JP2020082599A - 液体吐出ユニット及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドの液体吐出口を乾燥させず、画像品質及び生産性を向上できる液体吐出ユニットを提供する。【解決手段】本発明の液体吐出ユニットは、液体を吐出する複数のノズルを有する第1液体吐出ヘッド及び第2液体吐出ヘッドと、第1液体吐出ヘッド及び第2液体吐出ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジを主走査方向に往復移動させる移動機構とを備え、第1液体吐出ヘッドは記録媒体に第1液体を吐出し、第2液体吐出ヘッドは第1液体の後から液体を吐出する構成である。その上で、本発明の液体吐出ユニットは、キャリッジ内に、第1液体吐出ヘッドを挟んで、主走査方向の両側に配置された第1加熱手段及び第2加熱手段を備え、第1加熱手段及び第2加熱手段の内、キャリッジが移動する際に第1液体吐出ヘッドの主走査方向の下流に位置する方が、記録媒体に吐出された第1液体を加熱する。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出ユニット及び液体吐出装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などの画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)を記録ヘッドとして用いる液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置など)が知られている。
インクジェット記録装置では、複数の色のインクを吐出できるように、複数のヘッド及び供給経路を持つ構成が一般的である。この方式では色を重ね合わせることで様々な色を作りこみ、フルカラーの画像が印刷可能である。
水性インクを用いるインクジェット記録装置により、例えばTシャツなどの生地に文字や画像を印刷することが知られている。ダーク色の生地に印刷する際には、カラーインクの発色性を良くするため、白インクが印刷された後にカラーインクが印刷される。
しかし、従来の印刷形態では、先に印刷される白インクが乾燥していないと、次に印刷されるカラーインクが滲んでしまうため、一定の乾燥時間を設ける必要があった。
これに対し、例えば特許文献1には、記録ヘッドを搭載したキャリッジ内に、インクを乾燥させる乾燥手段を設ける構成が開示されている。
しかし、特許文献1のインクジェット記録装置は、キャリッジが主走査方向の双方向に移動する場合、乾燥手段が記録ヘッドの移動方向上流に位置することになる。そのため、白インクで印刷を行った後に、その白インクが乾燥する前にカラーインクを重ねて印刷することになり、画像に滲みが生じるおそれがある。また、乾燥手段が、記録ヘッドのインク吐出口(及びインク)を乾燥させるため、吐出不良になるおそれもある。
そこで本発明の目的は、記録媒体に第1液体(例えば、白インク)を吐出した後に、更に液体(例えば、カラーインク)を吐出する構成において、液体吐出ヘッドの液体吐出口を乾燥させず、画像品質及び生産性を向上できる液体吐出ユニットを提供することである。
上記課題は、液体を吐出する複数のノズルを有する第1液体吐出ヘッド及び第2液体吐出ヘッドと、前記第1液体吐出ヘッド及び前記第2液体吐出ヘッドを搭載したキャリッジと、前記キャリッジを主走査方向に往復移動させる移動機構とを備え、前記第1液体吐出ヘッドは記録媒体に第1液体を吐出し、前記第2液体吐出ヘッドは前記第1液体の後から液体を吐出する液体吐出ユニットであって、前記キャリッジに、前記第1液体吐出ヘッドを挟んで、前記主走査方向の両側に配置された第1加熱手段及び第2加熱手段を備え、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の内、前記キャリッジが移動する際に前記第1液体吐出ヘッドの前記主走査方向の下流に位置する方が、前記記録媒体に吐出された前記第1液体を加熱することを特徴とする液体吐出ユニットによって解決される。
本発明の液体吐出ユニットは、キャリッジが移動する際に、第1液体吐出ヘッドの主走査方向の下流に位置する加熱手段が、記録媒体に吐出された第1液体を加熱する。したがって、液体吐出口は加熱手段により乾燥されず、また、画像品質及び生産性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る液体吐出装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキャリッジ走査機構部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャリッジを、そのインク吐出面からみた模式下面図である。 液体吐出装置に内蔵された制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るキャリッジを、そのインク吐出面からみた模式下面図である。
図1は本発明の一実施形態に係る液体吐出装置の全体構成を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態に係るキャリッジ走査機構部を示す斜視図である。
図1に示すように、この液体吐出装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1と、装置本体1を支持する支持台2とを備える。装置本体1の内部には、両側板にガイド部材であるガイドロッド3及びガイドステー4が掛け渡され、これらのガイドロッド3及びガイドステー4にキャリッジ5が矢印A方向(主走査方向)に移動可能に支持されている。キャリッジ5には、記録ヘッドが搭載されている。
キャリッジ5を移動走査する主走査機構部10は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ11と、駆動モータ11によって回転駆動される駆動プーリ12と、主走査方向の他方側に配置された従動プーリ13と、駆動プーリ12と従動プーリ13の間に掛け回された牽引部材であるタイミングベルト14とを備える。なお、従動プーリ13には、テンションスプリングによって外方(駆動プーリ12に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。
このキャリッジ5における主走査領域のうち、記録領域では、記録媒体30が吸引搬送部によってキャリッジ5の主走査方向と直交する矢印B方向(副走査方向、搬送方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッドの維持回復を行う維持回復装置8が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外、又は上記主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ9が装置本体1に対して着脱自在に装着される。また、給紙手段21には、ロール紙(以下「記録媒体30」という。)がセットされているが、幅方向のサイズが異なるロール紙もセット可能である。
このように構成された液体吐出装置において、画像形成は次のように行われる。まず、給紙手段21から搬送された記録媒体30は、装置本体1の後方から前方に向けて、搬送手段により記録領域へ搬送される。次に、キャリッジ5を主走査方向に移動し、吸引搬送部にて記録媒体30をプラテン7に間欠的に送りながら、記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることにより、記録媒体30上に所要の画像が形成される。そして、画像形成後の記録媒体30は、所定の長さにカットされ、装置本体1の正面側に配置された排紙トレイへ排出される。
ここでは記録媒体30がカットされ、排紙される構成について説明したが、カットせず画像形成後の記録媒体を排紙部で巻き取る構成とすることもできる。
図3は、本発明の第1実施形態に係るキャリッジを、そのインク吐出面からみた模式下面図である。このキャリッジを備えるインクジェット記録装置は、水性インクを用いて、例えばTシャツ、布帛などの記録媒体に直接印刷するものである。ただし、インク及び印刷対象は、それらに限定しない。
図3に示すように、キャリッジ5には、ホワイト(W)のインク滴を吐出する第1記録ヘッド15a、15bと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する第2記録ヘッド16k、16y、16m、16cとが搭載されている。第1、第2記録ヘッド15、16は、液滴を吐出する複数のノズルを備え、また、インクを供給するヘッドタンクを一体的に備える。
キャリッジ5には、主走査方向に移動させるための移動機構が設けられ、矢印A方向(主走査方向)へ往復移動できる。また、Tシャツといった記録媒体30は、インクジェット記録装置のテーブル上にセットされ、テーブルを搬送する搬送部によって矢印B方向(副走査方向、搬送方向)に送られる。
したがって、図3に示すように、第1記録ヘッド15a、15bは、第2記録ヘッド16k、16y、16m、16cよりも記録媒体30の搬送方向上流側に位置している。
なお、第1記録ヘッド15a、15bは、第1液体である白インクを吐出する第1液体吐出ヘッドの一例であり、第2記録ヘッド16k、16y、16m、16cは、第2液体である各色のインクを吐出する第2液体吐出ヘッドの一例である。ただし、第1液体は白インクに限定されず、他の色とすることもできる。また、第2記録ヘッド16の各々は、吐出するインクの色、及びその並び順について、特に限定されない。
また、キャリッジ5内には、第1記録ヘッド15a、15bを挟んで、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)の両側に、第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18が搭載されている。これら第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18は、熱風を放出する熱風放出手段である。例えば、電熱線などの発熱体と送風ファンを備え、温風又は熱風を記録媒体30に吹き付ける構成である。
図4は、液体吐出装置に内蔵された制御部の構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御部は、演算処理部35と、テーブル制御部40と、キャリッジ制御部41と、ヘッド制御部42と乾燥手段制御部43とを備える。
演算処理部35は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを包含するコンピュータであり、インクジェット記録装置の動作を中央制御する。具体的に演算処理部35は、ROMなどに記憶されたプログラムコードをRAMの作業領域に展開して順次実行することで、各種制御部に制御信号を出力する。
テーブル制御部40は記録媒体30を送るテーブル(の搬送部)の動作を制御し、キャリッジ制御部41はキャリッジ5を移動させる移動機構の動作を制御する。また、ヘッド制御部42は、各記録ヘッドの駆動を制御し、各々のヘッド(ノズル)から液体を吐出させる。そして乾燥手段制御部43は、各乾燥手段の作動を制御し、熱風を放出させる。
なお、これら演算処理部35と、各種制御部(テーブル制御部40、キャリッジ制御部41、ヘッド制御部42及び乾燥手段制御部43)は、液体吐出装置の一連の動作を制御する制御部の一例である。
インクジェット記録装置は、印刷方式として、双方向印刷と片方向印刷とを選択して実施できる。双方向印刷は、キャリッジ5の往路と復路の両方で、インク吐出を行う印刷である。一方、片方向印刷は、キャリッジ5が図中右から左に移動する際に、インク吐出を行う印刷である。
双方向印刷は、片方向印刷よりも生産性が向上するが、印刷品質が粗く、形成される画像濃度が薄くなる傾向にある。双方向印刷、片方向印刷ともに、ユーザが選択可能である。
インクジェット記録装置による、従来の画像形成の一例として、黒色のTシャツに画像形成する手順を説明する。まず、Tシャツが搬送方向(矢印B方向)に搬送されると、それと同期してキャリッジ5が主走査方向(矢印A方向)に移動開始する。その移動中に、第1記録ヘッド15a、15bの各々が白インク吐出し、所定のパス数により画像を形成する。それとほぼ同時に、第2記録ヘッド16k、16y、16m、16cが、Tシャツ上に吐出された白インクの後に各色のインク滴を吐出し、画像が形成される。
この方式による白色、カラー色の同時印刷は公知の技術であり、ダーク色の生地のTシャツであっても、カラーインクの発色性を良くすることができる。
しかし、この方式では、白インクが乾燥していないと、その上に印刷されたカラーインクが滲んでしまい、異常画像となる。そのため、白インクの印刷後、その白インクが乾燥するまで所定の乾燥時間を設ける必要があり、生産性が悪いという問題があった。
そこで本実施形態では、図3に示すように、キャリッジ5内に、第1記録ヘッド15a、15bを挟んで、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)の両側に配置された第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18が、記録媒体30に吐出された白インクを加熱(乾燥)する。
また、これら第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18の熱風が、第1記録ヘッド15a、15bから吐出されたインク滴や、ヘッドノズル面に悪影響を及ぼすのを防ぐために、キャリッジ5内に、遮蔽部材21aを設ける。この遮蔽部材21aは、第1記録ヘッド15及び第2記録ヘッド16を、第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18の熱風などから保護する壁状の部材として構成されている。また、加熱防止のため、一般的な繊維系断熱材(グラスウール)からなる断熱材シートを貼付している。
続いて、本実施形態のインクジェット記録装置が黒色のTシャツに画像形成する手順を詳細に説明する。
片方向印刷の場合、画像形成が開始されると、第1記録ヘッド15は、15a、15bの順で白インクをTシャツに吐出し、画像を形成する。次いで、第1記録ヘッド15bの主走査方向(矢印A方向)下流に位置する第1乾燥手段17が熱風を吹き出し、吐出された白インクを加熱する。そして、第2記録ヘッド16が、16k、16y、16m、16cの順で各カラーインクを加熱された白インクの後に吐出し、画像を形成する。
一方、双方向印刷の場合、第1記録ヘッド15a、15bは、キャリッジ5が往路と復路を往復する際に、インクを吐出する。往路(第1記録ヘッド15が、15a、15bの順で白インクを吐出)の際に、第1記録ヘッド15bの主走査方向下流に位置する第1乾燥手段17が熱風を吹き出し、吐出された白インクを加熱する。
また、復路(第1記録ヘッド15が、15b、15aの順で白インクを吐出)の際に、第1記録ヘッド15aの主走査方向下流に位置する第2乾燥手段18が熱風を吹き出し、吐出された白インクを加熱する。
そして、第2記録ヘッド16も同様に、キャリッジ5が往路と復路を往復する際に、加熱された白インクの後にカラーインクを吐出し、画像を形成する。
このように、本実施形態では、キャリッジ5が移動する際に、第1記録ヘッド15a、15bの主走査方向の下流に位置する第1乾燥手段17、又は第2乾燥手段18が、Tシャツ(記録媒体30)に吐出された白インクを加熱(乾燥)する。したがって、第2記録ヘッド16の吐出したカラーインクが滲まず、画像品質及び生産性を向上できる。なお、白インクの乾燥状態は最低限、カラーインクが滲まない程度でよい。
また、第1、第2乾燥手段17、18は、第1記録ヘッド15a、15bの移動方向下流に位置する方が熱風を吹き出す。したがって、熱風がヘッドノズル面(インク吐出面)に至らず、その面を乾燥させない。さらに本実施形態は、第1記録ヘッド15a、15bのヘッドノズル面を保護する遮蔽部材21aを備えるため、乾燥をより一層防止できる。
(変形例)
上記実施形態の変形として、キャリッジ5が移動する際に、第1乾燥手段17及び第2乾燥手段18の両方を稼働させ、記録媒体30に吐出された白インクを加熱してもよい。吐出された白インクをより早く乾燥でき、有利である。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るキャリッジを、そのインク吐出面からみた模式下面図である。図5において、図3と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図5に示すように、キャリッジ5内に、第2記録ヘッド16k、16y、16m、16cを挟んで、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)の両側に配置された第3乾燥手段19及び第4乾燥手段20を更に備える。この第3、第4乾燥手段19、20は、先の第1、第2乾燥手段17、18と同様に、熱風を放出する熱風放出手段である。
また、これら第3、第4乾燥手段19、20の熱風が、第1、第2記録ヘッド15、16から吐出されたインク滴や、ヘッドノズル面に悪影響を及ぼすのを防ぐために、キャリッジ5内に、遮蔽部材21bを設ける。この遮蔽部材21bは、第2記録ヘッド16と第3、第4乾燥手段19、20とを仕切る壁状の部材として構成されている。また、加熱防止のため、一般的な繊維系断熱材(グラスウール)からなる断熱材シートを貼付している。
続いて、第2実施形態のインクジェット記録装置が黒色のTシャツに画像形成する手順を説明する。
画像形成の手順は、上記の第1実施形態(変形例も含む)のように、第1記録ヘッド15a、15bが吐出した白インクを第1乾燥手段17及び/又は第2乾燥手段18が加熱するところまでは同じである。
片方向印刷の場合、第2記録ヘッド16は、16k、16y、16m、16cの順で各カラーインクを乾燥された白インクの後に吐出し、画像を形成する。次いで、第2記録ヘッド16cの主走査方向(矢印A方向)下流に位置する第3乾燥手段19が熱風を吹き出し、吐出されたカラーインクを加熱する。
一方、双方向印刷の場合、第2記録ヘッド16は、キャリッジ5が往路と復路を往復する際に、インクを吐出する。往路(第2記録ヘッド16が、16k、16y、16m、16cの順でカラーインクを吐出)の際に、第2記録ヘッド16cの主走査方向(矢印A方向)下流に位置する第3乾燥手段19が熱風を吹き出し、吐出されたカラーインクを加熱する。
また、復路(第2記録ヘッド16が、16c、16m、16y、16kの順でカラーインクを吐出)の際に、第2記録ヘッド16kの主走査方向下流に位置する第4乾燥手段20が熱風を吹き出し、吐出されたカラーインクを加熱する。
このように、本実施形態では、第1乾燥手段17、又は第2乾燥手段18に加え、第2記録ヘッド16の主走査方向の下流に位置する第3乾燥手段19、又は第4乾燥手段20が、Tシャツ(記録媒体30)に吐出されたカラーインクを加熱する。したがって、第2記録ヘッド16の吐出したカラーインクを早く乾燥し、画像形成の生産性を一層向上できる。
(変形例)
上記実施形態の変形として、キャリッジ5が移動する際に、第3乾燥手段19及び第4乾燥手段20の両方を稼働させてもよい。この場合、第2記録ヘッド16kの主走査方向上流に位置する第4乾燥手段20は、第1記録ヘッド15が吐出した白インクを加熱できる。したがって、白インクを確実に乾燥できるので、画像品質及び生産性を一層向上できる。
また、第2乾燥手段18、第3乾燥手段19のどちらか一方を搭載するという構成としてもよい。
上記第1、第2実施形態(変形例を含む)において、第1〜4乾燥手段17〜20は、熱風を放出する熱風放出手段であると説明した。しかし、それに限定されない。他にも、熱線を照射する熱線放射手段、又はマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段を用いることもできる。これらは、吐出した液体(インク)を加熱する加熱手段の一例である。
また、上記第1、第2実施形態(変形例を含む)において、キャリッジ5内に、遮蔽部材21a及び/又は遮蔽部材21bを設けることを説明した。これら遮蔽部材21a、21bに代えて、ヘッドノズル面を保護する壁状部材や断熱部材を設けてもよい。
続いて、本願において用いられる用語について、明確な定義を示す。
「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出する装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体吐出装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
「液体吐出装置」としては、例えば、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置や、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形などの有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターンなどを形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材などの建材、衣料用のテキスタイルなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒などの溶媒、染料や顔料などの着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤などの機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウムなどの生体適合材料、天然色素などの可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液などの用途で用いることができる。
また、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料が溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などもある。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能装置である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子又は薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどが用いられる。
本明細書において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明した。この実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して使用できる。例えば、複数の実施形態をそれぞれ組み合わせてもよい。
1 装置本体
2 支持台
3 ガイドロッド
4 ガイドステー
5 キャリッジ
7 プラテン
8 維持回復装置
9 メインカートリッジ
10 主走査機構部
11 駆動モータ
12 駆動プーリ
13 従動プーリ
14 タイミングベルト
15a、15b 第1記録ヘッド
16k、16y、16m、16c 第2記録ヘッド
17 第1乾燥手段
18 第2乾燥手段
19 第3乾燥手段
20 第4乾燥手段
21 給紙手段
21a、21b 遮蔽部材
30 記録媒体
35 演算処理部
40 テーブル制御部
41 キャリッジ制御部
42 ヘッド制御部
43 乾燥手段制御部
特開2017−190430号公報

Claims (9)

  1. 液体を吐出する複数のノズルを有する第1液体吐出ヘッド及び第2液体吐出ヘッドと、
    前記第1液体吐出ヘッド及び前記第2液体吐出ヘッドを搭載したキャリッジと、
    前記キャリッジを主走査方向に往復移動させる移動機構とを備え、
    前記第1液体吐出ヘッドは記録媒体に第1液体を吐出し、前記第2液体吐出ヘッドは前記第1液体の後から液体を吐出する液体吐出ユニットであって、
    前記キャリッジに、前記第1液体吐出ヘッドを挟んで、前記主走査方向の両側に配置された第1加熱手段及び第2加熱手段を備え、
    前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の内、前記キャリッジが移動する際に前記第1液体吐出ヘッドの前記主走査方向の下流に位置する方が、前記記録媒体に吐出された前記第1液体を加熱することを特徴とする液体吐出ユニット。
  2. 前記キャリッジが移動する際に、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方が、前記記録媒体に吐出された前記第1液体を加熱することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ユニット。
  3. 前記キャリッジ内に、前記第2液体吐出ヘッドを挟んで、前記主走査方向の両側に配置された第3加熱手段及び第4加熱手段を更に備え、
    前記キャリッジが移動する際に、前記第3加熱手段及び前記第4加熱手段は、前記記録媒体に吐出された前記第1液体及び前記第2液体吐出ヘッドが吐出した液体を加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ユニット。
  4. 前記加熱手段は、熱風を放出する熱風放出手段、熱線を照射する熱線放射手段、マイクロ波を照射するマイクロ波照射手段のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  5. 前記第1液体吐出ヘッド及び/又は前記第2液体吐出ヘッドのヘッドノズル面を保護する遮蔽部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  6. 前記第1液体吐出ヘッド及び/又は前記第2液体吐出ヘッドのヘッドノズル面を保護する壁状部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  7. 前記第1液体吐出ヘッド及び/又は前記第2液体吐出ヘッドのヘッドノズル面を保護する断熱部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  8. 前記第1液体吐出ヘッドは、前記第2液体吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向上流側に位置していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液体吐出ユニットを備える液体吐出装置。
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