JP2020063882A - 給湯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】給湯栓への給湯の開始直後に該給湯栓に冷えた給湯用水が供給される期間を極力短くすることを効果的に実現でき、ひいては、ユーザの快適性を高めることができる給湯システムを提供する。【解決手段】給湯システムは、熱源機1に第1給湯路12,13aを介して接続された給湯栓15と、第1給湯路12,13aの途中部14に第2給湯路13bを介して接続された機器20と、給湯栓15の開栓が予測される状況であるか否かを判断する開栓予測判断部7bと、開栓予測判断部7bの判断結果が肯定的になった場合に、機器20への給水を所定期間、実行するように、機器20の給水弁22を開弁制御する制御部25とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、給湯システムに関する。
熱源機で加熱した給湯用水を台所等の給湯栓に供給し得るように構成された給湯システムでは、熱源機から給湯栓までの給湯路内に残存する給湯用水が冷えた状態で給湯栓への給湯(給湯栓の開栓による給湯)を開始すると、該給湯の開始直後の初期の期間では、給湯路内に残存していた冷えた給湯用水が給湯栓に供給されるため、ユーザに不快感を及ぼしやすい。
そこで、例えば特許文献1には、食器洗浄機への給湯及び該食器洗浄機での排水動作を定期的に行うことで、熱源機から給湯栓に至る給湯路のうち、熱源機から食器洗浄機に至る給湯路との共用部分の給湯路の給湯用水を定期的に昇温しておくシステムが提案されている。
しかしながら、特許文献1に見られるシステムでは、給湯栓への給湯を開始するタイミングが、食器洗浄機への定期的な給湯の開始直前のタイミングとなる場合には、給湯栓への給湯の開始時には、熱源機から給湯栓に至る給水路内の給湯用水の温度が放熱により低下してしまっている。このため、ユーザの快適性を十分に確保できない状況が生じやすい。また、給湯栓への給湯を行う頻度(給湯栓の開栓頻度)が低い状況では、給湯栓への給湯が行われないまま、食器洗浄機への給湯及び食器洗浄機での排水動作が複数回にわたって行われる場合がある。ひいては、エネルギー損失もしくは水資源の損失の増加を招きやすい。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、給湯栓への給湯の開始直後に該給湯栓に冷えた給湯用水が供給される期間を極力短くすることを効果的に実現でき、ひいては、ユーザの快適性を高めることができる給湯システムを提供することを目的とする。さらに、エネルギー損失や、水資源の損失を極力抑制できる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明の給湯システムは、上記の目的を達成するために、給湯用水の流入時に、該給湯用水を加熱して出湯する熱源機と、
該熱源機から出湯する給湯用水が供給され得るように該熱源機に第1給湯路を介して接続された給湯栓と、
該熱源機から出湯する給湯用水が前記第1給湯路の途中部から供給され得るように該途中部に第2給湯路を介して接続されており、該第2給湯路を開閉可能な給水弁を含む機器とを備える給湯システムであって、
前記給湯栓の開栓が予測される状況であるか否かを判断する開栓予測判断部と、
該開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、前記機器への給水を所定期間、実行するように、前記給水弁を開弁制御する制御部とを備えることを特徴とする(第1発明)。
該熱源機から出湯する給湯用水が供給され得るように該熱源機に第1給湯路を介して接続された給湯栓と、
該熱源機から出湯する給湯用水が前記第1給湯路の途中部から供給され得るように該途中部に第2給湯路を介して接続されており、該第2給湯路を開閉可能な給水弁を含む機器とを備える給湯システムであって、
前記給湯栓の開栓が予測される状況であるか否かを判断する開栓予測判断部と、
該開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、前記機器への給水を所定期間、実行するように、前記給水弁を開弁制御する制御部とを備えることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明において、前記給湯栓の開栓が予測される状況というのは、より詳しくは、給湯栓の開栓前の状況であって、まもなく該給湯栓の開栓(ひいては、該給湯栓への給水)が開始されると予測される状況を意味する。
かかる本発明によれば、開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、すなわち、給湯栓の開栓が予測される状況で、前記機器の給水弁が開弁制御されて、該機器への給水が所定期間、実行される。そして、この給水に伴い前記熱源機に流入する給湯用水が該熱源機で加熱され、その加熱された給湯用水が熱源機から、前記第1給湯路の前記途中部よりも上流側の部分と、前記第2給湯路とを介して前記機器に供給される。
このため、給湯栓の実際の開栓前に、前記第1給湯路の上流側の部分の給湯用水を、熱源機で加熱された給湯用水に置換しておくことが可能となる。この結果、給湯栓の実際の開栓後には、該給湯栓に、加熱された給湯用水が素早く供給されるようになる。
よって、第1発明によれば、給湯栓への給湯の開始直後に該給湯栓に冷えた給湯用水が供給される期間を極力短くすることを効果的に実現でき、ひいては、ユーザの快適性を高めることができる。また、給湯栓の開栓が予測される状況で、前記機器への給水を行うので、給湯栓の開栓がなされない期間に、前記機器への給水を繰り返し、実行してしまうのを極力防止できる。ひいては、エネルギー損失や、水資源の損失を極力抑制できる。
上記第1発明では、前記機器は、供給された給湯用水を排水する排水動作を行い得る排水装置を備えており、前記制御部は、前記給水弁の開弁制御と並行して、又は該開弁制御の終了後に、前記排水装置の排水動作を行わせるように該排水装置を制御する機能をさらに有するように構成されているという態様を採用し得る(第2発明)。
これによれば、前記機器に供給された給湯用水が、該機器に貯留したままで放置されるのを防止することが可能となる。
上記第1発明又は第2発明では、前記機器は、前記第2給湯路から供給される給湯用水の温度を検出可能な第1温度センサを備えており、前記所定期間は、前記機器への給水開始後、前記第1温度センサによる温度検出値が第1所定値以上の温度に上昇するまでの期間であるという態様を採用し得る(第3発明)。
これによれば、前記機器への給水の実行期間で、前記第1給湯路の上流側の部分の給湯用水を、熱源機で加熱された給湯用水に置換しておくことを確実に実現することが可能となると共に、該実行期間が必要以上に長くなるのを防止することが可能となる。
上記第1〜第3発明では、前記該熱源機は、前記第1給湯路に出湯する給湯用水の温度、又は該熱源機に流入する給湯用水の温度を検出可能な第2温度センサを備えており、前記制御部は、前記開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、前記第1給湯路の通水が行われていない状態での前記第2温度センサの温度検出値が第2所定値以下の温度であることを必要条件として、前記給水弁の開弁制御を実行するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
これによれば、前記開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、第1給湯路の通水が行われていない状態での第2温度センサの温度検出値が第2所定値よりも高い場合、すなわち、前記第1給湯路内の給湯用水がさほど冷えていないことが推定され得る場合には、前記機器への給水は実行されない。
一方、第2温度センサの温度検出値が第2所定値以下である場合、すなわち、前記第1給湯路内の給湯用水が冷えていることが推定され得る場合に、前記機器への給水が実行される。
従って、給湯栓への給湯の開始直後に該給湯栓に冷えた給湯用水が供給される期間を極力短くする上で、必要性の高い状況で前記機器への給水を実行し、必要性が乏しい状況では前記機器への給水を極力実行しないようにすることが可能となる。ひいては、エネルギー損失や、水資源の損失をより一層、効果的に抑制することが可能となる。
上記第1〜第4発明では、前記熱源機は、浴槽への湯はりを行う湯はり運転を実行可能であり、前記開栓予測判断部は、前記熱源機の湯はり運転が実行された場合に、前記判断結果を肯定的とするように構成されているという態様を採用し得る(第5発明)。
ここで、湯はり運転が行われると、通常、まもなくに、浴室でのシャワー浴等のために、給湯栓の開栓が開始される場合が多い。従って、第5発明によれば、給湯栓の開栓の予測を適切に行うことが可能となる。また、特に、浴室でのシャワー浴を行うために、浴室の給湯栓を開栓した場合には、該給湯栓から出水する給湯用水の温度の増減変動が生じるのを防止することが可能となる。
本発明の一実施形態を図1及び図2を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態の給湯システムは、給湯用水を加熱して出湯する熱源機1と、該熱源機1からの給湯対象としての複数の給湯栓15及び食器洗浄機20とを含む。
熱源機1には、図示しない給水源から熱源機1に給湯用水を供給する給水路11と、加熱した給湯用水を熱源機1から出湯する給湯路12とが接続されている。また、熱源機1には、燃焼式の加熱部としてのバーナ2と、該バーナ2の燃焼運転時に発生する燃焼熱により加熱される熱交換器3とが搭載されている。そして、熱交換器3は、給水路11から供給される給湯用水が該熱交換器3を経由して給湯路12に流れるように、該給水路11及び給湯路12に接続されている。なお、バーナ2は、燃料ガス(気体燃料)を燃焼させるバーナ、あるいは、灯油等の液体燃料を燃焼させるバーナのいずれであってもよい。
また、本実施形態では、熱源機1は、給湯栓15等への給湯を行う給湯運転の他、浴室の浴槽BTの湯はり等の風呂運転を行い得る熱源機であり、該熱源機1の内部で給湯路12から分岐された風呂用通水路4を介して浴槽BTに接続されている。該風呂用通水路4には、電磁弁等により構成される開閉弁4aが介装されており、該開閉弁4aを開弁制御することで、給湯路12から風呂用通水路4を介して浴槽BTに給湯用水を供給することが可能である。
補足すると、熱源機1は、給水路11から供給される給湯用水の一部を、熱交換器3をバイパスさせて給湯路12に流すバイパス路を備えていてもよい。また、熱源機1は、バーナ2の代わりに、又は、バーナ2に加えて、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して発熱する加熱部を備えていてもよい。また、熱源機1は、浴槽BT内の湯水をバーナ2とは別の加熱部により加熱される熱交換器(前記熱交換器3とは別の熱交換器)を経由させて循環させる風呂用循環水路を含んでいてもよい。
熱源機1にはさらに、該熱源機1から給湯路12に出湯する給湯用水の温度を検出し得るように給湯路12に組付けられた温度センサ5を含む種々のセンサと、熱源機1の給湯運転及び風呂運転に係る運転制御等を行う機能を有する制御装置6とが搭載されている。なお、温度センサ5は、本発明における第2温度センサに相当する。
制御装置6は、例えばマイクロコンピュータ、メモリ、インターフェース回路、通信機等を含む電子回路ユニットにより構成され、前記温度センサ5を含む各センサの検出信号が入力されると共に、熱源機1の運転操作用のリモコン7と有線又は無線による通信を行うことが可能である。
そして、制御装置6は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)の両方又は一方により実現される機能によって、熱源機1の給湯運転及び風呂運転に係る運転制御(バーナ2の燃焼運転の制御を含む)を実行する。例えば、制御装置6は、給水路11から給湯路12への通水を図示しない流量センサ等のセンサの検出信号により検知すると、バーナ2の燃焼運転を開始させることで、給水路11から給湯路12への通水(給水路11から熱源機1に流入する給湯用水)を熱交換器3で加熱する給湯運転を開始する。また、例えば、湯はり運転時には、制御装置6は、風呂用通水路4の開閉弁4aを開弁制御した状態で、バーナ2の燃焼運転を行わせることで、浴槽BTに加熱された給湯用水を供給する。
リモコン7は、台所等の適所に配置され、熱源機1の給湯運転のオン・オフ操作、湯はり運転等の風呂運転の実行指令操作、熱源機1から給湯路12に出湯する給湯用水の温度の目標値(以降、目標給湯温度という)の設定操作等を行うための操作部7aと、熱源機1の制御装置6との通信処理等を実行する機能を有する制御部7bとを備える。
操作部7aは、操作スイッチ、タッチパネル、音声入力部等により構成される。また、制御部7bは、例えばマイクロコンピュータ、メモリ、インターフェース回路、通信機等を含む電子回路ユニットにより構成される。そして、本実施形態では、制御部7bは、熱源機1の制御装置6と通信を行い得ることに加えて、食器洗浄機20の後述の制御装置25と、有線又は無線による通信を行うことが可能である。さらに、制御部7bは、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)の両方又は一方により実現される機能として、いずれかの給湯栓15の開栓が予測される状況であるか否かを判断する開栓予測判断部としての機能を含む。
なお、熱源機1の運転操作用のリモコンは、複数であってもよい。また、リモコン7は、外部のネットワーク(インターネット等)上のサーバと通信を行い得る機能を含んでいてもよい。この場合、リモコン7と食器洗浄機20の制御装置25との間の通信は、サーバを介して行うことも可能である。
給湯路12の下流端はヘッダ14を介して複数の下流側給湯路13に接続されている。複数の下流側給湯路13には、給湯栓15のそれぞれに給湯用水を供給する下流側給湯路13aが含まれており、各給湯栓15は、下流側給湯路13aと給湯路12(以降、上流側給湯路12ということがある)とを介して熱源機1に接続されている。各給湯栓15は、例えば、台所、浴室、洗面所等に配置されている。なお、各給湯栓15は、蛇口状の給湯栓に限らず、例えば、図1の浴槽BTの近辺に記載された給湯栓15の如く、シャワーヘッド15sを含む給湯栓であってもよい。
複数の下流側給湯路13にはさらに、食器洗浄機20に給湯用水を供給するための下流側給湯路13bが含まれており、該食器洗浄機20は、この下流側給湯路13bと上流側給湯路12とを介して熱源機1に接続されている。
補足すると、本実施形態では、上流側給湯路12と、任意の1つの給湯栓15に対応する下流側給湯路13aとを合わせたものが、本発明における第1給湯路に相当し、ヘッダ14が第1給湯路の途中部に相当し、食器洗浄機20に対応する下流側給湯路13bが本発明における第2給湯路に相当する。また、食器洗浄機20は、本発明における機器に相当する。
食器洗浄機20には、下流側給湯路13bに接続された洗浄槽21と、該下流側給湯路13bを洗浄槽21に対して開閉可能な給水弁22と、洗浄槽21内の給湯用水を排水する排水動作を行い得る排水装置23と、洗浄槽21に供給される給湯用水の温度を検出し得るように洗浄槽21に取付けられた温度センサ24を含む種々のセンサと、食器洗浄機20の運転制御を行う機能を有する制御装置25とが搭載されている。
給水弁22は、電磁弁等により構成される。排水装置23は、洗浄槽21の下部に取付けられたポンプ23aと、該ポンプ23aを介して洗浄槽21に接続された排水路23bとを含み、ポンプ23aの作動により洗浄槽21内の給湯用水を排水路23bから排水することが可能である。なお、本実施形態では、ポンプ23aは、その正転動作時に、洗浄液を含む給湯用水を洗浄用のノズル(図示しない)に供給し、逆転動作時に、洗浄槽21から排水路23bへの排水を行う。
制御装置25は、例えばマイクロコンピュータ、メモリ、インターフェース回路、通信機等を含む電子回路ユニットにより構成され、温度センサ24を含む各センサの検出信号が入力されると共に、熱源機1の運転操作用のリモコン7と有線又は無線による通信を行うことが可能である。
そして、制御装置25は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)の両方又は一方により実現される機能として、給水弁22及びポンプ23aの作動制御を含めて食器洗浄機20の運転制御を行う機能を有する。
なお、本実施形態では、食器洗浄機20の制御装置25が、本発明における制御部に相当し、温度センサ24が本発明における第1温度センサに相当する。
次に、本実施形態において、いずれかの給湯栓15への給湯を行う場合の作動を説明する。本実施形態では、熱源機1の給湯運転が行われていない状態で、熱源機1の制御装置6と、リモコン7の制御部7bと、食器洗浄機20の制御装置25との協働によって、図2のフローチャートに示す処理が実行される。
STEP1において、リモコン7の制御部7bは、開栓予測判断部としての機能によって、いずれかの給湯栓15の開栓が、まもなく(近々)開始されることが予測される状況であるか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次実行する。ここで、例えば、熱源機1が浴槽BTの湯はりを自動的に行う湯はり運転を実行した場合、該湯はり運転の終了後、まもなくに、ユーザが浴室の給湯栓15での出湯(例えばシャワー浴)を行うべく、該給湯栓15の開栓を開始する可能性が高い。
そこで、本実施形態では、リモコン7の制御部7bは、熱源機1の制御装置6から送信される通知情報によって、湯はり運転が終了した旨を認識すると、STEP1の判断結果が肯定的になったものと判断し、STEP2からの処理を開始する。
なお、STEP1の判断処理の態様は、上記の態様に限られない。例えば、湯はり運転の終了直前のタイミング、あるいは、湯はり運転の開始後、所定時間が経過したタイミングで、STEP1の判断結果が肯定的になったものと判断してもよい。
また、例えば、熱源機1の給湯運転のオン操作(熱源機1を、給水路11から給湯路12への通水に応じて給湯運転を開始し得る通水待ちの状態にする操作)がリモコン7(又は他のリモコン)で行われた場合には、その後、まもなくに、いずれかの給湯栓15が開栓される可能性が高い。従って、リモコン7(又は他のリモコン)で熱源機1の給湯運転のオン操作が行われた場合にSTEP1の判断結果が肯定的になったものと判断してもよい。
また、例えば、熱源機1の給湯運転の過去の(例えば、所定日数前までの期間の)実行履歴に基づいて、給湯運転が開始される時刻を学習し、その学習した時刻の少し前の時刻でSTEP1の判断結果が肯定的になったものと判断してもよい。
また、例えば、ユーザが給湯運転(いずれかの給湯栓15の開栓)を近々開始しようとする場合に該ユーザが操作するスイッチをリモコン7に備えておき、該スイッチが操作された場合に、STEP1の判断結果が肯定的になったものと判断してもよい。
STEP1の判断結果が肯定的になった場合の次のSTEP2では、リモコン7の制御部7bは、熱源機1の前記温度センサ5により検出される給湯路12の水温である熱源機出湯水温の現在の検出値を制御装置6から取得し、この熱源機出湯水温の検出値が所定温度T1以下であるか否かを判断する。該所定温度T1は、本発明における第2所定値に相当する。該所定温度T1は、あらかじめ定められた固定的な温度でもよいが、例えば、目標給湯温度よりも所定値だけ低い温度等であってもよい。
なお、湯はり運転の実行に応じてSTEP1の判断結果が肯定的になった場合には、STEP2では、例えば、湯はり運転の開始時又は開始直後に温度センサ5により検出された熱源機出湯温度の検出値を上記所定温度T1と比較してもよい。また、給水路11から熱源機1に供給される給湯用水の温度である熱源機給水温度を検出し得る場合には、STEP2では、該熱源機給水温度の検出値を上記所定温度T1と比較してもよい。
STEP2の判断結果が否定的である場合には、熱源機1から各給湯栓15までの給湯路12,13a内の給湯用水は、さほど冷えていないものと推定し得る。この場合には、STEP1からの処理が改めて再開される。
STEP2の判断結果が肯定的である場合には、熱源機1から各給湯栓15までの給湯路12,13a内の給湯用水が冷えていると推定し得る。この場合には、リモコン7の制御部7bは、STEP3において、食器洗浄機20の制御装置25との通信によって取得される該食器洗浄機20の状態に基づいて、食器洗浄機20が熱源機1からの強制給水を行い得る状態であるか否かを判断する。
この場合、例えば、食器洗浄機20が、食器洗浄運転の実行中である場合、あるいは、食器洗浄機20の扉(洗浄槽21に食器を出し入れするための開口の扉)が開いている場合に、リモコン7の制御部7bは、STEP3の判断結果が否定的であると判断する。この場合には、STEP1からの処理が改めて再開される。
また、STEP3の判断結果が肯定的である場合には、STEP4において、リモコン7の制御部7bは、熱源機1から食器洗浄機20への強制給水を実行すべき旨を食器洗浄機20の制御装置25に指示する。
この指示に応じて、食器洗浄機20の制御装置25は、STEP5において、食器洗浄機20への強制給水を実行する。具体的には、制御装置25は、給水弁22を開弁制御すると共に、排水装置23の排水動作を行わせるようにポンプ23aを作動させる。これにより、熱源機1から上流側給湯路12及び下流側給湯路13bを介して洗浄槽21に給湯用水が給水される。併せて、該洗浄槽21から給湯用水が排水路23bを介して排水される。
また、この時、給水路11から給湯路12への通水(熱源機1への給湯用水の流入)が行われることで、熱源機1の制御装置6がバーナ2の燃焼運転を開始させる。なお、湯はり運転の終了前に、STEP1の判断結果が肯定的になるようにした場合には、食器洗浄機20への強制給水の開始時には、バーナ2の燃焼運転が継続される。
食器洗浄機20への強制給水の実行中に、食器洗浄機20の制御装置25は、STEP6において、食器洗浄機20の温度センサ24で検出される温度(洗浄槽21の供給された給湯用水の温度)である食器洗浄機給水温度が所定温度T2まで上昇したか否かを逐次判断する。該所定温度T2は、本発明における第1所定値に相当する。この所定温度T2としては、例えば、食器洗浄機20への強制給水の開始時における食器洗浄機給水温度の検出値よりも所定値だけ高い温度、あるいは、目標給湯温度よりも所定値だけ低い温度等が用いられる。
そして、STEP6の判断結果が肯定的である場合には、STEP9において、食器洗浄機20の制御装置25は、給水弁22を閉弁制御することで、食器洗浄機20への強制給水を停止させる。
また、食器洗浄機20への強制給水の実行中に、STEP7において、リモコン7の制御部7bは、熱源機1の制御装置6との通信により取得される熱源機1の状態に基づいて、該熱源機1の異常停止(詳しくは、バーナ2の失火、熱交換器3の過熱状態等の異常の発生に応じた熱源機1の運転停止状態)が発生したか否かを逐次判断する。
そして、STEP7の判断結果と前記STEP6の判断結果とが共に否定的である場合には、STEP5からの処理が継続する(食器洗浄機20への強制給水が継続する)。また、STEP7の判断結果が肯定的になった場合には、リモコン7の制御部7bは、STEP8において、食器洗浄機20の制御装置25に、強制給水の停止を指示する。この指示に応じて、食器洗浄機20の制御装置25は、STEP9において、給水弁22を閉弁制御することで、食器洗浄機20への強制給水を停止させる。
なお、STEP9で食器洗浄機20への強制給水を停止させた後は、STEP1からの処理が改めて再開される。
本実施形態の給湯システムでは、以上説明した如く、いずれかの給湯栓15がまもなく開栓されることが予測される状況で、STEP2又は3の判断結果が否定的となる場合を除いて、食器洗浄機20への強制給水が実行される。すなわち、給水路11から熱源機1、上流側給湯路12、及び下流側給湯路13bを経由して、食器洗浄機20への給水が行われる。
このとき、バーナ2の燃焼運転により、食器洗浄機20に供給される給湯用水が加熱されることで、いずれかの給湯栓15が開栓される前に(給湯栓15への給水が開始する前に)、上流側給湯路12及び下流側給湯路13bを流れる給湯用水が昇温する。このため、いずれかの給湯栓15が開栓された時には、上流側給湯路12内の給湯用水が昇温した給湯用水になっているため、給湯栓15の開栓後、短時間で、該給湯栓15に上流側給湯路12内の昇温した給湯用水が供給されるようになる。従って、該給湯栓15の開栓直後に、該給湯栓15から冷えた給湯用水が出水する状態を素早く解消することができる。ひいては、給湯栓15の開栓直後のユーザの快適性を高めることができる。
また、特に、湯はり運転の実行に応じて食器洗浄機2の強制給水が実行された場合には、湯はり運転の終了直後に、ユーザが浴室でシャワー浴を行うときに、浴室の給湯栓15のシャワーヘッド15sから出水する給湯用水の増減変動を防止することが可能となる。このため、ユーザの快適性を高めることができる。
また、食器洗浄機20への強制給水は、いずれかの給湯栓15がまもなく開栓されることが予測される状況でだけ実行される。また、いずれかの給湯栓15がまもなく開栓されることが予測される状況であっても、STEP2で熱源機出湯温度の検出値が所定温度T1よりも高い場合(換言すれば、上流側給湯路12及び下流側給湯路13a内の給湯用水がさほど冷えていないことが推定される場合)には、食器洗浄機20への強制給水は実行されない。このため、食器洗浄機20への必要性の乏しい強制給水や、該強制給水に伴うバーナ2の燃焼運転(必要性の乏しい燃焼運転)が行われるのを極力防止することができる。ひいては、給湯システムでのエネルギー損失や、水資源の損失を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態を採用することもできる。以下に他の実施形態をいくつか説明する。
前記実施形態では、熱源機1と給湯栓15及び食器洗浄機20(機器)の間にヘッダ14を備えるものを例示したが、ヘッダ14を備えないものであってよい。例えば、熱源機1から1つの給湯栓15に至る連続した給湯路(第1給湯路)の途中部から、食器洗浄機20(機器)に至る給湯路(第2給湯路)や、他の給湯栓15に至る給湯路が分岐されていてもよい。
また、前記実施形態では、本発明における機器として、食器洗浄機20を例示したが、当該機器は、食器洗浄機に限定されず、例えば、洗濯機等の機器であってもよい。
また、前記実施形態では、食器洗浄機20への強制給水と並行して、該食器洗浄機20の排水装置23の排水動作を行うようにしたが、例えば食器洗浄機20の強制給水の終了後に、排水装置23の排水動作を行うようにしてもよい。また、例えば食器洗浄機20の強制給水の終了後、所定時間が経過するまで、給湯用水を洗浄槽21に貯留しておき、該所定時間内で食器洗浄機20の食器洗浄運転が開始された場合には、貯留されている給湯用水を洗浄用に利用してもよい。これらのことは、食器洗浄機20以外の機器についても同様である。
また、図2のフローチャートに示した処理では、例えばSTEP1〜3の判断処理の実行順序を任意に変更してもよい。また、当該フローチャートでのリモコン7の制御部7bの処理の一部(例えば、STEP1〜3、7のいずれかの処理)を、熱源機1の制御装置6又は食器洗浄機20の制御装置25で実行するようにしてもよい。さらに、リモコン7の制御部7bと、食器洗浄機20の制御装置25とが外部のサーバと通信を行い得る場合には、該サーバに、リモコン7の制御部7bの処理の一部(例えば、STEP1〜3、7のいずれかの処理)や、制御装置25の処理の一部(例えばSTEP6の処理)を実行させることも可能である。
また、前記実施形態では、STEP2の判断結果が肯定的である場合に、食器洗浄機20への強制給水を実行したが、STEP2の判断結果が否定的となる状況でも、食器洗浄機20への強制給水を実行してもよい。ただし、給湯システムでのエネルギ損失や水資源の損失を極力抑制する上では、前記実施形態の如く食器洗浄機20への強制給水を実行することが好ましい。
また、前記実施形態では、食器洗浄機20への強制給水の開始後、食器洗浄機給水温度が所定温度T2に上昇するまでの期間で該強制給水を実行したが、例えば、該強制給水の開始後、所定時間が経過するまでの期間で該強制給水を実行するようにしてもよい。
1…熱源機、5…温度センサ(第2温度センサ)、7b…制御部(開栓予測判断部)、12…給湯路(第1給湯路)、13a…下流側給湯路(第1給湯路)、13b…下流側給湯路(第2給湯路)、14…ヘッダ(途中部)、15…給湯栓、20…食器洗浄機(機器)、22…給水弁、23…排水装置、24…温度センサ(第1温度センサ)、25…制御装置(制御部)。
Claims (5)
- 給湯用水の流入時に、該給湯用水を加熱して出湯する熱源機と、
該熱源機から出湯する給湯用水が供給され得るように該熱源機に第1給湯路を介して接続された給湯栓と、
該熱源機から出湯する給湯用水が前記第1給湯路の途中部から供給され得るように該途中部に第2給湯路を介して接続されており、該第2給湯路を開閉可能な給水弁を含む機器とを備える給湯システムであって、
前記給湯栓の開栓が予測される状況であるか否かを判断する開栓予測判断部と、
該開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、前記機器への給水を所定期間、実行するように、前記給水弁を開弁制御する制御部とを備えることを特徴とする給湯システム。 - 請求項1記載の給湯システムにおいて、
前記機器は、供給された給湯用水を排水する排水動作を行い得る排水装置を備えており、
前記制御部は、前記給水弁の開弁制御と並行して、又は該開弁制御の終了後に、前記排水装置の排水動作を行わせるように該排水装置を制御する機能をさらに有するように構成されていることを特徴とする給湯システム。 - 請求項1又は2記載の給湯システムにおいて、
前記機器は、前記第2給湯路から供給される給湯用水の温度を検出可能な第1温度センサを備えており、
前記所定期間は、前記機器への給水開始後、前記第1温度センサによる温度検出値が第1所定値以上の温度に上昇するまでの期間であることを特徴とする給湯システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
前記該熱源機は、前記第1給湯路に出湯する給湯用水の温度、又は該熱源機に流入する給湯用水の温度を検出可能な第2温度センサを備えており、
前記制御部は、前記開栓予測判断部の判断結果が肯定的になった場合に、前記第1給湯路の通水が行われていない状態での前記第2温度センサの温度検出値が第2所定値以下の温度であることを必要条件として、前記給水弁の開弁制御を実行するように構成されていることを特徴とする給湯システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
前記熱源機は、浴槽への湯はりを行う湯はり運転を実行可能であり、
前記開栓予測判断部は、前記熱源機の湯はり運転が実行された場合に、前記判断結果を肯定的とするように構成されていることを特徴とする給湯システム。
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JP2018196332A JP2020063882A (ja) | 2018-10-18 | 2018-10-18 | 給湯システム |
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JP2018196332A JP2020063882A (ja) | 2018-10-18 | 2018-10-18 | 給湯システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114183916A (zh) * | 2021-11-29 | 2022-03-15 | 深圳职业技术学院 | 一种即热式电热水器及其控制方法、存储介质 |
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2018
- 2018-10-18 JP JP2018196332A patent/JP2020063882A/ja active Pending
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