JP2020088473A - ユーザ装置 - Google Patents

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雄大 河崎
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真史 新本
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Abstract

【課題】5GSにおいて、高信頼性、及び/又は低遅延の通信が必要されるURLLCのための機能を実現するための通信手段を提供する。【解決手段】ユーザ装置は、登録手続きで、他のユーザ装置を識別する情報を含む登録要求メッセージを送信し、UE RGとURLLCのためのDNNとS-NSSAIを含む登録受諾メッセージを受信し、第1のPDUセッション確立手続きで、URLLC用のPDUセッションに対するSSC modeがSSC mode 1を示す情報を含むPDUセッション確立要求メッセージを送信し、PDUセッション確立要求メッセージに対する応答として、PDUセッション確立受諾メッセージの受信に基づいて、前記PDUセッションを確立することで、5GSでのURLLC機能を可能とする通信手段を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザ装置に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、次世代、すなわち第5世代(5G)の移動通信システムである5GS(5G System)のシステムアーキテクチャについて検討が開始されており、新しい手続きや新しい機能のサポートについて議論が行われている(非特許文献1及び非特許文献2参照)。5GS(5G System)では、多種多様なサービスを提供するために、新たなコアネットワークである5GC(5G Core Network)が検討されている。さらに、高信頼性、及び/又は低遅延の通信が必要されるURLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications)を5GSでサポートするための議論も開始されている(非特許文献3参照)。
3GPP TS 23.501 V15.3.0 (2018-09); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System; Stage 2 (Release 15) 3GPP TS 23.502 V15.3.0 (2018-09); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System; Stage 2 (Release 15) 3GPP TR 23.725 V1.1.0 (2018-10); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on enhancement of Ultra-Reliable Low-Latency Communication (URLLC) support in the 5G Core network (5GC) (Release 16)
しかしながら、5GSでどのようにしてURLLCを実現するかはまだ検討段階であり、明確になっていない。特に、どのような手続きや情報を交換することにより、URLLCのための機能を実現するのかが明確になっていない。
本発明は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、5GSにおけるURLLCのための機能の実現する手段を提供することである。
本発明の一実施形態のユーザ装置は、制御部と送受信部とを備え、前記制御部は、登録手続きを実行し、前記送受信部は、前記登録手続きにおいて、他のユーザ装置を識別する情報を含む登録要求メッセージを送信し、UE Reliability Group (UE RG) と、URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications) のためのDNN (Data Network Name) と、S-NSSAI (Single Network Slice Selection Assistance Information) とを含む登録受諾メッセージを受信することを特徴とする。
本発明によれば、5GSにおけるURLLCのための機能を使用することが可能となる。
移動通信システム1の概略を説明する図である。 移動通信システム1の詳細構成を説明する図である。 移動通信システム2の概略を説明する図である。 移動通信システム2の詳細構成を説明する図である。 UEの装置構成を説明する図である。 5GSにおけるアクセスネットワーク装置(gNB)の構成を説明する図である。 5GSにおけるコアネットワーク装置(AMF/SMF/UPF)の構成を説明する図である。 デバイスの装置構成を説明する図である。 登録手続きを説明する図である。 PDUセッション確立手続きを説明する図である。 SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを説明する図である。
以下では、各実施形態で共通する部分の多い、移動通信システム、各装置の構成、各実施形態で用いられる用語・識別情報や手続きについて説明した後、本発明を実施する為の各実施形態について説明する。
[1. 移動通信システムの概要]
ここでは、移動通信システムについて説明する。
まず、図1は、移動通信システム1の概略を説明する為の図であり、図2は、その移動通信システム1の詳細構成を説明する為の図である。尚、後述の第1から4の実施形態では、図1および図2に示される移動通信システム1を利用する。
図1には、移動通信システム1は、UE(User Equipment)_10、アクセスネットワーク_100、コアネットワーク_200、DN(Data Network)_300により構成されることが記載されている。尚、これらの装置・ネットワークについて、UE、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
また、図2には、UE_10、gNB(gNodeB)_110、gNB_112、AMF(Access and Mobility Management Function)_210、SMF(Session Management Function)_220、SMF_222、SMF_224、UPF(User Plane Function)_230、UPF_232、UPF_234、DN_300等の装置・ネットワーク機能、及びこれらの装置・ネットワーク機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。尚、これらの装置・ネットワーク機能について、UE、gNB、AMF、SMF、UPF、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。尚、gNB_110はmaster gNB又はマスター基地局と呼称し、gNB_112はsecondary gNB又は第2基地局と呼称する場合がある。
また、図3は、移動通信システム2の概略を説明する為の図であり、図4は、その移動通信システム2の詳細構成を説明する為の図である。尚、後述の第5〜8の実施形態では、図3および図4に示される移動通信システム2を利用する。
図3には、移動通信システム2は、UE_10、UE_12、デバイス_20、アクセスネットワーク_100、コアネットワーク_200、DN_300により構成されることが記載されている。尚、これらの装置・ネットワークについて、UE、デバイス、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
また、図4には、UE_10、UE_12、デバイス_20、gNB_110、gNB_112、AMF_210、AMF_212、SMF_220、SMF_222、SMF_224、UPF_230、UPF_232、UPF_232、DN_300等の装置・ネットワーク機能、及びこれらの装置・ネットワーク機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。尚、これらの装置・ネットワーク機能について、UE、デバイス、gNB、AMF、SMF、UPF、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
尚、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク及びコアネットワークを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、EPS(Evolved Packet System)にも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてもよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。
また、アクセスネットワークは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)と呼称してもよい。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPP アクセスネットワークで構成される。NG-RANには、1以上のgNBが配置される。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、4GシステムであるEPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。
また、以下では、NG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、無線LANアクセスネットワークやnon-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワークに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
また、以下では、アクセスネットワーク、及び/又はアクセスネットワークに含まれる装置に含まれる装置は、アクセスネットワーク装置と呼称する場合がある。
また、コアネットワークは、5GC(5G Core Network)に対応する。5GCには、例えば、AMF、UPF、SMF等が配置される。ここで、5GCは、5GCN(5G Core Network)と表現されてもよい。
また、以下では、コアネットワーク、及び/又はコアネットワークに含まれる装置は、コアネットワーク装置と称する場合がある。
コアネットワークは、アクセスネットワークとDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システム1を運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
また、DNは、UEに通信サービスを提供するDNであってよい。DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、DNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、DNと接続する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、DNとの間でユーザデータを送受信する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。
また、以下では、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味する。
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、DNに接続する事ができる。すなわち、UEは、DNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。ユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_430、記憶部_540、記憶部_640、記憶部_730)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。
[2.1. UEの装置構成]
まず、各実施形態で使用されるUEの装置構成例について、図5を用いて説明する。UEは、制御部_400、アンテナ_410、送受信部_420、記憶部_430で構成されている。制御部_400、送受信部_420、記憶部_430は、バスを介して接続されている。送受信部_420は、アンテナ_410と接続している。
制御部_400は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_400は、UEにおける他の機能部(送受信部_420、記憶部_430)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_400は、必要に応じて、記憶部_430に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
送受信部_420は、アンテナ_410を介して、アクセスネットワーク内の基地局装置(gNB)と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_420を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
図2を参照して詳細に説明すると、UEは、送受信部_420を用いることにより、5G AN内の基地局装置(gNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_420を用いることにより、N1インターフェースを介して、AMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを送受信できる。ただし、N1インターフェースは論理的なインターフェースであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G AN内のgNBを介して行われる。
記憶部_430は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
[2.2. gNBの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるgNBの装置構成例について、図6を用いて説明する。gNB は、制御部_500、アンテナ_510、ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540は、バスを介して接続されている。送受信部_530は、アンテナ_510と接続している。
制御部_500は、gNB全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、gNBにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、gNBにおける各種の処理を実現する。
ネットワーク接続部_520は、gNBが、AMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF及び/又はUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
送受信部_530は、アンテナ510を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、送受信部_530を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
図2を参照して詳細に説明すると、5G AN内にあるgNBは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。また、gNBは、送受信部_530を用いることにより、UEと通信することができる。
記憶部_540は、gNBの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
[2.3. AMFの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるAMFの装置構成例について、図7を用いて説明する。AMFは、制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640で構成されている。制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
制御部_600は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_600は、AMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_620、記憶部_640)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_600は、必要に応じて、記憶部_640に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
ネットワーク接続部_620は、AMFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFと接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_620を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるAMFは、ネットワーク接続部_620を用いることにより、N2インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N8インターフェースを介して、UDMと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N15インターフェースを介して、PCFと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_620を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
記憶部_640は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有する。
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED状態は、5GMM-DEREGISTERED状態と表現されてもよいし、RM-REGISTERED状態は、5GMM-REGISTERED状態と表現されてもよい。
言い換えると、5GMM-REGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
さらに、5GMM-DEREGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTEREDである場合、UE_10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED状態にあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED状態では、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
また、AMFは、コアネットワーク内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNFでもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
尚、N3IWFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセスを介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCとの間に配置される装置及び/又は機能である。
[2.4. SMFの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるSMFの装置構成例について、図7を用いて説明する。SMFは、制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640で構成されている。制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
制御部_600は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_600は、SMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_620、記憶部_640)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_600は、必要に応じて、記憶部_640に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
ネットワーク接続部_620は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_620を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるSMFは、ネットワーク接続部_620を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェースを介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェースを介して、UDMと通信することができる。
記憶部_640は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知する機能(Downlink Data Notification)、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信される、AN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有する。
[2.5. UPFの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるUPFの装置構成例について、図7を用いて説明する。UPFは、制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640で構成されている。制御部_600、ネットワーク接続部_620、記憶部_640は、バスを介して接続されている。UPFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
制御部_600は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_600は、UPFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_620、記憶部_640)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_600は、必要に応じて、記憶部_640に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
ネットワーク接続部_620は、UPFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_620を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるUPFは、ネットワーク接続部_620を用いることにより、N3インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができ、N9インターフェースを介して、他のUPFと通信することができる。
記憶部_640は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイントとしての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワークとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS (Quality of Service) 処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガする機能等を有する。
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワークと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
尚、ユーザプレーン(user plane)は、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータ(user data)のことである。ユーザプレーンは、PDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。以下、ユーザプレーンは、U-Planeと表現されてもよい。
さらに、制御プレーン(control plane)は、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとAMFとの間のNAS (Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。以下、制御プレーンは、コントロールプレーンと表現されてもよいし、C-Planeと表現されてもよい。
さらに、U-Plane(User Plane; UP)は、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。さらに、C-Plane(Control Plane; CP)は、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
[2.6. デバイスの装置構成]
次に、第2の実施形態で使用されるデバイスの装置構成例について、図8を用いて説明する。デバイスは、少なくとも2つのUE(UE_10、UE_12)、制御部_700、記憶部_730で構成されている。各UE(UE_10、UE_12)、制御部_700、記憶部_730は、バスを介して接続されていてよい。
制御部_700は、デバイス全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_700は、デバイスにおける他の装置・機能部(UE_10、UE_12、記憶部_730)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_700は、必要に応じて、記憶部_730に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、デバイスにおける各種の処理を実現する。
また、制御部_700は、UE_10及び/又はUE_12による通信を制御することができる。すなわち、制御部_700は、UE_10だけが通信するように制御したり、UE_12だけが通信するように制御したり、UE_10及びUE_12が通信するように制御することができる。
また、制御部_700は、UE_10とUE_12との間の情報交換を制御することができる。このとき、制御部_700は、記憶部_730を介して、UE_10とUE_12との情報交換が行われるように制御しても良い。例えば、制御部_700は、UE_10が各種の手続きを実行することにより取得した情報を、記憶部_730に記憶させ、UE_12が各種の手続きを実行する際に、その記憶部_730に記憶された情報を利用するように制御することができる。同様に、制御部_700は、UE_12が各種の手続きを実行することにより取得した情報を、記憶部_730に記憶させ、UE_10が各種の手続きを実行する際に、その記憶部_730に記憶された情報を利用するように制御することができる。また、制御部_700は、記憶部_730を介さずに、UE_10とUE_12との情報交換が直接行われるように制御しても良い。
記憶部_730は、デバイスの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、上述のように、記憶部_730には、UE_10やUE_12の情報を記憶してもよい。
[3. 各実施形態で用いられる、専門性の高い用語や識別情報の説明]
次に、各実施形態で用いられる、専門性の高い用語や識別情報について、予め説明する。
[3.1. 各実施形態で用いられる専門性の高い用語の説明]
まず、各実施形態で用いられる専門性の高い用語について説明する。
ネットワークとは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS (Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMFを介してUEとSMFの間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求メッセージ、PDUセッション確立受諾メッセージ、PDUセッション完了メッセージ、PDUセッション拒絶メッセージ、PDUセッション変更要求メッセージ、PDUセッション変更受諾メッセージ、PDUセッション変更応答メッセージ等が含まれてもよい。また、SMのための手続きには、PDUセッション確立手続きが含まれてもよい。
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワークを用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
また、N1モードは、UEに対して、5Gアクセスネットワークを介した5GCへのアクセスを許可したモードである。言い換えると、N1モードは、N1インターフェースを用いたメッセージの送受信が実行されるモードであってもよい。
また、APN(Access Point Name)は、コアネットワーク及び/又はPDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、APNは、コアネットワークを接続するPGW/UPF等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。
また、PDU(Protocol Data Unit又はPacket Data Unit)セッションとは、PDU接続性サービスを提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、UEと外部ゲートウェイとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、PDUセッションに対して、1以上の識別情報を対応づけて管理してもよい。尚、これらの識別情報には、DNN、TFT、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、NSI識別情報、アクセスネットワーク識別情報、及びSSC modeのうち1以上が含まれてもよいし、その他の情報がさらに含まれてもよい。さらに、PDUセッションを複数確立する場合には、PDUセッションに対応づけられる各識別情報は、同じ内容でもよいし、異なる内容でもよい。
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワークを接続するPGW/UPF等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。さらに、DNNは、APN(Access Point Name)に相当するものでもよい。
また、PDU(Protocol Data Unit又はPacket Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet(登録商標)、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernet(登録商標)が指定された場合は、Ethernet(登録商標)フレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernet(登録商標)は、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。尚、IPはIPv4v6とも表現されてもよい。
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMFとUPFを選択してもよい。
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SSTとSD(Slice Differentiator)の両方で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。
また、SSC(Session and Service Continuity) modeは、5Gシステム(5GS)において、システム、及び/又は各装置がサポートするセッションサービス継続(Session and Service Continuity)のモードを示すものである。より詳細には、UEとUPFとの間で確立されたPDUセッションがサポートするセッションサービス継続の種類を示すモードであってもよい。なお、SSC modeはPDUセッション毎に設定されるセッションサービス継続の種類を示すモードであってもよい。さらに、SSC modeは、SSC mode 1、SSC mode 2、SSC mode 3の3つのモードから構成されていてもよい。尚、PDUセッションに対応づけられたSSC modeは、PDUセッションが存続している間は、変更されなくてもよい。
また、SSC mode 1は、ネットワークが、UEに提供する接続性サービスを維持するモードである。尚、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4又はIPv6である場合、セッションサービス継続の際に、IPアドレスは維持されてもよい。
さらに、SSC mode 1は、UEがネットワークに接続する際に用いるアクセステクノロジーに関わらず、同じUPFが維持され続けるセッションサービス継続のモードであってもよい。より詳細には、SSC mode 1は、UEのモビリティが発生しても、確立しているPDUセッションのPDUセッションアンカーとして用いられるUPFを変更せずに、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。
また、SSC mode 2は、ネットワークが、UEに提供された接続性サービスと、対応するPDUセッションとを解放するモードである。尚、SSC mode 2では、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4、IPv6又はIPv4v6である場合、PDUセッションのアンカーを変更する際に、UEに割り当てられたIPアドレスは解放されてもよい。
さらに、SSC mode 2は、UPFのサービングエリア内でのみ、同じUPFが維持され続けるセッションサービス継続のモードであってもよい。より詳細には、SSC mode 2は、UEがUPFのサービングエリア内にいる限り、確立しているPDUセッションが用いるUPFを変更せずに、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。さらに、SSC mode 2は、UPFのサービングエリアから出るような、UEのモビリティが発生した場合に、確立しているPDUセッションが用いるUPFを変更して、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。
ここで、UPFのサービングエリアとは、1つのUPFがセッションサービス継続機能を提供することができるエリアであってもよいし、UEがネットワークに接続する際に用いるRATやセル等のアクセスネットワークのサブセットであってもよい。さらに、アクセスネットワークのサブセットとは、1又は複数のRAT、及び/又はセルから構成されるネットワークであってもよい。
尚、SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント(以下、PDUセッションアンカーとも呼称する)の変更は、各装置が、SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きを実行することによって実現されてよい。尚、アンカー又はアンカーポイントを、端点と表現してもよい。
また、SSC mode 3は、接続性が消失しないことを、ネットワークが担保しつつ、ユーザプレーンの変更がUEに明らかになるモードである。尚、SSC mode 3の場合、よりよい接続性サービスを実現するために、確立しているPDUセッションが切断される前に、新しいPDUセッションアンカーポイントを通るPDUセッションが確立されてもよい。さらに、SSC mode 3では、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4、IPv6又はIPv4v6である場合、PDUセッションのアンカーを変更する際に、UEに割り当てられたIPアドレスは維持されなくてもよい。
さらに、SSC mode 3は、UEとUPFとの間で確立されたPDUセッション、及び/又は通信路を切断する前に、同じDNに対して、新たなUPFを介した新たなPDUセッション、及び/又は通信路を確立することを許可するセッションサービス継続のモードであってもよい。さらに、SSC mode 3は、UEがマルチホーミングになることを許可するセッションサービス継続のモードであってもよい。さらに、SSC mode 3は、複数のPDUセッション、及び/又はPDUセッションに対応づけられたUPFを用いたセッションサービス継続が許可されたモードであってもよい。言い換えると、SSC mode 3の場合、各装置は、複数のPDUセッションを用いてセッションサービス継続を実現してもよいし、複数のUPFを用いてセッションサービス継続を実現してもよい。
ここで、各装置が、新たなPDUセッション、及び/又は通信路を確立する場合、新たなUPFの選択は、ネットワークによって実施されてもよいし、新たなUPFは、UEがネットワークに接続した場所に最適なUPFであってもよい。さらに、複数のPDUセッション、及び/又はPDUセッションが用いるUPFが有効である場合、UEは、アプリケーション、及び/又はフローの通信の新たに確立されたPDUセッションへの対応づけを、即座に実施してもよいし、通信の完了に基づいて実施してもよい。
尚、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイントの変更は、各装置が、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きを実行することによって実現されてよい。
また、デフォルトSSC modeは、特定のSSC modeが定まらない場合に、UE及び/又はネットワークが用いるSSC modeである。具体的には、デフォルトSSC modeは、アプリケーションからのSSC modeの要求がない場合、及び/又はアプリケーションに対してSSC modeを決めるためのUEのポリシーがない場合に、UEが用いるSSC modeであってもよい。また、デフォルトSSC modeは、UEからのSSC modeの要求がない場合に、ネットワークが用いるSSC modeであってもよい。
なお、デフォルトSSC modeは、加入者情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はUEのポリシーに基づいて、DN毎に設定されていてもよいし、PDN毎に設定されていてもよいし、UE、及び/又は加入者毎に設定されていてもよい。さらに、デフォルトSSC modeは、SSC mode 1、SSC mode 2又はSSC mode 3を示す情報であってもよい。
また、PDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、ユーザデータの送受信に用いるPDUセッションを、第1のPDUセッションから第2のPDUセッションに切り替える手続きである。PDUセッションのアンカーポイント変更手続きには、SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きと、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きとがあってよい。
ここで、第1のPDUセッションは、PDUセッションのアンカーポイントの変更前に、ユーザデータ通信に用いられるPDUセッションであってよい。第2のPDUセッションは、PDUセッションのアンカーポイントの変更後に、ユーザデータ通信に用いられるPDUセッションであってよい。
また、SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、第1のPDUセッションを解放した後に、第2のPDUセッションを確立する手続きである。SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、ネットワークが主導する手続きであってよい。
具体的には、SSC mode 2のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、第1のPDUセッションが確立されている状態において、AMF、及び/又はSMFが、UEにPDUセッション解放コマンド(PDU session release command)メッセージを送信し、さらに、PDUセッション解放コマンドメッセージを受信したUEが、PDUセッション確立手続きを開始することで、第2のPDUセッションを確立する手続きであってよい。
尚、PDUセッション解放コマンドメッセージには、PDUセッションのアンカーポイントの変更を示す情報が入っていてもよい。さらに、PDUセッションのアンカーポイントの変更を示す情報は、39番目の5GSM理由値(5GSM cause #39)である再有効化要求(reactivation requested)であってもよい。
さらに、第2のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きにおいて、UEからAMF、及び/又はSMFに送信される、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージを転送するために送受信されるNASメッセージには、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションIDと、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションIDとが含まれてよい。さらに、第2のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きで送受信される、PDUセッションタイプ、SSC mode、DNN、及びS-NSSAIは、第1のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きで送受信されたPDUセッションタイプ、SSC mode、DNN、及びS-NSSAIと同じであってよい。
また、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、第1のPDUセッションを解放する前に、第2のPDUセッションを確立する手続きである。SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、ネットワークが主導する手続きであってよい。
具体的には、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、第1のPDUセッションが確立されている状態において、AMF、及び/又はSMFが、UEにPDUセッション変更コマンド(PDU session modification command)メッセージを送信し、さらに、PDUセッション変更コマンドメッセージを受信したUEが、PDUセッション確立手続きを開始することで、第2のPDUセッションを確立する手続きであってよい。
尚、PDUセッション変更コマンドメッセージには、PDUセッションのアンカーポイントの変更を示す情報が入っていてもよい。さらに、PDUセッションのアンカーポイントの変更を示す情報は、39番目の5GSM理由値(5GSM cause #39)である再有効化要求(reactivation requested)であってもよい。
さらに、第2のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きにおいて、UEからAMF、及び/又はSMFに送信される、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージを転送するために送受信されるNASメッセージには、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションIDと、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションIDとが含まれてよい。さらに、第2のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きで送受信される、PDUセッションタイプ、SSC mode、DNN、及びS-NSSAIは、第1のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きで送受信されたPDUセッションタイプ、SSC mode、DNN、及びS-NSSAIと同じであってよい。
また、トラッキングエリアは、コアネットワークが管理する、UEの位置情報で表すことが可能な単数又は複数の範囲である。トラッキングエリアは、複数のセルで構成されもよい。さらに、トラッキングエリアは、ページング等の制御メッセージがブロードキャストされる範囲でもよいし、UEがハンドオーバー手続きをせずに移動できる範囲でもよい。さらに、トラッキングエリアは、ルーティングエリアでもよいし、ロケーションエリアでもよいし、これらと同様のものであればよい。以下、トラッキングエリアはTA(Tracking Area)であってもよい。
また、TAリストは、ネットワークがUEに割り当てた一又は複数のTAが含まれるリストである。なお、UEは、TAリストに含まれる一又は複数のTA内を移動している間は、トラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動することができてよい。言い換えると、UEは、TAリストは、UEがトラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動できるエリアを示す情報群であってよい。尚、TAリストは、一又複数のTAI (Tracking area identity) で構成されるTAIリストと表現されてもよく、以下、TAIリストは、TAリストを指してもよい。
また、LADN (Local Area Data Network) とは、特定の場所においてのみUEが接続可能なDNであり、特定のDNN(つまりLADN DNN)に対する接続性を提供するものである。
また、LADN情報は、LADNに関連する情報である。LADN情報は、UEが利用可能な特定のLADNを示す情報であってもよい。LADN情報には、LADN DNNと、LADN service area informationとが含まれてよい。LADN DNNは、DNNの一種であってよく、LADNに対してPDUセッションを確立する際に用いるDNNであってよい。さらに、LADN DNNは、LADNを示す情報であってもよく、LADNとして扱われるDNを示す情報であってもよい。さらに、LADN service area informationは、LADN service areaを示す情報であってよい。さらに、LADN service area informationは、トラッキングエリアのセットとして提供されてもよいし、TAI (Tracking area identity) listとして提供されてもよい。尚、LADN service areaは、LADNに対するPDUセッションの確立が可能なエリアであってよいし、LADNへの接続が可能なエリアであってもよい。
また、LADNのためのPDUセッション(PDU session for LADN) は、LADNに関連づけられたDNNに対応づけられたPDUセッションである。LADNのためのPDUセッションは、LADNに対して確立されるPDUセッションであってよい。言い換えると、UEとLADNとの間に確立されるPDUセッションであってもよいし、UEとLADNとの間のユーザデータ通信に用いられるPDUセッションであってもよい。尚、LADNのためのPDUセッションは、LADN service areaにおいてのみ確立可能なPDUセッションであってもよい。
また、NB-IoT (Narrowband IoT) は、帯域が制限されたRAT(Radio Access Technology)である。NB-IoTは、IoT端末に通信サービスを提供するためのRATであってもよいし、機能の一部が制限されたRATであってもよい。さらに、NB-IoTは、E-UTRANを構成するRATであってもよい。尚、NB-IoT以外のE-UTRANを構成するRATは、WB-E-UTRANであってよい。さらに、NB-IoTを用いて、コアネットワーク、及び/又はDNと接続するUEのモードをNB-N1モードと表現してよい。逆に、さらに、NB-IoT以外のRATを用いて、コアネットワーク、及び/又はDNと接続するUEのモードをWB-N1モードと表現してもよい。
また、マルチホームPDUセッション (multi-homed PDU Session) は、DNに接続するUPFを複数用いて確立されるPDUセッションである。マルチホームPDUセッションは、単一のDNに対して確立されるPDUセッションであってよいし、異なるDNに対して確立されるPDUセッションであってもよい。さらに、マルチホームPDUセッションは、マルチホームIPv6PDUセッション (Multi-homed IPv6 PDU Session) と表現されてもよい。
また、URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications) は、高信頼性、及び/又は低遅延が実現された通信のことである。URLLCは、5GSで提供される、主要な通信サービスの1つであってよい。URLLCを構成する機能としては、冗長化通信があってもよいし、IPアドレス維持があってよい。尚、URLLCをサポートするということは、冗長化通信をサポートすることを意味してもよいし、IPアドレス維持をサポートすることを意味してもよい。さらに、URLLCをサポートするということは、PDUセッションのアンカーポイントが変更される場合においても、同じIPアドレスを用いたユーザデータの通信が持続可能であることを意味してもよい。さらに、URLLCをサポートするということは、URLLC のための5QI (5G QoS Identifier) に対応づけられたQoSフローをサポートすることを意味してもよいし、前記QoSフローが対応づけられたQoSルールをサポートすることを意味してもよいし、前記QoSルールが対応づけられたPDUセッションの確立をサポートすることを意味してもよい。
また、冗長化通信 (Redundant Transmission) は、ユーザデータの送受信が冗長化された通信のことである。冗長化通信は、URLLCを実現する技術の一つであってよい。さらに、冗長化通信は、単一のユーザプレーントンネル (user plane tunnel) を用いた通信よりも、信頼性が高い通信であってよい。尚、ユーザプレーントンネルは、各装置間で、ユーザデータの送受信に用いられる転送路のことであってよく、ユーザデータの送受信が実施されるインターフェース上に確立される転送路であってよい。
ここで、冗長化通信には、第1のタイプの冗長化通信と、第2のタイプの冗長化通信と、第3のタイプの冗長化通信とがあってよい。
また、第1のタイプの冗長化通信は、異なるアクセスネットワークを介した通信路を複数用いることによって、UEとネットワークとの間で、ユーザデータの送受信が冗長化された通信のことである。UEは、複数のIPアドレスを用いることで、第1のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
ここで、第1のタイプの冗長化通信は、複数のPDUセッションによって実現されてもよい。この場合、UEは、異なるアクセスネットワークを介して確立されているPDUセッションを複数用いることで、第1のタイプの冗長化通信を実現してもよい。言い換えると、UEは、複数のPDUセッションIDを用いることで、第1のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
また、第1のタイプの冗長化通信は、単一のPDUセッションによって実現されてもよい。より詳細には、第1のタイプの冗長化通信は、マルチアクセスPDUセッションによって実現されてもよい。この場合、UEは、単一のPDUセッションを用いることで、第1のタイプの冗長化通信を実現してもよい。言い換えると、UEは、単一のPDUセッションIDを用いることで、第1のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
また、第2のタイプの冗長化通信は、単一のアクセスネットワークを介した通信路を複数用いることによって、UEとネットワークとの間で、ユーザデータの送受信が冗長化された通信のことである。UEは、複数のIPアドレスを用いることで、第2のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
ここで、第2のタイプの冗長化通信は、複数のPDUセッションによって実現されてもよい。この場合、UEは、単一のアクセスネットワークを介して確立されているPDUセッションを複数用いることで、第2のタイプの冗長化通信を実現してもよい。言い換えると、UEは、複数のPDUセッションIDを用いることで、第2のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
また、第2のタイプの冗長化通信は、単一のPDUセッションによって実現されてもよい。より詳細には、第2のタイプの冗長化通信は、マルチホームPDUセッションによって実現されてもよい。この場合、UEは、単一のPDUセッションを用いることで、第2のタイプの冗長化通信を実現してもよい。言い換えると、UEは、単一のPDUセッションIDを用いることで、第2のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
また、第3のタイプの冗長化通信は、アクセスネットワーク又はコアネットワークと、ネットワークとの間で、ユーザデータの送受信が冗長化された通信のことである。UEは、単一のIPアドレスを用いることで、第3のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
ここで、第3のタイプの冗長化通信は、単一のPDUセッションによって実現されてもよい。この場合、UEは、単一のPDUセッションを用いることで、第3のタイプの冗長化通信を実現してもよい。言い換えると、UEは、単一のPDUセッションIDを用いることで、第3のタイプの冗長化通信を実現してもよい。
また、IPアドレス維持 (IP address preservation) は、同じIPアドレスを使い続けることができる技術である。IPアドレス維持がサポートされている場合、UEは、TA外へ移動した場合においても、ユーザデータの通信に対して同じIPアドレスを用い続けることが可能である。言い換えると、IPアドレス維持がサポートされている場合、各装置は、PDUセッションのアンカーポイントが変更される際においても、ユーザデータの通信に対して同じIPアドレスを用い続けることが可能であってよい。
また、1本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために確立されるPDUセッションであってよい。1本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために、1番目に確立されるPDUセッションであってよい。言い換えると、1本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために、2本目のPDUセッションが確立される前に確立されるPDUセッションであってよい。
また、2本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために確立されるPDUセッションであってよい。2本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために、2番目に確立されるPDUセッションであってよい。言い換えると、2本目のPDUセッションは、冗長化通信を実現するために、1本目のPDUセッションを確立した後に確立されるPDUセッションであってよい。
[3.2. 各実施形態で用いられる識別情報の説明]
次に、各実施形態で用いられる識別情報について説明する。
まず、第1の識別情報は、UEがURLLCをサポートするか否かを示す情報である。第1の識別情報は、5GでのUEの能力を示す、5GMM能力情報要素 (5GMM capability information element) を構成するビットで表わされる情報でもよい。さらに、第1の識別情報は、UEがURLLCの使用の要求を示す情報であってもよい。
さらに、第1の識別情報は、UEが冗長化通信をサポートするか否かを示す情報であってもよい。第1の識別情報は、5GでのUEの能力を示す、5GMM能力情報要素を構成するビットで表わされる情報でもよい。さらに、第1の識別情報は、UEが冗長化通信の使用の要求を示す情報であってもよい。
ここで、冗長化通信の使用の要求を示す情報は、URLLCの使用の要求を示す情報であってもよい。さらに、冗長化通信の使用の要求を示す情報は、第2から3の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報であってもよい。言い換えると、UEは、第1から3の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報をネットワークに送信することで、冗長化通信の使用の要求を示してもよい。尚、第1から3の識別情報は、別々の識別情報として送受信されてもよいし、1つの識別情報として送受信されてもよい。
さらに、第1の識別情報は、UEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第1の識別情報は、別のUEが保持する情報、及び/又は別のUEに対応づけられた情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第2の識別情報は、UEが属するグループの種類を示す情報である。第2の識別情報は、UE Reliability Group (UE RG)であってよい。より詳細には、第2の識別情報は、冗長化通信を行うにあたって、UEがどの冗長化グループに属しているかを示す情報であってよい。
例えば、第1のUEが、第2のUEと協調して、冗長化通信を実現する場合、第1のUEが属する冗長化グループは、第2のUEが属する冗長化グループとは異なる冗長化グループであってよい。
さらに、第2の識別情報は、UEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第2の識別情報は、別のUEが保持する情報、及び/又は別のUEに対応づけられた情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第3の識別情報は、別のUEを識別する情報である。第3の識別情報は、冗長化通信を実現するために、協調する別のUEを識別する情報であってよい。例えば、第1のUEが、第2のUEと協調して、冗長化通信を実現する場合、第3の識別情報は、第2のUEを識別する情報であってよい。ここで、別のUEを識別する情報は、別のUEに対応づけられた5G-GUTIであってよい。
さらに、第3の識別情報は、UEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第3の識別情報は、別のUEが保持する情報、及び/又は別のUEに対応づけられた情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第11の識別情報は、ネットワークがURLLCをサポートするか否かを示す情報である。第11の識別情報は、5Gでのネットワークの能力を示す、5GSネットワーク機能サポート情報要素 (5GS network feature support information element) を構成するビットで表わされる情報でもよい。さらに、第11の識別情報は、UEのURLLCの使用が許可されたことを示す情報であってもよい。
さらに、第11の識別情報は、ネットワークが冗長化通信をサポートするか否かを示す情報であってもよい。さらに、第11の識別情報は、5Gでのネットワークの能力を示す、5GSネットワーク機能サポート情報要素を構成するビットで表わされる情報でもよい。さらに、第11の識別情報は、UEの冗長化通信の使用が許可されたことを示す情報であってもよい。
ここで、冗長化通信の使用が許可されたことを示す情報は、URLLCの使用が許可されたことを示す情報であってもよい。さらに、冗長化通信の使用が許可されたことを示す情報は、第12から15の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報であってもよい。言い換えると、ネットワークは、第11から15の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報をUEに送信することで、冗長化通信の使用が許可されたことを示してもよい。尚、第11から15の識別情報は、別々の識別情報として送受信されてもよいし、1つの識別情報として送受信されてもよい。
さらに、第11の識別情報は、ネットワークによって、受信した第1の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第11の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第12の識別情報は、UEが属するグループの種類を示す情報である。第12の識別情報は、UE Reliability Group (UE RG)であってよい。より詳細には、第12の識別情報は、冗長化通信を行うにあたって、UEがどの冗長化グループに属しているかを示す情報であってよい。
例えば、第1のUEが、第2のUEと協調して、冗長化通信を実現する場合、第1のUEが属する冗長化グループは、第2のUEが属する冗長化グループとは異なる冗長化グループであってよい。
さらに、第12の識別情報は、ネットワークによって、受信した第2の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第12の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第12の識別情報は別のUEに対応づけられた情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第13の識別情報は、別のUEを識別する情報である。第13の識別情報は、冗長化通信を実現するために、協調する別のUEを識別する情報であってよい。例えば、第1のUEが、第2のUEと協調して、冗長化通信を実現する場合、第13の識別情報は、第2のUEを識別する情報であってよい。ここで、別のUEを識別する情報は、別のUEに対応づけられた5G-GUTIであってよい。
さらに、第13の識別情報は、ネットワークによって、受信した第3の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第13の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第13の識別情報は別のUEに対応づけられた情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第14の識別情報は、DNNのリストを示す情報である。第14の識別情報は、冗長化通信に用いることができるDNNのリストを示す情報であってよい。より詳細には、第14の識別情報は、冗長化通信を実現するためのPDUセッションの確立に用いることができるDNNのリストを示す情報であってよい。言い換えると、UEは、第14の識別情報が示すDNNのリストに含まれるDNNを用いることで、冗長化通信を実現するためのPDUセッションを確立することができてもよい。
さらに、第14の識別情報は、ネットワークによって、受信した第1の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第14の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第15の識別情報は、S-NSSAIのリストを示す情報である。第15の識別情報は、冗長化通信に用いることができるS-NSSAIのリストを示す情報であってよい。より詳細には、第15の識別情報は、冗長化通信を実現するためのPDUセッションの確立に用いることができるS-NSSAIのリストを示す情報であってよい。言い換えると、UEは、第15の識別情報が示すS-NSSAIのリストに含まれるS-NSSAIを用いることで、冗長化通信を実現するためのPDUセッションを確立することができてもよい。
さらに、第15の識別情報は、ネットワークによって、受信した第1の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第15の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第21の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションにおいて、UEがURLLCをサポートするか否かを示す情報である。第21の識別情報は、URLLCをサポートするPDUセッションの確立の要求を示す情報であってもよい。
第21の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションにおいて、UEが冗長化通信をサポートするか否かを示す情報であってもよい。第21の識別情報は、冗長化通信をサポートするPDUセッションの確立の要求を示す情報であってもよい。
さらに、第21の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報であってもよい。ここで、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報は、URLLCの通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報であってもよい。さらに、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報は、第22から27の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報であってもよい。言い換えると、UEは、第21から27の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報をネットワークに送信することで、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示してもよい。尚、第21から27の識別情報は、別々の識別情報として送受信されてもよいし、1つの識別情報として送受信されてもよい。
さらに、第21の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第22の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションの種類を示す情報である。第22の識別情報は、Redundancy Sequence Number (RSN)であってよい。より詳細には、第22の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、1本目のPDUセッションであるか、2本目のPDUセッションであるかを示す情報であってもよい。
さらに、第22の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションである場合に、送受信される情報であってよい。言い換えると、第22の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、URLLCを実現するためのPDUセッションである場合に、送受信される情報であってよい。
さらに、第22の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第23の識別情報は、SSC modeを示す情報である。第23の識別情報は、UEが要求するSSC modeを示す情報であってもよい。より詳細には、第23の識別情報は、UEが要求する、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるSSC modeを示す情報であってもよい。なお、第23の識別情報は、SSC mode 1を示す情報であってもよいし、SSC mode 2を示す情報であってもよいし、SSC mode 3を示す情報であってもよい。
さらに、第23の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第24の識別情報は、PDUセッションタイプを示す情報である。第24の識別情報は、UEが要求するPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。より詳細には、第24の識別情報は、UEが要求する、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。なお、第24の識別情報は、IPv4を示す情報であってもよいし、IPv6を示す情報であってもよいし、IPv4v6を示す情報であってもよい。さらに、第24の識別情報は、Unstructuredを示す情報であってもよいし、Ethernet(登録商標)を示す情報であってもよい。
さらに、第24の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第25の識別情報は、DNNを示す情報である。第25の識別情報は、UEが要求するDNNを示す情報であってもよい。より詳細には、第25の識別情報は、UEが要求する、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるDNNを示す情報であってもよい。
さらに、第25の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第26の識別情報は、S-NSSAIを示す情報である。第26の識別情報は、UEが要求するS-NSSAIを示す情報であってもよい。より詳細には、第26の識別情報は、UEが要求する、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるS-NSSAIを示す情報であってもよい。
さらに、第26の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第27の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第27の識別情報は、確立済みのPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第27の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、言い換えると、第27の識別情報は、第28の識別情報が示すPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第27の識別情報は、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。尚、第27の識別情報は、各実施形態における本手続きが、2本目のPDUセッションを確立するための手続き(以下、2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きとも呼称する)である場合に、送受信される識別情報であってもよい。
さらに、第27の識別情報は、各実施形態における本手続きが、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続き内で実行される手続きである場合に、送受信される識別情報であってもよい。ここで、前記SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きは、前記2本目のPDUセッションのアンカーポイントを変更するための手続き(以下、SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きとも呼称する)であってよい。
さらに、第27の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第28の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第28の識別情報は、UEが要求するPDUセッションIDを示す情報であってもよい。より詳細には、第28の識別情報は、UEが要求する、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第28の識別情報は、既に確立されているPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、言い換えると、第28の識別情報は、第27の識別情報が示すPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第28の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。より詳細には、第28の識別情報は、各実施形態における本手続きが2本目のPDUセッションを確立するための手続きである場合に、2本目のPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第28の識別情報は、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きにおける第2のPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第28の識別情報は、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きにおける第1のPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第28の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又は第27の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第29の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第29の識別情報は、old PDU session IDを示す情報であってもよい。第29の識別情報は、確立済みのPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第29の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、言い換えると、第29の識別情報は、第28の識別情報が示すPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第29の識別情報は、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続きにおける第1のPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。尚、第29の識別情報は、各実施形態における本手続きが、SSC mode 3のPDUセッションのアンカーポイント変更手続き内で実行される手続きである場合に、送受信される識別情報であってもよい。
さらに、第29の識別情報は、送受信された第11から第15の識別情報の内、一つ以上の識別情報、及び/又はUEの設定、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザポリシー、及び/又はアプリケーションの要求に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第31の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションにおいて、ネットワークがURLLCをサポートするか否かを示す情報である。第31の識別情報は、URLLCをサポートするPDUセッションが確立されることを示す情報であってもよい。さらに、第31の識別情報は、URLLCをサポートするPDUセッションの確立要求が受諾されたことを示す情報であってもよい。
さらに、第31の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションにおいて、ネットワークが冗長化通信をサポートするか否かを示す情報であってもよい。さらに、第31の識別情報は、冗長化通信をサポートするPDUセッションが確立されることを示す情報であってもよい。さらに、第31の識別情報は、冗長化通信をサポートするPDUセッションの確立要求が受諾されたことを示す情報であってもよい。
さらに、第31の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報であってもよい。ここで、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報は、URLLCの通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報であってもよい。さらに、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示す情報は、第32から37の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報であってもよい。言い換えると、ネットワークは、第31から37の識別情報の内、一又複数の識別情報を組合せた情報をUEに送信することで、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションであることを示してもよい。尚、第31から37の識別情報は、別々の識別情報として送受信されてもよいし、1つの識別情報として送受信されてもよい。
さらに、第31の識別情報は、ネットワークによって、受信した第21の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第31の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第32の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションの種類を示す情報である。第32の識別情報は、Redundancy Sequence Number (RSN)であってよい。より詳細には、第32の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、1本目のPDUセッションであるか、2本目のPDUセッションであるかを示す情報であってもよい。
さらに、第32の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、冗長化通信を実現するためのPDUセッションである場合に、送受信される情報であってよい。言い換えると、第32の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションが、URLLCを実現するためのPDUセッションである場合に、送受信される情報であってよい。
さらに、第32の識別情報は、ネットワークによって、受信した第22の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第32の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第33の識別情報は、SSC modeを示す情報である。第33の識別情報は、ネットワークによって選択されたSSC modeを示す情報であってもよい。より詳細には、第33の識別情報は、ネットワークが選択した、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるSSC modeを示す情報であってもよい。なお、選択されたSSC modeは、SSC mode 1であってもよいし、SSC mode 2であってもよいし、SSC mode 3であってもよい。
さらに、第33の識別情報は、ネットワークによって、受信した第23の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第33の識別情報は、各実施形態における本手続きで、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第34の識別情報は、PDUセッションタイプを示す情報である。第34の識別情報は、ネットワークによって選択されたPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。より詳細には、第34の識別情報は、ネットワークが選択した、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。なお、選択されたPDUセッションタイプは、IPv4であってもよいし、IPv6であってもよいし、IPv4v6であってもよい。さらに、選択されたPDUセッションタイプは、Unstructuredであってもよいし、Ethernet(登録商標)であってもよい。
さらに、第34の識別情報は、ネットワークによって、受信した第24の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第34の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第35の識別情報は、DNNを示す情報である。第35の識別情報は、ネットワークによって選択されたDNNを示す情報であってもよい。より詳細には、第35の識別情報は、ネットワークが選択した、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるDNNを示す情報であってもよい。
さらに、第35の識別情報は、ネットワークによって、受信した第25の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第35の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第36の識別情報は、S-NSSAIを示す情報である。第36の識別情報は、ネットワークによって選択されたS-NSSAIを示す情報であってもよい。より詳細には、第36の識別情報は、ネットワークが選択した、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるS-NSSAIを示す情報であってもよい。
さらに、第36の識別情報は、ネットワークによって、受信した第26の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第36の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第37の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第37の識別情報は、確立済みのPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第37の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、言い換えると、第37の識別情報は、第38の識別情報が示すPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第37の識別情報は、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。尚、第37の識別情報は、各実施形態における本手続きが、2本目のPDUセッションを確立するための手続きである場合に、送受信される識別情報であってもよい。
さらに、第37の識別情報は、ネットワークによって、受信した第27の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第37の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第38の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第38の識別情報は、ネットワークによって決定されたPDUセッションIDを示す情報であってもよい。より詳細には、第38の識別情報は、ネットワークが決定した、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションに対応づけられるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。言い換えると、第38の識別情報は、既に確立されているPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、言い換えると、第38の識別情報は、第37の識別情報が示すPDUセッションIDとは異なるPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第38の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。より詳細には、第38の識別情報は、各実施形態における本手続きが2本目のPDUセッションを確立するための手続きである場合に、2本目のPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
さらに、第38の識別情報は、ネットワークによって、受信した第27の識別情報、及び/又は第28の識別情報、及び/又は第29の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第38の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第40の識別情報は、UEの要求の一部が許可されない理由を示す理由値である。第40の識別情報は、5GSM理由値(5GSM cause)であってよい。
例えば、第40の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。具体的には、第40の識別情報は、各実施形態における本手続きの完了後に、2本目のPDUセッションを確立することが、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。
さらに、第40の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを用いた通信が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。具体的には、第40の識別情報は、UEが要求したPDUセッションIDに対応づけられるPDUセッションを用いた通信が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。言い換えると、第40の識別情報は、2本目のPDUセッションを用いた通信が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。
さらに、第40の識別情報は、現在のPLMNにおいて、2本目のPDUセッションの確立が許可されていないことを示す情報であってもよいし、2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されていないことを示す情報であってもよい。
さらに、第40の識別情報は、UEが現在属しているエリアにおいて、2本目のPDUセッションの確立が許可されていないことを示す情報であってもよいし、2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されていないことを示す情報であってもよい。尚、UEが現在属しているエリアとは、一又複数のトラッキングエリアによって構成されるエリアであってもよい。
さらに、第40の識別情報は、ネットワークによって、受信した第21から29の識別情報の内、一又複数の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第40の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第41の識別情報は、バックオフタイマー(以下、単にタイマーとも呼称する)の値を示す情報である。第41の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない時間を示す情報であってもよい。さらに、第41の識別情報は、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを用いた通信が、許可されていない時間を示す情報であってもよい。ここで、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションは、2本目のPDUセッションであってよい。また、時間を示す情報とは、期間を示す情報であってもよいし、時刻を示す情報であってもよい。
各装置は、第41の識別情報の送受信に基づいて、第41の識別情報をバックオフタイマーの値として設定してもよいし、第41の識別情報を設定したバックオフタイマーを開始してもよい。さらに、UEは、第41の識別情報を設定したバックオフタイマーの満了に基づいて、2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きを開始してもよい。さらに、各装置は、第41の識別情報を設定したバックオフタイマーの満了に基づいて、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを用いた通信が許可されたと認証してもよいし、各実施形態における本手続きで確立されるPDUセッションを用いた通信が可能な状態へ遷移してもよい。
また、第51の識別情報は、UEの要求が許可されない理由を示す理由値である。第51の識別情報は、5GSM理由値(5GSM cause)であってよい。
例えば、第51の識別情報は、要求されたPDUセッションの確立が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。
具体的には、第51の識別情報は、UEが要求したPDUセッションIDに対応づけられるPDUセッションの確立が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。言い換えると、第51の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が、現在は許可されていないことを示す情報であってもよい。
さらに、第51の識別情報は、現在のPLMNにおいて、2本目のPDUセッションの確立が許可されていないことを示す情報であってもよい。さらに、第51の識別情報は、UEが現在属しているエリアにおいて、2本目のPDUセッションの確立が許可されていないことを示す情報であってもよい。尚、UEが現在属しているエリアとは、一又複数のトラッキングエリアによって構成されるエリアであってもよい。
さらに、第51の識別情報は、ネットワークによって、受信した第21から29の識別情報の内、一又複数の識別情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第51の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第52の識別情報は、バックオフタイマーの値を示す情報である。第52の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない時間を示す情報であってもよい。また、時間を示す情報とは、期間を示す情報であってもよいし、時刻を示す情報であってもよい。
各装置は、第52の識別情報の送受信に基づいて、第52の識別情報をバックオフタイマーの値として設定してもよいし、第52の識別情報を設定したバックオフタイマーを開始してもよい。さらに、UEは、第52の識別情報を設定したバックオフタイマーの満了に基づいて、2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きを開始してもよい。
また、第61の識別情報は、PDUセッションIDを示す情報である。第61の識別情報は、各実施形態における本手続きに関連するPDUセッションを識別するPDUセッションIDを示す情報であってよい。
例えば、第61の識別情報は、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。さらに、第61の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよい。
尚、ネットワークは、第61の識別情報に、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションID以外の情報を含めてもよいし、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報以外の情報を含めてもよい。具体的には、ネットワークは、第61の識別情報に、空の情報を含めてもよいし、ダミーの情報を含めてもよい。
さらに、第61の識別情報は、ネットワークによって、以前送受信した情報、及び/又は、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第61の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
また、第62の識別情報は、PDUセッションの変更が必要な理由を示す理由値である。第62の識別情報は、5GSM理由値(5GSM cause)であってよい。
例えば、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよい。ここで、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報は、第39の5GSM理由値(5GSM cause)である、再有効化要求を示す情報であってもよい。
さらに、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報であってもよい。言い換えると、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報であってもよい。
さらに、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報であってもよい。言い換えると、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってもよい。
さらに、第62の識別情報は、ネットワークによって、以前送受信した情報、及び/又は、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報等に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。さらに、第62の識別情報は、各実施形態における本手続きにおいて、ネットワークが選択した他の識別情報に基づいて、選択、決定される情報であってもよい。
[4. 第1の実施形態]
次に、第1の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態を本実施形態とも呼称する。
本章では、4.1章の「登録手続き」、4.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、4.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、4.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」の順に説明する。
まず、各装置は、4.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。
その後、各装置は、4.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
その後、各装置は、4.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、UEは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
最後に、各装置が、4.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、4.4章で説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[4.1. 登録手続き]
まず、登録手続き (Registration procedure) について、図9を用いて説明する。ここでは、登録手続きを本手続きとも呼称する。登録手続きは、5GSにおける手続きである。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク、及び/又はコアネットワーク、及び/又はDNへ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、実行しているタイマーが満了した際に本手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で各装置のコンテキストの更新が必要な際に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報、及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UE設定更新手続きの完了に基づいて、登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
まず、UEは、5G ANを介して、AMFに登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S800)(S802)(S804)、登録手続きを開始する。具体的には、UEは、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを、5G AN内のgNB_110に送信する(S800)。尚、登録要求メッセージは、NASメッセージである。また、RRCメッセージは、UEと5G AN又は5G AN内のgNBとの間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはRRCレイヤで処理される。尚、NASレイヤはRRCレイヤよりも上位のレイヤである。
ここで、UEは、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、第1の識別情報を含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、RRCレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、第1の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。UEは、この識別情報を送信することにより、この識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。この識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。
また、UEは、登録要求メッセージにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を含めて送信することで、又は登録要求メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を送信することで、登録手続き中にPDUセッション確立手続きを開始してもよい。
5G AN内のgNB_110は、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S802)。尚、5G AN内のgNB_110は、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含まれる情報に基づいて、AMFを選択することができる。ここでは、AMF_210が選択されたものとする。5G AN内のgNB_110は、受信したRRCメッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択されたAMF_210に、登録要求メッセージを転送する(S804)。
AMF_210は、登録要求メッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
AMF_210は、登録要求メッセージを受信すると、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別とは、ネットワーク(又はAMF)がUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第1の条件判別が真の場合、図9の(A)の手続きを開始するのに対し、第1の条件判別が偽の場合、図9の(B)の手続きを開始する。
尚、第1の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真であり、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽でよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真であり、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽でよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真であり、送受信される識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽でよい。尚、第1の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
まず、第1の条件判別が真の場合について説明する。AMF_210は、図9の(A)の手続きにおいて、まず第4の条件判別を実行することができる。第4の条件判別は、AMF_210がSMFとの間でSMメッセージの送受信を実施するか否かを判別するためのものである。
尚、第4の条件判別は、AMF_210がSMメッセージを受信したか否かに基づいて実行されてよい。また、第4の条件判別は、登録要求メッセージにSMメッセージが含まれているかに基づいて、実行されてもよい。例えば、AMF_210がSMメッセージを受信した場合、及び/又は登録要求メッセージにSMメッセージが含まれていた場合、第4の条件判別は真であってよく、AMF_210がSMメッセージを受信しなかった場合、及び/又は登録要求メッセージにSMメッセージが含まれていなかった場合、第4の条件判別は偽であってよい。尚、第4の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
AMF_210は、第4の条件判別が真の場合には、SMFを選択し、選択されたSMFとの間でSMメッセージの送受信を実行するのに対し、第4の条件判別が偽の場合には、それらを実行しない(S806)。ここでは、SMF_220が選択されたものとする。また、AMF_210は、第4の条件判別が真の場合であっても、SMFから拒絶を示すSMメッセージを受信した場合には、図9の(A)の手続きを中止する場合がある。このとき、AMF_210は、図9の(B)の手続きを開始することができる。
尚、AMF_210は、S806において、SMF_220との間でSMメッセージの送受信を行う際に、登録要求メッセージで受信した識別情報をSMF_220に通知することができる。SMF_220は、AMFとの間で、SMメッセージの送受信によって、AMF_210から受信した識別情報を取得することができる。
次に、AMF_210は、登録要求メッセージの受信、及び/又はSMF_220との間のSMメッセージの送受信の完了に基づいて、登録要求メッセージに対する応答メッセージとして、gNB_110を介して、UEに登録受諾(Registration accept)メッセージを送信する(S808)。例えば、第4の条件判別が真の場合、AMF_210は、UEからの登録要求メッセージの受信に基づいて、登録受諾メッセージを送信してもよい。また、第4の条件判別が偽の場合、AMF_210は、SMF_220との間のSMメッセージの送受信の完了に基づいて、登録受諾メッセージを送信してもよい。尚、登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEとgNB_110間はRRCメッセージに含まれて送受信される。
AMF_210は、登録受諾メッセージに、第11、14、15の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第11、14、15の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。AMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。また、AMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、AMF_210は、登録受諾メッセージにどの識別情報を含めるかについて、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMF_210が保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
また、AMF_210は、登録受諾メッセージにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立受諾メッセージ)を含めて送信するか、又は登録受諾メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立受諾メッセージ)を送信することができる。ただし、この送信方法は、登録要求メッセージの中にSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)が含められており、かつ、第4の条件判別が真の場合に、実行されてもよい。また、この送信方法は、登録要求メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を含められており、かつ、第4の条件判別が真の場合に、実行されてもよい。AMFは、このような送信方法を行うことにより、登録手続きにおいて、SMのための手続きが受諾されたことを示すことができる。
また、AMF_210は、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。
さらに、AMF_210は、登録受諾メッセージに、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を含めて送信してもよいし、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を受信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、AMF_210が受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
UEは、gNB_110を介して、登録受諾メッセージを受信する(S808)。UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又は登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
UEは、さらに、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、gNB_110を介して、AMF_210に送信することができる(S810)。尚、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージ等のSMメッセージを受信した場合は、登録完了メッセージに、PDUセッション確立完了メッセージ等のSMメッセージを含めて送信してもよいし、SMメッセージを含めることで、SMのための手続きが完了したことを示してもよい。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEとgNB間はRRCメッセージに含まれて送受信される。
AMF_210は、gNB_110を介して、登録完了メッセージを受信する(S810)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、図9の(A)の手続きを完了する。
次に、第1の条件判別が偽の場合について説明する。AMF_210は、図9の(B)の手続きにおいて、登録要求メッセージに対する応答メッセージとして、gNB_110を介して、UEに登録拒絶(Registration reject)メッセージを送信する(S812)。ここで、登録拒絶メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEとgNB_110間はRRCメッセージに含まれて送受信される。
尚、AMF_210は、登録拒絶メッセージを送信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。さらに、AMF_210は、登録拒絶メッセージに拒絶された理由を示す情報を含めて送信してもよいし、拒絶された理由を送信することで拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの要求が拒絶された理由を示す情報を受信することで、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、AMFが受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
UEは、gNB_110を介して、登録拒絶メッセージを受信する(S812)。UEは、登録拒絶メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び登録拒絶メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。また、UEは、登録要求メッセージを送信した後、所定の期間が経過しても、登録拒絶メッセージを受信しない場合には、UEの要求が拒絶されたことを認識してもよい。各装置は、登録拒絶メッセージの送受信に基づき、本手続き中の(B)の手続きを完了する。
尚、図9の(B)の手続きは、図9の(A)の手続きを中止した場合に開始される場合もある。図9の(A)の手続きにおいて、第4の条件判別が真の場合、AMF_210は、登録拒絶メッセージに、PDUセッション確立拒絶メッセージ等の拒絶を意味するSMメッセージを含めて送信してもよいし、拒絶を意味するSMメッセージを含めることで、SMのための手続きが拒絶されたことを示してもよい。その場合、UEは、さらに、PDUセッション確立拒絶メッセージ等の拒絶を意味するSMメッセージを受信してもよいし、SMのための手続きが拒絶されたことを認識してもよい。
各装置は、図9の(A)又は(B)の手続きの完了に基づいて、登録手続きを完了する。尚、各装置は、図9の(A)の手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state)に遷移してもよいし、図9の(B)の手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state)を維持してもよいし、UEがネットワークに登録されていない状態へ遷移してもよい。また、各装置の各状態への遷移は、登録手続きの完了に基づいて行われてもよく、PDUセッションの確立に基づいて行われてもよい。
さらに、各装置は、登録手続きの完了に基づいて、登録手続きで送受信した情報に基づいた処理を実施してもよい。例えば、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送受信した場合、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。さらに、各装置は、UEの要求が拒絶された理由に基づいて、再度本手続きを実施してもよいし、コアネットワークや別のセルに対して登録手続きを実施してもよい。
さらに、UEは、登録手続きの完了に基づいて、登録受諾メッセージ、及び/又は登録拒絶メッセージとともに受信した識別情報を記憶してもよいし、ネットワークの決定を認識してもよい。
[4.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、あるDNに対してPDUセッションを確立するために行うPDUセッション確立手続き (PDU session establishment procedure) の概要について、図10を用いて説明する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。PDUセッション確立手続きは、5GSにおける手続きである。PDUセッション確立手続きは、各装置がPDUセッションを確立する為の手続きである。尚、各装置は、PDUセッション確立手続きを、登録手続きが完了して登録状態となった任意のタイミングで開始することができる。また、各装置は、PDUセッション確立手続きを、登録手続きの中で実行することができてもよい。また、各装置は、PDUセッション確立手続きの完了に基づいて、PDUセッションを確立してもよい。尚、PDUセッション確立手続きは、UEが主導して開始される手続きであってよいし、UEが要求して開始される手続きであってよい。各装置は、PDUセッション確立手続きを複数回実行することにより、複数のPDUセッションを確立してもよい。
さらに、UEは、登録手続きで受信した識別情報に基づいて、PDUセッション確立手続きを開始してもよい。例えば、UEは、URLLCがサポートされている場合、URLLCをサポートするPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを開始してもよい。さらに、UEは、冗長化通信がサポートされている場合、冗長化通信をサポートするPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを開始してもよい。さらに、UEは、IPアドレス維持がサポートされている場合、IPアドレス維持をサポートするPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを開始してもよい。
まず、UEは、5G AN及びAMF_210を介して、SMF_220にPDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージを含むNASメッセージを送信することにより(S900)(S902)(S904)、PDUセッション確立手続きを開始する。
具体的には、UEは、N1インターフェースを介して、5G AN内のgNB_110を介して、AMF_210に、PDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信する(S900)。
ここで、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から23、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から23、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが1本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、また、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。尚、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 2やSSC mode 3であることを排除しない。UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
AMF_210は、PDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを受信する(S900)と、NASメッセージからPDUセッション確立要求メッセージを取り出すとともに、PDUセッション確立要求メッセージの転送先としてSMFを選択する(S902)。尚、AMF_210は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。ここでは、SMF_220が選択されたものとする。
AMF_210は、選択されたSMF_220に、N11インターフェースを介して、PDUセッション確立要求メッセージを転送する(S904)。
SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。そして、SMF_220は、第3の条件判別を実行する。第3の条件判別は、SMF_220が、UEの要求を受諾するか否かを判断する為のものである。第3の条件判別において、SMF_220は第3の条件判別が真であるか偽であるかを判定する。SMF_220は、第3の条件判別が真の場合、図10の(A)の手続きを開始し、第3の条件判別が偽の場合、図10の(B)の手続きを開始する。
尚、第3の条件判別は、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF_220が保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第3の条件判別は真でよい。また、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第3の条件判別は偽でよい。さらに、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第3の条件判別は真でよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第3の条件判別は偽でよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第3の条件判別は真であり、送受信される識別情報が許可されない場合、第3の条件判別は偽でよい。尚、第3の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
次に、第3の条件判別が真の場合のステップ、すなわち図10の(A)の手続きの各ステップを説明する。SMF_220は、PDUセッションの確立先のUPFを選択し、選択されたUPFに、N4インターフェースを介して、セッション確立要求メッセージを送信し(S906)、図10の(A)の手続きを開始する。ここでは、UPF_230が選択されたものとする。
ここで、SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージの受信に基づいて取得した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF_220が保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してもよい。尚、複数のUPFが選択された場合、SMF_220は、各々のUPFに対してセッション確立要求メッセージを送信してもよい。
UPF_230は、N4インターフェースを介して、SMF_220からセッション確立要求メッセージを受信し(S906)、PDUセッションのためのコンテキストを作成する。さらに、UPF_230は、セッション確立要求メッセージを受信、及び/又はPDUセッションのためのコンテキストの作成に基づいて、N4インターフェースを介して、SMF_220にセッション確立応答メッセージを送信する(S908)。
SMF_220は、セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4インターフェースを介して、UPF_230からセッション確立応答メッセージを受信する(S908)。SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はセッション確立応答メッセージの受信に基づいて、UEに割り当てるアドレスのアドレス割り当てを行ってよい。
SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はセッション確立応答メッセージの受信、及び/又はUEに割り当てるアドレスのアドレス割り当ての完了に基づいて、AMF_210を介して、UEにPDUセッション確立受諾(PDU session establishment accept)メッセージを送信する(S910)(S912)。
具体的には、SMF_220は、N11インターフェースを介して、AMF_210にPDUセッション確立受諾メッセージを送信すると(S910)、これを受信したAMF_210は、N1インターフェースを介して、gNB_110を介して、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する(S912)。尚、PDUセッション確立受諾メッセージは、NASメッセージであり、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示すことができる。さらに、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS transport)メッセージであってよい。
ここで、SMF_220及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたことを示してもよい。
SMF_220及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から33、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から33、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが1本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、また、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であってもよいし、異なってもよい。SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
尚、SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
尚、SMF_220及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
また、SMF_220及び/又はAMF_210は、選択した、及び/又は許可したPDUセッションIDをPDUセッション確立受諾メッセージに含めることができる。また、SMF_220及び/又はAMF_210は、選択した、及び/又は許可したPDUセッションのタイプを示すPDUセッションタイプを指定することができる。PDUセッションタイプとしては、上述の通り、IPv4、IPv6、IP、Ethernet(登録商標)、Unstructuredのいずれかを指定することができる。また、SMF_220及び/又はAMF_210は、選択した、及び/又は許可したPDUセッションのSSCモードをPDUセッション確立受諾メッセージに含めることができる。
さらに、SMF_220及びAMF_210は、承認されたQoSルール群をPDUセッション確立受諾メッセージに含めることができる。尚、承認されたQoSルール群には一又複数のQoSルールが含まれてよい。さらに、本手続きにおいて、QoSフロー、及び/又はユーザプレーン無線ベアラが複数確立される場合、承認されたQoSルール群には複数のQoSルールが含まれてもよい。逆に本手続きにおいて、QoSフロー、及び/又はユーザプレーン無線ベアラが1つのみ確立される場合、承認されたQoSルール群には1つのQoSルールが含まれてもよい。
さらに、SMF_220は、PDUセッション確立受諾メッセージに、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を含めて送信してもよいし、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を受信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、SMF_220が受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
UEは、N1インターフェースを介して、AMF_210からPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを受信(S912)する。UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
次に、UEは、AMF_210を介してSMF_220にPDUセッション確立完了メッセージを送信する(S914)(S916)。具体的には、UEは、N1インターフェースを介して、AMF_210にPDUセッション確立完了メッセージを送信する(S914)。AMF_210は、UEからPDUセッション確立完了メッセージを受信すると、N11インターフェースを介して、SMF_220にPDUセッション確立完了メッセージを送信する(S916)。
尚、AMF_210がSMF_220に送信するPDUセッション確立完了メッセージは、S910でSMF_220からAMF_210に送信されたPDUセッション確立受諾メッセージに対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立完了メッセージは、NASメッセージであってよい。また、PDUセッション確立完了メッセージは、PDUセッション確立手続きが完了することを示すメッセージであればよい。
SMF_220は、N11インターフェースを介して、AMF_210からPDUセッション確立完了メッセージを受信すると(S916)、第2の条件判別を実行することができる。第2の条件判別は、送受信されるN4インターフェース上のメッセージの種類を決定する為ものである。第2の条件判別が真の場合、SMF_220は、N4インターフェースを介して、UPF_230にセッション変更要求メッセージを送信すると(S918)、その応答メッセージとして、UPF_230から送信されるセッション変更受諾メッセージを受信する(S920)。第2の条件判別が偽の場合、SMF_220は、N4インターフェースを介して、UPF_230にセッション確立要求メッセージを送信すると(S918)、その応答メッセージとして、UPF_230から送信されるセッション変更受諾メッセージを受信する(S920)。
尚、第2の条件判別は、PDUセッションのためのN4インターフェース上のセッションが確立されているか否かに基づいて、実行されてもよい。例えば、PDUセッションのためのN4インターフェース上のセッションが確立されている場合、第2の条件判別は真であってよく、PDUセッションのためのN4インターフェース上のセッションが確立されていない場合、第2の条件判別は偽であってよい。尚、第2の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
各装置は、PDUセッション確立完了メッセージの送受信、及び/又はセッション変更応答メッセージの送受信、及び/又はセッション確立応答メッセージの送受信に基づいて、図10の(A)の手続きを完了する。図10の(A)の手続きが完了したとき、UEは、DNに対するPDUセッションが確立している状態にいる。
次に、図10の(B)の手続きの各ステップを説明する。SMF_220は、AMF_210を介して、UEにPDUセッション確立拒絶(PDU session establishment reject)メッセージを送信する(S922)(S924)。具体的には、SMF_220は、N11インターフェースを介して、AMF_210にPDUセッション確立拒絶メッセージを送信する(S922)。AMF_210は、N11インターフェースを介して、SMF_220からPDUセッション確立要求メッセージを受信すると(S922)、N1インターフェースを用いて、UEにPDUセッション確立拒絶メッセージを送信する(S924)。
尚、PDUセッション確立拒絶メッセージは、NASメッセージであってよい。また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッションの確立が拒絶されたことを示すメッセージであればよい。
ここで、SMF_220は、PDUセッション確立拒絶メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。さらに、SMF_220は、PDUセッション確立拒絶メッセージに拒絶された理由を示す情報を含めて送信してもよいし、拒絶された理由を送信することで拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの要求が拒絶された理由を示す情報を受信することで、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、SMFが受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
UEは、PDUセッション確立拒絶メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が拒絶されたこと、及びPDUセッション確立拒絶メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
各装置は、図10の(A)又は(B)の手続きの完了に基づいて、PDUセッション確立手続きを完了する。尚、各装置は、図10の(A)の手続きの完了に基づいて、PDUセッションが確立された状態に遷移してもよいし、図10の(B)の手続きの完了に基づいて、PDUセッション確立手続きが拒絶されたことを認識してもよいし、PDUセッションが確立されていない状態に遷移してもよい。さらに、UEは、図10の(A)の手続きが完了することで、確立したPDUセッションを用いて、DNと通信することができる。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きの完了に基づいて、PDUセッション確立手続きで送受信した情報に基づいた処理を実施してもよい。例えば、各装置は、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送受信した場合、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。さらに、各装置は、UEの要求が拒絶された理由に基づいて、再度本手続きを実施してもよいし、別のセルに対してPDUセッション確立手続きを実施してもよい。
さらに、UEは、PDUセッション確立手続きの完了に基づいて、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はPDUセッション確立拒絶メッセージとともに受信した識別情報を記憶してもよいし、ネットワークの決定を認識してもよい。
[4.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、4.2章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、gNB_110をgNB_112に置き換え、SMF_220をSMF_222に置き換え、UPF_230をUPF_232に置き換える必要がある。また、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、4.2章とは異なる。しかし、4.2章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE、AMF、DNは4.2章と同一である。
まず、UEは、5G AN及びAMF_210を介して、SMF_222にPDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信することにより(S900)(S902)(S904)、PDUセッション確立手続きを開始するが、UEは、gNB_110ではなく、gNB_112に対して、PDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信する(S900)。
ここで、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から23、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から23、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。
また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、4.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、4.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましい。
UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
尚、gNB_112は、UEからPDUセッション確立要求メッセージを受信した場合、AMF_210にN2インターフェースを介して直接転送してもよいし、Xnインターフェースを介してgNB_110に転送し、gNB_110がN2インターフェースを介してAMF_210に転送してもよい。尚、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージをXnインターフェースを介してgNB_110に転送し、gNB_110がN2インターフェースを介してAMF_210に転送するのは、そのUEについてのgNB_112とAMF_210間のN2インターフェースが設定されていない場合であってよい。また、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージをAMF_210にN2インターフェースを介して直接転送するのは、そのUEについてのgNB_112とAMF_210間のN2インターフェースが設定されている場合であってよい。
また、AMF_210は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、その転送先としてSMF_222を選択し(S902)、N11インターフェースを介して、SMF_222にPDUセッション確立要求メッセージを転送する (S904)。
また、SMF_222は、AMF_210からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UEが要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222は、PDUセッションの確立先のUPFとして、UPF_232を選択し、N4インターフェースを介して、UPF_232にセッション確立要求メッセージを送信する(S906)。
UPF_232は、SMF_222からセッション確立要求メッセージを受信すると、PDUセッションのためのコンテキストを作成し、N4インターフェースを介して、SMF_222にセッション確立応答メッセージを送信する(S908)。
SMF_222は、UPF_232からセッション確立応答メッセージを受信すると、UEに割り当てるアドレスのアドレス割り当てを行ってよい。SMF_222は、AMF_210を介して、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを送信する(S910)(S912)。具体的には、SMF_222は、N11インターフェースを介して、AMF_210にPDUセッション確立受諾メッセージを送信すると(S910)、これを受信したAMF_210は、N1インターフェースを介して、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する(S912)。このとき、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージを直接AMF_210に送信している場合には、AMF_210はPDUセッション確立受諾メッセージを直接gNB_112に送信してもよい。また、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージを、gNB_110を介して、AMF_210に送信している場合には、AMF_210はPDUセッション確立受諾メッセージを、gNB_110を介して、gNB_112に送信してもよい。gNB_112は、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する。
ここで、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS transport)メッセージであってよい。さらに、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から33、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から33、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、また、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、4.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、4.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと4.2章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、4.2章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、UEは、冗長化通信を行うことができる。
[4.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 各装置は、4.2章の手続きを実行することで、1本目のPDUセッションを確立し、その後すぐに、4.3章の手続きを実行することで、2本目のPDUセッションを確立し、冗長化通信を行うことができる。しかし、例えば混雑している場合など、状況によっては、各装置は、1本目のPDUセッションを確立した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立できない場合がある。本章では、このような場合を4つのケースに分けて説明する。
[4.4.1. ケース1]
ケース1は、1本目のPDUセッションを確立するために実行される4.2章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_220に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_220から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報及び第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。そして、UEは、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができるようになる。言い換えると、4.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信したUEは、4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、UEはそのセットされたタイマーが満了した後に、第2のPDUセッションを確立する為の手続き(4.3章のPDUセッション確立手続き)を開始することができる。
[4.4.2. ケース2]
ケース2も、ケース1と同様、1本目のPDUセッションを確立するために実行される4.2章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_220に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_220から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報と第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。ここまではケース1と同様である。
しかし、4.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UEは、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行できるように設定することもできるし、第41の識別情報で示される期間(4.3章のPDUセッション確立手続きを実行できない期間)を延長又は短縮するように設定することもできる。
また、4.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)した後であっても、UEが4.3章のPDUセッション確立手続きを実行していない場合に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、第41の識別情報で示される期間(4.3章のPDUセッション確立手続きを実行できない期間)を再設定することもできる。
さらに、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、少なくとも第40の識別情報を含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行できるように設定することもできるし、4.3章のPDUセッション確立手続きを開始することもできる。この場合、PDUセッション確立受諾メッセージは、第41の識別情報を含まなくてもよい。
具体的には、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、SMF_220から、第61から62の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、第2のPDUセッションを確立する為の手続きを開始するタイミングを変更することができる。
ここで、第61の識別情報及び第62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
尚、第61の識別情報が、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報、又は2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報、又は空(null)を示す情報であることが好ましい。
また、第61の識別情報が、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
また、第61の識別情報が、空(null)を示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、空(null)を示す情報である場合には、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
尚、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないことにより、空(null)を示してもよい。つまり、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないときは、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないときは、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージは、第41の識別情報を含んでも良い。PDUセッション変更コマンドメッセージに第41の識別情報を含める場合には、第62の識別情報を含めても良いが、第62の識別情報を含めなくてもよい。また、PDUセッション変更コマンドメッセージが、第41の識別情報と第62の識別情報を含む場合には、第62の識別情報で示される情報を優先的に解釈して第41の識別情報で示される情報を無視してもよいし、第62の識別情報で示される情報を無視して第41の識別情報で示される情報を優先的に解釈してもよい。
ここで、第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、例えば、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない期間(タイマー値)等が示されてよい。
例えば、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0である場合は、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができる。
また、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0以外の値である場合は、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了するまで待ち、そのタイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができる。
尚、「タイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」とは「タイマーが満了した後、すぐに、UEが4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」ことを意味してもよいし、「タイマーが満了した後、任意のタイミングで、UEが4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」ことを意味してもよい。
[4.4.3. ケース3]
次に、ケース3は、ケース1やケース2とは異なり、2本目のPDUセッションを確立するために実行される4.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きを完了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行したが、その4.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。より具体的には、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_222に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_222から、第51から52の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立拒絶メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第51の識別情報と第52の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きを完了し、1本目のPDUセッションを確立した後、任意のタイミングで実行された4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、第51から52の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立拒絶メッセージを受信した場合、第52の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、再度、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。そして、UEは、第52の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、再度、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができるようになる。言い換えると、4.3章のPDUセッション確立拒絶メッセージに含まれたタイマー値をSMF_222から受信したUEは、再度4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、UEはそのセットされたタイマーが満了した後に、第2のPDUセッションを確立する為の手続き(4.3章のPDUセッション確立手続き)を開始することができる。つまり、UEは、このタイマーが満了した後、SMF_222に対して、再度、PDUセッション確立要求メッセージを送信することができる。
[4.4.4. ケース4]
ケース4も、ケース3と同様、2本目のPDUセッションを確立するために実行される4.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ただし、ケース4がPDUセッション確立許諾メッセージによって2本目のPDUセッションの確立が制限されるのに対して、ケース3は、PDUセッション確立拒絶メッセージによって2本目のPDUセッションの確立が制限される点が異なる。
具体的には、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きを完了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行したが、その4.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。より具体的には、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_222に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_222から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立許諾メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報と第41の識別情報が示す内容は、上述の通りである。
尚、UEは、2本目のPDUセッションを確立するために実行される4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、PDUセッション確立許諾メッセージを受信しているため、この手続き自体は成功(正常に完了)しているが、2本目のPDUセッションを確立することができない状態であってよい。ここで、「2本目のPDUセッションを確立することができない」ことは「2本目のPDUセッションを確立しているが、このPDUセッションを使用することができない」ことを意味してもよい。
つまり、UEは、4.2章のPDUセッション確立手続きを完了し、1本目のPDUセッションを確立した後、任意のタイミングで実行された4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、2本目のPDUセッションを確立することができない。そして、UEは、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、2本目のPDUセッションを確立することができるようになる。ここで、「2本目のPDUセッションを確立することができる」ことは「2本目のPDUセッションを確立していたが、このPDUセッションを使用することができる」ことを意味してもよい。
言い換えると、4.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信したUEは、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、UEはそのセットされたタイマーが満了した時に、2本目のPDUセッションを確立することができる。
しかし、PDUセッション確立受諾メッセージを受信した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UEは、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、2本目のPDUセッションを確立することができるように設定することもできるし、第41の識別情報で示される期間(2本目のPDUセッションを確立することができない期間)を延長又は短縮するように設定することもできる。
また、PDUセッション確立受諾メッセージを受信した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)した後であっても、2本目のPDUセッションを確立していない場合に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、第41の識別情報で示される期間(2本目のPDUセッションを確立することができない期間)を再設定することもできる。
さらに、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、少なくとも第40の識別情報を含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UEは、2本目のPDUセッションを確立することができるように設定することもできるし、2本目のPDUセッションを用いた通信も実行可能となる。この場合、PDUセッション確立受諾メッセージは、第41の識別情報を含まなくてもよい。
具体的には、UEは、4.3章のPDUセッション確立手続きが完了した後、SMF_222から、第61から62の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、第2のPDUセッションを確立するタイミングを変更することができる。
ここで、第61の識別情報及び第62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
尚、第61の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であることが好ましい。
また、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
さらに、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージは、第41の識別情報を含んでも良い。PDUセッション変更コマンドメッセージに第41の識別情報を含める場合には、第62の識別情報を含めても良いが、第62の識別情報を含めなくてもよい。また、PDUセッション変更コマンドメッセージが、第41の識別情報と第62の識別情報を含む場合には、第62の識別情報で示される情報を優先的に解釈して第41の識別情報で示される情報を無視してもよいし、第62の識別情報で示される情報を無視して第41の識別情報で示される情報を優先的に解釈してもよい。
ここで、第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、例えば、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない期間(タイマー値)等が示されてよい。
例えば、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0である場合は、UEは、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立することができる。
また、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0以外の値である場合は、UEは、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了するまで待ち、そのタイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立することができる。
尚、「タイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立する」とは「タイマーが満了した後、すぐに、UEが2本目のPDUセッションを確立する」ことを意味してもよいし、「タイマーが満了した後、任意のタイミングで、UEが2本目のPDUセッションを確立する」ことを意味してもよい。
[5. 第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。ここでは、第2の実施形態を本実施形態とも呼称する。
本章では、5.1章の「登録手続き」、5.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、5.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、5.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、5.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、5.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。
その後、各装置は、5.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
次に、各装置は、5.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、UEは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、5.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、5.4章で説明する。
最後に、各装置が、5.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[5.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第1の実施形態における登録手続き(4.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[5.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、あるDNに対してPDUセッションを確立するために行うPDUセッション確立手続き (PDU session establishment procedure) の概要について、図10を用いて説明する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、4.2章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、4.2章とは異なる。しかし、4.2章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE、gNB_110、AMF_210、SMF_220、UPF_230は、4.2章と同一である。
まず、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から26、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが1本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、また、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1でもよいし、SSC mode 2でもよいし、SSC mode 3でもよい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
UE_10は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_10の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から36、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31から36、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが1本目のPDUセッションであることを示すことが好ましく、また、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1でもよいし、SSC mode 2でもよいし、SSC mode 3でもよい。
さらに、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。さらに、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であってもよいし、異なってもよい。SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_10に通知することができる。尚、SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_10の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_10は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_10の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと4.2章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、4.2章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[5.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、4.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、4.3章とは異なる。しかし、4.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE、gNB_110、gNB_112、AMF_210、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、4.3章と同一である。
まず、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第23の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。
また、第25の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第27の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であることが好ましいし、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第28の識別情報で示される内容は、5.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。
UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
また、SMF_222は、AMF_210からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UEが要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31から38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、5.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第37の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第27の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、5.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、5.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと4.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、4.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、UEは、冗長化通信を行うことができる。
[5.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第1の実施形態における4.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[5.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手
続き] 次に、5.3章のPDUセッション確立手続きを実行することによって、2本目のPDUセッションが確立されている場合であって、そのPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、PDUセッションを提供するPDUセッションアンカー(PSA)の変更手続きについて、図11を用いて説明する。この手続きは、ネットワーク(SMF)によってトリガされるものであり、新たなPDUセッションアンカーを使った同一のDNに対する新たなPDUセッションを確立した後、古いPDUセッションアンカーに関連する既存の(古い)PDUセッションを解放する手続きである。尚、この手続きでは、AMFは変更されることはないが、SMFは変更されてもよい。
UEは、2本目のPDUセッションを用いて、ユーザデータの送受信をしている。具体的には、UEは、UPF_232を介して、DN_300と、上りリンクデータ及び/又は下りリンクデータの送受信をしている(S1100)。
SMF_222が、UPF及び/又はSMFを変更する必要があると決定した場合(S1102)、SMF_222は、AMF_210に対して、第61から62の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション変更コマンドメッセージを含むN1 SM(Session Management)コンテナを送信する(S1104)。尚、N1 SMコンテナはNASメッセージであってよい。さらに、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS transport)メッセージであってよい。ここで、第61から62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第61の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよいし、第62の識別情報は、同一のDNに対するPDUセッションの再確立が必要であることを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報の送信方法として、SMF_222は、第62の識別情報を含むPDUセッション変更コマンドメッセージを含むN1 SM(Session Management)コンテナと、第61の識別情報とを、別々に送信してもよい。これらもNASメッセージとして送信されてよい。
AMF_210は、SMF_222から受信したNASメッセージをUEに転送する(S1106)。
尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、新たなPDUセッションを確立し、古いPDUセッションを解放するよう要求することを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
UEは、NASメッセージを受信すると、同一のDNに対するPDUセッション確立手続きを開始することを決定してもよい(S1108)。UEは、PDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、新たなPDUセッションを確立し、古いPDUセッションを解放するよう要求されていること、及び/又はPDUセッション変更コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。このPDUセッション確立手続きは、基本的に、5.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、SMF_222をSMF_224に置き換え、UPF_232をUPF_234に置き換える必要がある。また、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、5.3章とは異なる。しかし、5.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE、gNB_110、gNB_112、AMF_210、DNは5.3章と同一である。
まず、UEは、5G AN及びAMF_210を介して、SMF_224にPDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信することにより(S900)(S902)(S904)、PDUセッション確立手続きを開始するが、UEは、gNB_110ではなく、gNB_112に対して、PDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信する(S900)。
ここで、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から29の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から29の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第23の識別情報で示される内容は、5.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報、及び/又は5.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、5.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報、及び/又は5.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第25の識別情報で示される内容は、5.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報、及び/又は5.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、5.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報、及び/又は5.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。
また、第27の識別情報で示されるPDUセッションIDは、5.2章のPDUセッション確立手続きで確立されたPDUセッションIDを示すことが好ましい。また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章の第27の識別情報で示されるPDUセッションIDとも異なることが好ましいし、本章の第29の識別情報で示されるPDUセッションIDとも異なることが好ましい。また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、新たに確立するPDUセッションIDを示してもよい。また、第29の識別情報で示されるPDUセッションIDは、5.3章のPDUセッション確立手続きで確立されたPDUセッションIDを示すことが好ましい。UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
尚、gNB_112は、UEからPDUセッション確立要求メッセージを受信した場合、AMF_210にN2インターフェースを介して直接転送してもよいし、Xnインターフェースを介してgNB_110に転送し、gNB_110がN2インターフェースを介してAMF_210に転送してもよい。尚、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージをXnインターフェースを介してgNB_110に転送し、gNB_110がN2インターフェースを介してAMF_210に転送するのは、そのUEについてのgNB_112とAMF_210間のN2インターフェースが設定されていない場合であってよい。また、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージをAMF_210にN2インターフェースを介して直接転送するのは、そのUEについてのgNB_112とAMF_210間のN2インターフェースが設定されている場合であってよい。
また、AMF_210は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、その転送先としてSMF_224を選択し(S902)、N11インターフェースを介して、SMF_224にPDUセッション確立要求メッセージを転送する (S904)。
また、SMF_224は、AMF_210からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UEが要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_224は、PDUセッションの確立先のUPFとして、UPF_234を選択し、N4インターフェースを介して、UPF_234にセッション確立要求メッセージを送信する(S906)。
UPF_234は、SMF_224からセッション確立要求メッセージを受信すると、PDUセッションのためのコンテキストを作成し、N4インターフェースを介して、SMF_224にセッション確立応答メッセージを送信する(S908)。
SMF_224は、UPF_234からセッション確立応答メッセージを受信すると、UEに割り当てるアドレスのアドレス割り当てを行ってよい。SMF_224は、AMF_210を介して、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを送信する(S910)(S912)。具体的には、SMF_224は、N11インターフェースを介して、AMF_210にPDUセッション確立受諾メッセージを送信すると(S910)、これを受信したAMF_210は、N1インターフェースを介して、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する(S912)。このとき、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージを直接AMF_210に送信している場合には、AMF_210はPDUセッション確立受諾メッセージを直接gNB_112に送信してもよい。また、gNB_112がPDUセッション確立要求メッセージを、gNB_110を介して、AMF_210に送信している場合には、AMF_210はPDUセッション確立受諾メッセージを、gNB_110を介して、gNB_112に送信してもよい。gNB_112は、UEにPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する。
ここで、SMF_224及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から39の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から39の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第37の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第27の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第39の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第29の識別情報で示される内容と同一であってよい。SMF_224及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。尚、SMF_224及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと5.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、5.3章の記載を適用することができる。
以上のようにして冗長化通信を行うための新たなPDUセッションを確立することができる。つまり、この手続きが完了すると、UEは、新たなUPFであるUPF_234を介して、上りリンクデータ及び/又は下りリンクデータの送受信をすることができる(S1110)。言い換えると、UEは、5.2章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、5.3章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、本章の手続きによって確立されたPDUセッションとを用いて、冗長化通信を行うことができる。
そして、新しいPDUセッションが確立された後に、各装置がPDUセッション解放手続きを実行する(S1112)ことにより、古いPDUセッション(5.3章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッション)を解放することができる。尚、このPDUセッション解放手続きは、UEにおけるタイマーの満了、又はSMFにおけるタイマーの満了によって、開始されてよい。
以上により、冗長化通信を行うためのPDUセッションアンカーをUPF_232からUPF_234に変更することができる。すなわち、UEは、5.2章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、本章の手続きによって確立されたPDUセッションとを用いて、冗長化通信を行うことができる。
[6. 第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。ここでは、第3の実施形態を本実施形態とも呼称する。
本章では、6.1章の「登録手続き」、6.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、6.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、6.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、6.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、6.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。
その後、各装置は、6.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
その後、各装置は、6.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、UEは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、6.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、6.4章で説明する。
最後に、各装置が、6.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[6.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第2の実施形態における登録手続き(5.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[6.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
本実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きは、第2の実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き(5.2章のPDUセッション確立手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[6.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、5.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、5.3章とは異なる。しかし、5.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE、gNB_110、gNB_112、AMF_210、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、5.3章と同一である。
まず、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から26、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第22の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第23の識別情報で示される内容は、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。
また、第25の識別情報で示される内容は、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、6.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、6.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第28の識別情報で示される内容は、6.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。
UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
また、SMF_222は、AMF_210からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UEが要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から36、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31から36、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第32の識別情報で示されるRedundancy Sequence Number (RSN) は、確立されるPDUセッションが2本目のPDUセッションであることを示すことが好ましい。また、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、6.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、6.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、6.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、6.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと5.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、5.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、UEは、冗長化通信を行うことができる。
[6.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第2の実施形態における5.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[6.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手
続き] 本実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」は、第2の実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」 (5.5章の手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。
[7. 第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について説明する。ここでは、第4の実施形態を本実施形態とも呼称する。
本章では、7.1章の「登録手続き」、7.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、7.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、7.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、7.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、7.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。
その後、各装置は、7.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
その後、各装置は、7.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UEとDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、UEは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、7.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、7.4章で説明する。
最後に、各装置が、7.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[7.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第3の実施形態における登録手続き(6.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[7.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
本実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きは、第3の実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き(6.2章のPDUセッション確立手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[7.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、6.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、6.3章とは異なる。しかし、6.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE、gNB_110、gNB_112、AMF_210、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、6.3章と同一である。
まず、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21から28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21から26、28の識別情報が示す内容は、6.3章と同一であってよい。また、第27の識別情報が示す内容は、5.3章と同一であってよい。UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
また、SMF_222は、AMF_210からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UEが要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31から38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31から36、38の識別情報が示す内容は、6.3章と同一であってよい。また、第37の識別情報が示す内容は、5.3章と同一であってよい。SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
また、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと6.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、6.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、UEは、冗長化通信を行うことができる。
[7.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第3の実施形態における6.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[7.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手
続き] 本実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」は、第3の実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」 (6.5章の手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。
[8. 第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について説明する。以下、第5の実施形態を本実施形態とも呼称する。本実施形態は、あるデバイスが2つの独立したUEを備えており、各UEがそれぞれPDUセッションを確立することにより、冗長化通信を可能になるという点で、これまでの第1から4の実施形態とは異なる。
また、本実施形態における2つのUE(UE_10とUE_12)は、デバイス内のバスを介して、直接、情報を交換することができてもよいし、デバイス内の記憶部を介して、情報を交換してもよいし、それぞれが持つアンテナを介して、情報を交換してもよい。すなわち、UE_10がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_12に対して提供してもよい。同様に、UE_12がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_10に対して提供してもよい。
本章では、8.1章の「登録手続き」、8.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、8.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、8.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」の順に説明する。
まず、各装置は、8.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。この手続きは、UE_10とUE_12によって実行される。
その後、各装置は、8.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UE_10とDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
その後、各装置は、8.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UE_12とDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、デバイスは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
最後に、各装置が、8.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、8.4章で説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[8.1. 登録手続き]
ここでは、まずUE_10が登録手続きを実行し、その後UE_12が登録手続きを実行する場合について説明する。もちろん、先にUE_12が登録手続きを実行し、その後UE_10が登録手続きを実行してもよい。
まず、UE_10によって開始される登録手続きについて説明する。
UE_10によって開始される登録手続きは、基本的に、第1の実施形態における登録手続き(4.1章の登録手続き)と同一であるが、登録要求メッセージに含まれる識別情報と、登録受諾メッセージに含まれる識別情報が、4.1章とは異なる。しかし、4.1章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。
まず、UE_10は、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、第1、2の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができ、AMF_210は、この登録要求メッセージを受信することができる。ここで、第1、2の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。また、UE_10は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、このメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
AMF_210は、登録要求メッセージを受信すると、UE_10が要求していること、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、AMF_210は、登録受諾メッセージに、第11、12、14、15の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができ、UE_10は、この登録受諾メッセージを受信することができる。さらに、AMF_210は、登録受諾メッセージに、UE_10を識別する情報を含めて送信することができ、UE_10は、この登録受諾メッセージを受信することができる。ここで、第11、12、14、15の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。AMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_10に通知することができる。また、AMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_10は、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUE_10の要求が受諾されたこと、及び/又は登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと4.1章の登録手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、4.1章の登録手続きを適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
次に、UE_12によって開始される登録手続きについて説明する。この登録手続きも、基本的に、本章のUE_10による登録手続きと同一であるが、UE_10をUE_12に置き換え、gNB_110をgNB_112に置き換え、AMF_210をAMF_212に置き換え、SMF_220をSMF_222に置き換え、UPF_230をUPF_232に置き換える必要がある。また、登録要求メッセージに含まれる識別情報と、登録受諾メッセージに含まれる識別情報が、本章のUE_10による登録手続きとは異なる。しかし、本章のUE_10による登録手続きと共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。
まず、UE_12は、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、第1から3の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができ、AMF_212は、この登録要求メッセージを受信することができる。ここで、第1から3の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第2の識別情報で示されるグループは、UE_10が属しているグループとは異なるグループであってよい。言い換えると、第2の識別情報で示される内容は、UE_10によって開始される登録手続きの登録要求メッセージに含まれる第2の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、UE_10によって開始される登録手続きの登録受諾メッセージに含まれる第12の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。また、第3の識別情報で示されるUEを識別する情報は、UE_10を識別する情報であってよい。言い換えると、第3の識別情報で示されるUEを識別する情報は、UE_10によって開始される登録手続きの登録受諾メッセージに含まれるUE_10を識別する情報と同一であってよい。
また、UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、このメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
AMF_212は、登録要求メッセージを受信すると、UE_12が要求していること、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、AMF_212は、登録受諾メッセージに、第11から15の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができ、UE_12は、この登録受諾メッセージを受信することができる。さらに、AMF_210は、登録受諾メッセージに、UE_12を識別する情報を含めて送信することができ、UE_12は、この登録受諾メッセージを受信することができる。ここで、第11から15の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第12の識別情報で示される内容は、第2の識別情報で示される内容と同一であってもよい。さらに、第13の識別情報で示される内容は、第3の識別情報で示される内容と同一であってもよい。
また、第12の識別情報で示されるグループは、UE_10が属しているグループとは異なるグループであってよい。言い換えると、第12の識別情報で示される内容は、UE_10によって開始される登録手続きの登録要求メッセージに含まれる第2の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、UE_10によって開始される登録手続きの登録受諾メッセージに含まれる第12の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。また、第13の識別情報で示されるUEを識別する情報は、UE_10を識別する情報であってよい。言い換えると、第13の識別情報で示されるUEを識別する情報は、UE_10によって開始される登録手続きの登録受諾メッセージに含まれるUE_10を識別する情報と同一であってよい。
また、UE_12を識別する情報は、UE_10を識別する情報とは異なる情報であってよい。言い換えると、UE_12を識別する情報は、本手続きの第3の識別情報が示す情報とは異なる情報であってよいし、本手続きの第13の識別情報が示す情報と異なる情報であってよい。
AMF_212は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_12に通知することができる。また、AMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又は登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
UE_12による登録手続きと、本章のUE_10による登録手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、本章のUE_10による登録手続きを適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置(特にUE_12とAMF_212)は、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[8.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、あるDNに対してPDUセッションを確立するために行うPDUセッション確立手続き (PDU session establishment procedure) の概要について、図10を用いて説明する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、4.2章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、4.2章とは異なる。しかし、4.2章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE、gNB_110、AMF_210、SMF_220、UPF_230は、4.2章と同一である。
まず、UE_10は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21、23、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21、23、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。尚、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 2やSSC mode 3であることを排除しない。UE_10は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_10の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_220及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31、33、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31、33、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であってもよいし、異なってもよい。SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_10に通知することができる。尚、SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_10の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_10は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_10の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと4.2章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、4.2章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[8.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、8.2章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、UE_10をUE_12に置き換え、gNB_110をgNB_112に置き換え、AMF_210をAMF_212に置き換え、SMF_220をSMF_222に置き換え、UPF_230をUPF_232に置き換える必要がある。また、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、8.2章とは異なる。しかし、8.2章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、DN_300は8.2章と同一である。
まず、UE_12は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21、23、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21、23、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。
また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、8.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましい。
UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_12の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_222は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UE_12が要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_212は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31、33、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31、33、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1であることが好ましい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、8.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_10に通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと8.2章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、8.2章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、デバイス_20は、冗長化通信を行うことができる。
[8.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 各装置は、8.2章の手続きを実行することで、1本目のPDUセッションを確立し、その後すぐに、8.3章の手続きを実行することで、2本目のPDUセッションを確立し、冗長化通信を行うことができる。しかし、例えば混雑している場合など、状況によっては、各装置は、1本目のPDUセッションを確立した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立できない場合がある。本章では、このような場合を4つのケースに分けて説明する。
[8.4.1. ケース1]
ケース1は、1本目のPDUセッションを確立するために実行される8.2章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_220に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_220から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信することによって、UE_12による2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報及び第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、UE_12は、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。そして、UE_12は、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができるようになる。言い換えると、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信したUE_10は、UE_12にそのタイマー値を転送し、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、UE_12はそのセットされたタイマーが満了した後に、第2のPDUセッションを確立する為の手続き(8.3章のPDUセッション確立手続き)を開始することができる。
尚、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信した場合、デバイスの記憶部や制御部に転送することで、UE_10とUE_12とが同一のタイマーによって管理されるようにしてもよい。また、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信した場合、UE_10において、8.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとして、そのタイマー値をセットし、タイマーが満了するまでの間、UE_12による2本目のPDUセッションの確立を制限してもよい。また、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信した場合、そのタイマー値をUE_12に転送し、UE_12において、8.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとして、そのタイマー値をセットし、タイマーが満了するまでの間、UE_12による2本目のPDUセッションの確立を制限してもよい。
[8.4.2. ケース2]
ケース2も、ケース1と同様、1本目のPDUセッションを確立するために実行される8.2章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_220に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_220から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信することによって、UE_12による2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報と第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、UE_10は、8.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、UE_12は、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。ここまではケース1と同様である。
しかし、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UE_12は、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行できるように設定することもできるし、第41の識別情報で示される期間(8.3章のPDUセッション確立手続きを実行できない期間)を延長又は短縮するように設定することもできる。
また、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)した後であっても、UE_12が4.3章のPDUセッション確立手続きを実行していない場合に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、第41の識別情報で示される期間(4.3章のPDUセッション確立手続きを実行できない期間)を再設定することもできる。
さらに、8.2章のPDUセッション確立手続きにおいて、UE_10が少なくとも第40の識別情報を含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、UE_12は、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行できるように設定することもできるし、8.3章のPDUセッション確立手続きを開始することもできる。この場合、PDUセッション確立受諾メッセージは、第41の識別情報を含まなくてもよい。
具体的には、UE_10は、4.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、SMF_220から、第61から62の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、UE_12による第2のPDUセッションを確立する為の手続きを開始するタイミングを変更することができる。
ここで、第61の識別情報及び第62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
尚、第61の識別情報が、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報、又は2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報、又は空(null)を示す情報であることが好ましい。
また、第61の識別情報が、1本目のPDUセッションとして確立されたPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。尚、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、PDUセッション変更コマンドメッセージは、さらに、UE_12を識別する情報を含んでいてもよい。
また、第61の識別情報が、空(null)を示す情報である場合には、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報が、空(null)を示す情報である場合には、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
尚、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないことにより、空(null)を示してもよい。つまり、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないときは、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージに第61の識別情報を含めないときは、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージは、第41の識別情報を含んでも良い。PDUセッション変更コマンドメッセージに第41の識別情報を含める場合には、第62の識別情報を含めても良いが、第62の識別情報を含めなくてもよい。また、PDUセッション変更コマンドメッセージが、第41の識別情報と第62の識別情報を含む場合には、第62の識別情報で示される情報を優先的に解釈して第41の識別情報で示される情報を無視してもよいし、第62の識別情報で示される情報を無視して第41の識別情報で示される情報を優先的に解釈してもよい。
ここで、第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、例えば、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない期間(タイマー値)等が示されてよい。
例えば、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0である場合は、UE_12は、4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができる。
また、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0以外の値である場合は、UE_12は、4.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了するまで待ち、そのタイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができる。
尚、「タイマーが満了した後、4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」とは「タイマーが満了した後、すぐに、UEが4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」ことを意味してもよいし、「タイマーが満了した後、任意のタイミングで、UEが4.3章のPDUセッション確立手続きを実行する」ことを意味してもよい。
[8.4.3. ケース3]
次に、ケース3は、ケース1やケース2とは異なり、2本目のPDUセッションを確立するためにUE_12によって実行される8.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
具体的には、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行したが、その8.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。より具体的には、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_222に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_222から、第51から52の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立拒絶メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第51の識別情報と第52の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
つまり、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了し、1本目のPDUセッションを確立した後の任意のタイミングで、UE_12によって実行された8.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、UE_12が、第51から52の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立拒絶メッセージを受信した場合、第52の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、再度、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができない。そして、UE_12は、第52の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、再度、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行することができるようになる。言い換えると、8.3章のPDUセッション確立拒絶メッセージに含まれたタイマー値をSMF_222から受信したUE_12は、再度8.3章のPDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した後に、第2のPDUセッションを確立する為の手続き(8.3章のPDUセッション確立手続き)を開始することができる。つまり、UE_12は、このタイマーが満了した後、SMF_222に対して、再度、PDUセッション確立要求メッセージを送信することができる。
[8.4.4. ケース4]
ケース4も、ケース3と同様、2本目のPDUセッションを確立するためにUE_12によって実行される8.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ただし、ケース4がPDUセッション確立許諾メッセージによって2本目のPDUセッションの確立が制限されるのに対して、ケース3は、PDUセッション確立拒絶メッセージによって2本目のPDUセッションの確立が制限される点が異なる。
具体的には、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了した後、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きを実行したが、その8.3章のPDUセッション確立手続きの中で、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。より具体的には、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、SMF_222に、PDUセッション確立要求メッセージを送信すると、SMF_222から、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立許諾メッセージを受信することによって、2本目のPDUセッションの確立が制限されるケースである。
ここで、第40の識別情報と第41の識別情報が示す内容は、上述の通りである。
尚、UE_12は、2本目のPDUセッションを確立するために実行される4.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、PDUセッション確立許諾メッセージを受信しているため、この手続き自体は成功(正常に完了)しているが、2本目のPDUセッションを確立することができない状態であってよい。ここで、「2本目のPDUセッションを確立することができない」ことは「2本目のPDUセッションを確立しているが、このPDUセッションを使用することができない」ことを意味してもよい。さらに、「2本目のPDUセッションを確立することができない」ことは、「UE_12がPDUセッションを確立できない」ことを意味してもよいし、「UE_12が、PDUセッションを使用することができない」ことを意味してもよい。
つまり、8.2章のPDUセッション確立手続きが完了し、1本目のPDUセッションを確立した後の任意のタイミングで、UE_12によって実行された8.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、UE_12が、第40から41の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)するまで、2本目のPDUセッションを確立することができない。そして、UE_12は、第41の識別情報で示される期間を経過(タイマーが満了)した後、2本目のPDUセッションを確立することができるようになる。ここで、「2本目のPDUセッションを確立することができる」ことは「2本目のPDUセッションを確立していたが、このPDUセッションを使用することができる」ことを意味してもよい。さらに、「2本目のPDUセッションを確立することができる」ことは、「UE_12がPDUセッションを確立することができる」ことを意味してもよいし、「UE_12が、確立していたPDUセッションを使用することができる」ことを意味してもよい。
言い換えると、8.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれたタイマー値を受信したUE_12は、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した時に、2本目のPDUセッションを確立することができる。
しかし、UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UE_12は、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)する前に、2本目のPDUセッションを確立することができるように設定することもできるし、第41の識別情報で示される期間(2本目のPDUセッションを確立することができない期間)を延長又は短縮するように設定することもできる。
また、PDUセッション確立受諾メッセージを受信した後、第41の識別情報で示される期間が経過(タイマーが満了)した後であっても、UE_12が2本目のPDUセッションを確立していない場合に、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、第41の識別情報で示される期間(2本目のPDUセッションを確立することができない期間)を再設定することもできる。
さらに、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きにおいて、少なくとも第40の識別情報を含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信した場合、コアネットワーク側からPDUセッション変更コマンドメッセージを送信することにより、UE_12は、2本目のPDUセッションを確立することができるように設定することもできるし、2本目のPDUセッションを用いた通信も実行可能となる。この場合、PDUセッション確立受諾メッセージは、第41の識別情報を含まなくてもよい。
具体的には、UE_12は、8.3章のPDUセッション確立手続きが完了した後、SMF_222から、第61から62の識別情報を含むPDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、第2のPDUセッションを確立するタイミングを変更することができる。
ここで、第61の識別情報及び第62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよい。
尚、第61の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であることが好ましい。さらに、第61の識別情報が、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報である場合には、PDUセッション変更コマンドメッセージは、さらに、UE_12を識別する情報を含んでいてもよい。
また、第62の識別情報は、2本目のPDUセッションの確立が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションの確立が可能になったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が許可されるようになったことを示す情報、及び/又は2本目のPDUセッションを用いた通信が可能になったことを示す情報であってよいし、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
さらに、第62の識別情報は、PDUセッションの再有効化の要求を示す情報であってもよく、具体的には、第39の5GSM理由値(5GSM cause)であってよいし、再有効化要求(reactivation request)を示す情報であってもよい。
また、PDUセッション変更コマンドメッセージは、第41の識別情報を含んでも良い。PDUセッション変更コマンドメッセージに第41の識別情報を含める場合には、第62の識別情報を含めても良いが、第62の識別情報を含めなくてもよい。また、PDUセッション変更コマンドメッセージが、第41の識別情報と第62の識別情報を含む場合には、第62の識別情報で示される情報を優先的に解釈して第41の識別情報で示される情報を無視してもよいし、第62の識別情報で示される情報を無視して第41の識別情報で示される情報を優先的に解釈してもよい。
ここで、第41の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、例えば、2本目のPDUセッションの確立が許可されていない期間(タイマー値)等が示されてよい。
例えば、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0である場合は、UE_12は、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立することができる。
また、第41の識別情報によって示されるタイマー値が0以外の値である場合は、UE_12は、2本目のPDUセッションの確立を制限するタイマーとしてそのタイマー値をセットし、そのセットされたタイマーが満了するまで待ち、そのタイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立することができる。
尚、「タイマーが満了した後、2本目のPDUセッションを確立する」とは「タイマーが満了した後、すぐに、UEが2本目のPDUセッションを確立する」ことを意味してもよいし、「タイマーが満了した後、任意のタイミングで、UEが2本目のPDUセッションを確立する」ことを意味してもよい。
[9. 第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について説明する。ここでは、第6の実施形態を本実施形態とも呼称する。本実施形態は、第5の実施形態と同様、あるデバイスが2つの独立したUEを備えており、各UEがそれぞれPDUセッションを確立することにより、冗長化通信を可能になるという点で、これまでの第1から4の実施形態とは異なる。
また、本実施形態における2つのUE(UE_10とUE_12)は、デバイス内のバスを介して、直接、情報を交換することができてもよいし、デバイス内の記憶部を介して、情報を交換してもよいし、それぞれが持つアンテナを介して、情報を交換してもよい。すなわち、UE_10がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_12に対して提供してもよい。同様に、UE_12がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_10に対して提供してもよい。
本章では、9.1章の「登録手続き」、9.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、9.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、9.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、9.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、9.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。この手続きは、UE_10とUE_12によって実行される。
その後、各装置は、9.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UE_10とDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
次に、各装置は、9.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UE_12とDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、デバイスは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、9.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、9.4章で説明する。
最後に、各装置が、9.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[9.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第5の実施形態における登録手続き(8.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。また、各装置(特にUE_12とAMF_212)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[9.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、あるDNに対してPDUセッションを確立するために行うPDUセッション確立手続き (PDU session establishment procedure) の概要について、図10を用いて説明する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、8.2章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、8.2章とは異なる。しかし、8.2章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE、gNB_110、AMF_210、SMF_220、UPF_230は、8.2章と同一である。
まず、UE_10は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21、23から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21、23から26、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1でもよいし、SSC mode 2でもよいし、SSC mode 3でもよい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
UE_10は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_10の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_220は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UE_10が要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_210は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31、33から36、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31、33から36、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示されるSSC modeは、SSC mode 1でもよいし、SSC mode 2でもよいし、SSC mode 3でもよい。
さらに、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。さらに、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であってもよいし、異なってもよい。SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_10に通知することができる。尚、SMF_220及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_10の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_10は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_10の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと8.2章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、8.2章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[9.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、8.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、8.3章とは異なる。しかし、8.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE_12、gNB_112、AMF_212、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、8.3章と同一である。
まず、UE_12は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第3、13、21、23から28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第3、13、21、23から28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。
また、第25の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第27の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であることが好ましいし、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第28の識別情報で示される内容は、9.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。尚、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第27の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。
UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_12の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_222は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UE_12が要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_212は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第3、13、31、33から38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第3、13、31、33から38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、9.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第37の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第27の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、9.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、9.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。尚、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第37の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_12に通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと8.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、8.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、デバイス_20は、冗長化通信を行うことができる。
[9.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐ
に2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第5の実施形態における8.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[9.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手
続き] 次に、9.3章のPDUセッション確立手続きを実行することによって、2本目のPDUセッションが確立されている場合であって、そのPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、PDUセッションを提供するPDUセッションアンカー(PSA)の変更手続きについて、図11を用いて説明する。この手続きは、ネットワーク(SMF)によってトリガされるものであり、新たなPDUセッションアンカーを使った同一のDNに対する新たなPDUセッションを確立した後、古いPDUセッションアンカーに関連する既存の(古い)PDUセッションを解放する手続きである。尚、この手続きでは、AMFは変更されることはないが、SMFは変更されてもよい。
UE_12は、2本目のPDUセッションを用いて、ユーザデータの送受信をしている。具体的には、UE_12は、UPF_232を介して、DN_300と、上りリンクデータ及び/又は下りリンクデータの送受信をしている(S1100)。
SMF_222が、UPF及び/又はSMFを変更する必要があると決定した場合(S1102)、SMF_222は、AMF_212に対して、第61から62の識別情報のうちの少なくとも1つを含むPDUセッション変更コマンドメッセージを含むN1 SM(Session Management)コンテナを送信する(S1104)。尚、N1 SMコンテナはNASメッセージであってよい。さらに、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS transport)メッセージであってよい。ここで、第61から62の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第61の識別情報は、2本目のPDUセッションとして確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDを示す情報であってもよいし、第62の識別情報は、同一のDNに対するPDUセッションの再確立が必要であることを示す情報であってよい。
また、第61の識別情報の送信方法として、SMF_222は、第62の識別情報を含むPDUセッション変更コマンドメッセージを含むN1 SM(Session Management)コンテナと、第61の識別情報とを、別々に送信してもよい。これらもNASメッセージとして送信されてよい。
AMF_212は、SMF_222から受信したNASメッセージをUE_12に転送する(S1106)。
尚、SMF_222及び/又はAMF_210は、これらの識別情報を送信することで、新たなPDUセッションを確立し、古いPDUセッションを解放するよう要求することを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
UE_12は、NASメッセージを受信すると、同一のDNに対するPDUセッション確立手続きを開始することを決定してもよい(S1108)。UE_12は、PDUセッション変更コマンドメッセージを受信することで、新たなPDUセッションを確立し、古いPDUセッションを解放するよう要求されていること、及び/又はPDUセッション変更コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。このPDUセッション確立手続きは、基本的に、9.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、SMF_222をSMF_224に置き換え、UPF_232をUPF_234に置き換える必要がある。また、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、9.3章とは異なる。しかし、9.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、UE_12、gNB_112、AMF_212、DNは9.3章と同一である。
まず、UE_12は、5G AN及びAMF_212を介して、SMF_224にPDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信することにより(S900)(S902)(S904)、PDUセッション確立手続きを開始する。具体的には、UE_12は、gNB_112に対して、PDUセッション確立要求メッセージを含むNASメッセージを送信する(S900)と、gNB_112は、N2インターフェースを介して、AMF_212に転送する。
ここで、UE_12は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第3、13、21、23から29の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。ここで、、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第3、13、21、23から29の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示される内容は、9.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報、及び/又は9.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、9.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報、及び/又は9.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第25の識別情報で示される内容は、9.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報、及び/又は9.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、9.3章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報、及び/又は9.3章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第36の識別情報で示される内容と同一であることが好ましい。
また、第27の識別情報で示されるPDUセッションIDは、9.2章のPDUセッション確立手続きで確立されたPDUセッションIDを示すことが好ましい。また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、本章の第27の識別情報で示されるPDUセッションIDとも異なることが好ましいし、本章の第29の識別情報で示されるPDUセッションIDとも異なることが好ましい。また、第28の識別情報で示されるPDUセッションIDは、新たに確立するPDUセッションIDを示してもよい。また、第29の識別情報で示されるPDUセッションIDは、9.3章のPDUセッション確立手続きで確立されたPDUセッションIDを示すことが好ましい。尚、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第27の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_12の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
また、AMF_212は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、その転送先としてSMF_224を選択し(S902)、N11インターフェースを介して、SMF_224にPDUセッション確立要求メッセージを転送する (S904)。
また、SMF_224は、AMF_212からPDUセッション確立要求メッセージを受信(S904)すると、UE_12が要求していること、及びPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_224は、PDUセッションの確立先のUPFとして、UPF_234を選択し、N4インターフェースを介して、UPF_234にセッション確立要求メッセージを送信する(S906)。
UPF_234は、SMF_224からセッション確立要求メッセージを受信すると、PDUセッションのためのコンテキストを作成し、N4インターフェースを介して、SMF_224にセッション確立応答メッセージを送信する(S908)。
SMF_224は、UPF_234からセッション確立応答メッセージを受信すると、UE_12に割り当てるアドレスのアドレス割り当てを行ってよい。SMF_224は、AMF_212を介して、UE_12にPDUセッション確立受諾メッセージを送信する(S910)(S912)。具体的には、SMF_224は、N11インターフェースを介して、AMF_212にPDUセッション確立受諾メッセージを送信すると(S910)、これを受信したAMF_212は、N1インターフェースを介して、UE_12にPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する(S912)。具体的には、AMF_212は、N2インターフェースを介して、gNB_112にPDUセッション確立受諾メッセージを送信すると、gNB_112は、UE_12にPDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信する。
ここで、SMF_224及び/又はAMF_212は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第3、13、31、33から39の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第3、13、31、33から39の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第37の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第27の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってよい。また、第39の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第29の識別情報で示される内容と同一であってよい。尚、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第37の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。SMF_224及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_12に通知することができる。尚、SMF_224及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと9.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、9.3章の記載を適用することができる。
以上のようにして冗長化通信を行うための新たなPDUセッションを確立することができる。つまり、この手続きが完了すると、UE_12は、新たなUPFであるUPF_234を介して、上りリンクデータ及び/又は下りリンクデータの送受信をすることができる(S1110)。言い換えると、デバイスは、9.2章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、9.3章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、本章の手続きによって確立されたPDUセッションとを用いて、冗長化通信を行うことができる。
そして、新しいPDUセッションが確立された後に、各装置がPDUセッション解放手続きを実行する(S1112)ことにより、古いPDUセッション(9.3章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッション)を解放することができる。尚、このPDUセッション解放手続きは、UE_12におけるタイマーの満了、又はSMF_222におけるタイマーの満了によって、開始されてよい。
以上により、冗長化通信を行うためのPDUセッションアンカーをUPF_232からUPF_234に変更することができる。すなわち、デバイス_20は、9.2章のPDUセッション確立手続きによって確立されたPDUセッションと、本章の手続きによって確立されたPDUセッションとを用いて、冗長化通信を行うことができる。
[10. 第7の実施形態]
次に、第7の実施形態について説明する。ここでは、第7の実施形態を本実施形態とも呼称する。本実施形態は、第5から6の実施形態と同様、あるデバイスが2つの独立したUEを備えており、各UEがそれぞれPDUセッションを確立することにより、冗長化通信を可能になるという点で、これまでの第1から4の実施形態とは異なる。
また、本実施形態における2つのUE(UE_10とUE_12)は、デバイス内のバスを介して、直接、情報を交換することができてもよいし、デバイス内の記憶部を介して、情報を交換してもよいし、それぞれが持つアンテナを介して、情報を交換してもよい。すなわち、UE_10がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_12に対して提供してもよい。同様に、UE_12がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_10に対して提供してもよい。
本章では、10.1章の「登録手続き」、10.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、10.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、10.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、10.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、10.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。この手続きは、UE_10とUE_12によって実行される。
その後、各装置は、10.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UE_10とDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
次に、各装置は、10.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UE_12とDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、デバイスは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、10.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、10.4章で説明する。
最後に、各装置が、10.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[10.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第6の実施形態における登録手続き(9.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。また、各装置(特にUE_12とAMF_212)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[10.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
本実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きは、第6の実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き(9.2章のPDUセッション確立手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[10.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、9.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、9.3章とは異なる。しかし、9.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE_12、gNB_112、AMF_212、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、9.3章と同一である。
まず、UE_12は、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第21、23から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21、23から26、28の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第23の識別情報で示される内容は、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第33の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。また、第24の識別情報で示される内容は、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第34の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。
また、第25の識別情報で示される内容は、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第35の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。さらに、第25の識別情報で示されるDNNは、10.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第26の識別情報で示される内容は、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第36の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。さらに、第26の識別情報で示されるS-NSSAIは、10.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第28の識別情報で示される内容は、10.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と異なることが好ましいし、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示される内容と異なることが好ましい。
UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_12の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_222は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UE_12が要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_212は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第31、33から36、38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31、33から36、38の識別情報が示す内容は、上述の通りであってよいが、第33の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第23の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第34の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第24の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、第35の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第25の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第35の識別情報で示されるDNNは、10.1章の登録受諾メッセージに含まれる第14の識別情報で示されるDNNであることが好ましい。また、第36の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第26の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。さらに、第36の識別情報で示されるS-NSSAIは、10.1章の登録受諾メッセージに含まれる第15の識別情報で示されるS-NSSAIであることが好ましい。
また、第38の識別情報で示される内容は、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示される内容と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第38の識別情報で示されるPDUセッションIDは、10.2章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDとは異なることが好ましいし、10.2章のPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる第38の識別情報で示されるPDUセッションIDと異なることが好ましいし、本章のPDUセッション確立要求メッセージに含まれる第28の識別情報で示されるPDUセッションIDと同一であることが好ましいが、異なってもよい。SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_12に通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと9.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、9.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、デバイス_20は、冗長化通信を行うことができる。
[10.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限
するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第6の実施形態における9.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[10.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き]
本実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」は、第6の実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」 (9.5章の手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。
[11. 第8の実施形態]
次に、第8の実施形態について説明する。ここでは、第8の実施形態を本実施形態とも呼称する。本実施形態は、第5から7の実施形態と同様、あるデバイスが2つの独立したUEを備えており、各UEがそれぞれPDUセッションを確立することにより、冗長化通信を可能になるという点で、これまでの第1から4の実施形態とは異なる。
また、本実施形態における2つのUE(UE_10とUE_12)は、デバイス内のバスを介して、直接、情報を交換することができてもよいし、デバイス内の記憶部を介して、情報を交換してもよいし、それぞれが持つアンテナを介して、情報を交換してもよい。すなわち、UE_10がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_12に対して提供してもよい。同様に、UE_12がもともと記憶していた情報や、各種の手続きを実行することにより取得した情報は、UE_10に対して提供してもよい。
本章では、11.1章の「登録手続き」、11.2章の「1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、11.3章の「2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き」、11.4章の「1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケース」、11.5章の「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」の順に説明する。
まず、各装置は、11.1章に記載の登録手続きを実行することにより、UEがネットワークに登録される状態に遷移する。この手続きは、UE_10とUE_12によって実行される。
その後、各装置は、11.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、1本目のPDUセッションを確立し、UE_10とDNとの間で、1本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。
次に、各装置は、11.3章に記載のPDUセッション確立手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションを確立し、UE_12とDNとの間で、2本目のPDUセッションを用いた通信を行うことができる状態へ遷移する。このとき、デバイスは、1本目のPDUセッション及び2本目のPDUセッションを用いてユーザデータの送受信を行うことができるため、各装置は、冗長化通信が可能な状態であるとも言える。
次に、各装置が、11.2章に記載のPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限するケースについて、11.4章で説明する。
最後に、各装置が、11.5章に記載の手続きを実行することにより、2本目のPDUセッションのSSC modeがSSC mode 3である場合に、SSC mode 3のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続きを実行することにより、3本目の(新たな)PDUセッションを確立した後、2本目の(既存の)PDUセッションを解放することで、セッションを継続しながら、PDUセッションアンカー(すなわちUPF)を変更する手続きについて説明する。
尚、本実施形態の手続きでは、各装置は、登録手続きにおいて、UEとネットワークとの間で、URLLCのサポート情報、冗長化通信のサポート情報、及び/又はIPアドレス維持のサポート情報を交換してよい。
さらに、各装置は、PDUセッション確立手続きにおいて、登録手続きで交換した情報を基に、UEとネットワークとの間で、URLLCがサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、冗長化通信がサポートされたPDUセッションを確立してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションを確立してもよい。尚、URLLCがサポートされたPDUセッション、冗長化通信がサポートされたPDUセッション、IPアドレス維持がサポートされたPDUセッションは、特定のDNに対してのみに確立可能なPDUセッションであってよい。ここで、特定のDNとは、例えば、LADNであってもよい。
さらに、各装置は、確立されたPDUセッションを用いることにより、URLLCがサポートされたユーザデータの通信を実行してもよいし、冗長化通信を実行してもよいし、IPアドレス維持がサポートされたユーザデータの通信を実行してもよい。
また、本実施形態に記載される内容は、これらが異なる装置(つまり、異なる物理的なハードウェア、又は異なる論理的なハードウェア、又は異なるソフトウェア)として構成される場合にも適用可能である。
[11.1. 登録手続き]
本実施形態における登録手続きは、第7の実施形態における登録手続き(10.1章の登録手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。各装置(特にUE_10とAMF_210)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。また、各装置(特にUE_12とAMF_212)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
[11.2. 1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
本実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きは、第7の実施形態における1本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き(10.2章のPDUセッション確立手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。本手続きが完了すると、各装置は、DNに対する1本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
[11.3. 2本目のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続き]
次に、各装置は、確立された1本目のPDUセッションと同一のDNに対して、2本目のPDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行する。ここでは、このPDUセッション確立手続きを本手続きとも呼称する。本手続きは、基本的に、10.3章のPDUセッション確立手続きと同一であるが、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに含まれる識別情報と、PDUセッション確立受諾メッセージに含まれる識別情報が、10.3章とは異なる。しかし、10.3章の説明と共通する部分が多いため、共通する個所の説明は省略し、以下では、異なる個所を中心に説明する。尚、本手続きに関係する各装置は、UE_12、gNB_112、AMF_212、SMF_222、UPF_232、DN_300であり、10.3章と同一である。
まず、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ及び/又はNASメッセージに、第3、13、21、23から28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、NASメッセージは、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。さらに、第21、23から26、28の識別情報が示す内容は、10.3章と同一であってよい。また、第27の識別情報が示す内容は、9.3章と同一であってよい。尚、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第27の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第27の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。
UE_12は、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。また、これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UE_12の要求を示してもよい。また、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。
SMF_222は、PDUセッション確立要求メッセージを受信すると、UE_12が要求していること、及び/又はPDUセッション確立要求メッセージに含まれる各種の識別情報を認識することができる。
また、SMF_222及び/又はAMF_212は、PDUセッション確立受諾メッセージに、第3、13、31、33から38の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することができる。ここで、第31、33から36、38の識別情報が示す内容は、10.3章と同一であってよい。また、第37の識別情報が示す内容は、9.3章と同一であってよい。尚、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されてよい。また、第37の識別情報は、第3の識別情報、及び/又は第13の識別情報と関連付けられて送信されることにより、第37の識別情報で示されるPDUセッションIDはUE_10が確立したものであることを示してもよい。SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE_12に通知することができる。尚、SMF_222及び/又はAMF_212は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UE_12の要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
UE_12は、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求によるUE_12の要求が受諾されたこと、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
本手続きと10.3章の手続きとの差異は以上である。尚、本章に記載していない部分については、10.3章の記載を適用することができる。
本手続きが完了すると、各装置は、既に確立している1本目のPDUセッションに対するDNと同一のDNに対する2本目のPDUセッションが確立されている状態にあってよい。
以上のようにして確立された2本目のPDUセッションを、1本目のPDUセッションと共に使用することにより、デバイス_20は、冗長化通信を行うことができる。
[11.4. 1本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行した後、すぐに2本目のPDUセッションを確立するPDUセッション確立手続きを実行できないように制限
するケース] 本実施形態におけるこのケースは、第7の実施形態における10.4章の説明と同一であってよいため、その説明を省略する。
[11.5. SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き]
本実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」は、第7の実施形態における「SSC mode 3の2本目のPDUセッションを提供するPDUセッションアンカーの変更手続き」 (10.5章の手続き)と同一であってよいため、その説明を省略する。
[12. 変形例]
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
1 移動通信システム
2 移動通信システム
10 UE
12 UE
20 デバイス
100 アクセスネットワーク
110 gNB
112 gNB
200 コアネットワーク
210 AMF
212 AMF
220 SMF
222 SMF
224 SMF
230 UPF
232 UPF
234 UPF
300 DN

Claims (6)

  1. ユーザ装置であって、
    前記ユーザ装置は、制御部と送受信部とを備え、
    前記制御部は、登録手続きを実行し、
    前記送受信部は、前記登録手続きにおいて、
    他のユーザ装置を識別する情報を含む登録要求メッセージを送信し、
    UE Reliability Group (UE RG) と、URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications) のためのDNN (Data Network Name) と、S-NSSAI (Single Network Slice Selection Assistance Information) とを含む登録受諾メッセージを受信する、ことを特徴とするユーザ装置。
  2. 前記制御部は、PDUセッションを確立するためのPDU (Protocol Data Unit) セッション確立手続きを実行し、
    前記送受信部は、
    前記PDUセッション確立手続きにおいて、URLLC用のPDUセッションに対するSSC (Session and Service Continuity) modeがSSC mode 1であることを示す情報を含むPDUセッション確立要求メッセージを送信し、
    前記PDUセッション確立要求メッセージに対する応答として、PDUセッション確立受諾メッセージの受信に基づいて、前記PDUセッションを確立する、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記制御部は、PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きを実行し、
    前記送受信部は、
    前記PDUセッション確立手続きにおいて、URLLC用のPDUセッションに対する、SSC mode、及び/又はPDUセッションタイプ、及び/又はDNN、及び/又はS-NSSAI、及び/又は前記PDUセッションを示すPDUセッションID、及び/又は前記他のユーザ装置を識別する情報、及び/又は前記他のユーザ装置によって確立された第2のPDUセッションを示す第2のPDUセッションID、を含むPDUセッション確立要求メッセージを送信し、
    前記PDUセッション確立要求メッセージに対する応答として、PDUセッション確立受諾メッセージの受信に基づいて、前記PDUセッションを確立する、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  4. 前記PDUセッションに対するSSC modeがSSC mode 3である場合に、前記PDUセッションに対応するPDUセッションアンカーを変更するときに、
    前記送受信部は、前記PDUセッションを示すPDUセッションIDと、PDUセッションの変更が必要な理由を示すCauseを含むPDUセッション変更コマンドを受信し、
    前記制御部は、前記PDUセッションとは異なる第2のPDUセッションを確立するための第2のPDUセッション確立手続きを実行し、
    前記送受信部は、前記第2のPDUセッション確立手続きにおいて、前記PDUセッションに対して適用されている、SSC mode、及び/又はPDUセッションタイプ、及び/又はDNN、及び/又はS-NSSAI、及び/又は前記PDUセッションを示すPDUセッションID、及び/又は前記PDUセッションを示すPDUセッションID、及び/又は前記第2のPDUセッションを示すPDUセッションIDを含むPDUセッション確立要求メッセージを送信した後、
    前記制御部は、前記PDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを実行することにより、
    前記制御部は、前記PDUセッションに対応するPDUセッションアンカーを変更する、ことを特徴とする請求項3に記載のユーザ装置。
  5. 前記送受信部は、前記PDUセッション確立手続きにおいて、前記PDUセッション確立要求メッセージに対する応答として、バックオフタイマー値、及び前記PDUセッションの確立が禁止されていることを示す5GSM causeが含まれているPDUセッション確立拒絶メッセージを受信したときは、
    前記制御部は、前記PDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとして、前記バックオフタイマー値をセットし、
    前記送受信部は、
    前記タイマーが満了するまで、前記PDUセッション確立手続きを、再度、実行せず、
    前記タイマーが満了した後、前記PDUセッション確立手続きを、再度、実行する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のユーザ装置。
  6. 前記送受信部は、前記PDUセッション確立手続きにおいて、バックオフタイマー値、及び前記PDUセッションの確立が禁止されていることを示す5GSM causeが含まれている前記PDUセッション確立受諾メッセージを受信したときは、
    前記制御部は、前記PDUセッション確立手続きの実行を制限するタイマーとして、前記バックオフタイマー値をセットし、
    前記送受信部は、
    前記タイマーが満了する前に、PDUセッションを示すPDUセッションIDと、5GSM causeを含むPDUセッション変更コマンドを受信したときは、
    5GSM causeに基づいて、前記タイマーが満了する前であっても、再度、前記PDUセッション確立手続きを実行する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のユーザ装置。
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