JP2020094310A - 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体 - Google Patents

複合繊維およびそれよりなる繊維構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2020094310A
JP2020094310A JP2018234322A JP2018234322A JP2020094310A JP 2020094310 A JP2020094310 A JP 2020094310A JP 2018234322 A JP2018234322 A JP 2018234322A JP 2018234322 A JP2018234322 A JP 2018234322A JP 2020094310 A JP2020094310 A JP 2020094310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
temperature
composite fiber
heat storage
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018234322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7275557B2 (ja
Inventor
貴大 佐藤
Takahiro Sato
貴大 佐藤
千絵子 川俣
Chieko Kawamata
千絵子 川俣
秀和 鹿野
Hidekazu Kano
秀和 鹿野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=71084593&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2020094310(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2018234322A priority Critical patent/JP7275557B2/ja
Publication of JP2020094310A publication Critical patent/JP2020094310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7275557B2 publication Critical patent/JP7275557B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】本発明の複合繊維は、繊維に配した蓄熱材料の吸熱と発熱のいずれも衣服内環境の快適性を向上させるように作用させることができ、本発明の複合繊維からなる衣服を特に夏季に着用した際に高温および/または高湿の環境や、オフィス、家庭など快適性が必要とされる様々な着用シーンにおいて好適に用いることができる。【解決手段】熱可塑性樹脂と側鎖融解型の蓄熱材料からなり、吸放湿パラメーターΔMRが0.5%以上である複合繊維。【選択図】なし

Description

本発明は、通常の着用環境において衣服内温度の調節機能に優れた複合繊維、およびそれを用いた繊維構造体に関するものである。
近年、環境保護を目的に大気への二酸化炭素の排出量の抑制、ひいては省エネルギーが求められており、一般家庭やオフィスでは、主に冷暖房機器の設定温度を適切にすることで空調負荷を低減し、省エネルギーを図ることが取り組まれている。一方で、冷暖房機器の設定温度の単なる変更では、人間が快適と感じる温湿度領域を逸脱してしまう。そのため、冷暖房機器の設定温度を変更しても快適性を損なわないように、外気温度に応じて吸熱・発熱して衣服内温度を快適な範囲で保つことができる温度調節機能を有する繊維に注目が集まっている。
例えば、特許文献1には、後加工においてパラフィン系炭化水素を内包するマイクロカプセルを蓄熱剤として繊維に塗布し、周囲の温度で蓄熱剤の融解もしくは凝固が発生し、この相転移に伴う吸熱もしくは発熱によって温度調節をする繊維が提案されている。
また、特許文献2には、アクリル酸、メタクリル酸系のエステルとパラフィンなどのワックスの重合体からなる蓄熱剤を熱可塑性ポリマーに混合した樹脂を芯部に配した芯鞘複合繊維からなる温度調節機能を有する繊維が提案されている。
同様に、特許文献3には、蓄熱剤としてポリオレフィンと結晶性α−ポリオレフィンからなるポリマーアロイを用いた海島型の複合繊維が提案されている。
さらに、特許文献4には、蓄熱剤としてパラフィン系炭化水素を用い、芯部と鞘部のポリマー間で架橋構造を形成させることで、蓄熱剤のブリードアウトを抑制した温度調節機能を有する繊維が提案されている。
特開2004−3087号公報 特許第4334543号公報 特開2018−59216号公報 特開2018−135605号公報
上記のように、種々の蓄熱剤を用いた温度調節機能を有する繊維が提案されており、いずれの繊維においても、昇温時の蓄熱剤の融解による吸熱と、降温時の蓄熱剤の結晶化による発熱を利用している。そのため、例えば、夏季に着用する衣服にこれらの温度調節機能を有する繊維を用いた場合、冷房設備によって冷やされた室内から屋外へ出た際には、蓄熱剤の融解による吸熱で衣服内温度の上昇を抑えることができるが、屋外から冷房設備によって冷やされた室内へ入る際には、蓄熱剤の結晶化による発熱で衣服内温度の下降が抑制されてしまう。このように、単に蓄熱剤を配しただけの既存の温度調節機能を有する繊維では、吸熱もしくは発熱の一方は快適性向上に寄与するが、もう一方は快適性を下げる方向に作用してしまうため、特に夏季に着用した場合の快適性が大きく損なわれることが問題であった。
そこで、本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、特に夏季に着用した場合に屋内外の出入りのいずれの際にも優れた快適性が得られる温度調節機能を有する繊維を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、下記の構成を有する。
(1)熱可塑性樹脂と側鎖融解型の蓄熱材料からなり、吸放湿パラメーターΔMRが0.5%以上である複合繊維。
(2)示差走査熱量計において観測される吸熱および/または発熱ピーク温度が10℃以上、40℃以下の範囲にあり、吸熱および/または発熱ピークの温度幅が5℃以上、20℃以下である(1)に記載の複合繊維。
(3)熱可塑性樹脂が吸湿性の化合物を含有しているポリアミドである(1)または(2)に記載の複合繊維。
(4)ポリアミド中に含有されている吸湿性の化合物がポリビニルピロリドンである(3)に記載の複合繊維。
(5)芯部に側鎖融解型の蓄熱材料、鞘部に熱可塑性樹脂を配した芯鞘複合繊維である(1)〜(4)のいずれかに記載の複合繊維。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の複合繊維を用いた繊維構造体。
本発明によれば、複合繊維に配した蓄熱材料の吸熱と発熱のいずれも衣服内環境の快適性を向上させるように作用させることができ、本発明の複合繊維からなる衣服を特に夏季に着用した際に高温および/または高湿の環境や、オフィス、家庭など快適性が必要とされる様々な着用シーンにおいて好適に用いることができる。
本発明の複合繊維は熱可塑性樹脂と側鎖融解型の蓄熱材料とからなることを特徴とする。
本発明における蓄熱材料は側鎖融解型に分類され、ポリマーの側鎖が互いに結晶化し得る結晶性ユニットで構成されていることを特徴とする。このような蓄熱材料としては、例えば、エチレンあるいはプロピレンに由来の骨格を主鎖とし、側鎖にエステル結合、エーテル結合、アミド結合、イミド結合、アミン結合などによって連結したアルキル基を有するポリマーが挙げられる。上記以外には、末端に二重結合を有するα−オレフィンの重合体である結晶性ポリ−α−オレフィンも挙げられる。また、これらのポリマーの架橋体、あるいは他の合成樹脂や添加剤との混合物からなる材料も挙げられる。このような蓄熱材料は側鎖の分子長、例えばアルキル基の炭素数を調整することで側鎖の相転移温度や相転移における潜熱の吸収量、放出量を制御することが可能である。さらに、側鎖が融解、凝固する相転移温度を主鎖の融解あるいは分解が生じない温度とすることによって、蓄熱材料が液化せず形態を保持したまま、側鎖の相転移を繰り返すことができ、この相転移に伴う吸発熱を利用した温度調節機能を有する樹脂を得ることができる。加えて、主鎖融解型の蓄熱材料に比べ耐熱性に優れる。
蓄熱材料を配した既存の温度調整機能を有する繊維を用いて衣服とし、例えば、夏季に着用した場合、気温の高い屋外から冷房などで冷やされた室内へ移動すると、蓄熱材料の結晶化に伴う発熱により、衣服内温度の下降が妨げられる。そこで、この繊維から発生した熱を積極的に外部へ放出することが求められる。衣服内温度の上昇を妨げる方法としては、例えば、加工によって繊維形状を異形断面として繊維間の空隙を増やし、衣服の通気性を向上させて、衣服内の温度の高い空気を衣服外へ排出することで放熱を促す方法が一般的に知られている。しかし、繊維自身が発熱することによって衣服内の空気の温度が上昇した場合には、この方法では温度上昇した空気を衣服外へ放出することではできるが、一度は衣服内温度が上昇してしまうため、快適性が損なわれる課題がある。すなわち、繊維自身の発熱に対しては、衣服内温度が上昇してしまう前に、繊維自身から熱を奪う必要がある。
そこで、本発明の複合繊維は、吸放湿パラメーターΔMRが0.5%以上である必要がある。ΔMRは、30℃×90%RHに代表される高温高湿度時と20℃×65%RHに代表される標準状態の温湿度における繊維の吸湿率の差であり、すなわち、温湿度変化が生じた際に、水を吸着および/または脱着させる繊維の調湿能力の高さを示しており、ΔMRが高ければ高いほど、繊維の調湿能力は高い。
繊維に付着した水が脱着する際には、吸熱を伴う。本発明の複合繊維を用いた衣服を着用し、夏季に気温および湿度が高い屋外から冷房などで冷やされた室内へ移動すると、既存の温度調整機能を有する繊維と同様に、繊維中の蓄熱材料の結晶化による発熱が生じるが、本発明の複合繊維はΔMRが0.5%以上と調湿能力が高いため、複合繊維に付着した水分が脱着しやすく、それに伴い吸熱する。すなわち、複合繊維中の蓄熱材料の結晶化による発熱に対して、水の脱着による吸熱が生じるため、蓄熱材料を配した複合繊維にもかかわらず、上記のような夏季の場面においても衣服温度の下降を妨げず、快適性を損なうことがない。この水の脱着しやすさは上記のとおり、繊維のΔMRで表すことができ、ΔMRが大きいほど、水の脱着が生じやすく、衣服の快適性を保つことができる。ΔMRが0.5%未満の場合、複合繊維の調湿能力が低く、夏季に屋外から室内へ移動したときの蓄熱材料の結晶化に伴う発熱に対して、水の脱着による吸熱が少なく、衣服温度の下降が十分とはならず、適度な快適性を得られない。より好ましいΔMRの範囲は0.8%以上、さらに好ましい範囲は1.1%以上、特に好ましい範囲は1.5%以上である。ΔMRの範囲に特に上限はないが、本発明で達成できるレベルは8%程度であり、これが実質的な上限となる。
本発明の複合繊維は、示差走査熱量計(DSC)において観測される吸熱および/または発熱ピーク温度(以下、吸発熱ピーク温度とも言う)が10℃以上、40℃以下の範囲にあることが好ましい。より好ましくは15℃以上、40℃以下、さらに好ましくは20℃以上、40℃以下である。かかる範囲に吸発熱ピーク温度があることによって、通常の着用環境、特に夏季において十分な温度調節機能を発現することができる。
本発明の複合繊維は、DSCにおいて観測される吸熱および/または発熱ピーク(以下、吸発熱ピークとも言う)における温度幅が5℃以上、20℃以下であることが好ましい。より好ましくは、7℃以上、18℃以下である。DSCにおいて観測される吸発熱ピークにおける温度幅とは、融解に伴う吸熱時には、日本工業規格のプラスチックの転移温度測定方法(JIS K7121(2012))に記載された方法に準拠して求めた補外融解開始温度、補外融解終了温度の差であり、凝固に伴う発熱時には、同様に求めた補外結晶化開始温度、補外結晶化終了温度の差である。ピークが複数存在する場合、吸熱時は、低温側のピークの補外融解開始温度と高温側のピークの補外融解終了温度を用い、発熱時は、高温側のピークの補外結晶化開始温度と低温側のピークの補外結晶化終了温度を用いる。吸発熱ピークにおける温度幅をかかる範囲とすることで、相転移が瞬時に完了せず、温度調節機能を持続的に発現することができ、衣服内の快適性を保持する能力が高い。
本発明の複合繊維のDSCにおいて観測される蓄熱材料の側鎖の融解に伴う吸熱および結晶化に伴う発熱の際の熱量は10J/g以上が好ましく、より好ましくは20J/g以上、さらに好ましくは30J/g以上である。かかる範囲とすることで、十分な吸発熱特性を発現することができ、優れた温度調節機能を有することができる。
本発明の複合繊維は、後述の実施例の欄に記載された測定方法で測定した値である、繊維の複屈折率が30×10−3以上、60×10−3以下であることが好ましい。繊維の複屈折率は、繊維を構成する重合体の配向の程度を示しており、複屈折率が高いほど、繊維は配向している。かかる範囲の複屈折率とすることで、繊維の配向結晶化が進みすぎず、緻密な分子構造が形成されないため、吸放湿性能に優れた複合繊維が得られる。複屈折率が30×10−3以下であると、分子鎖の配向が進んでいないため、繊維の機械特性が低下し、糸切れや毛羽の発生が生じる。一方で、60×10−3を超えると、配向結晶化が進みすぎるため、吸放湿性能が低下し、夏季に屋外から室内へ移動したときの衣服の快適性が損なわれる。より好ましくは35×10−3以上、55×10−3以下、さらに好ましくは40×10−3以上、55×10−3以下である。
本発明の複合繊維に用いる熱可塑性樹脂は、溶融紡糸可能な繊維形成能を有する重合体であればよく、例えば、炭化水素基が直接連結して主鎖を形成した高分子重合体、エステル結合、アミド結合、エーテル結合、スルフィド結合などを介して連結された高分子重合体である。また、複合繊維のΔMRを上記の範囲とするために、熱可塑性樹脂として吸湿性に優れた重合体であることが好ましい。かかる重合体の具体例として、ポリアミド、ポリエーテルエステル、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミド、熱可塑性セルロース誘導体などの吸湿性ポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。中でも、吸湿性に優れ、かつ製糸性、機械特性に優れていることから、ポリアミドを用いることが好ましい。かかるポリアミドとして、特に限定されるものではないが、一例としてポリカプロラクタム、ポリウンデカノラクタム、ポリラウリルラクタムもしくはポリヘキサメチレンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミド、ポリヘキサメチレンドデカンジアミドなどを挙げることができ、この中でもポリカプロラクタム、ポリヘキサメチレンアジパミドが好ましい。
かかる重合体の製造方法は限定されるものではなく、製造時の原料を包括してモノマーとすると、モノマーを一般的な重縮合反応、付加重合反応などによって合成して製造してもよい。モノマーとしては、石油由来モノマー、バイオマス由来モノマー、石油由来モノマーとバイオマス由来モノマーの混合物など限定されるものではない。
本発明における熱可塑性樹脂には本発明の目的を逸脱しない範囲で、主成分の他に第2、第3成分を共重合または混合しても良い。共重合量は全モノマー量に対する共重合成分のモノマー量として10mol%以下が好ましく、より好ましくは5mol%以下である。例えば、上記のポリアミドの吸湿性を向上させることを目的に共重合成分としてポリエーテルを含むポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミドなどが挙げられる。
また、本発明における熱可塑性樹脂には本発明の目的を逸脱しない範囲の量、種類であれば、吸湿性向上のための添加剤が配合されていてもよいし、艶消し、耐熱、抗菌、紫外線遮蔽、保温などの機能を持たせる添加剤が配合されてもよい。これらの添加剤の含有率は、複合繊維の機械特性などから熱可塑性樹脂に対して、0.001重量%以上、10重量%以下の間であることが好ましい。例えば、吸湿性の向上を目的にポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールなどを配合してもよい。また、熱伝導率が高く、熱容量の低い無機化合物である硫酸バリウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどを配合して、繊維に触れた際の接触冷感性を向上させてもよい。
本発明の複合繊維の蓄熱材料の含有率は吸発熱特性の観点から、複合繊維の重量に対して10重量%以上が好ましい。より好ましくは20重量%以上である。一方で、繊維の機械特性の保持、加工時の鞘割れ抑制などの観点から、上限は90重量%程度である。より好ましくは70重量%以下である。
本発明における熱可塑性樹脂の粘度は、衣料用繊維を製造するに常識的な範囲の粘度を選択すればよく、例えば、ポリアミドを用いる場合、98%硫酸相対粘度が2.0以上、4.0以下のポリマーを使用することが好ましい。2.0以上であると、繊維としたときに十分な強度を得ることができ、4.0以下であると、紡糸時の溶融ポリマーの押出圧およびその経時の上昇速度を抑制でき、生産設備への過剰な負荷や口金の交換周期の延長が図れ、生産性が確保できるため、好ましい。また、かかる範囲とすることで得られた繊維を用いて布帛を作製した際、布帛の製品強度、例えば引裂強力が、実用に耐える強力を有する布帛を得ることができる。同様に、ポリエステルを用いる場合、後述の実施例の欄に記載された測定方法で測定した固有粘度が0.4以上、1.5以下のポリマーを使用することが好ましい。0.4以上であると、繊維としたときに十分な強度を得ることができ、1.5以下であると、紡糸時の溶融ポリマーの押出圧およびその経時の上昇速度を抑制でき、生産設備への過剰な負荷や口金の交換周期の延長が図れ、生産性が確保できるため、好ましい。また、かかる範囲とすることで得られた繊維を用いて布帛を作製した際、布帛の製品強度、例えば引裂強力が、実用に耐える強力を有する布帛を得ることができる。
本発明における蓄熱材料の粘度は、衣料用繊維を製造するに常識的な範囲の粘度を選択すればよく、例えば、プラスチック−熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)及びメルトボリュームフローレイト(MVR)の求め方−第1部:標準的試験方法(JIS K7210−1(2014)B法)に準じた装置を用い、230℃で2160g荷重にて2回測定し、測定したMFRの平均値を粘度の指標とした場合、MFRで10g/10分以上、150g/10分以下の範囲が好ましい。かかる範囲とすることで、優れた機械特性を有する繊維を得ることができ、紡糸時のポリマー流動性が良いことから溶融ポリマーの押出圧およびその経時の上昇速度を抑制でき、生産設備への過剰な負荷や口金の交換周期の延長が図れ、生産性が確保できる。
本発明の複合繊維における蓄熱材料と熱可塑性樹脂の複合形態は、特に限定されるものではなく、芯鞘複合繊維、あるいは海島複合繊維などが挙げられるが、製糸性、機械特性、布帛に加工する際の工程通過性、着用時のべたつき抑制などを目的に、蓄熱材料を芯部、熱可塑性樹脂を鞘部に配した芯鞘複合繊維が好ましい。また、芯鞘形態は同心芯鞘型、偏心芯鞘型、放射線状芯鞘型、貼り合わせ型が好ましい。より好ましくは、芯部と鞘部の熱移動を均一とするため、同心芯鞘型が好ましい。
本発明の複合繊維の断面形状は、丸断面だけでなく、扁平、Y型、T型、中空型、田型、井型など多種多様な断面形状を採用することができる。
本発明の複合繊維は、長繊維(フィラメント)、短繊維(ステープル)などいかなる形態でもよい。長繊維の場合、単糸1本からなるモノフィラメントでも、複数の単糸からなるマルチフィラメントであってもよい。短繊維の場合、カット長、捲縮数にも限定はない。
本発明の複合繊維の繊度は用途に応じて適宜設定すれば良いが、衣料用長繊維であれば8dtex以上、150dtex以下が実用上好ましい。また、強度は衣料用として1.5cN/dtex以上であることが好ましいが、布帛を作製する際に他の繊維と合わせて使用するなどの対応を取ることにより、1.5cN/dtex以下でも問題なく使用できる。伸度は、用途に応じて適宜設定すれば良いが、布帛に加工する際の加工性の点から、好ましくは25%以上60%以下である。
本発明の複合繊維は、公知の溶融紡糸、複合紡糸の手法により得ることができるが、例示すると以下のとおりである。ただし、紡糸方法、複合方法はここに例示されたものに限定されるものではない。
例えば、熱可塑性樹脂と蓄熱材料を別々に溶融し、ギヤポンプにて計量・輸送し、そのまま通常の方法で特性の複合構造をとるように複合流を形成して紡糸口金から吐出し、チムニー等の糸条冷却装置によって冷却風を吹き当てることにより糸条を室温まで冷却し、給油装置で給油するとともに集束し、流体交絡ノズル装置で交絡し、引き取りローラー、延伸ローラーを通過し、その際引き取りローラーと延伸ローラーの周速度の比に従って延伸する。さらに、糸条を延伸ローラーにより熱セットし、ワインダー(巻取装置)で巻き取る方法が挙げられる。他にも、引き取りローラーと延伸ローラーの周速度を同速度とし、さらに同速度のワインダーで巻き取ることで一度未延伸糸とし、別工程にて延伸を行う二工程法も挙げられる。
本発明の複合繊維の製造において、口金吐出線速度と引き取りローラーとの速度比によって表される紡糸ドラフトは10以上、200未満が好ましい。ここで、口金吐出線速度とは紡糸口金の吐出孔より吐出されるポリマーの単位時間あたりの吐出体積を口金吐出孔断面積にて除したものである。この紡糸ドラフトは、紡糸口金の吐出孔より吐出されてから冷却され、引き取りローラーに引き取られるまでの間に生じる繊維の配向と相関があり、紡糸ドラフトが大きいほど、引き取りローラーに引き取られるまでの繊維の配向は大きくなる。かかる範囲の紡糸ドラフトとすることで、優れた機械特性を有しつつ、優れた温度調節機能を有する繊維を得ることができる。紡糸ドラフトが200以上であると、引き取りローラーに引き取られるまでに繊維の配向が進み、結晶化が進行するため、吸放湿性能が低下する。この吸放湿性能の低下により、夏季に屋外から室内へ移動したときの衣服の快適性が損なわれる。紡糸ドラフトが10未満であると、繊維の配向が抑制されるため、吸放湿性能は向上するが、繊維の機械特性が低下し、布帛を作製した際、布帛の製品強度が、実用に耐えられなくなる。また、紡糸ドラフトが低すぎるため、口金から吐出直後のポリマーにかかる張力が低く、糸揺れなどが生じて、糸切れなどの生産性の低下、糸の太細ムラによる製品品位低下が生じる。より好ましくは30以上、150未満である。
本発明の複合繊維は、一般の繊維と同様に仮撚や撚糸などの後加工が可能であり、製織や製編についても一般の繊維と同様に扱うことができる。
本発明の複合繊維および/または後加工糸からなる繊維構造体の形態は、特に制限がなく、公知の方法に従い、織物、編物、パイル布帛、不織布や紡績糸、詰め綿などにすることができる。また、本発明の複合繊維および/または後加工糸からなる繊維構造体は、いかなる織組織または編組織であってもよく、平織、綾織、朱子織あるいはこれらの変化織や、経編、緯編、丸編、レース編あるいはこれらの変化編などが好適に採用できる。
本発明の複合繊維は、繊維構造体にする際に交織や交編などによって他の繊維と組み合わせてもよいし、他の繊維との混繊糸とした後に繊維構造体としてもよい。
本発明の複合繊維およびそれからなる後加工糸、繊維構造体は、快適性や品位が要求される用途において好適に用いることができる。例えば、一般衣料用途、スポーツ衣料用途、寝具用途、インテリア用途などが挙げられるが、これらに限定されず、産業資材用途などでも好適に用いることができる。
本発明を実施例で詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の測定方法は以下の方法を用いた。
A.硫酸相対粘度
試料0.25gを濃度1g/lになるように濃度98wt%の硫酸100mlに溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間(T1)を測定した。引き続き、濃度98wt%の硫酸のみの流下時間(T2)を測定した。T2に対するT1の比、すなわちT1/T2を硫酸相対粘度とした。
B.固有粘度(IV)
純度98%以上のオルトクロロフェノール(以下OCPと略す)10mlに試料0.8gを溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間(t)を測定した。引き続き、OCPのみの流下時間(t)を測定した。
相対粘度[ηr]=(t×q)/(t×q)・・・(1)
固有粘度[IV]=0.0242ηr+0.2634・・・(2)
溶液の密度q(g/cm)およびOCPの密度q(g/cm)と上記の流下時間を用いて、式(1)により相対粘度[ηr]を算出し、続いて式(2)により固有粘度(IV)を算出した。
C.熱可塑性樹脂の融点(Tm)
TA instruments社製DSC2920を用い、試料20mgを、1stRUNとして、昇温速度20℃/分で20℃から280℃まで昇温し、280℃の温度で5分間保持した後、降温速度20℃/分で280℃から20℃まで降温し、20℃の温度で1分間保持した後、さらに2ndRUNとして、昇温速度20℃/分で20℃から280℃まで昇温したときに観測される吸熱ピークの温度を融点とした。
D.繊度
繊維試料を枠周1.125mの検尺機にて200回巻き取ってかせを作製し、熱風乾燥機にて乾燥後(105±2℃×60分)、天秤にてカセ重量を量り公定水分率を乗じた値から繊度を算出した。測定は4回行い、平均値を繊度とした。
E.引っ張り強度および伸度
繊維試料をオリエンテック(株)製“TENSILON”(登録商標)UCT−100を測定機器として用い、化学繊維フィラメント糸試験方法(JIS L1013(2010))に示される定速伸長条件で測定した。伸度は、引張強さ−伸び曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。また、引っ張り強度は、最大強力を繊度で除した値を強度とした。測定は10回行い、平均値を引っ張り強度および伸度とした。
F.沸騰水収縮率
繊維試料を枠周1.125mの検尺機で20回巻き取ってかせを作製し、0.09cN/dtex荷重下で初長Lを求めた。次に無荷重下沸騰水中で30分間処理した後、風乾した。次いで0.09cN/dtex荷重下で処理後の長さLを求め式(3)で算出した。
沸騰水収縮率(%)=[(L−L)/L]×100・・・(3)
G.ΔMR
繊維試料を秤量瓶に1〜2g程度量り取り、110℃で2時間乾燥させた後に質量を測定し、この質量をwとした。次に乾燥後の繊維試料を温度20℃、相対湿度65%にて24時間保持させた後に質量を測定し、この質量をw65%とした。続いて、温度30℃、相対湿度90%に調整し、繊維試料を24時間保持させた後に質量を測定し、この質量をw90%とした。
MR=[(w65%−w)/w]×100・・・(4)
MR=[(w90%−w)/w]×100・・・(5)
ΔMR=MR−MR・・・(6)
このとき、式(4)〜(6)にて算出したものをΔMRとした。
H.吸発熱ピーク温度、吸発熱量、ピーク温度幅
TA instruments社製DSC2920により示差熱量測定を行い、以下の条件(1)〜(4)を3回繰返し、示差熱量測定を行った。
(1)−20℃から50℃まで4℃/分で昇温
(2)50℃で30分保持
(3)50℃から−20℃まで4℃/分で降温
(4)−20℃で30分保持
得られたDSC曲線のベースラインを−15℃、45℃の2点で引き、吸熱、発熱ピークにおけるピーク温度(℃)、吸発熱量ΔH(J/g)を計測した。この時、JIS K7121(2012)に記載の方法に準拠して、補外融解開始温度、補外融解終了温度、補外結晶化開始温度、補外結晶化終了温度を求めて、ピークの温度幅を求めた。
I.繊維直径(d)
繊維試料の側面をキーエンス社製デジタルマイクロスコープVHX2000にて300倍の倍率で撮影した画像において、無作為に抽出した10箇所について、繊維の幅の長さを測定し、その平均の小数点第2位を四捨五入して小数点第1位まで求めた値を繊維直径d(μm)とした。
J.複屈折率(Δn)
繊維試料を切り出して、ベレック式コンペンセーターを備えたOLYMPUS BH−2偏光顕微鏡により、レターデーション(nm)を測定し、上記K項で求めた繊維直径d(μm)を用いて、式(7)により、Δnを求めた。
Δn=(レターデーション/繊維直径d)×10-3・・・(7)
繊維の5箇所について、Δnの測定を行い、その平均値を有効数字2桁となるように、3桁目を四捨五入して算出した値を試料の複屈折率とした。
K.筒編地の作製
繊維試料を英光産業製丸編機NCR−BL(釜径3インチ半(8.9cm)、27ゲージ)を用いて、度目が50となるように調整して筒編地を作製した。繊維の正量繊度が80dtex未満の場合は、筒編機に給糸する繊維の総繊度が80〜160dtexとなるように適宜合糸し、総繊度が80dtexを超える場合は、筒編機への給糸を1本で行い、前記同様度目が50となるように調整して作製した。
L.q−max(W/cm
室温を20℃、相対湿度60%に調整した室内に、上記N項で得られた筒編地と装置(KES−F7 THERMO LABO II TYPE(カトーテック(株)製))を1昼夜放置しておく。筒編地に接触させて熱の移動量を測定するT−BOXを室温より10℃高くするために蓄熱する熱板BTを30℃に設定し、BTを暖めるためにBTの回りでガードしている熱板G−BTを20.3℃に設定し、安定させる。筒編地の裏(着用時に肌側になる)面を上に向けたサンプルを置き、T−BOXをサンプルの上に素早くのせてq−maxを測定する。なお、サンプルの目付(g/cm)は測定部の筒編地を10cm四方に切断し、重量を測定して算出した。
M.快適性評価
室温を20℃、相対湿度を65%に調整した室内に、上記N項で得られた筒編地を1昼夜放置しておく。熱板を40℃に温め、温度の安定を確認後、筒編地を熱板上に設置した。サーモカメラで筒編地の温度を計測し、40℃で温度が安定した後に、室内環境で放置された断熱材の上に筒編地を移動した。移動した瞬間を時間0として、サーモカメラで温度変化を計測し、室内環境の温度20℃に筒編地温度が到達するまでの時間を測定した。到達時間が15分以下であった場合、温度調節機能は好ましいとし、10分以下であった場合、より好ましいとした。
(実施例1)
エチレンを主鎖にアクリレート系ポリマーが共重合されたMFR109の側鎖融解型の樹脂(住友化学製)を蓄熱材料として選択した。次に、添加物を含まないポリカプロラクタム(硫酸相対粘度2.71、融点220℃)にポリビニルピロリドン(BASF社製“ルビスコール”K30SP,K値=30)を20重量%添加したポリカプロラクタムマスターチップを作製した。続けて、添加物を含まないポリカプロラクタム(硫酸相対粘度2.71、融点220℃)に前記マスターチップをチップブレンドし、ポリビニルピロリドン添加率5.0重量%のポリカプロラクタムブレンドポリマーを調整し、このブレンドポリマーを熱可塑性樹脂として選択した。それぞれの材料および樹脂を250℃で溶融し、蓄熱材料を芯部、ポリカプロラクタムブレンドポリマーを鞘部として、同心芯鞘複合用口金(吐出孔径0.30mm、孔数18ホール)から芯/鞘比率(重量部)=50/50になるように吐出させた。なお、芯鞘比率については、溶融ポリマーを計量するギヤポンプ回転数によって調整した。糸条冷却装置で糸条を冷却固化し、給油装置により含水油剤を給油した後、第1ロールである引き取りローラーの周速度を800m/min、第2ロールである延伸ローラーの周速度を800m/min、ワインダーの巻取速度を800m/minとして巻き取り、185dtex−18フィラメントの未延伸糸の芯鞘複合繊維を得た。続いて、第1ローラー温度90℃、第2ローラー温度160℃、第1ローラーと第2ローラーの周速度の比で表される延伸倍率を2.56倍として得られた未延伸糸を延伸し、73dtex−18フィラメントの芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
Figure 2020094310
(実施例2)
芯/鞘比率(重量部)=70/30としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(実施例3)
芯/鞘比率(重量部)=10/90としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(実施例4)
酸化チタンを0.32重量%含むポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.66、融点260℃)にポリエチレングリコール(数平均分子量8300g/mol、三洋化成工業製PEG6000S)を10重量%添加したポリエチレンテレフタレートマスターチップを作製した。前記マスターチップを熱可塑性樹脂として選択し、溶融温度を270℃としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(実施例5)
数平均分子量8300g/molのポリエチレングリコール(三洋化成工業製PEG6000S)を10重量%共重合したポリエチレンテレフタレートを熱可塑性樹脂として選択し、溶融温度を270℃としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(実施例6)
セルロース(コットンリンター)に無水酢酸、無水プロピオン酸を混合してエステル化反応させることで得られるセルロースアセテートプロピオネートに、数平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)およびリン系酸化防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトを混練してセルロース脂肪酸混合エステルチップを得た。前記チップを熱可塑性樹脂として選択し、溶融温度を260℃としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(比較例1)
添加物を含まないポリカプロラクタム(硫酸相対粘度2.71、融点220℃)を250℃で溶融し、丸孔口金(吐出孔径0.30mm、孔数18ホール)から吐出させたこと以外は、実施例1と同様の条件でポリカプロラクタム単独繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(比較例2)
ポリプロピレン樹脂にn−オクタデカンを10重量%添加して、二軸混練機で混練した後に冷却してチップ化した。前記チップを蓄熱材料として選択したこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
(比較例3)
同心芯鞘複合用口金の吐出孔径を0.15mmとし、第1ロールである引き取りローラーの周速度を400m/min、第2ロールである延伸ローラーの周速度を400m/min、ワインダーの巻取速度を400m/minとしたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維を得ようと試みたが、未延伸糸の巻き取り中に繊維が吸湿して膨潤し、安定巻き取りが困難であった。
(比較例4)
芯/鞘比率(重量部)=95/5としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維を得ようと試みたが、未延伸糸の強度が低く、安定して延伸糸を得ることができなかった。
(比較例5)
酸化チタンを0.32重量%含むポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.66、融点260℃)を熱可塑性樹脂として選択し、溶融温度を270℃としたこと以外は、実施例1と同様の条件で芯鞘複合繊維の延伸糸を得た。得られた繊維の評価結果を表1に示す。
本発明の複合繊維は、繊維に配した蓄熱材料の吸熱と発熱のいずれも衣服内環境の快適性を向上させるように作用させることができ、本発明の複合繊維からなる衣服を特に夏季に着用した際に高温および/または高湿の環境や、オフィス、家庭など快適性が必要とされる様々な着用シーンにおいて好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂と側鎖融解型の蓄熱材料からなり、吸放湿パラメーターΔMRが0.5%以上である複合繊維。
  2. 示差走査熱量計において観測される吸熱および/または発熱ピーク温度が10℃以上、40℃以下の範囲にあり、吸熱および/または発熱ピークの温度幅が5℃以上、20℃以下である請求項1に記載の複合繊維。
  3. 熱可塑性樹脂が吸湿性の化合物を含有しているポリアミドである請求項1または2に記載の複合繊維。
  4. ポリアミド中に含有されている吸湿性の化合物がポリビニルピロリドンである請求項3に記載の複合繊維。
  5. 芯部に側鎖融解型の蓄熱材料、鞘部に熱可塑性樹脂を配した芯鞘複合繊維である請求項1〜4のいずれかに記載の複合繊維。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の複合繊維を用いた繊維構造体。
JP2018234322A 2018-12-14 2018-12-14 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体 Active JP7275557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018234322A JP7275557B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018234322A JP7275557B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020094310A true JP2020094310A (ja) 2020-06-18
JP7275557B2 JP7275557B2 (ja) 2023-05-18

Family

ID=71084593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018234322A Active JP7275557B2 (ja) 2018-12-14 2018-12-14 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7275557B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023036527A (ja) * 2021-09-02 2023-03-14 青▲島▼正恒祥科技有限公司 持続冷感温度調整糸及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101845683A (zh) * 2010-05-07 2010-09-29 盈保纤维科技(仁化)有限公司 一种储热调温纤维

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101845683A (zh) * 2010-05-07 2010-09-29 盈保纤维科技(仁化)有限公司 一种储热调温纤维

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023036527A (ja) * 2021-09-02 2023-03-14 青▲島▼正恒祥科技有限公司 持続冷感温度調整糸及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7275557B2 (ja) 2023-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102704037B (zh) 一种储热调温纤维及其制备方法
JP6127969B2 (ja) ポリアミド繊維およびその製造方法
KR101550960B1 (ko) 흡습성 섬유 및 그의 제조 방법
CN101747624A (zh) 吸湿性细旦/超细旦锦纶母粒、锦纶及其制备方法
KR102272627B1 (ko) 고열수축성 폴리아미드 섬유 및 그것을 사용한 혼섬사 및 직편물
TWI693311B (zh) 吸濕性芯鞘複合絲及其製造方法
JP3703775B2 (ja) 吸熱性複合繊維
JP7275557B2 (ja) 複合繊維およびそれよりなる繊維構造体
KR102575877B1 (ko) 흡습성, 주름방지성이 우수한 심초 복합 단면섬유
US20120009418A1 (en) Poly(trimethylene arylate) fibers, process for preparing, and fabric prepared therefrom
JP5964437B2 (ja) ポリ(トリメチレンアリーレート)繊維、その作製方法、およびそれから作製された布地
US20140234623A1 (en) Poly(trimethylene arylate) fibers, process for preparing, and fabric prepared therefrom
JP4315002B2 (ja) 高伸度ポリマーアロイ繊維およびその製造方法
US8753741B2 (en) Poly(trimethylene arylate) fibers, process for preparing, and fabric prepared therefrom
WO2017165552A1 (en) Nylon based yarns and fabrics
JP6937719B2 (ja) 複合繊維及びそれからなる布帛
JP2024020113A (ja) 芯鞘複合繊維
US20110263171A1 (en) Poly(trimethylene arylate) fibers, process for preparing, and fabric prepared therefrom
US8540912B2 (en) Process of making poly(trimethylene arylate) fibers
JP4848950B2 (ja) ポリマーアロイ繊維
JP2007254944A (ja) 複合断面繊維
JP2004232114A (ja) ポリマーアロイ繊維
JP2004270045A (ja) ポリエステル系熱接着性複合繊維からなる不織布
JP2006111989A (ja) 染色性に優れた高吸湿性ポリアミド繊維およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7275557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151