JP2020066382A - 車両用ホイール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来と比べて副気室の容積を、より大きく確保することができるヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)を有するとともに、製造コストを削減することができる車両用ホイールを提供する。【解決手段】本発明の車両用ホイール1は、ウェル部11cの外周面11dに対して別体にて固定された一対のレール部材20a,20bと、前記レール部材20a,20b同士の間に配置されて前記レール部材20a,20bに支持された副気室部材10と、を有し、前記一対のレール部材20a,20b同士の間隔は、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側に離れるほど徐々に狭くなっており、前記副気室部材10は、前記一対のレール部材20a,20bのホイール径方向Zの内側面22aに沿うように形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ホイール及びその製造方法に関する。
従来、タイヤ空気室内での気柱共鳴音を消音するヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)をウェル部の外周面に取り付けたホイールが知られている(例えば、特許文献1参照)。このホイールの副気室部材は、内側に副気室を有し、ホイール周方向に沿って長く形成される本体部と、この本体部の長手方向の略全長にわたってその両側からホイール幅方向にそれぞれ延出する板状の一対の縁部と、を備えている。また、ホイールは、副気室部材のそれぞれの縁部の端部が嵌り込むように、ウェル部の立ち上り壁に一対の溝部が切削加工により設けられている。
そして、両縁部が一対の溝部のそれぞれに嵌り込むことで、副気室部材がウェル部の外周面に取り付けられている。
特許第5657309号公報
しかしながら、従来のホイール(例えば、特許文献1参照)は、縁部が本体部と一体に形成されているために、この縁部によってホイール幅方向の本体部の大きさが制限される問題があった。そのため従来のホイールは、本体部内に形成される副気室の容積を大きく確保できない問題があった。
また、溝部の切削加工は、一対の溝部のそれぞれを形成するたびに切削工具の持ち変えを行わなければならない。そのため溝部の形成工程が煩雑になってホイールの製造コストが増大する問題があった。
本発明の課題は、従来と比べて副気室の容積を、より大きく確保することができるヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)を有するとともに、製造コストを削減することができる車両用ホイール及びその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、ウェル部の外周面に対して別体にて固定された一対のレール部材と、前記レール部材同士の間に配置されて前記レール部材に支持されたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材と、を有し、前記一対のレール部材同士の間隔は、ウェル部の外周面からホイール径方向の外側に離れるほど徐々に狭くなっており、前記副気室部材は、前記一対のレール部材のホイール径方向の内側面に沿うように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の車両用ホイールの製造方法は、前記副気室部材をウェル部の外周面の所定の位置に配置する第一工程と、前記第一工程の後に、前記一対のレール部材のそれぞれをウェル部の外周面に固定する第二工程と、を有することを特徴とする。
本発明の車両用ホイール及びその製造方法によれば、従来と比べて副気室の容積を、より大きく確保することができるヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)を有するとともに、ホイールの製造コストを削減することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ホイールの部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図である。 図1に示す車両用ホイールのIII−III断面図である。 (a)から(c)は、車両用ホイールの製造工程図である。 (a)は、第一変形例に係る車両用ホイールの構成説明図であり、(b)は、第二変形例に係る車両用ホイールの構成説明図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係る車両用ホイールついて、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、参照する図面において、「X」は、ホイール周方向、「Y」は、ホイール幅方向、「Z」は、ホイール径方向、をそれぞれ示している。
本実施形態に係る車両用ホイールは、リムのウェル部の外周面に対して別体にて固定された一対のレール部材によってヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材がウェル部の外周面に固定されていることを主な特徴とする。また、このホイールにおいては、副気室部材が一対のレール部材のホイール径方向の内側面に沿うように形成されている。
以下では、まず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、レール部材と副気室部材とについて説明する。
<車両用ホイールの全体構成>
図1は、本実施形態に係る車両用ホイール1の部分拡大斜視図であり、レール部材20にてウェル部11cの外周面11dに取り付けられたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材10を含む図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール1は、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合金などの軽金属製のリム11に、例えばポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂製の副気室部材10(ヘルムホルツレゾネータ)が取り付けられて構成されている。ちなみに、本実施形態でのリム11は、鋳造品を想定し、レール部材20は、リム11と同じ軽金属製の押出成形品を想定している。また、副気室部材10は、ブロー成形品を想定している。
なお、図1中、図示を省略したが、ホイール幅方向Yの紙面左側には、リム11をハブに連結するディスクが配置されている。
リム11は、ホイール幅方向Yの両端部にそれぞれ形成されるビードシート部12,12同士の間で、ホイール径方向の内側に向かって窪んだウェル部11cを有している。この窪みの底面で規定されるウェル部11cの外周面11dは、ホイール幅方向Yにわたってホイール軸を中心に略同径になっている。
本実施形態でのリム11は、第1の縦壁15aと第2の縦壁15bとを備えている。これらの縦壁15a,15b同士は、ホイール幅方向Yに所定の間隔を開けて外周面11dからホイール径方向Zの外側に向かって立ち上がっている。
ちなみに、本実施形態での第1の縦壁15aと第2の縦壁15bのそれぞれは、ウェル部11cの外周面11dからリムフランジ側への立ち上り部で形成されたものを想定している。つまり、縦壁15a,15bのそれぞれは、互いに所定の間隔を開けてホイール周方向Xに環状に延びることで対向している。
<レール部材>
図1に示すように、本実施形態でのレール部材20は、レール部材20aとレール部材20bとからなる一対で構成されている。これらレール部材20a,20bは、副気室部材10のホイール幅方向Yの両側のそれぞれに配置されている。
レール部材20aは、第1の縦壁15aのホイール幅方向の内側で、第1の縦壁15aに隣接するように配置されている。また、レール部材20bは、第2の縦壁15bのホイール幅方向の内側で、第2の縦壁15bに隣接するように配置されている。なお、以下の説明において、これらレール部材20a,20bについて特に区別する必要がない場合には、レール部材20a,20bは、単にレール部材20と称することがある。
図2は、本発明の実施形態に係る車両用ホイール1の分解斜視図であり、レール部材20と、副気室部材10とを含む図である。
レール部材20は、ホイール周方向Xに沿って延びる湾曲部材である。
本実施形態でのレール部材20のホイール周方向Xの長さは、副気室部材10の後記する本体部13におけるホイール周方向Xの長さと略同じ長さに設定されている。
図3は、図1に示す車両用ホイール1のIII−III断面図である。
図3に示すように、本実施形態でのレール部材20a,20bのそれぞれは、副気室部材10を中に挟んで対称形状になっている。
各レール部材20a,20bは、それぞれ板体からなるベース部21と、支持部22とを有している。そして、これらベース部21及び支持部22は、一体となって、延在方向に交差する断面視でへの字状(ホッケースティック状)に屈曲している。
ベース部21は、ウェル部11cの外周面11dに沿うように配置されている。
支持部22は、ベース部21のホイール幅方向Yの内側の端部からホイール幅方向Yの内側斜め上方に向けて立ち上がるように形成されている。
つまり、支持部22は、ホイール幅方向Yの内側に向かうほどホイール径方向Zの外側に向けて徐々に変位するように傾斜している。
本実施形態でのレール部材20a,20bのそれぞれの支持部22は、ベース部21との成す角度(折れ曲がり角度)が相互に等しいものを想定している。しかしながら、レール部材20a,20bにおけるそれぞれの折れ曲がり角度は、ホイール幅方向Yの内側で支持部22とウェル部11cの外周面11dとの成す角度が鋭角となっていることを条件に、互いに異なる構成とすることもできる。
このようなレール部材20を有する車両用ホイール1は、レール部材20a,20bの支持部22同士の間隔が、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側に離れるほど徐々に狭くなっている。
そして、これら一対のレール部材20a,20bのホイール径方向Zの内側面22aには、後記する副気室部材10の側板25cが沿うように配置されている。これにより副気室部材10は、後記するように支持部22によって支持されることになる。
レール部材20aの支持部22には、図2に示すように、後記する副気室部材10の側板25cに形成された係合突起19aが嵌り込む係合孔19bが形成されている。これら係合突起19aと係合孔19bとは、後に説明するように、副気室部材10のホイール周方向Xへの変位を規制する「周方向変位規制部」を構成している。
このようなレール部材20a,20bのそれぞれは、ホイール周方向Xの両端部のみが摩擦攪拌接合(FSW:Friction Stir Welding)にてウェル部11cの外周面11dに固定されている。なお、図1中、レール部材20a,20bの摩擦攪拌接合による接合箇所Jは、図の紙面手前側のみ網掛けを付して図示し、図の紙面奥側の接合箇所Jは、作図の便宜上その記載を省略している。
<副気室部材>
次に、副気室部材10(図2参照)について説明する。
図2に示すように、副気室部材10は、一方向に長い部材であって、本体部13と、連通孔18aが形成される管体18と、を備えている。
このような副気室部材10は、本体部13の中央でホイール幅方向Yに延びる仕切り壁16を境に、ホイール周方向Xに対称形状となるように構成されている。
本体部13は、その長手方向に湾曲している。つまり、本体部13は、副気室部材10がウェル部11cの外周面11dに取り付けられる際に、ホイール周方向Xに沿うようになっている。
本体部13は、内側が中空になっている。この中空部(図示省略)は、後記の副気室SC(図3参照)を形成している。この中空部は、仕切り壁16によってホイール周方向Xに二分されている。なお、この仕切り壁16は、後記する上板25aと底板25bとがホイール幅方向Yに溝状に窪んで形成されたものである。そして、図示は省略するが、仕切り壁16は、上板25aと底板25bとの間の略中央の位置で接合されて形成されている。
図3は、図1に示す車両用ホイール1のIII−III断面図である。
図3に示すように、副気室部材10の本体部13は、長手方向(図1のホイール周方向X)に直交する断面視で、ホイール幅方向Yに長い等脚台形形状を呈している。
具体的には、本体部13は、上板25aと、底板25bと、側板25cと、を有している。
底板25bは、ウェル部11cの外周面11dに沿うように形成された板体で構成されている。つまり、底板25bは、ホイール幅方向Yに略平坦になるように形成されて、レール部材20a,20bの下端(基端)同士の間隔と略同じになるように設定されている。そして、底板25bは、ホイール周方向X(図1参照)に外周面11dと略同じ曲率で湾曲するように形成されている。
上板25aは、底板25bと所定の間隔をあけて対向するように、ホイール周方向X(図1参照)に所定の曲率で湾曲している。
本実施形態での上板25aの外周面11dからの高さは、レール部材20a,20bにおけるホイール径方向Zの外側縁部22bと略同じ高さとなるように設定されている。つまり、上板25aのホイール幅方向Yの長さは、レール部材20a,20bにおける外側縁部22b同士の間隔と略同じになるように設定されている。
このような上板25aと底板25bとの間には、副気室SCが形成されている。
側板25cは、底板25bのホイール幅方向Yの端部を基端とし、上板25aの端部に向かって延びている。そして、側板25cは、上板25aの端部と接続されている。
これにより一対の側板25cのそれぞれは、レール部材20a,20bにおけるホイール径方向の内側面22aに沿うように隣接している。
言い換えれば、副気室部材10は、一対のレール部材20a,20b同士の間隔に合せて、ウェル部11cの外周面11dに近づくほど副気室部材10の本体部13の幅(ホイール幅方向Yの長さ)が徐々に広がっている。
また、図2に示すように、本体部13は、ホイール周方向Xの端部においては、上板25aと底板25bとを接続する側板25dを有している。
なお、本実施形態での副気室部材10は、仕切り壁16を境にホイール周方向Xに対称形状になっている。したがって、作図の便宜上、図示を省略するが、本実施形態での側板25dは、本体部13の長手方向(ホイール周方向X)の両端部において互いに対称となる位置でそれぞれ対となるように配置されている。
また、本体部13は、図2に示すように、ホイール周方向Xに複数個のブリッジ33が等間隔に並ぶように形成されている。このブリッジ33は、ホイール幅方向Yに2列になって並んでいる。
ブリッジ33は、図3に示すように、上側結合部33aと、下側結合部33bとが、上板25aと底板25bとの間の略中央の位置で接合されて形成されている。
なお、上側結合部33aは、上板25aが底板25b側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。また、下側結合部33bは、底板25bが上板25a側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。
このようなブリッジ33は、略円柱状を呈しており、上板25aと底板25bとを部分的に連結している。そして、ブリッジ33は、本体部13の上下方向のそれぞれの対応する位置に、平面視で円形の開口を形成している。
次に、管体18(図1参照)について説明する。
図1に示すように、管体18は、本体部13におけるホイール幅方向Yの一側に偏位した位置で、本体部13からホイール周方向Xに突出するように形成されている。
本実施形態での副気室部材10は、前記のように、仕切り壁16を境にホイール周方向Xに対称形状になっている。したがって、図2に示す管体18は、本体部13の長手方向(ホイール周方向X)の両端部において互いに対称となる位置でそれぞれ対となるように配置されている。ちなみに、本実施形態での一対の管体18同士は、ホイール軸を中心に互いに略90°間隔で開いた位置に配置されている。
また、図2に示すように、管体18の内側には、連通孔18aが形成されている。このような連通孔18aは、本体部13の内側に形成される副気室SC(図3参照)と、ウェル部11c(図3参照)上でタイヤ(図示省略)との間に形成されるタイヤ空気室9(図3参照)と、を連通させている。
<ホイールの製造方法>
本実施形態に係る車両用ホイール1の製造方法について説明する。
本実施形態に係る車両用ホイール1の製造方法は、副気室部材10(図2参照)をウェル部11c(図2参照)の外周面11d(図2参照)の所定の位置に配置する第一工程と、前記第一工程の後に、一対のレール部材20a,20b(図2参照)のそれぞれをウェル部11cの外周面11dに固定する第二工程と、を有している。
図4(a)から図4(c)は、車両用ホイール1の製造工程図である。
この製造方法では、図4(a)に示すように、予め用意されたホイール本体2に副気室部材10が配置される(第一工程)。
このホイール本体2としては、前記のリム11(図1参照)の構造を有する鋳造品を想定している。また、ホイール本体2は、前記のリム11の構造を有するものであれば、市販品を使用することもできる。
本実施形態の製造方法においては、副気室部材10は、ウェル部11cの外周面11dにおけるホイール幅方向Yの略中央部に配置される。
次に、この製造方法においては、図4(b)に示すように、一対のレール部材20a,20bが予め用意される。
これらレール部材20a,20b同士は、所定の間隔を開けて治具24で固定されている。作図の便宜上、図4(b)に示す治具24は、仮想線(二点鎖線)で表している。
このような治具24によれば、副気室部材10に対するレール部材20a,20bの位置決め精度を高めることができるとともに、ウェル部11cの外周面11dの接合予定部に対するレール部材20a,20bの位置決め精度をも高めることができる。
ちなみに、本実施形態での治具24は、細長の板体で形成されてレール部材20a,20bに対してねじ止めされるものを想定している。しかしながら、治具24は、所定の間隔を開けた状態のレール部材20a,20b同士を着脱自在に連結できればその形状、及びレール部材20a,20bに対する接合手段に特に制限はない。
次に、この製造方法においては、図4(c)に示すように、一対のレール部材20a,20bのそれぞれがウェル部11cの外周面11dに固定される(第二工程)。
具体的には、所定の間隔を開けて治具24で固定されたレール部材20a,20bは、それぞれの支持部22が副気室部材10の側板25cに当接するように配置される。この際、レール部材20aに形成された係合孔19b(図2参照)には、副気室部材10に形成された係合突起19a(図2参照)が嵌め入れられる。
そして、前記のように、レール部材20a,20bのホイール周方向X(図1参照)の両端部が外周面11dに対して摩擦攪拌接合にて固定される(図1参照)。
なお、図4(a)中、仮想線(二点鎖線)で示された治具24は、外周面11dへのレール部材20a,20bの固定が行われた後にレール部材20a,20bから取り外される。
<作用効果>
次に、本実施形態の車両用ホイール1の奏する作用効果について説明する。
本実施形態の車両用ホイール1は、ウェル部11cの外周面11dに対して別体にて固定された一対のレール部材20a,20bによって副気室部材10がリム11に固定されている。
このような車両用ホイール1によれば、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と異なって、ヘルムホルツレゾネータを固定する溝部をウェル部の立ち上り壁に切削形成する必要がない。これにより車両用ホイール1は、製造コストを削減することができる。
また、この車両用ホイール1においては、副気室部材10が一対のレール部材20a,20bのホイール径方向Zの内側面22aに沿うように形成されている。
具体的には、副気室部材10は、一対のレール部材20a,20b同士の間隔に合せて、ウェル部11cの外周面11dに近づくほど副気室部材10の幅が徐々に広がっている。
ところで、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)は、前記のように、本体部の両側から延出する板状の縁部で本体部がリムに支持されている。このような従来の車両用ホイールでは、これらの縁部によってホイール幅方向の本体部の大きさが制限される。そのため従来のホイールは、本体部内に形成される副気室の容積を大きく確保できない問題があった。
これに対して、本実施形態の車両用ホイール1は、本体部13の側板25cが直接的にレール部材20a,20bの内側面22aに支持されている。
このような本実施形態の車両用ホイール1によれば、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と異なって、本体部13の大きさがホイール幅方向Yに制限されることはない。
したがって、車両用ホイール1は、本体部13の大きさをホイール幅方向Yに拡張することができる。これにより車両用ホイール1の副気室部材10は、副気室SCの容積をより大きく確保することができ、従来よりも優れた消音性能を発揮することができる。
また、この車両用ホイール1においては、ホイール回転時に副気室部材10に働く遠心力を、レール部材20a,20bの内側面22aの全体で受けることができる。これにより、この車両用ホイール1は、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)のように、縁部の先端で遠心力を受け持つものと異なって、遠心力を分散させることができる。すなわち、このような車両用ホイール1によれば、ホイール回転時におけるウェル部11cの外周面11dにおける副気室部材10の保持性能を一段と向上させることができる。
また、このような車両用ホイール1においては、副気室部材10に形成された係合突起19aが、レール部材20aに形成された係合孔19bに嵌り込むようになっている。これらの係合突起19a及び係合孔19b(周方向変位規制部)によれば、ホイール回転時における副気室部材10のホイール周方向Xへの変位を規制することができる。これにより車両用ホイール1は、ウェル部11cの外周面11dに対する副気室部材10の保持性能をより確実に高めることができる。
なお、本実施形態での周方向変位規制部は、レール部材20と副気室部材10との両方に形成されている。しかしながら、周方向変位規制部は、レール部材20及び副気室部材10のうちの少なくともいずれか一方に形成されていればよい。
したがって、周方向変位規制部は、レール部材20のホイール周方向Xの端面から副気室部材10のホイール周方向Xの端面に延出するリブ(図示省略)で構成することもできる。また、これとは逆に、副気室部材10のホイール周方向Xの端面からレール部材20のホイール周方向Xの端面に延出するリブ(図示省略)で構成することもできる。
また、このような車両用ホイール1においては、レール部材20は、ウェル部11cの外周面11dに対して摩擦攪拌接合されている。
このような車両用ホイール1によれば、リム11とレール部材20とが、互いに溶接し難いのいアルミニウム合金などで形成されている場合であったとしても、これらを簡単な工程で強固に接合することができる。
また、車両用ホイール1の製造方法は、副気室部材10をウェル部11cの外周面11dに配置した後に、レール部材20をウェル部11cの外周面11dに固定する。
このような製造方法によれば、ウェル部11cの外周面11dに対する副気室部材10の位置決めと、外周面11dに規定されたレール部材20の接合予定部に対するレール部材20の位置決めとを同時に行うことができる。これにより車両用ホイール1の製造工程が簡素化される。
また、この製造方法は、前記の第二工程において、レール部材20a,20b同士は、所定の間隔を開けて治具24で固定される。
このような製造方法によれば、予め決定された設計上のレール部材20a,20b同士の間隔で外周面11dにレール部材20a,20bを固定するための位置決め精度を一段と高めることができる。
特に、レール部材20a,20bに対してツールの荷重が掛る摩擦攪拌接合を適用することを想定した本実施形態での製造方法においては、この治具24が奏する作用効果は大きい。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
次に参照する図5(a)及び(b)は、変形例に係る車両用ホイールの構成説明図である。
図5(a)に示すように、第一変形例に係る車両用ホイール1aは、レール部材20a,20bの支持部22が、ホイール周方向X(図1参照)に交差する断面視で、ホイール径方向Zの外側に凸となるように湾曲している。
また、副気室部材10aは、支持部22のホイール径方向Zの内側に沿うように形成されている。
このような車両用ホイール1aは、外周面11dに対して傾斜するレール部材20(支持部22)を有する車両用ホイール1(図3参照)と比べて、さらに副気室SCの容積を大きく確保することができる。
また、このような車両用ホイール1aにおいては、支持部22の上側端部22cをホイール幅方向Yの内側に延長することもできる。
このような車両用ホイール1aによれば、支持部22の上側端部22cが副気室部材10の上板25aの一部を覆うことができるので、ホイール幅方向Yに並ぶブリッジ33の列数を低減することができる。
図5(b)に示すように、第二変形例に係る車両用ホイール1bは、副気室部材10が、レール部材20a,20bのホイール径方向Zの外側縁部22bよりもさらにホイール径方向Zの外側に膨出する膨出部27を有している。
このような車両用ホイール1aによれば、膨出部27によって、さらに副気室SCの容積を大きく確保することができる。
前記実施形態で使用した治具24(図4(c)参照)は、ウェル部11cの外周面11dに対するレール部材20a,20bの固定が終了した後は、レール部材20a,20bから取り外される。
しかしながら、本実施形態の車両用ホイール1は、レール部材20a,20b同士の間隔を規制する規制部を備える構成とすることもできる。
このような規制部としては、図示しないが、例えば、レール部材20a,20bのベース部21が嵌め入れられる、ウェル部11cの外周面11dに形成された溝(凹部)や、ウェル部11cの外周面11dから突出するように設けられたレール部材20a,20bを係止するスタッド、レール部材20a,20b同士を連結する連結部などが挙げられる。
また、レール部材20のホイール周方向Xの長さは、前記のように、略副気室部材10の長さに合せて設定されている。しかしながら、レール部材20の長さは、略副気室部材10よりも短く設定されてもよいし、長く設定されてもよい。
また、前記実施形態に係る車両用ホイール1の製造方法(図4参照)においては、副気室部材10をウェル部11cの外周面11dに配置した後に、レール部材20a,20bを外周面11dに固定するものについて説明した。しかしながら、本発明の製造方法においては、予め外周面11dに固定したレール部材20a,20bのホイール周方向Xの端部からホイール周方向Xにスライドさせてレール部材20a,20bに取り付ける構成を排除するものではない。
1 車両用ホイール
1a 車両用ホイール
1b 車両用ホイール
2 ホイール本体
9 タイヤ空気室
10 副気室部材
10a 副気室部材
11 リム
11c ウェル部
11d 外周面
12 ビードシート部
13 本体部
15a 第1の縦壁
15b 第2の縦壁
16 仕切り壁
18 管体
18a 連通孔
19a 係合突起
19b 係合孔
20 レール部材
20a レール部材
20b レール部材
21 ベース部
22 支持部
25a 上板
25b 底板
25c 側板
25d 側板
27 膨出部
33 ブリッジ
33a 上側結合部
33b 下側結合部
J 接合箇所
SC 副気室
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向

Claims (5)

  1. ウェル部の外周面に対して別体にて固定された一対のレール部材と、
    前記レール部材同士の間に配置されて前記レール部材に支持されたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材と、
    を有し、
    前記一対のレール部材同士の間隔は、ウェル部の外周面からホイール径方向の外側に離れるほど徐々に狭くなっており、
    前記副気室部材は、前記一対のレール部材のホイール径方向の内側面に沿うように形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記副気室部材は、前記一対のレール部材同士の間隔に合せて、ウェル部の外周面に近づくほど前記副気室部材の幅が徐々に広がっていることを特徴とする車両用ホイール。
  3. 前記レール部材は、延在方向に交差する断面視で、ホイール径方向の外側に凸となるように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  4. 前記副気室部材は、前記レール部材のホイール径方向の外側縁部よりもさらにホイール径方向の外側に膨出する膨出部を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  5. 請求項1に記載の車両用ホイールの製造方法であって、
    前記副気室部材をウェル部の外周面の所定の位置に配置する第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記一対のレール部材のそれぞれをウェル部の外周面に固定する第二工程と、
    を有することを特徴とする車両用ホイールの製造方法。
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