JP2020078535A - 輸液カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】取付作業が簡易でありながら流路部材を確実に接続することができる輸液カートリッジを提供する。【解決手段】薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて用いられる輸液カートリッジ2であって、薬液が通過する流路の少なくとも一部を構成するチューブ21、流路切換部材31、雄コネクタ251、雌コネクタ252及びエアベンテッドフィルタ253を収容して保持する樹脂成形体10を含んでいる。【選択図】図6

Description

本発明は、輸液カートリッジに関する。
薬剤を自動的、または半自動的に合成、分注または投与等する装置が実用化されている。また、このような装置にあっては、薬剤または薬剤の合成に使用される試薬等の装置へのセットを簡便化するため、薬剤や試薬をカセットにまとめて装置にセットすることが行われている。このようなカセットは、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。特許文献1に記載のカセットは、三方向三位置ストップコックバルブを含むマニホルドを収容し、三方向三位置ストップコックバルブのうちの一部が開放型のバイアルハウジングを有していて、バイアルハウジングに挿入される試薬バイアルを貫通している。三方向三位置ストップコックバルブとカートリッジとの間には、配管が接続されている。
また、特許文献2に記載の放射性医薬品の合成装置は、装置に固設される固設モジュールに使い捨てモジュールを固定して使用する。使い捨てモジュールは、試薬が収容される複数のボルトと、ボルトに連結される可撓性のチューブとを有している。
国際公開番号WO2013/048813 国際公開番号WO2002/051447
上記装置に使用される医薬品としては、抗がん剤や放射性医薬品が挙げられる。このような医薬品は、外部に漏れた場合には環境を汚染するため、配管(チューブ)をカートリッジ(ボルト)に適正かつ確実に接続する必要がある。このため、特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、装置においてセットする場合と同様に、装置の稼働中に配管がカートリッジから外れることが無いように、配管の長さや引き回しの仕方を検討しながら配管を接続しなければならなかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、取付作業が簡易でありながら流路部材を確実に接続することができる輸液カートリッジに関する。
本発明の輸液カートリッジは、薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて用いられる輸液カートリッジであって、前記薬液が通過する流路の少なくとも一部を構成する複数の流路部材を収容して保持する樹脂成形体を含む。
本発明は、取付作業が簡易でありながら流路部材を確実に接続することができる輸液カートリッジを提供することができる。
本発明の一実施形態の輸液カートリッジの概要を説明するための図である。 本実施形態の輸液カートリッジを説明するための図である。 図2に示す輸液カートリッジを開いた状態を示す図である。 (a)、(b)、(c)及び(d)は、いずれも図2中に示した矢線A−A、矢線B−B、矢線C−C、矢線D−Dにそれぞれ沿う断面図である。 (a)は図2中に示した矢線E−Eに沿う断面図、(b)は図2中に示した矢線F−Fに沿う断面図である。 図1に示す樹脂成形体を図示しない薬液輸送装置に取り付けた状態を示す図である。 図6に示す脱着カセットの樹脂成形体が取り付けられる側の面を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、本実施形態の図面は、本発明の構成、機能及び動作を説明するための図であって、その高さ、幅、及び厚さ等のサイズを必ずしも正確に示すものではない。さらに、本実施形態は、その具体的な形状が図示した形状に限定されるものではない。
[概要]
図1は、本実施形態の輸液カートリッジ1の概要を説明するための図である。輸液カートリッジ1は、薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて使用される構成である。薬液輸送装置とは、薬剤の投与装置や分注装置にあってはバイアル瓶に収容された薬液を抽出して投与流路や他の容器に送りだす構成であり、合成装置にあっては試薬をボトル等から抽出して反応系へ送りだす構成である。
輸液カートリッジ1は、樹脂成形体100と、樹脂成形体100に形成された保持部120と、保持部120内に収容して保持される流路部材であるチューブ200及び流路切換部材300を有している。樹脂成形体100は、樹脂により形成される樹脂シートにより成形され、内部にチューブ200や流路切換部材300を収容可能な中空の保持部120を有するものであればよい。流路部材とは、液状の試薬や薬液が流れる、あるいは一時的に貯留する部材であればどのようなものであってもよく、例えば、図1に示すチューブ200や流路切換部材300の他、薬液を濾過するフィルタや試薬が収容されるボトルや瓶等が考えられる。
本実施形態において「収容」とは流路部材の少なくとも一部を樹脂成形体によって囲われた空間内に配置することを示し、流路部材の少なくとも一部の周囲を樹脂成形体が覆っていることが好ましく、「保持」とは、流路部材の少なくとも一部と樹脂成形体が一または二以上の接点で接して支えている状態を示し、流路部材の少なくとも一部と二以上の接点で接して支えていることが好ましく、「収容して保持」とは、流路部材の少なくとも一部と樹脂成形体が二以上の接点で接して支えながら、流路部材の少なくとも一部の周囲を樹脂成形体が覆っていることが好ましい。
「シート状」とは、平面であっても凹凸を有するものであってもよいが、厚さに比べて主面の辺の長さが充分大きいことをいう。シートの厚さと主面の辺との割合は、薄板や紙と同程度である。
樹脂成形体100に使用される樹脂としては、例えば、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合合成樹脂(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレンアクリロ二トリルコポリマー(AS樹脂)、ポリメチルメタクリル、ポリエチレン及びテレフタレート等のいずれであってもよい。このように、比較的安価で加工も容易な樹脂成形体を使用することにより、本実施形態は、輸液カートリッジ1を使い捨てにすることに有利である。
チューブ200は可撓性を有する樹脂を材料にしている。チューブ200に使用できる樹脂としては、樹脂成形体100と同一でもよく、異なっていてもよい。異なる場合は例えば、ナイロンエラストマー、フッ素樹脂、ポリフッ化ビニリデン、シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリウレタン及びポリオレフィン等がある。
流路切換部材300は、例えば三方活栓等のように、チューブ200を複数の流路のいずれかと選択的に接続または切り離しできるものであればよい。図1に示す流路切換部材300は、チューブ200を流路201または流路202と接続するように構成されている。流路切換部材300は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポロプロピレン等の樹脂により形成されている。
図1に示す保持部120は、チューブ200と共に流路切換部材300を収容するように構成されていて、チューブ200及び流路切換部材300の外縁の内側に空間を有している。空間のうち、チューブ200を収容する空間は、チューブ200が適正に引き回された状態でチューブを保持していて、保持部120の内部でチューブ200は固定されている。保持部120は、例えば、上述のシート状の樹脂シートを重ね合わせ、空間を形成する部分を離間させて保持することによって形成できる。
このような本実施形態は、薬液輸送装置の稼働中にチューブ200を適正な状態で固定、保護し、チューブ200が外れることを防ぐことができる。また、このような本実施形態は、樹脂成形体100ごとチューブ200及び流路切換部材300を薬液輸送に取り付けることができる。このため、本実施形態は、チューブ200を引き回して薬液輸送装置に取り付ける必要がなく、薬液輸送装置にチューブ200や流路切換部材300を簡易に取り付けることができる。
次に、本実施形態の構成を具体的に説明する。なお、本実施形態は、輸液カートリッジを放射性薬剤投与装置としての薬液輸送装置に取り付けた例を挙げて説明する。
なお、放射性薬剤投与装置によって投与される放射性薬剤は、液状のものである。放射性薬剤の種類は特に限定されないが、例えば、PET(陽電子断層診断法:Positron Emission Tomography)検査用の短寿命核種を含む放射性薬剤、例えばFDG(フッ素18で標識されたグルコース誘導体:[18F]−2−deoxy−2−fluoro−D−glucose)、[18F]フルテメタモル、[18F]フロルベタピル、[18F]フロルベタベン、[18F]フルシクロビン、[18F]フロロエチルチロシン(FLT)、[18F]フルオロミソニダゾール、FDOPA(フッ素18で標識された製剤:L−3,4−dihydroxy−6−[18F]−fluorophenylalanine)、FDA(6−[18F]−fluorodopamine)、[18F]フッ化ナトリウム、[11C]メチオニン、[11C]酢酸、[11C]コリン誘導体、[13N]アンモニア、[64Cu]ジチオセミカルバゾン誘導体等が挙げられ、また、SPECT(単一光子放射断層撮影:Single Photon Emission Computed Tomography)検査用の放射性核種(99mTc、123I、131I、201Tl、67Ga、51Cr等)を含む放射性薬剤、もしくは放射線内用療法用の放射性核種(ヨウ素―131等)を含む放射性薬剤等であってもよい。
図2は、本実施形態の輸液カートリッジ2を説明するための図である。輸液カートリッジ2は、薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて用いられる輸液カートリッジである。輸液カートリッジ2は、薬液が通過する流路の少なくとも一部を構成する複数の流路部材を収容して保持する樹脂成形体10を含んでいる。図3は、図2に示す輸液カートリッジ2を開いた状態を示している。図4(a)、図4(b)、図4(c)及び図4(d)は、図2中に示した矢線A−A、矢線B−B、矢線C−C、矢線D−Dにそれぞれ沿う断面図である。
図2、図3のいずれにあっても、本実施形態は、樹脂成形体10に流路部材の少なくとも一部分が保持されている。樹脂成形体10に保持される流路部材は、チューブ21、流路切換部材31、雄コネクタ251、雌コネクタ252を含んでいる。雄コネクタ251、雌コネクタ252は、それぞれチューブ21及び輸液フィルタとしてのエアベンテッドフィルタ253(図6:ろ過滅菌の機能を備えたフィルタ)に螺合装着されるコネクタである。このようなコネクタは、輸液フィルタに羅合装着されるものであればどのようなものであってもよく、例えばルアーコネクタが使用される。
また、樹脂成形体10は、このような流路部材を内部に保持する中空の保持部12を有している。保持部12の内部には平行に配置されている二つのチューブ21の間隔を一定に保つための間隔調整部121が形成されている。
なお、本実施形態では、三つの切換部37を流路35で接続して一体の流路切換部材31としている。このような流路切換部材31は、樹脂成形体10の小型化に有利であり、ひいては樹脂成形体10が装着される装置全体の小型化に寄与することができる。
三つの流路切換部材31は、共通の流路35を有すると共に、それぞれ流路32と接続されている。流路切換部材31は、流路35(右側)・流路35(左側)、流路32・流路35(右側)、流路32・流路35(左側)の三パターンに流路を切換可能である。流路切換部材31は、いずれも切換部37が図2に示すz方向に樹脂成形体10から突出していて、切換部37の嵌合部36(図5)が−z方向に樹脂成形体10から突出している。このため、図3に示すように、第一樹脂部10aには嵌合部36が突出するための開口17が、第二樹脂部10bには切換部37が突出するための開口18が形成されている。
また、樹脂成形体10は、雄コネクタ251と雌コネクタ252との間に開口26を有している。開口17、18、26は、保持部12と外部とを連通させる開口(連通開口)となっている。本実施形態は、このような連通開口部を介して保持部12内に例えばエチレンオキサイドを直接流通させることによって滅菌処理を行ってもよい。
さらに、樹脂成形体10には装着用開口131、132、133、134が形成されて、装着用開口131、132、133、134に薬剤輸送装置の側に設けられた係合部(図示せず)と直接または間接的に係合する。
図3に示すように、樹脂成形体10は、第一樹脂部10aと、この第一樹脂部10aと共に流路部材の少なくとも一部分を挟み込んで保持する第二樹脂部10bと、を有している。第一樹脂部10aと第二樹脂部10bは、一体であって互いの境界10cが折り曲げられることによって対向し、その間に流路部材としてのチューブ21等が挟み込まれている。
第一樹脂部10aと第二樹脂部10bとでチューブ21等を挟み込む構成の本実施形態は、第一樹脂部10a及び第二樹脂部10bを重ね合わせたとき間に空間が生じるように構成されている。
本実施形態は、第一樹脂部10a及び第二樹脂部10bの少なくとも一方を、前述の樹脂シートにより形成する。樹脂シートは、チューブ21、流路切換部材31、雄コネクタ251及び雌コネクタ252に沿う凹部または凸部を有し、凹部または凸部が保形性を有している。本実施形態でいう保形性とは、凹部または凸部が流路部材を内包しても形状が変化せず、また、薬液輸送装置に取り付けられても目視による形状の変化が認められない程度で足りる。
ここで、第一樹脂部10a、第二樹脂部10bの凹凸について説明する。この説明では、薬液輸送装置の前面(切換部37が向かう側)を基準にして凹形状を有している部分を凹部、凸形状を有している部分を凸部と記す。
図3に示す樹脂成形体10は、境界10cを中心にして第一樹脂部10a、第二樹脂部10bを共にz方向に向けて折って重ねている(谷折り)。一体の第一樹脂部10a、第二樹脂部10bを谷折に折り曲げた場合、第二樹脂部10bが前面側に位置し、第一樹脂部10aは前面に対する裏面の側に位置するようになる。
このように、一体の樹脂シートを折り曲げることによって重ねて樹脂成形体10とする本実施形態は、樹脂成形体10の可撓性を保ちながらその強度を高めることができる。また、このような構成は、二つの樹脂シートを位置合わせして重ねる作業が不要になることから樹脂成形体10の加工効率を高めることができる。
図4(a)のように、図2中の矢線A−Aで示す部分では、第一樹脂部10aの凹部12aと第二樹脂部10bの凹部12bが重ねられて保持部12を形成し、さらに第二樹脂部10bの凹部124が保持部12内に延出してチューブ21を押さえて固定する。また、同様に、図4(b)、図4(c)のように、図2中の矢線B−Bで示す部分、矢線C−Cで示す部分では、第一樹脂部10aの凹部12aと第二樹脂部10bの凹部12bが重ねられて空間を形成し、さらに第二樹脂部10bの凹部124が保持部12内に延出してチューブ21を押さえて固定する。
さらに、図4(d)のように、図2の矢線D−Dで示す部分では、第一樹脂部10aが平行に配置されるチューブ21、21間に間隔調整部121を有し、チューブ21、21間の距離が一定になるようにチューブ21を押さえている。
樹脂シートにより形成されている凹部12a、12bにより形成された空間は、同様の樹脂シートにより形成された凹部124の撓みに応じて柔軟に拡張する。本実施形態は、このような性質を利用して、凹部12a、12bにより形成された空間内で凹部124がわずかに拡張し、チューブ21を適当な押圧力で押えるように設計する。適当な押圧力とは、チューブ21内の流路に影響を与えることが無い範囲でチューブ21が保持部12内で位置ずれしない程度の押圧力をいう。
このような本実施形態は、保持部12内で常にチューブ21を適正な状態で保持し、樹脂成形体10ごとチューブ21を簡易、かつ短時間のうちに適正に取るつけることができる。
図5(a)は、図2中に示した矢線E−Eに沿う端面図であり、端面以外の部位を仮想線で示している。図5(a)に示すように、流路切換部材31は、樹脂成形体10からz方向に突出した切換部37及び−z方向に突出した嵌合部36を有している。第一樹脂部10a、第二樹脂部10bは、流路切換部材31の一部分である流路35を挟み込んで保持している。流路35を挟み込むために、第一樹脂部10aは凹部12aを有し、第二樹脂部10bは凹部122内に凸部126を有している。このような構成により、本実施形態は、流路35を比較的隙間無く保持し、流路切換部材31の一部分を保持しながらも流路切換部材31全体が薬液輸送装置の稼働中に位置ずれすることを防ぐことができる。
図5(b)は、図2中に示した矢線F−Fに沿う模式的な断面図である。第一樹脂部10aは、切換部37を突出させるための開口17を有し、第二樹脂部10bは、嵌合部36を突出させるための開口18を有しており、矢線F−Fは、開口17、18上を横切っている。
さらに、流路切換部材31の切換部37は、薬液輸送装置の側に設けられた駆動機構によって自動で切換部37を切換可能なコック33を有している。切換部37は、薬液輸送装置の側に設けられるモータやアクチュエータ等の駆動力が伝達される被駆動部となる。駆動力伝達のための構成については後に述べる。開口18は、被駆動部(切換部37)を第二樹脂部10bから突出させる突出開口として機能する。
すなわち、樹脂成形体10が装着される放射性薬剤投与装置には、モータやアクチュエータ等の駆動部が備えられている。駆動部は、切換部37を直接、または脱着カセット50(図7)の嵌合凹部66を介して回転させ、流路切換部材31の流路を切り換えている。
図6は、以上説明した樹脂成形体10を図示しない薬液輸送装置に取り付けて、Z方向から見た状態を示している。なお、図6に示した例は、樹脂成形体10を、脱着カセット50を介して薬液輸送装置に取り付けている。ただし、本実施形態は、脱着カセット50を介して樹脂成形体10を薬液輸送装置に取り付けるものに限定されず、直接取り付けるものであってもよい。図7は、脱着カセット50の樹脂成形体10が取り付けられる側の面を示す図である。図7に示すように、脱着カセット50は、嵌合部36に対応する嵌合凹部66を備え、嵌合部36は嵌合凹部66に勘合して保持される。そして、薬液輸送装置の図示しないモータやアクチュエータによって嵌合凹部66を介して回転、駆動される。
脱着カセット50は、薬液輸送装置に取り付けられた状態で、樹脂成形体10と共に第一シリンジ45、第二シリンジ46及びエアベンテッドフィルタ253を備えている。雄コネクタ251、雌コネクタ252は、それぞれチューブ21及びエアベンテッドフィルタ253に螺合装着されるコネクタである。また、樹脂成形体10は、雄コネクタ251、雌コネクタ252に続くチューブ21を遊挿する遊挿保持部15を備えている。遊挿保持部15は、保持部12のうち、チューブ21が移動できる範囲が他の箇所より広く、雄コネクタ251、雌コネクタ252を手作業により引き出すことによってチューブ21が遊挿保持部15内を移動して容易に開口26の側へ引き出される。
このような構成により、本実施形態は、雄コネクタ251、雌コネクタ252にエアベンテッドフィルタ253を羅合装着することによって取り付ける際、チューブ21を容易に引き出して取り付け作業をし易くすることができる。
すなわち、羅合装着では、雄コネクタ251、雌コネクタ252の一方(例えば雌コネクタ252とする)を片手で支持し、他方の手で雄コネクタ251をエアベンテッドフィルタ253に接触させて回転させる動作を行うことが必要である。このような動作中は、雄コネクタ251、雌コネクタ252の装着後よりもチューブ21の長さが必要になる。本実施形態は、この点に考慮し、遊挿保持部15内にチューブ21を遊挿しておき、螺合装着の動作中にはチューブ21を引き出して、装着後にはチューブ21を遊挿保持部15内に再び遊挿しておくことができる。
さらに、本実施形態は、第一樹脂部10a、第二樹脂部10bのいずれもが開口26の全面が開口しているものであってもよい。また、本実施形態は、第一樹脂部10a、第二樹脂部10bのいずれか、または両方において開口26の雄コネクタ251または雌コネクタ252の下側(-Z方向)に第一樹脂部10aが存在するようにしてもよい。このようにすれば、雄コネクタ251または雌コネクタ252をエアベンテッドフィルタ253に取り付ける作業において、先に取り付けられているコネクタが第一樹脂部10aまたは第二樹脂部10bにより安定して支持されて取り付け作業を容易にすることができる。
上述のように、本実施形態は、流路部材の少なくとも一部であるチューブ21が第二シリンジ46に、流路切換部材31が第一シリンジ45及び第二シリンジ46と接続されている。換言すれば、本実施形態は、樹脂成形体10に第一シリンジ45、第二シリンジ46が流路部材として保持されておらず、チューブ21、流路切換部材31が保持されている。
このような本実施形態は、流路部材の装置へのセットを簡易化することができる上、流路を無理なく引き回すと共に、薬液の容器(バイアル瓶、シリンジ)と連通して接続されたチューブを保護してチューブからの液漏れを厳密に防ぐことができる。このような本実施形態は、公知技術に挙げた特許文献1、特許文献2に記載の発明のように薬液の容器を予め設定されている位置に配置するものではなく、容器間に引き回される流路(チューブ)に着目したものである。そして、流路切換部材31にチューブ21と共に第一シリンジ45、第二シリンジ46を接続可能な流路32を設けたので、好適に引き回されたチューブ21に薬液の容器(シリンジ)を接続することが可能になる。また、このような構成は、薬液の合成や分注、投与等の現場において予め殺菌、密封されたシリンジを接続して使用することができるので、薬液の汚染防止に関する信頼性をも高めることができる。
樹脂成形体10を薬液輸送装置に脱着カセット50を介して装着する場合、脱着カセット50には、樹脂成形体10と共に樹脂成形体10内に保持されたチューブ21と、チューブ21と接続する流路切換部材31と、放射性薬剤を抜き取り、かつ抜き取られた放射性薬剤をチューブ21を通じて被験者に投与するための第一シリンジ45及び第二シリンジ46と、エアベンテッドフィルタ253とが装着される。また、図7に示すように、脱着カセット50は、第一開口52及び第二開口53を備えている。
さらに、本実施形態では、脱着カセット50の上縁部54a、下縁部54bが図7中のz軸方向に向かうと共にその端部が巻き回されていて、樹脂成形体10の上下の縁部と係合して装着用開口131等と共に樹脂成形体10を保持することができる。上縁部54a、下縁部54b及び装着用開口131から装着用開口134は、樹脂成形体10が脱着カセット50と共に薬液輸送装置に装着される場合の、樹脂成形体10を脱着カセット50に装着するための装着部として機能する。
また、薬液輸送装置は、第一開口52と対応する図示しないシリンジ駆動部と、第二開口53と対応する図示しないシリンジ駆動部の2つのシリンジ駆動部を有している。各シリンジ駆動部は、図示しないモータまたはシリンダ等のアクチュエータを駆動源として上下動可能となっている。シリンジ駆動部が上下動することにより、第一シリンジ45、第二シリンジ46のプランジャ部47がシリンジ本体48内を上下動する。
このような本実施形態によれば、脱着カセット50にチューブ21、流路切換部材31、第一シリンジ45、第二シリンジ46及びエアベンテッドフィルタ253を取り付けた状態で、脱着カセット50を薬液輸送装置に装着することにより、チューブ21、流路切換部材31、第一シリンジ45、第二シリンジ46及びエアベンテッドフィルタ253といった使い捨て部品のセッティングを容易に行うことができる。また、本実施形態は、樹脂成形体10に第一シリンジ45、第二シリンジ46を取り付けたまま樹脂成形体10及び第一シリンジ45、第二シリンジ46を脱着カセット50から容易に取り外すことができる。このため、本実施形態は、輸送する薬液が放射性薬剤である場合に、放射性薬剤の投与後は、作業者(医療従事者)が薬液輸送装置の近くに滞在する時間を短縮でき、オペレータの被ばく量を低減することができる。
さらに、本実施形態は、樹脂成形体10及び第一シリンジ45、第二シリンジ46を脱着カセット50から取り外した後、脱着カセット50の放射線が減衰するまで待機する必要がない。このため、本実施形態は、脱着カセット50の使用効率を高めることができ、ひいては脱着カセット50の保有数を少なくすることができるので、コスト低減にも寄与することができる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて用いられる輸液カートリッジであって、前記薬液が通過する流路の少なくとも一部を構成する複数の流路部材を収容して保持する樹脂成形体を含む、輸液カートリッジ。
(2)前記樹脂成形体は、前記流路部材を内部に保持する中空の保持部と、当該保持部と外部とを連通させる連通開口を有する、(1)の輸液カートリッジ。
(3)前記樹脂成形体は、第一樹脂部と、当該第一樹脂部と共に前記流路部材の少なくとも一部分を挟み込んで保持する第二樹脂部と、を含む、(1)または(2)の輸液カートリッジ。
(4)前記第一樹脂部と前記第二樹脂部は、一体であって、互いの境界が折り曲げられることによって対向している、(3)の輸液カートリッジ。
(5)前記第一樹脂部及び前記第二樹脂部の少なくとも一方は、樹脂シートにより形成されている、(3)または(4)の輸液カートリッジ。
(6)前記樹脂シートは、前記流路部材に沿う凹部または凸部を有し、前記凹部または前記凸部は保形性を有する、(5)の輸液カートリッジ。
(7)前記樹脂成形体は、前記流路部材を内部に保持する中空の保持部を備え、当該保持部に前記流路部材の少なくとも一部分が保持されている、(1)から(6)のいずれか一つの輸液カートリッジ。
(8)前記流路部材は、前記流路を切り換える流路切換部材を含み、前記樹脂成形体は、前記流路切換部材に駆動力が伝達される被駆動部を前記樹脂成形体から突出させる突出開口を有する、(7)の輸液カートリッジ。
(9)前記樹脂成形体に保持される前記流路部材は輸液チューブ及び輸液フィルタに螺合装着されるコネクタを含み、前記樹脂成形体が前記コネクタに続く前記輸液チューブが遊挿される遊挿保持部を備えている、(7)または(8)の輸液カートリッジ。
(10)前記流路部材の少なくとも一部が、前記薬液を輸送するシリンジと接続される、(7)から(9)のいずれか一つの輸液カートリッジ。
(11)前記樹脂成形体は、前記薬液輸送装置に着脱可能に取り付けられる脱着カセットと共に前記薬液輸送装置に装着され、前記脱着カセットに装着するための装着部を有する、(1)から(10)のいずれか一つの輸液カートリッジ。
1、2・・・輸液カートリッジ
10、100・・・樹脂成形体
10a・・・第一樹脂部
10b・・・第二樹脂部
10c・・・境界
12、120・・・保持部
12a、12b、124・・・凹部
15・・・遊挿保持部
17、18、26・・・開口
21、200・・・チューブ
17、26・・・開口
31、300・・・流路切換部材
32、35、201、202・・・流路
33・・・コック
36・・・嵌合部
37・・・切換部
45・・・第一シリンジ
46・・・第二シリンジ
47・・・プランジャ部
48・・・シリンジ本体
50・・・脱着カセット
52・・・第1開口
53・・・第二開口
54・・・第三開口
54a・・・上縁部
54b・・・下縁部
121・・・間隔調整部
126・・・凸部
131、132、133、134・・・装着用開口
251・・・雄コネクタ
252・・・雌コネクタ
253・・・エアベンテッドフィルタ

Claims (11)

  1. 薬液を輸送する薬液輸送装置に着脱可能に装着されて用いられる輸液カートリッジであって、
    前記薬液が通過する流路の少なくとも一部を構成する複数の流路部材を収容して保持する樹脂成形体を含む、輸液カートリッジ。
  2. 前記樹脂成形体は、前記流路部材を内部に保持する中空の保持部と、当該保持部と外部とを連通させる連通開口を有する、請求項1に記載の輸液カートリッジ。
  3. 前記樹脂成形体は、第一樹脂部と、当該第一樹脂部と共に前記流路部材の少なくとも一部分を挟み込んで保持する第二樹脂部と、を含む、請求項1または2に記載の輸液カートリッジ。
  4. 前記第一樹脂部と前記第二樹脂部は、一体であって、互いの境界が折り曲げられることによって対向している、請求項3に記載の輸液カートリッジ。
  5. 前記第一樹脂部及び前記第二樹脂部の少なくとも一方は、樹脂シートにより形成されている、請求項3または4に記載の輸液カートリッジ。
  6. 前記樹脂シートは、前記流路部材に沿う凹部または凸部を有し、前記凹部または前記凸部は保形性を有する、請求項5に記載の輸液カートリッジ。
  7. 前記樹脂成形体は、前記流路部材を内部に保持する中空の保持部を備え、当該保持部に前記流路部材の少なくとも一部分が保持されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の輸液カートリッジ。
  8. 前記流路部材は、前記流路を切り換える流路切換部材を含み、前記樹脂成形体は、前記流路切換部材に駆動力が伝達される被駆動部を前記樹脂成形体から突出させる突出開口を有する、請求項7に記載の輸液カートリッジ。
  9. 前記樹脂成形体に保持される前記流路部材は輸液チューブ及び輸液フィルタに螺合装着されるコネクタを含み、前記樹脂成形体が前記コネクタに続く前記輸液チューブが遊挿される遊挿保持部を備えている、請求項7または8に記載の輸液カートリッジ。
  10. 前記流路部材の少なくとも一部が、前記薬液を輸送するシリンジと接続される、請求項7から9のいずれか一項に記載の輸液カートリッジ。
  11. 前記樹脂成形体は、前記薬液輸送装置に着脱可能に取り付けられる脱着カセットと共に前記薬液輸送装置に装着され、前記脱着カセットに装着するための装着部を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の輸液カートリッジ。
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