JP2020048988A - 災害時用簡易ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】横たわり面の高さの調整、横たわり面の多段化を可能とし、私的空間を確保でき、組み立ての簡易化を図る上で有利な災害時用簡易ベッドを提供する。【解決手段】災害時用簡易ベッド10は、長方形枠状の横たわり用フレーム12と、長方形枠状の横たわり用シート16と、長方形枠状の横たわり用フレーム12の各角部に挿通され横たわり用フレーム12を床面から上方に離れた箇所で支持すると共に前記角部よりも上方に突出する4本の支柱1412と、横たわり用フレーム12に着脱可能に掛装されることで横たわり用フレーム12の内側に横たわり面Pを形成する横たわり用シート16と、4本の支柱1412に着脱可能に掛装され横たわり面Pの周囲および上方を覆う目隠し用シート18を備え、横たわり用フレーム12は支柱14に対して床面からの高さが変更できるように支持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、災害時用簡易ベッドに関する。
例えば、津波、地震、火山の噴火、大雨による土砂崩れなどの災害時、余儀なく自宅から離れなければならない場合、多くの人は体育館や学校などの避難場所に避難する。
避難場所では、単一の空間に多くの人が収容され、飲料水や食べ物が支給されると共に、就寝用のための毛布が支給される。
このようなことから避難場所では、プライバシーを保護する空間を確保できるように目隠しシートを備える災害時用簡易ベッドが使用される(特許文献1)。
従来、この種の簡易ベッドは種々提案されているものの、横たわり面の床面からの高さを調整し得る簡易ベッド、あるいは、一段でも二段乃至それ以上の段でも使用し得る簡易ベッドは提案されておらず、災害時の避難場所に提供されていないのが現状である。
特開2007−160030号公報
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、災害時の避難場所において、大きな場所を取ることなく、横たわり面の高さの調整、横たわり面の多段化を可能とし、私的空間を確保でき、組み立ての簡易化を図る上で有利な災害時用簡易ベッドを提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明の災害時用簡易ベッドは、長方形枠状の横たわり用フレームと、前記横たわり用フレームの各角部に挿通され前記横たわり用フレームを床面から上方に離れた箇所で支持すると共に前記角部よりも上方に突出する複数の支柱と、前記横たわり用フレームに着脱可能に掛装されることで前記横たわり用フレームの内側に横たわり面を形成する横たわり用シートと、前記複数の支柱に着脱可能に掛装され前記横たわり面の周囲および上方を覆う目隠し用シートを備え、前記横たわり用フレームは前記支柱に対して床面からの高さが変更できるように支持されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、長方形枠状の複数の横たわり用フレームと、前記複数の横たわり用フレームを上下方向に離して並べた状態で前記各横たわり用フレームの各角部に挿通され前記複数の横たわり用フレームを床面から上方に離れた箇所で支持すると共に最も上位の横たわり用フレームの前記角部よりも上方に突出する複数の支柱と、前記各横たわり用フレームに着脱可能に掛装され各横たわり用フレームの内側に横たわり面を形成する横たわり用シートと、前記複数の支柱に着脱可能に掛装され前記各横たわり面の周囲および上方を覆う複数の目隠し用シートを備え、前記各横たわり用フレームは前記支柱に対して床面からの高さが変更できるように支持されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記支柱に着脱可能に取り付けられるクリアポケットが設けられ、前記クリアポケットは、タッチパネルに対するタッチ操作が可能な透明な合成樹脂製のシートを用いて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記横たわり用フレームは、前記長方形枠状の長辺を構成する一対の長尺パイプ材と、前記長方形枠状の短辺を構成する一対の短尺パイプ材と、前記横たわり用フレームの各角部に配置された継手部材とを備え、前記継手部材は、互いに交差する前記長尺パイプ材の端部と前記短尺パイプ材の端部とを着脱可能に結合するパイプ材用結合部と、前記パイプ材用結合部に一体に設けられ前記支柱が着脱可能に結合する支柱用結合部とを有していることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記一対の長尺パイプ材は、2つのパイプが並べられて構成され、前記2つのパイプを直線状に着脱可能に結合する結合部材が設けられ、前記長尺パイプ材の長手方向と直交する方向に延在し前記一対の長尺パイプ材の長手方向の中間部を連結する補強材が前記結合部材を介して設けられていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、平面視した場合に前記補強材で2分された前記横たわり用シートの2つの矩形部分に、前記横たわりシートの裏面で前記矩形部分の互いに対向する角部にわたって延在する補強テープが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記横たわり用シートは、前記一対の長尺パイプ材と前記一対の短尺パイプ材とにより成形される長方形枠の内側に張設され前記横たわり面を形成する長方形状のシート本体と、前記シート本体の一対の長辺から突設され前記一対の長尺パイプ材に巻き掛けられ、かつ前記横たわり面の裏面側へ折り返される一対の長辺突出片と、前記横たわり面の一対の短辺から突設され前記一対の短尺パイプ材に巻き掛けられる一対の短辺突出片とを備えることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記一対の長辺突出片をそれぞれ前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着する面ファスナーと、前記一対の短辺突出片を前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着し前記横たわり面に張力を付与する複数の短辺側バックルを備えていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記一対の長辺突出片を前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着し前記横たわり面に張力を付与する複数の長辺側バックルを備えていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記横たわり用シートに転落防止シートが設けられ、前記転落防止シートは、前記シート本体と長辺、短辺を合致させた状態で前記シート本体の上面に重ね合わされた状態で取り付けられる長方形状の転落防止シート本体と、前記転落防止シート本体の一対の長辺から突設された一対の転落防止片と、前記一対の転落防止片の先部で前記一対の転落防止片の長手方向の両端から突出する帯状部材とを備え、前記帯状部材が前記支柱に取り付けられることで前記一対の転落防止片が前記転落防止シート本体から起立した起立状態を保持するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記目隠し用シートは、前記横たわり面の上方を覆う天井シート部と、前記天井シートの下方で前記横たわり面の周囲を覆う4つの側面シート部とを含んで構成され、前記4つの側面シート部のうちの1つの側面シート部は開閉可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、対角線上に位置する前記支柱の上端間に上方に凸のアーチ状に湾曲した天井ロッドが設けられ、前記天井シート部は前記天井ロッド上で支持されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記支柱は、パイプ材で構成された1つまたは複数の支柱用分割体と、前記支柱用分割体の上端に取り付けられ前記天井ロッドを支持する繊維強化樹脂材料で構成された支柱用ロッドとで構成されていることを特徴とする。
また、本発明の災害時用簡易ベッドは、前記1つの側面シート部は、前記側面シートの上下方向と直交する幅方向の両端寄りの箇所が上下方向に沿って切断され、前記側面シート部と前記天井シート部の境目と、前記切断された箇所で囲まれた前記側面シート部の矩形部分が出入口を開閉する扉部を構成し、筒状に巻き上げられた前記扉部を前記出入口の上方の箇所で保持する留め具が設けられていることを特徴とする。
本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用フレームを支柱に対して床面からの高さが変更できるように支持する構成にしたので、横たわり面を上り下りする利用者に合わせて横たわり面の高さを調整する上で有利となる。
また、横たわり面の周囲および上方が目隠し用シートで覆われるので、避難所での私的空間を確保でき、プライバシーの保護を図る上で有利となる。
さらに、横たわり用フレームおよび支柱は複数のパイプ材から構成され、目隠し用シートは折り畳み可能であるため、災害時用簡易ベッドは軽量であり、搬入、組み立て、分解、撤去を簡単に行なう上で有利となる。
また、本発明の災害時用簡易ベッドによれば、複数の横たわり用フレームを、上下方向に離して並べた状態で複数の支柱により支持することで二段以上の段数の災害時用簡易ベッドを構成する上で有利となる。
また、クリアポケットが設けられた本発明の災害時用簡易ベッドによれば、災害時用簡易ベッドの利用者は、クリアポケットに収納したスマートフォンやタブレット端末を取り出すことなく、タッチパネルに対するタッチ操作を容易に行なうことができ、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、横たわり用フレームが一対の長尺パイプ材と一対の短尺パイプ材と継手部材とを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用フレームの組み立て、分解を簡単に行なう上で有利となる。
また、補強材が結合部材を介して設けられた本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用フレームの強度を確保する上で有利となる。
また、横たわり用シートに補強テープが設けられた本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用シートの強度および耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、横たわり用シートが長方形状のシート本体と一対の長辺突出片と一対の短辺突出片とを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用シートの横たわりフレームへの取り付け、取り外しを簡単に行なう上で有利となる。
また、面ファスナーと複数の短辺側バックルを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり用シートの横たわりフレームへの取り付け、取り外しを簡単に行なうと共に、横たわり面の沈み込みを抑制して利用者の腰の落ち込みを防止する上で有利となる。
また、複数の長辺側バックルを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、横たわり面の沈み込みを抑制して利用者の腰の落ち込みを防止する上で有利となる。
また、転落防止シートを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、利用者の転落防止を図る上で有利となり、災害時用簡易ベッドの利用価値を高める上で有利となる。
また、目隠し用シートの1つの側面シート部を開閉可能とした本発明の災害時用簡易ベッドによれば、災害時用簡易ベッドへの出入りを簡単に行なう上で有利となる。
また、天井シート部が天井ロッド上で支持された本発明の災害時用簡易ベッドによれば、構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、繊維強化樹脂材料で構成された支柱用ロッドを備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、支柱の強度を確保しつつ支柱を軽量化でき、災害時用簡易ベッドの軽量化を図る上で有利となる。
また、留め具を備える本発明の災害時用簡易ベッドによれば、留め具を用いて扉部を保持することで、出入口の開放状態が維持されるので、災害時用簡易ベッドの出入りが容易にでき、使い勝手の向上が図られている。
第1の実施の形態を示す災害時用簡易ベッドの斜視図である。 第1の実施の形態に示す災害時用簡易ベッドの目隠し用シートを取り外した横たわり用フレームおよび支柱の組み立て状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に示す横たわり用フレームを構成するパイプ材用結合部と支柱用結合部との結合関係を示す要部の斜視図である。 図3の4−4線に沿う断面図である。 第1の実施の形態に示す横たわり用フレームに横たわり用シートを掛装した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に示す横たわり用シートの裏面図である。 第1の実施の形態に示す横たわり用シートの一対の短辺突出片を横たわり面の裏面に着脱可能に取着するバックルの平面図である。 図5に示すバックルの側面図である。 第2の実施の形態を示す災害時用簡易ベッドの斜視図である。 第2の実施の形態に示す災害時用簡易ベッドの目隠し用シートを取り外した横たわり用フレームおよび支柱の組み立て状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態に示す下段および上段の横たわり用フレームと支柱との結合関係を示す要部の斜視図である。 第3の実施の形態に示す横たわり用シートの裏面図である。 (A)は短辺側バックルの第1連結具の平面図、(B)は(A)の側面図である。 (A)は短辺側バックルの第2連結具の平面図、(B)は(A)の側面図である。 (A)は長辺側バックルの第1連結具の平面図、(B)は(A)の側面図である。 (A)は長辺側バックルの第2連結具の平面図、(B)は(A)の側面図である。 第4の実施の形態を示す災害時用簡易ベッドの斜視図である。 第4の実施の形態に示す災害時用簡易ベッドの目隠し用シートを取り外した横たわり用フレームおよび支柱の組み立て状態を示す斜視図である。 結合部材およびパイプ分割体の結合関係を示す斜視図である。 結合部材の結合ピン、板ばねの構成を示す斜視図である。 結合部材の構成を示す断面図である。 天井ロッドと支柱との結合関係を示す断面図である。 第4の実施の形態に示す横たわり用シートの裏面図である。 第5の実施の形態を示す災害時用簡易ベッドの斜視図である。 第5の実施の形態に示す災害時用簡易ベッドの目隠し用シートを取り外した横たわり用フレームおよび支柱の組み立て状態を示す斜視図である。 結合部材、下部支柱分割体、上部支柱分割体の結合関係を示す斜視図である。 第6の実施の形態を示す横たわりシートおよび転落防止シートの斜視図である。 図27のA−A線断面図である。 第6の実施の形態に示す災害時用簡易ベッドの横たわり用フレームおよび支柱に転落防止シートを取り付けた状態を示す斜視図である。 第7の実施の形態における支柱と帯状部材と取り付け構造を示す斜視図である。 第8の実施の形態における支柱を構成する部材の説明図である。 第8の実施の形態における支柱の組み立て図であり、(A)は一段式の災害時用簡易ベッドに対応し、(B)は二段式の災害時用簡易ベッドに対応している。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に示す災害時用簡易ベッド10は、一段式の簡易ベッドを構成するもので、長方形枠状の横たわり用フレーム12と、4本の支柱14と、1枚の横たわり用シート16と、目隠し用シート18と、クリアポケット20を備えている。
横たわり用フレーム12は、図2および図3に示すように、長方形枠状の長辺を構成する一対の長尺パイプ材122と、長方形枠状の短辺を構成する一対の短尺パイプ材124と、横たわり用フレーム12の各角部に配置された4個の継手部材126とを含んで構成されている。
各継手部材126は、各短尺パイプ材124の両端と該両端にそれぞれ対向する各長尺パイプ材122の両端とをそれぞれ着脱可能に結合するパイプ材用結合部1262と、パイプ材用結合部1262に一体に設けられ、支柱14が着脱可能に結合する筒状の支柱用結合部1264とを有している。
各長尺パイプ材122は、図2に示すように、2つのパイプ122aが直線状に並べられて構成されるもので、この2つのパイプ122aは結合部材26により着脱可能に結合されている。
また、横たわり用フレーム12は、長尺パイプ材122の長手方向と直交する方向に延在し、一対の長尺パイプ材122の長手方向の中間部を結合部材26を介して連結する補強材28を備えている。
このように補強材28により結合部材26を介して一対の長尺パイプ材122を連結することで横たわり用フレーム12の強度が確保されている。
4本の支柱14は、横たわり用フレーム12を床面から上方に離れた箇所で水平に支持するもので、一段式の簡易ベッドに必要な所定の長さと筒状の支柱用結合部1264に着脱可能に挿通し得る外径を有するパイプ材から構成されている。
このような支柱14を用いて横たわり用フレーム12を床面から上方に離れた箇所に支持するに際しては、図3および図4に示すように、各支柱14に、支柱14の下端寄りに下端から上端に向け所定の間隔をおいて支柱14の径方向に貫通する複数の結合孔142を形成し、さらに、筒状の支柱用結合部1264には、支柱用結合部1264の径方向に貫通する結合孔1266を結合孔142に対応させて形成する。そして、支柱用結合部1264内に挿通した支柱14の結合孔142を支柱用結合部1264の結合孔1266に一致させた状態で結合ピン1268を、結合孔1266を通して結合孔142に係合する。これにより、継手部材126を支柱14に固定して横たわり用フレーム12を支柱14に支持することが可能になる。
また、図2に示すように、各継手部材126の各支柱用結合部1264から上方に突出する各支柱14において、対角線上に位置する支柱14の上端間に上方に凸のアーチ状に湾曲した天井ロッド22が設けられている。
また、各支柱14の床面への設置端には、床面設置用の脚パット24がそれぞれ着脱可能に取り付けられており、災害時用簡易ベッド10が設置される体育館などの床面に対するキズ付きの防止が図られている。
横たわり用シート16は、図1および図5に示すように、横たわり用フレーム12に着脱可能に掛装されることで横たわり用フレーム16の内側に横たわり面Pを形成するものである。
横たわり用シート16は、利用者の体重を支持するに足る強度を有する布や織物あるいは合成樹脂材料で構成されている。
詳細に説明すると、横たわり用シート16は、図6に示すように、一対の長尺パイプ材122と一対の短尺パイプ材124とにより成形される長方形枠の内側に張設され、横たわり面Pを形成する長方形状のシート本体1602と、シート本体1602の一対の長辺から突設され、一対の長尺パイプ材122に巻き掛けられてシート本体1602の裏面側へ折り返される一対の長辺突出片1604と、シート本体1602の一対の短辺から突設され、一対の短尺パイプ材124に巻き掛けられてシート本体1602の裏面側へ折り返される一対の短辺突出片1606とを備えている。
一対の長辺突出片164の長手方向の中央には、長辺突出片164が長尺パイプ材122に巻き掛けられるように、長尺パイプ材122の結合部材26を逃がすための切欠き部1608が形成されている。
このように横たわり用シート16がシート本体1602と一対の長辺突出片1604と一対の短辺突出片1606とを備えて構成されることで、横たわり用シート16の横たわりフレーム12への取り付け、取り外しの簡単化が図られている。
図6に示すように、シート本体1602の裏面には、平面視した場合に補強材28で2分されるシート本体1602の2つの矩形部分1602aの互いに対向する角部の対角線上に延在する補強テープ1610がそれぞれ設けられている。
本実施の形態では、2つの矩形部分1602aに設けられた各補強テープ1610の一端は、後述する面ファスナー30Bの長手方向の端部に接続され、他端は、切欠き部1608の近傍の面ファスナー30Bの箇所に接続されている。
また、一対の長尺パイプ材122に巻き掛けられる一対の長辺突出片1604の先端の裏面縁部と該裏面縁部に対向するシート本体1602の一対の長辺の裏面縁部には、図6に示すように、一対の長辺突出片1604をそれぞれ横たわり面Pの裏面に着脱可能に取着する面ファスナー30A、30Bが長辺突出片1604の長手方向およびシート本体1602の長手方向に延在してそれぞれ設けられている。
さらに、一対の短辺突出片1606には、図6に示すように、一対の短辺突出片1606を、横たわり面Pを形成するシート本体1602の裏面に着脱可能に取着し横たわり面Pに張力を付与する3個の短辺側バックル32がそれぞれ設けられている。
短辺側バックル32は、図7および図8に示すように、各短辺突出片1606の裏面にシート本体1602の長手方向の端部から短辺突出片1606の突出方向に延在してシート本体1602に縫い付け状態に設けられた張力バンド3202と、短辺突出片1606側で張力バンド3202の一端に連結された第1連結具3204と、第1連結具3204に係脱可能に連結される第2連結具3206と、シート本体1602の長手方向の一端に固定され第2連結具3206を、横たわり面Pに張力を付与する方向に移動させる締付バンド3208とを含んで構成されている。
横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に取り付けるに際しては、まず、横たわり用シート16の一対の長辺突出片1604を対応する一対の長尺パイプ材122に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返し、この一対の長辺突出片1604を、面ファスナー30A、30Bを介してシート本体1602の裏面に取着する。
次いで、横たわり用シート16の一対の短辺突出片1606を一対の短尺パイプ材124に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返す。そして、第1連結具3204と第2連結具3206とを連結した後、第2連結具3206の締付バンド3208を締付方向に引っ張ることにより、シート本体1602に張力を付与することで横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に掛装する。
目隠し用シート18は、図1に示すように、4本の支柱14に着脱可能に掛装され横たわり面Pを含む横たわり用フレーム12の周囲および上方を覆うものである。
目隠し用シート18は、横たわり面Pの上方を覆う天井シート部1802と、天井シート部1802下方で横たわり面Pの周囲を覆う4つの側面シート部1804A〜1804Dとを含んで構成されている。
また、4つの側面シート部1804A〜1804Dのうち横たわり用フレーム12の一方の長辺側に位置する側面シート部1802Aは、その長手方向の中間部が上下方向に沿って切断され、切断部分の縁部が線ファスナー1806により開閉可能に構成され、出入口として使用されると共に、線ファスナー1806を閉じることによりプライバシーの保護が図られている。
また、天井シート部1802は、天井ロッド22によりドーム状に支持されており、構成の簡素化が図られている。
なお、目隠し用シート18として、半透明や不透明な従来公知の様々な材料、例えば、布や合成樹脂製のシートが採用可能である。
また、シートは、水などが目隠し用シート18の内側へ侵入しないように撥水性を有することが好ましく、耐火性の観点から防炎性、難燃性を有することが好ましい。
また、シートとして、遮光性を有するものを用いると、体育館の照明を遮ることができ、避難者が任意の時間に休息でき、また、シートが透けないので、着替えを安心して行なうことができる。
また、目隠し用シート18の支柱14への保持は公知のクリップなどを利用して行われている。
なお、目隠し用シート18の側面シート部1804Aの線ファスナー1806を省略して切断部分の縁部を出入口として使用してもよく、この場合は、災害時用簡易ベッド10への出入りを簡単に行なう上で有利となる。
クリアポケット20は、災害用のトリアージタグや簡易ベッド10を使用する利用者用のペットボトルなどの飲料等を収納するもので、メッシュタイプの生地などから構成されている。
このようなクリアポケット20は、横たわり用シート16に、図示省略の面ファスナーを介して着脱可能に取り付けられ、横たわり用フレーム12から吊り下げられている。
なお、一段式の簡易ベッド10において、横たわり面Pの幅は、寝返りできることなどを考慮すると、90〜110cm程度が好ましい。
横たわり面Pの長さは、背の高い利用者を考慮すると、190〜210cm程度が好ましい。
横たわり面Pの床からの高さは、横たわり面Pに腰を下ろすことなどを考慮すると、20〜40cm程度が好ましい。
天井シート部1802の横たわり面Pからの高さは、横たわり面P上で利用者が上半身を起こした状態で、頭部と天井シート部1802との間に空間を確保することを考慮すると、70〜90cm程度が好ましい。天井シート部1802の横たわり面Pからの高さを70〜90cm程度にすると、楽な姿勢で横たわり面P上で座る上で有利となる。
上記のように構成された第1の実施の形態に示す災害用簡易ベッド10によれば、横たわり用フレーム12を支柱14に対して床面からの高さが変更できるように支持する構成にしたので、横たわり用シート16の横たわり面Pを上り下りする利用者に合わせて横たわり面Pの高さを調整することができる。これに伴い、横たわり用シート16の横たわり面Pを高くすることで、利用者が横たわり用シート16から楽に立ち上がる上で有利となる。
また、横たわり面Pの周囲および上方が目隠し用シート18で覆われるので、避難所での私的空間を確保でき、プライバシーの保護を図る上で有利となる。
さらに、横たわり用フレーム12およびこれを支持する支柱14は複数のパイプ材から構成され、目隠し用シート18は折り畳み可能であるため、災害時用簡易ベッド10は軽量であり、搬入、組み立て、分解、撤去を簡単に行なう上で有利となる。
また、横たわり用フレーム12の継手部材126の支柱用結合部1264から上方に突出する支柱14の突出部分を手すりとして機能させることができるため、利用者が支柱14の突出部分を掴むことで、利用者が横たわり用シート16から楽に立ち上がる上で有利となる。
また、横たわり用シート16の横たわり用フレーム12への掛装に面ファスナー30A、30Bおよびベルト式の短辺側バックル32を使用することにより、横たわり用フレーム12に対する横たわり用シート16の掛装が容易になると共に、短辺側バックル32により横たわり用シート16の横たわり面Pにシート本体1602の長手方向に沿った張力を付与することで横たわり面Pの沈み込みを抑制して利用者の腰の落ち込みを防止する上で有利となる。
また、横たわり用シート16に補強テープ1610を設けることにより、横たわり用シート16の強度および耐久性の向上を図る上で有利となる。
さらに、横たわり用シート16に着脱可能に取り付けられるクリアポケット20を備えているので、災害用トリアージタグや利用者の個人用品を保管する上で有利となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図9〜図11を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態に示す構成要素と同一の構成要素には同一符号を付して、その構成説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分について詳述する。
第1の実施の形態と異なる点は、災害時用簡易ベッド110は、二段式の簡易ベッドを構成しているところにある。
二段式の災害時用簡易ベッド110は、図9および図10に示すように、下段の横たわり用フレーム12Aおよび上段の横たわり用フレーム12Bと、4本の支柱14と、下段の横たわり用シート16Aおよび上段の横たわり用シート16Bと、下段の目隠し用シート18Aおよび上段の目隠し用シート18Bと、下段のクリアポケット20Aおよび上段のクリアポケット20Bを備えている。
下段および上段の横たわり用フレーム12Aおよび12Bは、第1の実施の形態に示す構成要素と同一の構成要素を備えている。
二段式の支柱14は、二段の横たわり用フレーム12A、12Bを備える関係上、これに使用される支柱14の長さは、第1の実施の形態に示す支柱14の長さより長く、例えば、120cm程度としている。
下段および上段の横たわり用シート16Aおよび16Bは、第1の実施の形態に示す構成要素と同一の構成要素を備えている。
下段の目隠し用シート18Aは、天井シート部1802が省略されているものの、その他は第1の実施の形態に示す構成要素と同一の構成要素を備えている。
また、上段の目隠し用シート18Bは、第1の実施の形態に示す目隠し用シート18と同様な天井ロッド22に支持された天井シート部1802を有する構成要素を備えている。
下段および上段のクリアポケット20Aおよび20Bは、第1の実施の形態に示す構成要素と同一の構成要素から構成されている。
第2の実施の形態に示す二段式の災害時用簡易ベッド110においては、図11に示すように、床面から例えば15cmの高さ位置において、継手部材126の支柱用結合部1264を介して継手部材126を結合ピン1268により支柱14に結合することで、下段の横たわり用フレーム12Aは支柱14に支持される。
また、図11に示すように、下段の横たわり用フレーム12Aの支持位置から高さ方向に例えば74cm離れた高さ位置において、継手部材126の支柱用結合部1264を介して継手部材126を結合ピン1268により支柱14に結合することで、上段の横たわり用フレーム12Bは支柱14に支持される。
そして、天井シート部1802は、第1の実施の形態に示す場合と同様に、対角線上に位置する支柱14の上端間にアーチ状に湾曲した設けられた天井ロッド22に支持されている。
このような第2の実施の形態に示す二段式の災害時用簡易ベッド110によれば、第1の実施の形態と同様な効果が得られるほか、二段式の災害時用簡易ベッド構造としたにも拘わらず、下段の横たわり用シート16Aの高さ位置を低くすることで、上段の横たわり用シート16Bの高さ位置も低くでき、災害時用簡易ベッド110全体の高さを抑制する上で有利となる。
そのため、上段の横たわり用シート16Bの上り下りが容易となり、また、災害時用簡易ベッド110の重心を低くできるので、上段の横たわり用シート16Bへの上り下りに際して災害時用簡易ベッド110の安定性を高める上で有利となる。
また、下段の横たわり用フレーム12Aの継手部材126の支柱用結合部1264から上方に突出する支柱14の突出部分を手すりとして機能させることができることは無論のこと、上段の横たわり用フレーム12Bの継手部材126の支柱用結合部1264から上方に突出する支柱14の突出部分も手すりとして機能させることができるため、利用者が上段の横たわり用シート16Bから楽に立ち上がる上で有利となる。
なお、図11に示すように、支柱14の上端にパイプ材40を継ぎ足すことにより、このパイプ材40に手すり機能を持たせるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について図12〜図16を参照して説明する。
第3の実施の形態は第1の実施の形態の変形例であり、横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に掛装する構成が第1の実施の形態と異なっている。
図12〜図14に示すように、一対の短辺突出片1606には3個の短辺側バックル34がシート本体1602の長手方向と直交する方向に間隔をおいて設けられている。
3個の短辺側バックル34は、一対の短辺突出片1606を、横たわり面Pを形成するシート本体1602の裏面に着脱可能に取着し、横たわり面Pに、シート本体1602の長手方向に沿って張力を付与するものである。
短辺側バックル34は、張力バンド3402と、第1連結具3404と、第2連結具3406と、締付バンド3408とを含んで構成されている。
張力バンド3402は、長手方向の一端寄りの部分が一対の短辺突出片1606のうちの一方の短辺突出片1606の裏面に縫い付けられている。
張力バンド3402のうち短辺突出片1606に縫い付けられた部分は、シート本体1602の長手方向の端部から短辺突出片1606の突出方向に延在し、張力バンド3402の残りの部分は短辺突出片1606の外側に突出している。
第1連結具3404は、張力バンド3402の長手方向の他端に連結されている。
締付バンド3408は、その長手方向の一端寄りの部分が一対の短辺突出片1606のうちの他方の短辺突出片1606の裏面に縫い付けられている。
締付バンド3408のうち短辺突出片1606に縫い付けられた部分は、シート本体1602の長手方向の端部から短辺突出片1606の突出方向に延在し、締付バンド3408の残りの部分は短辺突出片1606の外側に突出している。
第2連結具3406は、第1連結具3404に係脱可能に連結されるものであり、締付バンド3408の長手方向の他端が掛け回されて取着されている。
第1連結具3404に第2連結具3406が連結された状態で、第2連結具3406から引き出された締付バンド3408の端部を引っ張ることにより、第2連結具3406が本体シート1602の長手方向に沿って移動することで、本体シート1602の長手方向に沿った張力が横たわり面Pに付与される。
また、図12、図15、図16に示すように、シート本体1602および一対の長辺突出片1604には、4個の長辺側バックル36がシート本体1602の長手方向に間隔をおいて設けられている。
4個の長辺側バックル36は、一対の長辺突出片1604を、横たわり面Pを形成するシート本体1602の裏面に着脱可能に取着し、シート本体1602の横たわり面Pにシート本体1602の長手方向と直交する方向に沿って張力を付与するものである。
長辺側バックル36は、張力バンド3602と、第1連結具3604と、第2連結具3606とを含んで構成されている。
張力バンド3602は、その長手方向がシート本体1602の長手方向と直交した状態で、張力バンド3602の長手方向の中間部分が一対の長辺突出片1604の裏面およびシート本体1602の裏面に縫い付けられている。
張力バンド3602のうちシート本体1602および一対の長辺突出片1604に縫い付けられた部分を除く張力バンド3602の残りの部分は、それぞれ一対の長辺突出片1604から突出している。
なお、本実施の形態では、張力バンド3602と面ファスナー30A、30Bとが交差する箇所では、面ファスナー30A、30B同士の接合を妨げないように、面ファスナー30A、30Bの裏面とシート本体1602の裏面との間に位置している。
また、張力バンド3602と補強テープ1610とが交差する箇所では、張力バンド3602は、補強テープ1610の裏面とシート本体1602の裏面との間に位置しているが、張力バンド3602が補強テープ1610の表面側に位置してもよく、張力バンド3602と補強テープ1610との位置関係は任意である。
第1連結具3604は、一方の長辺突出片1604から突出する張力バンド3602の部分の端部に連結されている。
第2連結具3606は、第1連結具3604に係脱可能に連結されるものであり、他方の長辺突出片1604から突出する張力バンド3602の部分の端部が掛け回されて取着されている。
第1連結具3604に第2連結具3606が連結された状態で、第2連結具3606から引き出された張力バンド3602の端部を引っ張ることにより、第2連結具3606が本体シート1602の長手方向と直交する方向に沿って移動することで、本体シート1602の長手方向と直交する方向に沿った張力が横たわり面Pに付与される。
横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に取り付けるに際しては、まず、横たわり用シート16の一対の長辺突出片1604を対応する一対の長尺パイプ材122に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返し、この一対の長辺突出片1604を、面ファスナー30A、30Bを介してシート本体1602の裏面に取着する。
次いで、第1連結具3604と第2連結具3606とを連結した後、第2連結具3606の張力バンド3602を締付方向に引っ張ることにより、シート本体1602にシート本体1602の長手方向と直交する方向の張力を付与する。
次いで、横たわり用シート16の一対の短辺突出片1606を一対の短尺パイプ材124に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返す。そして、第1連結具3404と第2連結具3406とを連結した後、第2連結具3406の締付バンド3408を締付方向に引っ張ることにより、シート本体1602にシート本体1602の長手方向の張力を付与する。
これにより横たわり用シート16が横たわり用フレーム12に掛装される。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、短辺側バックル34によって横たわり用シート16の横たわり面Pにシート本体1602の長手方向の張力を付与することに加え、長辺側バックル36によって横たわり用シート16の横たわり面Pにシート本体1602の長手方向と直交する方向の張力を付与することができる。
したがって、横たわり面Pの沈み込みをより抑制でき、利用者の腰の落ち込みを防止する上でより一層有利となる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について図17〜図23を参照して説明する。
第4の実施の形態の災害時用簡易ベッド10Aは、第1の実施の形態および第3の実施の形態の変形例であり、横たわり用フレーム12、横たわり用シート16、目隠し用シート18、クリアポケット20、天井ロッド22の構成が第1の実施の形態と異なっている。
横たわり用フレーム12について図18〜図21を参照して説明する。
図18に示すように、第1の実施の形態と同様に、横たわり用フレーム12は、長方形枠状の長辺を構成する一対の長尺パイプ材122と、長方形枠状の短辺を構成する一対の短尺パイプ材124と、横たわり用フレーム12の各角部に配置された4個の継手部材126とを含んで構成されている。
第4の実施の形態では、各長尺パイプ材122は、図18,図19、図20に示すように、3つのパイプ分割体1220が着脱可能に結合されることで構成されている。
各パイプ分割体1220の長手方向の一端には結合部材1222が接合され、長手方向の他端には、結合部材1222と着脱可能に結合する結合孔1224が径方向に貫通形成されている。
図19、図20、図21に示すように、結合部材1222は、本体部1222Aと、一対の結合ピン1222Bと、板ばね1222Cとを含んで構成されている。
本体部1222Aは、パイプ分割体1220の内径と同じ外径のパイプで構成され、その長手方向の半部がパイプ分割体1220の内部に収容されその半部がパイプ分割体1220に加締めあるいは溶接あるいは接着により接合され、残りの半部がパイプ分割体1220から露出している。
一対の結合ピン1222Bは、本体部1222Aの残りの半部の径方向に貫通形成された2つの孔から出没可能に設けられている。
板ばね1222Cは、パイプ分割体1220の内部に取り付けられ、一対の結合ピン1222Bを突出方向に付勢するものである。
板ばね1222CはU字状、あるいは、V字状に屈曲形成され、板ばね1222Cの両端寄りの外面にそれぞれ結合ピン1222Bが取り付けられている。
板ばね1222Cの結合ピン1222Bの周囲の箇所がパイプ分割体1220の内周面に当接することで結合ピン1222Bの突出限界位置が決定されている。
そして、一方のパイプ分割体1220の結合部材1222を、他方のパイプ分割体1220の結合孔1224が設けられた側に挿入し、結合ピン1222Bを結合孔1224に一致させることで係合ピン1222Aが結合孔1224に係合させる。これにより、パイプ分割体1220同士が結合される。
パイプ分割体1220の結合を解除する場合は、結合ピン1222Bを押し込んで結合ピン1222Bと係合孔1224との係合を解除し、一方のパイプ分割体1220から他方のパイプ分割体1220を引き抜いて分離すればよい。
このようにして3つのパイプ分割体1220を結合することで長尺パイプ材122が組み立てられる。
このように複数のパイプ分割体1220を結合することで長尺パイプ材122を組み立てることができ、また、長尺パイプ材122を複数のパイプ分割体1220に分割することができる。
したがって、災害時用簡易ベッド10Aの収容時、運搬時には、長尺パイプ材122を複数のパイプ分割体1220に分割してコンパクトにできるため、収容スペースのコンパクト化、運搬コストの低減を図る上で有利となる。
なお、横たわり用フレーム12の他の構造、組み立て手順は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
横たわり用シート16について図23を参照して説明する。
第4の実施の形態の横たわり用シート16は第3の実施の形態の変形例であり、横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に掛装する構成が第1の実施の形態と異なっている。
図23に示すように、一対の短辺突出片1606には4個の短辺側バックル34がシート本体1602の長手方向と直交する方向に間隔をおいて設けられている。
4個の短辺側バックル34は、一対の短辺突出片1606を、横たわり面Pを形成するシート本体1602の裏面に着脱可能に取着し、横たわり面Pに、シート本体1602の長手方向に沿って張力を付与するものである。
短辺側バックル34は、張力バンド3410と、第1連結具3404と、第2連結具3406とを含んで構成されている。
張力バンド3410は、長手方向の中間部分がシート本体1602および一対の短辺突出片1606の裏面の全長にわたって縫い付けられている。
張力バンド3410のうちシート本体1602および一対の短辺突出片1606に縫い付けられた部分を除く張力バンド3610の残りの部分は、それぞれ一対の短辺突出片1606の端部から突出している。
第1連結具3404は、張力バンド3410の長手方向の一端に連結されている。
第2連結具3406は、第1連結具3404に係脱可能に連結されるものであり、張力バンド3410の長手方向の他端が掛け回されて取着されている。
第1連結具3404に第2連結具3406が連結された状態で、第2連結具3406から引き出された締付バンド3408の端部を引っ張ることにより、第2連結具3406が本体シート1602の長手方向に沿って移動することで、本体シート1602の長手方向に沿った張力が横たわり面Pに付与される。
一対の短尺パイプ材124に巻き掛けられる一対の短辺突出片1606の先端の裏面縁部と該裏面縁部に対向するシート本体1602の一対の短辺の裏面縁部には、一対の短辺突出片1606をそれぞれ横たわり面Pの裏面に着脱可能に取着する面ファスナー30C、30Dが短辺突出片1606の長手方向およびシート本体1602の長手方向と直交する方向に延在してそれぞれ設けられている。
なお、長辺側バックル36の構成については第3の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に取り付けるに際しては、まず、横たわり用シート16の一対の長辺突出片1604を対応する一対の長尺パイプ材122に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返し、この一対の長辺突出片1604を、面ファスナー30A、30Bを介してシート本体1602の裏面に取着する。
次いで、第1連結具3604と第2連結具3606とを連結した後、第2連結具3606の張力バンド3602を締付方向に引っ張ることにより、シート本体1602にシート本体1602の長手方向と直交する方向の張力を付与する。
次いで、横たわり用シート16の一対の短辺突出片1606を一対の短尺パイプ材124に巻き掛けてシート本体1602の裏面側へ折り返し、この一対の短辺突出片1606を、面ファスナー30C、30Dを介してシート本体1602の裏面に取着する。
次いで、第1連結具3604と第2連結具3406とを連結した後、第2連結具3406の締付バンド3408を締付方向に引っ張ることにより、シート本体1602にシート本体1602の長手方向の張力を付与する。
これにより横たわり用シート16が横たわり用フレーム12に掛装される。
第4の実施の形態では、第3の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、短辺側バックル34の張力バンド3410の長手方向の中間部分がシート本体1602および一対の短辺突出片1606の裏面の全長にわたって縫い付けられているので、
短辺側バックル34によって横たわり用シート16の横たわり面Pにシート本体1602の長手方向の張力をより大きく付与することができる。
したがって、横たわり面Pの沈み込みをより抑制でき、利用者の腰の落ち込みを防止する上でさらに有利となる。
次に、天井ロッド22、目隠し用シート18、クリアポケット20について説明する。
図17、図22に示すように、天井ロッド22の長手方向の両端には、キャップ2202が設けられている。
キャップ2202は、支柱14の上端が挿入される孔2204が設けられている。
したがって、キャップ2202の孔2204に支柱14の上端を挿入すれば、天井ロッド22の長手方向の両端を支柱14の上端に取り付けることができ、また、キャップ2202の孔2204から支柱14の上端を抜き取れば、天井ロッド22を支柱14から取り外すことができる。
したがって、災害時用簡易ベッド10Aの組立時、分解時の作業性の向上を図る上で有利となっている。
図17に示すように、4つの側面シート部1804A〜1804Dのうち横たわり用フレーム12の一方の長辺側に位置する側面シート部1802Aは、その長手方向の両端寄りの箇所が上下方向に沿って切断され、切断部分の縁部が各線ファスナー1806により開閉可能に構成され、出入口1808として使用されると共に、各線ファスナー1806を閉じることによりプライバシーの保護が図られている。
したがって、側面シート部1802Aと天井シート部1802の境目と、各線ファスナー1806で囲まれた側面シート部1802Aの矩形部分が出入口1808を開閉する扉部1810として機能する。
さらに、側面シート部1802Aと天井シート部1802の境目で各線ファスナー1806よりも内側の2箇所には、留め具19が設けられている。
この留め具19は、目隠し用シート18の外側に縫い付けられたリング状の紐で形成された輪部1902と、目隠し用シート18の内側に縫い付けられた紐部1904の先部に取り付けられ輪部1902に係脱可能な係止棒1906とで構成されている。
留め具19は、以下のようにして使用される。
2つの線ファスナー1806を開き、扉部1810をその下縁から筒状に巻き上げる。
筒状に巻き上げられた扉部1810が留め具19の位置まで到達したならば、2つの留め具19の輪部1902と紐部1904との間に巻き上げられた扉部1810を挟んで、係止棒1906を輪部1902に係止する。これにより巻き上げられた扉部1810が出入口1808の上部で保持され、出入口1808が開放状態となる。
出入口1808を扉部1810で閉じる場合は、2つの留め具19の係止を解除して、扉部1810を下方に展開すればよい。
したがって、留め具19を用いて扉部1810を保持することで、出入口1808の開放状態が維持されるので、災害時用簡易ベッド10Aの出入りが容易にでき、使い勝手の向上が図られている。
図17に示すように、横たわり用フレーム12の一方の短辺側に位置する2本の支柱14の上下方向の中間部には、クリアポケット20Cが着脱可能に取り付けられている。
クリアポケット20Cは、帯状部2002と、帯状部2002の中間部に設けられたポケット本体2004とを備えている。
帯状部2002は、2本の支柱14の間の寸法と同一の長さを有しており、その両端に不図示のフックが設けられ、各フックが支柱14に設けられた不図示の孔に係脱可能に取り付けられるように構成されている。
なお、帯状部2002の両端と2本の支柱14との取り付け構造は、フックと孔を用いるものに限定されず、従来公知の様々な取り付け構造が使用可能である。
ポケット本体2004は、横長の長方形を呈し、複数のポケット2006を有している。
各ポケット2006は、透明で可撓性を有する合成樹脂のシートを用いて構成され、このような合成樹脂のシートとして、スマートフォンやタブレット端末のタッチパネル(スクリーン)に対するタッチ操作が可能に構成された防水ケースに用いられているPVC(ポリ塩化ビニル)など従来公知の様々な合成樹脂が使用可能である。
帯状部2002の両端を2本の支柱14に取り付けることでクリアポケット20Cは、2本の支柱14の間に架け渡され、目隠し用シート18の内側の空間に設置される。
このようなクリアポケット20Cを設けることで、災害時用簡易ベッド10Aの利用者は、クリアポケット20Cに収納したスマートフォンやタブレット端末を取り出すことなく、タッチパネルに対するタッチ操作を容易に行なうことができ、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、クリアポケット20Cには、ペットボトル飲料など、利用者が必要とする物品を自由に収容でき、それら物品を目隠し用シート18の内側の空間から利用でき、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態を図24〜図26を参照して説明する。
第5の実施の形態が第4の実施の形態と異なる点は、災害時用簡易ベッド110Aは、二段式の簡易ベッドを構成しているところにある。
二段式の災害時用簡易ベッド110Aは、図24および図25に示すように、下段の横たわり用フレーム12Aおよび上段の横たわり用フレーム12Bと、4本の支柱14と、下段の横たわり用シート16Aおよび上段の横たわり用シート16Bと、下段の目隠し用シート18Aおよび上段の目隠し用シート18Bと、下段のクリアポケット20Cおよび上段のクリアポケット20Dを備えている。
第5の実施の形態では、4本の支柱14が、それぞれ複数の支柱分割体を結合することで構成されている。
複数の支柱分割体は、最も下方に床面に近い箇所に位置する下部支柱分割体1402と、下部支柱分割体1402の上端に結合される上部支柱分割体1404とで構成されている。
なお、本実施の形態では、下部支柱分割体1402の長さは、第3の実施の形態の支柱14の長さと同等となっている。
下部支柱分割体1402と上部支柱分割体1404とは結合部材1406を介して結合されている。
図26に示すように、下部支柱分割体1402の上部には下部支柱分割体1402の径方向に結合孔1402Aが貫通形成されている。
また、上部支柱分割体1404の下部には上部支柱分割体1404の径方向に結合孔1404Aが貫通形成されている。
そして、結合部材1406は、下部支柱分割体1402および上部支柱分割体1404の内径と同じ外径のパイプ材で構成され、その長手方向の半部が下部支柱分割体1402の内部に収容可能に、かつ、残りの半部が上部支柱分割体1404の内部に収容可能に構成されている。
結合部材1406は、各結合孔1402A、1404Aに対応する箇所にそれら結合孔1402A、1404Aに係合する係合ピン1408を備えている。
各係合ピン1408は結合部材1406の径方向外側に突出するように不図示の板ばねにより付勢されている。これら係合ピン1408と板ばねの構成は、前述した図19、図20に示した一対の係合ピン1222Bと板ばね1222Cと同様である。
そして、結合部材1406の長手方向の半部を下部支柱分割体1402の内部に挿入して、係合ピン1408を下部支柱分割体1402の結合孔1402Aに一致させることで係合ピン1408が結合孔1402Aに係合させる。
次いで、結合部材1406の長手方向の残りの半部を上部支柱分割体1404の内部に挿入して、係合ピン1408を上部支柱分割体1404の結合孔1404Aに一致させることで係合ピン1408が結合孔1404Aに係合させる。
これにより、下部支柱分割体1402と上部支柱分割体1404とが結合部材1406を介して着脱可能に結合される。
次に、継手部材126と支柱14との結合構造について説明する。
第5の実施の形態では、上段の横たわり用フレーム12Aを構成する継手部材126と支柱14との結合構造は、第3の実施の形態の構造と同様であり、図3、図4を流用して説明すると、継手部材126の支柱用結合部1264を介して継手部材126を結合ピン1268により支柱14(上部支柱分割体1404)に結合することで、上段の横たわり用フレーム12Bが支柱14に支持される。
下段の横たわり用フレーム12Bを構成する継手部材126と支柱14との結合構造は、下段の横たわり用フレーム12Bの上下位置を変更できるように構成されている。
すなわち、支柱14の下部を構成する下部支柱分割体1402には、支柱14の径方向に貫通する下部結合孔142Aと上部結合孔142Bが形成されている。
下部結合孔142Aは、下部支柱分割体1402の下端寄りの箇所に形成されている。
上部結合孔142Bは、下部支柱分割体1402の上下中間部の箇所に形成されている。
また、継手部材126の支柱用結合部1264には、支柱用結合部1264の径方向に貫通する結合孔1266が下部結合孔142A、上部結合孔142Bに対応して形成されている。
したがって、支柱用結合部1264内に挿通した下部支柱分割体1402の下部結合孔142Aを支柱用結合部1264の結合孔1266に一致させた状態で結合ピン1268を、結合孔1266を通して下部結合孔142Aに係合すると、継手部材126が支柱14に固定され、下部支柱分割体1402の下部結合孔142Aの位置に対応した第1の高さ位置で継手部材126が支柱14に結合され、継手部材126および下段の横たわり用フレーム12Bが第1の高さ位置で支柱14に支持される。
また、支柱用結合部1264内に挿通した下部支柱分割体1402の上部結合孔142Bを支柱用結合部1264の結合孔1266に一致させた状態で結合ピン1268を、結合孔1266を通して上部結合孔142Bに係合すると、継手部材126が支柱14に固定され、下部支柱分割体1402の上部結合孔142Bの位置に対応した第2の高さ位置で継手部材126が支柱14に結合され、継手部材126および下段の横たわり用フレーム12Bが第2の高さ位置で支柱14に支持される。
ここで、第1の高さ位置は、床面から15cm程度の高さとなる位置であり、第2の高さ位置は、床面から20〜40cm程度の高さとなる位置である。
このような第2の実施の形態に示す二段式の災害時用簡易ベッド110Aによれば、第2、第3の実施の形態と同様な効果が得られることは無論のこと下記のように二段式と一段式との双方の災害時用簡易ベッド110Aを実現することができる。
すなわち、災害時用簡易ベッド110Aを二段式として使用する場合は、図25のように、下部支柱分割体1402、上部支柱分割体1404により支柱14を構成し、継手部材126を介して上端の横たわりフレーム12A、下段の横たわり用フレーム12Bを支柱14で支持し、上段の目隠しシート18A、下段の目隠しシート18Bを取り付けることで二段式の災害時用簡易ベッド110Aが完成する。
この場合、継手部材126および下段の横たわり用フレーム12Bが第1の高さ位置で支柱14に支持されるように継手部材126の位置を決定すると、第2の実施の形態の場合と同様に、二段式の災害時用簡易ベッド構造としたにも拘わらず、下段の横たわり用シート16Aの高さ位置を低くすることで、上段の横たわり用シート16Bの高さ位置も低くでき、災害時用簡易ベッド110A全体の高さを抑制する上で有利となる。
そのため、上段の横たわり用シート16Bの上り下りが容易となり、また、災害時用簡易ベッド110の重心を低くできるので、上段の横たわり用シート16Bへの上り下りに際して災害時用簡易ベッド110Aの安定性を高める上で有利となる。
また、災害時用簡易ベッド110Aを一段式として使用する場合は、上部支柱分割体1404、上段の横たわりフレーム12Aを省略し、下部支柱分割体1402、下段の横たわりフレーム12Bを用いて災害時用簡易ベッド110Aを組み立てる。
この場合、天井ロッド22の両端は下部支柱分割体1402の上端に組み付け、上段の目隠しシート18Aを取り付けることで一段式の災害時用簡易ベッド110Aが完成する。
この場合、継手部材126および下段の横たわり用フレーム12Bが第2の高さ位置で支柱14に支持されるように継手部材126の位置を決定すると、第1の実施の形態の場合と同様に、横たわり面Pの床からの高さが20〜40cm程度となり、利用者が横たわり用シート16から楽に立ち上がる上で有利となる。
このような第5の実施の形態によれば、災害時用簡易ベッド110Aを一段式、二段式の何れかに変更して組み立てることができ、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
なお、本実施の形態では、下部支柱分割体1402の下部結合孔142A、上部結合孔142Bに結合される結合ピン1268が、図3、図4に示すように、継手部材126とは別体に構成されている場合について説明した。
しかしながら、前述した図19、図20に示した一対の係合ピン1222Bと板ばね1222Cと同様に結合ピン1268と板ばねを継手部材126(支柱用結合部1264)の内部に組み込み、結合ピン1268が支柱用結合部1264の径方向外側に突出するように構成してもよいことは無論である。
このようにすると、結合ピン1268と下部結合孔142A、上部結合孔142Bとの係脱を簡単に行なう上で有利となり、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について図27〜図29を参照して説明する。
第6の実施の形態は、第1、第3、第4の実施の形態の変形例であり、災害時用簡易ベッド10Bの利用者が寝返りをした際に災害時用簡易ベッド10Bの側部から転落することを防止するようにしたものである。
図27、図28に示すように、横たわり用シート16に転落防止シート42が設けられている。
転落防止シート42は、転落防止シート本体4202と、一対の転落防止片4204と、帯状部材4206と、面ファスナー4208A、4208Bとを含んで構成されている。
転落防止シート本体4202は、横たわり用シート16のシート本体1602と同形同大の長方形状を呈している。
転落防止シート本体4202は、シート本体1602と長辺、短辺を合致させた状態でシート本体1602の一方の面(上面)に重ね合わされた状態で取り付けられている。
一対の転落防止片4204は、転落防止シート本体4202の一対の長辺から突設されており、一対の長辺突出片1604とは切り離されている。
一対の転落防止片4204の長手方向と直交する方向の幅は、一対の転落防止片4204を転落防止シート本体4202の長辺から起立させたときに、利用者の転落を防止するに足る高さを形成する寸法で形成されている。
帯状部材4206は、一対の転落防止片4204の先部に設けられ、帯状部材4206の両端は、一対の転落防止片4204の長手方向の両端から突出している。
面ファスナー4208A、4208Bは、帯状部材4206とほぼ同一の幅を呈する細長状を呈し、互いに係脱可能に構成されている。
各転落防止片4204の長手方向の両端から突出した帯状部材4206の部分の長手方向の半部に一方の面ファスナー4208Aが設けられ、長手方向の他方の半部に他方の面ファスナー4208Bが設けられている。
横たわり用シート16の一対の長辺突出片1604が一対の長尺パイプ材122に巻き掛けられてシート本体1602の裏面側へ折り返され、長辺側バックル36(図23参照)によって、横たわり面Pに、シート本体1602の長手方向に沿って張力が付与されると共に、横たわり用シート16の一対の短辺突出片1606が一対の短尺パイプ材124に巻き掛けられてシート本体1602の裏面側へ折り返され、短辺側バックル34によって、横たわり面Pに、シート本体1602の長手方向に沿って張力が付与されることは前述した場合と同様である。
なお、図27、図28では、長辺側バックル36の図示を省略した。
この状態で、一対の転落防止片4204を転落防止シート本体4202の長辺から起立させ、帯状部材4206の両端を支柱14の上部に掛け回して折返し、互いに対向する面ファスナー4208A、4208Bを係合させる。
これにより、図29に示すように、一対の転落防止片4204が転落防止シート本体4202の長辺から起立した起立状態が保持される。なお、図29においては、横たわり用シート16の図示を省略し転落防止シート42のみを図示している。
したがって、一対の転落防止片4204の双方を起立状態とすることで、横たわり用シート16に横たわった利用者が横たわり用シート16の側部から転落することを防止できる。
また、転落防止片4204の面ファスナー4208A、4208Bの係合を解除することで、転落防止片4204の起立状態を解除して利用者が災害時用簡易ベッド10B0への出入りを簡単に行なうことができる。
第6の実施の形態によれば、転落防止シート42により利用者の転落防止を図る上で有利となり、災害時用簡易ベッドの利用価値を高める上で有利となる。
(第7の実施の形態)
次に、第7の実施の形態について図30を参照して説明する。
第7の実施の形態は第6の実施の形態の変形例であり、帯状部材4206の支柱14への取り付け構造が第6の実施の形態と異なっている。
図30に示すように、転落防止シート42の帯状部材4206は、帯状部材4206の両端(先端)に設けられた取り付け部44を介して支柱14に取り付けられ、したがって、取り付け部44は4つの支柱14に対応して合計4つ設けられている。
取り付け部44は、支柱用筒部4402と、ロッド用筒部4404と、取り付けベルト4406と、第1連結具4408と、第2連結具4410とを含んで構成されている。
支柱用筒部4402は、支柱14が挿入可能な内径の筒状の本体4402Aと、本体4402Aの上端を閉塞する上壁4402Bとを有している。
支柱用筒部4402は、本体4402Aの内部に支柱14の上部が挿入され支柱14の上端が上壁4402Bに係止することで支柱14の上部に取り付けられる。
ロッド用筒部4404は、天井ロッド22の長手方向の端部2210が挿入可能な内径の筒状を呈し、ロッド用筒部4404は、その軸心を支柱用筒部4402の軸心と平行させた状態で支柱用筒部4402の上部の外周面に取り付けられている。
なお、支柱用筒部4402が支柱14の上部に取り付けられることで、天井ロッド22の端部2210を挿入する支柱14の孔が閉塞されてしまうことから、天井ロッド22の端部を挿入するためにロッド用筒部4404が設けられている。
本実施の形態では、支柱用筒部4402およびロッド用筒部4404は、共に布を縫い合わせることで構成されている。
取り付けベルト4406は、その長手方向の一端が支柱用筒部4402の長手方向の中間部の外周面に縫い付けられている。
第1連結具4408は、取り付けベルト4406の長手方向の他端に連結されている。
第2連結具4410は、第1連結具4408と係脱可能に連結されるものであり、転落防止シート42の帯状部材4206の先端が掛け回されて取着されている。
次に、取り付け部44を用いた転落防止シート42の使用方法について説明する。
まず、4つの支柱14の上部に、支柱用筒部4402を取り付ける。
そして、各ロッド用筒部4404に、天井ロッド22の端部を挿入して取り付ける。
転落防止シート42の一対の転落防止片4204を転落防止シート本体4202の長辺から起立させ、各取り付け部44の第2連結具4410を対応する第1連結具4408に連結し、各第2連結具4410に掛け回された帯状部材4206の端部を引っ張る。
これにより、第2連結具4410が帯状部材4206の長手方向に沿って移動して帯状部材4206を介して転落防止片4204の長手方向に沿って張力が加わり、一対の転落防止片4204が転落防止シート本体4202の長辺から起立した起立状態が保持される。
したがって、第6の実施の形態と同様に、一対の転落防止片4204の双方を起立状態とすることで、横たわり用シート16に横たわった利用者が横たわり用シート16の側部から転落することを防止できる。
また、取り付け部44の第1連結具4408と第2連結具4410の連結を解除することで、転落防止片4204の起立状態を解除して利用者が災害時用簡易ベッド10Bへの出入りを簡単に行なうことができる。
第7の実施の形態によれば、第6の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、第1連結具4408と第2連結具4410を用いた簡単な操作により、一対の転落防止片4204を起立状態にでき、あるいは、起立状態を解除できるため、操作性の向上を図る上で有利となり、災害時用簡易ベッドの利用価値を高める上でより有利となる。
(第8の実施の形態)
次に第8の実施の形態について図31、図32を参照して説明する。
第8の実施の形態は、1つあるいは2つの支柱分割体46と、支柱用ロッド48とを組み合わせて構成することで、1段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Aと、2段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Bとを簡単に組み立てることができるようにしたものである。
まず、図31を参照して支柱14A、14Bを構成する部品について説明する。
支柱14A、14Bは、支柱用分割体46と、支柱用ロッド48と、結合部材50と、継手部材126と、エンドキャップ54とを含んで構成されている。
支柱用分割体46は、1段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Aの場合は、支柱14A毎に1つ使用し、2段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Bの場合は支柱14B毎に2つ使用する。
支柱用分割体46は、パイプ材で構成された本体4602を有している。
本体4602の長手方向の両端には、第1連結孔4604A、第2連結孔4604Bがそれぞれ径方向に貫通形成されている。
また、本体4602の第1連結孔4604寄りの箇所に、径方向に貫通する孔を介して出没可能に設けられ、径方向外側に突出する方向に付勢された第1結合ピン4606Aが設けられている。
また、本体4602の第1結合ピン4606Aよりも第2結合ピン4606B寄りの箇所に、径方向に貫通する孔を介して出没可能に設けられ、径方向外側に突出する方向に付勢された第2結合ピン4606Bが設けられている。
第1、第2結合ピン4606A、4606Bは、本体4602の内部に設けられた不図示の板ばねによって付勢され、これら第1、第2結合ピン4606A、4606B、板ばねの構成は、第4の実施の形態(図20)で説明した構成と同様である。
支柱用ロッド48は、例えば、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)などの軽量な繊維強化樹脂(FRP)によって構成されている。
支柱用ロッド48は、長手方向の一端寄りの箇所に外径が他の部分よりも大きな大径部4802が形成されている。
したがって、支柱用ロッド48は、その長手方向の何れか一方の端部から大径部4802までの距離L1が、長手方向の他方の端部から大径部4802までの距離L2よりも小さい寸法となっている。
支柱用ロッド48のうち距離L1に対応する部分を第1部分48Aとし、支柱用ロッド48のうち距離L2に対応する部分を第2部分48Bとする。
大径部4802の外径は、後述するエンドキャップ54の孔5402の内径よりも大きな寸法で形成されている。
なお、支柱用ロッド48の外周面に嵌合される筒状の部材を支柱用ロッド48と別体に構成しておき、この筒状の部材を支柱用ロッド48に後付けで一体的に取り付けても良い。
結合部材50は、2つの支柱用分割体46を着脱可能に結合するものである。
結合部材50は、パイプ材で構成され支柱用分割体46の孔に挿入可能な外径で構成され、一方の支柱用分割体46の第1連結孔4604Aと、他方の支柱用分割体46の第2連結孔4604Bとに対応する箇所にそれら結合孔4604A、4604Bに係合する係合ピン5002を備えている。
各係合ピン5002は結合部材50の径方向外側に突出するように不図示の板ばねにより付勢されている。これら係合ピン1408と板ばねの構成は、前述した図19、図20に示した一対の係合ピン1222Bと板ばね1222Cと同様である。
そして、結合部材50の長手方向の半部を一方の支柱分割体46の内部に挿入して、係合ピン5002を一方の支柱分割体46の結合孔4604Aに一致させることで係合ピン5002を結合孔4604Aに係合させる。
次いで、結合部材50の長手方向の残りの半部を他方の支柱分割体46の内部に挿入して、係合ピン5002を他方の支柱分割体46の結合孔4604Bに一致させることで係合ピン5002を結合孔4604Bに係合させる。
これにより、図32(B)に示すように、2つの支柱分割体46とが結合部材50を介して着脱可能に結合される。
継手部材126は、第1の実施の形態と同様に構成され、図3を流用して説明すると、各短尺パイプ材124の両端と各長尺パイプ材122の両端とをそれぞれ着脱可能に結合するパイプ材用結合部1262と、パイプ材用結合部1262に一体に設けられ、支柱14が着脱可能に結合する筒状の支柱用結合部1264とを有している。
支柱用結合部1264には、支柱用結合部1264の径方向に貫通する結合孔1266が設けられている。
本実施の形態では、図32(A)、(B)に示すように、支柱用結合部1264内に挿通した支柱用分割体46の第1結合ピン4606Aまたは第2結合ピン4606Bが結合孔1266に係合することで、継手部材126を支柱14に固定して横たわり用フレーム12を支柱14に支持することが可能になる。
エンドキャップ54は、支柱用分割体46の長手方向の端部に着脱可能に設けられた環状の部材であり、支柱用分割体46の端部を覆うことで、第1の実施の形態における床面設置用の脚パット24として機能し、また、支柱用ロッド48の大径部4802に係止する係止部として機能する。
エンドキャップ54は、支柱用分割体46の端部が嵌合される不図示の環状の溝部を有し、支柱用分割体46の外径よりも大きな外径で構成され、支柱用分割体46の内径よりも大きく、支柱用ロッド48の第1部分48A、第2部分48Bが挿入可能な内径の孔5402を有している。
次に、1段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Aの組み立てについて説明する。
図32(A)に示すように、支柱用分割体46は、第1結合ピン4606Aが第2結合ピン4606Bの下側に位置するように使用する。
支柱用分割体46を継手部材126の支柱用結合部1264内に挿通し、支柱用分割体46の第2結合ピン4606Bを結合孔1266に係合する。
次いで、支柱用分割体46の長手方向の両端にエンドキャップ54を装着する。
次いで、支柱用ロッド48の第1部分48Aを上側のエンドキャップ54の孔5402に挿入し、大径部4802の端部を上側のエンドキャップ54の上面に係止させ、支柱用ロッド48の第2部分48Bをエンドキャップ54から上方に突出させる。
これにより支柱14が完成する。
なお、支柱用分割体46の第1結合ピン4606Aを結合孔1266に係合すれば、図32(A)に比較して横たわり面Pを低い箇所(床面に近い)箇所とすることができる。
また、支柱用ロッド48の第2部分48Bの上端と天井ロッド22との結合は、第2部分48Bの上端が天井ロッド22の端部に形成された係合孔2220に係合することでなされる。
次に、2段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Bの組み立てについて説明する。
図32(B)に示すように、結合部材50の長手方向の半部を一方の支柱用分割体46に挿入し、係合ピン5002を一方の支柱用分割体46の連結孔4604Aに係合させる。
また、結合部材50の長手方向の残りの半部を他方の支柱用分割体46に挿入し、係合ピン5002を他方の支柱用分割体46の連結孔4604Bに係合させ、2つの支柱用分割体46を結合部材50を介して連結する。
連結された2つの支柱用分割体46は、それぞれ第1結合ピン4606Aが第2結合ピン4606Bの下側に位置するように使用する。
下方(床側)に位置させる支柱用分割体46を下方(床側)に位置させる継手部材126の支柱用結合部1264内に挿通し、支柱用分割体46の第1結合ピン4606Aを結合孔1266に係合する。
さらに、上側に位置させる支柱用分割体46を上側に位置させる継手部材126の支柱用結合部1264内に挿通し、支柱用分割体46の第1結合ピン4606Aを結合孔1266に係合する。
次いで、上側に位置させる支柱用分割体46の上端と、下側に位置させる支柱用分割体46の下端にエンドキャップ54を装着する。
次いで、支柱用ロッド48の第2部分48Bを上側のエンドキャップ54の孔5402に挿入し、大径部4802の端部を上側のエンドキャップ54の上面に係止させ、支柱用ロッド48の第1部分48Aをエンドキャップ54から上方に突出させる。
これにより支柱14が完成する。
なお、支柱用分割体46の第2結合ピン4606Bを結合孔1266に係合すれば、図32(B)に比較して横たわり面Pを床面から遠い箇所(高い箇所)とすることができる。
また、1段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Aであっても2段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Bであっても、支柱用ロッド48の第1部分48Aと第2部分48Bの何れを上側のエンドキャップ54の孔5402に挿入するかによって、天井ロッド22の高さ位置を2段階に変更でき、目隠しシート18の高さ位置を変更することができる。
第8の実施の形態によれば、2つの支柱用分割体46と1つの支柱用ロッド48を組み合わせることで、1段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Aと、2段用災害時用簡易ベッド用の支柱14Bとを構成できるため、用途に応じて1段用災害時用簡易ベッドと2段用災害時用簡易ベッドを簡単に迅速に組み立てる上で有利となる。
また、支柱14のうち、継手部材126を介して利用者の体重を支える支柱用分割体46をパイプ材で構成すると共に、天井ロッド22を介して目隠し用シート18の荷重を支える支柱用ロッド48を繊維強化樹脂材料で構成したので、支柱14A、14Bの強度を確保しつつ支柱14を軽量化でき、災害時用簡易ベッドの軽量化を図る上で有利となる。
なお、上記実施の形態では、一段または二段式の災害時用簡易ベッドについて説明したが、本発明はこれに限定されず、三段式乃至それ以上の災害時用簡易ベッドにも本発明を適用することが可能である。
また、横たわり用フレーム12を支柱14に支持する方式および横たわり用シート16を横たわり用フレーム12に掛装する方式も上記実施の形態に示すものに限定されず、特許請求の範囲に記載された構成要件を逸脱しない範囲において種々変更し得ることは勿論である。
10、10A、10B、110、110A 災害時用簡易ベッド
12 横たわり用フレーム
122 長尺パイプ材
124 短尺パイプ材
126 継手部材
1264 支柱用結合部
14 支柱
16 横たわり用シート
1602 シート本体
1604 長辺突出片
1606 短辺突出片
1610 補強テープ
18 目隠し用シート
P 横たわり面
1802 天井シート部
1804A〜1804D 側面シート部
20 クリアポケット
26 結合部材
28 補強材
30A、30B 面ファスナー
32 短辺側バックル
34 短辺側バックル
36 長辺側バックル
12A 下段の横たわり用フレーム
12B 上段の横たわり用フレーム
16A 下段の横たわり用シート
16B 上段の横たわり用シート
18A 下段の目隠し用シート
18B 下段の目隠し用シート
19 留め具
20A 下段のクリアポケット
20B 上段のクリアポケット
20C クリアポケット、下段のクリアポケット
20D 上段のクリアポケット
42 転落防止シート
4202 転落防止シート本体
4204 転落防止片
4206 帯状部材
46 支柱用分割体
48 支柱用ロッド

Claims (14)

  1. 長方形枠状の横たわり用フレームと、
    前記横たわり用フレームの各角部に挿通され前記横たわり用フレームを床面から上方に離れた箇所で支持すると共に前記角部よりも上方に突出する複数の支柱と、
    前記横たわり用フレームに着脱可能に掛装されることで前記横たわり用フレームの内側に横たわり面を形成する横たわり用シートと、
    前記複数の支柱に着脱可能に掛装され前記横たわり面の周囲および上方を覆う目隠し用シートを備え、
    前記横たわり用フレームは前記支柱に対して床面からの高さが変更できるように支持されている、
    ことを特徴とする災害時用簡易ベッド。
  2. 長方形枠状の複数の横たわり用フレームと、
    前記複数の横たわり用フレームを上下方向に離して並べた状態で前記各横たわり用フレームの各角部に挿通され前記複数の横たわり用フレームを床面から上方に離れた箇所で支持すると共に最も上位の横たわり用フレームの前記角部よりも上方に突出する複数の支柱と、
    前記各横たわり用フレームに着脱可能に掛装され各横たわり用フレームの内側に横たわり面を形成する横たわり用シートと、
    前記複数の支柱に着脱可能に掛装され前記各横たわり面の周囲および上方を覆う複数の目隠し用シートを備え、
    前記各横たわり用フレームは前記支柱に対して床面からの高さが変更できるように支持されている、
    ことを特徴とする災害時用簡易ベッド。
  3. 前記支柱に着脱可能に取り付けられるクリアポケットが設けられ、
    前記クリアポケットは、タッチパネルに対するタッチ操作が可能な透明な合成樹脂製のシートを用いて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の災害時用簡易ベッド。
  4. 前記横たわり用フレームは、前記長方形枠状の長辺を構成する一対の長尺パイプ材と、前記長方形枠状の短辺を構成する一対の短尺パイプ材と、前記横たわり用フレームの各角部に配置された継手部材とを備え、
    前記継手部材は、互いに交差する前記長尺パイプ材の端部と前記短尺パイプ材の端部とを着脱可能に結合するパイプ材用結合部と、前記パイプ材用結合部に一体に設けられ前記支柱が着脱可能に結合する支柱用結合部とを有している、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の災害時用簡易ベッド。
  5. 前記一対の長尺パイプ材は、2つのパイプが並べられて構成され、
    前記2つのパイプを直線状に着脱可能に結合する結合部材が設けられ、
    前記長尺パイプ材の長手方向と直交する方向に延在し前記一対の長尺パイプ材の長手方向の中間部を連結する補強材が前記結合部材を介して設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載の災害時用簡易ベッド。
  6. 平面視した場合に前記補強材で2分された前記横たわり用シートの2つの矩形部分に、前記横たわりシートの裏面で前記矩形部分の互いに対向する角部にわたって延在する補強テープが設けられている、
    ことを特徴とする請求項5記載の災害時用簡易ベッド。
  7. 前記横たわり用シートは、前記一対の長尺パイプ材と前記一対の短尺パイプ材とにより成形される長方形枠の内側に張設され前記横たわり面を形成する長方形状のシート本体と、前記シート本体の一対の長辺から突設され前記一対の長尺パイプ材に巻き掛けられ、かつ前記横たわり面の裏面側へ折り返される一対の長辺突出片と、前記横たわり面の一対の短辺から突設され前記一対の短尺パイプ材に巻き掛けられる一対の短辺突出片とを備える、
    ことを特徴とする請求項4から6の何れか1項記載の災害時用簡易ベッド。
  8. 前記一対の長辺突出片をそれぞれ前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着する面ファスナーと、前記一対の短辺突出片を前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着し前記横たわり面に張力を付与する複数の短辺側バックルを備えている、
    ことを特徴とする請求項7記載の災害時用簡易ベッド。
  9. 前記一対の長辺突出片を前記横たわり面の裏面に着脱可能に取着し前記横たわり面に張力を付与する複数の長辺側バックルを備えている、
    ことを特徴とする請求項7記載の災害時用簡易ベッド。
  10. 前記横たわり用シートに転落防止シートが設けられ、
    前記転落防止シートは、
    前記シート本体と長辺、短辺を合致させた状態で前記シート本体の上面に重ね合わされた状態で取り付けられる長方形状の転落防止シート本体と、
    前記転落防止シート本体の一対の長辺から突設された一対の転落防止片と、
    前記一対の転落防止片の先部で前記一対の転落防止片の長手方向の両端から突出する帯状部材とを備え、
    前記帯状部材が前記支柱に取り付けられることで前記一対の転落防止片が前記転落防止シート本体から起立した起立状態を保持するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項7から9の何れか1項記載の災害時用簡易ベッド。
  11. 前記目隠し用シートは、前記横たわり面の上方を覆う天井シート部と、前記天井シートの下方で前記横たわり面の周囲を覆う4つの側面シート部とを含んで構成され、
    前記4つの側面シート部のうちの1つの側面シート部は開閉可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の災害時用簡易ベッド。
  12. 対角線上に位置する前記支柱の上端間に上方に凸のアーチ状に湾曲した天井ロッドが設けられ、
    前記天井シート部は前記天井ロッド上で支持されている、
    ことを特徴とする請求項11記載の災害時用簡易ベッド。
  13. 前記支柱は、パイプ材で構成された1つまたは複数の支柱用分割体と、前記支柱用分割体の上端に取り付けられ前記天井ロッドを支持する繊維強化樹脂材料で構成された支柱用ロッドとで構成されている、
    ことを特徴とする請求項12記載の災害時用簡易ベッド。
  14. 前記1つの側面シート部は、前記側面シートの上下方向と直交する幅方向の両端寄りの箇所が上下方向に沿って切断され、前記側面シート部と前記天井シート部の境目と、前記切断された箇所で囲まれた前記側面シート部の矩形部分が出入口を開閉する扉部を構成し、
    筒状に巻き上げられた前記扉部を前記出入口の上方の箇所で保持する留め具が設けられている、
    ことを特徴とする請求項11から13の何れか1項記載の災害時用簡易ベッド。
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