JP2020037953A - 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法 - Google Patents

割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020037953A
JP2020037953A JP2018164107A JP2018164107A JP2020037953A JP 2020037953 A JP2020037953 A JP 2020037953A JP 2018164107 A JP2018164107 A JP 2018164107A JP 2018164107 A JP2018164107 A JP 2018164107A JP 2020037953 A JP2020037953 A JP 2020037953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
split
bolt
nut
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018164107A
Other languages
English (en)
Inventor
惠次 築谷
Keiji Tsukitani
惠次 築谷
邦昭 阿部
Kuniaki Abe
邦昭 阿部
悠 森川
Yu Morikawa
悠 森川
仲原 范
Zhong Yuan Fan
仲原 范
竹 石
Zhu Shi
竹 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018164107A priority Critical patent/JP2020037953A/ja
Priority to CN201921422315.XU priority patent/CN210686598U/zh
Publication of JP2020037953A publication Critical patent/JP2020037953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】割ナットの径方向への開きを防止すること。【解決手段】略半円環状で円心側に第1のねじ切り部4を有する第1の枠体2と、略半円環状で円心側に第2のねじ切り部5を有する第2の枠体3とを嵌合することで、ボルト側に螺合装着が可能なナットねじ切り部6が成立する割りナット1であって、この割りナット1は鉛直方向に貫通する第1の空洞部7を有し、第1の枠体2と第2の枠体3とを円心軸方向に嵌合することで着脱可能、かつ径方向に着脱不能な構成とした割りナット1としたものであり、ボルト側に螺合したときに、ねじ締付け反力による割ナットの径方向への開きを防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は壁や台のパネルに設けた貫通穴を保護する割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造および配管保護方法に関する。
従来のこの種の壁や台のパネルに設けた貫通穴を保護する部材として、グロメットを用いている。2分割構成のグロメットはグロメットに押し込み力を加えると、リブ用穴に嵌入したリブが本体部を外方に開こうとする作用力を分散して、押し込み力をブロックし、グロメットの本体部が外方に開かなくなり、グロメットの固定作業性が向上するものが開示されている。
特開平07−65661号公報
しかしながら、このようなグロメットは2分割した枠体を嵌合させて一体化したものであり、枠体の外径寸法はほぼ一定の構成であって、この一体化した枠体を壁や台のパネルに設けた貫通穴に挿入して保持するものであり、貫通穴形状や穴径が異なれば、パネルに固定して保持することができないという課題があった。
また、係止爪を設けてパネルに嵌合させる構成のものでは、貫通穴形状や穴径に加えてパネルの厚みが異なれば、係止爪での固定ができないという課題があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、壁や台のパネルに設けた貫通穴に挿入したボルト側に螺合装着可能とし、その貫通穴形状や穴径、さらにパネルの厚みが多少異なっていてもボルト側に螺合させることで、パネルに対して確実に固定することができる割りナットを提供することを目的としたものである。
さらに、ナットに螺合装着可能とし、壁や台のパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらにパネルの多少厚みが異なっていてもナットに螺合させることで、パネルに対して確実に固定することができる割りボルトを提供することを目的としたものである。
さらに、上記の割りボルトや割りナットを利用したボルトナット構造を提供することを目的としたものである。
さらに、割りボルトや割りナットを利用したボルトナット構造による配管保護方法を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、本発明の割りナットは、略半円環状で円心側に第1のねじ切り部を有する第1の枠体と、略半円環状で円心側に第2のねじ切り部を有する第2の枠体とを嵌合することで、ボルト側に螺合装着が可能なナットねじ切り部が成立する割りナットであって、この割りナットは円心軸方向に貫通する第1の空洞部を有し、前記第1の枠体と第2の枠体とを略円心軸方向に嵌合することで着脱可能、かつ径方向に着脱不能な
構成としたものである。
また上記目的を達成するために、本発明の割りボルトは、略半円環状の第1の頭部と前記第1の頭部の円心軸方向に延びる第3のねじ切り部を有する第3の枠体と、略半円環状の第2の頭部と前記第2の頭部の円心軸方向に延びる第4のねじ切り部を有する第4の枠体とを嵌合することで、ナット側に螺合装着が可能なボルトねじ切り部が成立する割りボルトであって、この割りボルトは円心軸方向に貫通する第2の空洞部を有し、一方の枠体の頭部の先端には、他方の枠体の頭部の合致面を覆う庇部を設けたものである。
また上記目的を達成するために、本発明の配管保護方法は、壁や台の穴に配管が通されている配管構造において、前記配管の両端から第3の枠体と第4の枠体とを嵌合させて前記穴に割りボルトを挿入し、前記割りボルトを挿入した前記壁や台の反対面側で前記配管の両端から第1の枠体と第2の枠体とを嵌合させ、前記割りボルトを挿入した前記割りボルトのボルトねじ切り部に、前記第1の枠体と前記第2の枠体とを嵌合させた割りナットのナットねじ切り部を螺合装着させる、ボルトナット構造による配管保護方法としたものである。
本発明の割りナットは、割りボルトを螺合したときに、径方向に着脱不能とすることで、ねじ締付け反力による割ナットの径方向への開きを極力防止することができる。
本発明の割りボルトは、水廻りに割りボルトを配置したときに割りボルトどうしの合わせ面に隙間が生じてもその隙間から水が浸入することを極力防止できる。
本発明の配管保護方法は、壁や台等に設けた貫通穴形状や穴径、さらにパネルの厚みが異なっていても、割りナットと割りボルトとを螺合させることで、壁や台等あるいはそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
本発明の割りナットと割りボルトの分解斜視図 本発明の割りナットと割りボルトを配管に装着した状態の外観斜視図 本発明の割りボルトの分解斜視図 本発明の割りナットと割りボルトが使用された状態の一例を示す周辺図
第1の発明は、略半円環状で円心側に第1のねじ切り部を有する第1の枠体と、略半円環状で円心側に第2のねじ切り部を有する第2の枠体とを嵌合することで、ボルト側に螺合装着が可能なナットねじ切り部が成立する割りナットであって、この割りナットは円心軸方向に貫通する第1の空洞部を有し、前記第1の枠体と第2の枠体とを略円心軸方向に嵌合することで着脱可能、かつ径方向に着脱不能な構成とした割りナットであり、ねじ切り部に割りナットを螺合したときに、径方向に着脱不能とすることで、ねじ締付け反力による割ナットの径方向への開きを防止することができる。また、ボルト側に割りナットを螺合装着可能としていることで、壁や台等やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらに壁や台等やそのパネルの厚みが異なっていても割りナットと割りボルトとを螺合させることで、壁や台等やそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1の枠体の先端は、嵌合部とこの嵌合部より細い首部とを有し、前記第2の枠体の先端は、前記嵌合部と嵌合する嵌合溝と前記首部が収まる首嵌合溝とを有するものであり、前記第1の枠体と第2の枠体とを略円心軸方向に嵌合することで着脱可能とすることができるとともに、割りナットを割りボルトを螺合
したときに、ねじ締付け反力による割ナットの径方向への開きを極力防止することができる。
第3の発明は、略半円環状の第1の頭部と前記第1の頭部の円心軸方向に延びる第3のねじ切り部を有する第3の枠体と、略半円環状の第2の頭部と前記第2の頭部の円心軸方向に延びる第4のねじ切り部を有する第4の枠体とを嵌合することで、ナット側に螺合装着が可能なボルトねじ切り部が成立する割りボルトであって、この割りボルトは円心軸方向に貫通する第2の空洞部を有し、一方の枠体の頭部の先端には、他方の枠体の頭部の合致面を覆う庇部を設けた割りボルトであり、例えば第3の枠体および第4の枠体を樹脂成形品で構成すると、樹脂成形品の成形歪やそりが生じたときに、割りボルトどうしの合わせ面に隙間が生じて外観を損ねたり、水廻りに割りボルトを配置したときにその隙間から水が浸入することを極力防止することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記第3の枠体または前記第4の枠体の合わせ面に凸部を設け、対応する前記第3の枠体または前記第4の枠体の合せ面に前記凸部が嵌合する凹部を設けて前記第3の枠体と前記第4の枠体とが嵌合する構成としたものであり、第3の枠体と第4の枠体とを嵌め合わせるときに、上下左右の位置決めを容易にすることができる。
第5の発明は、上記第1または第2の発明の割りナットと上記第3または第4の発明の割りボルトとを螺合装着することで成立するボルトナット構造としたものであり、壁や台等やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらに壁や台等やそのパネルの厚みが異なっていても割りナットと割りボルトとを螺合させることで、壁や台等やそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
第6の発明は、第5の発明において、壁や台の穴に配管が通されている配管構造において、前記配管の両端から前記第3の枠体と前記第4の枠体とを嵌合させて前記穴に割りボルトを挿入し、前記割りボルトを挿入した前記壁や台の反対面側で前記配管の両端から前記第1の枠体と前記第2の枠体とを嵌合させ、前記割りボルトを挿入した前記割りボルトの前記ボルトねじ切り部に前記割りナットの前記ナットねじ切り部を螺合装着させるボルトナット構造による配管保護方法であり、壁や台等の配管への割りボルトと割りナットの取り付けや取り外しが容易にでき、壁や台等やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらにパネルの厚みが異なっていても、割りナットと割りボルトとを螺合させることで、壁や台等あるいはそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
第7の発明は、壁や台の穴に配管が通されている配管構造において、前記配管の両端から第3の枠体と第4の枠体とを嵌合させて前記穴に割りボルトを挿入し、前記割りボルトを挿入した前記壁や台の反対面側で前記配管の両端から第1の枠体と第2の枠体とを嵌合させ、前記割りボルトを挿入した前記割りボルトのボルトねじ切り部に、前記第1の枠体と前記第2の枠体とを嵌合させた割りナットのナットねじ切り部を螺合装着させる、ボルトナット構造による配管保護方法であり、壁や台等の配管への割りボルトと割りナットの取り付けや取り外しが容易にでき、壁や台等やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらにパネルの厚みが異なっていても、割りナットと割りボルトとを螺合させることで、壁や台等あるいはそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における割りボルトと割りナットの分解斜視図である。図1において、割りナット1は略半円環状の第1の枠体2と略半円環状の第2の枠体3で構成されている。第1の枠体2は略半円環状の円心側に第1のねじ切り部4を有し、第2の枠体3は略半円環状の円心側に第2のねじ切り部5を有している。また、この割りナット1は略円環状の円心軸方向に貫通する第1の空洞部7を有している。
第1の枠体2の略半円環状の分割面である先端に、凸状に突出した嵌合部8と嵌合部8より細い首部9を有している。第2の枠体3の略半円環状の分割面である先端に、凹状にへこんだ嵌合溝10と第1の枠体2の首部9が収まる首嵌合溝11および嵌合部8を受ける受け部11bを有している。
以上のように構成された第1の枠体2と第2の枠体3について、第1の枠体2と第2の枠体3とは、第1の枠体2の嵌合部8と第2の枠体3の嵌合溝10を略円心軸方向(図1の略上下方向)に嵌合することが可能となる。すなわち、第1の枠体2の嵌合部8と第2の枠体3の嵌合溝10とを略円心軸方向に対向する位置にあらかじめ配置させたうえで、嵌合部8を嵌合溝10へと嵌合させる(または嵌合溝10を嵌合部8への嵌合させる)。嵌合部8と嵌合溝10とを嵌合させたうえで、嵌合部8を受け部11bにて受けさせて規制する。これにより、ナットねじ切り部6が構成され、割りナット1のナットねじ切り部6を確実にらせん状につなぐことができる。
嵌合させる場合とは逆に嵌合させた第1の枠体2と第2の枠体3とを取り外す場合には、第1の枠体2の嵌合部8と第2の枠体3の嵌合溝10とを嵌合させるときの略円心軸方向とは逆向きの略円心軸方向に離脱する方向へと力を加えることで取り外すことが可能となる。すなわち、第1の枠体2と第2の枠体3とは略円心軸方向に着脱することが可能となっている。
また、第1の枠体2と第2の枠体3とが嵌合している状態においては、嵌合部8は第2の枠体3の首嵌合溝11に規制されることにより、第1の枠体2と第2の枠体3とが径方向に移動することを不可能としている。すなわち、第1の枠体2と第2の枠体3とが径方向に着脱することが不能となっている。
図2は本発明の同実施の形態1における割りボルトと割りナットを配管に取り付けた状態の外観斜視図である。図2において、嵌合部8と嵌合溝10とを嵌合させたうえで、嵌合部8を受け部11bにて受けさせて第1の枠体2と第2の枠体3による割りナット1を構成している状態を示している。
また図1において、割りボルト12は、第3の枠体13と第4の枠体14で構成されている。第3の枠体13は略半円環状の第1の頭部15aと第1の頭部15aから円心軸方向に延びる第3のねじ切り部16を有し、第4の枠体14は略半円環状の第2の頭部15bと第2の頭部15bから円心軸上に延びる第4のねじ切り部17を有している。また、この割りボルト12は、略円環状の円心軸方向に貫通する第2の空洞部19を有している。
さらに、第1の頭部15aの一方の先端には庇部21を設け、第2の頭部15bの一方の端面には庇部21に覆われる合致面20を設けている。なお、第1の頭部15aの他方の端面にも同じく合致面20を設け、第2の頭部15bの他方の先端にも合致面20を覆う庇部21を設けてもよい。
また図2において、第3の枠体13と第4の枠体14とを合わせることによって、第3の枠体13の第1の頭部15aの庇部21が第4の枠体14の第2の頭部15bの合致面
20を覆うように構成されている。
以上の構成により、一方の枠体の庇部が他方の枠体の合致面を覆うので、割りボルト12を樹脂成形品等で構成した場合に、樹脂成形品の成形歪やそりが生じたときに割りボルト12の頭部近傍の合わせ面に隙間が生じて外観を損ねたり、台所や水廻りに割りボルト12を配置したときに隙間から水が浸入することを極力防止することができる。
図3は本発明の同実施の形態1における割りボルトの分解斜視図である。図3において、割りボルト12における第4の枠体14の一方の合わせ面に複数の凸部28を設け、対応する第3の枠体13の合わせ面にこの凸部28が嵌合する複数の凹部29(図示無し)を設けている。さらに、第3の枠体13の他方の合わせ面に複数の凸部28(図示無し)を設け、対応する第4の枠体14の合わせ面にこの凸部28(図示無し)が嵌合する複数の凹部29を設けている。
それぞれの枠体におけるそれぞれの凸部と凹部を嵌合させることで、割りボルト12の第3のねじ切り部16と第4のねじ切り部17とを、上下左右で位置関係を合致させることが可能となり、割りボルト12のボルトねじ切り部18を確実にらせん状につなぐことができる。
なお、第4の枠体14の複数の凸部28の一部を凹部に変えて、対応する第3の枠体13の複数の凹部の一部を凸部に変えてもよい。また、第4の枠体14の複数の凹部29の一部を凸部に変えて、対応する第3の枠体13の複数の凸部の一部を凹部に変えてもよい。
上記割りナット1のナットねじ切り部6と割りボルト12のボルトねじ切り部18とを螺合装着することで成立するボルトナット構造とすれば、壁(や台等)24やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらに壁(や台等)24やそのパネルの厚みが異なっていても割りナット1と割りボルト12とを螺合させることで、壁(や台等)24やそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
次に配管保護方法について説明する。図1における壁(や台等)24の穴25に配管26が通されている配管構造において、配管26の両端から第3の枠体13と第4の枠体14とを嵌合させて穴25に割りボルト12を挿入し、割りボルト12を挿入した壁(や台等)24の反対面側で配管26の両端から第1の枠体2と第2の枠体3とを嵌合させ、割りボルト12を挿入したボルトねじ切り部18に割りナット1のナットねじ切り部6を螺合装着させるボルトナット構造による配管保護方法とすれば、配管26への割りボルト12と割りナット1の取り付けや取り外しが容易にでき、壁(や台等)24やそのパネルに設けた貫通穴形状や穴径、さらにそのパネルの厚みが異なっていても、割りナット1と割りボルト12とを螺合させることで、壁(や台等)24あるいはそのパネルに対して確実に固定することが可能となる。
さらに、割りボルト12の第2の空洞部19に配置した配管26が、壁(や台等)24に設けた穴25の端面に直接触れることなく、穴25から配管26を保護することが可能となる。
このとき割りナット1は、第1の枠体2と第2の枠体3とが嵌合している状態で、嵌合部8は第2の枠体3の首嵌合溝11に規制されることにより、第1の枠体2と第2の枠体3とが径方向に移動することを不可能としていることから、ナットねじ切り部6にボルトねじ切り部18を螺合したときにもねじ締付け反力による割ナットの径方向への開きを防止することができる。
さらに、割りナット1と割りボルト12は螺合した状態であり、割りボルト12に設けた第1の頭部15a、第2の15bによって壁(や台等)24に設けた穴25を覆うことができ、穴25の形状や大きさが多少異なったとしても、確実に壁(や台等)24に固定することができる。さらに割りナット1と割りボルト12は螺合した状態であり、壁(や台等)24の厚みが多少異なったとしても確実に壁(や台等)24に固定することができる。
また、割りボルト12と割りナット1はともに分割構造になっており、配管26の先端に例えば袋ナット27のように配管26よりも大きな形状の部品があっても、割りボルト12の第2の空洞部19は配管26に合わせた直径寸法に設定、設計することが可能であり、割りボルト12の第3のねじ切り部16と第4のねじ切り部17に螺合する割りナット1の第1のねじ切り部4と第2のねじ切り部5のねじ径を極力小さくすることも可能となり、壁(や台等)24に設けた穴25の穴径を極力小さくすることも可能となる。
図4は本発明の同実施の形態1における割りナットと割りボルトが使用された状態の一例を示す周辺図である。
一般家庭の台所を想定しており、流し台30の上に食器洗浄機31が配置されている。流し台30には水栓32から出てくる水などを受けるシンク33が構成されており、シンク33につながる排水管34に分岐部35が設けられ、食器洗浄機31の排水ホース36が流し台30の穴を経由して分岐部35に接続され、食器洗浄機31の洗浄水を排水可能に構成されている。
このような流し台30の穴に排水ホースが通され、その穴および排水ホース36に上記で説明した割りナット1および割りボルト12が取り付けられている。
なお、食器洗浄機31の排水ホース36ではなく、食器洗浄機31の給水ホースを流し台30の穴に通して、水栓32と分岐して食器洗浄機31に水を給水する構成としてもよい。
このような水廻りにおいて、本発明における割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法を利用すれば、上記のとおり相当の効果を得ることができる。
以上のように、本発明は割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造であり、壁や台の貫通穴への配管の保護方法として有用である。
1 割りナット
2 第1の枠体
3 第2の枠体
4 第1のねじ切り部
5 第2のねじ切り部
6 ナットねじ切り部
7 第1の空洞部
8 嵌合部
9 首部
10 嵌合溝
11 首嵌合溝
11b受け部
12 割りボルト
13 第3の枠体
14 第4の枠体
15a第1の頭部
15b第2の頭部
16 第3のねじ切り部
17 第4のねじ切り部
18 ボルトねじ切り部
19 第2の空洞部
20 合致面
21 庇部
24 壁(台)
25 穴
26 配管
27 袋ナット
28 凸部
29 凹部
30 流し台
31 食器洗浄機
32 水栓
33 シンク
34 排水管
35 分岐部
36 排水ホース

Claims (7)

  1. 略半円環状で円心側に第1のねじ切り部を有する第1の枠体と、
    略半円環状で円心側に第2のねじ切り部を有する第2の枠体とを嵌合することで、
    ボルト側に螺合装着が可能なナットねじ切り部が成立する割りナットであって、
    この割りナットは円心軸方向に貫通する第1の空洞部を有し、
    前記第1の枠体と第2の枠体とを略円心軸方向に嵌合することで着脱可能、かつ径方向に着脱不能な構成とした割りナット。
  2. 前記第1の枠体の先端は、嵌合部とこの嵌合部より細い首部とを有し、
    前記第2の枠体の先端は、前記嵌合部と嵌合する嵌合溝と前記首部が収まる首嵌合溝とを有する、請求項1記載の割りナット。
  3. 略半円環状の第1の頭部と前記第1の頭部の円心軸方向に延びる第3のねじ切り部を有する第3の枠体と、
    略半円環状の第2の頭部と前記第2の頭部の円心軸方向に延びる第4のねじ切り部を有する第4の枠体とを嵌合することで、
    ナット側に螺合装着が可能なボルトねじ切り部が成立する割りボルトであって、
    この割りボルトは円心軸方向に貫通する第2の空洞部を有し、
    一方の枠体の頭部の先端には、他方の枠体の頭部の合致面を覆う庇部を設けた割りボルト。
  4. 前記第3の枠体または前記第4の枠体の合わせ面に凸部を設け、対応する前記第3の枠体または前記第4の枠体の合わせ面に前記凸部が嵌合する凹部を設けて前記第3の枠体と前記第4の枠体とが嵌合する構成とした、請求項3記載の割りボルト。
  5. 請求項1または2の割りナットと前記請求項3または4の割りボルトとを螺合装着することで成立するボルトナット構造。
  6. 壁や台の穴に配管が通されている配管構造において、前記配管の両端から前記第3の枠体と前記第4の枠体とを嵌合させて前記穴に割りボルトを挿入し、前記割りボルトを挿入した前記壁や台の反対面側で前記配管の両端から前記第1の枠体と前記第2の枠体とを嵌合させ、前記割りボルトを挿入した前記割りボルトの前記ボルトねじ切り部に前記割りナットの前記ナットねじ切り部を螺合装着させる、請求項5記載のボルトナット構造による配管保護方法。
  7. 壁や台の穴に配管が通されている配管構造において、前記配管の両端から第3の枠体と第4の枠体とを嵌合させて前記穴に割りボルトを挿入し、前記割りボルトを挿入した前記壁や台の反対面側で前記配管の両端から第1の枠体と第2の枠体とを嵌合させ、前記割りボルトを挿入した前記割りボルトのボルトねじ切り部に、前記第1の枠体と前記第2の枠体とを嵌合させた割りナットのナットねじ切り部を螺合装着させる、ボルトナット構造による配管保護方法。
JP2018164107A 2018-09-03 2018-09-03 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法 Pending JP2020037953A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018164107A JP2020037953A (ja) 2018-09-03 2018-09-03 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法
CN201921422315.XU CN210686598U (zh) 2018-09-03 2019-08-29 开合螺母和开合螺栓及螺栓螺母构造和配管构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018164107A JP2020037953A (ja) 2018-09-03 2018-09-03 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020037953A true JP2020037953A (ja) 2020-03-12

Family

ID=69737741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018164107A Pending JP2020037953A (ja) 2018-09-03 2018-09-03 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020037953A (ja)
CN (1) CN210686598U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113638958A (zh) * 2021-08-16 2021-11-12 吉林省翊诚信息技术有限公司 一种分体自锁螺丝
CN117267498B (zh) * 2023-11-16 2024-02-13 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 一种与平管嘴接头连接的对开装配式组合外加螺母

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995001528A1 (de) * 1993-07-02 1995-01-12 Pflitsch Gmbh & Co. Kg. Vorrichtung zur abgedichteten verlegung von rohren, leitungen und dergleichen
JP2012239266A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2017163821A (ja) * 2016-01-15 2017-09-14 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company パススルーバルクヘッドシールフィッティング

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995001528A1 (de) * 1993-07-02 1995-01-12 Pflitsch Gmbh & Co. Kg. Vorrichtung zur abgedichteten verlegung von rohren, leitungen und dergleichen
JP2012239266A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2017163821A (ja) * 2016-01-15 2017-09-14 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company パススルーバルクヘッドシールフィッティング

Also Published As

Publication number Publication date
CN210686598U (zh) 2020-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8288667B2 (en) Double-packing cable and flexible conduit gland
JP2020037953A (ja) 割りナット及び割りボルト及びこれらを利用したボルトナット構造及び配管保護方法
JP2012048208A (ja) 光ケーブル保護機構
JP2003321854A (ja) ワンタッチ取付形水栓
JP2022544328A (ja) ゲートウェイ装置
EA015837B1 (ru) Кабельное резьбовое соединение
JP2017225255A (ja) ケーブルグランド
KR200474526Y1 (ko) 가요전선관 연결구
KR100952314B1 (ko) 파이프 및 패널의 조립이 용이한 클램프 조립체
EP2493040B1 (en) Cable gland
JP2010065732A (ja) 管継手取付部材、管継手取付構造、及び管継手取付方法
JP4805727B2 (ja) ヘッダー用保温部材、およびヘッダー用保温部材の取付方法
JP2007189839A (ja) グロメット
KR101867587B1 (ko) 주름관 컨넥터
KR20170042641A (ko) 전기 장치
JP2016046933A (ja) 配線ボックス
KR20200065772A (ko) 케이블의 고정 및 분리가 용이한 케이블 글랜드
JP2019100406A (ja) キャップ
JP5308238B2 (ja) 保護ケースの防水構造
JP6452499B2 (ja) 埋設式ガス栓
KR101847808B1 (ko) 케이블 시공이 용이한 케이블 글랜드
JP2008151323A (ja) 樹脂管組込型バルブ、及びバルブと樹脂管との接続構造
WO2016006017A1 (ja) ケーブルグランド
JP2015163002A (ja) 回転電機用端子箱及び回転電機
KR20140076989A (ko) 체결용 클램프

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220628