JP2020068679A - コンバイン - Google Patents

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和平 石賀
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智弘 南
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智弘 南
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Abstract

【課題】従来、回転ドラムを前後移動させるテンション機構をエレベーターケース内に設けているため、エレベーターケース内のテンション機構に穀稈が引っ掛かり、詰まり発生およびロス発生が生じるという課題がある。【解決手段】走行装置2の前方に設けた刈取装置4により刈り取った穀稈を、走行装置2の上方に設けた脱穀装置3に、無端状の搬送チェン22に設けた搬送体23により供給搬送する搬送エレベーター15を設けたコンバインにおいて、前記搬送チェン22は、搬送エレベーター15の基部側の駆動歯車19と、搬送エレベーター15の先端側に設けた受動回転ドラム20との間に掛け回し、前記受動回転ドラム20は、前記搬送エレベーター15のエレベーターケース17の外側に、搬送エレベーター15の搬送方向に伸縮自在であってかつ上下回動自在に設けた伸縮兼用アーム部材26に取付けた構成としたコンバイン。【選択図】 図2

Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来、圃場の穀稈を刈り取る刈取装置を、刈取穀稈を搬送する搬送エレベーターを介して脱穀装置に接続し、搬送エレベーターの、搬送体を取付けた搬送チェンを掛け回した回転ドラムを、搬送エレベーターのエレベーターケースに搬送エレベーターの搬送方向に移動自在であってかつ上下動自在に設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
特開2012−210164号公報
前記公知例は、回転ドラムを前後移動させるテンション機構をエレベーターケース内に設けているため、エレベーターケース内のテンション機構に穀稈が引っ掛かり、詰まり発生およびロス発生が生じるという課題がある。
本願は、テンション機構および上下機構を工夫し、詰まり発生およびロス発生の防止を図ったものである。
請求項1記載の発明では、走行装置2の前方に設けた刈取装置4により刈り取った穀稈を、走行装置2の上方に設けた脱穀装置3に、無端状の搬送チェン22に設けた搬送体23により供給搬送する搬送エレベーター15を設けたコンバインにおいて、前記搬送チェン22は、搬送エレベーター15の基部側の駆動歯車19と、搬送エレベーター15の先端側に設けた受動回転ドラム20との間に掛け回し、前記受動回転ドラム20は、前記搬送エレベーター15のエレベーターケース17の外側に、搬送エレベーター15の搬送方向に伸縮自在であってかつ上下回動自在に設けた伸縮兼用アーム部材26に取付けた構成としたコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明では、前記受動回転ドラム20のドラム軸25の左右両端は、搬送エレベーター15の搬送方向に移動自在の伸縮兼用アーム部材26の先端側にそれぞれ取付け、各伸縮兼用アーム部材26の基部側はエレベーターケース17の側板18に設けた回動支点軸27に回動自在に取付けたコンバインとしたものである。
請求項3記載の発明では、前記伸縮兼用アーム部材26は、エレベーターケース17の側板18の内側に位置して受動回転ドラム20のドラム軸25の軸受部31に先端を取付けた内側アーム部32の後部に、前記側板18の外側に位置して前記回動支点軸27にその基部を回動自在に取付けた外側アーム部33の前部を、前記側板18を挟んで挟持するように両者を互いに固定したコンバインとしたものである。
請求項4記載の発明では、前記外側アーム部33は、前記回動支点軸27に取付けたボス部34を有する後側部材35と、前記内側アーム部32側に取付けた前側部材36とに前後に分割し、後側部材35に対して前側部材36を移動自在として、もって、外側アーム部33に前記搬送チェン22の張り具合を調節するテンション機構30を設けたコンバインとしたものである。
請求項5記載の発明では、前記外側アーム部33と前記内側アーム部32とは、エレベーターケース17の側板18に形成した移動溝42に挿通した止着部材41により固定したコンバインとしたものである。
請求項6記載の発明では、前記伸縮兼用アーム部材26とエレベーターケース17との間には、受動回転ドラム20を常時下動するように付勢するバネ45を設けたコンバインとしたものである。
請求項7記載の発明では、前記バネ45は、先端側を外側アーム部33に取付けたロッド46の外周に挿通して設け、ロッド46の基部は搬送エレベーター15側に移動自在に取付けたコンバインとしたものである。
請求項1の発明では、受動回転ドラム20を、エレベーターケース17の外側に設けた、伸縮自在で上下回動自在の伸縮兼用アーム部材26に取付けているので、詰まり発生およびロス発生の防止を図ることができ、また、搬送チェン22のテンション状態を最適にすることができる。
請求項2の発明では、伸縮兼用アーム部材26の外側アーム部33が伸縮することにより搬送チェン22のテンション力調節可能となり、あわせて、受入口24に大量の搬送物が流入すると、伸縮兼用アーム部材26の先端が回動支点軸27中心に上方回動して退避し、受入口24における詰まり発生を防止できる。
請求項3の発明では、伸縮兼用アーム部材26を、エレベーターケース17の内側の内側アーム部32と、エレベーターケース17の外側の外側アーム部33とを、側板18を挟んで挟持しているので、伸縮兼用アーム部材26は、内側アーム部32と外側アーム部33とを回動支点軸27中心に上下回動させることができ、受入口24における詰まり発生を防止できる。
請求項4の発明では、外側アーム部33を、回動支点軸27に取付けるボス部34を有する後側部材35と、内側アーム部32側に取付ける前側部材36とに前後に分割し、後側部材35に対して前側部材36を移動自在としているので、テンション機構30を搬送エレベーター15の外側に容易に設けることができ、エレベーターケース17内の搬送通路を広くすることができると共に、テンション機構30等の部材に搬送物が引っ掛かるのを防止できる。
請求項5の発明では、伸縮兼用アーム部材26の外側アーム部33と内側アーム部32とは、エレベーターケース17の側板18に形成した移動溝42に挿通した止着部材41により固定しているので、止着部材41を介して外側アーム部33と内側アーム部32とを連結でき、止着部材41は移動溝42内を上下して伸縮兼用アーム部材26の上下回動に干渉させない。
請求項6の発明では、伸縮兼用アーム部材26とエレベーターケース17との間には、受動回転ドラム20を常時下動するように付勢するバネ45を設けているので、受動回転ドラム20は、詰まり発生を防止しつつ、搬送体23をエレベーターケース17の底板との間隔を適正に保持することができる。
請求項7の発明では、バネ45をロッド46の外周に挿通しているので、バネ45の作用方向をロッド46により常時適正となるように案内でき、伸縮兼用アーム部材26を下方回動するように確実に付勢させることができる。
コンバインの側面図。 刈取装置一部と搬送エレベーター付近の平面図。 同側面図。 伸縮兼用アーム部材付近の平面図。 同一部省略した平面図。 同正面図および側面図。 同一部断面図および概略図。 搬送エレベーターの伝動機構を示す平面図とその一部拡大図と搬送体の断面図。
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の下方位置に設けた走行装置、3は機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は機体フレ−ム1の前方に設けた刈取装置、5は前記脱穀装置3の側部に設けた該脱穀装置3より取出された穀物を一時貯留するグレンタンク、6は操縦部である(図1)。
刈取装置4は、前方に設けた分草装置10と、穀稈を掻き込む掻込リール11と、掻き込んだ穀稈を刈り取る刈刃12と、刈り取った穀稈を集めるオーガー13とを、テーブル14に取付けて構成する。刈取装置4はテーブル14に搬送エレベーター(搬送装置)15の先端を取付け、搬送エレベーター15の基部は脱穀装置3の脱穀室(図示省略)に接続する(図1)。
搬送エレベーター15の基部のエレベーター駆動軸16にはエンジン(図示省略)の回転が入力される構成とし、このエレベーター駆動軸16は前記刈取装置4へ回転伝達する刈取入力軸と兼用する構成としている(図2)。
また、搬送エレベーター15と刈取装置4はエレベーター駆動軸16を回動支点として上下回動する。
エレベーター駆動軸16は、搬送エレベーター15のエレベーターケース17の左右側板18に回転自在に軸装し、エレベーター駆動軸16には左右一対の駆動歯車19を固定する。駆動歯車19には受動回転ドラム20の左右一対の歯部21との間に無端状の搬送チェン22を掛け回す。搬送チェン22は所定間隔をおいて搬送体23を複数設ける。
受動回転ドラム20は、前記搬送チェン22のテンション力を調節するために、搬送エレベーター15の搬送方向(前後方向)に移動自在であって上下自在に構成する。
そのため、テーブル14と搬送エレベーター15との間の受入口24(図2)に大量の搬送物が流入しても、受動回転ドラム20が上動して受入口24における詰まり発生を防止し、また、搬送チェン22のテンション状態を最適にすることができる。
受動回転ドラム20のドラム軸25の左右両端には、搬送エレベーター15の搬送方向(前後方向)に移動自在の伸縮兼用アーム部材26の先端側をそれぞれ取付け、各伸縮兼用アーム部材26の基部側は受動回転ドラム20の軸心よりも後方に位置するエレベーターケース17の側板18に設けた回動支点軸27に回動自在にそれぞれ取付ける(図3)。
そのため、伸縮兼用アーム部材26の一部に搬送チェン22のテンション調節可能にするテンション機構30を設けることができ、あわせて、受入口24に大量の搬送物が流入すると、伸縮兼用アーム部材26の先端(受動回転ドラム20)が回動支点軸27中心に上方回動して退避し、受入口24における詰まり発生を防止する。
前記伸縮兼用アーム部材26は、エレベーターケース17の側板18の内側に位置して受動回転ドラム20のドラム軸25の軸受部31に先端を取付けた内側アーム部32の後部に、前記側板18の外側に位置して前記回動支点軸27にその基部を回動自在に取付けた外側アーム部33の前部を、前記側板18を挟んで挟持するように両者を互いに固定する(図2、図7)。
そのため、伸縮兼用アーム部材26は、内側アーム部32と外側アーム部33とが回動支点軸27中心に上下回動する。
前記外側アーム部33は、前記回動支点軸27に取付けたボス部34を有する後側部材35と、前記内側アーム部32側に取付けた前側部材36とに前後に分割し、後側部材35に対して前側部材36を移動自在として、もって、外側アーム部33に前記搬送チェン22の張り具合を調節するテンション機構30を設ける(図2、図7)。
そのため、エレベーターケース17の側板18の外面側に露出する外側アーム部33にテンション機構30を設けているので、搬送エレベーター15の搬送チェン22のテンション機構30をエレベーターケース17内に設けることを回避でき、エレベーターケース17内の搬送通路を広くすることができると共に、テンション機構30等の部材に搬送物が引っ掛かるのを防止できる。
テンション機構30の構成は任意であるが、例えば、ボス部34に固定の後側部材35を螺子筒に形成し、この後側部材35に対して螺子軸により構成した前側部材36を前後移動自在に螺合させて構成する。38は前側部材36に螺合させたダブルナットであり、後側部材35に対する前側部材36の伸縮を固定する作用を奏する。
伸縮兼用アーム部材26は、エレベーターケース17の側板18の内側に位置して、受動回転ドラム20のドラム軸25の軸受部31に先端を取付けた内側アーム部32と、エレベーターケース17の側板18の外側に位置する前記外側アーム部33とにより、側板18を挟んで挟持させて、両者を互いに固定する(図4)。
そのため、伸縮兼用アーム部材26は、外側アーム部33と内側アーム部32とが回動支点軸27中心に一体で上下回動する。
外側アーム部33と内側アーム部32との固定構成は任意であるが、例えば、外側アーム部33の前側部材36の前端部に板状の取付部材40を固定し、取付部材40と内側アーム部32とをボルト等の止着部材41により固定する(図3、図7)。止着部材41はエレベーターケース17の側板18に形成した移動溝42を介して外側アーム部33(取付部材40)と内側アーム部32とを連結し、止着部材41が移動溝42内を上下して、伸縮兼用アーム部材26を回動支点軸27中心に上下回動させる構成とする。
この場合、少なくとも、内側アーム部32は、止着部材41が上下回動しても移動溝42を開口させない面積にて構成し、搬送物や塵埃が移動溝42から漏れるのを防止する。
なお、移動溝42と止着部材41は外側アーム部33の長さ方向に複数並設する。
そのため、外側アーム部33と内側アーム部32との連結が強固になって、受動回転ドラム20を確実に支持できる。
伸縮兼用アーム部材26とエレベーターケース17との間には、受動回転ドラム20を常時下動するように付勢するバネ45を設ける(図3)。
バネ45はコイルバネにより形成し、ロッド46の外周に挿通する。ロッド46の下端は外側アーム部33の取付部材40にピン49Aにより回動自在に取付け、ロッド46の上部をエレベーターケース17の側板18の外面に設けたガイド体48に上下動自在に挿通し、ガイド体48より上方に突出するロッド46の所定部分にストッパピン49を取付ける。
したがって、ガイド体48と外側アーム部33の間のロッド46の外周に圧縮コイルバネで形成したバネ45を挿通して取付けられる。
ロッド46の下動はストッパピン49により規制され、バネ45の弾力は受動回転ドラム20を常時下方に位置するように付勢するように作用し、バネ45の弾力より大きな荷重が受動回転ドラム20に掛かると、受動回転ドラム20はロッド46をバネ45の弾力に抗して押し上げ、伸縮兼用アーム部材26を回動支点軸27中心に上方回動させて、エレベーターケース17の底面から受動回転ドラム20を上方に退避させ、詰まり発生を防止する。
そのため、受動回転ドラム20の付勢手段であるバネ45およびロッド46もエレベーターケース17の側板18の外側に設置することができ、エレベーターケース17内の搬送通路を広くすることができると共に、受動回転ドラム20の付勢手段であるバネ45およびロッド46がエレベーターケース17内の搬送物の搬送抵抗となるのを防止できる。
この場合、伸縮兼用アーム部材26(外側アーム部33)と受動回転ドラム20による搬送チェン22のテンション力が通常状態のとき、外側アーム部33に対してロッド46が略直交するように、ロッド46とガイド体48と外側アーム部33とを配置し、図6のように、ロッド46が後上がり傾斜となると(ピン19Aが前側位置)、外側アーム部33の長さが長くなって搬送チェン22のテンション力が強くなり、ロッド46が後下がり傾斜となると(ピン19Aが後位置)、外側アーム部33の長さは短くなって搬送チェン22のテンションを弱くするように構成する(図6)。
そのため、外側アーム部33に対するロッド46の傾斜角度を略90度に維持することができ、外側アーム部33のテンションの強弱の影響を最小限にして、ロッド46により受動回転ドラム20を下動付勢させられ、受動回転ドラム20の上下動を安定させられる。
また、外側アーム部33に対してロッド46が略直交状態で、ロッド46と伸縮兼用アーム部材26の取付部材40との取付部分が、受動回転ドラム20のドラム軸25よりも後方に位置するように構成する(図3)。
そのため、後述する刈取装置4への伝動機構(チェン59等)Dを包囲するカバー50内にロッド46等を収納することができ(図4)、穀稈等がテンション機構30との不用意な接触を防止できると共に、雨水や塵埃からの保護される。
前記伸縮兼用アーム部材26とエレベーターケース17の側板18との間に伸縮兼用アーム部材26の位置を検出する位置検出部(位置検出センサ)51を設け(図3)、伸縮兼用アーム部材26が回動支点軸27中心に所定以上上方回動すると、操縦部6の操縦者にその旨を音および/または表示により報知し、または、エンジンを停止させる。
本実施形態の位置検出部51は非接触型の感知センサにより形成し、伸縮兼用アーム部材26の内側に設けているが、接触型のリミットスイッチを設けて構成してもよい。
そのため、搬送エレベーター15に刈取装置4から過剰大量穀稈の供給を抑制し、搬送エレベーター15の破損とロス発生を防止する。
前記受動回転ドラム20は、左右一対の側板54をドラム軸25にそれぞれ固定し、側板54の外周に搬送チェン22が係合するチェン係合杆(歯部21)55を設けて構成する。
そのため、搬送エレベーター15の受入口24に大量の穀稈が供給された際、受動回転ドラム20のチェン係合杆55と穀稈との接触抵抗を減少させ、受動回転ドラム20の破損とロス発生を防止する。
図5のように、各チェン係合杆55はカラー(軸筒および側板54)形状に形成して歯部21と兼用構成とすると、受動回転ドラム20のチェン係合杆(歯部21)55と穀稈との接触抵抗を一層減少させると共に、チェン係合杆55への穀稈の巻き付きを防止して受動回転ドラム20の破損とロス発生を防止する。
刈取装置4への伝動機構Dは、エレベーター駆動軸16の左側に設けた刈取用出力歯車56と、中間軸57の中間歯車58と、伝動チェン59と、中間軸57の別の中間歯車60と、中間歯車60とオーガー13のオーガー軸61の歯車62との間のチェン63とを有して構成し、中間軸57の中間歯車58と中間歯車60は、中間軸57に設けた回転体64に所定以上の荷重が掛かると剪断する所謂シャーボルト65により取付け、伝動チェン59とチェン63の破損を防止する。
そのため、刈取装置4から搬送エレベーター15に大量穀稈の供給を受けたときのチェン破損を防止し、作業能率の向上、復帰の迅速化を図ることことができる。
また、伝動機構Dのうち、刈取用出力歯車56と、中間軸57の中間歯車58と、伝動チェン59とを前記カバー50により包囲する構成とし、カバー50の所定位置には伝動機構Dの各部に注油する注油口(図示省略)を設ける。
そのため、カバー50を外すことなく、伝動機構Dの各部に注油でき、メンテナンスを容易にする。
この注油口はカバー50の側面に開口させると、藁屑等の侵入を抑制でき、好適である。
前記搬送チェン22の搬送体搬送体23には弾性体65Aを取付け、弾性体65Aの下端はエレベーターケース17の底板66上を摺動する構成とする(図8)。
そのため、エレベーターケース17内の搬送物の滞留を防止でき、搬送物の滞留を防止することにより、ロス発生を防止でき、さらに、エレベーターケース17内の詰まり発生も防止できる。
また、搬送体23に弾性体65Aを設けることにより、搬送体23の隙間調節が容易になり、搬送チェン22のテンション調節も容易になる。
搬送体23は断面U型形状に形成し、搬送体23の進行方向前側部分(U型形状の内側部分)に弾性体65Aをボルト67により取付ける。
そのため、搬送体23の進行方向前側部分に弾性体65Aを取付けているので、進行方向後側部分に取付けた場合に比し、弾性体65Aの取付強度を向上させられ、また、ボルト67により取付けているので、取付・交換を容易にする。
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、走行装置2により機体を走行させ、刈取装置4の回転する掻込リール11により圃場の穀稈を掻き込み、掻き込んだ穀稈を刈刃12により刈り取り、刈り取った穀稈を搬送エレベーター15により脱穀装置3に供給搬送して脱穀する。
搬送エレベーター15はエレベーター駆動軸16にエンジン回転が入力され、エレベーター駆動軸16は駆動歯車19と搬送チェン22を介して受動回転ドラム20を回転させ、無端状の搬送チェン22に設けた搬送体23が刈り取った穀稈を脱穀装置3の脱穀室(図示省略)まで供給搬送する。
受動回転ドラム20は搬送チェン22のテンションを調節するために、搬送エレベーター15の搬送方向(前後方向)に移動自在であって上下自在に構成しているので、搬送エレベーター15の受入口24に大量の搬送物が流入しても、受動回転ドラム20が上動して受入口24における詰まり発生を防止し、また、搬送チェン22のテンション状態を最適にすることができる。
受動回転ドラム20のドラム軸25の左右両端には、搬送エレベーター15の搬送方向(前後方向)に移動自在の伸縮兼用アーム部材26の先端側をそれぞれ取付け、各伸縮兼用アーム部材26の基部側は受動回転ドラム20の軸心よりも後方に位置するエレベーターケース17の側板18に設けた回動支点軸27に回動自在にそれぞれ取付けているので、伸縮兼用アーム部材26の一部に搬送チェン22のテンション力調節可能にするテンション機構30を設けることができ、あわせて、受入口24に大量の搬送物が流入すると、伸縮兼用アーム部材26の先端(受動回転ドラム20)が回動支点軸27中心に上方回動して退避し、受入口24における詰まり発生を防止する。
伸縮兼用アーム部材26は、エレベーターケース17の側板18の内側に位置して受動回転ドラム20のドラム軸25の軸受部31に先端を取付けた内側アーム部32の後部に、前記側板18の外側に位置して前記回動支点軸27にその基部を回動自在に取付けた外側アーム部33の前部を、前記側板18を挟んで挟持するように両者を互いに固定しているので、伸縮兼用アーム部材26は、内側アーム部32と外側アーム部33とが回動支点軸27中心に上下回動する。
外側アーム部33は、回動支点軸27に取付けたボス部34を有する後側部材35と、前記内側アーム部32側に取付けた前側部材36とに前後に分割し、後側部材35に対して前側部材36を移動自在として、もって、外側アーム部33に前記搬送チェン22の張り具合を調節するテンション機構30を設けているので、エレベーターケース17の側板18の外面側に露出する外側アーム部33にテンション機構30を設けることができ、エレベーターケース17内の搬送通路を広くすることができると共に、テンション機構30等の部材に搬送物が引っ掛かるのを防止できる。
テンション機構30は、ボス部34に固定の後側部材35を螺子筒に形成し、この後側部材35に対して螺子軸により構成した前側部材36を前後移動自在に螺合させて構成しているので、前側部材36を回転させると、外側アーム部33の全体の長さを伸縮させることができ、搬送チェン22のテンション調節できる。
また、前側部材36にダブルナット38を螺合させているので、ダブルナット38により後側部材35に対する前側部材36の伸縮を固定する作用を奏する。
伸縮兼用アーム部材26はエレベーターケース17の側板18の内側に位置して、受動回転ドラム20のドラム軸25の軸受部31に先端を取付けた内側アーム部32と前記外側アーム部33とにより、側板18を挟んで挟持させて、両者を互いに固定しているので、伸縮兼用アーム部材26は、外側アーム部33と内側アーム部32とが回動支点軸27中心に上下回動する。
外側アーム部33と内側アーム部32とは、外側アーム部33の前側部材36の前端部に板状の取付部材40を固定し、取付部材40と内側アーム部32とをボルト等の止着部材41により固定し、止着部材41はエレベーターケース17の側板18に形成した移動溝42を介して外側アーム部33(取付部材40)と内側アーム部32とを連結しているので、伸縮兼用アーム部材26を回動支点軸27中心に上下回動すると、止着部材41が移動溝42内を上下して、伸縮兼用アーム部材26の回動への干渉を防止する。
この場合、少なくとも、内側アーム部32は、止着部材41が上下回動しても移動溝42を開口させない面積にて構成しているので、エレベーターケース17内の搬送物や塵埃が移動溝42から漏れるのを防止する。
移動溝42と止着部材41は外側アーム部33の長さ方向に複数並設しているので、外側アーム部33と内側アーム部32との連結が強固になって、受動回転ドラム20を確実に支持できる。
伸縮兼用アーム部材26とエレベーターケース17との間には、受動回転ドラム20を常時下動するように付勢するバネ45を設け、バネ45は外側アーム部33の取付部材40にロッド46の下端を回動自在に取付け、ロッド46の上部をエレベーターケース17の側板18の外面に設けたガイド体48に上下動自在に挿通し、ガイド体48より上方に突出するロッド46にストッパピン49を取付け、ガイド体48と外側アーム部33の間のロッド46の外周に圧縮コイルバネで形成したバネ45を挿通して取付けているので、ストッパピン49によりロッド46の下動が規制され、バネ45の弾力は受動回転ドラム20を常時下方に位置するように付勢し、バネ45の弾力より大きな荷重が受動回転ドラム20に掛かると、受動回転ドラム20はロッド46をバネ45の弾力に抗して押し上げ、伸縮兼用アーム部材26を回動支点軸27中心に上方回動させて、エレベーターケース17の底面から受動回転ドラム20を上方に退避させ、詰まり発生を防止する。
したがって、受動回転ドラム20の付勢手段であるバネ45およびロッド46もエレベーターケース17の側板18の外側に設置することができ、エレベーターケース17内の搬送通路を広くすることができると共に、受動回転ドラム20の付勢手段であるバネ45およびロッド46がエレベーターケース17内の搬送物の搬送抵抗となるのを防止できる。
この場合、伸縮兼用アーム部材26(外側アーム部33)と受動回転ドラム20による搬送チェン22のテンション力が通常状態のとき、外側アーム部33に対してロッド46が略直交するように、ロッド46とガイド体48と外側アーム部33とを配置し、図6のように、ロッド46が後上がり傾斜となると、外側アーム部33の長さが長くなって搬送チェン22のテンション力が強くなり、ロッド46が後下がり傾斜となると、外側アーム部33の長さは短くなって搬送チェン22のテンションを弱くするように構成しているので、外側アーム部33に対するロッド46の傾斜角度を略90度に維持することができ、外側アーム部33のテンションの強弱の影響を最小限にして、ロッド46により受動回転ドラム20を常時下動付勢させられ、受動回転ドラム20の上下動を安定させられる。
また、外側アーム部33に対してロッド46が略直交状態で、ロッド46と伸縮兼用アーム部材26の取付部材40との取付部分が、受動回転ドラム20のドラム軸ドラム軸25よりも後方に位置するように構成しているので、刈取装置4への伝動機構Dを包囲するカバーカバー50内にロッド46等を収納することができ、テンション機構との不用意な接触を防止できると共に、雨水や塵埃からの保護される。
1…機体フレ−ム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、6…操縦部、10…分草装置、11…掻込リール、12…刈刃、13…オーガー、14…テーブル、15…搬送エレベーター、16…エレベーター駆動軸、17…エレベーターケース、18…側板、19…駆動歯車、20…受動回転ドラム、21…歯部(チェン係合杆)、22…搬送チェン、23…搬送体、24…受入口、25…ドラム軸、26…伸縮兼用アーム部材、27…回動支点軸、30…テンション機構、31…軸受部、32…内側アーム部、33…外側アーム部、34…ボス部、35…後側部材、36…前側部材、38…ダブルナット、40…取付部材、41…止着部材、42…移動溝、45…バネ、46…ロッド、48…ガイド体、49…ストッパピン、49A…ピン、50…カバー、51…位置検出部、54…側板、55…チェン係合杆(歯部)、56…刈取用出力歯車、57…中間軸、58…中間歯車、59…伝動チェン、60…中間歯車、61…オーガー軸、63…チェン、64…回転体、65…シャーボルト、65A…弾性体、66…底板、67…ボルト。

Claims (7)

  1. 走行装置(2)の前方に設けた刈取装置(4)により刈り取った穀稈を、走行装置(2)の上方に設けた脱穀装置(3)に、無端状の搬送チェン(22)に設けた搬送体(23)により供給搬送する搬送エレベーター(15)を設けたコンバインにおいて、前記搬送チェン(22)は、搬送エレベーター(15)の基部側の駆動歯車(19)と、搬送エレベーター(15)の先端側に設けた受動回転ドラム(20)との間に掛け回し、前記受動回転ドラム(20)は、前記搬送エレベーター(15)のエレベーターケース(17)の外側に、搬送エレベーター(15)の搬送方向に伸縮自在であってかつ上下回動自在に設けた伸縮兼用アーム部材(26)に取付けた構成としたコンバイン。
  2. 請求項1記載の発明において、前記受動回転ドラム(20)のドラム軸(25)の左右両端は、搬送エレベーター(15)の搬送方向に移動自在の伸縮兼用アーム部材(26)の先端側にそれぞれ取付け、各伸縮兼用アーム部材(26)の基部側はエレベーターケース(17)の側板(18)に設けた回動支点軸(27)に回動自在に取付けたコンバイン。
  3. 請求項2記載の発明において、前記伸縮兼用アーム部材(26)は、エレベーターケース(17)の側板(18)の内側に位置して受動回転ドラム(20)のドラム軸(25)の軸受部(31)に先端を取付けた内側アーム部(32)の後部に、前記側板(18)の外側に位置して前記回動支点軸(27)にその基部を回動自在に取付けた外側アーム部(33)の前部を、前記側板(18)を挟んで挟持するように両者を互いに固定したコンバイン。
  4. 請求項3記載の発明において、前記外側アーム部(33)は、前記回動支点軸(27)に取付けたボス部(34)を有する後側部材(35)と、前記内側アーム部(32)側に取付けた前側部材(36)とに前後に分割し、後側部材(35)に対して前側部材(36)を移動自在として、もって、外側アーム部(33)に前記搬送チェン(22)の張り具合を調節するテンション機構(30)を設けたコンバイン。
  5. 請求項4記載の発明において、前記外側アーム部(33)と前記内側アーム部(32)とは、エレベーターケース(17)の側板(18)に形成した移動溝(42)に挿通した止着部材(41)により固定したコンバイン。
  6. 請求項5記載の発明において、前記伸縮兼用アーム部材(26)とエレベーターケース(17)との間には、受動回転ドラム(20)を常時下動するように付勢するバネ(45)を設けたコンバイン。
  7. 請求項6記載の発明において、前記バネ(45)は、先端側を外側アーム部(33)に取付けたロッド(46)の外周に挿通して設け、ロッド(46)の基部は搬送エレベーター(15)側に移動自在に取付けたコンバイン。
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