JP2020102329A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】外気温が高い環境下で燃料電池を高出力で運転した場合に発生する燃料電池の急な出力制限による運転性の悪化を抑制する。【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、外気温を取得する外気温取得部と、前記燃料電池を冷却する冷媒の冷媒温を取得する冷媒温度取得部と、前記燃料電池の出力を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、外気温と前記外気温に応じて制限される燃料電池の可能出力との関係から、取得した外気温に対応する第1燃料電池出力を算出し、冷媒温と前記冷媒温に応じて制限される燃料電池の許可出力との関係から、取得した冷媒温に対応する第2燃料電池出力を算出し、前記第1燃料電池出力と前記第2燃料電池出力のうち小さいほうを、前記燃料電池の出力上限値として設定する。【選択図】図4
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell、以下、単に「燃料電池」とも呼ぶ)では、用いられている高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」とも呼ぶ)の含水量が減少すると、電解質膜のプロトン伝導性が低下し、出力電圧が低下し、発電性能が低下することになる。このため、燃料電池による発電動作においては、電解質膜の含水量が不十分になること(「ドライアップ」と呼ばれる)を抑制することが望ましい。特許文献1の燃料電池システムでは、燃料電池における水収支が所定値以下となった場合に、燃料電池の発熱量を抑制するように燃料電池の出力制限を行なって、水収支を回復させる制御が行なわれている。
しかし、上記燃料電池システムにおいて、外気温が高い環境下で燃料電池を高出力で運転して、ラジエータの冷却性能が不足した場合に、ドライアップが生じて、上記制御によって、燃料電池の出力が制限される可能性がある。燃料電池システムにおいて、燃料電池の高出力運転中に急に燃料電池の出力制限が発生した場合、例えば、これを搭載した車両の運転性が悪化してしまう。なお、この問題は、燃料電池システムを搭載した車両に限らず、燃料電池システムを搭載した種々の装置に共通する。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と、外気温を取得する外気温取得部と、前記燃料電池を冷却する冷媒の冷媒温を取得する冷媒温度取得部と、前記燃料電池の出力を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、外気温と前記外気温に応じて制限される燃料電池の可能出力との関係から、取得した外気温に対応する第1燃料電池出力を算出し、冷媒温と前記冷媒温に応じて制限される燃料電池の許可出力との関係から、取得した冷媒温に対応する第2燃料電池出力を算出し、前記第1燃料電池出力と前記第2燃料電池出力のうち小さいほうを、前記燃料電池の出力上限値として設定する。
この形態の燃料電池システムによれば、燃料電池の出力を、冷媒温に応じた制限に加えて、あらかじめ外気温に応じて制限することが可能となるので、外気温が高い環境下で燃料電池を高出力で運転することによってドライアップが生じ、燃料電池の出力が急に制限されて運転性が悪化することを抑制することができる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システムを搭載した燃料電池車両、燃料電池システムの制御方法等の形態で実現することができる。
この形態の燃料電池システムによれば、燃料電池の出力を、冷媒温に応じた制限に加えて、あらかじめ外気温に応じて制限することが可能となるので、外気温が高い環境下で燃料電池を高出力で運転することによってドライアップが生じ、燃料電池の出力が急に制限されて運転性が悪化することを抑制することができる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システムを搭載した燃料電池車両、燃料電池システムの制御方法等の形態で実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システムを搭載した燃料電池車両900の概略構成を示す説明図である。燃料電池車両900は、トラクションモータ20を駆動源とする。トラクションモータ20は、三相交流モータであり、電動機または発電機として機能し得る。トラクションモータ20は、電源回路500を介して燃料電池100から供給される電力により燃料電池車両900を駆動する。燃料電池車両900には、燃料電池100を含む後述の燃料電池システム10を制御する制御部700を備える。制御部700は、各種センサの測定結果を取得し、取得した測定結果に応じて、燃料電池システム10を制御する。図1には、各種センサの例として、外気温センサ41、車速センサ42、加速度センサ43、重力センサ44、およびアクセル開度センサ45が示されている。なお、トラクションモータ20の近傍には、トラクションモータ20の回転数を測定する図示しない回転センサが配置されている。
外気温センサ41は、燃料電池車両900の外部の温度を測定する。車速センサ42は、車輪51の回転速度を燃料電池車両900の走行速度として測定する。加速度センサ43は、燃料電池車両900の進行方向の加速度の大きさと向きとを測定する。重力センサ44は、重力の向きを測定する。加速度センサ43および重力センサ44の測定値は、燃料電池車両900が走行する道の勾配を求める際に用いられる。アクセル開度センサ45は、アクセル開度を測定する。
図2は、燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、トラクションモータ20や後述のエアコンプレッサ320等の補機に電力を供給する。
燃料電池システム10は、燃料電池100と、アノード側ガス供給排出機構200と、カソード側ガス供給排出機構300と、燃料電池循環冷却機構400と、電源回路500と、二次電池550と、制御部700と、を備える。
燃料電池100は、固体高分子型燃料電池である複数のセル110(以下、「単セル110」とも呼ぶ)が積層されたセルスタックを有する。各単セル110は固体高分子電解質膜を挟んで設けられるアノード側触媒電極層に供給される燃料ガスと、カソード側触媒電極層に供給される酸化剤ガスとを用いた電気化学反応により電力を発生する。本実施形態において、燃料ガスは水素ガスであり、酸化剤ガスは空気である。触媒電極層は、触媒、例えば、白金(Pt)を担持したカーボン粒子や電解質を含んで構成される。単セル110において両電極側の触媒電極層の外側には、多孔質体により形成されたガス拡散層が配置されている。多孔質体としては、例えば、カーボンペーパーおよびカーボンクロス等のカーボン多孔質体や、金属メッシュおよび発泡金属等の金属多孔質体が用いられる。燃料電池100の内部には、燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却媒体を流通させるためのマニホールド(図示省略)が積層方向に沿って形成されている。燃料電池100は、セルスタックの両端を挟む一対の電極板111を供えている。一対の電極板111は、燃料電池100における総合電極として機能する。
アノード側ガス供給排出機構200は、燃料電池100への燃料ガスの供給および燃料電池100からのアノードオフガスの排出を行なう。アノード側ガス供給排出機構200は、タンク210と、遮断弁220と、調圧弁221と、インジェクタ222と、気液分離器250と、循環用ポンプ240と、パージ弁260と、燃料ガス供給流路231と、第1アノードオフガス排出流路232と、ガス循環路233と、第2アノードオフガス排出流路262と、第1圧力センサ271と、第2圧力センサ272と、第3圧力センサ273と、を備える。
タンク210は、高圧水素ガスを貯蔵しており、燃料ガス供給流路231を介して燃料電池100に供給する。遮断弁220は、タンク210における燃料ガスの供給口近傍に配置され、タンク210からの水素ガスの供給の実行と停止とを切り替える。調圧弁221は、燃料ガス供給流路231において遮断弁220の下流側且つインジェクタ222の上流側に配置されている。調圧弁221は、自身の上流側圧力(「一次圧」とも呼ぶ)を、予め設定されている自身の下流側圧力(「二次圧」とも呼ぶ)に調整する。インジェクタ222は、燃料ガス供給流路231において調圧弁221の下流側に配置され、燃料電池100に燃料ガスを噴射する。このとき、インジェクタ222における燃料ガスの噴射周期および噴射デューティ(噴射周期の一周期あたりに水素ガスを噴射する時間の割合)が調整されることにより、燃料電池100への燃料ガスの供給量及び圧力が調整される。なお、第1圧力センサ271は上記一次圧を測定し、第2圧力センサ272は二次圧を測定し、第3圧力センサ273はインジェクタ222の下流側圧力を測定する。
気液分離器250は、第1アノードオフガス排出流路232に配置され、燃料電池100から排出されたアノードオフガスに含まれる液体を分離して第2アノードオフガス排出流路262に排出すると共に、液体が分離された後のアノードオフガスをガス循環路233に排出する。また、気液分離器250は、アノードオフガスから分離された液体を貯留し、パージ弁260が開いた場合には、貯留された液体を第2アノードオフガス排出流路262に排出する。アノードオフガスに含まれる液体とは、例えば、各単セル110における電気化学反応によりカソード側にて生じた生成水であって電解質膜を介してアノード側に透過した生成水が該当する。液体が分離された後のアノードオフガスには、各単セル110における電気化学反応で用いられなかった燃料ガスとしての水素ガス、および、各単セル110において固体高分子膜を介してカソード側からアノード側へと透過した窒素ガスが含まれ得る。
循環用ポンプ240は、ガス循環路233に配置され、気液分離器250から排出されたアノードオフガスを燃料ガス供給流路231に送出する。パージ弁260は、第2アノードオフガス排出流路262に配置され、開弁されることにより、気液分離器250によって分離された液体を第2アノードオフガス排出流路262へと排出する。このとき、一部のアノードオフガスもパージ弁260を介して第2アノードオフガス排出流路262へと排出される。
燃料ガス供給流路231は、燃料電池100内に設けられた図示しない燃料ガス供給用のマニホールドと連通している。燃料ガス供給流路231には、インジェクタ222から燃料ガスが供給され、また、循環用ポンプ240からアノードオフガスが供給される。循環用ポンプ240から供給されるアノードオフガスは主として各単セル110で用いられずに排出された水素ガスから成り、かかる水素ガスを燃料ガス供給流路231に戻すことにより、燃費の向上が図られる。第1アノードオフガス排出流路232は、燃料電池100内に設けられた図示しないアノードオフガス排出用のマニホールドと連通しており、かかるマニホールドから燃料電池100の外部へと排出されるアノードオフガスを、気液分離器250へと送出する。第2アノードオフガス排出流路262の一端は、パージ弁260に接続され、他端は、後述のカソードオフガス排出流路331に接続されている。第2アノードオフガス排出流路262は、パージ弁260が開いたときに気液分離器250から排出される液水およびアノードオフガスを、カソードオフガス排出流路331に供給する。後述するように、カソードオフガス排出流路331は、主として空気からなるカソードオフガスを排出するため、第2アノードオフガス排出流路262から排出され、水素ガスを含んだアノードオフガスは、カソードオフガスにより希釈されて外部へと排出される。
カソード側ガス供給排出機構300は、燃料電池100への酸化剤ガスの供給および燃料電池100からのカソードオフガスの排出を行なう。カソード側ガス供給排出機構300は、酸化剤ガス供給部391と、カソードオフガス排出部392とを備える。
酸化剤ガス供給部391は、燃料電池100に酸化剤ガスとしての空気を供給する。酸化剤ガス供給部391は、酸化剤ガス供給流路330と、温度センサ305と、エアクリーナ310と、エアコンプレッサ320と、カソードバイパス流路333と、エア分流弁340とを備える。
酸化剤ガス供給流路330は、大気から取り込まれる酸化剤ガスとしての空気を燃料電池100内に設けられた図示しない酸化剤ガス供給マニホールドへと導く。温度センサ305は、酸化剤ガス供給部391へと取り込まれる空気の温度を測定する、すなわち、外気温を測定する。エアクリーナ310は、酸化剤ガス供給流路330に配置され、自身の内部に備えるフィルタにより空気中の塵等の異物を除去し、異物除去後の空気をエアコンプレッサ320に供給する。エアコンプレッサ320は、酸化剤ガス供給流路330に配置され、エアクリーナ310から供給される空気を圧縮して下流側へと供給する。カソードバイパス流路333は、酸化剤ガス供給流路330におけるエアコンプレッサ320の下流かつ燃料電池100の上流において、酸化剤ガス供給流路330と接続されている。カソードバイパス流路333は、エア分流弁340の開度に応じてエアコンプレッサ320から供給される圧縮空気の少なくとも一部を、後述のカソードオフガス排出流路331へと導く。エア分流弁340は、酸化剤ガス供給流路330とカソードバイパス流路333との接続箇所に配置されている。エア分流弁340は、エアコンプレッサ320から供給されるエア流量のうち、燃料電池100へと供給される流量と、カソードバイパス流路333へと供給される流量とを調整する。
カソードオフガス排出部392は、カソードオフガス排出流路331と、カソード背圧弁350と、マフラ360とを備える。
カソードオフガス排出流路331は、燃料電池100内に設けられた図示しないカソードオフガス排出マニホールドと接続され、かかるマニホールドから排出されるカソードオフガスおよび液水を、外部へと導く。カソード背圧弁350は、カソードオフガス排出流路331と上述のカソードバイパス流路333との接続箇所に配置されている。カソード背圧弁350は、開度を調整することにより、燃料電池100のカソード側の背圧を調整する。マフラ360は、カソードオフガス排出流路331における第2アノードオフガス排出流路262との接続箇所の下流側に配置されている。マフラ360は、混合ガスの排出音を低減させる。
燃料電池循環冷却機構400は、燃料電池100を介して冷却媒体を循環させることにより燃料電池100の温度を調整する。本実施形態では、冷却媒体(「冷媒」とも呼ばれる)として不凍液を用いるものとするが、不凍液に代えて、純水等の任意の媒体を利用することもできる。燃料電池循環冷却機構400は、ラジエータ410と、温度センサ420と、冷却媒体排出流路442と、冷却媒体供給流路441と、冷却媒体バイパス流路443と、冷却媒体分流弁444と、循環用ポンプ430とを備える。
ラジエータ410は、冷却媒体排出流路442と冷却媒体供給流路441とに接続されており、冷却媒体排出流路442から流入する冷却媒体を、図示しない電動ファンからの送風等により冷却してから冷却媒体供給流路441へと排出する。温度センサ420は、冷却媒体排出流路442における燃料電池100との接続箇所の近傍に配置され、冷却媒体排出流路442を流れる冷却媒体の温度(「冷媒温」とも呼ばれる)を測定する。温度センサ420により測定された温度は、燃料電池100の温度として扱われてもよい。冷却媒体排出流路442は、燃料電池100内に設けられた図示しない冷却媒体排出用のマニホールドと接続されている。また、冷却媒体排出流路442は、冷却媒体分流弁444を介して冷却媒体バイパス流路443に接続されている。冷却媒体排出流路442は、燃料電池100から排出された冷却媒体を、ラジエータ410または冷却媒体バイパス流路443へと導く。冷却媒体供給流路441の一端は、ラジエータ410に接続されている。冷却媒体供給流路441の他端は、燃料電池100内に設けられた図示しない冷却媒体供給用のマニホールドに接続されている。冷却媒体バイパス流路443の一端は、冷却媒体分流弁444に接続され、他端は冷却媒体供給流路441に接続されている。燃料電池100から排出された冷却媒体の少なくとも一部は、冷却媒体分流弁444の開度に応じて冷却媒体バイパス流路443へと導かれる。冷却媒体分流弁444は、燃料電池100から排出された冷却媒体のうち、ラジエータ410へと供給される流量と、冷却媒体バイパス流路443へと供給される流量とを調整する。循環用ポンプ430は、冷却媒体供給流路441における冷却媒体分流弁444との接続箇所の下流に設置されている。循環用ポンプ430は、ラジエータ410、冷却媒体供給流路441、燃料電池100内部の冷却媒体流路、および冷却媒体排出流路442により形成される冷却媒体循環流路における冷却媒体の流量を調整する。
電源回路500は、燃料電池100と二次電池550とのうちの少なくとも一方からトラクションモータ20やエアコンプレッサ320等の補機類に電力を供給する。また、電源回路500は、燃料電池100の電流(以下、「FC電流」と呼ぶ)を調整する。また、電源回路500は、二次電池550への充電を制御する。電源回路500は、燃料電池制御用コンバータ530と、インバータ520と、二次電池制御用コンバータ560と、電流測定部570と、セルモニタ580とを備える。
燃料電池制御用コンバータ530は、DC/DCコンバータであり、燃料電池100の出力電圧を昇圧する。また、燃料電池制御用コンバータ530は、内蔵されているスイッチング素子のスイッチング周波数を制御部700からの指示に従って調整することにより、FC電流を調整する。二次電池制御用コンバータ560は、DC/DCコンバータであり、二次電池550の出力電圧を昇圧する。また、二次電池制御用コンバータ560は、トラクションモータ20の回生電力と燃料電池100の出力電力とのうちの少なくとも一方を降圧して二次電池550に供給する。インバータ520は、燃料電池100および二次電池550にそれぞれ電気的に接続されており、燃料電池100および二次電池550から出力される直流電圧を交流電圧に変換する。変換された交流電圧は、トラクションモータ20に供給される。また、インバータ520は、トラクションモータ20から出力される回生電力の交流電圧を直流電圧に変換して二次電池制御用コンバータ560に出力する。電流測定部570は、燃料電池100の電極板111と燃料電池制御用コンバータ530とを接続する配線に電気的に接続されており、FC電流を測定する。セルモニタ580は、各単セル110の電圧および燃料電池100の電圧を測定する。
二次電池550は、リチウムイオン電池により構成され、燃料電池100と共に燃料電池システム10における電力供給源として機能する。なお、リチウムイオン電池に代えて、ニッケル水素電池などの他の任意の種類の電池により構成されてもよい。
制御部700は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Ramdom Access Memory)を備えるコンピュータとして構成されている。マイクロプロセッサは、予めROMに記憶されている制御用プログラムを、RAMを利用しながら実行することにより、燃料電池100全体を制御する機能部として機能する。制御部700は、上述の遮断弁220、圧力センサ271〜273、循環用ポンプ240、パージ弁260、エアコンプレッサ320、エア分流弁340、カソード背圧弁350、モータ冷却分流弁370、循環用ポンプ430、冷却媒体分流弁444、インバータ520、燃料電池制御用コンバータ530、二次電池制御用コンバータ560にそれぞれ電気的に接続され、これらを制御する。また、制御部700は、図1および図2に示すセンサ41〜44に加えて、上述の圧力センサ271〜273、温度センサ305、温度センサ420、電流測定部570にそれぞれ電気的に接続され、これらセンサの測定値を取得する。外気温センサ41および制御部700が「外気温取得部」に相当する。また、温度センサ420および制御部700が「冷媒温度取得部」に相当する。
制御部700は、後述するFC出力制御処理を実行することにより、運転者が感じる車両の運転性の悪化を抑制する。
図3は、燃料電池スタックの出力制限処理(以下、「FC出力制限処理」とも呼ぶ)の手順を示すフローチャートである。FC出力制御処理は、燃料電池100の発電による出力(以下、「FC出力」とも呼ぶ)を制御するための処理であり、燃料電池車両900のスタートボタンが押下されたことを契機として、実行される。
制御部700は、FC出力の制御に要する各センサの測定値を取得する(ステップS102)。例えば、車速センサ42が測定した車速の値、アクセル開度センサ45が測定したアクセル開度、トラクションモータ20の回転数、各部の温度、圧力センサ271〜273により測定された圧力値、電流測定部570が測定した電流値、加速度センサ43が測定した加速度、重力センサ44が測定した重力、およびエアコンプレッサ320や循環用ポンプ240の作動状態などを示す補機作動情報などが、ステップS102において取得される。
制御部700は、ステップS102において取得された各センサの測定値を利用して、燃料電池システム10に要求される出力電力、すなわち、車両必要パワー(Pw_v_req)を演算する(ステップS104)。また、制御部700は、二次電池550の出力可能量(Pw_bat_allow)を演算する(ステップS106)。なお、車両必要パワーの演算および二次電池550の出力可能量の演算は、いずれも周知の方法を採用することができる。
制御部700は、アクセル開度Gpが100%の状態の時間(以下、100%継続時間」と及ぶ)があらかじめ定めた時間t1(以下、「閾値時間t1」とも呼ぶ)以上継続しているか否か判断する(ステップS108)。制御部700は、100%継続時間が閾値時間t1以上の場合には、ステップS110の外気温に応じた出力制限処理(以下、「外気温出力制限処理」とも呼ぶ)を行なった後、ステップS112の処理を行う。一方、100%継続時間が閾値時間t1未満の場合には、そのままステップS112の処理を行う。
図4は、外気温に応じた出力制限処理の手順を示すフローチャートである。外気温出力制限処理は、燃料電池100のFC出力を外気温に応じて制限するための処理である。
制御部700は、外気温Toに基づき最高巡航速度Scを決定する(ステップS202)。図5は、外気温と勾配0%の平地での最高巡航速度との関係の一例を示す説明図である。図5に示す関係の情報は、あらかじめ、テーブルや関係式として不図示の記憶装置に格納されている。最高巡航速度Scは、記憶装置に格納されている情報に基づいて求められる。
なお、最高巡航速度は、予め定めた高FC出力で燃料が有る限り維持できる速度を意味する。通常、最高巡航速度は、車両全体として、車両を構成する各ユニットの熱バランス(放熱=排熱+冷却の関係)を維持できる車速に相当する。なお、仮に、トラクションモータ20が熱設計の制約となる場合には、燃料電池100の熱設計においては、トラクションモータ20により発生する熱定格点を維持できるように設計することで熱バランスは最適化される。
図5に示したような外気温と最高巡航速度との関係は、予め、外気温に依存して変化する熱バランスを維持できる車速に基づいて求められる。なお、図5では、外気温Toが値T1以下で最高巡航速度Scは値S1、外気温Toが値T1よりも高い値T2以上で最高巡航速度Scは値S1よりも低い値S2、外気温Toが値T1〜値T2の間では、値S1から値S2まで直線的に変化する値となっている。これは、以下の理由による。最高巡航速度Scが高いほど燃料電池に要求される出力は大きくなる。また、外気温が高いほど、ラジエータの冷却能力が不足する可能性が高くなり、ドライアップの可能性が高くなる。そこで、外気温が高いほど最高巡航速度Scを低く制限して、燃料電池が出力可能な出力(「可能出力」とも呼ぶ)を制限するものである。但し、値S1から値S2までの変化は直線的な変化に限定されるものではなく、曲線的な変化であってもよい。言い換えると、外気温Toの上昇に応じて最高巡航速度Scが制限されることは、燃料電池の可能出力が制限されることに対応する。
制御部700は、ステップS204(図4参照)において、ステップS202で決定された最高巡航速度Scから必要FC出力(PW_amb−temp_req)を演算する。この演算は、以下のように実行される。図6は、車速と駆動力との関係の一例を示すグラフである。図6には、破線で示すように、車速と駆動力との関係の一例が勾配をパラメータとして示されている。車速と駆動力との関係(「駆動力特性」とも呼ぶ)を示す情報は、あらかじめ、テーブルや関係式として不図示の記憶装置に格納されている。最高巡航速度Scを維持するために必要な車両の駆動力[N]は、勾配に応じた駆動力特性の情報に基づいて求められる。なお、図6には、勾配が0%、10%、20%、30%、40%の特性が例示されている。例示されていない勾配については、用意されている勾配の特性のうち、その勾配よりも大きい側で最も小さい勾配の特性を用いて求めるようにしてもよい。また、その勾配を挟む上側の勾配の特性と下側の勾配の特性とを用いた補間演算によって求めるようにしてもよい。なお、勾配は、例えば、上述したように、加速度センサ43および重力センサ44の測定値から求められる。また、車速の変化および車両出力の変化から推定することもできる。そして、求めた駆動力に対応する車両出力[W]を算出し、予め設定したFC出力と二次電池出力との分配条件に従って、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)を求めるとともに、必要二次電池出力を求める。但し、二次電池550の制約、例えば、充電状態(SOC)による制限や温度による制限によって、二次電池550の出力可能量(ステップS106で求められる)が必要二次電池出力に対して不足する場合がある。この場合には、この不足分をFC出力で補正可能である場合には、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)の値が補正される。補正できない場合には、車両出力が制限される。
また、最大モータ軸出力特性(太い実線で示す)は、トラクションモータ20が出力できる最大駆動力の特性を示す。但し、実際の最大モータ軸出力特性としては、マージンを考慮して、モータ軸出力の出力制限100%の曲線(一点鎖線で示す)が利用される。また、トラクションモータ20の制約、例えば、過電流保護や温度制限の大きさに応じて、このモータ軸出力特性における出力可能な駆動力は制限される。図6には、これらの制約がない状態である出力制限100%のほか、出力制限85%、70%、50%、40%の場合のモータ軸出力特性が示されている。例えば、図6に示すように、出力制限100%で勾配10%の場合、駆動力の値Ppまで出力可能である。最高巡航速度Scが設定された値Saにおいて必要とする駆動力は値Pb(<Pa)であるので、制限なく走行可能である。しかし、出力制限50%で勾配10%の場合、可能な駆動力は値Pc(<Pb<Pa)に制限され、この制限から決まる値Sb(<Sa)の車速での走行に制限される。この際には、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)は、この駆動力の制限に対応するFC出力に制限される。
制御部700は、ステップS206(図4参照)において、FC冷媒温TfにおけるFC許可出力(Pw_fc−temp_allow)を演算する。この演算は、以下のように実行される。
図7は、FC冷媒温とFC許可出力との関係の一例を示すグラフである。図7に示す関係の情報は、あらかじめ、テーブルや関係式として不図示の記憶装置に格納されている。
図7には、燃料電池100のインピーダンスが異なる複数のFC許可出力の特性が示されている。FC冷媒温は、燃料電池100から排出された冷媒の温度であり、燃料電池100の温度として扱われる。燃料電池100のインピーダンスは、例えば、交流インピーダンス測定等の種々の周知の方法によって測定されるものであり、燃料電池100の乾燥度合いに応じて変化する。FC許可出力は、燃料電池100のインピーダンスに対応する乾燥度合いの状態で燃料電池100を動作させても各単セル110が劣化してしまわない範囲で動作させるために許容できるFC出力を示す。インピーダンスは、小さいほど乾燥度合いが小さく、大きいほど乾燥度合いが大きくなる。このため、インピーダンスが大きいほど、FC冷媒温が高くなるとFC許可出力は小さく制限される。以上の理由から、FC冷媒温とFC許可出力との関係は、図7に示すように、インピーダンスの大きさによって異なった特性を示す。なお、図7には、インピーダンスが小、中(例えば、小の2倍程度の大きさ)、大(例えば、小の3倍程度の大きさ)、極大(例えば、小の4倍程度の大きさ)の特性を示している。例示されていないインピーダンスについては、用意されているインピーダンスの特性のうち、そのインピーダンスよりも大きい側で最も小さいインピーダンスの特性を用いて求めるようにしてもよい。また、そのインピーダンスを挟む上側のインピーダンスの特性と下側のインピーダンスの特性とを用いた補間演算によって求めるようにしてもよい。
図7には、燃料電池100のインピーダンスが異なる複数のFC許可出力の特性が示されている。FC冷媒温は、燃料電池100から排出された冷媒の温度であり、燃料電池100の温度として扱われる。燃料電池100のインピーダンスは、例えば、交流インピーダンス測定等の種々の周知の方法によって測定されるものであり、燃料電池100の乾燥度合いに応じて変化する。FC許可出力は、燃料電池100のインピーダンスに対応する乾燥度合いの状態で燃料電池100を動作させても各単セル110が劣化してしまわない範囲で動作させるために許容できるFC出力を示す。インピーダンスは、小さいほど乾燥度合いが小さく、大きいほど乾燥度合いが大きくなる。このため、インピーダンスが大きいほど、FC冷媒温が高くなるとFC許可出力は小さく制限される。以上の理由から、FC冷媒温とFC許可出力との関係は、図7に示すように、インピーダンスの大きさによって異なった特性を示す。なお、図7には、インピーダンスが小、中(例えば、小の2倍程度の大きさ)、大(例えば、小の3倍程度の大きさ)、極大(例えば、小の4倍程度の大きさ)の特性を示している。例示されていないインピーダンスについては、用意されているインピーダンスの特性のうち、そのインピーダンスよりも大きい側で最も小さいインピーダンスの特性を用いて求めるようにしてもよい。また、そのインピーダンスを挟む上側のインピーダンスの特性と下側のインピーダンスの特性とを用いた補間演算によって求めるようにしてもよい。
図4のステップS206の演算では、制御部700は、図7に示した特性の情報に基づいて、FC冷媒温Tfと、インピーダンスZfと、に対応するFC許可出力(Pw_fc−temp_allow)を求める。なお、FC冷媒温Tfは、冷却媒体排出流路442に設けられた温度センサ420によって測定される。インピーダンスZfは、電流測定部570により測定された電流値と、セルモニタ580により測定される各単セル110の電圧値とを利用して周知の方法により求められる。
ここで、ステップS204で求められる必要FC出力(Pw_amb−temp_req)は、上述したように、外気温Toによって制限される最高巡航速度Scに応じて制限される値であり(図5,図6参照)、FC出力を制限し、車両の出力を制限することが可能な値である。なお、外気温はラジエータ410によるFC冷媒温の冷却性能に影響する。このため、外気温によって制限されるFC出力の制限は、外気温の上昇および最高巡航速度での運転の継続によって予測される燃料電池100の乾燥によって発生する燃料電池の出力低下を抑制するために、予め行なわれる制限に対応する。すなわち、外気温および最高巡航速度に応じて要求される必要FC出力によるFC出力の制限は、高出力での燃料電池100の運転により予測される燃料電池100の乾燥度合いに応じた制限とも言える。また、ステップS206で求められたFC許可出力(Pw_fc−temp_allow)も、上述したように、FC冷媒温および燃料電池100のインピーダンスから求まる燃料電池100の乾燥度合いに応じて制限され、車両の出力を制限する値である。このため、これら2つの値のうちの小さい値の方が、燃料電池100の運転にとって厳しい制限となる、と言える。
そこで、ステップS208では、制御部700は、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)>FC許可出力(Pw_fc−temp_allow)か否か判断する。この際、制御部700は、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)>FC許可出力(Pw_fc−temp_allow)の場合には、ステップS210においてFC出力上限値(Pw_u_limit)をFC許可出力(Pw_fc−temp_allow)に設定し、FC出力制御処理へ戻り(図3参照)、ステップS112の処理へ移行する。一方、制御部700は、必要FC出力(Pw_amb−temp_req)≦FC許可出力(Pw_fc−temp_allow)の場合には、ステップS212においてFC出力上限値(Pw_u_limit)を必要FC出力(Pw_amb−temp_req)に設定し、FC出力制限処理(図3参照)へ戻り、ステップS112の処理へ移行する。
ステップS112では、制御部700は、FC冷媒温TfおよびインピーダンスZfに基づいてFC出力可能量(Pw_fc_allow)を演算する。この演算は、以下のように実行される。
ステップS110を経ずにステップS112が実行される場合には、ステップS206(図4参照)と同様に図7に示したFC冷媒温とFC許可出力との関係からFC冷媒温TfおよびインピーダンスZfに対応するFC許可出力がFC出力可能量(Pw_fc_allow)として求められる。これに対して、ステップS110を経てステップS110が実行される場合には、ステップS210,S212で設定されたFC出力上限値(Pw_u_limit)がFC出力可能量(Pw_fc_allow)として求められる。
制御部700は、ステップS114において、車両必要パワー(Pw_v_req)、二次電池出力可能量(Pw_bat_allow)、FC出力可能量((Pw_fc_allow))に基づいて、FC出力と二次電池出力の出力割合を決定する。そして、制御部700は、ステップS116において、ステップS114で決定した出力割合に基づいて燃料電池100及び二次電池550の作動電圧および昇圧電圧を決定し、ステップS118において、燃料電池制御用コンバータ530および二次電池制御用コンバータ560の作動を指示する。
制御部700は、ステップS120において燃料電池100の発電による電流値を決定し、ステップS122において循環用ポンプ240やインジェクタ222、エアコンプレッサ320、エア分流弁340、カソード背圧弁350、モータ冷却分流弁370等の各種FC補機の動作点を演算する。そして、制御部700は、ステップS124において演算結果に従って各種FC補機の作動を指示する。以上のようにして、燃料電池100からのFC出力および二次電池550からの二次電池出力が、電源回路500を介してトラクションモータ20に供給される。
そして、制御部700は、ステップS126において、ステップS112で求められたFC出力可能量(Pw_fc_allow)をFC可能出力として、現在のFC出力とともに常時表示する。図8は、パワーメータの表示の一例を示す説明図である。図8に示すように、現在のFC出力とともにFC可能出力を比較表示することで、どの程度追加して出力を増加させることができるかを運転者が視覚的に判断できる。これにより、例えば、運転者が、アクセルを無駄に踏み込みすぎて出力不足が発生した場合に感じる予測不能な出力不足感の発生を抑制することができる。
以上説明したように、実施形態の燃料電池システム10では、外気温の上昇に応じて制限される最高巡航速度に応じて求められる必要FC出力に応じて燃料電池100の出力を制限することができる。上述したように、外気温の上昇は、ラジエータ410によるFC冷媒温の冷却性能の低下に影響する。このため、外気温の上昇に応じて制限される最高巡航速度に応じて必要FC出力を求めてFC出力の上限を制限した場合に、その外気温でFC出力の上限以上のFC出力で運転を継続した際に燃料電池100に発生することが予測される乾燥度合いに応じた燃料電池の出力低下の発生を、予め抑制することができる。これにより、車両の走行中に急に燃料電池の出力制限が発生し、車両の運転性が悪化してしまうことを抑制することができる。また、実施形態の燃料電池システム10では、FC冷媒温および燃料電池100のインピーダンスから推定される燃料電池100の乾燥度合いに応じて求められるFC許可出力を用いてFC出力を制限することが可能であり、この場合にも、燃料電池100に予想される乾燥度合いに応じた燃料電池の出力低下の発生を抑制することができる。これにより、車両の走行中に急に燃料電池の出力制限が発生し、車両の運転性が悪化してしまうことを抑制することができる。
なお、必要FC出力が「第1燃料電池出力」に相当し、FC許可出力が「第2燃料電池出力」に相当する。
上記実施形態では、車両に搭載された燃料電池システム10を例とし、外気温によって制限される最高巡航速度を用いて必要FC出力を求めて、必要FC出力がFC許可出力よりも小さい場合に、必要FC出力でFC出力の上限を制限するものとして説明した。しかしながら、上記実施形態で説明した燃料電池システムは、車両だけでなく種々の装置に搭載される燃料電池システムにも適用可能である。上述したように、外気温の上昇に応じて最高巡航速度が制限されることは、燃料電池の可能出力が制限されることに対応する。車両のような移動体ではない装置に搭載される燃料電池システムの場合には、「外気温に応じて制限される最高巡航速度」を「外気温に応じて制限される燃料電池の可能出力」として扱い、あらかじめ用意される、外気温と外気温に応じて制限される燃料電池の可能出力との関係から、必要FC出力を求めるようにすればよい。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム、20…トラクションモータ、41…外気温センサ、42…車速センサ、43…加速度センサ、44…重力センサ、45…アクセル開度センサ、51…車輪、100…燃料電池、110…単セル、111…電極板、200…アノード側ガス供給排出機構、210…タンク、220…遮断弁、221…調圧弁、222…インジェクタ、231…燃料ガス供給流路、232…第1アノードオフガス排出流路、233…ガス循環路、240…循環用ポンプ、250…気液分離器、260…パージ弁、262…第2アノードオフガス排出流路、271…圧力センサ、300…カソード側ガス供給排出機構、305…温度センサ、310…エアクリーナ、320…エアコンプレッサ、330…酸化剤ガス供給流路、331…カソードオフガス排出流路、333…カソードバイパス流路、340…エア分流弁、350…カソード背圧弁、360…マフラ、370…モータ冷却分流弁、391…酸化剤ガス供給部、392…カソードオフガス排出部、400…燃料電池循環冷却機構、410…ラジエータ、420…温度センサ、430…循環用ポンプ、441…冷却媒体供給流路、442…冷却媒体排出流路、443…冷却媒体バイパス流路、444…冷却媒体分流弁、500…電源回路、520…インバータ、530…燃料電池制御用コンバータ、550…二次電池、560…二次電池制御用コンバータ、570…電流測定部、580…セルモニタ、700…制御部、900…燃料電池車両
Claims (1)
- 燃料電池システムであって、
燃料電池と、
外気温を取得する外気温取得部と、
前記燃料電池を冷却する冷媒の冷媒温を取得する冷媒温度取得部と、
前記燃料電池の出力を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
外気温と前記外気温に応じて制限される燃料電池の可能出力との関係から、取得した外気温に対応する第1燃料電池出力を算出し、
冷媒温と前記冷媒温に応じて制限される燃料電池の許可出力との関係から、取得した冷媒温に対応する第2燃料電池出力を算出し、
前記第1燃料電池出力と前記第2燃料電池出力のうち小さいほうを、前記燃料電池の出力上限値として設定する、
ことを特徴とする燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018239002A JP2020102329A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018239002A JP2020102329A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020102329A true JP2020102329A (ja) | 2020-07-02 |
Family
ID=71139809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018239002A Pending JP2020102329A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020102329A (ja) |
-
2018
- 2018-12-21 JP JP2018239002A patent/JP2020102329A/ja active Pending
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