JP2020052103A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shinya Tanaka
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Abstract

【課題】凹凸のある記録材への良好なトナー像転写を実現しつつ、確実に記録材を搬送する。【解決手段】トナー像を担持する像担持体51と、前記像担持体51に対向して転写ニップを形成するニップ形成部材56と、前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材Pに対して前記トナー像を転写するために交流バイアスを前記像担持体51側に印加する電源110と、記録材Pを除電する除電部材201と、を有する画像形成装置において、前記除電部材201がダイオード202を介して接地又は降圧されている。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナー像を記録材に転写する時に交流バイアス(交流成分の転写バイアス)を印加することで、表面に凹凸を持った記録材上にもトナー像を良好に転写できる。
しかし、単に交流バイアスを印加しただけでは、二次転写部に一般的に設置されている除電針に電荷が逃げてしまい、トナーを転写させるための十分な電界を形成することができなかった。一方で、除電針を排除したり、除電針と記録材の距離を離したりすれば記録材の搬送性が損なわれてしまう。
特許文献1には、転写バイアスとして交流バイアスを印加することと、ツェナーダイオードを介して接地された除電針により記録材が除電されることが記載されている。
しかし、特許文献1ではローラ状電極と除電針が近接しており又は記録材に対して同じ側に位置するため、互いに干渉し、リーク・放電等が発生してしまい、転写に十分な電界が形成されず、記録材の搬送性も損なわれてしまう。
そこで本発明は、凹凸のある記録材への良好なトナー像転写を実現しつつ、確実に記録材を搬送することを課題とする。
この課題を解決するため、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に対向して転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して前記トナー像を転写するために交流バイアスを前記像担持体側に印加する電源と、記録材を除電する除電部材と、を有する画像形成装置において、前記除電部材がダイオードを介して接地又は降圧されていることを特徴とする画像形成装置を提案する。
凹凸のある記録材への転写性を改善しつつ、記録材の搬送性も確保できる。
本発明を適用した画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略を示す断面構成図である。 そのカラー画像形成装置の画像形成ユニットを示す構成図である。 二次転写電源から出力される交流電圧の波形の一例を示す波形図である。 除電針の近傍の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明を適用した画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の基本的な構成について説明する。
図1に示すカラー画像形成装置(以下、単にプリンタと呼ぶ)は中間転写方式を採用したものであり、像担持体としての無端状ベルト(中間転写ベルト51)を装置本体の略中央部に配設している。その中間転写ベルト51の上部走行辺に沿って、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色トナー画像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが並設され、タンデム作像部を構成している。
4つの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは扱うトナーの色が異なるのみで構成は同一であるため、図2を参照して一つの画像形成ユニットについてのみ説明する。図2に示すように、画像形成ユニットは、感光体ドラム11、感光体ドラム11の表面を帯電ローラによって帯電する帯電装置21、感光体ドラム11上の潜像を可視化する現像装置31、感光体ドラム11から中間転写ベルト51にトナー像を転写させる一次転写手段としての一次転写ローラ55、感光体ドラム11表面をクリーニングするクリーニング装置41等を備えている。本実施形態では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、プリンタ本体に対して脱着可能に設けられている。
本例の感光体ドラム11は、ドラム基体の表面上に有機感光層が形成された外径60mm程度のドラム形状のものであって、プリンタ内に設けられた駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される。帯電装置21は、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体ドラム11に接触あるいは近接させながら、帯電ローラと感光体ドラム11との間に放電を発生させることで、感光体表面を一様帯電せしめる。本実施形態では、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電せしめる。帯電バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したものを採用している。帯電ローラを用いる方式に変えて、帯電チャージャによる方式を採用しても良い。
現像装置31は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が収容される収容容器内に、現像剤担持体としての現像スリーブ31a及び現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌部材としての2本のスクリュー部材31b,31cを備えている。なお、1成分現像剤を用いる現像装置を採用することも可能である。
クリーニング装置41は、一次転写工程を経た後の感光体ドラム11の表面に付着している転写残トナーを除去するもので、本例ではクリーニングブレード41aと、クリーニングブラシ41bを備えている。クリーニングブレード41aは、感光体ドラム11の回転方向に対してカウンタ方向から感光体ドラム11と当接され、転写残トナーを感光体表面から掻き落とす。クリーニングブラシ41bは感光体ドラム11と逆方向に回転しながら接触している状態で感光体ドラム11表面をクリーニングする。
また、クリーニング装置41によってクリーニングされた後の感光体ドラム11の残留電荷を除電する除電装置が設けられており、その除電装置による除電により、感光体ドラム11の表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
図1に戻り、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの上方には、潜像書込手段たる光書込ユニット80が配設されている。この光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光により、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kを光走査する。この光走査により、感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。具体的には、感光体ドラム11の一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光Lを、プリンタ内に設けられたポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって光書込を行うものを採用してもよい。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの下方には、無端状の中間転写ベルト51を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写装置としての転写ユニット50が配設されている。転写ユニット50は、像担持体たる中間転写ベルト51の他に、駆動ローラ52、二次転写裏面ローラ53、クリーニングバックアップローラ54、4つの一次転写ローラ55、ニップ形成ローラ56、ベルトクリーニング装置57、電位センサ58などを有している。
中間転写ベルト51は、そのループ内側に配設された駆動ローラ52、二次転写裏面ローラ53、クリーニングバックアップローラ54、及び4つの一次転写ローラ55によって張架されており、プリンタ内に設けられた駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ52の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト51としては、次のような特性を有するものを用いている。即ち、厚みは20[μm]〜200[μm]、好ましくは60[μm]程度である。また、体積抵抗率は1e6[Ωcm]〜1e12[Ωcm]、好ましくは約1e9[Ωcm]程度である(三菱化学製ハイレスタ−UP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)。また、材料は、カーボン分散ポリイミド樹脂からなる。
4つの一次転写ローラ55は、無端移動せしめられる中間転写ベルト51を感光体ドラム11(Y,M,C,K)との間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト51のおもて面と、感光体ドラム11(Y,M,C,K)とが当接するY,M,C,K用の一次転写ニップが形成されている。一次転写ローラ55には、プリンタ内に設けられた転写バイアス電源によってそれぞれ一次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体ドラム11(Y,M,C,K)上の各色トナー像と、各色一次転写ローラ55との間に転写電界が形成され、転写電界やニップ圧の作用により、感光体ドラム11上から中間転写ベルト51上にトナー像が一次転写される。Yトナー像上にM,C,Kトナー像が、順次重ね合わせて一次転写されることにより、中間転写ベルト51上には4色重ね合わせトナー像が形成される。
モノクロ画像を形成する場合には、転写ユニット50におけるY,M,C用の一次転写ローラ55Y,M,Cを支持している支持板を移動せしめて、一次転写ローラ55Y,M,Cを、感光体ドラム11Y,M,Cから遠ざける。これにより、中間転写ベルト51のおもて面を感光体ドラム11Y,M,Cから引き離して、中間転写ベルト51をK用の感光体ドラム11Kだけに当接させる。この状態で、4つの画像形成ユニット1Y,M,C,Kのうち、K用の画像形成ユニット1Kだけを駆動して、Kトナー像を感光体ドラム11K上に形成する。
一次転写ローラ55は、金属製の芯金と、これの表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備している弾性ローラからなり、次のような特性を有している。即ち、外形は16[mm]である。また、心金の径は10[mm]である。また、接地された外径30[mm]の金属ローラを10[N]の力でスポンジ層に押し当てた状態で、一次転写ローラ心金に1000[V]の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗Rは、約3E7[Ω]である。このような一次転写ローラ55に対して、一次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、転写ローラに代えて、転写チャージャや転写ブラシなどを採用してもよい。
転写ユニット50のニップ形成ローラ56は、中間転写ベルト51のループ外側に配設されており、ループ内側の二次転写裏面ローラ53との間に中間転写ベルト51を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト51のおもて面と、ニップ形成ローラ56とが当接する二次転写ニップ(転写ニップ)が形成されている。言い換えれば、ニップ形成ローラ56は中間転写ベルト51に対向して転写ニップを形成するニップ形成部材である。ニップ形成ローラ56は接地されているのに対し、二次転写裏面ローラ53には、二次転写バイアス電源110によって二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写裏面ローラ53とニップ形成ローラ56との間に、トナーを二次転写裏面ローラ53側からニップ形成ローラ56側に向けて静電移動させる二次転写電界が形成される。すなわち、二次転写バイアス電源110は、転写ニップ内に挟み込んだ記録材Pに対してトナー像を転写するために交流バイアスを中間転写ベルト51側に印加する電源である。記録材Pは、紙、コート紙、厚紙、OHP、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔などである。
転写ユニット50の下方には、記録材Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット100が配設されている。この給紙カセット100は、紙束の一番上の記録材Pに給紙ローラ101を当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録材Pを給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対102が配設されている。このレジストローラ対102は、給紙カセット100から送り出された記録材Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録材Pを二次転写ニップ内で中間転写ベルト51上のトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録材Pを二次転写ニップに向けて送り出す。二次転写ニップで記録材Pに密着せしめられた中間転写ベルト51上のトナー像は、二次転写電界やニップ圧の作用によって記録材P上に一括二次転写される。このようにして表面にフルカラートナー像又はモノクロトナー像が形成された記録材Pは、二次転写ニップを通過すると、ニップ形成ローラ56や中間転写ベルト51から曲率分離する。
二次転写裏面ローラ53は次のような特性を有している。すなわち、外径は約24[mm]である。また、芯金の径は約16[mm]である。芯金の表面には導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1e6[Ω]〜1e12[Ω]、好ましくは約4E7[Ω]である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
また、ニップ形成ローラ56は次のような特性を有している。すなわち、外径は約24[mm]である。また、芯金の径は約14[mm]である。芯金の表面には導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1E6[Ω]以下である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
そして、二次転写ニップの下流側(用紙搬送方向の下流側=図1で右側)には、用紙分離補助の分離装置200が設置されている。本実施例では分離装置200は、二次転写ニップから搬送される記録材Pの下方にあるニップ形成ローラ56の軸方向に延設された鋸歯状の、記録材Pを除電するための除電針201を有する。記録材Pを除電するための除電針201はダイオード202を介して接地又は降圧されている。除電針201は除電部材の一例である。このような除電により、中間転写ベルト51と記録材Pとを分離しやすくし記録材Pの搬送性を確保している。また記録材Pが除電されていることで下流側の搬送ガイド81等の搬送部材への静電付着を防止でき記録材Pの搬送性を確保している。
電位センサ58は、中間転写ベルト51のループ外側に配設されている。そして、中間転写ベルト51の周方向における全域のうち、接地された駆動ローラ52に対する掛け回し箇所に対して、約4[mm]の間隙を介して対向している。そして、中間転写ベルト51上に一次転写されたトナー像が自らとの対向位置に進入した際に、そのトナー像の表面電位を測定する。なお、電位センサ58としては、TDK(株)社製のEFS−22Dを用いている。
二次転写ニップの下流側には、定着装置90が配設されている。この定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた記録材Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。定着装置90内から排出された記録材Pは、定着後搬送路を経由した後、機外へと排出される。
本実施形態のプリンタが備える二次転写バイアス出力手段としての二次転写バイアス電源110は交流電源や直流電源を有しており、二次転写バイアスとして交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を出力する定電圧制御を行うことができる。なお、二次転写バイアス電源110は、定電流制御を行うことも可能である。
二次転写バイアス電源110の出力端子は、二次転写裏面ローラ53の芯金に接続されている。二次転写裏面ローラ53の芯金の電位は、二次転写バイアス電源110からの出力電圧値とほぼ同じ値になる。また、ニップ形成ローラ56については、その芯金を接地(アース接続)している。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト51には、記録材Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト51のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置57によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト51のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ54は、ベルトクリーニング装置57によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
本実施形態において、二次転写バイアスは、上述したように、二次転写裏面ローラ53の芯金に印加される。電圧出力手段である二次転写バイアス電源110は、転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。また上述したように、二次転写裏面ローラ53の芯金に二次転写バイアスが印加されると、第1部材たる二次転写裏面ローラ53の芯金と、第2部材たるニップ形成ローラ56の芯金との間に電位差が発生する。よって、二次転写バイアス電源110は、電位差発生手段としても機能している。なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本稿では、極性付きの値として取り扱うものとする。より詳しくは、二次転写裏面ローラ53の芯金の電位から、ニップ形成ローラ56の芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。かかる電位差の時間平均値は、本実施形態のように、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、ニップ形成ローラ56の電位を二次転写裏面ローラ53の電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本例ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを二次転写裏面ローラ53側からニップ形成ローラ56側に静電移動させることになる。
図3は、二次転写電源から出力される交流電圧の波形の一例を示す波形図である。
同図に示すように、本実施形態に係るプリンタでは、マイナス極性の交流電圧を採用している。これにより、二次転写裏面ローラ53に印加される二次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写裏面ローラ53側からニップ形成ローラ56側に相対的に押し出すことが可能になる。マイナス極性のトナーを二次転写裏面ローラ53側からニップ形成ローラ56側に静電的に押し出すことにより、中間転写ベルト51上のトナーを記録材P上に転移させる。また、トナー像を記録材に転写する時に交流バイアスを印加することで、表面に凹凸を持った記録材上にもトナー像を良好に転写できる。
図3に示すように、本実施形態に従う交流転写では、従来の直流転写に比べてトナー転写方向の極性(マイナス)に大きなバイアスが印加される(時間B)。このとき、除電針201との電位差が大きくなり放電が発生し得るが、図4に示すように、ダイオード202を介して除電針201を接地又は降圧することでトナー転写方向の極性では放電が生じない。これについては後述する。また同図において例えば、交流バイアスの最大値は−1[kV]、最小値は−6[kV]である。
なお、交流電圧としては、図3に示すような矩形波状の波形のものを採用しているが、正弦波状の波形のものを用いてもよい。
図4は、除電針の近傍の部分拡大図である。
除電針201は、記録材Pの除電をするために、二次転写ニップと定着装置90より上流の搬送ガイド81との間のニップ形成ローラ56の近傍であって、記録材Pのトナー像担持面とは反対側に配置されている。本実施形態では、除電針201は記録材Pと接触しておらず、これにより除電針201のような硬質の部材による記録材Pの損傷が回避される。ただし、除電部材として除電ブラシのような軟質の部材を用い、除電ブラシは記録材Pに接触させることもできる。本実施形態では、除電針201自体は電源を有していないが、これに限らず、例えば除電針201が直流電源及び交流電源を備えた分離バイアス出力電源を有し、この電源からの分離バイアスが除電針201に印加されてもよい。
また、除電針201にはダイオード202が接続されており、除電針201はダイオード202を介して接地又は降圧されている。より具体的には、ダイオード202のカソードは除電針201側に、アノードは接地側又は降圧側にそれぞれ接続している。
また本実施形態では、斥力転写により中間転写ベルト51上のトナー像を記録材P上に転写する。斥力転写を用いることで、すなわち像担持体である中間転写ベルト51側に二次転写バイアス電源110を接続して(又は電位の絶対値を大きくして)転写バイアスを中間転写ベルト51側に印加することで、二次転写裏面ローラ53分の電圧降下及び中間転写ベルト51、記録材Pを介した電圧降下が得られるため、二次転写裏面ローラ53と除電針201の電位差を実質小さくすることができ、放電を防止できる。
次に、凹凸のある記録材Pと除電針201とデューティの関係を説明する。
先ず図3を参照して、二次転写バイアスにおけるデューティを説明する。
同図において、交流バイアスの最大値と最小値の中心電圧(Voff)に対して、トナーを記録材Pに転写する方向にバイアスが印加されている時間をB、その逆方向にバイアスが印加されている時間をAとすると、デューティはA/(A+B)の値である。言い換えれば、デューティは、周期T内で、逆方向にバイアスが印加されている時間Aが占める割合である。図示の矩形波では、デューティが50%を超えており、このようにデューティが50%を超えるという特性を高デューティという。これに対し、デューティが50%未満であるという特性を低デューティという。
一般に、二次転写ニップにおいて記録材Pの凹部から中間転写ベルト51までの距離が大きくなるため、凹部では電界が低下し、十分なトナーを凹部に転写させることができない。そこで電界を強くするために印加電圧を大きくすると、トナーへの放電が発生してしまい、トナーが逆帯電化・弱帯電化し、かえって転写率が低下してしまう。そこで図3に示すように、転写方向のバイアスを短時間のみ印加することで(すなわち、時間Bの高デューティバイアスによって)、記録材Pの凹部に転写するのに十分な電界を形成し、印加時間を短くすることでトナーへの放電を防止している。
しかし、このような高デューティバイアスによりトナーへの放電は防止できるが、接地されている除電針201に対しては短時間のバイアス印加であっても放電が発生してしまう。これは、接地されている除電針201がいわば避雷針の役目を果たし、二次転写バイアス電源110に接続した二次転写裏面ローラ53から除電針201への放電が生じ易いからである。そのためダイオード202のカソードを除電針201側に、アノードを接地側にそれぞれ接続している。これにより、ダイオード202は転写方向のバイアスに対しては高抵抗となり、その逆方向のバイアスに対しては低抵抗となる。したがって、このように設置されたダイオード202を介して除電針201を接地することで、転写バイアスのリーク・放電を防ぎつつ記録材Pの除電が可能となる。
図3を参照して、本実施形態では、A/(A+B)の値が0.5よりも大きい、すなわちデューティが50%よりも大きい。デューティは、好ましくは65%〜95%、より好ましくは80%〜90%である。デューティは大きい方が良いが、あまり大きすぎるデューティは、電源での応答性の問題から現実的でなく、トナーが転写される前に逆方向のバイアスが印加されてトナーが転写しなくなってしまう。
以上のように、本実施形態によれば、大きな交流バイアスを用いなくても、高デューティバイアスを短期間のみ記録材に印加することである程度の凹部にトナーが転写され、凹凸のある記録材への転写性を改善できる。しかし、高デューティバイアスの場合でも、瞬間的には高バイアスが印加されるため、通常通りに除電針を配置したのでは、二次転写裏面ローラから除電針へのリークが発生してしまい、転写に十分な電界が形成されない。そこで、本実施形態のようにトナーを転写する方向のバイアスに対しては高抵抗となり、その逆の方向のバイアスに対しては低抵抗となるダイオードを介して除電針を接地又は降圧することで、転写バイアスのリークを防ぎつつ、記録材の除電が可能となり、記録材の搬送性も確保できる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置の構成は任意であり、タンデム式における各色作像ユニットの並び順などは任意である。また、4色機に限らず、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
51 中間転写ベルト(像担持体)
56 ニップ形成ローラ(ニップ形成部材)
110 二次転写バイアス電源(電源)
201 除電針(除電部材)
202 ダイオード
P 記録材
特開平06−175509号公報

Claims (4)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して前記トナー像を転写するために交流バイアスを前記像担持体側に印加する電源と、
    記録材を除電する除電部材と、を有する画像形成装置において、
    前記除電部材がダイオードを介して接地又は降圧されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記交流バイアスの最大値と最小値の中心電圧(Voff)に対して、前記トナー像を記録材に転写する方向にバイアスが印加されている時間をB、その逆方向にバイアスが印加されている時間をAとして、A/(A+B)の値が0.5よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記除電部材は記録材のトナー像担持面とは反対側に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ダイオードのカソードは前記除電部材側に、アノードは接地側又は降圧側にそれぞれ接続している、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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Citations (11)

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