JP2020082680A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール状に巻回された記録媒体を送出して搬送する際における記録媒体に付与されるバックテンションの変動による影響を簡易な構成で調整すること。【解決手段】記録装置100は、ロール状に巻回された記録媒体101を保持すると共に、保持した記録媒体101を送出する際に記録媒体101と一体に回転する記録媒体保持部116と、記録媒体101が記録媒体保持部116より送出される際の記録媒体保持部116の回転速度を検出する回転速度検出部201と、記録媒体保持部116より送出される記録媒体101の送出速度を検出するエンコーダセンサ118と、回転速度と送出速度とに基づいて求めた記録媒体保持部116に保持される記録媒体101の径に応じて、記録媒体101に対するインクの吐出タイミングを変更するCPU301と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録装置に関する。
従来、ロール状に巻回された記録媒体を給送方向のバックテンションの調整を行いながら送出して搬送すると共に、搬送されている記録媒体に画像を記録する記録装置が知られている。
特許文献1は、ロール状に巻回されたシートの搬送速度に応じて回転する回転軸と、回転軸の回転数を検出する回転数検出部と、回転軸に設けられてブレーキトルクを調整する巻出しブレーキと、を有する装置を開示している。特許文献1の装置では、回転数検出部で検出した回転軸の回転数とシートの搬送速度とから回転軸に巻き付けられたシートの径を算出する。そして、特許文献1の装置では、巻出しブレーキを制御してブレーキトルクを調整することにより、算出した径に応じたトルクで回転軸を回転させることで巻出されているシートに付与されるバックテンションを調整する。
特開平4−094357号公報
しかしながら、特許文献1においては、シートのバックテンションを調整するための調整機構が必要であるため、部品点数の増大、コストの増加、及び装置の大型化を招くという課題を有する。
本発明の目的は、ロール状に巻回された記録媒体を送出する際における記録媒体に付与されるバックテンションの変動による影響を簡易な構成で調整することができる記録装置を提供することである。
本発明の記録装置は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録装置であって、ロール状に巻回された記録媒体を保持すると共に、保持した記録媒体を送出する際に記録媒体と一体に回転する保持手段と、記録媒体が前記保持手段より送出される際の前記保持手段の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記保持手段より送出される記録媒体の送出速度を検出する送出速度検出手段と、前記回転速度と前記送出速度とに基づいて求めた前記保持手段に保持される記録媒体の径に応じて、記録媒体に対するインクの吐出タイミングを変更する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ロール状に巻回された記録媒体を送出する際における記録媒体に付与されるバックテンションの変動による影響を簡易な構成で調整することができる。
本発明の実施の形態に係る記録装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る記録装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る記録媒体供給部の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録媒体供給部の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る記録前処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係る補正量を求める際に使用されるテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る記録処理を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<記録装置の構成>
本発明の実施の形態に係る記録装置100の構成について、図1及び図2を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図2は記録装置100の例示的な電気的構成を示すものであって、記録装置100の電気的構成はこれだけに限定されない。例えば、記録装置100の他の電気的構成としては、CPUを複数個所に分散して備え、複数のCPUが連携して動作することにより記録装置100の全体の動作を制御しても良い。
記録装置100は、有線又は無線の通信回線によってホストPC320と通信可能なように構成されており、記録媒体101の記録領域に画像を記録する。記録媒体101は、例えば台紙に複数の記録領域としてのラベルを備えたロール紙である。記録装置100は、ここではインクジェット記録装置を例示する。
具体的には、記録装置100は、図1に示すように搬送部102と、幅規制部103と、記録媒体供給部104と、記録ヘッド105と、検出センサ117と、を有している。また、記録装置100は、図2に示すように検出部200と、CPU301と、インターフェース302と、ROM303と、イメージメモリ304と、ワークRAM305と、を有している。更に、記録装置100は、操作パネル306と、記録ヘッド制御回路307と、出力ポート308と、モータ駆動部309と、ヘッドアップダウンモータ310と、キャッピングモータ312と、ポンプモータ313と、を有している。
搬送部102は、記録媒体供給部104から幅規制部103を介して給送される記録媒体101を搬送する。
幅規制部103は、記録媒体供給部104から給送される記録媒体101を、固定されている基準壁114と基準壁114に対向する図示しない可動壁とにより、図1に示す搬送方向A1に直交する幅方向の移動を規制しながら搬送部102に案内する。幅規制部103は、記録媒体101のサイズに応じて移動する可動壁の位置に基づいて、記録媒体101の幅方向の長さを検出する。
記録媒体供給部104は、ロール状に巻回された記録媒体101を保持し、保持している記録媒体101を幅規制部103に給送する。
記録ヘッド105は、記録ヘッド(Y)105Y、記録ヘッド(M)105M、記録ヘッド(C)105C及び記録ヘッド(K)105Kを備えている。記録ヘッド(Y)105Yは、イエロー(Y)のインクを吐出する。記録ヘッド(M)105Mは、マゼンダ(M)のインクを吐出する。記録ヘッド(C)105Cは、シアン(C)のインクを吐出する。記録ヘッド(K)105Kは、ブラック(K)のインクを吐出する。
記録ヘッド105Y、記録ヘッド105M、記録ヘッド105C及び記録ヘッド105Kの各々は、搬送方向A1と交差する方向に延在すると共にインクを吐出可能な複数のノズルを有している。これらのノズルの各々は、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子等の吐出エネルギー発生素子を用いてインクを吐出する。電気熱変換素子を用いるノズルは、発熱によってインクを発泡させ、発泡エネルギーを利用してノズルの先端の吐出口からインクを吐出する。
記録ヘッド105は、プラテン112の上部に対向して設けられ、記録ヘッド制御回路307の駆動によりインク滴を吐出して、搬送部102により搬送される記録媒体101に画像を記録する。
検出センサ117は、搬送方向A1に対して記録ヘッド105よりも上流側に設けられ、搬送方向A1又は戻し方向A2に搬送される記録媒体101の端部を検出し、検出結果をCPU301に出力する。検出センサ117は、例えば記録媒体101に付された記録媒体101の端部を示す端部マークを検出することにより記録媒体101の端部を検出する。検出センサ117は、例えば反射型フォトセンサである。
検出部200は、光を出射する発光部110と、発光部110から出射された光を記録媒体101を介して受光する受光部111と、を備えており、CPU301の制御により動作する。検出部200は、受光部111で受光した光の強度により記録媒体101の端部を検出し、検出結果をCPU301に出力する。検出部200は、例えば記録媒体101に付された端部マークを検出することにより記録媒体101の端部を検出する。発光部110は、例えば透過型フォトセンサユニットの発光側を構成している。受光部111は、例えば透過型フォトセンサユニットの受光側を構成している。
制御手段としてのCPU301は、演算処理装置である。CPU301は、ROM303に記憶された処理プログラムを実行することにより、記録媒体101に対する画像の記録を開始してから終了するまでの記録動作、又は記録媒体101のハンドリング等の記録装置100の動作を制御する。
具体的には、CPU301は、記録媒体101が記録媒体保持部116に最初にセットされた際又は記録媒体101が交換された際に、記録前処理を実行する。CPU301は、記録前処理において、回転速度検出部201から入力される検出結果と、エンコーダセンサ118から入力されるパルス信号と、ROM303に記憶されているテーブルと、に基づいて、インクの吐出タイミング(記録タイミング)を変更する。
また、CPU301は、操作パネル306から入力される信号等に基づいて記録処理を実行する。CPU301は、記録処理において、回転速度検出部201から入力される検出結果と、エンコーダセンサ118から入力されるパルス信号と、ROM303に記憶されているテーブルと、に基づいて、インクの吐出タイミングを補正して変更する。CPU301は、変更した吐出タイミングでインクを吐出するために、記録ヘッド105の駆動周波数(インク吐出周波数)を制御する制御信号を記録ヘッド制御回路307に出力する。
更に、CPU301は、記録処理において、インターフェース302から入力されるコマンドを解析し、インターフェース302から入力される記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ304にビットマップ展開して描画する。CPU301は、記録媒体101の搬送に同期して、イメージメモリ304から対応する色のイメージデータを順次読み出し、読み出したイメージデータを記録ヘッド制御回路307に出力する。
なお、CPU301は、キャッピングモータ312及びヘッドアップダウンモータ310を駆動するための制御信号を、出力ポート308を介してモータ駆動部309に出力する。
インターフェース302は、ホストPC320から送信された記録データやコマンドを受信してCPU301に出力する。
ROM303は、CPU301で実行する制御フローに対応する処理プログラム及びテーブル等を記憶している。
イメージメモリ304には、CPU301により記録データの各色成分のイメージデータがビットマップ展開される。
ワークRAM305は、主としてCPU301のワークエリアを提供するメモリである。
操作パネル306は、外部からの操作を検出して、その操作に応じた信号をCPU301に出力する。
記録ヘッド制御回路307は、CPU301から入力される制御信号で制御される駆動周波数で記録ヘッド105を駆動させて、CPU301から入力されるイメージデータに基づいて、記録ヘッド105により記録媒体101に画像を記録させる。
出力ポート308は、CPU301から入力される制御信号をモータ駆動部309に出力する。
モータ駆動部309は、CPU301から出力ポート308を介して入力される制御信号に基づいて、搬送モータ109、ヘッドアップダウンモータ310、キャッピングモータ312又はポンプモータ313の駆動を制御する。
ヘッドアップダウンモータ310は、モータ駆動部309の制御により駆動して、記録ヘッド(K)105K、記録ヘッド(C)105C、記録ヘッド(M)105M及び記録ヘッド(Y)105Yを記録位置に移動させる。
キャッピングモータ312は、モータ駆動部309の制御により駆動して、記録ヘッド105の図示しないノズルを覆う位置と外部に露出させる位置との間で図示しないキャップユニットを移動させる。
ポンプモータ313は、モータ駆動部309の制御により駆動して、記録ヘッド105にインクを供給し、又は記録ヘッド105の回復動作を行うために図示しないポンプユニットを動作させる。
<搬送部の構成>
本発明の実施の形態に係る搬送部102の構成について、図1及び図2を参照しながら、詳細に説明する。
搬送部102は、搬送ローラ106と、ピンチローラ107と、吸引ファン108と、搬送モータ109と、プラテン112と、駆動伝達ベルト115と、エンコーダセンサ118と、を備えている。
搬送ローラ106は、駆動伝達ベルト115から駆動力が伝達されることにより、正転駆動して記録媒体101を搬送方向A1に搬送し、又は逆転駆動して記録媒体101を戻し方向A2に搬送する。
ピンチローラ107は、プラテン112に支持された記録媒体101を搬送ローラ106と共に挟持して搬送方向A1又は戻し方向A2に搬送する。
吸引ファン108は、プラテン112に設けられた図示しない吸引口を介して、プラテン112に支持される記録媒体101を吸引する。
搬送モータ109は、モータ駆動部309の制御により駆動して、駆動伝達ベルト115を回転させる。
プラテン112は、搬送される記録媒体101を支持する。
駆動伝達ベルト115は、搬送モータ109の駆動力を搬送ローラ106に伝達して搬送ローラ106を正転駆動又は逆転駆動させる。
送出速度検出手段としてのエンコーダセンサ118は、搬送ローラ106に取り付けられて搬送ローラ106と共に回転するコードホイール113を備えている。エンコーダセンサ118は、コードホイール113を読み取ることにより、コードホイール113の回転量又は変位量に応じたパルス信号を、記録媒体保持部116から送出される記録媒体101の送出速度の検出結果としてCPU301に出力する。
<記録媒体供給部の構成>
本発明の実施の形態に係る記録媒体供給部104の構成について、図1から図4を参照しながら、詳細に説明する。
記録媒体供給部104は、記録媒体保持部116と、回転速度検出部201と、基準側支持部202と、非基準側支持部203と、を有している。また、記録媒体供給部104は、ロールモータ401と、プーリ402と、ベルト403と、ギア404と、トルクリミッタ405と、駆動伝達部408と、を有している。
保持手段としての記録媒体保持部116は、ロール状に巻回されている記録媒体101の中心部の中空の巻き芯部に図示しない軸部が圧入されることで記録媒体101を保持し、保持した記録媒体101と一体に回転する。記録媒体保持部116は、ギア404から軸部に駆動力が伝達されることにより、搬送ローラ106が正転駆動した際には図4のCW方向に回転して空転する。記録媒体保持部116は、ギア404から軸部に駆動力が伝達されることにより、搬送ローラ106が逆転駆動した際には図4のCCW方向に回転して記録媒体101を幅規制部103に送出して給送する。
回転速度検出手段としての回転速度検出部201は、コードホイール406とコードホイールセンサ407とを備えている。コードホイール406は、ギア404から伝達された駆動力により回転する。コードホイールセンサ407は、コードホイール406の回転速度に応じたパルス信号を、記録媒体保持部116の回転速度の検出結果としてCPU301に出力する。
基準側支持部202は、記録媒体保持部116の軸部の軸方向における一端を回転自在に支持している。
非基準側支持部203は、記録媒体保持部116の軸部の軸方向における他端を回転自在に支持している。
ロールモータ401は、基準側支持部202の内部に設けられ、モータ駆動部309の制御により駆動して、駆動した際の駆動力をベルト403に伝達することにより記録媒体保持部116を回転させる。
プーリ402は、基準側支持部202の内部に設けられていると共にギア404に連結されており、ベルト403から伝達される駆動力をギア404に伝達する。
ベルト403は、基準側支持部202の内部に設けられ、ロールモータ401から伝達される駆動力をプーリ402に伝達する。
ギア404は、プーリ402から伝達される駆動力を駆動伝達部408及び回転速度検出部201に伝達する。
トルクリミッタ405は、ギア404の中心部に設けられ、記録媒体101が搬送部102によって搬送される際に、記録媒体101に対してバックテンションとして負荷を加える構成となっている。
駆動伝達部408は、記録媒体保持部116の軸部と連結しており、ギア404から伝達される駆動力を記録媒体保持部116の軸部に伝達する。
<記録前処理>
本発明の実施の形態に係る記録前処理について、図5及び図6を参照しながら、詳細に説明する。
図5に示す記録前処理は、記録媒体101が記録媒体保持部116に最初にセットされ又は記録媒体101が交換され、記録媒体101が搬送部102の方へ送出されて搬送ローラ106とピンチローラ107とに挟持された際に開始される。
まず、CPU301は、モータ駆動部309に制御信号を出力して搬送モータ109を駆動させることにより、記録媒体101を搬送方向A1に所定距離だけ搬送し、その後に戻し方向A2に同じ距離だけ搬送するセットシーケンスを実行する(S1)。
ここで、セットシーケンスは、記録媒体保持部116に記録媒体101をセットするための処理である。このセットシーケンスを実行する理由は、記録媒体101のセット又は交換がユーザによって実施されるため、記録媒体101の状態にバラツキを生じる可能性があり、このようなバラツキをキャンセルするためである。
次に、CPU301は、セットシーケンスの実行中に、回転速度検出部201から入力されるパルス信号のパルス数と、ギア404とコードホイール406とのギア比と、に基づいて、記録媒体保持部116の回転速度を算出する(S2)。また、CPU301は、セットシーケンスの実行中に、エンコーダセンサ118から入力されるパルス信号のパルス数に基づいて、記録媒体保持部116から送出される記録媒体101の送出速度を算出する。
このように、セットシーケンスにおいて記録媒体保持部116の回転速度及び記録媒体101の送出速度を算出する処理を実行することができ、インクの吐出タイミングを変更するための処理に伴う負荷を軽減することができる。なお、記録媒体保持部116の回転速度又は記録媒体101の送出速度は、セットシーケンスが実行されていないときに算出されてもよい。
次に、CPU301は、回転速度検出部201で検出した回転速度と、エンコーダセンサ118で検出した記録媒体101の送出速度と、を用いて記録媒体101の径を算出する(S3)。
具体的には、記録媒体101は、搬送モータ109を1[pulse]駆動させた場合に、49.87[μm]の距離を送出され、搬送モータ109を847[PPS]で駆動させた際に50[mm/sec]の送出速度で搬送方向A1に送出される。CPU301は、1周1027スリット有るコードホイール406のスリットを、コードホイールセンサ407によって500[PPS]検出した場合に、回転速度として29.21[rpm]を求める。
この際に、コードホイール406と一体のギアのピッチ円直径と、駆動伝達部408のピッチ円直径と、の比は1:1となっているため、記録媒体保持部116の回転速度も29.21[rpm]となる。従って、CPU301は、駆動伝達部408と記録媒体101とは一体となって回転しているため、回転速度29.21[rpm]と送出速度50[mm/sec]とから、記録媒体101の径として32.69[mm]を算出する。
次に、CPU301は、駆動伝達部408のトルクリミッタの負荷を記録媒体101の半径で除算して記録媒体101に付与されるバックテンションを算出する(S4)。
具体的には、CPU301は、駆動伝達部408のトルクリミッタの負荷が200[gf・cm]及び記録媒体101の径が32.69[mm]である場合に、記録媒体101に付与されるバックテンションとして122.4[gf]を算出する。
次に、CPU301は、モータ駆動部309に制御信号を出力して搬送モータ109の駆動を制御することにより、記録開始前の待機位置に記録媒体101を停止させる(S5)。
次に、CPU301は、算出したバックテンションとROM303に記憶されているテーブルとに基づいて、記録する画像の縦倍率の補正量を求めて設定し(S6)、その後に記録前処理を終了する。ここで、縦倍率は、記録媒体101に記録される画像の搬送方向A1における倍率である。
具体的には、ROM303に記憶されているテーブルでは、図6に一例として示すバックテンションと記録される画像の縦倍率とが関係付けられている。なお、バックテンションと記録される画像の縦倍率との関係は、図6では線形になっているが、非線形の場合もあり得る。
記録媒体101に付与されるバックテンションが20.4[gf]の場合に記録媒体101に記録される画像は、図6より縦倍率が100.00[%]より小さくなるため、搬送方向A1において実際の画像に対して縦倍率が小さく形成されてしまう。従って、CPU301は、ROM303に記憶されているテーブルを参照してバックテンションが122.4[gf]の場合の縦倍率を求める。また、CPU301は、縦倍率100.00[%]から、バックテンションが122.4[gf]の場合の縦倍率を減算して縦倍率の補正量を求め、求めた縦倍率の補正量をワークRAM305に格納する。
<記録処理>
本発明の実施の形態に係る記録処理について、図7を参照しながら、詳細に説明する。
図7に示す記録処理は、複数の記録領域としてのページ毎に記録を行う処理であり、操作パネル306に対する記録処理を開始する操作を検出した信号が操作パネル306からCPU301に入力されたタイミングで開始される。
まず、CPU301は、記録動作を開始する(S11)。この際に、CPU301は、インクの吐出タイミングを制御する制御信号を記録ヘッド制御回路307に出力して、記録媒体101に記録される画像の縦倍率を、ワークRAM305に格納されている記録前処理において求めた補正量で補正する。このように、CPU301は、記録処理を開始した際に、記録前処理で求めた補正量に応じて、記録ヘッド105のインクの吐出タイミングを変更する制御を行うことにより、高精度な画像形成を行うことができる。
次に、CPU301は、記録動作中に、回転速度検出部201から入力されるパルス信号のパルス数と、ギア404とコードホイール406とのギア比と、に基づいて、記録媒体保持部116の回転速度を算出する(S12)。また、CPU301は、記録動作中に、エンコーダセンサ118から入力されるパルス信号のパルス数に基づいて、記録媒体保持部116から送出される記録媒体101の送出速度を算出する。
次に、CPU301は、回転速度検出部201で検出した回転速度と、エンコーダセンサ118で検出した記録媒体101の送出速度と、を用いて記録媒体101の径を算出する(S13)。
具体的には、記録媒体101は、搬送モータ109を1[pulse]駆動させた場合に、49.87[μm]の距離を送出され、搬送モータ109を6018[PPS]で駆動させた際に300[mm/sec]の送出速度で搬送方向A1に送出される。CPU301は、1周1027スリット有るコードホイール406のスリットを、コードホイールセンサ407によって500[PPS]検出した場合に、回転速度として29.21[rpm]を求める。従って、CPU301は、回転速度29.21[rpm]と送出速度300[mm/sec]とから、記録媒体101の径として196.15[mm]を算出する。
次に、CPU301は、駆動伝達部408のトルクリミッタの負荷を記録媒体101の半径で除算して記録媒体101に付与されるバックテンションを算出する(S14)。
具体的には、CPU301は、駆動伝達部408のトルクリミッタの負荷が200[gf・cm]及び記録媒体101の径が196.15[mm]である場合に、記録媒体101に付与されるバックテンションとして20.4[gf]を算出する。
次に、CPU301は、ROM303に記憶しているテーブルにおいて、算出したバックテンションに対応付けられている縦倍率を算出する(S15)。
次に、CPU301は、ステップS11で記録動作を開始した際に補正した縦倍率に対して、ステップS15で算出した縦倍率が所定量以上ずれているか否かを判定する(S16)。所定量は、ここでは0.05[%]を例示する。
CPU301は、ステップS11で補正した縦倍率に対する、ステップS15で算出した縦倍率のずれ量が所定量以上の場合に(S16:Yes)、記録中の記録領域としてのページの記録が完了しているか否かを判定する(S17)。ここで、記録媒体に記録される画像の形成精度は上記の所定量を小さくするほど向上する一方、生産性は上記の所定量を大きくするほど向上する。
CPU301は、記録中のページの記録が完了していない場合に(S17:No)、ステップS17の処理を繰り返す。
一方、CPU301は、記録中のページの記録が完了している場合に(S17:Yes)、ステップS15で算出した縦倍率を補正量として設定する(S18)。
記録中のページの記録が完了する前に縦倍率の補正量を設定して記録ヘッド105のインクの吐出タイミングを変更すると、同一ページ内で部分的に画像が伸び縮みし、所望の画像を得られなくなってしまう。従って、記録中のページの記録が完了してから記録ヘッド105のインクの吐出タイミングを変更することにより、高精度な画像形成を行うことができる。
次に、CPU301は、記録動作を再開する(S19)。この際に、CPU301は、ステップS18で設定した縦倍率の補正量に基づいて記録ヘッド制御回路307に制御信号を出力して、記録ヘッド105のインクの吐出タイミングを変更する。そして、CPU301は、記録処理を終了する。
一方、CPU301は、ステップS11で補正した縦倍率に対する、ステップS15で算出した縦倍率のずれ量が所定量未満である場合に(S16:No)、記録を継続するか否かを判定する(S20)。
CPU301は、記録を継続する場合に(S20:Yes)、ステップS12の処理に戻る。
一方、CPU301は、記録を継続しない場合に(S20:No)、記録処理を終了する。
ここで、ステップS16において縦倍率のずれ量が所定量以上の場合にインクの吐出タイミングを変更する理由は、記録媒体101の径は連続して記録中に変化し、これに伴ってバックテンションも変化してしまうためである。この際に、記録前処理で設定した縦倍率の補正量に基づいて記録ヘッド105のインクの吐出タイミングを制御し続ける場合には、記録媒体101の径が変化するにつれて記録される画像のサイズも変化してしまう。そのため、連続記録によって記録媒体101の径が小さくなった際に、縦倍率の補正量を変更する必要がある。
図7に示す記録処理において、記録装置100は、連続して記録中に縦倍率の補正量を変更することにより、高精度な画像形成を行うことができる。また、縦倍率のずれ量が所定量以上の場合にインクの吐出タイミングを変更することにより、縦倍率のずれ量に関わりなく吐出タイミングを変更する場合に比べて、インクの吐出タイミングを変更するための処理に伴う負荷を軽減することができる。
このように、本実施の形態では、記録媒体101の回転速度と送出速度とに基づいて求めた記録媒体保持部116に保持される記録媒体101の径に応じて、記録媒体101に対するインクの吐出タイミングを変更する。これにより、ロール状に巻回された記録媒体101を送出する際における記録媒体101に付与されるテンションの変動による影響を簡易な構成で調整することができる。
また、本実施の形態によれば、記録媒体に記録される画像の縦倍率を調整することにより、高精度な画像形成を行うことができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記実施の形態において、記録前処理でもバックテンションより求めた縦倍率の補正量が所定量以上の場合に、インクの吐出タイミングを変更するようにしてもよい。この場合には、インクの吐出タイミングを変更するための処理に伴う負荷を軽減することができる。
また、上記実施の形態において、記録処理中に所定の周期毎に記録媒体101の径を算出し、径を算出する毎に縦倍率の補正量を求めてインクの吐出タイミングを都度変更してもよい。
100 記録装置
101 記録媒体
102 搬送部
103 幅規制部
104 記録媒体供給部
105 記録ヘッド
105C 記録ヘッド(C)
105K 記録ヘッド(K)
105M 記録ヘッド(M)
105Y 記録ヘッド(Y)
106 搬送ローラ
107 ピンチローラ
108 吸引ファン
109 搬送モータ
110 発光部
111 受光部
112 プラテン
113 コードホイール
114 基準壁
115 駆動伝達ベルト
116 記録媒体保持部
117 検出センサ
118 エンコーダセンサ
200 検出部
201 回転速度検出部
202 基準側支持部
203 非基準側支持部
301 CPU
302 インターフェース
303 ROM
304 イメージメモリ
305 ワークRAM
306 操作パネル
307 記録ヘッド制御回路
308 出力ポート
309 モータ駆動部
310 ヘッドアップダウンモータ
312 キャッピングモータ
313 ポンプモータ
401 ロールモータ
402 プーリ
403 ベルト
404 ギア
405 トルクリミッタ
406 コードホイール
407 コードホイールセンサ
408 駆動伝達部

Claims (8)

  1. 記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録装置であって、
    ロール状に巻回された記録媒体を保持すると共に、保持した記録媒体を送出する際に記録媒体と一体に回転する保持手段と、
    記録媒体が前記保持手段より送出される際の前記保持手段の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記保持手段より送出される記録媒体の送出速度を検出する送出速度検出手段と、
    前記回転速度と前記送出速度とに基づいて求めた前記保持手段に保持される記録媒体の径に応じて、記録媒体に対するインクの吐出タイミングを変更する制御手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    記録媒体に記録する画像の補正量を前記径より求めると共に、前記補正量が所定量以上の場合に前記補正量に応じて前記吐出タイミングを変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記保持手段より送出される記録媒体に付与されるバックテンションを前記径より求めると共に、前記バックテンションに応じて前記吐出タイミングを変更する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、
    記録媒体に対する画像の記録中に変化する前記径に応じて前記吐出タイミングを変更する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、
    複数の記録領域を有する記録媒体の記録中の前記記録領域に対する記録が完了した際に、前記吐出タイミングを変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記保持手段に記録媒体をセットするセットシーケンスの実行中に前記回転速度検出手段により検出した前記回転速度と前記送出速度検出手段により検出した前記送出速度とに基づいて前記径を求める、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記吐出タイミングを変更することにより、記録媒体に記録される画像の記録媒体の搬送方向における倍率を調整する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録装置における記録方法であって、
    ロール状に巻回された記録媒体を保持する保持手段より記録媒体が繰り出される際に、記録媒体と一体に回転する前記保持手段の回転速度を検出するステップと、
    前記保持手段より送出される記録媒体の送出速度を検出するステップと、
    前記回転速度と前記送出速度とに基づいて求めた前記保持手段に保持される記録媒体の径に応じて、記録媒体に対するインクの吐出タイミングを変更するステップと、
    を有することを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112248647A (zh) * 2020-10-20 2021-01-22 北京方正印捷数码技术有限公司 打印控制装置、***、打印机及方法

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