JP2020136813A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020136813A
JP2020136813A JP2019025596A JP2019025596A JP2020136813A JP 2020136813 A JP2020136813 A JP 2020136813A JP 2019025596 A JP2019025596 A JP 2019025596A JP 2019025596 A JP2019025596 A JP 2019025596A JP 2020136813 A JP2020136813 A JP 2020136813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
partial
partial pixel
signal
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019025596A
Other languages
English (en)
Inventor
直哉 佐藤
Naoya Sato
直哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Semiconductor Solutions Corp
Original Assignee
Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Semiconductor Solutions Corp filed Critical Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority to JP2019025596A priority Critical patent/JP2020136813A/ja
Priority to US17/310,523 priority patent/US11483499B2/en
Priority to PCT/JP2020/002075 priority patent/WO2020166284A1/ja
Publication of JP2020136813A publication Critical patent/JP2020136813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K3/00Thermometers giving results other than momentary value of temperature
    • G01K3/005Circuits arrangements for indicating a predetermined temperature
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • H04N25/44Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled by partially reading an SSIS array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • H04N25/46Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled by combining or binning pixels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/75Circuitry for providing, modifying or processing image signals from the pixel array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components
    • H04N25/772Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components comprising A/D, V/T, V/F, I/T or I/F converters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/78Readout circuits for addressed sensors, e.g. output amplifiers or A/D converters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】ノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことを可能にする。【解決手段】本開示の撮像装置は、第1の部分画素、第2の部分画素、および第3の部分画素を含む画素が複数、配列された画素アレイと、各画素について、画素アレイの温度に基づいて、第1の部分画素から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、第3の部分画素から生成される第3の部分画素信号を加算する加算処理部とを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、複数の撮像画素を有する撮像装置に関する。
撮像装置において、複数の撮像画素からの画素信号を合成することで撮影ダイナミックレンジの拡大を行う技術がある(特許文献1〜3参照)。例えば、明るさに応じて、複数の撮像画素からの画素信号を加算処理することで、撮影ダイナミックレンジの拡大を行う技術がある。
特開2008−294689号公報 特開2010−28423号公報 特開2015−89036号公報
複数の撮像画素からの画素信号を合成する際に、温度上昇によりノイズが増幅される。
ノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことが可能な撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置は、第1の部分画素、第2の部分画素、および第3の部分画素を含む画素が複数、配列された画素アレイと、各画素について、画素アレイの温度に基づいて、第1の部分画素から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、第3の部分画素から生成される第3の部分画素信号を加算する加算処理部とを備える。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置では、各画素について、画素アレイの温度に基づいて、第1の部分画素から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、第3の部分画素から生成される第3の部分画素信号が加算される。
比較例に係る撮像装置における画素構造の一例を概略的に示す平面図である。 比較例に係る撮像装置における画素アレイの一構成例を概略的に示す平面図である。 比較例に係る撮像装置における画素構造の一例を概略的に示す断面図である。 比較例に係る撮像装置における撮像画素への入射光量と信号電荷量との関係の一例を概略的に示す説明図である。 比較例に係る撮像装置における画素構造を用いて撮像ダイナミックレンジの拡大を行った場合の問題点を概略的に示す説明図である。 本開示の第1の実施の形態に係る撮像装置の一例を概略的に示す構成図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における画素構造の一例を概略的に示す平面図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における画素アレイの一構成例を概略的に示す平面図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における画素構造および画素信号の加算処理の手法の第1の例を概略的に示す構成図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における画素構造および画素信号の加算処理の手法の第2の例を概略的に示す構成図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における撮像画素への入射光量と信号電荷量との関係の一例を概略的に示す説明図である。 比較例に係る撮像装置と第1の実施の形態に係る撮像装置とにおける撮影ダイナミックレンジの違いを模式的に示す説明図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における、温度による画素加算制御の概要を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における、温度による画素加算制御の第1の例を概略的に示す説明図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における、温度による画素加算制御の第2の例を概略的に示す説明図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における、温度による画素加算制御の第3の例を概略的に示す説明図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置における、温度による画素加算制御の第4の例を概略的に示す説明図である。 第2の実施の形態に係る撮像装置における画素構造、および温度による画素加算制御の一例を概略的に示す説明図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.比較例(図1〜図5)
1.第1の実施の形態(図6〜図17)
1.1 第1の実施の形態に係る撮像装置の構成および動作
1.2 効果
2.第2の実施の形態(図18)
3.移動体への応用例(図19〜図20)
4.その他の実施の形態
<0.比較例>
(比較例に係る撮像装置の概要と課題)
図1は、比較例に係る撮像装置における画素構造の平面構成例を概略的に示している。図2は、比較例に係る撮像装置における画素アレイ100の平面構成例を概略的に示している。図3は、比較例に係る撮像装置における画素構造の断面構成例を概略的に示している。
図1に示した比較例に係る撮像装置における画素構造は、1つの撮像画素P100が、画素面積(受光面積)の大きい大画素P101と画素面積の小さい小画素P102とを含む構成とされている。
比較例に係る撮像装置では、このような撮像画素P100が、図2に示したようにマトリクス状に複数、配列された画素アレイ100を備えている。撮像画素P100の上には、大画素P101に相当する位置にオンチップレンズ511が配置され、小画素P102に相当する位置にオンチップレンズ512が配置されている。
また、図3に示したように、大画素P101に相当する位置にフォトダイオードPD11が配置され、小画素P102に相当する位置にフォトダイオードPD12が配置されている。フォトダイオードPD11,PD12は、受光量に応じた量の電荷を生成して内部に蓄積する光電変換素子である。撮像装置では、フォトダイオードPD11,PD12によって生成された信号電荷量に応じた画素信号が生成される。フォトダイオードPD11には、オンチップレンズ511によって集光された光が大画素P101を介して入射する。フォトダイオードPD12には、オンチップレンズ512によって集光された光が小画素P102を介して入射する。フォトダイオードPD12の受光感度は、フォトダイオードPD11の受光感度よりも小さくなっている。
図4は、比較例に係る撮像装置における撮像画素P100への入射光量(横軸)と信号電荷量(縦軸)との関係の一例を概略的に示している。
図4に示したように、比較例に係る撮像装置における撮像画素P100では、画素面積の違いとフォトダイオードPD11,PD12の受光感度の違いとによって、小画素P102の画素感度は、大画素P101の画素感度よりも小さくなっている。大画素P101に相当するフォトダイオードPD11によって生成される信号電荷量は、所定の入射光量で飽和する。
図5は、比較例に係る撮像装置における画素構造を用いて撮像ダイナミックレンジの拡大を行った場合の問題点を概略的に示している。図5において、横軸は露光時間、縦軸は画素信号のレベルを示す。
図4に示した特性により、大画素P101によって生成される画素信号のレベルは、所定の露光時間で飽和する。そこで、図5に示したように、比較例に係る撮像装置では、露光時間が所定の露光時間未満の場合には、大画素P101によって生成される画素信号を撮像画素P100の画素信号とする。露光時間が所定の露光時間に達する場合には、大画素P101によって生成される画素信号に小画素P102によって生成される画素信号を加算した合成の画素信号を撮像画素P100の画素信号とする。これにより、撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことが可能となる。
ここで、小画素P102では、図5に示したように、所定の露光時間よりも短い露光時間ではノイズが多く、生成される画素信号はSN比(signal-to-noise ratio)が悪くなる。大画素P101によって生成される画素信号と小画素P102によって生成される画素信号とを合成する場合、合成の境界領域では小画素P102によるノイズが見えやすい。このノイズは、撮像画素P100の周囲の温度が上昇すると大きくなる。比較例に係る撮像装置の場合、画素面積の違いにより画素感度を決めているため、大画素P101の画素感度と小画素P102の画素感度はそれぞれ、固定となる。このため、撮像画素P100の周囲の温度が上昇し、合成の境界領域においてノイズが大きくなった場合に、小画素P102の画素感度を大画素P101の画素感度に近付けてノイズを抑制することはできない。この場合、大画素P101と小画素P102とのシャッタ比を調整して合成の境界領域におけるノイズを抑制することができる。例えば大画素P101に対して小画素P102の露光時間が長くなるようにシャッタ比を調整する。しかしながら、シャッタ比の調整で合成の境界領域におけるノイズを抑制した場合、異なる時間でシャッタを切るため、被写体が移動する場合、色付きが発生してしまう。
そこで、温度上昇時のノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことを可能にする技術の開発が望まれる。
<1.第1の実施の形態>
[1.1 第1の実施の形態に係る撮像装置の構成および動作]
(撮像装置の概要)
図6は、本開示の第1の実施の形態に係る撮像装置1の一構成例を概略的に示している。
第1の実施の形態に係る撮像装置1は、画素アレイ2と、走査部10と、読出部20と、撮像制御部30と、信号処理部40とを備えている。走査部10は、アドレスデコーダ11と、ロジック部12と、ドライバ部13とを有している。撮像制御部30は、温度センサ31を有している。信号処理部40は、画像処理部41を有している。
画素アレイ2には、複数の撮像画素P1がマトリクス状に配列されている。
走査部10は、撮像制御部30からの指示に基づいて、画素ライン単位で、画素アレイ2における撮像画素P1を順次駆動する。
アドレスデコーダ11は、撮像制御部30から供給されたアドレス信号に基づいて、画素アレイ2における、そのアドレス信号が示すアドレスに応じた画素ラインを選択する。ロジック部12およびドライバ部13は、各画素ラインに対応する信号を生成する。
読出部20は、複数のAD(Analog to Digital)変換部を有している。AD変換部は、画素アレイ2の撮像画素P1によって生成されたアナログの画素信号をAD変換してデジタルの画素信号を生成する。読出部20は、デジタルの画素信号に基づいて画像信号DATA0を生成して出力する。
撮像制御部30は、走査部10、読出部20、および信号処理部40に制御信号を供給し、これらの回路の動作を制御することにより、撮像装置1の動作を制御する。具体的には、撮像制御部30は、例えば、走査部10に対してアドレス信号を供給することにより、走査部10が、画素ライン単位で、画素アレイ2における撮像画素P1を順次駆動するように制御する。また、撮像制御部30は、読出部20に対して、制御信号を供給することにより、読出部20が、撮像画素P1からの画素信号に基づいて画像信号DATA0を生成するように制御する。また、撮像制御部30は、信号処理部40に対して制御信号を供給することにより、信号処理部40の動作を制御する。
温度センサ31は、画素アレイ2の温度を検出する温度検出部である。温度センサ31は、画素アレイ2の温度に応じた検出信号を生成する。
信号処理部40において、画像処理部41は、読出部20からの画像信号DATA0に対して所定の画像処理を行って、画像信号DATAとして出力する。
(撮像装置1における画素構造および画素信号の加算処理の概要)
図7は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における撮像画素P1の画素構造の平面構成例を概略的に示している。図8は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における画素アレイ2の平面構成例を概略的に示している。
撮像画素P1は、複数の部分画素を含んでいる。複数の部分画素は、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13を含む。第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13のそれぞれの画素面積は同一となっている。1つの撮像画素P1につき、第1の部分画素P11は複数、配置されている。また、1つの撮像画素P1につき、第2の部分画素P12は少なくとも1つ配置されている。また、1つの撮像画素P1につき、第3の部分画素P13は少なくとも1つ配置されている。
撮像画素P1の上には、オンチップレンズ51が配置されている。オンチップレンズ51は、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13のそれぞれに相当する位置に個々に配置されていてもよい。
1つの撮像画素P1内において、複数の第1の部分画素P11が占める画素面積は、少なくとも1つの第2の部分画素P12および第3の部分画素P13が占める画素面積に比べて大きい。第1の部分画素P11と第3の部分画素P13とを合わせた第1の合成画素面積は、第2の部分画素P12と第3の部分画素P13とを合わせた第2の合成画素面積よりも大きい。これにより、第1の部分画素P11は、比較例に係る撮像装置における大画素P101(図1)に相当する役割を持つ。第2の部分画素P12は、比較例に係る撮像装置における小画素P102(図1)に相当する役割を持つ。第3の部分画素P13は、役割が可変となる部分画素であり、温度センサ31によって検出された画素アレイ2の温度に応じて、大画素P101に相当する役割と小画素P102に相当する役割とのいずれか一方の役割を持つ。第3の部分画素P13から生成される第3の部分画素信号は、温度センサ31によって検出された画素アレイ2の温度に応じて、第1の部分画素P11から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素P12から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算される。
なお、図7および図8には、1つの撮像画素P1内で、第2の部分画素P12が中心部に1つのみ配置されている例を示す。ただし、第2の部分画素P12の配置位置は中心部に限定されるものではない。また、第2の部分画素P12の数は1つに限定されるものではない。
また、図7および図8には、通常動作時における画素の状態を示す。ここで、通常動作時とは、温度センサ31によって検出された画素アレイ2の温度が、所定の温度未満の場合に相当する。通常動作時には、図7および図8に示したように、例えば、第3の部分画素P13がすべて大画素P101に相当する役割を持ち、第1の部分画素P11に加算される。図7および図8において、第3の部分画素P13はN(=1以上の整数)個配置されているが、便宜上、図7および図8には、第1の部分画素P11と第3の部分画素P13とを区別なく図示している。
図9は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における画素構造および画素信号の加算処理の手法の第1の例を概略的に示している。なお、図9では、説明の便宜上、画素構造を簡略化し、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13をそれぞれ1つずつのみ図示している。
図9に示したように、撮像装置1は、複数のフォトダイオードPD1,PD2,PD3と、複数のアナログ回路AN1,AN2,AN3と、AD変換部ADC1,ADC2,ADC3と、加算処理部21とを有している。
フォトダイオードPD1は、第1の部分画素P11に相当する位置に配置されている。フォトダイオードPD2は、第2の部分画素P12に相当する位置に配置されている。フォトダイオードPD3は、第3の部分画素P13に相当する位置に配置されている。
フォトダイオードPD1,PD2,PD3は、受光量に応じた量の電荷を生成して内部に蓄積する光電変換素子である。撮像装置1では、フォトダイオードPD1,PD2,PD3によって生成された信号電荷量に応じた画素信号が生成される。フォトダイオードPD1には、オンチップレンズ51によって集光された光が第1の部分画素P11を介して入射する。フォトダイオードPD2には、オンチップレンズ51によって集光された光が第2の部分画素P12を介して入射する。フォトダイオードPD3には、オンチップレンズ51によって集光された光が第3の部分画素P13を介して入射する。フォトダイオードPD1,PD2,PD3のそれぞれの受光感度は同一となっている。
アナログ回路AN1,AN2,AN3はそれぞれ、トランジスタ、容量素子、およびフローティングディフュージョン等の回路素子を含む。
アナログ回路AN1はフォトダイオードPD1に接続され、フォトダイオードPD1に蓄積された電荷に応じたアナログの画素信号(第1の部分画素信号)を生成する。アナログ回路AN2はフォトダイオードPD2に接続され、フォトダイオードPD2に蓄積された電荷に応じたアナログの画素信号(第2の部分画素信号)を生成する。アナログ回路AN3はフォトダイオードPD3に接続され、フォトダイオードPD3に蓄積された電荷に応じたアナログの画素信号(第3の部分画素信号)を生成する。
AD変換部ADC1,ADC2,ADC3は、読出部20に設けられている。AD変換部ADC1は、アナログ回路AN1に接続され、デジタルの第1の部分画素信号を生成する。AD変換部ADC2は、アナログ回路AN2に接続され、デジタルの第2の部分画素信号を生成する。AD変換部ADC3は、アナログ回路AN3に接続され、デジタルの第3の部分画素信号を生成する。
加算処理部21は、読出部20に設けられている。加算処理部21は、複数の撮像画素P1のそれぞれについて、温度センサ31によって検出された画素アレイ2の温度に基づいて、第1の部分画素P11から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素P12から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、第3の部分画素P13から生成される第3の部分画素信号を加算する。
加算処理部21は、例えば、画素アレイ2の温度が、所定の温度未満の場合には、第3の部分画素信号を第1の部分画素信号に加算し、所定の温度以上の場合は、第3の部分画素信号を第2の部分画素信号に加算する。加算処理部21は、AD変換部ADC1,ADC2,ADC3によってデジタル信号に変換された後に、第3の部分画素信号を、第1の部分画素信号と第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算する。
図10は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における画素構造および画素信号の加算処理の手法の第2の例を概略的に示している。なお、図10では、説明の便宜上、画素構造を簡略化し、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13をそれぞれ1つずつのみ図示している。
図9には、加算処理部21を読出部20に設け、第3の部分画素P13から生成される第3の部分画素信号の加算をデジタル処理により行う例を示したが、図10には第3の部分画素信号をデジタル信号に変換される前に加算する例を示す。
図10に示したように、アナログ回路AN1,AN2,AN3のそれぞれを加算処理部21に接続し、加算処理部21において、アナログの画素信号の状態で、第3の部分画素信号を加算する処理を行ってもよい。図10の例では、読出部20には、加算処理部21による加算処理後のアナログの第1の部分画素信号をデジタル信号に変換するAD変換部ADC1と、加算処理部21による加算処理後のアナログの第2の部分画素信号をデジタル信号に変換するAD変換部ADC2とが設けられている。
図11は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における撮像画素P1への入射光量(横軸)と信号電荷量(縦軸)との関係の一例を概略的に示している。図12は、比較例に係る撮像装置と第1の実施の形態に係る撮像装置1とにおける撮影ダイナミックレンジの違いを模式的に示している。
図11および図12には、1つの撮像画素P1における部分画素(第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、または第3の部分画素P13)の数の違いによる特性を示す。部分画素を加算する数が増えるにつれて、全体の画素面積が大きくなるので、図11に示したように、入射光量に対する信号電荷量は増加する。部分画素を加算する数が増えるにつれて、全体の画素面積が大きくなるので、画素感度は大きくなる。従って、図12に示したように、部分画素を加算する数が増えるにつれて、撮影ダイナミックレンジは、比較例に係る撮像装置における大画素P101の画素感度に近くなる。
(温度による画素加算制御の具体例)
図13は、第1の実施の形態に係る撮像装置1における、温度による画素加算制御の概要を示している。
撮像装置1は、温度センサ31によって検出された画素アレイ2の温度に応じて、複数の画素加算モードのいずれかで動作する。撮像装置1では、温度が上昇するにつれて、比較例に係る撮像装置における小画素P102(図1)に相当する役割を持つ第2の部分画素P12に、第3の部分画素P13を第2の部分画素P12として加算していく。これにより、温度上昇時において、小画素P102に相当する第2の部分画素P12に発生するノイズを抑制する。例えば図13に示したように、温度が上昇して高温になった場合、順次、モードA、モードBで動作する。モードBはモードAよりも温度が高い場合の動作モードである。以下、図14ないし図17に、図13に示した各動作モードにおける画素の加算状態の具体例を示す。
図14は、撮像装置1における、温度による画素加算制御の第1の例を概略的に示している。図15は、撮像装置1における、温度による画素加算制御の第2の例を概略的に示している。図16は、撮像装置1における、温度による画素加算制御の第3の例を概略的に示している。図17は、撮像装置1における、温度による画素加算制御の第4の例を概略的に示している。
図14ないし図17において(A)には通常動作時の動作モードにおける画素の加算状態、(B)には図13に示したモードAにおける画素の加算状態、(C)には図13に示したモードBにおける画素の加算状態を示す。
図14ないし図16には、1つの撮像画素P1内で、第2の部分画素P12が中心部に1つのみ配置されている例を示す。図17には、1つの撮像画素P1内で、第2の部分画素P12が周辺領域に1つのみ配置されている例を示す。
図14ないし図17の各例において、通常動作時には、第3の部分画素P13がすべて比較例に係る撮像装置における大画素P101(図1)に相当する役割を持ち、第1の部分画素P11に加算される。便宜上、図14ないし図17には、第1の部分画素P11と第3の部分画素P13とを区別なく図示している。
図14の例では、通常動作時の画素の状態に対して、モードA、モードBでは、第2の部分画素P12の周囲に配置された第3の部分画素P13を順次、第2の部分画素P12として加算している。
図15の例では、通常動作時の画素の状態に対して、モードA、モードBでは、対角方向に配置された第3の部分画素P13を第2の部分画素P12に順次、加算している。
図16の例では、通常動作時の画素の状態に対して、モードA、モードBでは、対角方向の一部および十字方向の一部に配置された第3の部分画素P13を第2の部分画素P12に順次、加算している。
図17の例では、通常動作時の画素の状態に対して、モードA、モードBでは、撮像画素P1内の周辺領域において、第2の部分画素P12の周囲に配置された第3の部分画素P13を順次、第2の部分画素P12として加算している。
なお、図17に示した例は、図10のように画素信号をアナログ的に加算処理する場合に適している。図10のように画素信号をアナログ的に加算処理する場合、図9のように画素信号をデジタル的に加算処理する場合に比べて低消費電力で実施可能である。第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13のそれぞれにおいて、電荷を加算するフローティングディフュージョンをフォトダイオードPD1,PD2,PD3の近傍に配置することが好ましい。このため、第1の部分画素P11または第2の部分画素P12に加算される第3の部分画素P13は、まとまって配置されていることが好ましく、画素配置に制約が発生しやすい。これに対し、図9のように画素信号をデジタル的に加算処理する場合には、画素信号をアナログ的に加算処理する場合に比べて、読出部20における画素信号の読み出しおよび加算処理が複雑になる可能性があるが、画素配置に制約はなく、図14ないし図17の例のいずれの配置であってもよい。
図14ないし図16の例では、比較例に係る撮像装置における大画素P101(図1)に相当する画素部分と、小画素P102(図1)に相当する画素部分とで画素の空間位相ずれが少ない。
(変形例)
第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13の形状は円形に限らず、矩形状や多角形状等、他の形状であってもよい。また、図13ないし図17には、高温時の動作モードがモードAおよびモードBの2つの場合である例を示したが、高温時の動作モードが1または3以上であってもよい。また、モードAおよびモードBにおいて加算する第3の部分画素P13の数および位置は図14ないし図17に示した例に限定されるものではない。
[1.2 効果]
以上説明したように、第1の実施の形態に係る撮像装置1によれば、画素アレイ2の温度に基づいて、第1の部分画素P11から生成される第1の部分画素信号と、第2の部分画素P12から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、第3の部分画素P13から生成される第3の部分画素信号を加算するようにしたので、温度上昇時のノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことが可能となる。
第1の実施の形態に係る撮像装置1によれば、通常動作時には、比較例に係る撮像装置(図1〜図5)と同様の撮影ダイナミックレンジの性能が得られる。また、温度上昇により合成の境界領域においてノイズが大きくなる場合には、大画素P101に相当する第1の部分画素P11と小画素P102に相当する第2の部分画素P12との画素感度比が小さくなるように第3の部分画素P13を加算制御することで、第1の部分画素P11と第2の部分画素P12とのシャッタ比を変えずに、合成の境界領域におけるノイズを抑制することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態の効果についても同様である。
<2.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る撮像装置について説明する。なお、以下では、上記第1の実施の形態に係る撮像装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図18は、第2の実施の形態に係る撮像装置における画素構造、および温度による画素加算制御の一例を概略的に示している。
第1の実施の形態では、1つの撮像画素P1において、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13のそれぞれの画素面積が同一である場合を例に説明したが、複数の部分画素の面積の一部またはすべてが互いに異なる画素面積となっていてもよい。
図18に示した例では、1つの撮像画素P1において、第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13が1つずつ配置されている。そして、第1の部分画素P11の画素面積が、第2の部分画素P12および第3の部分画素P13の画素面積に対して大きくなっている。第1の部分画素P11は1つの撮像画素P1内において中央部に配置され、第2の部分画素P12および第3の部分画素P13は第1の部分画素P11の周辺領域に配置されている。
図18において(A)には通常動作時の動作モードにおける画素の加算状態、(B)には高温時の動作モードにおける画素の加算状態を示す。通常動作時には、第3の部分画素P13が第1の部分画素P11として加算される。高温時には、第3の部分画素P13が第2の部分画素P12として加算される。
(変形例)
図18には第1の部分画素P11、第2の部分画素P12、および第3の部分画素P13の形状が円形である場合を示したが、各部分画素の形状は矩形状や多角形状等、他の形状であってもよい。また、図18には、動作モードが通常動作時と高温時との2つの場合である例を示したが、第3の部分画素P13の数を2以上に増やし、高温時の動作モードを3以上に増やしてもよい。また、各部分画素の数および位置は図18に示した例に限定されるものではない。
その他の構成、動作および効果は、上記第1の実施の形態に係る撮像装置1と略同様であってもよい。
<3.移動体への応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図19に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12030に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図19の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図20は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図20では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図20には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上説明した車両制御システム12000において、本開示の撮像装置は、例えば、撮像部12031、および運転者状態検出部12041に適用することができる。撮像部12031、および運転者状態検出部12041に本開示に係る技術を適用することにより、ノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大された画像データを得ることが可能となり、車外および車内の情報取得の精度を向上させることが可能となる。
<4.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記各実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
以下の構成の本技術によれば、ノイズを抑制しつつ撮影ダイナミックレンジの拡大を行うことが可能となる。
(1)
第1の部分画素、第2の部分画素、および第3の部分画素P13を含む画素が複数、配列された画素アレイと、
前記各画素について、前記画素アレイの温度に基づいて、前記第1の部分画素から生成される第1の部分画素信号と、前記第2の部分画素から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、前記第3の部分画素から生成される第3の部分画素信号を加算する加算処理部と
を備える
撮像装置。
(2)
前記画素アレイの温度を検出する温度検出部、をさらに備える
上記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記加算処理部は、前記画素アレイの温度が、所定の温度未満の場合は、前記第3の部分画素信号を前記第1の部分画素信号に加算し、前記所定の温度以上の場合は、前記第3の部分画素信号を前記第2の部分画素信号に加算する
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記第1の部分画素と前記第3の部分画素とを合わせた第1の合成画素面積は、前記第2の部分画素と前記第3の部分画素とを合わせた第2の合成画素面積よりも大きい
上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(5)
前記第1の部分画素、前記第2の部分画素、および前記第3の部分画素のそれぞれの画素面積は同一であり、
前記各画素は、前記第1の部分画素を複数含む
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(6)
前記第1の部分画素の画素面積は、前記第2の部分画素の画素面積および前記第3の部分画素の画素面積よりも大きい
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)
前記第1の部分画素信号、前記第2の部分画素信号、および前記第3の部分画素信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部、をさらに備え、
前記加算処理部は、前記AD変換部によってデジタル信号に変換された後に、前記第3の部分画素信号を、前記第1の部分画素信号と前記第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算する
上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(8)
前記第1の部分画素信号、および前記第2の部分画素信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部、をさらに備え、
前記加算処理部は、前記AD変換部によってデジタル信号に変換される前に、前記第3の部分画素信号を、前記第1の部分画素信号と前記第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算する
上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(9)
前記各画素において、前記第2の部分画素は中心部に配置されている
上記(1)ないし(5)、(7)、および(8)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(10)
前記各画素において、前記第3の部分画素は前記第2の部分画素の周囲に配置されている
上記(9)に記載の撮像装置。
(11)
前記各画素において、前記第2の部分画素、および前記第3の部分画素は周辺領域に配置されている
上記(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の撮像装置。
1…撮像装置、2…画素アレイ、10…走査部、11…アドレスデコーダ、12…ロジック部、13…ドライバ部、20…読出部、21…加算処理部、30…撮像制御部、31…温度センサ、40…信号処理部、41…画像処理部、51…オンチップレンズ、100…画素アレイ、511…オンチップレンズ、512…オンチップレンズ、2000…車両制御システム、12030…車外情報検出ユニット、12031…撮像部、12101,12102,12103,12104,12105…撮像部、ADC1,ADC2,ADC3…AD変換部、AN1,AN2,AN3…アナログ回路、DATA0,DATA…画像信号、PD1,PD2,PD3…フォトダイオード、PD11,PD12…フォトダイオード、P1…撮像画素(1画素)、P11…第1の部分画素、P12…第2の部分画素)、P13…第3の部分画素、P100…撮像画素(1画素)、P101…大画素、P102…小画素。

Claims (11)

  1. 第1の部分画素、第2の部分画素、および第3の部分画素を含む画素が複数、配列された画素アレイと、
    前記各画素について、前記画素アレイの温度に基づいて、前記第1の部分画素から生成される第1の部分画素信号と、前記第2の部分画素から生成される第2の部分画素信号とのいずれか一方に、前記第3の部分画素から生成される第3の部分画素信号を加算する加算処理部と
    を備える
    撮像装置。
  2. 前記画素アレイの温度を検出する温度検出部、をさらに備える
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記加算処理部は、前記画素アレイの温度が、所定の温度未満の場合は、前記第3の部分画素信号を前記第1の部分画素信号に加算し、前記所定の温度以上の場合は、前記第3の部分画素信号を前記第2の部分画素信号に加算する
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の部分画素と前記第3の部分画素とを合わせた第1の合成画素面積は、前記第2の部分画素と前記第3の部分画素とを合わせた第2の合成画素面積よりも大きい
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の部分画素、前記第2の部分画素、および前記第3の部分画素のそれぞれの画素面積は同一であり、
    前記各画素は、前記第1の部分画素を複数含む
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の部分画素の画素面積は、前記第2の部分画素の画素面積および前記第3の部分画素の画素面積よりも大きい
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の部分画素信号、前記第2の部分画素信号、および前記第3の部分画素信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部、をさらに備え、
    前記加算処理部は、前記AD変換部によってデジタル信号に変換された後に、前記第3の部分画素信号を、前記第1の部分画素信号と前記第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算する
    請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の部分画素信号、および前記第2の部分画素信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換部、をさらに備え、
    前記加算処理部は、前記AD変換部によってデジタル信号に変換される前に、前記第3の部分画素信号を、前記第1の部分画素信号と前記第2の部分画素信号とのいずれか一方に加算する
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記各画素において、前記第2の部分画素は中心部に配置されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  10. 前記各画素において、前記第3の部分画素は前記第2の部分画素の周囲に配置されている
    請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記各画素において、前記第2の部分画素、および前記第3の部分画素は周辺領域に配置されている
    請求項1に記載の撮像装置。
JP2019025596A 2019-02-15 2019-02-15 撮像装置 Pending JP2020136813A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025596A JP2020136813A (ja) 2019-02-15 2019-02-15 撮像装置
US17/310,523 US11483499B2 (en) 2019-02-15 2020-01-22 Imaging apparatus for addition of pixels on the basis of a temperature of an imaging array
PCT/JP2020/002075 WO2020166284A1 (ja) 2019-02-15 2020-01-22 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025596A JP2020136813A (ja) 2019-02-15 2019-02-15 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020136813A true JP2020136813A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72045274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025596A Pending JP2020136813A (ja) 2019-02-15 2019-02-15 撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11483499B2 (ja)
JP (1) JP2020136813A (ja)
WO (1) WO2020166284A1 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047664A1 (fr) 2006-10-19 2008-04-24 Panasonic Corporation Dispositif de création d'image et procédé de création d'image
JP4337911B2 (ja) 2007-05-24 2009-09-30 ソニー株式会社 撮像装置、撮像回路、および撮像方法
JP4661912B2 (ja) 2008-07-18 2011-03-30 ソニー株式会社 固体撮像素子およびカメラシステム
JP5445076B2 (ja) 2009-11-27 2014-03-19 株式会社ニコン 撮像装置
JP5764740B2 (ja) * 2010-10-13 2015-08-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
JP5855035B2 (ja) 2013-02-28 2016-02-09 株式会社東芝 固体撮像装置
JP6311272B2 (ja) 2013-10-31 2018-04-18 リコーイメージング株式会社 撮像装置および撮像方法
US9967501B2 (en) 2014-10-08 2018-05-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Imaging device
JP6213743B2 (ja) 2014-10-08 2017-10-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびその駆動方法
US10630919B2 (en) * 2018-02-05 2020-04-21 Novatek Mircoelectronics Corp. Image sensing apparatus and black level correction method thereof and computer readable medium

Also Published As

Publication number Publication date
US11483499B2 (en) 2022-10-25
US20220159203A1 (en) 2022-05-19
WO2020166284A1 (ja) 2020-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109076163B (zh) 成像控制装置、成像控制方法以及成像装置
JP6519355B2 (ja) カメラ装置及び車載システム
WO2018180509A1 (ja) 画像処理装置、および画像処理方法
US11330202B2 (en) Solid-state image sensor, imaging device, and method of controlling solid-state image sensor
TWI744876B (zh) 圖像辨識裝置、固體攝像裝置及圖像辨識方法
WO2020230636A1 (ja) 画像認識装置および画像認識方法
WO2017175492A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び電子機器
WO2020241336A1 (ja) 画像認識装置および画像認識方法
US20210297589A1 (en) Imaging device and method of controlling imaging device
WO2017195459A1 (ja) 撮像装置、および撮像方法
WO2021065495A1 (ja) 測距センサ、信号処理方法、および、測距モジュール
WO2021065494A1 (ja) 測距センサ、信号処理方法、および、測距モジュール
US20190206022A1 (en) Arithmetic device and sensor
WO2021065500A1 (ja) 測距センサ、信号処理方法、および、測距モジュール
WO2020230635A1 (ja) 撮像装置および撮像方法
WO2020166284A1 (ja) 撮像装置
US11818333B2 (en) Imaging device, imaging system, and failure detection method
JP2020141362A (ja) 光検出装置
WO2022075065A1 (ja) 半導体装置、光学構造物
WO2022254813A1 (ja) 撮像装置、電子機器、および光検出方法
WO2021106623A1 (ja) 測距センサ、測距システム、および、電子機器
WO2023079830A1 (ja) 測距装置、および、光検出素子
WO2022137993A1 (ja) コンパレータ及び固体撮像素子
US20230062562A1 (en) Sensing system and distance measuring system
WO2020129474A1 (ja) 測距装置および計測装置