JP2020101627A - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部に対して一方向のみでなく、双方向にバランスよく走行可能な構成とする。【解決手段】フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部を有する地板(1)と、地板に取り付けられている2つの第1アーム(41,42)と、第1アームに取り付けられていて往復走行することで前記開口部を開閉する第1羽根(2)と、第1アームの一方を一方の走行方向に付勢する第1付勢部材(41b)と、第1アームの他方を他方の走行方向に付勢する第2付勢部材(42b)と、を備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に用いられるフォーカルプレンシャッタなどに関する。
フォーカルプレンシャッタでは、セクタ(羽根)がアパーチャ(開口部)を開閉して撮像素子に対する露光を行う構成のものがある。このようなフォーカルプレンシャッタでは、駆動伝達手段とセクタユニットや、セクタユニットのアームとセクタとの連結部に生じる隙間(ガタ)を一方に押し付けるガタ寄せの働きをするセクタ付勢ばねを設ける場合がある。特許文献1には、第1セクタアーム13に係合して付勢するセクタ付勢ばね16を備えた構成のセクタ駆動装置が開示されている。
特開2004−317663号公報
上記特許文献1に記載の構成を含む従来の構成では、開口部に対して羽根が一方向に走行する際にのみ対応できるものの、開口部に対して羽根が逆方向に走行する際には不十分な場合があった。すなわち、羽根走行時におけるばねの付勢力が、一方向への走行の際と、逆方向への走行の際とで異なり、駆動源の負荷が一方向と逆方向とで異なってしまう場合があった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の第1の手段は、
開口部を有する地板(1)と、
前記地板に取り付けられている2つの第1アーム(41,42)と、
前記第1アームに取り付けられていて往復走行することで前記開口部を開閉する第1羽根(2)と、
前記第1アームの一方を一方の走行方向に付勢する第1付勢部材(41b)と、
前記第1アームの他方を他方の走行方向に付勢する第2付勢部材(42b)と、
を備える、
フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根の2つのアームには、第1羽根の走行方向に対してそれぞれ反対方向の付勢力を与える付勢部材を設けた構成としている。そのため、開口部に対して一方向及び逆方向に羽根が走行する際に、羽根を適切な付勢力でガタ寄せする構成にすることができる。また、羽根が一方向及び逆方向に走行する際に付勢部材から羽根に対して与える付勢力の適切なバランスに調整することができるため、羽根を両方向にバランスよく安定的に走行させる構成にすることができる。また、各付勢部材の付勢力を調整することで、羽根を一方向に走行させる際と逆方向に走行させる際とで走行速度を変化させることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根(2)が走行する領域の略中間位置において、前記第1付勢部材(41b)と前記第2付勢部材(42b)の付勢力は、略同じである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根が一方向へ走行する際と逆方向へ走行する際とで、略同様の強度でのガタ寄せを行う構成とすることができる。これによって、一方向及び逆方向へバランスよく第1羽根を走行可能な構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1付勢部材(41b)及び前記第2付勢部材(42b)の少なくとも一つの一方の腕部は、前記地板に配置された偏心ピン(54)に一端が掛け止めされている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、偏心ピン(54)と同等の構成を第1付勢部材(41b)または第2付勢部材(42b)の近傍に設けることで、偏心ピンを回転させて比較的容易に付勢部材により与えられる付勢力を調整可能な構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記地板に取り付けられている2つの第2アーム(51,52)と、
前記第2アームに取り付けられていて往復走行することで前記地板の開口部を開閉する第2羽根(3)と、
前記第2アームの一方のアームを一方の走行方向に付勢する第3付勢部材(51b)と、
前記第2アームの他方のアームを他方の走行方向に付勢する第4付勢部材(52b)と、を備える。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第2羽根の2つのアームには、第2羽根の走行方向に対してそれぞれ反対方向の付勢力を与える付勢部材を設けた構成としている。そのため、開口部に対して一方向及び逆方向に羽根が走行する際に、羽根を適切な付勢力でガタ寄せする構成にすることができる。また、羽根が一方向及び逆方向に走行する際に付勢部材から羽根に対して与える付勢力の適切なバランスに調整することができるため、羽根を両方向にバランスよく安定的に走行させる構成にすることができる。また、各付勢部材の付勢力を調整することで、羽根を一方向に走行させる際と逆方向に走行させる際とで走行速度を変化させることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第2羽根(3)が走行する領域の略中間位置において、前記第3付勢部材(51b)と前記第4付勢部材(52b)の付勢力は、略同じである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第2羽根が一方向へ走行する際と逆方向へ走行する際とで、略同様の強度でのガタ寄せを行う構成とすることができる。これによって、一方向及び逆方向へバランスよく第1羽根を走行可能な構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第3付勢部材(51b)及び前記第4付勢部材(52b)の少なくとも一つの一方の腕部は、前記地板に配置された偏心ピン(54)に一端が掛け止めされている。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、偏心ピンを回転させることで、比較的容易に付勢部材により与えられる付勢力を調整可能な構成とすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根(2)及び前記第2羽根(3)の少なくとも一方は、前記地板に配置される電磁アクチュエータ(61,62)により駆動される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根と第2羽根との少なくとも一方を電磁アクチュエータで駆動する構成において、付勢部材によって第1羽根と第2羽根に対して与えられる付勢力を適切なバランスにすることができる。
上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根(2)及び前記第2羽根(3)の少なくとも一方は、前記地板に配置される駆動機構(6)のばねにより駆動される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根と第2羽根との少なくとも一方をばねで駆動する構成において、付勢部材によって第1羽根と第2羽根に対して与えられる付勢力を適切なバランスにすることができる。
上記いずれかのフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置に好適に適用される。
上記のような撮像装置によれば、開口部に対して一方向のみでなく、双方向に安定的な速度で走行可能なフォーカルプレンシャッタを備えた構成となるため、高速連写が可能な撮像装置とすることなどが可能となる。
図1は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根が開口部から退避して第2羽根が開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図2は、図1に示した状態の拡大図である。 図3は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根と第2羽根で形成されたスリットにより撮像が行われている露光作動中のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図4は、図3に示した状態の拡大図である。 図5は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根が開口部を覆い第2羽根が開口部から退避した状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図6は、図5に示した状態の拡大図である。 図7は、図1〜図6とは逆側から見た平面図であって、開口部が開放された状態における駆動機構を示したフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図8は、フォーカルプレンシャッタの偏心ピン周辺の拡大図である。 図9は、図8に示した偏心ピンを回転させた状態の拡大図である。 図10は、フォーカルプレンシャッタの偏心ピンの拡大断面図である。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、羽根が開口部に対して一方向及び逆方向に往復駆動される構成において、羽根と連結された2つのアームのそれぞれに、一方向及び逆方向に付勢する付勢部材を設けた構成としている点を特徴のひとつとしている。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.本発明の特徴
3.補足事項
<1.実施形態>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根及び第2羽根が開口部に対して一方向及び逆方向に駆動機構により駆動されて走行しつつ撮像素子に対する露光が行われるため、第1羽根が先羽根(または先幕)となり第2羽根が後羽根(または後幕)となる場合と、第2羽根が先羽根(または先幕)となり第1羽根が後羽根(または後幕)となる場合とがある。
図1〜図6は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図1は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根が開口部から退避して第2羽根が開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図2は、図1に示した状態の拡大図である。図3は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根と第2羽根で形成されたスリットにより撮像が行われている露光作動中のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図4は、図3に示した状態の拡大図である。図5は、補助地板と中間板を取り除き、取り除いた補助地板側から見た平面図であって、第1羽根が開口部を覆い第2羽根が開口部から退避した状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図6は、図5に示した開口部が開放された状態の拡大図である。図7は、図1〜図6とは逆側から見た平面図であって、開口部が開放された状態における駆動機構を示したフォーカルプレンシャッタの平面図である。
図示されるように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、地板1、第1羽根2、第2羽根3、第1羽根用主アーム41、第1羽根用従アーム42、第2羽根用主アーム51、及び第2羽根用従アーム52を含んで構成される。また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根用駆動ピン43、第1羽根用付勢ばね41b、第1羽根用付勢ばね42b、第2羽根用駆動ピン53、第2羽根用付勢ばね51b、及び第2羽根用付勢ばね52bを含む。また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、図7に示されるように、第1電磁アクチュエータ61、第2電磁アクチュエータ62、及び偏心ピン54の回転止め56を含む。本明細書では、第1羽根及び第2羽根を「羽根」と総称することがある。また、第1羽根用主アーム41及び第1羽根用従アーム42を「第1羽根用アーム」と総称することがある。また、第2羽根用主アーム51及び第2羽根用従アーム52を「第2羽根用アーム」と総称することがある。また、第1羽根用アーム及び第2羽根用アームを「アーム」と総称することがある。また、アームを介して羽根を駆動するための構成をまとめて「駆動機構」と総称することがある。
<地板1>
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、略矩形状の開口部1aを有する。開口部1aは、矩形以外の任意の形状であってもよい。図7に示されるように、地板1の開口部1aの側方(図の右側)には、第1羽根2及び第2羽根3を駆動する駆動機構6が搭載される。そのため、図1〜図6における駆動機構6は、図の左側の裏面側に搭載されていることになる。
図1〜図6に示されるように、地板1の後述する羽根室内には、軸41a、42a、51a及び52aが立設される。軸41aには、第1羽根用主アーム41が連結される。軸41aは、第1羽根用主アーム41の回動の中心軸となる。軸41aには第1羽根用付勢ばね41bが配置される。軸42aには、第1羽根用従アーム42が連結される。軸42aは、第1羽根用従アーム42の回動の中心軸となる。軸42aには第1羽根用付勢ばね42bが配置される。軸51aには、第2羽根用主アーム51が連結される。軸51aは、第2羽根用主アーム51の回動の中心軸となる。軸51aには第2羽根用付勢ばね51bが配置される。軸52aには、第2羽根用従アーム52が連結される。軸52aは、第2羽根用従アーム52の回動の中心軸となる。軸52aには第2羽根用付勢ばね52bが配置される。
地板1の後述する羽根室内には、軸44、45、及び55、並びに偏心ピン54が立設される。軸44には、第1羽根用付勢ばね41bの第1腕部41b1が掛け止められる。軸44は、第1羽根用付勢ばね41bの第1腕部41b1の位置を固定する。軸45には、第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部42b1が掛け止められる。軸45は、第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部42b1の位置を固定する。軸55には、第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部52b1が掛け止められる。軸55は、第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部52b1の位置を固定する。偏心ピン54には、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1が掛け止められる。偏心ピン54は、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1の位置を、調整可能に固定する。
地板1には、軸41aを中心に円弧状に延びる長孔状の貫通孔11と、軸51aを中心に円弧状に延びる長孔状の貫通孔12が形成されている。貫通孔11には、第1羽根用駆動ピン43が挿通される。貫通孔12には、第2羽根用駆動ピン53が挿通される。
第1羽根用駆動ピン43と第2羽根用駆動ピン53は、駆動機構6を構成する一部材である。
地板1の開口部1aの被写体側と反対側の位置には、撮像素子(図示省略)が配置される。撮像素子は、CCDまたはCMOSなどのイメージセンサであって、照射された光を電気信号に変換する光電変換素子である。撮像素子は、カメラ内のレイアウトにより、地板1側に配置される場合もあるし、図示を省略した補助地板側に配置される場合もある。
<補助地板、中間板>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、周知のため図示しない補助地板及び中間板を有する。補助地板は、地板1の開口部1aに対向する位置に開口部を有し、地板1に対して所定の間隔を空けて地板1に対向するよう配置される。中間板は、地板1の開口部1aに対向する位置に開口部を有し、地板1と補助地板との間に、地板1及び補助地板のそれぞれに対して所定の空間を空けて配置される。地板1と中間板との間、及び補助地板と中間板との間には、それぞれ第1羽根及び第2羽根が配置される羽根室が形成される。
<第2羽根3>
第2羽根3は、複数の板状の羽根部材31〜34からなる。第2羽根3は、周知のように、複数のリベット51d、52dを連結具として、第2羽根用主アーム51及び第2羽根用従アーム52に連結される。第2羽根3は、上記のように羽根室に配置される。第2羽根3は、第2羽根用主アーム51を介して、第2羽根用駆動ピン53により駆動され、開口部1aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。第2羽根3を構成する羽根部材31〜34は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。
<第1羽根2>
第1羽根2は、複数の板状の羽根部材21〜24からなる。第1羽根2は、周知のように、複数のリベット51d、52dと同様の連結具によって、第1羽根用主アーム41及び第1羽根用従アーム42に連結される。第1羽根2は、上記のように羽根室に配置される。第1羽根2は、第1羽根用主アーム41を介して、第1羽根用駆動ピン43により駆動され、開口部1aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。第1羽根2を構成する羽根部材21〜24は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。
撮像素子に対する露光により撮像が行われる際、第1羽根2及び第2羽根3は、図1〜図6に示す開口部1aに対して、上側及び下側に向かって走行する。この時、撮像素子は、第1羽根2と第2羽根3により形成されるスリットを通過した光を受光して撮像する。第1羽根2及び第2羽根3が開口部1aに対して上側に向かって走行する際には、図1、図3、図5の順で状態が変化する。この場合、第2羽根3が先羽根(先幕)となり第1羽根2が後羽根(後幕)となる。一方、第1羽根2及び第2羽根3が開口部1aに対して下側に向かって走行する際には、図5、図3、図1の順で状態が変化する。この場合、第1羽根2が先羽根(先幕)となり第2羽根3が後羽根(後幕)となる。
<第1羽根用主アーム41>
第1羽根用主アーム41は、駆動機構の第1羽根用駆動ピン43及び第1羽根2に連結される。第1羽根用主アーム41は、地板1の軸41aに回動自在に連結され、軸41aを中心に回動する。第1羽根用主アーム41には、第1羽根用駆動ピン43が挿入される連結孔が形成される。第1羽根用主アーム41は、第1電磁アクチュエータ61の作動により発生した駆動力を、第1羽根用駆動ピン43を介して第1羽根2に伝達する。第1羽根用主アーム41は、第1羽根用付勢ばね41bの第2腕部41b2が掛け止められる、貫通孔41cを有する。
<第1羽根用従アーム42>
第1羽根用従アーム42は、第1羽根2に連結される。第1羽根用従アーム42は、地板1の軸42aに回動自在に連結され、軸42aを中心に回動する。第1羽根用従アーム42に対しては直接駆動力が与えられず、第1羽根用従アーム42は第1羽根2の羽根部材21〜24を介して第1羽根用主アーム41の作動に合わせて作動する。第1羽根用従アーム42は、第1羽根用付勢ばね42bの第2腕部42b2が掛け止められる、貫通孔42cを有する。
<第2羽根用主アーム51>
第2羽根用主アーム51は、第2羽根用駆動ピン53及び第2羽根3に連結される。第2羽根用主アーム51は、地板1の軸51aに回動自在に連結され、軸51aを中心に回動する。第2羽根用主アーム51には、第2羽根用駆動ピン53が挿入される連結孔が形成される。第2羽根用主アーム51は、第2電磁アクチュエータ62の作動により発生した駆動力を、第2羽根用駆動ピン53を介して第2羽根3に伝達する。第2羽根用主アーム51は、第2羽根用付勢ばね51bの第2腕部51b2が掛け止められる、貫通孔51cを有する。
<第2羽根用従アーム52>
第2羽根用従アーム52は、第2羽根3に連結される。第2羽根用従アーム52は、地板1の軸52aに回動自在に連結され、軸52aを中心に回動する。第2羽根用従アーム52に対しては直接駆動力が与えられず、第2羽根用従アーム52は第2羽根3の羽根部材31〜34を介して第2羽根用主アーム51の作動に合わせて作動する。第2羽根用従アーム52は、第2羽根用付勢ばね52bの第2腕部52b2が掛け止められる、貫通孔52cを有する。
<第1羽根用駆動ピン43>
第1羽根用駆動ピン43は、第1羽根用主アーム41に連結され、貫通孔11に挿通される。第1羽根用駆動ピン43は、第1電磁アクチュエータ61により駆動され、軸41aを中心として貫通孔11の領域を円弧状に移動する。
<第2羽根用駆動ピン53>
第2羽根用駆動ピン53は、第2羽根用主アーム51に連結され、貫通孔12に挿通される。第2羽根用駆動ピン53は、第2電磁アクチュエータ62により駆動され、軸51aを中心として貫通孔12の領域を円弧状に移動する。
<第1電磁アクチュエータ61>
第1電磁アクチュエータ61は、永久磁石、コイル、及びヨークを含んで構成される。コイルが通電により励磁されるとヨークに磁極が生じ、ヨークの磁極と回転子である永久磁石製の磁極との間に磁力が発生する。第1電磁アクチュエータ61の回転子は、第1羽根用駆動ピン43に連結され、第1羽根2を駆動する。
<第2電磁アクチュエータ62>
第2電磁アクチュエータ62は、永久磁石、コイル、及びヨークを含んで構成される。コイルが通電により励磁されるとヨークに磁極が生じ、ヨークの磁極と回転子である永久磁石製の磁極との間に磁力が発生する。第2電磁アクチュエータ62の回転子は、第2羽根用駆動ピン53に連結され、第2羽根3を駆動する。
<第1羽根用付勢ばね41b>
第1羽根用付勢ばね41bは、ねじりコイルばねであって第1腕部41b1、第2腕部41b2、及びコイル部41b3を有する。コイル部41b3は、軸41aを中心として配置される。第1腕部41b1は、地板1の軸44に掛け止められる。第2腕部41b2は、第1羽根用主アーム41の貫通孔41cに掛け止められる。軸44は地板1上の固定軸であるため、第1羽根用付勢ばね41bは、第2腕部41b2によって第1羽根用主アーム41に対して時計回り方向の付勢力を与える。この第1羽根用付勢ばね41bから与えられる付勢力により、第1羽根2がガタ寄せされる。第1羽根用付勢ばね41bは、本発明の「第1付勢部材」の一具体例である。
<第1羽根用付勢ばね42b>
第1羽根用付勢ばね42bは、ねじりコイルばねであって第1腕部42b1、第2腕部42b2、及びコイル部42b3を有する。コイル部42b3は、軸42aを中心として配置される。第1腕部42b1は、地板1の軸45に掛け止められる。第2腕部42b2は、第1羽根用従アーム42の貫通孔42cに掛け止められる。軸45は地板1上の固定軸であるため、第1羽根用付勢ばね42bは、第2腕部42b2によって第1羽根用従アーム42に対して反時計回り方向の付勢力を与える。この第1羽根用付勢ばね42bから与えられる付勢力により、第1羽根2がガタ寄せされる。第1羽根用付勢ばね42bは、本発明の「第2付勢部材」の一具体例である。
<第2羽根用付勢ばね51b>
第2羽根用付勢ばね51bは、ねじりコイルばねであって第1腕部51b1、第2腕部51b2、及びコイル部51b3を有する。コイル部51b3は、軸51aを中心として配置される。第1腕部51b1は、地板1の偏心ピン54に掛け止められる。第2腕部51b2は、第2羽根用主アーム51の貫通孔51cに掛け止められる。偏心ピン54は、フォーカルプレンシャッタの作動時には、地板1上の固定軸として機能し、第2羽根用付勢ばね51bは、第2腕部51b2によって第2羽根用主アーム51に対して反時計回り方向の付勢力を与える。この第2羽根用付勢ばね51bから与えられる付勢力により、第2羽根3がガタ寄せされる。第2羽根用付勢ばね51bは、本発明の「第3付勢部材」の一具体例である。
<偏心ピン54>
図8及び図9は、偏心ピン54の周辺の拡大図である。図8と図9とでは、偏心ピン54の回転状態が異なる。図10は、偏心ピン54の断面図である。
偏心ピン54は、回転軸54a、調整軸54b、頭部54c、頭部孔54d、及びかしめ部54eを有する。頭部54cには、頭部孔54dが形成されている。頭部孔54dは、マイナスドライバを挿入可能な形状であり、偏心ピン54の回転の際に利用される。かしめ部54eは、頭部54cとは逆側に位置しており、当該部分で偏心ピン54が地板1に回動可能に連結されている。かしめ部54eは、さらに、地板1と回転止め56とを連結している。
回転軸54aは、地板1に貫通しており、偏心ピン54はこの回転軸54aを基準に回動する。調整軸54bは、回転軸54aとは異なる中心を有する軸部分である。偏心ピン54が回転すると調整軸54bが回転するが、調整軸54bの周方向外側の位置が変化する。調整軸54bは、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1に接しており(図10参照)、偏心ピン54が回転すると、第1腕部51b1の位置が変化することとなる(図8及び図9参照)。第1腕部51b1の位置が変化すると、第1腕部51b1と第2腕部51b2との間の角度が変化し、第2羽根用付勢ばね51bの第2腕部51b2から第2羽根用主アーム51に対して与えられる付勢力が変化する。偏心ピン54は、第2羽根用付勢ばね51bから与えられる付勢力を調整するために使用される。例えば、第1羽根用付勢ばね41bから第1羽根用主アーム41に対して与えられる付勢力と、第2羽根用付勢ばね51bから第2羽根用主アーム51に対して与えられる付勢力とを略同じにしてバランスをとるために、工場出荷時に偏心ピン54の回転位置が調整される。
偏心ピン54は、地板1上に配置された回転止め56に接しており、回転止め56により回転が規制されている(図7及び図10参照)。回転止め56は、周方向に延びる複数の板状部材を有する。これらの板状部材は、それぞれが板ばねになっている。板状部材の先端部分は、地板1に形成された溝に係合している。回転止め56は、偏心ピン54の回転に伴って回転し、板状部材の先端部分と溝とが係合する周方向における複数の所定の位置に固定されるようになる。板状部材の先端部分と溝との係合を解除し、次の位置に回転させるためには、先端部分が溝を乗り越えるために一定の力を与える必要がある。回転止め56は、本発明の「回転止め部材」の一構成例である。
なお、偏心ピン54の回転を規制する回転止め部材としては、地板1と偏心ピン54との間に摩擦を生じさせることで偏心ピン54の回転を規制する板ばね状の部材が用いられてもよいし、その他の部材が用いられてもよい。また、偏心ピン54は、接着剤によってその位置を固定されてもよい。
<第2羽根用付勢ばね52b>
第1羽根用付勢ばね52bは、ねじりコイルばねであって第1腕部52b1、第2腕部52b2、及びコイル部52b3を有する。コイル部52b3は、軸52aを中心として配置される。第1腕部52b1は、地板1の軸55に掛け止められる。第2腕部52b2は、第2羽根用従アーム52の貫通孔52cに掛け止められる。軸55は地板1上の固定軸であるため、第2羽根用付勢ばね52bは、第2腕部52b2によって第2羽根用従アーム52に対して時計回り方向の付勢力を与える。この第2羽根用付勢ばね52bから与えられる付勢力により、第2羽根3がガタ寄せされる。第2羽根用付勢ばね52bは、本発明の「第4付勢部材」の一具体例である。
第1羽根2が開口部1aを開放した状態において第1羽根用付勢ばね41bが第1羽根用主アーム41を介して第1羽根2に与える付勢力は、第1羽根2が開口部1aを閉鎖した状態において第1羽根用付勢ばね42bが第1羽根用従アーム42を介して第1羽根2に与える付勢力と、略同じ強度である。また、第2羽根3が開口部1aを開放した状態において第2羽根用付勢ばね51bが第2羽根用主アーム51を介して第2羽根3に与える付勢力は、第2羽根3が開口部1aを閉鎖した状態において第2羽根用付勢ばね52bが第2羽根用従アーム52を介して第2羽根3に与える付勢力と、略同じ強度である。
また、第1羽根2が開口部1aを開放した状態において第1羽根用付勢ばね41bが第1羽根用主アーム41を介して第1羽根2に与える付勢力は、第2羽根3が開口部1aを開放した状態において第2羽根用付勢ばね51bが第2羽根用主アーム51を介して第2羽根3に与える付勢力と、略同じ強度である。また、第1羽根2が開口部1aを閉鎖した状態において第1羽根用付勢ばね42bが第1羽根用従アーム42を介して第1羽根2に与える付勢力は、第2羽根3が開口部1aを閉鎖した状態において第2羽根用付勢ばね52bが第2羽根用従アーム52を介して第2羽根3に与える付勢力と、略同じ強度である。
また、第1羽根2が開口部1aを開閉する際に走行する領域において、走行領域の略中間位置では、第1羽根用付勢部材41bと第1羽根用付勢部材42bの付勢力は略同じである。また、第2羽根3が開口部1aを開閉する際に走行する領域において、走行領域の略中間位置では、第2羽根用付勢部材51bと第2羽根用付勢部材52bの付勢力は略同じである。
第1羽根2が開口部1aを開放した状態における第1羽根用付勢ばね41bの第1腕部41b1と第2腕部41b2との間の開き量(角度)は、第2羽根3が開口部1aを開放した状態における第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1と第2腕部51b2との間の開き量(角度)と略同じである。また、第1羽根2が開口部1aを閉鎖した状態における第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部42b1と第2腕部42b2との間の開き量(角度)は、第2羽根3が開口部1aを閉鎖した状態における第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部52b1と第2腕部52b2との間の開き量(角度)と略同じである。
上記のように、第1羽根用付勢ばね42b及び第2羽根用付勢ばね52bは、各羽根が開口部1aを閉じる方向に付勢し、第1羽根用付勢ばね41b及び第2羽根用付勢ばね51bは、各羽根が開口部1aを開く方向に付勢しているが、付勢方向を逆にして、第1羽根用付勢ばね42b及び第2羽根用付勢ばね52bは開口部を開く方向に各羽根を付勢し、第1羽根用付勢ばね41b及び第2羽根用ばね51bは開口部を閉じる方向に各羽根を付勢するようにしてもよい。
<2.本実施形態の特徴>
上記実施形態のフォーカルプレンシャッタは、上記のような構成を採ることで、例えば以下のような特徴を有する。なお、以下で説明する実施形態の各構成は、本発明の構成の一例に過ぎず、本発明はこれらの具体的な構成に限定されるものではない。
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根用主アーム41及び第1羽根用従アーム42の各々を互いに反対方向に付勢する第1羽根用付勢ばね41b及び42bが掛け止めされた構成としている。この構成のため、第1羽根2の開き方向及び閉じ方向に対して、それぞれ個別の付勢部材により付勢力が与えられる構成となっている。そのため、開口部1aに対して一方向(例えば上側)及び逆方向(例えば下側)に羽根が走行する際に、第1羽根2を適切な付勢力でガタ寄せする構成にすることができる。また、羽根が一方向及び逆方向に走行する際に付勢部材から羽根に対して与える付勢力の適切なバランスに調整することができるため、羽根を両方向にバランスよく安定的に走行させる構成にすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2が開口部1aを開放した位置と閉鎖した位置の間の略中間位置で、第1羽根用付勢ばね41bと第1羽根用付勢ばね42bの付勢力を略同じになるように構成している。これによって、本発明のフォーカルプレンシャッタでは、一方向及び逆方向へ走行する際にバランスよく第1羽根を走行可能な構成とすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1が偏心ピン54に掛け止められた構成としているが、第1羽根用付勢ばね41bの第1腕部41b1と第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部42b1の少なくとも一方の位置を固定する偏心ピンが配置されてもよい。このように、付勢ばねに偏心ピンが配置されると、付勢ばねの一端の位置を容易に調整可能になり、付勢ばねの付勢力を調整可能になる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2に加えて、第2羽根3、第2羽根用主アーム51、及び第2羽根用従アーム52を備え、さらに、第2羽根用主アーム51及び第2羽根用従アーム52の各々を互いに反対方向に付勢する第2羽根用付勢ばね51b及び52bが掛け止めされた構成としている。この構成のため、第2羽根3の開き方向及び閉じ方向に対して、それぞれ個別の付勢部材により付勢力が与えられる構成となっている。そのため、開口部1aに対して一方向(例えば上側)及び逆方向(例えば下側)に羽根が走行する際に、第2羽根3を適切な付勢力でガタ寄せする構成にすることができる。また、羽根が一方向及び逆方向に走行する際に付勢部材から羽根に対して与える付勢力の適切なバランスに調整することができるため、羽根を両方向にバランスよく安定的に走行させる構成にすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第2羽根3が開口部1aを開放した位置と閉鎖した位置の間の略中間位置で、第2羽根用付勢ばね51bと第2羽根用付勢ばね52bの付勢力を略同じになるように構成している。これによって、本発明のフォーカルプレンシャッタでは、一方向及び逆方向へ走行する際にバランスよく第1羽根を走行可能な構成とすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1が偏心ピン54に掛け止められた構成としている。しかし、第2羽根用付勢ばね51bの第1腕部51b1と第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部52b1の少なくとも一方の位置を固定する偏心ピンが配置されてもよい。このように、付勢ばねに偏心ピンが配置されると、付勢ばねの一端の位置を容易に調整可能になり、付勢ばねの付勢力を調整可能になる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2が第1電磁アクチュエータ61により駆動され、第2羽根3が第2電磁アクチュエータ62により駆動される構成としている。しかし、第1羽根2及び第2羽根3の少なくとも一方を電磁アクチュエータで駆動する構成においても、付勢部材によって第1羽根2及び第2羽根3に対して与えられる付勢力を適切なバランスにすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2が第1電磁アクチュエータ61により駆動され、第2羽根3が第2電磁アクチュエータ62により駆動される構成としている。しかし、第1羽根2及び第2羽根3の少なくとも一方をばねで駆動する構成を採用してもよい。このように、ばねで駆動された構成においても、付勢部材によって第1羽根2及び第2羽根3に対して与えられる付勢力を適切なバランスにすることができる。
また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタを用いた撮像装置では、開口部1aに対して一方向のみでなく、双方向に安定的な速度で走行可能なフォーカルプレンシャッタを備えた構成となるため、高速連写が可能な構成となる。
<3.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一具体例としての説明であって、本発明の範囲はこの実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
例えば、実施形態では、第1羽根2及び第2羽根3がそれぞれ4枚の羽根部材からなる構成を挙げて説明したが、各羽根を構成する羽根部材の数は任意に変更可能である。
また、実施形態では、付勢部材の一例として、トーションばね(ねじりコイルばね)である付勢ばね41b、42b、51b、及び52bを例示したが、板ばね、圧縮コイルばね、もしくは引張コイル、またはこられのばねの組み合わせを用いてもよい。
また、実施形態では、第1羽根2及び第2羽根3の2つの羽根を備えた構成について説明したが、羽根を1つしか備えない構成を採用してもよい。この場合、撮像素子の制御により先幕(先羽根)を擬似的に実現し、後幕(後羽根)の走行により撮像を完了させる、電子先幕を採用したカメラに搭載されることになる。しかし、この場合であっても、撮像のために一方向に走行し、その後に撮影前のセット状態にするため逆方向に走行させることになる。そのため、一方向及び逆方向に羽根が走行する際に、第1羽根2または第2羽根3を適切な付勢力でガタ寄せする構成にできる。また、羽根が一方向及び逆方向に走行する際に付勢部材から羽根に対して与える付勢力の適切なバランスに調整することができるため、羽根を両方向にバランスよく安定的に走行させる構成にすることができる。
また、実施形態では、第1電磁アクチュエータ61及び第2電磁アクチュエータ62によって羽根が駆動される構成について説明したが、特開2002−049078号公報に示された、駆動ばねなどの付勢部材によって羽根が駆動される構成を採用してもよい。この場合、撮像時には、ばねなどによる駆動のため、第1羽根2及び第2羽根3の走行方向は、図1、図3、図5の順、または図5、図3、図1の順のいずれかの一方向となる。しかし、撮像後には撮像前のセット状態に戻す必要があるので、第1羽根2及び第2羽根3を逆方向にも走行させることになる。そのため、ばねなどにより羽根を駆動させる場合でも、一方向及び逆方向に羽根が走行する際には、上記の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、ばねにより羽根を駆動させる場合であっても、1つの羽根を備えた構成を採用してもよい。その場合であっても、上記したような電子先幕を採用したカメラに搭載されるシャッタと同様の作用効果を奏することができる。
また、ばねにより1つの羽根を駆動させる場合であっても、2つアームに掛け止めされた2つのばねのうちの一方のばねの一端を偏心ピンに掛け止めすることにより付勢力を調整可能な構成とすることができることは言うまでもない。
また、実施形態では、第1電磁アクチュエータ61及び第2電磁アクチュエータ62によって第1羽根2及び第2羽根3が駆動される構成について説明した。しかし、第1羽根2及び第2羽根3のいずれか一方を電磁アクチュエータで駆動し、他方をばねなどの付勢部材によって駆動させる構成にしてもよい。このような構成であっても、上記したような同じ駆動源により2つの羽根を駆動する場合と同様の効果を奏することができる。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のフォーカルプレンシャッタなどとして好適に適用される。
1…地板
1a…開口部
11…貫通孔
12…貫通孔
2…第1羽根
21〜24…羽根部材
3…第2羽根
31〜34…羽根部材
41…第1羽根用主アーム
42…第1羽根用従アーム
41a、42a…軸
41b…第1羽根用付勢ばね(第1付勢部材)
41b1…第1腕部
41b2…第2腕部
41b3…コイル部
41c…貫通孔
42b…第1羽根用付勢ばね(第2付勢部材)
42b1…第1腕部
42b2…第2腕部
42b3…コイル部
42c…貫通孔
43…第1羽根用駆動ピン
44、45…軸
51…第2羽根用主アーム
52…第2羽根用従アーム
51a、52a…軸
51b…第2羽根用付勢ばね(第3付勢部材)
51b1…第1腕部
51b2…第2腕部
51b3…コイル部
51c…貫通孔
52b…第2羽根用付勢ばね(第4付勢部材)
52b1…第1腕部
52b2…第2腕部
52b3…コイル部
52c…貫通孔
53…第2羽根用駆動ピン
54…偏心ピン
54a…回転軸
54b…調整軸
54c…頭部
54d…頭部孔
54e…かしめ部
55…軸
56…回転止め
6…駆動機構

Claims (9)

  1. 開口部を有する地板と、
    前記地板に取り付けられている2つの第1アームと、
    前記第1アームに取り付けられていて往復走行することで前記地板の開口部を開閉する第1羽根と、
    前記第1アームの一方を一方の走行方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記第1アームの他方を他方の走行方向に付勢する第2付勢部材と、を備える
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記第1羽根が走行する領域の略中間位置において、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材の付勢力は、略同じである、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材の少なくとも一つの一方の腕部は、前記地板に配置された偏心ピンに一端が掛け止めされている、
    請求項1または請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記地板に取り付けられている2つの第2アームと、
    前記第2アームに取り付けられていて往復走行することで前記地板の開口部を開閉する第2羽根と、
    前記第2アームの一方のアームを一方の走行方向に付勢する第3付勢部材と、
    前記第2アームの他方のアームを他方の走行方向に付勢する第4付勢部材と、を備える
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記第2羽根が走行する領域の略中間位置において、前記第3付勢部材と前記第4付勢部材の付勢力は、略同じである、
    請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記第3付勢部材及び前記第4付勢部材の少なくとも一つの一方の腕部は、前記地板に配置された偏心ピンに一端が掛け止めされている、
    請求項4または請求項5に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  7. 前記第1羽根及び前記第2羽根の少なくとも一方は、前記地板に配置される電磁アクチュエータにより駆動される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  8. 前記第1羽根及び前記第2羽根の少なくとも一方は、前記地板に配置される駆動機構のばねにより駆動される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタと、
    撮像素子と、
    を備える撮像装置。
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