JP2020097316A - 車体姿勢角推定装置 - Google Patents

車体姿勢角推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020097316A
JP2020097316A JP2018236283A JP2018236283A JP2020097316A JP 2020097316 A JP2020097316 A JP 2020097316A JP 2018236283 A JP2018236283 A JP 2018236283A JP 2018236283 A JP2018236283 A JP 2018236283A JP 2020097316 A JP2020097316 A JP 2020097316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
angle
acceleration
lateral
yaw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018236283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7234617B2 (ja
Inventor
大輝 森
Daiki Mori
大輝 森
服部 義和
Yoshikazu Hattori
義和 服部
豪軌 杉浦
Toshiki Sugiura
豪軌 杉浦
山口 裕之
Hiroyuki Yamaguchi
裕之 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2018236283A priority Critical patent/JP7234617B2/ja
Publication of JP2020097316A publication Critical patent/JP2020097316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7234617B2 publication Critical patent/JP7234617B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体の姿勢角を推定する車体姿勢角推定装置を実現する。【解決手段】車体周辺の画像情報を取得する撮像装置22と、撮像装置22が取得した画像情報から、目標経路と車体との横位置偏差及び車体のヨー角偏差を算出する画像情報処理部20と、横滑りを含む車体の運動との関係を表す式、及び車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式を用いて、横位置偏差、ヨー角偏差、車速センサ24から得られる前後速度、ヨーレートセンサ26から得られるヨーレート及び加速度センサ28から得られる加速度を含む実測値から、車体の横速度及び車体の姿勢角を推定する演算装置14と、を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、車体姿勢角推定装置に係り、特に、走行路と横滑りを含む車体の運動の関係に基づき、車体の姿勢角を推定する車体姿勢角推定装置に関する。
走行中の車体は、路面に対して前後運動、横運動及びヨー運動の3軸方向の運動を行うが、かかる運動の際に、車体は、地球座標系(すなわち大地)に対する角度である姿勢角が動的に変化する。例えば、旋回中の車体には、車体が左右方向に傾くロール角が生じる。また、加速している車体、及び減速している車体には、車体の進行方向に車体が傾くピッチ角が生じる。
車体のロール角及びピッチ角を把握できれば、車体の制御に係る操舵角、アクセル開度及びブレーキの強度の各々を適切に決定でき、車両の自動運転において、より安定した制御が可能となる。また、車体の姿勢角の的確な推定により、車両の地図上での移動量がより正確に算出できるので、自動運転において、車両の自己位置の推定がより適切に行える。
特許文献1には、車輪速センサと加速度センサとを用いて、車体の前後勾配を推定する路面勾配推定装置の発明が開示されている。
特許文献2には、車体のヨーレート、横加速度、前後加速度及び操舵角から車体の姿勢角を推定する道路形状予測装置の発明が開示されている。
特許文献3には、車体のヨーレート及び横加速度の値から路面キャンバ角を推定すると共に、車体の運動方程式から車体の横速度を推定する車線維持支援装置の発明が開示されている。
特開2017−144973号公報 特開2014−151853号公報 特開2017−13520号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、車体の旋回時の横滑りが考慮されていないので、横滑りが顕著になる交差点等を車体が走行する際に、ピッチ角の推定の精度が悪化するおそれがあった。
特許文献2に記載の発明は、使用している運動モデルに環境に対する柔軟性がなく、路面環境が変化した場合に、車体の姿勢角推定の精度が悪化するおそれがあった。
特許文献3に記載の発明は、操舵系の力学モデル及びタイヤの力学モデルを用いているが、特にタイヤの力学モデルは環境による変化が著しく、推定結果に悪影響を及ぼす恐れがある。また、上記のモデルは、車体の仕様に依存する部分が大きく、車体間の汎用性に難があるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体の姿勢角を精度よく推定する車体姿勢角推定装置を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車体姿勢角推定装置は、車体周辺の画像情報を取得する撮像装置と、前記撮像装置が取得した画像情報から、目標経路と車体との横位置偏差及び前記目標経路と車体のヨー角偏差を算出する画像情報処理部と、前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式、及び前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式を用いて、前記横位置偏差、前記ヨー角偏差、車速センサから得られる前後速度、ヨーレートセンサから得られるヨーレート及び加速度センサから得られる加速度を含む実測値から、前記車体の横速度及び前記車体の姿勢角を推定する演算部と、を含んでいる。
また、請求項2に記載の車体姿勢角推定装置は、請求項1に記載の車体姿勢角推定装置において、前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式は、前記前後速度から、前記ヨーレートと前記横位置偏差との積を減算したものを、前記ヨー角偏差を用いて補正した結果とヨー角偏差の正弦値との積から、前記横位置偏差の変化量と、前記車体のヨー運動に伴う車体重心位置に対する前記撮像装置の横速度とを減算した結果と、前記横速度とが等しい関係を表す式を含み、前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式は、前記前後速度の変化量から、前記ヨーレートと前記横速度との積及び重力加速度とピッチ角の正弦値との積を、減算した結果と、前記加速度センサから得られる前後加速度とが等しい関係を表す式を含み、前記演算部は、前記姿勢角として前記ピッチ角を推定する。
また、請求項3に記載の車体姿勢角推定装置は、請求項2に記載の車体姿勢角推定装置において、前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式は、前記横速度の変化量に、前記ヨーレートと前記前後速度との積及び重力加速度とロール角の正弦値と前記ピッチ角の余弦値との積を、加算した結果と、前記加速度センサから得られる横加速度とが等しい関係を表す式をさらに含み、前記演算部は、前記姿勢角として前記ピッチ角及び前記ロール角を推定する。
請求項4に記載の車体姿勢角推定装置は、請求項3に記載の車体姿勢角推定装置において、前記演算部は、前記ヨーレートに前記ピッチ角の変化量と前記ロール角の正弦値との積を加算した結果を前記ロール角の余弦値と前記ピッチ角の余弦値との積で除算して得た結果と、ヨー角の変化量とが等しい関係を表す式をさらに用いて、前記姿勢角として前記ピッチ角、前記ロール角及び前記ヨー角を推定する。
請求項5に記載の車体姿勢角推定装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体姿勢角推定装置において、前記演算部は、前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式に基づいて、前回推定された、前記横速度及び前記姿勢角を含む前記車体の状態量から、次時刻の前記車体の状態量を予測する予測部と、前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式を含む、予め定められた観測方程式を用いて算出される、前記予測された次時刻の前記車体の状態量に対応する、前記横位置偏差、前記ヨー角偏差、前記前後速度、前記ヨーレート及び前記加速度と、それぞれの前記実測値との差分、及び前回推定された前記車体の状態量に基づいて、前記予測部で予測された前記車体の状態量を補正することにより、前記横速度及び前記姿勢角を推定する更新部と、を含んでいる。
本発明によれば、撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体の姿勢角を精度よく推定する車体姿勢角推定装置を実現することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における座標系を示した概略図である。 撮像装置の位置、車両の重心、横位置偏差及びヨー角偏差の関係の一例を示した説明図である。 横滑りを含む車両の運動と目標経路との関係を示した説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置の入出力の概略を示した説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置の演算装置の機能ブロック図の一例である。 事前推定部の機能ブロック図の一例である。 フィルタリング部の機能ブロック図の一例である。 交差点での右左折時のように、横位置偏差とヨー角偏差とが大きい場合の車両の旋回の一例を示した概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置の入出力の概略を示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置の入出力の概略を示した説明図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10は、後述する演算装置14の演算に必要なデータ及び演算装置14による演算結果を記憶する記憶装置18と、撮像装置22が取得した画像情報から目標経路と車両との横位置偏差、車両のヨー角偏差及び目標経路の曲率を算出する画像情報処理部20と、画像情報処理部20が算出した横位置偏差、ヨー角偏差、曲率、車速センサ24が検出した前後速度、ヨーレートセンサ26が検出したヨーレート及び加速度センサが検出した加速度が入力される入力装置12と、入力装置12から入力された入力データ及び記憶装置18に記憶されたデータに基づいて車体の横速度及び車体の姿勢角の演算を行なうコンピュータ等で構成された演算装置14と、演算装置14で演算された姿勢角等を表示するCRT又はLCD等で構成された表示装置16と、で構成されている。
続いて、車体200の挙動に係る座標系を図2に示したように定義する。地球座標系204は地球平面を基準として重力加速度方向とzeとが平行で、yeが北方向を向いている座標系である。路面座標系206は、zrが車体200の重心を通り路面に垂直な方向に向き、xrは車両進行方向に向いている座標系である。車体座標系208は車体バネ上に固定された座標系で、zvは車体鉛直上方向、xvは車体進行方向を向いている。
また、オイラー姿勢角であるロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψは、地球座標系204に対して、図2に示したように定義される。例えば、ロール角φはx軸まわりの回転角であり、ピッチ角θは、y軸まわりの回転角であり、ヨー角ψは、z軸まわりの回転角である。また、ロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψの各々は、右ネジの方向(図2では、各々の矢印方向)の回転で正の値を示す。本実施の形態では、便宜上、後述するヨー角偏差は基準座標系を路面座標系206とし、さらに、本来は地球座標系204に対して定義されるオイラー姿勢角を、車体座標系208に対して、ロール角φv、ピッチ角θv及びヨー角ψvと定義する。以後、単に、ロール角φ、ピッチ角θ及びヨー角ψと記した場合は、基本的に、車体座標系208に対して定義された姿勢角であるとする。
本実施の形態は、撮像装置22で取得した画像情報、車速センサ24で検出した車速、ヨーレートセンサ26で検出した車体のヨーレート及び加速度センサ28で検出した車体の加速度を用いて車体200の横速度(以下、「車体横速度」と略記)及び姿勢角を算出する。本実施の形態では車体横速度の算出に際して、図3にあるように、目標位置Ptにおける目標経路220である走行車線の曲率ρに加え、センサ位置Psを基準とした目標位置Ptに対する横位置偏差e1とヨー角偏差e2とを想定する。なお、センサ位置Psは車体重心Prから車体200の前方方向に距離(車体重心Prとセンサ位置Psとのオフセット距離)lsで隔てられた位置にあり、車載カメラ等の撮像装置22が設けられている。図3に示したように、センサ位置Psを基準とした車体200の進行方向の移動量はxSであり、センサ位置Psを基準とした車体200の横方向の移動量はysである。
次に、車体横速度を推定する際に用いる、横滑りを含む車体200の運動と目標経路220との関係を図4に示す。一般に車体200は路面に対して横滑りをしており、横速度を有する運動を伴っている。車体200の挙動に対し、走行車線上の目標位置Ptは前後方向の速度のみを有し、横速度を有さない運動をしている。この特徴を利用し、車体200の運動と目標位置Ptの運動との差分を導出する事で、車体横速度を推定するのに必要な条件式を導出する事が可能になる。
本実施の形態では、図3、4のように各変数を設定する。目標経路220上の目標位置Ptは、接線方向の速度成分Utのみを持つとして、目標位置Ptの速度ベクトルをVt=[Ut 0]T、目標位置PtをPt=[xtt ]T、地球座標系のx軸方向に対する接線方向のヨー角をψtと定義する。さらに車体200は前後方向のみならず横速度を有するとして(車体スリップ角を有する)、路面座標系206の原点をPr=[xrr ]T、ヨー角をψr、車体200の各軸方向の速度成分を図4に示したように、νr=[Urr ]Tとする。本実施の形態では、後に車体座標系208を基準に計測されたセンサ情報との関係を容易にするため、偏差の基準座標系を路面座標系206とし、ヨー角偏差としてψet−ψrを定義する。
路面座標系206から見た目標位置Ptの偏差ベクトルをPe=[xee ]とすると、当該偏差ベクトルPeの微分は下記の2式で表される。
車載カメラ等の撮像装置22が取得した車体200周辺の画像情報を、画像情報処理部20において既知の手法によって画像解析することにより、目標位置Ptにおける走行車線の曲率ρに加え、センサ位置Psを基準とした目標位置Ptに対する横位置偏差e1とヨー角偏差e2とが抽出される。撮像装置22はセンサの一種であるから、当該撮像装置22で取得した画像情報から抽出した曲率ρ、横位置偏差e1及びヨー角偏差e2をセンサで取得されるセンサ情報とする。さらに、車速センサ24で検出する車体200の前後方向の速度である前後速度Ur及びヨーレートセンサ26で検出するヨーレートRrをセンサ情報として、上記式を変形すると、下記の3式が得られる。
さらに車体横速度VrとヨーレートRrとについて上記3式を整理すると、下記の式(1)、(2)、(3)が得られる。
上記の式(1)と式(3)から下記の式(4)が求められる。式(4)の右辺の変数は、いずれもセンサより取得可能である。従って、式(4)によれば、撮像装置22、車速センサ24及びヨーレートセンサ26で各々検出したデータに基づいて車体横速度Vrを算出できる。
式(4)は、前後速度Urから車体200のヨーレートRrと横位置偏差e1を乗算したRr1を減算することで旋回半径の補正を行い、さらにそれをヨー角偏差e2の余弦cose2で除算することで求めた目標経路220上の目標位置Ptの移動速度Ut(式(3)参照)に、ヨー角偏差e2の正弦sine2を乗算して得られる前後速度Urの目標経路220に対する垂直成分、言い換えれば、前後速度Urの車体座標系208のy座標成分であるUtsine2から、目標経路との横位置偏差e1の変化量(e1の微分値)と、車体200のヨー運動に伴う車体重心位置Prに対する撮像装置22の横速度Rrsを引いたものが、車体200の横速度Vrと一致することを示している。
なお、上記式(4)は、前後速度Urから、ヨーレートRrと横位置偏差e1との積を減算したものを、ヨー角偏差e2を用いて補正した結果とヨー角偏差e2の正弦値との積から、横位置偏差e1の変化量と、車体200のヨー運動に伴う車体重心位置Prに対する撮像装置22の横速度Rrsとを減算した結果と、車体200の横速度Vrとが等しい関係を表す式の一例である。
加速度センサ28からは、車体200の進行方向(x軸方向)の前後加速度axが得られ、さらに車体200の横方向(y軸方向)の加速度である横加速度ayが得られる。前後加速度ax及び横加速度ayの各々を検出するには、前後加速度ax検出用の加速度センサ28と、横加速度ay検出用の加速度センサ28とを各々備える。又は、前後加速度ax及び横加速度ayが共に検出可能な加速度センサ28を用いる。
加速度センサ28から得られる前後加速度ax及び横加速度ayの関係は、下記の車体200の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式(5)、(6)の通りになる。
基本的に、前後加速度axは、前後速度Urの微分であるが、車体200の横方向(y軸方向)の挙動であるヨーレートRr及び車体横速度Vrに影響される。また、重力加速度gも、前後加速度axに影響する。その結果、前後加速度axは、前後速度Urの微分値(変化量)から、上記の式(4)で示される車体横速度VrとヨーレートRrとの積及び重力加速度gとピッチ角θの正弦値との積を、減算した値に一致する。
また、基本的に、横加速度ayは、車体横速度Vrの微分であるが、ヨーレートRr及び前後速度Urに影響される。また、重力加速度gも、横加速度ayの値に影響する。その結果、横加速度ayは、車体横速度Vrの微分値(変化量)に、ヨーレートRrと前後速度Urとの積及び重力加速度gとロール角φの正弦値とピッチ角θの余弦値との積を、加算した値に一致する。
前述のように、車体横速度Vrは式(4)を用いて算出でき、前後加速度ax及び横加速度ayは、加速度センサ28で検出できる。従って、式(5)、(6)における未知数はロール角φ及びピッチ角θの2つなので、式(5)、(6)は一種の2元連立方程式となり、未知数であるロール角φ及びピッチ角θを算出できる。
また、オイラー姿勢角のピッチ角θの微分値と、車体方位角であるヨー角ψの微分値は、ピッチレートQ及びヨーレートRを用いて下記の式のように表される。
本実施の形態では、ピッチレートを検出するセンサの使用を想定していないので、上記2式からピッチレートQを消去すると、ヨー角ψの微分値(変化量)は下記の式で表される。
上記の式は、後述する本発明の第3の実施の形態において、ヨー角ψを算出する際に用いられる。なお、上記の式は、ヨーレートRにピッチ角θの変化量とロール角φの正弦値との積を加算した結果をロール角φの余弦値とピッチ角θの余弦値との積で除算して得た結果と、ヨー角の変化量とが等しい関係を表している。
図5は、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10の入出力の概略を示した説明図である。車体姿勢角推定装置10を構成する演算装置14には、画像情報処理部20から横位置偏差e1とヨー角偏差e2とが入力される。また、車速センサ24からは前後速度Ur、ヨーレートセンサ26からは車体200のヨーレートRr、加速度センサ28からは車体200の前後加速度axの各々が、演算装置14に入力される。なお、車体200の前後方向は、車体座標系208のx軸に平行な方向である。
演算装置14は、後述する演算処理によって、横位置偏差e1、ヨー角偏差e2、前後速度Ur、ヨーレートRr及び前後加速度axから車体横速度Vr及び車体姿勢角である車体ピッチ角θvを推定する。
本実施の形態では、上述の目標経路220と車体200の運動との関係を用いて、状態方程式f(x)を定義し、演算装置14における事前推定とフィルタリングのステップとで活用する。事前推定及びフィルタリングのステップの詳細については、後述する。
まず、撮像装置22より得られる目標経路220に対する横位置偏差e1、ヨー角偏差e2、前後速度Ur、ヨーレートRr及び前後加速度axの情報を用いて、車体横速度Vr及びピッチ角θvを推定する場合の状態方程式f(x)は、以下のように定義する。
かかる場合の状態方程式f(x)は、下記のような、時間tにおける状態量x(t)に対して、下記の式(7)の関係が成り立つ。

上記の状態量x(t)に対して、上記式(7)の関係が成り立つ状態方程式f(x)を下記のように立式する。
式(8)、(9)は、目標経路220と車体200との運動の関係を示した微分方程式である。
また、本実施の形態では、各状態に対するシステムノイズを下記のように定義する。
次にセンサによる観測量を下記のように定義する。
y=h(x)を満たす観測方程式h(x)は、下記の各式のように、状態量(右辺)と観測量(左辺)との対応を定義したものである。なお、一番下の式が、車体の前後加速度を含む前後方向の車体の運動の関係を表す式である。
ただし、各観測量に対する観測ノイズを下記のように定義する。
カルマンフィルタでは、式(8)、(9)を含む状態方程式f(x)の各々を離散化して使用する。従って、関数f(x)の入出力関係を、時間t=k、k−1に対して、x(k)=f(x(k−1))となる形で使用する。
図6は、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10の演算装置14の機能ブロック図の一例である。図6に示したように、演算装置14は、状態方程式f(x)を用いて、目標経路220である走行車線と横滑りを含む車体200の運動との関係に基づく状態の推定を行うと共に、車体の前後加速度を含む前後方向の車体の運動の関係を表す式を含む観測方程式h(x)を用いて、対応するセンサ情報を推定する事前推定部102と、事前推定部102が出力した事前推定値を、センサ情報を用いて補正するフィルタリング部104と、を含む。
カルマンフィルタは線形・非線形を含め種々の手法が提案されている。本実施の形態では、前述のように状態方程式f(x)が非線形である事を踏まえ、非線形カルマンフィルタを活用する例を示す。中でも状態方程式f(x)についての線形化を要さず、かつ計算負荷が比較的小さいアンセンティッドカルマンフィルタを一例として採用する。状態方程式f(x)が線形の場合は、線形カルマンフィルタを用いてもよいし、アンセンティッドカルマンフィルタ以外の非線形カルマンフィルタを用いてもよい。
図7は、事前推定部102の機能ブロック図の一例である。図7に示したように、事前推定部102は、第1アンセンティッド変換部102Aと第2アンセンティッド変換部102Bとを含む。
第1アンセンティッド変換部102Aは、状態方程式f(x)に基づいて状態量を更新する1回目のアンセンティッド変換(Unscented transfer)を行って、xの平均及びxの共分散行列を出力する。
第2アンセンティッド変換部102Bは、第1アンセンティッド変換部102Aが出力した状態量xの平均及び状態量xの共分散行列を用いて、観測方程式h(x)に従って、対応する観測量に変換する2回目のアンセンティッド変換を行う。
なお、アンセンティッド変換の目的は、ある非線形関数y=f(x)による変換において、下記の観測量yの平均及び共分散行列を精度よく求めることにある。
従って、本実施の形態は、平均値と標準偏差とに対応する2n+1個のサンプル(シグマポイント)を用いて、確率密度関数を近似することを特徴とする。
図7に示したように、第1アンセンティッド変換部102Aは、シグマポイント重み係数部102A1と、関数変換部102A2と、U変換部102A3と、を含む。また、第2アンセンティッド変換部102Bは、シグマポイント重み係数部102B1と、関数変換部102B2と、U変換部102B3と、を含む。
第1アンセンティッド変換部102Aのシグマポイント重み係数部102A1及び第2アンセンティッド変換部102Bのシグマポイント重み係数部102B1では、シグマポイントXi:i=0、1、2、…2nが、下記のように選択される。
ただし、スケーリングファクタκは、κ≧0となるように選択する。また、シグマポイントに対する重みは下記のように定義する。
第1アンセンティッド変換部102Aの関数変換部102A2における、非線形関数f(x)による各シグマポイントの変換は下記のようになる。下記は、第1アンセンティッド変換部102Aの関数変換部102A2での状態方程式f(x)による変換だが、第2アンセンティッド変換部102Bの関数変換部102B2での観測方程式h(x)を用いた変換では、観測値が得られる。
第1アンセンティッド変換部102AのU変換部102A3では、関数f(x)によって変換された値と、前述の重み係数とを用いて、下記のように状態量xの平均値と状態量xの共分散行列を算出する。なお、下記式中のQnはシステムノイズである。
第2アンセンティッド変換部102BのU変換部102B3では、下記の計算を行う。
図8は、フィルタリング部104の機能ブロック図の一例である。フィルタリング部104では、U変換部102B3で計算された、状態量の事前予測値に対応する観測値と、実際に観測された観測値との差を比較し、状態量の予測値を補正する処理を行う。
状態量の予測値を実際に観測された値でフィードバックする処理はカルマンゲイン(Kalman Gain)と呼ばれ、次式で計算される。なお、次式のRnは観測ノイズである。
次に、このカルマンゲインを用いて、状態量の事前予測値を補正する処理を次のように行う。
以上の事前推定部102及びフィルタリング部104の処理を各タイムステップごとに繰り返すことにより、車体横速度Vr及び車体ピッチ角θvを推定する。
車体横速度Vr及び車体ピッチ角θvを推定する場合、フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力し、上述のように2段階のアンセンティッド変換を行って状態量の事前予測値及び対応する観測値を計算する。計算した状態量の予測値は、フィルタリング部104でカルマンゲイン及び実際に観測された最新の観測値を用いて補正される。フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)は、記憶装置18に一時的にホールドし、記憶装置18にホールドしたx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力する。
この状態量の事前予測値の計算と実際に観測された最新の値での補正を繰り返すことによって車体横速度Vrと共に車体姿勢角である車体ピッチ角θvを推定する。
従来、車体姿勢角の推定では、車体横速度Vrを考慮していない場合が少なくない。図9に示したように、交差点での右左折又はレーンチェンジの場合には、横位置偏差e1とヨー角偏差e2とが増大し、車体横速度Vr及びヨーレートRrが大きくなるため、車体姿勢角の推定に大きな誤差が生じるおそれがある。現在の自動運転技術は、高速道路等の曲率ρが小さい比較的なめらかな道路線形を有する経路を前提としているが、今後は曲率ρが大きい一般道を含めた自動運転を行うには、低速で大きく曲がるような場合でも車体姿勢角の高精度な推定が求められる。
本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10は、既存の状態方程式に依存せず、かつ車体200の運動について近似をしていないので、車体200が目標経路220から大きく逸脱した場合でも正確に車体横速度Vr及び車体ピッチ角θvを推定することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10によれば、撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体200の車体横速度Vr及び車体ピッチ角θvを精度よく算出できる。
[第2の実施の形態]
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、後述するように、演算装置14の入出力が第1の実施の形態と若干相違するが、車体姿勢角推定装置の構成は、第1の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10と同一なので、当該構成についての詳細な説明は省略する。
図10は、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10の入出力の概略を示した説明図である。車体姿勢角推定装置10を構成する演算装置14には、画像情報処理部20から横位置偏差e1とヨー角偏差e2とが入力される。また、車速センサ24からは車体200の前後速度Ur、ヨーレートセンサ26からは車体200のヨーレートRr、加速度センサ28からは前後加速度ax及び横加速度ayの各々が、演算装置14に入力される。
演算装置14は、後述する演算処理によって、横位置偏差e1、ヨー角偏差e2、前後速度Ur、ヨーレートRr、前後加速度ax及び横加速度ayから車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを推定する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、目標経路220と車体200の運動との関係を用いて、状態方程式f(x)を定義し、演算装置14における事前推定とフィルタリングのステップとで活用する。
本実施の形態の状態方程式f(x)は、下記のような、時間tにおける状態量x(t)に対して、下記の式(10)の関係が成り立つ。

上記の状態量x(t)に対して、上記式(10)の関係が成り立つ状態方程式f(x)を下記のように立式する。
式(11)、(12)は、目標経路220と車体200との運動の関係を示した微分方程式である。
また、本実施の形態では、各状態に対するシステムノイズを下記のように定義する。
次にセンサによる観測量を下記のように定義する。
y=h(x)を満たす観測方程式h(x)は、下記の各式のように、状態量(右辺)と観測量(左辺)との対応を定義したものである。下から2番目の式が、車体の前後加速度を含む前後方向の車体の運動の関係を表す式であり、一番下の式が、車体の横加速度を含む横方向の車体の運動の関係を表す式である。
ただし、各観測量に対する観測ノイズを下記のように定義する。
カルマンフィルタでは、式(8)、(9)を含む状態方程式f(x)の各々を離散化して使用する。従って、関数f(x)の入出力関係を、時間t=k、k−1に対して、x(k)=f(x(k−1))となる形で使用する。以下、第1の実施の形態と同様に、事前推定部102及びフィルタリング部104の処理を各タイムステップごとに繰り返すことにより、車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを推定する。
車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを推定する場合も、フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力し、上述のように2段階のアンセンティッド変換を行って状態量の事前予測値及び対応する観測値を計算する。計算した状態量の予測値は、フィルタリング部104でカルマンゲイン及び実際に観測された最新の観測値で補正される。フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)は、記憶装置18に一時的にホールドし、記憶装置18にホールドしたx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力する。
この状態量の事前予測値の計算と実際に観測された最新の値での補正を繰り返すことにより、車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを精度よく推定できる。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、既存の状態方程式に依存せず、かつ車体200の運動について近似をしていないので、車体200が目標経路220から大きく逸脱した場合でも正確に車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを正確に推定することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10によれば、撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv及びロール角φvを精度よく算出できる。
[第3の実施の形態]
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、後述するように、演算装置14の入出力が第1の実施の形態と若干相違するが、車体姿勢角推定装置の構成は、第1の実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10と同一なので、当該構成についての詳細な説明は省略する。
図11は、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10の入出力の概略を示した説明図である。車体姿勢角推定装置10を構成する演算装置14には、画像情報処理部20から横位置偏差e1とヨー角偏差e2とが入力される。また、車速センサ24からは車体200の前後速度Ur、ヨーレートセンサ26からは車体200のヨーレートRr、加速度センサ28からは前後加速度ax及び横加速度ayの各々が、演算装置14に入力される。
演算装置14は、後述する演算処理によって、横位置偏差e1、ヨー角偏差e2、前後速度Ur、ヨーレートRr、前後加速度ax及び横加速度ayから車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及び車体方位角であるヨー角ψvを推定する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、目標経路220と車体200の運動との関係を用いて、状態方程式f(x)を定義し、演算装置14における事前推定とフィルタリングのステップとで活用する。
本実施の形態の状態方程式f(x)は、下記のような、時間tにおける状態量x(t)に対して、下記の式(13)の関係が成り立つ。
上記の状態量x(t)に対して、上記式(13)の関係が成り立つ状態方程式f(x)を下記のように立式する。
式(14)、(15)は、目標経路220と車体200との運動の関係を示した微分方程式である。
また、本実施の形態では、各状態に対するシステムノイズを下記のように定義する。
次にセンサによる観測量を下記のように定義する。
y=h(x)を満たす観測方程式h(x)は、下記の各式のように、状態量(右辺)と観測量(左辺)との対応を定義したものである。
ただし、各観測量に対する観測ノイズを下記のように定義する。
カルマンフィルタでは、式(8)、(9)を含む状態方程式f(x)の各々を離散化して使用する。従って、関数f(x)の入出力関係を、時間t=k、k−1に対して、x(k)=f(x(k−1))となる形で使用する。以下、第1の実施の形態と同様に、事前推定部102及びフィルタリング部104の処理を各タイムステップごとに繰り返すことにより、車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及びヨー角ψvを推定する。
車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及びヨー角ψvを推定する場合も、フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力し、上述のように2段階のアンセンティッド変換を行って状態量の事前予測値及び対応する観測値を計算する。計算した状態量の予測値は、フィルタリング部104でカルマンゲイン及び実際に観測された最新の観測値で補正される。フィルタリング部104が出力したx(k)、Px(k)は、記憶装置18に一時的にホールドし、記憶装置18にホールドしたx(k)、Px(k)を前回値として事前推定部102に入力する。
この状態量の事前予測値の計算と実際に観測された最新の値での補正を繰り返すことにより、車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及びヨー角ψvを精度よく推定できる。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、既存の状態方程式に依存せず、かつ車体200の運動について近似をしていないので、車体200が目標経路220から大きく逸脱した場合でも正確に車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及びヨー角ψvを正確に推定することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る車体姿勢角推定装置10によれば、撮像装置が取得した画像、車速、車体のヨーレート及び車体の加速度から車体200の車体横速度Vr、車体ピッチ角θv、ロール角φv及びヨー角ψvを精度よく算出できる。
10 車体姿勢角推定装置
12 入力装置
14 演算装置
16 表示装置
18 記憶装置
20 画像情報処理部
22 撮像装置
24 車速センサ
26 ヨーレートセンサ
28 加速度センサ
102 事前推定部
102A 第1アンセンティッド変換部
102A1 シグマポイント重み係数部
102A2 関数変換部
102A3 U変換部
102B 第2アンセンティッド変換部
102B1 シグマポイント重み係数部
102B2 関数変換部
102B3 U変換部
104 フィルタリング部
200 車両
204 地球座標系
206 路面座標系
208 車体座標系
220 目標経路

Claims (5)

  1. 車体周辺の画像情報を取得する撮像装置と、
    前記撮像装置が取得した画像情報から、目標経路と車体との横位置偏差及び前記目標経路と車体のヨー角偏差を算出する画像情報処理部と、
    前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式、及び前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式を用いて、前記横位置偏差、前記ヨー角偏差、車速センサから得られる前後速度、ヨーレートセンサから得られるヨーレート及び加速度センサから得られる加速度を含む実測値から、前記車体の横速度及び前記車体の姿勢角を推定する演算部と、
    を含む車体姿勢角推定装置。
  2. 前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式は、
    前記前後速度から、前記ヨーレートと前記横位置偏差との積を減算したものを、前記ヨー角偏差を用いて補正した結果とヨー角偏差の正弦値との積から、前記横位置偏差の変化量と、前記車体のヨー運動に伴う車体重心位置に対する前記撮像装置の横速度とを減算した結果と、前記横速度とが等しい関係を表す式を含み、
    前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式は、
    前記前後速度の変化量から、前記ヨーレートと前記横速度との積及び重力加速度とピッチ角の正弦値との積を、減算した結果と、前記加速度センサから得られる前後加速度とが等しい関係を表す式を含み、
    前記演算部は、前記姿勢角として前記ピッチ角を推定する請求項1に記載の車体姿勢角推定装置。
  3. 前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式は、前記横速度の変化量に、前記ヨーレートと前記前後速度との積及び重力加速度とロール角の正弦値と前記ピッチ角の余弦値との積を、加算した結果と、前記加速度センサから得られる横加速度とが等しい関係を表す式をさらに含み、
    前記演算部は、前記姿勢角として前記ピッチ角及び前記ロール角を推定する請求項2に記載の車体姿勢角推定装置。
  4. 前記演算部は、前記ヨーレートに前記ピッチ角の変化量と前記ロール角の正弦値との積を加算した結果を前記ロール角の余弦値と前記ピッチ角の余弦値との積で除算して得た結果と、ヨー角の変化量とが等しい関係を表す式をさらに用いて、前記姿勢角として前記ピッチ角、前記ロール角及び前記ヨー角を推定する請求項3に記載の車体姿勢角推定装置。
  5. 前記演算部は、前記目標経路上の目標点の移動と、横滑りを含む前記車体の運動との関係を表す式に基づいて、前回推定された、前記横速度及び前記姿勢角を含む前記車体の状態量から、次時刻の前記車体の状態量を予測する予測部と、
    前記車体の加速度を含む前後方向又は横方向の車体の運動の関係を表す式を含む、予め定められた観測方程式を用いて算出される、前記予測された次時刻の前記車体の状態量に対応する、前記横位置偏差、前記ヨー角偏差、前記前後速度、前記ヨーレート及び前記加速度と、それぞれの前記実測値との差分、及び前回推定された前記車体の状態量に基づいて、前記予測部で予測された前記車体の状態量を補正することにより、前記横速度及び前記姿勢角を推定する更新部と、
    を含む請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体姿勢角推定装置。
JP2018236283A 2018-12-18 2018-12-18 車体姿勢角推定装置 Active JP7234617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236283A JP7234617B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 車体姿勢角推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236283A JP7234617B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 車体姿勢角推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020097316A true JP2020097316A (ja) 2020-06-25
JP7234617B2 JP7234617B2 (ja) 2023-03-08

Family

ID=71106360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018236283A Active JP7234617B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 車体姿勢角推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7234617B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023013105A1 (ja) * 2021-08-02 2023-02-09 日立Astemo株式会社 進路推定装置、および、進路推定方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077349A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toyota Motor Corp 車両状態量推定装置及びその装置を用いた車両操舵制御装置
JP2009073466A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Toyota Central R&D Labs Inc 車両姿勢角推定装置及びプログラム
JP2013129289A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toyota Motor Corp 車両状態量推定装置、車両用操舵制御装置
JP6939759B2 (ja) * 2018-12-14 2021-09-22 株式会社豊田中央研究所 車両状態推定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077349A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toyota Motor Corp 車両状態量推定装置及びその装置を用いた車両操舵制御装置
JP2009073466A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Toyota Central R&D Labs Inc 車両姿勢角推定装置及びプログラム
JP2013129289A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toyota Motor Corp 車両状態量推定装置、車両用操舵制御装置
JP6939759B2 (ja) * 2018-12-14 2021-09-22 株式会社豊田中央研究所 車両状態推定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023013105A1 (ja) * 2021-08-02 2023-02-09 日立Astemo株式会社 進路推定装置、および、進路推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7234617B2 (ja) 2023-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Reina et al. Vehicle parameter estimation using a model-based estimator
JP5173854B2 (ja) センサドリフト量推定装置
Menhour et al. Coupled nonlinear vehicle control: Flatness-based setting with algebraic estimation techniques
JP7036080B2 (ja) 慣性航法装置
JP5029442B2 (ja) 車両姿勢角推定装置及びプログラム
US20140371990A1 (en) Sensor system comprising a vehicle model unit
JP2019513613A (ja) 車両を制御する方法、システム、及び非一時的コンピューター可読メモリ
CN109677415B (zh) 用于估计车辆的曲率半径的装置和方法
JP2019189121A (ja) 車両状態推定装置
JP2014240266A (ja) センサドリフト量推定装置及びプログラム
JP6939759B2 (ja) 車両状態推定装置
EP4033205A1 (en) Systems and methods for model based vehicle navigation
JP5206490B2 (ja) 車両接地面摩擦状態推定装置及びその方法
JP7206883B2 (ja) ヨーレート補正装置
JP7234617B2 (ja) 車体姿勢角推定装置
JP5091047B2 (ja) 車両姿勢角推定装置及びセンサドリフト推定装置
CN112577512A (zh) 一种基于轮速融合的状态量误差确定方法及车载终端
CN112577513A (zh) 一种状态量误差确定方法及车载终端
JP6900341B2 (ja) 位置算出装置及びダンプトラック
JP7360976B2 (ja) センサ誤差補正装置
CN115402337A (zh) 一种基于纵向动力学模型的轮胎侧偏刚度辨识方法及装置
JP6981459B2 (ja) センサ誤差補正装置
JP7028223B2 (ja) 自己位置推定装置
JP2014108728A (ja) 車体横滑り角推定装置
JP5128457B2 (ja) 車両姿勢角推定装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7234617

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150