JP2020106344A - 気体音速の算出方法および算出装置 - Google Patents

気体音速の算出方法および算出装置 Download PDF

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Yuji Matsui
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Abstract

【課題】気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、気体音速を正確に算出する。【解決手段】ガイド波11、漏えい波12、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材内面での反射回数0回)と、ガイド波11、漏えい波12、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音(鋼材内面での反射回数2回)を発生させる。第1の経路の超音波は受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、シュー5bと受信センサ5aからなる受信部5で受信する。ガイド波13とガイド波15の伝播時間・伝搬距離が同じになると考え、受信部4と受信部5の距離LR、および、配管1の送信側面1aと対向面1bの距離(=配管の内径Pin)、受信部5と受信部4の超音波伝播時間差Δtから、気体音速Vgを算出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼材で囲まれた気体の音速を算出する方法および装置に関わり、特に、配管鋼材または容器鋼材を経由して気体中を伝播する超音波を計測して、その音速を算出する方法および装置に関わる。
都市ガスやLPガスを供給するためのガス管や貯留容器が災害に被災した場合には、なるべく早いタイミングで補修、不要配管等の撤去、新規配管等の引き直しをする必要がある。配管や容器の内部が可燃性ガスである場合に、補修、撤去のために配管や容器を切断すると、切断時に発生する火花が着火源となり爆発する恐れがある。このような場合には、切断を伴わない補修、撤去方法を選択する、または、火花が発生しない切断法を適用することが必要になる。一方、災害時に配管や容器から可燃性ガスが既に漏えいして空気と入れ替わっていることが判っている場合には、通常の方法で配管等を即座に切断をすることができ、補修、撤去を迅速に行うことができる。どちらの方法を選択するか判断するためには、配管等を切断する前に、内部気体の種類を識別する必要がある。
気体の種類を識別する手法の一つとして、気体音速を計測することが考えられる。都市ガスの主成分であるメタンガスの音速は442m/s程度、空気の音速は340m/s程度なので、音速を計測できれば都市ガスと空気を識別できる可能性がある。また、プロパンガス(音速262m/s程度)、ブタンガス(音速212m/s程度)等からなるLPガスと空気も、音速を計測できれば識別できる可能性がある。ただし、配管等、鋼材で囲まれた気体の種類を識別するには、鋼材経由で気体中に超音波を伝播させ、気体中を伝播した超音波を鋼材経由で受信することになる。このように、鋼材経由で気体中を伝播した超音波を計測して気体音速を算出し、気体の種類を識別する従来技術としては、例えば、特許文献1があげられる。
特開2015−179027号公報
上記従来技術では、配管鋼材の表面に装着した送信用超音波センサから鋼鋼材中に斜角超音波を入射し、鋼材中を伝播した超音波が鋼材と気体の界面で屈折しながら気体中へ透過し、気体中を伝播した透過波が配管対向側の鋼材内表面で反射して配管送受信側に戻り、気体と鋼材の界面で屈折しながら鋼材中へ透過した斜角超音波を受信用超音波センサで受信すると想定している(図17)。このような想定において、
(数1)
音速V=(配管)内径φ/(送信タイミングから透過伝搬波受信までの)時間差ΔT …式(1)
なる式(1)で気体音速を算出している。気体音速を正確に求める場合には、
(数2)
気体音速=気体中の超音波伝播距離/気体中の超音波伝播時間 …式(2)
で求めるべきである。しかし、上記従来技術では、送信タイミングから透過伝搬波受信までの伝播時間時間全体、すなわち、鋼材中の伝播時間と気体中の伝播時間を加算した時間を用いて気体音速を算出している。また、気体中を伝播する透過波は屈折角を持っていて、配管の軸方向に対して斜めに伝搬するので、気体中の超音波伝播距離は配管内径よりも大きくなるという点も考慮していない。このため、上記従来技術では、気体音速の概算値を算出することはできるが、気体音速を正確に算出することはできない。
本発明の目的は、気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、気体音速を正確に算出できる気体音速の算出法を提供することにある。
上記目的のために本発明では、概略平行な鋼材と鋼材、または、概略平行な鋼材と超音波反射体の間の気体音速の算出方法であって、鋼材外面から超音波送信部で鋼材中にガイド波超音波を送信し、鋼材中を伝播するガイド波から気体中へ縦波超音波が漏えいし、鋼材の別の場所に到達した縦波漏えい波が再び鋼材中を伝播するガイド波に変換する現象を発生させ、変換後のガイド波を超音波受信部で受信する際に、前記鋼材へのガイド波入射点が同じで、気体伝播中の漏えい波が鋼材内面、または、反射体表面で反射する回数が異なる第1と第2の伝播経路について、前記第1の伝播経路におけるガイド波受信位置と第2の伝播経路におけるガイド波受信位置の距離と、第1の伝播経路の伝播時間と第2の伝播経路の伝播時間の時間差と、鋼材と鋼材または鋼材と反射体の間の距離、から気体音速を算出することを特徴とする。
本発明によれば、気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、気体音速を正確に計測することが可能となる。このため、鋼材配管や鋼材容器を切断する前に、内部気体の種類を正確に識別することが可能となる。
実施例1における超音波計測装置の構成を示す構成図である。 課題を説明するための説明図である。 超音波伝播経路を示す説明図である。 超音波が伝播していく状況を模式的に説明する説明図である。 第1の超音波受信部で受信した超音波波形の画面表示例を示す説明図である。 第1の伝播経路で超音波を第1の超音波受信部で受信するとき振幅が最大となる受信部位置を求めるための画面表示を示す説明図である。 第2の超音波受信部で受信した超音波波形の画面表示例を示す説明図である。 第2の伝播経路で超音波を第2の超音波受信部で受信するとき振幅が最大となる受信部位置を求めるための画面表示を示す説明図である。 実施例1において気体音速を算出するための入力画面の例を示す説明図である。 実施例2における超音波計測装置の構成を示す構成図である。 実施例2において超音波受信部で受信した超音波波形の画面表示例を示す説明図である。 実施例2において第1の伝播経路、および、第2の伝播経路の超音波を超音波受信部で受信するとき振幅が最大となるそれぞれの受信部位置を求めるための画面表示を示す説明図である。 実施例2において気体音速を算出するための入力画面の例を示す説明図である。 実施例3において超音波の伝播経路を示す説明図である。 実施例4において超音波の伝播経路を示す説明図である。 実施例5において超音波の伝播経路を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図2は課題を説明するための説明図である。図2に示すように、鋼材配管1の内部の気体2の音速を計測するために、送信センサ3aとシュー3bを組合せた超音波送信部3から鋼材に超音波を送信し、鋼材配管、気体、鋼材配管の順に伝播した超音波を、シュー4bと受信センサ4aを組合せた超音波受信部4で受信することを想定する。配管の仕様から内径Pinが既知であり、鋼材配管中の超音波波進行方向と平行な向きに投影した送信センサと受信センサの距離Lが計測できたとしても、配管内の気体中を伝播する超音波の経路が17、18、19のように複数の候補が考えられる状況では、超音波の伝播距離が決まらないので、気体音速を正確に算出することはできない。
図3に超音波の伝播経路の例を示す。鋼材配管1の外表面に超音波送信部3を設置して、鋼材配管の送信側面1aにガイド波11を伝播させる。鋼材中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12が漏えいする。この漏えい波の屈折角をφとする。漏えい波12が鋼材配管の対向面1bに到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材配管中を伝播し、一部は、対向面1bの内表面で反射して反射波14aとして送信側面1aに向かう。1aの内表面で再び反射した反射波14bは、対向面1bに到達したときにガイド波15に変換して鋼材配管中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数0回)と、ガイド波11、漏えい波12、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数2回)を発生させる。第1の経路の超音波は超音波受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、シュー5bと受信センサ5aからなる超音波受信部5で受信する。
ガイド波13とガイド波15の伝播時間・伝搬距離が同じになると考えれば、第2の経路と第1の経路の差分は、気体2中を伝播する反射波14a、反射波14bの伝播距離となる。反射14aと反射波14bを合わせた伝播距離は、超音波受信部4と超音波受信部5の距離L、および、配管1の送信側面1aと対向面1bの距離(=配管の内径Pin)から算出することができる。また、反射14aと反射波14bの超音波伝播時間は、受信部5で受信した超音波伝播時間と受信部4で受信した超音波伝播時間の時間差Δtに等しくなる。したがって、反射波14aおよび反射波14bとして伝播する超音波の気体音速Vは、式(3)で算出することができる。
Figure 2020106344
このように、気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、受信部を2つ設置し、位置の差分(=距離)、伝播時間の時間差を活用することにより、鋼材伝播中の超音波の情報を使わずに、気体伝播中の情報だけを用いて気体音速算出できるので、気体音速を正確に計測することができる。
ただし、図3に示す配置において、超音波受信部4、5は特定の位置においてだけ超音波を受信できるのではなく、かなり広い位置範囲で超音波を受信することができる。受信部の位置は、式(3)のLの値に影響を与えるので、望ましい受信部の位置決め方法について説明する。超音波送信部3から配管の送信側面1aに超音波を送信すると、鋼材中をガイド波が伝搬するが、ガイド波をさら細にかく分類すると、鋼材の外周側と内周側が非対称に振動するA0モード(図4(A))と、対照的に振動するS0モード(図4(B))に分類できる。超音波送信部3の近傍では、鋼材外周側表面でA0モードとS0モードの位相が同相となるガイド波が励起され、このとき内周側表面はA0モードとS0モードの位相が反転した状態となる(図4(C))。このため、外周側表面は振幅が大きいが、内周側表面は振幅がほとんど無いような状態となる。また、A0モードとS0モードは伝播速度がわずかに異なるので、ガイド波の伝播距離によってビートが発生する。ビート長の半分の位置で、外周側表面側のA0モードとS0モードの位相は反転した状態となり、この位置での内周側表面の振幅は大きくなる(図4(D))。このような鋼材表面の振幅を図4(E)に模式的に示す。送信側面1aの外周側表面は、距離によって振幅が正弦関数的に周期変化して、超音波送信位置で振幅が最大となる。送信側面1aの内周側表面では、同じ周期で振幅が変化しているが、外周側で振幅が最小となった位置で、内周側の振幅が最大となる。
内周側の振幅に応じた強度で漏えい波が漏えいし、配管の対向面1bに伝播するので、1bの内周側表面でも振幅に強度分布が生じ、それと反転した強度分布の振幅が外周側表面に生じる。対向面1bの外周側表面に超音波受信部を設置すると、広い範囲で超音波を受信できてしまい、超音波受信の有無だけでは受信部の位置が正確かどうかを判断することが難しいが、受信部を配管の軸方向に走査しながら、受信波の振幅が最大となる位置を探すことにより、受信部の位置を正確に決めることができる。ただし、振幅は正弦関数に従う幅広い分布をしているので、超音波波形の表示画面を見ながら受信部を走査して、受信波の振幅最大位置を探すのは難しい場合がある。超音波を受信できる範囲が広い場合には、受信部を一定のピッチで走査して、受信部位置と超音波振幅の関連性をグラフ化し、正弦関数で近似して、近似曲線の対称軸をもって受信波振幅が最大となる受信部位置とすることにより受信部の位置を正確に決定することが出来る。このようにして受信部の位置を決めると、受信部4と受信部5の距離Lを正確に計測することが出来るので、数(1)で算出する気体音速も、より正確に算出することが出来る。
実施例1について、図1、図5〜図9を参照しながら説明する。
実施例1は、2つの受信センサを鋼材配管の対向面側に設置して、第1の経路の超音波と第2の経路の超音波を別個の超音波受信部で計測して鋼材配管内の気体音速を算出する例である。図1に鋼材配管内の気体を超音波で計測し、音速を算出する装置の概略構成を示す。パソコン20(PC)に組み込まれているパルサーボード21で送信センサ3aとシュー3bを組み合わせた超音波送信部3を励振し、鋼材配管1の送信側面1a中にガイド波11を送信する。鋼材配管中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12が漏えいする。この漏えい波の屈折角をφとする。漏えい波12が鋼材配管の対向面1bに到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材配管中を伝播し、一部は、対向面1bの内表面で反射して反射波14aとして送信側面1aに向かう。1aの内表面で再び反射した反射波14bは、対向面1bに到達したときにガイド波15に変換して鋼材配管中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数0回)と、ガイド波11、漏えい波12、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数2回)を発生させる。第1の経路の超音波は超音波受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、シュー5bと受信センサ5aからなる超音波受信部5で受信する。なお、図示はしていないが、対向面1bの外表面には、ガイド波13、15と平行な方向に目盛を罫書きしてあり、受信部4、5の位置を目読み取れるようになっている。
図5に、受信部4で受信した超音波波形の画像表示例30を示す。操作者が第1の受信部4の位置を読取り、図示していないキーボードやマウスを用いて枠33に数値を入力する。また、操作者が表示されている超音波波形31を見て、第1の経路の超音波のピークにカーソル32を合わせると、第1の経路の超音波振幅が枠34に自動表示される。第1の受信部4をガイド波13、15と平行な方向に走査しながら上述の操作を繰り返し、それらの結果を図6に示す画面35に表示する。グラフ36に受信部位置と信号振幅の計測結果37が自動プロットされ、正弦関数の一部(y=a×sin(x)+b(0≦x≦π))で、曲線近似される。近似曲線38、および、その対称軸39が、グラフ36に自動表示される。また、対称軸の値は、グラフ外の枠40に数値でも表示される。なお、近似曲線の関数は正弦関数が望ましいが、対称軸をを算出することが目的なので、放物線(y=a×x+b×x+c)のような偶関数でしてもよい。
第2の経路の超音波についても同様に、図7の表示画面例41において、操作者が第2の受信部5の位置を枠44に入力し、超音波波形42を見て、第2の経路の超音波ピークにカーソル43を合わせると、第2の経路の超音波振幅が枠45に自動表示される。第2の受信部5をガイド波13、15と平行な方向に走査しながら上述の操作を繰り返し、それらの結果を図8の画面46に表示する。計測結果48の近似曲線49、対称軸50が、グラフ47に自動表示され、対称軸の値は枠51に数値でも表示される。
図6の枠40に表示された位置に受信部4を設置し、図9の枠57に設置位置を入力する。超音波波形53を見て、第1の経路の超音波ピークにカーソル54を合わせると、第1の経路の超音波伝播時間が枠58に自動表示される。図8の枠51に表示された位置に受信部5を設置し、枠59に設置位置を入力する。超音波波形55を見て、第2の経路の超音波ピークにカーソル56を合わせると、第2の経路の超音波伝播時間が枠60に自動表示される。鋼材が配管形状の場合、送信側面1aの鋼材と対向面1b側の鋼材の距離は、配管の内径Pinと等しくなるので、この値を枠61に入力する。ここまでの操作により、数(3)の算出に必要な数値が全てPC20に記憶されるので、気体音速が自動算出され、枠62に表示される。
本実施例によれば、気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、気体音速を正確に計測することが可能となる。このため、鋼材配管を切断する前に、内部気体の種類を正確に識別することが可能となる。
実施例2について、図10〜図13を参照しながら説明する。
実施例2は、1つの受信センサを配管の対向面側に設置して走査し、第1の経路の超音波と第2の鋼材配管内の気体音速をそれぞれに適した別の位置で計測する例である。図10に鋼材配管内の気体を超音波で計測し、音速を算出する装置の概略構成を示す。探傷器70に組み込まれているパルサー71で超音波送信部3を励振し、鋼材配管1の送信側面1a中にガイド波11を送信する。鋼材配管中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12が漏えいする。漏えい波12が鋼材配管の対向面1bに到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材鋼材中を伝播し、一部は、対向面1bの内表面で反射して反射波14aとして送信側面1aに向かう。1aの内表面で再び反射した反射波14bは、対向面1bに到達したときにガイド波15に変換して鋼材配管中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数0回)と、ガイド波11、漏えい波12、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数2回)を発生させる。対向面側1bでガイド波13、15と平行な方向に超音波受信部6を走査し、第1の経路の超音波と第2の鋼材配管内の気体音速をそれぞれに適した別の位置で計測する。なお、図示はしていないが、対向面1bの外表面には、ガイド波13、15と平行な方向に目盛を罫書きしてあり、受信部6の位置を目読み取れるようになっている。受信部6で受信した信号は超音波探傷器70に組み込まれているレシーバ72で受信し、表示部73で超音波波形を表示するとともに、アナログ信号をPC75に出力する。PC75に組み込まれているA/D変換器76でアナログ信号をデジタル信号に変換して、演算処理を行い、結果をディスプレイ77に示す構成としている。
図11に、受信部6で受信した超音波波形の画像表示例80を示す。操作者が受信部6の位置を読取り、枠84に数値を入力する。操作者が超音波波形81を見て、第1の経路の超音波のピークにカーソル82を合わせると、第1の経路の超音波振幅が枠85に自動表示される。また、第2の経路の超音波のピークにカーソル83を合わせると、第2の経路の超音波振幅が枠87に自動表示される。なお、第1の経路と第2の経路のどちらかのピークが読み取れない場合には、読み取れないピークにカーソルは合わせず、振幅表示の枠は空欄としておく。受信部6をガイド波13、15と平行な方向に走査しながら上述の操作を繰り返し、それらの結果を図12に示す画面88に表示する。グラフ89に受信部位置と第1の経路の信号振幅の計測結果90が自動プロットされ、曲線近似される。近似曲線91、および、その対称軸92が、グラフ89に自動表示される。また、対称軸の値は、グラフ外の枠96に数値でも表示される。また、受信部位置と第2の経路の信号振幅の計測結果93が自動プロットされ、正弦関数の一部で曲線近似される。近似曲線94、および、その対称軸95が、グラフ89に自動表示され、対称軸の値は、グラフ外の枠97に数値でも表示される。
図12の枠96に表示された位置に受信部6を設置し、図13の枠101に設置位置を入力する。超音波波形99を見て、第1の経路の超音波ピークにカーソル100を合わせると、第1の経路の超音波伝播時間が枠102に自動表示される。図12の枠97に表示された位置に受信部6を移動し、図13の枠105に設置位置を入力する。超音波波形103を見て、第2の経路の超音波ピークにカーソル104を合わせると、第2の経路の超音波伝播時間が枠106に自動表示される。これらの数値から受信部の距離と伝播時間差が自動算出され、枠107と枠108に表示される。鋼材が配管形状の場合、送信側面1aの鋼材と対向面1b側の鋼材の距離は、配管の内径Pinと等しくなるので、この値を枠109に入力すると、数(3)に従って気体音速が自動算出され、枠110に表示される。
本実施例では実施例1と同じ効果が得られるとともに、受信センサの数を減らすことができる。
実施例3について、図14を参照しながら説明する。
実施例3は、1つの受信センサを鋼材配管の対向面側に、もう1つの受信センサを鋼材配管の送信側面に設置して、第1の経路の超音波と第2の経路の超音波を別個の超音波受信部で計測して鋼材配管内の気体音速を算出する例である。図14に本実施例における超音波の伝播経路を示す。超音波送信部3から鋼材配管1の送信側面1a中にガイド波11を送信する。鋼材配管中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12が漏えいする。漏えい波12が鋼材配管の対向面1bに到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材配管中を伝播し、一部は、対向面1bの内表面で反射して反射波14として送信側面1aに到達したときにガイド波15に変換して鋼材配管中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数0回)と、ガイド波11、漏えい波12、反射波14、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数1回)を発生させる。第1の経路の超音波は超音波受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、超音波受信部5で受信する。
ガイド波13とガイド波15の伝播時間・伝搬距離が同じになると考えれば、第2の経路と第1の経路の差分は、気体2中を伝播する反射波14の伝播距離となる。反射14の伝播距離は、超音波受信部4と超音波受信部5を鋼材配管の軸方向に投影した距離LRX、および、鋼材配管1の送信側面1aと対向面1bの距離(=配管の内径Pin)から算出することができる。また、反射14の超音波伝播時間は、受信部5で受信した超音波伝播時間と受信部4で受信した超音波伝播時間の時間差Δtに等しくなる。したがって、反射波14として伝播する超音波の気体音速Vは、数(4)で算出することができる。
Figure 2020106344
本実施例では実施例1と同じ効果が得られる。
実施例4について、図15を参照しながら説明する。
実施例4は、2つの受信センサを鋼材配管の送信側面に設置し、第1の経路の超音波と第2の経路の超音波を別個の超音波受信部で計測して鋼材配管内の気体音速を算出する例である。図15に本実施例における超音波の伝播経路を示す。超音波送信部3から鋼材配管1の送信側面1a中にガイド波11を送信する。鋼材配管中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12aが漏えいする。漏えい波12aが鋼材配管の対向面1b内面で反射して反射波12bが送信側面1aに到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材配管中を伝播し、一部は、送信側面1aの内面で反射する。反射波14aが対向面1bで反射し、反射波14bとして送信側面1aに到達したときにガイド波15に変換して鋼材配管中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12a、反射波12b、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数1回)と、ガイド波11、漏えい波12a、反射波12b、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(鋼材配管内面での反射回数3回)を発生させる。第1の経路の超音波は超音波受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、超音波受信部5で受信する。
ガイド波13とガイド波15の伝播時間・伝搬距離が同じになると考えれば、第2の経路と第1の経路の差分は、気体2中を伝播する反射波14aと反射波14bの伝播距離となる。反射14の伝播距離は、超音波受信部4と超音波受信部5の距離L、および、配管1の送信側面1aと対向面1bの距離(=配管の内径Pin)から算出することができる。また、反射14の超音波伝播時間は、受信部5で受信した超音波伝播時間と受信部4で受信した超音波伝播時間の時間差Δtに等しくなる。したがって、反射波14として伝播する超音波の気体音速Vは、数(5)で算出することができる。
Figure 2020106344
本実施例では実施例1と同じ効果が得られるとともに、一方の面にのみセンサを設置するだけで、計測することができる。
実施例5について、図16を参照しながら説明する。
実施例5は、内部に超音波反射体として利用できる構造物がある鋼製容器の平面部に1つの送信センサと2つの受信センサを配管を設置して、容器内の気体音速を計測する例である。図16に本実施例における超音波の伝播経路を示す。鋼製容器121の平面部に送信部3を設置して、鋼材中を伝播するガイド波11を励振する。鋼材中を伝播するガイド波から、気体中に縦波漏えい波12aが漏えいする。漏えい波12aが容器内の構造物123で反射して反射波12bが鋼製容器121の鋼材に到達したとき、一部は、ガイド波13に変換して鋼材中を伝播し、一部は、鋼材内面で反射する。反射波14aが構造物123で反射し、反射波14bとして鋼材に到達したときにガイド波15に変換して鋼材中を伝播する。このように、ガイド波11、漏えい波12a、反射波12b、ガイド波13、という第1の伝播経路の超音波(構造物での反射回数1回)と、ガイド波11、漏えい波12a、反射波12b、反射波14a、反射波14b、ガイド波15、という第2の伝播経路の超音波(構造物と鋼材内面での反射回数3回)を発生させる。第1の経路の超音波は超音波受信部4で受信し、第2の経路の超音波は、超音波受信部5で受信する。
ガイド波13とガイド波15の伝播時間・伝搬距離が同じになると考えれば、第2の経路と第1の経路の差分は、気体122中を伝播する反射波14aと反射波14bの伝播距離となる。反射14の伝播距離は、超音波受信部4と超音波受信部5の距離L、および、配管1の送信側面1aと対向面1bの距離Lgapから算出することができる。また、反射14の超音波伝播時間は、受信部5で受信した超音波伝播時間と受信部4で受信した超音波伝播時間の時間差Δtに等しくなる。したがって、反射波14として伝播する超音波の気体音速Vは、数(6)で算出することができる。
Figure 2020106344
本実施例によれば、気体中を伝播する超音波を鋼材経由で送受信しなければならない場合でも、気体音速を正確に計測することが可能となる。このため、鋼材容器を切断する前に、内部気体の種類を正確に識別することが可能となる。
上記にて説明した各実施例は、配管や容器の鋼材で囲まれた気体音速の計測・算出し、鋼材を切断する前に気体の種類を識別することに適用できる。また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:鋼材配管
2、122:気体
3:送超音波送信部
4:超音波受信部
5:超音波受信部
6:超音波受信部
11、13、15:ガイド波
12:縦波漏えい波
14:反射波、
20、75:パソコン
21:パルサーボード
22、23:レシーバーボード
24、77:ディスプレイ
70:探傷器
71、72:パルサー
73:表示部
76:A/D変換器
121:容器
123:構造物

Claims (8)

  1. 概略平行な鋼材と鋼材、または、概略平行な鋼材と超音波反射体の間の気体音速の算出方法であって、
    鋼材外面から超音波送信部で鋼材中にガイド波超音波を送信し、鋼材中を伝播するガイド波から気体中へ縦波超音波が漏えいし、鋼材の別の場所に到達した縦波漏えい波が再び鋼材中を伝播するガイド波に変換する現象を発生させ、変換後のガイド波を超音波受信部で受信する際に、
    前記鋼材へのガイド波入射点が同じで、気体伝播中の漏えい波が鋼材内面、または、反射体表面で反射する回数が異なる第1と第2の伝播経路について、
    前記第1の伝播経路におけるガイド波受信位置と第2の伝播経路におけるガイド波受信位置の距離と、第1の伝播経路の伝播時間と第2の伝播経路の伝播時間の時間差と、鋼材と鋼材または鋼材と反射体の間の距離、から気体音速を算出することを特徴とする気体音速の算出方法。
  2. 請求項1に記載の気体音速の算出方法において、
    前記第1の伝播経路の超音波を受信する超音波受信部をガイド波の伝播方向に走査して、受信波振幅が最大となる位置で、第1の伝播経路におけるガイド波受信位置と伝播時間を計測し、第2の伝播経路を受信する受信センサをガイド波の伝播方向に走査して、受信波振幅が最大となる位置で、第2の伝播経路におけるガイド波受信位置と伝播時間を計測して、
    前記計測値から、第1の伝播経路におけるガイド波受信位置と第2の伝播経路におけるガイド波受信位置の距離、第1の伝播経路の伝播時間と第2の伝播経路の伝播時間の時間差を算出することを特徴とする気体音速の計測方法。
  3. 請求項2に記載の気体音速の算出方法において、
    前記受信波振幅が最大となる超音波受信部の位置を求めるために、超音波受信部を特定のピッチで走査して各々の位置における受信波振幅を記録し、受信センサの位置と振幅を偶関数曲線で近似して、その対称軸の位置を受信波振幅が最大となるガイド波受信位置とすることを特徴とする気体音速の算出方法。
  4. 請求項3に記載の気体音速の算出方法において、
    前記偶関数とは、正弦関数であることを特徴とする気体音速の算出方法。
  5. 鋼材にガイド波超音波を送信するための超音波送信部と、
    第1の伝播経路で鋼材中を伝播するガイドを受信するための第1の超音波受信部と、
    第2の伝播経路で鋼材中を伝播するガイドを受信するための第2の超音波受信部と、
    前記第1の超音波受信部と前記第2の超音波受信部の距離を計測するための手段と、
    前記超音波送信部を励振するためのパルサーと、
    前記第1の超音波受信部の信号を受信する第1のレシーバと、
    前記第2の超音波受信部の信号を受信する第2のレシーバと、
    前記第1の伝播経路および前記第2の伝播経路の超音波波形を表示し、伝播時間差を算出する手段と、
    前記第1の超音波受信部と前記第2の超音波受信部の距離、前記第1の伝播経路および前記第2の伝播経路の超音波伝播時間差、鋼材と鋼材または鋼材と反射体の間の距離、から気体音速を算出する手段と、を備えたことを特徴とする気体音速の算出装置。
  6. 前記鋼材にガイド波超音波を送信するための超音波送信部と、
    前記鋼材中を伝播するガイドを受信するための超音波受信部と、
    前記超音波送信部を励振するためのパルサーと、
    前記超音波受信部の信号を受信するためのレシーバと、
    超音波受信部の位置を計測するための手段、受信した超音波波形を表示し、伝播時間を計測する手段と、を備え、
    第1の伝播経路のガイド波を受信している状態で超音波受信部の位置と超音波伝播時間を計測して記録する記録部と、
    第2の伝播経路のガイド波を受信している状態で超音波受信部の位置と超音波伝播時間を計測して記録する記録部と、
    前記記録部での情報から、第1の伝播経路の受信位置と第2の伝播経路の受信位置の距離、第1の伝播経路の伝播時間と第2の伝播経路の伝播時間の時間差、を算出して表示する手段と、
    第1の伝播経路の受信位置と第2の伝播経路の受信位置の距離、第1の伝播経路の伝播時間と第2の伝播経路の伝播時間の時間差、鋼材と鋼材または鋼材と反射体の間の距離、から気体音速を算出する手段とを、備えたことを特徴とする気体音速の算出装置。
  7. 請求項5又は6のいずれかに記載の気体音速の算出装置において、
    前記超音波受信部を走査する手段と、を備えたことを特徴とする気体音速の算出装置。
  8. 請求項7における気体音速の算出装置において、
    前記超音波受信部の位置と超音波振幅のグラフを表示する手段と、
    偶関数で近似する手段と、
    偶関数の対称軸を表示する手段と、を備えたことを特徴とする気体音速の算出装置。
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