JP2020039517A - ワークトップの製造方法及びワークトップ基材 - Google Patents

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Abstract

【課題】L字状に曲がった部分の製造が簡単に行え、かつこの部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる、ワークトップの製造方法及びワークトップ基材を提供する。【解決手段】ワークトップ1の製造方法は、貼り付け工程S1、塗布工程S2、折り曲げ工程S3、及び接着工程S4を備える。貼り付け工程S1では、V字状の溝3が表面の一部に形成された板状のワークトップ基材2に対して、ワークトップ基材2の裏面のうち溝3の反対側の部分に、テープ4を貼り付ける。塗布工程S2では、溝3に接着剤5を塗布する。折り曲げ工程S3では、ワークトップ基材2のうち溝3とテープ4の間の薄肉部21を折り曲げる。接着工程S4では、溝3の2つの内側面30,31を接着剤5を介して接着させる。【選択図】図1

Description

本開示は、ワークトップの製造方法及びワークトップ基材に関する。
従来、L字状に曲がった部分を備える流し台の天板構造(ワークトップカウンター)が知られている(例えば特許文献1参照)。
このワークトップカウンターでは、L字状に曲がった部分は、天板と、その下面の前端部に接着固定された前框とで構成されている。
前框は、瞬間接着剤によって天板の下面に仮固定された後、前框の後側に充填される粘性のある接着剤によって、天板に本固定される。
特開2016−104082号公報
ところで、特許文献1に記載のワークトップカウンターでは、天板とは別体の前框を天板に接着固定するため、天板に対する前框の位置決めが難しく、L字状に曲がった部分の製造に手間がかかる。また、特許文献1に記載のワークトップカウンターでは、天板への前框の接着固定を、粘性のある接着剤で行うため、接着剤の硬化に時間がかかり、L字状に曲がった部分の製造に時間がかかる。
上記事情に鑑みて、本開示は、L字状に曲がった部分の製造が簡単に行え、かつこの部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる、ワークトップの製造方法及びワークトップ基材を提供することを、目的とする。
本開示に係る一態様のワークトップの製造方法は、貼り付け工程、塗布工程、折り曲げ工程、及び接着工程を備える。前記貼り付け工程は、V字状の溝が表面の一部に形成された板状のワークトップ基材に対して、前記ワークトップ基材の裏面のうち前記溝の反対側の部分に、テープを貼り付ける工程である。前記塗布工程は、前記溝に接着剤を塗布する工程である。前記折り曲げ工程は、前記ワークトップ基材のうち前記溝と前記テープの間の薄肉部を折り曲げる工程である。前記接着工程は、前記溝の2つの内側面を前記接着剤を介して接着させる工程である。
また、本開示に係る一態様のワークトップ基材は、ワークトップの製造に用いられるワークトップ基材であって、板状の本体と、前記本体の表面の一部に形成されたV字状の溝と、を備える。前記本体の裏面と前記溝との間の部分は、折り曲げることで分断可能な薄肉部である。
本開示は、L字状に曲がった部分の製造が簡単に行え、かつこの部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる、ワークトップの製造方法、及びワークトップ基材を提供することができる。
図1AからDは、一実施形態のワークトップの製造方法を示す断面図である。 図2は、同上の製造方法で製造されたワークトップの一例を示す斜視図である。 図3Aは、一実施形態のワークトップ基材を示す下面図であり、図3Bは、図3AのX−X線における断面図である。
本開示は、ワークトップの製造方法及びワークトップ基材に関し、より詳細には、L字状に曲がった部分を備えるワークトップの製造方法及びこのワークトップの製造に用いられるワークトップ基材に関する。
(1)概要
図1AからCには、一実施形態のワークトップ1の製造方法(以下「製造方法」と記載)が示され、図2には、同上の製造方法によって製造されるワークトップ1の一例が示されている。ワークトップ1は、例えば、システムキッチンの天板として用いられる。図3A,Bには、ワークトップ1の製造に用いられるワークトップ基材2が示されている。
ワークトップ基材2は、板状の本体20と、本体20の表面の一部に形成されたV字状の溝3と、を備える。本体20の裏面と溝3との間の部分は、折り曲げることで分断可能な薄肉部21である。
図1AからCに示すように、製造方法は、貼り付け工程S1、塗布工程S2、折り曲げ工程S3、及び接着工程S4を備える。貼り付け工程S1は、V字状の溝3が表面の一部に形成された板状のワークトップ基材2に対して、ワークトップ基材2の裏面のうち溝3の反対側の部分に、テープ4を貼り付ける工程である。塗布工程S2は、溝3に接着剤5を塗布する工程である。折り曲げ工程S3は、ワークトップ基材2のうち溝3とテープ4の間の薄肉部21を折り曲げる工程である。接着工程S4は、溝3の2つの内側面30,31を接着剤5を介して接着させる工程である。
この製造方法では、ワークトップ基材2の溝3を挟んだ2つの部分22,23が、薄肉部21を介して連続しているため、折り曲げの際に、2つの部分22,23の端面(溝3の内側面30,31)を重ね合わせやすく、L字状に曲がった部分の製造が簡単に行える。
この製造方法では、2つの部分22,23の端面を重ね合わせやすいため、2つの部分22,23の端面を重ね合わせた状態で位置調整を行う必要性が低く、接着剤5として、比較的短時間で接着が可能な瞬間接着剤を用いることができる。そのため、この製造方法では、接着にかかる時間を短くでき、L字状に曲がった部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。また、この製造方法では、2つの部分22,23の間から接着剤5が裏面側にはみ出すことをテープ4によって防ぐことができ、接着剤5のはみ出し部分を除去する作業が不要であるため、この点でも、製造にかかる時間の短縮化が図れる。
また、上記のワークトップ基材2では、上述した製造方法によってL字状に曲がった部分を製造することができるため、この部分の製造が容易であり、また、この部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。
(2)詳細
続いて、上述した製造方法及びワークトップ基材2について、更に詳しく説明する。
(2−1)ワークトップ基材
ワークトップ基材2は、図3A及び図3Bに示すように、矩形板状の本体20と、本体20の表面の一部に形成された複数のV字状の溝3と、を備える。ワークトップ基材2は、溝3が形成された面とは反対側の面が、ワークトップ1の露出する意匠面(上面及び側面)を構成する。
ワークトップ基材2は、薄肉部21を折り曲げたときに、薄肉部21が分断される程度の曲げ剛性を有する板体である。曲げ剛性は、5〜10Mpa程度である。ワークトップ基材2は、本実施形態では、人工大理石の板体である。
人工大理石は、熱硬化性樹脂に少なくとも充填材が添加された樹脂組成物の成形品である。熱硬化性樹脂としては、特に制限はなく、公知の各種単量体やこの単量体と重合体の混合物などから適宜選択することができる。熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステルなどのポリエステル系の樹脂、ビニルエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂などである。なお、(メタ)アクリルの表記は、アクリルまたはメタアクリルを意味する。
(メタ)アクリル系樹脂は、メラミン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどである。なお、(メタ)アクリレートの表記は、アクリレートまたはメタアクリレートを意味する。
充填材は、例えば、無機充填材である。無機充填材は、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、粉末タルク、粉末石英、シリカ、珪藻土、石膏、粉末ガラス、大理石、石灰岩、ケイ酸アルミニウム、珪酸カルシウムまたはホウ砂などである。また、無機充填材は、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化ケイ素、方解石、酸化チタン、三酸化アンチモン、炭酸カルシウム、ニッケル粉、鉄粉、亜鉛粉、銅粉、酸化鉄、ガラスビーズ、ガラス繊維またはシリカゲルなどである。これらの無機充填材は、一種だけでなく、二種以上、熱硬化性樹脂に添加してもよい。
熱硬化性樹脂には、ワークトップ1に要求される物性などに応じて、硬化促進剤、抗菌剤、柄材、顔料などを更に添加してもよい。
本実施形態では、本体20には、4つの溝3と2つの開口6が設けられている。2つの開口6のうちの一方は、シンクを設置するための孔であり、2つの開口6のうちの他方は、加熱調理器を設置するための孔である。2つの開口6のそれぞれは、本体20を厚み方向に貫通している。
4つの溝3のそれぞれは、一直線状である。4つの溝3は、本体20の長辺側の2つの端辺から距離をおいた箇所に平行に設けられた2つの長辺側の溝3と、本体20の短辺側の2つの端辺から距離をおいた箇所に平行に設けられた2つの短辺側の溝3とで、構成されている。2つの長辺側の溝3のそれぞれは、2つの短辺側の溝3のそれぞれに対して直交している。4つの溝3のそれぞれの長手方向に直交する断面形状は、互いに同じである。
4つの溝3のそれぞれは、例えば、丸鋸を用いて本体20の表面の一部を切削加工することによって、形成される。
4つの溝3のそれぞれは、2つの内側面30,31と、2つの内側面30,31の間に位置する内底面32と、を有する。内側面30と内底面32と内側面31は、この順に連続しており、V字状の溝3の内面の全体を構成している。
2つの内側面30,31がなす角度αは、90度よりも大きくかつ95度以下の範囲内の角度であり、本実施形態では、91度である。本体20の裏面と溝3の内底面32との間の部分(薄肉部21)の厚みL1は、0.1mm以上かつ1.1mm以下の範囲内の厚みである。薄肉部21の幅L2は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲内の幅である。本体20の厚みL3は、7mm以上かつ15mm以下の範囲内の厚みである。本実施形態では、本体20の厚みL3は、8mmである。
本体20は、溝3を挟んで位置する2つの部分22,23を有する。本実施形態では、本体20は、4つの溝3によって囲まれた第一部分220と、4つの溝3のそれぞれに対して第一部分220とは反対側に位置する4つの部分(第二部分230,第三部分231,第四部分232,第五部分233)を有する。本体20は更に、4つの溝3のうち、互いに直交する2つの溝3によって仕切られた4つの角部分24を有する。
本体20は、4つの溝3に対応した4つの薄肉部21をそれぞれ折り曲げることで、第一部分220、第二部分230、第三部分231、第四部分232、第五部分233、及び4つの角部分24に、分断可能である。4つの角部分24は、取り除かれる部分である。
以上説明したワークトップ基材2は、溝3を挟んだ2つの部分22,23が薄肉部21を介して連続しており、1枚の板状であるため、嵩張り難くて搬送しやすい。
(2−2)製造方法
(2−2−1)貼り付け工程
図1Aに示すように、貼り付け工程S1では、ワークトップ基材2の裏面のうち溝3の反対側の部分に、テープ4を貼り付ける。テープ4の長さは、溝3の長さと同じであり、テープ4の幅は、薄肉部21の幅よりも大きい。テープ4は、部分22と部分23のそれぞれに貼り付けられる。
テープ4は、ワークトップ基材2に貼り付けてから、折り曲げ工程S3及び接着工程S4が完了するまで、ワークトップ基材2から剥がれない程度の接着強度を有する一般的な薄型のテープが用いられる。テープ4は、例えば、紙系や樹脂系の帯状の片の片面に粘着剤を付着させたものである。
(2−2−2)塗布工程
図1Bに示すように、塗布工程S2では、溝3に接着剤5が塗布される。本実施形態では、接着剤5は、2つの内側面30,31と内底面32のそれぞれに塗布されている。
接着剤5は、ワークトップ基材2の材質に対応した瞬間接着剤である。接着剤5としては、例えば、人工大理石用瞬間接着剤(東亜合成化学社製「アロンアルファ(人工大理石)」)が用いられる。
(2−2−3)折り曲げ工程
図1Cに示すように、折り曲げ工程S3では、ワークトップ基材2の薄肉部21を折り曲げる。本実施形態では、折り曲げ工程S3では、薄肉部21を折り曲げることで、薄肉部21を分断する。
薄肉部21が分断されることで、ワークトップ基材2は、2つの部分22,23に分かれ、2つの部分22,23の先端部の間には隙間25が形成される。2つの部分22,23は、分断後もテープ4を介して連結されている。そのため、2つの部分22,23の相対的な位置関係は、分断前も分断後も一定に保たれる。
折り曲げ工程S3は、本実施形態では、塗布工程S2の後に行われる。
(2−2−4)接着工程
接着工程S4では、溝3の2つの内側面30,31を接着剤5を介して接着させる。詳しくは、接着工程S4では、2つの部分22,23の裏面同士がなす角度が90度となるように、本体20を折り曲げる。これにより、2つの部分22,23の端面(内側面30,31)の間には、隙間26が形成される。隙間25,26のそれぞれには、接着剤5が充填される。この状態で、接着剤5の硬化の完了を待つことで、2つの部分22,23が接着固定される。
(2−2−5)その他
製造工程は、接着工程S4の後に行う剥離工程S5を更に備える。剥離工程S5は、図1Dに示すように、テープ4をワークトップ基材2の裏面から剥がす工程である。これにより、2つの部分22,23によって形成される外側の角部分が露出する。
製造方法は、剥離工程S5の後に行う面取り工程S6を更に備えてもよい。面取り工程S6では、2つの部分22,23によって形成される外側の角部分を、面取り加工する。このとき、接着剤5のうち隙間25に位置する部分も面取りされる。
(3)作用効果
以上説明した製造方法によれば、例えば、図2に示すワークトップ1が製造される。図2に示すワークトップ1は、図3Aに示すワークトップ基材2を用いて製造される。ワークトップ1は、下方に開口した矩形の箱型である。ワークトップ1は、システムキッチンの天板を構成し、収容キャビネットや少なくとも1つの支柱によって支持される。
ワークトップ1は、矩形板状の天板10と、天板10の4つの端辺から垂下した4つの側板11とを備える。天板10に、2つの開口6が設けられている。天板10は、ワークトップ基材2の第一部分220で形成され、4つの側板11は、ワークトップ基材2の第二部分230,第三部分231,第四部分232,及び第五部分233で形成される。第一部分220の裏面が、天板10の上面を構成し、第二部分230,第三部分231,第四部分232,及び第五部分233の裏面が、4つの側板11の露出する外面を構成する。4つの側板11は、隣接する端部同士が接着剤を介して接着される。
以上説明した製造方法では、薄肉部21を介して連続した2つの部分22,23の端面(内側面30,31)を重ね合わせるように折り曲げることで、2つの部分22,23の端面を接着することができる。このとき、2つの部分22,23は、薄肉部21を介して連続しているため、端面同士の重ね合わせがしやすく、重ね合わせた状態で位置調整の必要性が低い。そのため、接着剤5として瞬間接着剤を用いることができ、接着にかかる時間を短くすることができて、ワークトップ1のL字状の部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。
また、折り曲げ工程S3において、薄肉部21が分断されて2つの部分22,23が分かれるが、2つの部分22,23はテープ4を介して連結されているため、端面同士の重ね合わせがしやすい。このとき、2つの部分22,23の間の隙間25に、接着剤5が入り込み、テープ4側の端まで接着剤5が充填されることで、2つの部分22,23は、テープ4側の端まで接着が可能となる。ここで、テープ4が、2つの部分22,23の裏面に接着されていることで、2つの部分22,23の間から裏面側に接着剤5がはみ出すことを防ぐことができ、はみ出し部分を除去する作業が不要である。
また、上述した製造方法では、第一部分220に対して、第二部分230,第三部分231,第四部分232,及び第五部分233のそれぞれの位置が決まりやすいため、ワークトップ1の隣接する2つの側板11同士の位置も直角に決まりやすい。
(4)変形例
以上説明した製造方法及びワークトップ基材2の変形例について説明する。
ワークトップ基材2の本体20に形成される溝3の数は、製造するワークトップ1の形状に合わせて適宜選択可能であり、4つに限らず、1〜3つ、または5つ以上であってもよい。また、溝3は、ワークトップ基材2の表面のみに限らず、表面と裏面の両方に設けてもよい。
塗布工程S2では、接着剤5は、2つの内側面30,31の接着に十分な量だけ、溝3に塗布すればよく、塗布する箇所は、2つの内側面30,31のうちの一方だけであってもよい。
折り曲げ工程S3は、ワークトップ基材2の薄肉部21を折り曲げる工程であればよく、薄肉部21が分断されなくてもよい。
ワークトップ基材2(本体20)は、人工大理石の板材に限らず、セラミック等のその他の材質の板材であってもよい。ただし、ワークトップ基材2は、折り曲げたときに、薄肉部21が分断可能な曲げ剛性を有する板材であることが好ましい。
接着剤5は、瞬間接着剤に限らず、その他の一般的な接着剤であってもよい。
溝3は、内底面32を有さず、互いに連続した2つの内側面30,31だけを有してもよい。
2つの内側面30,31がなす角度αは、製造するワークトップ1の形状(つまり2つの部分22,23の裏面がなす角度)に合わせて適宜選択可能であり、90度より大きくかつ95度以下の範囲内の角度に限定されない。
また、薄肉部21の厚みL1は、ワークトップ基材2の材質や曲げ剛性に合わせて適宜選択可能であり、0.1mm以上かつ1.1mm以下の範囲内の厚みに限定されない。
また、内底面32の幅L2は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲内の厚みに限定されず、適宜選択可能である。
溝3は、切削によって形成された溝に限らず、例えば、成形用の型によって形成された溝であってもよい。
塗布工程S2は、折り曲げ工程S3の後に行われてもよい。
また、ワークトップ1は、システムキッチンの天板に限らず、洗面台等のその他の作業台の天板として用いてもよい。
ワークトップ基材2には、開口6が形成されなくてもよい。
(まとめ)
以上説明した一実施形態及びその変形例の製造方法のように、第一態様の製造方法は、下記の構成を備える。
すなわち、第一態様の製造方法は、貼り付け工程S1、塗布工程S2、折り曲げ工程S3、及び接着工程S4を備える。貼り付け工程S1は、V字状の溝3が表面の一部に形成された板状のワークトップ基材2に対して、ワークトップ基材2の裏面のうち溝3の反対側の部分に、テープ4を貼り付ける工程である。塗布工程S2は、溝3に接着剤5を塗布する工程である。折り曲げ工程S3は、ワークトップ基材2のうち溝3とテープ4の間の薄肉部21を折り曲げる工程である。接着工程S4は、溝3の2つの内側面30,31を接着剤5を介して接着させる工程である。
上記構成を備えることで、第一態様の製造方法では、ワークトップ基材2の溝3を挟んだ2つの部分22,23が、薄肉部21を介して連続しているため、2つの部分22,23の端面(内側面30,31)同士を重ね合わせやすい。また、第一態様の製造方法では、2つの部分22,23がテープ4を介して連結されているため、この点でも、2つの部分22,23の端面同士を重ね合わせやすい。このように2つの部分22,23の端面同士が重ね合わせやすいため、接着剤5として、短時間での接着が可能な瞬間接着剤を利用できる。したがって、第一態様の製造方法では、2つの部分22,23の端面の重ね合わせがしやすくて、L状に曲がった部分の製造が容易であり、また、この部分の接着にかかる時間を短くできるため、この部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。
また、一実施形態及びその変形例の製造方法のように、第二態様の製造方法は、第一態様の製造方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様の製造方法では、折り曲げ工程S3は、薄肉部21を分断する工程である。
上記構成を備えることで、第二態様の製造方法では、薄肉部21が分断されることにより、2つの部分22,23の間に隙間25が形成される。そのため、第二態様の製造方法では、2つの部分22,23の間の接着剤5を、テープ4側の端まで至らせることができ、2つの部分22,23をテープ4側の端まで接着することができる。
また、一実施形態及びその変形例の製造方法のように、第三態様の製造方法は、第二態様の製造方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第三態様の製造方法では、ワークトップ基材2は、人工大理石またはセラミックの板材である。
上記の構成を備えることで、第三態様の製造方法では、ワークトップ基材2の曲げ剛性が所定の範囲内であるため、薄肉部21の折り曲げによる分断が行いやすい。
また、一実施形態及びその変形例の製造方法のように、第四態様の製造方法は、第一から第三のいずれかの態様の製造方法の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様の製造方法では、接着剤5は、瞬間接着剤である。
上記構成を備えることで、第四態様の製造方法では、接着工程S4にかかる時間を短くでき、ワークトップ1のL字状に曲がった部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。また、第四態様の製造方法では、接着剤5が短い時間で硬化するため、2つの部分22,23の間から接着剤5がはみ出しにくい。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第五態様のワークトップ基材2は、下記の構成を備える。
すなわち、第五態様のワークトップ基材2は、板状の本体20と、本体20の表面の一部に形成されたV字状の溝3と、を備える。本体20の裏面と溝3との間の部分は、折り曲げることで分断可能な薄肉部21である。
上記構成を備えることで、第五態様のワークトップ基材2では、溝3を挟んだ2つの部分22,23が、薄肉部21を介して連続しているため、2つの部分22,23の端面(溝3の内側面30,31)同士を重ね合わせやすい。このように2つの部分22,23の端面同士の重ね合わせがしやすいため、接着剤5として、短時間での接着が可能な瞬間接着剤を利用でき、ワークトップ1のL字状に曲がった部分の製造にかかる時間の短縮化を図ることができる。また、第五態様のワークトップ基材2では、薄肉部21が分断されることで、2つの部分22,23の間に隙間25が形成されるため、接着剤5を隙間25に充填でき、2つの部分22,23を端まで接着することができる。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第六態様のワークトップ基材2は、第五態様のワークトップ基材2の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第六態様のワークトップ基材2では、溝3は、2つの内側面30,31と、2つの内側面30,31の間に位置する内底面32と、を有する。本体20の裏面と内底面32の間の部分が、薄肉部21である。
上記構成を備えることで、第六態様のワークトップ基材2では、薄肉部21を折り曲げて分断した際に、2つの部分22,23の裏面のうち内側面30,31の反対側の部分に、欠けが生じることを抑制することができる。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第七態様のワークトップ基材2は、第六態様のワークトップ基材2の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第七態様のワークトップ基材2では、2つの内側面30,31がなす角度αは、90度より大きくかつ95度以下の範囲内の角度であり、薄肉部21の厚みは、0.1mm以上かつ1.1mm以下の範囲内の厚みである。
上記構成を備えることで、第七態様のワークトップ基材2では、2つの部分22,23の裏面同士が90度をなすように2つの内側面30,31を対向させた状態で、2つの内側面30,31の間に接着剤5が充填される隙間26を形成することができる。これにより、第七態様のワークトップ基材2では、2つの部分22,23の接着強度を確保しやすい。また、第七態様のワークトップ基材2では、薄肉部21が上記の厚みであることで、薄肉部21が折り曲げにより分断しやすい。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第八態様のワークトップ基材2は、第六または第七態様のワークトップ基材2の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第八態様のワークトップ基材2では、内底面32の幅は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲内の幅である。
上記構成を備えることで、第八態様のワークトップ基材2では、薄肉部21を折り曲げて分断した際に、2つの部分22,23の裏面のうち内側面30,31の反対側の部分に、欠けが生じることを抑制しやすい。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第九態様のワークトップ基材2は、第七または第八態様のワークトップ基材2の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第九態様のワークトップ基材2では、本体20は、人工大理石またはセラミックの板材である。
上記構成を備えることで、第九態様のワークトップ基材2では、本体20の曲げ剛性が所定の範囲内であるため、薄肉部21の折り曲げによる分断が行いやすい。
また、一実施形態及びその変形例のワークトップ基材2のように、第十態様のワークトップ基材2は、第五から第九のいずれかの態様のワークトップ基材2の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第十態様のワークトップ基材2では、溝3は、切削によって形成された溝である。
上記構成を備えることで、第十態様のワークトップ基材2では、2つの内側面30,31がなす角度の調整がしやすい。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 ワークトップ
2 ワークトップ基材
20 本体
21 薄肉部
3 溝
30 内側面
31 内側面
32 内底面
4 テープ
5 接着剤
α 角度
L1 厚み
L2 幅

Claims (10)

  1. V字状の溝が表面の一部に形成された板状のワークトップ基材に対して、前記ワークトップ基材の裏面のうち前記溝の反対側の部分に、テープを貼り付ける貼り付け工程と、
    前記溝に接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記ワークトップ基材のうち前記溝と前記テープの間の薄肉部を折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記溝の2つの内側面を前記接着剤を介して接着させる接着工程と、を備える、
    ワークトップの製造方法。
  2. 前記折り曲げ工程は、前記薄肉部を分断する工程である、
    請求項1のワークトップの製造方法。
  3. 前記ワークトップ基材は、人工大理石またはセラミックの板材である、
    請求項2のワークトップの製造方法。
  4. 前記接着剤は、瞬間接着剤である、
    請求項1から3のいずれかのワークトップの製造方法。
  5. ワークトップの製造に用いられるワークトップ基材であって、
    板状の本体と、
    前記本体の表面の一部に形成されたV字状の溝と、を備え、
    前記本体の裏面と前記溝との間の部分は、折り曲げることで分断可能な薄肉部である、
    ワークトップ基材。
  6. 前記溝は、2つの内側面と、前記2つの内側面の間に位置する内底面と、を有し、
    前記本体の裏面と前記内底面の間の部分が、前記薄肉部である、
    請求項5のワークトップ基材。
  7. 前記2つの内側面がなす角度は、90度より大きくかつ95度以下の範囲内の角度であり、
    前記薄肉部の厚みは、0.1mm以上かつ1.1mm以下の範囲内の厚みである、
    請求項6のワークトップ基材。
  8. 前記内底面の幅は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲内の幅である、
    請求項6または7のワークトップ基材。
  9. 前記本体は、人工大理石またはセラミックの板材である、
    請求項7または8のワークトップ基材。
  10. 前記溝は、切削によって形成された溝である、
    請求項5から9のいずれかのワークトップ基材。
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