JP2020083021A - Vehicular wheel - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用ホイールに関する。 The present invention relates to a vehicle wheel.
下記特許文献1の車両用ホイールは、リムの外周面にヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)が取り付けられ、タイヤ空気室内の気柱共鳴による騒音が低減するようになっている。
副気室部材の取り付け構造に関し、下記特許文献1の副気室部材は、内部に副気室を有しホイール周方向に延在する本体部と、本体部からホイール幅方向に延出する一対の縁部と、を備えている。また、リムの一対の縦壁には、切削加工により一対の溝部が形成されている。そして、一対の溝部に副気室部材の両縁部が嵌め込まれ、リムに副気室部材が固定している。
In the vehicle wheel of
Regarding the attachment structure of the sub air chamber member, the sub air chamber member of
しかしながら、上記特許文献1の取り付け構造によれば、リムが一対の縦壁を有していることが必須となる。よって、一対の縦壁を有していないリムに副気室部材を取り付けることができず、汎用性が低い。
However, according to the mounting structure of
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、一対の縦壁を有していないリムに対しても副気室部材を取り付けることができる車両用ホイールを提供することを課題とする。 Therefore, the present invention is an invention devised in view of the background described above, and provides a vehicle wheel capable of attaching the sub air chamber member to a rim that does not have a pair of vertical walls. Is an issue.
前記課題を解決するための手段として、本発明の車両用ホイールは、リムと、前記リムの外周側に巻き付けられたバンドと、前記バンドに締め付けられて前記リムの外周面に固定される副気室部材と、を備える車両用ホイールであって、前記副気室部材は、ホイール幅方向の中央部に位置し前記バンドに締め付けられる被締め付け部を有していることを特徴とする。 As a means for solving the above problems, a vehicle wheel of the present invention includes a rim, a band wound around the outer peripheral side of the rim, and an auxiliary air that is fastened to the band and fixed to the outer peripheral surface of the rim. A vehicle wheel including a chamber member, wherein the sub air chamber member has a tightened portion that is located at a central portion in the wheel width direction and that is fastened to the band.
本発明の車両用ホイールによれば、被締め付け部がバンドに締め付けられて副気室部材が固定される。よって、一対の縦壁を有していないリムであっても副気室部材を取り付けることができ、汎用性が高い。 According to the vehicle wheel of the present invention, the portion to be fastened is fastened to the band to fix the sub air chamber member. Therefore, even if the rim does not have the pair of vertical walls, the auxiliary air chamber member can be attached, and the versatility is high.
次に各実施形態の車両用ホイール1,1A,1Bについて図面を参照しながら説明する。各実施形態で共通する技術的事項について、共通の符号を付すとともに説明を省略する。図面に記載される「X」はホイール周方向、「Y」はホイール幅方向、「Z」はホイール径方向を示している。また、下記の説明において、ホイール周方向を「周方向」、ホイール幅方向を「幅方向」、ホイール径方向を「径方向」と短縮する。
Next, the
(第1実施形態)
図1に示すように、車両用ホイール1は、車体の車軸ハブ(不図示)と連結するディスク2と、タイヤ(不図示)が装着される略円筒状のリム3と、リム3の外周側に巻き付けられた2つのバンド10と、リム3の外周側に取り付けられた2つの副気室部材20(図1で1つのみ図示)と、を備えている。
(First embodiment)
As shown in FIG. 1, a
ディスク2とリム3は、ワンピースホイールであり、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽量高強度材料等により一体的に製造されている。なお、本発明は、ワンピースホイールに限定されず、ツーピースホイールやスリーピースホイールであってもよい。または一般的なツーピースのスチールホイールであってもよい。
The
ディスク2は、スポーク型ディスクである。よって、ディスク2は、中心部に位置し車軸ハブ(不図示)に締結されるホイールハブ2aと、そのホイールハブ2aの外周面から放射状に延出する複数のスポーク2bと、を備えている。
The
リム3は、外周側にタイヤが装着されるとともに、タイヤ空気室の内周側を閉塞する役割を有している。リム3は、幅方向Yに互いに離間する一対のビードシート部4,4と、一対のビードシート部4,4の間に設けられたウェル部5と、を備えている。
The rim 3 has a role of mounting a tire on the outer peripheral side and closing the inner peripheral side of the tire air chamber. The rim 3 includes a pair of bead seat portions 4 and 4 spaced apart from each other in the width direction Y, and a
ビードシート部4は、タイヤのタイヤビード部(不図示)に当接し、タイヤを径方向Zの内側から支持するための部位である。
ビードシート部4の幅方向Yの外側には、径方向Zの外側に延出するリムフランジ6が形成されている。また、ビードシート部4の幅方向Yの内側には、径方向Zの外側に延出するハンプ7が形成されている。よって、ビードシート部4に支持されるタイヤビード部は、幅方向Yに移動しないように規制される。
The bead seat portion 4 is a portion for contacting a tire bead portion (not shown) of the tire and supporting the tire from the inside in the radial direction Z.
A rim flange 6 extending outward in the radial direction Z is formed on the outer side in the width direction Y of the bead seat portion 4. In addition, a
ウェル部5は、幅方向Yに延在する底壁部5aと、底壁部5aの幅方向Yの両側から径方向Zの外側に立ち上がる一対の縦壁5b、5bと、を備えている(図3参照)。つまり、ウェル部5は、幅方向Yで切った断面が凹状を呈し、外周側に窪みSが形成されている。なお、窪みSは、タイヤを装着させる際にタイヤビード部を落とし込むための溝を構成している。
The
底壁部5aの外周面5c上には、バンド10と副気室部材20が配置されている。
図2に示すように、底壁部5aの外周面5c上であって副気室部材20が配置される領域には、径方向Zの内側に窪む凹部8が形成されている。
一方、底壁部5aの外周面5c上であって副気室部材20が配置されていない領域には、周方向Xに延在するバンド規制部9が形成されている。
The
As shown in FIG. 2, a
On the other hand, a band regulating portion 9 extending in the circumferential direction X is formed in a region on the outer
凹部8は、副気室部材20の後述する底壁部26を収容するためのものである。凹部8は、周方向Xに延在し、長方形状に窪んでいる。よって、凹部8の内面は、周方向Xに延在する一対の周側面8a,8aと、幅方向Yに延在する一対の幅側面8b(図2で一方のみ図示)と、底面8cと、を備えている。
また、一対の周側面8a,8aは、粗面化処理が行われ、所定の表面粗さとなっている。このため、一対の周側面8a,8aは、他の部位よりも表面粗さが大きい。
The
In addition, the pair of
バンド規制部9は、バンド10に対し幅方向Yの両側から挟み、バンド10の幅方向Yへの移動を規制するためのものである。本実施形態のバンド規制部9は、幅方向Yに互いに離間しつつ、周方向Xに延在する一対の突条9a,9aにより構成されている。また、バンド規制部9は、外周面5c上の幅方向Yの中央部に形成されており、バンド10が巻き付けられる箇所に対応している。
The band restricting portion 9 sandwiches the
図1、図2に示すように、副気室部材20は、ウェル部5の外周面5cに沿って周方向Xに延在する円弧状の部品である。
副気室部材20は、幅方向Yの中央部から両端部に向って順に、被締め付け部21(図2参照)、一対の本体部22,22、一対の係止部23,23が設けられている。
また、各本体部22の周方向Xの端部には管体24(図1、図2で1つのみ図示)が設けられている。
なお、被締め付け部21と本体部22と係止部23と管体24は、例えばポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂材料で一体に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the sub
The sub
Further, a tube body 24 (only one is shown in FIGS. 1 and 2) is provided at an end portion of each
The tightened
図3に示すように、被締め付け部21は、バンド10によって締め付けられる部位である。被締め付け部21は、周方向Xに延在し、帯状を呈している。また、被締め付け部21は、凹部8内に配置されている。
As shown in FIG. 3, the tightened
本体部22は、断面視で四角枠状を呈し、内部空間が副気室SCを構成している。なお、本体部22の底板を構成する下板部25は、被締め付け部21と連続し、凹部8内に配置されている。
図2に示すように、本体部22の周方向Xの一端側に一端壁22aが形成されている。また、本体部22の周方向Xの他端側には、図示しない他端壁が形成され、本体部22の副気室SCが閉じている。
一対の本体部22のうち一方は、一端壁22aに管体24が設けられている。図示しないが一対の本体部22のうち他方は、他端壁に管体が設けられている。これにより、管体24が90°間隔で設けられている。
以上から、異なる角度に配置された2つの管体24を介して、各本体部22の副気室SCがタイヤ空気室と連通している。
The
As shown in FIG. 2, one
One of the pair of
From the above, the sub air chamber SC of each
係止部23は、帯状を呈し周方向に延在している。なお、被締め付け部21と本体部22と係止部23における周方向Xの長さは、全て同じ長さとなっている。
図3に示すように、係止部23は、本体部22の下板部25と連続し、凹部8内に配置されている。以下、副気室部材20において凹部8内に配置される部位(被締め付け部21と下板部25と係止部23)を底壁部26と称する。
The locking
As shown in FIG. 3, the locking
底壁部26は、周方向Xに延在し、外形が長方形状を呈している。また、底壁部26は、凹部8と同寸法となっている。このため、底壁部26の幅方向Yの端部(係止部23の端部23a)は、凹部8の周側面8aに当接している(図3参照)。また、底壁部26の周方向Xの端部26aは、凹部8の幅側面8bに当接している(図4参照)。以上から、副気室部材20は、幅方向Y及び周方向Xに位置ずれし難くなっている。
The
図5は、副気室部材20の底壁部26を凹部8内に単に置いた状態(バンド10による締め付け作業前)を示す断面図である。
図5に示すように、副気室部材20は、凹部8内に単に置いた場合に、幅方向Yの中央部(被締め付け部21)が幅方向Yの両端(一対の係止部23,23)よりも径方向Zの外側に突出して湾曲するように製造されている。つまり、被締め付け部21が凹部8の底面8cから浮いた状態となるように成形されている。
本実施形態においては、バンド10の締め付け(図5の矢印B参照)により被締め付け部21を径方向Zの内側に移動させて、被締め付け部21を含む底壁部26の全面が凹部8の底面8cに当接するようにしている(図3参照)。
以上から、本実施形態の副気室部材20は、初期の形状から変形して取り付けられており、幅方向Yの両端(一対の係止部23,23)は径方向Zの内側に向う弾性力(図3の矢印A参照)を有している。
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state where the
As shown in FIG. 5, when the sub
In the present embodiment, the tightened
As described above, the sub
バンド10は、金属製の結束具であり、ウェル部5の外周面5cに巻き付けられてリング状を呈している。特に図示しないが、バンド10の両端に形成された係合部と係合爪が係合し、バンド10のリング状が拡大しない(緩まない)ようになっている。
バンド10は、副気室部材20が配置される領域において、被締め付け部21の外周面21aに当接し(図1,3参照)、被締め付け部21を径方向Zの内側に締め付けている。図6に示すように、バンド10は、バンド規制部9が形成された領域において、一対の突条9a,9aの間に配置され、ウェル部5の外周面5cを締め付けている。また、バンド10は、一対の突条9a、9aの側面に当接し、幅方向Yに位置ずれし難くなっている。
The
The
また、被締め付け部21の厚みL(図4参照)は、凹部8の窪み量と同一となっている。このため、被締め付け部21の外周面21aとウェル部5の外周面5cとの境界は、段差が形成されることなく面一となっている。よって、バンド10は、締め付け面(被締め付け部21の外周面21aとウェル部5の外周面5c)の全周に当接している。
Further, the thickness L (see FIG. 4) of the tightened
次に、第1実施形態の車両用ホイール1の作用効果について説明する。
第1実施形態の車両用ホイール1は、リム3と、リム3の外周側に巻き付けられたバンド10と、バンド10に締め付けられてリム3の外周面に固定される副気室部材20と、を備える車両用ホイール1であって、副気室部材20は、幅方向Yの中央部に位置しバンド10に締め付けられる被締め付け部21を有している。
上記構成によれば、被締め付け部21がバンド10に締め付けられて副気室部材20がリム3に固定している。このため、副気室部材20に遠心力が作用しても径方向Zの外側に移動しない(副気室部材20がリム3から離脱しない)。
そして、このような車両用ホイール1によれば、一対の縦壁を有していないリム3にも副気室部材20を取り付けることができ、汎用性が高い。
また、バンド10による固定方法として、副気室部材20の幅方向Yの両端を2つのバンド10で固定する方法も考えられるが、本実施形態によれば、1つのバンド10で固定できるため、部品点数の増加を抑制でき、製造コストの低減を図れる。
Next, the function and effect of the
The
According to the above configuration, the tightened
According to such a
Further, as a method of fixing with the
また、第1実施形態の車両用ホイール1において、リム3の外周面には、副気室部材20の底壁部26と同寸法の凹部8が形成され、副気室部材20の底壁部26は、凹部8に入り込んでいる。
上記構成によれば、副気室部材20が幅方向Y及び周方向Xに位置ずれし難く、副気室部材20の固定強度が向上する。
また、副気室部材20をウェル部5の外周面5cに設置する際に位置決めし易い。
また、バンド10を締め付ける際、被締め付け部21がバンド10に引きずられて副気室部材20が周方向Xに位置ずれするおそれがあるものの、上記構成から副気室部材20の位置ずれが抑制される。よって、バンド10の締め付け作業が容易となる。
Further, in the
According to the above configuration, the sub
In addition, when the sub
Further, when tightening the
また、第1実施形態の車両用ホイール1において、副気室部材20は、締め付けられていない状態で幅方向Yの中央部が幅方向Yの両端部よりも径方向Zの外側に突出するように成形され、バンド10の締め付けにより副気室部材20が変形し、副気室部材20の幅方向Yの両端部には遠心力に抗って径方向Zの内側に向う弾性力が生じている。
また、第1実施形態の車両用ホイール1において、リム3は、径方向Zの外側に立ち上がる壁(周側面8a,8a)を有し、壁壁(周側面8a,8a)は、粗面化処理されて粗面となっており、副気室部材20は、幅方向Yの両端から延出して粗面(周側面8a,8a)に当接する係止部23,23を備えている。
上記構成によれば、副気室部材20の幅方向Yの両端部(係止部23,23)に遠心力が作用しても径方向Zの外側に変形し難い。このため、副気室SCの容積が変化して気柱共鳴による騒音を十分に低減できない、という事態を回避することができる。
Further, in the
Further, in the
According to the above configuration, even if a centrifugal force acts on both end portions (locking
ここで、バンド10とウェル部5の外周面5cとの間に隙間が形成されていると、走行中の振動が伝達してバンド10が撓み、被締め付け部21を締め付ける力が低減する可能性がある。
しかしながら、本実施形態は、バンド10がウェル部5の外周面5cの全てに当接している。よって、走行中の振動が伝達してもバンド10が撓まないため、被締め付け部21を締め付ける力が低減しない。
Here, if a gap is formed between the
However, in the present embodiment, the
また、第1実施形態の車両用ホイール1において、リム3の外周面には、バンド10を幅方向Yに移動することを規制するバンド規制部9が形成されている。上記構成によれば、バンド10が幅方向Yに振動して副気室部材20が摩耗することを防止できる。
Further, in the
また、第1実施形態の車両用ホイール1のバンド10は、金属材料で形成されている。上記構成によれば、バンド10の耐久性が高く、バンド10の交換作業の回数を低減できる。
Further, the
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る車両用ホイール1Aについて説明する。
車両用ホイール1Aは、凹部8とバンド規制部9に代えて、凹部8Aとバンド規制部9Aを備えている点が相違する。以下、車両用ホイール1Aについて、第1実施形態に係る車両用ホイール1との相違点を中心に説明する。
(Second embodiment)
Next, the vehicle wheel 1A according to the second embodiment will be described.
The vehicle wheel 1A is different in that the
図7に示すように、凹部8Aは、底壁部5aの外周面5c上であって副気室部材20が配置される領域に形成されている。凹部8Aの窪み量は、底壁部26の厚みよりも大きい。また、凹部8Aにおける一対の周側面8a,8aには、周方向に延在する溝部30が形成され、その溝部30内に副気室部材20の一対の係止部23,23が入り込んでいる。
As shown in FIG. 7, the
図8,図9に示すように、ウェル部5の外周面5cであって副気室部材20が配置されない領域には、周方向Xに延在するバンド規制部9Aが形成されている。
バンド規制部9Aは、底壁部5aの外周面5cを径方向Zの内側に窪ませて成る周溝39により構成されている。
周溝39の底面39bには、バンド10が巻き付けられており、周溝39の側面39、39aにバンド10が当接している。
図9に示すように、周溝39の窪み量Mは、周溝39の底面39bと、副気室部材20の被締め付け部21の外周面21aとが同じ高さとなるように形成されている。このため、周溝39の底面39bと被締め付け部21の外周面21aとの境界は、段差が形成されておらず面一となっている。よって、バンド10は、締め付け面(周溝39の底面39bと被締め付け部21の外周面21a)の全周に当接している。
As shown in FIGS. 8 and 9, a band restricting portion 9A extending in the circumferential direction X is formed in a region of the outer
The band restricting portion 9A is configured by a
The
As shown in FIG. 9, the depression amount M of the
次に上記した構成の作用効果について説明する。
第2実施形態の車両用ホイール1Bにおいて、リム3は、径方向Zの外側に立ち上がる壁(周側面8a,8a)を有し、壁(周側面8a,8a)には、周方向Xに延在する溝部30が形成され、副気室部材20は、幅方向Yの両端から延出して溝部30に係止する係止部23,23を備えている。
上記構成によれば、副気室部材20の幅方向Yの両端部(係止部23,23)に遠心力が作用しても径方向Zの外側に変形し難い。このため、副気室SCの容積が変化して気柱共鳴による騒音を十分に低減できない、という事態を回避することができる。
Next, the function and effect of the above configuration will be described.
In the
According to the above configuration, even if a centrifugal force acts on both end portions (locking
また、バンド10は、周溝39の底面39bの全てに当接し、周溝39の底面39bとの間に隙間が形成されていない。よって、走行中の振動が伝達してもバンド10は撓むことがなく、被締め付け部21を締め付ける力が低減しない。
また、バンド10は、周溝39の側面39a,39aに当接している。よって、バンド10が幅方向に振動して副気室部材20が摩耗することを防止できる。
Further, the
Further, the
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る車両用ホイール1Bについて、第1実施形態に係る車両用ホイール1との相違点を中心に説明する。
図10に示すように、底壁部5aの外周面5c上であって副気室部材20が配置される領域は、平坦な面に形成され、第1実施形態で説明した凹部8が形成されていない。
また、ウェル部5の外周面5cであって副気室部材20が配置されない領域には、周方向Xに延在する突出部40が形成されている。
(Third Embodiment)
Next, the
As shown in FIG. 10, a region on the outer
Further, a projecting
図11に示すように、突出部40は、ウェル部5の外周面5cにおいてバンド10が巻き付けられる部位を径方向Zの外側に突出させて成る。よって、突出部40の外周面40aにはバンド10が巻き付けられている。
また、突出部40の外周面40a上には、バンド規制部9(一対の突条9a,9a)が形成されており(図10参照)、突出部40の外周面40aに沿って延在するバンド10は、一対の突条9a、9aの側面に当接している。
As shown in FIG. 11, the protruding
Further, the band restricting portion 9 (a pair of
突出部40の突出量N(図11参照)は、被締め付け部21の厚みLと同一に形成されている。このため、突出部40の外周面40aと被締め付け部21の外周面21aとの境界は、段差が形成されることなく面一となっている。よって、バンド10は、締め付け面(突出部40の外周面40aと被締め付け部21の外周面21a)の全周に当接している。
そのほか、突出部40における周方向Xの端部40bは、副気室部材20における被締め付け部21の周方向Xの端部21bと当接している。
The protrusion amount N of the protrusion 40 (see FIG. 11) is formed to be the same as the thickness L of the tightened
In addition, the
次に上記した構成の作用効果について説明する。
被締め付け部21の周方向Xの端部21bが突出部40の端部40bに当接している。このため、副気室部材20が周方向Xに位置ずれし難く、副気室部材20の固定強度が向上している。また、副気室部材20をウェル部5の外周面5cに設置する際に位置決めし易い。また、バンド10を締め付ける際、副気室部材20の位置ずれを抑制でき、バンド10の締め付け作業が容易となる。
Next, the function and effect of the above configuration will be described.
An
また、バンド10は、突出部40の外周面40aの全てに当接し、突出部40の外周面40aとの間に隙間が形成されていない。よって、走行中の振動が伝達してもバンド10は撓むことがなく、被締め付け部21を締め付ける力が低減しない。
Further, the
以上、各実施形態について説明したが、本発明は上記した例に限定されない。前記実施形態では、合成樹脂のみからなる副気室部材20を想定しているが、2種以上の異種材料で構成してもよい。
また、副気室部材20は、湾曲するように成形されたものに限定されず、製造時点で凹部8の底面8cに沿った形状のものを利用してもよい。
Although the respective embodiments have been described above, the present invention is not limited to the above examples. In the above embodiment, the sub
Further, the sub
また、各実施形態の被締め付け部21は、本体部22の下板部25と同じ高さとなっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、ウェル部5の外周面5cに凸部50を形成するとともに、被締め付け部21Cを本体部22の径方向Zの中間部と連続するようにしてもよい。このような変形例によれば、一対の本体部22,22が凸部50を挟み、幅方向Yに移動し難い。
Further, the tightened
また、バンド規制部9は、周方向Xに連続する一対の突条9a,9aや周溝の側面39a,39aにより構成されているが、本発明は、例えば、周方向Xに間隔を空けつつ配置された複数の突起により構成されてもよい。
Further, the band restricting portion 9 is composed of a pair of
また、第1実施形態及び第2実施形態において、副気室部材20の一対の係止部23,23を凹部8の周側面8aに係止させているが、ウェル部5の一対の縦壁5b、5bに粗面化処理又は溝部30を形成して、一対の係止部23,23を一対の縦壁5b、5bに係止させてもよい。
また、バンド10は、金属製のものに限定されず、樹脂製であってもよい。
また、実施形態の副気室部材20は、底壁部5aにおいて外周面5cの幅方向Yの中央部に配置されているが、車内側寄りに配置し、タイヤビード部を落とし込むための空間(窪みS)を十分に確保できるようにしてもよい。
In addition, in the first and second embodiments, the pair of locking
Further, the
Further, although the auxiliary
1,1A,1B 車両用ホイール
3 リム
5 ウェル部
5a 底壁部
5b 縦壁
5c 外周面
8,8A 凹部
9,9A バンド規制部
9a 突条
10 バンド
20 副気室部材
21,21C 被締め付け部
22 本体部
23 係止部
24 管体
25 下板部
26 底壁部
30 溝部
39 周溝
40 突出部
50 凸部
SC 副気室
1, 1A, 1B Vehicle wheel 3
Claims (6)
前記リムの外周側に巻き付けられたバンドと、
前記バンドに締め付けられて前記リムの外周面に固定される副気室部材と、
を備える車両用ホイールであって、
前記副気室部材は、ホイール幅方向の中央部に位置し前記バンドに締め付けられる被締め付け部を有していることを特徴とする車両用ホイール。 With a rim,
A band wrapped around the outer periphery of the rim,
An auxiliary air chamber member that is fastened to the band and fixed to the outer peripheral surface of the rim,
A vehicle wheel comprising:
The vehicle wheel, wherein the sub air chamber member has a tightened portion that is located at a center portion in the wheel width direction and that is fastened to the band.
前記バンドの締め付けにより前記副気室部材が変形し、前記副気室部材のホイール幅方向の両端部には遠心力に抗ってホイール径方向の内側に向う弾性力が生じていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。 The auxiliary air chamber member is formed such that the center portion in the wheel width direction in the unfastened state projects outward in the wheel radial direction from both end portions in the wheel width direction,
The sub air chamber member is deformed by the tightening of the band, and an elastic force directed inward in the wheel radial direction is generated at both ends of the sub air chamber member in the wheel width direction against the centrifugal force. The vehicle wheel according to claim 1.
前記壁には、周方向に延在する溝部が形成され、
前記副気室部材は、ホイール幅方向の両端から延出して前記溝部に係止する係止部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ホイール。 The rim has a wall that rises outward in the wheel radial direction,
A groove portion extending in the circumferential direction is formed on the wall,
The vehicle wheel according to claim 1 or 2, wherein the sub air chamber member includes a locking portion that extends from both ends in the wheel width direction and locks in the groove.
前記壁は、粗面化処理されて粗面となっており、
前記副気室部材は、ホイール幅方向の両端から延出して前記粗面に当接する係止部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ホイール。 The rim has a wall rising outward in the radial direction of the wheel,
The wall has been roughened by roughening,
The vehicle wheel according to claim 1 or 2, wherein the sub air chamber member includes locking portions that extend from both ends in the wheel width direction and come into contact with the rough surface.
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JP2018219944A JP2020083021A (en) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | Vehicular wheel |
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JP2018219944A JP2020083021A (en) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | Vehicular wheel |
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