JP2020088568A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載の電子制御装置同士がCANとイーサネットとの両方で通信するネットワークシステムにおいて、イーサネット通信を制御する信頼性を高める技術を提供する。【解決手段】本開示の電子制御装置は、車載のネットワークシステムを構成し、互いに通信可能な複数の電子制御装置のうちのいずれかの電子制御装置であって、第1の通信制御部と第2の通信制御部とを備える。S400〜S414において第1の通信制御部は、他の電子制御装置とのCANによる通信を制御する。S410、S412において第2の通信制御部は、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信を制御し、CANの通信状態がアウェイク状態であれば、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信状態を通信可能にし、CANの通信状態がスリープ状態であれば、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信状態を通信不可にする。【選択図】図3

Description

本開示は、車載の電子制御装置に関する。
車載のネットワークシステムには、特許文献1に開示されているように、CANとイーサネットとが併用されているものがある。CANは、Controller Area Networkの略である。CANとイーサネットとは、登録商標である。
特許文献1に記載されている技術では、CANとイーサネットとにそれぞれ接続する電子制御装置が中継装置を介して互いに通信している。
特開2018−098733号公報
本願発明者は、電子制御装置同士が、中継装置を介さずにCANとイーサネットとの両方により互いに通信するネットワークシステムを検討している。
車載のCAN通信を制御するネットワークマネジメントの技術は確立しているので、例えば、イグニッションスイッチのオフ状態において電子制御装置にアウェイク要因が発生した場合、CANのネットワークマネジメントによりCANの通信状態を通信不可のスリープ状態から通信可能なアウェイク状態に遷移させる信頼性は高い。以下、ネットワークマネジメントを略してNMとも言う。
しかし、車載のイーサネット通信のネットワークマネジメントの技術はまだ十分に確立していない。したがって、発明者の詳細な検討の結果、例えば、前述したイグニッションスイッチのオフ状態において電子制御装置にアウェイク要因が発生した場合、イーサネットのネットワークマネジメントによりイーサネットの通信状態を、通信不可から通信可能に遷移させる信頼性が低いという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、車載の電子制御装置同士がCANとイーサネットとの両方で通信するネットワークシステムにおいて、イーサネット通信を制御する信頼性を高める技術を提供することが望ましい。
本開示の1つの態様による電子制御装置は、車載のネットワークシステム(2)を構成し、互いに通信可能な複数の電子制御装置(10)のうちのいずれかの電子制御装置であって、第1の通信制御部(12、S400〜S414)と第2の通信制御部(14、S410、S412、S420〜S424)とを備える。
第1の通信制御部は、他の電子制御装置とのCANによる通信を制御する。第2の通信制御部は、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信を制御し、第1の通信制御部が制御するCANの通信状態がアウェイク状態であれば、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信状態を通信可能にし、第1の通信制御部が制御するCANの通信状態がスリープ状態であれば、他の電子制御装置とのイーサネットによる通信状態を通信不可にする。
このような構成によれば、信頼性の確立したCANのネットワークマネジメントに基づいてイーサネットの通信状態を制御するので、イーサネット通信を高い信頼性で制御できる。
本実施形態によるネットワークシステム示すブロック図。 CANの通信状態を示す図。 通信処理を示すフローチャート。 イーサネットの通信状態の遷移を示すタイムチャート。 イーサネットの通信状態の遷移を示す他のタイムチャート。 イーサネットの通信要求処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
図1に示すネットワークシステム2は、車両に搭載されており、メインネットワーク20とサブネットワーク50〜56とを備える。
メインネットワーク20は、4個の電子制御装置10と、CANバス30〜38と、イーサネットバス40〜48と、を備えたネットワークである。以下、電子制御装置を略してECUとも言う。
CANバス30〜38は、CANプロトコルに従ったCANフレームを送信するための信号線である。CANバス30はメイン信号線である。CANバス32〜38は、それぞれ、CANバス30と4個のECU10のそれぞれとを接続するサブ信号線である。
イーサネットバス40〜48は、イーサネットプロトコルに従ったイーサネットフレームを送信するための信号線である。イーサネットバス40〜48は、4個のECU10を互いに1対1で接続する信号線である。
ECU10は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリと、入出力インターフェースと、を備えるマイクロコンピュータを中心に構成されている。以下、半導体メモリを単にメモリとも言う。ECU10は,1つのマイクロコンピュータを搭載してもよいし、複数のマイクロコンピュータを搭載してもよい。
ECU10の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。このプログラムをCPUが実行することで、プログラムに対応する方法が実行される。
ECU10は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、CAN通信制御部12とイーサネット通信制御部14とを備えている。
ECU10を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その1部または全部の要素について、1つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
CAN通信制御部12は、CANプロトコルに従ってCAN通信を制御する。つまり、CAN通信制御部12は、CANバス30〜38を介したCANフレームの送信および受信を行う。
図2に、CANのネットワークマネジメントにより設定されるCANの通信状態を示す。CANのネットワークマネジメントにより設定されるCANの通信状態をNM状態とも言う。
本実施形態では、CANには、例えば、AUTOSARで規定されている、BusSleep、RepeatMessageState、NormalOperationState、ReadySleepState、PrepareBusSleepModeの5個のNM状態が設定されている。AUTOSARは、Automotive Open System Architectureの略である。
上記の5個のNM状態の詳細とNM状態の遷移の詳細とはAUTOSARで規定されているので、説明は省略する。
RepeatMessageStateでは、ネットワークシステムよってCAN通信が可能または不可のいずれであるかが異なり不確実であるので、不可/可能と記載されている。ただし、本実施形態では、CANのNM状態がRepeatMessageStateの場合、CAN通信は可能とする。
CAN通信制御部12は、CANのNM処理により、車両の運転状態等に基づいて上記の5個のNM状態を遷移させる。
イーサネット通信制御部14は、イーサネットプロトコルに従ってイーサネット通信を制御する。つまり、イーサネット通信制御部14は、イーサネットバス40〜48を介したイーサネットフレームの送信および受信を行う。
そして、イーサネット通信制御部14は、CANのNM状態に基づいて、イーサネットの通信状態を設定する。
図2に示すCANのNM状態では、BusSleepとRepeatMessageStateとPrepareBusSleepModeとにおいて、CANの送受信の少なくとものいずれか一方が不可であるか、あるいはネットワークシステムによってCAN通信が可能か不可かが確定していないので、これら3個のNM状態の場合、イーサネット通信制御部14は、イーサネットの通信状態を通信不可に設定する。
CANのNM状態がBusSleepとRepeatMessageStateとPrepareBusSleepModeとの場合、CANの通信状態はCAN通信が不可のスリープ状態であるとも言う。
これに対し、CANのNM状態がReadySleepStateとNormalOperationStateとの場合、イーサネット通信制御部14は、イーサネットの通信状態を通信可能に設定する。
CANのNM状態がReadySleepStateとNormalOperationStateとの場合、CANの通信状態はCAN通信が可能なアウェイク状態であるとも言う。
サブネットワーク50〜56は、それぞれ、CANバス60〜66に複数のECUが接続されて構成されている。CANバス60〜66は、CANプロトコルに従ってCANフレームを通信するための信号線である。車両に搭載されたECUは、機能に応じて分類されて、サブネットワークを構成している。なお、CANバス60〜66に代えて、CANプロトコル以外のプロトコルに従ってフレームを送信するための信号線を使用してもよい。
[2.通信処理]
電子制御装置10が実行する通信処理について、図3〜図6に基づいて説明する。図3および図6のフローチャートは、イグニッションスイッチのオン、オフに関わらず、所定の時間間隔で常時実行される。
また、図4および図5において、説明を簡単にするため、図1に示す4個のECUのうち3個のECU AとECU BとECU Cとだけを図示している。
[2−1.CANのNM状態に基づく通信処理]
図3のS400においてCAN通信制御部12は、CANのNM処理により、車両の運転状態等に基づいて上記の5個のNM状態のうち適切なNM状態を設定する。
S402においてCAN通信制御部12は、図3のフローチャートを実行する今周期のCANのNM状態を取得する。S404においてCAN通信制御部12は、今周期のNM状態と前周期におけるNM状態とを比較する。
S406においてCAN通信制御部12は、今周期のNM状態が前周期のNM状態から変化した否かを判定する。S406の判定がNoである、つまり今周期におけるNM状態が前周期におけるNM状態から変化していない場合、本処理は終了する。NM状態が変化していないので、イーサネットの通信状態も変化しない。
S406の判定がYesである、つまり今周期のNM状態が前周期のNM状態から変化している場合、S408においてCAN通信制御部12は、今周期のNM状態が、BusSleepまたはRepeatMessageStateまたはPrepareBusSleepModeのいずれかであるかを判定する。
S408の判定がNoである、つまり今周期のNM状態がBusSleepまたはRepeatMessageStateまたはPrepareBusSleepModeのいずれかでもなく、NormalOperationStateまたはReadySleepStateの場合、S410においてCAN通信制御部12は、CAN通信は可能であると判断する。
この場合、CAN通信制御部12は、イーサネット通信も可能であると判断し、イーサネット通信制御部14にイーサネットの通信状態を通信可能にするように通知する。イーサネット通信制御部14は、CAN通信制御部12からの通知に基づいて、イーサネットの通信状態を通信可能にする。
S408の判定がYesである、つまり今周期のNM状態がBusSleepまたはRepeatMessageStateまたはPrepareBusSleepModeのいずれかである場合、CAN通信制御部12は、図2のNM状態に基づいて、少なくともCAN通信の送信ができないか、あるいは送受信が可能であるかが確定していないと判断する。
この場合、S412においてCAN通信制御部12は、少なくともCAN通信の送信ができないか、あるいは送受信が可能であるかが確定していないので、イーサネット通信制御部14にイーサネットの通信状態を通信不可にするように通知する。イーサネット通信制御部14は、CAN通信制御部12からの通知に基づいて、イーサネットの通信状態を通信不可にする。
S414においてCAN通信制御部12は、今周期のNM状態を前周期のNM状態として設定し、本処理を終了する。
次に、CANのNM状態の遷移に伴って遷移するイーサネットの通信状態について説明する。
(1)イーサネットの通信状態が通信不可から通信可能に遷移
図4に示すように、ECU A、ECU B、ECU CのうちECU AのNM状態がBusSleepのときに、アウェイク要因がECU Aに発生すると、アウェイクするための準備時間の経過後に、ECU AはCANのNM状態をRepeatMessageStateに設定する。前述したように、本実施形態では、CANのNM状態がRepeatMessageStateの場合、CANは通信可能である。
アウェイク要因として、例えば以下の要因が考えられる。
・車両の電源がイグニッションオフからアクセサリー、イグニッションオンになる。
・各ECUが搭載しているアプリケーションプログラムからアウェイク要求が発生する。例えば、ドライバの乗車予定時刻等、予め設定された時刻の前に車両のプレ空調を開始する時刻になる。
・車両のドアが開閉される。
・他のECUからアウェイク要因が発生していることを示すNMフレームを受信する。
・イーサネット通信制御部14からイーサネットの通信要求が発生する。
ECU AがNM状態をBusSleepからRepeatMessageStateに遷移させると、今周期のNM状態が前周期のNM状態から変化し、S406の判定はYesになるが、NM状態がRepeatMessageStateであるため、イーサネットの通信状態はイーサネット通信ができない通信不可のままである。
ECU Aは、自ECUにアウェイク要因が発生し、NM状態をBusSleepからRepeatMessageStateに遷移させると、自ECUにアウェイク要因が発生していることを示すNMフレームをCANフレームとしてCANバスに送信する。以下、アウェイク要因が発生していることを示すNMフレームを、単にアウェイクNMフレームとも言う。
ECU A以外の他のECUは、ECU AからアウェイクNMフレームを受信すると、アウェイクするための準備時間の経過後に、自ECUのNM状態をRepeatMessageStateに設定する。そして、自ECUにアウェイク要因が発生していることを示すNMフレームをCANフレームとしてCANバスに送信する。
ECU A以外の他のECUにおいても、今周期のNM状態が前周期のNM状態から変化し、S406の判定はYesになるが、NM状態がRepeatMessageStateであるため、イーサネットの通信状態は通信不可のままである。
NM状態がBusSleepからRepeatMessageStateに遷移したECUは、自ECUにアウェイク要因がなくなるまで、アウェイクNMフレームをCANバスに送信する。
CANのNM状態がRepeatMessageStateになると、ECU A、ECU B、ECU Cは、正常なCAN通信を行うためのNM状態であるNormalOperationStateに遷移するための遷移時間をタイマーでカウントする。
ECU Aは、自ECUにアウェイク要因が発生しているので、タイマーのカウント値が所定値に達すると、NormalOperationStateに遷移するための遷移時間が経過したと判断し、自ECUのNM状態をNormalOperationStateに設定する。
ECU A以外の他のECUは、ECU AからアウェイクNMフレームを受信したために自ECUもアウェイクする必要があり、タイマーのカウント値が所定値に達すると、NormalOperationStateに遷移するための遷移時間が経過したと判断し、図4のECU Bのように、NM状態をNormalOperationStateに設定する。
これに対し、ECU A以外の他のECUは、ECU AからアウェイクNMフレームを受信したが、自ECUにアウェイク要因が発生しないのであれば、タイマーのカウント値が所定値に達しても、図4のECU Cのように、自ECUのNM状態をNormalOperationStateではなくReadySleepStateに設定する。
CANのNM状態がRepeatMessageStateからNormalOperationStateまたはReadySleepStateに遷移したECUのイーサネット通信制御部14は、イーサネットの通信状態を通信可能にする。
(2)イーサネットの通信状態が通信可能から通信不可に遷移
図5に示すように、ECU A、ECU B、ECU CのうちECU AのNM状態がNormalOperationStateのときに、ECU Aにアウェイク要因がなくなると、ECU AのCAN通信制御部12は、NM状態をNormalOperationStateからReadySleepStateに設定する。NM状態がNormalOperationStateからReadySleepStateに遷移しても、イーサネットの通信状態は通信可能のままである。
CAN通信制御部12は、自ECUにアウェイク要因がなくなると、アウェイクNMフレームの送信を停止する。
CAN通信制御部12は、自ECUがアウェイクNMフレームを送信するか、他のECUからアウェイクNMフレームを受信すると、ReadySleepStateからPrepareBusSleepModeに遷移する遷移時間をカウントするタイマーをクリアし、タイマーのカウントを初期値から再開する。
ECU AのCAN通信制御部12は、アウェイクNMフレームを送信しなくなっても、ECU BがアウェイクNMフレームを送信している間は、タイマーをクリアし、タイマーのカウントを初期値から再開する。
ECU CのCAN通信制御部12は、ReadySleepStateで自ECUがアウェイクNMフレームを送信していなくても、ECU AまたはECU BからアウェイクNMフレームを受信している間は、タイマーをクリアし、タイマーのカウントを初期値から再開する。
図5において、すべてのECUがアウェイクNMフレームを送信しなくなると、最後にECU BがアウェイクNMフレームを送信するときに、すべてのECUがタイマーをクリアし、タイマーのカウントを初期値から再開する。
そして、タイマーのカウント値が所定値に達し、ReadySleepStateからPrepareBusSleepModeに遷移する遷移時間が経過すると、各ECUのCAN通信制御部12は、CANのNM状態をPrepareBusSleepModeに設定する。
そして、CAN通信制御部12は、PrepareBusSleepModeからBusSleepに遷移する遷移時間をカウントするタイマーのカウントを初期値から開始する。
ECUのNM状態がPrepareBusSleepModeに遷移すると、CAN通信制御部12は、イーサネット通信制御部14に、イーサネットの通信状態を通信可能から通信不可に設定するように通知する。
CANのNM状態がBusSleepに遷移する遷移時間をカウントするタイマーのカウント値が所定値に達し、BusSleepに遷移する遷移時間が経過すると、CAN通信制御部12は、自ECUのNM状態をBusSleepに設定する。
[2−2.イーサネットの通信要求処理]
図6のS420においてイーサネット通信制御部14は、自ECUにイーサネット通信を開始または継続する通信要求があるか否かを判定する。
S420の判定がNoである、つまりイーサネットの通信要求がない場合、S422においてイーサネット通信制御部14は、CAN通信制御部12にCANに対するアウェイク要求がないことを通知する。この場合、CAN通信制御部12は、CANのネットワークマネジメントにより、CANの通信状態を制御する。
S420の判定がYesである、つまりイーサネットに通信要求がある場合、S424においてイーサネット通信制御部14は、CAN通信制御部12にCANに対するアウェイク要求があることを通知する。
この場合、CAN通信制御部12は、自ECUにアウェイク要因が発生していなくても、イーサネット通信制御部14からのアウェイク要求によりアウェイクNMフレームを送信する。
したがって、自ECUのNM状態がBusSleepまたはRepeatMessageStateまたはPrepareBusSleepModeのいずれかであり、イーサネットの通信状態が通信不可のときに、イーサネット通信制御部14からアウェイク要求を通知されると、CAN通信制御部12は、自ECUにアウェイク要因が発生したと判断し、アウェイクNMフレームを送信する。
これにより、CANのNM状態は、例えば図4に示すように、BusSleepからNormalOperationStateに遷移する。その結果、イーサネットの通信状態は、通信不可から通信可能に遷移する。
[3.効果]
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)CANのネットワークマネジメントに基づいて、CANの通信状態がCAN通信が可能なアウェイク状態のときにイーサネットの通信状態を通信可能にし、CAN通信が不可のスリープ状態のときにイーサネット通信を通信不可にする。
これにより、イグニッションスイッチがオフであるかオンであるかに拘わらず、ECUに電力が供給されていれば、信頼性の高いCANのネットワークマネジメントに基づいて、イーサネット通信を高い信頼性で制御できる。
(2)イーサネットに通信要求があると、イーサネット通信制御部14がCAN通信制御部12にアウェイク要求を通知して、CANの通信状態がスリープ状態であってもアウェイク状態に遷移させる。これにより、イグニッションスイッチがオフであるかオンであるかに拘わらず、CANの通信状態が通信可能なアウェイク状態になってから、イーサネットを通信可能な通信状態に設定できる。
上記実施形態において、CAN通信制御部12が第1の通信制御部に対応し、イーサネット通信制御部14が第2の通信制御部に対応する。
また、S400〜S414が第1の通信制御部の処理に対応し、S410、S412、S420〜S424が第2の通信制御部の処理に対応する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、CANのNM状態がRepeatMessageStateとPrepareBusSleepModeとである場合、遷移時間経過後に次のNM状態に遷移する過渡的なNM状態であるので、NM状態をスリープ状態に分類している。これにより、CANのNM状態が過渡的な状態のときにイーサネットの通信状態を通信可能にせず通信不可にできる。
(2)上記実施形態のCAN通信制御部12は、CANプロトコルまたはCAN−FDプロトコルのいずれにしたがってCAN通信を行ってもよい。
(3)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4)上述した電子制御装置10の他、当該電子制御装置10を構成要素とするシステム、当該電子制御装置10としてコンピュータを機能させるための通信制御プログラム、この通信制御プログラムを記録した記録媒体、通信制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
2:ネットワークシステム、10:ECU(電子制御装置)、12:CAN通信制御部、14:イーサネット通信制御部

Claims (3)

  1. 車載のネットワークシステム(2)を構成し、互いに通信可能な複数の電子制御装置(10)のうちのいずれかの電子制御装置であって、
    他の電子制御装置とのCAN(登録商標)による通信を制御するように構成された第1の通信制御部(12、S400〜S414)と、
    前記他の電子制御装置とのイーサネット(登録商標)による通信を制御し、前記第1の通信制御部が制御する前記CANの通信状態がアウェイク状態であれば、前記他の電子制御装置との前記イーサネットによる通信状態を通信可能にし、前記第1の通信制御部が制御する前記CANの通信状態がスリープ状態であれば、前記他の電子制御装置との前記イーサネットによる通信状態を通信不可にするように構成された第2の通信制御部(14、S410、S412、S420〜S424)と、
    を備える電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記第2の通信制御部は、前記第1の通信制御部が制御する前記CANの通信状態が前記アウェイク状態であることを示すノーマルオペレーションステート(NormalOperationState)またはレディスリープステート(ReadySleepState)の場合、前記他の電子制御装置との前記イーサネットによる通信状態を通信可能にするように構成されている、
    電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置であって、
    前記第2の通信制御部(S412、S420〜S424)は、前記イーサネット通信を開始または継続したい場合、前記CANの通信状態を前記アウェイク状態にするように前記第1の通信制御部に通知するように構成されている、
    電子制御装置。
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