実施例に係る冷蔵庫1について図面を参照して説明する。図1に示すように、実施例に係る冷蔵庫1は、本体11と、複数の扉12とを備えている。また、冷蔵庫1は、検知部23と、表示部22と、制御部21とを備えている。
冷蔵庫1の本体11は、複数の収容室を備えている。例えば、本体11は、冷蔵室111と、冷凍室112と、野菜室113とを備えている。本体11は、各収容室(例えば、冷蔵室111、冷凍室112、野菜室113)に収容されている物(例えば、食品)を冷却する。
複数の扉12は、冷蔵庫1の本体11に取り付けられている。各扉12は、本体11の各収容室に対して開閉可能に構成されている。複数の扉12は、例えば、冷蔵室111の扉121、冷凍室112の扉122、野菜室113の扉123等である。
検知部23は、例えば人感センサーやカメラ等である。検知部23は、例えば冷蔵室111の扉121に取り付けられている。この検知部23は、冷蔵庫1の周囲の所定範囲内(例えば、冷蔵庫1から半径1mの範囲内)に人が存在することを検知することができる。例えば、冷蔵庫1のユーザが冷蔵庫1の周囲の所定範囲内を通過すると、そのユーザを検知部23が検知する。検知部23が人を検知すると、検知部23から制御部21に検知信号が送信される。
表示部22は、例えば液晶パネルである。また、表示部22は、図示省略する操作部と共にタッチパネルとして構成されていてもよい。表示部22は、例えば冷蔵室111の扉121の正面に設けられている。この表示部22は、冷蔵庫1に関する様々な情報を表示することができる。例えば、表示部22は、本体11の各収容室に収容されている食品の情報を表示することができる。また、表示部22には、温度操作部25が表示されている。冷蔵庫1のユーザが温度操作部25をタッチ操作することによって、冷蔵庫1の庫内の温度を調整することができる。また、表示部22には時計が表示されていてもよい。
制御部21は、例えばCPU、メモリ、及び通信インターフェースを備えている(図示省略)。制御部21は、有線または無線で外部ネットワーク50に接続されている。外部ネットワーク50は例えばインターネットである。制御部21は、例えば無線LANを介してインターネットに接続されている。制御部21は、例えば無線LANによる通信が確立されると、インターネットに接続されて外部と通信可能な状態になる。また、制御部21は、例えば無線LANによる通信が切断されると、インターネットから遮断されて外部と通信不能な状態になる。
制御部21には、各種のソフトウェアがインストールされている。例えば、冷蔵庫1の動作を制御するためのソフトウェアが制御部21にインストールされている。各種のソフトウェアが制御部21のメモリに保存されている。
制御部21には、セキュリティーソフトがインストールされている。セキュリティーソフトは、防御に関するソフトウェアの一例である。セキュリティーソフトは、例えば制御部21にコンピューターウィルスが侵入することを防ぐことができる。セキュリティーソフトは、例えば制御部21にコンピューターウィルスが侵入した場合に、侵入したコンピューターウィルスを駆除することができる。また、セキュリティーソフトは、不正なマルウェアが制御部21にインストールされることを防ぐことができる。セキュリティーソフトは、常駐ソフトであってもよい。制御部21は、インストールされているセキュリティーソフトのアイコン31を表示部22に表示することができる。
次に、制御部21がセキュリティーソフトのアイコン31を表示部22に表示するときの表示態様について説明する。制御部21は、冷蔵庫1の周囲の所定範囲内に人が存在することを検知部23が検知した場合にアイコン31を表示部22に表示する。例えば、冷蔵庫1のユーザが冷蔵庫1から半径1mの範囲内を通過するとそのユーザを検知部23が検知する。検知部23が冷蔵庫1のユーザを検知すると検知部23から制御部21に検知信号が送信される。制御部21は、検知部23から検知信号を受信すると、セキュリティーソフトのアイコン31を表示部22に表示する。また、制御部21は、所定時間(例えば2秒)だけアイコン31を表示した後に、そのアイコン31を消灯する。なお、制御部21は、アイコン31を表示部22に表示するときに、表示部22に表示されている温度操作部25が隠れないようにアイコン31を表示する。また、表示部22に時計が表示されている場合は、制御部21は、アイコン31を表示するときに、時計の表示を隠すようにアイコン31を表示してもよい。
以上、実施例に係る冷蔵庫1について説明した。上記の説明から明らかなように、冷蔵庫1の制御部21にはセキュリティーソフトがインストールされている。制御部21は、インストールされているセキュリティーソフトのアイコン31を表示部22に表示する。この構成によれば、セキュリティーソフトのアイコン31が表示部22に表示されるので、冷蔵庫1を使用するユーザに安心感を与えることができる。
また、上記の冷蔵庫1では、制御部21が、冷蔵庫1の周囲の所定範囲内に人(例えば冷蔵庫1のユーザ)が存在することを検知部23が検知した場合に、セキュリティーソフトのアイコン31を表示部22に表示する。この構成によれば、セキュリティーソフトのアイコン31が表示部22に表示されたことを冷蔵庫1のユーザに認識させることができる。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上述の説明における構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。上記の実施例ではアイコン31の表示態様の一例を説明したが、アイコン31の表示態様は上記の実施例に限定されるものではない。冷蔵庫1の制御部21は、様々な態様でアイコン31を表示部22に表示することができる。制御部21は、様々な表示態様を組み合わせてもよい。
他の実施例では、制御部21は、冷蔵庫1の電源が入れられたときにアイコン31を表示してもよい。例えば、冷蔵庫1のユーザが冷蔵庫1の電源を入れたときに、そのタイミングで制御部21がアイコン31を表示部22に表示する。図2に示すように、制御部21は、冷蔵庫1の電源が入れられたときにアイコン31を表示部22の中央部に表示する。そのときに、制御部21は、アイコン31を第1の大きさで表示部22に表示する。例えば、制御部21は、表示部22の面積の1/2以上の面積でアイコン31を表示する。
その後、制御部21は、図3に示すように、所定時間(例えば2秒)が経過したときにアイコン31の大きさを変更する。制御部21は、冷蔵庫1の電源が入れられてから所定時間(例えば2秒)が経過したときにアイコン31を第2の大きさで表示部22に表示する。制御部21は、所定時間(例えば2秒)だけ第1の大きさのアイコン31を表示し、その後に第2の大きさのアイコン31を表示する。アイコン31の第2の大きさは、上記の第1の大きさより小さい。例えば、制御部21は、表示部22の面積の1/10以下の面積でアイコン31を表示する。制御部21は、例えば表示部22の左上あるいは右下の端部にアイコン31を表示する。制御部21は、アイコン31を第1の大きさから第2の大きさに変更するときに、大きさが徐々に小さくなってゆくように段階的に変更してもよい。
この構成によれば、冷蔵庫1の電源が入れられたときに大きいアイコン31が表示されるので、冷蔵庫1のユーザに注意喚起をすることができる。また、所定時間(例えば2秒)が経過した後には、小さいアイコン31が表示されるので、表示部22の画面を他の情報の表示のために使用することができる。
更に他の実施例では、図4に示すように、制御部21は、アイコン31を表示部22の全体に表示してもよい。制御部21は、冷蔵庫1の電源が入れられたときにアイコン31を表示部22の全体に表示する。例えば、制御部21は、表示部22の面積の9/10以上の面積でアイコン31を表示する。制御部21は、冷蔵庫1の電源が入れられてから所定時間(例えば2秒)だけアイコン31を表示する。制御部21は、所定時間(例えば2秒)が経過した後にアイコン31を消灯する。制御部21は、アイコン31が徐々に消えてゆく態様でアイコン31を表示する。例えば、制御部21は、アイコン31が徐々に薄くなってゆく態様でアイコン31を表示する。制御部21は、アイコン31の明度が段階的に変化してゆく態様でアイコン31を表示する。
この構成によれば、冷蔵庫1の電源が入れられたときに冷蔵庫1のユーザに注意喚起をすることができる。また、所定時間(例えば2秒)が経過した後には、アイコン31が消えるので、表示部22の画面を他の情報の表示のために使用することができる。
更に他の実施例では、制御部21は、外部ネットワーク50との接続状態によってアイコン31の表示態様を変更してもよい。例えば、制御部21は、外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されている場合は、赤色(第1の態様の一例)のアイコン31を表示部22に表示する。すなわち、制御部21は、外部ネットワーク50を介して外部の機器からアクセスされる可能がある場合は、赤色のアイコン31を表示部22に表示する。外部の機器は、例えば冷蔵庫1のユーザとは異なる他人のパソコンである。また、制御部21は、外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されている場合はアイコン31を点滅した状態(第1の態様の他の一例)で表示部22に表示してもよい。
また、制御部21は、外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されていない場合は青色(第2の態様の一例)のアイコン31を表示部22に表示する。すなわち、制御部21は、外部ネットワーク50を介して外部の機器からアクセスされる可能がない場合は、青色のアイコン31を表示部22に表示する。また、制御部21は、外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されていない場合はアイコン31を点灯している状態(第2の態様の他の一例)で表示部22に表示する。
この構成によれば、制御部21と外部ネットワーク50との接続状態によってアイコン31の表示態様が変更されるので、外部の機器からアクセスされる可能がある状態であるか否かを冷蔵庫1のユーザが認識することができる。不正アクセスを防ぐためにユーザに注意喚起をすることができる。
更に他の実施例では、制御部21は、外部の機器からアクセスされた場合に、そのこと示す情報を表示部22に表示してもよい。上記の冷蔵庫1では、制御部21が、外部ネットワーク50を介して外部の機器からアクセスされることがある。例えば、制御部21が外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されているときに、外部の管理サーバ(図示省略)からアクセスされることがある。例えば、管理サーバが、冷蔵庫1のユーザに食品に関する情報を送信するために制御部21にアクセスすることがある。また、管理サーバが、セキュリティーソフトのアップデートに関する情報を送信するために制御部21にアクセスすることがある。制御部21は、外部ネットワーク50を介して外部の機器からアクセスされた場合であって、その後に表示部22に表示されているアイコン31が冷蔵庫1のユーザによってタッチされた場合は、アクセスされたことを示す情報を表示部22に表示する。例えば、冷蔵庫1のユーザがアイコン31をタッチすると、制御部21が、管理サーバから受信した情報を表示する。例えば、図5に示すように、制御部21は、「管理サーバから食品の賞味期限に関するお知らせを受信しました。」等の情報を表示部22に表示する。この構成によれば、外部からアクセスがあったことを冷蔵庫1のユーザが認識することができる。
他の実施例では、制御部21は、外部ネットワーク50を介して不正にアクセスされた場合は、図6に示すように、アイコン31を赤色で点滅させた状態で表示部22に表示する。制御部21は、外部ネットワーク50に通信可能な状態で接続されているときに、何者かによって不正にアクセスされることも考えられる。その場合は、制御部21がアイコン31を赤色で点滅させた状態で表示する。制御部21に不正にアクセスされたか否かは、制御部21にインストールされているセキュリティーソフトに基づいて判断することができる。また、制御部21は、不正にアクセスされた場合は、アイコン31の絵柄を変更して表示部22に表示してもよい。この構成によれば、不正アクセスがあった場合はアイコン31が点滅するので、不正アクセスがあったことを冷蔵庫1のユーザが認識することができる。
上記の実施例では、防御に関するソフトウェアの一例としてセキュリティーソフトが例示されていたが、この構成に限定されるものではない。防御に関するソフトウェアは、セキュリティーソフトの他に、冷蔵庫1の安全性を確保するためのソフトウェアであってもよい。例えば、防御に関するソフトウェアは、冷蔵庫1のシステムに異常が生じた場合にその異常を解消するソフトウェアであってもよい。また、防御に関するソフトウェアは、例えば情報漏洩を防ぐためのソフトウェアであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。