JP2020087977A - 磁気浮上搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板が載置されたトレイを搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を抑制することが可能な、磁気浮上搬送装置を提供する。【解決手段】本発明の磁気浮上搬送装置は、基板Sを載置するトレイ100と、前記トレイの下方に配され、該トレイを磁気浮上させると共に、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニット200と、前記トレイの上方に配され、該トレイと非接触の状態で前記トレイの搬送を支援するガイドユニット300と、を含む。前記磁気搬送ユニットは、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの左右方向に発生する該トレイの横ブレを抑制するための磁気誘導部210、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの上下方向に所望の離間距離で該トレイを浮上させるための磁気浮上部220、及び、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの前後方向に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させるための磁気搬送部230、から構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、基板が載置されたトレイを非接触方式で搬送する磁気浮上搬送装置に係る。より詳細には、真空処理装置内において発生するダストの量を抑制することが可能な、磁気浮上搬送装置に関する。
近年、蒸着やスパッタ、CVD等の成膜装置や、エッチング装置、アッシング装置、等の真空処理装置においては、被処理体である基板が搭載されたトレイを、所望のプロセス条件とされた複数のチャンバ内を通過させることにより、基板に対する薄膜の形成や薄膜の加工を行うインライン方式が採用されている。この方式は量産性に優れていることから、液晶表示装置や有機EL表示装置に代表されるフラットパネル表示装置の製造や、太陽電池の製造などに多用されている。
フラットパネル表示装置の分野では、現行ハイビジョン(2K)を超える画質の映像の規格が標準化された。その規格として4K、8Kの二種類があり、4Kは現行ハイビジョンの4倍、8Kは同じく16倍の画素数である。これにより、高精細で立体感、臨場感ある映像が実現するものである。開発現場では、8Kを超える高精細化も検討されている。
このような高精細化を図るためには、より微細な寸法の画素(デバイス)を形成する必要があるため、真空処理装置内に残存するダストの影響が顕在化する虞がある。
この課題に対応するものとして、ダスト(粉塵)の発生を防ぐことを目的とした基板搬送装置が公知である(特許文献1)。特許文献1の基板搬送装置は、基板が載置されるトレイと、このトレイの下側に設けられ、このトレイを磁気浮上させ、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニットと、トレイと接触されずにトレイの搬送をガイドするガイドユニットとを設けてなる。
特許文献1に開示された基板搬送装置は全て、トレイが磁気浮上した際に、磁気浮上手段どうしの間隔が狭くなったり、くっついたりすることを防止するため、磁気浮上手段どうしの間にはスペーサ部材が配置されている。ゆえに、特許文献1の基板搬送装置では、トレイが磁気浮上する度に、スペーサ部材が擦れるモードが生じることにより、スペーサ部材から発塵する虞が懸念される。
このため、基板が載置されたトレイを搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を抑制することが可能な、磁気浮上搬送装置の開発が期待されていた。
特許第6092349号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、基板が載置されたトレイを搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を抑制することが可能な、磁気浮上搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気浮上搬送装置は、基板を載置するトレイと、前記トレイの下方に配され、該トレイを磁気浮上させると共に、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニットと、前記トレイの上方に配され、該トレイと非接触の状態で前記トレイの搬送を支援するガイドユニットと、を含む磁気浮上搬送装置であって、
前記磁気搬送ユニットは、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの左右方向に発生する該トレイの横ブレを抑制するための磁気誘導部(x方向)、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの上下方向に所望の離間距離で該トレイを浮上させるための磁気浮上部(z方向)、及び、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの前後方向に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させるための磁気搬送部(y方向)、から構成されていることを特徴とする。
本発明に係る磁気浮上搬送装置において、前記磁気誘導部が、前記トレイを載置する搬送基台の側面に対向し、かつ、所望の離間距離に配された第一磁気誘導部と、前記トレイを載置する搬送基台の側面にあって、前記第一磁気誘導部に対向する領域を覆うように配された第二磁気誘導部と、から構成されていることが好ましい。
前記磁気誘導部において、前記第一磁気誘導部が前記トレイの搬送方向に対して所望の距離離間した位置に局在して配され、前記第二磁気誘導部が前記トレイの搬送方向に対して連続して配されることが好ましい。
前記磁気誘導部において、前記第一磁気誘導部が電磁石であり、前記第二磁気誘導部が磁性を有する平板状の部材であることが好ましい。
本発明に係る磁気浮上搬送装置において、前記磁気浮上部が、前記トレイを載置する搬送基台のうち、前記トレイと接する上面を有する第1領域の下面において、外側に配された第一磁気浮上手段と、前記搬送基台の下方に設けられた支持台の上面において、前記第1領域の下面に対向し、かつ、所望の離間距離に配された第二磁気浮上手段と、から構成されていることが好ましい。
前記磁気浮上部において、前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されて組を構成しており、該磁気浮上部には前記組が2つ以上含まれていることが好ましい。
前記磁気浮上部において、前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が前記トレイに及ぼす合力が、トレイ重心に対して回転モーメントを発生させない向きであることが好ましい。
前記磁気浮上部において、前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されており、前記対向する面に対する垂線方向が、前記組の全てにおいて、前記トレイの上下方向と同じ向きであることが好ましい。
前記磁気浮上部において、前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されており、前記対向する面に対する垂線方向が、前記組の全てにおいて、前記トレイの上下方向と異なる向きであることが好ましい。
本発明に係る磁気浮上搬送装置において、前記磁気搬送部が、前記トレイを載置する搬送基台のうち、前記トレイと接する上面を有する第1領域の下面において、内側に配された磁気搬送手段と、前記搬送基台の下方に設けられた支持台の上面において、前記磁気搬送手段と対向し、かつ、所望の離間距離に配された磁気回転手段と、から構成されていることが好ましい。
前記磁気搬送部において、前記磁気回転手段の回転軸が、前記トレイの搬送方向に対して直交して配されることが好ましい。
前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの搬送方向において所望の離間距離をもって配した組をなす、トレイ識別用の第一センサを備えることが好ましい。
前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの位置検出用の第二センサ(在荷センサ)を備えることが好ましい。
前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの横ブレの量を測定するための第三センサ(レーザー変位計)を備えることが好ましい。
本発明の磁気浮上搬送装置は、基板を載置するトレイを磁気浮上させると共に、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニットを含んでいる。
前記磁気搬送ユニットは、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの左右方向に発生する該トレイの横ブレを抑制するための磁気誘導部(x方向)、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの上下方向に所望の離間距離で該トレイを浮上させるための磁気浮上部(z方向)、及び、前記トレイの搬送方向に対して該トレイの前後方向に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させるための磁気搬送部(y方向)、から構成されている。
上記構成によれば、磁気搬送ユニットは磁気力によって三次元的に、基板を載置するトレイを磁気浮上させた状態を保ちながら、磁気力を用いて搬送することが可能となる。本発明の磁気浮上搬送装置は、従来の装置(特許文献1)が必須とした、磁気浮上手段どうしの間に設けるスペーサ部材が不要である。ゆえに、本発明の磁気浮上搬送装置では、従来の装置(特許文献1)で懸念された、トレイを磁気浮上させて、トレイを搬送させる度に、スペーサ部材が擦れるモードが生じることにより、スペーサ部材から発塵するという問題が解消される。
したがって、本発明は、基板が載置されたトレイを搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を著しく抑制することが可能な、磁気浮上搬送装置をもたらす。
本発明の一実施形態(第1実施形態)による磁気浮上搬送装置を示す正面図(基板を垂直搬送する構成例)。 図1に示す磁気浮上搬送装置のA−A位置における側面図。 本発明の第1実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図。 磁気搬送ユニットを構成する磁気搬送部の側面図。 搬送されるトレイの位置とトレイ識別センサとの関係を示す模式図。 図5Aよりトレイの位置が進行した場合を示す模式図。 図5Bよりトレイの位置が進行した場合を示す模式図。 本発明の第2実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図。 本発明の第3実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図。 本発明の第4実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図。 基板を傾斜させて縦搬送する構成例を示す側面図(図2に対応)。 基板を水平搬送する構成例を示す側面図(図2に対応)。
以下では、本発明の一実施形態に係る磁気浮上搬送装置、及びその動作について図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態による磁気浮上搬送装置を示す正面図であり、基板を垂直搬送する構成例である。図2は、図1に示す磁気浮上搬送装置のA−A位置における側面図である。図3は、本発明の第1実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図である。図4は、磁気搬送ユニットを構成する磁気搬送部の側面図である。
図1における「基板の垂直搬送」とは、基板の一側面が基板搬送方向において下面となるように支持され、基板の主面をなす表面および裏面が基板搬送方向におけて下面と垂直を成した状態で、基板が搬送される方式を意味する。このような基板搬送方式は、たとえばCVD(chemical vapor deposition)法やスパッタリング(Sputter deposition)法による成膜などに好適に用いられる。
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による磁気浮上搬送装置は、基板Sを載置するトレイ100と、トレイ100の下方に配され、トレイ100を磁気浮上させると共に、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニット200と、トレイ100の上方に配され、トレイ100と非接触の状態でトレイ100の搬送を支援するガイドユニット300と、を含むものである。
なお、図1において、トレイ100の中央域に●印で示した位置が「トレイ重心CG」である。このトレイ重心CGの周囲に点線で描写した矢印MRが「トレイ重心CGまわりのモーメントの回転方向」を表しており、図1に示した回転方向は「正方向」である。
磁気搬送ユニット200は、磁気誘導部210(x方向)、磁気浮上部220(z方向)、及び、磁気搬送部230(y方向)、から構成されている。
磁気誘導部210は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の左右方向(x方向)に発生するトレイ100の横ブレを抑制する。
磁気浮上部220は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の上下方向(z方向)に所望の離間距離でトレイ100を浮上させる。
磁気搬送部230は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の前後方向(y方向)に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させる。
上記構成により、磁気搬送ユニット200は磁気力によって三次元的に、基板Sを載置するトレイ100を磁気浮上させた状態を保ちながら、磁気力を用いて搬送することが可能となる。ただし、磁気搬送ユニット200は、不測の事態が生じた場合、磁気搬送ユニット200の動作を緊急停止するために、ストッパ250A、250Bを備える。通常、磁気搬送ユニット200が三次元的に浮上して正常に動作している状況においては、ストッパ250は磁気搬送ユニット200と接触しない位置に配される。
これにより、本発明の磁気浮上搬送装置は、従来の装置(特許文献1)が必須とした、磁気浮上手段どうしの間に設けるスペーサ部材が不要となる。ゆえに、本発明の磁気浮上搬送装置では、従来の装置(特許文献1)で懸念された、トレイを磁気浮上させて、トレイを搬送させる度に、スペーサ部材が擦れるモードが生じることにより、スペーサ部材から発塵するという問題が解消される。
よって、本発明の磁気浮上搬送装置は、基板Sが載置されたトレイ100を搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を著しく抑制することが可能となる。
トレイ100は、中空の枠状に設けられ、そこに基板Sが取り付けられる。具体的には、トレイ100は、所定の長さを有する4本の棒が上下左右に所定の間隔を隔てて設けられ、棒の周縁が互いに接触されることにより中空の四角の枠状に製作される。
また、トレイ100には基板Sが着脱可能なように、基板Sを保持するクランプ(不図示)が複数設けられる。これにより、基板Sは、その周縁が所定の幅において、トレイ100の四辺に接触した状態とされ、クランプ(不図示)により固定される。
本発明の磁気浮上搬送装置は、トレイ100が、基板Sを取り付けて垂直の状態で搬送される構成(図2)に限定されるものではなく、後述するように、基板Sを取り付けて斜めの状態で搬送される構成(図9)や、基板Sを取り付けて水平の状態で搬送される構成(図10)にも対応可能である。
このようなトレイ100は、基板Sを取り付けて垂直の状態、斜めの状態、又は水平の状態で搬送される。以下では、トレイ100の運用例について、垂直の状態(図2)の場合に基づき詳述する。
基板Sが取り付けられたトレイ100は、たとえば、複数のチャンバが一方向に連結された真空処理装置(不図示)において、複数のチャンバの内部空間を移動しながら、所望のチャンバにおいて基板Sの上に成膜工程などの所定のプロセスが行われる。
このような真空処理装置は、トレイ100が移動する複数のチャンバとして、たとえば、トレイ100に基板Sを載置する搬入チャンバと、トレイ100に載置された基板に所定の薄膜を成膜する複数の成膜チャンバと、トレイ100を持ち上げて位置を移動するトラバースチャンバなどを備えるものが挙げられる。
つまり、本発明におけるトレイ100は、真空処理装置の外部から、基板Sを載置した状態で搬入チャンバ内に移動した後、所望の排気手段により、搬入チャンバ内は減圧される。次いで、搬入チャンバと成膜チャンバとの間にある仕切バルブを開閉して、搬入チャンバ内から成膜チャンバ内へトレイ100を移動する。この移動を可能にするため、成膜チャンバ内は、所望の排気手段により、事前に減圧された状態とする。
成膜チャンバ内では、たとえば、蒸着源やCVDカソード、スパッタリングターゲットの前を、トレイ100が通過することにより、トレイ100に載置された基板Sの上に所望の薄膜が形成される。1つの成膜チャンバ内に、複数の蒸着源を設けたり、あるいは、複数の成膜チャンバが一方向に連結され、各チャンバ毎に1つの蒸着源などを設けることにより、基板Sの上に積層膜を形成してもよい。
これにより、トレイ100が搬入チャンバ内において基板を載置した後に、複数の蒸着源などの前を通過・移動させることにより、基板Sの上には複数の薄膜が形成される。また、トラバースチャンバにおいて、トレイの移動方向を逆方向へ変更し、搬入チャンバに向かって移動させ、成膜チャンバとの間にある仕切バルブを開閉した後、搬入チャンバ内にトレイ100を移動させる。その後、搬入チャンバ内を大気圧にすることにより、所望の薄膜が形成された基板が得られる。
ここで、チャンバどうしの間でトレイ100を移動させる際には、搬入チャンバ、複数の成膜チャンバ、及びトラバースチャンバは何れも、その内部空間が減圧された状態(真空引き状態)が維持される。ゆえに、基板Sが載置されたトレイ100を搬送した際に、真空処理装置内において発生するダストの量を著しく抑制することが、基板の上に良質の薄膜を形成するキーポイントとなる。本発明の磁気浮上搬送装置は、この良質の薄膜の形成に貢献するものである。
基板Sには、液晶表示装置をはじめとするフラットパネル表示装置を製作するための各種の基板が用いられる。基板Sとしては、たとえば、ガラス、プラスチック、フィルムなどに代表される材質の基板が挙げられる。
本発明の磁気浮上搬送装置において、トレイ100の下部には、磁気搬送ユニット200の一部と接触される搬送基台110が設けられる。搬送基台110は、トレイ100の下部の全体の領域に亘って設けられる(図1)。すなわち、搬送基台110はトレイ100の下部と同じ長さに設けられ、トレイ100の下部と連結されて下側に所定の厚さを有する。
このような搬送基台110は、トレイ100の幅より広い幅を有する第1領域111と、第1領域111の下側に設けられてトレイ100の幅と同等か、トレイ100の幅よりも狭い第2領域112とを備える。第2領域112は、たとえば、トレイ100よりも半分の幅に構成することができる。ここで、第2領域112に磁気搬送ユニット200の一部が対向して設けられるが、本発明の磁気浮上搬送装置においては、この対向した部分においても、第2領域112に磁気搬送ユニット200の一部は、接触することはない。ここで、搬送基台110は、後述するように、様々な形状が挙げられる(図3、図6、図7、図8)。
(磁気誘導部)
前述したように、本発明の磁気浮上搬送装置において、磁気搬送ユニット200を構成する磁気誘導部210は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の左右方向(x方向)に発生するトレイ100の横ブレを抑制する役割を担う。
磁気誘導部210は、図3に示すように、トレイ100を載置する搬送基台110の第1領域111において幅方向の側面に対向して、両方の側面に各々配置される。図3の場合、一方が磁気誘導部210Aであり、他方が磁気誘導部210Bである。磁気誘導部210(210A、210B)は、所望の離間距離(G3A、G3B)に配された第一磁気誘導部211(211A、211B)と、トレイ100を載置する搬送基台110の第1領域111において幅方向の側面にあって、第一磁気誘導部211(211A、211B)に対向する領域を覆うように配された第二磁気誘導部212(212A、212B)と、から構成されている。
上述した所望の離間距離(G3A、G3B)の制御は、第一磁気誘導部211(211A、211B)が、第二磁気誘導部212(212A、212B)を引き付ける力(吸引力:J3A、J3B)を制御することにより行う。この制御を行うために、第一磁気誘導部211(211A、211B)としては電磁石が、第二磁気誘導部212(212A、212B)としては磁力に引き付けられ易い部材が用いられる。磁力に引き付けられ易い部材としては、たとえば、薄板状の鉄板などが好適である。
上述した所望の離間距離(G3A、G3B)において、一方の離間距離G3Aと他方の離間距離G3Bとが同じ数値を保つように、各々の電磁石[第一磁気誘導部211(211A、211B)]に流す電流量を、個別に制御する。これにより、磁気搬送ユニット200を構成する磁気誘導部210は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の左右方向(x方向)に発生するトレイ100の横ブレを抑制することが可能となる。その際、第一磁気誘導部211(211A、211B)と第二磁気誘導部212(212A、212B)との間は、常に非接触の状態、すなわち、トレイ100が磁気浮上して搬送される状態が保たれる。
磁気搬送ユニット200を構成する磁気誘導部210は、たとえば、一方の離間距離G3Aが他方の離間距離G3Bより小さくなった場合には、図3において、トレイ100が移動する方向(y軸方向)において、紙面右側へ傾いていることを意味する。この場合は、上述した吸引力J3Aが小さくなる、及び/又は、吸引力J3Bが大きくなる、ように各々の電磁石[第一磁気誘導部211(211A、211B)]に流す電流量を、個別に制御する。逆の場合、すなわち、一方の離間距離G3Aが他方の離間距離G3Bより大きくなった場合も、同様の制御が行われる。
(磁気浮上部)
前述したように、本発明の磁気浮上搬送装置において、磁気搬送ユニット200を構成する磁気浮上部220は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の上下方向(z方向)に所望の離間距離でトレイ100を浮上させる役割を担う。
本発明に係る磁気浮上搬送装置において、磁気浮上部220は、図3に示すように、トレイ100を載置する搬送基台110のうち、トレイ100と接する上面を有する第1領域111の下面において、外側に配された第一磁気浮上手段221(221A、221B)と、搬送基台110の下方に設けられた支持台240の上面において、第1領域111の下面に対向し、かつ、所望の離間距離(G1A、G1B)に配された第二磁気浮上手段222(222A、222B)と、から構成されている。
第一磁気浮上手段221(221A、221B)及び第二磁気浮上手段222(222A、222B)としては、たとえば、永久磁石が好適に用いられる。第一磁気浮上手段221(221A、221B)は第二磁気浮上手段222(222A、222B)に対して反発するように、対向する面どうしの磁極は同じ磁極(同極)とされる。磁気浮上部220Aにおいては、符号221ADの部位と符号222AUの部位が、反対の磁極とされる。同様に、磁気浮上部220Bにおいては、符号221BDの部位と符号222BUの部位が、反対の磁極とされる。
すなわち、第一磁気浮上手段221(221A、221B)と対向する第二磁気浮上手段222(222A、222B)の面をN極とした場合には、第二磁気浮上手段222(222A、222B)の面と対向する第一磁気浮上手段221(221A、221B)の面はN極とする。もちろん、この極性の選択は逆であっても構わない。これにより、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の上下方向(z方向:J1A、J1B)に所望の離間距離(G1A、G1B)でトレイ100を浮上させる。
磁気浮上部220(220A、220B)は、図3に示すように、第2領域112を挟んで、第1領域111の下面において、両方の下面に各々配置される。これにより、トレイ100の鉛直方向に対して、一方の面側(図3では左側)と他方の面側(図3では右側)において、個別に所望の離間距離(G1A、G1B)をバランスよく調整・制御することができる。
前述した磁気浮上部220において、第一磁気浮上手段221と第二磁気浮上手段222が互いに対向するように配されて組を構成しており、磁気浮上部220には前記組が2つ以上含まれている。図3には、一方の面側(図3では左側)と他方の面側にそれぞれ一組ずつ配置した構成例を示しているが、おのおの複数の組を設けてもよい。これにより、一方の面側(図3では左側)において、局所的に細かく磁力を調整できるので、所望の離間距離(G1A)の制御性を高めることが可能となる。他方の面側(図3では右側)においても、一方の面側(図3では左側)と同様の作用・効果が期待できる。
図3に示した磁気浮上部220(220A、220B)は、第一磁気浮上手段221と第二磁気浮上手段222が互いに対向するように配されており、第一磁気浮上手段221と第二磁気浮上手段222が互いに対向する面に対する垂線方向(図3ではZ方向)が、前記組の全てにおいて、トレイ100の上下方向と同じ向きとした構成例である。
この構成例によれば、第一磁気浮上手段221(221A、221B)は第二磁気浮上手段222(222A、222B)に対して反発するように、対向する面どうしの磁極が機能する。これにより、第一磁気浮上手段221(221A、221B)は、第二磁気浮上手段222(222A、222B)から所望の離間距離(G1A、G1B)で、磁気浮上する状態が得られる。ゆえに、第一磁気浮上手段221(221A、221B)と第二磁気浮上手段222(222A、222B)との間は、常に非接触の状態、すなわち、トレイ100が磁気浮上して搬送される状態が保たれる。
(磁気搬送部)
前述したように、本発明の磁気浮上搬送装置において、磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230は、トレイ100の搬送方向(y方向)に対してトレイ100の前後方向[y方向(図3では紙面の手前方向)、−y方向(図3では紙面の奥行き方向)]に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させる役割を担う。
本発明に係る磁気浮上搬送装置において、磁気搬送部230は、図3に示すように、トレイ100を載置する搬送基台110のうち、第1領域111の下側に設けられた第2領域112の下面に配された磁気搬送手段232と、搬送基台110の下方に設けられ、磁気搬送手段232に対向した位置で、トレイ100の搬送方向(y方向)に回転可能とされた磁気回転手段231と、から構成されている。磁気回転手段231は、磁気搬送手段232に対して所望の離間距離(G2)に配される。
すなわち、第1実施形態では、磁気搬送部230が、搬送基台を構成する第2領域112と支持台240による内部空間の中に収納されて配置された。これに伴い、磁気搬送部230が、磁気浮上部220より下方に配されている。
磁気搬送手段232及び磁気回転手段231の対向する面には、たとえば、永久磁石(232D、231M)が好適に用いられる。磁気搬送手段232において、磁気回転手段231と対向する面には、トレイ100の搬送方向(y方向)、すなわち、図3においては紙面に垂直をなす方向に、交互にN極とS極が並ぶように配される。磁気回転手段231において、磁気搬送手段232と対向する面には、回転方向に沿って、交互にN極とS極が並ぶように永久磁石231Mが配される。すなわち、図3においては、たとえば、231a、231c、231e、231gがN極の場合には、231b、231d、231f、231hはS極とされる。
図4は、磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230の側面図であり、図3において左側から見た磁気搬送部230の状態を模式的に表している。
磁気回転手段231は、図3及び図4に示すように、回転基台231Sの外周面上に複数の磁石231M(231a、231b、231c、231d、231e、231f、231g・・・)に配されている。回転基台231Sは、回転軸231Jに接続され、回転手段(たとえば、モータ)231Rにより、順方向R1あるいは逆方向R2へ回転可能とされている。図3及び図4における符号AORは、回転軸231Jの中心軸を表している。
磁気回転手段231が順方向R1に回転した場合は、トレイ100を載置する搬送基台110のうち、第1領域111の下側に設けられた第2領域112の下面に配された磁気搬送手段232を構成する磁石に対して、最も接近する位置を、第2領域112(すなわち、磁気回転手段231の磁石231M(N極とS極が交互に配置)が通過する。これにより、トレイ100(第2領域112)は、L1方向(図4では紙面右側の方向)へ移動される。これに対して、磁気回転手段231が逆方向R2に回転した場合は、トレイ100(第2領域112)は、L2方向(図4では紙面左側の方向)へ移動される。
この構成例によれば、磁気搬送手段232の磁石は、磁気回転手段231の磁石231Mに対して吸引力が発生するように、対向する面どうしの磁極が機能する。すなわち、磁気搬送部230の可動部(磁気回転手段231)と固定部(磁気搬送手段232)の間には吸引力が発生するように、異なる磁極(異極)どうしが対向する構成とされる。これにより、磁気搬送手段232は、磁気回転手段231から所望の離間距離G2で、磁気浮上する状態が得られる。ゆえに、磁気搬送手段232と磁気回転手段231との間は、常に非接触の状態、すなわち、トレイ100が磁気浮上して搬送される状態が保たれる。
上述した通り、本発明の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニット200は、磁気誘導部210(x方向)、磁気浮上部220(z方向)、及び、磁気搬送部230(y方向)から構成されており、何れの方向においても磁気力によって、基板Sを載置するトレイ100を磁気浮上させた状態を保ちながら、トレイ100を用いて搬送することが可能となる。
本発明の磁気浮上搬送装置において、磁気搬送ユニット200を構成する、磁気誘導部210(x方向)、磁気浮上部220(z方向)、及び、磁気搬送部230(y方向)は何れも磁気力を利用している。このため、外部から磁気的な影響を受けた場合、正確な制御が困難となる。ゆえに、成膜チャンバ内に発生したプラズマ等からの電磁気的な影響を回避するために、たとえば、磁気搬送ユニット200を覆うように、磁気シールドSH(SHA、SHB)を設けることが好ましい。
本発明の磁気浮上搬送装置においては、トレイ100の上方には、トレイ100と非接触の状態でトレイ100の搬送を支援するガイドユニット300が設けられる。
図3におけるガイドユニット300は、トレイ100の上部に接続されて配されたトレイ上部100Tの上面に設けられた磁石310と、トレイ上部100Tと対向する位置に配されたガイドユニット基台330の下面に設けられた磁石320と、から構成される。その際、磁石310と磁石320は互いに吸引力が働くように磁極が選択される。たとえば、磁石310の磁石320に対向する面がN極の場合は、磁石320の磁石310に対向する面はS極とされる。両者の磁極は逆の組合せとしても構わない。
図3では、ガイドユニット300を2組(300A、300B)設けた例を示しているが、2組に限定されるものではなく、1組あるいは3組以上であっても構わない。
これにより、トレイ100の上部に接続されて配されたトレイ上部100Tの上面に設けられた磁石310と、トレイ上部100Tと対向する位置に配されたガイドユニット基台330の下面に設けられた磁石320との間に、所望の離間距離(G4A、G4B)が設定される。
このようなガイドユニット300は、トレイ100が搬送される際に、トレイの上部が搬送方向に対して横ブレするのを抑制する機能がある。このようなガイドユニット300は、トレイ100に基板Sを取り付けて垂直の状態、あるいは斜めの状態で搬送される場合に有効である。トレイ100に基板Sを取り付けて水平の状態で搬送する場合は、ガイドユニット300は特に必要とはしない。
(トレイ識別センサ)
本発明の磁気浮上搬送装置は、磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230(y方向)ごとに、所定のゾーン上にあるトレイ100の搬送方向(図5A〜図5CではL1方向)において、少なくとも1つのトレイ識別用の第一センサ(S1、S2)を備える。これは、トレイ100と回転基台231Sとの関係が多少曖昧であっても、回転基台231Sはトレイ100が来る前から過ぎ去った後まで余分に制御しても特に害がないからである。トレイ識別センサの役割は、トレイの種類を識別することにある。
ただし、トレイ識別用の第一センサは1つに限定されるものではなく、所望の離間距離をもって配した組をなす、第一センサ(S1、S2)を備えても構わない。ここで、所定のゾーンとは、たとえば、トレイ100の搬送方向において、回転基台231Sと回転軸231Jとの間の領域と定義される。
なお、以下に述べるが、第一センサ(S1、S2)は、所定のゾーンに存在しなくてもよい。
以下では、所望の離間距離をもって配した組をなす、第一センサ(S1、S2)を備えた構成例について説明する。トレイ識別用の第一センサの一方(S1)は、トレイ100が移動方向L1へ進行して、トレイ100の先頭部100Lが、回転基台231Sの位置に到達したことを検知するための光センサである。これに対して、トレイ識別用の第一センサの他方(S2)は、トレイ100が移動方向L1へ更に進行して、トレイ100の先頭部100Lが、回転軸231Jの位置に到達したことを検知するための光センサである。
図5A〜図5Cにおいて、センサ(S1、S2)から延びる点線矢印(SL1、SL2)は、各センサ(S1、S2)から出射された光線の光路を表している。
図5Aは、搬送されるトレイ100の位置とトレイ識別センサ(S1、S2)との関係を示す模式図である。
図5Aは、トレイ100先端部100Lが、2つのセンサ(S1、S2)から出射された光線の光路(SL1、SL2)の何れにも、到達していない状態を表している。このような状態にある場合は、本発明の磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230の一部である回転基台231Sと回転軸231Jは動作を停止(フリーランが可能な状況と)している。
図5Bは、搬送されるトレイ100の位置とトレイ識別センサ(S1、S2)との関係を示す模式図であり、図5Aよりトレイの位置が進行した場合を示している。
図5Bは、トレイ100先端部100Lが、トレイ100の進行方向L1において、手前側に位置する、トレイ識別用の第一センサの一方(S1)から出射された光線の光路(SL1)には、到達した状態を表している。ただし、トレイ100先端部100Lは、トレイ識別用の第一センサの他方(S2)から出射された光線の光路(SL2)には、到達していない。このような状態にある場合は、本発明の磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230の一部である回転基台231Sと回転軸231Jは未だ、動作を停止(フリーランが可能な状況と)している。
図5Cは、搬送されるトレイ100の位置とトレイ識別センサ(S1、S2)との関係を示す模式図であり、図5Bよりトレイの位置が進行した場合を示している。
図5Cは、トレイ100先端部100Lが、2つのセンサ(S1、S2)から出射された光線の光路(SL1、SL2)の何れにも、到達した状態を表している。
近傍に到達すると、回転軸231Jに接続されている回転手段231Rはフリーラン状態であるため、磁気搬送手段232の磁石の下面をなす磁極N(またはS)が、磁気回転手段231の磁石231Mの上面をなす磁極S(またはN)を吸引し、自ずから磁極合わせが実行される。この磁極合わせが、トレイ100の第2領域112のL1方向あるいはL2方向への動作によって引き起こされる。この現象はR1またはR2の回転となって回転手段231Rへ伝達される。回転手段231Rの回転制御は、たとえばインバータが用いられ、他力による回転を検知することができる。また、この回転検知によっても、搬送トレイが到達したことを検知できる。
つまり、この回転検知は、トレイ識別用の第一センサの他方(S2)の代用とすることが可能である。ただし、トレイ100が過ぎ去ったか否か判断することはできない為、トレイ識別用の第一センサの一方(S1)は必要となる。第一センサの一方(S1)あるいは他方(S2)の何れか、あるいは双方で検知したら、回転制御(位置制御)を開始する。
そして、このような状態になって初め、本発明の磁気搬送ユニット200を構成する磁気搬送部230は、回転基台231Sと回転軸231Jの動作を開始する。
この動作はトレイ100をL1下流側への移動を引き起こし、相対的に下流側に存在する回転手段231Rの磁極合わせが導かれ、その結果、トレイ100の連続移動が実現される。
トレイ識別センサ(S1、S2)を用いて、搬送されるトレイ100の位置を、上述したように把握することにより、磁気搬送部230は、回転基台231Sと回転軸231Jの動作を、必要最小限の時間内において稼働させることが可能となる。このような運用を採用することにより、本発明の磁気浮上搬送装置は、常時制御して回転させる必要がないため、省エネルギー化を図ることができる。
(トレイ識別センサ以外の各種センサ)
本発明の磁気浮上搬送装置は、トレイ識別センサ以外の各種センサとして、たとえば、磁気搬送部230ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの位置検出用の第二センサ(在荷センサ)や、磁気搬送部230ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの横ブレの量を測定するための第三センサ(レーザー変位計)を備えることが好ましい。
第二センサ(在荷センサ)は、典型的には、第一磁気誘導部211のy軸方向幅寸法の中央に設けられた、図5A〜図5Cに示したトレイ識別用の第一センサの他方(S2)と同様のセンサである。この第二センサは、一方の第一磁気誘導部211Aと他方の第一磁気誘導部211Bが完全に正対していないと、トレイ100に外乱を与えてしまう磁気誘導部210(x方向)の特性に対する補償目的で設けられる。このため、第二センサは、一方の第一磁気誘導部211Aと他方の第一磁気誘導部211Bが完全に正対していることを検知することを目的としたセンサである。
一方の第一磁気誘導部211Aと他方の第一磁気誘導部211Bは、たとえば、図3において上方から見て、ある程度の幅があるので、その両端で検知することが必要となる。
つまり、第一磁気誘導部211(211A、211B)と第二磁気誘導部212(212A、212B)がギャップG3を隔てて一周する磁気回路が物理的に(配置として)成立したか否か、を確認するためのセンサが、第二センサである。
この磁気回路が成立しない状況下で、仮に第一磁気誘導部211(211A、211B)側のコイルに電流を流してしまうと、吸引力J3(J3A、J3B)の力が設計どうりではない力を発揮してしまうことになる。この場合は、意図しない動きを招く(制御不能となる、あるいは外乱を生じる)ことになる。つまり、第二センサが作動しなければ、第一磁気誘導部211(211A、211B)側のコイルに電流を流してはいけない。
正確には、第一磁気誘導部211(211A、211B)の一端(図3において紙面手前(y軸方向))側にある第二センサが作動しても、第一磁気誘導部211(211A、211B)の他端(図3において紙面奥行き(−y軸方向))側にある第二センサは作動していない状況が想定される。つまり、第一磁気誘導部211の一端側に配された第二センサが作動しても、まだ半分(第一磁気誘導部211の他端側に配された第二センサが作動せず、半分残っており、磁気回路が完成していない場合があり得る。このような場合は、タイマーで暫く待機するか、あるいは前述した回転軸231Jの回転角度を検出して直進距離に演算し直して、十分に進んだことが確認できた時点で、第一磁気誘導部211のコイルに電流を流して良いとすることが好ましい。
ただし、第一磁気誘導部211の幅方向全域(磁気回路として成り立つ物理的な幅距離全域)、すなわち、図3においてy軸方向の全域について、エリアセンサの如く、第一磁気誘導部211のコイルに流す電流をON/OFFするならば、上述したタイマーで暫く待機する等の制御は不要である。
第三センサ(レーザー変位計)は、第一磁気誘導部211(211A、211B)と第二磁気誘導部212(212A、212B)との間の離間距離G3(G3A、G3B)の計測を目的とするセンサである。
離間距離G3の計測には、2つの目的がある。1つ目は、第一磁気誘導部211の制御目標位置と現在位置との乖離を計測することである。この乖離は、フィードバック制御を行うためには必須な計測値である。2つ目は、第一磁気誘導部211のモータ定数を知ることである。一般的なローレンツモータは、コイルに流す電流に比例する力を発揮する。この比例係数がモータ定数である。電磁石は、第一磁気誘導部211と第二磁気誘導部212の位置関係と、必要な推力に応じてモータ定数が大きく異なる特殊なモータである。ゆえに、正確なモータ定数を得るためには、第三センサ(レーザー変位計)により計測値が必要となる。
すなわち、第一磁気誘導部211のコイルに電流を流す(図示しないアンプが存在する)際には、単に電流を流すことは好ましくなく、たとえば、第一磁気誘導部211と第二磁気誘導部212との間の離間距離G3を計測し、これを帰還させた制御を行う。この離間距離G3を計測する手段が、第三センサ(レーザー変位計)である。第三センサ(レーザー変位計)は、前述した第二センサ(在荷センサ)を兼用することができる。しかし、ここでは、理解を容易とするため、分離して説明する。
第三センサ(レーザー変位計)により計測された位置情報はアンプ(不図示)へ入力される。ここでは、前述した第二センサ(在荷センサ)の情報も同じアンプ(不図示)へ入力されている、という前提で以下の説明を行う。ただし、これらの情報は、別制御装置(シーケンサーなど)を経由してアンプへ入力しても構わない。
双方の情報(第三センサ(レーザー変位計)の情報と第二センサ(在荷センサ)の情報)が揃って、制御が開始される(電磁石のコイルに電流を流してJ3(J3A、J3B)の力を出力させる)。その際、本発明は、離間距離G3を比例定数として考え、電磁石のコイルに流す電流を決めるのでものではない(つまり、1次関数として離間距離G3からコイルの電流出力を決める、という関係ではない)。本発明では、アンプ内部には「第一磁気誘導部211と離間距離G3と第二磁気誘導部212」という磁気回路とコイルを数式モデルとした制御系が組み込まれている。この中のモデルパラメータ(モータ定数)も、離間距離G3を検出し、変化させる必要がある。これにより、電磁石のフィードバック制御が可能となる。
また、本発明の磁気浮上搬送装置では、図1に示すように、第一磁気誘導部211がトレイ100に対して複数箇所に存在するので、これらの複数箇所を全て独立制御すること(zθ周りの制御)も可能となる。よって、本発明によれば、トレイ100が揺れたらキャンセルさせる動きが可能な、磁気浮上搬送装置を提供できる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図である。図6において、各構成には1000番台の符号を用いた。図1と同じ構成箇所を表す場合、下3桁は同じ番号とした。
第2実施形態では、磁気搬送部1230が、搬送基台を構成する第2領域1112(1112A、1112B)の間に設けた内部空間の中に収納されて配置された。これに伴い、磁気搬送部1230が、磁気浮上部1220(1220A、1220B)より上方に配されている。この2点において、第2実施形態は第1実施形態と相違する。
第2実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置は、このような相違点を有することにより、前述した第1実施形態の磁気浮上搬送装置に比べて、磁気搬送手段1232が磁気回転手段1231M(1231)から磁気浮上した際の離間部G2における横ズレ量が少ない。これにより、第2実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置によれば、横ズレに起因した駆動力の変動を抑制することができる。
ただし、第1実施形態の磁気浮上搬送装置(図3)と第2実施形態の磁気浮上搬送装置(図6)には、本質的に差は存在しない。本発明を使用する者は、たとえば、磁場干渉の兼ね合いから、何れかの実施形態を選択すればよい。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図である。図7において、各構成には2000番台の符号を用いた。図1と同じ構成箇所を表す場合、下3桁は同じ番号とした。
第3実施形態では、磁気浮上部2220(2220A、2220B)を構成する磁石が、ハの字状に設けられている点が、第1実施形態と相違する。磁気搬送部1230が、磁気浮上部2220(2220A、2220B)より上方に配されている構成は、第1実施形態と同じである。トレイ100の幅方向をなす水平線に対してハの字状とした磁石がなす角度をθ2と定義する。この構成によれば、一方の磁気浮上部2220Aにおける浮上しようとする磁力(J1A)は、2箇所の離間距離(G1A1、G1A2)によって決まる。同様に、他方の磁気浮上部2220Bにおける浮上しようとする磁力(J1B)も、2箇所の離間距離(G1B1、G1B2)によって決まる。
第3実施形態の磁気浮上搬送装置においては、ハの字構成を採用することにより、x方向にズレようとする力(サイドフォース)を抑制することが可能となる。
第3実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置は、このような相違点を有することにより、次に示す特徴を備える。
(31)θ2が5°を下回る場合はθ2が0°の場合(第1実施形態)と殆ど変わらず、浮上しようとする磁力(J1A、J2A)がメインであり、トレイ100がその幅方向(X方向、−X方向)にブレ量を抑えるだけの磁力(J2A、J2B)が得られない。
(32)θ2が30°を超える場合は、浮上しようとする磁力(J1A、J2A)が急激に減少するため芳しくない。
(33)θ2の好適な範囲は5°以上30°以下である。θ2がこの範囲内にある場合は、浮上しようとする磁力(J1A、J2A)が保持されるとともに、トレイ100がその幅方向(X方向、−X方向)にブレ量を抑えるだけの磁力(J2A、J2B)も得られる。
以上より、第3実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置は、x方向にズレようとする力(サイドフォース)の抑制に有効である。
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態の磁気浮上搬送装置における磁気搬送ユニットの側面図である。第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態の折衷案である。図8において、各構成には3000番台の符号を用いた。図1と同じ構成箇所を表す場合、下3桁は同じ番号とした。図8においても、トレイ100の幅方向をなす水平線に対してハの字状とした磁石がなす角度をθ2と定義する。
第4実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置は、このような相違点を有することにより、前述した第3実施形態の磁気浮上搬送装置に比べて、磁気搬送手段3232が磁気回転手段3231M(3231)から磁気浮上した際の離間部G2における横ズレ量が少ない。これにより、第4実施形態の構成とした磁気浮上搬送装置によれば、横ズレに起因した駆動力の変動を抑制することができる。
ただし、第3実施形態の磁気浮上搬送装置(図7)と第4実施形態の磁気浮上搬送装置(図8)には、本質的に差は存在しない。本発明を使用する者は、たとえば、磁場干渉の兼ね合いから、何れかの実施形態を選択すればよい。
図9は、基板Sを傾斜させて縦搬送する構成例を示す側面図(図2に対応)である。図9において符号θ3は、基板S(トレイ)の傾斜角を表している。
この構成例においても、本発明の磁気浮上搬送装置は有効である。この構成例とした場合は、大面積の基板Sを搬送するトレイ100として好適である。基板Sの板厚が小さくても、その面積が大きくなるに連れて、基板Sの重量が嵩むことになる。このような場合、図2に示すように基板Sを垂直に保持して縦搬送すると、基板Sが損傷を受ける可能性が高まる。これを防ぐために、基板Sを傾斜させて縦搬送する。これにより、基板Sは自重を基板Sの裏面でも受けながら、トレイ100によって容易に搬送できる。
図10は、基板を水平搬送する構成例を示す側面図(図2に対応)である。この構成例においても、本発明の磁気浮上搬送装置は有効である。この構成例とした場合も、大面積の基板Sを搬送するトレイ100として好適である。この構成例は、デポダウンによる成膜に使用するため、図10において基板Sの上面は処理面(成膜面)となる。ゆえに、ガイドユニット300は必要とはしない。
以上、本発明に係る磁気浮上搬送装置について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
本発明は、磁気浮上搬送装置に広く適用可能である。特に、蒸着やスパッタ、CVD等の真空処理装置において、被処理体である基板を搬送させながら、その基板の上に各種薄膜を形成する際に、本発明は好適である。
S 基板、100 トレイ、200 磁気搬送ユニット、210 磁気誘導部、220 磁気浮上部、230 磁気搬送部、300 ガイドユニット。

Claims (14)

  1. 基板を載置するトレイと、
    前記トレイの下方に配され、該トレイを磁気浮上させると共に、磁気力を用いて搬送する磁気搬送ユニットと、
    前記トレイの上方に配され、該トレイと非接触の状態で前記トレイの搬送を支援するガイドユニットと、を含む磁気浮上搬送装置であって、
    前記磁気搬送ユニットは、
    前記トレイの搬送方向に対して該トレイの左右方向に発生する該トレイの横ブレを抑制するための磁気誘導部(x方向)、
    前記トレイの搬送方向に対して該トレイの上下方向に所望の離間距離で該トレイを浮上させるための磁気浮上部(z方向)、及び
    前記トレイの搬送方向に対して該トレイの前後方向に所望の速度で該トレイを移動あるいは停止させるための磁気搬送部(y方向)、から構成されている
    ことを特徴とする磁気浮上搬送装置。
  2. 前記磁気誘導部が、
    前記トレイを載置する搬送基台の側面に対向し、かつ、所望の離間距離に配された第一磁気誘導部と、
    前記トレイを載置する搬送基台の側面にあって、前記第一磁気誘導部に対向する領域を覆うように配された第二磁気誘導部と、から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  3. 前記磁気誘導部において、
    前記第一磁気誘導部が前記トレイの搬送方向に対して所望の距離離間した位置に局在して配され、前記第二磁気誘導部が前記トレイの搬送方向に対して連続して配される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気浮上搬送装置。
  4. 前記磁気誘導部において、
    前記第一磁気誘導部が電磁石であり、前記第二磁気誘導部が磁性を有する平板状の部材である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気浮上搬送装置。
  5. 前記磁気浮上部が、
    前記トレイを載置する搬送基台のうち、前記トレイと接する上面を有する第1領域の下面において、外側に配された第一磁気浮上手段と、
    前記搬送基台の下方に設けられた支持台の上面において、前記第1領域の下面に対向し、かつ、所望の離間距離に配された第二磁気浮上手段と、
    から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  6. 前記磁気浮上部において、
    前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されて組を構成しており、該磁気浮上部には前記組が2つ以上含まれている
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気浮上搬送装置。
  7. 前記磁気浮上部において、前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が前記トレイに及ぼす合力が、トレイ重心に対して回転モーメントを発生させない向きである
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気浮上搬送装置。
  8. 前記磁気浮上部において、
    前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されており、
    前記対向する面に対する垂線方向が、前記組の全てにおいて、前記トレイの上下方向と同じ向きである
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気浮上搬送装置。
  9. 前記磁気浮上部において、
    前記第一磁気浮上手段と前記第二磁気浮上手段が互いに対向するように配されており、
    前記対向する面に対する垂線方向が、前記組の全てにおいて、前記トレイの上下方向と異なる向きである
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気浮上搬送装置。
  10. 前記磁気搬送部が、
    前記トレイを載置する搬送基台のうち、前記トレイと接する上面を有する第1領域の下面において、内側に配された磁気搬送手段と、
    前記搬送基台の下方に設けられた支持台の上面において、前記磁気搬送手段と対向し、かつ、所望の離間距離に配された磁気回転手段と、
    から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  11. 前記磁気搬送部において、
    前記磁気回転手段の回転軸が、前記トレイの搬送方向に対して直交して配される
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気浮上搬送装置。
  12. 前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの搬送方向において所望の離間距離をもって配した組をなす、トレイ識別用の第一センサを備える、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の磁気浮上搬送装置。
  13. 前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの位置検出用の第二センサを備える、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の磁気浮上搬送装置。
  14. 前記磁気搬送部ごとに、所定のゾーン上にある前記トレイの横ブレの量を測定するための第三センサを備える、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の磁気浮上搬送装置。
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