JP2020093287A - 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法 - Google Patents

抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020093287A
JP2020093287A JP2018233370A JP2018233370A JP2020093287A JP 2020093287 A JP2020093287 A JP 2020093287A JP 2018233370 A JP2018233370 A JP 2018233370A JP 2018233370 A JP2018233370 A JP 2018233370A JP 2020093287 A JP2020093287 A JP 2020093287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat generation
resistance welding
welded
materials
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018233370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6790050B2 (ja
Inventor
創平 高木
Sohei Takagi
創平 高木
拓夢 佐々木
Takumu Sasaki
拓夢 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018233370A priority Critical patent/JP6790050B2/ja
Priority to CN201911282994.XA priority patent/CN111318796B/zh
Publication of JP2020093287A publication Critical patent/JP2020093287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6790050B2 publication Critical patent/JP6790050B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/24Electric supply or control circuits therefor
    • B23K11/25Monitoring devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/24Electric supply or control circuits therefor
    • B23K11/25Monitoring devices
    • B23K11/252Monitoring devices using digital means
    • B23K11/256Monitoring devices using digital means the measured parameter being the inter-electrode electrical resistance
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/24Electric supply or control circuits therefor
    • B23K11/25Monitoring devices
    • B23K11/252Monitoring devices using digital means
    • B23K11/257Monitoring devices using digital means the measured parameter being an electrical current

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

【課題】より短い解析時間で、簡単且つ確実にスパッタの発生の有無を評価する。【解決手段】抵抗溶接評価装置10及び抵抗溶接評価方法において、ジュール発熱量算出部20は、複数の被溶接材32の板組条件と抵抗溶接の設定条件とに基づいて、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qを算出する。評価部26は、複数の被溶接材32の抵抗値Ωiに基づく抵抗比Ωrと複数の被溶接材32の積層方向の総板厚Dtとを用いて得られる発熱量閾値Qthと、ジュール発熱量Qとを比較し、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えていれば、スパッタが発生する可能性があると評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被溶接材の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、スパッタが発生するか否かを評価するための抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法に関する。
例えば、特許文献1には、複数の被溶接材の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、抵抗溶接の設定条件に基づき、当該積層部分にスパッタが発生するか否かを予測することが開示されている。
特許第5217108号公報
しかしながら、特許文献1の技術を用いてスパッタの発生の有無のシミュレーションを行う場合、複数の被溶接材のモデルをメッシュに細かく分割する必要がある。そのため、スパッタの発生の有無を予測するための解析時間が長くなり、実用的ではない。
また、シミュレーションでは、抵抗溶接の際に複数の被溶接材の積層部分に発生するコロナボンド部の積層方向(Z方向)の応力を予め設定する必要があるため、汎用性に欠ける。
さらに、シミュレーションでは、通電初期、すなわち、ナゲットが十分に成長していない状態で発生するスパッタを予測することが困難である。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、より短い解析時間で、簡単且つ確実にスパッタの発生の有無を評価することが可能となる抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法を提供することを目的とする。
本発明の態様は、複数の被溶接材の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、複数の前記被溶接材の板組条件と、前記抵抗溶接の設定条件とに基づき、スパッタが発生するか否かを評価するための抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法に関する。
この場合、前記抵抗溶接評価装置は、ジュール発熱量算出部及び評価部を有する。前記ジュール発熱量算出部は、前記板組条件及び前記設定条件に基づき、前記抵抗溶接の際に複数の前記被溶接材に発生するジュール発熱量を算出する。前記評価部は、複数の前記被溶接材の抵抗値に基づく抵抗比と複数の前記被溶接材の積層方向の総板厚とを用いて得られる発熱量閾値と、前記ジュール発熱量とを比較し、前記ジュール発熱量が前記発熱量閾値を超えていれば、前記スパッタが発生する可能性があると評価する。
また、前記抵抗溶接評価方法は、第1ステップ及び第2ステップを有する。前記第1ステップでは、ジュール発熱量算出部によって、前記板組条件及び前記設定条件に基づき、前記抵抗溶接の際に複数の前記被溶接材に発生するジュール発熱量を算出する。前記第2ステップでは、評価部によって、複数の前記被溶接材の抵抗値に基づく抵抗比と複数の前記被溶接材の積層方向の総板厚とを用いて得られる発熱量閾値と、前記ジュール発熱量とを比較し、前記ジュール発熱量が前記発熱量閾値を超えていれば、前記スパッタが発生する可能性があると評価する。
本発明によれば、複数の被溶接材の板組条件と抵抗溶接の設定条件とを設定すれば、自動的に、ジュール発熱量が算出され、算出されたジュール発熱量と発熱量閾値との比較に基づき、スパッタの発生の有無が評価される。この結果、最小限の条件を入力するだけで、スパッタの発生の有無を、より短い解析時間で、簡単且つ確実に評価することが可能となる。
本実施形態に係る抵抗溶接評価装置の概略構成図である。 複数の被溶接材のモデルをメッシュに分割した説明図である。 電流値とナゲット径との関係を示す図である。 通電時間とナゲット径及び接触径との関係を示す図である。 通電時間とジュール発熱量との関係を示す図である。 スパッタが発生するときの溶融体積と許容ジュール発熱量との関係を示した説明図である。 総板厚及び抵抗比の二次元空間に許容ジュール発熱量をプロットした図である。 整列値(図7の第1主成分軸)及び許容ジュール発熱量の二次元空間にスパッタ発生基準式(発生量閾値)を設定するための図である。 発熱量閾値を設定するためのフローチャートである。 スパッタの発生の有無を評価するためのフローチャートである。
以下、本発明に係る抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法の好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
[1.本実施形態に係る抵抗溶接評価装置10の概略構成]
本実施形態に係る抵抗溶接評価装置10は、図1に示すように、コンピュータ12によって実現される。コンピュータ12は、例えば、抵抗溶接装置14の制御ユニットであって、メモリ(記憶部)16に格納されたプログラムを実行することにより、入力部18、ジュール発熱量算出部20、抵抗比算出部22、閾値設定部24、評価部26、出力部28及び制御部30の機能を実現する。なお、抵抗溶接評価装置10は、制御ユニットとは別個の一般的なコンピュータでも実現可能である。また、抵抗溶接装置14は、例えば、板状の被溶接材32を複数積層し、複数の被溶接材32の積層部分に対して抵抗溶接を行う。
入力部18は、外部からの複数の被溶接材32の板組条件、及び、抵抗溶接の設定条件の入力を受け付ける。なお、板組条件には、複数の被溶接材32を構成する各々の被溶接材32の板厚Di(i=1〜n、nは被溶接材32の積層枚数)及び材質等が含まれる。また、設定条件には、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32に流す電流の値(電流値)I、及び、複数の被溶接材32に対する通電時間t等が含まれる。
ジュール発熱量算出部20は、入力部18に入力された板組条件及び設定条件に基づいて、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qを算出する。なお、後述するように、通電時間tに応じてジュール発熱量Qが変化する。そのため、ジュール発熱量算出部20は、CAE(Computer Aided Engineering)を利用して、任意の時間間隔でジュール発熱量Qを算出可能である。
抵抗比算出部22は、下記の(1)式を用いて、複数の被溶接材32の抵抗値Ωiの総和ΣΩiを分子とし、複数の被溶接材32のうち、積層方向の板厚Diが最も薄い外側の被溶接材32の抵抗値Ωsを分母とした比を、抵抗比Ωrとして算出する。なお、抵抗比Ωrとは、抵抗溶接の際に、複数の被溶接材32の積層部分に形成されるナゲット44の片寄りを示す指標である。また、Σは、抵抗値Ωiの総和を示す数学記号である。
Ωr=ΣΩi/Ωs (1)
閾値設定部24は、複数の被溶接材32の積層方向の総板厚Dtと、抵抗比Ωrとを用いて、スパッタを発生させずに抵抗溶接を行うことが可能なジュール発熱量Qの上限値を発熱量閾値Qthとして設定する。なお、総板厚Dtとは、複数の被溶接材32を積層したときの各々の被溶接材32の積層方向の板厚Diの総和をいう(Dt=ΣDi)。また、発熱量閾値Qthの具体的な設定手法は、後述する。
さらに、本実施形態において、「スパッタ」とは、複数の被溶接材32に通電した際、通電の初期に発生するスパッタに加え、通電の中期又は後期に発生するスパッタを含む概念である。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、「スパッタ」とは、通電の初期に発生するスパッタであることに留意する。
評価部26は、発熱量閾値Qthとジュール発熱量Qとを比較し、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えているか否かを評価する。また、評価部26は、この評価結果に基づき、複数の被溶接材32に対する抵抗溶接の実行の可否も判断する。具体的に、評価部26は、Q>Qthであれば、抵抗溶接によってスパッタが発生する可能性があると評価し、抵抗溶接の実行を不許可とする。また、評価部26は、Q≦Qthであれば、抵抗溶接を行ってもスパッタが発生する可能性はないと評価し、抵抗溶接の実行を許可する。
出力部28は、評価部26でのスパッタの発生の有無の評価結果、及び、抵抗溶接の実行の可否の判断結果を外部に出力する。
メモリ16は、テーブル34、ライブラリ36及び評価結果記憶部38を備える。テーブル34には、閾値設定部24で予め設定された発熱量閾値Qthが格納されている。前述のように、発熱量閾値Qthは、総板厚Dt及び抵抗比Ωrに基づき算出されるので、板組条件に依存している。従って、テーブル34には、板組条件毎の発熱量閾値Qthが格納されている。
評価部26は、テーブル34から該当する発熱量閾値Qthを読み出し、読み出した発熱量閾値Qthを用いて、ジュール発熱量Qに対する評価を行う。また、評価部26は、ジュール発熱量Qの評価後、上述の評価結果及び判断結果を評価結果記憶部38に記憶する。なお、ライブラリ36には、後述する2つの電極42間の抵抗値Rが格納されている。
制御部30は、評価結果記憶部38に記憶されている判断結果を読み出し、読み出した判断結果に基づき、抵抗溶接装置14を制御する。
抵抗溶接装置14は、コンピュータ12と、電源40と、複数の被溶接材32を挟持する2つの電極42とを備える。コンピュータ12の制御部30は、読み出した判断結果に基づき抵抗溶接装置14を制御する場合、電源40を駆動させ、2つの電極42間に任意の電流値Iの電流を流す。複数の被溶接材32は、2つの電極42によって積層方向の両側から加圧されている。そのため、抵抗溶接を実行すれば、複数の被溶接材32に電流が流れることで、積層部分が溶融してナゲット44が形成される。一方、制御部30は、読み出した判断結果に基づき抵抗溶接の実行を禁止する場合、電源40を駆動させない。
[2.発熱量閾値Qthの設定手法]
次に、発熱量閾値Qthの設定手法について、図2〜図8を参照しながら説明する。ここでは、抵抗溶接の際のスパッタの発生の有無を事前に予測する従来の手法の問題点について説明した後、本実施形態での発熱量閾値Qthの設定手法について説明する。なお、この説明では、必要に応じて、図1も参照しながら説明する。
<2.1 従来の問題点>
図2は、CAEを利用して、複数の被溶接材32に対する抵抗溶接中に生じる電流−熱−構造連成現象を計算するためのモデルを図示したものである。なお、当該モデルでは、3枚の被溶接材32を積層し、積層方向の両側(外側)の被溶接材32を2つの電極42で挟持しているモデルであることに留意する。また、当該モデルでは、複数の被溶接材32の積層部分、具体的には、2つの電極42間がメッシュで細かく分割されている。従って、従来の手法では、このようなモデルを用いてスパッタの発生の有無を予測している。
しかしながら、一般に、CAEのソフトウェアは、その中身がいわゆるブラックボックスであり、どのような手法でスパッタの発生を予測しているのか分からない。そのため、スパッタの発生の予測精度が低くなる場合があり得る。
図3は、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32の積層部分を流れる電流の電流値Iと、当該積層部分に形成されるナゲット44の直径(ナゲット径)Dnとの関係を示す図である。なお、ナゲット径Dnは、複数の被溶接材32の積層方向に直交する方向(被溶接材32の平面方向)に沿ったナゲット44の直径である。また、図3において、Dthは、十分に成長しているナゲット44の最小径である。従って、Dn>Dthであれば、ナゲット44が十分に成長していると判断することができる。
図3中、丸印のプロットは、複数の被溶接材32に実際に電流を流したときの結果(実機の結果)を示す。また、三角印のプロットは、CAEを用いた予測結果である。図3に示すように、実機の結果及びCAEを用いた予測結果のいずれにおいても、電流値Iの上昇に伴い、ナゲット径Dnが大きくなる。
また、いずれの結果についても、Dn>Dthの場合、スパッタが発生し得る。図3では、実機の結果において、スパッタが発生していないときのプロットを白抜きの丸印で、スパッタが発生しているときのプロットを黒色の丸印で図示している。一方、CAEの予測結果において、スパッタが発生していないときのプロットを白抜きの三角印で、スパッタが発生しているときのプロットを黒色の三角印で図示している。
しかしながら、図3に示すように、実機の結果とCAEの予測結果とを比較すると、同じナゲット径Dnであっても、スパッタが発生するときの電流値Iが異なる。従って、CAEを用いてスパッタの発生を予測すると、スパッタの予測精度が低下する。
図4は、CAEを用いて予測した、複数の被溶接材32に対する電流の通電時間tとナゲット径Dn及び接触径Dcとの関係を示す図である。ここで、接触径Dcとは、ナゲット44が発生している複数の被溶接材32の積層部分における2枚の被溶接材32の接触部分の平面方向の直径をいう。また、図4中、実線は、通電時間tに対するナゲット径Dnの変化(ナゲット44の成長)を示す予測結果であり、破線は、通電時間tに対する接触径Dcの変化を示す予測結果である。
この場合、ナゲット径Dnが接触径Dcを超える期間が一定時間継続すると、スパッタが発生していると予測することが可能である。すなわち、溶融部分であるナゲット44のナゲット径Dnが接触径Dcよりも大きければ、スパッタが発生しているとみなすことができる。
ここで、図示はしないが、実機の結果では、通電に起因した複数の被溶接材32の温度上昇に伴い、ナゲット径Dn及び接触径Dcは、なだらかに増加する。これに対して、図4のCAEの予測結果では、通電時間tの経過に伴い、接触径Dcが階段状に増加している。これは、CAEでは、図2に示すように、複数の被溶接材32を矩形状(断面では四角形)のメッシュに分割し、四角形のメッシュの要素の頂点(節点)で2枚の被溶接材32の接触の有無を判定しているためである。
特に、被溶接材32がメッキ層を有する金属材である場合、いわゆる裸材同士の接触と比較して、メッキ層の存在により、接触の有無の判定精度が低下する。これにより、接触径Dcの結果を含め、実機の結果とCAEの予測結果との乖離が一層大きくなってしまう。
<2.2 本実施形態での発熱量閾値Qthの設定手法>
そこで、本実施形態では、メッシュを用いた予測ではなく、抵抗溶接の際に2つの電極42間を流れる電流に起因して複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qを利用することで、スパッタの発生の有無を予測(評価)する。そのような評価を行うため、本実施形態では、スパッタの発生の有無の評価に先立ち、スパッタを発生させずに抵抗溶接を行うことが可能なジュール発熱量Qの上限値を発熱量閾値Qthとして予め設定する。この設定作業は、ジュール発熱量算出部20及び閾値設定部24で実行される。
具体的に説明すると、図1に示すように、抵抗溶接の際、電源40から2つの電極42を介して複数の被溶接材32に任意の電流値Iの電流を、任意の通電時間tだけ流す場合、2つの電極42間の抵抗値をRとすれば、当該電流値Iに起因して複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qは、下記の(2)式で表わすことができる。
Q=I×R×t (2)
なお、抵抗値Rは、複数の被溶接材32を構成する各々の被溶接材32の板厚Di及び材質等の板組条件に依存する。そのため、例えば、板組条件毎に、前述のCAEを利用して、任意の時間間隔毎の抵抗値Rを予め求めておき、ライブラリ36に格納しておけばよい。これにより、ジュール発熱量算出部20は、ライブラリ36に格納された該当する抵抗値Rを読み出し、読み出した抵抗値Rを用いて、上記(2)式の単純な計算式から、任意の時間間隔毎のジュール発熱量Qを容易に算出することができる。
図5は、ジュール発熱量Qと通電時間tとの関係を示したものである。ジュール発熱量Qは、通電時間tの増加に伴って上昇する。また、同じ通電時間tで比較した場合、ジュール発熱量Qは、電流値Iが大きくなる程大きくなり、一方で、電流値Iが小さくなる程小さくなる。
そして、ジュール発熱量Qが所定の発熱量、すなわち、スパッタを発生させずに抵抗溶接を行うことが可能なジュール発熱量Qの上限値(以下、許容ジュール発熱量Qpともいう。)を超えると、スパッタの発生が予想される。この場合、許容ジュール発熱量Qpは、総板厚Dt及び抵抗値R(抵抗比Ωr)等の板組条件によって異なる値になる。
図6は、許容ジュール発熱量Qpと板組条件との関係を概念的に図示した説明図である。ここでは、例えば、高張力鋼等の3枚の被溶接材32を積層させ、抵抗溶接によってナゲット44が形成される場合について説明する。
この場合、複数の被溶接材32の総板厚Dtを大きくすれば、スパッタが発生するときの溶融部分の体積(ナゲット44の体積であって溶融体積ともいう。)が大きくなると共に、許容ジュール発熱量Qpが大きくなるものと予想される。また、被溶接材32の材質を変更することで、複数の被溶接材32の抵抗比Ωrが大きくなれば、スパッタが発生するときの電流値Iが低下し、スパッタ発生時の溶融体積が小さくなると共に、許容ジュール発熱量Qpが小さくなるものと予想される。実際、実機での検証実験では、上記の予想を裏付ける結果が得られた。
このように、スパッタの発生に関し、溶融体積は、複数の被溶接材32を構成する各々の被溶接材32の板厚Di及び材質等の板組条件に依存する。また、溶融体積は、許容ジュール発熱量Qp(ジュール発熱量Q)との間で相関性がある。このような知見を踏まえ、図7及び図8に示す手法で、任意の板組条件における許容ジュール発熱量Qpとしての発熱量閾値Qthを決定した。
図7は、複数の被溶接材32について、各々の被溶接材32の板厚Diの組み合わせを変更したときの許容ジュール発熱量Qpを、総板厚Dtを横軸、抵抗比Ωrを横軸とする二次元空間にプロットした結果である。なお、板厚Diの組み合わせとは、例えば、3枚の被溶接材32のいずれも相対的に薄板である場合や、3枚の被溶接材32のうち、1枚が相対的に厚板であり、他の2枚が薄板である場合のような組み合わせをいう。
図7では、許容ジュール発熱量Qpがランダムにプロットされているように見える。そこで、図7の二次元平面について、主成分分析を行い、斜め下方向に延びる太い矢印線の第1主成分軸46を設定する。次に、プロットされている許容ジュール発熱量Qpの情報を、細い矢印線で示すように、第1主成分軸46に直交する方向に、当該第1主成分軸46に集約する。これにより、許容ジュール発熱量Qpに対して、抵抗比Ωr及び総板厚Dtの2つのパラメータが合成される。
図8は、図7の第1主成分軸46を横軸、許容ジュール発熱量Qpを縦軸とした二次元空間に、第1主成分軸46に集約された許容ジュール発熱量Qpの情報をプロットしたものである。
図8において、白抜きの丸印は、ジュール発熱量算出部20で算出された、任意の板組条件での許容ジュール発熱量Qpの上限値である。また、白抜きの三角印は、ジュール発熱量算出部20で算出された、任意の板組条件での許容ジュール発熱量Qpの下限値である。さらに、黒丸印は、任意の板組条件で複数の被溶接材32に実際に電流を流したときに得られた許容ジュール発熱量Qpである。なお、上述の上限値及び下限値とは、CAEによる抵抗値Rの計算精度に応じた、許容ジュール発熱量Qpの上限値及び下限値をいう。
図8からも明らかなように、抵抗溶接評価装置10内で算出された許容ジュール発熱量Qpと、実機の結果より得られた許容ジュール発熱量Qpとが、図8の二次元空間において、略同じ領域にプロットされている。
また、前述のように、総板厚Dtが大きければ許容ジュール発熱量Qpが大きくなり、抵抗比Ωrが大きければ許容ジュール発熱量Qpが小さくなる。従って、図7のように、第1主成分軸46に許容ジュール発熱量Qpの情報を集約した場合、太い矢印線のうち、抵抗比Ωrが大きく且つ総板厚Dtが小さい矢印の根本側では、許容ジュール発熱量Qpが小さくなり、一方で、抵抗比Ωrが小さく且つ総板厚Dtが大きい矢印の矢向側では、許容ジュール発熱量Qpが大きくなる。図8では、図6の概念を反映するように第1主成分軸46の値(以下、整列値ともいう。)が大きくなることに伴い、許容ジュール発熱量Qpが大きくなる結果が得られた。
そこで、図8の二次元空間において、プロットされた許容ジュール発熱量Qpのデータ群の中心を通るような曲線を求めた。この曲線は、統計的手法によって求めた、整列値に対する許容ジュール発熱量Qpの代表値(中央値)を示す閾値線である。閾値設定部24は、この曲線を発熱量閾値Qth(スパッタ発生基準式)として決定(設定)する。すなわち、上述のように、計算で求められた許容ジュール発熱量Qpと、実機の結果により得られた許容ジュール発熱量Qpとの間で、データの乖離が発生していない。従って、これらのデータ群の中心を通る曲線を、スパッタ発生基準式に設定してもよいと考えられるためである。なお、実際には、板組条件毎に許容ジュール発熱量Qpが異なるため、閾値設定部24は、板組条件毎に発熱量閾値Qthを設定し、設定した発熱量閾値Qthをテーブル34に格納する。
[3.本実施形態に係る抵抗溶接評価装置10の動作(抵抗溶接評価方法)]
次に、本実施形態に係る抵抗溶接評価装置10の動作について、図9及び図10を参照しながら説明する。なお、この動作説明では、必要に応じて、図1〜図8も参照しながら説明する。
<3.1 発熱量閾値Qthの設定>
先ず、発熱量閾値Qthの設定動作について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1において、外部から入力部18に複数の被溶接材32の板組条件及び抵抗溶接の設定条件が入力される。例えば、複数の被溶接材32を構成する各々の被溶接材32の板厚Di及び材質、並びに、抵抗溶接の際の電流値I及び通電時間tが入力される。
ステップS2において、ジュール発熱量算出部20は、入力部18に入力された板組条件及び設定条件に基づき、上記の(2)式を用いて、許容ジュール発熱量Qpを算出する。
ステップS3において、抵抗比算出部22は、入力部18に入力された板組条件に基づき、上記の(1)式を用いて、抵抗比Ωrを算出する。
ステップS4において、閾値設定部24は、図7のように、総板厚Dt及び抵抗比Ωrの二次元空間に許容ジュール発熱量Qpをプロットする。その後、閾値設定部24は、当該二次元空間に対して主成分分析を行い、第1主成分軸46に許容ジュール発熱量Qpの情報を集約する。
ステップS5において、閾値設定部24は、図8のように、第1主成分軸46(整列値)及び許容ジュール発熱量Qpの二次元空間に許容ジュール発熱量Qpをプロットする。次に、閾値設定部24は、当該二次元空間における許容ジュール発熱量Qpのデータ群の中心を通る曲線を作成し、当該曲線をスパッタ発生基準式(発熱量閾値Qth)として決定する。
ステップS6において、閾値設定部24は、決定したスパッタ発生基準式(発熱量閾値Qth)をテーブル34に格納する。
ステップS7において、閾値設定部24は、発熱量閾値Qthの設定作業を終了するか否か判定する。他の板組条件のスパッタ発生基準式も設定したいのであれば(ステップS7:NO)、ステップS1又はS2に戻り、他の板組条件に対する発熱量閾値Qthの設定作業が実行される。一方、全ての板組条件に対するスパッタ発生基準式が設定されたのであれば(ステップS7:YES)、発熱量閾値Qthの設定作業を終了する。
<3.2 スパッタの発生の有無の評価>
次に、スパッタの発生の有無の評価作業について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS11において、入力部18は、図9のステップS1と同様に、外部から複数の被溶接材32の板組条件及び抵抗溶接の設定条件を受け付ける。
ステップS12(第1ステップ)において、ジュール発熱量算出部20は、ステップS2と同様に、入力部18に入力された板組条件及び設定条件に基づき、上記の(2)式を用いて、ジュール発熱量Qを算出する。
ステップS13において、評価部26は、ジュール発熱量Qの算出に用いられた板組条件に該当する発熱量閾値Qthをテーブル34から読み出す。
ステップS14(第2ステップ)において、評価部26は、読み出した発熱量閾値Qthとジュール発熱量Qとの比較を行う。具体的に、評価部26は、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えているか否かを判定する。
Q>Qthである場合(ステップS14:YES)、ステップS15(第2ステップ)に進む。ステップS15において、評価部26は、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えているため、スパッタが発生する可能性があると評価する。次のステップS16において、評価部26は、この評価結果に基づき、抵抗溶接の実行を許可しない旨を判断する。
一方、Q≦Qthである場合(ステップS14:NO)、ステップS17に進む。ステップS17において、評価部26は、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qth以下であるため、スパッタが発生する可能性がないと評価する。次のステップS18において、評価部26は、この評価結果に基づき、抵抗溶接の実行を許可する旨を判断する。
ステップS16又はS18後のステップS19において、評価部26は、ステップS15又はS17での評価結果と、ステップS16又はS18での判断結果とを評価結果記憶部38に記憶する。あるいは、評価部26は、出力部28を介して、評価結果及び判断結果を外部に出力する。
次に、評価部26は、スパッタの発生の有無の評価を継続して行うか否かを判断する。引き続き行う場合(ステップS20:NO)、ステップS11又はS12に戻り、スパッタの発生の有無の評価を継続して行う。一方、スパッタの発生の有無の評価を継続して行わない場合(ステップS20:YES)、スパッタの発生の有無の評価作業を終了する。
[4.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る抵抗溶接評価装置10及び抵抗溶接評価方法では、複数の被溶接材32の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、複数の被溶接材32の板組条件と、抵抗溶接の設定条件とに基づき、スパッタが発生するか否かを評価する。
すなわち、抵抗溶接評価装置10は、ジュール発熱量算出部20及び評価部26を有する。ジュール発熱量算出部20は、板組条件及び設定条件に基づき、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qを算出する。評価部26は、複数の被溶接材32の抵抗値Ωiに基づく抵抗比Ωrと複数の被溶接材32の積層方向の総板厚Dtとを用いて得られる発熱量閾値Qth(スパッタ発生基準式)と、ジュール発熱量Qとを比較し、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えていれば、スパッタが発生する可能性があると評価する。
また、抵抗溶接評価方法は、第1ステップ(ステップS12)及び第2ステップ(ステップS14、S15)を有する。第1ステップでは、ジュール発熱量算出部20によって、板組条件及び設定条件に基づき、抵抗溶接の際に複数の被溶接材32に発生するジュール発熱量Qを算出する。第2ステップでは、評価部26によって、複数の被溶接材32の抵抗値Ωiに基づく抵抗比Ωrと複数の被溶接材32の積層方向の総板厚Dtとを用いて得られる発熱量閾値Qthと、ジュール発熱量Qとを比較し、ジュール発熱量Qが発熱量閾値Qthを超えていれば、スパッタが発生する可能性があると評価する。
このように、複数の被溶接材32の板組条件と抵抗溶接の設定条件とを設定すれば、自動的に、ジュール発熱量Qが算出され、算出されたジュール発熱量Qと発熱量閾値Qthとの比較に基づき、スパッタの発生の有無が評価される。この結果、従来のような有限要素解析のメッシュ特性の影響を受けることなく、最小限の条件を入力するだけで、スパッタの発生の有無を、より短い解析時間で、簡単且つ確実に評価することが可能となる。特に、本実施形態では、高張力鋼の板組における通電初期のスパッタの発生の有無を、より高い精度で予測することが可能である。
上記の効果について、より具体的に説明する。例えば、新しいモデルの車両を設計する際、当該車両の車体に使用する鋼板(板組)を決定する過程では、車両の製造工場に既に導入されている抵抗溶接設備及び現状の設定で、抵抗溶接を実行する際に、スパッタの発生等の不具合が発生するか否か判断する必要がある。本実施形態では、抵抗溶接の対象となる板組の総板厚Dt及び抵抗比Ωrに基づく発熱量閾値Qthと、ジュール発熱量Qとを比較することで、スパッタを発生させずに抵抗溶接を実行することが可能か否かを、容易に確認することができる。
しかも、本実施形態では、CAEを用いて得られた抵抗値Rより、上記(2)式の単純な計算式から、任意の時間間隔毎のジュール発熱量Qを算出可能である。これにより、スパッタの発生の有無を、より高精度に評価することができる。
ここで、抵抗溶接評価装置10は、複数の被溶接材32の抵抗値Ωiの総和ΣΩiと、複数の被溶接材32のうち、積層方向の板厚Diが最も薄い外側の被溶接材32の抵抗値Ωsとの比を抵抗比Ωrとして算出する抵抗比算出部22と、総板厚Dt及び抵抗比Ωrを用いて、スパッタを発生させずに抵抗溶接を行うことが可能なジュール発熱量Qの上限値を発熱量閾値Qthとして設定する閾値設定部24とをさらに有する。これにより、抵抗比Ωr及び発熱量閾値Qthを簡単且つ速やかに算出することができる。
また、閾値設定部24は、図7の総板厚Dt及び抵抗比Ωrの二次元平面において、総板厚Dt及び抵抗比Ωr毎のジュール発熱量Qの上限値(許容ジュール発熱量Qp)に対する主成分分析を行い、主成分分析によって得られた第1主成分軸46と複数の上限値とを用いて、発熱量閾値Qthを設定する。これにより、発熱量閾値Qthを精度よく設定して、スパッタの発生の有無の評価精度を向上させることができる。
また、抵抗溶接評価装置10は、板組条件毎の発熱量閾値Qthを格納するメモリ(記憶部)16をさらに有する。評価部26は、ジュール発熱量算出部20で算出されたジュール発熱量Qの板組条件に応じた発熱量閾値Qthをメモリ16から読み出し、読み出した発熱量閾値Qthとジュール発熱量Qとを比較して、スパッタが発生する可能性の有無を評価する。これにより、スパッタの発生の有無を的確且つ迅速に評価することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…抵抗溶接評価装置 16…メモリ(記憶部)
20…ジュール発熱量算出部 22…抵抗比算出部
24…閾値設定部 26…評価部
32…被溶接材 46…第1主成分軸

Claims (5)

  1. 複数の被溶接材の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、複数の前記被溶接材の板組条件と、前記抵抗溶接の設定条件とに基づき、スパッタが発生するか否かを評価するための抵抗溶接評価装置において、
    前記板組条件及び前記設定条件に基づき、前記抵抗溶接の際に複数の前記被溶接材に発生するジュール発熱量を算出するジュール発熱量算出部と、
    複数の前記被溶接材の抵抗値に基づく抵抗比と複数の前記被溶接材の積層方向の総板厚とを用いて得られる発熱量閾値と、前記ジュール発熱量とを比較し、前記ジュール発熱量が前記発熱量閾値を超えていれば、前記スパッタが発生する可能性があると評価する評価部と、
    を有する、抵抗溶接評価装置。
  2. 請求項1記載の抵抗溶接評価装置において、
    複数の前記被溶接材の抵抗値の総和と、複数の前記被溶接材のうち、前記積層方向の板厚が最も薄い外側の被溶接材の抵抗値との比を前記抵抗比として算出する抵抗比算出部と、
    前記総板厚及び前記抵抗比を用いて、前記スパッタを発生させずに前記抵抗溶接を行うことが可能なジュール発熱量の上限値を前記発熱量閾値として設定する閾値設定部と、
    をさらに有する、抵抗溶接評価装置。
  3. 請求項2記載の抵抗溶接評価装置において、
    前記閾値設定部は、前記総板厚及び前記抵抗比の二次元平面において、前記総板厚及び前記抵抗比毎のジュール発熱量の上限値に対する主成分分析を行い、前記主成分分析によって得られた第1主成分軸と複数の前記上限値とを用いて、前記発熱量閾値を設定する、抵抗溶接評価装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抵抗溶接評価装置において、
    前記板組条件毎の前記発熱量閾値を格納する記憶部をさらに有し、
    前記評価部は、前記ジュール発熱量算出部で算出された前記ジュール発熱量の前記板組条件に応じた前記発熱量閾値を前記記憶部から読み出し、読み出した前記発熱量閾値と前記ジュール発熱量とを比較して、前記スパッタが発生する可能性の有無を評価する、抵抗溶接評価装置。
  5. 複数の被溶接材の積層部分に対して抵抗溶接を行う場合に、複数の前記被溶接材の板組条件と、前記抵抗溶接の設定条件とに基づき、スパッタが発生するか否かを評価するための抵抗溶接評価方法において、
    ジュール発熱量算出部によって、前記板組条件及び前記設定条件に基づき、前記抵抗溶接の際に複数の前記被溶接材に発生するジュール発熱量を算出する第1ステップと、
    評価部によって、複数の前記被溶接材の抵抗値に基づく抵抗比と複数の前記被溶接材の積層方向の総板厚とを用いて得られる発熱量閾値と、前記ジュール発熱量とを比較し、前記ジュール発熱量が前記発熱量閾値を超えていれば、前記スパッタが発生する可能性があると評価する第2ステップと、
    を有する、抵抗溶接評価方法。
JP2018233370A 2018-12-13 2018-12-13 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法 Active JP6790050B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018233370A JP6790050B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法
CN201911282994.XA CN111318796B (zh) 2018-12-13 2019-12-13 电阻焊评价装置和电阻焊评价方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018233370A JP6790050B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020093287A true JP2020093287A (ja) 2020-06-18
JP6790050B2 JP6790050B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=71085379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018233370A Active JP6790050B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6790050B2 (ja)
CN (1) CN111318796B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113634863A (zh) * 2021-08-16 2021-11-12 南京米利嘉电子科技有限公司 一种基于次级电流检测的电阻焊质量监控方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1133743A (ja) * 1997-07-14 1999-02-09 Na Detsukusu:Kk 単位体積当たりの累積発熱量を指標とする抵抗溶接システム
JP2002096178A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接装置
JP2007326139A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Daihatsu Motor Co Ltd シリーズスポット溶接装置
WO2014156290A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接システム
JP2014188539A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal 亜鉛系めっき鋼板の抵抗スポット溶接方法
WO2015099192A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101906084B1 (ko) * 2014-12-01 2018-10-08 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 저항 스폿 용접 방법
EP3603867A4 (en) * 2017-03-31 2020-06-17 JFE Steel Corporation WELDING DETERMINATION DEVICE FOR TAPE SHEETS AND WELDING DETERMINATION METHOD
CN107671406B (zh) * 2017-11-01 2019-09-24 上海交通大学 直流电阻点焊多模式反馈控制方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1133743A (ja) * 1997-07-14 1999-02-09 Na Detsukusu:Kk 単位体積当たりの累積発熱量を指標とする抵抗溶接システム
JP2002096178A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接装置
JP2007326139A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Daihatsu Motor Co Ltd シリーズスポット溶接装置
JP2014188539A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal 亜鉛系めっき鋼板の抵抗スポット溶接方法
WO2014156290A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接システム
WO2015099192A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113634863A (zh) * 2021-08-16 2021-11-12 南京米利嘉电子科技有限公司 一种基于次级电流检测的电阻焊质量监控方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6790050B2 (ja) 2020-11-25
CN111318796A (zh) 2020-06-23
CN111318796B (zh) 2022-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Satpathy et al. Ultrasonic spot welding of aluminum-copper dissimilar metals: a study on joint strength by experimentation and machine learning techniques
Zhou et al. Optimization of laser brazing onto galvanized steel based on ensemble of metamodels
Farrahi et al. Analysis of resistance spot welding process parameters effect on the weld quality of three-steel sheets used in automotive industry: Experimental and finite element simulation
SE520140C2 (sv) Metod och anordning vid bågsvetsning samt användning, datorprogramprodukt och datorläsbart medium
US7127438B2 (en) Method of regulating and controlling a technical process such as spot-welding of metal sheets
CN106181084A (zh) 焊接方法
Pal et al. Determination of optimal pulse metal inert gas welding parameters with a neuro-GA technique
JP6790050B2 (ja) 抵抗溶接評価装置及び抵抗溶接評価方法
Feng et al. Energy metrics for product assembly equipment and processes
Banaee et al. Generalised overlapping model for multi-material wire arc additive manufacturing (WAAM)
Gauthier et al. Numerical modeling of electrode degradation during resistance spot welding using CuCrZr electrodes
Panda et al. Optimization of resistance spot welding parameters using differential evolution algorithm and GRNN
JP2021009450A (ja) スポット溶接による溶接継手の破断予測方法、スポット溶接による溶接継手の破断予測プログラム、及び、スポット溶接による溶接継手の破断予測装置
Fisher et al. Comparison of analytical, empirical, and finite-element modeling of weld metal cooling as function of plate orientation, thickness, and heat input
JP2007157007A (ja) 製造プロセス監視制御装置と監視制御方法及び記憶媒体
KR102057781B1 (ko) 스폿용접부의 품질 예측 장치와 방법
Sheikhbahaee et al. Investigating sensitivity to process parameters in pulsed laser micro-welding of stainless steel foils
JP4595760B2 (ja) スポット溶接モニタリング方法
Abe et al. Study of analysis method to predict creep life of 2.25 Cr-1Mo steel from welding conditions
JP5055797B2 (ja) 溶接品質判定装置および溶接品質判定方法
JP7328517B2 (ja) スポット溶接による溶接継手の破断予測方法、スポット溶接による溶接継手の破断予測プログラム、及び、スポット溶接による溶接継手の破断予測装置
Ganjigatti Application of statistical methods and fuzzy logic techniques to predict bead geometry in welding
Lokesh et al. Review on modeling of resistance spot welding process
WO2023171151A1 (ja) 学習装置、温度履歴予測装置、溶接システム及びプログラム
Chukwunedum et al. Numerical Prediction and Optimization of Heat Transfer Coefficient and their Effects on Low Carbon (Mild) Steel Weldments using Expert Methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6790050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150