JP2020105289A - 地盤改良材の製造システムおよび地盤改良材の製造方法 - Google Patents

地盤改良材の製造システムおよび地盤改良材の製造方法 Download PDF

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Hidetake Matsui
秀岳 松井
裕泰 石井
Hiroyasu Ishii
裕泰 石井
祐介 忠野
Yusuke Tadano
祐介 忠野
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Abstract

【課題】混合する溶液の濃度等の誤差に対応すること、および、攪拌槽を用いて一度に大量に地盤改良材を作液することを可能にする。【解決手段】コロイダルシリカと酸とを含有するA液と珪酸塩を含有するB液とを攪拌して混合液を作液する混合液攪拌槽3と、混合液攪拌槽3に供給されたA液の量、混合液攪拌槽3に供給されたB液の量、A液のpH値およびB液のpH値に基づいて、混合液の理論pH値を算出する理論pH算出手段42と、混合液の実測pH値と理論pH値との差に基づいて、混合液攪拌槽3に追加するB液の追加量を算出する追加量算出手段43とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、地盤改良材の製造システムおよび地盤改良材の製造方法に関する。
地盤掘削による土砂崩壊等を防止するための地盤改良の手段として、土粒子を薬液により固結させる工法が知られている。このような工法に用いる薬液には、液体の状態で土粒子間隙に浸透し、その後にゲル化するという機能が求められる。そのため、2種の薬液を用意し、両者を混合することにより、混合から一定時間後にゲル化させるという技術が用いられている。
特許文献1には、供給パイプに設けられた質量流量計が検出する検出質量に基づいて、原液の超過質量を見越して、供給ポンプを急停止させて、水溶液槽に原液を所定質量だけ供給する地盤改良薬液の混合システムが開示されている。
特許文献2には、硫酸溶液が連続的に流れる第1〜第3の混合器それぞれにおいて水ガラス水溶液を供給して混合液を得る作液方法において、第3の混合器で水ガラスを供給する前に混合液のpHを計測し、当該pHに基づいて第3の混合器への水ガラスの供給量が微調整される水ガラス系注入材の連続的製造装置が開示されている。
特開2015−143449号公報 実全昭61−183942号公報
しかしながら、特許文献1の方法で対応可能な誤差は、送液量の誤差のみであり、混合する溶液の濃度やpH等が想定と異なっていた場合、望んだ機能の地盤改良材が得られない。特許文献2の方法では、計測したpHから水ガラスの供給量をどのように決定するのかが明らかにされていない。また、特許文献2の方法では、酸性溶液に対する水ガラス水溶液の供給流量を多量にすると、混合液が瞬時にゲル化してしまうため、時間あたりの作液量の増量が困難である。
以上のことから、本発明は、混合する溶液の濃度等の誤差に対応可能であり、かつ、攪拌槽を用いて一度に大量の地盤改良材を作液可能にすることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る地盤改良材の製造システムは、コロイダルシリカと酸とを含有するA液と珪酸塩を含有するB液とを攪拌して混合液を作液する混合液攪拌槽と、前記混合液攪拌槽に供給された前記A液の量、前記混合液攪拌槽に供給された前記B液の量、前記A液のpH値および前記B液のpH値に基づいて、前記混合液の理論pH値を算出する理論pH算出手段と、前記混合液の実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記混合液攪拌槽に追加する前記B液の追加量を算出する追加量算出手段とを備える構成とした。
本発明に係る地盤改良材の製造方法は、コロイダルシリカと酸とを含有するA液と珪酸塩を含有するB液とを攪拌して1次混合液を作液する1次攪拌工程と、前記1次攪拌工程で供給された前記A液の量、前記1次攪拌工程で供給された前記B液の量、前記A液のpH値および前記B液のpH値に基づいて、前記1次混合液の理論pH値を算出する第1理論pH算出工程と、前記1次混合液の実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液の1次追加量を算出する1次追加量算出工程と、前記1次混合液に前記1次追加量の前記B液を供給し、攪拌して2次混合液を作液する2次攪拌工程とを含むこととした。
かかる地盤改良材の製造システム、または、地盤改良材の製造方法によれば、上記A液や上記B液の濃度等が想定外の値になっていたとしても、最終成果物である混合液のpHを想定の値に調整し、意図した性能の地盤改良材を得ることができる。
さらに、本発明に係る地盤改良材の製造システムは、前記実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液を前記混合液攪拌槽に追加する際の追加速度を算出する追加速度算出手段を備えることが好ましい。
また、本発明に係る地盤改良材の製造方法は、前記実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液を前記1次混合液に追加する際の追加速度を算出する追加速度算出工程を含むことが好ましい。
かかる地盤改良材の製造システム、または、地盤改良材の製造方法によれば、追加するB液の速度(単位時間あたりの供給量)を制御することにより、地盤改良材のpHの誤差を低減することができる。
さらに、本発明に係る地盤改良材の製造方法は、前記1次混合液の量、前記1次混合液の実測pH値、前記B液のpH、前記2次攪拌工程における前記B液の追加量に基づいて、前記2次混合液の理論pH値を算出する第2理論pH算出工程と、前記2次混合液の実測pH値と前記2次混合液の理論pH値との差に基づいて、前記2次混合液にさらに追加される前記B液の2次追加量を算出する2次追加量算出工程と、前記2次混合液に前記2次追加量の前記B液を供給し、攪拌して3次混合液を作液する3次攪拌工程とを含むことが好ましい。
かかる地盤改良材の製造方法によれば、B液を複数段階に分けて投入することにより、さらにpHの調整の精度を向上することができる。
本発明に係る地盤改良材の製造システムおよび製造方法は、混合する溶液の濃度等の誤差に対応可能であり、かつ、攪拌槽を用いて一度に大量の地盤改良材を作液することを可能にする。
地盤改良材製造システムの概略図である。 地盤改良材の製造方法のフローである。 混合液攪拌槽における液量とpHの関係の経時変化のグラフである。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[製造システム]
図1に本実施形態の地盤改良材製造システムSの概略図を示す。
本実施形態の地盤改良材製造システムSは、A液作液装置1と、B液作液装置2と、混合液攪拌槽3と、制御手段4とを備え、A液とB液とを混合液攪拌槽3に供給して攪拌することにより、地盤改良材を製造する。A液はコロイダルシリカと酸と水とを含み、酸は特に限定されないが、例えば硫酸等を用いることができる。B液は珪酸塩と水とを含み、珪酸塩は特に限定されないが、例えば珪酸ナトリウム等を用いることができる。珪酸ナトリウムは特に限定されないが、シリカの溶脱によるゲルの劣化を抑止する観点から、ナトリウム含有量が少ないものの方が好ましい。強酸のA液に弱アルカリ性のB液を投入することで、弱酸の遊離が起こり、珪酸の沈殿により混合液をゲル化することができる。また、A液がコロイダルシリカを含有することにより、ゲルにより土粒子を固結させた後、ゲルからシリカが溶脱することを抑制することができる。
B液の供給は複数回に分けて行う。そして、A液とB液の混合液に理論上想定されるpH値と、実測されたpH値の差に基づいて、追加供給するB液の量を調整することにより、目標pH値の地盤改良材を取得する。
A液作液装置1は、A液攪拌槽11と、A液貯留槽12とを備えている。A液攪拌槽11には、構成材料槽1A〜1Cから不図示の送液ポンプを介してコロイダルシリカと酸(A液の構成材料)が供給される。そして、コロイダルシリカと酸とをA液攪拌槽11で攪拌することによりA液を作液し、作液したA液をA液貯留槽12に貯留する。A液攪拌槽11は、モーター110により駆動する攪拌翼を備えA液の構成材料を攪拌する。A液貯留槽12は、貯留したA液のpH値を計測するpH計120を備えている。
B液作液装置2は、B液攪拌槽21と、B液貯留槽22とを備えている。B液攪拌槽21には、構成材料槽2Aと2Bから不図示の送液ポンプを介して珪酸塩と水(B液の構成材料)が供給される。そして珪酸塩と水とをB液攪拌槽21で攪拌することによりB液を作液し、作液したB液をB液貯留槽22に貯留する。B液攪拌槽21は、モーター210により駆動する攪拌翼を備えB液の構成材料を攪拌する。B液貯留槽22は、貯留したB液のpHを計測するpH計220を備えている。
A液作液装置1は、A液供給経路100により混合液攪拌槽3と連結されている。A液作液装置1で作液されたA液は、混合液攪拌槽3に供給される。A液供給経路100は、送液ポンプ101と流量計102を含んで構成されている。流量計102はA液供給経路100を流れるA液の流量を計測し、送液ポンプ101はA液の流量を増減させることができる。
B液作液装置2は、B液供給経路200により混合液攪拌槽3と連結されている。B液作液装置2で作液されたB液は混合液攪拌槽3に供給される。B液供給経路200は、送液ポンプ201と流量計202を含んで構成され、流量計202によりB液の流量を計測し、送液ポンプ201によってB液の流量を増減させることができる。B液供給経路200は、複数の経路に分岐しており、各経路に送液ポンプ201と流量計202が設けられている。本実施形態では、3つの送液ポンプ201と、1つの送液ポンプ201あたり2つ、合計6つの流量計202を備えている。このように複数の経路を備えることで、一本の太い供給経路から供給する場合に比べて、B液の供給を分散させることができ、混合液混合液の急速なゲル化の危険性を低下させることができる。
混合液攪拌槽3は、モーター310で駆動する攪拌翼を備えており、A液供給経路100から供給されたA液、およびB液供給経路200から供給されたB液を攪拌し、混合液を作液する。攪拌翼の数は特に限定されないが、A液攪拌槽11やB液攪拌槽21に比べて混合液攪拌槽3は大容量であるので、A液攪拌槽11等より多くの攪拌翼を備えることが攪拌効率の観点から好ましい。また、混合液攪拌槽3は、混合液のpHを計測するpH計320を備えている。
制御手段4は、計測値取得手段41と、理論pH算出手段42と、追加量算出手段43と、供給指示手段44とを備えており、A液およびB液の混合液攪拌槽3への供給量を制御する。
計測値取得手段41は、pH計120で計測したA液のpH値、pH計220で計測したB液のpH値、pH計320で計測した混合液のpH値(以下、「実測pH値」という)、流量計102で計測したA液の流量、流量計202で計測したB液の流量を、図1中の点線の流れのように受信して取得し、理論pH算出手段42に送信する。
理論pH算出手段42は、A液およびB液の単位時間あたりの流量と、供給に要した時間から、混合液攪拌槽3に供給されたA液およびB液の供給量を算出する。そして、A液の供給量、A液のpH値、B液の供給量およびB液のpH値に基づいて、混合液の理論pH値を算出し、追加量算出手段43に送信する。このように混合液の理論pH値を算出し、追加量算出手段43に送信する処理は、B液供給の間に2回以上行う。
追加量算出手段43は、混合液の実測pH値と理論pH値との差に基づいて、混合液に追加するB液の量を算出し、供給指示手段44に送信する。
具体的には以下のようにして行う。すなわち、前述のように、B液供給中に理論pHが複数回に渡って追加量算出手段43に送信される。追加量算出手段43は、各理論pHに対応する混合液の実測pHをそれぞれ計測する。そして、取得した複数の「実測pHと理論pHの値の組」のデータを元に、実測pHと理論pHの差の絶対値が最小となるA液の修正pH値とB液の修正pH値とを算出する。A液の修正pH値とB液の修正pH値という2つの変数を特定するため、上記「理論pHと実測pHの値の組」は複数回に渡って計測することが必要である。このような方法によれば、複数の計測データに基づいてA液とB液の両方について修正pH値を算出することにより、B液追加量の算出精度を向上し、計画通りのpH値の地盤改良材を作液することができる。
A液の修正pH値、A液の供給量、B液の修正pH値、B液の供給量から、混合液の修正pH値を求め、この修正pH値から計画pH値に到達するために必要なB液の量を算出する。このB液の量が、B液の追加量である。このようにB液の追加量を算出すれば、A液およびB液のpH値の計測誤差だけでなく、A液の供給量およびB液供給量の計測誤差にも対応できる。
混合液に追加するB液の量を算出する方法は上記に限られず、例えば以下のような方法も挙げられる。上記の方法では、追加量算出手段43はA液とB液の両方について修正pH値を算出したが、pH計120とpH計220が計測したA液とB液のpHのどちらか一方は正しいと仮定し、他方の液の修正pH値だけを算出して、B液の追加量を求めてもよい。このような方法によれば、より簡易にB液の追加量を算出することができる。
また、A液とB液のpH値についてはA液貯留槽12とB液貯留槽22で測定せず、仮値を設定し、この仮値に基づいて混合液の理論pHを算出することにより、B液の追加量を算出するようにしてもよい。このような方法によれば、地盤改良材製造システムSのA液貯留槽12およびB液貯留槽22からpH計120、220を除くことが可能となる。
なお、追加量算出手段43は、追加するB液の量だけでなく、追加速度(単位時間あたりの追加量)も算出することが好ましい。具体的には、混合液のpH値が大きくなり、地盤改良材の計画上のpHに近づくほど、B液の供給速度を低下させることで、pH調整の誤差を抑止することができる。よって、追加量算出手段43は、混合液の修正pHに基づいて、B液の追加速度を計画した速度から増減させる。
供給指示手段44は、送液ポンプ201を駆動し、流量計202でB液供給経路200を流れるB液の量を監視して、B液の追加量が追加量算出手段43の算出した追加量となるように送液ポンプ201を制御する。
[製造方法]
図2に本実施形態の地盤改良材の製造方法のフローを示す。本実施形態の地盤改良材の製造方法では、ステップS101からステップS111を実行する。
ステップS101では、A液攪拌槽11に水と酸とを供給して攪拌し、さらにコロイダルシリカをA液攪拌槽11に供給して攪拌することにより、A液を作液し、A液貯留槽12に貯留する。弱アルカリ製のコロイダルシリカに強酸性の反応材を供給すると、部分的な中性領域が生じ、A液の一部でゲル化反応が進んでしまうため、A液の構成材料はこのような順序で供給する。
ステップS102では、A液貯留槽12内のA液のpH値を、A液貯留槽12に備わるpH計120で計測する。なお、A液のpHは、混合液攪拌槽3にA液を送液した段階で、混合液攪拌槽3に備わるpH計320で取得するようにしてもよい。ただし、地盤改良材の作液を複数回繰り返す場合、混合液攪拌槽3内には混合液が残留していると考えられるため、A液のpHはA液貯留槽12のpH計120で計測した方がより正確に計測できるため好ましい。
ステップS103では、B液攪拌槽21に水と珪酸塩酸とを供給して攪拌することにより、B液を作液し、B液貯留槽22に貯留する。
ステップS104では、B液貯留槽22内のB液のpHを計測する。
ステップS105において、B液の1次供給量は、計画されたB液の供給量の総量よりも少ないものとする。ステップS105では、混合液攪拌槽3にA液の供給を行い、次にB液の1次供給を行い、1次攪拌することで1次混合液(混合液)を作液する。なお、ここでA液とB液の供給順序を逆に、すなわちB液を先に供給すると、弱アルカリ性のB液に強酸液のA液を投入することになるため、B液にA液を一定量投入した時点で混合液全体が中性になり、瞬時にゲル化してしまう。
ステップS106では、A液の供給量、A液のpH値、B液の供給量およびB液のpH値に基づいて、複数回に渡って1次混合液の理論pH値を算出する。
ステップS107では、ステップS106で算出した各理論pHに対応する実測pHを計測し、各実測pH値と各理論pH値の差を最小にする1次混合液の修正pHを算出し、当該修正pHに基づいて、追加するB液の量(1次追加量)を算出する。なお、ステップ107において、1次混合液の実測pH値と理論pH値との差に基づいて、B液の追加速度(1次追加速度)も算出することが好ましい。
ステップS108では、B液供給経路200を流れるB液の量を流量計202で監視しつつ、B液の追加量が1次追加量になるように、送液ポンプ201でB液を混合液攪拌槽3に供給する。なお、ステップ107で1次追加速度が算出されている場合は、B液の追加速度が1次追加速度になるように制御しつつ、B液の追加を行う。混合液攪拌槽3は、1次混合液と、追加されたB液とを2次攪拌し、2次攪拌することで2次混合液(混合液)を作液する。
ステップS109では、1次混合液の量、1次混合液の実測pH値、B液のpH、B液の1次追加量に基づいて、2次混合液の理論pH値を算出する。
ステップS110では、2次混合液の実測pH値と理論pH値との差に基づいて、2次混合液にさらに追加されるB液の2次追加量を算出する。なお、ステップS110では、2次混合液の実測pH値と理論pH値との差に基づいて、B液の追加速度(2次追加速度)も算出することが好ましい。
ステップS111では、B液供給経路200を流れるB液の量を流量計202で監視しつつ、B液の追加量が2次追加量になるように、送液ポンプ201でB液を混合液攪拌槽3に供給する。なお、ステップS110で2次追加速度が算出されている場合は、B液の追加速度が2次追加速度になるように制御しつつ、B液の追加を行う。
混合液攪拌槽3は、2次混合液と、供給された2次追加B液とを攪拌して3次混合液を作液する。
なお、地盤改良材製造システムSは、ステップS109〜S111の工程を行わずに、B液を2回に分けて供給して地盤改良材を作液してもよい。2回に分けて供給すれば、より簡便に地盤改良材のpH調整が可能となり、3回以上に分けて供給すれば、よりpH誤差の少ない地盤改良材が作液可能となる。
図3に、混合液攪拌槽3における液量とpHの関係の経時変化のグラフを示し、B液の追加量および追加速度の調整について説明する。横軸が経過時間を、左軸が混合液攪拌槽3の容量に対する混合液の液量の割合を、右軸が混合液攪拌槽3内の混合液のpHを示す。
実線が混合液の量を示し、1点鎖線が計画上のA液およびB液の供給量の合計を示す。破線が混合液の実測pHを示し、2点鎖線が理論pH算出手段42により算出された混合液の計画上のpH(理論pH)を示す。
時刻t1まで、混合液攪拌槽3にはA液のみが供給されている。時刻t1の時点で、計画量のA液の供給が完了し、A液の供給が停止される。その後、時刻t1からB液の1次供給が開始される。B液の供給は、混合液の急激なゲル化等を防止するため、B液の供給速度はA液の供給速度より低速である。
時刻t2の時点で、計画量のB液の1次供給が完了する。時刻t2において、1次混合液の実測pHと理論pHとを比較すると、1次混合液の実測pHは、計画上のpHよりも大きい。つまり、B液の1次混合液への影響が計画よりも大きくなってしまっている。
そこで、追加量算出手段43は、B液の追加量を計画よりも減少させる。また、B液の追加速度についても、1次混合液のpHが計画よりも高すぎるため、計画した速度よりも低速に設定する。時刻t2から、供給指示手段44は、送液ポンプ201を駆動し、B液の追加を開始する。供給指示手段44は、B液供給経路200に流れるB液を流量計202で監視し、追加量算出手段43が算出した追加速度および追加量になるように送液ポンプ201を制御する。このように、B液の追加速度と追加量を調整することにより、時刻t2から時刻t3の間の一時点において1次混合液の理論pHと実測pHとが合致し、時刻t3において、計画と一致したpH値の地盤改良材が得られる。
本実施形態の地盤改良材製造システムSおよび地盤改良材の製造方法によれば、地盤改良材の構成材料のロットごとのpHや濃度等の差異、構成材料の計量誤差、A液およびB液の混合液攪拌槽3への供給量の計測誤差等があった場合であっても、計画したpH値の地盤改良材を、攪拌槽でもって大量に作液することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜追加や変更が可能である。例えば、地盤改良材製造システムSは、前述の実施形態の構成に加えて、送液ポンプ101と混合液攪拌槽3との間で混合液を循環させる循環混合経路を備えるようにしてもよい。この循環混合経路は1以上のスタティックミキサを備え、内部を循環する液を当該スタティックミキサで攪拌することができる。
地盤改良材製造システムSは、混合液攪拌槽3へのA液の供給を完了した後、送液ポンプ101が液を送液する経路をA液供給経路100から循環混合経路に切り替え、混合液攪拌槽3の混合液を循環混合経路内で循環させる。このような構成により、地盤改良材製造システムSは、混合液を、循環混合経路内のスタティックミキサで攪拌することができる。混合液攪拌槽3の攪拌翼と循環混合経路内のスタティックミキサの両方で混合液が攪拌され、地盤改良材製造システムSの作液能力を向上させることができる。
S 地盤改良材製造システム
1 A液作液装置
11 A液攪拌槽
12 A液貯留槽
100 A液供給経路
101,201 送液ポンプ
102,202 流量計
120,220,320 pH計
2 B液作液装置
21 B液攪拌槽
22 B液貯留槽
200 B液供給経路
3 混合液攪拌槽
4 制御手段
41 計測値取得手段
42 理論pH算出手段
43 追加量算出手段
44 供給指示手段?

Claims (5)

  1. コロイダルシリカと酸とを含有するA液と珪酸塩を含有するB液とを攪拌して混合液を作液する混合液攪拌槽と、
    前記混合液攪拌槽に供給された前記A液の量、前記混合液攪拌槽に供給された前記B液の量、前記A液のpH値および前記B液のpH値に基づいて、前記混合液の理論pH値を算出する理論pH算出手段と、
    前記混合液の実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記混合液攪拌槽に追加する前記B液の追加量を算出する追加量算出手段とを備える、ことを特徴とする地盤改良材の製造システム。
  2. 前記実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液を前記混合液攪拌槽に追加する際の追加速度を算出する追加速度算出手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の地盤改良材の製造システム。
  3. コロイダルシリカと酸とを含有するA液と珪酸塩を含有するB液とを攪拌して1次混合液を作液する1次攪拌工程と、
    前記1次攪拌工程で供給された前記A液の量、前記1次攪拌工程で供給された前記B液の量、前記A液のpH値および前記B液のpH値に基づいて、前記1次混合液の理論pH値を算出する第1理論pH算出工程と、
    前記1次混合液の実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液の1次追加量を算出する1次追加量算出工程と、
    前記1次混合液に前記1次追加量の前記B液を供給し、攪拌して2次混合液を作液する2次攪拌工程とを含む、ことを特徴とする地盤改良材の製造方法。
  4. 前記実測pH値と前記理論pH値との差に基づいて、前記B液を前記1次混合液に追加する際の追加速度を算出する追加速度算出工程を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の地盤改良材の製造方法。
  5. 前記1次混合液の量、前記1次混合液の実測pH値、前記B液のpH、前記2次攪拌工程における前記B液の追加量に基づいて、前記2次混合液の理論pH値を算出する第2理論pH算出工程と、
    前記2次混合液の実測pH値と前記2次混合液の理論pH値との差に基づいて、前記2次混合液にさらに追加される前記B液の2次追加量を算出する2次追加量算出工程と、
    前記2次混合液に前記2次追加量の前記B液を供給し、攪拌して3次混合液を作液する3次攪拌工程とを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の地盤改良材の製造方法。
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