JP2020033983A - ポンプ装置 - Google Patents

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須長 勇吉
Yukichi Sunaga
勇吉 須長
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Hitachi Automotive Systems Ltd
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Abstract

【課題】非操舵時には、ポンプの駆動負荷を低減したポンプ装置を提供する。【解決手段】制御バルブ26は、制御バルブ第1室28aの内圧と制御バルブ第2室28bの内圧との差に応じて移動し、制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第1の状態、制御バルブ第1室28aおよび制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第2の状態、制御バルブ第1室28aと第1流体圧室連通路32とが連通している第3の状態を切換え可能であり、第2オリフィス部B、制御バルブ第1室28a、第1流体圧室連通路32、および第1流体圧室14aを含む制御圧導入空間と吸入通路19aとを連通するリーク通路29b,29b1を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、パワーステアリング装置に用いられるポンプ装置に関する。
この種の従来技術としては、例えば、特許文献1に記載の可変容量型ベーンポンプが知られている。このベーンポンプは、パワーステアリング装置に適用され、制御部としてメータリングオリフィス、制御バルブを備える。
特開2016−156367号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、車両が操舵操作を行っていない非操舵時において、ベーンポンプの吐出量を低く抑えることができず、燃費が悪化するという問題があった。
本発明の目的の一つは、非操舵時には、ポンプの駆動負荷を低減したポンプ装置を提供することにある。
本発明の一実施形態におけるポンプ装置は、車両のパワーステアリング装置に用いられるポンプ装置において、ポンプ要素収容空間、吸入通路、吐出通路、吸入ポート、吐出ポート、制御バルブ収容空間、第1流体圧室連通路、制御バルブ第1室連通路、制御バルブ第2室連通路、第1オリフィス部、および第2オリフィス部を有し、吸入通路は、吸入ポートと接続されており、吐出通路は、吐出ポートと接続されており、第1流体圧室連通路は、制御バルブ収容空間と第1流体圧室とを接続しており、制御バルブ第1室連通路は、吐出ポートと制御バルブ第1室とを接続しており、制御バルブ第2室連通路は、吐出通路と制御バルブ第2室とを接続しており、第1オリフィス部は、吐出通路において吐出通路から制御バルブ第2室連通路へ分岐する分岐点と吐出ポートの間に設けられており、第2オリフィス部は、制御バルブ第1室連通路に設けられているポンプハウジングと、ポンプハウジングに回転可能に設けられた駆動軸と、駆動軸に設けられ、複数のスリットを有するロータと、複数のスリットの夫々の中で移動可能に設けられた複数のベーンと、環形状を有してポンプ要素収容空間の中に設けられており、ロータおよび複数のベーンと共に複数のポンプ室を形成し、ポンプ収容空間に第1流体圧室と第2流体圧室を形成し、吸入ポートは、複数のポンプ室のうち、駆動軸の回転に伴いポンプ室の容積が増大する領域に開口しており、吐出ポートは、複数のポンプ室のち、駆動軸の回転に伴いポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口しており、第1流体圧室は、駆動軸の回転軸線に関する径方向において、カムリングの径方向外側に設けられた空間であって、駆動軸の回転軸線とカムリングの内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が減少する部分に設けられており、第2流体圧室は、駆動軸の回転軸線に関する径方向においてカムリングの径方向外側に設けられた空間であって、駆動軸の回転軸線とカムリングの内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が増大する部分に設けられており、第1流体圧室と第2流体圧室の圧力差に基づきポンプ要素収容空間の中で移動可能であるカムリングと、制御バルブ収容空間の内部で第1軸線の方向に移動可能に設けられ、制御バルブ収容空間を制御バルブ第1室、制御バルブ第2室、制御バルブ第3室に分割し、制御バルブ第1室は、第1軸線の方向において制御バルブの一方に設けられ、制御バルブ第2室は、第1軸線の方向において制御バルブの他方に設けられ、制御バルブ第3室は、第1軸線の方向において制御バルブ第1室と制御バルブ第2室の間に設けられ、吸入通路と接続されており、制御バルブは、制御バルブ第1室の内圧と制御バルブ第2室の内圧との差に応じて移動し、制御バルブ第3室と第1流体圧室連通路とが連通している第1の状態、制御バルブ第1室および制御バルブ第3室と第1流体圧室連通路とが連通している第2の状態、制御バルブ第1室と第1流体圧室連通路とが連通している第3の状態を切換え可能である制御バルブと、制御圧導入空間と吸入通路とを連通する通路であって、制御圧導入空間は、第2オリフィス部、制御バルブ第1室、第1流体圧室連通路、および第1流体圧室を含むものであるリーク通路と、を有する。
よって、本発明にあっては、非操舵時には、ポンプの駆動負荷を低減することができる。
実施形態1のポンプ装置1と作動液が流通する液通路の構成を、模式的に示す図である。 ポンプ装置1を駆動軸6の軸心(回転軸線)Oを通る平面で切った断面を示す図である。 実施形態1の制御バルブ26の詳細を示す拡大図である。 (a)は、実施形態2のアダプタリング9の正面図であり、(b)は、実施形態2のアダプタリング9の断面(図4(a)のT−T視断面)を示す図である。 (a)は、実施形態3のアダプタリング9の正面図であり、(b)は、実施形態3のアダプタリング9の断面(図5(a)のU−U視断面)を示す図である。 (a)は実施形態4の板部材12の正面図であり、(b)は、板部材12の断面(図6(a)のQ−Q視断面)を示す図である。 (a)は実施形態5の板部材12の正面図であり、(b)は、板部材12の断面(図7(a)のS−S視断面)を示す図である。 (a)は実施形態6のカムリング8の正面図であり、(b)は、カムリング8の右側面を示す図である。 (a)は実施形態7のカムリング8の正面図であり、(b)は、カムリング8の右側面を示す図である。
以下、本発明のポンプ装置を実現する形態を、図面に基づき説明する。
〔実施形態1〕
[構成]
まず、構成を説明する。
本実施形態の可変容量型ベーンポンプ装置(以下、ポンプ装置1という。)は、車両の液圧式パワーステアリング装置に適用されるポンプ装置であり、パワーステアリング装置に作動液を供給する作動液供給源として機能する。
パワーステアリング装置は、図示外のステアリングギアボックスに設けられたパワーシリンダを有する。ポンプ装置1は、原動機としての内燃機関により駆動され、リザーバタンクRESから作動液を吸入し、パワーシリンダへ作動液を吐出する。
図1は、実施形態1のポンプ装置1と作動液が流通する液通路の構成を、模式的に示す図である。
図2は、ポンプ装置1を駆動軸6の軸心(回転軸線)Oを通る平面で切った断面を示す図である。
図3は、実施形態1の制御バルブ26の詳細を示す拡大図である。
ポンプ装置1は、ポンプハウジング4およびポンプ要素5を有する。ポンプ装置1は、駆動軸6によりポンプ要素5を、回転軸線Oを中心として回転駆動することでポンプ作用を行う。
ポンプハウジング4は、フロントハウジング2およびリアハウジング3を突き合わせて形成されている。
ポンプハウジング4は、ポンプ要素収容空間4a内にポンプ要素5を収容する。
ポンプ要素5は、ロータ7、カムリング8、アダプタリング9およびプレッシャプレート10を有する。
ロータ7は、内燃機関のクランクシャフトにより駆動される駆動軸6と一体に回転する。
カムリング8は、ロータ7の外周側に位置し、略円環状を有する。カムリング8の内周縁の中心と、ロータ7の中心(駆動軸の回転軸線O)に対する偏心量が変化する方向に揺動可能である。
アダプタリング9は、カムリング8の外周側に位置し、略円環状を有する。アダプタリング9は、ポンプ要素収容空間4aの外周円筒面に固定されている。
プレッシャプレート10は、ポンプ要素収容空間4aのフロントハウジング2の内底面2aに位置し、略円盤状を有する。
アダプタリング9およびプレッシャプレート10は、位置決めピン11によりポンプハウジング4に対する相対回転が規制されている。
位置決めピン11の図1中反時計回り方向側(後述する第1流体圧室14a側)には、カムリング支持部材としての板部材12が設置されている。板部材12は、カムリング8の揺動支点機能と、カムリング8およびアダプタリング9間をシールするシール機能とを有する。
アダプタリング9の内周面のうち径方向で板部材12と対向する位置には、アダプタリング9とカムリング8との間をシールするシール部材13が配置されている。
シール部材13および板部材12は、カムリング8およびアダプタリング9間に一対の流体圧室14a、14bを形成する。
すなわち、カムリング8の径方向一方側(図1右側)には第1流体圧室14aが形成され、径方向他方側(図1左側)には第2流体圧室14bが形成されている。両流体圧室14a、14b間の圧力差によりカムリング8が揺動することで、カムリング8の内周縁の中心と、ロータ7の中心(駆動軸の回転軸線O)に対する偏心量が、増減する。
カムリング8は、リターンスプリング15により、カムリング8の内周縁の中心と、ロータ7の中心(駆動軸の回転軸線O)との偏心量が最大となる方向に常時付勢されている。
ロータ7はその外周部に、径方向に沿って切り欠かれた複数のスリット7aを有する。各スリット7aは、周方向に等ピッチで並ぶ。各スリット7aには、略平板状のベーン16がロータ7の径方向で出没自在に収容されている。
各ベーン16がカムリング8およびロータ7間の環状空間を周方向で仕切ることにより、複数のポンプ室17が形成されている。
ロータ7を駆動軸6により図1中時計回り方向に回転駆動することで、各ポンプ室17がその容積を増減させながら周回移動してポンプ作動が行われる。
各ベーン16は、各スリット7aの内周側に形成された背圧室7bに導入される作動液の圧力により、カムリング8の内周面に押し付けられる。
リアハウジング3のうちポンプ要素収容空間4aに臨む内側面3aには、ロータ7の回転に伴い各ポンプ室17の容積が漸次拡大する吸入領域に該当する部分には、周方向に沿う正面視略三日月状の第1吸入ポート18が形成されている。
第1吸入ポート18は、リアハウジング3に形成された吸入通路19aと連通する。これにより、リザーバタンクRESに接続される吸入パイプ20を介して吸入通路19a内に導入された作動液が、上記吸入領域におけるポンプ吸入作用によって各ポンプ室17に吸入される。
プレッシャプレート10のうちロータ7と対向する面には、第1吸入ポート18と対向する位置に、その第1吸入ポート18と略同形状の第2吸入ポート21が形成されている。
第2吸入ポート21は、フロントハウジング2に形成された還流通路22と連通する。
還流通路22は、フロントハウジング2のうち駆動軸6との間をシールするシール部材50が収容された凹部51と連通する。
上記シール部材50の余剰液が、上記吸入領域におけるポンプ吸入作用により各ポンプ室17へ供給されることで、上記余剰液の外部への漏出が防止される。
プレッシャプレート10のうちロータ7と対向する面には、ロータ7の回転に伴って各ポンプ室17の容積が漸次縮小する吐出領域に該当する部分に、周方向に沿う正面視略三日月状の第1吐出ポート23が形成されている。
第1吐出ポート23は、フロントハウジング2のうちプレッシャプレート10に対向する内底面2aに凹設された圧力室24を介して吐出通路19bと連通する。
これにより、上記吐出領域におけるポンプ吐出作用により各ポンプ室17から吐出された作動液が、圧力室24および吐出通路19bを通じてポンプハウジング4外へ吐出され、図示外のパワーステアリング装置のパワーシリンダに送られる。
プレッシャプレート10は、圧力室24内の圧力によりロータ7側へ押圧されている。
リアハウジング3の内側面3aのうち第1吐出ポート23と対向する位置に、その第1吐出ポート23と略同形状の第2吐出ポート25が形成されている。
両吸入ポート18、21および両吐出ポート23、25を、それぞれ各ポンプ室17を挟んで軸方向対称に配置することにより、上記各ポンプ室17の軸方向両側の圧力バランスが保たれている。
フロントハウジング2のうち上端側の内部には、ポンプ吐出圧を制御する制御バルブ26が、駆動軸6と直交する方向(図1左右方向)に設けられている。
制御バルブ26は、制御バルブ収容空間である弁孔28、スプール29およびスプリング30を有する。
弁孔28の図1中右側の開口部は、シール部材S1を介して、プラグ27により閉塞されている。
スプール29は、弁孔28内に、第1軸線P方向摺動自在に収容されている。スプール29は、リリーフ孔29a、第1ランド部29b、第2ランド部29cを有する略有底円筒状を有するスプール弁体である。
また、スプール29のバルブ孔34内には、バルブシート36、ボール35、リテーナ38、スプリング37から構成されるリリーフバルブ33が形成されている。
スプリング30は、スプール29をプラグ27側に向けて付勢する。スプリング30は、円筒圧縮コイルスプリングである。
弁孔28内には、制御バルブ第1室28a、制御バルブ第2室28bおよび制御バルブ第3室28cがスプール29により隔成されている。
制御バルブ第1室28aには、吐出通路19bに形成された第1オリフィス部Aの上流側の液圧、つまり圧力室24の液圧が、第2オリフィス部Bを介して導入される。
制御バルブ第2室28bは、スプリング30を収容し、上記第1オリフィス部Aの下流側の液圧が第3オリフィス部Cを介して導入される。
制御バルブ第3室28cは、スプール29の外周側に形成され、低圧通路31を介して吸入通路19aからポンプ吸入圧が導入される。
[作用]
つぎに、作用を説明する。
スプール29は、制御バルブ第2室28bおよび制御バルブ第1室28a間の圧力差に応じて第1軸線P方向に移動する。
すなわち、制御バルブ26は、制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第1の状態、制御バルブ第1室28aおよび制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第2の状態、制御バルブ第1室28aと第1流体圧室連通路32とが連通している第3の状態を切換え可能である。
具体的には、制御バルブ第2室28bおよび制御バルブ第1室28a間の圧力差が比較的小さく、スプール29がプラグ27と当接した状態(第1の状態)にあるときには、第1流体圧室14aおよび弁孔28間を連通する第1流体圧室連通路32が制御バルブ第3室28cに開口し、制御バルブ第3室28cの比較的低い液圧が第1流体圧室14aに導入される。
一方、制御バルブ第2室28bおよび制御バルブ第1室28a間の圧力差が増大し、スプール29がスプリング30の付勢力に抗して第1軸線P方向に移動すると、制御バルブ第3室28cおよび第1流体圧室14a間の連通が漸次遮断され、図3に示すように、制御バルブ第1室28aおよび制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32と連通する状態(第2の状態)となり、最終的に、制御バルブ第1室28aが第1流体圧室連通路32を介して第1流体圧室14aに連通する(第3の状態)。
これにより、制御バルブ第1室28aの比較的高い液圧が第1流体圧室14aに導入される。
つまり、第1流体圧室14aには、制御バルブ第3室28cまたは制御バルブ第1室28aの液圧が選択的に導入される。
このように、制御バルブ26は、ポンプ要素5の作動状態に基づきポンプ要素5から第1流体圧室14aへの作動液の供給状態を切り替えることで、ポンプ容量を制御する。
第2流体圧室14bにはポンプ吸入圧が常時導入される。第1流体圧室14aに制御バルブ第3室28cの液圧が導入されているときには、リターンスプリング15の付勢力により、カムリング8の内周縁の中心と、ロータ7の中心(駆動軸の回転軸線O)との偏心量が最大となる位置(図1中右側の位置)にカムリング8が位置する。
このとき、ポンプ吐出量は最大となる。一方、第1流体圧室14aに制御バルブ第1室28aの液圧が導入されると、その第1流体圧室14aの圧力により、カムリング8がリターンスプリング15の付勢力に抗して第2流体圧室14bの容積を狭めるように揺動し、カムリング8の内周縁の中心と、ロータ7の中心(駆動軸の回転軸線O)との偏心量が減少する。偏心量の減少によりポンプ吐出量は減少する。
リリーフバルブ33は、制御バルブ第2室28bの圧力が所定未満の場合は閉弁状態を維持する。リリーフバルブ33は、制御バルブ第2室28bの圧力が所定以上になったとき、つまり図示外のパワーステアリング装置のパワーシリンダ側(負荷側)の圧力が所定以上になったときに開弁状態となってリリーフ動作し、制御バルブ第2室28bおよび低圧通路31を介して吸入通路19aに作動液を還流させる。換言すれば、リリーフバルブ33は、吐出通路19bおよび吸入通路19a間の液通路を開閉する。
[構成]
つぎに、液通路の詳細構成を説明する。
ポンプハウジング4には、液通路として、吸入通路19aと、低圧通路31と、吐出通路19bと、第1連通路41と、第2連通路42と、第1流体圧室連通路32とが設けられる。
吸入通路19aは、リザーバタンクRESと両吸入ポート18、21とを接続する。
吸入通路19aは、両吸入ポート18、21に連通し、両吸入ポート18、21と共に吸入領域を構成する。
吐出通路19bは、両吐出ポート23、25に連通し、両吐出ポート23、25とパワーシリンダとを接続する。
吐出通路19bには、内径a1を有する第1オリフィス部Aが設けられる。
第1オリフィス部Aは、吐出通路19bの途中に設けられた絞り部である。
第1連通路41は、吐出通路19bにおける第1オリフィス部Aよりも両吐出ポート23、25の側(以下、上流側という。)で吐出通路19bから分岐し、吐出通路19bにおける上記上流側と制御バルブ26の制御バルブ第1室28aとを、内径b1を有する第2オリフィス部Bを介して接続する。
第2連通路42は、吐出通路19bにおける第1オリフィス部Aよりもパワーシリンダの側(以下、下流側という。)で吐出通路19bから分岐点43にて分岐し、吐出通路19bにおける上記下流側と制御バルブ26の制御バルブ第2室28bとを、内径c1を有する第3オリフィス部Cを介して接続する。
第1流体圧室連通路32は、制御バルブ26と第1流体圧室14aとを接続する。
第2流体圧室14bは、吸入通路19aと接続している。
[作用]
次に、作用を説明する。
まず、例えば、エンジンのアイドル時において、非操舵時は、カムリング8は、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量が最大となる最大偏心状態よりも偏心量が小さくなる位置まで移動するようにしており、ポンプ装置1の吐出量は少ない状態である。
このため、エンジンのアイドル時におけるポンプ装置1の吐出量を低減することができ、燃費性能の向上を図ることができる。
つぎに、操舵操作に伴い、パワーステアリング装置のパワーシリンダ側の第1オリフィスAの下流側の吐出通路19bの圧力が上昇すると、制御バルブ第1室28aから、第1流体圧室連通路32を介して、制御バルブ第3室28cへ流れる流量が増加するので、第2オリフィス部Bを通過し、制御バルブ第1室連通路41から制御バルブ第1室28aに流れる作動液の流速が上昇する。この流速の上昇に伴い、制御バルブ第1室連通路41に対して、制御バルブ第1室28aの内圧が低下する。
このように、操舵操作に伴い吐出通路19bの内圧が上昇すると、第2オリフィス部Bの前後差圧が大きくなる。
このため、制御バルブ26のスプール29は、よりスムーズに第1軸線Pの制御バルブ第1室28aの容積が減る方向(図1右方向)に移動し、制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通し、第1流体圧室14aの内圧が低下して、リターンスプリング15の付勢力により、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量が増大する。
よって、単位時間当たりのポンプ装置1の吐出量が増大し、操舵操作時の操舵負荷を、確実に低減することができるとともに、操舵操作を行っていない非操舵時においては、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量は最大偏心量よりも小さく、ポンプ装置1の吐出量を低く抑えることができ、ポンプ装置1の駆動負荷の低減が可能となり、燃費性能の向上を図ることができる。
[構成]
図3にて、リーク通路の構成を説明する。
リーク通路とは、制御バルブ第3室28cあるいは吸入通路19aと制御圧導入空間とを連通する通路である。
また、制御圧導入空間とは、第2オリフィス部B、制御バルブ第1室28a、第1流体圧室連通路32、および第1流体圧室14aを含む空間である。
制御バルブ26のスプール29の第1ランド部29bの図3の左方向端部には第1ランド部連通溝29b1が形成されている。
この第1ランド部連通溝29b1を除く第1ランド部29bの第1軸線P方向の長さLは、第1流体圧室連通路32の内径Rより、短く形成している。
この第1ランド部29bの長さL(<R)および第1ランド部連通溝29b1により、リーク通路を構成している。
[作用]
制御バルブ26のスプール29が、制御バルブ第1室28aの液圧と制御バルブ第2室28bの液圧との圧力差により、第1軸線Pの図3左方向に移動し、制御バルブ第1室28aが第1流体圧室連通路32を介して第1流体圧室14aに連通を開始すると(オーバーラップ状態)、長さL(<R)の第1ランド部29bおよび連通溝29b1を経由して、制御バルブ第1室28aの作動液が、制御バルブ第3室28cあるいは吸入通路19aへ流出する。
このように、リーク通路によって、制御バルブ第3室28cあるいは吸入通路19aと制御圧導入空間とを連通可能であるため、制御圧導入空間の内部の作動液の制御バルブ第3室28cあるいは吸入通路19aへの流出が促進され、第2オリフィス部Bにおける作動液の流量が増大する。
長さL(<R)の第1ランド部29bに加え、連通溝29b1を設けたことにより、制御圧導入空間の内部の作動液の制御バルブ第3室28cあるいは吸入通路19aへの流出する作動液の流量を、より増大することができる。
よって、制御バルブ第1室28aの内圧の低下が促進され、操舵操作時において、制御バルブ26のスプール29が、第1軸線Pの一方(図3右方向)に移動しやすくなり、操舵操作時における流量不足の発生を抑制できる。
さらに、第2オリフィス部Bにおける作動液の流れの特性における温度依存性を低減することができる。
具体的には、作動液の温度が低下し、粘性抵抗が上昇するとき、第2オリフィス部Bの流速が低下するが、第2オリフィス部Bにおける作動液の流量が増大しているため、作動液の粘性抵抗増大に伴う流量の低下の影響を抑制することができる。
次に、作用効果を説明する。
実施形態1のポンプ装置1にあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
(1)車両のパワーステアリング装置に用いられるポンプ装置1は、ポンプ要素収容空間4a、吸入通路19a、吐出通路19b、第1、2吸入ポート18、21、第1、2吐出ポート23,25、制御バルブ収容空間である弁孔28、第1流体圧室連通路32、制御バルブ第1室連通路41、制御バルブ第2室連通路42、第1オリフィス部A、および第2オリフィス部Bを有し、吸入通路19aは、第1、2吸入ポート18、21と接続されており、吐出通路19bは、第1、2吐出ポート23,25と接続されており、第1流体圧室連通路32は、制御バルブ収容空間である弁孔28と第1流体圧室14aとを接続しており、制御バルブ第1室連通路41は、第1、2吐出ポート23,25と制御バルブ第1室28aとを接続しており、制御バルブ第2室連通路42は、吐出通路19bと制御バルブ第2室28bとを接続しており、第1オリフィス部Aは、吐出通路19bから制御バルブ第2室連通路42へ分岐する分岐点43と第1、2吐出ポート23,25の間に設けられており、第2オリフィス部Bは、制御バルブ第1室連通路41に設けられているポンプハウジング4と、ポンプハウジング4に回転可能に設けられた駆動軸6と、駆動軸6に設けられ、複数のスリット7aを有するロータ7と、複数のスリット7aの夫々の中で移動可能に設けられた複数のベーン16と、環形状を有してポンプ要素収容空間4aの中に設けられており、ロータ7および複数のベーン16と共に複数のポンプ室17を形成し、ポンプ要素収容空間4aに第1流体圧室14aと第2流体圧室14bを形成し、第1、2吸入ポート18、21は、複数のポンプ室17のうち、駆動軸6の回転に伴いポンプ室17の容積が増大する領域に開口しており、第1、2吐出ポート23,25は、複数のポンプ室17のち、駆動軸6の回転に伴いポンプ室17の容積が減少する吐出領域に開口しており、第1流体圧室14aは、駆動軸6の回転軸線Oに関する径方向において、カムリング8の径方向外側に設けられた空間であって、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が減少する部分に設けられており、第2流体圧室14bは、駆動軸6の回転軸線Oに関する径方向においてカムリング8の径方向外側に設けられた空間であって、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が増大する部分に設けられており、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの圧力差に基づきポンプ要素収容空間4aの中で移動可能であるカムリング8と、制御バルブ収容空間である弁孔28の内部で第1軸線Pの方向に移動可能に設けられるスプール29と、スプール29の第1ランド部29bにより弁孔28を制御バルブ第1室28aと制御バルブ第3室28cに分割し、スプール29の第2ランド部29cにより、制御バルブ第2室28bと制御バルブ第3室28cに分割し、制御バルブ第1室28aは、前記第1軸線Pの方向において、制御バルブ26の一方に設けられ、制御バルブ第2室28bは、第1軸線Pの方向において制御バルブ26の他方に設けられ、制御バルブ第3室28cは、第1軸線Pの方向において制御バルブ第1室28aと制御バルブ第2室28bの間に設けられ、吸入通路19aと接続されており、制御バルブ26は、制御バルブ第1室28aの内圧と制御バルブ第2室28bの内圧との差に応じて移動し、制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第1の状態、制御バルブ第1室28aおよび制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通している第2の状態、制御バルブ第1室28aと第1流体圧室連通路32とが連通している第3の状態を切換え可能である制御バルブ26と、第2オリフィス部B、制御バルブ第1室28a、第1流体圧室連通路32、および第1流体圧室14aを含む制御圧導入空間と吸入通路19aとを連通するリーク通路であって、第1軸線P方向の長さLが第1流体圧室連通路32の内径Rより短く形成された第1ランド部29bと、を有する。
よって、エンジンのアイドル時の非操舵時は、カムリング8は、駆動軸6の回転軸線Oとカムリング8の内周縁の中心との偏心量が最大となる最大偏心状態よりも偏心量が小さくなる位置まで移動するようにしており、ポンプ装置1の吐出量は少ない状態であるが、操舵操作に伴い、パワーステアリング装置のパワーシリンダ側の第1オリフィスAの下流側の吐出通路19bの圧力が上昇すると、第2オリフィス部Bを通過し、制御バルブ第1室連通路41から制御バルブ第1室28aに流れる作動液の流速が上昇する。この流速の上昇に伴い、制御バルブ第1室連通路41に対して、制御バルブ第1室28aの内圧が低下する。このため、制御バルブ26のスプール29は、第1軸線Pの制御バルブ第1室28aの容積が減る方向(図1右方向)に移動し、制御バルブ第3室28cと第1流体圧室連通路32とが連通し、第1流体圧室14aの内圧が低下して、リターンスプリング15の付勢力により、カムリング8の偏心量が増大することができ、結果として、単位時間当たりのポンプ装置1の吐出量が増大し、操舵操作時の操舵負荷を低減することができるため、操舵操作を行っていない非操舵時において、ポンプ装置1の吐出量を低く抑えることができ、ポンプ装置1の駆動負荷の低減が可能となり、燃費の悪化を抑制することができる。
また、リーク通路によって、第1ランド部29bが第1流体圧室連通路32とオーバーラップする状態では、第1流体圧室連通路32を介して制御バルブ第1室28aと制御バルブ第3室28cとが連通する状態となるため、制御バルブ第1室28aの内部の作動液が吸入通路19a側へ流出しやすくなる。その結果、制御バルブ第1室28aの内圧の低下が促進され、操舵操作時において制御バルブが第1軸線Pの一方に移動しやすくなり、操舵操作時における流量不足の発生を抑制することができる。
さらに、第2オリフィス部B、制御バルブ第1室28a、第1流体圧室連通路32、および第1流体圧室14aを含む制御圧導入空間と吸入通路19aとが連通可能であるため、制御圧導入空間の内部の作動液の吸入通路19aへの流出が促進され、第2オリフィス部Bにおける作動液の流量が増大するため、第2オリフィス部Bにおける作動液の流れの特性における温度依存性を低減することができる。
具体的には、作動液の温度が低下し、粘性抵抗が上昇するとき、第2オリフィス部Bの流速が低下するが、第2オリフィス部Bにおける作動液の流量が増大しているため、作動液の粘性抵抗増大に伴う流量の低下の影響を抑制することができる。
(2)リーク通路として第1流体圧室連通路32の直径Rより短く形成した第1軸線P方向の長さLの第1ランド部29bに加えて、制御バルブ26のスプール29の第1ランド部29bの図3の左方向端部には第1ランド部連通溝29b1を形成し、第1ランド部29bおよび第1ランド部連通溝29b1により、リーク通路を構成するようにした。
よって、第1ランド部29bおよび第1ランド部連通溝29b1で構成するリーク通路によって、第1ランド部29bが第1流体圧室連通路32とオーバーラップする状態では、第1流体圧室連通路32を介して制御バルブ第1室28aと制御バルブ第3室28cとが連通する状態となるため、制御バルブ第1室28aの内部の作動液が吸入通路19a側へ,より流出しやすくなる。その結果、制御バルブ第1室28aの内圧の低下がより促進され、操舵操作時において制御バルブが第1軸線Pの一方に移動しやすくなり、操舵操作時における流量不足の発生をより抑制することができるとともに、第2オリフィス部Bにおける作動液の流量が増大するため、第2オリフィス部Bにおける作動液の流れの特性における温度依存性をより低減することができる。
[実施形態2]
図4(a)は、実施形態2のアダプタリング9の正面図であり、図4(b)は、実施形態2のアダプタリング9の断面(図4(a)のT−T視断面)を示す図である。
リーク通路をアダプタリング9に設けた点のみが、実施形態1と異なっている。
すなわち、円弧形状のアダプタリング9の外周側表面に、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの両方に跨るように形成された、リーク通路としての溝9aを設けている。
その他の構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通する構成については実施形態1と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
第1流体圧室連通路32を介して、アダプタリング9の外周側に設けられた溝9aは第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの両方に跨るように形成されているため、第1流体圧室連通路32を介して、アダプタリング9の外周側に流出した作動液は、リーク通路であるアダプタリング9の外周側に設けられた溝9aを通り、第2流体圧室14bへ流入する。
第2流体圧室14bが吸入通路19aと連通しているので、作動液はそのまま第2流体圧室14bから吸入通路19aへと流出する。
また、第2流体圧室14b内に流入した作動液は、カムリング8の側面を介して、吸入ポート19aへと流出する場合もある。
よって、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの両方に跨るように形成されているアダプタリング9の外周側に、リーク通路としての溝9aを設けることで、第1流体圧室14aの作動液を効果的に吸入通路19aへ流出させることができる。
実施形態2のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態3]
図5(a)は、実施形態3のアダプタリング9の正面図であり、図5(b)は、実施形態3のアダプタリング9の断面(図5(a)のU−U視断面)を示す図である。
リーク通路をアダプタリング9の端面に設けた点のみが、実施形態2と異なっている。
すなわち、リーク通路は、駆動軸6の回転軸線Oの方向におけるアダプタリング9の1対の端面のうちの一方と、アダプタリング9の内周面との間の角部に設けられた面取り部9bである。
また、面取り部9bは、アダプタリング9の1対の端面のうちの一方と、アダプタリング9の外周面との間の角部に設けてもよい。
その他の構成は実施形態2と同じであるため、実施形態2と共通する構成については実施形態2と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
アダプタリング9やポンプハウジング4に、ドリル加工でリーク通路を形成する場合に比べ、リーク通路を容易に形成することができる。
実施形態3のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態2と同様の作用効果を奏する。
[実施形態4]
図6(a)、は実施形態4の板部材12の正面図であり、図6(b)は、板部材12の断面(図6(a)のQ−Q視断面)を示す図である。
リーク通路を板部材12に設けた点のみが、実施形態1と異なっている。
すなわち、リーク通路は、カムリング支持部材である板部材12のカムリング8側表面に設けられた溝12aである。
また、溝12aは、カムリング支持部材である板部材12のアダプタリング9側表面に設けてもよい。
その他の構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通する構成については実施形態1と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
カムリング支持部材である板部材12は、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bとを区切る部材であるため、この板部材12の表面に溝12aを形成することで、比較的短い通路で、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bを連通することができる。
実施形態4のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態5]
図7(a)は実施形態5の板部材12の正面図であり、図7(b)は、板部材12の断面(図7(a)のS−S視断面)を示す図である。
リーク通路を板部材12の端面に設けた点のみが、実施形態4と異なっている。
すなわち、リーク通路は、カムリング支持部材である板部材12の一対の端面のうちの一方と、板部材12のカムリング8側の内周面の角部に設けられた面取り部12bである。
また、面取り部12bは、カムリング支持部材である板部材12のアダプタリング9側の外周面の角部に設けてもよい。
その他の構成は実施形態4と同じであるため、実施形態4と共通する構成については実施形態4と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
カムリング支持部材である板部材12にドリル加工でリーク通路を形成する場合に比べ、リーク通路を容易に形成することができる。
実施形態5のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態4と同様の作用効果を奏する。
[実施形態6]
図8(a)は実施形態6のカムリング8の正面図であり、図8(b)は、カムリング8の右側面を示す図である
リーク通路をカムリング8に設けた点のみが、実施形態1と異なっている。
すなわち、リーク通路は、カムリング8の外周側表面に、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの両方に跨るように形成された溝8aである。
その他の構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通する構成については実施形態1と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
カムリング8は、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bの両方に跨る部材であるため、このカムリング8の表面に溝8aを形成することで、第1流体圧室14aと第2流体圧室14bとを容易に連通することができ、第1流体圧室14aの内部の作動液を第2流体圧室14bへ効果的に流出することができる。
実施形態6のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態7]
図9(a)は実施形態7のカムリング8の正面図であり、図9(b)は、カムリング8の右側面を示す図である。
リーク通路をカムリング8の端面に設けた点のみが、実施形態6と異なっている。
すなわち、リーク通路は、カムリング8の一対の端面のうちの一方と、カムリング8の外周面の角部に設けられた面取り部8bである。
また、面取り部8bは、カムリング支持部材であるカムリング8の内周面の角部に設けてもよい。
その他の構成は実施形態6と同じであるため、実施形態6と共通する構成については実施形態6と同じ符号を付して、説明を省略する。
次に、作用効果を説明する。
カムリング8にドリル加工でリーク通路を形成する場合に比べ、リーク通路を容易に形成することができる。
実施形態7のポンプ装置1にあっては、その他の作用効果は、実施形態6と同様の作用効果を奏する。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
また、実施形態1から7まで説明したが、複数の実施形態の組み合わせを使用してもよい。
1 可変容量型ベーンポンプ(ポンプ装置)
2 フロントハウジング
3 リアハウジング
4 ポンプハウジング
4a ポンプ要素収容空間
6 駆動軸
7 ロータ(ポンプ要素)
7a スリット
8 カムリング(ポンプ要素)
8a 溝(リーク通路)
8b 面取り部(リーク通路)
9 アダプタリング(ポンプ要素)
9a 溝(リーク通路)
9b 面取り部(リーク通路)
10 プレッシャプレート(ポンプ要素)
12 板部材(カムリング支持部材)
12a 溝(リーク通路)
12b 面取り部(リーク通路)
14a 第1流体圧室
14b 第2流体圧室
16 ベーン
17 ポンプ室
18 第1吸入ポート(吸入ポート)
19a 吸入通路
19b 吐出通路
21 第2吸入ポート(吸入ポート)
23 第1吐出ポート(吐出ポート)
25 第2吐出ポート(吐出ポート)
26 制御バルブ
28 弁孔(制御バルブ収容空間)
28a 制御バルブ第1室
28b 制御バルブ第2室
28c 制御バルブ第3室
29 スプール
29a リリーフ孔
29b 第1ランド部(リーク通路)
29b1 第1ランド部連通溝(リーク通路)
29c 第2ランド部
32 第1流体圧室連通路
41 制御バルブ第1室連通路
42 制御バルブ第2室連通路
43 分岐点
A 第1オリフィス部
B 第2オリフィス部
C 第3オリフィス部
L 第1ランド部長さ
O 回転軸線
P 第1軸線
R 第1流体圧室連通路内径
a1 第1オリフィス部内径
b1 第2オリフィス部内径
c1 第3オリフィス部内径
S1 シール部材

Claims (13)

  1. 車両のパワーステアリング装置に用いられるポンプ装置において、
    ポンプハウジングであって、ポンプ要素収容空間、吸入通路、吐出通路、吸入ポート、吐出ポート、制御バルブ収容空間、第1流体圧室連通路、制御バルブ第1室連通路、制御バルブ第2室連通路、第1オリフィス部、および第2オリフィス部を有し、
    前記吸入通路は、前記吸入ポートと接続されており、
    前記吐出通路は、前記吐出ポートと接続されており、
    前記第1流体圧室連通路は、前記制御バルブ収容空間と第1流体圧室とを接続しており、
    前記制御バルブ第1室連通路は、前記吐出ポートと制御バルブ第1室とを接続しており、
    前記制御バルブ第2室連通路は、前記吐出通路と制御バルブ第2室とを接続しており、
    前記第1オリフィス部は、前記吐出通路において前記吐出通路から前記制御バルブ第2室連通路へ分岐する分岐点と前記吐出ポートの間に設けられており、
    前記第2オリフィス部は、前記制御バルブ第1室連通路に設けられている、
    前記ポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに回転可能に設けられた駆動軸と、
    前記駆動軸に設けられ、複数のスリットを有するロータと、
    前記複数のスリットの夫々の中で移動可能に設けられた複数のベーンと、
    カムリングであって、環形状を有し、前記ポンプ要素収容空間の中に設けられており、前記ロータおよび複数の前記ベーンと共に複数のポンプ室を形成し、前記ポンプ要素収容空間に前記第1流体圧室と第2流体圧室を形成し、
    前記吸入ポートは、複数の前記ポンプ室のうち、前記駆動軸の回転に伴い前記ポンプ室の容積が増大する領域に開口しており、
    前記吐出ポートは、複数の前記ポンプ室のち、前記駆動軸の回転に伴い前記ポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口しており、
    前記第1流体圧室は、前記駆動軸の回転軸線に関する径方向において前記カムリングの前記径方向外側に設けられた空間であって、前記駆動軸の回転軸線と前記カムリングの内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が減少する部分に設けられており、
    前記第2流体圧室は、前記駆動軸の回転軸線に関する径方向において前記カムリングの径方向外側に設けられた空間であって、前記駆動軸の回転軸線と前記カムリングの内周縁の中心との偏心量が増大するほど容積が増大する部分に設けられており、
    前記カムリングは、前記第1流体圧室と前記第2流体圧室の圧力差に基づき前記ポンプ要素収容空間の中で移動可能である、
    前記カムリングと、
    制御バルブであって、前記制御バルブ収容空間の内部で第1軸線の方向に移動可能に設けられ、前記制御バルブ収容空間を前記制御バルブ第1室、前記制御バルブ第2室、制御バルブ第3室に分割し、
    前記制御バルブ第1室は、前記第1軸線の方向において前記制御バルブの一方に設けられ、
    前記制御バルブ第2室は、前記第1軸線の方向において前記制御バルブの他方に設けられ、
    前記制御バルブ第3室は、前記第1軸線の方向において前記制御バルブ第1室と前記制御バルブ第2室の間に設けられ、前記吸入通路と接続されており、
    前記制御バルブは、前記制御バルブ第1室の内圧と前記制御バルブ第2室の内圧との差に応じて移動し、前記制御バルブ第3室と前記第1流体圧室連通路とが連通している第1の状態、前記制御バルブ第1室および前記制御バルブ第3室と前記第1流体圧室連通路とが連通している第2の状態、前記制御バルブ第1室と前記第1流体圧室連通路とが連通している第3の状態を切換え可能である、
    前記制御バルブと、
    リーク通路であって、制御圧導入空間と前記吸入通路とを連通する通路であって、
    前記制御圧導入空間は、前記第2オリフィス部、前記制御バルブ第1室、前記第1流体圧室連通路、および前記第1流体圧室を含むものである、
    前記リーク通路と、を有する、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記カムリングは、車両のエンジンのアイドル時において、前記駆動軸の回転軸線と前記カムリングの内周縁の中心との偏心量が最大となる最大偏心状態よりも前記偏心量が小さくなる位置まで移動する、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記制御バルブは、スプール弁であり、前記制御バルブ第1室と前記制御バルブ第3室の間に設けられ、前記第1軸線の方向における長さが、前記第1流体圧室連通路の内径よりも小さい第1ランド部を備え、
    前記第1ランド部は、前記リーク通路であって、前記制御バルブ第1室と前記制御バルブ第3室とを連通する、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記制御バルブは、スプール弁であり、第1ランド部を備え、
    前記第1ランド部は、第1ランド部連通溝を備え、
    前記第1ランド部連通溝は、前記リーク通路であって、前記制御バルブ第1室と前記制御バルブ第3室とを連通する、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項1に記載のポンプ装置は、
    アダプタリングを備え、
    前記アダプタリングは、円弧形状を有し、前記ポンプ要素収容空間に設けられ、前記アダプタリングと前記カムリングの間に前記第1流体圧室と前記第2流体圧室を形成しており、
    前記リーク通路は、前記アダプタリングに設けられている、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  6. 請求項5に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記アダプタリングの外周側に設けられた溝である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項5に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記駆動軸の回転軸線の方向における前記アダプタリングの1対の端面のうちの一方と、前記アダプタリングの内周面との間の角部に設けられた面取り部である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  8. 請求項1に記載のポンプ装置は、
    アダプタリングと、カムリング支持部材を備え、
    前記アダプタリングは、円弧形状を有し、前記ポンプ要素収容空間に設けられ、前記アダプタリングと前記カムリングの間に前記第1流体圧室と前記第2流体圧室を形成しており、
    前記カムリング支持部材は、前記アダプタリングと前記カムリングの間であって、前記駆動軸の回転軸線に関する周方向において前記吐出ポートとオーバーラップする領域に設けられ、前記第1流体圧室と前記第2流体圧室を区切っており、
    前記リーク通路は、前記カムリング支持部材に設けられている、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  9. 請求項8に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記カムリング支持部材に設けられた溝である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  10. 請求項8に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記駆動軸の回転軸線の方向における前記カムリング支持部材の1対の端面のうちの一方と、前記カムリング支持部材の内周面または外周面の間の角部に設けられた面取り部である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  11. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記カムリングに設けられている、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  12. 請求項11に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記カムリングに設けられた溝である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
  13. 請求項11に記載のポンプ装置において、
    前記リーク通路は、前記駆動軸の回転軸線の方向における前記カムリングの1対の端面のうちの一方と、前記カムリングの外周面との間の角部に設けられた面取り部である、
    ことを特徴とするポンプ装置。
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