JP2020029715A - 認証システム及び認証方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの意思に沿った作動の確保を可能にする認証システム及び認証方法を提供する。【解決手段】認証システム3は、携帯端末2と車両1との間の無線通信による認証が成立した場合に車両1の作動を許可する。認証システム3は、車両1及び携帯端末2間の距離に準ずる測定値を測定する測定部30と、測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果に基づき、認証の作動を制御する制御部31と、携帯端末2で車両1に関連する特定操作が実行された場合に、制御部31による不正通信の検出機能を無効化する無効化部40とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を通じて認証を行う認証システム及び認証方法に関連する。
従来、例えば車両において、ユーザに所持される携帯端末と車両に搭載される車載機との間で無線通信を通じた認証を行い、この認証が成立した場合に車両の制御を行う認証システムが知られている。認証システムとしては、車両からの通信を契機に携帯端末が自動で応答してID照合を行うスマート照合システムが周知である。
ところで、この種の認証システムにおいては、正規携帯端末を所持したユーザの意志によらない所でID照合成立を謀る不正通信として、例えば中継器を使った不正通信が懸念されている。中継器を使った不正通信は、携帯端末が車両から遠い場所に位置する場合に、例えば複数の中継器によって車載機及び携帯端末の間の通信を中継し、ID照合を不正に成立させる行為である。よって、正規携帯端末を所持したユーザが気付かないところでID照合が成立されてしまうおそれがあった。
このような不正通信に対して、特許文献1には、車両と携帯端末との間の距離を測定して不正通信を検出する技術が開示されている。この場合、車載機と携帯端末との間で測距信号を相互に送受信し、その測距信号を解析することにより車両と携帯端末との距離を測定する。よって、中継器が介在する場合には、測距信号の到達時間が長くなるので、測定された距離が閾値よりも大きくなる。そのため、不正通信を検出できる。
特開2006−118887号公報
しかし、正規携帯端末による正規通信と不正通信とを正確に判別することは難しい。例えば、車両と携帯端末との距離に基づいて不正通信を検出する場合に、通信環境が不安定であると、実際とは異なる距離が測定されてしまい、正規通信にも拘わらず不正通信と判定されてしまうことがある。この場合、正規ユーザであっても車両を使用することができず、不便さを感じる問題があった。
本発明の目的は、ユーザの意思に沿った作動の確保を可能にする認証システム及び認証方法を提供することにある。
上記課題を解決するための認証システムは、携帯端末とその通信相手との間で無線通信により認証を行う認証システムであって、前記携帯端末と前記通信相手との少なくとも一方に配置され、前記携帯端末と前記通信相手との間の距離に準じた測定値を測定する測定部と、前記測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果を基に、前記認証の作動を制御する制御部と、前記携帯端末で前記通信相手に関連する特定操作が実行された場合に、前記制御部による不正通信の検出機能を無効化させる無効化部とを備える。
この構成によれば、携帯端末において通信相手に関連する特定操作が有る状態では、ユーザが通信相手を作動させようとする意思があることを前提として、この状態では不正通信の判定結果を問わず認証を成立させる。そのため、特定操作が有る状態では、正規通信にも拘わらず認証が不成立となり通信相手の作動ができないという事象の発生を抑制することができる。よって、ユーザの意思に沿った作動の確保が可能となる。
前記認証システムにおいて、前記特定操作は、前記携帯端末において前記通信相手の作動を実行させるための操作を含むことが好ましい。この構成によれば、通信相手を作動させようとするユーザの明示的な行為を契機として不正通信の検出機能を無効化する。これは、ユーザの意思に沿った作動の確保に一層寄与する。
前記認証システムにおいて、前記携帯端末は、前記通信相手と近距離無線通信が可能な高機能携帯電話であり、前記携帯端末は、前記通信相手に関連するアプリケーションを備え、前記特定操作は、前記アプリケーションが起動状態であることを含むことが好ましい。この構成によれば、高機能携帯電話で通信相手に関連するアプリケーションが起動状態である場合、不正通信の判定結果を問わず認証を成立させる。そのため、アプリケーションが起動状態では、正規通信にも拘わらず認証が不成立となり通信相手の作動ができないという事象の発生を抑制することができる。よって、ユーザの意思に沿った作動の確保に寄与する。
上記課題を解決するための認証方法は、携帯端末とその通信相手との間の距離に準じた測定値が妥当か否かを判定し、当該測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果を基に、前記携帯端末及び前記通信相手の間の無線による認証の作動を制御し、前記携帯端末で前記通信相手に関連する特定操作が実行された場合に、前記不正通信の検出機能を無効化する。
本発明の認証システム及び認証方法は、ユーザの意思に沿った作動の確保を可能にする。
認証システムの構成を示すブロック図。 携帯端末についての特定操作を示す図。 認証システムにおける認証の流れを示すフロー図。 他の実施形態において、電子キーについての特定操作を示す図。
以下、認証システム及び認証方法の一実施形態を、図1〜3に従って説明する。
図1に示すように、通信相手としての車両1は、無線通信を通じて携帯端末2の正否を認証する認証システム3を備える。携帯端末2は、電話機能を有し、近距離無線通信を用いて車両1と通信可能な高機能携帯電話であることが好ましい。本例の認証システム3は、車両1からの通信を契機に近距離無線通信によってID照合を実行するキー操作フリーシステム(近距離無線照合システム)である。近距離無線通信は、例えばBluetooth(登録商標)であることが好ましい。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5と、エンジン6を制御するエンジンECU7とを備えている。これらECUは、車内の通信線8を通じて接続されている。通信線8は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。
照合ECU4のメモリ9には、車両1に登録された携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵が書き込み保存されている。認証システム3においては、照合ECU4と携帯端末2との間で自動的に相互通信による一連のID照合が実行され、そのID照合が成立したことを一条件としてドアロックの施解錠及びエンジンの始動が許可される。
ボディECU5は、車両ドア10を施解錠するメカ部分としてのドアロック機構11の作動を制御する。車両ドア10には、車両ドア10の開閉を操作するための車外ドアハンドル12が設けられている。車外ドアハンドル12には、例えばドア解錠するときのトリガとして車外ドアハンドル12に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチセンサ13が設けられている。また、車外ドアハンドル12には、例えばドア施錠するときに操作するロックボタン14が設けられている。ボディECU5は、タッチセンサ13及びロックボタン14の検出信号を基に、ドアロック機構11の作動を制御する。
エンジンECU7は、車両1のエンジン6の電源の遷移を制御する。車両1には、エンジン6の電源遷移を操作するためのエンジンスイッチ15が設けられている。エンジンスイッチ15は、例えばプッシュ式のスイッチであることが好ましい。エンジンECU7は、所定の条件下でエンジンスイッチ15が操作されることでエンジン6の遷移を制御する。なお、ここでいう所定の条件とは、ID照合が成立していること、車室内に携帯端末2が位置していること、車両1のブレーキペダル(図示略)が踏まれていること、車両1のトランスミッションがパーキングレンジに入っていること、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
車両1は、携帯端末2と近距離無線通信を行なうための車両通信部16を備えている。本例の近距離無線通信において、携帯端末2がマスタであり、車両1がスレーブである。車両通信部16は、車両1の近傍エリアに定期的にアドバタイズメッセージを送信している。
携帯端末2は、携帯端末2の作動を制御する端末制御部20と、携帯端末2においてネットワーク通信を行なうネットワーク通信モジュール21と、携帯端末2において近距離無線通信を行う近距離無線通信モジュール22とを備える。
携帯端末2と車両1との通信接続(ブルートゥース接続)を確立するためには、例えば、携帯端末2及び車両1の一方を発見可能状態に設定し、他方から発見操作を行なう。アドバタイズメッセージを携帯端末2が受信できる位置まで双方が近接すると、発見操作を行なっている他方の機器には発見可能状態に有る一方の機器が提示される。そして、接続相手として機器を選択し、その後、双方の機器にて同一の認証鍵を入力して認証鍵の交換が終わればペアリングが完了する。一度ペアリングを行なった車両1及び携帯端末2の間では、次の通信接続からは認証鍵の入力が不要である。そのため、ペアリングが完了した車両1及び携帯端末2同士では、通信接続は自動的に通信接続される。
携帯端末2は、車両1と近距離無線通信を通じてID照合を行うユーザインタフェースアプリケーション23(以下、UIアプリケーション23と表記)を備える。UIアプリケーション23は、例えばネットワーク通信によりサーバからダウンロードされるなどして、端末制御部20に設けられる。UIアプリケーション23は、携帯端末2を車両1の電子キーとして作動させるためのプログラムの一種であって、電子キー登録、ID照合、車両操作などの種々の処理を実行する。
携帯端末2を車両1の電子キーとして使用するにあたり、携帯端末2は、車両1に携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵を登録(電子キー登録)する。例えば、携帯端末2は、UIアプリケーション23によりネットワーク通信を通じてサーバ(図示略)にログイン(ユーザID及びパスワードの認証)する。そして、携帯端末2は、サーバから電子キーID及びキー固有鍵を取得し、メモリ24に書き込み保存する。さらに、携帯端末2は、UIアプリケーション23により近距離無線通信を通じて車両1に接続(ログイン)し、携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵を登録する。
UIアプリケーション23は、車両1とブルートゥース通信を通じた相互通信により自動的にID照合を実行する。例えば、携帯端末2の電子キー登録が完了し、かつ車両1と携帯端末2との間で通信接続が確立している場合、照合ECU4及びUIアプリケーション23間で電子キーIDを送受信して照合を行うとともに、キー固有鍵を用いたチャレンジレスポンス認証等の暗号認証を行う。照合ECU4は、これら照合や認証が成立することを確認すると、ID照合を成立と判定する。なお、これら一連のID照合は、ユーザによる携帯端末2の操作をすることなく、また、車両1の操作をすることなく自動的に処理が実行される。すなわち、UIアプリケーション23は、携帯端末2の画面上で立ち上げられていない状態でも、バックグラウンドでID照合の処理を行う。
図2に示すように、UIアプリケーション23は、ID照合が成立している状況下において操作することにより種々の機能を実行するインターフェース25を備える。インターフェース25は、UIアプリケーション23が携帯端末2上で起動されると、携帯端末2の画面上に表示されるボタンである。インターフェース25は、車両1の作動を伴わないものと、車両1の作動を実行させるものがある。車両1の作動を伴わないものとしては、例えば、バッテリ確認部26がある。バッテリ確認部26は、タップ操作により車両1のバッテリ残量を携帯端末2の画面上に表示する。また、車両1の作動を実行させるものとしては、例えば、ロック操作部27及びアンロック操作部28がある。ロック操作部27は、タップ操作により車両ドア10の施錠を実行させる。アンロック操作部28は、タップ操作により車両ドア10の解錠を実行させる。
図1に戻り、認証システム3は、不正に認証を成立させようとする不正通信の検出に基づき認証の成立可否を判定する機能(不正通信の検出機能:通信不正成立防止システム29)を備える。通信不正成立防止システム29は、車両1及び携帯端末2の間の距離に準じた測定値を測定する測定部30を備える。また、通信不正成立防止システム29は、この測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果を基に、無線による認証(ID照合)の作動を制御する制御部31を備える。制御部31は、車両1の照合ECU4に設けられた制御部31aと、携帯端末2のUIアプリケーション23に設けられた制御部31bとを含む。
測定部30は、車両1及び携帯端末2の間の距離に準じた測定値としての測距値を近距離無線通信によって測定する。制御部31は、この測距値から通信の妥当性を判定する。測定部30による測距方式は、例えば車両1及び携帯端末2の間で測距信号Sdを送受信し、その際の送受信にかかる伝搬時間を基に両者の間の距離を測定するTOF(Time Of Flight)方式であることが好ましい。制御部31a及び制御部31bは、車両1及び携帯端末2の間における測距信号Sdの送受信を制御する。
制御部31は、車両1及び携帯端末2の測距値が閾値以下であった場合に、測距認証が成立したと判定する。一方、制御部31は、車両1及び携帯端末2の測距値が閾値より長い場合に、測距認証が不成立したと判定する。照合ECU4は、測距認証が不成立の場合、車両1の作動を禁止する。なお、制御部31による測距認証の判定は、車両1側の制御部31a又は携帯端末2側の制御部31bの少なくとも一方で行われればよい。本例の場合、制御部31aが測距認証の判定を行う。
通信不正成立防止システム29は、携帯端末2で車両1に関連する特定操作が実行された場合に、制御部31による不正通信の検出機能を無効化する無効化部40を備える。本例の無効化部40は、車両1の照合ECU4に設けられる無効化部40aと、携帯端末2のUIアプリケーション23に設けられる無効化部40bとを備える。本例の無効化部40は、特定操作を検出した場合に、制御部31を無効化することにより、制御部31に測距信号Sdを送受信させないようにする。なお、車両1に関連する特定操作とは、車両1の作動を実行させるロック操作部27の操作及びアンロック操作部28の操作であることが好ましい。
次に、認証システム3の作用及び効果を、図2及び図3を用いて説明する。ここでは、携帯端末2を所持したユーザが車両ドア10を解錠する場合を例に説明する。なお、車両1と携帯端末2との近距離無線通信におけるペアリングは完了しているものとする。
図3に示すように、ステップS101では、車両1(照合ECU4)は、携帯端末2との通信接続を確立するために、アドバタイズメッセージを車両通信部16から車両1の近傍に送信する。携帯端末2(端末制御部20)は、車両1の近傍エリアに進入し、アドバタイズメッセージを受信すると、車両1との通信接続を開始する。
ステップS102では、車両1及び携帯端末2は、アドバタイズメッセージに連なる一連の通信接続の処理に従い、機器認証が成立すると、自動で通信接続する。両者の通信接続は、携帯端末2が車両1との近距離無線通信の範囲外へ移動するまで継続される。
ステップS103では、車両1及び携帯端末2が通信接続されると、車両1及び携帯端末2は、ID照合を開始する。携帯端末2におけるID照合の処理は、UIアプリケーション23がバックグラウンドで処理することにより行われる。UIアプリケーション23は、照合ECU4との間で電子キーIDの送受信及びキー固有鍵を用いた暗号認証を行う。照合ECU4は、電子キーIDの照合及びキー固有鍵を用いた暗号認証が成立すると、ID照合が成立したと判定する。一方、照合ECU4は、電子キーIDの照合及びキー固有鍵を用いた暗号認証のいずれかが不成立の場合、ID照合が不成立したと判定する。ID照合が不成立した場合、車両1の作動は禁止される。
ステップS104では、ID照合が成立した場合、制御部31は、測距を開始する。測定部30は、車両1側の制御部31aと携帯端末2側の制御部31bとの間で送受信された測距信号Sdの伝播時間から車両1及び携帯端末2間の測距値を測定する。
ステップS105では、制御部31aは、測定した車両1及び携帯端末2間の測距値が閾値以下であるかどうかを判定する。制御部31aは、測定した測距値が閾値以下であった場合、測距認証が成立したと判定してステップS106へ移行する。一方、制御部31aは、測定した測距値が閾値より長い場合、測距認証が不成立したと判定してステップS107へ移行する。
ステップS106では、照合ECU4は、ID照合及び測距認証が成立した場合、車両1の作動を許可する。この状態において、車両ドア10の車外ドアハンドル12がタッチ操作されると、車両ドア10が解錠される。このように、車両1及び携帯端末2が相互に無線通信を行うことにより、ユーザが携帯端末2を操作することなく、自動的に車両1の作動が許可される。
ステップS107では、照合ECU4は、測距認証が不成立した場合、車両1の作動を禁止する。この状態において、車両ドア10の車外ドアハンドル12がタッチ操作されても、車両ドア10は解錠されない。仮に、中継器を使用した不正通信が行われた場合、ステップS105で距離が閾値以上となるため、ステップS107に移行し、車両1の作動を禁止することができる。
ところで、ユーザが車両1を作動させようと携帯端末2で特定操作を実行した場合、ユーザは、車両1の近傍に位置し、かつ車両1に対して注意を払っているのが普通であるため、不正通信が行われ難いと判断して差し支えない。そのため、このような状況では不正通信が無いとして、測距認証を無効化しても何ら問題ない。むしろ、不必要な不正通信の検出を行わず、制御部31が距離を誤検出してしまう可能性をなくすことを優先する。
図2に示すように、本例の場合、携帯端末2側の無効化部40bは、携帯端末2において特定操作があった場合、車両1からの距離や位置に関係なく、携帯端末2側の制御部31bによる不正通信の検出機能を無効化する。本例の携帯端末2側の無効化部40bは、携帯端末2側の不正通信の検出機能を、一定時間の間に亘って停止する。よって、携帯端末2からは測距信号Sdが送信されることがない。
携帯端末2の無効化部40bは、携帯端末2側の不正通信の検出機能が停止されている場合、車両1及び携帯端末2の通信が確立したときに、車両1側の不正通信の検出機能の無効化を要求する無効化信号Sivを、ブルートゥース通信を通じて車両1に送信する。車両1側の無効化部40aは、無効化信号Sivを受信すると車両1側の制御部31aに測距信号Sdの送受信を停止させ、測距認証を無効化する。なお、無効化信号Sivは、ID照合の前、後、途中のいずれのタイミングで送信されてもよい。
以上により、照合ECU4は、制御部31による距離に基づく判定を行うことなく、車両1の作動を許可する。そのため、特定操作が有る状態では、認証が不成立となり車両1の作動ができないという事象の発生を抑制することができ、それだけ、ユーザの意思に沿った作動が可能になる。
また、例えば、携帯端末2の無効化部40bは、ID照合及び測距認証の処理を実行している期間(ステップS103〜ステップS105)に特定操作を検出した場合、その時点で無効化信号Sivを車両1の無効化部40aに送信する。これにより、照合ECU4は、無効化信号Sivを受信した時点で直ちに制御部31による測距認証を無効化する。これにより、測距値の判定が行われず、ID照合が成立したことを条件に車両1の作動が許可される。
本例では、車両1及び携帯端末2間の測距値を測定する測定部30と、測距値に基づき、認証の成立可否を判定する制御部31と、携帯端末2で車両1に関連する特定操作が実行された場合に、制御部31による不正通信の検出機能を無効化する無効化部40を備えた。この構成によれば、携帯端末2において特定操作が有る状態では、正規通信にも拘わらず認証が不成立となり車両1の作動ができないという事象の発生を抑制することができる。よって、ユーザの意思に沿った作動の確保が可能となる。
本例では、特定操作は、携帯端末2において、車両1の作動を実行するロック操作部27の操作及びアンロック操作部28の操作とした。この構成によれば、車両1を作動させようとするユーザの明示的な行為を契機として不正通信の検出機能を無効化する。そのため、不正通信がされ難い状況でのみ無効化部40を作動させることができる。これは、ユーザの意思に沿った作動の確保に一層寄与する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・本実施形態において、携帯端末2は、高機能携帯電話に限定されない。車両1に紐付けられた個別の電子キーであってもよい。図4を用いて携帯端末2に電子キーを適用した場合を説明する。電子キーは、車両1と無線通信を通じてID照合及び測距認証が可能であるとする。
図4に示すように、電子キー50には、車両1を操作させるための操作部51が設けられている。操作部51は、車両ドアを施錠するために操作されるためのロック操作部52と、車両ドアを解錠するために操作されるアンロック操作部53を備える。操作部51が操作されると、無効化部40により無効化信号Sivが車両1に送信されるとともに、制御部31による不正通信の検出機能を無効化する。この場合でも、ユーザの意思に沿った作動を可能にする。
・本実施形態において、無効化部40による制御の契機となる車両1に関連する特定操作には、UIアプリケーション23の起動が含まれてもよい。ここで、UIアプリケーション23の起動とは、携帯端末2においてUIアプリケーション23を選択して起動する操作だけでなく、インターフェース25が携帯端末2の画面上に表示されている状態を含むことが好ましい。一方、UIアプリケーション23の起動には、UIアプリケーション23がバックグラウンドでID照合などの処理を行っている状態を含まないことが好ましい。UIアプリケーション23が起動されている場合、ユーザが車両に対して注意を払っているのが普通であるため、不正通信が行われ難いと判断して差し支えない。そのため、この構成によっても、ユーザの意思に沿った作動の確保に寄与する。また、特定操作には、他に、インターフェース25の操作(バッテリ確認部26の操作、ロック操作部27の操作、及びアンロック操作部28の操作を含む)が含まれてもよい。
・本実施形態において、UIアプリケーション23のインターフェース25は本実施例に限定されない。例えば、パワースライドドアの開閉操作をするものなどがあってもよい。
・本実施形態において、無効化部40は、特定操作を検出した場合に、一定時間、測距信号Sdの送受信を停止させることとしたが、これに限定されない。すなわち、無効化部40が測距信号Sdの送受信を停止することは、構成要件から省略可能である。ただし、制御部31を無効化するにあたって、不正通信の検出機能を一定時間、無効化(測距信号Sdの送受信を停止)させることは、省電力化に寄与する。
・本実施形態において、無効化部40が制御部31による不正通信の検出機能を無効化するとは、測距認証を無効化及び停止させることに限定されず、測距値の判定結果を問わず測距認証を成立したと判定させることも含む。また、照合ECU4が測距認証の判定結果を無視し、ID照合の判定結果のみで認証を成立するように制御してもよい。要するに、制御部31の不正通信の検出機能によって認証が不成立(又は成立に移行しない状況)にならないように制御すればよい。
・本実施形態において、エンジン6の遷移を制御する際の所定の条件は、特に限定されない。また、車室内に携帯端末2が位置するかどうかの判定方法も限定されない。例えば、測距によって判定されてもよい。
・本実施形態において、測距の演算方法や距離判定の仕方は、実施例に限定されず、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator)などの方式を適用可能である。また、測定部30は、携帯端末2側に設けられてもよい。
・測距認証による無線通信が妥当か否かの判定は、車両1側の制御部31a及び携帯端末2側の制御部31bのどちらで行われてもよいし、両方で行われてもよい。また、制御部31は、車両1と携帯端末2との少なくとも一方に設けられればよい。
・本実施形態において、不正通信を検出する方法は、実施例に限定されない。例えば車両1及び携帯端末2の双方で電波の信号受信強度(RSSI)を比較することや、全地球測位システム(GPS)を用いて位置を確認することにより通信正否を判定してもよく、他の方法に適宜変更できる。すなわち、測定部30は、測距を行うことに限定されない。
・本実施形態において、近距離無線通信の通信規格や帯域は、実施例に限定されない。例えば、Wi−Fiなどが適用可能である。
・本実施形態において、車両1と携帯端末2との近距離無線通信の通信接続(ペアリング)を行う方法は、特に限定されない。例えば、どちらか片方の機器の操作のみでペアリングを行なってもよい。また、ペアリング時に車両1側で操作を行う場合、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムなどの機器を入出力機器として適用することができる。また、ペアリング時に携帯端末2側で操作を行う場合、UIアプリケーション23ではなく、携帯端末2に予め搭載されたソフトウェア上の設定画面を用いることができる。すなわち、ペアリングに際して、操作機器、操作方法及び認証方法などは適宜変更可能である。
・本実施形態において、携帯端末2が電子キーID及びキー固有鍵を取得する方法は、インターネット通信を通じてサーバから取得することとしたが、これに限定されない。例えば、UIアプリケーション23を用いて車両1にログイン(ユーザID及びパスワード認証)し、予め車両1に登録されている電子キーID及びキー固有鍵を携帯端末2に付与する態様としてもよい。
・本実施形態において、認証システム3で行うID照合は、電子キーID照合やキー固有鍵の暗号認証に限らず、携帯端末2の正否を確認できるものであればよい。
・本実施形態において、一連の認証において、ID照合と測距認証の順番は特に限定されない。例えば、測距認証の後にID照合を行ってもいいし、ID照合と測距認証との実行期間が重なるように行ってもよい。
・本実施形態において、携帯端末2の通信相手は車両1に限定されず、他の機器や装置に変更可能である。
1…車両、2…携帯端末、3…認証システム、4…照合ECU、15…車両通信部、20…端末制御部、22…近距離無線通信モジュール、23…ユーザインタフェースアプリケーション、25…インターフェース、30…測定部、31…制御部、40…無効化部。

Claims (4)

  1. 携帯端末とその通信相手との間で無線通信により認証を行う認証システムであって、
    前記携帯端末と前記通信相手との少なくとも一方に配置され、前記携帯端末と前記通信相手との間の距離に準じた測定値を測定する測定部と、
    前記測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果を基に、前記認証の作動を制御する制御部と、
    前記携帯端末で前記通信相手に関連する特定操作が実行された場合に、前記制御部による不正通信の検出機能を無効化させる無効化部と
    を備える認証システム。
  2. 前記特定操作は、前記携帯端末において前記通信相手の作動を実行させるための操作を含む
    請求項1に記載の認証システム。
  3. 前記携帯端末は、前記通信相手と近距離無線通信が可能な高機能携帯電話であり、
    前記携帯端末は、前記通信相手に関連するアプリケーションを備え、
    前記特定操作は、前記アプリケーションが起動状態であることを含む
    請求項1又は2に記載の認証システム。
  4. 携帯端末とその通信相手との間の距離に準じた測定値が妥当か否かを判定し、当該測定値を用いた不正通信の検出機能の判定結果を基に、前記携帯端末及び前記通信相手の間の無線による認証の作動を制御し、前記携帯端末で前記通信相手に関連する特定操作が実行された場合に、前記不正通信の検出機能を無効化する認証方法。
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