JP2020065463A - 花粉交配用昆虫の管理装置及び花粉交配用昆虫の管理方法 - Google Patents

花粉交配用昆虫の管理装置及び花粉交配用昆虫の管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、昆虫60の活動の異常を早期に発見することで、早期に適切な対応をとることが可能な花粉交配用昆虫の管理装置40を提供する。【解決手段】花粉交配用昆虫の管理装置40は、撮像部42と、昆虫識別部442と、判定部446と、出力部448と、を含む。撮像部42は、巣箱30の巣門32を含む第1領域52を撮像する。昆虫識別部442は、撮像部42で撮像される画像50から昆虫60を識別する。判定部446は、昆虫識別部442で識別される昆虫60の活動の異常発生の有無を判定する。出力部448は、判定部446で異常が認められる場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する。第1領域52は、巣門32への昆虫60の出入りを判別できる範囲に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、温室及びハウス等の植物を栽培する施設における花粉交配用昆虫の管理装置及び花粉交配用昆虫の管理方法に関する。
例えばイチゴやトマトなどを栽培する施設栽培において、ミツバチを花粉交配用として採用することが知られている(特許文献1参照)。
近年、花粉交配用のミツバチを入れた巣箱が市販されている。その巣箱を購入しハウスなどの施設内または施設に隣接して配置することで、巣箱から出た働き蜂が施設内の植物に対して花粉交配の活動を行う。
特開2007−143428号公報
しかしながら、ミツバチはハウス内の環境の変化などにより活動が低下することがある。
そこで、本発明は、花粉交配用昆虫の活動の異常を早期に発見することで、早期に適切な対応をとることが可能な花粉交配用昆虫の管理装置及び花粉交配用昆虫の管理方法を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[1] 本発明に係る花粉交配用昆虫の管理装置の一態様は、
巣箱の巣門を含む第1領域を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像される画像から花粉交配用の昆虫を識別する昆虫識別部と、
前記昆虫識別部で識別される前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定する判定部と、
前記判定部で異常が認められる場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する出力部と、
を含み、
前記第1領域は、前記巣門への前記昆虫の出入りを判別できる範囲に設定することを特徴とする。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲の画像から昆虫を識別することで、昆虫の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる。この判定により、環境の改善や巣箱の交換などの適切な対応を早期にとることができる。
このような適切な対応をとることで、果菜類であれば奇形果による収穫量の減少を抑えることができ、その結果、売り上げの減少による経営への悪影響を抑えることができる。
[2] 前記花粉交配用昆虫の管理装置の一態様において、
前記昆虫は、ミツバチまたはマルハナバチであることができる。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、ミツバチまたはマルハナバチは市場で入手可能であり、しかも、帰巣本能を有する昆虫であるので巣門への昆虫の出入りによる活動の異常発生の有無を判定しやすい。
[3] 前記花粉交配用昆虫の管理装置の一態様において、
前記巣箱は、施設栽培用の施設内に設けられるか、または前記施設内に前記巣門が開口して設けられ、
前記昆虫識別部で識別される前記昆虫について、1日あたりに識別される数を測定する計測部と、
前記施設内の環境データを測定する環境測定部と、
前記環境データに対応する前記昆虫の数のデータベースを記憶する記憶部と、
をさらに含み、
前記判定部は、前記データベースに基づいて前記計測部の測定日における前記環境データに対応する前記昆虫の数と、前記計測部で測定される数とを比較して、異常の有無を判定することができる。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、1日あたりに識別される昆虫の数に対して環境データに対応する昆虫の数を比較して判定することで、比較的容易に判定処理を行うことができる。判定処理の負担が軽いことで管理装置に対する高い処理能力の要求が低減し、設備投資も容易となる。
[4] 前記花粉交配用昆虫の管理装置の一態様において、
前記昆虫識別部は、前記巣門から出ていく前記昆虫と前記巣門へ戻る前記昆虫とを識別し、
前記計測部は、前記巣門から出ていく前記昆虫の数と前記巣門へ戻る前記昆虫の数との差を計測し、
前記判定部は、前記差に基づいて異常の有無を判定することができる。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、巣箱から出るのか巣箱に入るのかを識別することで、どのような環境因子による異常発生であるかを判断しやすくなる。
[5] 前記花粉交配用昆虫の管理装置の一態様において、
前記判定部が異常と判定した場合に、前記環境測定部で測定される前記環境データに基づいて前記昆虫の活動に影響を与えた環境因子を推定する推定部をさらに含み、
前記出力部は、前記推定部が推定する環境因子に関する情報を出力することができる。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、昆虫の活動に影響を与えたと推定される環境因子を出力することにより、早期に適切な対策をとることが容易となる。
[6] 前記花粉交配用昆虫の管理装置の一態様において、
前記撮像部は、水飲み場を含む第2領域及び餌場を含む第3領域の少なくともいずれか一方をさらに撮像することができる。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、第2領域及び第3領域から昆虫の活動異常を判定することにより、より正確な昆虫の活動の変化をとらえることができる。
[7] 本発明に係る花粉交配用昆虫の管理方法の一態様は、
巣箱の巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲を撮像し、
撮像された画像から花粉交配用の昆虫を識別し、
識別された前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定し、
異常発生があると判定した場合に、異常が発生したことを示す情報を出力することを特徴とする。
前記花粉交配用昆虫の管理方法の一態様によれば、巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲の画像から昆虫を識別することで、昆虫の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる。この判定により、環境の改善や巣箱の交換などの適切な対応を早期にとることができる。
本発明によれば、昆虫の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる花粉交配用昆虫の管理装置を提供することができる。また、本発明によれば、昆虫の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる花粉交配用昆虫の管理方法を提供することができる。
本実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理装置の模式図である。 花粉交配用昆虫の管理装置で撮像された画像の模式図である。 本実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理方法のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本発明の一実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理装置の一態様は、巣箱の巣門を含む第1領域を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像される画像から花粉交配用の昆虫を識別する昆虫識別部と、前記昆虫識別部で識別される前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定する判定部と、前記判定部で異常が認められる場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する出力部と、を含み、前記第1領域は、前記巣門への前記昆虫の出入りを判別できる範囲に設定することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理方法の一態様は、巣箱の巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲を撮像し、撮像された画像から花粉交配用の昆虫を識別し、識別された前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定し、異常発生があると判定した場合に、異常が発生したことを示す情報を出力することを特徴とする。
1.施設
図1及び図2を用いて本実施形態に用いる施設栽培用の施設10について説明する。図1は本実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理装置40の模式図であり、図2は花粉交配用昆虫の管理装置40で撮像された画像50の模式図である。
図1に示すように施設10は、施設栽培用の建物であり、地面に立設する複数の柱と、柱の上端に固定された屋根と、屋根の下方の全周を覆う壁と、を含む。図1では施設10の縦断面を示している。
施設栽培とは、農産品を施設内で栽培することである。花粉交配用昆虫(以下、単に「
昆虫」という)60を用いる施設栽培としては、例えば、イチゴ、ベリー類、メロン、瓜類、トマト等の果菜類、うめ、柿、りんご、さくらんぼなどの果樹、ナタネ、ケシ、タマネギなどの採油植物や採取用野菜などを施設内で促成栽培することができる。
施設10は、農業用の温室及びハウスを含む。施設10は、日光を施設10内へ取り込む透明な材質で形成される屋根及び壁を有し、例えばビニールハウスと呼ばれるプラスチックフィルム張りのハウスやガラス板張りのハウス等を含む。
透明な屋根からは施設10内へ十分な日光を取り込むことができ、例えば施設10の東西の長手方向に沿った苗床に植えられた栽培植物20が南北方向に間隔をあけて複数列並べられる。
図1及び図2に示すように、施設10は、花粉交配用昆虫の管理装置40を有する。施設10の内部には、巣箱30と、水飲み場34と、餌場36と、撮像部42と、補助撮像部43と、環境測定部48と、が設置される。施設10の外には撮像部42から撮像データを受信可能であって、環境測定部48から環境データを受信可能なコンピュータ44と、コンピュータ44に接続されたディスプレイ46と、が設置される。コンピュータ44及びディスプレイ46は施設10の内部に配置されてもよい。
巣箱30は、昆虫60を収容する本体と、本体に開口する巣門32と、を有する。巣箱30内には複数の巣盤を備えてもよい。本実施形態において巣箱30は、施設10の内部に設けられているが、施設10の内部に巣門32が開口して設けられ巣箱30が施設10の外側に設置されていてもよい。巣箱30は、巣門32が南側を向くように配置させる。
水飲み場34は、主に巣箱30から外に出た昆虫60が水分を補給するための場所である。皿状の容器に水を溜めるようにしてもよい。例えば、ミツバチの場合、水飲み場34は蜂蜜を水で薄めて給餌するときや巣箱30の内部の温度を冷却するときに使われる。したがって、水飲み場34にハチの数が多くなると、育児時期であることや巣箱30の内部温度が高すぎることと関連があると判断できる。
餌場36は、主に巣箱30から外に出た昆虫60が餌を食べる場所である。皿状の容器に砂糖水を入れてもよい。例えば、栽培植物20の花の数が少なく、餌が不足する場合に餌場36が必要であり、栽培面積に対して昆虫60の数が多すぎて餌が不足する場合にも餌場36が必要である。したがって、餌場36に昆虫60の数が多くなると、栽培植物20の生育が遅れていることや栽培面積に対して昆虫60の数が多すぎることと関連があると判断できる。
昆虫60は、花粉交配に用いられる昆虫であって、かつ、帰巣する昆虫である。昆虫60は、ミツバチまたはマルハナバチであることができる。ミツバチまたはマルハナバチは、市場で入手可能であって、かつ、帰巣本能を有する昆虫60であるので、巣門32への昆虫60の出入りによる活動の異常発生の有無を判定しやすい。ミツバチとしては、例えばセイヨウミツバチやニホンミツバチを採用することができる。マルハナバチとしては、例えばセイヨウオオマルハナバチやクロマルハナバチを採用することができる。
施設10の内部には、花粉交配用昆虫の管理装置(以下、「管理装置」という)40の少なくとも一部が設置される。
2.管理装置
図1及び図2を用いて、管理装置40について説明する。
管理装置40は、撮像部42と、コンピュータ44と、ディスプレイ46と、環境測定部48と、を含む。
撮像部42は、巣箱30の巣門32を含む第1領域52を撮像する。昆虫60の活動状況を容易に把握することができるためである。撮像部42は移動状態の昆虫60を撮像可能なものであることが好ましい。撮像部42は、CCDセンサやCMOSセンサなどのエリアセンサを備えるデジタルカメラであることができ、夜間の撮影には赤外線カメラを用いてもよい。第1領域52は、巣門32への昆虫60の出入りを判別できる範囲に設定する。第1領域52を撮像することで、昆虫60の巣門32への出入りの状況を把握するためである。昆虫60の巣門32への出入りが少なくなれば、昆虫60の花粉交配活動の低下を推測できる。第1領域52は、少なくとも巣門32よりも広い範囲であり、巣門32への出入りとは関係なく飛翔する昆虫60が映り込まない範囲に設定することが好ましい。撮像部42は、動画としての撮像データをコンピュータ44へ送信してもよいし、静止画としての撮像データをコンピュータ44へ送信してもよい。
撮像部42は、水飲み場34を含む第2領域54及び餌場36を含む第3領域56の少なくともいずれか一方をさらに撮像してもよい。第2領域54及び第3領域56の少なくともいずれか一方から昆虫60の活動異常を判定することにより、より正確な活動の変化を把握することができる。その結果、早期に異常を判定することができる。
撮像部42の他に、補助撮像部43を施設10内に設けてもよい。補助撮像部43は、撮像部42と同様の構成を採用することができる。補助撮像部43は、栽培植物20の一部領域を撮像し、昆虫60の花粉交配の活動を撮像することができる。補助撮像部43によれば、栽培植物20に昆虫60が来ているかどうかを判断できる。補助撮像部43を複数設置してもよい。補助撮像部43で撮像された画像は、撮像部42で撮像された画像50と同様に各部の処理が実行される。
環境測定部48は、施設10の内部の環境データを測定する。環境測定部48は、施設10の内部の温度を測定する温度測定部、湿度を測定する湿度測定部、照度を測定する照度測定部、騒音を測定する騒音測定部、臭いを測定する臭い測定部などを含むことができる。環境測定部48は、施設10の内部の代表地点に例えば複数設けることができ、栽培植物20の生育管理に用いるものを管理装置40に兼用してもよい。環境測定部48は、施設10の外部の環境データをさらに測定してもよい。外部の環境データとしては例えば雨量計による降雨データなどを含むことができる。
コンピュータ44は、CPU,RAM,ROM等を備えることができる。コンピュータ44は、昆虫識別部442と、判定部446と、記憶部447と、出力部448と、を含む。コンピュータ44は、昆虫識別部442で識別された昆虫60を判定部446で判定するための数値などのデータとして測定するための計測部444と、環境測定部48の測定結果を用いて昆虫60の活動の異常の要因を推定するための推定部449と、をさらに含んでもよい。記憶部447は、環境測定部48で測定できる環境データに対応する昆虫60の数のデータベースを記憶する。データベースは、環境データとして測定可能な例えば施設10の内部の温度、湿度や降雨の有無等を変数とする昆虫60の数の増減の情報であることができ、さらに、各変数または各変数の組み合わせにおける異常と判定すべき昆虫60の数の情報が含まれてもよい。
図2に示すように、昆虫識別部442は、撮像部42で撮像される画像50から昆虫60を識別する。画像50内の昆虫60を識別することで昆虫60の活動の異常を簡易的に判定することができるからである。画像50には、昆虫識別部442による処理の前に、昆虫60を識別しやすくするために二値化などの画像処理を行ってもよい。昆虫識別部4
42は、画像50の内、第1領域52、第2領域54及び第3領域56の枠内に写っている昆虫60を識別する。昆虫識別部442における昆虫60の識別は、例えば、画像50内に写っている検出体の色、大きさ、形状などに基づいて行うことができる。昆虫60の識別の基準となる色や大きさなどの基準データは記憶部447にあらかじめ記憶され、昆虫識別部442はこの基準データに基づいて画像50における検出体が昆虫60か否か識別する。
昆虫識別部442は、巣門32から出ていく昆虫60及び巣門32へ戻る昆虫60の少なくとも一方を識別する。巣箱30に出入りする昆虫60を識別することにより、例えばミツバチなどの場合、巣門32付近にいる働き蜂の活動を把握することができる。また、巣箱30から出るのか巣箱30に戻るのかを判別することで、どのような環境因子による異常発生であるかを例えば推定部449や管理者が判断しやすくなる。
昆虫識別部442は、画像50が静止画である場合、各静止画に写る例えば所定の形状の検出体を昆虫60として識別する。また、昆虫識別部442は、画像50が動画である場合、動画の中の例えば所定の形状の移動体を昆虫60として識別する。この識別された昆虫60と、記憶部447に記憶されている昆虫60の生態画像データベースとを比較して判定部446の判定に用いてもよい。
計測部444は、例えば、昆虫識別部442で識別される昆虫60について、単位測定時間例えば1日あたりに識別される数を測定することができる。昆虫60の数を測定することで、判定部446の処理の負担が少ない。単位測定時間は、コンピュータ44の処理能力に応じて設定することができる。単位測定時間が1日である場合、午前0時から測定を開始して午後12時までが単位測定時間となる。昆虫60の中でもミツバチなどのように朝出かけて夕方に戻る習性を有するものは、単位測定時間が1日であれば出かける数と戻る数とを測定できる。画像50が静止画である場合、単位測定時間に撮像した複数の画像のそれぞれに写る昆虫60の数を計測し、合算する。画像50が動画である場合、単位測定時間における動画で識別された移動体の数を測定する。
また、計測部444は、昆虫60の活動の異常のあらわれる他のデータについて測定を行ってもよい。昆虫60の活動の異常は、施設10の内部における花粉交配活動の低下に関するデータとしてあらわれる。昆虫60の活動の異常のあらわれるデータとしては、巣門32への出入りの数(頻度)の他、例えば、昆虫60の大きさ、飛翔する昆虫60の移動速度、巣門32へ戻る昆虫60に付いている花粉団子の大きさ、及びその花粉団子をつけた昆虫60の数などがある。計測部444は、これらのデータのいずれか1つ以上についても、画像50に基づいて測定することができる。
判定部446は、昆虫識別部442で識別される昆虫60の活動の異常発生の有無を判定する。判定部446は、計測部444の測定結果に基づいて昆虫60の活動の異常発生の有無を判定してもよい。判定部446は、例えば、記憶部447に記憶されるデータベースに基づいて計測部444の測定日における環境データに対応する昆虫60の数と、計測部444で測定される数とを比較して、異常の有無を判定することができる。記憶部447のデータベースによれば、例えば計測部444で測定した日の環境に近い環境データにおける正常な状態の昆虫60の数がわかる。判定部446は、そのデータベースの昆虫60の数と計測された昆虫60の数とを比較することで、比較的容易に判定処理を行うことができる。判定処理の負担が軽いことで管理装置40に対する高い処理能力の要求が低減し、設備投資も容易となる。データベースは、記憶部447に記憶しておくことができ、判定部446が記憶部447から測定した日の環境における昆虫60の数を読みだして計測結果と比較して、例えば、データベースから読みだした昆虫60の数から所定の補正値を引いた数より計測結果の数が少ない場合に異常と判定することができる。データベー
スにおける昆虫60の数は、巣箱30を施設10に設置した日から記憶部447が記憶した昆虫60及び環境に関するデータに基づいて設定してもよいし、管理者が自ら設定したまたは外部から導入した正常な花粉交配活動をしているときの昆虫60に関するデータに基づいて設定してもよい。また、判定部446は、計測部444で測定される数以外の活動異常のあらわれるデータに基づいて活動の異常発生の有無を判定してもよい。
また、判定部446は、巣門32から出ていく昆虫60の数と巣門32へ戻る昆虫60の数との差に基づいて異常の有無を判定してもよい。巣門32から出ていく昆虫60の数と巣門32へ戻る昆虫60の数との差は、計測部444によって計測できる。昆虫識別部442は、巣門32から出ていく昆虫60と巣門32へ戻る昆虫60とを識別することができる。また、記憶部447のデータベースは、環境データに対応する巣門32から出ていく昆虫60の数と巣門32へ戻る昆虫60の数との差についての情報を含んでいてもよい。
出力部448は、判定部446で異常が認められる場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する。例えば、この情報をディスプレイ46に表示してもよいし、図示しない警告手段、例えばアラーム音や回転灯を用いてもよい。
巣門32への昆虫60の出入りを判別できる範囲の画像50から昆虫60を識別することで、昆虫60の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる。この判定により、環境の改善や巣箱30の交換などの適切な対応を早期にとることができる。また、このような適切な対応をとることで、果菜類であれば例えば、花粉交配不良による奇形果の発生、着果率の低下、果実の肥大不足等による収穫量の減少を抑えることができ、その結果、売り上げの減少による経営への悪影響を抑えることができる。
推定部449は、判定部446が異常と判定した場合に、環境測定部48で測定される環境データに基づいて昆虫60の活動に影響を与えた環境因子を推定する。そして、出力部448は、推定部449が推定する環境因子に関する情報を出力する。昆虫60の活動に影響を与えたと推定される環境因子を出力することにより、早期に適切な対策をとることが容易となる。
環境データとしては、施設10の内部の温度、同内部の湿度、同内部の照度、同内部の音、及び同内部の臭いの少なくとも1つ以上を含むことができる。記憶部447が昆虫60の活動が正常な状態の環境データを記憶しておくことで、正常時の環境データと異常時の環境データとを比較して、いずれの環境因子が昆虫60の活動に影響を与えたか推定してもよい。また、コンピュータ44が機械学習機能を有してもよく、例えば、正常時の環境データと異常時の環境データとをコンピュータ44に入力して学習しアルゴリズムを発展させ、そのアルゴリズムに従って異常時に昆虫60の活動に影響を与えた環境因子を推定部449が推定してもよい。
3.管理方法
図3を用いて花粉交配用昆虫の管理方法について説明する。図3は、本実施形態に係る花粉交配用昆虫の管理方法(以下、「管理方法」という)のフローチャートである。
図3に示すように、本実施形態に係る管理方法は、撮像工程S10と、識別工程S20と、計測工程S30と、判定工程S40と、出力工程S50と、を含む。管理方法は、上述した管理装置40を用いて行うことができる。
撮像工程S10は、巣箱の巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲を撮像する。巣門付近を撮像していれば、少なくとも昆虫の帰巣を利用して昆虫の活動状況を把握することが
できる。
識別工程S20は、撮像された画像から花粉交配用の昆虫を識別する。撮像した画像における昆虫を識別して計測工程S30及び判定工程S40に用いるためである。
計測工程S30は、例えば単位測定時間あたりに識別される昆虫の数を測定する。昆虫の数を判定の基準に用いることでコンピュータの処理が軽減される。
判定工程S40は、識別された昆虫の活動の異常発生の有無を判定する。判定が「正常」であれば次の撮像工程S10で撮像された画像に対して識別工程S20を実行する。判定が「異常」であれば、出力工程S50を実行する。
出力工程S50は、異常発生があると判定した場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する。この出力によって管理者が適切な対応をとることができる。
巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲の画像から昆虫を識別することで、昆虫の活動の異常発生の有無を早期に判定することができる。この判定により、環境の改善や巣箱の交換などの適切な対応を早期にとることができる。
管理方法は、環境測定工程と、推定工程と、をさらに含むことができる。環境測定工程は、施設内の環境データを取得し、保存(記憶)することができる。その環境データに基づいて、判定工程S40で異常と判定された場合に、どの環境因子が異常に影響をしたか推定することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…施設、20…栽培植物、30…巣箱、32…巣門、34…水飲み場、36…餌場、40…管理装置、42…撮像部、43…補助撮像部、44…コンピュータ、442…昆虫識別部、444…計測部、446…判定部、447…記憶部、448…出力部、449…推定部、46…ディスプレイ、48…環境測定部、50…画像、52…第1領域、54…第2領域、56…第3領域、60…昆虫

Claims (7)

  1. 巣箱の巣門を含む第1領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像される画像から花粉交配用の昆虫を識別する昆虫識別部と、
    前記昆虫識別部で識別される前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定する判定部と、
    前記判定部で異常が認められる場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する出力部と、
    を含み、
    前記第1領域は、前記巣門への前記昆虫の出入りを判別できる範囲に設定する、花粉交配用昆虫の管理装置。
  2. 請求項1において、
    前記昆虫は、ミツバチまたはマルハナバチである、花粉交配用昆虫の管理装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記巣箱は、施設栽培用の施設内に設けられるか、または前記施設内に前記巣門が開口して設けられ、
    前記昆虫識別部で識別される前記昆虫について、1日あたりに識別される数を測定する計測部と、
    前記施設内の環境データを測定する環境測定部と、
    前記環境データに対応する前記昆虫の数のデータベースを記憶する記憶部と、
    をさらに含み、
    前記判定部は、前記データベースに基づいて前記環境データにおける異常発生時の前記昆虫の数と、前記計測部で測定される数とを比較して、異常の有無を判定する、花粉交配用昆虫の管理装置。
  4. 請求項3において、
    前記昆虫識別部は、前記巣門から出ていく前記昆虫と前記巣門へ戻る前記昆虫とを識別し、
    前記計測部は、前記巣門から出ていく前記昆虫の数と前記巣門へ戻る前記昆虫の数との差を計測し、
    前記判定部は、前記差に基づいて異常の有無を判定する、花粉交配用昆虫の管理装置。
  5. 請求項3または請求項4において、
    前記判定部が異常と判定した場合に、前記環境測定部で測定される前記環境データに基づいて前記昆虫の活動に影響を与えた環境因子を推定する推定部をさらに含み、
    前記出力部は、前記推定部が推定する環境因子に関する情報を出力する、花粉交配用昆虫の管理装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項において、
    前記撮像部は、水飲み場を含む第2領域及び餌場を含む第3領域の少なくともいずれか一方をさらに撮像する、花粉交配用昆虫の管理装置。
  7. 巣箱の巣門への昆虫の出入りを判別できる範囲を撮像し、
    撮像された画像から花粉交配用の昆虫を識別し、
    識別された前記昆虫の活動の異常発生の有無を判定し、
    異常発生があると判定した場合に、異常が発生したことを示す情報を出力する、花粉交配用昆虫の管理方法。
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