JP2020081658A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る遊技機(10)は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リール(62)と、 遊技者の操作により前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ(40)と、前記複数の回転リール(62)の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(40)が操作されたことに基づいて、複数の特別役、複数の特定役を含む役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段(210)と、前記役抽選により前記特別役に当選し、当該特別役が入賞しなかったときに当該特別役の当選情報を持ち越している内部中状態に移行させ、当該特別役が入賞したときに特別状態に移行させる遊技状態制御手段(250)と、前記役抽選手段(210)による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチ(50)の操作とに基づいて、前記複数の回転リール(62)の回転を停止させるリール制御手段(220)と、を備え、前記内部中状態は、前記複数の特別遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられ、前記特定役は、前記ストップスイッチ(50)が予め定められた操作態様で操作された場合に入賞する役であり、前記内部中状態における前記役抽選では、前記複数の特定役と他の役とが重複して当選する複数の重複当選態様が含まれるように役抽選を行い、前記複数の重複当選態様は、予め定められた複数のグループに属するように区分けされ、前記内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は、前記複数の全ての内部中状態で同じ確率に設定されるとともに、前記複数の内部中状態のうち同じ内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は異なる確率に設定されており、前記複数のグループは、前記内部中状態の数以上設けられ、前記リール制御手段(220)は、各前記内部中状態では、当該内部中状態毎に予め定められた少なくとも1つの前記グループに属する重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチ(50)の操作態様にかかわらず当該重複当選態様に含まれる前記特定役が入賞可能とし、他の重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチ(50)の操作態様によって前記重複当選態様に含まれる役のうち入賞する役が変動するように制御され、各内部中状態で前記ストップスイッチ(50)の操作態様にかかわらず前記特定役が入賞可能となる前記重複当選態様を有する前記グループが異なるように設定されていることを特徴とする。
「グループ」は、実施の形態における「AT役グループ」を含むが、これに限定されない。
「重複当選態様」は、実施の形態における「入賞_LC_A_1」〜「入賞_RC_B_6」を含むが、これに限定されない。
これにより、役抽選の抽選確率を異ならせることなく、リール制御により内部中状態毎に入賞する役を異ならせることで、遊技者に付与される遊技価値の数を変動させることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御により内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
「重複当選態様」は、実施の形態における「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_6」を含むが、これに限定されない。
これにより、役抽選の抽選確率を異ならせることなく、リール制御により内部中状態毎に入賞する役を異ならせることで、遊技者に付与される遊技価値の数を変動させることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御により内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
「有利区間」は、アシストタイム状態やアシストリプレイタイム状態などを含む状態であるが、これに限定されない。
「重複当選態様」は、実施の形態における「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_6」を含むが、これに限定されない。
「有利役」は、実施の形態における「チャンスリプレイ高」を含むが、これに限定されない。
「不利役」は、実施の形態における「チャンスリプレイ低」を含むが、これに限定されない。
これにより、有利区間に関し有利に働く有利役が入賞する確率を内部中状態毎に変えることで、有利区間に関し有利な内部中状態と不利な内部中状態とを作り出すことができ、内部中状態によって遊技者に付与される遊技価値の数を変動させることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御により内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
そして、内部中状態毎に入賞する役が異なることにより、遊技者に払い出される遊技用価値の数が異なることから、内部中状態の数の分の遊技用価値の払い出しに関する複数の段階を設けることが可能となる。
また、同様に、内部中状態毎に入賞する有利役が異なることとなるため、遊技店の管理者が、予め望みの内部中状態へ移行しておくことで、その内部中状態から特別状態へ移行することなく遊技者に遊技させることが可能となり、遊技の有利度を管理させることが可能となる。
これにより、内部中状態から特別状態へ移行したくない遊技者の場合は、自らの意思により、移行を回避することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、このようにすることで、遊技者が滞在中の内部中状態の継続を望む場合は、特別役の入賞を外すことで内部中状態を継続させることが可能となる。
これにより、内部中状態から特別状態に移行することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、特別状態の終了後、再度、内部中状態へ移行する機会を与えることで、前回とは異なる内部中状態へ移行する可能性を担保し、内部中状態が頻繁に切り替わっていき、移行する内部中状態によって遊技者の有利度が変わるという変化に富んだ遊技性を生むことが可能となる。
これにより、全ての遊技の進行に関する情報をクリアしたい場合と、内部中状態に関する情報はクリアしたくない場合と、の両方に対応することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、払出枚数表示器88は、後述する「有利区間」において、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)を報知するようにしている。
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、押し順報知の状態が「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRと、を有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて2枚又は3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
このホッパーユニット24には、メダルセレクタ17から流下した正規のメダルを貯留するメダルタンク(図示せず)と、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
具体的には、遊技状態が、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態の場合は3枚であり、ボーナス遊技状態の場合は2枚である。
なお、遊技状態を問わず同一、例えば3枚、とするようにしても良い。
なお、有効ライン86として、1ラインを示したが、これに限定されず、2〜5ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
また、遊技状態(図12参照)や投入枚数を問わず1ラインとしたが、これに限定されず、遊技状態や投入枚数で有効ラインの数を変えるようにしても良い。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。
前記前扉14と前記筐体12には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示し、演出内容を表示可能な液晶表示装置である。
なお、表示装置84を用いて行われる種々の演出を液晶表示装置以外の表示装置、例えば、ドット表示器や、演出用の回転リールや、ランプなどを用いて行うようにしても良い。
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、主制御装置の一例であり遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御基板200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、有利区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(2枚又は3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組み合わせが揃うと、当該図柄61の組み合わせに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組み合わせが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
設定値の段階が1段階である場合は、遊技機の型式試験の際に、設定値毎の試験をする必要がなくなり、型式試験の負担軽減となる。
なお、設定値の段階は、1段階に限定されず、2段階以上であっても良い。
また、設定値は1段階であるが、後述するように、ボーナス内部中状態を疑似的な設定値として扱うことも可能である。
ここで、「遊技の進行に関する情報」は、後述する遊技状態(ボーナス内部中状態に関する情報も含む)や、役抽選の結果、貯留されたクレジット枚数、後述する有利区間のAT状態に関する情報などの全てを含み、「ボーナス内部中状態に関する情報以外」の第2クリアによりクリアされる情報には、後述する有利区間のAT状態に関する情報などを含むが、後述する遊技状態(ボーナス内部中状態に関する情報)は含まない。
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
同様に、重複当選態様「CBB2」に当選した場合は、ボーナス内部中状態「CBB2F」、ボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能であり、重複当選態様「CBB3」に当選した場合は、ボーナス内部中状態「CBB3F」、ボーナス遊技状態「CBB3」に移行可能であり、重複当選態様「CBB4」に当選した場合は、ボーナス内部中状態「CBB4F」、ボーナス遊技状態「CBB4」に移行可能であり、重複当選態様「CBB5」に当選した場合は、ボーナス内部中状態「CBB5F」、ボーナス遊技状態「CBB5」に移行可能であり、重複当選態様「CBB6」に当選した場合は、ボーナス内部中状態「CBB6F」、ボーナス遊技状態「CBB6」に移行可能である。
また、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_6」は、6個に限定されず、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_12」まで設けるように、ボーナス内部中状態の数以上、例えば、6の整数倍の数を設けるようにしても良い。
なお、かかる再遊技役の数は、ボーナス内部中状態の数の整数倍に限定されない。
また、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_6」は、6個に限定されず、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_12」まで設けるように、ボーナス内部中状態の数以上、例えば、6の整数倍の数を設けるようにしても良い。
なお、かかる小役の数は、ボーナス内部中状態の数の整数倍に限定されない。
また、後述するが、「AT役グループ1」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB1F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
また、後述するが、「AT役グループ2」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB2F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
また、後述するが、「AT役グループ3」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB3F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
また、後述するが、「AT役グループ4」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB4F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
また、後述するが、「AT役グループ5」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB5F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
また、後述するが、「AT役グループ6」は、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB6F」の場合に、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)にかかわらず「入賞_15枚」が入賞するように設定されている。
そして、後述するが、ボーナス内部中状態毎にストップスイッチ50の操作態様にかかわらず入賞_15枚が入賞可能となる重複当選態様を有するAT役グループが異なるように設定されている。
なお、AT役グループの数は、ボーナス内部中状態の数と同数の6個に限定されず、ボーナス内部中状態の数以上であれば良い。
「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_6」のみを備えた場合は、ストップスイッチ50の操作態様を問わず、15枚が払い出されるため、ボーナス内部中状態の純増を変更することに力点を置いた遊技機10となり、「入賞_LC_A1」〜「入賞_RC_B_6」のみを備えた場合は、CBBFの種類により15枚が払い出されるストップスイッチ50の操作態様が変動するため、ボーナス内部中状態のベースを変更することに力点を置いた遊技機10となる。
また、重複当選態様として、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_6」を備え、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_6」と「入賞_LC_A_1」〜「入賞_RC_B_6」とを備えないようにしても良い。
ノーマル遊技状態(NOM)では、「ハズレ」の当選確率が「0/65536」、すなわち、役抽選の対象とはならないように設定されている。
また、ボーナス内部中状態「CBB1F」〜「CBB6F」では、「4/65536」に設定されている。かかるボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」以外の役に当選していない場合に、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されて入賞することでボーナス遊技状態「CBB1」〜「CBB6」に移行可能に設定されている。
なお、かかる遊技性を担保するため、現在の遊技状態がどのボーナス内部中状態であるかを遊技者に報知することも可能であるし、図柄を揃えられる遊技であることを報知することも可能である。
そのため、図9を用いて後述するが、ボーナス内部中状態「CBB6F」の場合、最も当選確率の高い「再遊技_チャンス高低_6」が当選した際に、「チャンスリプレイ高」が入賞するように設定されているため、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB6F」の場合ではAT移行抽選の機会が最も多くなり、「CBB1F」などの他のボーナス内部中状態の場合に比べ、有利になっている。
例えば、「再遊技_チャンス高低_1」の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「1000/65536」であり、「再遊技_チャンス高低_6」の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「1500/65536」である。
そのため、図10を用いて後述するが、ボーナス内部中状態「CBB6F」の場合に、最も当選確率の高い「入賞_不問_6」が当選した際に、当該「入賞_不問_6」に含まれる「入賞_15枚」が入賞するように設定されているため、「入賞_15枚」が入賞する確率は、ボーナス内部中状態「CBB6F」が、「CBB1F」などの他のボーナス内部中状態に比べ、最も高くなっている。
例えば、「入賞_不問_1」の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「40/65536」であり、「入賞_不問_6」の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「288/65536」である。
例えば、ボーナス内部中状態「CBB1F」におけるAT役グループ1の当選確率は、「48/65536」(4/65536の12個分)であり、AT役グループ2の当選確率は、「96/65536」(8/65536の12個分)であり、AT役グループ3の当選確率は、「144/65536」(12/65536の12個分)であり、AT役グループ4の当選確率は、「192/65536」(16/65536の12個分)であり、AT役グループ5の当選確率は、「240/65536」(20/65536の12個分)であり、AT役グループ6の当選確率は、「288/65536」(24/65536の12個分)であり、異なる確率に設定されている。これは、ボーナス内部中状態「CBB2F」〜「CBB6F」であっても同様である。
例えば、AT役グループ1の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「48/65536」(4/65536の12個分)であり、AT役グループ6の当選確率は、ボーナス内部中状態「CBB1F」であっても「CBB6F」であっても「288/65536」(24/65536の12個分)である。
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS12(図14参照)において行われる。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングによって「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示できない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_2」〜「再遊技_チャンス高低_6」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_1」、「再遊技_チャンス高低_3」〜「再遊技_チャンス高低_6」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_1」、「再遊技_チャンス高低_2」、「再遊技_チャンス高低_4」〜「再遊技_チャンス高低_6」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_3」、「再遊技_チャンス高低_5」、「再遊技_チャンス高低_6」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_4」、「再遊技_チャンス高低_6」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「再遊技_チャンス高低_1」〜「再遊技_チャンス高低_5」に当選した場合は、ストップスイッチ50の操作態様にかかわらず、有利役よりも有利区間に関し不利に働く不利役である「チャンスリプレイ低」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_2」〜「入賞_不問_6」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_1」、「入賞_不問_3」〜「入賞_不問_6」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_1」、「入賞_不問_2」、「入賞_不問_4」〜「入賞_不問_6」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_3」、「入賞_不問_5」、「入賞_不問_6」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_4」、「入賞_不問_6」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
また、「入賞_不問_1」〜「入賞_不問_5」に当選した場合は、「入賞_15枚」よりも遊技者に払い出される遊技用価値の低い「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_2」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_2」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_1」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_1」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_4」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_4」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_3」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_3」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_6」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_6」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
具体的には、例えば、重複当選態様「入賞_LC_A_1」に当選し、当選した重複当選態様「入賞_LC_A_1」に含まれる役である「入賞_15枚(LC)」に対応するストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該「入賞_15枚(LC)」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、他のストップスイッチ50の操作態様(押し順)で操作された場合は当該重複当選態様に含まれる役である「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作された場合は、当該「入賞_1枚」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示するように回転リール62を制御し、有効ライン86上に停止表示可能なタイミングで操作されない場合は、コボシ目で停止するように回転リール62を制御する。
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組み合わせを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS13(図14参照)において行われる。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップS14(図14参照)において行われる。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図3に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図12参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図12参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄62の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図12参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
有利区間制御手段260は、図13を用いて後述するストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
そして、図9に示すように、「再遊技_チャンス高低_1」よりも「再遊技_チャンス高低_6」の方が役抽選の当選確率が高く設定されており、ボーナス内部中状態「CBB6F」の場合、最も当選確率の高い「再遊技_チャンス高低_6」が当選した際に、「チャンスリプレイ高」が入賞するように設定されているため、遊技状態がボーナス内部中状態「CBB6F」の場合ではAT移行抽選の機会が最も多くなり、「CBB1F」などの他のボーナス内部中状態の場合に比べ、有利になっている。
すなわち、遊技状態(図12参照)毎に予め定められた役に当選した場合は、当該役に入賞したかを判定せずに、AT移行抽選を行うようにしても良い。
具体的には、「CBB1F」の場合は「再遊技_チャンス高低_1」、「CBB2F」の場合は「再遊技_チャンス高低_2」のように、各遊技状態で「チャンスリプレイ高」を入賞させる役が当選した場合に、AT移行抽選を行うものである。また、役抽選手段210の役抽選対象に「スイカ」、「チェリー」等の、いわゆる「レア役」を設け、当該「レア役」でもAT移行抽選を行うようにしても良い。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であっても良い。
また、本実施の形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、予め定められた所定枚数の出玉(例えばいわゆるMY2400枚)を獲得したときには、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御基板300は、図4に示すように、受信手段310、演出制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
具体的には、サブ制御基板300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
演出制御手段320は、図12に示す遊技状態及び図13に示す有利区間の状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
つぎに、図12を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御基板200により管理され、図12に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」(図5参照)に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB3F」からはボーナス遊技状態「CBB3」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB4F」からはボーナス遊技状態「CBB4」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB5F」からはボーナス遊技状態「CBB5」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB6F」からはボーナス遊技状態「CBB6」に移行可能である。
これは、他の重複当選態様が当選している場合は、リール制御手段220は、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に対応する図柄61よりも、小役やリプレイを優先して引き込み制御が行われるため(いわゆる小役優先制御、リプレイ優先制御)、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」の図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されることはないためである。
このため、ボーナス内部中状態における「ハズレ」の当選確率によって、ボーナス内部中状態に長期間滞在させて、当該ボーナス内部中状態でAT状態などの遊技をさせる遊技性と、早めにボーナス内部中状態からボーナス遊技状態へ移行させて、別のボーナス内部中状態へ移行する機会を与える遊技性と、を実現することも可能である。
このようにすることで、滞在中のボーナス内部中状態が他のボーナス内部中状態よりも有利な場合など(例えば、「CBB6F」に滞在している場合)、遊技者が滞在中のボーナス内部中状態の継続を望む場合は、ボーナス移行役の入賞を外すことでボーナス内部中状態を継続させることが可能となる。
そして、ボーナス遊技状態の終了後、再度、ボーナス内部中状態へ移行する機会を与えることで、前回とは異なるボーナス内部中状態へ移行する可能性を担保し、ボーナス内部中状態が頻繁に切り替わっていき、移行するボーナス内部中状態によって遊技者の有利度が変わるという変化に富んだ遊技性を生むことが可能となる。
また、ボーナス内部中状態では、賭け数2枚では重複当選態様「ハズレ」が役抽選の対象とならないようにすることで、必ず他の重複当選態様が当選しているようにすることで、ボーナス移行役が入賞しないようにしても良い。
この場合には、リール制御手段220は、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に対応する図柄61よりも、小役やリプレイを優先して引き込み制御が行われるため(いわゆる小役優先制御、リプレイ優先制御)、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」の図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されることはないため、ボーナス内部中状態に一旦移行した場合は、他の遊技状態に移行することはないように設定しても良い。
すなわち、上述したようにボーナス内部中状態によってAT状態への移行確率(AT移行抽選の契機となる重複当選態様の当選確率)や、メダルの払い出しの期待度(入賞_15枚と入賞_1枚との入賞)などが異なるため、疑似的な設定値としてボーナス内部中状態を使用し、ボーナス内部中状態「CBB1F」で遊技をさせたい場合には、ボーナス移行役「CBB1」に当選するまで予め遊技を進行させておき、ボーナス内部中状態「CBB6F」で遊技をさせたい場合には、ボーナス移行役「CBB6」に当選するまで遊技を予め遊技を進行しておくことも可能である。
この場合には、ボーナス内部中状態においてボーナス移行役が入賞せず、ボーナス内部中状態からボーナス遊技状態へ移行しないように設定していることが望ましいが、これに限定されず、ボーナス内部中状態からボーナス遊技状態へ移行するようにしても良い。
また、ボーナス内部中状態をクリアする必要がない場合は、上述した第2クリアをすることにより、ボーナス内部中状態以外のAT状態に関する情報などをクリアすることも可能である。
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」(図5参照)に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」〜「CBB6」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
そして、「CBB」の終了後は、ノーマル遊技状態(NOM)に移行する。
すなわち、ボーナス遊技状態の数を増やせば増やすほど、対応するボーナス内部中状態の出玉性能や有利度の段階が多段階になり、より複雑な遊技性となる。
図13に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」から「有利区間」には、本実施の形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしても良い。
なお、区間報知ランプ90の点灯は、上述した場合に限定されず、他の場合、例えば、後述するAT状態への移行時に点灯するようにしても良い。
「有利区間」は、有利状態の一例であり、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
したがって、「有利区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、「有利区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあっても良い。
そのため、メイン制御基板200では、上限ゲーム数カウンタを備え、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の消化ゲーム数を計数している。
ここで、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数は、例えば、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、いわゆるMYである。
そのため、メイン制御基板200では、所定枚数の差枚数(いわゆるMY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、演出制御手段320により非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
なお、有利区間通常状態は、請求項の「通常区間」の一例である。
「AT状態」は、有利状態の一例であり、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(いわゆる天井)によっても移行してくるようにしている。
そして、「AT状態」の終了後、非有利区間通常状態へ移行する。
図14に示すフローチャートに基づいて、メイン制御基板200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組み合わせに対して所定の役の図柄61の組み合わせが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
例えば、上述したように、回転リール62が3個ある場合を用いて説明したが、これに限定されず、3個以外の、例えば4個であっても良い。
この場合には、重複当選態様1〜重複当選態様6に、それぞれ6択分の押し順役(リールが3個であるため、ストップスイッチ50の押し順のパターンは6択となる)が含まれることとなり、重複当選態様1〜重複当選態様6のいずれかに当選した場合は、ストップスイッチ50の押し順を問わず、当該重複当選態様に含まれる「入賞_15枚」に必ず入賞することができることとなる。
さらに、ボーナス遊技状態として「CBB」を設けたが、ボーナス遊技状態「CBB」に加えて、他のボーナス遊技状態(「RB」(いわゆるレギュラーボーナス)や「RBB」(いわゆるビッグボーナス))を設けても良い。
本発明では、ボーナス内部中状態毎に入賞する「入賞_15枚」が属する重複当選態様が変わり、最も当選確率の高い重複当選態様に属する「入賞_15枚」が入賞するボーナス内部中状態に滞在することが遊技者にとって有利となり、ボーナス内部中状態毎に遊技者にとっての有利度を変動させることが可能となる。
これにより、役抽選の抽選確率を異ならせることなく、リール制御によりボーナス内部中状態毎に入賞する役を異ならせることで、遊技者に付与される遊技価値の数を変動させることが可能な遊技機10を提供することができる。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御によりボーナス内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御によりボーナス内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
そして、ボーナス内部中状態毎に入賞する役が異なることにより、遊技者に払い出される遊技用価値の数が異なることから、ボーナス内部中状態の数の分の遊技用価値の払い出しに関する複数の段階を設けることが可能となる。
そして、このようにすることで、遊技者が滞在中のボーナス内部中状態の継続を望む場合は、ボーナス移行役の入賞を外すことでボーナス内部中状態を継続させることが可能となる。
そして、ボーナス遊技状態の終了後、再度、ボーナス内部中状態へ移行する機会を与えることで、前回とは異なるボーナス内部中状態へ移行する可能性を担保し、ボーナス内部中状態が頻繁に切り替わっていき、移行するボーナス内部中状態によって遊技者の有利度が変わるという変化に富んだ遊技性を生むことが可能となる。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ 94 払出センサ
95 ホッパーモータ 96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス遊技状態制御手段 260 有利区間制御手段
270 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段
本発明に係る遊技機(10)は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リール(62)と、 遊技者の操作により前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ(40)と、前記複数の回転リール(62)の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リール(62)の図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(40)が操作されたことに基づいて、複数の特別役、複数の特定役を含む役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段(210)と、非ボーナス遊技状態中の前記役抽選により前記特別役に当選し、当該特別役が入賞しなかったときに当該特別役の当選情報を持ち越しているボーナス内部中状態に移行させ、当該特別役が入賞したときにボーナス遊技状態に移行させる遊技状態制御手段(250)と、前記役抽選手段(210)による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチ(50)の操作とに基づいて、前記複数の回転リール(62)の回転を停止させるリール制御手段(220)と、前記ストップスイッチ(50)の操作態様を報知不可能な非有利区間と、前記ストップスイッチ(50)の操作態様を報知可能な遊技が開始される有利状態と前記有利状態以外の通常区間とを含む有利区間と、を制御する有利区間制御手段(260と、を備え、前記ボーナス内部中状態は、前記複数のボーナス遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられ、前記特定役は、前記ストップスイッチ(50)が予め定められた操作態様で操作された場合に入賞する押し順役であって、他の役に比べ入賞した際に遊技者に払い出される遊技価値が高い役であり、前記役抽選は、当該役抽選の当選確率を設定する設定値に基づいて行われ、前記非ボーナス遊技状態中における前記役抽選では、前記複数の特別役の当選確率は同じ確率に設定され、前記ボーナス内部中状態における前記役抽選では、前記複数の特定役と他の役とが重複して当選する複数の重複当選態様が含まれるように役抽選を行い、前記複数の重複当選態様は、予め定められた複数のグループに属するように区分けされ、前記ボーナス内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は、前記設定値を問わず、前記複数の全てのボーナス内部中状態で同じ確率に設定されるとともに、前記複数のボーナス内部中状態のうち同じボーナス内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は異なる確率に設定されており、前記複数のグループは、前記ボーナス内部中状態の数以上設けられ、前記リール制御手段(220)は、各前記ボーナス内部中状態では、当該ボーナス内部中状態毎に予め定められた少なくとも1つの前記グループに属する重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチ(50)の操作態様にかかわらず当該重複当選態様に含まれる前記特定役が入賞可能とし、他の重複当選態様が当選した場合は、前記有利区間中の前記通常区間では、前記ストップスイッチ(50)の操作態様が報知されないため、前記ストップスイッチ(50)の操作態様によって前記重複当選態様に含まれる役のうち入賞する役が変動するように制御されると共に、前記有利状態では、前記ストップスイッチ(50)の操作態様の報知がされることで、前記ストップスイッチ(50)の操作態様が予め定められた操作態様であった場合は前記特定役が入賞可能であると共に、予め定められた操作態様でない場合は前記特定役以外の役が入賞するように制御され、各ボーナス内部中状態で前記ストップスイッチ(50)の操作態様にかかわらず前記特定役が入賞可能となる前記重複当選態様を有する前記グループが異なるように設定されていることを特徴とする。
これにより、役抽選の抽選確率を異ならせることなく、リール制御によりボーナス内部中状態毎に入賞する役を異ならせることで、遊技者に付与される遊技価値の数を変動させることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、役抽選の設定値を異ならせることなく、同じ設定値であってもリール制御によりボーナス内部中状態によって入賞する役の確率を変えることが可能となる。
また、役抽選の設定値は複数設けられる場合に限定されず、1つであっても良い。
これにより、ボーナス内部中状態からボーナス遊技状態へ移行したくない遊技者の場合は、自らの意思により、移行を回避することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、このようにすることで、遊技者が滞在中のボーナス内部中状態の継続を望む場合は、特別役の入賞を外すことでボーナス内部中状態を継続させることが可能となる。
これにより、ボーナス内部中状態からボーナス遊技状態に移行することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、特別状態の終了後、再度、ボーナス内部中状態へ移行する機会を与えることで、前回とは異なるボーナス内部中状態へ移行する可能性を担保し、ボーナス内部中状態が頻繁に切り替わっていき、移行するボーナス内部中状態によって遊技者の有利度が変わるという変化に富んだ遊技性を生むことが可能となる。
これにより、全ての遊技の進行に関する情報をクリアしたい場合と、ボーナス内部中状態に関する情報はクリアしたくない場合と、の両方に対応することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
Claims (7)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて、複数の特別役、複数の特定役を含む役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選により前記特別役に当選し、当該特別役が入賞しなかったときに当該特別役の当選情報を持ち越している内部中状態に移行させ、当該特別役が入賞したときに特別状態に移行させる遊技状態制御手段と、
前記役抽選手段による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、
を備え、
前記内部中状態は、前記複数の特別遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられ、
前記特定役は、前記ストップスイッチが予め定められた操作態様で操作された場合に入賞する役であり、
前記内部中状態における前記役抽選では、前記複数の特定役と他の役とが重複して当選する複数の重複当選態様が含まれるように役抽選を行い、前記複数の重複当選態様は、予め定められた複数のグループに属するように区分けされ、
前記内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は、前記複数の全ての内部中状態で同じ確率に設定されるとともに、前記複数の内部中状態のうち同じ内部中状態における前記グループ毎の前記役抽選の当選確率は異なる確率に設定されており、
前記複数のグループは、前記内部中状態の数以上設けられ、
前記リール制御手段は、各前記内部中状態では、当該内部中状態毎に予め定められた少なくとも1つの前記グループに属する重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず当該重複当選態様に含まれる前記特定役が入賞可能とし、他の重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様によって前記重複当選態様に含まれる役のうち入賞する役が変動するように制御され、
各内部中状態で前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず前記特定役が入賞可能となる前記重複当選態様を有する前記グループが異なるように設定されていることを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて、複数の特別役、複数の特定役を含む役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選により前記特別役に当選し、当該特別役が入賞しなかったときに当該特別役の当選情報を持ち越している内部中状態に移行させ、当該特別役が入賞したときに特別状態に移行させる遊技状態制御手段と、
前記役抽選手段による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、
を備え、
前記内部中状態は、前記複数の特別遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられ、
前記内部中状態における前記役抽選では、少なくとも、前記複数の特定役と当該特定役よりも遊技者に払い出される遊技価値の低い役とが重複して当選する複数の重複当選態様が含まれるように役抽選を行い、
前記内部中状態における前記重複当選態様毎の前記役抽選の当選確率は、前記複数の全ての内部中状態で同じ確率に設定されるとともに、前記複数の内部中状態のうち同じ内部中状態における前記重複当選態様毎の前記役抽選の当選確率は異なる確率に設定されており、
前記複数の重複当選態様は、前記内部中状態の数以上設けられ、
前記リール制御手段は、各前記内部中状態では、当該内部中状態毎に予め定められた少なくとも1つの重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず当該重複当選態様に含まれる前記特定役が入賞可能とし、他の重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず前記特定役よりも遊技者に払い出される遊技価値の低い役が入賞するように制御され、
各前記内部中状態で前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず前記特定役が入賞可能となる前記重複当選態様が異なるように設定されていることを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて、複数の特別役を含む役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選により前記特別役に当選し、当該特別役が入賞しなかったときに当該特別役の当選情報を持ち越している内部中状態に移行させ、当該特別役が入賞したときに特別状態に移行させる遊技状態制御手段と、
前記役抽選手段による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、
通常区間と、当該通常区間より遊技者にとって有利な有利区間とを設定し、当該通常区間において所定条件が成立した場合に当該通常区間より遊技者にとって有利な有利区間に移行させる有利区間制御手段と、
を備え、
前記内部中状態は、前記複数の特別遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられ、
前記内部中状態における前記役抽選では、複数の役が重複して当選する複数の重複当選態様が含まれるように役抽選を行い、
前記内部中状態における前記重複当選態様毎の前記役抽選の当選確率は、前記複数の全ての内部中状態で同じ確率に設定されるとともに、前記複数の内部中状態のうち同じ内部中状態における前記重複当選態様毎の前記役抽選の当選確率は異なる確率に設定されており、
前記複数の重複当選態様は、前記内部中状態の数以上設けられると共に、各重複当選態様で、役抽選の当選確率が異なるように設定され、
前記リール制御手段は、各内部中状態では、内部中状態毎に予め定められた少なくとも1つの重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず当該重複当選態様に含まれる役のうち、他の役に比べ、前記有利区間に関し有利に働く有利役が入賞可能とし、他の重複当選態様が当選した場合は、前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず前記有利役よりも前記有利区間に関し不利に働く不利役が入賞するように制御され、
各前記内部中状態で前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず前記有利役が入賞可能となる前記重複当選態様が異なるように設定されていることを特徴とする遊技機。 - 前記内部中状態は、当該内部中状態では前記特別役が入賞しないように設定されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
- 前記内部中状態は、当該内部中状態では遊技者の前記ストップスイッチ操作により前記特別役に入賞しないようにすることが可能に設定されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
- 前記内部中状態は、前記特別役以外の役に当選していない場合に、遊技者の前記ストップスイッチの操作態様にかかわらず、当該特別役に入賞するように設定されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
- 所定の操作により、遊技の進行に関する情報をクリアする第1クリアと、
前記所定の操作以外の操作により、前記遊技の進行に関する情報のうち、少なくとも前記内部中状態に関する情報以外をクリアする第2クリアと、を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の遊技機。
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