JP2020139270A - 耐力壁及び壁面材 - Google Patents

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河合 良道
Yoshimichi Kawai
良道 河合
藤内 繁明
Shigeaki Tonai
繁明 藤内
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Abstract

【課題】地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させた耐力壁を提供する。【解決手段】耐力壁は、上下方向に延びる一対の縦材と、一対の前記縦材にそれぞれ接合された壁面材と、前記壁面材の一対の前記縦材間に前記上下方向に間隔をあけて1列形成され、前記壁面材の一般部に対して板厚方向に突出する環状の壁部と、前記壁部の突出方向の端部を閉じる底部とを有する凹部と、を備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、耐力壁及び壁面材に関する。
特許文献1には、建物の上下の水平部材に接合される一対の縦材に壁面材を接合した耐力壁が開示されている。この耐力壁の壁面材には、複数のバーリング孔が上下に1列に形成されている。
特許5805893号公報
ところで、建物で用いられる部位によって耐力壁には必要とされる性能が異なる。特許文献1に開示の耐力壁では、建物の内壁材に用いられるため、配管や配線のために複数のバーリング孔が壁面材に形成されている。一方で、建物の外壁材に用いられる耐力壁には、地震の初期から終局までの剛性及び耐力の更なる向上が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させた耐力壁及び壁面材を提供することを課題とする。
本発明の第1態様の耐力壁は、上下方向に延びる一対の縦材と、一対の前記縦材にそれぞれ接合された壁面材と、前記壁面材の一対の前記縦材間に前記上下方向に間隔をあけて1列形成され、前記壁面材の一般部に対して板厚方向に突出する環状の壁部と、前記壁部の突出方向の端部を閉じる底部とを有する凹部と、を備える。
第1態様の耐力壁では、壁面材の一対の縦材間に凹部を上下方向に間隔をあけて形成している。ここで、上記耐力壁では、壁面材に底部を有する凹部を形成するため、例えば、縁部にリブを形成した開口(バーリング孔)を形成する壁面材と比べて、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させることができる。
本発明の第2態様の耐力壁は、第1態様の耐力壁において、板厚方向から見て、前記上下方向に隣接する前記凹部の形状及び大きさが同じである。
第2態様の耐力壁では、板厚方向から見て、隣接する凹部の形状及び大きさを同じ形状および大きさにしていることから、例えば、隣接する凹部の形状及び大きさの少なくとも一方が異なる構成と比べて、凹部毎に作用する応力を一定にできるため、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を確保しやすい。また、壁面材に凹部を形成するに際して、凹部の形状及び大きさに合わせた様々な加工具(金型含む)を用いる必要がないため、壁面材の製造(加工)が容易になる。
本発明の第3態様の耐力壁は、第1態様又は第2態様の耐力壁において、板厚方向から見て、前記凹部の形状は、円形である。
第3態様の耐力壁では、板厚方向から見て、凹部の形状を円形としていることから、例えば、凹部の形状を多角形状とした構成と比べて、凹部への局部応力集中が緩和されるため、地震の終局において耐力を安定させることができる。
本発明の第4態様の耐力壁は、第1態様又は第2態様の耐力壁において、板厚方向から見て、前記凹部の形状は、偶数個の角部を有する多角形状であり、前記壁面材には、前記上下方向に延びる直線に対して左右対称で且つ前記直線上に前記凹部の対向する前記角部の頂点同士が位置するように前記凹部が形成されている。
第4態様の耐力壁では、壁面材において、板厚方向から見て、凹部の形状を偶数個の角部を有する多角形状とし、さらに凹部を上下方向に延びる直線に対して左右対称で且つ該直線上に凹部の対向する角部の頂点同士が位置するように壁面材に形成している。このため、上記耐力壁では、例えば、凹部が上記直線に対して左右対称で且つ該直線上に対向する角部の頂点同士が位置しない構成と比べて、地震の初期において剛性及び耐力を向上させることができる。
本発明の第5態様の耐力壁は、第1態様〜第4態様のいずれか一態様の耐力壁において、前記上下方向に隣接する前記凹部の中心間距離が、一対の前記縦材と前記壁面材との接合点間の水平距離よりも短い。
第5態様の耐力壁では、壁面材において、上下方向に隣接する凹部の中心間距離を一対の縦材と壁面材との接合点間の水平距離よりも短くしている。このため、地震による水平荷重が耐力壁に伝達された際に、壁面材では、一方の縦材と壁面材との接合部と凹部との水平方向の中間部、及び、他方の縦材と壁面材との接合部と凹部との水平方向の中間部におけるせん断応力(ミーゼス応力)値が上下方向に隣接する凹部間の上下方向の中間部のせん断応力値よりも低くなる。これにより、一対の縦材に生じる水平方向へのせん断応力が低減される。その結果、壁面材において上下方向に隣接する凹部間の上下方向の中間部が変形する前に、壁面材と縦材との接合部が変形することが抑制され、地震エネルギーを安定して吸収することが可能となる。
本発明の第6態様の耐力壁は、第5態様の耐力壁において、前記凹部の水平方向に沿った幅は、前記接合点間の水平距離の30%〜80%の範囲内である。
第6態様の耐力壁では、凹部の水平方向に沿った幅を接合点間の水平距離の30%〜80%の範囲内としていることから、壁面材において上下方向に隣接する凹部間の中間部が変形する前に、壁面材と縦材との接合部が変形することを効果的に抑制できる。
本発明の第7態様の耐力壁は、第1態様〜第6態様のいずれか一態様の耐力壁において、一対の前記縦材は、各々の上端部と下端部とにおいて一対の横材のみで連結されている。
第7態様の耐力壁では、一対の縦材を各々の上端部と下端部とにおいて一対の横材のみで連結しているため、例えば、一対の横材に加えて一対の縦材の上下方向中間部を別の横材で連結する構成と比べて、地震の終局における耐力の過剰な上昇を抑制することができる。
本発明の第8態様の壁面材は、上下方向に延びる一対の縦材にそれぞれ接合される壁面材であって、前記壁面材の一対の前記縦材間に前記上下方向に間隔をあけて1列形成され、前記壁面材の一般部に対して板厚方向に突出する環状の壁部と、前記壁部の突出方向の端部を閉じる底部とを有する凹部、を備える。
第8態様の壁面材では、一対の縦材間に凹部を上下方向に間隔をあけて形成している。ここで、上記壁面材では、底部を有する凹部を形成するため、例えば、縁部にリブを形成した開口(バーリング孔)を形成する構成と比べて、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させることができる。
本発明によれば、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させた耐力壁及び壁面材を提供することができる。
本発明の一実施形態の耐力壁の正面図である。 図1に示される耐力壁の枠材の正面図である。 図1の矢印3AXで指し示す部分を拡大した拡大図である。 図3Aの3BX−3BX線断面図である。 地震の終局時において図1に示される耐力壁の各部位に作用する力を矢印で示す図3Aに対応する部分の拡大図である。 図1の5X−5X線に沿って切断した耐力壁の断面図である。 図1の6X−6X線に沿って切断した耐力壁の断面図である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の凹部周辺の拡大図(図3Aに対応する拡大図)である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の凹部周辺の拡大図(図3Aに対応する拡大図)である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の凹部周辺の拡大図(図3Aに対応する拡大図)である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の凹部周辺の拡大図(図3Aに対応する拡大図)である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の正面図である。 本発明の他の実施形態の耐力壁の正面図である。 補剛部材がある耐力壁の層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を示すグラフである。 補剛部材がない耐力壁の層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を示すグラフである。
図1〜図6を用いて本発明の一実施形態に係る耐力壁及び壁面材について説明する。なお、図中に示された矢印Uは、本実施形態の耐力壁が適用される建物の上方向を示している。また、図中に示された矢印Wは、耐力壁の幅方向を示している。なお、本実施形態では、耐力壁の幅方向と建物の水平方向が一致している。
図1に示されるように、本実施形態の耐力壁20は、枠材22と、壁面材50と、を備えている。
図1及び図2に示されるように、枠材22は、矩形状に形成されている。この枠材22は、水平方向に間隔をあけて配置され、上下方向に延びる縦枠材24、26、28と、縦枠材24、26、28の各々の上端を水平方向につなぐ横枠材30と、縦枠材24、26、28の各々の下端を水平方向につなぐ横枠材32と、備えている。
なお、本実施形態の縦枠材24、26、28は、本発明における縦材の一例である。
(縦枠材24)
図2に示されるように、縦枠材24は、枠材22の幅方向(図中矢印W方向)一方側(図2及び図5では左側)の部分を形成している。なお、本実施形態では、枠材22の幅方向と耐力壁20の幅方向は一致している。
この縦枠材24は、図5及び図6に示されるように、幅方向外側の外枠部分を形成する角形鋼管34と、幅方向内側の内枠部分を形成し、縦枠材26側(言い換えると、枠材22の幅方向他方側(図2及び図5では右側))が開放された断面がC字形状の形鋼36と、を備えている。
角形鋼管34は、断面が正方形状とされており、枠材22の厚み方向(図中矢印T方向)に2つ並べて配置されている。これらの角形鋼管34は、溶接により接合されている。
形鋼36は、リップ溝形鋼であり、ウェブ部36Aの外面が角形鋼管34の枠内側(枠材22の内側)の面に接合されている。具体的には、形鋼36は、2つの角形鋼管34にドリルねじ38を用いてそれぞれ接合されている。なお、本発明は上記構成に限定されず、例えば、溶接などの他の方法を用いて形鋼36と角形鋼管34を接合してもよい。また、形鋼36の内面には、断面C字状の補強部材40が接合されている。この補強部材40は、溝形鋼であり、ウェブ部40Aの外面及び両フランジ部40Bの外面が形鋼36のウェブ部36Aの内面及び両フランジ部36Bの内面にそれぞれ接合されている。なお、形鋼36と補強部材40の接合方法は、特に限定されない。例えば、溶接で形鋼36と補強部材40を接合してもよい。
(縦枠材26)
図2に示されるように、縦枠材26は、縦枠材24と縦枠材28の間に配置されており、枠材22の幅方向中央部に位置する部分を形成している。
この縦枠材26は、図5及び図6に示されるように、縦枠材28側(言い換えると、枠材22の幅方向他方側)が開放された断面がC字形状の形鋼42と、を備えている。
(縦枠材28)
図2に示されるように、縦枠材28は、枠材22の幅方向他方側(図2及び図5では右側)の部分を形成している。
この縦枠材28は、図5及び図6に示されるように、縦枠材26を挟んで縦枠材24と対称に構成されている。具体的には、縦枠材28は、外枠部分を形成する角形鋼管34と、内枠部分を形成し、縦枠材26側(言い換えると、枠材22の幅方向一方側(図2及び図5では左側))が開放された形鋼36と、形鋼36を補強する補強部材40とを備えている。
図2に示されるように、横枠材30は、断面が矩形状の角形鋼管によって形成されている。この横枠材30には、縦枠材24、26、28の各々の上端がねじやボルト等のファスナー又は溶接等によって接合されている。
図2に示されるように、横枠材32は、横枠材30と同様に、断面が矩形状の角形鋼管によって形成されている。この横枠材30には、縦枠材24、26、28の各々の下端がねじやボルト等のファスナー又は溶接等によって接合されている。
図2に示されるように、枠材22は、横枠材30と横枠材32の水平方向の相対変位に対する剛性を補強するための補剛部材44、46を備えている。補剛部材44は、縦枠材24と縦枠材26との間で且つ上下方向の略中央部に配置されている。また、補剛部材44は、一端が縦枠材24にドリルねじ48で接合され、他端が縦枠材26にドリルねじ48で接合されている。一方、補剛部材46は、縦枠材24と縦枠材26との間で且つ上下方向の略中央部に配置されている。また、補剛部材46は、一端が縦枠材26に補剛部材44の他端と共にドリルねじ48で接合され、他端が縦枠材28にドリルねじ48で接合されている。なお、枠材22の剛性が確保される場合には、補剛部材44、46を省略してもよい。
(壁面材50)
図1に示されるように、壁面材50は、矩形状に形成された鋼板であり、枠材22に接合されている。本実施形態の耐力壁20では、壁面材50を2枚用いており、一の壁面材50が縦枠材24と縦枠材26に接合され、他の壁面材50が縦枠材26と縦枠材28に接合されている。具体的には、一の壁面材50の幅方向の両端部が一対の縦材である縦枠材24及び縦枠材26にそれぞれ複数のドリルねじ52を用いて接合されている。また、他の壁面材50の幅方向の両端部が一対の縦材である縦枠材26及び縦枠材28にそれぞれ複数のドリルねじ52を用いて接合されている。なお、2枚の壁面材50は、同一寸法であるが、本発明はこの構成に限定されず、異なる寸法であってもよい。
なお、一の壁面材50と縦枠材24及び縦枠材26との接合のためにドリルねじ52がねじ込まれた部分、及び、他の壁面材50と縦枠材26及び縦枠材28との接合のためにドリルねじ52がねじ込まれた部分を接合部60と称する。
また、図1及び図3Aに示されるように、接合部60は、上下方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、本実施形態の壁面材50では、接合部60が略一定の間隔で設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、耐力壁に水平荷重が作用した場合にせん断力が大きく作用する領域に接合部を密に配置して、上下方向に隣接する接合部に作用するせん断力を均一に近づけてもよい。
また、図3Aに示されるように、壁面材50には、上下方向に間隔をあけて複数(本実施形態では7つ)の凹部54が形成されている。これら7つの凹部54は、上下方向に1列となるように形成されている。そして、1列に並んだ凹部54は、壁面材50の幅方向の中心に対してオフセットしている。換言すると、上下方向に隣接する凹部54の中心を通って上下方向に延びる直線SLが、幅方向の一方側又は他方側に寄っている(図3Aでは直線SLが右側に寄っている。)。なお、ここでいう凹部54の中心とは、壁面材50を板厚方向で見て、凹部54の開口中心を指す。
図3Bに示されるように、凹部54は、壁面材50の一般部50Aに対して板厚方向(本実施形態では耐力壁20の厚み方向Tと同じ)に突出する環状の壁部54Aと、壁部54Aの突出方向(図中矢印Pで示す方向)の端部を閉じる底部54Bとを有している。この凹部54は、壁面材50となる鋼板にプレス加工が実施されて凹部54が形成されている。なお、本発明は上記構成に限定されず、例えば、壁面材50となる鋼板にプレス加工で貫通孔を形成し、この貫通孔の縁部に有底筒状部材の開口部を接合して凹部54を形成してもよい。
また、図3Aに示されるように、凹部54の形状は、壁面材50の板厚方向から見て、円形である。そして、壁面材50の板厚方向から見て、上下方向に隣接する凹部54の形状及び大きさが、同じ形状及び大きさとされている。なお、凹部54の開口寸法は、例えば、直径200mm以上に設定することが好ましい。
図3Aに示されるように、上下方向に隣接する凹部54の中心間距離D1は、縦枠材24における接合部60と縦枠材26における接合部60との間の水平距離D2よりも短くなっている。そして、凹部54の水平方向に沿った幅W1は、接合点間の水平距離D2の30%〜80%の範囲内に設定されている。
図1に示されるように、一の壁面材50の上端部と他の壁面材50の上端部は、横枠材30にそれぞれ複数のドリルねじ52を用いて接合されている。そして、一の壁面材50の下端部と他の壁面材50の下端部は、横枠材32にそれぞれ複数のドリルねじ52を用いて接合されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
建物の外装材として用いられる耐力壁には、地震の初期弾性段階では、剛性・設計耐力が高く、終局段階では最大耐力が設計耐力よりも大きい(例えば、1.5倍程度)ことが求められている。さらに、この耐力壁には、大変形時においても耐力が安定している(急激な低下がない)ことも求められている。これらを考慮のうえ、本発明者らは、本発明の開発に至った。
耐力壁20では、壁面材50に凹部54を上下方向に間隔をあけて形成している。ここで、耐力壁20では、壁面材50に底部54Bを有する凹部54を形成するため、例えば、縁部にリブを形成した開口(バーリング孔)を形成する壁面材と比べて、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させることができる。具体的には、耐力壁20では、地震の初期段階(一例として、層間変形角1/300時)において、壁面材50の上下方向に隣接する凹部54間にせん断応力が集中する。このせん断応力が集中するメカニズムについては壁面材に円形バーリング孔が形成された比較例の耐力壁ともに共通である。一方で、凹部の圧縮抵抗力については、本実施形態の耐力壁20が比較例の上記耐力壁と比べて若干高くなる。これは壁部54Aが底部54Bで閉じられているためと推定される。これにより、接合部60に伝達されるせん断力が低くなる。以上より、耐力壁20では、地震の初期段階において、比較例の上記耐力壁よりも剛性及び耐力が向上する。
また、耐力壁20では、地震の終局段階(一例として、層間変形角1/100時)において、図4に示されるように、壁面材50の上下方向に隣接する凹部54間を斜めに結ぶ方向に引張力TSが生じており、凹部54の圧縮抵抗力CRと、各接合部60に作用するせん断力SFとで力の釣合いが保たれている。一方、比較例の上記耐力壁も耐力壁20と同様のメカニズムで力の釣合いが保たれるが、バーリング孔の圧縮抵抗力が凹部54の圧縮抵抗力よりも低いため、釣合いが保てるせん断力の範囲が狭い。このように、凹部54の圧縮抵抗力CRの大きさが地震の初期から終局まで耐力壁の耐力に影響を与えていると推定される。このため、耐力壁20は、図13に示されるように、比較例の上記耐力壁と比べて、地震の初期から終局段階まで剛性及び耐力を向上させることができる。
また、耐力壁20では、板厚方向から見て、凹部54の形状を円形としていることから、例えば、凹部の形状を多角形状とした構成と比べて、凹部54への局部応力集中を緩和できるため、地震の終局において耐力を安定させることができる。
さらに耐力壁20では、板厚方向から見て、隣接する凹部54の形状及び大きさを同じ形状および大きさにしていることから、例えば、隣接する凹部の形状及び大きさの少なくとも一方が異なる構成と比べて、凹部54毎に作用する応力を一定にできるため、地震の初期から終局までの剛性及び耐力を確保しやすい。また、壁面材50に凹部54を形成するに際して、凹部の形状及び大きさに合わせた様々な加工具(金型含む)を用いる必要がないため、壁面材50の製造(加工)が容易になる。
そして、耐力壁20では、中心間距離D1を水平距離D2よりも短くしていることから、地震による水平荷重が耐力壁20に伝達された際に、壁面材50において、接合部60と凹部54との水平方向の中間部のせん断応力(ミーゼス応力)値を上下方向に隣接する凹部54間の上下方向の中間部のせん断応力値よりも低くすることができる。これにより、一対の縦材(縦枠材24と縦枠材26、または縦枠材26と縦枠材28)に生じる水平方向へのせん断応力が低減される。その結果、壁面材50において上下方向に隣接する凹部54間の上下方向の中間部が変形する前に、壁面材50と一対の縦材との接合部60が変形することが抑制され、地震エネルギーを安定して吸収することが可能となる。
さらに耐力壁20では、凹部54の幅W1を水平距離D2の30%〜80%の範囲内としていることから、壁面材50において上下方向に隣接する凹部54間の中間部が変形する前に、接合部60が変形することを効果的に抑制できる。
前述の実施形態の耐力壁20では、枠材22と壁面材50との接合にドリルねじ52を用いているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、ドリルねじ52の代わり釘を用いてもよい。また、枠材22と壁面材50をスポット溶接で接合してもよい。スポット溶接を用いた場合は、枠材22と壁面材50の溶接された部分を接合部と称する。
前述の実施形態の耐力壁20では、壁面材50に下孔を形成していないが、本発明はこの構成に限定されず、壁面材50に下孔又は孔開け用の目印を形成してもよい。
前述の実施形態の耐力壁20では、板厚方向から見て、凹部54の形状を円形にしているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、凹部54の形状を上下方向と長軸が一致する縦向きの楕円形としてもよいし、上下方向と短軸が一致する横向きの楕円形としてもよい。
また、前述の実施形態の耐力壁20では、板厚方向から見て、凹部54の形状を円形にしているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図7、8、9、10にそれぞれ示される各耐力壁70、80、90、100のように、板厚方向から見て、各壁面材72、82、92、102に形成される各凹部74、84、94、104の形状をそれぞれ偶数個の角部74C、84C、94C、104Cを有する多角形状としてもよい。なお、ここでいう「多角形状」には、角部が角張っている多角形及び角部が円弧状に湾曲している(丸まっている)多角形を含む。
具体的には、耐力壁70は、図7に示されるように板厚方向から見て、上記直線SLに対して左右対称で且つ直線SL上に凹部74の対向する角部74Cの頂点同士が位置するように壁面材72に形成されている。この凹部74の形状は、角部74Cの頂点を直線SL上に配置した正方形状とされている。なお、図7の符号74Aは凹部74の壁部を示し、符号74Bは凹部74の底部を示している。
耐力壁80は、図8に示されるように板厚方向から見て、上記直線SLに対して左右対称で且つ直線SL上に凹部84の対向する角部84Cの頂点同士が位置するように壁面材82に形成されている。この凹部84の形状は、角部84Cの頂点を直線SL上に配置した正六形状とされている。なお、図8の符号84Aは凹部84の壁部を示し、符号84Bは凹部84の底部を示している。
耐力壁90は、図9に示されるように板厚方向から見て、上記直線SLに対して左右対称で且つ直線SL上に凹部94の対向する角部94Cの頂点同士が位置しないように壁面材92に形成されている。この凹部94の形状は、角部94Cの頂点を直線SL上に配置した正方形状とされている。なお、図9の符号94Aは凹部94の壁部を示し、符号94Bは凹部94の底部を示している。
耐力壁100は、図10に示されるように板厚方向から見て、上記直線SLに対して左右対称で且つ直線SL上に凹部104の対向する角部104Cの頂点同士が位置しないように壁面材102に形成されている。この凹部104の形状は、角部104Cの頂点を直線SL上に配置した正六角形状とされている。なお、図10の符号104Aは凹部104の壁部を示し、符号104Bは凹部104の底部を示している。
なお、各耐力壁70、80、90、100は、各凹部の形状を除いて耐力壁20と同じ構成である。このため、凹部の形状が円形であることで得られる効果を除いて耐力壁20と同様の効果を得ることができる。
さらに、耐力壁70では、板厚方向から見て、凹部74を上下方向に延びる直線SLに対して左右対称で且つ該直線SL上に凹部74の対向する角部74Cの頂点同士が位置するように壁面材72に形成している。このため、上記耐力壁70では、例えば、凹部が直線SLに対して左右対称で且つ該直線上に対向する角部の頂点同士が位置しない構成と比べて、図13に示されるように、地震の初期における剛性及び耐力を向上させることができる。耐力壁90においても、耐力壁70と同様の効果を得ることができる。
前述の各実施形態の耐力壁70、80では、板厚方向から見て、各壁面材72、82に形成される各凹部74、84の形状をそれぞれ偶数個の角部74C、84Cを有する正方形状又は正六角形状としているが、本発明はこの構成に限定されない。耐力壁の板厚方向から見て、正八角形状やそれ以上の正多角形状であってもよい。
前述の実施形態の耐力壁20では、縦枠材24、24、26が一対の横枠材30、32に加えて補剛部材44、46でも連結されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図11に示される耐力壁110のように、縦枠材24、26、28は、各々の上端部と下端部とが一対の横枠材30、32のみで連結されている構成でもよい。具体的には、耐力壁110の枠材112は、縦枠材24、26、28と一対の横枠材30、32とで構成されており、耐力壁20の補剛部材44、46は備えていない。このような耐力壁110では、縦枠材24、26、28を一対の横枠材30、32のみで連結しているため、例えば、一対の横枠材30、32に加えて補剛部材44、46を用いる耐力壁20と比べて、図14に示されるように、地震の終局における耐力の過剰な上昇を抑制することができる。
前述の実施形態の耐力壁20は、壁面材50が枠材22に接合されて構成されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図12に示される耐力壁120のように、上下方向に延びて、それぞれの上端が建物の水平部材HM1に連結され、それぞれの下端が建物の水平部材HM2に連結される一対の縦材122にドリルねじ52を用いて壁面材124を接合してもよい。なお、壁面材124には、壁面材50と同様に、凹部54が形成されている。このため、耐力壁120は、耐力壁20と同様の作用並びに効果を得ることができる。
次に本発明の耐力壁が地震の初期から終局までの剛性及び耐力を向上させられることを立証するため、有限要素解析によるシミュレーションを実施して耐力壁の層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を得た。得られた特性については、図13において水平荷重を縦軸、層間変化角を横軸としてグラフで示した。なお、シミュレーションした実施例及び比較例は、以下の通りである。
実施例1:本発明に係る実施形態の耐力壁20と同じ構成であり、円形の凹部の大きさ(直径)を200mmとした耐力壁である(図3A参照)。
実施例2:本発明に係る実施形態の耐力壁70と同じ構成であり、正方形状の凹部の大きさを内接円の直径が200mmとなる大きさとした耐力壁である(図7参照)。
実施例3:本発明に係る実施形態の耐力壁80と同じ構成であり、正六角形状の凹部の大きさを内接円の直径が200mmとなる大きさとした耐力壁である(図8参照)。
実施例4:本発明に係る実施形態の耐力壁90と同じ構成であり、正方形状の凹部の大きさを内接円の直径が200mmとなる大きさとした耐力壁である(図9参照)。
実施例5:本発明に係る実施形態の耐力壁100と同じ構成であり、正六角形状の凹部の大きさを内接円の直径が200mmとなる大きさとした耐力壁である(図10参照)。
比較例1:円形の凹部の代わりに円形のバーリング孔(直径200mm)を形成した構成を除いて実施例1の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。
図13に示される通り、実施例1の耐力壁と、実施例1と開口形状が同じ比較例1の耐力壁では、地震の初期から終局までの剛性及び耐力が比較例1よりも実施例1で全体として高いことが分かる。
また、補剛材なしとした場合のシミュレーションも実施して耐力壁の層間変化角に対する水平荷重の変化の特性を得た。得られた特性については、図14において水平荷重を縦軸、層間変化角を横軸としてグラフで示した。なお、シミュレーションした実施例及び比較例は、以下の通りである。
実施例6:枠材に補剛材を設けていない点を除いて、実施例1の耐力壁と同じ構成の耐力壁である(図11参照)。
実施例7:枠材に補剛材を設けていない点を除いて、実施例2の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。
実施例8:枠材に補剛材を設けていない点を除いて、実施例3の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。
実施例9:枠材に補剛材を設けていない点を除いて、実施例4の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。
実施例10:枠材に補剛材を設けていない点を除いて、実施例5の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。
比較例1:円形の凹部の代わりに円形のバーリング孔(直径200mm)を形成している点を除いて、実施例1の耐力壁と同じ構成の耐力壁である。補剛材も設けられている。
図14に示される通り、補剛材を有さない実施例6の耐力壁と、実施例6と開口形状が同じで且つ補剛材を有する比較例1の耐力壁では、地震の初期段階における剛性及び耐力が略同程度であることが分かる。一方、地震の終局段階においては、実施例6の耐力壁は、比較例1の耐力壁よりも耐力が高い状態で安定していることが分かる。このことから、壁面材に凹部を設けた場合、バーリング孔を設けた場合と比較して、壁面材の剛性が向上するため、耐力壁に補剛材を用いなくても、地震の終局段階における耐力を向上させることができると推定される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。例えば、前述の実施形態では、本発明の一実施形態に係る壁面材を耐力壁に用いているが、建物の床面や屋根面等のように面内剛性が必要となる部分に用いてもよい。また、断熱材を両側から金属板で挟む断熱サンドイッチパネル等に用いてもよい。この断熱サンドイッチパネルに用いる場合は、例えば、片方又は両方の金属板を壁面材としてもよい。
20 耐力壁
24 縦枠材(縦材)
26 縦枠材(縦材)
28 縦枠材(縦材)
50 壁面材
50A 一般部
54 凹部
54A 壁部
54B 底部
54C 角部
70 耐力壁
72 壁面材
74 凹部
74A 壁部
74B 底部
74C 角部
80 耐力壁
82 壁面材
84 凹部
84A 壁部
84B 底部
84C 角部
90 耐力壁
92 壁面材
94 凹部
94A 壁部
94B 底部
94C 角部
100 耐力壁
102 壁面材
104 凹部
104A 壁部
104B 底部
104C 角部
110 耐力壁
120 耐力壁
122 縦材
124 壁面材
SL 直線
D1 中心間距離
D2 水平距離
W1 凹部の幅

Claims (8)

  1. 上下方向に延びる一対の縦材と、
    一対の前記縦材にそれぞれ接合された壁面材と、
    前記壁面材の一対の前記縦材間に前記上下方向に間隔をあけて1列形成され、前記壁面材の一般部に対して板厚方向に突出する環状の壁部と、前記壁部の突出方向の端部を閉じる底部とを有する凹部と、
    を備える耐力壁。
  2. 板厚方向から見て、前記上下方向に隣接する前記凹部の形状及び大きさが同じである、請求項1に記載の耐力壁。
  3. 板厚方向から見て、前記凹部の形状は、円形である、請求項1又は請求項2に記載の耐力壁。
  4. 板厚方向から見て、前記凹部の形状は、偶数個の角部を有する多角形状であり、
    前記壁面材には、前記上下方向に延びる直線に対して左右対称で且つ前記直線上に前記凹部の対向する前記角部の頂点同士が位置するように前記凹部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の耐力壁。
  5. 前記上下方向に隣接する前記凹部の中心間距離が、一対の前記縦材と前記壁面材との接合点間の水平距離よりも短い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐力壁。
  6. 前記凹部の水平方向に沿った幅は、前記接合点間の水平距離の30%〜80%の範囲内である、請求項5に記載の耐力壁。
  7. 一対の前記縦材は、各々の上端部と下端部とにおいて一対の横材のみで連結されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐力壁。
  8. 上下方向に延びる一対の縦材にそれぞれ接合される壁面材であって、
    前記壁面材の一対の前記縦材間に前記上下方向に間隔をあけて1列形成され、前記壁面材の一般部に対して板厚方向に突出する環状の壁部と、前記壁部の突出方向の端部を閉じる底部とを有する凹部、を備える壁面材。
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