JP2020114655A - 印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラム - Google Patents

印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる、印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラムを提供することを目的とする。【解決手段】 印刷データ作成方法は、複数の印刷層20を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データ54の輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する工程と、基準層20Aとなる印刷データを所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する工程と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラムに関する。
近年、熱や紫外線(Ultraviolet:UV)等によって硬化するインクを用いて立体印刷(厚盛印刷)を行う技術が開発されている。特許文献1には、被吐出媒体に光硬化型インクに対して光照射部に光を照射させることを複数回行って積層構造を形成することで、被吐出媒体の表面に立体印刷を行う印刷装置が開示されている。
ここで、立体印刷によって形成される印刷物の輪郭に対して丸み(R形状ともいう。)を持たせる等の処理を行う場合があり、これを実現するための手法は複数ある。
例えば、印刷層の上層ほど輪郭が小さくなるように画像データを印刷層毎に複数用意して印刷する手法(以下「第1手法」という。)や、リップ(RIP:Raster Image Processer)処理によって画像をレンダリング(ラスタライズともいう。)するときに、印刷層の上層ほど輪郭が小さくなるように印刷層毎に画像データを加工して複数の印刷データを作成する手法(以下「第2手法」という。)である。
特開2011−104875号公報
しかしながら、第1手法では、輪郭の大きさが異なる複数の画像データを予め用意する必要があるため画像データの準備に手間を要する。また、第2手法では、レンダリングするときに画像データから輪郭を抽出する必要があり、この輪郭の抽出に時間を要する。さらに、第1手法と第2手法共に、印刷層の数に応じた回数のリップ処理が必要であり、この処理に時間を要する。
そこで本発明は、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の印刷データ作成方法は、複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する第1工程と、前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する第2工程と、を有する。
例えば輪郭を丸めた印刷物を立体印刷するためには、複数の印刷層毎に複数の画像データの全ての輪郭の座標データに対してリップ処理を行っていたが、これではリップ処理に時間を要していた。しかしながら、本構成の印刷データ作成方法は、基準となる1層を示す画像データだけをリップ処理して基準層となる印刷データを作成し、他の印刷層となる印刷データを基準層となる印刷データに基づいて作成するので、他の印刷層を作成するためのリップ処理を不要にしている。従って、本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本発明の印刷データ作成方法は、前記第2工程により増減される前における前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データが、前記基準層となる印刷データの輪郭の座標データと同じであり、前記第2工程が、前記基準層となる印刷データを基準にして前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データを所定の比率で増減させることによって、印刷物の輪郭が所定形状になるように前記他の印刷層となる印刷データを作成してもよい。本構成によれば、例えば輪郭を丸めた印刷物を立体印刷するための複数の印刷データを簡易に作成できる。
本発明の印刷データ作成方法は、前記画像データが輪郭を示す座標データが特色で表されてもよい。本構成によれば、輪郭の座標データを簡易に取得できる。
本発明の印刷データ作成方法は、前記所定の比率が、前記基準層となる印刷データの輪郭の座標データ及び立体印刷によって形成される印刷物に関する設定情報に基づいて導出されてもよい。本構成によれば、輪郭が異なる複数の印刷層毎の印刷データを簡易な処理によって作成できる。
本発明の印刷データ作成方法は、前記第2工程が、上方又は下方の前記印刷層ほど前記基準層となる印刷データに比べて輪郭が小さくなるように、前記他の印刷層となる印刷データを作成されてもよい。本構成によれば、ユーザの要望に応じた輪郭の印刷物を簡易に形成できる。
本発明の印刷データ作成方法は、複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する第1工程と、予め作成されている前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データを、前記基準層となる印刷データに基づいて所定の比率で増減させて前記他の印刷層となる印刷データを作成する第2工程と、を有する。
本構成によれば、他の印刷層となる印刷データを予め作成し、この印刷データを基準層となる印刷データに基づいて所定の比率で増減させるので、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くし、立体印刷により形成される印刷物をよりユーザの要望に応じた形状にできる。
本発明の印刷データ作成装置は、複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成装置であって、前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する印刷データ加工手段と、を備える。本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本発明の印刷データ作成プログラムは、複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成装置のコンピュータを、前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する印刷データ加工手段と、をして機能させる。本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本発明の印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラムは、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる、という効果を有する。
第1実施形態の印刷システムの概略構成図である。 第1実施形態の印刷物の積層構造を示す模式図である。 第1実施形態の印刷用PCの電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態の印刷用PCで実行される印刷データ作成処理に関する機能ブロック図である。 第1実施形態の輪郭が特色で示された画像データを示す模式図である。 第1実施形態の印刷データメモリに展開された輪郭情報を示す模式図である。 第1実施形態の印刷データ作成処理の流れを示すフローチャートである。 他の実施形態の下方の輪郭が小さい立体印刷の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態の印刷データ作成方法、印刷データ作成装置、及び印刷データ作成プログラムについて、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の印刷システム10の概略図である。印刷システム10は、印刷データ作成装置(情報処理装置)である印刷用PC12と印刷装置であるUVプリンタ14とを備える。なお、図1の印刷システム10は、印刷用PC12とUVプリンタ14とを一台ずつ備えているが、これは一例であり、印刷用PC12及びUVプリンタ14を複数台備えてもよい。
印刷用PC12は、画像データ作成ソフトがインストールされている。画像データ作成ソフトは、UVプリンタ14で印刷させる画像を示す画像データ(2次元の画像データ)をユーザが作成するためソフトウェアである。なお、画像データは、印刷用PC12で作成されず、他の情報処理装置で作成されて印刷用PC12に送信されてもよい。
また、印刷用PC12は、リップソフトと印刷ソフトとを有するプリンタドライバがインストールされている。リップソフトは、画像データに対してリップ処理(ラスター処理ともいう。)を行い、印刷データを作成する。リップ処理は、例えば画像データをレンダリングすることで2値化し、印刷の解像度のピクセルに応じてインク滴の着弾の有無を決定する印刷データを作成する処理である。印刷ソフトは、作成した印刷データをUVプリンタ14へ送信したり、UVプリンタ14による印刷状況やUVプリンタ14のインク残量の確認等を行うソフトウェアである。
本実施形態のUVプリンタ14は、記録媒体であるメディア18に対して、複数の印刷層20を積層することで印刷物16を形成する立体印刷(厚盛印刷ともいう。)が可能とされている(図2参照)。UVプリンタ14は、一例として、紫外線を照射することによって硬化する紫外線硬化型インク(以下「UVインク」という。)をメディア18に吐出することで印刷層20を形成し、予め設定した厚みとなるように印刷層20を積層することで立体印刷を行う。なお、立体印刷が行われるメディア18の種類は限定されず、例えば、紙、塩化ビニールフィルム、またはラバーシート等のメディア18が適用可能である。
ここで、ユーザは、例えば印刷物16の角部(以下「エッジ」という。)に所定曲率のR形状のような丸みを持たせることを要求する場合がある。図2は、エッジに丸みを持たせた印刷物16の積層構造の例を示す模式図であり、図2(A)はメディア18に形成された印刷物16の斜視図、図2(B)は印刷物16の側面図である。なお、図2の例に示される印刷物16の形状や印刷層20の数、印刷物16の厚み等は模式的に表されたものであり、これに限定されない。また、印刷物16は、印刷層20の下層が着色される一方で、上層はクリア(透明)とされるように、上層と下層とで異なる色(着色、非着色)とされてもよい。
UVプリンタ14は、印刷物16のエッジに丸みを持たせる場合、図2に示されるように上層の印刷層20の輪郭が段階的に小さくなるように立体印刷を行うことで、エッジの丸みを表現する。エッジに丸みを持つ印刷物16を立体印刷する場合、従来では例えば、印刷層20毎に輪郭が異なる複数の画像データを用意し、これらの画像データを一つずつリップ処理して印刷データを作成していた。しかしながら、この手法では、予め画像データを複数用意し、その全てに対してリップ処理を行う必要があり、手間と時間を要していた。
そこで、本実施形態に係る印刷用PC12は、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成し、基準層20Aとなる印刷データを所定の比率で増減させて他の印刷層20の印刷データを作成する印刷データ作成処理を行う。
図3は、印刷用PC12の電気的構成を示すブロック図である。印刷用PC12は、主制御部30、主記憶部32、補助記憶部34、ディスプレイ36、操作部38、及び通信部40を備える。
主制御部30は、例えば、CPUであり、印刷用PC12の動作を制御する。
主記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等であり、主制御部30による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリアや一時的にデータを記憶する記憶領域等として用いられる。補助記憶部34は、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリであり、各種データ及び主制御部30の処理に利用されるプログラム等を保存する。補助記憶部34に記憶されるプログラムは、例えば、印刷用PC12のOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、プリンタドライバ、及び画像データ作成ソフト等である。
ディスプレイ36は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、主制御部30による処理に基づいて画像を表示する。操作部38は、印刷用PC12に対して各種入力操作を行うものであり、例えば、タッチパネルやキーボード、マウス、タッチパッド、及びボタン等である。
通信部40は、UVプリンタ14、その他の情報処理装置等と各種データの送受信を行う。
これら主制御部30、主記憶部32、補助記憶部34、ディスプレイ36、操作部38、及び通信部40は、システムバス42を介して相互に電気的に接続されている。従って、主制御部30は、主記憶部32及び補助記憶部34へのアクセス、ディスプレイ36に対する画像の表示、操作部38に対する操作状態の把握、及び通信部40を介したUVプリンタ14、その他の情報処理装置へのアクセス等を行える。
図4は、印刷用PC12の印刷データ作成処理に関する機能ブロック図である。印刷用PC12は、上述のように画像データ作成ソフト50及びプリンタドライバ52を備える。なお、図4に示される各機能は、補助記憶部34に記憶されているプログラムを主制御部30が実行することによって実現される。
画像データ作成ソフト50は、立体印刷を行う対象となる2次元の画像データをユーザが作成するためのソフトウェアである。図5は、本実施形態に係る画像データ54の模式図である。図5に示されるように画像データ54は、その輪郭54Aが特色(スポットカラー)で表される。このため、本実施形態の画像データ作成ソフト50は、一例として、スポットカラー指定が可能なソフトウェアである。なお、スポットカラーの色は限定されない。
プリンタドライバ52は、印刷設定部60、リップソフト62及び印刷ソフト64を備える。リップソフト62は、印刷データ作成部66及び輪郭情報取得部68を備え、印刷ソフト64は、増減量導出部70及び印刷データ加工部72を備える。
印刷設定部60は、印刷に関する各種設定(以下「印刷設定」という。)を行う機能を有しており、操作部38を介してユーザにより印刷設定が入力される。印刷設定のうち、立体印刷によって形成される印刷物に関する設定情報は立体印刷情報として入力される。立体印刷情報は、立体印刷の実行の有無、立体印刷の解像度、印刷物16の厚み、印刷物16のエッジに丸みを持たせるか否かの設定、丸みの形状の設定等を示す情報である。
印刷データ作成部66は、複数の印刷層20のうち基準層20Aとなる1層を示す画像データ54に対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する。ここで、基準層20Aは、一例として図2に示される印刷層20のうち、最も下に位置する層である。なお、本実施形態に係る印刷データ作成部66は、画像データ54の輪郭54Aを示す座標データに対してリップ処理を行って印刷データを作成する。
輪郭情報取得部68は、画像データ54から輪郭54Aを示す座標データ(以下「輪郭情報」ともいう。)を取得する。なお、本実施形態の輪郭情報取得部68は、一例として、立体印刷される画像データ54の輪郭54Aを示す輪郭情報をペジエ曲線から取得する。
具体的には輪郭情報取得部68は、まず、画像データ54からスポットカラー指定された部分をペジエ曲線で表すことで、画像データ54の輪郭54Aをペジエ形式の座標データとして抽出する。このように、画像データ54の輪郭54Aがスポットカラーで表されることによって、輪郭情報取得部68は、画像データ54の輪郭54Aを簡易に抽出できる。
次に輪郭情報取得部68は、抽出した輪郭54Aの座標データを印刷データメモリに展開(描写)する。印刷データメモリは、立体印刷情報により設定された印刷解像度や印刷物16の大きさに応じて主記憶部32に設定される。印刷データメモリに展開された輪郭54Aを示す情報は、二次元の行列で表されることになる。図6は、印刷データメモリに展開された輪郭情報を示す模式図であり、黒塗りで表された部分が画像データ54の輪郭54Aを示す。図6に示されるように、印刷データメモリは2次元のマトリクス状のメモリ領域であり、このメモリ領域に画像データ54の輪郭54Aを示す座標が展開されることで、何行目の何列目のデータが輪郭54Aであると判定可能な情報となる。そして、輪郭情報取得部68は、印刷データメモリに描写された輪郭54Aを示す行列の値を輪郭情報(座標データ)として取得する。そして、印刷データ作成部66は、この輪郭情報をリップ処理することで、基準層20Aとなる印刷データを作成する。
なお、画像データ54の輪郭54Aは、必ずしも特色で表されなくてもよい。この場合、輪郭情報取得部68は、画像データ54をビットマップ形式で展開し、このビットマップ形式で展開された画像データ54の縁を輪郭54Aとして認識することで、輪郭情報を取得する。
また、印刷データ作成部66は、輪郭情報取得部68で取得した画像データ54の輪郭情報を用いることなく、画像データ54そのものをリップ処理して印刷データを作成してもよい。なお、この場合でも、輪郭情報は画像データ54から取得される。
リップソフト62は、立体印刷情報、印刷データ、及び輪郭情報を印刷ソフト64に出力する。
印刷ソフト64が備える増減量導出部70は、立体印刷情報及び輪郭情報に基づいて、印刷層20毎の印刷データの増減量を導出(算出)する。より具体的には増減量導出部70は、まず、入力された輪郭情報から画像データ54の輪郭54Aを示す行列の値(以下「基準行列値」という。)を読み出す。そして、増減量導出部70は、立体印刷情報が示す印刷物16の厚み(印刷層20の積層数)、及び印刷物16のエッジの処理に関する情報に基づいて、基準行列値からの増減量を印刷層20毎に導出する。
例えば、図2の例に示されるように印刷物16のエッジに丸みを持たせる設定の場合には、上方の印刷層20ほど輪郭54Aが小さくなるように、増減量として基準行列値からの減算量が印刷層20毎に導出される。また、増減量は、入力された立体印刷情報に基づいて導出されるものであり、印刷層20毎で一定の比率である必要はなく、印刷層20に応じて比率が異なってもよく、増減量が0(零)とされる印刷層20があってもよい。
印刷データ加工部72は、基準層20Aとなる印刷データを増減量導出部70で導出した所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する。すなわち、印刷データ加工部72は、リップソフト62から入力された一つ(共通)の印刷データから、UVプリンタ14によって積層される複数の印刷層20の数に対応した印刷データを作成する。
より具体的には、増減される前における他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データは、基準層20Aとなる印刷データの輪郭54Aの座標データと同じである。すなわち、印刷データ加工部72は、まず、印刷物16の積層数に応じて、基準層20Aとなる印刷データを複製して他の印刷層20となる印刷データを作成する。そして、印刷データ加工部72は、基準層20Aとなる印刷データを基準にして他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データを所定の比率で増減させる。これにより、印刷物16の輪郭54Aが所定形状(例えば所定曲率のR形状)になるように他の印刷層20となる印刷データが作成される。
このような処理により、プリンタドライバ52は、エッジが丸みをもつ印刷物16を形成するために必要な複数の印刷データを、一度のリップ処理によって作成することができる。
そして、印刷ソフト64は、加工された印刷層20毎に印刷データをUVプリンタ14へ通信部40を介して送信する。UVプリンタ14は、印刷層20毎の印刷データに基づいてUVインクを吐出し、複数の印刷層20を積層することで印刷物16を形成する。
図7は、本実施形態に係るプリンタドライバ52によって実行される印刷データ作成処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS100では、画像データ作成ソフト50によって作成された画像データ54の入力をリップソフトが受け付けると共に、ユーザによる立体印刷情報の入力を印刷設定部60が受け付ける。
次のステップS102では、輪郭情報取得部68が画像データ54からスポットカラー指定された領域をペジエ形式の座標データとして抽出する。次のステップS104では、輪郭情報取得部68が座標データを印刷データメモリに展開して輪郭情報を取得する。
次のステップS106では、印刷データ作成部66が輪郭情報から基準層20Aとなる印刷データを作成する。
次のステップS108では、リップソフト62が立体印刷情報、印刷データ、及び輪郭情報を印刷ソフト64へ出力する。
次のステップS110では、増減量導出部70が輪郭情報から画像データ54の輪郭54Aを示す基準行列値を読み出す。
次のステップS112では、立体印刷情報が示す印刷物16の厚み及び印刷物16のエッジの処理に関する情報に基づいて、増減量導出部70が基準行列値からの増減量を印刷層20毎に導出する。
次のステップS114では、増減量導出部70がステップS112で導出した印刷層20毎の増減量に基づいて、他の印刷層20毎に印刷データの輪郭54Aを加工する。
次のステップS116では、印刷ソフト64が通信部40を介して、印刷層20毎に印刷データをUVプリンタ14へ送信する。UVプリンタ14は、印刷データを受信すると、受信した印刷データ毎に印刷層20を積層して立体印刷を行う。
次のステップS118では、全ての印刷層20の印刷データをUVプリンタ14へ送信したか否かを印刷ソフト64が判定し、肯定判定の場合は本印刷データ作成処理を終了する。一方、否定判定の場合はステップS114へ戻り、全ての印刷層20の印刷データの送信が完了するまで、ステップS114からステップS118を繰り返す。
(第2実施形態)
以下では、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の印刷システム10の構成は第1実施形態の印刷システム10の構成と同であるので、その説明を省略する。
本実施形態は、印刷物16を形成するために印刷データが予め作成されている。この印刷データは、第1実施形態のように基準層20Aとなる印刷データの複製ではなく、例えば、基準層20Aとなる印刷データとは異なる印刷データである。
本実施形態の増減量導出部70は、第1実施形態と同様に立体印刷情報及び輪郭情報に基づいて、印刷層20毎の印刷データの増減量を導出(算出)する。
そして、本実施形態の印刷データ加工部72は、予め作成されている他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データを、基準層20Aとなる印刷データに基づいて所定の比率で増減させ、他の印刷層20となる印刷データを作成する。UVプリンタ14は、このようにして作成された複数の印刷データに基づいた印刷層20を積層して印刷物16を形成する。
このように本実施形態によれば、予め作成されている他の印刷層20となる印刷データを、基準層20Aとなる印刷データに基づいて所定の比率で増減させることで、エッジに丸みを有する印刷物16を形成するための複数の印刷データを1度のリップ処理で簡易に作成することができる。従って、本実施形態によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くし、立体印刷により形成される印刷物をよりユーザの要望に応じた形状にできる。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態では、印刷物16のエッジを丸める立体印刷を行う形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8(A)に示されるように、最上層の印刷層20を基準層20Aとし、下方の印刷層20ほど輪郭54Aが小さくなるように印刷データの輪郭54Aが加工されてもよい。この形態の場合、下方の印刷層20よりも面積の広い上方の印刷層20を支えるためにサポート材80が吐出される。サポート材80は、下方の印刷層20の外周を囲むことで上方の印刷層20を支持するものであり、サポート材80の替わりにクリアインクが用いられてもよい。
図8(B)は、下方の印刷層20ほど輪郭54Aが小さくした場合の他の例における印刷層20の輪郭54Aの拡大図であり、図8(B)に示される円は吐出されたUVインクの各ドットを示し、横方向の連なるドットの集合が各印刷層20に相当する。図8(B)の例では、輪郭54Aの大きさが異なる印刷層20毎に半ドットずらして積層されている。これにより、図8(A)のようにサポート材80を用いることなく、下方の印刷層20よりも面積の広い上方の印刷層20を支えることができる。
また、上記実施形態で説明した処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
(実施の形態の効果)
(1)本実施形態の印刷データ作成方法は、複数の印刷層20を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データ54の輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する第1工程と、基準層20Aとなる印刷データを所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する第2工程と、を有する。
例えば輪郭54Aを丸めた印刷物16を立体印刷するためには、複数の印刷層20毎に複数の画像データ54の全ての輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行っていたが、これではリップ処理に時間を要していた。しかしながら、本構成の印刷データ作成方法は、基準となる1層を示す画像データ54だけをリップ処理して基準層20Aとなる印刷データを作成し、他の印刷層20となる印刷データを基準層20Aとなる印刷データに基づいて作成するので、他の印刷層20を作成するためのリップ処理を不要にしている。従って、本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本実施形態の印刷データ作成方法は、第2工程により増減される前における他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データが、基準層20Aとなる印刷データの輪郭54Aの座標データと同じであり、第2工程が、基準層20Aとなる印刷データを基準にして他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データを所定の比率で増減させることによって、印刷物16の輪郭54Aが所定形状になるように他の印刷層20となる印刷データを作成してもよい。本構成によれば、例えば輪郭54Aを丸めた印刷物16を立体印刷するための複数の印刷データを簡易に作成できる。
本実施形態の印刷データ作成方法は、画像データ54が輪郭54Aを示す座標データが特色で表されてもよい。本構成によれば、輪郭54Aの座標データを簡易に取得できる。
本実施形態の印刷データ作成方法は、所定の比率が、基準層20Aとなる印刷データの輪郭54Aの座標データ及び立体印刷によって形成される印刷物16に関する設定情報に基づいて導出されてもよい。本構成によれば、輪郭54Aが異なる複数の印刷層20毎の印刷データを簡易な処理によって作成できる。
本実施形態の印刷データ作成方法は、第2工程が、上方又は下方の印刷層20ほど基準層20Aとなる印刷データに比べて輪郭54Aが小さくなるように、他の印刷層20となる印刷データを作成されてもよい。本構成によれば、ユーザの要望に応じた輪郭54Aの印刷物16を簡易に形成できる。
本実施形態の印刷データ作成方法は、複数の印刷層20を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データ54の輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する第1工程と、予め作成されている他の印刷層20となる印刷データの輪郭54Aの座標データを、基準層20Aとなる印刷データに基づいて所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する第2工程と、を有する。
本構成によれば、他の印刷層20となる印刷データを予め作成し、この印刷データを基準層20Aとなる印刷データに基づいて所定の比率で増減させるので、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くし、立体印刷により形成される印刷物16をよりユーザの要望に応じた形状にできる。
本実施形態の印刷用PC12は、複数の印刷層20を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷用PC12であって、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データ54の輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する印刷データ作成部66と、基準層20Aとなる印刷データを所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する印刷データ加工部72と、を備える。本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本実施形態の印刷データ作成プログラムは、複数の印刷層20を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷用PC12のコンピュータを、複数の印刷層20のうち基準となる1層を示す画像データ54の輪郭54Aの座標データに対してリップ処理を行って、基準層20Aとなる印刷データを作成する印刷データ作成部66と、基準層20Aとなる印刷データを所定の比率で増減させて他の印刷層20となる印刷データを作成する印刷データ加工部72と、をして機能させる。本構成によれば、立体印刷を行うためのリップ処理に要する時間を短くできる。
本発明は、立体的な印刷物を形成する印刷装置等の情報処理装置として有用である。
12 印刷用PC(印刷データ作成装置)
16 印刷物
20 印刷層
20A 基準層
54 画像データ
66 印刷データ作成部(印刷データ作成手段)
72 印刷データ加工部(印刷データ加工手段)

Claims (8)

  1. 複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、
    前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する第1工程と、
    前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する第2工程と、
    を有する印刷データ作成方法。
  2. 前記第2工程により増減される前における前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データは、前記基準層となる印刷データの輪郭の座標データと同じであり、
    前記第2工程は、前記基準層となる印刷データを基準にして前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データを所定の比率で増減させることによって、印刷物の輪郭が所定形状になるように前記他の印刷層となる印刷データを作成する請求項1記載の印刷データ作成方法。
  3. 前記画像データは、輪郭を示す座標データが特色で表される請求項1又は請求項2記載の印刷データ作成方法。
  4. 前記所定の比率は、前記基準層となる印刷データの輪郭の座標データ及び立体印刷によって形成される印刷物に関する設定情報に基づいて導出される請求項1から請求項3の何れか1項記載の印刷データ作成方法。
  5. 前記第2工程は、上方又は下方の前記印刷層ほど前記基準層となる印刷データに比べて輪郭が小さくなるように、前記他の印刷層となる印刷データを作成する請求項1から請求項4の何れか1項記載の印刷データ作成方法。
  6. 複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成方法であって、
    前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する第1工程と、
    予め作成されている前記他の印刷層となる印刷データの輪郭の座標データを、前記基準層となる印刷データに基づいて所定の比率で増減させて前記他の印刷層となる印刷データを作成する第2工程と、
    を有する印刷データ作成方法。
  7. 複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成装置であって、
    前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
    前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する印刷データ加工手段と、
    を備える印刷データ作成装置。
  8. 複数の印刷層を積層することで立体印刷を行うための印刷データを作成する印刷データ作成装置のコンピュータを、
    前記複数の印刷層のうち基準となる1層を示す画像データの輪郭の座標データに対してリップ処理を行って、基準層となる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
    前記基準層となる印刷データを所定の比率で増減させて他の前記印刷層となる印刷データを作成する印刷データ加工手段と、
    をして機能させるための印刷データ作成プログラム。
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CN116051122B (zh) * 2022-12-30 2024-03-29 速达非物流(深圳)有限公司 一种基于物流场景的工单软件***

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