JP2020041310A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部旋回体を木材から保護できると共に、木材も保護することができる建設機械を提供する。【解決手段】油圧ショベル1には、支持構造体をなす旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前側に設けられたフロント装置4を挟んで旋回フレーム5の左側に設けられた運転席6Aと、旋回フレーム5に搭載された搭載機器を覆って旋回フレーム5に設けられた建屋カバー10とが備えられている。旋回フレーム5は、前,後方向に延びるセンタフレーム5Aと、センタフレーム5Aを挟んで左,右両側に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレーム5B,5Cとを有している。左,右のサイドフレーム5B,5Cのうち運転席6Aとは反対側に位置する右サイドフレーム5Cの前端側には、建屋カバー10よりも旋回方向の外側の位置で上方に立上り、高分子材料を備えた保護部材12が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、林業等の現場で用いられる木材を把持することができるロググラップルを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前側に設けられたフロント装置とにより構成されている。この場合、下部走行体と上部旋回体とは、油圧ショベルの車体を構成している。前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置を挟んで前記旋回フレームの左側に設けられた運転席と、前記旋回フレームに搭載されたエンジン等の搭載機器を覆って前記旋回フレームに設けられた建屋カバーとが備えられている。そして、フロント装置には、バケットが備えられ、このバケットにより土砂等の掘削作業が行われる。
ところで、油圧ショベルは、全旋回グラップル、プロセッサ等の林業用アタッチメントをフロント装置のバケットに代えて装着することで、林業の現場でも使用されている。この林業の現場では、林業用アタッチメントで長尺の樹木を掴み、運搬車両(トラック等)への積込みや枝打ち等の加工を行っている。この場合、長尺の樹木を掴みながら林業用のアタッチメントを旋回させると、油圧ショベルに樹木を接触させてしまう虞がある。そのため、オペレータは、油圧ショベルに樹木を接触させないように注意深く作業する必要があり、気疲れを招く虞がある。そこで、林業等の現場で用いられる油圧ショベルには、上部旋回体にガード部材(保護部材)を追加装備している(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−227742号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されたガード部材は、油圧ショベルの車体(上部旋回体)を保護することはできる。しかし、木材とガード部材との接触により、商品である木材を傷めてしまう虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、上部旋回体を木材から保護できると共に、木材も保護することができる建設機械を提供することにある。
本発明の建設機械は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前側に設けられたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置を挟んで前記旋回フレームの左,右方向の一側に設けられた運転席と、前記旋回フレームに搭載された搭載機器を覆って前記旋回フレームに設けられた建屋カバーとが備えられ、前記フロント装置は、基端側が前記旋回フレームに回動可能に連結されたブームと、前記ブームの先端側に回動可能に連結されたアームと、前記アームの先端側に回動かつ自転可能に連結され木材を把持可能な把持部を有する作業具とが備えられ、前記旋回フレームは、前,後方向に延びるセンタフレームと、前記センタフレームを挟んで左,右両側に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレームとを有している。
そして、本発明の特徴は、前記左,右のサイドフレームのうち前記運転席とは反対側に位置する他側のサイドフレームの前端側には、前記建屋カバーよりも旋回方向の外側の位置で上方に立上り、高分子材料を備えた保護部材が設けられている。
本発明によれば、木材が上部旋回体に設けられた保護部材に接触しても、木材が傷むのを低減することができる。
本発明の第1実施形態による保護部材が設けられた油圧ショベルを示す正面図である。 ロググラップルに把持された木材が保護部材に接触した状態を示す平面図である。 上部旋回体の上面と保護部材との高さ関係を拡大して示す正面図である。 保護部材を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 保護部材のカバー部材を右サイドフレームに設けられた取付部から取外した状態を示す分解図である。 油圧ショベルを右斜め上方からみた斜視図である。 本発明の第2実施形態による保護部材を拡大して示す正面図である。 保護部材のカバー部材を右サイドフレームに設けられた取付部から取外した状態を示す分解図である。 保護部材を図7中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 本発明の変形例による保護部材を示す図6と同様の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、建設機械の代表例としての油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図6は、本発明の第1実施形態を示している。図1において、油圧ショベル1は、例えば林道の造成作業、集材作業等、林業の現場で用いられる中型の林業機となっている。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に俯仰の動作が可能に設けられたフロント装置4とにより構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体3とは、油圧ショベル1の車体を構成している。
下部走行体2は、例えば無端状に形成されたトラックリンクに複数個のシューを取付けてなる履帯2Aと、履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行させる左,右の走行用油圧モータ(図示せず)とを含んで構成される無限軌道式の走行装置を備えている。
作業装置とも呼ばれるフロント装置4は、上部旋回体3の前側に設けられている。フロント装置4は、基端側が旋回フレーム5に回動可能に連結されたブーム4Aと、ブーム4Aの先端側に回動可能に連結されたアーム4Bと、アーム4Bの先端側に回動かつ自転可能に連結された作業具としてのロググラップル(ログフォーク)4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、作業具シリンダ4Fとを含んで構成されている。
ロググラップル4Cは、アーム4Bの先端側に回動可能にピン結合された回動部4C1と、図示しない油圧アクチュエータにより回動部4C1に対して自転(回転)可能に取付けられた自転部4C2と、図示しない油圧アクチュエータにより開閉可能な一対のフォーク4C3とを含んで構成されている。フォーク4C3は、木材W等を把持可能な把持部を構成するもので、これらフォーク4C3を開閉操作することにより、木材等を把持または開放することができる。
上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5と、フロント装置4を挟んで旋回フレーム5の左,右方向の左側(一側)に設けられ、内部にオペレータが着席する運転席6Aを有するキャブ6と、旋回フレーム5の後側に設けられ、フロント装置4との重量バランスをとるためのカウンタウエイト7と、フロント装置4を挟んで旋回フレーム5の左,右方向の右側(他側)に設けられ、ブームシリンダ4D等の油圧アクチュエータに供給される作動油を貯えるための作動油タンク8と、作動油タンク8の右側に隣接して設けられ、燃料を貯えるための燃料タンク9等を備えている。
カウンタウエイト7の前側には、図示しないエンジン、油圧ポンプ、熱交換器、コントロールバルブ装置等の搭載機器が旋回フレーム5上に搭載されている。旋回フレーム5に搭載された搭載機器は、旋回フレーム5に設けられた建屋カバー10により覆われている。
旋回フレーム5は、前,後方向に延びるセンタフレーム5Aと、センタフレーム5Aを挟んで左,右両側に配置され前,後方向に延びる左サイドフレーム5B,右サイドフレーム5Cとを有している。
左サイドフレーム5Bは、キャブ6の下側に位置してカウンタウエイト7に向けて前,後方向に延びる一側のサイドフレームを構成している。一方、右サイドフレーム5Cは、左,右のサイドフレーム5B,5Cのうちキャブ6(運転席6A)とは左,右方向の反対側に位置する他側のサイドフレームを構成している。
図2、図6に示すように、右サイドフレーム5Cは、右サイドフレーム5Cの前部を構成し左,右方向に延びる横フレーム部5C1と、横フレーム部5C1の右端から後方に向けて傾斜して延びる傾斜フレーム部5C2と、傾斜フレーム部5C2の後端からカウンタウエイト7に向けて後方に延びる縦フレーム部5C3とにより構成されている。傾斜フレーム部5C2は、右サイドフレーム5Cの前端側を構成するもので、この傾斜フレーム部5C2には、後述の保護部材12が設けられている。
キャブ6内には、オペレータが着席する運転席6Aが設けられている。運転席6Aの周囲には、油圧ショベル1を操作するための走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置(いずれも図示せず)が設けられている。オペレータは、走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置を操作することにより、下部走行体2による走行動作、上部旋回体3の旋回動作、およびフロント装置4による木材Wの把持動作および自転動作等を行うことができる。
作動油タンク8は、カウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。即ち、作動油タンク8は、フロント装置4を挟んで左,右方向の他側となる右側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。作動油タンク8は、下部走行体2、上部旋回体3、およびフロント装置4に設けられた油圧アクチュエータ(走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、作業具シリンダ4F等)を駆動するための作動油を貯えるものである。
燃料タンク9は、作動油タンク8よりも上部旋回体3の左,右方向の外側に隣接して並ぶように旋回フレーム5上に設けられている。即ち、燃料タンク9は、作動油タンク8と同様に、フロント装置4を挟んで左,右方向の他側となる右側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。燃料タンク9は、エンジンに供給する燃料を貯えるものである。
建屋カバー10は、右サイドフレーム5Cの縦フレーム部5C3から上方に立上る側面板10Aと、側面板10Aの上端を覆う上面板10Bと、上面板10Bの前端から右サイドフレーム5Cの傾斜フレーム部5C2に向けて延びる前面板10Cとを有している。側面板10Aの前端は、凸状に湾曲して形成されている。前面板10Cは、側面板10Aの前端に沿って凸状に湾曲して形成されている。
そして、図2、図6に示すように、前面板10Cとフロント装置4のブーム4Aとの間には、右サイドフレーム5Cの横フレーム部5C1と上面板10Bとの間に階段状のステップ11が設けられている。このステップ11は、オペレータが上部旋回体3上に昇降するためのものである。
次に、右サイドフレーム5Cに設けられた保護部材12について説明する。
保護部材12は、左,右のサイドフレーム5B,5Cのうちキャブ6(運転席6A)とは反対側に位置する右サイドフレーム5Cの前端側である傾斜フレーム部5C2に設けられている。この保護部材12は、傾斜フレーム部5C2に設けられることにより、建屋カバー10の側面板10Aよりも旋回方向の外側に位置して、傾斜フレーム部5C2から上方に立上っている。即ち、保護部材12は、右サイドフレーム5Cから上部旋回体3の旋回軌跡による旋回円の径方向外側に向けて突出している。保護部材12は、木材Wが接触したときに木材Wに傷がつくのを低減する高分子材料のカバー部材18を備えている。そして、保護部材12は、取付部13、棒状体17、およびカバー部材18を含んで構成されている。
保護部材12の取付部13は、右サイドフレーム5Cの傾斜フレーム部5C2設けられている。図3から図5に示すように、取付部13は、例えば金属材料により形成され、傾斜フレーム部5C2に溶接等により固着されたねじ座14と、ねじ座14に取付けられる一側クランプ15、他側クランプ16により構成されている。ねじ座14の前面には、一側クランプ15と他側クランプ16とをねじ座14に取付けるためのボルト19が螺合する4個のねじ穴14Aが形成されている。
一側クランプ15と他側クランプ16とは、左,右対称に形成され、両者が合わさった状態では有底筒状体として形成されている。即ち、一側クランプ15と他側クランプ16とは、それぞれ有底筒状体の半割り部材として形成されている。一側クランプ15と他側クランプ16とは、棒状体17とカバー部材18とを挟み込んだ状態でねじ座14に取付けられている。
一側クランプ15は、例えば金属材料により形成され、ねじ座14に取付けられる。一側クランプ15のうち、ねじ座14に当接する当接面15Aとは反対側に位置する支持面15Bには、上,下方向に延びる横断面半円状の半円穴15Cが形成されている。この半円穴15Cは、支持面15Bから当接面15Aに向けて凹状に窪み、上端側が開口して下端側に底部15C1が形成されている。半円穴15Cは、後述するカバー部材18の外周形状に対応して形成されている。また、一側クランプ15には、半円穴15Cの外周側の4か所に、支持面15Bから当接面15Aに向けて貫通する貫通孔15Dが形成されている。これら貫通孔15Dは、ねじ座14のねじ穴14Aにそれぞれ対応する位置に形成されている。
一方、他側クランプ16は、一側クランプ15と左,右対称に形成され、一側クランプ15との間で後述する棒状体17とカバー部材18とを挟み、一側クランプ15を介してねじ座14に取付けられている。他側クランプ16には、一側クランプ15の半円穴15Cに対応する位置に半円穴16Aが形成され、貫通孔15Dに対応する位置に貫通孔16Bが形成されている。貫通孔15Dと貫通孔16Bとには、一側クランプ15と他側クランプ16とをねじ座14に取付けるためのボルト19が貫通する。
棒状体17は、取付部13の一側クランプ15と他側クランプ16とから上方に向けて延びている。この棒状体17は、例えば金属製(鉄製)の1本の丸鋼からなり、後述のカバー部材18を補強する心柱となっている。棒状体17は、木材Wが上部旋回体3の建屋カバー10に接触するのを抑制するものである。
カバー部材18は、棒状体17の外周側を覆っている。このカバー部材18は、例えば高分子材料としてのゴム材料により、弾性を有する円筒状に形成されている。カバー部材18は、一側クランプ15の半円穴15Cと他側クランプ16の半円穴16Aとに嵌合した状態で、一側クランプ15と他側クランプ16とをボルト19によりねじ座14に取付けることで、旋回フレーム5の傾斜フレーム部5C2から上方に延びている。
図3に示すように、カバー部材18は、建屋カバー10の上面板10BからΔHだけ上方に突出している。これにより、例えば図2に示すように、長尺な木材Wを把持しているロググラップル4Cを自転させたときに、木材Wがカバー部材18を越えて建屋カバー10に衝突するのを抑制することができる。
そして、カバー部材18に木材Wが衝突(接触)したとしても、その衝突力はカバー部材18の弾性力により吸収されるので、木材Wに傷がつくのを低減することができる。また、カバー部材18の内周側には、金属製の棒状体17が挿通している。これにより、木材Wがカバー部材18に強い力で衝突した場合でも、棒状体17が木材Wを抑えて木材Wが建屋カバー10に衝突するのを抑制することができる。
カバー部材18の上端側外周には、発行性を有する蓄光シール18Aが貼付されている。オペレータは、例えばカバー部材18を視認しにくい夜間等でも、蓄光シール18Aにより運転席6Aからカバー部材18の位置を確認することができる。これにより、夜間の作業で長尺な木材Wを把持しているロググラップル4Cを自転させたときに、木材Wがカバー部材18に衝突するのを低減させることができる。また、上部旋回体3を旋回動作させたときに、カバー部材18が樹木等の障害物に接触するのを抑制することができる。
第1実施形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
キャブ6内の運転席6Aに着席したオペレータは、走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置を操作することにより、下部走行体2による走行動作、上部旋回体3の旋回動作、フロント装置4による木材Wの集積動作等を行うことができる。
この場合、上述した従来技術では、木材等が油圧ショベルの車体(上部旋回体)に接触するのを防止するために、上部旋回体に保護部材を設けている。従って、油圧ショベルの車体は、保護部材により保護されている。しかし、この場合には、商品である木材等が保護カバーに衝突したときに傷がつく虞がある。
そこで、本実施形態では、保護部材12は、運転席6Aに着席したオペレータが確認しづらい右サイドフレーム5Cの前端側である傾斜フレーム部5C2に設けられている。図2に示すように、ロググラップル4Cのフォーク4C3が長尺な木材Wを把持した状態で自転部4C2を自転させた場合には、木材Wが建屋カバー10に向かって接近する。この場合、キャブ6内の運転席6Aに着席したオペレータは、ブーム4Aを介して上部旋回体3の右前側を視認しなければならないので、木材Wと建屋カバー10との間の距離感がつかみにくく、木材Wが建屋カバー10に接触してしまう虞がある。
そこで、保護部材12は、右サイドフレーム5Cから上方に立上る側面板10Aよりも旋回方向の外側に位置して、傾斜フレーム部5C2から建屋カバー10の上面板10Bよりも上方に突出して延びている。これにより、木材Wは、建屋カバー10に接触するよりも前に保護部材12のカバー部材18に接触するので、木材Wと建屋カバー10との衝突を抑制することができる。
また、保護部材12は、木材Wと接触するカバー部材18を高分子材料としてのゴム材料としている。これにより、木材Wがカバー部材18に衝突した場合には、その衝突力はカバー部材18の弾性力により吸収される。従って、保護部材12は、車体(上部旋回体3)を木材Wから保護できると共に、商品である木材Wも保護することができる。
また、カバー部材18の上端側外周には、蓄光シール18Aが設けられている。これにより、オペレータは、夜間等の作業でもカバー部材18の位置を確認することができる。また、上部旋回体3の右前端の位置も確認することができるので、上部旋回体3の旋回動作時、油圧ショベル1の移動時に油圧ショベル1の周囲の障害物との接触を抑制することができる。
また、カバー部材18は、一側クランプ15と他側クランプ16とに挟まれるようにして取付けられている。従って、木材Wとカバー部材18との衝突によりカバー部材18に傷がついたときには、その傷がついた面を建屋カバー10側に位置するようにカバー部材18を一側クランプ15と他側クランプ16とに対して回転させる。これにより、簡単に傷がついていない面を外側(木材Wが接触する側)に向けて、木材Wを保護することができるので、カバー部材18の寿命を向上させることができる。
次に、図7ないし図9は、本発明の第2実施形態による保護部材21を示している。第2実施形態による特徴は、保護部材21のカバー部材26を透明なポリカーボネートにより形成したことにある。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
保護部材21は、左,右のサイドフレーム5B,5Cのうちキャブ6(運転席6A)とは反対側に位置する右サイドフレーム5Cの前端側である傾斜フレーム部5C2に設けられている。この保護部材21は、傾斜フレーム部5C2に設けられることにより、建屋カバー10の側面板10Aよりも旋回方向の外側に位置して、傾斜フレーム部5C2から上方に立上っている。即ち、保護部材21は、右サイドフレーム5Cから上部旋回体3の旋回軌跡による旋回円の径方向外側に向けて突出している。保護部材21は、木材Wが接触したときに木材Wに傷がつくのを低減する高分子材料(カバー部材26)を備えている。そして、保護部材21は、取付部22およびカバー部材26とを含んで構成されている。
保護部材21の取付部22は、右サイドフレーム5Cの傾斜フレーム部5C2に設けられている。取付部22は、ねじ座14と、ねじ座14に取付けられる一側クランプ23、他側クランプ24と、一側クランプ23と他側クランプ24との内周側に嵌合するゴムクランプ25とにより構成されている。
一側クランプ23と他側クランプ24とは、左,右対称に形成され、両者が合わさった状態では筒状体として形成されている。即ち、一側クランプ23と他側クランプ24とは、それぞれ筒状体の半割り部材として形成されている。一側クランプ23と他側クランプ24とは、ゴムクランプ25を介してカバー部材26を挟み込んだ状態でねじ座14に取付けられている。
一側クランプ23のうち、ねじ座14に当接する当接面23Aとは反対側に位置する支持面23Bには、上,下方向に延びる横断面半円状の半円孔23Cが形成されている。この半円孔23Cは、支持面23Bから当接面23Aに向けて凹状に窪み、上端側と下端側とが開口している。また、一側クランプ23には、半円孔23Cの外周側の4か所に、支持面23Bから当接面23Aに向けて貫通する貫通孔23Dが形成されている。これら貫通孔23Dは、ねじ座14のねじ穴14Aにそれぞれ対応する位置に形成されている。
一方、他側クランプ24は、一側クランプ23と左,右対称に形成され、一側クランプ23との間でゴムクランプ25を介してカバー部材26を挟み、一側クランプ23を介してねじ座14に取付けられている。他側クランプ24には、一側クランプ23の半円孔23Cに対応する位置に半円孔24Aが形成され、貫通孔23Dに対応する位置に貫通孔24Bが形成されている。貫通孔23Dと貫通孔24Bとには、一側クランプ23と他側クランプ24とをねじ座14に取付けるためのボルト19が貫通する。
ゴムクランプ25は、一側クランプ23の半円孔23Cと他側クランプ24の半円孔24Aとにそれぞれ嵌合して設けられている。これらゴムクランプ25は、両者が合わさった状態では筒状体として形成されている。各ゴムクランプ25の内周25A側には、カバー部材26の小径部26Aが貫通している。
カバー部材26は、無色透明で強度、耐衝撃性、耐候性に優れた高分子材料としてのポリカーボネートにより円筒状に形成されている。図7、図8に示すように、カバー部材26は、ゴムクランプ25を介して一側クランプ23と他側クランプ24とにより狭持される小径部26Aと、小径部26Aから上方に向けて延び、小径部26Aよりも外径寸法が大きい大径部26Bとを含んで構成されている。
カバー部材26は、小径部26Aと大径部26Bとにより段付状に形成され、この段付状により一側クランプ23と他側クランプ24とに対してカバー部材26の上,下方向の移動が規制されている。大径部26Bの上端は、建屋カバー10の上面板10Bよりも上方に向けて突出ししている。また、大径部26Bの上端側外周には、カバー部材26の位置を示す発行性の蓄光シール26Cが貼付されている。
かくして、このように構成された第2実施形態による保護部材21においても、第1実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。特に、第2実施形態による保護部材21のカバー部材26は、無色透明のポリカーボネートにより形成されている。これにより、キャブ6内の運転席6Aに着席したオペレータは、カバー部材26により視界が妨げられるのを低減させることができる。また、カバー部材26の上端側には、蓄光シール26Cが貼付されているので、カバー部材26が透明でもオペレータはカバー部材26の位置を認識することができる。
そして、カバー部材26に木材Wが衝突した場合には、その衝突力はカバー部材26を支持するゴムクランプ25の弾性力により吸収されるので、木材Wに傷がつくのを低減することができる。また、カバー部材26に木材Wが強く衝突した場合には、ポリカーボネート製のカバー部材26が凹み、木材Wに傷がつくのを低減することができる。
以上説明した実施形態に基づく油圧ショベルとして、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様の建設機械としては、自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、前記上部旋回体3の前側に設けられたフロント装置4とからなり、前記上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5と、前記フロント装置4を挟んで前記旋回フレーム5の左,右方向の一側に設けられた運転席6Aと、前記旋回フレーム5に搭載された搭載機器を覆って前記旋回フレーム5に設けられた建屋カバー10とが備えられ、前記フロント装置4は、基端側が前記旋回フレーム5に回動可能に連結されたブーム4Aと、前記ブーム4Aの先端側に回動可能に連結されたアーム4Bと、前記アーム4Bの先端側に回動かつ自転可能に連結され木材Wを把持可能な把持部(フォーク4C3)を有する作業具(ロググラップル4C)とが備えられ、前記旋回フレーム5は、前,後方向に延びるセンタフレーム5Aと、前記センタフレーム5Aを挟んで左,右両側に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレーム5B,5Cとを有している。
そして、前記左,右のサイドフレーム5B,5Cのうち前記運転席6Aとは反対側に位置する他側のサイドフレーム(例えば、右サイドフレーム5C)の前端側には、前記建屋カバー10よりも旋回方向の外側の位置で上方に立上り、高分子材料を備えた保護部材12,21,31が設けられていることを特徴としている。
第2の態様としては、第1の態様において、前記建屋カバー10は、前記他側のサイドフレームから上方に立上る側面板10Aと、前記側面板10Aの上端を覆う上面板10Bとを有し、前記保護部材12,21,31は、前記建屋カバー10の前記側面板10Aよりも旋回方向の外側に位置して上側に突出していることを特徴としている。
第3の態様としては、第1の態様において、前記保護部材12,31は、前記他側のサイドフレームに設けられた取付部13と、前記取付部13から上方に向けて延びる金属製の棒状体17,32と、前記棒状体17,32の外周側を覆い弾性を有するカバー部材18,33とにより構成されていることを特徴としている。
第4の態様としては、第1の態様において、前記保護部材12,21,31は、前記作業具の前記把持部が長尺な木材Wを把持した状態で前記作業具を自転させた場合に、前記木材Wが前記建屋カバー10に接触するよりも前に前記保護部材12,21,31に接触することで前記木材Wを保護することを特徴としている。
なお、上述した第1実施形態では、保護部材12のカバー部材18を右サイドフレーム5Cの傾斜フレーム部5C2から上方に向けて立上げた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す変形例のように、保護部材31は、右サイドフレーム5Cの傾斜フレーム部5C2から上方に延びると共に、縦フレーム部5C3に沿って後方に延びるように形成してもよい。この場合、保護部材31は、例えば複数本の金属製の棒状体32と、棒状体32の外周側に設けられた高分子材料としてのゴム材料により形成されたカバー部材33とにより構成している。なお、複数本の棒状体32を高分子材料としてのポリカーボネートにより形成してもよい。
また、上述した第1実施形態では、保護部材12のカバー部材18を高分子材料の1つであるゴム材料により形成した場合を例に挙げて説明し、第2実施形態では、カバー部材26を高分子材料の1つであるポリカーボネートにより形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばカバー部材を強度、耐衝撃性に優れた他の高分子材料により形成してもよい。このことは、変形例についても同様である。
また、上述した実施形態では、油圧ショベル1のフロント装置4の作業具としてロググラップル4Cを用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、作業具として木材の枝払い等を行うことができるプロセッサ(ハーベスタ)を用いてもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
4A ブーム
4B アーム
4C ロググラップル(作業具)
4C3 フォーク(把持部)
5 旋回フレーム
5A センタフレーム
5B 左サイドフレーム
5C 右サイドフレーム
6 キャブ
6A 運転席
10 建屋カバー
10A 側面板
10B 上面板
12,21,31 保護部材
13 取付部
17,32 棒状体
18,26,33 カバー部材
W 木材

Claims (4)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前側に設けられたフロント装置とからなり、
    前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置を挟んで前記旋回フレームの左,右方向の一側に設けられた運転席と、前記旋回フレームに搭載された搭載機器を覆って前記旋回フレームに設けられた建屋カバーとが備えられ、
    前記フロント装置は、基端側が前記旋回フレームに回動可能に連結されたブームと、前記ブームの先端側に回動可能に連結されたアームと、前記アームの先端側に回動かつ自転可能に連結され木材を把持可能な把持部を有する作業具とが備えられ、
    前記旋回フレームは、前,後方向に延びるセンタフレームと、前記センタフレームを挟んで左,右両側に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレームとを有してなる建設機械において、
    前記左,右のサイドフレームのうち前記運転席とは反対側に位置する他側のサイドフレームの前端側には、前記建屋カバーよりも旋回方向の外側の位置で上方に立上り、高分子材料を備えた保護部材が設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記建屋カバーは、前記他側のサイドフレームから上方に立上る側面板と、前記側面板の上端を覆う上面板とを有し、
    前記保護部材は、前記建屋カバーの前記側面板よりも旋回方向の外側に位置して上側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記保護部材は、前記他側のサイドフレームに設けられた取付部と、前記取付部から上方に向けて延びる金属製の棒状体と、前記棒状体の外周側を覆い弾性を有するカバー部材とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記保護部材は、前記作業具の前記把持部が長尺な木材を把持した状態で前記作業具を自転させた場合に、前記木材が前記建屋カバーに接触するよりも前に前記保護部材に接触することで前記木材を保護することを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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