JP2020051414A - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2020051414A
JP2020051414A JP2018184416A JP2018184416A JP2020051414A JP 2020051414 A JP2020051414 A JP 2020051414A JP 2018184416 A JP2018184416 A JP 2018184416A JP 2018184416 A JP2018184416 A JP 2018184416A JP 2020051414 A JP2020051414 A JP 2020051414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening hole
canister
vehicle
chamber member
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018184416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6980632B2 (ja
Inventor
一成 佐藤
Kazunari Sato
一成 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018184416A priority Critical patent/JP6980632B2/ja
Priority to BR102019019999-7A priority patent/BR102019019999A2/pt
Publication of JP2020051414A publication Critical patent/JP2020051414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6980632B2 publication Critical patent/JP6980632B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J37/00Arrangements of fuel supply lines, taps, or the like, on motor cycles or engine-assisted cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【課題】鞍乗型車両において、車両が浸水した場合にキャニスタ内に水が入り込むまでの時間を稼ぐ。【解決手段】実施形態の自動二輪車1は、燃料タンク40と、燃料タンク40の内部の蒸発燃料を捕集するキャニスタ50と、キャニスタ50から延びるドレンホース54と、車両に設けられたチャンバ部材19と、を備え、ドレンホース54の端末であるドレン開放端54aは、チャンバ部材19に、キャニスタ50よりも下方の位置で接続され、チャンバ部材19は、ドレン開放端接続部19cよりも上方の位置で密閉された密閉部19eと、ドレン開放端接続部19cよりも下方の位置で大気開放された大気開放孔19hと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
例えば、特許文献1には、自動二輪車において、燃料タンク内の蒸発燃料を捕集するキャニスタを備えた構造が開示されている。キャニスタは、自動二輪車(車両)の下部に配置されている。キャニスタには、燃料や水滴を外部に排出するドレンホースが接続されている。ドレンホースは、キャニスタから下方に延びている。
特開2010−229960号公報
ところで、キャニスタが車両の下部に配置されていると、大雨等により車両が浸水した場合、キャニスタが浸水しやすい。ドレンホースがキャニスタから下方に延びていると、車両が浸水した場合にドレンホースを伝ってキャニスタ内に水が入り込む可能性が高い。
そこで本発明は、鞍乗型車両において、車両が浸水した場合にキャニスタ内に水が入り込むまでの時間を稼ぐことを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、燃料タンク(40)と、前記燃料タンク(40)の内部の蒸発燃料を捕集するキャニスタ(50)と、前記キャニスタ(50)から延びるドレンホース(54)と、車両(1)に設けられたチャンバ部材(19)と、を備え、前記ドレンホース(54)の端末であるドレン開放端(54a)は、前記チャンバ部材(19)に、前記キャニスタ(50)よりも下方の位置で接続され、前記チャンバ部材(19)は、前記ドレン開放端(54a)が接続される接続部(19c)よりも上方の位置で密閉された密閉部(19e)と、前記接続部(19c)よりも下方の位置で大気開放された大気開放孔(19h)と、を有することを特徴とする鞍乗型車両である。
請求項2に記載した発明は、前記大気開放孔(19h)の開口面積(A1)は、前記チャンバ部材(19)の内部断面積(A2)よりも小さいことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記大気開放孔(19h)は、前記車両(1)の下方または後方に向けて開口していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記チャンバ部材(19)は、車体フレーム(11)を構成するパイプ部材(19)であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記車体フレーム(11)は、前後方向に延びる左右一対のメイン部材(13)と、前記左右一対のメイン部材(13)をつなぐクロス部材(19)と、を備え、前記クロス部材(19)は、下方に凸となるように湾曲して形成され、前記パイプ部材(19)は、前記クロス部材(19)であり、前記大気開放孔(19h)は、前記湾曲の頂点部近傍に配置され、前記接続部(19c)は、前記大気開放孔(19h)から車幅方向外側にオフセットした位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ドレンホースの端末であるドレン開放端がチャンバ部材にキャニスタよりも下方の位置で接続されていることで、キャニスタが浸水するほどの水深になったとしても、チャンバ部材内が水で満たされるまではドレンホースを伝ってキャニスタまで水が到達しない。したがって、車両が浸水した場合にキャニスタ内に水が入り込むまでの時間を稼ぐことができる。加えて、チャンバ部材は、ドレン開放端が接続される接続部よりも上方の位置で密閉された密閉部を有することで、チャンバ部材内に水が入ってくる場合でも内圧は保たれる。そのため、チャンバ部材内への水の浸入自体を遅らせることができる。加えて、チャンバ部材は、接続部よりも下方の位置で大気開放された大気開放孔を有することで、チャンバ部材内に入り込んだ水を、大気開放孔を通じて可及的速やかに抜くことができる。
請求項2に記載した発明によれば、大気開放孔の開口面積がチャンバ部材の内部断面積よりも小さいことで、大気開放孔からチャンバ部材内に入り込む水量を少なくすることでき、チャンバ部材内が水で満たされるまでの時間を稼ぐことができる。したがって、車両が浸水した場合にキャニスタ内に水が入り込むまでの時間をより一層稼ぐことができる。
請求項3に記載した発明によれば、大気開放孔が車両の下方または後方に向けて開口していることで、以下の効果を奏する。大気開放孔が車両の下方に向けて開口している場合、大気開放孔が車両の上方に開いている場合と比較して、チャンバ部材内の水が抜けやすい。また、大気開放孔が車両の後方に向けて開口している場合、大気開放孔が車両の前方に開いている場合と比較して、大気開放孔からチャンバ部材内に水が入り込みにくい。
請求項4に記載した発明によれば、チャンバ部材が車体フレームを構成するパイプ部材であることで、チャンバ部材として特別な部品(専用品)を別途設ける必要がないため、コストを抑え且つ車両をコンパクトにすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、車体フレームは、前後方向に延びる左右一対のメイン部材と、左右一対のメイン部材をつなぐクロス部材と、を備え、クロス部材は、下方に凸となるように湾曲して形成され、パイプ部材は、クロス部材であり、大気開放孔は、前記湾曲の頂点部近傍に配置され、接続部は、大気開放孔から車幅方向外側にオフセットした位置に配置されていることで、以下の効果を奏する。車体フレームが元々備えるクロス部材の下方への湾曲形状を利用して、大気開放孔と接続部とを効果的に配置することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の下部の右側面図である。 図2のIII−III断面図(側面視で幅方向延在部の中心を通る鉛直面で切断した断面図)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例として、ユニットスイング式の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、前輪3と、後輪4と、を備える。前輪3は、ハンドル2によって操向される。後輪4は、動力源を含むパワーユニット10(スイングユニット)によって駆動される。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。自動二輪車1は、シート8に着座した乗員が足を載せるステップフロア9を有する。実施形態の自動二輪車1は、スクータ型の車両である。
ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12に操向可能に支持されている。車体フレーム11の外周は車体カバー20で覆われている。図1において、符号6はフロントフォーク、符号7はリアクッションをそれぞれ示す。
左右フロントフォーク6の上部には、ブリッジ15が架設されている。ブリッジ15の車幅方向中央には、ステムパイプ16が立設されている。ステムパイプ16は、ヘッドパイプ12に操舵可能に嵌合支持されている。これにより、フロントフォーク6がヘッドパイプ12に操向可能に支持されている。ステムパイプ16の上部には、運転者(乗員)が把持可能に車幅方向に延在するハンドル2が取り付けられている。
車体フレーム11は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム11は、ヘッドパイプ12、メインフレーム13(メイン部材)、クロスパイプ19(クロス部材)およびリアフレーム14を備える。
ヘッドパイプ12は、車両の前部に配置されている。側面視で、ヘッドパイプ12は、ヘッドパイプ12の上端が後方に位置し、かつ、ヘッドパイプ12の下端が前方に位置するように傾斜している。ヘッドパイプ12は、車体フレーム11の前端部に位置している。
メインフレーム13は、左右一対設けられている。メインフレーム13は、ヘッドパイプ12から斜め後下方に向けて延出する下方延出部13aと、下方延出部13aから湾曲して後方に向けて延出する後方延出部13bと、を備える。下方延出部13aおよび後方延出部13bは、同一の部材で一体に形成されている。
クロスパイプ19は、左右メインフレーム13をつなぐ。図3に示すように、クロスパイプ19は、左右メインフレーム13の車幅方向間をわたすように車幅方向に延びる。クロスパイプ19は、車幅方向に延在する幅方向延在部19aと、幅方向延在部19aから湾曲して斜め上方に向けて延出する上方延出部19bと、を備える。上方延在部19bは、左右一対設けられている。断面視(前面視)で、上方延出部19bは、上方延出部19bの上端が車幅方向外方に位置し、かつ、上方延出部の下端が車幅方向内方に位置するように傾斜している。幅方向延在部19aおよび上方延出部19bは、同一の部材で一体に形成されている。
リアフレーム14(図1参照)は、左右一対設けられている。図1に示すように、リアフレーム14は、メインフレーム13の後端から湾曲して斜め後上方に向けて延出する。左右リアフレーム14の適所には、左右リアフレーム14の車幅方向間をわたすように車幅方向に延びるクロスメンバ(不図示)が設けられている。
パワーユニット10は、内燃機関であるエンジン30と、エンジン30の回転動力を後輪に伝達する動力伝達機構35と、を備える。
エンジン30は、クランクケース31と、クランクケース31に結合されて前上方に突出するシリンダ32と、を備える。
例えば、動力伝達機構35は、ベルト式の無段変速機構を含む。エンジン30の回転動力は動力伝達機構35を介して適宜減速されて後輪4に伝達される。
パワーユニット10は、クランクケース31の前下端部に設けられたリンク部材36を介して、車体フレーム11に上下方向に揺動可能に支持されている。パワーユニット10の後端部とリアフレーム14の後部との間には、パワーユニット10の揺動を減衰するリアクッション7が介装されている。パワーユニット10の上部には、エアクリーナ37等の吸気系部品が設けられている。
車体カバー20は、ボディカバー21、レッグシールド22およびハンドルカバー23を備える。例えば、車体カバー20は、樹脂製である。
ボディカバー21は、略水平状態で配置されたステップフロア9の後部から延出し、車体後部を覆っている。ボディカバー21の上方には、運転者が着座するシート8が設けられている。ボディカバー21は、シート8の下方の部位を覆っている。ボディカバー21の後部には、後下方に延出するリアフェンダ27が設けられている。前輪3の上方には、フロントフェンダ17が設けられている。フロントフェンダ17は、ブリッジ15に固定されている。
レッグシールド22は、シート8に着座した運転者の脚を前方から覆うように、ステップフロア9の前端部から立設されている。レッグシールド22は、ヘッドパイプ12等の全周を覆っている。レッグシールド22は、前側に位置してレッグシールド22の前面部を形成するフロントカバー22aと、フロントカバー22aの後側に位置してレッグシールド22の後面部を形成するインナーカバー22bと、を備える。
ハンドルカバー23は、レッグシールド22の上方に設けられている。ハンドルカバー23は、運転者が把持するハンドルグリップおよび操作レバー(例えば、ブレーキレバー)を露出させるように、ハンドル2の車幅方向中央近傍を覆っている。
<車体下部構造>
図2に示すように、車両の下部には、エンジン30で用いる燃料を貯留するための燃料タンク40が配置されている。燃料タンク40は、左右メインフレーム13の車幅方向間の空間39に配置されている。燃料タンク40は、不図示のブラケットを介して左右メインフレーム13に連結されている。
燃料タンク40は、燃料の容器であるタンク本体41と、燃料の給油口(不図示)を有する給油管42と、を備える。
側面視で、タンク本体41は、メインフレーム13の後方延出部13bと重なるように前後方向に延びている。
側面視で、給油管42は、メインフレーム13の下方延出部13aに沿うように上下方向に延びている。給油管42は、タンク本体41の前上部から上方に延びている。給油管42の給油口は、給油キャップ43によって脱着可能に閉塞されている。
車両の下部には、燃料タンク40の内部の蒸発燃料を捕集するキャニスタ50が配置されている。キャニスタ50は、燃料タンク40内で蒸発した燃料を吸着し、吸着した燃料をエンジン30の運転時に燃焼に用いるためのものである。キャニスタ50は、円筒状を有する。例えば、キャニスタ50の内部には、活性炭等からなる燃料捕集部(不図示)が設けられている。
側面視で、キャニスタ50は、メインフレーム13の後方延出部13bと重なるように前後方向に延在する。側面視で、キャニスタ50の後部は、クロスパイプ19と重なっている。図3に示すように、キャニスタ50は、クロスパイプ19における右側の上方延在部19bの近傍に配置されている。
図2に示すように、燃料タンク40には、燃料タンク40内の蒸発燃料を燃料タンク40の外部に排出するガス排出通路44が設けられている。キャニスタ50の軸方向一端(前端)には、燃料タンク40のガス排出通路44に接続されるチャージホース51と、エンジン30の吸気系に接続されるパージホース52と、が接続されている。キャニスタ50の軸方向他端(後端)には、キャニスタ50内の燃料捕集部(不図示)と大気とを連通させる開放ホース53(大気開放通路)と、燃料や水滴を外部に排出するドレンホース54と、が接続されている。
図中符号49は、車体左側部に設けられたサイドスタンドを示す。
ドレンホース54の端末であるドレン開放端54aは、チャンバ部材であるクロスパイプ19に、キャニスタ50よりも下方の位置で接続されている。側面視で、ドレンホース54は、前方に開放するU字状をなす。図3に示すように、ドレンホース54は、上端(キャニスタ50との接続端)が車幅方向内方に位置し、かつ、下端(クロスパイプ19との接続端、ドレン開放端54a)が車幅方向外方に位置するように傾斜している。
図3において符号29は、車両右側部に配置されたマフラを示す。
クロスパイプ19は、ドレン開放端54aが接続される接続部(以下「ドレン開放端接続部19c」ともいう。)よりも上方の位置で密閉された密閉部19eを有する。クロスパイプ19における上方延出部の上部は、メインフレーム13における断面円環状の後方延出部13bに沿うように湾曲している。例えば、クロスパイプ19における上方延出部の上部は、メインフレーム13における後方延出部13bの車幅方向内側部に溶接で結合されている。
クロスパイプ19は、ドレン開放端接続部19cよりも下方の位置で大気開放された大気開放孔19hを有する。大気開放孔19hの開口面積A1は、クロスパイプ19の内部断面積A2よりも小さい(A1<A2)。図中符号A2は、クロスパイプ19における断面円環状の幅方向延在部19aの内部断面積を示す。
大気開放孔19hは、車両の後方に向けて開口している。大気開放孔19hは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの後壁に設けられている。大気開放孔19hは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの前壁には設けられていない。
クロスパイプ19は、下方に凸となるように湾曲して形成されている。大気開放孔19hは、前記湾曲の頂点部近傍に配置されている。言い換えると、大気開放孔19hは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの幅方向中央近傍に配置されている。ドレン開放端接続部19cは、大気開放孔19hから車幅方向外側にオフセットした位置に配置されている。
ドレン開放端接続部19cは、車幅方向においてサイドスタンド49(図2参照)の反対側に配置されている。すなわち、ドレン開放端接続部19cは、車体右側部に設けられている。これにより、サイドスタンド49の使用時(例えば停車時)において、ドレン開放端接続部19cと大気開放孔19hとの高低差(上下間隔)を、サイドスタンド49の不使用時よりも大きくすることができる。
クロスパイプ19は、大気開放孔19hと異なる位置に配置された第二大気開放孔19iを有する。第二大気開放孔19iの開口面積は、大気開放孔19hの開口面積A1と実質的に同じである。第二大気開放孔19iは、車両の下方に向けて開口している。第二大気開放孔19iは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの下壁に設けられている。第二大気開放孔19iは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの上壁には設けられていない。
第二大気開放孔19iは、車幅方向中央に対してサイドスタンド49側にオフセットして配置されている。これにより、サイドスタンド駐車時であっても、水やガソリンを抜きやすくできる。
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、燃料タンク40と、燃料タンク40の内部の蒸発燃料を捕集するキャニスタ50と、キャニスタ50から延びるドレンホース54と、車両に設けられたチャンバ部材19と、を備え、ドレンホース54の端末であるドレン開放端54aは、チャンバ部材19に、キャニスタ50よりも下方の位置で接続され、チャンバ部材19は、ドレン開放端接続部19cよりも上方の位置で密閉された密閉部19eと、ドレン開放端接続部19cよりも下方の位置で大気開放された大気開放孔19hと、を有する。
この構成によれば、ドレンホース54の端末であるドレン開放端54aがチャンバ部材19にキャニスタ50よりも下方の位置で接続されていることで、キャニスタ50が浸水するほどの水深になったとしても、チャンバ部材19内が水で満たされるまではドレンホース54を伝ってキャニスタ50まで水が到達しない。したがって、車両が浸水した場合にキャニスタ50内に水が入り込むまでの時間を稼ぐことができる。加えて、チャンバ部材19は、ドレン開放端接続部19cよりも上方の位置で密閉された密閉部19eを有することで、チャンバ部材19内に水が入ってくる場合でも内圧は保たれる。そのため、チャンバ部材19内への水の浸入自体を遅らせることができる。加えて、チャンバ部材19は、ドレン開放端接続部19cよりも下方の位置で大気開放された大気開放孔19hを有することで、チャンバ部材19内に入り込んだ水を、大気開放孔19hを通じて可及的速やかに抜くことができる。
上記実施形態では、大気開放孔19hの開口面積A1がチャンバ部材の内部断面積A2よりも小さいことで、大気開放孔19hからチャンバ部材19内に入り込む水量を少なくすることでき、チャンバ部材19内が水で満たされるまでの時間を稼ぐことができる。したがって、車両が浸水した場合にキャニスタ50内に水が入り込むまでの時間をより一層稼ぐことができる。
上記実施形態では、大気開放孔19hが車両の後方に向けて開口していることで、大気開放孔が車両の前方に開いている場合と比較して、大気開放孔19hからチャンバ部材19内に水が入り込みにくい。加えて、第二大気開放孔19iが車両の下方に向けて開口していることで、大気開放孔が車両の上方に開いている場合と比較して、チャンバ部材19内の水が抜けやすい。
上記実施形態では、チャンバ部材19が車体フレーム11を構成するパイプ部材19であることで、チャンバ部材として特別な部品(専用品)を別途設ける必要がないため、コストを抑え且つ車両をコンパクトにすることができる。
上記実施形態では、車体フレーム11は、前後方向に延びる左右一対のメインフレーム13と、左右一対のメインフレーム13をつなぐクロスパイプ19と、を備え、クロスパイプ19は、下方に凸となるように湾曲して形成され、パイプ部材19は、クロスパイプ19であり、大気開放孔19hは、前記湾曲の頂点部近傍に配置され、ドレン開放端接続部19cは、大気開放孔19hから車幅方向外側にオフセットした位置に配置されていることで、以下の効果を奏する。車体フレーム11が元々備えるクロスパイプ19の下方への湾曲形状を利用して、大気開放孔19hとドレン開放端接続部19cとを効果的に配置することができる。
<変形例>
上記実施形態では、チャンバ部材が車体フレーム11を構成するクロスパイプ19である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、チャンバ部材は、車体カバー20を構成するボディカバー21であってもよい。例えば、ボディカバー21にドレン開放端54aを挿し込む部分を設けてもよい。
上記実施形態では、大気開放孔19hがクロスパイプ19における幅方向延在部19aの幅方向中央近傍に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、大気開放孔19hは、クロスパイプ19における幅方向延在部19aの幅方向外側部に設けられていてもよい。すなわち、大気開放孔19hは、ドレン開放端接続部19cよりも下方の位置に配置されていればよい。
上記実施形態では、クロスパイプ19は、車両の後方に向けて開口する大気開放孔19hと、車両の下方に向けて開口する第二大気開放孔19iと、を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、クロスパイプ19は、大気開放孔19hまたは第二大気開放孔19iのいずれか一方を有してもよい。すなわち、大気開放孔19hは、車両の下方または後方に向けて開口していてもよい。
図2において、符号VLは側面視で幅方向延在部19aの中心を通る仮想鉛直線、符号HLは側面視で幅方向延在部19aの中心を通る仮想水平線をそれぞれ示す。大気開放孔は、仮想鉛直線よりも後方かつ仮想水平線よりも下方(図2の矢印の範囲内)に開いていることが望ましい。
上記実施形態では、キャニスタ50をスクータ型車両に適用した例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、キャニスタ50をモータサイクル等のスクータ型車両以外の車両に適用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
11 車体フレーム
13 メインフレーム(メイン部材)
19 クロスパイプ(チャンバ部材、パイプ部材)
19c ドレン開放端接続部(接続部)
19e 密閉部
19h 大気開放孔
19i 第二大気開放孔
40 燃料タンク
50 キャニスタ
54 ドレンホース
54a ドレン開放端
A1 大気開放孔の開口面積
A2 クロスパイプ(チャンバ部材)の内部断面積

Claims (5)

  1. 燃料タンク(40)と、
    前記燃料タンク(40)の内部の蒸発燃料を捕集するキャニスタ(50)と、
    前記キャニスタ(50)から延びるドレンホース(54)と、
    車両(1)に設けられたチャンバ部材(19)と、を備え、
    前記ドレンホース(54)の端末であるドレン開放端(54a)は、前記チャンバ部材(19)に、前記キャニスタ(50)よりも下方の位置で接続され、
    前記チャンバ部材(19)は、
    前記ドレン開放端(54a)が接続される接続部(19c)よりも上方の位置で密閉された密閉部(19e)と、
    前記接続部(19c)よりも下方の位置で大気開放された大気開放孔(19h)と、を有することを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記大気開放孔(19h)の開口面積(A1)は、前記チャンバ部材(19)の内部断面積(A2)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記大気開放孔(19h)は、前記車両(1)の下方または後方に向けて開口していることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記チャンバ部材(19)は、車体フレーム(11)を構成するパイプ部材(19)であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記車体フレーム(11)は、
    前後方向に延びる左右一対のメイン部材(13)と、
    前記左右一対のメイン部材(13)をつなぐクロス部材(19)と、を備え、
    前記クロス部材(19)は、下方に凸となるように湾曲して形成され、
    前記パイプ部材(19)は、前記クロス部材(19)であり、
    前記大気開放孔(19h)は、前記湾曲の頂点部近傍に配置され、
    前記接続部(19c)は、前記大気開放孔(19h)から車幅方向外側にオフセットした位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
JP2018184416A 2018-09-28 2018-09-28 鞍乗型車両 Active JP6980632B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018184416A JP6980632B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 鞍乗型車両
BR102019019999-7A BR102019019999A2 (pt) 2018-09-28 2019-09-25 Veículo do tipo para montar

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018184416A JP6980632B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020051414A true JP2020051414A (ja) 2020-04-02
JP6980632B2 JP6980632B2 (ja) 2021-12-15

Family

ID=69996365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018184416A Active JP6980632B2 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 鞍乗型車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6980632B2 (ja)
BR (1) BR102019019999A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4289711A1 (en) 2022-06-09 2023-12-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Straddled vehicle

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719188U (ja) * 1980-07-07 1982-02-01
JPH09296755A (ja) * 1996-05-07 1997-11-18 Honda Motor Co Ltd キャニスタの吸排気構造
JP2009243454A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd キャニスタ取付装置
JP2010229905A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両におけるキャニスタ配置構造
JP2010229960A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 車両のキャニスタの大気開放構造
JP2011214503A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd 車両

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5719188U (ja) * 1980-07-07 1982-02-01
JPH09296755A (ja) * 1996-05-07 1997-11-18 Honda Motor Co Ltd キャニスタの吸排気構造
JP2009243454A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd キャニスタ取付装置
JP2010229905A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両におけるキャニスタ配置構造
JP2010229960A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 車両のキャニスタの大気開放構造
JP2011214503A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd 車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4289711A1 (en) 2022-06-09 2023-12-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Straddled vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
BR102019019999A2 (pt) 2020-09-15
JP6980632B2 (ja) 2021-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2695915C (en) Motorcycle fuel adsorbing canister arrangement
US8726888B2 (en) Atmosphere-opening structure for canister of vehicle
JP5775560B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5232752B2 (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料処理装置の配置構造
JP5312134B2 (ja) 自動二輪車における蒸発燃料処理装置
JP6398126B2 (ja) 鞍乗り型車両
US11124061B2 (en) Tank cap structure and saddle-type vehicle
WO2015199106A1 (ja) 自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置
CN103085915B (zh) 摩托车的燃油箱
JP6980632B2 (ja) 鞍乗型車両
CN103010354A (zh) 骑乘型车辆的碳罐配置构造
JP5841032B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2016064766A (ja) 鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造
CN108248740B (zh) 跨骑式车辆的气液分离器配置构造
JP2010070102A (ja) 自動二輪車
JP6535764B2 (ja) 鞍乗型車両の燃料タンク構造
JP5759847B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP2016068715A (ja) 鞍乗り型車両
JP2013067276A (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
TW202132136A (zh) 跨坐型車輛
JP2021066386A (ja) 車両
JP7232170B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5801142B2 (ja) 自動二輪車
JP7116025B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6660927B2 (ja) 鞍乗り型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6980632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150