JP2020125117A - 殺菌装置 - Google Patents
殺菌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020125117A JP2020125117A JP2019016586A JP2019016586A JP2020125117A JP 2020125117 A JP2020125117 A JP 2020125117A JP 2019016586 A JP2019016586 A JP 2019016586A JP 2019016586 A JP2019016586 A JP 2019016586A JP 2020125117 A JP2020125117 A JP 2020125117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- gas
- sterilizing
- blow
- sterilizing gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
【課題】殺菌性ガスを用いて容器を安定した殺菌力で殺菌できる殺菌装置を提供すること。【解決手段】本発明の容器の殺菌装置(1)は、殺菌性ガス(SG)が流れる配管(51)と、配管(51)の表裏を貫通する吹出口(53)と、吹出口(53)に連なり、配管(51)の径方向の外側に向けて突出する吹出筒(55)と、を備える。殺菌装置(1)は、以下の式(1)および式(2)を満たす。2d≦L≦4d…(1)1≦Ao/Ai≦3…(2)d:吹出口(53)の開口径L:吹出筒(55)の突出長Ai:吹出筒(55)の開口面積Ao:開口面積Aiと容器(100)の飲み口(103)の開口面積の差分【選択図】図1
Description
本発明は、飲料用容器の内部を殺菌するのに好適な殺菌装置に関する。
従来、PET(ポリエチレンテレフタレート)製のボトルに代表される飲料用容器(以下、単に容器ということがある)に飲料を充填するにあたって、容器の内部が殺菌される。また、この殺菌はボトル成形前のプリフォームの段階で行われることもある。
容器の内部を殺菌するのに、過酸化水素や次亜塩素酸ソーダ等の殺菌溶液を容器の内部に注入した後、その殺菌溶液を排出し、さらに、容器の内側を水で洗浄する作業が行われていた。
しかし、薬剤溶液による殺菌処理方法は、環境負荷が大きく、薬剤コストや廃液処理コストも高いという問題があるために、いわゆる乾式の殺菌方法が検討されている。乾式の殺菌方法の一つとして、例えば特許文献1に開示されるように、殺菌性のガスを用いて容器の内部を殺菌することが提案されている。
容器の内部を殺菌するのに、過酸化水素や次亜塩素酸ソーダ等の殺菌溶液を容器の内部に注入した後、その殺菌溶液を排出し、さらに、容器の内側を水で洗浄する作業が行われていた。
しかし、薬剤溶液による殺菌処理方法は、環境負荷が大きく、薬剤コストや廃液処理コストも高いという問題があるために、いわゆる乾式の殺菌方法が検討されている。乾式の殺菌方法の一つとして、例えば特許文献1に開示されるように、殺菌性のガスを用いて容器の内部を殺菌することが提案されている。
殺菌性ガスを用いて容器の内部を殺菌する場合、容器の内部に供給された殺菌性ガスを容器の内面に均一に接触させることが、むらのない安定した殺菌力を得るために必要である。ところが、容器の内部に供給された殺菌性ガスが旋回流を生じさせるため、殺菌性ガスを供給する条件、例えば容器との相対的な位置が変わると、殺菌性ガスが流れる経路が変わってしまう。そうすると、殺菌に必要な殺菌性ガスが容器の内面の隅々まで行きわたることができなくなるので、殺菌される個々の容器によって殺菌力にばらつきが生じ得る。
以上より、本発明は、殺菌性ガスを用いて容器を安定した殺菌力で殺菌できる殺菌装置を提供することを目的とする。
以上より、本発明は、殺菌性ガスを用いて容器を安定した殺菌力で殺菌できる殺菌装置を提供することを目的とする。
本発明の容器の殺菌装置は、殺菌性ガスが流れる配管と、配管の表裏を貫通する吹出口と、吹出口に連なり、配管の径方向の外側に向けて突出する吹出筒と、を備え、以下の式(1)および式(2)を満たす。
2d≦L≦4d…(1)
1≦Ao/Ai≦3…(2)
d:吹出口の開口径
L:吹出筒の突出長
Ai:吹出筒の開口面積
Ao:開口面積Aiと容器の飲み口の開口面積の差分
2d≦L≦4d…(1)
1≦Ao/Ai≦3…(2)
d:吹出口の開口径
L:吹出筒の突出長
Ai:吹出筒の開口面積
Ao:開口面積Aiと容器の飲み口の開口面積の差分
本発明の殺菌装置において、好ましくは、吹出筒は、容器の飲み口の直上に配置され、殺菌性ガスは、吹出筒および飲み口を介して容器の内部に供給される。
本発明の殺菌装置において、好ましくは、吹出口における配管の内周面と連なる全周が面取りされる。
本発明の殺菌装置において、好ましくは、殺菌性ガスが配管を流れる向きに沿って、複数の吹出口および吹出筒が設けられる。
本発明の殺菌装置において、好ましくは、配管は、吹出筒に容器が対応する位置に相対的に停止し、殺菌性ガスが吹出筒から容器の内部に供給される。
この場合、好ましくは、配管が容器とともに移動しながら、殺菌性ガスが吹出筒から容器の内部に供給される。
この場合、好ましくは、配管が容器とともに移動しながら、殺菌性ガスが吹出筒から容器の内部に供給される。
本発明の殺菌装置によれば、式(1)を満たし、整流化された、つまり常に安定した流れの殺菌性ガスが容器の内部を流れ、容器が殺菌される。加えて、本発明の殺菌装置によれば、式(2)を満たし、容器から排出される殺菌性ガスと容器に供給される殺菌性ガスとの干渉が抑えられるので、殺菌性ガスを容器の内部に安定して供給できる。したがって、本発明の殺菌装置1によれば、安定した殺菌力を得ることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る殺菌装置1について説明する。
殺菌装置1は、例えば飲料を容器100に充填するのに先立って容器100の内周面101を殺菌するのに用いられる。殺菌装置1は、容器100の内周面101に殺菌性ガスをむらなく行きわたらせることにより、安定した殺菌力で容器100を殺菌できる。
殺菌装置1は、例えば飲料を容器100に充填するのに先立って容器100の内周面101を殺菌するのに用いられる。殺菌装置1は、容器100の内周面101に殺菌性ガスをむらなく行きわたらせることにより、安定した殺菌力で容器100を殺菌できる。
殺菌装置1は、図1(a),(b)に示すように、殺菌性ガスSGが蓄えられているガス供給部3と、ガス供給部3から供給される殺菌性ガスが搬送される円環状のガス搬送部5と、殺菌対象を殺菌した後の殺菌性ガスを回収するガス回収部7と、を備える。殺菌装置1は、ガス搬送部5に設けられる吹出筒55の仕様を特定することにより、容器100の内周面101に殺菌性ガスSGをむらなく行きわたらせることができる。
[ガス供給部3]
ガス供給部3は、殺菌性ガスSGを加圧状態で蓄えている。
ガス供給部3は、好ましくはステンレス鋼などの耐食性の優れた金属材料製のタンクから構成される。ガス供給部3は、ガス搬送部5への殺菌性ガスSGの供給を制御する弁を備えることができる。
ガス供給部3は、殺菌性ガスSGを加圧状態で蓄えている。
ガス供給部3は、好ましくはステンレス鋼などの耐食性の優れた金属材料製のタンクから構成される。ガス供給部3は、ガス搬送部5への殺菌性ガスSGの供給を制御する弁を備えることができる。
殺菌性ガスSGとしては、殺菌性を有する化合物のガスが使用される。この化合物としては、オゾン(O3)、エチレンオキサイド(C2H4O)、過酸化水素(H2O2)および二酸化塩素(ClO2)を挙げることができる。これらの中で過酸化水素は、紫外線照射を併用することにより生成されるヒドロキシラジカル(OH・ラジカル)が有機物に酸化作用し、水と炭酸ガスに分解する効果が期待できる。これら化合物は、窒素ガスなどの不活性ガスまたは空気などからなる希釈用ガスを用いて、所定の濃度となるように希釈されて使用される。希釈用ガスとなる不活性ガスや空気は、予めフィルターなどで異物を取り除き、さらに殺菌処理しておくことが好ましい。
[ガス搬送部5]
ガス搬送部5は、ガス供給部3から供給される殺菌性ガスSGを殺菌対象である容器100に搬送する。
ガス搬送部5は、殺菌性ガスSGが流れる配管51と、配管51を流れる殺菌性ガスSGを容器100に向けて吹出する吹出口53と、吹出口53に連なり吹出口53から吹出される殺菌性ガスSGを整流して容器100の内部に流す吹出筒55と、を備える。
吹出口53は、殺菌性ガスSGが流れる配管51の表裏を貫通して形成される例えば円形の孔からなる。吹出口53の開口径は図1(a)に示すように、「d」として示される。
吹出筒55は、吹出口53と中心軸が一致するように設けられる円環状の部材であって、ガス搬送部5からその径方向の外側に向けて突き出すように設けられる。したがって、配管51の中心軸と吹出筒55の中心軸は直交する。吹出筒55の突出する長さは、図1(a)に示すように「L」として示される。突出長Lは、ガス搬送部5の内周面52から吹出筒55の先端までの寸法により定義される。
ガス搬送部5は、ガス供給部3から供給される殺菌性ガスSGを殺菌対象である容器100に搬送する。
ガス搬送部5は、殺菌性ガスSGが流れる配管51と、配管51を流れる殺菌性ガスSGを容器100に向けて吹出する吹出口53と、吹出口53に連なり吹出口53から吹出される殺菌性ガスSGを整流して容器100の内部に流す吹出筒55と、を備える。
吹出口53は、殺菌性ガスSGが流れる配管51の表裏を貫通して形成される例えば円形の孔からなる。吹出口53の開口径は図1(a)に示すように、「d」として示される。
吹出筒55は、吹出口53と中心軸が一致するように設けられる円環状の部材であって、ガス搬送部5からその径方向の外側に向けて突き出すように設けられる。したがって、配管51の中心軸と吹出筒55の中心軸は直交する。吹出筒55の突出する長さは、図1(a)に示すように「L」として示される。突出長Lは、ガス搬送部5の内周面52から吹出筒55の先端までの寸法により定義される。
吹出口53および吹出筒55の部分は外部に開放されている。したがって、ガス搬送部5の内部を相当の圧力が加わった状態で流れる殺菌性ガスSGは、吹出口53および吹出筒55の部分で圧力が解放されることで吹出口53および吹出筒55を通って容器100に供給される。
殺菌装置1は、配管51を流れる殺菌性ガスSGを整流化して容器100に供給するとともに、容器100に供給された殺菌性ガスSGが新たに供給されてくる殺菌性ガスSGと干渉するのを抑制することを通じて、安定した殺菌力を得ることができる。
殺菌性ガスSGの整流化については、吹出口53の開口径dと吹出筒55の突出長Lとが以下の式(1)を満たすことが重要である。
また、殺菌性ガスSGの干渉の抑制については、図1(c)に示すように、吹出筒55の内周面で取り囲まれる開口の面積をAi、開口面積Aiと容器100の飲み口103の内周面で取り囲まれる開口面積の差分をAoとする。そうすると、以下の式(2)を満たす。なお、配管51の開口径(直径)Dpは25.4mm以上、101.6mm以下の範囲で選択される。
2d≦L≦4d…(1)
1≦Ao/Ai≦3…(2)
d:吹出口53の開口径 L:吹出筒55の突出長
Ai:吹出筒55の開口面積 Ao:開口面積Aiと飲み口103の開口面積の差分
また、殺菌性ガスSGの干渉の抑制については、図1(c)に示すように、吹出筒55の内周面で取り囲まれる開口の面積をAi、開口面積Aiと容器100の飲み口103の内周面で取り囲まれる開口面積の差分をAoとする。そうすると、以下の式(2)を満たす。なお、配管51の開口径(直径)Dpは25.4mm以上、101.6mm以下の範囲で選択される。
2d≦L≦4d…(1)
1≦Ao/Ai≦3…(2)
d:吹出口53の開口径 L:吹出筒55の突出長
Ai:吹出筒55の開口面積 Ao:開口面積Aiと飲み口103の開口面積の差分
式(1)において、図2(a)に示すように、吹出筒55の整流効果を得るために、吹出筒55の突出長Lが吹出口53の開口径dの2倍以上とする。一方で、吹出筒55の突出長Lが長くなりすぎると、吹出筒55を通過する際の殺菌性ガスSGの抵抗が大きくなり、殺菌性ガスSGが吹出筒55から噴出される速度が小さくなる。そうすると、殺菌性ガスSGが乱流となりやすい。そこで、吹出筒55の突出長Lは吹出口53の開口径dの4倍以下とする。
式(1)は、好ましくは2.5d≦L≦3.5dであり、より好ましくは2.7d≦L≦3.3dである。
式(1)は、好ましくは2.5d≦L≦3.5dであり、より好ましくは2.7d≦L≦3.3dである。
次に、排出される殺菌性ガスSGと新たに供給される殺菌性ガスSGとの干渉については、排出される殺菌性ガスSGの流速を新たに供給される殺菌性ガスSGの流速よりも遅くしたい。ここで、供給される殺菌性ガスSGの流速をVi、排出される殺菌性ガスSGの流速をVoとする。供給される殺菌性ガスSGは吹出筒55の開口面積Aiを通り、排出される殺菌性ガスSGは吹出筒55の外側であって容器100の内側の開口面積Aoを通る。したがって、以下の式(2)が成り立つ。
Vo×Ao=Vi×Ai…式(3)
排出される殺菌性ガスSGの流速Voを供給される殺菌性ガスSGの流速Viより遅くする、つまりVo<Viであるから、式(3)は上述した式(2)のように整理される。
Vo×Ao=Vi×Ai…式(3)
排出される殺菌性ガスSGの流速Voを供給される殺菌性ガスSGの流速Viより遅くする、つまりVo<Viであるから、式(3)は上述した式(2)のように整理される。
式(2)において、容器100に供給された殺菌性ガスSGを容器100の飲み口103から容易に排出できるようにするために、Ao/Aiを1以上とする。一方で、Ao/Aiが大きくなりすぎると、殺菌性ガスSGによる容器100の殺菌が十分に行われる前に殺菌性ガスSGが容器100から排出されてしまう。そこで、Ao/Aiを3以下とする。
式(2)は、好ましくは1.2≦(Ai−Ao)/Ai≦2.8であり、より好ましくは1.5≦(Ai−Ao)/Ai≦2である。
式(2)は、好ましくは1.2≦(Ai−Ao)/Ai≦2.8であり、より好ましくは1.5≦(Ai−Ao)/Ai≦2である。
図2(b)に、吹出筒55と容器100の飲み口103との位置関係を示す。図2(b)の左側は吹出筒55の下端と飲み口103の上端との間に隙間があり、図2(b)の真ん中は吹出筒55の下端と飲み口103の上端との間にほとんど隙間がなく、図2(b)の右側は吹出筒55の下端が飲み口103の中に入り込んでいる。本実施形態は、図2(b)のいずれの位置関係をも採用できるが、図2の真ん中、つまり、吹出筒55が飲み口103の直上に設けられることが好ましい。
吹出筒55の好ましい形態として、図3に示すように、吹出筒55の付け根の部分であって、吹出口53における配管51の内周面と連なる全周にRからなる面取りが施されている。この面取りにより、吹出筒55の整流効果を向上できる。
[ガス回収部7]
ガス回収部7は、ガス搬送部5の配管51の末端まで流れてきた殺菌性ガスを回収する。したがって、ガス回収部7は配管51と接続される。
ガス回収部7は、ガス供給部3と同様に好ましくはステンレス鋼などの耐食性の優れた金属材料製のタンクから構成される。
ガス回収部7は、ガス搬送部5の配管51の末端まで流れてきた殺菌性ガスを回収する。したがって、ガス回収部7は配管51と接続される。
ガス回収部7は、ガス供給部3と同様に好ましくはステンレス鋼などの耐食性の優れた金属材料製のタンクから構成される。
[殺菌装置1の効果]
次に、殺菌装置1が奏する効果について図2(a)を参照して説明する。
殺菌装置1によれば、式(1)を満たし、整流化された、つまり常に安定した流れの殺菌性ガスSGが容器100の内部を流れ、容器100を殺菌する。加えて、殺菌装置1によれば、式(2)を満たし、容器100から排出される殺菌性ガスSGと容器100に供給される殺菌性ガスSGとの干渉が抑えられるので、殺菌性ガスSGを容器100の内周面101のすみずみに安定して供給できる。したがって、殺菌装置1によれば、安定した殺菌力を得ることができる。
次に、殺菌装置1が奏する効果について図2(a)を参照して説明する。
殺菌装置1によれば、式(1)を満たし、整流化された、つまり常に安定した流れの殺菌性ガスSGが容器100の内部を流れ、容器100を殺菌する。加えて、殺菌装置1によれば、式(2)を満たし、容器100から排出される殺菌性ガスSGと容器100に供給される殺菌性ガスSGとの干渉が抑えられるので、殺菌性ガスSGを容器100の内周面101のすみずみに安定して供給できる。したがって、殺菌装置1によれば、安定した殺菌力を得ることができる。
殺菌装置1によれば、殺菌性ガスSGの流れを整流化できるとともに、容器100に供給される殺菌性ガスSGと容器100から排出される殺菌性ガスSGの流れの干渉を抑えることができる。これにより、殺菌装置1によれば、容器100の内部に残留していた酸素の濃度を低減するガス置換効率も改善される。
次に、殺菌装置1は、容器100の内部に挿入される長尺なノズルを備えておらず、しかも、この長尺なノズルを容器100の内部に挿入し、抜取る動作を行わせる機構が必要ない。殺菌装置1は、殺菌性ガスSGが流れる配管51に穿孔された吹出口53に対応して吹出筒55が設けられるという簡易な構成で足りるので、その製造コスト、あるいは、ランニングコストが小さい。
[付記]
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、以上で説明した吹出筒55は開口径dが一定の例を示したが、本発明は開口径dが変動する吹出筒55を採用できる。例えば、図4(a)に示すように、本発明は先細りの吹出筒55を採用できる。この先細りの吹出筒55においては、最も径が大きい部分を開口径dとして前述の式(1)が特定される。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、以上で説明した吹出筒55は開口径dが一定の例を示したが、本発明は開口径dが変動する吹出筒55を採用できる。例えば、図4(a)に示すように、本発明は先細りの吹出筒55を採用できる。この先細りの吹出筒55においては、最も径が大きい部分を開口径dとして前述の式(1)が特定される。
また、本発明は、図4(b)に示すように、吹出筒55の例えば先端に多孔板57を設けることができる。この多孔板は、殺菌性ガスSGに含まれうる異物を捉えるフィルターとしての機能を担うことができる。この吹出筒55においては、図4(b)に示すように、開口径dは多孔板の開口率、開口径に依存することがない。
次に、以上で説明した実施形態は一つの吹出口53および吹出筒55だけで説明したが、複数の吹出口53および吹出筒55を備えることが現実的である。この場合、殺菌装置1と容器100のいずれか一方または双方を移動させることができる。
図5は、殺菌装置1が固定され、容器100が移動する例を示している。つまり、図5(a)、(b)、(c)に示すように、ここでは容器100Aがまず吹出筒55Aから殺菌性ガスSGが供給され、次に容器100Aが吹出筒55Bのところまで移動して停止し、吹出筒55Bから殺菌性ガスSGが供給される。このとき、容器100Bが吹出筒55Aのところまで移動して停止し、吹出筒55Aから殺菌性ガスSGが供給される。次いで、容器100Aが吹出筒55Cのところまで移動して停止し、容器100Bが吹出筒55Bのところまで移動して停止し、容器100Cが吹出筒55Aのところまで移動して停止する。そして、吹出筒55Cから容器100Aに殺菌性ガスSGが供給され、吹出筒から容器100Bに殺菌性ガスSGが供給され、吹出筒55Aから容器100Cに殺菌性ガスSGが供給される。
ここでは、容器100が対応する吹出筒55のところに移動すると容器100の移動が停止し、必要な時間だけそこに留まって殺菌性ガスSGが必要なだけ供給されたら次に殺菌する容器100が対応する吹出筒55まで移動して停止する、という動作を繰り返す。つまり、容器100は間欠的に移動と停止を繰り返すことができる。ただし、本発明において間欠的な移動は必須ではなく、容器100が連続的に移動することを許容する。
図6は、容器100は位置が固定され、殺菌装置1が移動する例を示している。つまり、図6(a)、(b)、(c)に示すように、ここでは3本の容器100A,100B,100Cに対して、殺菌装置1の吹出筒55A,55B,55Cから殺菌性ガスSGを吐出して殺菌を行う。はじめに、容器100Aに対して吹出筒55Aから殺菌性ガスSGを供給する。このとき、容器100Aの飲み口103と吹出筒55Aの中心軸線が一致する。次に、吹出筒55Aが容器100Bに対して殺菌性ガスSGを供給し、吹出筒55Bが容器100Aに対して殺菌性ガスSGを供給する。次に、吹出筒55Aが容器100Cに対して殺菌性ガスSGを供給し、吹出筒55Bが容器100Bに対して殺菌性ガスSGを供給し、吹出筒55Cが容器100Aに対して殺菌性ガスSGを供給する。
ここでは、吹出筒55が対応する飲み口のところに移動すると配管51の移動が停止し、必要な時間だけそこに留まって殺菌性ガスSGを必要なだけ供給したら次に殺菌する容器100まで移動して停止する、という動作を繰り返す。つまり、殺菌装置1は間欠的に移動と停止を繰り返すことができる。ただし、本発明において間欠的な移動は必須ではなく、配管51が連続的に移動することを許容する。
次に、図7は、殺菌装置1と容器100の双方が移動する例を示している。つまり、図7に示すように、ここでは3本の容器100A,100B,100Cに対して、殺菌装置1の吹出筒55A,55B,55Cのそれぞれから殺菌性ガスSGを吐出して殺菌を行う。容器100Aと吹出筒55Aとが、容器100Bと吹出筒55Bとが、容器100Cと吹出筒55Cとが対応し、それぞれの中心軸線が一致したままで、双方が移動する。
通常、容器100の殺菌はその内周面に加えて外周面についても行われる。本発明の殺菌装置を周囲と隔離できるチャンバの内部に配置すれば、容器100から排出される殺菌性ガスSGにより容器100の外周面を殺菌できる。
1 殺菌装置
3 ガス供給部
5 ガス搬送部
7 ガス回収部
51 配管
52 内周面
53 吹出口
55 吹出筒
55A,55B,55C 吹出筒
57 多孔板
100,100A,100B,100C 容器
101 内周面
103 飲み口
SG 殺菌性ガス
3 ガス供給部
5 ガス搬送部
7 ガス回収部
51 配管
52 内周面
53 吹出口
55 吹出筒
55A,55B,55C 吹出筒
57 多孔板
100,100A,100B,100C 容器
101 内周面
103 飲み口
SG 殺菌性ガス
Claims (6)
- 殺菌性ガスが流れる配管と、
前記配管の表裏を貫通する吹出口と、
前記吹出口に連なり、前記配管の径方向の外側に向けて突出する吹出筒と、を備え、
以下の式(1)および式(2)を満たす、容器の殺菌装置。
2d≦L≦4d…(1)
1≦Ao/Ai≦3…(2)
d:前記吹出口の開口径
L:前記吹出筒の突出長
Ai:前記吹出筒の開口面積
Ao:前記開口面積Aiと前記容器の飲み口の開口面積の差分
- 前記吹出筒は、前記容器の前記飲み口の直上に配置され、
前記殺菌性ガスは、前記吹出筒および前記飲み口を介して前記容器の内部に供給される、
請求項1に記載の殺菌装置。
- 前記吹出口における前記配管の内周面と連なる全周が面取りされる、
請求項1または請求項2に記載の殺菌装置。
- 前記殺菌性ガスが前記配管を流れる向きに沿って、複数の前記吹出口および前記吹出筒が設けられる、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の殺菌装置。
- 前記配管は、
前記吹出筒に前記容器が対応する位置に相対的に停止し、
前記殺菌性ガスが前記吹出筒から前記容器の内部に供給される、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の殺菌装置。
- 前記配管が前記容器とともに移動しながら、
前記殺菌性ガスが前記吹出筒から前記容器の内部に供給される、
請求項5に記載の殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016586A JP2020125117A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016586A JP2020125117A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020125117A true JP2020125117A (ja) | 2020-08-20 |
Family
ID=72084665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019016586A Pending JP2020125117A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020125117A (ja) |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4631173A (en) * | 1981-11-14 | 1986-12-23 | Mueller Horst | Method of sterilizing packaging material, especially container-type packages |
JPH03128191A (ja) * | 1989-10-12 | 1991-05-31 | Nippon Kokan Pipe Fittings Mfg Co Ltd | 枝出し管の製造方法 |
JP2003156186A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Kubota Corp | 圧力管路 |
JP2004059087A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Daiwa Can Co Ltd | ボトル型缶のガッシング方法 |
JP2004338765A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Daiwa Can Co Ltd | 容器殺菌装置の洗浄方法 |
JP2008273631A (ja) * | 2001-03-12 | 2008-11-13 | Baxter Internatl Inc | 可撓性ポリマー容器中のアルブミン |
WO2010087332A1 (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | 大日本印刷株式会社 | 内容物充填方法、内容物充填システム、および内容物入ボトル |
JP2010274987A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Dainippon Printing Co Ltd | カップ状容器の殺菌方法及び装置 |
JP2015157651A (ja) * | 2015-04-02 | 2015-09-03 | 大日本印刷株式会社 | 飲料充填装置 |
JP2016104648A (ja) * | 2015-11-26 | 2016-06-09 | 大日本印刷株式会社 | 飲料充填方法及び装置 |
JP2017533153A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-11-09 | インダク ゲゼルシャフト フィーア インドゥーストリーベダルフ エムベーハー オント カンパニー ベトリーブズ カーゲー | 容器に媒体を導入するための装置 |
JP2018083072A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 殺菌剤のガス化装置 |
JP2018193091A (ja) * | 2017-05-17 | 2018-12-06 | 大日本印刷株式会社 | 無菌充填機及び無菌充填方法 |
-
2019
- 2019-02-01 JP JP2019016586A patent/JP2020125117A/ja active Pending
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4631173A (en) * | 1981-11-14 | 1986-12-23 | Mueller Horst | Method of sterilizing packaging material, especially container-type packages |
JPH03128191A (ja) * | 1989-10-12 | 1991-05-31 | Nippon Kokan Pipe Fittings Mfg Co Ltd | 枝出し管の製造方法 |
JP2008273631A (ja) * | 2001-03-12 | 2008-11-13 | Baxter Internatl Inc | 可撓性ポリマー容器中のアルブミン |
JP2003156186A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Kubota Corp | 圧力管路 |
JP2004059087A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Daiwa Can Co Ltd | ボトル型缶のガッシング方法 |
JP2004338765A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Daiwa Can Co Ltd | 容器殺菌装置の洗浄方法 |
WO2010087332A1 (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | 大日本印刷株式会社 | 内容物充填方法、内容物充填システム、および内容物入ボトル |
JP2010274987A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Dainippon Printing Co Ltd | カップ状容器の殺菌方法及び装置 |
JP2017533153A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-11-09 | インダク ゲゼルシャフト フィーア インドゥーストリーベダルフ エムベーハー オント カンパニー ベトリーブズ カーゲー | 容器に媒体を導入するための装置 |
JP2015157651A (ja) * | 2015-04-02 | 2015-09-03 | 大日本印刷株式会社 | 飲料充填装置 |
JP2016104648A (ja) * | 2015-11-26 | 2016-06-09 | 大日本印刷株式会社 | 飲料充填方法及び装置 |
JP2018083072A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 殺菌剤のガス化装置 |
JP2018193091A (ja) * | 2017-05-17 | 2018-12-06 | 大日本印刷株式会社 | 無菌充填機及び無菌充填方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060005862A1 (en) | Cleaning and sanitizing system | |
JP2006271449A (ja) | 洗浄機能付きの微酸性水噴霧器 | |
GB2384238A (en) | Sterilising a fluid using UV | |
JP2007099384A (ja) | 殺菌方法及び装置 | |
JP2004337582A (ja) | 殺菌液保存方法及び殺菌用容器並びにこれに用いられる開閉弁付きノズル | |
JP2006326455A (ja) | 容器の殺菌洗浄ノズル、容器の殺菌方法、容器の洗浄方法及び容器の殺菌洗浄装置 | |
KR101628936B1 (ko) | 정량 발생이 가능한 이산화염소 생성장치 | |
KR102002781B1 (ko) | 플라즈마 오존 살균장치 | |
JP2007161347A (ja) | ガス置換方法およびその装置 | |
JP2020125117A (ja) | 殺菌装置 | |
KR102037029B1 (ko) | 이산화염소가스를 이용한 악취 제거장치 | |
CN103157121B (zh) | 容器紫外线消毒的装置、机构和方法 | |
JP2002293398A (ja) | 非発泡性飲料の充填機構 | |
US20240059541A1 (en) | Content-filling system and sterilizing method | |
US6471874B2 (en) | Effluent treating method, an effluent treating apparatus, and a cleaning apparatus using the same | |
RU2004114866A (ru) | Устройство и способ для промывки, высушивания и стерилизации промышленных установок | |
JPH0866677A (ja) | 紫外線殺菌蛇口 | |
JP4869122B2 (ja) | 冷却方法および冷却装置 | |
WO2010142655A1 (en) | System for purification of microbiologically contaminated water through the use of ozono | |
KR20010038518A (ko) | 물탱크를 위한 살균 정수방법 및 살균 정수장치 | |
JP2004042961A (ja) | ガス置換方法及び装置 | |
CN208532309U (zh) | 超声波紫外线一体型杀菌装置 | |
KR101632640B1 (ko) | 배오존 재활용 장치 | |
CN217472442U (zh) | 一种无叶风扇雾化消毒装置 | |
CN110327755A (zh) | Uv微纳米废气处理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20211214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230530 |