに積み、再構成処理及び後処理を順に実行する。例えば、再構成回路25は、まず、推定した再構成要求Rr19と前処理済みデータDb71とに基づく再構成処理を実行して、画像データDc71を生成する。次に、通信機能241は、生成された画像データDc71を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc71を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。次に、後処理回路26は、前処理済みデータDb71に関連付けられた後処理要求Ra14と、再構成回路25が再構成した画像データDc71とに基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd71を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd71を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd71を受信して、第2記憶回路146に記憶させ、処理を終了する。
なお、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb71を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、複数の後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定され、又は再構成要求及び後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、前処理済みデータDb71に関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
上述したように、第3の実施形態によれば、関連付け機能1414bは、後処理要求を、前処理済みデータ、又は、前処理済みデータに基づいて再構成された画像データに関連付ける。また、通信機能1414cは、後処理要求が関連付けられた前処理済みデータ又は画像データをサーバ20に送信する。従って、第3の実施形態に係るX線CT装置10は、後処理をサーバ20の後処理回路26が実行する場合においても、後処理の対象となるデータ及び後処理要求を効率的に管理することができる。
また、上述したように、第3の実施形態によれば、関連付け機能1414bは、後処理要求に加えて、再構成要求を少なくとも1つ、前処理済みデータ又は画像データに関連付ける。また、通信機能1414cは、後処理要求及び再構成要求が関連付けられた前処理済みデータ又は画像データをサーバ20に送信する。従って、第3の実施形態に係るX線CT装置10は、再構成処理及び後処理がサーバ20において実行される場合においても、処理の対象となるデータ及び処理の要求を効率的に管理することができる。
なお、前処理済みデータ又は画像データに対する後処理要求の関連付けを関連付け機能1414bが実行する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、処理回路24が図示しない関連付け機能244を更に有し、関連付け機能244が前処理済みデータ又は画像データに対する後処理要求の関連付けを実行することとしてもよい。
一例を挙げると、まず、関連付け機能1414bは、前処理済みデータに対して再構成要求を関連付け、通信機能1414cは、再構成要求が関連付けられた前処理済みデータをサーバ20に送信する。次に、再構成回路25は、前処理済みデータに関連付けられた再構成要求に基づいて画像データを再構成する。次に、関連付け機能244は、再構成された画像データに対して後処理要求を関連付ける。そして、後処理回路26は、再構成された画像データと画像データに関連付けられた後処理要求とに基づいて後処理を実行し、後処理済み画像データを生成する。
以下、図14Aを用いて、再構成回路25による再構成処理及び後処理回路26による後処理の一例について説明する。図14Aは、第3の実施形態に係る再構成処理及び後処理の一例を示す図である。なお、図14Aにおいては、再構成処理の対象となる前処理済みデータの一例として、前処理済みデータDb81について説明する。また、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータであって、前処理済みデータDb81の生成に使用されたデータをデータDa81と記載する。また、前処理済みデータDb81に基づいて再構成される画像データを画像データDc81と記載し、画像データDc81を処理して生成される後処理済み画像データを後処理済み画像データDd81と記載する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータDa81を収集する。また、前処理回路142は、データDa81を処理して前処理済みデータDb81を生成し、第1記憶回路145に保存する。次に、制御機能1414eは、第1記憶回路145から前処理済みデータDb81を読み込み、再構成要求Rr20に対する再構成パラメータセットPr20を作成する。
次に、関連付け機能1414bは、前処理済みデータDb81に再構成要求Rr20を関連付ける。一例を挙げると、関連付け機能1414bは、図14Bに示すように、再構成要求Rr20に対する再構成パラメータセットPr20を前処理済みデータDb81に付帯させる。次に、通信機能1414cは、再構成要求Rr20が関連付けられた前処理済みデータDb81を、再構成回路25及び後処理回路26を備えたサーバ20に送信する。なお、図14Bは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済みデータDb81に対して再構成要求Rr20を関連付けてもよいし、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済みデータDb81対して再構成要求Rr20を関連付けてもよい。また、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr20と、再構成要求Rr20が関連付けられた前処理済みデータDb81とを第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr20を第3記憶回路1413に記憶させ、再構成要求Rr20が関連付けられた前処理済みデータDb81を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。
次に、サーバ20における再構成回路25は、再構成要求Rr20に対する再構成処理を実行して画像データDc81を生成し、第4記憶回路23に記憶させる。次に、制御機能243は、第4記憶回路23から画像データDc81を読み込み、後処理要求Ra15に対する後処理パラメータセットPa15を作成する。
次に、関連付け機能244は、画像データDc81に対して、後処理要求Ra15を更に関連付ける。一例を挙げると、関連付け機能244は、図14Cに示すように、再構成要求Rr20に対する再構成パラメータセットPr20に加えて、後処理要求Ra15に対する後処理パラメータセットPa15を画像データDc81に付帯させる。なお、関連付け機能244は、第4記憶回路23から読み出した画像データDc81に対して再構成要求Rr20及び後処理要求Ra15を関連付けてもよいし、第4記憶回路23に記憶される前の画像データDc81に対して再構成要求Rr20及び後処理要求Ra15を関連付けてもよい。
次に、通信機能1414cは、再構成要求Rr20及び後処理要求Ra15が関連付けられた画像データDc81を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc81を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。なお、図14Cは、第3の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
次に、サーバ20における後処理回路26は、後処理要求Ra15と画像データDc81とに基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd81を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd81を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd81を受信して、第2記憶回路146に記憶させ、処理を終了する。
なお、通信機能1414cがサーバ20に前処理済みデータDb81を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、複数の後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定され、又は再構成要求及び後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、前処理済みデータDb81に関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、再構成中断要求や、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
また、これまで、前処理済みデータ又は画像データに後処理要求を関連付けるものとして説明したが、関連付け機能1414bは、スキャンを実行することにより収集されたデータに後処理要求を関連付けることとしてもよい。この場合、通信機能1414cは、後処理要求が関連付けられたデータをサーバ20に送信する。また、サーバ20は、受信したデータを処理して前処理済みデータを生成し、生成した前処理済みデータに基づいて画像データを再構成し、受信したデータに関連付けられた後処理要求、及び、生成した画像データに基づいて、後処理済み画像データを再構成する。
(第4の実施形態)
上述した第1〜第3の実施形態では、再構成要求及び後処理要求の少なくとも一方を、被検体Pに対してスキャンを実行することにより収集されたデータ、前処理済みデータ又は画像データに関連付けてサーバ20に送信する場合について説明した。これに対し、第4の実施形態では、前処理要求を、被検体Pに対してスキャンを実行することにより収集されたデータ、前処理済みデータ、又は画像データに関連付けてサーバ20に送信する場合について説明する。
第4の実施形態に係る医用診断システム1は、図1に示した医用診断システム1と同様の構成を有し、サーバ20が図15に示す前処理回路27を更に実行する点で相違する。なお、図15は、第4の実施形態に係るサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。また、前処理回路27は、前処理部の一例である。以下、第1〜第3の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1、図2A、図2B、図3、図8A及び図9と同一の符号を付し、説明を省略する。
第4の実施形態に係る医用診断システム1は、X線CT装置10に含まれる前処理回路142、再構成回路143及び後処理回路144と、サーバ20に含まれる前処理回路27、再構成回路25及び後処理回路26とを備える。この場合、前処理は、前処理回路142により行われてもよいし、前処理回路27により行われてもよい。同様に、再構成処理は、再構成回路143により行われてもよいし、再構成回路25により行われてもよい。同様に、後処理は、後処理回路144により行われてもよいし、後処理回路26により行われてもよい。
以下では一例として、前処理、再構成処理及び後処理がいずれもサーバ20において行われる場合について説明する。即ち、前処理が前処理回路27により行われ、再構成処理が再構成回路25により行われ、後処理が後処理回路26により行われる場合について説明する。
一例を挙げると、ユーザは、前処理要求Rb11に対応する前処理パラメータセットPb11と、前処理要求Rb12に対応する前処理パラメータセットPb12と、再構成要求Rr21に対応する再構成パラメータセットPr21と、再構成要求Rr22に対応する再構成パラメータセットPr22と、後処理要求Ra16に対応する後処理パラメータセットPa16とを設定する。この場合、関連付け機能1414bは、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16を、被検体Pに対してスキャンを実行することにより収集されたデータDa91に関連付ける。
なお、再構成要求Rr21は、前処理要求Rb11及びデータDa91に基づいて生成される前処理済みデータDb91に対する再構成要求である。また、再構成要求Rr22は、前処理要求Rb12及びデータDa91に基づいて生成される前処理済みデータDb92に対する再構成要求である。また、後処理要求Ra16は、再構成要求Rr21及び前処理済みデータDb91に基づいて再構成される画像データDc91に対する後処理要求である。
例えば、関連付け機能1414bは、図16Aに示すように、前処理要求Rb11に対応する前処理パラメータセットPb11と、前処理要求Rb12に対応する前処理パラメータセットPb12と、再構成要求Rr21に対応する再構成パラメータセットPr21と、再構成要求Rr22に対応する再構成パラメータセットPr22と、後処理要求Ra16に対応する後処理パラメータセットPa16とを、データDa91に付帯させる。また、通信機能1414cは、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16が関連付けられたデータDa91を、前処理回路27、再構成回路25及び後処理回路26を備えたサーバ20に送信する。なお、図16Aは、第4の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、設定機能1414fは、更に、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16のそれぞれに対して優先度を設定してもよい。例えば、設定機能1414fは、図16Aに示すように、前処理要求Rb11に対して「優先度1」を設定し、前処理要求Rb12に対して「優先度4」を設定し、再構成要求Rr21に対して「優先度2」を設定し、再構成要求Rr22に対して「優先度5」を設定し、後処理要求Ra16に対して「優先度3」を設定する。そして、通信機能1414cは、設定機能1414fにより設定された優先度を、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16のそれぞれに付帯させて、サーバ20に送信する。
一例を挙げると、設定機能1414fは、ユーザからの入力操作に基づいて優先度を設定する。別の例を挙げると、設定機能1414fは、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16を処理する順序に応じた処理時間に基づいて優先度を設定する。
なお、再構成要求Rr21は、前処理要求Rb11及びデータDa91に基づいて生成される前処理済みデータDb91に対する再構成要求であるため、前処理要求Rb11よりも低い優先度が設定される。同様に、再構成要求Rr22は、前処理要求Rb12及びデータDa91に基づいて生成される前処理済みデータDb92に対する再構成要求であるため、前処理要求Rb12よりも低い優先度が設定される。同様に、後処理要求Ra16は、再構成要求Rr21及び前処理済みデータDb91に基づいて再構成される画像データDc91に対する後処理要求であるため、再構成要求Rr21よりも低い優先度が設定される。
ここで、図16Bを用いて、前処理回路27による前処理、再構成回路25による再構成処理、及び、後処理回路26による後処理についてより詳細に説明する。図16Bは、第4の実施形態に係る前処理、再構成処理及び後処理の一例を示す図である。なお、図16Bにおいては、被検体Pに対してスキャンを実行することで収集されたデータの例として、データDa91について説明する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、被検体Pに対してスキャンを実行することによりデータDa91を収集し、第1記憶回路145に保存する。次に、制御機能1414eは、第1記憶回路145からデータDa91を読み込み、各前処理要求に対して前処理パラメータセットを作成する。例えば、制御機能1414eは、まず、第1記憶回路145に保存された複数のデータの中からデータDa91を選択する操作を、入力インターフェース1411を介して受け付ける。また、制御機能1414eは、選択されたデータDa91を示す画面をディスプレイ1412に表示させる。次に、制御機能1414eは、前処理パラメータセットPb11の入力操作及び前処理パラメータセットPb12の入力操作を受け付けることで、前処理要求Rb11及び前処理要求Rb12のそれぞれに対して前処理パラメータセットを作成する。同様に、制御機能1414eは、各再構成要求に対する再構成パラメータセットを作成し、各後処理要求に対する後処理パラメータセットを作成する。なお、前処理パラメータセット、再構成パラメータセット及び後処理パラメータセットを作成する順序は任意であり、並行して作成される場合であってもよい。
次に、関連付け機能1414bは、データDa91に前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16を関連付ける。次に、通信機能1414cは、前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16が関連付けられたデータDa91をサーバ20に送信する。ここで、優先度が設定されている場合、通信機能1414cは、優先度を前処理要求Rb11、前処理要求Rb12、再構成要求Rr21、再構成要求Rr22及び後処理要求Ra16のそれぞれに付帯させてサーバ20に送信する。
なお、第1記憶回路145から読み出したデータDa91に対して前処理要求、再構成要求及び後処理要求を関連付ける場合について説明したが、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145に記憶される前のデータDa91に対して前処理要求、再構成要求及び後処理要求を関連付けてもよい。即ち、関連付け機能1414bは、スキャンと連動して関連付けの処理を行ってもよい。また、関連付け機能1414bは、前処理要求、再構成要求及び後処理要求と、前処理要求、再構成要求及び後処理要求が関連付けられたデータDa91とを第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、前処理要求、再構成要求及び後処理要求を第3記憶回路1413に記憶させ、前処理要求、再構成要求及び後処理要求が関連付けられたデータDa91を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。
次に、データDa91を受信したサーバ20は、各前処理要求に対する前処理、各再構成要求に対する再構成処理、及び、各後処理要求に対する後処理を実行する。例えば、サーバ20は、データDa91に関連付けられた前処理要求、再構成要求及び後処理要求をキューに積み、各処理を順に実行する。
例えば、まず、前処理回路27は、「優先度1」が設定されている前処理要求Rb11とデータDa91とに基づく前処理を実行して、前処理済みデータDb91を生成する。次に、通信機能241は、生成された前処理済みデータDb91を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から前処理済みデータDb91を受信して、第1記憶回路145に記憶させる。
次に、再構成回路25は、「優先度2」が設定されている再構成要求Rr21と前処理済みデータDb91とに基づく再構成処理を実行して、画像データDc91を生成する。次に、通信機能241は、生成された画像データDc91を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc91を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。
次に、後処理回路26は、「優先度3」が設定されている後処理要求Ra16と画像データDc91とに基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd91を生成する。次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd91を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd91を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。
次に、前処理回路27は、「優先度4」が設定されている前処理要求Rb12とデータDa91とに基づく前処理を実行して、前処理済みデータDb92を生成する。次に、通信機能241は、生成された前処理済みデータDb92を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から前処理済みデータDb92を受信して、第1記憶回路145に記憶させる。
次に、再構成回路25は、「優先度5」が設定されている再構成要求Rr22と前処理済みデータDb92とに基づく再構成処理を実行して、画像データDc92を生成する。次に、通信機能241は、生成された画像データDc92を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から画像データDc92を受信して、第2記憶回路146に記憶させ、処理を終了する。
なお、通信機能1414cがサーバ20にデータDa91を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、前処理中断要求や、前処理再開要求、複数の前処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の前処理要求、再構成中断要求、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、前処理要求、再構成要求及び後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、データDa91に関連付けてサーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、前処理中断要求や、前処理再開要求、複数の前処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の前処理要求、再構成中断要求、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
なお、前処理要求、再構成要求及び後処理要求をデータに関連付ける場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、関連付け機能1414bは、少なくとも1つの前処理要求と、少なくとも1つの再構成要求とをデータに関連付けることとしてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、前処理要求Rb13と再構成要求Rr23とをデータDa101に関連付けてサーバ20に送信する。この場合、前処理回路27は、前処理要求Rb13とデータDa101とに基づく前処理を実行して前処理済みデータDb101を生成する。次に、再構成回路25は、再構成要求Rr23と前処理済みデータDb101とに基づく再構成処理を実行して画像データDc101を生成する。次に、通信機能241は、ネットワークNWを介して、画像データDc101をX線CT装置10に送信する。そして、通信機能1414cは、画像データDc101を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。ここで、更に、後処理回路144は、画像データDc101に対する後処理を実行することとしても構わない。
また、例えば、関連付け機能1414bは、少なくとも1つの前処理要求を、データに関連付けることとしてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、前処理要求Rb14と前処理要求Rb15とをデータDa111に関連付けてサーバ20に送信する。この場合、前処理回路27は、前処理要求Rb14とデータDa111とに基づく前処理を実行して前処理済みデータDb111を生成する。また、前処理回路27は、前処理要求Rb15とデータDa111とに基づく前処理を実行して前処理済みデータDb112を生成する。次に、通信機能241は、ネットワークNWを介して、前処理済みデータDb111及び前処理済みデータDb112をX線CT装置10に送信する。そして、通信機能1414cは、前処理済みデータDb111及び前処理済みデータDb112を受信して、第1記憶回路145に記憶させる。ここで、更に、再構成回路143は、前処理済みデータDb111又は前処理済みデータDb112に対する再構成処理を実行することとしても構わない。また、更に、後処理回路144は、前処理済みデータDb111に基づいて再構成された画像データ、又は、前処理済みデータDb112に基づいて再構成された画像データに対する後処理を実行することとしても構わない。
(第5の実施形態)
上述した第1〜第4の実施形態では、被検体Pに対してスキャンを実行することによって収集された1つのデータ、1つの前処理済みデータ、又は、1つの画像データに対して、前処理要求、再構成要求及び後処理要求の少なくとも1つを関連付ける場合について説明した。これに対し、第5の実施形態では、被検体Pに対してスキャンを実行することによって収集された複数のデータ、複数の前処理済みデータ、又は、複数の画像データに対して、前処理要求、再構成要求及び後処理要求の少なくとも1つを関連付ける場合について説明する。
第5の実施形態に係る医用診断システム1は、図1に示した医用診断システム1と同様の構成を有し、スキャン機能1414a及び関連付け機能1414bによる処理の一部が相違する。以下、第1〜第3の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1、図2A、図2B、図3、図8A、図9及び図15と同一の符号を付し、説明を省略する。
被検体Pに対してスキャンを実行することによって複数のデータが収集される場合の例としては、スキャン機能1414aによるスキャンがデュアルエナジー(Dual-Energy:DE)又はマルチエナジー(Multi-Energy:ME)で実行される場合が挙げられる。以下、スキャン機能1414aによるスキャンがデュアルエナジーで実行される場合を一例として説明する。
例えば、まず、スキャン機能1414aは、複数のビューについてX線スキャンを実行することにより、第1のX線エネルギーに対応する第1データDa121と、第2のX線エネルギーに対応する第2データDa122とを収集する。一例を挙げると、スキャン機能1414aは、第1のX線エネルギーを用いて被検体Pの周囲を連続的に1回転分スキャンする第1スキャンと、第2のX線エネルギーを用いて被検体Pの周囲を連続的に1回転分スキャンする第2スキャンとを実行することにより、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。
別の例を挙げると、スキャン機能1414aは、X線管111に供給する管電圧を1又は複数のビューごとに変化させることにより、1又は複数のビューごとに第1のX線エネルギーと第2のX線エネルギーとの切り替えを行ない、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。即ち、スキャン機能1414aは、kVスイッチングによるデュアルエナジー収集を実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。
別の例を挙げると、X線CT装置10は、X線管111として、第1のX線管111aと第2のX線管111bとを備える。この場合、スキャン機能1414aは、第1のX線管111aから第1のX線エネルギーのX線を発生させ、第2のX線管111bから第2のX線エネルギーのX線を発生させることで、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。即ち、スキャン機能1414aは、デュアルソースによるデュアルエナジー収集を実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。
別の例を挙げると、X線CT装置10は、X線検出器112として、複数の層から構成され、X線管111から照射されたX線を分光可能な積層型検出器を備える。この場合、DAS118は、X線検出器112における第1の層から出力されたX線の信号に基づいて第1データDa121を生成し、第1の層と異なる他の層から出力されたX線の信号に基づいて第2データDa122を生成する。即ち、スキャン機能1414aは、積層型検出器方式のデュアルエナジー収集を実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。
別の例を挙げると、X線CT装置10は、ウェッジ116として、X線管111から照射されたX線の一部についてX線のエネルギーを変化させ、或いは、X線管111から照射されたX線をエネルギーの異なる複数のX線に分割するフィルタを備える。この場合、スキャン機能1414aは、ウェッジ116によりエネルギーが調整されたX線のエネルギーを第1のX線エネルギーとし、ウェッジ116によりエネルギーが調整されていないX線のエネルギーを第2のX線エネルギーとしてスキャンを実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。或いは、スキャン機能1414aは、ウェッジ116により第1のX線エネルギーに調整されたX線と、ウェッジ116により第2のX線エネルギーに調整されたX線とを用いてスキャンを実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。即ち、スキャン機能1414aは、スプリット方式のデュアルエナジー収集を実行して、第1データDa121及び第2データDa122を収集する。
次に、関連付け機能1414bは、複数の画像を再構成するための再構成要求を、少なくとも1つ、第1データDa121及び第2データDa122に関連付ける。例えば、関連付け機能1414bは、光電効果に対応する画像データと、コンプトン散乱に対応する画像データとを再構成するための再構成要求を、第1データDa121及び第2データDa122に関連付ける。
なお、前処理回路142は、第1データDa121に前処理を施すことにより前処理済み第1データDb121を生成し、第2データDa122に前処理を施すことにより前処理済み第2データDb122を生成することができる。例えば、前処理回路142は、第1データDa121に前処理を施すことにより、第1データDa121において光電効果に対応する成分とコンプトン散乱に対応する成分とをそれぞれ特定した前処理済み第1データDb121を生成する。同様に、前処理回路142は、第2データDa122に前処理を施すことにより、第2データDa122において光電効果に対応する成分とコンプトン散乱に対応する成分とをそれぞれ特定した前処理済み第2データDb122を生成する。この場合、関連付け機能1414bは、複数の画像を再構成するための再構成要求を、少なくとも1つ、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に関連付ける。
例えば、関連付け機能1414bは、図17に示すように、再構成要求Rr24に対応する再構成パラメータセットPr24と、後処理要求Ra17に対応する後処理パラメータセットPa17とを、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に付帯させる。また、通信機能1414cは、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122をサーバ20に送信する。なお、図17は、第5の実施形態に係る関連付けの一例を示す図である。
なお、設定機能1414fは、更に、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17のそれぞれに対して優先度を設定してもよい。例えば、設定機能1414fは、図17に示すように、再構成要求Rr24に対して「優先度1」を設定し、後処理要求Ra17に対して「優先度2」を設定する。そして、通信機能1414cは、設定機能1414fにより設定された優先度を再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17のそれぞれに付帯させて、サーバ20に送信する。
なお、関連付け機能1414bは、第1記憶回路145から読み出した前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に対して再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付けてもよいし、第1記憶回路145に記憶される前の前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に対して再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付けてもよい。また、関連付け機能1414bは、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17と、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122とを第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。或いは、関連付け機能1414bは、再構成要求及び後処理要求を第3記憶回路1413に記憶させ、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122を第1記憶回路145に記憶させることとしてもよい。
次に、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122を受信したサーバ20は、再構成要求Rr24に対する再構成処理、及び、後処理要求Ra17に対する後処理をそれぞれ実行する。例えば、サーバ20は、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17をキューに積み、順に実行する。
例えば、サーバ20における再構成回路25は、まず、「優先度1」が設定されている再構成要求Rr24と、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122とに基づく再構成処理を実行して、複数の画像データを再構成する。例えば、再構成回路25は、再構成要求Rr24と、前処理済み第1データDb121において光電効果に対応する成分と、前処理済み第2データDb122において光電効果に対応する成分とに基づいて、第1画像データDc121を生成する。また、例えば、再構成回路25は、再構成要求Rr24と、前処理済み第1データDb121においてコンプトン散乱に対応する成分と、前処理済み第2データDb122においてコンプトン散乱に対応する成分とに基づいて、第2画像データDc122を生成する。なお、第1画像データDc121を生成するための再構成処理と第2画像データDc122を生成するための再構成処理とを実行する順序は任意であり、並行して行なうこととしてもよい。
次に、通信機能241は、生成された第1画像データDc121及び第2画像データDc122を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から第1画像データDc121及び第2画像データDc122を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。次に、サーバ20における後処理回路26は、「優先度2」が設定されている後処理要求Ra17と、第1画像データDc121と、第2画像データDc122とに基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd121を生成する。
例えば、後処理回路26は、後処理要求Ra17に対する後処理として、物質弁別画像を生成する処理を実行する。一例を挙げると、後処理回路26は、第1画像データDc121及び第2画像データDc122に基づいて、被検体Pに含まれる物質の種類、原子番号、密度等を弁別する処理(以下、弁別処理と記載する)を実行する。そして、後処理回路26は、後処理済み画像データDd121として、弁別処理の結果を示した物質弁別画像を生成する。例えば、後処理回路26は、後処理済み画像データDd121として、弁別した物質の分布を第1画像データDc121又は第2画像データDc122上に示した物質弁別画像を生成する。
また、例えば、後処理回路26は、後処理要求Ra17に対する後処理として、仮想単色X線画像を生成する処理を実行する。一例を挙げると、後処理回路26は、まずは2つの基準物質を設定し、基準物質の存在率を示した基準物質画像を、第1画像データDc121及び第2画像データDc122のそれぞれから生成する。そして、後処理回路26は、2つの基準物質画像を用いて重み付け計算処理を行うことにより、後処理済み画像データDd121として、仮想単色X線画像を生成する。
なお、後処理の例として、物質弁別画像を生成する処理及び仮想単色X線画像を生成する処理について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、後処理回路26は、後処理要求Ra17に対する後処理として、密度画像を生成する処理や、実効原子番号画像を生成する処理といった種々の処理を実行することができる。
次に、通信機能241は、生成された後処理済み画像データDd121を、ネットワークNWを介して、ホストコンピュータ141に送信する。また、通信機能1414cは、サーバ20から後処理済み画像データDd121を受信して、第2記憶回路146に記憶させる。
なお、図17においては、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に対して、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付ける場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、関連付け機能1414bは、前処理済み第1データDb121に対して再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付けるとともに、前処理済み第2データDb122に対して再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付けることとしてもよい。この場合、通信機能1414cは、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた前処理済み第1データDb121と、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた前処理済み第2データDb122とをそれぞれサーバ20に送信する。
また、図17においては、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に対して再構成要求を関連付けるものとして説明したが、関連付け機能1414bは、第1データDa121及び第2データDa122に対して再構成要求を関連付けてもよい。例えば、関連付け機能1414bは、第1データDa121及び第2データDa122に対して、前処理要求Rb15、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17を関連付ける。この場合、通信機能1414cは、例えば、前処理要求Rb15、再構成要求Rr24及び後処理要求Ra17が関連付けられた第1データDa121及び第2データDa122をそれぞれサーバ20に送信する。また、前処理回路27は、前処理要求Rb15、第1データDa121及び第2データDa122に基づく前処理を実行して、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122を生成する。また、再構成回路25は、再構成要求Rr24、前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に基づく再構成処理を実行して、第1画像データDc121及び第2画像データDc122を生成する。また、後処理回路26は、後処理要求Ra17、第1画像データDc121及び第2画像データDc122に基づく後処理を実行して、後処理済み画像データDd121を生成する。
また、通信機能1414cがサーバ20に第1データDa121及び第2データDa122、又は前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122を送信した後において、ユーザは、種々の要求を追加することができる。例えば、ユーザは、前処理中断要求や、前処理再開要求、複数の前処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の前処理要求、再構成中断要求、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求といった種々の要求を追加することができる。また、前処理要求、再構成要求及び後処理要求のそれぞれに対して優先度が設定されている場合、ユーザは、優先度の変更要求を追加することもできる。かかる要求があった場合、受付機能1414dは、入力インターフェース1411を介してユーザから要求を受け付け、通信機能1414cは、受付機能1414dが受け付けた要求を、第1データDa121及び第2データDa122、又は前処理済み第1データDb121及び前処理済み第2データDb122に関連付けて、サーバ20に送信する。或いは、サーバ20における受付機能242が、前処理中断要求や、前処理再開要求、複数の前処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の前処理要求、再構成中断要求、再構成再開要求、複数の再構成要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の再構成要求、後処理中断要求、後処理再開要求、複数の後処理要求の一部又は全部を削除する削除要求、追加の後処理要求、優先度の変更要求といった種々の要求を受け付けることとしても構わない。
(第6の実施形態)
これまで第1〜第5の実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、医用データ収集装置の例として、X線CT装置10について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用診断システム1は、医用データ収集装置として、MRI装置や、PET装置、SPECT装置、超音波診断装置等を備えていてもよい。
一例を挙げると、医用診断システム1が医用データ収集装置としてMRI装置を備える場合、MRI装置は、被検体に対してスキャンを実行することによりMR信号データ(k空間データ)を収集する。次に、MRI装置は、種類が異なる複数の画像データを再構成するための複数の再構成要求を、MR信号データ、又は、MR信号データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータに関連付ける。なお、MR信号データに対する前処理の例としては、例えば、リグリッディング(re-gridding)や信号強度補正等が挙げられる。次に、MRI装置は、複数の再構成要求が関連付けられたMR信号データ又は前処理済みデータを、サーバ20に送信する。
そして、サーバ20の再構成回路25は、複数の再構成要求、及び、MRI装置から送信された前処理済みデータに基づいて、画像データを再構成する。或いは、サーバ20の前処理回路27は、MRI装置から送信されたMR信号データを処理して前処理済みデータを生成し、再構成回路25は、複数の再構成要求、及び、前処理回路27により生成された前処理済みデータに基づいて、画像データを再構成する。
例えば、再構成回路25は、複数の再構成要求及び前処理済みデータに基づいて、圧縮センシング(Compressed Sensing:CS)を用いた再構成処理を実行することにより、画像データを再構成する。一例を挙げると、再構成回路25は、k空間データである前処理済みデータをスパース空間に変換し、スパース空間に変換されたデータに対して近似解を求めた後にスパース逆変換を行うことによって、画像データを推定する。また、再構成回路25は、推定した画像データに対してフーリエ変換を施すことで、k空間データを生成する。そして、再構成回路25は、スパース空間への変換及び画像データの推定を繰り返し実行することで、画像データを再構成する。この場合、再構成要求に対応する再構成パラメータセットには、例えば、処理の繰り返し回数や、実行する再構成処理の種類を示す情報などが含まれる。
また、一例を挙げると、MRI装置は、被検体に対してスキャンを実行することによりMR信号データを収集する。次に、MRI装置は、再構成された画像データを処理して後処理済み画像データを生成するための後処理要求を、MR信号データ、前処理済みデータ、又は画像データに関連付ける。次に、MRI装置は、後処理要求が関連付けられたMR信号データ、前処理済みデータ、又は画像データを、サーバ20に送信する。
そして、サーバ20の後処理回路26は、後処理要求、及び、MRI装置から送信された画像データに基づいて、後処理済み画像データを生成する。或いは、サーバ20の前処理回路27は、MRI装置から送信されたMR信号データを処理して前処理済みデータを生成し、再構成回路25は、前処理回路27により生成された前処理済みデータに基づいて画像データを再構成し、後処理回路26は、後処理要求、及び、再構成回路25により再構成された画像データに基づいて、後処理済み画像データを生成する。或いは、サーバ20の再構成回路25は、RI装置から送信された前処理済みデータに基づいて画像データを再構成し、後処理回路26は、後処理要求、及び、再構成回路25により再構成された画像データに基づいて、後処理済み画像データを生成する。
例えば、後処理回路26は、後処理として、Synthetic MRIによる計算画像(Synthetic MRI画像)を生成する処理を実行する。一例を挙げると、後処理回路26は、再構成された画像データを用いて、MR画像の信号値の理論式を用いたシミュレーションやカーブフィッティングを行なうことにより、各種の組織定量値を導出する。そして、後処理回路26は、導出された組織定量値に基づいて、任意のパラメータ値に応じた種類の計算画像を生成する。なお、パラメータ値の例としては、例えば、TI(Inversion Time)や、TE(Echo Time)、TR(Repetition Time)等が挙げられる。この場合、後処理要求に対応する後処理パラメータセットには、例えば、計算画像の生成に使用するパラメータ値や、実行する後処理の種類を示す情報などが含まれる。
また、一例を挙げると、MRI装置は、被検体に対してスキャンを実行することによりMR信号データを収集する。次に、MRI装置は、MR信号データを処理して前処理済みデータを生成するための前処理要求を、MR信号データに関連付ける。次に、MRI装置は、前処理要求が関連付けられたMR信号データを、サーバ20に送信する。
そして、サーバ20の前処理回路27は、前処理要求、及び、MRI装置から送信されたMR信号データに基づいて、前処理済みデータを生成する。なお、MRI装置は、前処理要求に加えて再構成要求をMR信号データに関連付けて、サーバ20に送信してもよい。この場合、再構成回路25は、更に、再構成要求、及び、前処理回路27により生成された前処理済みデータに基づいて、画像データを再構成する。また、MRI装置は、前処理要求及び再構成要求に加えて後処理要求をMR信号データに関連付けて、サーバ20に送信してもよい。この場合、後処理回路26は、更に、後処理要求、及び、再構成回路25により再構成された画像データに基づいて、後処理済み画像データを生成する。
また、上述した実施形態では、複数種類の要求に対して一連の優先度を設定する場合について説明した。例えば、前処理要求Rb31、前処理要求Rb32、再構成要求Rr31、再構成要求Rr32、後処理要求Ra31及び後処理要求Ra32の6つの要求がある場合には、これら6つの要求に対して、優先度1から優先度6までの6つの優先度を設定するものとして説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば、優先度は、要求の種類ごとに設定されてもよい。例えば、前処理要求Rb31、前処理要求Rb32、再構成要求Rr31、再構成要求Rr32、後処理要求Ra31及び後処理要求Ra32の6つの要求がある場合においては、前処理要求ごとの優先度、再構成要求ごとの優先度、及び、後処理要求ごとの優先度が設定されてもよい。以下では、一例として、前処理要求Rb31について「優先度1」が設定され、前処理要求Rb32について「優先度2」が設定されたものとして説明する。また、以下では、一例として、再構成要求Rr31について「優先度1」が設定され、再構成要求Rr32について「優先度2」が設定されたものとして説明する。また、以下では、一例として、後処理要求Ra31について「優先度1」が設定され、後処理要求Ra32について「優先度2」が設定されたものとして説明する。
これら6つの要求は、例えば、設定された優先度と、処理順序に関する所定のルールとに応じた順序で処理される。例えば、所定のルールとして、前処理要求、再構成要求及び後処理要求の順で処理することが定められている場合には、「優先度1」が設定されている前処理要求Rb31、「優先度2」が設定されている前処理要求Rb32、「優先度1」が設定されている再構成要求Rr31、「優先度2」が設定されている再構成要求Rr32、「優先度1」が設定されている後処理要求Ra31、「優先度2」が設定されている後処理要求Ra32の順に処理が実行される。また、例えば、所定のルールとして、前処理要求、再構成要求及び後処理要求のフローごとに処理することが定められている場合には、「優先度1」が設定されている前処理要求Rb31、「優先度1」が設定されている再構成要求Rr31、「優先度1」が設定されている後処理要求Ra31、「優先度2」が設定されている前処理要求Rb32、「優先度2」が設定されている再構成要求Rr32、「優先度2」が設定されている後処理要求Ra32の順に処理が実行される。
上述した実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。即ち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
また、上述した実施形態で説明したデータ管理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、処理対象となるデータ及び処理の要求を効率的に管理することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用診断システム
10 X線CT装置
140 コンソール装置
141 ホストコンピュータ
1411 入力インターフェース
1412 ディスプレイ
1413 第3記憶回路
1414 処理回路
1414a スキャン機能
1414b 関連付け機能
1414c 通信機能
1414d 受付機能
1414e 制御機能
1414f 設定機能
142 前処理回路
143 再構成回路
144 後処理回路
145 第1記憶回路
146 第2記憶回路
20 サーバ
21 入力インターフェース
22 ディスプレイ
23 第4記憶回路
24 処理回路
241 通信機能
242 受付機能
243 制御機能
25 再構成回路
26 後処理回路
27 前処理回路

Claims (24)

  1. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    種類が異なる複数の画像を再構成するための複数の再構成要求を、前記データ又は前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータに関連付ける関連付け部と、
    前記複数の再構成要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを、ネットワークを介して接続され、前記複数の再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記複数の画像を再構成する再構成部を備えたサーバに送信する通信部と
    を備える、医用データ収集装置。
  2. 前記関連付け部は、前記複数の再構成要求に対応する複数の再構成パラメータセット、又は前記複数の再構成パラメータセットを特定するための情報を、前記データ又は前記前処理済みデータに付帯させる、請求項1に記載の医用データ収集装置。
  3. 前記複数の再構成要求のそれぞれに対して優先度を設定する設定部を更に備え、
    前記通信部は、設定された前記優先度を前記複数の再構成要求のそれぞれに付帯させて前記サーバに送信する、請求項1又は2に記載の医用データ収集装置。
  4. 前記設定部は、前記複数の再構成要求を処理する順序に応じた処理時間に基づいて、前記優先度を設定する、請求項3に記載の医用データ収集装置。
  5. 入力インターフェースを介してユーザから前記優先度の変更要求を受け付ける受付部を更に備え、
    前記受付部が前記変更要求を受け付けた場合、前記通信部は、当該変更要求を、前記複数の再構成要求及び前記データ又は前記前処理済みデータに関連付けて前記サーバに送信する、請求項3又は4に記載の医用データ収集装置。
  6. 入力インターフェースを介してユーザから前記複数の再構成要求と異なる追加の再構成要求を受け付ける受付部を更に備え、
    前記追加の再構成要求を前記受付部が受け付けた場合、前記通信部は、当該追加の再構成要求を、前記複数の再構成要求及び前記データ又は前記前処理済みデータに関連付けて前記サーバに送信する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医用データ収集装置。
  7. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    再構成された画像を処理して後処理済み画像を生成するための後処理要求を、前記データ、前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータ、又は前記画像に関連付ける関連付け部と、
    前記後処理要求が関連付けられた前記データ、前記前処理済みデータ、又は前記画像を、ネットワークを介して接続され、前記後処理要求及び前記画像に基づいて前記後処理済み画像を生成する後処理部を備えたサーバに送信する通信部と
    を備える、医用データ収集装置。
  8. 前記関連付け部は、前記後処理要求に対応する後処理パラメータセット、又は前記後処理パラメータセットを特定するための情報を、前記データ、前記前処理済みデータ又は前記画像に付帯させる、請求項7に記載の医用データ収集装置。
  9. 前記関連付け部は、複数の前記後処理要求を、前記データ、前記前処理済みデータ、又は前記画像に関連付け、
    前記通信部は、前記複数の後処理要求が関連付けられた前記データ、前記前処理済みデータ、又は前記画像を前記サーバに送信する、請求項7又は8に記載の医用データ収集装置。
  10. 前記複数の後処理要求のそれぞれに対して優先度を設定する設定部を更に備え、
    前記通信部は、設定された前記優先度を前記複数の後処理要求のそれぞれに付帯させて前記サーバに送信する、請求項9に記載の医用データ収集装置。
  11. 前記関連付け部は、前記画像を再構成するための再構成要求を、少なくとも1つ、前記データ又は前記前処理済みデータに関連付け、
    前記通信部は、前記再構成要求及び前記後処理要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを、前記再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記画像を再構成する再構成部を備えた前記サーバに送信する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の医用データ収集装置。
  12. 前記再構成要求及び前記後処理要求のそれぞれに対して優先度を設定する設定部を更に備え、
    前記通信部は、設定された前記優先度を前記再構成要求及び前記後処理要求のそれぞれに付帯させて前記サーバに送信する、請求項11に記載の医用データ収集装置。
  13. 前記関連付け部は、前記後処理要求を前記データ又は前記前処理済みデータに関連付け、
    前記通信部は、前記後処理要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを、前記後処理要求に基づいて推定した再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記画像を再構成する再構成部を備える前記サーバに送信する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の医用データ収集装置。
  14. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    前記データを処理して前処理済みデータを生成するための前処理要求を、前記データに関連付ける関連付け部と、
    前記前処理要求が関連付けられた前記データを、ネットワークを介して接続され、前記前処理要求及び前記データに基づいて前記前処理済みデータを生成する前処理部と、前記前処理済みデータに基づいて画像を再構成する再構成部とを備えたサーバに送信する通信部と
    を備える、医用データ収集装置。
  15. 前記関連付け部は、前記前処理要求に対応する前処理パラメータセット、又は前記前処理パラメータセットを特定するための情報を前記データに付帯させる、請求項14に記載の医用データ収集装置。
  16. 前記関連付け部は、前記画像を再構成するための再構成要求を、少なくとも1つ、前記データに関連付け、
    前記通信部は、前記前処理要求及び前記再構成要求が関連付けられた前記データを前記サーバに送信する、請求項14又は15に記載の医用データ収集装置。
  17. 前記前処理要求及び前記再構成要求のそれぞれに対して優先度を設定する設定部を更に備え、
    前記通信部は、設定された前記優先度を前記前処理要求及び前記再構成要求のそれぞれに付帯させて前記サーバに送信する、請求項16に記載の医用データ収集装置。
  18. 前記関連付け部は、前記画像を処理して後処理済み画像を生成するための後処理要求を、少なくとも1つ、前記データに関連付け、
    前記通信部は、前記前処理要求、前記再構成要求及び前記後処理要求が関連付けられた前記データを、前記後処理要求及び前記画像に基づいて前記後処理済み画像を生成する後処理部を備えた前記サーバに送信する、請求項16に記載の医用データ収集装置。
  19. 前記前処理要求、前記再構成要求及び前記後処理要求のそれぞれに対して優先度を設定する設定部を更に備え、
    前記通信部は、設定された前記優先度を前記前処理要求、前記再構成要求及び前記後処理要求のそれぞれに付帯させて前記サーバに送信する、請求項18に記載の医用データ収集装置。
  20. 前記スキャン部は、複数のビューについてX線スキャンを実行することにより、第1のX線エネルギーに対応する第1データ、及び第2のX線エネルギーに対応する第2データを収集し、
    前記関連付け部は、複数の画像を再構成するための再構成要求を、前記第1データ及び前記第2データ、又は前記第1データ及び前記第2データに前処理を施すことにより生成された前処理済み第1データ及び前処理済み第2データに関連付ける、請求項1〜6、11、12、16〜19のいずれか一項に記載の医用データ収集装置。
  21. 前記関連付け部は、前記複数の画像を処理して仮想単色X線画像又は物質弁別画像を生成するための後処理要求を、前記第1データ及び前記第2データ、又は前記前処理済み第1データ及び前記前処理済み第2データに関連付ける、請求項20に記載の医用データ収集装置。
  22. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    種類が異なる複数の画像を再構成するための複数の再構成要求を、前記データ又は前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータに関連付ける関連付け部と、
    前記複数の再構成要求及び前記前処理済みデータに基づいて前記複数の画像を再構成する再構成部を備えたサーバと、
    前記複数の再構成要求が関連付けられた前記データ又は前記前処理済みデータを前記サーバに送信する通信部と
    を備える、医用診断システム。
  23. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    再構成された画像を処理して後処理済み画像を生成するための後処理要求を、前記データ、前記データに前処理を施すことにより生成された前処理済みデータ、又は前記画像に関連付ける関連付け部と、
    前記後処理要求及び前記画像に基づいて前記後処理済み画像を生成する後処理部を備えたサーバと、
    前記後処理要求が関連付けられた前記データ、前記前処理済みデータ、又は前記画像を前記サーバに送信する通信部と
    を備える、医用診断システム。
  24. 被検体に対してスキャンを実行することによりデータを収集するスキャン部と、
    前記データを処理して前処理済みデータを生成するための前処理要求を、前記データに関連付ける関連付け部と、
    前記前処理要求及び前記データに基づいて前記前処理済みデータを生成する前処理部と、前記前処理済みデータに基づいて画像を再構成する再構成部とを備えたサーバと、
    前記前処理要求が関連付けられた前記データを前記サーバに送信する通信部と
    を備える、医用診断システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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