JP2020083887A - アジルサルタンを含有する錠剤 - Google Patents

アジルサルタンを含有する錠剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2020083887A
JP2020083887A JP2019207037A JP2019207037A JP2020083887A JP 2020083887 A JP2020083887 A JP 2020083887A JP 2019207037 A JP2019207037 A JP 2019207037A JP 2019207037 A JP2019207037 A JP 2019207037A JP 2020083887 A JP2020083887 A JP 2020083887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
weight
binder
azilsartan
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019207037A
Other languages
English (en)
Inventor
浩人 寺田
Hiroto Terada
浩人 寺田
智彦 村上
Tomohiko Murakami
智彦 村上
智久 和泉
Tomohisa Izumi
智久 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohara Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ohara Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohara Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ohara Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JP2020083887A publication Critical patent/JP2020083887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】高温高湿度の過酷な環境下における保存安定性が改善されたアジルサルタン含有錠剤およびその製造方法を提供すること。【解決手段】アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)であって、結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤であり、錠剤の全重量に対する結合剤の含有量が0.5〜10.0重量%である錠剤。【選択図】なし

Description

本発明は、心臓血管疾患の治療に有用なアジルサルタンを含有する錠剤およびその製造方法に関する。
アジルサルタン(一般名)は、化学名が2−エトキシ−1−{[2’−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボン酸と記される長期作用性アンジオテンシンII受容体拮抗剤であり、特に高血圧症および心不全などの心臓血管疾患の治療に有用である。
錠剤等の医薬品製剤の品質特性は、製造直後の出荷試験の時点で評価されるが、患者が服用する時点でも同じ特性を維持していなければならず、有効成分の化学的な安定性の保証、すなわち分解物の生成の程度を許容される限度以下に抑制することが要求される。
出荷後、薬局で開封されるまでの期間については、例えば防湿機能を有した包装容器を使用することにより、水分の影響を排除することが可能である。一方、薬局で患者に手渡されてから患者が服用するまでの期間は、非防湿の簡易包装とされる場合が多く、包装で水分の影響を排除することができない。したがって、高湿度下においても安定な製剤が求められる。
特許文献1には、アジルサルタンの平均粒子径を特定の範囲とした錠剤が開示されているが、高温高湿度下における保存安定性については改善の余地がある。
特開2018−80119号公報
本発明は、高温高湿度の過酷な環境下における保存安定性が改善されたアジルサルタン含有錠剤およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、錠剤中に特定の結合剤を含有することにより、アジルサルタン含有錠剤の保存安定性が改善されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
〔1〕アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)であって、結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤であり、錠剤の全重量に対する結合剤の含有量が0.5〜10.0重量%である錠剤、
〔2〕アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)であって、結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤であり、錠剤の全重量に対する結合剤の含有量が0.5〜10.0重量%である錠剤、
〔3〕錠剤の密度が0.80〜1.50mg/mm3である〔1〕または〔2〕記載の錠剤、
〔4〕錠剤の全重量に対するクエン酸トリエチルの含有量が0.3重量%未満である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の錠剤、
〔5〕錠剤の全重量に対する滑沢剤の含有量が0.1〜5.0重量%である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の錠剤、
〔6〕錠剤の全重量に対する可塑剤の含有量が0.01〜5.0重量%である〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の錠剤、
〔7〕アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)の製造方法であって、アジルサルタンおよび/または賦形剤と、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤を溶媒に溶解した溶液とを混合して顆粒を得る工程と、前記顆粒を含む粉体を圧縮成形する工程とを含む製造方法、
〔8〕アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)の製造方法であって、アジルサルタンおよび/または賦形剤と、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤を溶媒に溶解した溶液とを混合して顆粒を得る工程と、前記顆粒を含む粉体を圧縮成形する工程とを含む製造方法、
〔9〕錠剤を打錠して製造する際の打錠圧が200〜1500kgf/cm2である〔7〕または〔8〕記載の製造方法、に関する。
本発明によれば、高温高湿度の過酷な環境下における保存安定性が改善されたアジルサルタン含有錠剤およびその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る錠剤は、アジルサルタンおよび特定の結合剤を必須の成分として含有する。なお、本明細書において、「〜」を用いて数値範囲を示す場合、その両端の数値を含むものとする。
錠剤の全重量に対するアジルサルタンの含有量は特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、3〜50重量%、3〜30重量%、3〜20重量%、3〜15重量%、3〜10重量%の範囲とすることができる。
アジルサルタンの平均粒子径(d50)は、1.0μm以上が好ましく、1.5μm以上がより好ましく、2.0μm以上がさらに好ましい。また該平均粒子径(d50)は、20.0μm未満が好ましく、15.0μm未満がより好ましく、12.5μm未満がさらに好ましい。なお、本実施形態において「d50」とは、粉体粒子の体積基準測定における累積50%粒子径を意味し、市販のレーザー回折式粒度分布測定装置や音波振動式ふるい分け測定器を用いた質量基準により測定することができる。
本実施形態に係る錠剤は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類(トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α化デンプン、部分α化デンプン、変性α化デンプン等)からなる群から選択される1以上の結合剤を含有する。なかでも、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、およびイソマルトからなる群から選択される1以上の結合剤が好ましく、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体および/またはイソマルトがより好ましい。
錠剤の全重量に対する前記の結合剤の含有量は、0.5重量%以上であり、1.0重量%以上が好ましく、2.0重量%以上がより好ましく、2.5重量%以上がさらに好ましく、3.2重量%以上が特に好ましい。また、該含有量は、10.0重量%以下であり、8.0重量%以下が好ましく、7.0重量%以下がより好ましく、6.0重量%以下がさらに好ましく、4.9重量%以下が特に好ましい。結合剤の含有量を上記の範囲内とすることで、特に高温高湿度下における保存安定性に優れたアジルサルタン含有錠剤を製造することができる。
本実施形態に係る錠剤は、前記の結合剤の他に、製薬学的に許容される添加物を含有していてもよい。添加物としては、医薬品に通常使用されている添加物であれば特に制限されないが、例えば、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、嬌味剤、可塑剤、着色剤、界面活性剤、コーティング剤等が挙げられる。なかでも、賦形剤、滑沢剤を使用することが好ましい。
賦形剤は、特に限定されないが、例えば、乳糖水和物、無水乳糖、結晶セルロース、D−マンニトール、トウモロコシデンプン等が挙げられ、乳糖水和物が好ましい。これらの賦形剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
錠剤の全重量に対する賦形剤の含有量は特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、40〜95重量%、50〜95重量%、60〜95重量%、70〜95重量%、80〜95重量%の範囲とすることができる。
滑沢剤は、特に限定されないが、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられ、ステアリン酸マグネシウムが好ましい。これらの滑沢剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
錠剤の全重量に対する滑沢剤の含有量は、0.1重量%以上が好ましく、0.5重量%以上がより好ましく、0.8重量%以上がさらに好ましく、1.1重量%以上がさらに好ましく、1.3重量%以上が特に好ましい。また、該含有量は、5.0重量%以下が好ましく、4.0重量%以下がより好ましく、3.0重量%以下がさらに好ましく、2.5重量%以下が特に好ましい。滑沢剤の含有量を上記の範囲内とすることで、アジルサルタン含有錠剤の保存安定性がさらに向上する。
崩壊剤は、特に限定されないが、例えば、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン等が挙げられる。これらの崩壊剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
矯味剤は、特に限定されないが、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ソーマチン等が挙げられる。
可塑剤は、特に限定されないが、クエン酸トリエチル、プロピレングリコール、ポリアルキレングリコール、グリセリン、および脂肪酸トリグリセリドからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、クエン酸トリエチルおよび/またはトリアセチンがより好ましい。これらの可塑剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
可塑剤を含有する場合の錠剤の全重量に対する含有量は、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.10重量%以上がさらに好ましく、0.30重量%以上がさらに好ましく、0.50重量%以上が特に好ましい。また、該含有量は、5.0重量%以下が好ましく、3.0重量%以下がより好ましく、2.0重量%以下がさらに好ましく、1.5重量%以下がさらに好ましく、1.1重量%以下がさらに好ましく、0.9重量%以下が特に好ましい。可塑剤の含有量を上記の範囲内とすることで、特に高温高湿度の過酷な環境下における保存安定性に優れたアジルサルタン含有錠剤を製造することができる。
本実施形態に係る錠剤は、クエン酸トリエチル、マクロゴール、ラウロマクロゴール、およびステアリン酸の合計含有量を、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満、より好ましくは1.0重量%未満、さらに好ましくは0.9重量%未満、さらに好ましくは0.5重量%未満、さらに好ましくは0.3重量%未満、特に好ましくは0.1重量%未満とすることができる。本実施形態においては、このような可塑剤ないし安定化剤を使用することなく、保存安定性に優れたアジルサルタン含有錠剤を製造することができる。また、別の実施形態においては、クエン酸トリエチル、マクロゴール、およびグリセリンの合計含有量を、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満、より好ましくは1.0重量%未満、さらに好ましくは0.9重量%未満、さらに好ましくは0.5重量%未満、さらに好ましくは0.3重量%未満、特に好ましくは0.1重量%未満とすることができる。さらに、別の実施形態においては、クエン酸トリエチルの含有量を、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満、より好ましくは1.0重量%未満、さらに好ましくは0.9重量%未満、さらに好ましくは0.5重量%未満、さらに好ましくは0.3重量%未満、特に好ましくは0.1重量%未満とすることができる。
本実施形態に係る錠剤の剤形は、湿性錠剤でなければ特に制限されず、例えば、日本薬局方の製剤通則に規定されている剤形とすることができる。
本実施形態に係る錠剤の重量は特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、10〜500mg、25〜500mg、25〜250mg、50〜250mg50〜200mg、100〜200mgの範囲とすることができる。
本実施形態に係る錠剤の密度は特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、0.80〜1.50mg/mm3、0.85〜1.45mg/mm3、0.90〜1.45mg/mm3、0.95〜1.45mg/mm3、0.95〜1.40mg/mm3の範囲とすることができる。
本実施形態に係る錠剤は、一般的な製造方法によって製造することが可能であるが、流動層造粒法や攪拌造粒法等の湿式造粒法を介する湿式顆粒圧縮法が好ましい態様として挙げられる。本実施形態において使用可能な高速撹拌造粒機としては、例えば、(株)パウレック製のバーチカルグラニュレーターや、(株)アーステクニカ製のハイスピードミキサー等が挙げられる。これらの高速撹拌造粒機の撹拌槽の底部には水平回転をする撹拌羽根を有し、側面には造粒物を解砕するための補助羽根を有する場合がある。具体的な製造方法の一例を以下に示す。
まず、アジルサルタンと賦形剤や崩壊剤等の添加物とを混合した粉末を撹拌層に仕込み、撹拌羽根を高速で回転させながら、結合剤を水や含水有機溶媒等の溶媒に溶解した溶液を加えて練合し、造粒を行う。撹拌羽根の回転速度は通常50〜500回転/分である。得られた顆粒を、流動層乾燥機または真空乾燥機によって乾燥した後、整粒機によって整粒し、造粒末を乾燥粉体として得る。この造粒末と、可塑剤、崩壊剤、滑沢剤等とを混合した後に、打錠機によって圧縮成形し錠剤とする。さらに所望によって、得られた錠剤にフィルムコーティング層を施してもよい。
本実施形態に係る錠剤を打錠して製造する際の打錠圧は、通常200〜1500kgf/cm2、好ましくは200〜900kgf/cm2、より好ましくは300〜800kgf/cm2、さらに好ましくは、350〜750kgf/cm2である。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は、実施例にのみ限定されるものではない。
以下、実施例および比較例において用いる各種薬品をまとめて示す。
結合剤1:大同化成工業(株)製のPOVACOAT(ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体)
結合剤2:日本曹達(株)製のHPC−L(ヒドロキシプロピルセルロース)
結合剤3:三菱ケミカル(株)(株)製のゴーセノールEG−05(ポリビニルアルコール)
結合剤4:旭化成(株)製のSwelstar PD−1(α化デンプン)
結合剤5:BENEO社製のGalenIQ801(イソマルト)
結合剤6:信越化学工業(株)製のメトローズSM−4(メチルセルロース)
(実施例1)
表1の仕込量に従い、アジルサルタン(d50:5.5μm)、乳糖水和物、結合剤1およびステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠圧650kgf/cm2で打錠して錠剤を得た。
(比較例1)
結合剤1を使用しない以外は、表1の仕込量に従い、実施例1と同様の方法で錠剤を得た。
(比較例2、3)
結合剤1の代わりに結合剤2を使用する以外は、表1の仕込量に従い、実施例1と同様の方法で錠剤を得た。
Figure 2020083887
(試験例1)
実施例1および比較例1〜3の各錠剤を、製造直後および、温度60℃相対湿度75%開放条件下で14日間保存した後に、アジルサルタン由来の類縁体の生成量(%)を、高速液体クロマトグラフィー法(定量方法は面積百分率法を使用した)によって測定した。
Figure 2020083887
(実施例2〜5および比較例4、5)
表3の仕込量に従い、アジルサルタン(d50:5.5μm)および乳糖水和物を流動層造粒機((株)パウレック製のマルチプレックスMP−01)に投入して流動化させ、これに各結合剤を精製水に溶解した溶液を噴霧して造粒し、乾燥、整粒して造粒末を得た。得られた造粒末をステアリン酸マグネシウムと共に混合し、ロータリー式打錠機((株)菊水製作所製のVIRGO)を用いて打錠圧700kgf/cm2で圧縮成形し、試験用の各錠剤(重量:126mg)を得た。
Figure 2020083887
(実施例6〜9および比較例6、7)
表4の仕込量に従い、アジルサルタン(d50:5.5μm)および乳糖水和物を流動層造粒機((株)パウレック製のマルチプレックスMP−01)に投入して流動化させ、これに各結合剤を精製水に溶解した溶液を噴霧して造粒し、乾燥、整粒して造粒末を得た。得られた造粒末を、クエン酸トリエチルおよびステアリン酸マグネシウムと共に混合し、ロータリー式打錠機((株)菊水製作所製のVIRGO)を用いて打錠圧700kgf/cm2で圧縮成形し、試験用の各錠剤(重量:127mg)を得た。
Figure 2020083887
(試験例2)
実施例2〜9および比較例4〜7の各錠剤を、製造直後および、温度60℃相対湿度75%開放条件下で14日間および21日間保存した後に、アジルサルタン由来の類縁体の生成量(%)を、高速液体クロマトグラフィー法(定量方法は面積百分率法を使用した)によって測定した。
Figure 2020083887
表1〜5の結果より、アジルサルタンおよび特定の結合剤を必須の成分として含有する本発明の錠剤は、高温高湿度の過酷な環境下における類縁体の生成が抑制され、保存安定性が顕著に改善されていることがわかる。
本発明によれば、高温高湿度の過酷な環境下における保存安定性が改善されたアジルサルタン含有錠剤およびその製造方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)であって、
    結合剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤であり、
    錠剤の全重量に対する結合剤の含有量が0.5〜10.0重量%である錠剤。
  2. 錠剤の密度が0.80〜1.50mg/mm3である請求項1記載の錠剤。
  3. 錠剤の全重量に対するクエン酸トリエチルの含有量が0.3重量%未満である請求項1または2記載の錠剤。
  4. 錠剤の全重量に対する滑沢剤の含有量が0.1〜5.0重量%である請求項1〜3のいずれか一項に記載の錠剤。
  5. 錠剤の全重量に対する可塑剤の含有量が0.01〜5.0重量%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の錠剤。
  6. アジルサルタンおよび結合剤を含有する錠剤(ただし湿製錠剤を除く)の製造方法であって、
    アジルサルタンおよび/または賦形剤と、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、イソマルト、およびデンプン類からなる群から選択される1以上の結合剤を溶媒に溶解した溶液とを混合して顆粒を得る工程と、
    前記顆粒を含む粉体を圧縮成形する工程とを含む製造方法。
  7. 錠剤を打錠して製造する際の打錠圧が200〜1500kgf/cm2である請求項6記載の製造方法。
JP2019207037A 2018-11-16 2019-11-15 アジルサルタンを含有する錠剤 Pending JP2020083887A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215837 2018-11-16
JP2018215837 2018-11-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020083887A true JP2020083887A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70909701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019207037A Pending JP2020083887A (ja) 2018-11-16 2019-11-15 アジルサルタンを含有する錠剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020083887A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020169145A (ja) * 2019-04-04 2020-10-15 ニプロ株式会社 アジルサルタンを含有する医薬組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106983726A (zh) * 2017-05-18 2017-07-28 青岛正大海尔制药有限公司 阿齐沙坦片及其制备方法
JP2018154596A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 東和薬品株式会社 アジルサルタン含有固形医薬組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018154596A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 東和薬品株式会社 アジルサルタン含有固形医薬組成物
CN106983726A (zh) * 2017-05-18 2017-07-28 青岛正大海尔制药有限公司 阿齐沙坦片及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020169145A (ja) * 2019-04-04 2020-10-15 ニプロ株式会社 アジルサルタンを含有する医薬組成物
JP7322475B2 (ja) 2019-04-04 2023-08-08 ニプロ株式会社 アジルサルタンを含有する錠剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6895779B2 (ja) アジルサルタン含有固形医薬組成物
JP7138666B2 (ja) γ-アミノ酪酸誘導体含有錠剤の化学的安定性を改善する方法
JP2009524658A (ja) レベチラセタム製剤、及びそれらの製造方法
TWI418370B (zh) 溶出安定性製劑
WO2015110952A1 (en) Solid oral pharmaceutical compositions comprising ticagrelor or salt thereof
JP2020029455A (ja) 微粉砕されたリバーロキサバンを含有してなる固形製剤
JP2019108324A (ja) リバーロキサバン含有医薬組成物
JP6639024B2 (ja) 化学的な安定性を改善した、非晶質体ソリフェナシン含有製剤
JP5635491B2 (ja) 固形医薬組成物
WO2020090969A1 (ja) 抗腫瘍剤を含む医薬組成物の包装体
JP2020083886A (ja) アジルサルタンを含有する錠剤
JP2020083887A (ja) アジルサルタンを含有する錠剤
JP2007314448A (ja) 塩酸セチリジン含有錠剤の製造方法
JP2019019125A (ja) 口腔内崩壊錠及びその製造方法
JP7117975B2 (ja) テネリグリプチン含有医薬組成物、テネリグリプチン含有医薬組成物の製造方法、テネリグリプチン含有錠剤及びテネリグリプチン含有錠剤の製造方法
JP2018065752A (ja) シロドシン含有医薬組成物とその製造方法
JP6199922B2 (ja) 化学的な安定性が向上したイルベサルタン含有錠剤
JP2020176090A (ja) ダサチニブ無水物を含有する固形製剤の製造方法
JP2019089758A (ja) セレコキシブ含有錠剤における溶出性の改善方法
JP6238921B2 (ja) イルベサルタンを含有する錠剤
JP6233911B2 (ja) 化学的な安定性が向上したイルベサルタン含有錠剤
JP6920564B1 (ja) 固形製剤
JP7109748B2 (ja) アジルサルタンとアムロジピンベシル酸塩含有固形製剤及び固形製剤の製造方法
JP7441105B2 (ja) アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含有するフィルムコーティング錠
JP2011173796A (ja) モサプリドクエン酸塩製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231031