JP2020109062A - 縮毛矯正方法及び毛髪処理剤 - Google Patents

縮毛矯正方法及び毛髪処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いにくさと、乾燥工程及びアイロン工程により熱ダメージするという縮毛矯正の欠点を軽減した、縮毛矯正方法及び毛髪処理剤を提供する。【解決手段】縮毛矯正方法が、還元剤による還元工程→レブリン酸を含む毛髪強化工程→中間水洗工程→乾燥工程→アイロン工程→酸化剤による酸化工程→水洗工程を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いにくさと、乾燥工程及びアイロン工程の熱によるダメージを軽減できる縮毛矯正方法及び毛髪処理剤にも関する。
一般的な縮毛矯正剤は、主成分の還元剤、酸化剤の作用及び高温での機械的処理により毛髪を伸長(クセを抑制)することができる。具体的には、チオグリコール酸又はその塩、システアミン又はその塩等の還元剤と、アンモニア水、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウム、アルギニン等のアルカリ剤を含有する第1剤を毛髪に塗布することによりケラチンタンパクに存在するジスルフィド結合を還元開裂した後中間水洗し、ドライヤーなどで乾燥し、アイロンによる高温での機械的処理によりストレート状に伸ばした上で、過酸化水素あるいは臭素酸ナトリウム等の酸化剤を主成分とする第2剤で処理して、ジスルフィド基を酸化再形成させ、毛髪をストレート状に固定する。しかし、中間水洗及びドライヤーなどでの乾燥における毛髪の扱いにくさがあり、さらに、ドライヤーなどでの乾燥及びアイロンによる高温での機械的処理により毛髪が堅くなり感触が低下する熱によるダメージが発生するという問題がある。
熱ダメージの少ない縮毛矯正方法及び毛髪処理剤として、特許文献1には、ストレート(縮毛矯正)処理用毛髪処理方法として、前処理剤、少なくとも還元剤を含有する第一剤、中間処理剤、少なくとも酸化剤を含有する第二剤、後処理剤の少なくとも一つの化粧品的に許容可能な処理媒体中に、卵白加水分解物と、アルカリイオン水とを含有する毛髪処理剤であって、前記アルカリイオン水は、水素イオン濃度がpH11以上で、酸化還元電位が0mV以下の電解水で、更に浸透圧が100(mOsM)以下の値を示すイオン水であり、前記毛髪処理剤は、アルギニン、リジン、ヒスチジン、シトルリン、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、システイン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、スレオニン、テアニンの群からなる少なくとも一つのアミノ酸、又はタウリンを含む毛髪処理剤を用いて毛髪を処理する毛髪処理方法であって、1)前記アルカリイオン水で前記毛髪処理剤を希釈して、前記毛髪処理剤中における前記卵白加水分解物の含有量を1〜4重量%に調製した前処理剤で、毛髪を前処理し、2)室温にて乾燥させて、次いで、3)少なくとも還元剤を含有する第一剤で処理し、4)少なくとも酸化剤を含有する第二剤で処理することが開示されている。この方法では、ストレート形成力を向上させ、毛髪を強化することが可能ではあるが、熱ダメージに伴い毛髪が堅くなり感触が低下することを十分に解消することができない。
熱ダメージの少ない縮毛矯正方法及び毛髪処理剤として、特許文献2には、パーマネントウェーブ用の第一剤処理、及び濯ぎ後、加熱によりゲル化する高分子物質を0.01〜5.0質量%含有する中間処理剤を毛髪に使用することにより、その後のブロー操作による熱風や、高温のアイロンの操作することが開示されている。この方法では、ブロー操作による熱風や、高温のアイロンの操作により毛髪表面に被膜を形成することができることができるため、ブローの熱風や高温アイロン操作による摩擦から毛髪を保護することができる。また、高温アイロンの温度を低く設定しなくても、毛髪のパサツキやチリツキを軽減でき、キューティクルの損傷を軽減することができるが、熱ダメージに伴い毛髪が堅くなり感触が低下することを十分に解消することができない。
また、熱ダメージの少ない縮毛矯正方法として、特許文献3には、(i)還元剤、アルカリ剤及び水を含む第1の薬剤を毛髪に塗布する工程、(i−2)前記毛髪を洗浄し、その後に、前記毛髪を乾燥する工程、(i−3)ボイラー部及びハンドピース部を備える噴霧器の、前記ボイラー部で水を沸騰させて水蒸気を生成し、前記水蒸気を130℃以上3気圧以上で加熱する工程、(i−4)前記ハンドピース部で前記水蒸気を200℃以上に再加熱することにより0.26〜1nmの粒径を有し、かつ200〜230℃の温度を有する過熱水蒸気を得る工程、(ii)前記工程(i−4)の後に、前記過熱水蒸気を前記毛髪に向けて噴霧する工程、及び(iii)前記噴霧の直後に又は前記噴霧を行いながら、前記毛髪に160〜170℃の温度をかけて前記毛髪を伸ばす工程を含む毛髪にストレートパーマをかける方法が開示されている。この方法では、より毛髪の傷みが少なく、毛髪の艶がより改善されるが、手間と時間、及び/又は過熱水蒸気を得る専用の装置が必要になり、実益に乏しいのが現状である。
特許第6190796号 特開2005−89426 特許第6317515号
本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いにくさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージを軽減できる縮毛矯正方法及び毛髪処理剤を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、還元剤による還元工程→レブリン酸を含む毛髪強化工程→中間水洗工程→乾燥工程→アイロン工程→酸化剤による酸化工程→水洗工程からなることを特徴とする縮毛矯正方法及び毛髪処理剤により、中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いにくさ及び、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージを軽減できることを見出し、本発明を完成するに至った。レブリン酸は、pH調整作用を有することが認められており、化粧品に広く用いられているが、熱によるダメージを軽減する効果は知られていなかった。
すなわち、本発明の縮毛矯正方法及び毛髪処理剤は、(1−1)毛髪に還元剤を含む縮毛矯正第一剤を塗布する、還元工程。(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程と、(3−1)お湯ですすぎ及び/又は洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーなどで乾燥させる、乾燥工程と、(3−3)160〜200℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)酸化剤を含む縮毛矯正第二剤を塗布する、酸化工程。(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程。前記還元工程、前記毛髪強化工程、前記酸化工程、及び前記水洗工程からなることを特徴とする。
本発明の縮毛矯正方法及び毛髪処理剤により、中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いにくさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージを軽減できる。
本発明の縮毛矯正処理方法は、レブリン酸を含む毛髪処理剤による毛髪強化工程を必須に含有する。以下、本発明について詳述する。
(1−1)毛髪に還元剤を含む縮毛矯正第一剤を塗布する、還元工程としては、毛髪のクセの強さと損傷度合いに応じ還元剤の含有量とpHとアルカリ度及び、時間を設定して毛髪を充分に還元させる。
(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程において、レブリン酸の含有量は、毛髪処理剤の全量に対して、0.1〜3.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%である。0.1重量%未満では、塗布量が多くなりすぎ手間がかかりすぎ、一方、3.0重量%を超えて含有すると、縮毛矯正効果の低下が見られる。
前記毛髪処理剤には、レブリン酸以外にも、通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で任意に添加することができる。このような成分として、例えばカチオン性高分子、アニオン性高分子、非イオン高分子、両性高分子、多価アルコール、糖類、アミノ酸、ペプチド、プロテイン、金属イオン封鎖剤、油分、粉末成分、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、pH調整剤、増粘剤、粉末成分、香料、粉末成分、色素、水等を含有することができる。
この毛髪処理剤の剤型は、所望の効果が充分に発揮されるのであれば特に限定されないが、例えば、液状、乳液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状などの剤型を採りうる。使用時に水で希釈して使用してもよい。
(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程として、500mL〜3,000mLの毛髪処理剤を万遍なく、充分に塗布することが望ましい。塗布量は、縮毛矯正を望む範囲の広さや縮毛矯正第一剤のpH、アルカリ度により決定される。(1−1)還元工程後の残留アルカリを中和する(除去する)とともに、膨潤していた毛髪を徐々に収縮させる。その後さらに、レブリン酸が毛髪を強化する。毛髪が強化されたことにより、(3−1)お湯ですすぎ及び/又は洗髪する、中間水洗工程においては、毛髪の扱いやすさが向上し、(3−2)ドライヤーなどで乾燥させながらストレートに整える、乾燥工程においては、毛髪の扱いやすさが向上し、熱によるダメージの軽減ができ、(3−3)160〜200℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程においては、ストレート形成と熱によるダメージの軽減が両立できる。レブリン酸による毛髪強化の効果は、カルボニル基とカルボキシル基を有する構造に起因する。同様に、カルボニル基とカルボキシル基を有するグリオキシル酸にも毛髪強化の効果は認められるが、ヘアカラーの色落ち作用があり、縮毛矯正の毛髪処理剤としては適さない。
(3−1)お湯ですすぎ及び/又は洗髪する、中間水洗工程にて、縮毛矯正第一剤とレブリン酸を含む毛髪処理剤を十分に洗い流す。
(3−2)水洗後の毛髪の水分を軽く拭き取り、好ましくは適度にタオルドライし、毛髪をドライヤーで乾燥させながらブラシ等でストレートに整える、又は、毛髪を表面温度が100〜200℃の整髪又は毛髪矯正アイロンでストレートに整えながら乾燥させる、乾燥工程を行なう。
(3−3)160〜200℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程。アイロンの温度は、毛髪のクセの強さと損傷度合いに応じ調整する。
(4−1)酸化剤を含む縮毛矯正第二剤を塗布し、十分に酸化させる。
(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、縮毛矯正第二剤を十分に洗い流す。
また、(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する前に、(2−1a)マレイン酸を2.0〜7.0重量%含有し、かつpHが2.5〜4.5である毛髪処理剤を塗布し、毛髪強化工程を二段階としてもよい。
マレイン酸の配合量は、毛髪処理剤の全量に対して、2.0〜7.0重量%、好ましくは3.5〜5.5重量%である。配合量が2.0重量%未満で熱によるダメージの軽減効果の向上を得ることができず、一方、7.0重量%を超えて配合しても、配合量に見合った熱によるダメージの軽減効果の向上は期待できない。
前記毛髪処理剤は、pHを2.5〜4.5の範囲、好ましくは3.0〜4.0の範囲である。pHが2.5未満では、毛髪の収れん作用が強くなり縮毛矯正効果の向上を得ることができず、また、pHが4.5を超えると、毛髪の収れん効果が弱くなり縮毛矯正効果の向上が得ることができない。
pHを上記範囲に調整するためのアルカリ剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、トリエタノールアミンやイソプロパノールアミン、塩基性アミノ酸等の有機塩基、好ましくはモノエタノールアミンなおどの第1級アミンを用いることができる。
他の好ましい成分として、(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーを加えてもよく、配合量は、本発明の毛髪処理剤の全量に対して、0.2〜1.5重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%である。配合量が0.2重量%未満では熱によるダメージの軽減効果及び縮毛矯正効果の向上を得ることができず、一方、1.5重量%を超えて配合しても、配合量に見合った熱によるダメージの軽減効果及び縮毛矯正効果の向上は期待できない。
前記毛髪処理剤には、マレイン酸、第1級アミン及び(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマー以外にも、通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で任意に添加することができる。このような成分として、例えばカチオン性高分子、アニオン性高分子、非イオン高分子、両性高分子、多価アルコール、糖類、アミノ酸、ペプチド、プロテイン、金属イオン封鎖剤、油分、粉末成分、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、pH調整剤、増粘剤、粉末成分、香料、粉末成分、色素、水等を含有することができる。
この毛髪処理剤の剤型は、所望の効果が充分に発揮されるのであれば特に限定されないが、例えば、液状、乳液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状などの剤型を採りうる。使用時に水で希釈して使用してもよい。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り重量%を示す。
(実施例1〜4及び比較例1〜2)
下記の表1に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
縮毛矯正方法及び及びレブリン酸を含む毛髪処理剤の中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いやすさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージの軽減効果を、以下の評価基準に従って評価した。
<毛髪の扱いやすさと熱によるダメージ度合及びストレート効果の評価>
天然クセ毛(インド人黒毛)を伸長時の長さが15cmになるように切りそろえ、重さ3gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、その後市販の8レベルのブラウン系のヘアカラーにて2回染め、水分を切った毛束を試験毛束とした。
(1−1)チオグリコール酸を含む縮毛矯正第一剤を8mL塗布し、10分放置する、還元工程と、(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を50mL塗布する、毛髪強化工程と、(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程と、(3−3)180℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)過酸化水素を含む縮毛矯正第二剤を15mL塗布し、8分放置する、酸化工程と、(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、ストレートを形成した。
毛髪の扱いやすさ及び感触の評価は、下記の評価基準にて評価した。また、ストレート効果の評価は、毛束を十分に濡らした後、ぶら下げた状態で24時間室温放置して十分に乾燥した時に、下記の評価基準により評価した。いずれの評価も、10年以上の美容師経験を有する3名が実施した。
<毛髪の扱いやすさの評価基準>
(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程において、しっかりしていて、しなやかさがある毛髪が扱いやすい。
1.毛髪が扱いにくい
2.毛髪が少し扱いにくい
3.毛髪が少し扱いやすい
4.毛髪が扱いやすい
5.毛髪が非常に扱いやすい
<感触の評価基準(未処理毛との比較)>
感触が優れているほど、熱によるダメージが軽減されていることを示している。
1.堅さを感じる
2.やや堅さを感じる
3.少し堅さを感じるが、気にならない範囲
4.ほぼ同等の感触で、堅さをほぼ感じない
5.同等又はつるっとした感触で堅さを感じない
<ストレート効果の評価基準>
クセが伸びていてまとまりが良いほど、ストレート効果が高い
1.クセが残っており、まとまりが悪い。
2.クセが少し残っており、まとまりがやや悪い。
3.クセがほぼ伸びていて、まとまりが良い。
4.クセが伸びていて、ツヤとまとまりが良い。
5.クセが伸びていて、ツヤとまとまりがとても良い。
Figure 2020109062
実施例1〜4に示されるように、レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程を実施すると、十分な毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果が得られた。これに対し、比較例1に示されるように、レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布せず、毛髪強化工程を行なわない場合には、毛髪の扱いやすさと感触が不十分であった。又、比較例2に示されるように、レブリン酸の濃度が範囲外である場合には、感触とストレート効果が不十分であった。
(実施例5及び比較例3〜5)
下記の表2に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
縮毛矯正方法及び及びレブリン酸を含む毛髪処理剤の中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いやすさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージの軽減効果を、前記の評価基準に従って評価した。
<毛髪の扱いやすさと熱によるダメージ度合及びストレート効果の評価>
天然クセ毛(インド人黒毛)を伸長時の長さが15cmになるように切りそろえ、重さ3gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、その後市販の8レベルのブラウン系のヘアカラーにて2回染め、水分を切った毛束を試験毛束とした。
(1−1)チオグリコール酸を含む縮毛矯正第一剤を8mL塗布し、10分放置する、還元工程と、(2−1)表2に掲げた組成を有する毛髪処理剤を50mL塗布する、毛髪強化工程と、(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程と、(3−3)180℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)過酸化水素を含む縮毛矯正第二剤を15mL塗布し、8分放置する、酸化工程と、(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、ストレートを形成した。
Figure 2020109062
実施例5に示されるように、レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程を実施すると、十分な毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果が得られた。これに対し、比較例3〜5に示されるように、レブリン酸以外の酸を含む毛髪処理剤の場合には、感触とストレート効果が不十分であった。
(実施例6〜14及び比較例6〜9)
下記の表1に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
縮毛矯正方法及び及びレブリン酸を含む毛髪処理剤、マレイン酸を含む毛髪処理剤の中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いやすさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージの軽減効果を、以下の評価基準に従って評価した。
<毛髪の扱いやすさと熱によるダメージ度合及びストレート効果の評価>
天然クセ毛(インド人黒毛)を伸長時の長さが15cmになるように切りそろえ、重さ3gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、その後市販の8レベルのブラウン系のヘアカラーにて2回染め、水分を切った毛束を試験毛束とした。
(1−1)チオグリコール酸を含む縮毛矯正第一剤を8mL塗布し、10分放置する、還元工程と、(2−1a)マレイン酸を含む毛髪処理剤を3mL塗布する、第一段階毛髪強化工程と、(2−1)レブリン酸を1.5%含む毛髪処理剤を50mL塗布する、第二段階毛髪強化工程と、(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程と、(3−3)180℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)過酸化水素を含む縮毛矯正第二剤を15mL塗布し、8分放置する、酸化工程と、(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、ストレートを形成した。
<毛髪の扱いやすさの評価基準>
(2−1a)の工程がない場合との比較
1.毛髪が扱いにくくなる
2.同等
3.毛髪が少し扱いやすくなる
4.毛髪が扱いやすくなる
5.毛髪が非常に扱いやすくなる
<感触の評価基準>
(2−1a)の工程がない場合との比較
1.硬くなる
2.同等
3.さらに硬さが軽減
4.しなやかな感触
5.大変しなやかな感触
<ストレート効果の評価基準>
(2−1a)の工程がない場合との比較
1.ストレート効果の低下
2.同等
3.僅かにストレート効果が強くなる
4.ややストレート効果が強くなる
5.ストレート効果が強くなる
Figure 2020109062
実施例6〜14に示されるように、マレイン酸を2.0〜7.0重量%と、pH2.5〜4.5の範囲に調節した毛髪処理剤を用いた場合に、毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果の向上が得られた。これに対し、比較例6〜9に示されるように、マレイン酸の濃度及び/及びpHが範囲外である場合には、毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果の少なくとも一つ又は二つ以上の向上が不十分であった。
(実施例15〜23)
下記の表4に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
縮毛矯正方法及び及びレブリン酸を含む毛髪処理剤、マレイン酸を含む毛髪処理剤の中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いやすさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージの軽減効果を、前記の評価基準に従って評価した。
<毛髪の扱いやすさと熱によるダメージ度合及びストレート効果の評価>
天然クセ毛(インド人黒毛)を伸長時の長さが15cmになるように切りそろえ、重さ3gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、その後市販の8レベルのブラウン系のヘアカラーにて2回染め、水分を切った毛束を試験毛束とした。
(1−1)チオグリコール酸を含む縮毛矯正第一剤を8mL塗布し、10分放置する、還元工程と、(2−1a)マレイン酸を含む毛髪処理剤を3mL塗布する、第一段階毛髪強化工程と、(2−1)レブリン酸を1.5%含む毛髪処理剤を50mL塗布する、第二段階毛髪強化工程と、(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程と、(3−3)180℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)過酸化水素を含む縮毛矯正第二剤を15mL塗布し、8分放置する、酸化工程と、(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、ストレートを形成した。
Figure 2020109062
実施例15〜23に示されるように、マレイン酸を2.0〜7.0重量%と、モノエタノールアミンにてpH2.5〜4.5の範囲に調節した毛髪処理剤を用いた場合に、毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果の向上が得られた。
(実施例24〜25及び比較例10)
下記の表5に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
縮毛矯正方法及び及びレブリン酸を含む毛髪処理剤、マレイン酸及び(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーを含む毛髪処理剤の中間水洗工程及び乾燥工程における毛髪の扱いやすさと、乾燥工程及びアイロン工程による熱ダメージの軽減効果を、前記の評価基準に従って評価した。
<毛髪の扱いやすさと熱によるダメージ度合及びストレート効果の評価>
天然クセ毛(インド人黒毛)を伸長時の長さが15cmになるように切りそろえ、重さ3gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し、その後市販の8レベルのブラウン系のヘアカラーにて2回染め、水分を切った毛束を試験毛束とした。
(1−1)チオグリコール酸を含む縮毛矯正第一剤を8mL塗布し、10分放置する、還元工程と、(2−1a)マレイン酸及び(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーを含む毛髪処理剤を3mL塗布する、第一段階毛髪強化工程と、(2−1)レブリン酸を1.5%含む毛髪処理剤を50mL塗布する、第二段階毛髪強化工程と、(3−1)洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーで乾燥させながらブラシでストレートに整える、乾燥工程と、(3−3)180℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)過酸化水素を含む縮毛矯正第二剤を15mL塗布し、8分放置する、酸化工程と、(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程にて、ストレートを形成した。
Figure 2020109062
実施例24〜25に示されるように、(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーを加えた毛髪処理剤を用いた場合に、毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果の向上が得られた。比較例10に示されるように、(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーの濃度が範囲外である場合には、毛髪の扱いやすさと感触及びストレート効果の向上が不十分であった。

Claims (5)

  1. (1−1)毛髪に還元剤を含む縮毛矯正第一剤を塗布する、還元工程。(2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する、毛髪強化工程と、(3−1)お湯ですすぎ及び/又は洗髪する、中間水洗工程と、(3−2)ドライヤーなどで乾燥させる、乾燥工程と、(3−3)160〜200℃のストレートアイロンにてストレートにする、アイロン工程と、(4−1)酸化剤を含む縮毛矯正第二剤を塗布する、酸化工程。(5−1)お湯ですすぐ、水洗工程。前記還元工程、前記毛髪強化工程、前記酸化工程、及び前記水洗工程からなることを特徴とする縮毛矯正処理方法。
  2. (2−1)にて塗布する毛髪処理剤が、レブリン酸を0.1〜3.0重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の縮毛矯正処理方法。
  3. (2−1)レブリン酸を含む毛髪処理剤を塗布する前に、(2−1a)マレイン酸を2.0〜7.0重量%含有し、かつpHが2.5〜4.5である毛髪処理剤を塗布し、毛髪強化工程を二段階とする請求項1又は2に記載の縮毛矯正処理方法。
  4. 請求項3に記載のマレイン酸を含む毛髪処理剤のpHを2.5〜4.5に調整する成分が第1級アミンであることを特徴とする請求項3に記載の縮毛矯正処理方法。
  5. 請求項3又は4に記載のマレイン酸を含む毛髪処理剤に、さらに(ラネス40−マレイン酸Na/スチレンスルホン酸)コポリマーを0.2〜1.5%含有することを特徴とする請求項3又は4に記載の縮毛矯正処理方法。
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