JP2020097087A - ショットピーニング装置及び動力伝達装置の製造方法 - Google Patents

ショットピーニング装置及び動力伝達装置の製造方法 Download PDF

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敏弘 小田
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敏弘 小田
臼木 秀樹
Hideki Usuki
秀樹 臼木
谷 意公男
Ikuo Tani
意公男 谷
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【課題】鉄材から構成される被処理物に効果的に圧縮残留応力を付与しつつも、ショット球の錆びつきを抑制する。【解決手段】鉄材から構成される被処理物Wにショットピーニング処理を行うことにより被処理物Wの表面硬化を行うショットピーニング装置1であって、油及び鉄球の混合物Mを被処理物Wに噴射する噴射口3aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ショットピーニング装置及び動力伝達装置の製造方法に関する。
例えば、特許文献1に開示されるように鉄材などの表面硬化方法としてのショットピーニング処理が知られている。また、特許文献2に開示されるようにショットピーニング処理を行うにあたり水流を利用する方法が知られている。
特開2002−166365号公報 特開2011−56616号公報
鉄材の表面硬化にショットピーニング処理を行うにあたっては、効果的に圧縮残留応力を付与するため、鉄材と比重のほぼ等しいショット球を用いることが好ましい。しかしながら、ショット球として鉄球を水に混入させて噴射する場合、鉄球が錆びてしまう虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、鉄材から構成される被処理物に効果的に圧縮残留応力を付与しつつも、ショット球の錆びつきを抑制することを目的とする。
本発明のある態様のショットピーニング装置は、鉄材から構成される被処理物にショットピーニング処理を行うことにより前記被処理物の表面硬化を行うショットピーニング装置であって、油及び鉄球を前記被処理物に噴射する噴射口を有する。
本発明の別の態様によれば、動力伝達装置の製造方法であって、鉄材から構成される被処理物に油及び鉄球を噴射するショットピーニング処理を行う工程と、前記ショットピーニング処理が行われた被処理物を前記動力伝達装置の一部として組付ける工程と、を有する動力伝達装置の製造方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、潤滑油を用いて潤滑が行われる動力伝達装置の製造方法であって、鉄材から構成される被処理物に前記潤滑油と同一組成の油及び鉄球を噴射するショットピーニング処理を行う工程と、前記ショットピーニング処理が行われた被処理物を前記動力伝達装置の一部として組付ける工程と、を有する動力伝達装置の製造方法が提供される。
これらの態様によれば、鉄球を用いてショットピーニング処理を行うので、鉄材から構成される被処理物に効果的に圧縮残留応力を付与できる。また、ショットピーニング処理を行うにあたり、水ではなく油を用いるので、ショット球の錆びつきも抑制できる。
ショットピーニング装置の要部を示す図である。 動力伝達装置の製造方法の一例をフローチャートで示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、ショットピーニング装置1の要部を示す図である。ショットピーニング装置1は、タンク2と、噴射ノズル3と、フィルタ台4と、移送パイプ5と、移送ポンプ6と、ヒータ7と、バルブ8と、コントローラ9とを備える。
タンク2は、処理部2aとタンク部2bとを有する。処理部2aは、ショットピーニング処理が行われる部分であり、処理部2aには噴射ノズル3やフィルタ台4が設けられる。タンク部2bは、油及びショットピーニング処理に用いられるショット球としての鉄球を貯留する部分、つまり油及び鉄球の混合物Mを貯留する部分であり、処理部2aの下方に設けられる。このため、タンク部2bは、フィルタ台4の下方に配置される。タンク部2bは、処理部2aから分離して設けられてもよい。換言すれば、タンク2は処理部2aを別体とした構成とされてもよい。
噴射ノズル3には、移送パイプ5を介して混合物Mが供給されるとともに、エアパイプを介してエアAIRが供給される。エアAIRは例えば、コンプレッサにより供給することができる。噴射ノズル3は、供給されるエアAIRとともに混合物Mを噴射口3aから噴射する。噴射口3aは、混合物Mをショットピーニング処理の被処理物Wに噴射する。
被処理物Wは、変速機、減速機等の動力伝達装置の一部材であり、鉄材から構成される。鉄材と比重がほぼ等しい鉄球は、鉄材よりも比重が軽いアルミ、樹脂等からなるショット球を用いる場合よりもショットピーニングのエネルギーを向上させる。動力伝達装置では、潤滑油を用いて潤滑が行われ、ショットピーニング処理で噴射される油には、動力伝達装置に用いられる潤滑油と同一組成の油が用いられる。
フィルタ台4には、被処理物Wが載置される。フィルタ台4は、噴射された混合物Mの下方への通過を許容する。フィルタ台4を通過した混合物Mは、タンク部2bに回収される。
移送パイプ5は、タンク部2bと噴射ノズル3とを接続する。移送ポンプ6は、移送パイプ5に設けられ、タンク部2b内の混合物Mを噴射ノズル3に供給する。移送パイプ5及び移送ポンプ6は、タンク部2b内の混合物Mを回収して噴射口3aに移送する移送部を構成する。
ヒータ7は、タンク部2bに設けられる。ヒータ7は、タンク部2b内に設置されており、タンク部2b内に貯留された油を加熱する。ヒータ7は、供給される熱媒体とタンク部2b内に貯留された油との間で熱交換を行う。熱媒体には例えば、ボイラが供給する蒸気等を用いることができる。ヒータ7には例えば、防爆仕様の電気ヒータが用いられてもよい。
バルブ8は、ヒータ7に熱媒体を供給するパイプに設けられ、当該パイプを連通、遮断する。ヒータ7は、供給される熱媒体により、潤滑油と同一組成の油をショットピーニング処理時において動力伝達装置の使用時における油温を超えない温度に加熱する。ヒータ7は、開閉弁としてのバルブ8開弁時の熱媒体流量の設定により、このような加熱を行うよう構成される。バルブ8は例えば、ヒータ7の加熱動作中、つまりヒータ7がONのときに、タンク部2b内の油の温度に応じて開閉したり、開度を調整したりする構成とされてもよい。
コントローラ9は、ショットピーニング装置1を制御するためのコントローラであり、コントローラ9には、移送ポンプ6、バルブ8等が接続されている。コントローラ9には、操作パネル9aが設けられており、オペレータ操作によりショットピーニング装置1の起動等が行われる。
図2は、被処理物Wを一部材とする動力伝達装置の製造方法の一例をフローチャートで示す図である。
ステップS1では、ショットピーニング装置1が起動される。本実施形態では、オペレータによりショットピーニング装置1が起動されると、コントローラ9の制御のもと、ヒータ7がONとされ、バルブ8が開弁される。ヒータ7は例えば、ショットピーニング装置1の起動前に、オペレータ操作やタイマにより別途ONになるように構成されてもよい。これにより、ショットピーニング処理の開始前に事前に油温を高めることもできる。
ステップS2では、ワークとしての被処理物Wのセットが行われる。被処理物Wの設置は、オペレータにより行われる。被処理物Wのセットは例えば、フィルタ台4をワーク搬送部に含む搬送装置により行われてもよい。
ステップS3では、ショットピーニング装置1により、鉄材から構成される被処理物Wに混合物Mを噴射するショットピーニング処理が行われる。これにより、被処理物Wの表面硬化が行われる。ショットピーニング処理そのものは、ショットピーニング装置1により行われるが、ショットピーニング処理の実行、停止は例えば、オペレータ操作により行うことができる。
ステップS4では、被処理物Wの取り外しが行われ、ステップS5では、ショットピーニング処理が行われた被処理物Wが、動力伝達装置の一部として組み付けられる。ステップS5の後には、本フローチャートの処理は終了する。
次に、本実施形態の主な作用効果について説明する。
本実施形態におけるショットピーニング装置1は、鉄材から構成される被処理物Wにショットピーニング処理を行うことにより被処理物Wの表面硬化を行うショットピーニング装置1であって、油及び鉄球の混合物Mを被処理物Wに噴射する噴射口3aを有する。
このような構成によれば、鉄球を用いてショットピーニング処理を行うので、鉄材から構成される被処理物Wに効果的に圧縮残留応力を付与できる。また、ショットピーニング処理を行うにあたり、水ではなく油を用いるので、ショット球の錆びつきも抑制できる(請求項1に対応する効果)。
ここで、油を加熱するには例えば、移送パイプ5や噴射口3aにヒータを取り付けることも考えられる。しかしながらこの場合は、その近辺に油が滞留している時間が短く充分に熱することが困難となる。またこの場合は、油を安定した一定温度範囲に温度制御することが難しく、加熱不足や過熱状態となることがあるところ、加熱不足になると噴射口3aのノズル詰まりの生じる可能性が高まる。また、可燃性である油の過熱状態は防止すべきである。
このような事情に照らし、ショットピーニング装置1は、被処理物Wを載置するフィルタ台4と、フィルタ台4の下方に配置されたタンク部2bと、タンク部2b内の混合物Mを回収して噴射口3aへ移送する移送パイプ5及び移送ポンプ6とを有し、タンク部2bにヒータ7が設けられた構成とされる。
このような構成によれば、混合物Mが貯留されるタンク部2bにヒータ7を設けることで安定した一定温度範囲に油温制御することが可能になる(請求項2に対応する効果)。
ショットピーニング装置1では、被処理物Wは動力伝達装置の一部材とされ、油には動力伝達装置に用いられる潤滑油と同一組成の油が用いられる。
このような構成によれば、油の洗浄残りがあった場合でも動力伝達装置に悪影響を与えることを防止できる(請求項3に対応する効果)。
本実施形態における動力伝達装置の製造方法は、鉄材から構成される被処理物Wに油及び鉄球の混合物Mを噴射するショットピーニング処理を行う工程と、ショットピーニング処理が行われた被処理物Wを動力伝達装置の一部として組付ける工程と、を有する。
このような方法によれば、動力伝達装置を製造するにあたり、動力伝達装置の一部として組み付けられる被処理物Wに効果的に圧縮残留応力を付与しつつも、ショット球の錆びつきを抑制することができる(請求項4に対応する効果)。
本実施形態における動力伝達装置の製造方法は、潤滑油を用いて潤滑が行われる動力伝達装置の製造方法であって、鉄材から構成される被処理物Wに潤滑油と同一組成の油及び鉄球の混合物Mを噴射するショットピーニング処理を行う工程と、ショットピーニング処理が行われた被処理物Wを動力伝達装置の一部として組付ける工程と、を有する。
このような方法によれば、動力伝達装置を製造するにあたり、被処理物Wへの効果的な圧縮残留応力の付与及びショット球の錆びつきの抑制を図るとともに、油の洗浄残りがあった場合でも動力伝達装置が悪影響を受けることを防止できる(請求項5に対応する効果)。
動力伝達装置の使用時における油温は変動するところ、油温には最高温度が想定されており、この油温に耐えうる潤滑油が通常用いられる。
このような事情に鑑み、上記方法はさらに、潤滑油と同一組成の油をショットピーニング処理時において動力伝達装置の使用時における油温を超えない温度に加熱して噴射する方法とされる。
このような方法によれば、洗浄残りがあった場合でも、高温により劣化した油が動力伝達装置に悪影響を与えることを防止できる(請求項6に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 ショットピーニング装置
2 タンク
2b タンク部
3 噴射ノズル
3a 噴射口
4 フィルタ台
5 移送パイプ(移送部)
6 移送ポンプ(移送部)
7 ヒータ
M 混合物(油及び鉄球)
W 被処理物

Claims (6)

  1. 鉄材から構成される被処理物にショットピーニング処理を行うことにより前記被処理物の表面硬化を行うショットピーニング装置であって、
    油及び鉄球を前記被処理物に噴射する噴射口を有する、
    ことを特徴とするショットピーニング装置。
  2. 請求項1に記載のショットピーニング装置であって、
    前記被処理物を載置するフィルタ台と、
    前記フィルタ台の下方に配置されたタンク部と、
    前記タンク部内の前記油及び前記鉄球を回収して前記噴射口へ移送する移送部と、
    を有し、
    前記タンク部にはヒータが設けられている、
    ことを特徴とするショットピーニング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のショットピーニング装置であって、
    前記被処理物は動力伝達装置の一部材であり、
    前記油には前記動力伝達装置に用いられる潤滑油と同一組成の油が用いられる、
    ことを特徴とするショットピーニング装置。
  4. 動力伝達装置の製造方法であって、
    鉄材から構成される被処理物に油及び鉄球を噴射するショットピーニング処理を行う工程と、
    前記ショットピーニング処理が行われた被処理物を前記動力伝達装置の一部として組付ける工程と、
    を有することを特徴とする動力伝達装置の製造方法。
  5. 潤滑油を用いて潤滑が行われる動力伝達装置の製造方法であって、
    鉄材から構成される被処理物に前記潤滑油と同一組成の油及び鉄球を噴射するショットピーニング処理を行う工程と、
    前記ショットピーニング処理が行われた被処理物を前記動力伝達装置の一部として組付ける工程と、
    を有することを特徴とする動力伝達装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の動力伝達装置の製造方法であって、
    前記潤滑油と同一組成の油を前記ショットピーニング処理時において前記動力伝達装置の使用時における油温を超えない温度に加熱して噴射する、
    ことを特徴とする動力伝達装置の製造方法。
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