JP2020083143A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】タイヤ重量を低減しつつ、高速耐久性を向上させることができる、空気入りタイヤを提供する。【解決手段】カーカスと、カーカスのクラウン部の外周にコードをタイヤ周方向に対して傾斜配列したベルト層と、上記ベルト層の外周に有機繊維コードをタイヤ周方向に沿って配列したベルト補強層とを有する空気入りタイヤにおいて、上記有機繊維コードが、繊度が500〜3000dtexである芳香族ポリアミド繊維からなり、撚り係数が800〜2000である片撚り構造であることを特徴とする空気入りタイヤとする。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
空気入りタイヤでは、高速走行時の耐久性(以下、高速耐久性という)を向上させる目的で、タイヤ周方向の剛性を向上させることが検討されている。
ベルト補強層には、タイヤ重量を低減するために、有機繊維コードが用いられることがある。この場合、タイヤ周方向の剛性を向上させるには、有機繊維コードの繊度を太くするか、あるいは、有機繊維コードの打ち込み本数を増やす必要があるが、そのどちらもタイヤ重量の増加に繋がってしまうという問題があった。
特開2016−68822号公報 特開2014−201136号公報 特開2013−43612号公報
本発明は、以上の点に鑑み、タイヤ重量を低減しつつ、高速耐久性を向上させることができる、空気入りタイヤを提供することを目的とする。
なお、有機繊維コードからなるベルト補強層を備えた空気入りタイヤに関しては、特許文献1には、耐フラットスポット性及び耐摩耗性を両立することを目的とした空気入りタイヤが記載されているが、高速耐久性は課題とされていない。また、有機繊維コードが脂肪族ポリアミドからなるものであり、高速耐久性の向上効果が不十分である。
また、特許文献2には、エア溜まり抑制と共に、高速耐久性向上を目的とした空気入りタイヤが記載されているが、有機繊維コードの撚り係数についての記載はない。
また、特許文献3には、高速耐久性を向上させながら、転動抵抗性を改良するために、所定の構成を有する補強芯体を有するベルトカバー層を備えた空気入りタイヤが記載され、その補強芯体は有機繊維マルチフィラメントヤーンを一方向に撚り合わせた片撚りコードからなる経糸を有し、その材質の例の一つとしてアラミド繊維が記載されているが、有機繊維コードの撚り係数についての記載はない。
本発明に係る空気入りタイヤは、カーカスと、カーカスのクラウン部の外周にコードをタイヤ周方向に対して傾斜配列したベルト層と、上記ベルト層の外周に有機繊維コードをタイヤ周方向に沿って配列したベルト補強層とを有する空気入りタイヤにおいて、上記有機繊維コードが、繊度が500〜3000dtexである芳香族ポリアミド繊維からなり、撚り係数が800〜2000である片撚り構造であるものとする。
本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤ重量を低減しつつ、優れた高速耐久性が得られる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの半断面図。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
図1に示す実施形態の空気入りタイヤは、乗用車用空気入りラジアルタイヤであって、左右一対のビード部1及びサイドウォール部2と、左右のサイドウォール部2の径方向外方端部同士を連結するように両サイドウォール部間に設けられたトレッド部3とを備えて構成されており、一対のビード部間にまたがって延びるカーカス4が設けられている。
カーカス4は、トレッド部3からサイドウォール部2をへて、ビード部1に埋設された環状のビードコア5にて両端部が係止された少なくとも1枚のカーカスプライからなる。カーカスプライは、有機繊維コード等からなるカーカスコードをタイヤ周方向に対して実質的に直角に配列してなる。
トレッド部3におけるカーカス4の外周側(即ち、タイヤ径方向外側)には、カーカス4とトレッドゴム部7との間に、ベルト6が配されている。ベルト6は、カーカス4のクラウン部の外周に重ねて設けられており、1枚又は複数枚のベルトプライ、通常は少なくとも2枚のベルトプライで構成することができ、本実施形態では、カーカス側の第1ベルトプライ6Aと、トレッドゴム部側の第2ベルトプライ6Bとの2枚のベルトプライで構成されている。ベルトプライ6A,6Bは、スチールコードをタイヤ周方向に対して所定の角度(例えば、15〜35度)で傾斜させ、かつタイヤ幅方向に所定の間隔にて配列させてなるものである。各ベルトプライは、スチールコードがコーティングゴムで被覆されている。スチールコードは、上記2枚のベルトプライ6A,6B間で互いに交差するように配設されている。
ベルト6の外周側(即ち、タイヤ半径方向外側)には、ベルト6とトレッドゴム部7との間に、ベルト補強層8が設けられている。ベルト補強層8は、ベルト補強プライによりベルト6をその全幅で覆うキャッププライであり、タイヤ周方向に実質的に平行に配列した有機繊維コードからなる。すなわち、ベルト補強層8は、有機繊維コードをタイヤ周方向に沿って配列してなり、ベルト6の幅方向全体を覆うように、有機繊維コードをタイヤ周方向に対して0〜5度の角度で螺旋状に巻回することにより形成することができる。
本実施形態に係るベルト補強層8を構成する有機繊維コードは、芳香族ポリアミド繊維からなるものである。芳香族ポリアミド繊維は、主鎖に芳香族骨格を有するポリアミドであり、パラ系アラミドでもメタ系アラミドでもよく、例えば本技術分野で使用されている公知のアラミド繊維を適宜用いることができる。
上記有機繊維コードとしては、上記芳香族ポリアミド繊維からなる片撚り構造のコードが用いられる。すなわち、多数の芳香族ポリアミドフィラメントを束ねてなるヤーンに一方向の撚りを付与した片撚り構造の有機繊維コードが用いられる。片撚り構造であると、双撚り構造の有機繊維コードを用いる場合と比較して、コードボリュームを減らすことができ、ベルト補強層8の厚さを低減できるため、タイヤ重量を低減しやすい。
上記有機繊維コードの繊度は、500〜3000dtexであれば特に限定されないが、700〜2800dtexであることが好ましく、800〜2800dtexであることがより好ましい。500dtex以上であることにより、所望のタイヤ性能を得るために必要な有機繊維コードの打ち込み本数を低減しやすく、その結果、ベルト補強プライのカットエンド部における有機繊維コードとゴムとの接着破壊が起こりにくく、優れた高速耐久性が得られやすい。また、3000dtex以下であることにより、タイヤ重量を低減しやすい。ここで、繊度とは、公称繊度や表示繊度とも称されるものである。
上記有機繊維コードの撚り係数(K)は、800〜2000であれば特に限定されないが、900〜1900であることがより好ましい。撚り係数が、800以上であることにより、有機繊維コードの耐疲労性を維持することができ、優れた高速耐久性が得られやすく、2000以下であることにより、ベルト補強プライの強力を維持することができ、所望のタイヤ性能を得るために必要な有機繊維コードの打ち込み本数を低減しやすく、その結果、ベルト6の幅方向端部におけるベルト6Aとベルト6B間のセパレーションや、ベルト6とベルト補強層8とのセパレーション、ベルト6とカーカス4とのセパレーションが生じにくく、優れた高速耐久性が得られやすい。
ここで、撚り係数(K)とは、下記式(I)で表されるものであり、Tは10cm当りの撚り数(回/10cm)、Dは公称繊度(dtex)、Pは芳香族ポリアミド繊維の密度(g/cm)を示す。
K=T(D/P)1/2 ・・・(I)
上記有機繊維コードの10cm当りの撚り数(回/10cm)は、特に限定されないが、25〜70回/10cmであってもよく、25〜60回/10cmであってもよい。
上記有機繊維コードの打ち込み本数(本/25mm)は、特に限定されないが、8〜24本/25mmであってもよく、8〜21本/25mmであってもよい。
本実施形態に係る空気入りタイヤの種類としては、特に限定されず、乗用車用タイヤ、トラックやバスなどに用いられる重荷重用タイヤなどの各種のタイヤが挙げられる。
上記実施形態においては、ベルト補強層8が、ベルト6をその全幅で覆うキャッププライであるものについて説明したが、これに限定されず、ベルト6のタイヤ幅方向外側の端部とその周辺を覆う、エッジプライであってもよく、エッジプライがキャッププライのタイヤ幅方向の両端部が折り返された部分からなるものであってもよい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
下記表1に示す構造、撚り数を持つ有機繊維コードを作製した。作製した有機繊維コードを、表1に記載の打ち込み本数で配置し、カレンダー装置を用いてトッピング反とすることによりベルト補強プライを作製した。
有機繊維コード、ベルト補強プライについての測定方法は以下に示す通りである。
・コード径:有機繊維コード1本を撚りが戻らないように折り曲げ4本にし、たるまないように引揃えて平行に並べたものに対して、所定のダイヤルゲージ(脚(測定子)の直径9.5±0.03mm、荷重1666±29.4mN)を用いて、約6.5mmの高さから脚を落下させて測定した。
・コード強力(引張強度):JIS L1017に準拠した引張試験を、JIS L0105に規定される温度20±2℃,相対湿度(65±4)%の標準状態の試験室で行うことにより測定した。
・ベルト補強プライの厚さ:加硫前のベルト補強層部材を用いて、当該部材がたるまないように置き、所定のダイヤルゲージ(脚の直径9.5±0.03mm,荷重1666±29.4mN)を用いて、約6.5mmの高さから脚を落下させて部材厚みを測定した。
・トータルプライ強力:コード強力にベルト補強層の打ち込み本数とプライ枚数を乗じて算出されるベルト補強層25mm幅当たりの引張強力である。
また、得られたベルト補強プライを用いて、タイヤサイズが205/65R15のラジアルタイヤを、常法に従い加硫成形した。各タイヤについて、ベルト補強層以外の構成は、全て共通の構成とした。ベルトプライにおけるコードの角度は、タイヤ周方向に対して+21°/−21°とした。ベルト補強プライは、有機繊維コードをその長径方向がベルト面に平行になるように、ベルト層の外周に配置した。
なお、カーカスプライは、1670dtex/2のコード構造を有する、ポリエステルからなる有機繊維コードを、打ち込み本数24本/25mmで1プライとした。
得られた各空気入りタイヤにつき、タイヤ重量、及び高速耐久性を評価した。各評価項目の評価方法は、以下に示す通りである。
・タイヤ重量:タイヤ1本当りの総重量であり、従来例のタイヤの総重量を100として指数表示した。数字が小さいほど軽い。
・高速耐久性:FMVSS109(UTQG)に準拠して測定した。具体的には、表面が平滑な鋼製で、直径1700mmのドラム試験機を用いて行った。タイヤ内圧は220kPaで、荷重はJATMA規定の最大荷重の88%とした。80km/hで60分慣らし走行した後放冷し、再度空気圧を調整した後、本走行を行った。本走行は120km/hから開始し、30分毎に8km/hずつ段階的に速度を上昇させ、故障が発生するまで走行させた。故障が発生するまでの走行距離を、比較例1のタイヤの評価結果を100として指数表示した。数字が大きいほど高速耐久性が良好である。
Figure 2020083143
結果は、表1に示す通りであり、ナイロン6,6からなり、940dtex/2の双撚り構造を有する有機繊維コードを用いた従来例と比較し、実施例1〜4はいずれもタイヤ重量を低減することができ、かつ優れた高速耐久性が得られることがわかった。
比較例1は、繊度や撚り係数は所定範囲内である片撚り構造の有機繊維コードであるが、コードの材質がナイロン6,6からなる例であり、従来例と比較し、高速耐久性の向上効果が見られなかった。
比較例2は、有機繊維コードの繊度が下限値未満である例であり、従来例と比較し、高速耐久性が劣っていた。
比較例3は、有機繊維コードの繊度が上限値を超える例であり、従来例と比較し、タイヤ重量が増加した。
比較例4は、有機繊維コードの撚り係数が下限値未満である例であり、従来例と比較し、高速耐久性が劣っていた。
比較例5は、有機繊維コードの撚り係数が上限値を超える例であり、従来例と比較し、高速耐久性が劣っていた。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車、ライトトラック、バス等の各種車両に用いることができる。
1……ビード部
2……サイドウォール部
3……トレッド部
4……カーカス
5……ビードコア
6……ベルト
6A…第1ベルトプライ
6B…第2ベルトプライ
7……トレッドゴム部
8……ベルト補強層

Claims (1)

  1. カーカスと、カーカスのクラウン部の外周にコードをタイヤ周方向に対して傾斜配列したベルト層と、前記ベルト層の外周に有機繊維コードをタイヤ周方向に沿って配列したベルト補強層とを有する空気入りタイヤにおいて、
    前記有機繊維コードが、繊度が500〜3000dtexである芳香族ポリアミド繊維からなり、撚り係数が800〜2000である片撚り構造であることを特徴とする空気入りタイヤ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06344469A (ja) * 1993-05-14 1994-12-20 Goodyear Tire & Rubber Co:The 空気タイヤ用のコードおよびその製造方法
JP2011218980A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ

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