JP2020032566A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】台紙に適切なテンションを掛けると共に、吸引力の制御を必要としない印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置1は、印刷ヘッド33と、搬送方向Hにおいて印刷ヘッド33の上流側に位置し、媒体に第1の搬送力P1を与える第1搬送機構(用紙搬送ローラー対35)と、媒体が台紙102にラベル103を貼付した構成の場合、印刷ヘッド33の下流側に位置し、ラベル用紙101を屈曲させることによって台紙102からラベル103を剥離可能に構成される媒体屈曲部(屈曲部材55)と、屈曲部材55の下流側に位置し、ラベル用紙101に第1の搬送力P1よりも大きな第2の搬送力P2を与える第2搬送機構(台紙搬送ローラー対51)と、印刷ヘッド33と屈曲部材55との間に位置し、ラベル用紙101と接触してラベル用紙101に第1の搬送力P1と第2の搬送力P2との差分よりも小さい負荷を与える弾性部材(ゴム部材53)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロール紙のラベルに印刷を行なう印刷装置に関する。
従来、ロール状に巻回されたロール紙に印刷を行う印刷装置が知られている。また、ロール紙には、連続した帯状の台紙と、台紙に間隔をあけて連続的に貼付されたラベルとで構成されるものがある。このようなロール紙を用いて、ラベルに印刷を行った場合、その後、台紙からラベルを分離(剥離)させることがある。
特許文献1のラベル貼付装置では、ラベル剥離部に剥離エッジを設けて剥離エッジ内に吸引経路を形成する。そして、吸引経路に供給される負圧により、剥離エッジの表面の所定位置にラベルシート(台紙とラベル)を保持させるようにしたことが開示されている。
特開2006−44658号公報
特許文献1のラベル貼付装置では、吸引経路に供給される負圧により、台紙を吸引することで台紙に適切なテンションを掛け、剥離エッジ部分で台紙が鋭利に折り返されるようにしている。しかし、台紙の搬送中に吸引によってテンションを掛ける場合、吸引力の制御が困難になるという課題がある。また、台紙に適切なテンションを掛ける方法も課題となる。なお、搬送速度が一定ではなく、シリアルタイプの印刷装置のように、間欠駆動する場合には、台紙の送り精度を乱す原因となるおそれがある。
本願の印刷装置は、媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、媒体の搬送方向において印刷ヘッドの上流側に位置し、媒体に第1の搬送力を与える第1搬送機構と、媒体が台紙にラベルを貼付した構成の場合、搬送方向において印刷ヘッドの下流側に位置し、媒体を屈曲させることによって台紙からラベルを剥離可能に構成される媒体屈曲部と、搬送方向において媒体屈曲部の下流側に位置し、媒体に第1の搬送力よりも大きな第2の搬送力を与える第2搬送機構と、媒体の搬送経路において印刷ヘッドと媒体屈曲部との間に位置し、媒体と接触して媒体に第1の搬送力と第2の搬送力との差分よりも小さい負荷を与える弾性部材と、を有することを特徴とする。
上記印刷装置において、弾性部材は、ゴム硬度が30°以上、60°以下であり、媒体に対して紙幅当たり0.002N/mm以上、0.01N/mm以下の力で接触する構成であることが好ましい。
上記印刷装置において、媒体に印刷する場合、媒体は間欠搬送されることが好ましい。
本実施形態に係る印刷装置の外観を示す斜視図。 本実施形態に係る印刷装置の構成を模式的に示す断面図。 ゴム部材を示す断面図。 屈曲部材を示す断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさとするため、各部材の尺度を実際とは異ならせて図示している。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の外観を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る印刷装置1の構成を模式的に示す断面図である。図3は、ゴム部材53を示す断面図である。図4は、屈曲部材55を示す断面図である。なお、本実施形態の印刷装置1は、いわゆるラベル103を作成する印刷装置となっている。
なお、各図面においては、XYZ座標系を用いて示している。X方向は、印刷ヘッド33(図2参照)の主走査方向であり、印刷が行われるラベル103(図2参照)の幅方向(以下、幅方向Xとも言う)となる。Y方向は、印刷装置1(図1参照)の奥行き方向(以下、奥行き方向Yとも言う)でありラベル用紙101(図2参照)の長さ方向となる。Z方向は、重力方向、鉛直方向であり印刷装置1の高さ方向(以下、高さ方向Zとも言う)となる。
また、装置前面側を+Y方向とし、装置背面側を−Y方向とする。また、印刷装置1を前面側から見た場合、装置左側を+X方向、装置右側を−X方向とする。また、装置上側(上方、上部、上面等を含む)を+Z方向、装置下側(下方、下部、下面等を含む)を−Z方向とする。
[印刷装置の概要]
以下、図1、図2を参照して印刷装置1の概要を説明する。
本実施形態の印刷装置1は、パソコン、携帯端末などの情報処理装置から送信された印刷データに基づいて、ロール紙100を構成するラベル103に、インクジェット方式で画像や文字を印刷する。
図1に示すように、印刷装置1は、略直方体形状の装置ケース11を有している。装置ケース11の装置前面には、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル12が設置されている。さらに、装置ケース11の装置前面で、表示・操作パネル12の下側には、引き出し式のインクカートリッジ交換口13が設置されている。
また、装置ケース11の装置前面で、表示・操作パネル12の右側には、ラベル排出口14が設置されている。ラベル排出口14からは、図2に示すように、印刷部3で印刷されたラベル103が排出される。装置ケース11の装置右側の側面には、台紙排出口15と、ロール紙供給口16とが設置されている。装置ケース11は、装置上面の略中央に設置されたヒンジ18を中心として回動可能な外装カバー17を有している。
[印刷装置の構成と動作]
以下、図2〜図4を参照して印刷装置1の構成と動作に関して説明する。
図2に示すように、印刷装置1には、ロール紙100がセットされる。ロール紙100は、円筒状の例えば紙管23を芯としてラベル用紙101をロール状に巻回したものである。ラベル用紙101は、台紙102と、複数のラベル103とで構成されている。
台紙102は、帯状に形成された連続紙である。台紙102の表面102aには、複数のラベル103が台紙102の長さ方向に略等間隔に貼付されている。なお、表面102aの反対側の面を裏面102bと呼称する。ラベル103は、台紙102から剥離可能である。台紙102は、幅の異なる複数種のものが用意されている。なお、台紙102及びラベル103の材質や粘着手段の種類は、特に限定されるものではない。また、本実施形態では、貼付対象物に貼付される印刷物を「ラベル」と称している。
図2に示すように、印刷装置1には、ラベル用紙101が搬送される経路となる搬送経路Kが形成される。ロール紙100から繰り出されたラベル用紙101は、搬送経路Kに沿って搬送方向Hに搬送される。
印刷装置1は、ラベル用紙送出部2と、印刷部3と、剥離部5と、台紙巻取部6とを備えている。
以降では、印刷装置1の動作を簡潔に説明する。
ラベル用紙送出部2は、ロール紙装着部21にロール紙100が繰出し可能にセットされる。
印刷部3は、通信可能に接続されたパソコン(図示省略)等から受信した画像データに基づいて、各ラベル103に対してインクジェット方式で印刷を行う。
剥離部5は、弾性部材としてのゴム部材53と屈曲部材55とにより、印刷されたラベル103を台紙102から剥離する。剥離されたラベル103は、ラベル排出口14から排出される。なお、排出されたラベル103は、ユーザーの手によって把持され、貼付対象物に貼付される。
台紙巻取部6は、台紙装着部61に、ラベル103が剥離された台紙102を巻き取る。
以降では、印刷装置1の動作を詳細に説明する。
ラベル用紙送出部2は、ロール紙装着部21を備えている。ロール紙装着部21にロール紙100の紙管23を挿入することにより、ロール紙装着部21と回転可能にセットされる。これにより、ロール紙100は、ロール紙装着部21の回転に応じて回転し、ラベル用紙101が繰出される。
印刷部3は、用紙搬送ローラー対35と印刷ユニット30とプラテン37とを備えている。
用紙搬送ローラー対35は、ラベル用紙101の搬送方向Hにおいて、印刷ヘッド33の上流側に設置されている。用紙搬送ローラー対35は、ラベル用紙101に第1の搬送力P1を与える第1搬送機構として機能する。従って、用紙搬送ローラー対35は、第1の搬送力P1でラベル用紙101を挟持してプラテン37に向けて搬送する。なお、本実施形態の印刷装置1はシリアルタイプの印刷装置であるため、ラベル用紙101の搬送速度が一定ではなく、用紙搬送ローラー対35は、後述する第1駆動源により、間欠駆動されることで、ラベル用紙101を搬送方向Hに間欠搬送する。
用紙搬送ローラー対35は、送りモーター等を有する第1駆動源(図示省略)からの動力が伝達されることによって回転駆動される用紙搬送駆動ローラー35aと、用紙搬送駆動ローラー35aに接して従動回転する用紙搬送従動ローラー35bとを備えている。第1駆動源及び用紙搬送ローラー対35により、第1の搬送力P1が生成される。
なお、用紙搬送ローラー対35は、ラベル用紙101を逆送り(バックフィード)、すなわち、ラベル用紙送出部2に向けて送ることもできる。
用紙搬送ローラー対35の下流側には、プラテン37と印刷ユニット30とが設置されている。
プラテン37は、上面に複数の吸引孔(図示省略)が設置されており、各吸引孔は、吸引ファン(図示省略)に連通している。これにより、ラベル用紙101がプラテン37の上面に吸引されて搬送されるため、ラベル用紙101が印刷ヘッド33のノズル面に干渉することが抑制される。
印刷ユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッド33とを備えている。キャリッジ31は、搬送方向Hと直交する主走査方向(本実施形態では幅方向X)に延びたキャリッジ軸31aに支持されている。キャリッジ31は、キャリッジ軸31aに沿って、主走査方向に往復移動することで、印刷ヘッド33を走査する。
印刷ヘッド33は、シリアルタイプのインクジェットヘッドであり、複数色(例えば、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色)のノズル列を備える。印刷ヘッド33は、図示省略する各インクカートリッジからインクの供給を受けて、各ノズル列に設けられたノズルからインクを吐出して、プラテン37上のラベル用紙101(ラベル103)に対して、インクを吐出して画像を印刷する。
このように構成された印刷部3では、用紙搬送ローラー対35が、ラベル用紙送出部2のロール紙装着部21にセットされたロール紙100から、ラベル用紙101を引き出して搬送方向Hに間欠搬送する副走査と、印刷ヘッド33がラベル用紙101(ラベル103)にインクを吐出しながら幅方向Xに往復移動する主走査と、を交互に繰り返すことによって、ラベル用紙101(ラベル103)に画像や文字を印刷する。すなわち、印刷部3は、主走査及び副走査という印刷動作を実施することによって、ラベル用紙101(ラベル103)に画像や文字を印刷する。
なお、印刷されたラベル用紙101は、さらに剥離部5に向けて送られる。
剥離部5は、ゴム部材53と屈曲部材55と台紙搬送ローラー対51とを備えている。
台紙搬送ローラー対51は、ラベル用紙101の搬送方向Hにおいて、屈曲部材55の下流側に設置されている。台紙搬送ローラー対51は、ラベル用紙101(ラベル103が剥離された台紙102)に第1の搬送力P1よりも大きな第2の搬送力P2を与える第2搬送機構として機能する。従って、台紙搬送ローラー対51は、第2の搬送力P2で台紙102を挟持して台紙巻取部6に向けて搬送する。
台紙搬送ローラー対51は、巻取りモーター等を有する第2駆動源(図示省略)からの動力が伝達されることによって回転駆動される台紙搬送駆動ローラー51aと、台紙搬送駆動ローラー51aに接して従動回転する台紙搬送従動ローラー51bとを備えている。第2駆動源及び台紙搬送ローラー対51により、第2の搬送力P2が生成される。
弾性部材としてのゴム部材53は、ラベル用紙101の搬送方向H(搬送経路K)において、印刷ヘッド33と屈曲部材55との間に設置されている。そして、ゴム部材53は、ラベル用紙101と接触し、ラベル用紙101に第1の搬送力P1と第2の搬送力P2との差分よりも小さい負荷を与える。印刷部3で印刷されたラベル用紙101は、台紙搬送ローラー対51の動作により、ゴム部材53の表面531に台紙102の裏面102bを接触させて摺動させながら搬送され、下流側の屈曲部材55に搬送される。
なお、ゴム部材53の動作の詳細は以降で説明する。
媒体屈曲部としての屈曲部材55は、ゴム部材53よりも搬送方向Hの下流側に設置されている。ここで、屈曲部材55は、図4に示すように、板状の部材で形成されている。屈曲部材55の装置の奥行き方向Yでの断面形状は、装置前面側に先端部551が形成されている。先端部551は本実施形態では半径Rが約1mmに形成されている。また、厚さHは約4mmに形成されている。そして、この断面形状が幅方向Xに延びる形状を成している。
屈曲部材55は、台紙102の裏面102bが内側となるように、すなわちラベル103が貼付された面とは反対側の面が内側となるように、ラベル用紙101の搬送方向H(搬送経路K)を鋭角に折り曲げるための部材である。そして、台紙102とラベル103との剛性の違いにより、台紙102及びラベル103のうち、剛性がラベル103に比べて低い台紙102のみが、屈曲部材55の先端部551(図4参照)を基点に折り曲げられる。一方、剛性が台紙102に比べて高いラベル103は、屈曲部材55の先端部551を基点に台紙102から剥離されて前方に送られる。
このように構成された剥離部5では、台紙搬送ローラー対51が作動すると、ラベル用紙101は、ゴム部材53に接触して摺動し、台紙102が屈曲部材55において鋭角に折り曲げられ、テンションが掛かった状態で台紙巻取部6に向けて送られる。これにより、屈曲部材55の位置で台紙102からラベル103が剥離される。
台紙巻取部6は、台紙装着部61を備えている。台紙装着部61に円筒状の紙管63を挿入することで、台紙装着部61と回転可能にセットされる。これにより、台紙装着部61の回転に応じて紙管63が回転する。ラベル103が剥離された台紙102は、このように設置された紙管63を芯として、ロール状に巻き取られる。
ここで、ゴム部材53に関して説明する。
本実施形態のゴム部材53は、上述したように、ラベル用紙101の搬送経路Kにおいて、印刷ヘッド33と屈曲部材55との間に設置されている。そして、ゴム部材53は、ラベル用紙101と接触し、ラベル用紙101に第1の搬送力P1と第2の搬送力P2との差分よりも小さい負荷を与えている。
なお、弾性部材としてのゴム部材53は、ゴムもしくはエラストマーを用いることでよい。また、本実施形態のゴム部材53は、ゴム硬度が30°以上、60°以下であり、ラベル用紙101に対して、紙幅当たり、0.002N/mm以上、0.01N/mm以下の力で接触する構成である。詳細には、本実施形態では、ラベル用紙101の台紙102の紙幅として、25.4mm、100mm等を用いている。また、この場合、紙幅25.4mmのラベル用紙101に対しては、5gf〜25gfの力で接触し、紙幅100mmのラベル用紙101に対しては、20gf〜100gfの力で接触させている。
本実施形態のゴム部材53は、図3に示すように、装置の奥行き方向Yでの断面形状は、概ね円弧形状で凸形状に形成され、この断面形状が幅方向Xに延びる形状としている。なお、このように形成されるゴム部材53の表面を表面531としている。ゴム部材53は、搬送方向Hにおいて印刷ヘッド33の下流側となる位置で、斜め下方向に傾いた状態に設置されている。そして、印刷後のラベル用紙101(詳細には台紙102の裏面102b)は、ゴム部材53の表面531に接触しながら摺動して、下流側の屈曲部材55に搬送される。
ゴム部材53は、印刷ヘッド33のインクの吐出方向とは直交する搬送経路から、ゴム部材53よりも搬送方向Hの下流側となる前方で、斜め下方向に位置する屈曲部材55に向かう搬送経路に経路を変化させる基点となっている。なお、このように搬送経路を変えることで、接触して摺動するラベル用紙101にテンションを発生させている。
なお、ラベル用紙101を屈曲部材55で鋭角に屈曲させて台紙102からラベル103を剥離する場合、屈曲部材55での負荷に抗することができずに、ラベル用紙101(台紙102)が弛んでしまうと、ラベル用紙101の蛇行を引き起こす等の不具合が発生する。そこで、屈曲部材55での負荷に抗するために、本実施形態では、台紙搬送ローラー対51によって、台紙102に、第1の搬送力P1よりも大きな第2の搬送力P2を与えている。
これにより、本実施形態では、第1の搬送力P1を与える用紙搬送ローラー対35によるラベル用紙101の紙送り量に比べて、第2の搬送力P2を与える台紙搬送ローラー対51によるラベル用紙101(台紙102)の紙送り量を、わずかに増やすようにテンションを掛けることを行っている。本実施形態では、例えば、紙送り量の差を約10μmとしている。
そして、ゴム部材53は、第1の搬送力P1と、第1の搬送力P1よりも大きな第2の搬送力P2とにより、紙送り量を異ならせる場合に、用紙搬送ローラー対35の箇所で、ラベル用紙101にスリップを発生させないように、用紙搬送ローラー対35と屈曲部材55との間で、ラベル用紙101にテンションを掛けている。なお、このテンションは、第1の搬送力P1と第2の搬送力P2との差分よりも小さい負荷(テンション)となる。ゴム部材53は、第1の搬送力P1と第2の搬送力P2とのテンションの差のバランスを取る(テンションの差をコントロールする)ための部材である。
詳細には、ゴム部材53は、テンションが大きくなる場合には、基準のテンションによるラベル用紙101の接触に比べて、ラベル用紙101がゴム部材53に強く接触することで摩擦力を大きくすることが可能である。また、ゴム部材53は、テンションが小さくなる場合には、基準のテンションによるラベル用紙101の接触に比べて、ラベル用紙101がゴム部材53に弱く接触することで摩擦力を小さくすることが可能である。
このような動作により、ゴム部材53は、印刷部3側と剥離部5側とで適正なテンションを維持させることができ、しかも、テンションの差のバラツキを相殺することができる。
また、ラベル用紙101は間欠搬送されることにより、ラベル用紙101が停止している場合には、ゴム部材53が設置されていても、ラベル用紙101には負荷が掛からない。また、ラベル用紙101の搬送動作に応じてラベル用紙101に負荷が掛かる。従って、ゴム部材53を用いることにより、複雑な制御を必要とせずに、適切な負荷を掛けることができる。
ゴム部材53は、ラベル用紙101が接触して摺動を繰り返す場合に、ゴム部材53の表面531は摩耗してくることが考えられる。この場合、表面531が摩耗した場合には、新たな部分が形成されて新たな表面531となるため、常に同様の摩擦力を維持することができる。これにより、ゴム部材53は、摩耗した場合にもテンションの差をコントロールすることができ、ラベル用紙101に、適正なテンションを掛け続けることが可能となる。
以上、本実施形態に係る印刷装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、搬送方向Hにおいて印刷ヘッド33の上流側に位置し、ラベル用紙101に第1の搬送力P1を与える用紙搬送ローラー対35と、搬送方向Hにおいて屈曲部材55の下流側に位置し、ラベル用紙101(台紙102)に第1の搬送力P1よりも大きな第2の搬送力P2を与える台紙搬送ローラー対51と、を備えている。そして、搬送経路Kにおいて印刷ヘッド33と屈曲部材55との間に位置し、ラベル用紙101と接触してラベル用紙101に第1の搬送力P1と第2の搬送力P2との差分よりも小さい負荷を与えるゴム部材53を備えている。
これにより、第2の搬送力P2と第1の搬送力P1とにより搬送量に差をつけても、ゴム部材53を設けることで、ラベル用紙101に適正なテンションを掛けることができ、テンションのバランスを調整することができる。これにより、ラベル用紙101はスリップすることなく、また、ラベル用紙101(台紙102)は弛むことがない。
また、ゴム部材53の代りに従来技術のように吸引口を設けてラベル用紙101を吸引させる構造を用いる場合には、3つの力(第1の搬送力P1、第2の搬送力P2、吸引力)をコントロールすることが必要となり、制御が大変困難となる。しかし、本実施形態では、ゴム部材53を設けることにより、吸引力の制御を必要とせずに2つの力(第1の搬送力P1、第2の搬送力P2)をコントロールすることで良く、制御が大変容易となる。
本実施形態の印刷装置1によれば、ゴム部材53は、ゴム硬度が30°以上、60°以下であり、ラベル用紙101に対して紙幅当たり0.002N/mm以上、0.01N/mm以下の力で接触する構成である。
これにより、台紙102にラベル103が貼付されたラベル用紙101において、台紙102からラベル103を剥離する場合、ラベル用紙101に適切なテンションを掛けることができる。また、ゴム部材53として用いるゴムの種類を選択する自由度が広くなる。
本実施形態の印刷装置1によれば、印刷ヘッド33によりラベル103に印刷する場合、ラベル用紙101は間欠搬送される。
本実施形態のように、印刷ヘッド33がシリアルタイプの場合において、ラベル用紙101は搬送方向H(副走査方向)に間欠搬送される。そして、印刷ヘッド33は、主走査方向に往復移動を行ってラベル103に印刷を行う。このように、シリアルタイプの印刷装置1においても、台紙102からラベル103を剥離することが可能となる。
また、本実施形態のシリアルタイプの印刷装置1のように、間欠駆動する場合にも、台紙102の送り精度を乱すことがない。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
<変形例1>
本実施形態の印刷装置1において、ラベル排出口14の前方にラベル貼付装置(図示省略)等を装着して、排出されたラベル103を貼付対象物に貼付してもよい。
<変形例2>
本実施形態の印刷装置1において、台紙巻取部6で台紙102を紙管63に巻き取る構成としているが、台紙102を巻き取る必要がない場合もある。そのような場合、例えば、台紙巻取部6に替えて排出用のバスケットやトレイ(図示省略)等を設置することで、台紙102を収容することでもよい。
<変形例3>
本実施形態の印刷装置1において、屈曲部材55の先端部551は、半径Rを1mmとしている。しかし、これには限られず、先端部551の半径Rの大きさは、台紙102の剛性等、台紙102の仕様に合わせて設定することでよい。また、ラベル103の粘着力により適宜設定することでよい。
<変形例4>
本実施形態の印刷装置1において、ゴム部材53の断面形状は、概ね円弧形状で凸形状に形成されている。しかし、これには限られず、断面形状として、搬送されるラベル用紙101が必ずゴム部材の表面に一様に接触し、スムーズな摺動が可能な形状であればよく、台形形状でも、三角形状でもよい。また、基板に平坦なゴムシートを接続して平らな面を有する形状としてもよい。
<変形例5>
本実施形態の印刷装置1において、媒体としてラベル用紙101を用いているが、これには限られず、ファンフォールド紙を用いてもよい。
以下に、上記実施形態から導き出される内容を記載する。
印刷装置は、媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、媒体の搬送方向において印刷ヘッドの上流側に位置し、媒体に第1の搬送力を与える第1搬送機構と、媒体が台紙にラベルを貼付した構成の場合、搬送方向において印刷ヘッドの下流側に位置し、媒体を屈曲させることによって台紙からラベルを剥離可能に構成される媒体屈曲部と、搬送方向において媒体屈曲部の下流側に位置し、媒体に第1の搬送力よりも大きな第2の搬送力を与える第2搬送機構と、媒体の搬送経路において印刷ヘッドと媒体屈曲部との間に位置し、媒体と接触して媒体に第1の搬送力と第2の搬送力との差分よりも小さい負荷を与える弾性部材と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2の搬送力と第1の搬送力とにより搬送量に差をつけても、弾性部材を設けることで、媒体に適正なテンションを掛けることができ、テンションのバランスを調整することができる。これにより、媒体がスリップすることや、媒体が弛むことを防止することができる。
また、弾性部材の代りに従来技術のように吸引口を設けて媒体を吸引させる構造を用いる場合には、3つの力(第1の搬送力、第2の搬送力、吸引力)をコントロールすることが必要となり、制御が大変困難となる。しかし、本発明では、弾性部材を設けることにより、吸引力の制御を必要とせずに2つの力(第1の搬送力、第2の搬送力)をコントロールすることで良く、制御が大変容易となる。また、搬送速度が一定ではなく、シリアルタイプの印刷装置のように、間欠駆動する場合にも、台紙の送り精度には影響を与えない。
上記、印刷装置において、弾性部材は、ゴム硬度が30°以上、60°以下であり、媒体に対して紙幅当たり0.002N/mm以上、0.01N/mm以下の力で接触する構成であることが好ましい。
この構成によれば、台紙にラベルを貼付した媒体において、台紙からラベルを剥離する場合、媒体に適切なテンションを掛けることができる。
上記、印刷装置において、媒体に印刷する場合、媒体は間欠搬送されることが好ましい。
この構成によれば、例えば、印刷ヘッドがシリアルタイプの場合において、媒体は搬送方向(副走査方向)に間欠搬送される。そして、印刷ヘッドは、主走査方向に往復移動を行って媒体に印刷を行うことができる。このように、シリアルタイプの印刷装置においても、台紙にラベルが貼付された媒体において、台紙からラベルを剥離することが可能となる。また、シリアルタイプの印刷装置のように、間欠駆動する場合にも、台紙の送り精度には影響を与えず、送り精度を維持することができる。
1…印刷装置、33…印刷ヘッド、35…第1搬送機構としての用紙搬送ローラー対、51…第2搬送機構としての台紙搬送ローラー対、53…弾性部材としてのゴム部材、55…媒体屈曲部としての屈曲部材、101…媒体としてのラベル用紙、102…台紙、103…ラベル、H…搬送方向、K…搬送経路、P1…第1の搬送力、P2…第2の搬送力。

Claims (3)

  1. 媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記媒体の搬送方向において前記印刷ヘッドの上流側に位置し、前記媒体に第1の搬送力を与える第1搬送機構と、
    前記媒体が台紙にラベルを貼付した構成の場合、前記搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に位置し、前記媒体を屈曲させることによって前記台紙から前記ラベルを剥離可能に構成される媒体屈曲部と、
    前記搬送方向において前記媒体屈曲部の下流側に位置し、前記媒体に前記第1の搬送力よりも大きな第2の搬送力を与える第2搬送機構と、
    前記媒体の搬送経路において前記印刷ヘッドと前記媒体屈曲部との間に位置し、前記媒体と接触して前記媒体に前記第1の搬送力と前記第2の搬送力との差分よりも小さい負荷を与える弾性部材と、を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記弾性部材は、ゴム硬度が30°以上、60°以下であり、前記媒体に対して紙幅当たり0.002N/mm以上、0.01N/mm以下の力で接触する構成であることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記媒体に印刷する場合、前記媒体は間欠搬送されることを特徴とする印刷装置。
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