JP2020085320A - 断熱ダクト、断熱ダクトの製造方法、及び、断熱ダクトの据付方法 - Google Patents

断熱ダクト、断熱ダクトの製造方法、及び、断熱ダクトの据付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本願は、内側に断熱材を取り付けた断熱ダクトを適切に連結可能とする技術を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、断熱ダクトであって、開口の縁にフランジを有するダクト本体と、ダクト本体の内面に接合される柔軟な樹脂発泡体を有する断熱シートと、を備え、断熱シートの端部は、ダクト本体の開口の縁からフランジ側へ延設されている、断熱ダクトである。【選択図】図1

Description

本発明は、断熱ダクト、断熱ダクトの製造方法、及び、断熱ダクトの据付方法に関する。
断熱システムには、空気の経路を形成する断熱ダクトが用いられている(例えば、特許文献1−5を参照)。
特開平8−178404号公報 特開2001−180250号公報 特開2018−96570号公報 特開2007−212114号公報 特開2000−171085号公報
ダクトには、結露や騒音を抑制する目的で断熱材が取り付けられる場合がある。このような断熱材は、通常、ダクトの外側に取り付けられる。そして、ダクトの外側に取り付けられる断熱材としては、グラスウール、石綿、ウレタンフォームなどが挙げられる。しかし、石綿は発癌性の懸念により近年は使用されず、ウレタンフォームは作業性が悪いことから、グラスウールの使用が主流である。また、例えば、空調システムや排煙システムの空気の経路は、通常、ダクト同士を現場で連結しながら据え付けることにより形成される。よって、断熱材をダクトの外側に取り付ける場合、通常は、まず最初にダクトを現場に据え付けた後に、断熱材の取付作業を現場で行うことになる。ダクトは、通常、天井裏のような狭小空間に取り付けられるため、狭小空間で行うこのような断熱材の取付作業は容易でない。
そこで、例えば、ダクトに断熱材を予め取り付けておくことも考えられる。しかし、ダクトは、現場で連結されながら据え付けられるので、例えば、断熱材をダクトの外側に予め取り付けておくような場合であっても、連結部分については断熱材を不可避的に現場で取り付けることになる。また、例えば、断熱材をダクトの内側に予め取り付けておくような場合には、連結されたダクトの内側に作業者が手を入れることが難しいため、連結部分における断熱欠損を防ぐための処置や、連結部分を起点とした断熱材の脱落を防ぐための処置を採ることが難しい。
そこで、本願は、内側に断熱材を取り付けた断熱ダクトを適切に連結可能とする技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明ではダクト本体の内面に接合される柔軟な断熱シートの端部を、ダクト本体の開口の縁からフランジ側へ延設することにした。
詳細には、本発明は、断熱ダクトであって、開口の縁にフランジを有するダクト本体と、ダクト本体の内面に接合される柔軟な樹脂発泡体を有する断熱シートと、を備え、断熱シートの端部は、ダクト本体の開口の縁からフランジ側へ延設されている。
このような断熱ダクトであれば、フランジに他の部品のフランジが締結されると、断熱シートの端部がフランジ同士に挟まれる状態となる。このため、断熱シートの端部が剥がれない。したがって、当該断熱ダクトであれば、連結部分を起点とした断熱シートの脱落が発生しない。また、当該断熱ダクトであれば、断熱シートが、ダクト本体の開口の縁からフランジ側へ延設されているので、連結部分における断熱欠損を防ぐための処置も不要である。したがって、当該断熱ダクトであれば、内側に断熱材を取り付けた断熱ダクトを適切に連結可能である。
なお、ダクト本体は、直線状の端辺を複数有する内面を有し、フランジは、複数の内面の端辺に対応する複数の第1部分と、隣り合う第1部分同士を連結する第2部分とを有しており、断熱シートの端部は、端辺から第1部分側へ折り曲げられており、第2部分には、該第2部分の両側において第1部分側に折り曲げられている断熱シートの端部同士の間を埋めるための断熱材の小片が接合されていてもよい。このような断熱ダクトであれば、フランジ同士の連結部分における気密性が向上する。
また、断熱シートは、樹脂発泡体の断熱層と、断熱層の一方の面に形成される粘着層と、断熱層の他方の面に形成される金属箔層と、を有しており、粘着層がダクト本体の内面に接触する状態でダクト本体の内面に貼着されていてもよい。このような断熱ダクトであれば、金属箔層がダクトの内面を形成するため、断熱シートがダクト内で脱落しにくい。
また、ダクト本体は、縁が表面から立ち上がることにより被嵌合部を形成する第1の板材と、被嵌合部が嵌る溝状の嵌合部を縁に形成する第2の板材とを組み合わせることによって形成されており、第1の板材には、断熱シートの一部を形成する第1断熱シートの縁が被嵌合部に沿って接合されており、第2の板材は、第1の板材に接合された第1断熱シートの縁を嵌合部で押圧する状態で第1の部材に組み合わされていてもよい。また、第2の板材は、少なくとも嵌合部のダクト内面を形成する部分に、断熱シートの一部を形成する第2断熱シートが接合されており、該第2の板材に接合されている該第2断熱シートと、第1の板材に接合されている第1断熱シートとが接触するように設けられていてもよい。このような断熱ダクトであれば、ダクト自体の気密性が向上する。
また、断熱材の小片は、第2部分の両側において第1部分側に折り曲げられている断熱シートの端部に密着する状態で配置されていてもよい。このような断熱ダクトであれば、フランジ同士の連結部分における気密性が向上する。
また、第2部分には、ネジ穴が形成されており、断熱材の小片は、ネジ穴よりも開口側に配置されていてもよい。このような断熱ダクトであれば、フランジ同士が締結された場合に小片が断熱シート側へ押されるので、フランジ同士の連結部分における気密性が向上する。
また、断熱シートの厚さは、10mm以下であってもよい。このような断熱ダクトであれば、フランジ同士の締結が容易である。
また、樹脂発泡体は、発泡倍率が20〜40倍の発泡体であってもよい。このような断熱ダクトであれば、断熱性能と強度との両立が可能である。
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、直線状の端辺を複数有する内面を有し、該複数の内面の端辺により多角形の開口を形成し、該開口の縁にフランジを有するダクト本体と、該ダクト本体の内面に接合される柔軟な断熱シートと、を備え、該断熱シートの端部が該ダクト本体の開口の縁から該フランジ側へ延設され
ている断熱ダクトの製造方法であって、内面の端辺に対応するフランジの第1部分が形成された板材に断熱シートを接合する第1の工程と、断熱シートが接合された板材を組み合わせる第2の工程と、組み合わさった板材の第1部分同士を、フランジの第2部分で連結してフランジを形成する第3の工程と、を有する断熱ダクトの製造方法であってもよい。
また、本発明は、断熱ダクトの据付方法であって、開口の縁にフランジを有するダクト本体の内面に、柔軟な樹脂発泡体製の断熱シートを接合した断熱ダクトを用意し、ダクト本体の内面の縁からフランジ側へ延設されている断熱シートの端部を間に挟んだ状態で、フランジと他の機器のフランジとを締結する断熱ダクトの据付方法であってもよい。
上記の断熱ダクト、断熱ダクトの製造方法、及び、断熱ダクトの据付方法であれば、内側に断熱材を取り付けた断熱ダクトを適切に連結可能である。
図1は、実施形態に係る断熱ダクトを示した図である。 図2は、断熱ダクト同士を連結する様子を示した図である。 図3は、断熱ダクトの連結部分を示した図である。 図4は、断熱ダクトを図3において符号A−Aで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。 図5は、断熱ダクトを図3において符号B−Bで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。 図6は、断熱ダクトを図3において符号C−Cで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。 図7は、断熱ダクトを図5において符号D−Dで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。 図8は、断熱ダクトの製造工程を示した第1の図である。 図9は、断熱ダクトの製造工程を示した第2の図である。 図10は、被嵌合部と嵌合部との嵌合状態を示した図である。 図11は、ダクト内静圧とリーク量との関係を表したグラフである。 図12は、断熱性能の理論値を算出する際の計算条件を示した表である。 図13は、ダクト表面温度の理論値を比較して示したグラフである。 図14は、ダクト表面における結露発生湿度の理論値を比較して示したグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態を例示するものであり、本発明の技術的範囲を以下の形態に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る断熱ダクトを示した図である。断熱ダクト1は、ビルディングや工場等に設置されるダクトであり、板金を矩形の筒状に形成した金属製のダクト本体2によって、ダクト本体2内に空気の経路となるダクト内部空間2Nを形成する。断熱ダクト1が用いられるシステムは、断熱ダクト1やダンパ、送風機、熱交換器、その他各種のシステム部品を組み合わせて構築される。よって、断熱ダクト1には、システムを構成するシステム部品と連結するためのフランジ3がダクト本体2の開口に設けられている。
なお、図1では、断熱ダクト1の長手方向の開口付近のみが図示されているが、断熱ダクト1は、適宜の長さを有している。また、図1では、直管の断熱ダクト1が図示されているが、本実施形態に係る断熱ダクトは、空気の経路を曲げるために用いられる曲管であってもよいし、その他の形状の断熱ダクトであってもよい。また、断熱ダクト1は、極め
て短い直管であってもよい。また、断熱ダクト1は、角丸ダクトやその他形状のダクトであってもよい。よって、フランジ3が設けられるダクト本体2の開口は、ダクト本体2の長手方向の端部とは限らない。
断熱ダクト1は、内側に断熱材を有する断熱ダクトであり、ダクト本体2の内面を形成する4つの面に断熱シート4が各々貼着されている。断熱シート4は、柔軟な樹脂発泡体を主要な構成材料とする断熱シートであり、ダクト本体2の内面に貼着されている他、ダクト本体2の内面の縁からはみ出て延設されている部分であるダクト本体2の端部が、フランジ3側に折り曲げられてフランジ3に貼着されている。よって、断熱シート4には、ダクト本体2の内面に貼着される内面部分4Nと、フランジ3に貼着されるフランジ部分4Fとが存在する。断熱シート4は、要求される断熱性に合わせて適宜の厚さのものを自由に選択可能であり、通常は2mm以上の厚さが適用される。断熱シート4の厚さは、例えば、10mm以下が好適であり、好ましくは6mm以下、より好ましくは4mm以下である。断熱シート4の厚さが厚すぎると、ダクト内の流路面積が狭まって圧力損失が大きくなるためである。なお、断熱シート4の厚さは、これらに限定されるものでなく、例えば、断熱シート4の厚さを考慮してダクト本体2の寸法を設計すれば、厚さが10mmより大きい断熱シート4を適用することも可能である。
なお、断熱シート4は、柔軟な樹脂発泡体の断熱層と、断熱層の一方の面に形成される粘着剤の層と、断熱層の他方の面に形成されるアルミ箔の層とを有している。アルミ箔自体は荷重を受けると延性破壊しやすいため、アルミ箔の層は、繊維や薄い樹脂フィルムで補強されている。そして、本実施形態では、粘着剤の層が剥離紙で覆われた状態でメーカーから提供されたものを断熱シート4として用いている。よって、本実施形態では、断熱シート4を板金に貼着する形態を採っており、アルミ箔の層がダクト内部空間2Nに露出する形態となっている。しかし、断熱シート4は、例えば、溶着、吸着、その他各種形態の方法を用いて接合されてもよい。
また、断熱ダクト1は、フランジ3にある4つの角の付近に小片5が貼着されている。小片5は、断熱シート4と同様の素材であり、柔軟な樹脂発泡体を有する断熱材である。小片5は、直角二等辺三角形の小片であり、小片を形成する3つの辺のうち互いのなす角度が直角な2つの等辺がそれぞれフランジ部分4Fに接する状態でフランジ3に貼着される。そして、小片5は、ネジ孔6の位置に重ならない大きさとなっている。よって、小片を形成する3つの辺のうち残りの1つの辺は、フランジ3に設けられているネジ孔6よりも断熱ダクト1の内側寄りに位置している。
図2は、断熱ダクト1同士を連結する様子を示した図である。断熱ダクト1は、例えば、図2に示されるように、他の断熱ダクト1と連結可能である。この場合、各断熱ダクト1の端部にあるフランジ3同士がボルトとナット等のネジ類で締結されることにより、断熱ダクト1同士が連結されることになる。
ところで、上述したように、フランジ3には、ダクト本体2のフランジ部分4F及び小片5が貼着されている。よって、各断熱ダクト1の端部にあるフランジ3同士がボルトで締結されると、フランジ部分4Fと小片5は、以下のような状態になる。
図3は、断熱ダクト1の連結部分を示した図である。各断熱ダクト1の端部にあるフランジ3同士がボルト7とナット8で締結されることにより、断熱ダクト1同士が連結されると、図3に示されるように、フランジ部分4F同士及び小片5同士が互いに密着した状態になる。以下、断熱シート4によって形成される断熱ダクト1の断熱構造について、図3において、符号A−Aで示す二点鎖線、符号B−Bで示す二点鎖線、及び、符号C−Cで示す二点鎖線における断面図を参照しながら説明する。
図4は、断熱ダクト1を図3において符号A−Aで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。空気が流通するダクト内部空間2Nは、図4に示されるように、ダクト内部空間2Nの内面を構成する4つの何れの面においても、断熱シート4によって断熱されている。よって、ダクト内部空間2Nを通る空気は、断熱シート4が省略されているダクトに比べると、断熱ダクト1の周囲にある空気から熱的な影響を受けにくい。したがって、例えば、断熱ダクト1が空調システムに用いられる場合において、空調システムが暖房の状態で運転されている場合、ダクト内部空間2Nを通過する温風は、断熱シート4が省略されているダクトに比べると、断熱ダクト1の周囲にある空気から受ける熱的な影響による温度の降下が生じにくい。また、例えば、空調システムが冷房の状態で運転されている場合、ダクト内部空間2Nを通過する冷風は、断熱シート4が省略されているダクトに比べると、断熱ダクト1の周囲にある空気から受ける熱的な影響による温度の上昇が生じにくい。したがって、断熱ダクト1を用いた空調システムであれば、空調対象の空間を適切に空気調和可能であり、また、断熱ダクト1を空気が通過する過程で生じる熱的な損失も抑制可能である。
更に、断熱ダクト1であれば、ダクト内部空間2Nと断熱ダクト1の周囲との間が断熱シート4によって断熱されているため、例えば、ダクト内部空間2Nを断熱ダクト1の周囲より低温の空気が通過する場合であっても、ダクト本体2の外表面は、断熱シート4が省略されているダクトに比べて、断熱ダクト1の周囲の空気との間で温度差が生じにくい。よって、断熱シート4の断熱性能にもよるが、断熱ダクト1であれば、断熱シート4が省略されているダクトに比べて、ダクト本体2の外表面に生じる結露の発生量を著しく抑制することが可能である。特に、断熱ダクト1は、ダクト本体2の内側に断熱シート4を接合した内断熱構造であるため、ダクトの周囲にグラスウール等の繊維系断熱材を取り付けたような外断熱構造のダクトに比べて、結露の発生に起因する諸問題を解決することができる。すなわち、結露は、湿分を保有する気体が冷やされて湿分が凝縮することにより発生するものであるため、結露の発生量を抑制するには、基本的には、断熱部分において高温側から低温側へ向かう空気の流れを遮断することが肝要である。この点、グラスウールのような透湿性のある繊維系断熱材をダクトの周囲に取り付けたダクトの場合、繊維系断熱材の内部で高温側から低温側へ向かう空気の流れが不可避的に発生するため、仮に繊維系断熱材がアルミニウム製の保護カバー等で覆われていたとしても、保護カバーの隙間を流通する空気によって繊維系断熱材内に湿分が導入され、繊維系断熱材が結露する。繊維系断熱材は、結露すると、断熱性能が著しく低下するため、繊維系断熱材の内部で結露が一旦生じると、ダクト内を通過する空気の温度が上昇しない限り、結露の自然な解消は不可能である。この点、本実施形態の断熱ダクト1であれば、ダクト本体2の内側に断熱シート4を接合した内断熱構造となっており、ダクト本体2の周囲の空気と断熱シート4との間は通気性も透湿性も無いダクト本体2で遮断されているため、ダクト内部空間2Nを冷気が通過する場合であっても、断熱シート4に結露は生じない。また、ダクト内部空間2Nを暖気が通過する場合には、ダクト本体2の周囲の空気が極めて低温の場合に断熱シート4の表面に結露が生じる可能性も理論的にはあり得るが、建物の内部に設置される断熱ダクト1の周囲が極めて低温になることは稀であり、また、ダクト内部空間2Nを通過する暖気は基本的に湿度が低いため、断熱シート4の表面に結露が生じる可能性は現実的には低い。
よって、空調システムのダクトを内断熱構造にすることは極めて合理的と言える。したがって、ダクト同士の連結部分における断熱欠損の発生や、連結部分を起点とした断熱材の脱落が生じないダクトが実現できれば、その有用性は極めて高いと言える。この点、本実施形態の断熱ダクト1は、連結部分が以下のような構造となっているため、断熱欠損の発生、及び、断熱材の脱落が防止される。
図5は、断熱ダクト1を図3において符号B−Bで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。また、図6は、断熱ダクト1を図3において符号C−Cで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。互いに締結されたフランジ3によって連結される断熱ダクト1同士の連結部分は、図5に示されるように、断熱シート4のフランジ部分4Fと小片5が全周に渡って配置されている。そして、互いに連結される2つの断熱ダクト1のうち何れか一方に設けられているフランジ部分4F及び小片5は、何れか他方に設けられているフランジ部分4F及び小片5に密着した状態となる。よって、フランジ部分4Fと小片5は、フランジ3によって連結される断熱ダクト1同士の連結部分の気密性を確保するガスケットとして機能する。また、フランジ部分4Fと小片5は、断熱性の樹脂発泡体で形成されているため、当該連結部分の断熱性を確保する断熱材としても機能する。
断熱ダクト1では、断熱シート4の端部に位置するフランジ部分4Fが、ダクト本体2の開口の縁からフランジ3側へ延設されているため、フランジ3に他の断熱ダクト1のフランジ3が締結されると、図6に示されるように、フランジ部分4Fがフランジ3同士に挟まれる状態となる。このため、仮に断熱シート4をダクト本体2の内面に接合している接着層の劣化によって断熱シート4がダクト本体2から剥離し得る状態となっても、断熱シート4の端部に位置するフランジ部分4Fがフランジ3同士に挟まれているため、断熱シート4の端部が剥がれない。したがって、本実施形態の断熱ダクト1であれば、連結部分を起点とした断熱シート4の脱落は発生しない。また、ダクト内部空間2Nを冷気が通流する場合、当該冷気は、金属製のダクト本体2やフランジ3に直接触れることがない。よって、ダクト本体2やフランジ3を構成する金属は、外気温度に近い温度となる。したがって、本実施形態の断熱ダクト1であれば、ダクト本体2やフランジ3を構成する金属が、ダクト内部空間2Nを流れる冷気が直接触れるものに比べて、表面が結露しにくくなる。
特に、本実施形態の断熱ダクト1では、柔軟な樹脂発泡体の断熱層の表面が、繊維や薄い樹脂フィルムで補強されたアルミ箔の層で覆われており、当該アルミ箔の層がダクト内部空間2N側を向く状態でダクト本体2の内面に貼着されているため、当該アルミ箔の層は、内面部分4Nの部分からフランジ部分4Fの部分へかけて連続する状態でフランジ3に挟まれている。よって、本実施形態の断熱ダクト1であれば、仮に断熱シート4の樹脂発泡体が劣化した場合であっても、連結部分を起点とした断熱シート4の脱落は発生しない。また、アルミ箔層があることにより、樹脂発泡体の汚損、劣化自体を抑制することができる。
ところで、断熱シート4のフランジ部分4Fは、ダクト本体2の開口の縁からフランジ3側へ延設されており、当該開口の縁において折り曲げられた状態でフランジ3に貼着されているため、フランジ3の角の部分では、フランジ部分4F同士の間が不可避的に空くことになる。そこで、本実施形態の断熱ダクト1では、フランジ部分4F同士の間を埋めるために小片5が設けられている。以下、小片5について説明する。
図7は、断熱ダクト1を図5において符号D−Dで示す二点鎖線に沿って切断した場合の断面図である。図7では、当該断面図(D−D断面図)を図7の紙面の下側に示すと共に、当該断面図における各部の対応関係が判りやすいよう、図5の対応部分の拡大した図(B−B断面の部分拡大図)を図7の紙面の上側に示している。
図7の上側に示すB−B断面の部分拡大図を見ると判るように、小片5は、隣同士のフランジ部分4Fの同士の間の部分において、一方のフランジ部分4F及び他方のフランジ部分4Fの何れに対しても密着する状態でフランジ3に接合されている。そして、上述したように、小片5は、ネジ孔6の位置に重ならない大きさとなっており、直角二等辺三角形の外形を呈する小片5において長辺に相当する辺が、フランジ3に設けられているネジ
孔6よりも断熱ダクト1の内側寄りに位置している。このため、フランジ3同士がボルト7及びナット8によって締結されると、フランジ部分4Fと小片5との間には、以下のような力が生ずる。
すなわち、フランジ3同士がボルト7及びナット8によって締結されると、図7の下側に示すD−D断面図において破線で囲まれる部分、すなわち、フランジ部分4Fと小片5が接触している部分には、互いに相手を押圧する力が生じる。この力は、ボルト7及びナット8によるフランジ3同士の締結により、互いに締結される2つのフランジ3の間に挟まれるフランジ部分4Fと小片5を押し潰す力が作用し、その結果、フランジ部分4F及び小片5が有する柔軟な樹脂発砲体の断熱層が当該力に対し横方向へ向かって広がるように変形することにより生じる。更に、小片5は、ネジ孔6の位置に重ならない大きさとなっており、直角二等辺三角形の外形を呈する小片5において長辺に相当する辺が、フランジ3に設けられているネジ孔6よりも断熱ダクト1の内側寄りに位置しているため、ボルト7及びナット8の締結力により生ずる僅かなフランジ3の歪みが、小片5をフランジ部分4F側へ押圧する方向に作用する力を生じさせる。
フランジ3の角の部分では、このように、フランジ部分4Fと小片5との間で上記のような力が作用するため、フランジ部分4F同士の間の気密性が確保される。この結果、断熱ダクト1同士の連結部分では、フランジ3の全周に渡って気密性が担保されることになる。
以下、断熱ダクト1の製造方法の一例について説明する。本製造方法では、平板状の板材を組み合わせて断熱ダクト1を製造する方法について説明する。
図8は、断熱ダクト1の製造工程を示した第1の図である。また、図9は、断熱ダクト1の製造工程を示した第2の図である。断熱ダクト1を製造する際は、図8(A)に示されるように、板材20が用意される。板材20は、金属製の板材を切り出して各種加工を施したものであり、断熱ダクト1のダクト内部空間2N側を向く長方形の内面21(本願でいう「直線状の端辺を複数有する内面」の一部に相当する)と、内面21の長手方向沿いに延在する両縁の一方に形成される嵌合部23(本願でいう「嵌合部」の一例である)及び他方に形成される被嵌合部24(本願でいう「被嵌合部」の一例である)と、内面21の短手方向沿いに延在する両縁に各々形成されるフランジ用折り曲げ部25(本願でいう「第1部分」の一例である)とを有する。
被嵌合部24は、板材20の短手方向の一端を一定の幅(例えば10mm程度)で内面21側へ略90度の角度で折り曲げることにより形成される。また、嵌合部23は、板材20の短手方向の他端を一定の横幅で内面21側へ略180度の角度で複数回折り曲げることにより、断面視N字型に形成される。よって、嵌合部23は、他の板材20の被嵌合部24を嵌めることが可能な形態となっている。すなわち、被嵌合部24はいわゆる「ボタンパンチはぜ」或いは「ピッツバーグはぜ」におけるシングル側に相当し、嵌合部23はダブル側に相当する。板材20同士を「ボタンパンチはぜ」と「ピッツバーグはぜ」の何れで連結するかは、断熱ダクト1の使用目的に応じて適宜選択される。「ピッツバーグはぜ」は高圧に耐えることができるため、例えば、排煙用のダクトに好適である。
フランジ用折り曲げ部25は、断熱ダクト1のフランジ3の一部を構成する部位であり、板材20の長手方向の端部を一定の幅(例えば、数十mm程度)で外面22側へ略90度の角度で折り曲げることにより形成される。フランジ用折り曲げ部25の寸法は、フランジ3の形状と大きさに応じて決定される。
断熱ダクト1を製造する際は、このような形態の板材20に対し、断熱シート4が貼着
される。また、断熱シート4が内面21へ貼着される際は、内面部分4Nが内面21に貼着されるのみならず、フランジ部分4Fがフランジ用折り曲げ部25に貼着される。なお、断熱シート4は、ロール状に巻いてある長尺の断熱シートを平らにした後、ロールの巻軸方向がダクトの空気の経路の方向に対して交差する向きとなるように板材20に接合することが好ましい。これによれば、ロールの巻軸の長手方向に沿って不可避的に形成される断熱シート4の皺を介して空気がフランジ部分4Fで通流してしまうことが防止でき、より機密性を高めることができる。また、断熱シート4は、板材20に対して2枚状重ねた状態で貼着されてもよい。この場合、断熱シート4がダクト内で脱落することを防止する観点に鑑みれば、少なくともダクト内部空間2Nに露出する最外層の断熱シート4のフランジ部分4Fがフランジ用折り曲げ部25に貼着されることが好ましい。
板材20に断熱シート4が貼着されることによって作成された断熱パネル26は、図8(B)に示されるように、1つの断熱ダクト1について4枚分用意される。なお、図8(B)では、図示されている4枚の断熱パネル26が何れも同等の形状と大きさを有している。しかし、断熱ダクト1は、このような断熱パネル26によって形成されるものに限定されない。断熱ダクト1は、様々な形状及び大きさの断熱パネルを組み合わせて形成されるものであってもよい。
4枚分の断熱パネル26が用意された後は、断熱パネル26の被嵌合部24が、隣に配置される他の断熱パネル26の嵌合部23へ嵌合される。被嵌合部24と嵌合部23が「ボタンパンチはぜ」を構成する場合であれば、ハンマー等を用いた嵌合部23への被嵌合部24の押圧により、嵌合部23への被嵌合部24の嵌合が完了する。また、被嵌合部24と嵌合部23が「ピッツバーグはぜ」であれば、被嵌合部24を嵌合部23へ嵌めた状態で嵌合部23の縁を被嵌合部24側へ折り曲げることにより、嵌合部23への被嵌合部24の嵌合が完了する。
被嵌合部24を嵌合部23へ嵌合して4つの断熱パネル26を箱状に組み合わせた後は、図9(A)に示されるように、フランジ3の角の部分に相当する部位にL字状のフランジ用部品27(本願でいう「第2部分」の一例である)を取り付ける。フランジ用部品27は、適度な強度を有する金物であり、スポット溶接等によりフランジ用折り曲げ部25へ接合される。よって、フランジ用部品27は、フランジ用折り曲げ部25同士を締結するのみならず、断熱ダクト1全体に構造的な強度を付与する。
フランジ用部品27が接合された後は、図9(B)に示されるように、フランジ3の角の部分に小片5が貼着される。これにより、図9(C)に示されるように、断熱ダクト1が完成する。
上記の製造方法によって製造される断熱ダクト1であれば、断熱ダクト1同士を連結する部分の気密性のみならず、断熱ダクト1自体の気密性の向上も図られる。図10は、被嵌合部24と嵌合部23との嵌合状態を示した図である。図10(A)は、被嵌合部24が嵌合部23に嵌合される前の様子を示す。また、図10(B)は、被嵌合部24が嵌合部23に嵌合された後の様子を示す。図10では、「ボタンパンチはぜ」の場合を例示している。
被嵌合部24は、図10に示されるように、板材20の端部を略90度の角度で折り曲げた状態となっている。そして、被嵌合部24には爪28が適当な箇所に設けられている。爪28は、例えば、30cm程度の間隔で被嵌合部24の複数箇所に設けられる。
また、嵌合部23は、板材20の端部を折り返し部M1において略180度の角度で折り曲げた後、板材20の端部を折り返し部M2において同じ方向に略180度の角度で折
り曲げ、更に、板材20の端部を折り返し部M3において反対の方向に略180度の角度で折り曲げることにより形成される。よって、嵌合部23は、図10(A)に示されるように、断面視N字状となり、被嵌合部24を受け入れる部位が形成される。そして、折り曲げ前に板材20の端辺であった部位が、被嵌合部24が嵌合部23に嵌合された際、爪28を係止する係止部29となる。
図10(A)に示されるように、板材20に貼着される断熱シート4は、縁4Eが被嵌合部24に沿うようにして板材20に接合されている。よって、被嵌合部24が嵌合部23に嵌合されると、断熱シート4の縁4Eは、嵌合部23によって押圧された状態となる。このため、上記の製造方法によって製造される断熱ダクト1であれば、ダクト本体2を構成する4枚の断熱パネル26同士の各接合部分についても気密性が確保される。すなわち、例えば、金属製の板材同士を組み合わせてダクトを形成した後に、当該ダクトの内面を構成する4つの平面に4枚の断熱シートを貼着した断熱ダクトの場合には、当該ダクトの気密性は、基本的に「ボタンパンチはぜ」または「ピッツバーグはぜ」による嵌合状態に依存することになる。よって、構造上、従来品よりも優位な気密性は気密性は期待できない。一方、上記製造方法によって製造される断熱ダクト1であれば、フランジ3における断熱ダクト1同士の連結部分の気密性のみならず、断熱ダクト1自体の気密性の向上が期待できる。
上記の方法で製造された断熱ダクト1について、気密性の確認試験を行ったので、その結果を以下に示す。本確認試験では、断熱シート4に相当する断熱シートとして古河電気工業株式会社製の発泡断熱シート(ダクト断熱エース:厚さ4mm)を用意し、この断熱シートを用いて、株式会社黒澤製作所において上記実施形態の断熱ダクト1に相当する断熱ダクトを試作した。
古河電気工業株式会社製の発泡断熱シート(ダクト断熱エース)は、樹脂発泡体として発泡倍率40倍の架橋ポリエチレン系発泡体を使用したシートであり、樹脂発泡体の表面に赤外ヒーターで熱をかけながらポリクロスポリラミアルミ箔を貼合したものである。そして、当該アルミ箔を架橋ポリエチレン系発泡体に貼り合わせたシートに対し、当該シートを貫通する微細な貫通小孔を、φ1.8mmの釘が25mmピッチで千鳥状に配置された針孔ロールで形成すると共に、粘着材としてBPS6080TFKをアルミ箔が貼り合わされていない面に塗布し、剥離紙を貼合したものである。
このような発泡断熱シートを用いて上記実施形態の断熱ダクト1に相当する断熱ダクトを試作し、気密性の確認試験を行ったところ、以下のような結果が得られた。なお、一般的に、ダクトからのリーク量は、ダクト内外の圧力差の累乗関数で表される。そこで、本確認試験では、両端の開口部を閉鎖した試験ダクトに管でブロアファンを接続し、当該管の途中に設置された流量計で試験ダクトへの送風量を計測し、ダクトのダクト内外圧力差が定常状態と判断された時の送風量をそのダクト内外圧力差におけるダクトからのリーク量として測定を行った。
図11は、ダクト内静圧とリーク量との関係を表したグラフである。図11のグラフにおいて「ブランクダクト」とは、断熱シートを有しないダクトを意味する。また、図11のグラフにおいて「外貼りダクト」とは、断熱シートをダクトの外装面に貼着したダクトを意味しており、「FC無」とはフランジの部分にカバーが取り付けられていないダクトを意味し、「FC有」とはフランジの部分にカバーが取り付けられているダクトを意味する。また、図11のグラフにおいて「内貼りダクト」とは、上記実施形態の断熱ダクト1に相当するダクトであり、ダクトの内面に断熱シートを貼着したダクトを意味する。
図11のグラフを見ると判るように、上記実施形態の断熱ダクト1に相当する「内貼り
ダクト」は、他の3種類のダクトに比べると、単位長さ辺りの空気のリーク量が著しく低いことが判る。これは、上述したように、上記実施形態の断熱ダクト1が、縁4Eが被嵌合部24に沿うように断熱シート4が接合されているため、被嵌合部24が嵌合部23に嵌合されると、断熱シート4の縁4Eが嵌合部23によって押圧された状態となり、ダクト本体2を構成する4枚の断熱パネル26同士の各接合部分について気密性が確保されるためと考えられる。当該部分における気密性は、断熱層が独立気泡であると否とに関わらず発揮される。また、当該部分における気密性は、断熱シート4の表面が平滑であると否とに関わらず発揮される。
なお、本確認試験では、圧力損失と断熱性能についても合わせて確認を行った。しかし、圧力損失については、「ブランクダクト」と「内貼りダクト」との間に有意な差異は認められなかった。これは、本確認試験で用意した試験品が、厚さ4mmの断熱シートをダクトの内面に貼着したものであったため、流路の有効面積を実質的に減少せしめるものでなかったためと推定される。
図12は、断熱性能の理論値を算出する際の計算条件を示した表である。また、図13は、ダクト表面温度の理論値を比較して示したグラフである。また、図14は、ダクト表面における結露発生湿度の理論値を比較して示したグラフである。ここでは、「内貼りダクト」につては4mmの厚さの断熱シートを用い、「外貼りダクト」については10mmの厚さの断熱シートを用いた場合を想定している。図12に示す計算条件に従えば、「内貼りダクト」の場合の表面熱伝達率は平均で8.8W/m・Kであり、「外貼りダクト」の場合の表面熱伝達率は平均で8.0W/m・Kである。そして、ダクト表面温度は、「内貼りダクト」については図13の「グラフ1」に示され、「外貼りダクト」については図13の「グラフ2」に示されるような結果が得られた。また、ダクト表面における結露発生湿度は、「内貼りダクト」については図14の「グラフ1」に示され、「外貼りダクト」については図14の「グラフ2」に示されるような結果が得られた。すなわち、断熱性能については、「外貼りダクト」と「内貼りダクト」の何れについても、全体的には断熱層の厚みに応じた相応の断熱効果が発揮されることが確認された。しかし、実際の結露状況を確認したところ、フランジの部分については、「内貼りダクト」においてはフランジの部分に局所的な結露は確認されなかったものの、「外貼りダクト」においてはフランジの部分に局所的な結露が確認された。よって、断熱性能についても「外貼りダクト」より「内貼りダクト」の方が優位であると認められる。
なお、上記の確認試験では、架橋ポリエチレン系発泡体で断熱層を形成した断熱シートを用いたが、例えば、架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体系発泡体で断熱層を形成した断熱シートであっても同様の効果が発揮されると推定される。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける断熱層の素材には、ポリエチレン系樹脂としてはエチレン系モノマーの単独重合体体もしくは共重合体であればよく、特に限定されるものではないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等もしくは、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等のエチレンを主成分とする共重合体などが好適に用いられる。なかでもポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重合体が特に好適に用いられる。これらのポリオレフィン系樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける断熱層の素材には、必要に応じて気泡核剤、熱安定剤、加工助剤、滑剤、衝撃改質剤、難燃剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料等が適宜添加されてもよい。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける断熱層の素材には、発泡倍率が20〜40倍の発泡体を用いることが好ましい。発泡倍率が20倍未満の場合には断熱性が不足し、40倍を超えると強度が低下して保温材が傷つくおそれがある。よって、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける断熱層の素材としては、例えば、発泡倍率が30倍以上のものが適当である。
また、上述の製造方法では、ダクト本体2の構造について、4枚の板材を組み合わせて形成したが、上記実施形態の断熱ダクト1は、このような構造に限定されない。上記実施形態の断熱ダクト1は、例えば、2枚の板材の中央部分を折り曲げて組み合わせることでダクト本体を形成してもよく、1枚の板材の3箇所を折り曲げてダクト本体を形成してもよい。この場合、予め板材に貼付した断熱シートも一緒に折り曲げることになるが、はぜ等による板材同士の接合部分の箇所を少なくできるのでより機密性を高めることができる。折り曲げた断熱シートの端部は、フランジに合わせて切り込みを入れることでそれぞれ対応するフランジに貼り付けることができる。また、上述の製造方法では、板材に断熱シートを貼り付けてから組み立てていたが、これに限らず、板材を組み立てたあとに断熱シートを貼り付けるようにしてもよい。この際、はぜ等による板材同士の接合部分に跨らせて断熱シートを貼り付けるようにすることでより機密性を高めることができる。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける粘着層の素材としては、溶剤系、ホットメルト系、エマルジョン系等の種別や、ブチルゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、アクリル系、シリコン系、ポリアミド系、ウレタン系、ポリエステル系等の樹脂種別があるが、特に限定されるものではない。但し、加熱時の粘着性を担保することを考慮し、アクリル系乃至シリコン系粘着剤が好適に使用される。特に材料費の観点を考慮するとアクリル系粘着剤が最適である。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける粘着層の素材としては、上記のような有機系の素材のみならず、例えば、ガラス系の繊維といった無機系の素材を適用してもよい。本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける粘着層の素材としては、折り曲げ可能なものであれば如何なるものであってもよい。
また、本実施形態の断熱ダクト1に適用可能な断熱シートにおける金属箔の素材としては、上述したアルミニウム箔が経済性の観点から好ましいが、アルミニウム箔の他、ステンレス箔、チタン合金箔、ニッケル合金箔、青銅箔、スズ箔、亜鉛合金箔、真鍮箔を適用することも可能である。また、金属箔の厚さとしては、厚さ5〜100μm、好ましくは6〜20μmのものである。厚さが5μm未満であると強度面で破断し易く、ダクト施工時に傷つきやすくなる。逆に、厚さが100μmを超えると、面材である金属箔の剛性が大きくなり過ぎて、曲げ等の加工がし難くなる。したがって金属箔の厚さは5〜100μmであることが好ましい。特に、不燃性とコスト、ハンドリング性を考慮に入れると、金属箔の厚みは、6〜20μmが最も好ましい。このような金属箔であれば、国土交通省の定める耐火性能を満たすことが可能である。また、金属箔は、金属箔単独であってもよいが、加工性や強度を考慮すると、上述したように、樹脂製のフィルムがラミネートされていたり、繊維層が積層されていることが好ましい。加工性や強度を考慮すると、アルミニウム箔の裏面にポリオレフィン系樹脂がラミネートされ、さらに樹脂系繊維層又はガラスクロスが積層されたものが好適である。
また、上記の確認試験では、シートを貫通する微細な貫通小孔を25mmピッチで千鳥状に形成したものを用いたが、例えば、15mmのピッチ、或いは、その他のピッチで貫通小孔を形成したものであっても同様の効果が発揮されると推定される。
また、上記の確認試験では、厚さ4mmの断熱シートを用いたが、フランジ同士の間や、「ボタンパンチはぜ」または「ピッツバーグはぜ」による嵌合部分の隙間に挟み込み可能であればよく、例えば、厚さ10mm以下の断熱シート、より好ましくは厚さ6mm以下の断熱シートであっても、上記確認試験の結果と同等の効果が発揮されると推定される。断熱シートは、薄ければ薄いほど曲げやすい。よって、ダクトの内面に貼着された断熱シートの端部をフランジ側へ曲げることに着目すれば、断熱シートは薄いものであることが望まれる。しかし、断熱シートの選定においては、シート自体の硬度、断熱層に選定されている素材、ダクトに要求されている断熱性能等の諸条件を総合的に勘案して決定すべきである。上記実施形態の断熱ダクト1に用いる断熱シートの現実的な厚さとしては、フランジ3同士をボルト7とナット8で締結する際の作業性に鑑み、最大でも20mm以下にすることが適当である。但し、断熱シート4のうちフランジ部分4Fの断熱層のみを薄く削り落とせば、内面部分4Nにおける断熱層の厚みを確保した状態でフランジ部分4Fを薄くすることもできる。また、ダクト本体2を構成する板材同士の接合部分は、「ボタンパンチはぜ」または「ピッツバーグはぜ」等のはぜを使った嵌合部分に断熱シートを挟む形態に限定されるものでなく、例えば、板材同士を組み合わせる部分に断熱シートが挟まれていればよい。
以上のように、上記実施形態の断熱ダクト1であれば、ダクト本体2の内面に断熱シート4が予め取り付けているため、断熱材の取付作業を現場で行う必要が無い。よって、ダクトの施工現場における作業を可及的に削減することができる。また、ダクトの連結部分についてもフランジ同士を通常通りネジで締結するだけで気密性が確保され、連結部分における断熱欠損も生じないので、連結部分における断熱欠損を防ぐための処置や、連結部分を起点とした断熱シート4の脱落を防ぐための処置を採る必要が無い。そして、上記実施形態の断熱ダクト1であれば、ダクトの外側に断熱材を設けなくても断熱性能を発揮できるため、例えば、天井面を化粧パネルで覆わずに建物構造体を露出させるような内装においても、ダクトの美観を損なわない。更に、上記実施形態の断熱ダクト1であれば、ダクト本体2を構成する板材に断熱シート4が貼着される形態を採っているため、断熱ダクト1の防振効果を高めるために厚肉の板材を板材20の素材として選定する必要が無い。すなわち、上記実施形態の断熱ダクト1であれば、板材20に比較的薄い板材を選定可能となる。
1・・断熱ダクト:2・・ダクト本体:2N・・ダクト内部空間:3・・フランジ:4・・断熱シート:4N・・内面部分:4F・・フランジ部分:4E・・縁:5・・小片:6・・ネジ孔:7・・ボルト:8・・ナット:20・・板材:21・・内面:22・・外面:23・・嵌合部:24・・被嵌合部:25・・フランジ用折り曲げ部:26・・断熱パネル:27・・フランジ用部品:28・・爪:29・・係止部:41・・アルミ層:42・・粘着層:43・・断熱層:M1,M2,M3・・折り返し部

Claims (13)

  1. 開口の縁にフランジを有するダクト本体と、
    前記ダクト本体の内面に接合される柔軟な樹脂発泡体を有する断熱シートと、を備え、
    前記断熱シートの端部は、前記ダクト本体の開口の縁から前記フランジ側へ延設されている、
    断熱ダクト。
  2. 前記ダクト本体は、直線状の端辺を複数有する内面を有し、
    前記フランジは、前記複数の内面の端辺に対応する複数の第1部分と、隣り合う前記第1部分同士を連結する第2部分とを有しており、前記断熱シートの端部は、前記端辺から前記第1部分側へ折り曲げられており、
    前記第2部分には、該第2部分の両側において前記第1部分側に折り曲げられている前記断熱シートの端部同士の間を埋めるための断熱材の小片が接合されている、
    請求項1に記載の断熱ダクト。
  3. 前記断熱シートは、樹脂発泡体の断熱層と、前記断熱層の一方の面に形成される粘着層と、前記断熱層の他方の面に形成される金属箔層と、を有しており、前記粘着層が前記ダクト本体の内面に接触する状態で前記ダクト本体の内面に貼着されている、
    請求項1又は2に記載の断熱ダクト。
  4. 前記ダクト本体は、縁が表面から立ち上がることにより被嵌合部を形成する第1の板材と、前記被嵌合部が嵌る溝状の嵌合部を縁に形成する第2の板材とを組み合わせることによって形成されており、
    前記第1の板材には、前記断熱シートの一部を形成する第1断熱シートの縁が前記被嵌合部に沿って接合されており、
    前記第2の板材は、前記第1の板材に接合された前記第1断熱シートの縁を前記嵌合部で押圧する状態で前記第1の部材に組み合わされる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の断熱ダクト。
  5. 前記第2の板材は、少なくとも前記嵌合部のダクト内面を形成する部分に、前記断熱シートの一部を形成する第2断熱シートが接合されており、該第2の板材に接合されている該第2断熱シートと、前記第1の板材に接合されている前記第1断熱シートとが接触するように設けられている、
    請求項4に記載の断熱ダクト。
  6. 前記断熱材の小片は、前記第2部分の両側において前記第1部分側に折り曲げられている前記断熱シートの端部に密着する状態で配置されている、
    請求項1から5の何れか一項に記載の断熱ダクト。
  7. 前記第2部分には、ネジ穴が形成されており、
    前記断熱材の小片は、前記ネジ穴よりも前記開口側に配置されている、
    請求項1から6の何れか一項に記載の断熱ダクト。
  8. 前記断熱シートの厚さは、10mm以下である、
    請求項1から7の何れか一項に記載の断熱ダクト。
  9. 前記樹脂発泡体は、発泡倍率が20〜40倍の発泡体である、
    請求項1から8の何れか一項に記載の断熱ダクト。
  10. 直線状の端辺を複数有する内面を有し、該複数の内面の端辺により多角形の開口を形成し、該開口の縁にフランジを有するダクト本体と、該ダクト本体の内面に接合される柔軟な断熱シートと、を備え、該断熱シートの端部が該ダクト本体の開口の縁から該フランジ側へ延設されている断熱ダクトの製造方法であって、
    前記内面の端辺に対応する前記フランジの第1部分が形成された板材に断熱シートを接合する第1の工程と、
    前記断熱シートが接合された板材を組み合わせる第2の工程と、
    組み合わさった前記板材の前記第1部分同士を、前記フランジの第2部分で連結して前記フランジを形成する第3の工程と、を有する、
    断熱ダクトの製造方法。
  11. 前記第2部分に、該第2部分の両側において前記第1部分側に折り曲げられている前記断熱シートの端部同士の間を埋めるための断熱材の小片を接合する第4の工程を更に有する、
    請求項10に記載の断熱ダクトの製造方法。
  12. 前記第1工程では、ロール状に巻いてある断熱シートを平らにした後、前記断熱シートを、前記ロールの巻軸方向がダクトの空気の経路の方向に対して交差する向きとなるように前記板材に接合する、
    請求項10又は11に記載の断熱ダクトの製造方法。
  13. 開口の縁にフランジを有するダクト本体の内面に、柔軟な樹脂発泡体製の断熱シートを接合した断熱ダクトを用意し、
    前記ダクト本体の内面の縁から前記フランジ側へ延設されている前記断熱シートの端部を間に挟んだ状態で、前記フランジと他の機器のフランジとを締結する、
    断熱ダクトの据付方法。
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