JP2020069121A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1ゲームごとに繰り返されるメイン処理を実行するメイン処理手段は、回胴の原点位置を検出することを条件に回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段と、回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段とを有し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が決定した停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化する。そして、一定時間ごとにメイン処理を中断して行われるタイマ割込み処理を実行するタイマ割込み処理手段が、停止図柄位置が決定された回胴である対象回胴について停止図柄位置の到来を監視する停止図柄位置監視手段を有する。
【選択図】図23
Description
そして、前記メイン処理手段は、前記回胴の原点位置を検出することを条件に前記回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段と、前記回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段と、を有し、前記停止操作有効化手段は、前記停止図柄位置決定手段が決定した前記停止図柄位置の到来を待機することなく、次の前記回胴停止操作の受け付けを有効化する。
さらに、前記タイマ割込み処理手段は、前記停止図柄位置が決定された前記回胴である対象回胴について前記停止図柄位置の到来を監視する停止図柄位置監視手段を有するものである。
<1.回胴遊技機の機構構成>
<2.回胴遊技機の制御構成>
<3.メダル投入に係る構成>
<4.回胴回転に係る構成及び回転リール>
<5.メモリ領域について>
<6.スタート処理>
<7.電源断処理>
<8.電源復帰処理>
<9.設定変更処理>
<10.メイン処理>
[10-1.メイン処理]
[10-2.メイン処理側における回胴停止のための処理]
[10-3.入賞メダルの払出処理]
<11.タイマ割込み処理>
[11-1.タイマ割込み処理]
[11-2.LED表示データの作成処理]
[11-3.エラー解除判定処理]
[11-4.メダル払出処理]
[11-5.投入及び払出信号出力処理]
[11-6.再遊技時の払出信号出力について]
[11-7.回胴制御処理]
<12.実施の形態のまとめ>
<13.まとめ及び変形例>
先ず、図1〜図4により実施の形態のスロットマシンの外観構成を説明する。
図1はスロットマシンの正面図、図2Aは平面図、図2Bは右側面図、図3は前面パネル2の背面図、図4は本体ケース1の正面図である。
各回転リール4a,4b,4cには、後述する各種図柄、例えばBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)用の図柄や、各種のフルーツ図柄、リプレイ図柄などが描かれている。
メダル払出装置5は、メダルを貯留するメダルタンク5aを有する。また払出ケース5b内に、図5で後述する払出モータ75、払出接続基板73、ホッパー基板74、メダル払出センサ76等が収納されている。
メダルタンク5aに貯留されたメダルは、払出モータ75の回転に基づいて、払出口5cから図面手前方向に向けて導出される。なお、限界量を越えて貯留されたメダルは、超過メダル導出部5dを通して、補助タンク6に落下するよう構成されている。
補助タンク6に対しては、該補助タンク6における貯留メダルが限界量に達したことを検出するためのオーバーフローセンサが設けられている。
また図柄回転ユニット3の内部には、図5に示す回胴LED(Light Emitting Diode)中継基板56と回胴中継基板53とが設けられ、図柄回転ユニット3に隣接して外部集中端子板70が配置されている。
またLCDユニット7の下部には、回転リール4a,4b,4cを表出させる表示窓8が形成されている。この表示窓8を通しては、各回転リール4a,4b,4cの回転方向に、各々3個程度の図柄が見えるようにされている。そして、例えば、合計9個の図柄の水平方向の二本(又は三本)と、対角線方向の二本が仮想的な停止ラインとなる。
LED群9は、例えば、今回ゲームに投入されたメダルの枚数を示すLEDや再遊技状態を示すLED(再遊技表示LED)、回胴を回転させる準備が整ったことを示すLED(今回ゲームの遊技に要する所定枚数のメダルの投入が完了したことを示すLED:いわゆるスタートランプ)、メダルの投入の受付状態を示すLEDなどで構成されている。
また、本例の場合、払出表示部10は、いわゆる指示モニタとしても機能する。指示モニタは、ART中に押し順ベルや押し順リプレイ等の押し順の規定された所定役(以下「押し順役」と表記)に当選した際に押順情報の表示を行う表示器を意味する。
なお、個々の説明は省略するが、前面パネル2には、演出や動作状態を提示するためのLEDとして他のLEDが各種配置されている。
また、前面パネル2の中央左側には、クレジット状態のメダル(クレジットとして貯留されているメダル)を払出すクレジット精算ボタン14と、クレジット状態のメダルを擬似的に3枚投入するマックスベットボタン16とが設けられている。
遊技者がスタートレバー17を操作すると、通常は、3つの回転リール4a,4b,4cが正方向に回転を開始する。但し、内部当選状態を予告するリール演出のために、回転リール4a,4b,4cの全部又は一部が、変則的に回転(いわゆる「演出回転」)した上で正方向の回転を開始する場合もある。
リール演出としては具体的内容が各種考えられ、例えば、
・極めてゆっくり正方向に回転(正回転)して静止するスロー演出
・正回転と逆回転を繰り返した後に、所定時間だけ逆回転して静止する逆回転演出
・第1の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第1の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第2の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、極めてゆっくり正回転した後に静止するスロー揺動演出
・第2の時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、所定時間だけ逆回転した後に静止する揺動逆回転演出
・所定速度で正回転又は逆回転した後に所定の図柄に揃えて静止する演出
などが用意されている。そして、このようなリール演出時には、LCDユニット7におけるキャラクタ演出や、LEDランプを点滅させるランプ演出や、スピーカを駆動する音声演出の全部又は一部が適宜に選択されて実行される。
また前面パネル2の上方左右、及び下方左右にはスピーカ30a,30b,30c,30dが配置されている。
また、前面パネル2の裏側上部には、基板ケース23が配置されている。この基板ケース23には、図5で述べる演出制御基板42、演出インターフェース基板43、液晶制御基板44、液晶インターフェース基板45などが収容されている。
またメダルセレクタ21の側方には、図1に示す各種の遊技部材と主制御基板40との間の信号を中継する遊技中継基板60(図5で後述する)が設けられている。
そして、本実施の形態のスロットマシンにおいては、図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段(本例では図柄回転ユニット3)に図柄の表示結果が示されることで1ゲームが終了し、図柄の表示結果に応じて入賞が発生可能とされている。
次に本実施の形態のスロットマシンの制御系の構成について説明する。
図5は、スロットマシンの内部の制御構成の概略的なブロック図である。本実施の形態のスロットマシンは、その制御構成が主制御基板40を中心に構成されている。
主制御基板40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたマイクロコンピュータやインターフェースのための回路等が搭載され、スロットマシンの遊技動作全般に係る統括的な制御を行う。例えば主制御基板40が回転リール4a,4b,4cを含む各種の遊技部材の動作を制御するとともに、動作状況を把握する。また遊技動作に応じて演出を実行させる。
主制御基板40は、電源基板41、演出インターフェース基板43、回胴中継基板53、遊技中継基板60、外部集中端子板70、回胴設定基板71、払出接続基板73との間で各種信号(コマンドや検出信号等)のやりとりを行う。
また電源基板41には電源遮断状態を検出する電源監視回路や、主制御基板40にバックアップ電源電圧を供給するバックアップ電源回路なども設けられている。
演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して主制御基板40からのコマンドを受け取る。例えば主制御基板40は、演出制御基板42に対して、スピーカ30(30a〜30d)による音演出、LEDランプや冷陰極線管放電管によるランプ演出、LCDユニット7による図柄演出を実現するための制御コマンドを出力し、演出制御基板42はその制御コマンドに応じた演出制御処理を行う。
また演出制御基板42では、主制御基板40から内部抽選結果を特定する制御コマンド(遊技開始コマンド)受けると、内部抽選結果に対応してアシストタイム当選状態とするか否かのAT抽選を実行する。
なお、演出制御基板42においてAT抽選に当選した後の所定回数のゲーム(AT中)では、小役当選状態において、その図柄を停止ラインに整列できるよう、3つの回転リール4の停止順序を遊技者に報知している。
また演出制御基板42は、主制御基板40からのリール演出実行を示す制御コマンドを受けると、主制御基板40で実行するリール演出に対応する演出動作を開始する。
これらのような演出制御動作のため、演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を通して各部と必要な通信を行う。
液晶制御基板44は、LCDユニット7における画像表示による演出の制御を行う。この液晶制御基板44には、VDP(Video Display Processor)、画像ROM、VRAM(Video RAM)、液晶制御CPU、液晶制御ROM、液晶制御RAM等が搭載される。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う。
画像ROMには、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されている。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域とされる。
液晶制御CPUは、VDPが表示制御を行うために必要な制御データを出力する。
液晶制御ROMには、液晶制御CPUの表示制御動作手順を記述したプログラムやその表示制御に必要な種々のデータが格納される。
液晶制御RAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
このような液晶制御基板44は、演出制御基板42からの表示演出に関するコマンドを受け付け、それに応じて表示駆動信号を生成する。そして液晶インターフェース基板45を介してLCDユニット7に表示駆動信号を供給し、画像表示を実行させる。
また演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して、LED基板48や回胴LED中継基板56を経由して各種のLEDによるランプ演出を実現している。
LED基板48には、例えば図1に示したLED演出部15a,15b,15cとしてのLEDが配置されている。
回胴LED中継基板56は、第1回胴LED基板50a、第2回胴LED基板50b、第3回胴LED基板50cについて演出制御基板42からのLED駆動信号を中継する。
第1回胴LED基板50aには、回転リール4aの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。第2回胴LED基板50bには、回転リール4bの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。また、第3回胴LED基板50cには、回転リール4cの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。
遊技表示基板61は、遊技状態を示すLED群9や、7セグメントLEDを有した払出表示部10や、同じく7セグメントLEDを有した貯留数表示部11を搭載している。主制御基板40は、遊技表示基板61に対して、遊技中継基板60を介して制御コマンドを送信し、遊技状態に応じた表示を実行させるように制御している。
停止スイッチ基板63には停止ボタン18a、18b、18cの操作に応じてそれぞれONされる停止スイッチが搭載されている。また、図示は省略したが、本例の停止スイッチ基板63には、停止ボタン18a、18b、18cのそれぞれに対して設けられ、対応する停止ボタン18を発光させるための停止ボタンLEDも搭載されている。
貯留メダル投入スイッチ基板64には、マックスベットボタン16の操作に応じてONされる投入スイッチが搭載されている。また、図示は省略したが、本例の貯留メダル投入スイッチ基板64には、マックスベットボタン16を発光させるためのマックスベットLEDも搭載されている。
精算スイッチ基板65には清算ボタン14の操作に応じてONされる清算スイッチが搭載されている。
主制御基板40は、これらの基板(61,62,63,64,65)のスイッチによる遊技者操作の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。
セレクタセンサ67及び投入メダル関連センサ68は、メダル投入口12から投入されたメダルを検出するために設けられている。これらセレクタセンサ67及び投入メダル関連センサ68については後に改めて説明する。
主制御基板40は、これらのセンサ(66,67,68)の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。さらに、主制御基板40は、受信したセンサの検出信号により投入されたメダルの投入時間や通過方向を検出し、所定の規定に合致した場合にのみ投入メダルとして受け付け、それ以外の場合には投入メダルエラーとして処理する。
ブロッカーソレノイド69は、不正メダルの通過を阻止するブロッカーをON/OFFに駆動する。主制御基板40は、遊技中継基板60を介してブロッカーソレノイド69を制御する。
さらに主制御基板40は、回胴中継基板53を経由して、回転リール4a,4b,4cの原点位置(後述する原点位置101)を検出するための3つのインデックスセンサ55(第1回胴インデックスセンサ55a、第2回胴インデックスセンサ55b、第3回胴インデックスセンサ55c)に接続されている。
主制御基板40は、ステッピングモータ54a,54b,54cを駆動又は停止させることによって、回転リール4a,4b,4cの回転動作と、目的位置での停止動作を実現している。また主制御基板40は、インデックスセンサ55a,55b,55cの検出信号に基づき、回転リール4a,4b,4cの原点位置を検知できる。
ホッパー基板74は、主制御基板40からの制御コマンドに基づいて払出モータ75を回転させて、所定量のメダルを払出しする。
メダル払出センサ76は、払出メダルの通過を検出する。メダル払出センサ76による検出信号は、払出メダル枚数が不足したり払出動作が行われないなどの払出異常状態の検出に用いられる。
ここで、設定値vdとは、当該スロットマシンで実行される抽選処理の当選確率、換言すれば、遊技者に有利な遊技状態に当選させるか否かの確率についての段階を表す値であり、遊技ホールの営業戦略に基づいて適宜に設定される。本例では、当選確率の段階は6段階とされ、設定値vdとしては設定「1」〜設定「6」までの6段階のうち任意の段階を表す値を設定可能とされている。この際、設定値vd自体の値としては、「0」〜「5」が割り当てられる。
本例では、設定「1」〜設定「6」の順で当選確率が高くされている。
図示の通り、主制御基板40は、ワンチップマイコンによるコントローラ80と、8ビットパラレルデータを入出力するI/Oポート回路83と、カウンタ回路81と、各部とのインターフェース部を有して構成されている。
CTC80eは、8ビットのカウンタやタイマを集積した回路であり、CPU80aの処理における周期的割り込みや一定周期のパルス出力作成機能(ビットレートジェネレータ)、時間計測の機能を付与するものである。本例では、CTC80eを利用して、CPU80aに1.49ms(ミリ秒)の時間間隔でタイマ割込みをかけている。
電源インターフェース82は電源基板41の電源回路との間のインターフェースである。
遊技インターフェース84は遊技中継基板60との間のインターフェースである。コントローラ80は、遊技インターフェース84を介して各種スイッチ、センサの検出信号の入力や、LED制御、ブロッカーソレノイド制御のためのコマンド送信を行う。
回胴モータ駆動部85は回胴中継基板53との間のインターフェースである。コントローラ80は、回胴モータ駆動部85によりステッピングモータ54a,54b,54cに対するモータ駆動信号(後述する励磁データφ1〜φ4)の出力を行うと共に、回胴モータ駆動部85を経由して入力されるインデックスセンサ55a,55b,55cからの検出信号を取得する。
演出制御インターフェース86は、コントローラ80が演出インターフェース基板43を介して演出制御基板42へのコマンド送信を行うためのインターフェースである。具体的には例えば8ビットパラレルポートである。
払出接続インターフェース87は払出接続基板73とのインターフェースである。
回胴設定インターフェース89は、回胴設定基板71との間のインターフェースである。
続いて、図7乃至図9を参照して、メダル投入に係る構成について説明する。
図7A及び図8Aは、本実施の形態のスロットマシンに設けられたメダルセレクタ21の構造を示す断面図、図7Bは図7AのA−A断面図、図8Bは図8AのB−B断面図である。
また、流路切替板21dは、ブロッカーソレノイド69が励磁された状態において、図8A、図8Bに示すように、流路切替板21dの上部が軸21daを支点として図中左方向(矢印方向)に揺動することで、流路切替板21dの上端部21dbが凹部21eより突出した状態となるため、投入流路21aを流下するメダルは流路切替板21dの上端部21dbに沿って取込側流路21b内に流下し、メダルタンク5aに案内される。
図のように第1投入メダルセンサ68aは、取込側流路21bにおいて第2投入メダルセンサ68bよりも上流側に設けられ、取込側流路21bを流下する円盤状のメダルの通過を第1投入メダルセンサ68a→第2投入メダルセンサ68bの順で検出することが可能とされている。
これら第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bは、1枚のメダルの通過時において、第1投入メダルセンサ68aのみがON、第1投入メダルセンサ68a及び第2投入メダルセンサ68bの双方がON、第2投入メダルセンサ68bのみがONの順で状態が遷移するように近接配置されている。
また、第1投入メダルセンサ68a及び第2投入メダルセンサ68bは、メダルの端部(本例ではメダル上端部)を検出するように配置されているため、メダルを連続投入した場合は、1枚目のメダルが第2投入メダルセンサ68bを通過して該第2投入メダルセンサ68bがOFFとなった後に、後続のメダルが第1投入メダルセンサ68aを通過して該第1投入メダルセンサ68aがONとなるようにされており、これにより連続投入された個々のメダルを確実に検出することが可能とされている。
図7、図8では図示を省略したが、メダルセレクタ21における投入流路21aには、セレクタセンサ67が設けられている。また、メダルセレクタ21における取込側流路21dとメダルタンク5aとを連通するメダルの流下経路には、前述の投入メダル関連センサ68の一つとして通過後センサ68cが設けられている。
なお、以下の説明においては、第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bについてはそれぞれ「センサ1」「センサ2」と表記することもある。
回転リール4を回転させるための構成及び回転リール4に形成された図柄とステップ位置との関係について図10乃至図12を参照して説明する。
図10は、回転リール4a、4b、4cに対する原点検出に係る構成についての説明図である。原点検出とは、各回転リール4a、4b、4cに定められた特定の位置、すなわち、原点位置101の検出である。
なお、原点検出に係る構成は、回転リール4a〜4cのそれぞれについて同様であるため、ここでは代表して一つの回転リール(回転リール4と表記)のみを図示している。図10Aは原点検出に係る構成を斜視図により示し、図10Bは回転リール4に形成された被検出部410dと原点位置101との関係を概略断面図により示している。
この場合、突出部403tは、ベース板403bから左側方向に突出している。
リールフレーム410は、ステッピングモータ54のロータ54rに着脱自在に固定されたハブ部410hと、リム部410rとハブ部410hとの間を半径方向に連結する複数のスポーク部410sとを有している。
リールシート420における図柄形成領域は比較的光透過率が高くされており、バックライト部402におけるLEDが点灯したとき、その発光領域が明るく発光するようになっている。
インデックスセンサ55としては、透過型のフォトセンサに限らず、反射型のフォトセンサを用いることもできる。
本実施の形態において、ステッピングモータ54a,54b,54cはユニポーラ駆動のステッピングモータとされ、それぞれセンタータップされた2つの駆動巻線を有している。本実施の形態の場合、ステッピングモータ54a,54b,54cの駆動は1相励磁と2相励磁とを交互に繰り返す1−2相励磁によって行われる。
図11Bに示すように、1−2相励磁においては、駆動信号φ1〜φ4による駆動態様について図中の0〜7の8つのステップが繰り返される。具体的には、
・0ステップ目:φ1=on、φ2=off、φ3=off、φ4=off
・1ステップ目:φ1=on、φ2=off、φ3=off、φ4=on
・2ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=off、φ4=on
・3ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=on、φ4=on
・4ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=on、φ4=off
・5ステップ目:φ1=off、φ2=on、φ3=on、φ4=off
・6ステップ目:φ1=off、φ2=on、φ3=off、φ4=off
・7ステップ目:φ1=on、φ2=on、φ3=off、φ4=off
が繰り返される。このように1−2相励磁においては、2つの駆動巻線が同時駆動される(つまり2つの固定子が同時励磁される)ステップ(0,2,4,6)と、一方の駆動巻線のみが駆動される(一方の固定子のみが励磁される)ステップ(1,3,5,7)とが交互に繰り返される。
励磁データテーブルにおいては、励磁ポインタ(励磁相ポインタ)PTの0〜7が上記の0〜7のステップにそれぞれ対応しており、励磁ポインタPTの0〜7のそれぞれに対しては駆動信号φ1〜φ4のon/offを表す4ビットの励磁データが対応付けられている。なお、図11Cでは、それぞれの励磁データの16進数表記と励磁ポインタPTの0〜7のそれぞれに対応する2相励磁/1相励磁の別も併せて示している。本例では、励磁ポインタPTは4ビットの情報とされる。
ここで以下、駆動信号φ1〜φ4の各々に関して、各駆動信号φのon/offを表す各1ビットのデータのことを「励磁データ」と表記する。また、駆動信号φ1についての励磁データについては「励磁データφ1」、駆動信号φ2についての励磁データについては「励磁データφ2」と表記する。同様に、駆動信号φ3についての励磁データは「励磁データφ3」、駆動信号φ4についての励磁データは「励磁データφ4」と表記する。
励磁ポインタPTの最短更新周期は、1.49msごとに起動されるタイマ割込み処理(図26)ごとの周期とされる。
なお、励磁データテーブルは、ROM80b等のCPU80aが読み出し可能な記憶手段に対して記憶されている。
本例において、回転リール4a,4b,4cの表面には、回転方向に沿って21コマ分の図柄が配置されている。回転リール4a,4b,4cのそれぞれにおいて、図柄の種類は例えば10種類(赤7、白7、バー、キャラ、チェリー、すいか、ベル、リプレイ、はずれ1、はずれ2)とされ、それらが所定の順序で配列されている。図中では、回転リール4aに形成された21コマの図柄をそれぞれ図柄4a1,4a2,・・・,4a21と表している。同様に、回転リール4bに形成された21コマの図柄を図柄4b1,4b2,・・・,4b21、回転リール4cに形成された21コマの図柄を図柄4c1,4c2,・・・,4c21と表している。各図柄の符号の末尾に付した番号は、その図柄の番号を表している。
このため、本例においては、回転リール4a,4b,4cを1回転させるために必要なステッピングモータ54a,54b,54cの駆動ステップ数は8×63=504とされている。
これに応じ、各図柄については、ステップ位置として計24の位置を検出可能とされている。ここで、図柄中のステップ位置は、後の図33で説明するステップS1512やS1520の処理によってタイマ割込みごとに図柄ステップ数がデクリメント(−1)されていくことで検出可能とされる。すなわち、各図柄中で検出可能なステップ位置は、24番(先頭ステップ位置)〜1番(最終ステップ位置)の24個である。このとき、図33の処理では、図柄ステップ数=0、すなわちその図柄の最終ステップ位置に到達すると、ステップS1514やS1522の処理で即座に図柄ステップ数=「24」とされる。このため、0番のステップ位置は、次の図柄における24番のステップ位置と同義となる。
図13は、主制御基板40におけるメモリに設定された領域(メモリ領域)についての説明図である。具体的には、ROM80b及びRAM80cとしての、CPU80aがアクセス可能なメモリに設定された領域についての説明図である。
本例において、第2のメモリ領域への配置が許可されているのは、不正行為(いわゆるゴト)への対策を講じるためのプログラム及びデータとされている。具体的には、例えばメダルの不正な投入や払出を検知するためのプログラム及びデータや、設定値vd、乱数の異常を検知するためのプログラム及びデータ等である。
第1のメモリ領域、第2のメモリ領域のそれぞれには、プログラムを格納する制御領域、プログラムにより使用するデータを格納するデータ領域、及びプログラムによる処理の過程で生成される各種のフラグやタイマ値等を書き替え可能に格納するR/W領域(Read/Write領域)が設定されている。
なお、第1のメモリ領域及び第2のメモリ領域は、電源基板41に設けられた共通のバックアップ電源により電源遮断後も記憶情報を保持可能とされている。
第1、第2のメモリ領域のそれぞれにおいて、制御領域におけるプログラムは、自身の領域内におけるR/W領域のデータを参照及び更新(記録)することが許可されている。一方、第1、第2のメモリ領域のそれぞれにおいて、制御領域におけるプログラムは、他方のメモリ領域におけるR/W領域のデータについて参照のみが許可され、更新については不許可とされている。例えば、第2のメモリ領域のプログラムが該第2のメモリ領域内のR/W領域に記録したフラグについては、第1のメモリ領域内のプログラムは参照のみが可能とされて更新を行うことはできない。
なお、図示は省略したが、データ領域におけるデータについては、同一メモリ領域内のプログラムのみが参照を許可されている。すなわち、第1のメモリ領域内のプログラムが第2のメモリ領域内のデータ領域のデータを参照したり、第2のメモリ領域内のプログラムが第1のメモリ領域内のデータ領域のデータを参照するといったことは許可されていない。
以下、主制御基板40のCPU80aが実行する各種の処理について説明していく。
先ずは図15のフローチャートにより、スロットマシンの起動時(電源投入時)に対応して実行されるスタート処理について説明する。
このスタート処理は、電源投入時とコントローラ80におけるウォッチドッグタイマ(WDT)のタイムアウト時のそれぞれで発生するリセット信号に応じてCPU80aが実行するものである。すなわち、スタート処理は、スロットマシンの電源投入に伴うコントローラ80の起動時と、コントローラ80の動作が何らかの不具合により所定時間以上停滞したことに伴う再起動時に実行されるものである。
一方、電断信号がOFFであれば、CPU80aはステップS104に進み、RAM80cへのアクセスを許可する設定を行った上で、ステップS105で電断キーワードが所定値(例えば「5AA5h」)であるか否かを判定する。なお、電断キーワードは、電断時における後述するステップS404(図18)の処理で設定されるものである。電断キーワードが所定値であることは、電断時においてRAM80cにデータが確実に退避されていることを表す(図18のステップS402を参照)
一方、設定キースイッチ72aがONである場合、CPU80aはステップS107に進んでドア開放センサ35による検出信号に基づいてドア(前面パネル2)が開放状態であるか否かを判定する。ドアが開放状態でない場合、CPU80aは電源復帰処理に移行する。
ドアが開放状態であれば、CPU80aは後述する設定変更処理に移行する。
なお、上記説明から理解されるように、ステップS106で設定キースイッチ72aがONであっても、ステップS107でドアが開放状態でなければ、設定変更処理は行われない。つまり、この場合における設定キー操作は無効扱いとされる。このようにドアが開放されていない場合の設定キー操作を無効扱いとすることで、設定値vdを改竄する不正行為の防止が図られている(後述するステップS109、S110についても同様)。
ステップS108のRAMクリア処理を実行すると、CPU80aはステップS109に進み、先のステップS106と同様に設定キースイッチ72aの状態を確認し、設定キースイッチ72aがONであれば、ステップS110において先のステップS107と同様にドアが開放状態であるか否かを判定する。ドアが開放状態であれば、CPU80aは設定変更処理に移行する。
図16は、電源復帰処理のフローチャートである。
図16において、CPU80aはステップS201で、電断キーワードをクリアする処理を実行し、ステップS202で電断時のスタックポインタを復帰する処理を行う。すなわち、電断時にRAM80cのワーク領域に記憶しておいたスタックポインタの値(図18のステップS403参照)を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。
一方、回転リール4が加速中又は回転中でなければ、CPU80aはステップS204をパスしてステップS205に進む。
そして、CPU80aは続くステップS208で、割込み許可の設定を行い、図16に示す電源復帰処理を終了する。
以降、CPU80aが、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、スロットマシンは電源断時の状態に復帰する。
図17は、設定変更処理のフローチャートである。
図17において、CPU80aはステップS301で、設定変更時のRAMクリア処理を実行する。すなわち、RAM80cにおける設定変更時に対応して定められた領域(設定値vdの格納領域は含まず)をクリアする処理を行う。
続くステップS302でCPU80aは、設定変更中であるか否かを表すための設定中フラグをセット(設定変更中である旨を表す「1」を設定)し、さらに続くステップS303でRAM80cに格納されている設定値vdを取得する。
スタートレバー17がOFFであれば、CPU80aはステップS308に進んでリセットスイッチ72bの状態(ON/OFF状態)、すなわち設定値vdの送り操作の有無を確認し、リセットスイッチ72bがOFFであればステップS306の2割込み待機処理に戻る。
これにより、スタートレバー17による設定値vdの確定操作、又はリセットボタンによる設定値vdの送り操作の何れかが行われるまで、ステップS306の待機処理が繰り返し行われる。
CPU80aは、ステップS313のコマンドセット処理を実行したことに応じ、図17に示す設定変更処理を終了する。
CPU80aは、設定変更処理を終了したことに応じて、図19に示すメイン処理に移行する。
図18は、電源断処理のフローチャートである。
この電源断処理は、電源断信号が入力されたことに応じて発生する割込み処理である(いわゆるINT割込み)。なお、割込みの優先順位は「タイマ割込み>INT割込み」である。
図19及び図20は、メイン処理のフローチャートである。
メイン処理は、1ゲームごとに繰り返し実行される無限ループ状の処理である。なお、本例において、1ゲームの期間は、回転リール4を回転させて抽選結果に基づく停止態様で停止させるまでの期間を少なくとも含むとなる。
再遊技フラグが再遊技への当選を表すON(例えば「1」)であった場合、CPU80aはステップS506に進み、再遊技の自動投入処理を実行する。この再遊技の自動投入処理は、所定数の賭数を設定するためのメダル自動投入処理(擬似投入処理)と換言できる。
先ず、CPU80aはステップS601で、再遊技表示LEDをONする処理を実行する。再遊技表示LEDは、今回のゲームが再遊技としてのゲームである旨(つまり再遊技状態である旨)を遊技者に報知するためのLEDである。
払出信号カウンタは、入賞に応じて遊技者に払い出されたメダルの枚数を外部集中端子板70を通してホールコンピュータに通知するために用いられるカウンタである。ここで、入賞には、再遊技が含まれ、入賞に応じたメダルの払出枚数には、再遊技に応じて自動投入されるメダルの枚数(最大賭数分のメダル枚数:本例では「3」)も含まれる。従って、再遊技に応じて自動投入されるメダルの枚数を、払出枚数としてホールコンピュータに対して通知する。
後述するように、ホールコンピュータに対する払出メダル枚数の出力は、払出信号カウンタの値に応じた回数のパルス信号を出力することで行われる(ステップS1007の投入及び払出信号出力処理:図30を参照)。
ここで、本例では、再遊技時に対応した払出信号カウンタの更新処理(S603)として、払出信号カウンタに自動投入枚数の値を加算する処理を実行しているが、その意義については改めて説明する。
ここで、今回遊技の投入枚数の情報は、後述するステップS510(図19)等で今回ゲームにおけるメダル投入枚数を確認する際に用いられる。
ステップS506の自動投入処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS507に処理を進める。
また、CPU80aは、先のステップS505で再遊技フラグがONでない(つまり再遊技に非当選であることを表すOFF(例えば「0」)である)と判定した場合には、ステップS506の自動投入処理をパスしてステップS507に処理を進める。
CPU80aは、ステップS510で最大投入枚数でないと判定した場合は、先のステップS507に戻って該S507の待機処理、S508の確認処理、及びS509のフラグ設定処理を再度実行する。すなわち、最大投入枚数と判定されるまで、これらの処理が繰り返される。
該始動スイッチの検出信号がOFF状態であれば、CPU80aはステップS511に戻り、該検出信号がONエッジであれば、ステップS513で乱数(カウンタ回路81で生成された乱数値)の取り込みが完了したか否かを判定する。
ステップS513において、乱数の取り込みが完了していなければ、CPU80aはステップS507に戻る。すなわち、スタートレバー17のONが検知されても、乱数の取り込みが完了していない場合には、再び処理をステップS507に戻し、スタートレバー17がONされるまで待機するようにされる。なお、カウンタ回路81の乱数値は、スタートレバー17がONされる度にラッチされるものである。最新のスタートレバー17のONに伴いラッチされた乱数値は後述する役抽選処理(S517)での役抽選に用いられる。
さらに、CPU80aは続くステップS516で、遊技開始時に対応した通知を演出制御基板42側に対して行うための遊技開始コマンドをセットする処理を実行し、図20に示すステップS517に処理を進める。
ホールコンピュータに対する投入メダル枚数の出力は、上述した払出メダル枚数の出力の場合と同様、カウンタの値に応じた回数のパルス信号を出力することで行われる(ステップS1007の投入及び払出信号出力処理を参照)。
ステップS522の待機処理では、1ゲーム前に実行されたステップS523のセット処理によりセットされた4.1秒分のウエイトタイマの値が「0」となるまで待機する。なお、ウエイトタイマの値は後述するタイマ割込み処理で逐次デクリメント(減算)される。
ここで、4.1秒は一例であって、ゲーム間の最低時間間隔は適宜変更が可能である。
なお、加速準備中フラグFG1は、タイマ割込み処理(回転制御処理)側に回転リール4の回転開始を要求するためのフラグとして機能する。
ここで、停止制御用データは、後述する滑りコマの決定(図23のS802参照)に用いられるデータであり、少なくとも、役抽選の結果(停止ライン上に停止させるべき図柄の組合せ)と、現在が第一停止〜第三停止の何れの回胴停止状況にあるかに応じて適宜作成(更新)されるデータとされる。なお、第一停止〜第三停止は、回転リール4a〜4cの停止について、1ゲーム内における何番目の停止であるかを識別するものである。
本例において、停止制御用データは、有効な停止ボタン操作(後述する)が行われた回転リール4(対象リール)の情報と、対象リールの停止操作時の図柄(有効な停止ボタン操作が行われたときの図柄)の情報とを元情報として、対象リールの滑りコマ数が特定されるデータとして作成される。具体的に本例では、ステップS517の役抽選の結果と、現在の回胴停止状況(第一停止〜第三停止の何れか)とに応じて、未停止の回転リール4ごとに全図柄分の滑りコマ数を規定した滑りコマ数テーブルを停止制御用データとして作成する。
一例として、当選役が第一停止=左リールの押し順ベル(回転リール4aの停止操作を1番先に行うことが規定されたベル)であった場合、滑りコマ数テーブルとしては、例えば次のように作成する。すなわち、左リールのテーブルとしては、9枚ベルを引き込むように図柄ごとの滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。中リール(回転リール4b)、右リール(回転リール4c)のテーブルについては、押し順に失敗しているため1枚役を引き込むように図柄ごとの滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。
上記のように加速準備中フラグFG1がセットされることで、タイマ割込み処理における回胴制御処理により、回転リール4a〜4cの起動処理(加速処理)が開始される。ステップS527の待機処理は、このようなタイマ割込み側の回胴制御処理により回転リール4a〜4cが回転状態となるまで待機するための処理として機能する。なお、ステップS527による待機時間は上記の時間に限定されるものではない。
ここで、スロットマシンにおいては、回転リール4が回転を開始した後、対応するインデックスセンサ55により該回転リール4の原点位置101が検出されたことを条件として対応する停止ボタン18の受付を許可するようにされている。このため、ステップS528でリールセンサ未通過フラグFmtがONである場合には、ステップS529による停止ボタンLEDのON処理に処理を進めず、リールセンサ未通過フラグFmtがOFFになるまで待機するようにされている。
なお、ステップS528で対象とするエラーフラグとしては、少なくとも、主基板エラー(主制御基板40のエラー)、RWMエラー(RAM80cに係るエラー)、投入メダルエラー(メダル投入に係るエラー)、払出メダル無しエラー、払出センサエラー(メダル払出センサ76のエラー)、不当入賞エラー、オーバーフローエラー、ドア開放エラーに関するフラグがある。
なお、ステップS530の停止処理の詳細については後述する。
なお、入賞判定処理では、停止ライン上に当選図柄が揃ったか否かの判定結果を示す制御コマンド(入賞情報コマンド)を演出制御基板42に送信するべく、入賞情報コマンドを演出制御インターフェース86における送信バッファにセットする処理も行われる。
図22は、ステップS530の停止処理のフローチャートである。
先ず、CPU80aは、ステップS701で1割込み分の待機処理を実行し、ステップS702で停止ボタンの判定処理を行う。すなわち、停止ボタン18a〜18cそれぞれについての押下操作の有無を判定する。そして、続くステップS703でCPU80aは、有効な停止ボタン操作が行われているか否かを判定する。すなわち、停止ボタン18a〜18cのうち1つの停止ボタン18を押下するという有効な停止ボタン操作が行われたか否かを判定する。
有効な停止ボタン操作が行われていない場合、CPU80aはステップS701に戻る。つまりこれにより、有効な停止ボタン操作が行われるまで待機するようにされる。
図23において、CPU80aはステップS801で、停止可能な範囲内か確認し、不能な範囲の場合は次の図柄位置になるまで待機する処理を実行する。
なお、現在の図柄ステップ位置(図柄ステップ数)は、後述するステップカウンタの値に基づき取得される。ステップカウンタの値は、タイマ割込み処理における回胴制御処理(図33参照)によってカウントされる。
図示するように本例では24番〜6番のステップ位置が停止処理可能位置、5番〜1番のステップ位置が停止処理不可能位置として定められている。上記したステップS801の処理により、停止ボタン操作が検知されたときの図柄ステップ位置が停止処理可能位置であれば現在の図柄が停止操作時図柄とされ、停止処理不可能位置であれば現在の図柄の次の図柄が停止操作時図柄とされる。
本例において、現在のステップ位置が5番〜1番の停止処理不可能位置である場合に現在の図柄を停止操作時図柄とせず次の図柄を停止操作時図柄とするのは、以下で説明する滑りコマ数の決定処理(S802)が比較的長く処理時間を要した場合に意図しない図柄で停止されてしまう事態が発生する虞があり、その防止を図るためである。
なお、現在の図柄位置は、後述する図柄カウンタの値に基づき取得される。図柄カウンタの値としてもタイマ割込み処理における回胴制御処理によってカウントされている。
そして、ステップS804に続くステップS805でCPU80aは、停止予定位置を格納する処理を実行する。すなわち、ステップS804で更新されたカレントコマ番号の情報を停止予定位置(停止ボタン操作が行われた回転リール4についての停止予定位置)を表す情報としてRAM80cの所定領域に格納する。
第1、第2停止後であれば、CPU80aはステップS809に進み、停止位置、押順に基づいて次の停止時に用いる停止制御用データを更新する処理を実行し、ステップS705の回胴停止制御処理を終える。
ここで、ステップS809における停止制御用データの更新としては、今回の停止結果に応じて、未停止の残りの回転リール4について、全図柄分の滑りコマ数を規定した滑りコマ数テーブルを作成する。
例えば、今回の停止が第一停止であって、当選役が押し順役であった場合には、第二停止の押し順正解に該当する回転リール4のテーブルについては9枚ベルを引き込むように全図柄分の滑りコマ数を規定したテーブルを作成し、押し順失敗に該当する回転リール4のテーブルについては1枚役を引き込むように全図柄分の滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。このように作成したテーブルをRAM80cに格納することで、それまでRAM80cに格納されていた滑りコマ数テーブル(停止制御用データ)を更新する。
なお、押し順の概念や取りこぼしが無い役に当選している場合には、滑りコマ数テーブルを更新せず、回転開始時(図20のS526)に作成した滑りコマ数テーブルをそのまま用いることもできる。
CPU80aは、ステップS705の回胴停止制御処理を実行したことに応じ、ステップS706の停止後フリーズ処理を実行した上で、ステップS707で全リール停止か否か、すなわち、停止ボタン18a〜停止ボタン18cの全てについて有効な停止ボタン操作が行われたか否かを判定する。
なお、ステップS706の停止後フリーズ処理では、停止後フリーズ演出に当選しているか否かを判定し、当選している場合にのみ停止後フリーズ演出としてのリール演出の動作を実現するための処理を実行する。
このとき、停止要求中フラグをONとしてから次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するまでの間には、有効な停止ボタン操作が行われた回転リール4の停止を待機する処理は存在しない。つまり本例におけるメイン処理では、有効な停止ボタン操作が行われた回転リール4の滑りコマ数を決定(つまり停止図柄位置を決定)した後に、該回転リール4の停止を待機することなく、次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するようにしている。
従って、対象リールを適切な停止位置で停止させることができ、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
図25は、入賞メダルの払出処理(ステップS532)についての説明図である。
先ず、CPU80aはステップS901で、入賞枚数が「0」であるか否かを判定する。前述のように入賞枚数は、ステップS531の入賞判定処理にて設定されるものである。入賞枚数が「0」であれば、CPU80aは入賞メダルの払出処理を終了する。
ステップS902において、エラー中であると判定した場合、CPU80aは再度ステップS902の判定処理を実行する。すなわち、エラーが解除されるまで、メイン処理の進行(ゲームの進行)が中断される。
そして、CPU80aは次のステップS909で80msの待機処理を行った上で、ステップS910で入賞枚数の値をデクリメント(−1)する処理を行う。
また、ステップS908において、払出表示枚数は、前述した払出表示部10に表示すべき今回ゲームでの払出枚数を意味する。本例では、払出表示部10における枚数表示は、入賞枚数からの1枚単位での付与が行われるごとに値をインクリメントさせる態様で行われるため、ステップS908で払出表示枚数の値を逐次インクリメントさせている。なお、図示による説明は省略したが、CPU80aは、払出表示枚数の値を例えばメダル投入又はスタートレバー17のONタイミング等、次回ゲーム開始までの間の所定タイミングで「0」リセットする(つまり払出表示部10における枚数表示は「0」から「入賞枚数」に向けて逐次インクリメントされた後、次回ゲーム開始タイミングまでにクリアされる)。なお、払出表示枚数の値の0リセットは、メダル投入又はスタートレバー17のON操作が行われずとも、所定時間の経過に応じて行ってもよい。
ここで、クレジットの値がMAXである場合には、クレジットの加算ではなくメダル払出装置5を用いたメダルの払出(メダル排出口20を介したメダル払出)が行われる。このようなメダル払出装置5を用いたメダル払出のための制御処理はタイマ割込み処理側で実行され(図29のメダル払出処理を参照)、払出要求は、該制御処理の実行を要求するものである。
一方、入賞枚数の値が「0」であれば、CPU80aは先のステップS915のコマンドセット処理を実行し、入賞メダルの払出処理を終える。
[11-1.タイマ割込み処理]
続いて、所定時間ごと(本例では1.49msごと)に起動されるタイマ割込み処理について説明する。
図26は、タイマ割込み処理のフローチャートである。
図26において、CPU80aは、先ずステップS1001でレジスタの値を退避させた上で(レジスタ退避処理)、ステップS1002でLEDデータの作成処理を実行する。該LEDデータの作成処理は、遊技表示基板61に搭載された払出表示部10や貯留枚数表示部11としての7セグメントLEDや、LED群9として設けられた各種LED、すなわち投入されたメダルの枚数を示すLED、再遊技状態を示すLED、スタートランプとしてのLED、メダルの投入の受付状態(投入の許可/不許可)を示すLEDや、設定値の表示を行うための7セグメントLEDによる情報表示を実現するために必要とされるデータを作成する処理である。なお、該作成処理についての詳細は図27により後述する。
ステップS1004の読み込み処理では、スイッチ信号やセンサ信号のONエッジ、OFFエッジのデータが作成され、RAM80cに記憶される。
図27は、LED表示データの作成処理(S1002)のフローチャートである。
前述のように、LED表示データの作成処理は、払出表示部10、貯留枚数表示部11としてのそれぞれの7セグメントLEDや、LED群9として設けられた投入メダルの枚数を示すLED、再遊技状態を示すLED、スタートランプとしてのLED、メダルの投入の許可/不許可を示すLEDや、設定値の表示を行うための7セグメントLEDを表示させるためのデータを作成する処理である。
コモン0…払出枚数1桁目
コモン1…払出枚数2桁目
コモン2…クレジット1桁目
コモン3…クレジット2桁目
コモン4…投入枚数表示1〜3
コモン5…INSERT、再遊技、スタートLED
コモン6…設定表示
そして、これらのコモン0〜6をタイマ割込み周期で順番にONして行きつつ、表示データをコモン0〜6に共通に出力するという制御手法が採られている。すなわち、ONとされたコモンのLEDのみが、共通出力された表示データに従って点灯制御されるものである。
図27において、CPU80aは、先ずステップS1101でエラー中であるか否かを判定する。エラー中であれば、CPU80aはステップS1102でエラー種別に対応したエラー表示コードをRAM82cのワークにおける払出枚数表示用のセット領域にセットし、ステップS1103に進む。
一方、エラー中でなければ、CPU80aはステップS1102のセット処理をパスしてステップS1103に進む。
なお、今回コモン番号がコモン0又はコモン1(払出枚数1桁目又は2桁目)であって、先のステップS1101でエラー中との判定結果が得られた場合には、ステップS1104のセット処理では、先のステップS1102でセットしたエラー表示コードに対応した出力データがセットされる。
一方、設定確認中フラグがOFFであれば、CPU80aはステップS1106の処理をパスしてLEDデータの作成処理を終える。
図28は、エラー解除判定処理(S1008)のフローチャートである。
図28において、CPU80aはステップS1201で、エラーフラグに基づきエラー中であるか否かを判定する。エラー中でなければ、CPU80aはエラー解除判定処理を終える。
主基板エラー…主制御基板40の交換
RWMエラー…設定変更処理(図17)の実行
投入メダルエラー…リセットスイッチ72bのON
払出メダル無しエラー…リセットスイッチ72bのON、及びドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)
払出センサエラー…リセットスイッチ72bのON
不当入賞エラー…リセットスイッチ72bのON
オーバーフローエラー…リセットスイッチ72bのON、及びドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)
ドア開放エラー…ドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)
なお、主基板エラー、RWMエラーについては、リセットスイッチ72b、ドアセンサ66に基づくエラー解除が不能とされている。
図29は、メダル払出処理(S1006)のフローチャートである。
メダル払出処理は、前述した払出要求(入賞によるメダル払出の要求:図25を参照)、又は精算要求(精算ボタン14の操作に応じたメダル払出の要求)に応じてメダル払出装置5における払出モータ75を駆動制御するための処理とされる。
ここで、払出要求は、先に説明したステップS532の「入賞メダルの払出処理(図25)」において、クレジットがMAXの場合に対応してONされる(ステップS912参照)。また、精算要求は、精算ボタン14の操作に応じてステップS1012の「貯留メダルの精算処理(図26)」においてONされるものである。
ステップS1303でエラー中でないと判定した場合、CPU80aはステップS1305に進み、メダル払出センサ76のON/OFFを確認する。なお、払出要求や精算要求がONであることが判定された時点では、後述する払出制御信号(払出モータ75の駆動を指示する信号)が未だONとされていないため、メダル払出センサ76はOFFである。
ホッパーメダル無しタイマは、払出制御信号がONとされて払出モータ75が駆動されているにも関わらずメダルの払出が行われていない時間を計測するためのタイマであり、メダルタンク5aにメダルが無いことを検知するためのタイマとして機能する。具体的には、以下で説明するように該ホッパーメダル無しタイマの値が「0」まで消費されたことで、払出メダル無しエラーがセットされるものである(ステップS1311参照)。
一方、ホッパーメダル無しタイマ=「0」であれば、CPU80aはステップS1311で払出メダル無しエラーをセットする。
なお、払出メダル無しエラーがセットされた以降のタイマ割込みで実行されるメダル払出処理では、処理がステップS1301→S1302→S1303と経由し、該S1303でエラー中と判定されるため、CPU80aはステップS1304で払出ビジーフラグFbeのON/OFFを確認する。上記のように払出メダル無しエラーがセットされたことに応じては払出ビジーフラグFbeがOFFとされる(S1327)ため、該ステップS1304では払出ビジーフラグFbeがOFFと判定され、処理がステップS1326に遷移する。この点から理解されるように、払出メダル無しエラーがセットされた以降は払出モータ75を駆動するための処理がパスされ、メダルの払出処理が停止状態となる。
なお、ステップS1304において、払出ビジーフラグFbeがONであれば、CPU80aは前述したステップS1305に処理を進める。
ステップS1305においてメダル払出センサ76がONであると判定した場合、CPU80aはステップS1312に進み、メダルセンサ通過中タイマに所定値(本例では98.34ms相当のタイマ割込み数)をセットし、ステップS1313に進む。
ステップS1313でCPU80aは、メダル払出センサ76のON/OFFを確認(つまり払出メダルがセンサ通過中/通過完了かの確認)し、メダル払出センサ76がON(通過中)であればステップS1323に処理を進める。
具体的に、ステップS1323でCPU80aは、メダルセンサ通過中タイマの値をデクリメント(−1)し、続くステップS1324でメダルセンサ通過中タイマ=「0」か否かを判定する。メダルセンサ通過中タイマ=「0」であれば、ステップS1325で払出センサエラーをセットし、前述したステップS1326に処理を進める。
なお、この場合もエラーがセットされた以降の処理の流れは上述した払出メダル無しエラーがセットされた以降の流れと同様となるため重複説明は避ける。
ステップS1314〜S1321の処理は、要求の種類が払出要求である場合(クレジットがMAXであって入賞メダルをメダル払出装置5から払い出す場合)、精算要求である場合(精算ボタン14の操作に応じてメダル払出装置5から払い出す場合)のそれぞれに対応して、メダルの払出に応じて更新されるべき値を更新するための処理である。
先ず、ステップS1314でCPU80aは、先のステップS1302で確認された要求が払出要求であるか否かを判定する。払出要求であれば、CPU80aはステップS1315に処理を進め、払出要求でなければ(つまり精算要求であれば)ステップS1318に処理を進める。
払出終了でなければ、CPU80aはステップS1320に進んでエラー中(ドアエラー以外)か否かを判定し、エラー中でなければステップS1327で払出ビジーフラグFbeをOFFとし、ステップS1328でメダルセンサ通過中タイマを0クリアした上でメダル払出処理を終える。
このようにメダルが1枚払い出され対応値が更新された場合には払出ビジーフラグFbeがOFFされ、メダルセンサ通過中タイマがクリアされる。このことで、次回のタイマ割込みでは、処理がステップS1301→S1302→S1303→S1305→S1306と進められ、該S1306で払出ビジーフラグFbeがOFFと判定され、S1307で払出制御信号及び払出ビジーフラグFbeがONとされる。これにより、入賞枚数=「0」となるまで、メダルの払出、及びステップS1315での対応値の更新が繰り返される。
このように払出要求がOFFとされて処理がステップS1326に進められることで、次回のタイマ割込みでは、処理がステップS1301→S1302と進められ、該ステップS1302で払出要求又は精算要求がONでないと判定すると、CPU80aはステップS1322に処理を進め、メダル払出センサ76のON/OFFを確認する。
ステップS1322においてメダル払出センサ76がONであった(つまり払出要求及び精算要求がOFFであるのにメダル払出センサ76がONであった)場合、CPU80aはステップS1325に進んで払出センサエラーをセットし、ステップS1326に処理を進める。
一方、ステップS1322においてメダル払出センサ76がOFFであった場合、CPU80aは払出センサエラーをセットせずステップS1326に処理を進める。つまりこの場合、次回以降のタイマ割込みでは、払出要求又は精算要求がONとされるまで処理がステップS1301→S1302→S1322→S1326〜S1328と実行される。
なお、再遊技による投入枚数については精算対象とはされないため、再遊技後においては投入枚数≠「0」であっても投入枚数のデクリメントは行わない。
なお、精算終了コマンドは、少なくとも精算による払出処理が終了した旨を演出制御基板42側に通知するためのコマンドである。
図30は、投入及び払出信号出力処理(S1007)のフローチャートである。
この投入及び払出信号出力処理は、前述した投入信号カウンタや払出信号カウンタの値に応じて、ホールコンピュータに対し外部集中端子板70を通して投入信号や払出信号の出力を行わせるための処理となる。
これまでの説明から理解されるように、投入信号カウンタは、メダル投入に応じて値が更新されるカウンタであり、1ゲームごとに前述したステップS519(図20参照)で投入メダル枚数(設定された賭数)に応じた値がセットされる。
払出信号カウンタは、入賞枚数や再遊技の自動投入枚数に応じて値が更新されるカウンタである。入賞枚数に応じた払出信号カウンタの更新は、前述したステップS907(クレジットがMAX未満のとき:図25参照)やステップS1315(クレジットがMAXのとき:図25及び図29参照)において行われる。再遊技の自動投入枚数に応じた投入信号カウンタの更新は、前述したステップS603(図21参照)において行われる。
ステップS1007の投入及び払出信号出力処理では、これら投入信号カウンタ、払出信号カウンタの値に応じた回数、パルス信号による投入信号ビット、払出信号ビットを出力させながら、投入信号ビット、払出信号ビットの出力ごとに投入信号カウンタ、払出信号カウンタの値をデクリメントしていく。
図31に示すように、本例では、タイマ割込みカウンタを用いることで、投入信号及び払出信号は84割込み(1.49ms×84=125.16ms)を1周期としてOFF/ONを繰り返す発振信号として出力する。この発振信号のON期間が投入信号ビット又は払出信号ビットとされ、本例では該発振信号のONデューティは50%とされている。従って、投入信号ビット、払出信号ビットの出力期間は42割込み分の期間(1.49ms×42=62.58ms)とされる。
ここで、本例では、投入信号、払出信号は共に、1周期における前半期間(タイマ割込みカウンタ=83〜42の期間)がOFFとされる信号としている。
先ず、CPU80aはステップS1401で、タイマ割込みカウンタをデクリメント(−1)する処理を実行し、続くステップS1402でタイマ割込みカウンタが「−1」か否かを判定する。なお、タイマ割込みカウンタの初期値は「0」であり、従って初回に実行されるタイマ割込み処理ではステップS1402においてタイマ割込みカウンタが「−1」であるとの判定結果が得られる。
具体的に、ステップS1406でCPU80aは、投入信号カウンタが「0」以外であるか否かを判定する。投入信号カウンタが「0」以外であれば、CPU80aはステップS1407で投入信号カウンタをデクリメント(−1)し、続くステップS1408で投入信号をセットする処理、すなわち投入信号として「1」(ON)をセットする処理を実行した上で、ステップS1409に進む。
ステップS1406で投入信号カウンタが「0」以外でなければ、CPU80aはステップS1407及びS1408の処理をパスしてステップS1409に進む。つまり、投入信号カウンタが「0」であれば投入信号ビットは出力されない。
ステップS1411のセット処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。
また、ステップS141409で払出信号カウンタが「0」以外でなければ、CPU80aはステップS1409及びS1410の処理をパスしてステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。
ここで、前述のように払出信号については、再遊技時に自動投入枚数分の払出信号ビットを出力するものとされているが、従来、このような再遊技の自動投入枚数分の払出信号出力は、再遊技の前々回ゲームが入賞ゲームであって入賞による払出枚数が多かった場合に、正確な払出枚数の通知を行うことができなくなる虞があった。
具体的に、従来においては、再遊技の自動投入枚数に応じた払出信号カウンタの更新(ステップSS603:図21参照)として、自動投入枚数を上書きする更新を行っていた(つまり本例では払出信号カウンタを「3」に上書きする更新)。そのため、再遊技の前々回ゲームにおける入賞枚数が多かった場合には、該入賞枚数分の払出信号出力が完了する前(つまり払出信号カウンタが「0」となる前)に、払出信号カウンタの値が「3」に更新されてしまう可能性があり、ホールコンピュータに対し払出枚数を正確に通知することができない虞がった。
図示のように、前回ゲームで再遊技に当選し今回ゲームが再遊技であり、前々回ゲームにおいて入賞枚数=最大枚数(本例では「15」)の入賞があったとする。
先の説明から理解されるように、入賞枚数に応じた払出信号カウンタの更新は、前述したメイン処理(図19〜図20)におけるステップS532の「入賞メダルの払出処理」を契機に開始されるものであり、また、払出信号カウンタが1以上となるとタイマ割込み処理において払出信号ビットの出力が開始される。ステップS532の「入賞メダルの払出処理」は、1ゲーム内において三つ目の回転リール4が停止したこと(第三停止)に応じて開始されるものであるため、前々回ゲームにおける入賞枚数に応じた払出信号ビットの出力は、前々回ゲームの第三停止以降に開始される。
図中では、このような入賞枚数に応じた払出信号ビットの出力期間を期間Thoと表している。
このため、入賞した前々回ゲームの第三停止後において、前回ゲームのレバーONから第三停止までの操作が素早く行われた場合には、入賞枚数分の払出信号出力が完了する前に、再遊技に応じた払出信号カウンタの更新、具体的に従来では払出信号カウンタに「3」を上書きする更新が行われてしまう可能性があった。
ここで、入賞枚数=最大枚数である場合、期間Thoとしては125.16ms(84タイマ割込み)×15=1877.4msを要するものであり、これよりも短い時間で前回ゲームのレバーONから第三停止までの操作が行われることは十分にあり得るものである。
なお、スロットマシンにおいては最短ゲーム間隔(4.1s)が規定されているが、これは第三停止間の間隔を規定するものではない。
このような加算更新としたことで、再遊技以外の入賞に応じた払出枚数分の払出信号出力と再遊技の自動投入枚数分の払出信号出力とが適正に行われるようにすることができ、ホールコンピュータに対し払出枚数を正確に通知することができる。
図33は、タイマ割込み処理における回胴制御処理(S1013)のフローチャートである。
先ず、本例の回胴制御処理で用いられる回転リール4のステータスを表す各種フラグについて説明しておく。具体的には、以下の六つのフラグである。
・加速準備中フラグFG1
・加速中フラグFG2
・定速回転中フラグFG3
・停止要求中フラグFG4
・停止動作中フラグFG5
・リールセンサ未通過フラグFmt
これら六つのフラグは回転リール4ごとに設けられ、CPU80aは回転リール4ごとのステータスを把握することが可能とされている。
ここで、加速準備中フラグFG1は、前述したメイン処理におけるリールの起動設定処理(ステップS525)で、レバーONに応じた役抽選後(具体的には、4.1秒のウエイト時間経過後の回転開始時)にリールセンサ未通過フラグFmtと共にONされる。また、加速準備中フラグFG1は、前述した電源復帰処理(図16)において、回転リール4が加速中又は回転中であると判定した場合に対応してリールセンサ未通過フラグFmtと共にONされる(S204参照)。
また、加速中フラグFG2は、後述するステップS1503でONに更新されるフラグであり、定速回転中フラグFG3は後述するステップS1509でONに更新されるフラグである。
停止要求中フラグFG4は、前述したメイン処理における停止処理(ステップS530)で、有効な停止ボタン操作に応じてONされるフラグである(図22及び図23参照)。
停止動作中フラグFG5は、後述するステップS1526でONに更新されるフラグである。
なお、リールセンサ未通過フラグFmtは、定速回転中状態において、ステップ位置のカウント(及び図柄位置のカウント)の開始タイミングを判定するために用いられる。
ステータスの判定手法としては、例えば、対象とするフラグのみが「1」であるか否かを確認する手法(例えば、加速中状態であるか否かの判定を加速中フラグFG2のみが「1」であるか否かにより判定する等)も考えられるが、その場合には、ステータスの遷移に応じて前ステータスのフラグをクリアする処理を要してしまう。上記したステータス判定手法によれば、このようなステータス遷移に応じた前ステータスフラグの逐次のクリア処理を省略できる利点がある。
図示するように起動タイムテーブルは、インデックスの値ごとに、相更新タイマにセットすべきタイマ値が格納されたテーブル情報とされる。CPU80aは、インデックスの値の昇順でタイマ値を逐次取得(相更新タイマ値が「0」となるごとに取得:S1505及びS1506を参照)し、取得したタイマ値を相更新タイマにセットする。
ここで、該インデックスのうち参照中のインデックスを指し示すためのポインタを以下「タイムテーブルポインタPtl」と表記する。このタイムテーブルポインタPtlの値の初期値は「0」である。
この点から理解されるように、起動タイムテーブルに格納されたタイマ値は、タイマ割込み単位(本例では1.49ms単位)での時間情報を表すものである。
具体的に、先の図11を参照して説明したように、本例のステッピングモータ54は1−2相励磁により駆動されるものであり、具体的な励磁態様は、励磁ポインタ(励磁相ポインタ)PTの値により循環的に指し示される。後の説明により明らかとなるが、励磁ポインタPTの値は、ステップS1503で加速中フラグFG1がONとされたタイマ割込み(つまりステップS1507で起動タイムテーブルにおけるインデックス=「0」に対応した「1」がセットされたタイマ割込み)では、ステップS1524により先ずは1相励磁用の値(0,2,4,6の何れか)にセットされる。以降、加速中(加速中フラグFG1がON中)におけるタイマ割込みでは、励磁ポインタPTの値は、ステップS1505で相更新タイマの値が「0」となるごとに次の値に送られる(S1524)。すなわち、ステップS1505で相更新タイマの値が「0」となるごとに、励磁データφ1〜φ4として2相励磁用のデータ→1相励磁用のデータ→2相励磁用のデータ…と交互に設定されていく。
なお、ステップS1524で励磁ポインタPTを+1することで、回転リール4の加速を1相励磁状態から開始することができる。具体的に、加速開始時には、先のステップS1502で励磁ポインタPTのビット0を「1」としているので、ステップS1524で励磁ポインタPTを+1することで励磁ポインタPTの値が「0,2,4,6」の1相励磁用の値に更新され、これにより回転リール4の加速を1相励磁状態から開始することができる。
加速中フラグFG2がONされたタイマ割込みでは相更新タイマ値=「1」がセットされるため、その直後のタイマ割込みではステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定される。
このようにステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定した場合、CPU80aはステップS1506でタイムテーブルポインタPtlの値をインクリメントした上で、ステップS1507に処理を進める。これにより、相更新タイマには、起動タイムテーブルにおける次のインデックスの値に対応したタイマ値が新たにセットされる。
また、このようにセットタイマ値に応じた時間長にわたり励磁状態が維持された以降のタイマ割込みにおいて、ステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定された場合には、処理がステップS1506に進められ、さらに次のインデックスの値に対応したタイマ値が相更新タイマにセットされ、以降、ステッピングモータ54は1相励磁状態/2相励磁状態のうち新たな励磁状態によりセットタイマ値に応じた時間長にわたって駆動される。
このように起動タイムテーブルの格納情報に従ってステッピングモータ54の1相励磁状態/2相励磁状態が交互に所定回数繰り返されることで、対象リールの加速回転が実現される。
ステップS1508で加速終了と判定した場合、CPU80aはステップS1509で対象リールのリールステータスを「定速回転中」とする、すなわち定速回転中フラグFG3をONとし、ステップS1510に処理を進める。
先ず、ステップS1510でCPU80aは、リールセンサONエッジが検出されているか否か、すなわち、インデックスセンサ55(対象リールについての)のONエッジが検出されているか否かを判定する。
インデックスセンサ55のONエッジが検出されており、リールセンサONエッジが検出されていると判定した場合、CPU80aはステップS1511でリールセンサ未通過フラグFmtのクリア、図柄カウンタのクリア、及びステップカウンタへの初期値「24」のセットを行う。これにより、回転リール4の加速終了後、原点位置101が検出されたことに応じて、リールセンサ未通過フラグFmtがOFFとされると共に、ステップカウンタ及び図柄カウンタが原点位置101に応じた値にセットされる(つまり、1番の図柄の24番目の図柄ステップ位置が指し示される)。
ステップS1511に続くステップS1512でCPU80aは、ステップカウンタの値をデクリメント(−1)する。これにより、原点位置101の通過後、ステップカウンタの値は24となった直後に23に更新される(つまり23〜0の24ステップを循環的にカウント可能とされる)。
図柄カウンタの値が「22」より大きければ、CPU80aはステップS1516で回転リール4の再起動のための処理を行う。具体的には、対象リールについてのリールセンサ未通過フラグFmt、及び加速準備中フラグFG1をセットすると共に、定速回転中フラグFG3、及び加速中フラグFG2をクリアする。この結果、次回のタイマ割込みでは処理がステップS1501→S1502を経由して実行されるものとなり、対象リールが再起動される(加速処理が再度実行される)。
ステップS1516の処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1524に処理を進める。
これにより、加速回転の終了から原点位置101の検出までの間においても図柄カウンタのエラー(図柄カウンタ>22)に応じた回胴の再起動を行うことができる。従って、回胴制御の正確性向上を図ることができる。
ここで、ステップS1522の更新処理では、図柄カウンタの値が「21」となったら(つまり22番目の図柄を表す値となったら)クリアする(「0」に戻す)処理を行う。リールステータス=停止要求中に対応したステップS1517以降の処理では、定速回転中のようなリールセンサONエッジの検出有無を判定する処理は設けられていない。停止要求中においては、定速回転中のようにリールセンサONエッジに応じて図柄カウンタをクリアするものとはせず、図柄カウンタの値が「21」となったらクリアするものとしている。
このステップS1523のデクリメント処理を実行した場合と、先のステップS1521でステップカウンタの値=「0」でないと判定した場合のそれぞれにおいて、CPU80aはステップS1524に処理を進める。これにより、停止要求中の状態(コマ滑り中の状態)においても対象リールの1−2相励磁が継続され、定速回転が維持される。
停止許可ステップ位置でなければ、CPU80aはステップS1520に処理を進める。つまりこの場合は、停止許可ステップ位置に到達するまでステップカウンタの更新が行われる。
先ず、ステップS1525でCPU80aは、励磁データφ1〜φ4として全相ONに対応したデータをセットする処理を実行し、続くステップS1526でリールステータスを「停止動作中」に更新する。すなわち、停止動作中フラグFG5をONとする。そして、CPU80aは先に説明したステップS1532に処理を進める。これにより、出力バッファに全相ONに対応した励磁データφ1〜φ4がセットされ、対象リールのステッピングモータ54に対する停止駆動が開始される。
ステップS1527でCPU80aは、相更新タイマ値をデクリメントし、ステップS1528で相更新タイマ値=「0」か否かを判定する。相更新タイマ値=「0」でなければ、CPU80aはステップS1533に進む。すなわち、相更新タイマ値=「0」となるまで全相ON状態が維持される。
ここで、対象リールについての相更新タイマは、加速終了時において「134」にセットされているため(図34参照)、全相ONのブレーキ制御は1.49ms×134=199.66msにわたって継続される。
このため本例では、ブレーキ制御に応じて回転リール4が停止した以降において、励磁ポインタPTの値を「+4」している。具体的に、上記したステップS1527の処理によると、所定時間にわたる全相ONホールドが終了したタイミングで励磁ポインタPTの値が「+4」される。
このとき、ステップS1533では全リール終了か否かが判定され、全リール終了でなければ次の回転リール4を対象としてステップS1501からの処理が実行される。この点から理解されるように、回胴制御処理では、回転リール4a〜4cそれぞれについて、滑りコマ数の監視を同時並行して行うことが可能とされている。換言すれば、回転リール4a〜4cについて、停止操作時図柄から停止図柄までのコマ滑りを同時並行して監視可能とされている。
従って、遊技者に各回転リール4の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
これにより、メイン処理側で対象リールについての停止図柄位置の到来を監視する必要がなくなり、メイン処理側は、対象リールの停止ボタン操作後、次の停止ボタン操作の受け付けを有効化するまでの間に、対象リールについての停止図柄位置の到来を待機する必要がなくなる。このため、メイン処理側は、停止図柄位置の決定後、直ちに次の停止ボタン操作の受け付けを有効化することができる。
従って、遊技者に各回転リール4の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
上記のように実施形態の第一の遊技機(スロットマシン)は、回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴(回転リール4a〜4c)を複数有する遊技機であって、複数の回胴を回転駆動する回転駆動手段(ステッピングモータ54a〜54c)と、回胴の停止を指示する回胴停止操作に基づいて回転駆動手段を制御して回胴を停止させる制御手段(コントローラ80:特にCPU80a)と、を備え、制御手段は、1ゲームごとに繰り返されるメイン処理を実行するメイン処理手段(図19、図20)と、一定時間ごとにメイン処理を中断して行われるタイマ割込み処理を実行するタイマ割込み処理手段(図26)と、を含んでいる。
そして、メイン処理手段は、回胴の原点位置(同101)を検出することを条件に回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段(ステップS528、S530、S703参照)と、回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段(ステップS703、S705、S802参照)と、を有し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が決定した停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
さらに、タイマ割込み処理手段は、停止図柄位置が決定された回胴である対象回胴について停止図柄位置の到来を監視する停止図柄位置監視手段を有する(ステップ1518参照)。
従って、遊技者に各回胴の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
従って、回胴停止操作後に停止図柄位置の決定処理が長引くことに起因して実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じることの防止を図ることができ、回胴を適切な停止位置で停止させることができる。すなわち、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
そして、メイン処理手段は、回胴の原点位置(同101)を検出することを条件に回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段(ステップS528、S530、S703参照)と、回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段(ステップS703、S705、S802参照)と、を有し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が決定した停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
さらに、タイマ割込み処理手段は、複数の回胴について、回胴停止操作が行われた際の検出図柄位置である停止操作時図柄位置から停止図柄位置までのコマ滑りを同時並行して監視可能なコマ滑り監視手段を有する(ステップS1518参照)。
従って、遊技者に各回胴の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
従って、回胴停止操作後に停止図柄位置の決定処理が長引くことに起因して実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じることの防止を図ることができ、回胴を適切な停止位置で停止させることができる。すなわち、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
従って、回胴制御の正確性向上を図ることができる。
従って、外部装置に対し払出数を正確に通知することができる。
以上で説明したCPU80aの処理により、遊技動作の進行を制御負荷の低減を図りつつ効率的に実現できる。また、遊技動作の進行に要するメモリ容量も削減することができる。
例えば上記では、本発明がスロットマシンに適用される例を示したが、本発明は遊技機に広く好適に適用できる。
2…前面パネル
3…図柄回転ユニット
4a〜4c…回転リール(回胴)
5…メダル払出装置
5a…メダルタンク
5b…払出ケース
5c…払出口
5d…超過メダル導出部
6…補助タンク
9…LED群
10…払出表示部
11…貯留枚数表示部
12…メダル投入口
13…返却ボタン
14…精算ボタン
16…マックスベットボタン
17…スタートレバー
18a〜18c…停止ボタン
19…受け皿
20…メダル排出口
21…メダルセレクタ
21a…投入流路
21b…取込側流路
21c…排出側流路
21d…流路切替板
21da…軸
21db…上端部
21e…凹部
22…返却通路
40…主制御基板
54a…第1回胴ステッピングモータ
54b…第2回胴ステッピングモータ
54c…第3回胴ステッピングモータ
54r…ロータ
55a…第1回胴インデックスセンサ
55b…第2回胴インデックスセンサ
55c…第3回胴インデックスセンサ
67…セレクタセンサ
68…投入メダル関連センサ
68a…第1投入メダルセンサ
68b…第2投入メダルセンサ
68c…通過後センサ
69…ブロッカーソレノイド
75…払出モータ
76…メダル払出センサ
80…コントローラ
80a…CPU
80b…ROM
80c…RAM
85…回胴モータ駆動部
101…原点位置
Claims (2)
- 回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴を複数有する遊技機であって、
複数の前記回胴を回転駆動する回転駆動手段と、
前記回胴の停止を指示する回胴停止操作に基づいて前記回転駆動手段を制御して前記回胴を停止させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
1ゲームごとに繰り返されるメイン処理を実行するメイン処理手段と、
一定時間ごとに前記メイン処理を中断して行われるタイマ割込み処理を実行するタイマ割込み処理手段と、を含み、
前記メイン処理手段は、
前記回胴の原点位置を検出することを条件に前記回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段と、
前記回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段と、を有し、
前記停止操作有効化手段は、
前記停止図柄位置決定手段が決定した前記停止図柄位置の到来を待機することなく、次の前記回胴停止操作の受け付けを有効化し、
前記タイマ割込み処理手段は、
前記停止図柄位置が決定された前記回胴である対象回胴について前記停止図柄位置の到来を監視する停止図柄位置監視手段を有する
遊技機。 - 前記停止図柄位置決定手段は、
前記回胴における前記図柄のうち前記回胴停止操作が行われた際の検出図柄である停止操作時図柄から前記停止図柄位置が求まるように作成した停止制御用データに基づき、前記回胴停止操作が行われた前記回胴についての前記停止図柄位置を決定し、
前記停止操作有効化手段は、
前記停止図柄位置決定手段が前記回胴停止操作の行われた前記回胴についての前記停止図柄位置を決定した後、次の前記回胴についての前記停止制御用データを作成した後に、次の前記回胴停止操作の受け付けを有効化する
請求項1に記載の遊技機。
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