以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
実施形態1は、キャンペーンの対象者となるユーザの属性に合致するクーポンを特定し、特定したクーポンを当該ユーザに送信する形態に関する。図1は、クーポンの発行及び決済のシステムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、情報処理装置1、決済処理装置2、ユーザ情報処理端末3、店舗情報処理端末4及び依頼者情報処理端末5を含み、各装置はインターネット及び公衆回線網等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
情報処理装置1は、キャンペーンの対象となる商品、当該キャンペーンの対象者となるユーザの属性に合致するクーポン情報、及び該当クーポンの利用状況情報等、種々の情報処理、情報記憶及び情報の送受信を行う情報処理装置である。例えば、情報処理装置1はサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態において情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
決済処理装置2は、ユーザの属性、購買履歴、購買における信用取引がスコアリングされた与信情報、商品又はサービスの決済情報等、種々の情報処理、情報記憶及び情報の送受信を行う。決済処理装置2は、Origami Pay(登録商標)、Line Pay(登録商標)等の決済システムプラットフォームを搭載した情報処理装置である。例えば、決済処理装置2はサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態において決済処理装置2はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のため決済サーバ2と読み替える。
ユーザ情報処理端末3は、コード認識または近距離無線通信を利用した決済を実行可能な決済アプリケーションをインストールした端末装置である。ユーザ情報処理端末3は、クーポンの受信、決済システム経由で商品または受信されたクーポンを用いた決済処理等を行う。例えば、ユーザ情報処理端末3は、多機能端末、スマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)等のウェアラブルデバイス、タブレット、パーソナルコンピュータ等の情報処理機器である。サーバ1は、ユーザの属性に合致するクーポン等の情報をユーザ情報処理端末3に配信することができる。以下では簡潔のため、ユーザ情報処理端末3をユーザ端末3と読み替える。
店舗情報処理端末4は、売上実績、販売、在庫、決済等の情報処理及び送受信を行う端末装置である。例えば、POS(Point of Sales)システムを搭載したPOS端末及びパーソナルコンピュータ等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、店舗情報処理端末4を店舗端末4と読み替える。
依頼者情報処理端末5は、クーポンを発行した依頼者が利用している情報処理端末である。依頼者情報処理端末5は、ユーザが商品の購入に応じて、該ユーザの属性に合致するクーポンを該ユーザへ発行、又は発行されたクーポンに対する利用情報、アンケート等の受信を行う情報処理端末である。例えば、依頼者情報処理端末5は多機能端末、スマートフォン、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、依頼者情報処理端末5を依頼者端末5と読み替える。
続いて、本実施形態の概要を説明する。依頼者端末5は、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性をサーバ1に送信する。サーバ1は、依頼者端末5から送信された商品に関する情報、クーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性を受信して記憶する。なお、本実施形態では、ビール、化粧品等の商品を例にあげて説明するが、タクシー配車、マッサージ、レッスン等のサービスも商品に含まれるものとする。サーバ1は、決済サーバ2から当該キャンペーンの対象者となるユーザの属性を取得する。ユーザの属性は、例えば年齢、性別、住所、年収、食べ物の嗜好の情報、趣味の情報等であっても良い。
ユーザが当該商品を購入する場合、店舗端末4は、コードのリーダーまたはカメラを用いて該商品のコードを読み取る。コードは、一次元コード又は二次元コードを含む。一次元コードは、例えば縞模様状の線の太さによって数値または文字を表すバーコード(Barcode)であっても良い。二次元コードは、例えば横方向にしか情報を持たない一次元コードに対し、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のQRコード(登録商標)であっても良い。以下では、QRコードを用いて処理の流れを説明する。店舗端末4は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードにより商品の決済情報を取得する。商品の決済情報は、商品のカテゴリ、商品名、数量、価格、購買日時等を含む。
ユーザ端末3は、ユーザによる決済アプリケーションを起動する。ユーザ端末3は、決済アプリケーションによって、ユーザIDが含まれるQRコードを生成し、生成したQRコードを決済アプリケーション上に表示する。店舗端末4は、コードのリーダーまたはカメラを用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているQRコードを読み取る。店舗端末4は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードによりユーザIDを取得する。店舗端末4は、取得した商品の決済情報及びユーザIDを決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2は、店舗端末4から送信された商品の決済情報及びユーザIDを受信して記憶する。決済サーバ2は、受信した商品の決済情報及びユーザIDに基づき、決済処理を行う。該商品の決済処理が完了した後に、決済サーバ2は、ユーザIDに応じて、該ユーザの属性を取得する。決済サーバ2は、取得したユーザの属性、ユーザID及び商品の決済情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、決済サーバ2から送信されたユーザの属性、ユーザID及び商品の決済情報を受信し、受信したユーザの属性、ユーザID及び商品の決済情報に応じて、付与するクーポンを特定する。具体的には、サーバ1は、決済サーバ2から送信された商品の決済情報及びユーザの属性と、依頼者端末5から送信されたキャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性とを比較する。決済された商品とキャンペーンの対象となる商品が同じであり、かつ、商品を購入したユーザの属性とクーポンの発行対象者の属性が一致である場合、サーバ1は、該キャンペーンに対応するクーポンを取得して特定する。サーバ1は、ユーザIDに基づいてユーザの送信先を取得する。送信先は、例えば、決済アプリケーションによって商品が決済された際のアカウントであっても良く、または該ユーザのメールアドレスであっても良い。サーバ1は、取得したユーザの送信先宛に、特定したクーポンをユーザ端末3に送信する。
なお、上述した商品の決済処理に関しては、ストアスキャン方式の例を説明したが、これに限るものではない。例えば、ユーザ端末3によりユーザスキャン方式で決済処理が行われても良い。具体的には、店舗端末4は、二次元コードの生成ライブラリを利用し、商品のカテゴリ、商品名、数量、価格、購買日時、決済ID等を含む決済情報のQRコードを生成する。店舗端末4は、生成したQRコードを表示する。ユーザ端末3は、ユーザによる決済アプリケーションを起動し、店舗端末4が表示しているQRコードをカメラにより読み取る。ユーザ端末3は、決済アプリケーションによって、読み取ったQRコードを解析し、該商品の決済情報を取得する。ユーザ端末3は、取得した該商品の決済情報、及びユーザIDを決済サーバ2に送信する。決済サーバ2は、ユーザ端末3から送信された商品の決済情報及びユーザIDを受信し、商品の決済処理を行う。なお、商品の決済処理及びクーポンの特定処理に関しては、ストアスキャン方式での処理と同様であるため説明を省略する。
ユーザ端末3は、サーバ1から送信されたクーポンを受信する。受信されたクーポンには、ユーザID、クーポンID、クーポン種類、額面等の情報が含まれるQRコードが付加されている。ユーザ端末3は、受信したクーポンを決済アプリケーション上に表示する。ユーザが受け取ったクーポンを使用する場合、店舗端末4は、コードのリーダーまたはカメラを用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているクーポンのQRコードを読み取る。店舗端末4は、読み取ったQRコードを二次元コードの解析ライブラリにより解析し、ユーザID、クーポンID等を含むクーポンの決済情報を取得する。店舗端末4は、取得したクーポンの決済情報を決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2は、店舗端末4から送信されたクーポンの決済情報を受信し、受信したクーポンの決済情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、決済サーバ2から送信された決済対象のクーポンの決済情報を受信する。サーバ1は、受信したクーポンの決済情報から、該決済対象のクーポンの有効期間、使用可能な回数、クーポンの決済金額を取得する。サーバ1は、取得した有効期間、使用可能な回数、クーポンの決済金額と、サーバ1に記憶された該クーポンIDに対応する有効期間、使用可能な回数、クーポン額面と比較する。なお、本実施形態では、ユーザが無料でクーポンを使用するため、クーポンの決済金額がゼロである。サーバ1は、該クーポンが有効期間、使用回数、決済金額等の使用条件を満たしたと判定した場合、サーバ1は、該クーポンの決済指示を決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2は、サーバ1から送信された該クーポンの決済指示を受信した場合、該クーポンの決済情報を記憶して決済処理を行う。決済サーバ2は、ユーザID、クーポンID及びユーザ属性を含むクーポンの決済情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、決済サーバ2から送信されたクーポンの決済情報を受信して記憶する。サーバ1は、該クーポンが発行された発行依頼者宛に、クーポンの利用情報を依頼者端末5に送信する。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部12に記憶された制御プログラム1Pを読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、決済サーバ2、ユーザ端末3等との間で情報の送受信を行う。
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electronic Luminescent)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
読取部16は、CD(Compact Disc)−ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
大容量記憶部17は、例えばハードディスク等を含む大容量の記憶装置である。大容量記憶部17は、キャンペーンDB171、クーポンDB172及びクーポン使用履歴DB173を含む。
キャンペーンDB171は、ユーザIDに対応付けているユーザの属性情報と、商品、クーポン及び決済情報等とを関連づけて、種々の情報を記憶している。クーポンDB172は、クーポンに関するクーポンID、クーポンの種類、額面及び有効期間等の情報を記憶している。クーポン使用履歴DB173は、クーポンが使用された履歴情報を記憶している。履歴情報は、使用されたクーポンID、該クーポンが使用されたユーザID、該ユーザの属性、使用日時、使用店舗等を含む。
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
なお、本実施形態では、サーバ1は一台の情報処理装置であるものとして説明するが、複数台により分散して処理させても良く、または複数の仮想マシンにより構成されていても良い。
図3は、キャンペーンDB171のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。サーバ1は、依頼者端末5から送信されたキャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性を受信する。サーバ1は、受信した商品に関する情報と、クーポン及び発行対象者の属性とを関連づけてキャンペーンDB171に記憶する。なお、本実施形態では、上述した情報が依頼者端末5から送信されたが、これに限るものではない。例えば、サーバ1の制御部11は、入力部14により商品に関する情報、クーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性を受け付けて記憶しても良い。キャンペーンDB171は、ID列、ユーザID列、決済ID列、商品カテゴリ列、商品列、状態列、クーポンID列及び使用回数列を含む。
ID列は、キャンペーンを特定するための固有の識別情報を記憶している。ユーザID列は、ユーザを特定するユーザIDを記憶している。決済ID列は、商品または発行されたクーポンを用いた決済処理を特定する決済IDを記憶している。
商品カテゴリ列は、商品のカテゴリを記憶している。商品列は、商品の名称を記憶している。状態列は、クーポンの発行または使用等の状態に関する情報を記憶している。例えば、状態列には、「発行済」、「未発行」、「使用済」、「未使用」、「応募済」等の状態に関する情報を記憶しても良い。クーポンID列は、クーポンを特定するクーポンのIDを記憶している。使用回数列は、クーポンが使用された回数を記憶している。
図4は、クーポンDB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。クーポンDB172は、クーポンID列、種類列、使用可能回数列、クーポン額面列、対象者属性列、発行日時列及び有効期間列を含む。
クーポンID列は、各クーポンを識別するために、一意に特定されるクーポンのIDを記憶している。種類列は、クーポンの種類(例えば、ヘアーカラー無料サービス券、ネクタイ値引き、ソフトドリンク無料券等)を記憶している。使用可能回数列は、商品またはユーザごとのクーポンが使用可能な回数を記憶している。クーポン額面列は、商品を購入する際に代金として使用可能な金額を記憶している。対象者属性列は、クーポンの発行対象者の属性を記憶している。例えば、化粧品のクーポンが発行された場合、対象者属性列に「18歳以上」、「女性」等の発行対象者の属性が記憶されても良い。発行日時列は、クーポンを発行した日時情報を記憶している。有効期間列は、クーポンの利用可能な期間情報を記憶している。
図5は、クーポン使用履歴DB173のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。クーポン使用履歴DB173は、クーポンID列、ユーザID列、ユーザ属性列、使用日時列、使用店舗列、使用回数列、クーポン発行者列及び発行者メールアドレス列を含む。
クーポンID列は、使用されたクーポンのIDを記憶している。ユーザID列は、クーポンが使用されたユーザのIDを記憶している。ユーザ属性列は、クーポンが使用されたユーザの属性を記憶している。使用日時列は、クーポンが使用された日時情報を記憶している。使用店舗列は、クーポンが使用された店舗の情報を記憶している。使用回数列は、クーポンの使用回数を記憶している。クーポン発行者列は、使用されたクーポンの発行者の名称を記憶している。発行者メールアドレス列は、使用されたクーポンの発行者のメールアドレスを記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
図6は、決済サーバ2の構成例を示すブロック図である。決済サーバ2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25、読取部26及び大容量記憶部27を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部21はCPU、MPU、GPU等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2Pを読み出して実行することにより、決済サーバ2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図6では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部22はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部23は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1、ユーザ端末3等との間で情報の送受信を行う。
入力部24は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部21へ出力する。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
読取部26は、CD−ROM又はDVD−ROMを含む可搬型記憶媒体2aを読み取る。制御部21が読取部26を介して、制御プログラム2Pを可搬型記憶媒体2aより読み取り、大容量記憶部27に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部21が制御プログラム2Pをダウンロードし、大容量記憶部27に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ2bから、制御部21が制御プログラム2Pを読み込んでも良い。
大容量記憶部27は、例えばハードディスク等を含む大容量の記憶装置である。大容量記憶部27は、属性情報DB271及び決済情報DB272を含む。属性情報DB271は、ユーザの属性を記憶している。決済情報DB272は、商品の購買情報、決済情報等を記憶している。
なお、本実施形態において記憶部22及び大容量記憶部27は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部27は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部27は決済サーバ2に接続された外部記憶装置であっても良い。
なお、本実施形態では、決済サーバ2は一台の情報処理装置であるものとして説明するが、複数台により分散して処理させても良く、または複数の仮想マシンにより構成されていても良い。
図7は、属性情報DB271のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。属性情報DB271は、ユーザID列、性別列、年齢列、婚姻状況列、同居家族列、住所列、SNS(social networking service)利用状況列及びメールアドレス列を含む。
ユーザID列は、各ユーザを識別するために、一意に特定されるユーザのIDを記憶している。性別列は、ユーザの性別を記憶している。年齢列は、ユーザの年齢を記憶している。婚姻状況列は、ユーザの婚姻状況情報を記憶している。例えば、婚姻状況列に「既婚」、「未婚」等が記憶されても良い。同居家族列は、ユーザと同居している家族の人数を記憶している。住所列は、ユーザの現住所を記憶している。SNS利用状況列は、ユーザが利用しているSNSのアカウントのID等を記憶している。例えば、SNS利用状況列に、LINE(登録商標)ID等のSNS IDが記憶されても良い。また、SNS IDは決済アプリケーションと連携しても良い。例えば、ユーザによる商品またはクーポンの決済の度に、SNS IDを用いてアプリケーションにログインした場合、SNS IDがユーザ端末3からサーバ1に転送されても良い。メールアドレス列は、ユーザのメールアドレスを記憶している。
図8は、決済情報DB272のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ユーザが決済アプリケーションによって商品若しくはクーポンを決済した場合、該決済アプリケーションを通じて決済情報がユーザ端末3から決済サーバ2に転送されても良い。または、商品若しくはクーポンのコードを読み取った店舗端末4から、決済情報が決済サーバ2に転送されても良い。決済情報DB272は、決済ID列、ユーザID列、カテゴリ列、商品列、SKU(Stock Keeping Unit)列、数量列、価格列、購買店列及び購買日時列を含む。
決済ID列は、商品の購買に応じて各決済データを識別するために、一意に特定される決済のIDを記憶している。ユーザID列は、ユーザを特定するユーザのIDを記憶している。カテゴリ列は、購買された商品の種別を記憶している。商品列は、購買された商品の名称を記憶している。SKU列は、購買された商品に対する在庫管理の最小単位を記憶している。SKUは、受発注または在庫管理を行う最小の管理単位である。例えば、4色のカラーがあり、S・M・L・LLの4種類のサイズがあるTシャツに対し、16SKUが設定されても良い。数量列は、購買された商品の数量を記憶している。価格列は、購買された商品の価格を記憶している。購買店列は、商品が購買された店の名称を記憶している。購買日時列は、商品が購買された日時情報を記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、実施形態における他の記憶形態であっても良い。
図9は、ユーザ端末3の構成例を示すブロック図である。ユーザ端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35及び撮影部36を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部31はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3Pを読み出して実行することにより、ユーザ端末3に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図9では制御部31を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部32はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P又はデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1及び決済サーバ2等と情報の送受信を行う。入力部34は、キーボード、マウスまたは表示部35と一体化したタッチパネルでも良い。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。
撮影部36は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮影装置である。なお、撮影部36はユーザ端末3の中に内蔵せず、外部で直接にユーザ端末3と接続し、撮影可能な構成としても良い。ユーザ端末3の制御部31は、撮影部36を介して、一次元コードまたは二次元コードを読み取ることにより、ユーザ端末3にインストールされた決済アプリケーションを通じて決済することができる。なお、上述した決済方式に限るものではない。例えば、ユーザ端末3に搭載されたFelica(登録商標)チップを利用して決済しても良い。Felicaチップは、近距離無線通信の規格であるFelicaに従って、機械的な接触を通さずにデータを読み書きするチップである。Felicaチップにアンテナが内蔵されており、微弱な電波を利用してリーダーまたはライターと無線でデータを交信する。例えば、店舗端末4は、Felicaチップのリーダーを用いて、ユーザ端末3に内蔵されたFelicaチップから、予め登録されたユーザID、電子マネー及びクレジットカード等を含む決済情報を読み取る。店舗端末4は、Felicaチップから読み取った決済情報により決済処理を行う。以下では、一次元コードまたは二次元コードを用いた例を挙げて説明する。
図10は、店舗端末4の構成例を示すブロック図である。店舗端末4は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45及び撮影部46を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部41はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部42に記憶された制御プログラム4Pを読み出して実行することにより、店舗端末4に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図10では制御部41を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部42はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部41が処理を実行するために必要な制御プログラム4P又はデータ等を記憶している。また、記憶部42は、制御部41が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部43は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1、決済サーバ2及びユーザ端末3等と情報の送受信を行う。入力部44は、キーボード、マウスまたは表示部45と一体化したタッチパネルでも良い。また、入力部44は、一次元コードまたは二次元コードを読み込むコードリーダー、非接触型ICカードに記憶された情報を読み込むICカードのリーダーを含む。表示部45は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部41の指示に従い各種情報を表示する。撮影部46は、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ等の撮影装置である。なお、撮影部46は店舗端末4の中に内蔵せず、外部で直接に店舗端末4と接続し、撮影可能な構成としても良い。
図11は、依頼者端末5の構成例を示すブロック図である。依頼者端末5は、制御部51、記憶部52、通信部53、入力部54、表示部55及び撮影部56を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部51はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部52に記憶された制御プログラム5Pを読み出して実行することにより、依頼者端末5に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図11では制御部51を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部52はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部51が処理を実行するために必要な制御プログラム5P又はデータ等を記憶している。また、記憶部52は、制御部51が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部53は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1、決済サーバ2及びユーザ端末3等と情報の送受信を行う。入力部54は、キーボード、マウスまたは表示部55と一体化したタッチパネルでも良い。表示部55は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部51の指示に従い各種情報を表示する。撮影部56は、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ等の撮影装置である。なお、撮影部56は依頼者端末5の中に内蔵せず、外部で直接に依頼者端末5と接続し、撮影可能な構成としても良い。
図12は、ユーザの属性に合致するクーポンの特定及び送信の動作を説明する説明図である。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性をサーバ1に送信する。商品に関する情報は、商品カテゴリ及び商品の名称等を含む。クーポンは、クーポンの種類、使用可能な回数、クーポン額面、発行日時及び有効期間等を含む。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信された商品に関する情報、クーポン及び該クーポンの発行対象者の属性を受信する。サーバ1の制御部11は、クーポンIDを振って、クーポンの種類、使用可能な回数、クーポン額面、クーポンの発行対象者の属性、発行日時及び有効期間等を一つのレコードとしてクーポンDB172に記憶する。制御部11は、受信した商品に関する情報と、クーポン及び発行対象者の属性とを関連づけ、大容量記憶部17のキャンペーンDB171に記憶する。具体的には、制御部11は、キャンペーンIDを振って、商品カテゴリ、商品の名称、クーポンID等を一つのレコードとしてキャンペーンDB171に記憶する。
制御部11は、当該商品におけるキャンペーンの対象者となるユーザの属性の取得リクエストを通信部13により決済サーバ2に送信する。決済サーバ2は、ユーザの属性の取得リクエストに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271からユーザの属性を取得し、通信部23によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたユーザの属性を通信部13により受信する。
ユーザが当該商品を購入する場合、店舗端末4の制御部41は、入力部44に含まれたコードのリーダーまたは撮影部(カメラ)46を用いて該商品のQRコードを読み取る。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードにより商品の決済情報を取得する。ユーザ端末3の制御部31は、ユーザによる決済アプリケーションを起動する。制御部31は、決済アプリケーションによって、ユーザIDが含まれるQRコードを生成する。制御部31は、表示部35を介して、生成したQRコードを決済アプリケーション上に表示する。店舗端末4の制御部41は、コードのリーダーまたは撮影部46を用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているQRコードを読み取る。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードによりユーザIDを取得する。制御部41は、取得した商品の決済情報及びユーザIDを通信部43により決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、店舗端末4から送信された商品の決済情報及びユーザIDを受信する。制御部21は、受信した商品の決済情報及びユーザIDを大容量記憶部27の決済情報DB272に記憶する。具体的には、制御部21は、決済IDを振って、ユーザID、カテゴリ、商品、SKU、数量、価格、購買店及び購買日時を一つのレコードとして決済情報DB272に記憶する。制御部21は、該商品の決済情報及びユーザIDに基づき、決済処理を行う。該商品の決済処理が完了した後に、制御部21は、ユーザIDに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271から該ユーザの属性を取得する。決済サーバ2は、取得したユーザの属性、ユーザID及び商品の決済情報を通信部23によりサーバ1に送信する。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信されたユーザの属性、ユーザID及び商品の決済情報を受信する。制御部11は、受信したユーザの属性、及び商品の決済情報と、依頼者端末5から送信されたキャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性とをマッチングし、クーポンを特定する。具体的には、制御部11は、受信した決済の商品に基づき、大容量記憶部17のキャンペーンDB171から同じ商品に対応するクーポンIDを取得する。制御部11は、取得したクーポンIDに基づき、大容量記憶部17のクーポンDB172から、該クーポンIDに対応する対象者属性を取得する。制御部11は、クーポンDB172から取得した対象者の属性と、決済サーバ2から送信されたユーザの属性とを比較する。制御部11は、対象者の属性とユーザの属性が一致したと判定した場合、該クーポンIDによりクーポンを取得して特定する。
なお、クーポンの特定処理に関しては、上述した特定処理に限るものではない。例えば、予めキャンペーンの商品におけるクーポンの発行条件をユーザの属性に対応付け、記憶部12に記憶しても良い。ユーザが自身の属性に合致するキャンペーンの商品を購入する場合、制御部11は、記憶部12からクーポンの発行条件を取得し、取得したクーポンの発行条件を満たすか否かを判定する。制御部11は、クーポンの発行条件を満たしたと判定した場合、クーポンを特定する。また、ユーザ属性情報に基づき、制御部11は、AI(artificial intelligence)技術を用いてユーザの嗜好、習慣及び趣味等の情報を分析し、分析の結果に応じてクーポンを特定しても良い。なお、AI技術によるユーザの属性の取得処理に関しては、実施形態5で記述する。
サーバ1の制御部11は、ユーザの属性に合致するクーポンを特定した場合、該ユーザのIDに基づき、該ユーザの送信先を取得する。制御部11は、通信部13を介して、ユーザの送信先宛に、特定したクーポンをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33によりサーバ1から送信されたクーポンを受信し、受信したクーポンを決済アプリケーション上で表示部35により表示する。ユーザが受け取ったクーポンを使用した場合、店舗端末4の制御部41は、コードのリーダーまたは撮影部46を用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているクーポンのQRコードを読み取る。制御部41は、読み取ったQRコードを二次元コードの解析ライブラリにより解析し、ユーザID、クーポンID、ユーザの属性等を含むクーポンの決済情報を取得する。制御部41は、取得したクーポンの決済情報を通信部43により決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、店舗端末4から送信されたクーポンの決済情報を受信し、受信したクーポンの決済情報をサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信された決済対象のクーポンの決済情報を受信する。制御部11は、受信したクーポンの決済情報から、該決済対象のクーポンの有効期間、使用可能な回数、クーポンの決済金額を取得する。制御部11は、取得した有効期間、使用可能な回数、クーポンの決済金額と、大容量記憶部17のクーポンDB172に記憶された該クーポンIDに対応する有効期間、使用可能な回数、クーポン額面と比較する。制御部11は、該クーポンが有効期間、使用回数、決済金額等の使用条件を満たしたと判定した場合、制御部11は、該クーポンの決済指示を通信部13により決済サーバ2に送信する。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、サーバ1から送信された該クーポンの決済指示を受信した場合、該クーポンの決済情報を大容量記憶部27の決済情報DB272に記憶する。具体的には、制御部21は、決済IDを振って、ユーザID、カテゴリ、商品、SKU、数量、価格、購買店及び購買日時を一つのレコードとして決済情報DB272に記憶する。制御部21は、該クーポンの決済情報に基づいて決済処理を行い、ユーザID、クーポンID及びユーザ属性を含むクーポンの決済情報を通信部23によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信されたクーポンの決済情報を受信し、受信したクーポンの決済情報を大容量記憶部17に記憶する。具体的には、制御部11は、ユーザID及びクーポンIDに基づいて、キャンペーンDB171のクーポンの決済ID、利用状態等の情報を更新する。制御部11は、クーポンID、ユーザID、ユーザの属性、クーポンが使用された日時、クーポンが使用された店舗、使用回数、クーポンの発行者の名称及びメールアドレスを一つのレコードとしてクーポン使用履歴DB173に記憶する。
図13及び図14は、ユーザの属性に合致するクーポンの特定及び送信の処理手順を示すフローチャートである。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性を送信する(ステップS501)。サーバ1の制御部11は、通信部13により店舗端末4から送信された商品に関する情報、クーポン及び該クーポンの発行対象者の属性を受信する(ステップS101)。制御部11は、受信した商品に関する情報と、クーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性とを関連づけ、大容量記憶部17のキャンペーンDB171に記憶し、クーポンをクーポンDB172に記憶する。(ステップS102)。制御部11は、ユーザの属性の取得リクエストを通信部13により決済サーバ2に送信する(ステップS103)。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23によりサーバ1から送信されたユーザの属性の取得リクエストを受信する(ステップS201)。制御部21は、受信した取得リクエストに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271からユーザの属性を取得する(ステップS202)。制御部21は、通信部23により取得したユーザの属性をサーバ1に送信する(ステップS203)。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたユーザの属性を通信部13により受信する(ステップS104)。
ユーザが当該商品を購入する場合、店舗端末4の制御部41は、入力部44に含まれたコードのリーダーまたは撮影部(カメラ)46を用いて該商品のQRコードを読み取る(ステップS401)。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードにより商品の決済情報を取得する(ステップS402)。ユーザ端末3の制御部31は、ユーザによる決済アプリケーションを起動する(ステップS301)。制御部31は、決済アプリケーションによって、ユーザIDが含まれるQRコードを生成する(ステップS302)。制御部31は、表示部35を介して、生成したQRコードを決済アプリケーション上に表示する(ステップS303)。
店舗端末4の制御部41は、コードのリーダーまたは撮影部46を用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているQRコードを読み取る(ステップS403)。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードによりユーザIDを取得する(ステップS404)。制御部41は、取得した商品の決済情報及びユーザIDを含む商品の決済請求を通信部43により決済サーバ2に送信する(ステップS405)。決済サーバ2の制御部21は、店舗端末4から送信された商品の決済情報及びユーザIDを大容量記憶部27の決済情報DB272に記憶する(ステップS204)。制御部21は、商品の決済請求に応じて当該商品に対する決済処理を行う(ステップS205)。該商品の決済処理が完了した後に、制御部21は、ユーザIDに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271から該ユーザの属性を取得する(ステップS206)。決済サーバ2は、ユーザID、ユーザの属性及び商品の決済情報を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS207)。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信されたユーザID、ユーザの属性及び商品の決済情報を受信する(ステップS105)。制御部11は、受信した決済の商品に基づき、大容量記憶部17のキャンペーンDB171から同じ商品に対応するクーポンIDを取得する(ステップS106)。制御部11は、取得したクーポンIDに基づき、大容量記憶部17のクーポンDB172から、該クーポンIDに対応する対象者属性を取得する(ステップS107)。制御部11は、クーポンDB172から取得した対象者の属性と、決済サーバ2から送信された決済情報により取得したユーザの属性とを比較し(ステップS108)、対象者の属性とユーザの属性が一致するか否かを判定する(ステップS109)。制御部11は、対象者の属性とユーザの属性が一致したと判定した場合(ステップS109でYES)、該クーポンIDによりクーポンを取得する(ステップS110)。制御部11は、該商品を購入したユーザの属性からユーザの送信先を取得する(ステップS111)。ユーザの送信先は、例えば、ユーザのメールアドレスであっても良い。制御部11は、通信部13を介して、ユーザの送信先宛に、取得したクーポンをユーザ端末3に送信する(ステップS112)。ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたクーポンを通信部33により受信する(ステップS304)。制御部11は、対象者の属性とユーザの属性が一致していないと判定した場合(ステップS109でNO)、処理を終了する。
図15は、クーポンの決済の処理手順を示すフローチャートである。ユーザが受け取ったクーポンを使用した場合、ユーザ端末3の制御部31は、ユーザによるユーザ端末3にインストールされた決済アプリケーションを起動する(ステップS30a)。ユーザ端末3の制御部31は、表示部35を介して、決済アプリケーション上に使用対象のクーポンを表示する(ステップS30b)。店舗端末4の制御部41は、コードのリーダーまたは撮影部46を用いて、ユーザ端末3から決済アプリケーション上に表示されているクーポンのQRコードを読み取る(ステップS40a)。制御部41は、読み取ったQRコードを解析し、クーポンの決済情報を取得する(ステップS40b)。制御部41は、通信部43を介して、決済サーバ2にクーポンの決済請求を送信する(ステップS40c)。決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、店舗端末4から送信されたクーポンの決済請求を受信する(ステップS20a)。制御部21は、受信したクーポンの決済請求に応じて、決済対象となるクーポンの情報をサーバ1に送信する(ステップS20b)。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信された決済対象となるクーポンの情報を受信する(ステップS10a)。制御部11は、受信したクーポンの情報に基づき、該クーポンの有効期間を過ぎるか否かを判定する(ステップS10b)。具体的には、制御部11は、大容量記憶部17のクーポンDB172から、受信したクーポンのIDに対応する有効期間を取得する。制御部11は、取得したクーポンの有効期間に基づき、現時点が有効期間内であるか期間外であるかを判定する。
制御部11は、該クーポンの有効期間を過ぎたと判定した場合(ステップS10bでYES)、制御部11は、通信部13を介して、決済不可の指示を決済サーバ2に送信する(ステップS10h)。決済サーバ2は、通信部23を介して、サーバ1から送信された決済不可の指示を受信し(ステップS20g)、クーポンの決済請求の失敗指示を店舗端末4に送信する(ステップS20h)。店舗端末4の制御部41は、通信部43を介して、決済サーバ2から送信されたクーポンの決済請求の失敗指示を受信する(ステップS40d)。
制御部11は、該クーポンの有効期間を過ぎていないと判定した場合(ステップS10bでNO)、該クーポンに対する使用可能な回数を超えるか否かを判定する(ステップS10c)。具体的には、制御部11は、大容量記憶部17のクーポンDB172から、受信したクーポンのIDに対応する使用可能な回数を取得する。制御部11は、取得した使用可能な回数と受信したクーポンの使用回数とを比較して判定する。制御部11は、該クーポンに対する使用可能な回数を超えたと判定した場合(ステップS10cでYES)、ステップS10hに遷移する。
制御部11は、該クーポンに対する使用可能な回数を超えていないと判定した場合(ステップS10cでNO)、決済金額が正しいか否かを判定する(ステップS10d)。制御部11は、決済金額が正しくないと判定した場合(ステップS10dでNO)、ステップS10hに遷移する。制御部11は、決済金額が正しいと判定した場合(ステップS10dでYES)、通信部13を介して、該クーポンに対する決済指示を決済サーバ2に送信する(ステップS10e)。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、サーバ1から送信されたクーポンの決済指示を受信する(ステップS20c)。制御部21は、受信したクーポンの決済指示に応じて、クーポンの決済を行い(ステップS20d)、クーポンの決済情報を大容量記憶部27の決済情報DB272に記憶する(ステップS20e)。具体的には、制御部21は、決済IDを振って、ユーザID、カテゴリ、商品、SKU、数量、価格、購買店及び購買日時を一つのレコードとして決済情報DB272に記憶する。制御部21は、通信部23を介して、クーポンの決済情報をサーバ1に送信する(ステップS20f)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信されたクーポンの決済情報を受信する(ステップS10f)。制御部11は、受信したクーポンの決済情報に基づき、クーポンの利用情報を大容量記憶部17に記憶する(ステップS10g)。具体的には、制御部11は、受信したクーポンの決済情報に基づき、クーポンの決済ID、状態及び使用回数等を大容量記憶部17のキャンペーンDB171に更新する。制御部11は、クーポンID、ユーザID、ユーザの属性、クーポンが使用された日時、クーポンが使用された店舗、使用回数、クーポンの発行者の名称及びメールアドレスを一つのレコードとして大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173に記憶する。
続いて、決済アプリケーションによって使用されたユーザのクーポンの利用情報を、当該クーポンを発行した依頼者宛へ出力する処理を説明する。クーポンの利用情報は、クーポンの使用回数、及び当該クーポンが使用されたユーザの属性を含む。クーポンの使用回数をクーポンIDにより大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173の使用回数列から取得することができる。クーポンが使用されたユーザの属性をクーポンIDによりクーポン使用履歴DB173のユーザ属性列から取得することができる。
また、クーポンの利用情報に基づき、ユーザの属性別にクーポンの使用率を算出することが可能となる。例えば、制御部11は、クーポン使用履歴DB173のユーザ属性列を参照し、同じユーザの属性に対応する使用回数を加算して取得する。制御部11は、加算して取得した使用回数に対応するユーザの属性に基づき、通信部13を介して、決済サーバ2の大容量記憶部27の属性情報DB271から当該ユーザの属性と合致するユーザIDを取得する。なお、取得されたユーザIDが複数のユーザIDであっても良い。制御部11は、大容量記憶部17のキャンペーンDB171から、取得したユーザIDに対応するレコードの総数を統計して取得する。取得されたレコードの総数が、該ユーザの属性に合致するユーザに発行したクーポンの総数である。
制御部11は、取得したクーポンの使用回数とクーポンの総数との割合を算出する。算出された使用回数とクーポンの総数との割合が、ユーザの属性別にクーポンの使用率である。また、制御部11は、クーポン使用履歴DB173のユーザの属性例、使用日時列、使用店舗列を参照し、ユーザの属性ごとのクーポンの使用回数、使用日時ごとのクーポンの使用回数、使用店舗ごとのクーポンの使用回数を取得することができる。制御部11は、クーポンの使用率、ユーザの属性ごとのクーポンの使用回数、使用日時ごとのクーポンの使用回数、及び使用店舗ごとのクーポンの使用回数等の情報を含む利用情報のレポートを作成し、作成した利用情報のレポートをクーポンの発行者に送信しても良い。さらにまた、クーポン使用履歴DB173に記憶されたユーザの属性とクーポンの使用日時によって、曜日または時間帯別にクーポンの使用回数を取得することができる。例えば、曜日または時間帯別に、美容院のクーポンが利用された20代のユーザのクーポンの使用回数が取得され、20代のユーザに対する利用動向を把握することが可能となる。
サーバ1の制御部11は、使用されたクーポンの利用情報、及び使用されたクーポンの発行者の送信先を大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173から取得する。発行者の送信先は、例えば、クーポンの発行者のメールアドレスであっても良い。具体的には、制御部11、クーポン使用履歴DB173からクーポンID、ユーザID、クーポンが使用されたユーザの属性、使用日時、使用店舗、使用回数、クーポンの発行者の名称及びメールアドレスを取得する。制御部11は、通信部13を介して、取得したクーポンの発行者の送信先宛に、取得した
情報を依頼者端末5に送信する。なお、クーポンの利用情報がバッチ等により依頼者端末5に送信されても良い。
図16は、クーポンを発行した依頼者宛へクーポンの利用情報を出力する処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、使用されたクーポンの利用情報、及び使用されたクーポンの発行者の送信先を大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173から取得する(ステップS1a1)。制御部11は、通信部13を介して、取得したクーポンの発行者の送信先宛に、取得したクーポンの利用情報を依頼者端末5に送信する(ステップS1a2)。依頼者端末5の制御部51は、通信部53によりサーバ1から送信されたクーポンの利用情報を受信する(ステップS5a1)。
続いて、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定することにより、クーポンの再度特定の処理について説明する。なお、サーバ1は、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性を依頼者端末5から取得して記憶する処理に関しては、上述した処理と同様であるため説明を省略する。サーバ1の制御部11は、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定し、特定したユーザの属性に合致するクーポンを再度特定する。
具体的には、サーバ1の制御部11は、大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173から、クーポンを使用したユーザIDを取得する。制御部11、取得したユーザIDに基づいてユーザを特定し、特定したユーザの属性に合致するクーポンを再度特定する。なお、クーポンの再度特定の処理に関しては、上述したクーポンの特定処理と同様であるため説明を省略する。制御部11は、通信部13を介して、該ユーザIDを決済サーバ2に送信する。決済サーバ2の制御部21は、サーバ1から送信されたユーザIDを通信部23により受信する。制御部21は、受信したユーザIDに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271から該ユーザIDに対応するユーザの送信先を取得する。ユーザの送信先は、ユーザのメールアドレスであっても良い。制御部21は、通信部23を介して、取得したユーザの送信先をサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたユーザの送信先を通信部13により受信する。制御部11は、通信部13を介して、受信したユーザの送信先宛に、再度特定したクーポンをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたクーポンを受信し、表示部35により表示する。なお、再度特定したクーポンが使用される際の決済処理に関しては、初回特定されたクーポンの決済処理と同様であるため説明を省略する。
図17は、クーポンを使用したユーザにおけるクーポンの再度特定の処理手順を示すフローチャートである。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該クーポンの発行対象者の属性をサーバ1に送信する(ステップS521)。サーバ1の制御部11は、通信部13により依頼者端末5から送信された商品に関する情報、クーポン及び該クーポンの発行対象者の属性を受信する(ステップS121)。制御部11は、受信した商品に関する情報、クーポン及び該クーポンの発行対象者の属性を大容量記憶部17のキャンペーンDB171及びクーポンDB172に記憶する(ステップS122)。
サーバ1の制御部11は、大容量記憶部17のクーポン使用履歴DB173から、クーポンを使用したユーザIDを取得する(ステップS123)。制御部11、取得したユーザIDに基づいてユーザを特定し(ステップS124)、特定したユーザの属性に合致するクーポンを再度特定する(ステップS125)。制御部11は、通信部13を介して、該ユーザIDを決済サーバ2に送信する(ステップS126)。
決済サーバ2の制御部21は、サーバ1から送信されたユーザIDを通信部23により受信する(ステップS221)。制御部21は、受信したユーザIDに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271から該ユーザIDに対応するユーザの送信先を取得する(ステップS222)。制御部21は、通信部23を介して、取得したユーザの送信先をサーバ1に送信する(ステップS223)。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたユーザの送信先を通信部13により受信する(ステップS127)。制御部11は、通信部13を介して、受信したユーザの送信先宛に、再度特定したクーポンをユーザ端末3に送信する(ステップS128)。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたクーポンを受信し(ステップS321)、表示部35により表示する。
続いて、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定することにより、使用されたクーポンに対応するアンケートの送信処理について説明する。サーバ1の制御部11は、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定し、使用されたクーポンに対応するアンケートを取得する。制御部11は、通信部13を介して、取得したアンケートを特定したユーザのユーザ端末3に送信する。
図18は、クーポンを使用したユーザにアンケートを送信する際の処理手順を示すフローチャートである。依頼者端末5の制御部51は、アンケートを取得する(ステップS531)。アンケートが、入力部54により受け付けられても良く、または通信部53により図示しない外部装置から依頼者端末5に転送されても良い。更にまた、アンケートが予め依頼者端末5の記憶部52に記憶されても良い。制御部51は、通信部53を介して、取得したアンケートをサーバ1に送信する(ステップS532)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信されたアンケートを受信し(ステップS131)、受信したアンケートを記憶部12に記憶する(ステップS132)。
サーバ1の制御部11は、ユーザの特定処理を行う。なお、ユーザの特定処理に関しては、図17と重複するため、同一の符号を付して説明を省略する。制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信されたアンケートをキャンペーンID及びクーポンIDに対応付け、特定したユーザのユーザ端末3に送信する(ステップS133)。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33によりサーバ1から送信されたキャンペーンID、クーポンID及びアンケートを受信する(ステップS331)。制御部31は、入力部34または通信部33を介して、ユーザによるアンケートの回答を受け付ける(ステップS332)。制御部31は、受け付けたアンケートの回答をキャンペーンID及びクーポンIDに対応付け、通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS333)。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、ユーザ端末3から送信されたキャンペーンID、クーポンID及びアンケートの回答を受信し(ステップS134)、受信したキャンペーンID、クーポンID及びアンケートの回答を依頼者端末5に送信する(ステップS135)。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、サーバ1から送信されたキャンペーンID、クーポンID及びアンケートの回答を受信し(ステップS533)、受信したキャンペーンID、クーポンID及びアンケートの回答を記憶部52に記憶する(ステップS534)。なお、上述したアンケートの回答の送受信の処理方式に限るものではない。例えば、アンケートの回答がユーザ端末3から直接に依頼者端末5に送信されても良い。
続いて、ユーザが未使用のクーポンを削除した場合、クーポンを発行した依頼者宛へ、クーポンの削除情報を出力する処理について説明する。ユーザ端末3の制御部31は、ユーザによる未使用のクーポンの削除を受け付け、通信部33を介して、当該クーポンの削除情報をサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13によりユーザ端末3から送信されたクーポンの削除情報を受信して記憶する。制御部11は、当該クーポンを発行した依頼者端末5に受信した削除情報を通信部13により送信する。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、サーバ1から送信されたクーポンの削除情報を受信する。なお、本実施形態では、クーポンの削除情報がサーバ1から依頼者端末5に送信されたが、これに限るものではない。例えば、クーポンの削除情報がユーザ端末3から直接に依頼者端末5に送信されても良い。
図19は、クーポンを発行した依頼者宛へクーポンの削除情報を出力する処理手順を示すフローチャートである。ユーザ端末3の制御部31は、ユーザ端末3にインストールされた決済アプリケーションを起動する(ステップS341)。制御部31は、決済アプリケーション上に、発行されたクーポンを表示部35により表示する(ステップS342)。制御部31は、入力部34により、ユーザが未使用のクーポンを削除した操作を受け付ける(ステップS343)。例えば、決済アプリケーション上に未使用のクーポンが表示された場合、「削除」ボタンが表示されても良い。ユーザが「削除」ボタンを押下した場合、ユーザ端末3の制御部31は、該クーポンの削除の指示を入力部34により受け付ける。制御部31は、通信部33を介して、当該クーポンの削除情報をサーバ1に送信する(ステップS344)。クーポンの削除情報は、ユーザID、クーポンID、当該クーポンを所有するユーザの属性及び削除日時等を含む。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、ユーザ端末3から送信されたクーポンの削除情報を受信し(ステップS141)、受信した削除情報を大容量記憶部17に記憶する(ステップS142)。具体的には、制御部11は、受信した削除情報をユーザID、クーポンIDに関連づけ、大容量記憶部17のキャンペーンDB171の状態列に「削除済」を記憶する。制御部11は、ユーザID、クーポンID、ユーザの属性等を含む削除情報を依頼者端末5に送信する(ステップS143)。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、サーバ1から送信されたクーポンの削除情報を受信する(ステップS541)。
本実施形態によると、ユーザがキャンペーンの対象となる商品の購入に応じて、ユーザの属性に合致するクーポンを特定することにより、潜在顧客の発掘及び有効な販売促進等を実現することが可能となる。
本実施形態によると、クーポンを発行した依頼者宛へ使用されたクーポンの利用情報を出力することにより、クーポンの利用度合、利用者の情報等を把握することが可能となる。
本実施形態によると、クーポンを使用したユーザにおける該ユーザの属性に合致するクーポンを再度特定して発行することが可能となる。
本実施形態によると、クーポンを使用したユーザにおける当該クーポンに対応するアンケートを送信することが可能となる。
本実施形態によると、ユーザが未使用のクーポンを削除した場合、当該クーポンを発行した依頼者宛へクーポンの削除情報を出力することが可能となる。
(実施形態2)
実施形態2は、キャンペーンの対象者となるユーザの属性に合致するフリークエントプログラムを特定し、特定したフリークエントプログラムを当該ユーザに送信する形態に関する。
図20は、実施形態2のサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。サーバ1の大容量記憶部17は、フリークエントプログラムDB174を含む。フリークエントプログラムDB174は、フリークエントプログラムに関するフリークエントプログラムID、参加必要な回数、当該フリークエントプログラムに応じて提供されるクーポンID、応募期間及び規定ポイント数等の情報を記憶している。
図21は、実施形態2のキャンペーンDB171のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図3と重複する内容については説明を省略する。キャンペーンDB171は、サブID列、フリークエントプログラムID列、購買回数列及びポイント数列を含む。サブID列は、フリークエントプログラムにおける商品の決済の度に、キャンペーンIDに対する固有の子識別情報を記憶している。キャンペーンIDごとに、同じフリークエントプログラムに提供される商品の決済によってそれぞれのサブIDが振られても良い。フリークエントプログラムID列は、商品に応じて提供されるフリークエントプログラムを特定するフリークエントプログラムのIDを記憶している。購買回数列は、フリークエントプログラムに応募しているユーザが、該当フリークエントプログラムに提供される商品を購買した回数を記憶している。ポイント数列は、フリークエントプログラムに応募しているユーザに対し、商品の決済の度に加算されたポイント数を記憶している。
図22は、フリークエントプログラムDB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。フリークエントプログラムDB174は、フリークエントプログラムID列、購買回数列、クーポンID列、応募期間列、規定ポイント数列及び対象者属性列を含む。
フリークエントプログラムID列は、各フリークエントプログラムを識別するために、一意に特定されるフリークエントプログラムのIDを記憶している。購買回数列は、フリークエントプログラムに応募しているユーザがクーポンを獲得するため、商品を購買するのに必要な回数を記憶している。クーポンID列は、フリークエントプログラムに応募しているユーザにクーポンを発行する条件を満たした場合、該当ユーザへ発行するクーポンのIDを記憶している。応募期間列は、フリークエントプログラムの応募可能な期間情報を記憶している。規定ポイント数列は、クーポンを獲得するための必要なポイント数を記憶している。対象者属性列は、フリークエントプログラムに応募可能な対象者の属性を記憶している。
図23は、ユーザの属性に合致するフリークエントプログラムの特定及び送信の動作を説明する説明図である。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するフリークエントプログラム、及び該フリークエントプログラムに応募可能な対象者の属性をサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信された商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を受信する。
制御部11は、受信した商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を大容量記憶部17に記憶する。具体的には、制御部11は、商品に関する情報と、フリークエントプログラムとを関連づけ、一つのレコードとして大容量記憶部17のキャンペーンDB171に記憶する。制御部11は、フリークエントプログラムIDを振って、購買回数、クーポンID、応募期間、規定ポイント数及び応募可能な対象者の属性を一つのレコードとして大容量記憶部17のフリークエントプログラムDB174に記憶する。
制御部11は、当該商品に対するキャンペーンの対象者となるユーザの属性の取得リクエストを決済サーバ2に送信する。決済サーバ2は、ユーザの属性の取得リクエストに応じて、大容量記憶部27の属性情報DB271からユーザの属性を取得し、通信部23によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたユーザの属性を通信部13により受信する。
サーバ1の制御部11は、商品に関する情報、及び当該商品が購入されたユーザの属性に基づき、当該商品に応じて提供されるフリークエントプログラムを特定する。フリークエントプログラムは、店舗等で商品を購入した買物金額またはポイントの累計によって特典を与えるプログラムである。なお、フリークエントプログラムの特定処理に関しては、実施形態1でのクーポンの特定処理と同様であるため説明を省略する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、特定したフリークエントプログラムをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたフリークエントプログラムを通信部33により受信する。
図24は、フリークエントプログラムに応募しているユーザにクーポンを送信する動作を説明する説明図である。ユーザ端末3の制御部31は、入力部34または通信部33によりフリークエントプログラムへの応募を受け付け、通信部33によりサーバ1にフリークエントプログラムへの応募情報を送信する。制御部31は、ユーザがフリークエントプログラムにおける提供される商品を購入した際の決済処理を決済アプリケーションによって行う。なお、決済処理に関しては、実施形態1での決済処理と同様であるため説明を省略する。
決済サーバ2の制御部21は、決済アプリケーションによって商品の決済の度に、クーポンを獲得するためのポイント数を所定ルールで加算する。例えば、1件商品の購入につき100ポイントが進呈される。制御部21は、通信部23を介して、加算したポイント数をユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、決済サーバ2から送信されたポイント数を受信し、受信したポイント数に基づいて集計情報を表示部15により表示する。なお、集計情報の表示形式に関しては後述する。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、フリークエントプログラムに応募しているユーザに対するポイント数を決済サーバ2から取得し、取得したポイント数が規定ポイント数に達すか否かを判定する。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達したと判定した場合、当該フリークエントプログラムに定められたクーポンを特定する。具体的には、制御部11は、フリークエントプログラムIDに基づき、大容量記憶部17のフリークエントプログラムDB174の規定ポイント数列から規定ポイント数を取得する。制御部11は、取得したポイント数と規定ポイント数とを比較し、規定ポイント数に達した場合、フリークエントプログラムDB174のクーポンID列から、当該フリークエントプログラムIDに対応するクーポンIDを取得する。制御部11は、取得したクーポンIDに基づき、クーポンDB172からクーポンを取得して特定する。制御部11は、通信部13を介して、特定したクーポンをユーザ端末3に送信する。
図25は、フリークエントプログラムにおけるクーポン獲得のイメージ図である。ユーザ端末3の制御部31は、決済アプリケーション経由でフリークエントプログラムにおける商品の決済の度に、決済サーバ2から当該フリークエントプログラムに応募しているユーザに対するポイント数を通信部33により取得する。制御部31は、取得したポイント数に基づき、集計情報を表示部35により表示する。本実施形態では、集計情報がポイント数の文字表示形式とスタンプの表示形式で同時に表示される。スタンプの表示形式に関しては、例えば100ポイントにつき1スタンプ相当として、900ポイント数が獲得された場合、9スタンプが表示される。なお、集計情報は上述した表示形式に限るものではない。例えば、集計情報がシール、くじ引き等の形式で表示されても良い。
ユーザが獲得したポイント数が規定ポイント数に達した場合、サーバ1の制御部11は、当該フリークエントプログラムに定められたクーポンを特定し、特定したクーポンを通信部13によりユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたクーポンを通信部33により受信する。制御部31は、ユーザ端末3にインストールされた決済アプリケーション上に、受信したクーポンを表示部35により表示する。図示のように、発行されたクーポンにクーポンの決済情報を含むコードが付加されても良い。この場合、店舗端末4での撮影部46を用いて生成されたクーポンのコードの読み取り、ユーザ端末3の制御部31が受信したクーポンを決済する。
図26及び図27は、フリークエントプログラムに応募しているユーザにクーポンの送信の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS153〜S154(S103〜S104)、及びステップS251〜S253(S201〜S203)に関しては、図13と重複するため説明を省略する。
依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するフリークエントプログラム、及び該フリークエントプログラムに応募可能な対象者の属性をサーバ1に送信する(ステップS551)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信された商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を受信する(ステップS151)。制御部11は、受信した商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を大容量記憶部17のキャンペーンDB171及びフリークエントプログラムDB174に記憶する(ステップS152)。制御部11は、受信したキャンペーンの対象となる商品に関する情報、及び当該キャンペーンの対象者となるユーザの属性に基づき、当該商品に応じて提供されたフリークエントプログラムを特定する(ステップS155)。制御部11は、通信部13を介して、特定したフリークエントプログラムをユーザ端末3に送信する(ステップS156)。ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたフリークエントプログラムを通信部33により受信する(ステップS351)。
ユーザ端末3の制御部31は、フリークエントプログラムにおける商品の決済請求を通信部33により決済サーバ2に送信する(ステップS352)。決済サーバ2の制御部21は、当該商品に対する決済処理を行い(ステップS254)、決済情報を大容量記憶部27の決済情報DB272に記憶する(ステップS255)。具体的には、制御部21は、決済IDを振って、ユーザID、カテゴリ、商品、SKU、数量、価格、購買店及び購買日時を決済情報DB272に一つのレコードとして記憶する。制御部21は、クーポンを獲得するためのポイント数を所定ルールで加算し(ステップS256)、加算したポイント数(現時点で獲得されたポイント数)を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS257)。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信されたポイント数を受信し(ステップS156)、受信したポイント数をユーザ端末3に送信する(ステップS157)。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたポイント数を受信し(ステップS353)、受信したポイント数を表示部35により表示する(ステップS354)。なお、加算されたポイント数が決済サーバ2から直接にユーザ端末3に送信されても良い。
サーバ1の制御部11は、受信したポイント数が規定ポイント数に達すか否かを判定する(ステップS158)。制御部11は、受信したポイント数が規定ポイント数に達したと判定した場合(ステップS158でYES)、当該フリークエントプログラムに定められたクーポンを特定する(ステップS159)。制御部11は、通信部13を介して、特定したクーポンをユーザ端末3に送信する(ステップS160)。制御部11は、受信したポイント数が規定ポイント数に達していないと判定した場合(ステップS158でNO)、ステップS156処理に戻る。
ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたクーポンを通信部33により受信し(ステップS355)、クーポンの決済請求を決済サーバ2に送信する(ステップS356)。決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、ユーザ端末3から送信されたクーポンの決済請求を受け付けた場合、クーポンの決済処理を行う(ステップS258)。
続いて、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定することにより、フリークエントプログラムの再度特定の処理について説明する。なお、サーバ1は、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するクーポン、及び該フリークエントプログラムに参加可能な対象者の属性を依頼者端末5から取得して記憶する処理に関しては、上述した処理と同様であるため説明を省略する。サーバ1の制御部11は、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定し、特定したユーザの属性に合致するフリークエントプログラムを再度特定する。なお、フリークエントプログラムの再度特定の処理に関しては、実施形態1でのクーポンの再度特定処理と同様であるため説明を省略する。制御部11は、通信部13を介して、再度特定したフリークエントプログラムをユーザ端末3に送信する。
図28は、クーポンを使用したユーザにおけるフリークエントプログラムの再度特定の処理手順を示すフローチャートである。依頼者端末5の制御部51は、通信部53を介して、キャンペーンの対象となる商品に関する情報、該キャンペーンに対応するフリークエントプログラム、及び該フリークエントプログラムに参加可能な対象者の属性をサーバ1に送信する(ステップS571)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5から送信された商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を受信する(ステップS171)。制御部11は、受信した商品に関する情報、フリークエントプログラム及び対象者の属性を大容量記憶部17のキャンペーンDB171及びフリークエントプログラムDB174に記憶する(ステップS172)。
サーバ1の制御部11は、決済アプリケーションによってクーポンを使用したユーザを特定する(ステップS173)。なお、ユーザの特定処理に関しては、実施形態1のユーザの特定処理と同様であるため説明を省略する。制御部11は、特定したユーザの属性に合致するフリークエントプログラムを再度特定し(ステップS174)、再度特定したフリークエントプログラムを通信部13によりユーザ端末3に送信する(ステップS175)。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたフリークエントプログラムを受信する(ステップS371)。
本実施形態によると、ユーザがフリークエントプログラムに応募し、フリークエントプログラムにおける商品の決済の度に、クーポンを獲得するためのポイント数を加算することができる。加算されたポイント数が規定ポイント数に達した場合、当該フリークエントプログラムに定められたクーポンを特定してユーザに発行することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態3は、フリークエントプログラムに参加する店舗以外のメンバー店舗のクーポンをユーザに発行する形態に関する。フリークエントプログラムに参加する第1の店舗は、該第1の店舗以外の登録済のメンバー店舗の選択を受け付ける。フリークエントプログラムに応募しているユーザに対するポイント数が規定ポイント数に達した場合、選択されたメンバー店舗で使用可能なクーポンをユーザに発行することができる。ユーザが当該クーポンを使用した場合、第1の店舗から当該クーポンを発行したメンバー店舗へ、当該クーポンの額面の一部金額または全金額を決済する。よって、ユーザが無料でメンバー店舗から発行されたクーポンをメンバー店舗で使用することができる。また、額面の一部金額で決済された場合、メンバー店舗は、第1の店舗に対し、クーポンの額面により割引をさせるため、第1の店舗からメンバー店舗への送客の積極性を高めることが可能となる。
図29は、メンバー店舗のクーポンの発行及び使用の動作を説明する説明図である。以下では簡潔のため、フリークエントプログラムに参加する第1の店舗の依頼者端末5は依頼者端末5aと読み替え、第1の店舗以外の登録済のメンバー店舗の依頼者端末5は依頼者端末5bと読み替える。
依頼者端末5aの制御部51は、登録済のメンバー店舗の選択を受け付ける。依頼者端末5bの制御部51は、通信部53により当該フリークエントプログラムに提供するクーポンを依頼者端末5aに送信する。依頼者端末5aの制御部51は、通信部53により依頼者端末5bから送信されたクーポンを受信し、選択を受け付けたメンバー店舗及び受信したメンバー店舗のクーポンをサーバ1に送信する。なお、本実施形態では、メンバー店舗のクーポンが依頼者端末5bから依頼者端末5aに送信されたが、これに限るものではない。例えば、メンバー店舗のクーポンが依頼者端末5bから直接にサーバ1に送信されても良い。更にまた、メンバー店舗のクーポンが予めサーバ1の大容量記憶部17のクーポンDB172に記憶されても良い。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5aから送信されたメンバー店舗及びメンバー店舗のクーポンを受信し、当該フリークエントプログラムに応募しているユーザに対するポイント数を取得する。具体的には、制御部11は、大容量記憶部17のキャンペーンDB171のポイント数列から、ポイント数を取得する。なお、制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から当該ユーザに対応するポイント数を取得しても良い。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達すか否かを判定する。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達したと判定した場合、メンバー店舗のクーポンをユーザ端末3に送信する。
ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたメンバー店舗のクーポンを受信する。ユーザが当該クーポンをメンバー店舗で用いて決済した場合、ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、クーポンの決済請求を決済サーバ2に送信する。決済サーバ2の制御部21は、ユーザ端末3からのクーポンの決済請求を通信部23により受信した場合、クーポンの決済処理を行う。
当該クーポンがメンバー店舗で使用された場合、決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、依頼者端末5aに当該クーポンの額面の一部金額または全金額の決済請求を送信する。依頼者端末5aの制御部51は、通信部53を介して、クーポンの額面の一部金額または全金額を決済アプリケーションによって、決済サーバ2に送信して決済(支払)する。決済サーバ2の制御部21は、通信部23によりクーポンを発行した依頼者端末5bへ決済(送金)処理を行う。依頼者端末5bの制御部51は、通信部53を介して、決済サーバ2経由で依頼者端末5aから支払ったクーポンの代金を受け取る。
図30は、メンバー店舗のクーポンの発行及び使用の処理手順を示すフローチャートである。依頼者端末5aの制御部51は、登録済のメンバー店舗の選択を受け付ける(ステップS581)。依頼者端末5bの制御部51は、当該フリークエントプログラムに提供するクーポンを通信部53により依頼者端末5aに送信する(ステップS582)。依頼者端末5aの制御部51は、通信部53により依頼者端末5bから送信されたクーポンを受信し(ステップS583)、選択を受け付けたメンバー店舗及び受信したメンバー店舗のクーポンをサーバ1に送信する(ステップS584)。
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、依頼者端末5aから送信されたメンバー店舗及びメンバー店舗のクーポンを受信し(ステップS181)、当該フリークエントプログラムに応募しているユーザに対するポイント数を取得する(ステップS182)。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達すか否かを判定する(ステップS183)。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達したと判定した場合(ステップS183でYES)、メンバー店舗のクーポンを通信部13によりユーザ端末3に送信する(ステップS184)。制御部11は、取得したポイント数が規定ポイント数に達していないと判定した場合(ステップS183でNO)、ステップS182に戻る。
ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信されたメンバー店舗のクーポンを受信する(ステップS381)。ユーザが当該クーポンをメンバー店舗で用いて決済した場合、ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、クーポンの決済請求を決済サーバ2に送信する(ステップS382)。決済サーバ2の制御部21は、ユーザ端末3から送信されたクーポンの決済請求に応じて、クーポンの決済処理を行う(ステップS281)。制御部21は、通信部23を介して、メンバー店舗が発行したクーポンの額面の一部金額または全金額により、依頼者端末5aに支払請求を送信する(ステップS282)。
依頼者端末5aの制御部51は、通信部53を介して、クーポンの額面の一部金額または全金額で決済アプリケーションによって決済サーバ2に支払う(ステップS585)。決済サーバ2の制御部21は、依頼者端末5aが支払ったクーポンの額面の一部金額または全金額で決済処理を行い(ステップS283)、クーポンが発行されたメンバー店舗へ決済をする(ステップS284)。依頼者端末5bの制御部51は、通信部53により決済サーバ2を経由して依頼者端末5aからの入金を受け取る(ステップS586)。
また、上述した決済処理における取引手数料を徴収することができる。クーポンが利用された場合、決済処理に係る取引手数料を所定の基準により算出し、第1の店舗から当該クーポンを発行したメンバー店舗へ、当該クーポンの額面の一部金額または全金額に、算出した取引手数料の額を加算して決済することができる。
図31は、取引手数料の額を加算して決済の処理手順を示すフローチャートである。なお、図30と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、クーポンの決済完了指示をサーバ1送信する(ステップS285)。サーバ1の制御部11は、決済サーバ2から送信されたクーポンの決済完了指示に応じて、決済処理に係る取引手数料を所定の基準により算出する(ステップS185)。例えば、支払う金額の5%の基準により定めた取引手数料が設定された場合、1000円に対する取引手数料は50円である。制御部11は、算出した取引手数料を通信部13により決済サーバ2に送信する(ステップS186)。なお、本実施形態では、取引手数料がサーバ1により算出されたが、これに限るものではない。例えば、取引手数料が直接に決済サーバ2により算出されても良い。
決済サーバ2の制御部21は、通信部23を介して、サーバ1から送信された取引手数料を受信し(ステップS286)、取引手数料の額を加算して支払請求を依頼者端末5aに送信する(ステップS287)。制御部21は、メンバー店舗への決済を完了した後に、取引手数料の徴収から生じた利益配分を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS287)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、決済サーバ2から送信された利益配分を受信する(ステップS187)。
本実施形態によると、フリークエントプログラムに参加する第1の店舗以外の登録済のメンバー店舗のクーポンが利用された場合、第1の店舗から当該メンバー店舗へクーポンの額面の一部金額または全金額を決済することが可能となる。
本実施形態によると、フリークエントプログラムに参加する第1の店舗以外の登録済のメンバー店舗のクーポンが利用された場合、第1の店舗から当該メンバー店舗へクーポンの額面の一部金額または全金額に、取引手数料の額を加算して決済することが可能となる。
(実施形態4)
実施形態4は、フリークエントプログラムにつき自動販売機における商品決済の形態に関する。フリークエントプログラムに応募しているユーザが商品を購入する度に、商品の決済情報を含むコードを用いて自動販売機を経由して決済することができる。
図32は、自動販売機経由で商品の決済の動作を説明する説明図である。図24と重複する内容については説明を省略する。本実施形態のシステムは、自動販売機6を含む。自動販売機6は、店員による対面販売を伴うことなく消費者に自動で商品の購入またはサービスの提供を受ける情報処理端末である。
ユーザ端末3の制御部31は、ユーザによるユーザ端末3にインストールされた決済アプリケーションを起動する。制御部31は、表示部35を介して、フリークエントプログラムに提供された商品のコードを決済アプリケーション上に表示する。自動販売機6は、カメラによりユーザ端末3からフリークエントプログラムに提供された商品のコードを読み取る。コードは、一次元コードであっても良く、又は二次元コードであっても良い。なお、本実施形態では、QRコードを用いて決済処理を説明する。自動販売機6は、読み取ったQRコードに基づき、二次元コード解析ライブラリを利用して決済情報を取得する。自動販売機6は、取得した決済情報を用いて、当該フリークエントプログラムに提供された商品を決済する。
図33は、自動販売機経由で商品の決済の処理手順を示すフローチャートである。図27と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。ユーザ端末3は、ユーザによる決済アプリケーションを起動する(ステップS391)。制御部31は、表示部35を介して、フリークエントプログラムに提供された商品のQRコードを決済アプリケーション上に表示する(ステップS392)。自動販売機6は、カメラによりユーザ端末3からフリークエントプログラムに提供された商品のQRコードを読み取る(ステップS691)。自動販売機6は、二次元コード解析ライブラリを利用し、読み取ったQRコードを解析し(ステップS692)、決済情報を取得する(ステップS693)。自動販売機6は、フリークエントプログラムにおける商品の決済請求を決済サーバ2に送信する(ステップS694)。決済サーバ2は、ステップS254の決済処理を行う。
本実施形態によると、フリークエントプログラムにつき、自動販売機におけるコードにより商品を決済するため、通貨若しくは通貨に代替するカード等により対価を払う必要がなく、キャッシュレス化を促進することが可能となる。
(実施形態5)
実施形態5は、ユーザの属性によるイノベータの分析の形態に関する。イノベータ(Innovator:革新者)とは、イノベータ理論において各ユーザ(消費者)が分類される5分類のうちの1つで、販売開始間もない商品やサービスを最も早い段階で自らの意思で採用する消費者層を意味する。
図34は、実施形態5のキャンペーンDB171のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、図21と重複する内容については説明を省略する。キャンペーンDB171は、イノベータ度列を含む。イノベータ度列は、イノベータ特性の割合を記憶している。
続いて、ユーザの属性に基づいてイノベータの分析処理を説明する。サーバ1の制御部11は、ユーザの属性を取得する。なお、ユーザの属性の取得方法に関しては、実施形態1と同様であるため説明を省略する。制御部11は、取得したユーザの属性に基づいて、それぞれのユーザが、種々の商品分野におけるイノベータであるか否かを判定する処理を行う。制御部11は、所定の判定基準に基づいて、ユーザの属性が、イノベータ特性に適合するか否かを判定する。例えば制御部11は、各ユーザの趣味、購買履歴、購買傾向、ウェブサイトの閲覧履歴等の属性を取得し、取得した属性に基づいて、イノベータ特性を有するか否かを判定する。
例えば、ある商品について新商品が販売された場合に販売開始後すぐに購入している場合、新商品の発売状況をウェブサイトでチェックしている場合、又は、新商品が販売される際に販売開始前に予約して購入している場合に、制御部11は、イノベータ特性を有すると判定する。このように制御部11は、それぞれの商品分野において、各ユーザがイノベータであるか否かを判定できる。制御部11は、イノベータであるユーザに対するイノベータ度を算出し、算出したイノベータ度を大容量記憶部17のキャンペーンDB171のイノベータ度列に記憶する。
なお、ユーザの属性の取得処理に関しては、AIエンジンを利用しても良い。本実施形態では、AIエンジンの一つの種類として、対話エンジンの例を説明する。対話エンジンを用いてユーザとの対話を行う。対話エンジンは、例えばテキストデータ等で入力された情報から、入力したユーザの意図を理解し、適切な応答情報を出力するものであり、例えばIntelligent Machines Amaze You株式会社製のAIエンジンであるK−laeiを用いることができる。サーバ1の制御部11は、対話エンジンを用いてユーザと対話している際に、対話内容からユーザの属性を取得する。なお、対話エンジンは、ユーザの性別、年齢、行動(購買)履歴、価値観情報、思考傾向等からユーザの属性を導き出すアルゴリズムを有する。
ユーザ端末3の制御部31は、入力部34を介して、例えば文字データ(テキストデータ)による入力情報、又は音声データによる入力情報を受け付ける。制御部31は、受け付けた入力情報を通信部33によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、ユーザ端末3から送信された入力情報を受信し、受信した入力情報に対する応答情報を、対話エンジンを用いて生成する。なお、制御部11が音声データによる入力情報を受信した場合、音声データをテキストデータに変換し、テキストデータに基づいて、対応する応答情報を生成する。
制御部11は、生成した応答情報を通信部13によりユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信された応答情報を受信し、表示部35により表示する。サーバ1の制御部11は、例えばテキストデータによる応答情報を生成し、生成したテキストデータによる応答情報を音声データに変換し、通信部13によりユーザ端末3に送信しても良い。
上述した処理を行うことにより、ユーザは、サーバ1の制御部11とテキストデータ又は音声データを用いて会話することができる。なお、制御部11は、所定のキャラクタ(性格)の設定が可能であり、制御部11は、設定されたキャラクタで応答情報を出力するように構成されている。例えば、優しい女性のキャラクタ、優しい男性のキャラクタ、おじいちゃん又はおばあちゃん風のキャラクタ、厳しいお母さん風のキャラクタ等の設定が可能であり、同じ応答情報であっても、設定されたキャラクタに応じた態様で出力される。例えば制御部11は、生成した応答情報の語尾や文の末尾を、設定されたキャラクタに応じた態様に変更して出力する。また、制御部11は、設定されたキャラクタに応じた画像を通信部13によりユーザ端末3に送信しても良い。ユーザ端末3の制御部31は、サーバ1から送信された画像を通信部33により受信し、受信した画像に係るキャラクタがしゃべっている動画を表示部35により表示させつつ応答情報を出力させても良い。
上述したようにサーバ1の制御部11は、ユーザ端末3から送信された入力情報に対する応答情報を、対話エンジンによって生成しつつ、入力情報に含まれるユーザの属性を対話エンジンによって取得することができる。よって、制御部11は、ユーザとの会話処理を行いつつ、ユーザとの会話内容からユーザの属性を取得する。
制御部11は、ユーザとの会話内容から取得したユーザの属性を記憶部12に記憶しても良く、または通信部13により決済サーバ2に送信しても良い。ユーザとの会話内容から取得されたユーザの属性が決済サーバ2に転送された場合、決済サーバ2の制御部21は、受信したユーザの属性を大容量記憶部27の属性情報DB271に記憶する。なお、制御部21は、受信したユーザの属性を上書き記憶しても良いし、取得日時と共に時系列データとして蓄積しても良い。
本実施形態によると、イノベータ理論を活用することにより、新商品または新サービスが市場へ広まることが可能となる。
本実施形態によると、AIエンジンを利用してユーザの属性を取得することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。